JP7224671B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
従来より、例えば遊技機の一つであるパチンコ遊技機では、始動入賞口にパチンコ球が入賞すると画像表示装置に表示された図柄が変動を開始するとともに、一定時間後に停止され、停止した図柄が特定の組み合わせに揃うと大当たりとなり大入賞口が開放され、遊技者が多くのパチンコ球を獲得できる構成となっている。また、上記パチンコ遊技機では遊技者を飽きさせない為に図柄の変動中や大当たり遊技中においてスピーカから出力される音、ディスプレイに表示される画像、枠に設置されたランプの光、遊技領域内や遊技領域周辺に設置された役物等を用いた各種の演出が行われる。
ここで、役物は中央の液晶画面とともにパチンコ遊技機において行われる演出において特に重要な役割を有しており、近年ではパチンコ遊技機の演出が多様化するのに伴って、移動、回転、発光等の様々な動作をパチンコ遊技機の演出に合わせて行う。例えば特開2011-92281号公報には中央の液晶画面の上方に鳥を模した役物が配置されており、演出に合わせて降下し翼を広げて発光する動作を行うことについて開示されている。
特開2011-92281号公報
上記特許文献1のような動作を役物に行わせる為に、パチンコ遊技機は遊技機の裏面側にある制御基板から動作を行う役物に対して信号や電力を送信する為のワイヤーハーネスを接続する必要がある。また、特に遊技領域やその周辺を移動する役物に対して接続するワイヤーハーネスとしては、役物の移動に伴って線が他の構造物に引っかかったり絡み合うのを防止するためにフレキシブルフラットケーブルが用いられることが多い。更に、複雑な動作を行う役物に対してはより多くの信号を送信する必要がある為、一の役物に対して複数本のフレキシブルフラットケーブルを接続する例もある。
ここで、図11に示すように移動する役物301と制御基板302との間を2本のフレキシブルフラットケーブル303、304で接続した場合には、役物301が移動(図11に示す例では上下方向に移動)した際にフレキシブルフラットケーブル303、304が断線するのを防止するためにフレキシブルフラットケーブル303、304は少なくとも一部に湾曲する箇所を設けて配置する必要が生じる。しかしながら、このような配置とすると、役物301が移動した際に湾曲する箇所においてフレキシブルフラットケーブル303とフレキシブルフラットケーブル304との間で擦れが生じる。その結果、耐久性が低下する問題が生じていた。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、複数本のフレキシブルフラットケーブルを重ねて配置する場合に、湾曲する箇所においてはフレキシブルフラットケーブルの間に間隔を設けることによって、複数本のフレキシブルフラットケーブルの間で擦れが生じることを防止し、耐久性を向上させた遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る遊技機は、遊技領域又はその周辺に設けられるとともに前記遊技領域又はその周辺を移動する役物と、一端が前記役物に接続され、制御基板から前記役物に対して信号又は電力を送信するフレキシブルフラットケーブルと、を有し、前記役物は、遊技機に固定して設置されるベース体と、前記ベース体に対して移動可能に支持された移動体とを有し、前記フレキシブルフラットケーブルは一の前記移動体に対して複数本が接続されるとともに、一端が前記移動体に接続された前記複数本のフレキシブルフラットケーブルは全長が共通で重ねた状態且つ少なくとも一部湾曲して折り返した状態で前記ベース体内部にある空間に配置され、折り返した後に前記ベース体の外壁に設けられた引き出し口から他端側が前記役物の外へと引き出され、前記引き出し口から引き出された部分は前記移動体の移動動作に関わらず不動であり、湾曲する箇所において前記複数本のフレキシブルフラットケーブルの間に所定距離以上の間隔を設け、前記移動体に対して前記複数本のフレキシブルフラットケーブルの一端を接続する接続箇所は、前記フレキシブルフラットケーブルの長さ方向に沿って間隔を空けて複数設けられ、前記湾曲する箇所において内側に位置する前記フレキシブルフラットケーブルは外側に位置する前記フレキシブルフラットケーブルよりも前記湾曲する箇所から遠方に位置する接続箇所に対して接続されることを特徴とする。
前記構成を有する本発明に係る遊技機によれば、複数本のフレキシブルフラットケーブルを重ねて配置する場合に、湾曲する箇所においてはフレキシブルフラットケーブルの間に間隔を設けることによって、複数本のフレキシブルフラットケーブルの間で擦れが生じることを防止し、耐久性を向上させる。
本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機の遊技機枠について説明した図である。 ボックス内に配置された遊技盤及び可動役物について示した図である。 可動役物を拡大して示す説明図である。 図1に示すパチンコ遊技機に設けられた主制御基板および周辺機器の電気的構成をブロックで示す説明図である。 図1に示すパチンコ遊技機に設けられたサブ制御基板および周辺機器の電気的構成をブロックで示す説明図である。 可動役物の裏面側を示した図である。 可動役物におけるフレキシブルフラットケーブルの配置態様を簡略化して示した図である。 可動役物におけるフレキシブルフラットケーブルの取り付け構造を示した図である。 ボックス内に配置された遊技盤及び可動役物を分離して示した図である。 従来技術の問題点について説明した図である。
本発明の実施形態に係る遊技機について図を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明の実施形態に係る遊技機としてパチンコ遊技機について説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機の各部の方向を説明する場合は、そのパチンコ遊技機と対向して遊技を行う遊技者から見た方向を基準とする。具体的には、パチンコ遊技機の各部の左右方向および上下方向は、遊技者から見た左右方向および上下方向とする。また、遊技者に近づく方向を前方とし、遊技者から遠ざかる方向を後方とする。
[パチンコ遊技機の主要構成]
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、遊技機枠16を備える。遊技機枠16は、図2に示すように、パチンコ遊技機1の外郭を構成するものであり、外枠41と内枠42と前扉(前枠)43とを備えている。外枠41は、パチンコ遊技機1の外郭部を形成する縦長方形状の枠体である。内枠42は、外枠41の内側に配置されていて、後述の遊技盤や裏箱を取付ける縦長方形状の枠体である。前扉43は、外枠41及び内枠42の前面側に配置されていて、遊技盤2を保護する縦長方形状のものである。前扉43は、遊技者に正対する部分であり、種々の飾り付けがなされている。尚、図2では遊技盤や遊技盤の背後にある役物、装飾体(ランプなどを含む)、その他ケーブル等について省略している。
