JP2017148168A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造でフラットケーブルの損傷を防止できるようにする。
【解決手段】電気的手段46,47を有する可動演出体39,40と、幅方向に複数の配線を有し且つ電気的手段46,47側と固定側とを電気的に接続する帯状のフラットケーブル51,52とを備える。フラットケーブル51,52は可動演出体39,40の作動に追従して可動演出体39,40の作動平面と略平行なケーブル長手方向に略円弧状に変形可能な余裕部84,84を有し、余裕部84,84と電気的手段46,47側及び/又は固定側との間に、フラットケーブル51,52を隣接する隣接部材44,45に沿って屈曲させる1又は複数の屈曲部を備える。
【選択図】図4
【解決手段】電気的手段46,47を有する可動演出体39,40と、幅方向に複数の配線を有し且つ電気的手段46,47側と固定側とを電気的に接続する帯状のフラットケーブル51,52とを備える。フラットケーブル51,52は可動演出体39,40の作動に追従して可動演出体39,40の作動平面と略平行なケーブル長手方向に略円弧状に変形可能な余裕部84,84を有し、余裕部84,84と電気的手段46,47側及び/又は固定側との間に、フラットケーブル51,52を隣接する隣接部材44,45に沿って屈曲させる1又は複数の屈曲部を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機には、遊技盤とその裏側の画像表示手段との間に可動演出体を所定の作動方向に作動自在、例えば昇降自在に配置し、遊技中の特別遊技状態の発生その他の遊技状態に応じて、可動演出体を昇降させながら発光演出手段を発光させる等の演出が採用されている。
この種の遊技機では、複数の配線が幅方向に並べて配置された帯状のフラットケーブルを使用し、このフラットケーブルにより発光演出手段のLED基板側のコネクタと固定側の中継基板のコネクタとを接続して、外部の演出制御基板からの演出制御信号により、中継基板、フラットケーブルを介してLED基板の各LEDを発光制御するようになっている(特許文献1)。
フラットケーブルは可動演出体が昇降するに十分な余裕を持って追従するように余裕部を中継基板の前側に平面視U字状に配置し、余裕部の一端側をLED基板側のコネクタに、他端側を中継基板側のコネクタに夫々接続している。
この種の遊技機では、複数の配線が幅方向に並べて配置された帯状のフラットケーブルを使用し、このフラットケーブルにより発光演出手段のLED基板側のコネクタと固定側の中継基板のコネクタとを接続して、外部の演出制御基板からの演出制御信号により、中継基板、フラットケーブルを介してLED基板の各LEDを発光制御するようになっている(特許文献1)。
フラットケーブルは可動演出体が昇降するに十分な余裕を持って追従するように余裕部を中継基板の前側に平面視U字状に配置し、余裕部の一端側をLED基板側のコネクタに、他端側を中継基板側のコネクタに夫々接続している。
従来の遊技機では、可動演出体が昇降したときにLED基板側のコネクタに接続された余裕部の一端側が上下動するようになっており、フラットケーブルの余裕部に対して可動演出体がフラットケーブルの幅方向に移動する関係にあるため、フラットケーブルの余裕部に可動演出体の昇降に必要な十分な余裕を持たせているとは云え、可動演出体が昇降する毎にフラットケーブルに対して捩じれ方向の外力が加わることになる。
そのため長期間稼動する遊技機の場合には、度重なる可動演出体の昇降により、フラットケーブルに対して不必要な外力が断続的に加わり、それによってフラットケーブルが局部的に損傷する等の問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、簡単な構造でフラットケーブルの損傷を防止できる遊技機を提供することを目的とする。
そのため長期間稼動する遊技機の場合には、度重なる可動演出体の昇降により、フラットケーブルに対して不必要な外力が断続的に加わり、それによってフラットケーブルが局部的に損傷する等の問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、簡単な構造でフラットケーブルの損傷を防止できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、電気的手段を有する可動演出体と、ケーブル幅方向に複数の配線を有し且つ前記電気的手段側と固定側とを電気的に接続する帯状のフラットケーブルとを備えた遊技機において、前記フラットケーブルは前記可動演出体の作動に追従してケーブル長手方向に略円弧状に変形可能な余裕部を有し、前記余裕部は前記ケーブル幅方向が前記可動演出体の作動平面の略垂直方向になるよう、前記作動平面と略平行な配置平面内に配置され、前記余裕部と前記電気的手段側及び/又は前記固定側との間に、前記フラットケーブルを隣接する隣接部材に沿って屈曲させる1又は複数の屈曲部を備えたものである。
前記余裕部の両側で前記フラットケーブルを前記隣接部材側に押え付ける押え部を備えたものでもよい。前記電気的手段側及び前記固定側はコネクタを有する基板を備え、前記コネクタに接続される前記フラットケーブルの両端の接続部はその幅方向が前記基板の板面と略平行であってもよい。
遊技盤の裏側に配置された画像表示手段を備え、前記可動演出体は前記遊技盤と前記画像表示手段との間で前記遊技盤及び/又は前記画像表示手段の表示画面に沿って作動可能であり、前記余裕部は前記遊技盤の裏側で前記画像表示手段の表示画面から外れた位置に配置してもよい。
前記電気的手段はLED基板を備えた発光演出手段であり、該発光演出手段は発光表示部と、該発光表示部を裏側から発光させるLED及び前記コネクタを含むLED基板とを備えたものでもよい。昇降案内手段に沿って昇降可能な複数の前記可動演出体を上下に備え、前記各可動演出体に対応する前記フラットケーブルは前記余裕部を前後に離間して配置したものでもよい。
前記余裕部の両側で前記フラットケーブルを前記隣接部材側に押え付ける押え部を備えたものでもよい。前記電気的手段側及び前記固定側はコネクタを有する基板を備え、前記コネクタに接続される前記フラットケーブルの両端の接続部はその幅方向が前記基板の板面と略平行であってもよい。
遊技盤の裏側に配置された画像表示手段を備え、前記可動演出体は前記遊技盤と前記画像表示手段との間で前記遊技盤及び/又は前記画像表示手段の表示画面に沿って作動可能であり、前記余裕部は前記遊技盤の裏側で前記画像表示手段の表示画面から外れた位置に配置してもよい。
前記電気的手段はLED基板を備えた発光演出手段であり、該発光演出手段は発光表示部と、該発光表示部を裏側から発光させるLED及び前記コネクタを含むLED基板とを備えたものでもよい。昇降案内手段に沿って昇降可能な複数の前記可動演出体を上下に備え、前記各可動演出体に対応する前記フラットケーブルは前記余裕部を前後に離間して配置したものでもよい。
本発明によれば、簡単な構造でフラットケーブルの損傷を防止できる利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜図13は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は矩形状の外枠2と、この外枠2の左右一側のヒンジを介して縦軸心廻りに開閉及び着脱自在に枢着された前枠3とを備えている。
前枠3には上部側に遊技盤4が着脱自在に装着され、また下部側に発射手段6等が配置されている。前枠3には遊技盤4の前側を覆う第1開閉扉7と、この第1開閉扉7の下側で発射手段6を前側から覆う第2開閉扉8とが設けられている。各開閉扉7,8は前枠3用のヒンジと同じ側のヒンジにより前枠3に開閉及び着脱自在に枢着されている。
第2開閉扉8の前側には、発射用の遊技球を貯留して発射手段6に供給する球貯留皿10と、発射手段6を作動させるための発射ハンドル11とが設けられている。第1開閉扉7には、遊技盤4の前面側の遊技領域12に対応する視認窓13と、遊技領域12を視認可能に視認窓13を塞ぐ透明板ユニット(図示省略)とが設けられている。
遊技盤4の前面には、発射手段6から発射された遊技球を案内するガイドレール14と、このガイドレール14の反対側に配置された外飾り部材とが略円環状に設けられており、それらの内側が遊技領域12となっている。遊技領域12には中央表示装置15、普通図柄始動手段16、第1特別図柄始動手段17、第2特別図柄始動手段18、大入賞手段19、普通入賞手段20等の各種遊技部品が配置されている。
普通図柄始動手段16は遊技球が通過可能なゲートにより構成されている。第1特別図柄始動手段17及び普通入賞手段20は非開閉式の入賞手段により構成され、第2特別図柄始動手段18及び大入賞手段19は開閉式の入賞手段により構成されている。従って、入賞手段17〜20に遊技球が入賞した場合には、所定個数の賞球が払い出されるようになっている。
中央表示装置15は、図2,図3等に示すように、遊技盤4に対して前側から着脱自在に装着された前構造体21と、前構造体21に対応して遊技盤4の裏側に着脱自在に装着された裏構造体23と、裏構造体23に装着された液晶式その他の画像表示手段(表示手段)22とを備えている。
裏構造体23は、遊技盤4の裏側に装着された裏ケース26を備えている。裏ケース26は前側が開放する略箱形状であって、前端側の外周の取り付け部26aがねじ等の固定具により遊技盤4の裏面に着脱自在に固定されている。裏ケース26の後壁26bには、その後表示窓25に対応して画像表示手段22が裏側から着脱自在に装着されている。裏ケース26の前側内部には、後壁26bに着脱自在に装着された可動演出ユニット27が配置されている。
前構造体21は、図1及び図3に示すように、画像表示手段22の外周側で遊技盤4の開口部4aの周辺を前側から覆う表示枠32と、この表示枠32の下部側に沿って左右方向に配置され且つ入球口33から入球した遊技球を左右方向に転動させて前側に落下させるステージ34とを備えている。
表示枠32には画像表示手段22の表示画面を前側から視認可能な大きさの前表示窓31が略中央に形成され、また前面側に普通図柄表示手段35、特別図柄表示手段36等の各種表示手段が設けられている。
普通図柄表示手段35は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する2つの発光素子により構成されており、普通図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件に2つの発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段16が遊技球を検出したときに取得した特定遊技判定乱数値が予め定められた特定遊技判定値と一致した場合に特定遊技態様である「○」側の発光素子が、それ以外の場合に非特定遊技態様である「×」側の発光素子が夫々点灯して停止するようになっている。なお、普通図柄が特定遊技態様で停止した場合には、第2特別図柄始動手段18が所定時間開放する特定遊技状態となる。
特別図柄表示手段36は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示するためのもので、7セグメント式等の表示手段により構成されており、非開閉式の第1特別図柄始動手段17と開閉式の第2特別図柄始動手段18との何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄が所定時間変動して、第1特別図柄始動手段17、第2特別図柄始動手段18の何れかに遊技球が入賞したときに取得した特別遊技判定乱数値が予め定められた特別遊技判定値と一致した場合には所定の特別遊技態様で、それ以外の場合には非特別遊技態様で夫々停止するようになっている。なお、特別図柄が特別遊技態様で停止した場合には、大入賞手段19が所定の開閉パターンに従って開放する特別遊技状態が発生する。
画像表示手段22は、各種の演出画像を随時表示する演出画像表示手段を構成する他、特別図柄表示手段36の特別図柄の変動時に演出図柄表示手段37を構成するようになっている。
演出図柄表示手段37は、図1に示すように、特別図柄表示手段36の特別図柄の変動時に、その特別図柄に同期して変動する1又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄37a〜37cを表示可能である。演出図柄37a〜37cは特別図柄表示手段36による特別図柄の変動開始と略同時に所定の変動パターンに従って変動を開始し、特別図柄の変動停止と略同時に最終停止するように左、右、中等の所定の順序で停止する。
なお、画像表示手段22は特別図柄表示手段36の特別図柄の変動表示中であっても、その特別図柄の変動と直接関係のない演出画像を演出図柄37a〜37cの背景部分又は周辺部分に表示するようにしてもよい。
可動演出ユニット27は、演出図柄表示手段37の演出図柄37a〜37cの変動表示と同期して予告演出等の可動演出を行うためのものであり、遊技盤4と画像表示手段22との間に配置された第1可動演出体39及び第2可動演出体40を有し、その各可動演出体39,40が遊技盤4、画像表示手段22と平行な昇降方向(作動方向)に上下動するようになっている。