遊技機枠16は、左端側にヒンジ部44を備えて構成されている。このヒンジ部44により、前扉43は、外枠41及び内枠42に対してそれぞれ回動自在になっていて、内枠42は、外枠41及び前扉43に対してそれぞれ回動自在になっている。前扉43の中央には開口部43aが形成されていて、遊技者が後述の遊技領域3を視認できるように透明の透明板45が開口部43aに取付けられている。透明板45は、本形態ではガラス板であるが、透明な合成樹脂板であってもよい。即ち透明板45は、前方から遊技領域3を視認可能なものであればよい。
また、前扉43には、ハンドル4と、打球供給皿(上皿ともいう)24と、余剰球受皿(下皿ともいう)25と、演出ボタン9と、演出レバー6と、スピーカ8と、左サイドランプ23aと、右サイドランプ23bを備えている。
ハンドル4は、前扉43のうち右下、つまり、パチンコ遊技機1と対向して遊技を行う遊技者が右手で握ることができる位置に設けられている。ハンドル4は、タッチスイッチ92(図5)と、発射レバー4aと、発射停止ボタン4bとを備えている。タッチスイッチ92は、遊技者がハンドル4に触れたことを示す信号を出力するものであり、ハンドル4を握った遊技者の右手が触れる部分に配置されている。発射レバー4aは、遊技球の発射強度を調整するためのものであり、ハンドル4に回動可能に設けられている。発射停止ボタン4bは、遊技球が発射されているときに遊技球の発射を停止するためのものであり、ハンドル4を握った右手の親指により操作可能な位置に設けられている。打球供給皿(上皿ともいう)24は、前扉43のうち中央下側に設けられている。打球供給皿24は、発射装置90(図5)に供給する遊技球を貯留するためのものである。打球供給皿24は、貸球払出装置80(図5)および賞球払出装置400(図5)から払出された遊技球を貯留する。余剰球受皿(下皿ともいう)25は、前扉43のうち打球供給皿24の下方に設けられている。余剰球受皿25は、打球供給皿24の貯留可能数を超えた遊技球を貯留する。
演出ボタン9は、前扉43のうち打球供給皿24の上方を覆う部分に設けられている。換言すると、演出ボタン9は、前扉43のうち、パチンコ遊技機1と対向する遊技者が右手または左手で押圧操作可能な位置に設けられている。本実施形態では、演出ボタン9はプッシュオン式のボタンスイッチである。演出ボタン9には、演出ボタンランプ9c(図6)と、演出ボタン振動モータ9b(図6)とが内蔵されている。演出ボタンランプ9cは、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間に演出ボタン9が押圧操作されたときに点灯または点滅する。演出ボタン9の表面は透光性材料によって形成されており、演出ボタンランプ9cが発した光を遊技者が視認できるように工夫されている。演出ボタン振動モータ9bは、演出ボタン9を振動させるものであり、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間において所定のタイミングで振動する。本実施形態では、演出ボタンランプ9cはLEDである。
演出ボタン9には、押圧操作された演出ボタン9を押圧操作前の位置に復帰させるためのバネなどの弾性部材(図示せず)が内蔵されており、演出ボタン9は、押圧操作状態が解除されると、上記弾性部材の復元力によって押圧操作前の状態に復帰する。遊技者が、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間に演出ボタン9を押圧操作すると、特定の演出が行われる。以下、演出ボタン9の操作を契機として行われる特定の演出のことをボタン演出という。
前扉43のうち余剰球受皿25の左方、つまり、前扉43のうち下側の左端寄りには、演出レバー6が設けられている。換言すると、演出レバー6は、前扉43のうち、パチンコ遊技機1と対向した遊技者が左手で操作可能な位置に設けられている。つまり、演出レバー6は、前扉43のうち、パチンコ遊技機1と対向した遊技者が左手で操作可能な位置に設けられており、演出ボタン9は、前扉43のうち、遊技者が左手で演出レバー6を操作している状態で、右手で押圧操作可能な位置に設けられている。
演出レバー6は、左手で掴むことができる棒状に形成されており、右回転または左回転の回転操作の他、後方への押し込み操作が可能である。また、演出レバー6には、演出レバー振動モータ6d(図6)が設けられている。演出レバー振動モータ6dは、演出レバー6を振動させるものであり、演出レバー6の操作が有効な期間において所定のタイミングで振動する。遊技者が、演出レバー6の操作が有効な期間に演出レバー6を操作すると、特定の演出が行われる。以下、演出レバー6の操作を契機として行われる特定の演出のことをレバー演出という。
前扉43のうち、左側には左サイドランプ23aが設けられており、右側には右サイドランプ23bが設けられている。左サイドランプ23aおよび右サイドランプ23bが設けられている部分の前扉43は透光性を有し、その透光性を有する部分の内側には複数のLEDが配置されている。各LEDは、それぞれ複数色を発光可能であり、演出内容に応じて点灯または点滅し、さらに発光色を変化させる。スピーカ8は、前扉43のうち上部の左右の隅部にそれぞれ設けられており、音楽、効果音および報知音などの音を演出内容に応じて出力する。
また、パチンコ遊技機1は、内枠42に対して遊技盤2と、演出表示装置7と、遊技領域3又はその周辺に設けられた役物(本実施形態では特に可動する可動役物15)や装飾部材(ランプなど)と、が配置されている。ここで、図3に示すように遊技盤2の背面側には、箱型形状を有する裏箱(ボックス)46が固定されており、裏箱46内に可動役物15やその他の装飾部材(図示せず)が収容され固定されている。また、裏箱46の背面側には演出表示装置7を収容する液晶ボックス(図示せず)や基板が収容された基板ボックス(図示せず)が更に固定される。そして、遊技盤2が内枠42に対して固定されることによって、内枠42に対して遊技盤2と演出表示装置7と可動役物15等が配置されることとなる。配置順序としては前面側(遊技者側)から順に遊技盤2、可動役物15、演出表示装置7の順となる。遊技盤2は透明の樹脂部材により成形されているので、遊技者からは遊技盤2の背面側の裏箱46内にある可動役物15やその他の装飾部材についても視認可能である。また、遊技盤2の中央には演出表示装置7の位置に合わせて開口部が形成され、更に裏箱46にも演出表示装置7の位置に合わせて開口部が形成されているのでそれらの開口部を介して遊技者からは遊技盤2や裏箱46の背面側の液晶ボックス内にある演出表示装置7についても視認可能である、尚、演出表示装置7については裏箱46の背面(裏面)側ではなく裏箱46の内側に取り付けられていても良い。