即ち、この可動演出ユニット27は、図2〜図4に示すように、画像表示手段22の前上側の上昇位置(退避位置)A,Bと画像表示手段22の前側の下降位置(演出位置)C,Dとの間で上下方向の作動平面に沿って昇降可能な第1可動演出体39及び第2可動演出体40と、画像表示手段22の左右一側に配置され可動演出体39,40を上下方向に昇降可能に片持ち状に案内する昇降案内手段41と、昇降案内手段41に沿って可動演出体39,40を上昇(又は昇降)させる駆動手段42と、昇降案内手段41及び駆動手段42が組み付けられた固定側の支持ケース43とを備え、第1可動演出体39及び第2可動演出体40が昇降案内手段41に沿って上下方向に昇降するようになっている。
作動平面は可動演出体39,40の作動方向である上下方向(昇降方向)を含む平面であり、例えば昇降案内手段41の案内中心を含む上下、左右方向の平面とすることができるが、案内中心廻りの任意方向に設定することも可能である。
第1可動演出体39、第2可動演出体40は両者の昇降及び/又は発光により所定の演出効果を奏する構成であって、図4に示すように、左右方向に長い第1支持部材44、第2支持部材45と、この各支持部材44,45の前側に装着された第1発光演出手段(電気的手段)46、第2発光演出手段(電気的手段)47とを備え、上下に略平行に配置されている。
第1発光演出手段46、第2発光演出手段47は、前側に配置された第1発光演出部材46a、第2発光演出部材47aと、各発光演出部材46a,47aを裏側から発光させる第1LED基板48、第2LED基板49とを備えている。
各LED基板48,49は昇降案内手段41に対して可動演出体39,40と反対の外側方の固定側に配置された中継基板(固定基板)50と、第1フラットケーブル51及び第2フラットケーブル52とを介して演出制御基板(図示省略)に接続されている。フラットケーブル51,52は、複数本の配線を幅方向に配置して帯状に構成されている。
各LED基板48,49は作動平面と略平行で左右方向に長い矩形状に構成され、発光演出部材46a,47aの発光部位(図示省略)に対応して配置された複数のLED48a,49aと、昇降案内手段41側の端部に配置された上下方向に長いコネクタ48b,49bとが前面側に装着されており、そのコネクタ48b,49bに側方からフラットケーブル51,52の接続部が着脱自在に挿入して接続されている。フラットケーブル51,52の接続部はその幅方向がLED基板48,49の板面と略平行になっている。
なお、発光演出部材46a,47aには装飾性を有する造形物、その他のものが採用されている。また支持部材44,45、発光演出手段46,47は可動部を有するものでもよい。
支持ケース43は、図5〜図10に示すように、後表示窓25よりも外側に上下方向に配置されており、裏ケース26の後壁26bに固定されている。この支持ケース43は中間部材54と裏部材55と前部材56とにより構成されている。
昇降案内手段41は支持ケース43の前部側で遊技盤4の裏側近傍に上下方向に配置され且つ上下両端側で支持ケース43に固定された丸棒状の1本の案内部材57と、各可動演出体39,40に設けられ且つ案内部材57に摺動自在に案内される被案内部58,59と、各可動演出体39,40の昇降時に案内部材57廻りに各可動演出体39,40が振れないように規制する振れ止め手段60とを備えている。案内部材57は遊技盤4及び画像表示手段22の表示画面と略平行に配置されている。
なお、画像表示手段22の表示画面が前上側へと若干傾斜する場合には、案内部材57は遊技盤4と画像表示手段22の表示画面との何れか一方と略平行に設けてもよい。また昇降案内手段41は可動演出体39,40を左右両側で両持ち状に案内するようにしてもよい。
振れ止め手段60は、図6に第1可動演出体39側を示すように、可動演出体39,40の基部側から突出する振れ止め突起60aと、支持ケース43内に配置された一対の振れ止め部60bとを備えている。振れ止め部60bは振れ止め突起60aの前後両側で支持ケース43の中間部材54と前部材56とに前後に相対向して上下方向に設けられている。
なお、この実施形態では、丸棒状の1本の案内部材57により各可動演出体39,40を昇降自在に案内しているため、振れ止め手段60を設ける必要があるが、案内部材57が各可動演出体39,40の振れを規制する断面形状であるか、又は複数の案内部材57で各可動演出体39,40を案内する場合には、別途、振れ止め手段60を設ける必要はない。
支持ケース43の上部側には、図2〜図4に示すように、第1可動演出体39、第2可動演出体40を上昇位置A,Bに保持する第1保持手段62、第2保持手段63が各可動演出体39,40に対応して設けられている。支持ケース43の下部側には、第1可動演出体39、第2可動演出体40を下降位置C,Dで受ける第1ストッパ64、第2ストッパ65が各可動演出体39,40に対応して設けられている。
また支持ケース43の上下方向の中間部には、第2可動演出体40の落下時に、その途中から第2可動演出体40の落下速度を緩和して減速するための減速降下手段76が第2ストッパ65よりも上側に設けられている。
各保持手段62,63は上昇位置A,Bの両可動演出体39,40が表示枠32の裏側で上下に接近するように各可動演出体39,40に対応して配置されている。上昇位置A,Bの各可動演出体39,40は、第1可動演出体39の第1支持部材44の基部側が第2可動演出体40の第2支持部材45の基部側に当接した状態にある。
なお、第2可動演出体40の下部側の一部が前表示窓31側に出ているが、主要部が出るようにしてもよいし、表示枠32を介して可動演出体39,40の一部又は主要部が視認できるようにしてもよい。
第1保持手段62は、図4に示すように、第1可動演出体39の上側に設けられた係合部62aと、この係合部62aに対して係脱自在に設けられた係合具62bと、支持ケース43側に設けられ且つ係合具62bを係脱方向に駆動するソレノイド62cとを備え、第1可動演出体39が上昇位置Aまで上昇したときに係合具62bが係合部62aに係合し、またその係合を解除するときはソレノイド62cの駆動により、係合具62bが係合部62aから離脱するようになっている。
なお、係合具62bはソレノイド62cの駆動により、係合具62bを係合部62aから離脱させるようになっているが、ソレノイドに代えて電動モータにより係合具62bを駆動するようにしてもよい。