裏箱46は例えば透明の樹脂製の部材とする。尚、本実施形態では役物としてパチンコ遊技機1の演出に応じて移動、回転、発光等を行う可動役物15を例に挙げて説明しているが、可動役物15以外に役物を設けても良い。また、役物は裏箱46に対してではなく遊技盤2に対して固定しても良い。また、遊技盤2と可動役物15の配置の前後関係は逆でも良く、遊技盤2よりも前面側(遊技者側)に可動役物15を配置しても良い。尚、図3には図示しないが、裏箱46内には可動役物15に対して信号や電力を送信する為のワイヤーハーネスに加えて、遊技盤2に配置された各種センサの検出結果を制御基板に送信する為のワイヤーハーネスや、遊技盤2に配置された電チュー、大入賞装置等を動作させる為の駆動源(ソレノイド等)に対して信号や電力を送信する為のワイヤーハーネスが多数収納される。それらのワイヤーハーネスは遊技者から視認できない位置で裏箱46内に配線されている。
また、遊技盤2は、遊技盤2の略中央、つまり、遊技者の顔と略正対する位置に配置されている。本実施形態では特に透明の樹脂部材により成形する。演出表示装置7は、遊技盤2の後側に配置されており、その画面が遊技盤2の略中央から露出している。遊技盤2は、固定入賞装置10と、大入賞装置30と、ゲート12と、普通可変入賞装置(電チューともいう)20と、一般入賞口13と、表示器類50と、レール部材17と、その他配置された各種役物とを備える。
遊技盤2の盤面には、遊技球が流下(転動)する遊技領域3が形成されている。遊技領域3は、演出表示装置7の画面の左方に形成された左遊技領域3aと、演出表示装置7の画面の右方に形成された右遊技領域3bとを有する。遊技盤2の盤面には、遊技球の流下方向を変化させるための複数の遊技釘(図示せず)が打ち込まれている。遊技盤2の盤面の前方は、透明板45によって覆われている。また、図1には示さないが、遊技盤2の複数箇所には、LEDが設けられている。それら各LEDを総称して盤ランプ(図6において符号2aで示す)という。盤ランプ2aを構成する各LEDは、複数色を発光可能であり、演出内容に応じて点灯または点滅し、さらに発光色を変化させる。つまり、パチンコ遊技機1は、遊技制御中に演出内容に応じて左サイドランプ23a、右サイドランプ23bおよび盤ランプ2aを点灯または点滅させ、各スピーカ8から音を出力する。
固定入賞装置10は、遊技盤2のうち下側の略中央に配置されている。固定入賞装置10は、遊技球が1個ずつ入賞(入球)可能な第1始動口11を有する。第1始動口11は常時開口しており、遊技球が第1始動口11に入賞する確率は略変動しない。ゲート12は、右遊技領域3bに配置されており、右遊技領域3bを流下する遊技球が通過可能に構成されている。普通可変入賞装置20は、右遊技領域3bのうちゲート12の下方に配置されている。普通可変入賞装置20は、可動部材(電動チューリップ)21を備える。可動部材21は、基端を回動軸にして回動可能に構成されており、可動部材21が開閉動作することにより、第2始動口22が開閉する。可動部材21が開作動すると、第2始動口22が開口され、遊技球が第2始動口22に1個ずつ入賞(入球)し易い状態になる。また、可動部材21が閉作動すると、第2始動口22が閉口され、遊技球が第2始動口22に入賞することができない状態になる。
尚、図1に示す例では普通可変入賞装置20は遊技領域3の右側に配置されているが、遊技領域3の下側に配置しても良い。
大入賞装置30は、遊技盤2のうち固定入賞装置10の右方に配置されている。大入賞装置30は、大入賞口32を開閉する開閉部材31を備える。大入賞口32は、複数の遊技球が入賞(入球)可能な大きさに形成されている。本実施形態では、開閉部材31は、左右方向に長い板状に形成されており、左右の下端を回動軸にして回動可能に構成されている。
表示器類50は、遊技盤2のうち遊技領域3の外側であって大入賞装置30の下方に設けられている。表示器類50は、第1特別図柄(第1特図ともいう)を変動表示する第1特別図柄表示器と、第2特別図柄(第2特図ともいう)を変動表示する第2特別図柄表示器と、普通図柄(普図ともいう)を変動表示する普通図柄表示器とを備える。さらに、表示器類50は、第1特別図柄表示器の作動保留の記憶数を表示する第1特図保留表示器と、第2特別図柄表示器の作動保留の記憶数を表示する第2特図保留表示器と、普通図柄表示器の作動保留の記憶数を表示する普図保留表示器とを備える。以下、第1特別図柄および第2特別図柄に共通の事項を説明する場合は、単に特別図柄という。また、第1特別図柄表示器および第2特別図柄表示器に共通の事項を説明する場合は、単に特別図柄表示器という。
遊技球が第1始動口11に入賞すると大当たりか否かを判定する大当たり判定(大当たり抽選ともいう)が実行され、第1特別図柄表示器が第1特別図柄を変動表示する。そして、第1特別図柄表示器は、第1特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、大当たり判定の結果に対応する第1特別図柄を確定表示する。ここで、確定表示された第1特別図柄が、大当たりを示す特別図柄であった場合は、大当たりが発生し、大入賞装置30が作動して開閉部材31が開閉し、大入賞口32が開閉する。第1特別図柄表示器が第1特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1始動口11に入賞したときは、その入賞を契機とする第1特別図柄表示器の作動が保留され、その作動保留の数を示す記憶数が第1特図保留表示器によって表示される。
また、遊技球が第2始動口22に入賞すると大当たり判定(大当たり抽選ともいう)が実行され、第2特別図柄表示器が第2特別図柄を変動表示する。そして、第2特別図柄表示器は、第2特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、大当たり判定の結果に対応する第2特別図柄を確定表示する。ここで、確定表示された第2特別図柄が、大当たりを示す特別図柄であった場合は、大当たりが発生し、大入賞装置30が作動して開閉部材31が開閉し、大入賞口32が開閉する。第2特別図柄表示器が第2特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第2始動口22に入賞したときは、その入賞を契機とする第2特別図柄表示器の作動が保留され、その作動保留の数を示す記憶数が第2特図保留表示器52aによって表示される。