第2保持手段63は、図2、図5に示すように、第2可動演出体40の基部側から裏側に突出する突起状の係合部67と、係合部67に係脱自在に設けられた係合具68と、この係合具68を係脱方向に駆動する駆動モータ69とを備え、第2可動演出体40が上昇位置Bまで上昇したときに駆動モータ69の駆動により係合具68が係合部67に係合し、その係合を解除するときに駆動モータ69の駆動により係合具68が係合部67から離脱するようになっている。
係合部67は支持ケース43内に突出して設けられ、また係合具68は支軸70により支持ケース43内の中間部材54に係脱方向に揺動自在に枢着されている。駆動モータ69は支持ケース43の裏部材55の裏側に固定されており、支持ケース43内で出力軸に固定された駆動ギヤー71、クランク機構72等を介して係合具68を係脱方向に駆動するようになっている。
クランク機構72は支持ケース43に回転自在に支持され且つ駆動ギヤー71に噛合する従動ギヤー73と、従動ギヤー73に固定されたピン61と、係合具68の係合部67と反対側に設けられピン61が係合する長孔66とを備え、従動ギヤー73の往復回転によりピン61が長孔66内を相対摺動して係合具68が支軸70廻りに係脱方向に揺動するようになっている。なお、第2保持手段63は第1保持手段62と同様に係合具68をソレノイド等の駆動源で駆動するようにしてもよい。
第1ストッパ64、第2ストッパ65は、図2に二点鎖線で示すように、各可動演出体39,40が画像表示手段22の前下部側の下降位置C,Dまで下降したときに、各支持部材44,45の基部側を下側から受けるためのものであり、各支持部材44,45の基部側に対応して支持ケース43に設けられている。
なお、各ストッパ64,65はゴム等の弾性材で構成されており、可動演出体39,40が自重により落下するときの衝撃を緩和する衝撃緩和機能を有する。また各ストッパ64,65は両可動演出体39,40の発光演出手段46,47が上下に近接するように配置してもよい。
減速降下手段76は、図4に示すように、支持ケース43に上下動自在に支持された丸棒等の当接部材77と、この当接部材77を上向きに付勢するコイルバネ等の付勢バネ74とを備えている。従って、第2可動演出体40は当接部材77に当接するまでは急速に落下し、その後は付勢バネ74に抗して落下速度を緩和し減速しながら下降する。
なお、この実施形態では、両可動演出体39,40は下降位置C,Dでは上下に所定の間隔を開けた状態で停止しているが、両可動演出体39,40は上下に近接又は重なるようにしてもよい。
駆動手段42は、図5、図6及び図9に示すように、支持ケース43の裏部材55に固定された駆動モータ78と、駆動モータ78の出力軸に固定された駆動ギヤー79と、支持ケース43の中間部材54と裏部材55との間に昇降自在に配置され且つ駆動ギヤー79の正逆転により昇降するラック80と、第2可動演出体40に固定された突起状の被押し上げ部81と、被押し上げ部81の下側に対応してラック80に固定された押し上げ部82とを備え、ラック80の上昇時に押し上げ部82により被押し上げ部81を介して可動演出体39,40を上昇させるようになっている。
なお、下降位置C,Dから第1可動演出体39の下側に当接するまでは、駆動ギヤー79の正逆転により第2可動演出体40が単独で昇降可能であり、第1可動演出体39の下側に当接してから上昇位置A,Bで各保持手段62,63により保持されるまでは、両可動演出体39,40が一体に昇降可能である。各可動演出体39,40は下降位置C,Dでは上下に近接または当接するようにしてもよい。
支持ケース43内には、図4〜図9に示すように、可動演出体39,40、昇降案内手段41等の外側方に第1フラットケーブル51、第2フラットケーブル52、中継基板50を収容する収容室75が縦長状に形成されている。中継基板50は縦長状であって、上昇位置A,Bの可動演出体39,40の外側方に対応する高さに配置され、その前面側の上下に左右方向に長いコネクタ85,86が装着されている。
各フラットケーブル51,52は各可動演出体39,40の基部側と中継基板50との間で正面視U字状等の略円弧状に湾曲して垂れ下がる垂れ下がり部(余裕部)83,84を有し、一端側の接続部が各LED基板48,49の前面のコネクタ48b,49bに、他端側の接続部が中継基板50の前面のコネクタ85,86に夫々着脱自在に接続されている。各フラットケーブル51,52の両端の接続部は、その幅方向がLED基板48,49、中継基板50の板面と略平行に配置されている。
垂れ下がり部83,84はフラットケーブル51,52のケーブル幅方向が前後方向になっており、各可動演出体39,40の昇降方向を含む作動平面と略平行な配置平面内に配置され、可動演出体39,40のLED基板48,49側の昇降に追従してその配置平面内に略沿ってケーブル長手方向に略円弧状に変形可能である。
各フラットケーブル51,52の一端側は、図6、図7、図9、図10及び図12に示すように、複数の屈曲部51a,51b、52a〜52dで屈曲して、各可動演出体39,40の支持部材(隣接部材)44,45側の前壁部(隣接部材)87,88、側壁部(隣接部材)89,90に沿って配置され、押えカバー(押え部材)91,92により支持部材44,45側に押えられており、その側壁部89,90と押えカバー91,92との下端から下向きに引き出されている。押えカバー91,92は発光演出部材46a,47aと一体、別体の何れでもよい。
また各フラットケーブル51,52の他端側は、図6、図8、図9及び図13に示すように、複数の屈曲部51c〜51e,52e〜52iで屈曲して、支持ケース43側の中間壁部(隣接部材)95及び側壁部(隣接部材)96に沿って配置され、その側壁部96の下部の押え部材97,98を経て下向きに引き出されている。
第1可動演出体39側の第1支持部材44には、図12に示すように、その前壁部87に第1LED基板48側から基部側へと左右方向に収容溝87aが形成され、また基部側の側壁部89に上規制部89aと、この上規制部89aの後側から下方へと伸びる後規制部89bとが形成されている。
第1フラットケーブル51の一端側は、前壁部87の収容溝87a内に左右方向に配置されると共に、その収容溝87aの外端側の屈曲部51aにおいて、上規制部89aの下側で側壁部89に沿って後向きに略直角に屈曲され、また後規制部89bの前側近傍で側壁部89に沿って略45度の屈曲部51bで下向きに屈曲されて垂れ下がり部84へと下方に伸びている。
第1可動演出体39側の押えカバー91には、収容溝87a内の第1フラットケーブル51を前壁部87側に押える押え部91aと、側壁部89の下端側の近傍で第1フラットケーブル51を側壁部89側に押える押え部91b(図7参照)とが設けられている。押え部91aは第1フラットケーブル51のケーブル長手方向に1又は複数あり、押え部91bは引き出し位置の近傍に設けられている。