パチンコ遊技機1には、大当たり判定において大当たりと判定される確率(以下、大当たり確率という)として、通常の確率(以下、通常確率という)と、通常確率よりも高い確率(以下、高確率という)とが設定されている。以下、大当たり確率が通常確率に設定されている遊技状態を通常確率状態といい、大当たり確率が高確率に設定されている遊技状態を高確率状態という。尚、上記高確率状態と通常確率状態のどちらに移行するかは、大当たり時の抽選によって基本的に決定される。本実施形態のパチンコ遊技機1は、いわゆる確変機と呼ばれる機種である。
一般入賞口13は、遊技盤2のうち固定入賞装置10の左方に配置されている。レール部材17は、遊技盤2の周囲に沿って配置されている。レール部材17は、発射装置90(図4)によって発射された遊技球を遊技領域3に案内する。遊技盤2の下部中央には、どこにも入賞しなかった遊技球を排出するためのアウト口19が開口している。
一方、演出表示装置7は、演出画像、メッセージ画像、デモンストレーション画像などの動画像および静止画像を表示する。遊技者は、それらの画像をパチンコ遊技機1の前方から見ながら遊技を行う。演出表示装置7は、演出画像として、演出(装飾)図柄を特別図柄の変動表示と同期させて変動表示する。本実施形態では、演出図柄は、1~10の算用数字を表した図柄である。なお、演出図柄には、アルファベットや特別なキャラクタなど、数字以外を表した図柄を含めてもよいし、数字以外を表した図柄と組み合わせてもよい。本実施形態では、演出表示装置7が演出図柄を変動表示する領域として、左から順に、左演出図柄表示領域、中演出図柄表示領域、右演出図柄表示領域が設定されている。
本実施形態では、各演出図柄の主な変動パターン(変動態様)は、演出図柄が表す数字が昇順となるように画面の上から下に移動する変動パターン、つまり、縦方向にスクロールする変動パターンである。なお、変動パターンとして、演出図柄が画面の左右の一方から他方へ移動する横スクロール方式、演出図柄が同じ表示位置にて数字の昇順に順番に表示される方式などを用いることもできる。また、演出表示装置7は、演出画像として各演出図柄の背景に背景画像を表示する。たとえば、背景画像は、テレビドラマや映画などの動画像、その動画像をアニメ化した動画像、アニメーション、パチンコ遊技機メーカーオリジナルの動画像などである。本実施形態では、演出表示装置7は、液晶表示装置である。なお、演出表示装置7として、有機EL表示装置、ドットマトリクスLEDを使った表示装置などを用いることもできる。
演出表示装置7は、各演出図柄を特別図柄の変動表示と同期させて変動表示し、特別図柄が確定表示されると同時に各演出図柄を確定表示し、大当たり判定結果を表示する。ここで、確定表示とは、演出図柄が上下に揺れたり、再変動したりすることなく、完全に停止した停止表示状態のことである。
また、パチンコ遊技機1では、上記演出図柄による大当たり判定の結果の報知に加えて、演出表示装置7に表示される背景画像、スピーカ8から出力される音、盤ランプ2aの点灯、役物の動作等を複合的に用いて、大当たり判定の結果の報知を行う。具体的には、予告演出、リーチ演出等の各種演出が該当する。特に本実施形態では可動役物15を演出表示装置7とともに用いて上記演出を行う。
次に、可動役物15について図4を用いて説明する。図4は可動役物15を拡大して示した正面図である。可動役物15は、円弧形状を有するベース体55と、人の手を模した移動体56とを有する。移動体56は、パチンコ遊技機1で行われる演出に従って遊技領域又はその周辺で移動、回転、発光を行う。具体的には、移動体56は基本的に演出表示装置7の左下方の通常位置(図1参照)に位置するが、特定の予告演出時、リーチ発展時、大当たり時、昇格演出時等の様々なタイミングにおいて、ベース体55の円弧に沿って上方に移動する。そして、演出表示装置7の左側方まで移動した後に回転し、指先を演出表示装置7の方に向けるとともに発光する。それによって、遊技者に現在の変動が大当たりの信頼度の高いこと、或いは大当たりしたこと等を報知する。尚、前述したように可動役物15は遊技盤2の背面側に配置されており、遊技者からは透明の遊技盤2を介して視認される。
可動役物15には、後述のように移動体56を移動や回転動作させるためのギヤや駆動源(モータ)、移動体56を発光させる為の発光源(LED)を有しており、それらはワイヤーハーネスにより裏箱46の背面側に位置する制御基板と電気的に接続されている。また、本実施形態では制御基板と直接に接続されるのではなく中継基板を介して接続するが、制御基板と直接に接続しても良い。更に、本実施形態では特に可動役物15と制御基板(或いは中継基板)を接続するワイヤーハーネスについて裏箱46の壁に形成された通過孔を通して接続されることを特徴とする。尚、電気的な接続の詳細については後述する。
[パチンコ遊技機の主な電気的構成]
次に、パチンコ遊技機1の主な電気的構成について図5および図6を参照しつつ説明する。
パチンコ遊技機1は、主制御基板60(図5)と、払出制御基板73(図5)と、サブ制御基板100(図6)と、画像制御基板200(図6)と、ランプ制御基板79(図6)と、音声制御基板78(図6)とを備えている。
図5に示すように、主制御基板60には、遊技制御用ワンチップマイコン(以下、遊技制御用マイコンという)61が実装されている。遊技制御用マイコン61は、CPU62と、ROM63と、RAM64と、入出力回路65とを備えている。CPU62は、入賞の検出、大当たり判定、各種乱数の更新などを実行する。ROM63には、CPU62が実行するコンピュータプログラム、大当たり判定テーブルTa1、大当たり種別判定テーブルTa2、リーチ判定テーブルTa3、特図変動パターン選択テーブルTa4、などの各種のテーブルが記憶されている。遊技制御用マイコン61は、大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数など、各種の判定(抽選)にて使用する乱数を発生する。
RAM64は、CPU62がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリなどとして使用される。また、RAM64には、第1特図保留記憶部64aと、第2特図保留記憶部64bと、普図保留記憶部64cとが設けられている。各記憶部には、遊技球が第1始動口11、第2始動口22及びゲート12に入賞したことに起因して遊技制御用マイコン61が取得した乱数値が最大保留数分だけ記憶される。
また、主制御基板60には、RAMクリアスイッチ66が搭載されている。パチンコ遊技機1は、RAMクリアスイッチ66が押下された状態で起動すると、RAM64およびサブ制御基板100のRAM120(図6)を初期化する。また、主制御基板60には、表示器類50が電気的に接続されている。さらに、主制御基板60には、中継基板74を介して第1始動口センサ11aと、第2始動口センサ22aと、ゲートセンサ12aと、大入賞口センサ32aと、一般入賞口センサ13aと、電チューソレノイド20aと、大入賞口ソレノイド30aとが電気的に接続されている。
第1始動口センサ11aは、第1始動口11(図1)の直下に設けられており、遊技球が第1始動口11に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第2始動口センサ22aは、第2始動口22(図1)の直下に設けられており、遊技球が第2始動口22に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。ゲートセンサ12aは、ゲート12(図1)のうち遊技球の通過領域に設けられており、遊技球がゲート12を通過したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。大入賞口センサ32aは、大入賞口32(図1)の直下に設けられており、遊技球が大入賞口32に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。一般入賞口センサ13aは、一般入賞口13(図1)の直下に設けられており、遊技球が一般入賞口13に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。
電チューソレノイド20aは、普通可変入賞装置20の可動部材21(図1)を開閉駆動する。大入賞口ソレノイド30aは、大入賞装置30の開閉部材31(図1)を開閉駆動する。
また、主制御基板60には、払出制御基板73を介して貸球払出装置80と、カードユニット76と、賞球払出装置400とが電気的に接続されている。カードユニット76は、パチンコ遊技機1に隣接して設けられており、プリペイドカードに対して残高の読取りや書き込みなどを行う。貸球払出装置80は、球貸モータ81と、球貸センサ82とを備えている。球貸モータ81は、貸球としての遊技球を払出す部材を駆動し、球貸センサ82は、その部材によって遊技球が払出されたことを示す信号を払出制御基板73を介して主制御基板60へ出力する。遊技制御用マイコン61は、払出制御基板73から出力される信号に基づいて、貸球払出装置80が払出した貸球数を計数する。カードユニット76に挿入されたプリペイドカードに、払出可能な最小残高以上の残高が記録されているときに、球貸ボタン(図示せず)が操作されると、貸球払出装置80が作動し、最小単位個数の貸球が打球供給皿24に払出される。
賞球払出装置400は、賞球モータ401と、賞球センサ402とを備えている。賞球モータ401は、賞球としての遊技球を払出す部材を駆動し、賞球センサ402は、その部材によって遊技球が払出されたことを示す信号を払出制御基板73を介して主制御基板60へ出力する。遊技制御用マイコン61は、払出制御基板73から出力される信号に基づいて、賞球払出装置400が払出した賞球数を計数する。
また、主制御基板60には、発射制御回路75を介して発射装置90が電気的に接続されている。発射装置90は、発射モータ91と、タッチスイッチ92と、発射ボリューム93とを備えている。発射モータ91は、遊技球を打撃して発射する打撃槌(図示せず)を駆動する。タッチスイッチ92は、遊技者がハンドル4に触れたことを示す信号を出力する。発射ボリューム93は、発射レバー4a(図1)の回転量に応じて、上記打撃槌が遊技球を打撃する強度を調節する。
また、パチンコ遊技機1は、電源基板70を備えている。電源基板70は、主制御基板60および払出制御基板73に電力を供給する。また、電源基板70は、払出制御基板73に電気的に接続された各装置に対して、払出制御基板73を介して電力を供給する。また、電源基板70は、中継基板74に電気的に接続された各センサおよびソレノイドに対して、主制御基板60から中継基板74を介して電力を供給する。また、電源基板70は、主制御基板60に電気的に接続された表示器類50に対して、主制御基板60を介して電力を供給する。
電源基板70には、バックアップ電源回路71が設けられている。バックアップ電源回路71は、パチンコ遊技機1に対して外部から電力が供給されていない場合に、主制御基板60のRAM64などに対して情報の保持に必要な電力を供給する。電源基板70には、電源基板70へ電力を供給する主電源をオンオフするための電源スイッチ72が電気的に接続されている。
主制御基板60は、サブ制御基板100(図6)に対して各種コマンドを送信する。主制御基板60は、コマンドをサブ制御基板100へ送信することはできるが、サブ制御基板100は、主制御基板60へコマンドを送信することができない。つまり、主制御基板60とサブ制御基板100との通信は、主制御基板60からサブ制御基板100へ送信することのみが可能な単方向通信となっている。
図6に示すように、サブ制御基板100には、演出制御用ワンチップマイコン(以下、演出制御用マイコンという)101が実装されている。演出制御用マイコン101は、CPU102と、ROM110と、RAM120と、入出力回路103とを備えている。CPU102は、遊技に伴って演出を制御する。ROM110には、CPU102が演出を制御するためのコンピュータプログラムの他、演出選択テーブルTa5などの各種のテーブルが記憶されている。RAM120は、CPU102がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリとして使用される。また、RAM120には、第1特図保留演出記憶部121と、第2特図保留演出記憶部122と、当該変動用演出記憶部123とが設けられている。
第1特図保留演出記憶部121、第2特図保留演出記憶部122及び当該変動用演出記憶部123は、主制御基板60から出力される特図に関するコマンドを記憶する。入出力回路103は、サブ制御基板100に接続された各基板などとの間でデータの送信または受信を行う。