第2可動演出体40側の第2支持部材45には、図12に示すように、前壁部88の第2LED基板49側に左右方向に配置された上収容溝88aと、基部側に左右方向に配置された下収容溝88bと、この両収容溝88a,88bを上下に接続する縦収容溝88cとが設けられている。
また第2可動演出体40側の第2支持部材45には、その基部側の側壁部90に上規制部90aと、この上規制部90aの後下側に配置された後規制部90bと、引き出し位置の近傍に配置された凹状の押え部90cとが設けられている。
第2フラットケーブル52の一端側は第2支持部材45の前壁部88の各収容溝88a〜88c内に屈曲状に配置されており、その上収容溝88aの外端側で略45度の屈曲部52aを介して縦収容溝88cに沿って下向きに屈曲され、また縦収容溝88cの下端側で略45度の屈曲部52bを介して下収容溝88bに沿って外向きに屈曲されている。
第2フラットケーブル52は下収容溝88bの外端側の屈曲部52cにおいて、上規制部90aの下側で側壁部90に沿って後向きに略直角に屈曲され、また後規制部90bの前側で側壁部90に沿って略45度の屈曲部52bで下向きに屈曲されて、その下方の垂れ下がり部84へと下向きに伸びている。なお、前壁部88には、縦収容溝88c内の第2フラットケーブル52を係止する爪状の係止部88dが設けられている。
第2可動演出体40側の押えカバー92には、上収容溝88a及び下収容溝88b内の第2フラットケーブル52を前壁部88側に押える押え部92a,92bと、側壁部90の押え部90cとの間で第2フラットケーブル52を屈曲状に挟む凸状の押え部92c(図10参照)とが設けられ、これらにより第2フラットケーブル52を支持部材45との間で押えるようになっている。
なお、収容溝87a,88a〜88cに代えてフラットケーブル51,52をケーブル幅方向の両側に対応する規制部を設けてもよい。収容溝87a,88a〜88cはフラットケーブル51,52のケーブル幅方向の両側の段差部でフラットケーブル51,52の位置を規制するようになっている。従って、収容溝87a,88a〜88cに代えて、前壁部87,88の前面に、フラットケーブル51,52をケーブル幅方向の両側に対応する規制部を突状に設けてもよい。
また第2フラットケーブル52の垂れ下がり部84は、第1フラットケーブル51の垂れ下がり部83に比較して垂れ下がり量が大であって、組立て等の際に他の部材等に引っ掛かり易いため、第2フラットケーブル52の垂れ下がり部84の一端側を確実に固定できるように押え部92cの押え量を大にしている。
各フラットケーブル51,52の他端側は、中継基板50側では中間壁部95に沿って下向きに、垂れ下がり部83,84側では側壁部96に沿って下向きに夫々配置されている。
第1フラットケーブル51の他端側には、その中間部分に中間壁部95、側壁部96に沿うように各屈曲部51c〜51eが設けられている。屈曲部51cは中間壁部95に沿って側壁部96側へと横向きに約45度で屈曲し、屈曲部51dは中間壁部95から側壁部96に沿って前向きに屈曲し、屈曲部51eは側壁部96に沿って下向きに約45度で屈曲している。
また第2フラットケーブル52の他端側には、その中間部分に中間壁部95、側壁部96等に沿うように屈曲部52e〜52iが設けられている。屈曲部52eは中間壁部95の下端から段差部95aに沿って後向きに屈曲し、屈曲部52fは段差部95aの後端から下中間壁部95bに沿って下向きに屈曲し、屈曲部52gは下中間壁部95bに沿って側壁部96へと横向きに約45度で屈曲し、屈曲部52hは下中間壁部95bから側壁部96に沿って前向きに屈曲し、屈曲部52iは側壁部96に沿って下向きに約45度で屈曲している。
第2フラットケーブル52用の第2押え部材98は、第2フラットケーブル52の屈曲部52e〜52i側を押える押え部98aと、この押え部98aから上方に縦長帯状に一体に設けられ且つ第2フラットケーブル52を中間壁部95に沿って押えて両フラットケーブル51,52の接触を防止する縦帯板状の接触防止部98bとを備え、ネジ等の固定具で支持ケース43側に着脱自在に固定されている。
第1フラットケーブル51側の第1押え部材97は、第2押え部材98の接触防止部98b上に第1フラットケーブル51を押えるもので、ネジ等の固定具で支持ケース43側に着脱自在に固定されている。
各フラットケーブル51,52の垂れ下がり部83,84は、各可動演出体39,40の昇降量の大小に合わせて第2フラットケーブル52側の垂れ下がり量が大であり、第1フラットケーブル51側の垂れ下がり量が小である。
両フラットケーブル51,52の垂れ下がり部83,84は前後に離れており、第1フラットケーブル51側が前側に、第2フラットケーブル52側が後側に夫々配置されている。一方、第1ストッパ64は第1フラットケーブル51の垂れ下がり部83と干渉しないように、それよりも後側の第2フラットケーブル52の垂れ下がり部84側にある。
また各フラットケーブル51,52の垂れ下がり部83,84の左右幅は、第1フラットケーブル51側が小であるのに対して第2フラットケーブル52側が大であり、第1ストッパ64と干渉しないように、第2フラットケーブル52の第2可動演出体40の基部側から下方に垂れ下がる部分が第1ストッパ64よりも昇降案内手段41側に位置している。
支持ケース43には、図11及び図13に示すように、第1ストッパ64の取り付け台100の下側の昇降案内手段41側に隔壁101があり、この隔壁101に形成された長孔102に第2フラットケーブル52の垂れ下がり部84が挿通されている。従って、第2フラットケーブル52の垂れ下がり部84は、第1可動演出体39の昇降時に第1ストッパ64と干渉しないように隔壁101により左右に分離されている。
この実施形態では、通常、各可動演出体39,40は保持手段62,63により上昇位置A,Bに保持されている。特別図柄始動手段17,18に遊技球が入賞して特別図柄表示手段36の特別図柄が変動を開始すると、それに同期して演出図柄表示手段37の演出図柄37a〜37cが変動し、特別図柄の変動を演出図柄37a〜37cの変動表示により演出する。そして、所定の変動パターンで特別図柄表示手段36の特別図柄が所定時間変動すると、特別遊技態様と非特別遊技態様との何れかで停止し、また演出図柄表示手段37の演出図柄37a〜37cが特別図柄に同期して停止する。
変動後の特別図柄が特別遊技態様で停止する確率が高い変動パターンで変動する等、特別遊技状態の発生を予告する予告条件を満たすと、演出図柄表示手段37が演出図柄37a〜37cを変動表示する他に、画像表示手段22が所定の予告画像を表示し、また各可動演出体39,40による可動発光演出を行う。
予告演出等に際しては、各可動演出体39,40のLED48a,49aを発光又は点滅発光と、各可動演出体39,40の落下及び上昇とを組み合わせることにより、複数種類の可動発光演出が可能である。
例えば、第2可動演出体40のLED48a,49aを発光又は点滅発光させながら、第2可動演出体40を上昇位置Bから下降位置Dへと落下させて、その落下から所定時間が経過したときに第2可動演出体40を上昇位置Bへと上昇させる演出動作、或いは各可動演出体39,40のLED48a,49aを発光又は点滅発光させながら、先ず第2可動演出体40を上昇位置Bから下降位置Dへと落下させ、次いで第1可動演出体39を上昇位置Aから下降位置Cへと落下させて、その後に所定時間が経過したときに第2可動演出体40、第1可動演出体39を上昇位置A,Bへと上昇させる演出動作等がある。
第2可動演出体40を落下させる場合には、第2保持手段63による第2可動演出体40の保持を解除すると、第2可動演出体40が昇降案内手段41に沿って上昇位置Bから下降位置Dへと自重により落下し、下降位置Dで第2ストッパ65に当接して停止する。第2可動演出体40は減速降下手段76の当接部材77に当接するまでは所定の速度で落下するが、当接部材77に当接した後はその慣性力により付勢バネ74に抗しながら落下するので、徐々に減速しながら下降位置Dまで落下する。
また第1保持手段62による第1可動演出体39の保持を解除すると、第1可動演出体39が昇降案内手段41に沿って上昇位置Aから下降位置Cへと自重により落下し、下降位置Cで第1ストッパ64に当接して停止する。
各可動演出体39,40を上昇させる場合には、駆動手段42の駆動モータ78を上昇方向に回転させると、駆動ギヤー79を介してラック80が上昇し、その押し上げ部82が被押し上げ部81に当接するため、第2可動演出体40が第1可動演出体39の下側に当接するまでは第2可動演出体40が単独で上昇し、当接後は両可動演出体39,40が一体的に上昇する。そして、第1可動演出体39が上昇位置Aに達すると、第1保持手段62が係合して上昇位置Aに保持し、また第2可動演出体40が上昇位置Bに達すると、第2保持手段63が係合して上昇位置Bに保持する。
各可動演出体39,40の昇降時には、垂れ下がり部83,84の余裕内で各フラットケーブル51,52が各可動演出体39,40の昇降動作に追従しながら、演出制御基板から中継基板50を経て送られてくる演出制御信号をLED基板48,49へと伝達する。従って、可動演出体39,40の昇降中もLED48a,49aを点灯又は点滅させることができる。
各フラットケーブル51,52は、中継基板50と各可動演出体39,40との間の配置平面内で垂れ下がり部83,84が正面視U字状に湾曲しており、各可動演出体39,40の昇降に追従して垂れ下がり部83,84が配置平面内でケーブル長手方向に略円弧状に変形することができる。そのため各フラットケーブル51,52の垂れ下がり部83,84に対して従来のようにケーブル幅方向に外力が加わるようなことがなく、各可動演出体39,40の昇降に対して各垂れ下がり部83,84がスムーズに追従し、各フラットケーブル51,52の損傷を防止することができる。
特に各フラットケーブル51,52は垂れ下がり部83,84が上下方向及び左右方向の配置平面内で正面視U字状に垂れ下がっているため、フラットケーブル51,52との関係では従来に比較して前後幅を小さく抑えることが可能であり、可動演出ユニット27全体の前後幅を小型化することができる。
即ち、フラットケーブル51,52が平面視U字状に湾曲する場合には、その湾曲部分の前後幅が非常に大になり、可動演出ユニット27の前後幅が大きくなる欠点がある。しかし、フラットケーブル51,52の垂れ下がり部83,84を正面視U字状に屈曲させて配置平面内に設けることにより、可動演出ユニット27の前後幅を小型化することができる。
またフラットケーブル51,52の垂れ下がり部83,84の一端側は押えカバー91,92により可動演出体39,40の基部側に固定され、他端側は押え部材97,98により支持ケース43の側壁部96等に固定されているので、各フラットケーブル51,52の垂れ下がり部83,84は可動演出体39,40の昇降に追従して配置平面内で安定的にケーブル長手方向に変形することができる。
更にフラットケーブル51,52は押えカバー91,92とLED基板48,49との間の屈曲部51a,51b、52a〜52dで屈曲し、押え部材97,98と中継基板50との間の屈曲部51c〜51e、52e〜52iで屈曲して、前壁部87,88等の隣接部材に沿って設けられているため、LED基板48,49及び中継基板50と垂れ下がり部83,84の配置平面とが同じ方向であり、しかもLED基板48,49及び中継基板50と垂れ下がり部83,84の配置平面とが前後方向にズレているにも拘わらず、LED基板48,49、中継基板50に接続されたフラットケーブル51,52を簡単な構造で無理なく垂れ下がり部83,84側へと誘導して配置することができる。
第2押え部材98は両フラットケーブル51,52の接触を防止する接触防止部98bを備えているため、第1フラットケーブル51が第1可動演出体39の昇降に追従して上下方向に変形しても、両フラットケーブル51,52の擦り傷等の損傷を防止することができる。
更に上側の第1可動演出体39の基部側から垂れ下がる第1フラットケーブル51の垂れ下がり部83の左右幅を小さくし、下側の第2可動演出体40の基部側から垂れ下がる第2フラットケーブル52の垂れ下がり部84の左右幅を大きくしているため、第1フラットケーブル51の垂れ下がり部83が第2可動演出体40の基部側に接触して損傷するようなこともない。
両フラットケーブル51,52の垂れ下がり部83,84を前後に離して配置し、その第2フラットケーブル52の垂れ下がり部84の側方に第1ストッパ64を配置しているので、第1フラットケーブル52の垂れ下がり部83と第1ストッパ64との干渉を防止することができる。
また第2フラットケーブル52の垂れ下がり部84の左右幅は、第1フラットケーブル51側よりも大であり、この第2フラットケーブル52の第2可動演出体40の基部側から下方に垂れ下がる部分が第1ストッパ64よりも昇降案内手段41側に位置しているため、第2フラットケーブル52と第1ストッパ64との干渉も防止することができる。