サブ制御基板100には、画像制御基板200が電気的に接続されている。画像制御基板200には、画像制御用CPU202と、VDP201(Video Display Processor)と、制御用ROM203と、制御用RAM204と、CGROM(Character Generator Read Only Memory)205と、VRAM(Video Random Access Memory)206とが実装されている。画像制御用CPU202は、変動演出パターン、ボタン演出画像、レバー演出画像および予告画像などの演出画像を表示するよう演出表示装置7を制御する。制御用ROM203には、画像制御用CPU202が演出表示装置7を制御するためのコンピュータプログラムが記憶されている。制御用RAM204は、画像制御用CPU202がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリとして使用される。CGROM205には、演出表示装置7が演出画像を表示するための画像データが記憶されている。VDP201は、画像制御用CPU202によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM205から画像データを読み出し、その読出した画像データをVRAM206内の展開領域に展開する。そして、VDP201は、VRAM206内に展開した画像データを合成し、その合成した画像データをVRAM206内のフレームバッファに記憶する。そして、VDP201は、VRAM206内のフレームバッファに記憶した画像データをRGB信号に変換して演出表示装置7に出力する。これにより、演出表示装置7は演出画像を表示する。
サブ制御基板100には、ランプ制御基板79を介して左サイドランプ23a、右サイドランプ23bおよび盤ランプ2aが電気的に接続されている。演出制御用マイコン101は、ROM110に記憶されているデータを用いて各ランプの発光態様を決める発光パターンデータを作成し、その発光パターンデータをランプ制御基板79に送信する。そして、ランプ制御基板79は、受信した発光パターンデータに従って各ランプの発光制御を行う。
また、サブ制御基板100には、中継基板77を介して可動役物15が電気的に接続されている。サブ制御基板100と中継基板77の間、及び中継基板77と可動役物15との間の電気的接続はワイヤーハーネスにより行われる。特に中継基板77と可動役物15との間の接続の一部については、薄膜状のフレキシブルフラットケーブルを2本用いて行う。
また、可動役物15は、図4を用いて既に説明したようにパチンコ遊技機1で行われる演出に従って移動体56の移動、回転、発光を行う。即ち、可動役物15は移動体56を移動や回転動作させるためのギヤや駆動源(モータ)と、移動体56発光させる為の発光源(LED)を夫々有しており、それらの駆動源や発光源がワイヤーハーネスにより中継基板77と接続される。また、演出制御用マイコン101は、ROM110に記憶されているデータを用いて可動役物15の動作パターンを決める動作パターンデータを作成する。そして、サブ制御基板100は、その動作パターンに従って中継基板77を介して信号を送信して上記駆動源や発光源を駆動し、可動役物15の動作制御を行う。尚、可動役物15と中継基板77との間の接続の詳細については後述する。
サブ制御基板100には、音声制御基板78を介して各スピーカ8が電気的に接続されている。音声制御基板78には、音声制御用CPU(図示せず)と、音声データROM(図示せず)と、音声合成回路(図示せず)と、アンプ(図示せず)とが搭載されている。音声データROMには、各スピーカ8が音楽や効果音などの音を出力するための音声データが記憶されている。音声制御用CPUは、サブ制御基板100から受信したコマンドに基づいて音声データROMから音声データを読出し、その読出した音声データを音声合成回路に出力する。音声合成回路は、入力した音声データを合成するとともに、その合成した合成音声データをアナログの音声信号に変換してアンプに出力する。アンプは、入力した音声信号を増幅して各スピーカ8に出力する。そして、各スピーカ8は、入力した音声信号により示される音を出力する。
また、サブ制御基板100には、演出ボタン検出スイッチ9aと、演出レバー押込検出スイッチ6gと、演出レバー回転検出スイッチ6hと、演出ボタン振動モータ9bと、演出レバー振動モータ6dとが電気的に接続されている。演出ボタン検出スイッチ9aは、演出ボタン9が押圧操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力し、演出制御用マイコン101は、演出ボタン検出スイッチ9aから入力した信号に基づいて、ボタン演出を実行する。演出レバー押込検出スイッチ6gは、演出レバー6が押込操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力し、演出制御用マイコン101は、演出レバー押込検出スイッチ6gから入力した信号に基づいて、演出レバー6が押込操作されたときに行うレバー演出を実行する。演出レバー回転検出スイッチ6hは、演出レバー6が回転操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力し、演出制御用マイコン101は、演出レバー回転検出スイッチ6hから入力した信号に基づいて、演出レバー6が回転操作されたときに行うレバー演出を実行する。
演出ボタン振動モータ9bは、演出ボタン9を振動させる部材であり、演出ボタン9の内部に収容されている。演出レバー振動モータ6dは、演出レバー6を振動させる部材であり、演出レバー6と接する部位または演出レバー6の内部に設けられている。ROM110には、演出ボタン振動モータ9bの動作パターンを決める動作パターンデータと、演出レバー振動モータ6dの動作パターンを決める動作パターンデータとが記憶されている。演出制御用マイコン101は、演出ボタン9を振動させる演出タイミングになったときに、ROM110から動作パターンデータを読出し、その読出した動作パターンデータに基づいて演出ボタン振動モータ9bを駆動制御する。また、演出制御用マイコン101は、演出レバー6を振動させる演出タイミングになったときに、ROM110から動作パターンデータを読出し、その読出した動作パターンデータに基づいて演出レバー振動モータ6dを駆動制御する。
[可動役物の電気的構成]
続いて、上述したパチンコ遊技機1の主な電気的構成の内、特に可動役物15の電気的構成についてより詳細に説明する。図7は可動役物15を裏側(遊技者からの視認方向と反対側)から示した図である。可動役物15は、図4を用いて既に説明したようにパチンコ遊技機1で行われる演出に従って移動体56の移動、回転、発光を行う。
ベース体55には、移動体56をベース体55の円弧に沿って移動させる為の駆動モータ151とギヤ部152を有している。そして、駆動モータ151はワイヤーハーネス153によって中継基板77と接続されており、サブ制御基板100からの信号及び電力の送信に基づいて駆動され、その結果、移動体56をベース体55の円弧に沿って移動させる。
一方、移動体56には、移動体56を回転させる為の駆動モータ154とギヤ部155について有している。また、図示しないが移動体56の内部には発光源としてのLEDについても有している。そして、駆動モータ154及びLEDは特に2本のフレキシブルフラットケーブル156、157によって中継基板77と接続されており、サブ制御基板100からの信号及び電力の送信に基づいて駆動され、その結果、移動体56を回転させたり発光させる。