特に第1ストッパ64の取り付け台100の下側の昇降案内手段41側に隔壁101があり、この隔壁101に形成された長孔102に第2フラットケーブル52の垂れ下がり部84が挿通されているので、この隔壁101により第2可動演出体40の昇降時に第2フラットケーブル52と第1ストッパ64とが干渉しないように左右に分離できる。
図14〜図16は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、第1フラットケーブル51と第2フラットケーブル52は前後方向の略同一位置の配置平面内に正面視U字状に湾曲して配置され、また中継基板50は各可動演出体39,40の基部側の側壁部89,90と相対向して支持ケース43の側壁部96に装着されている。
各可動演出体39,40は2本の案内部材57により昇降自在に案内されている。各フラットケーブル51,52の一端側は各可動演出体39,40の側壁部89,90の下部の押え部91b,92bから下方へと側壁部96に沿って垂れ下がっている。
各フラットケーブル51,52の他端側は押え部材97,98により支持ケース43の側壁部96側に固定されている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
この第1フラットケーブル51と第2フラットケーブル52は、その垂れ下がり部83,84が互いに干渉しない関係にあれば、支持ケース43内の略同一の配置平面内に上下に設けることも可能である。従って、両フラットケーブル51,52は第1の実施形態のように必ずしも前後に離して設ける必要はない。なお、両フラットケーブル51,52はそのケーブル幅方向の一部が前後に重なるように配置してもよいし、重ならずにケーブル幅方向に近接するように配置してもよい。
またLED基板48,49が可動演出体39,40の前面に前向きに配置されるのに対して、フラットケーブル51,52は可動演出体39,40の基部側と中継基板50との間で正面視U字状に垂れ下がる垂れ下がり部83,84を設ける関係から、可動演出体39,40の基部側部分で屈曲させる必要がある。しかし、中継基板50側は、可動演出体39,40の基部側の側壁部89,90と対向するように配置すれば、必ずしも折り曲げ部を設ける必要はない。
図17は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態の第1可動演出体39、第2可動演出体40には、前面側に発光演出部材46a,47aとLED基板48,49とを有する発光演出手段46,47が設けられ、また下側の第2可動演出体40には、上側に突出する第3発光演出手段112が設けられている。第3発光演出手段112は前後に複数枚(例えば2枚)の発光演出部材104,105と、この発光演出部材104,105を発光させるLED基板106とを備えている。
発光演出部材104,105は透明板等により構成されており、LED基板106からの光を上向きに反射する下端側の反射部104a,105aと、この反射部104a,105aからの光を前向きに反射するV溝等の反射式の発光演出部104b,105bとが設けられ、下端部が第2可動演出体40に固定されている。
LED基板106は上端部の前後両側にLED108,109を有し、そのLED108,109が各発光演出部材104,105の反射部104a,105aと前後に対応するように両発光演出部材104,105間に配置され、下端部が第2可動演出体40の支持部110,111に固定されている。
第1可動演出体39側には、第2可動演出体40が上昇したときに、第3発光演出手段112が第1発光演出手段46の背後に進入するように、第1支持部材44と第1発光演出手段46との間に進入空間113が設けられている。
この実施形態では、LED基板106の各LED108,109が発光すると、その光が各発光演出部材104,105の反射部104a,105aで板面方向に反射し、V溝等の反射式の発光演出部104b,105bに照射する。そのため各発光演出部材104,105の発光演出部104b,105bが前向きに発光し、これによって発光演出を行うことができる。
図18、図19は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態の可動演出体114は前後方向の枢軸115廻りに回動自在であり、その可動演出体114側のLED基板116がフラットケーブル117を介して固定側の中継基板118に接続されている。
可動演出体114は画像表示手段22の表示画面の前側に突出する演出位置と表示画面から外れた収納位置との間で枢軸115廻りに回動自在に支持され、図外の駆動手段の駆動により回動するようになっている。可動演出体114は発光演出手段119を備え、そのLED基板116が可動演出体114の前面に配置されている。
フラットケーブル117は垂れ下がり部120を有し、そのケーブル長手方向の一端側が押え部材121により可動演出体114の基部側に、他端側が押え部材122により固定壁125に夫々固定されている。垂れ下がり部120、押え部材121,122は、可動演出体114の回動方向を含む作動平面と略平行な配置面上に配置されており、可動演出体114が枢軸115廻りに回動したときに、各実施形態と同様に垂れ下がり部120が配置平面上でケーブル長手方向に追従して変形するようになっている。
各実施形態と同様に、フラットケーブル117の押え部材121から一端側は、複数の屈曲部等を介して可動演出体114に沿って配置され、LED基板116のコネクタ123に接続されている。またフラットケーブル117の押え部材122から他端側は、固定壁125に沿って配置され、中継基板118のコネクタ124に接続されている。
このように可動演出体114が回動する場合には、その回動方向を含む作動平面と略平行な配置面上にフラットケーブル117の垂れ下がり部120を配置すればよい。従って、フラットケーブル117の垂れ下がり部120の両端側を必要に応じて適宜屈曲させながら、その垂れ下がり部120が作動平面と略平行な配置面上に位置するように配置すればよい。
以上、本発明の各実施形態について例示したが、本発明はこの各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、各実施形態ではパチンコ機について例示しているが、パチンコ機以外のアレンジボール機、雀球機、その他の遊技機に広く採用可能である。
また実施形態では、各可動演出体39,40を昇降案内手段41により片持ち状に支持しているが、各可動演出体39,40を両持ち状に支持してもよい。可動演出体39,40は1個でもよいし、3個以上でもよい。