但し、より具体的にはフレキシブルフラットケーブル156やフレキシブルフラットケーブル157は一端が直接に駆動モータ154やLEDには接続されてはおらず、移動体56の内部に配置された小基板158に接続されており、小基板158から駆動モータ154までと小基板158からLEDまでが更に別途ケーブルで接続されている。そして、一端が移動体56に接続されたフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157は、互いに重ねられた状態でベース体55に設けられたケーブル配置空間159の方向(第1方向)へと直線状に配置され、ケーブル配置空間159の内部でU字形状に湾曲して逆方向へと折り返され、第1方向と逆方向(第2方向)へと直線状に配置された後に、同じくベース体55に設けられた引き出し口160から可動役物15の外へと引き出される。図8は可動役物15におけるフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157の配置態様を簡略化して示した図である。
ここで、図8に示すように移動体56が移動するとそれに伴って小基板158も移動するので、フレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157の一端が図8の上下方向に移動することになるが、ケーブル配置空間159内において上述したようにフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157の折り返しを行っており、且つフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157は柔軟性のある薄膜形状を備え、更にケーブル配置空間159のスペースにも余裕があることからフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157の移動範囲をケーブル配置空間159内に限定できる。即ち、移動体56が移動したとしても引き出し口160から出された後のフレキシブルフラットケーブル156については基本的に移動しない。
また、図7及び図8に示すようにフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157は、湾曲する箇所において所定距離(例えば5mm)以上の間隔Dが設けられる。その結果、移動体56が移動したとしても湾曲する箇所においてフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157との間で擦れが生じることを防止できる。また、湾曲する箇所において上記間隔Dを設ける方法としては、湾曲する箇所において内側に位置するフレキシブルフラットケーブル156を、外側に位置するフレキシブルフラットケーブル157よりも短くする方法が挙げられる。また、他の方法としてフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157の長さは共通とし、移動体56への接続構造を変える方法が挙げられる。
一例として、例えば図9に示すように移動体56が備える小基板158について、フレキシブルフラットケーブル156を差し込む差込口161とフレキシブルフラットケーブル157を差し込む差込口162との位置を異なる位置とする。具体的には、差込口161を差込口162よりも湾曲する箇所に対してより遠い位置とする。その結果、フレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157は、全長が共通であっても、移動体56(具体的には移動体56が備える小基板158)から他端までの長さについては夫々異なることとなる。具体的には、湾曲する箇所において内側に位置するフレキシブルフラットケーブル156が外側に位置するフレキシブルフラットケーブル157よりも短くなるように差込口161と差込口162の位置を設計する。それによって、湾曲する箇所においてフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157との間に間隔Dを設けることが可能となる。
尚、フレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157の移動体56から他端までの長さを変える方法としては、上記した差込口161と差込口162の位置を変える方法以外に、例えば、差込口161と差込口162の位置は同じとし、差込口161をより奥まで差し込む構造としても良い。また、小基板158側の接続構造ではなく中継基板77側の接続構造を変えても良い。
そして、引き出し口160から可動役物15の外へと引き出されたフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157は、裏箱46の壁に設けられた通過孔163を通って裏箱46の外へと更に引き出される。ここで、図10は裏箱46から遊技盤2と可動役物15を分離した状態を示した図である。図10に示すように裏箱46に対して可動役物15が配置された状態で、引き出し口160に対応する裏箱46の位置(例えば引き出し口160と対向する壁の位置)には、フレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157を通過させる為の通過孔163が形成される。尚、通過孔163の形状については限定されないが、フレキシブルフラットケーブル156やフレキシブルフラットケーブル157のサイズに合わせてフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157の通過が妨げられることのない範囲でできる限り小さい孔とするのが望ましい。
その結果、図3に示すように可動役物15を裏箱46に対して配置した場合に、可動役物15から引き出されたフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157を裏箱46内で引き回す必要が無く、裏箱46の外に引き出すことが可能となる。
また、裏箱46の外側で且つ通過孔163の近傍には中継基板77が配置されている。中継基板77は通過孔163の近傍に設けられているので、通過孔163から裏箱46の外に引き出したフレキシブルフラットケーブル156とフレキシブルフラットケーブル157についても同様に引き回すことなく中継基板77に接続することが可能となる。また、中継基板77は別途ワイヤーハーネス153によって裏箱46の裏面側に配置されたサブ制御基板100と接続されている。
尚、本実施形態では特に可動役物15の電気的構成について説明したが、可動役物15以外にも裏箱46内に配置された他の役物や装飾部材(ランプなど)に対してワイヤーハーネス(フレキシブルフラットケーブルでも良い、以下同じ)を接続する際には同様の構成とすることが可能となる。即ち、裏箱46に対して役物や装飾部材が収容された状態で役物や装飾部材の近くの裏箱46の壁にワイヤーハーネスを通過させる為の通過孔163を設け、役物や装飾部材に一端が接続されたワイヤーハーネスを通過孔163から裏箱46の外へと引き出す。そして、ボックスの外の近くにある中継基板77へと接続する。尚、中継基板77は一つである必要は無く役物や装飾部材毎に複数設けても良い。その結果、配置する役物や装飾部材が増えたとしても裏箱46内でワイヤーハーネスの無理な引き回しが行われることを防止することが可能となる。また、ワイヤーハーネスとしてフレキシブルフラットケーブルを用いる場合には、フレキシブルフラットケーブルに多くの折り癖を付ける必要がなく、耐久性が向上する。
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態のパチンコ遊技機1を実施すれば、遊技領域又はその周辺に設けられるとともに遊技領域又はその周辺を移動する役物と、一端が役物に接続され、制御基板から役物に対して信号又は電力を送信するフレキシブルフラットケーブルと、を有し、フレキシブルフラットケーブルは一の役物に対して複数本が接続されるとともに、複数本のフレキシブルフラットケーブルは重ねた状態且つ少なくとも一部が湾曲した状態で遊技機内部に配置され、湾曲する箇所において複数本のフレキシブルフラットケーブルの間に所定距離以上の間隔を設ける。その結果、複数本のフレキシブルフラットケーブルを重ねて配置する場合に、湾曲する箇所においてはフレキシブルフラットケーブルの間に間隔を設けることによって、複数本のフレキシブルフラットケーブルの間で擦れが生じることを防止し、耐久性を向上させる。
(2)また、複数本のフレキシブルフラットケーブルは夫々長さが異なっており、湾曲する箇所において内側に位置するフレキシブルフラットケーブルが外側に位置するフレキシブルフラットケーブルよりも短くなるように配置する。その結果、複数本のフレキシブルフラットケーブルを重ねて配置する場合に、湾曲する箇所においてはフレキシブルフラットケーブルの間に必然的に間隔が設けられることとなり、複数本のフレキシブルフラットケーブルの間で擦れが生じることを防止し、耐久性を向上させる。
(3)また、複数本のフレキシブルフラットケーブルは、長さが共通で役物に対する接続構造が夫々異なっており、接続構造の違いによって複数本のフレキシブルフラットケーブルは、役物から他端までの長さが夫々異なり、湾曲する箇所において内側に位置するフレキシブルフラットケーブルが外側に位置するフレキシブルフラットケーブルよりも短くなるように配置する。その結果、共通のフレキシブルフラットケーブルを重ねて配置した場合であっても、湾曲する箇所においてはフレキシブルフラットケーブルの間に必然的に間隔が設けられることとなり、複数本のフレキシブルフラットケーブルの間で擦れが生じることを防止し、耐久性を向上させる。
(4)また、複数本のフレキシブルフラットケーブルは、第1方向に直線状に配列された第1直線部分と、第1の方向から第1方向と逆方向である第2方向へとU字形状に湾曲させる湾曲部分と、第2方向に直線状に配列された第2直線部分と、を含み、湾曲部分において複数本のフレキシブルフラットケーブルの間に所定距離以上の間隔を設け、第1直線部分及び第2直線部分において複数本のフレキシブルフラットケーブルの間隔を所定距離未満とする。その結果、役物が移動したとしてもフレキシブルフラットケーブルが断線することなく、且つU字形状に湾曲させる湾曲部分においてフレキシブルフラットケーブルの間で擦れが生じることを防止し、耐久性を向上させる。
〈他の実施形態〉
(1)前述した実施形態では、フレキシブルフラットケーブル156及びフレキシブルフラットケーブル157はケーブル配置空間159においてU字形状に湾曲させているが、湾曲は必ずしもU字形状である必要は無い。
(2)また、前述した実施形態では、2本のフレキシブルフラットケーブル156及びフレキシブルフラットケーブル157を重ねて配置しているが、重ねるフレキシブルフラットケーブルの数は3本以上であっても良い。その場合には湾曲する箇所で3本以上のフレキシブルフラットケーブルの夫々の間に間隔を設けるように配置する。
(3)本発明は、パチンコ遊技機以外の遊技機、たとえば、回胴式遊技機(スロットマシンまたはパチスロともいう)にも適用することができる。本発明を回胴式遊技機に適用した場合には、回胴式遊技機に対して配置された役物(例えば液晶ディスプレイや回転ドラムでも良い)に対するワイヤーハーネスの配置に対して適用することが可能となる。
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
2a 盤ランプ
3 遊技領域
7 演出表示装置
15 可動役物
41 外枠
42 内枠
43 前扉
46 ボックス
55 ベース体
56 移動体
77 中継基板
156、157 フレキシブルフラットケーブル

Claims (1)

  1. 遊技領域又はその周辺に設けられるとともに前記遊技領域又はその周辺を移動する役物と、
    一端が前記役物に接続され、制御基板から前記役物に対して信号又は電力を送信するフレキシブルフラットケーブルと、を有し、
    前記役物は、遊技機に固定して設置されるベース体と、前記ベース体に対して移動可能に支持された移動体とを有し、
    前記フレキシブルフラットケーブルは一の前記移動体に対して複数本が接続されるとともに、一端が前記移動体に接続された前記複数本のフレキシブルフラットケーブルは全長が共通で重ねた状態且つ少なくとも一部湾曲して折り返した状態で前記ベース体内部にある空間に配置され、折り返した後に前記ベース体の外壁に設けられた引き出し口から他端側が前記役物の外へと引き出され、前記引き出し口から引き出された部分は前記移動体の移動動作に関わらず不動であり、
    湾曲する箇所において前記複数本のフレキシブルフラットケーブルの間に所定距離以上の間隔を設け、
    前記移動体に対して前記複数本のフレキシブルフラットケーブルの一端を接続する接続箇所は、前記フレキシブルフラットケーブルの長さ方向に沿って間隔を空けて複数設けられ、
    前記湾曲する箇所において内側に位置する前記フレキシブルフラットケーブルは外側に位置する前記フレキシブルフラットケーブルよりも前記湾曲する箇所から遠方に位置する接続箇所に対して接続されることを特徴とする遊技機。
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