可動演出体39,40の作動形式は直線運動、回転運動の何れでもよい。直線運動形式の場合には、第1の実施形態等の昇降式の他、左右方向に移動する左右移動式等がある。回転運動形式の場合には、第4の実施形態等の枢軸廻りに往復回動又は往復回転するもの、一方向に回転するもの等がある。
また可動演出体39,40には一般的に演出効果に優れた表現形式のものが使用されるが、画像表示手段22の演出画像と協働して所定の演出効果を奏するものの他に、画像表示手段22の演出画像を隠蔽するもの等が考えられる。勿論、これら以外のものでもよい。
昇降案内手段41は可動演出体39,40を昇降方向に案内でき、また駆動手段42は昇降案内手段41に沿って可動演出体39,40を昇降、又は上昇させることができれば十分である。
可動演出体39,40において前向きに発光演出を行う場合には、LED基板48,49は前向きに設けるのが一般的であるが、LED基板48,49と発光演出部材46a,47aとの間に、LED48a,49aからの光を屈曲させて導光する導光手段、LED48a,49aからの光を屈曲状に反射させる反射手段等を設けることも可能であり、その場合にはLED基板48,49は前向き状である必要はない。
可動演出体39,40の電気的手段として、LED基板48,49,116を含む発光演出手段46,47,119を例示しているが、発光演出手段46,47,119の他、電動モータ、ソレノイド等の他の電気部品でもよい。
フラットケーブル51,52を隣接部材である前壁部87,88等に沿って略直角方向に折り曲げて配置する場合には、その屈曲部はケーブル長手方向に対して略45度前後になる。しかし、フラットケーブル51,52の屈曲部は、隣接部材側の条件に応じた方向、角度に屈曲させればよい。従って、屈曲部の屈曲角度は、略45度前後に限定されるものではない。
フラットケーブル51,52の両端をコネクタ48b,49b,85,86に接続する場合、そのコネクタ48b,49b,85,86は基板に設ける他、基板以外の対象部材に直接設けてもよい。また中継基板50を経由せずにフラットケーブル51,52を接続対象側の固定基板に設けられたコネクタに接続してもよい。
中継基板50と可動演出体39,40側の電気部品とを接続するフラットケーブル51,52は、垂れ下がり部83,84の変形で可動演出体39,40の作動に追従するのが一般的であるが、垂れ下がり部83,84以外の余裕部の変形で追従するようにしてもよい。その場合、例えば余裕部は上側に突出して円弧状に湾曲するように構成することも可能である。
余裕部を配置すべき配置平面は、可動演出体39,40,114の作動方向を含む作動平面と略平行であればよい。従って、例えば可動演出体39,40が上下方向、又は左右方向に直線方向に作動する場合には、その直線方向を含む無数の平面のうち、任意の平面が作動平面となり、その作動平面に略平行な面が配置平面となる。
フラットケーブル51,52の屈曲数、屈曲方向、屈曲角度等は、それを配置する可動演出体39,40側の形状等に応じて適宜決定すればよい。中継基板50は可動演出体39,40側のLED基板48,49等の板面と略平行に設けてもよいし、略直角に交差する方向に設けてもよい。
フラットケーブル51,52は隣接部材の連続面に沿って配置してもよいし、途中に凹部等の途切れ部分がある隣接部材に沿って配置してもよい。従って、隣接部材は間欠的に配置してもよい。
中継基板50をLED基板48,49等に対して略直角方向に配置する場合には、その中継基板50の位置をフラットケーブル51,52の垂れ下がり部83,84の位置に合わせることにより、中継基板50側の屈曲数を少なくすることができる。
通常は単一の中継基板50を複数のフラットケーブル51,52等のハーネスに共通に使用するが、可動演出体39,40側に複数種類の制御対象がある場合には、個別の条件に応じて複数の中継基板50を設けて、制御対象毎に異なる中継基板50に接続するようにしてもよい。従って、中継基板50は1個に限定されるものではない。
4 遊技盤
22 画像表示手段
39,40,114 可動演出体
41 昇降案内手段
44,45 支持部材(隣接部材)
46,47 発光演出手段(電気的手段)
46a,47a 発光演出部材
48,49,116 LED基板
50,118 中継基板
51,52,117 フラットケーブル
64,65 ストッパ
83,84,120 垂れ下がり部(余裕部)
91,92 押えカバー
97,98 押え部材
22 画像表示手段
39,40,114 可動演出体
41 昇降案内手段
44,45 支持部材(隣接部材)
46,47 発光演出手段(電気的手段)
46a,47a 発光演出部材
48,49,116 LED基板
50,118 中継基板
51,52,117 フラットケーブル
64,65 ストッパ
83,84,120 垂れ下がり部(余裕部)
91,92 押えカバー
97,98 押え部材
本発明は、作動平面上を作動可能な可動演出体側の電気的手段と固定側の電気的手段とを、前記可動演出体の作動に追従して変形可能な余裕部を有するフラットケーブルを介して接続した遊技機において、前記余裕部はそのケーブル幅方向が前記可動演出体の作動平面に対して略垂直方向に配置され、前記余裕部から前記可動演出体側の前記フラットケーブル及び/又は前記余裕部から前記固定側の前記フラットケーブルは、1又は複数の屈曲部で屈曲して前記可動演出体側の隣接部材及び/又は前記固定側の隣接部材に沿って配置され、前記可動演出体側の隣接部材は、該隣接部材に沿って配置された前記フラットケーブルを収容する溝を備え、前記可動演出体は、前記溝内の前記フラットケーブルを前記隣接部材側に押える押えカバーを備えたものである。
前記各電気的手段はコネクタを有する基板を備え、前記コネクタに接続される前記フラットケーブルの両端の接続部はその幅方向が前記基板の板面と略平行であってもよい。
遊技盤の裏側に配置された画像表示手段を備え、前記可動演出体は前記遊技盤と前記画像表示手段との間で前記遊技盤及び/又は前記画像表示手段の表示画面に沿って作動可能であり、前記余裕部は前記遊技盤の裏側で前記画像表示手段の表示画面から外れた位置に配置してもよい。
前記電気的手段はLED基板を備えた発光演出手段であり、該発光演出手段は発光表示部と、該発光表示部を裏側から発光させるLED及び前記コネクタを含むLED基板とを備えたものでもよい。
前記各電気的手段はコネクタを有する基板を備え、前記コネクタに接続される前記フラットケーブルの両端の接続部はその幅方向が前記基板の板面と略平行であってもよい。
遊技盤の裏側に配置された画像表示手段を備え、前記可動演出体は前記遊技盤と前記画像表示手段との間で前記遊技盤及び/又は前記画像表示手段の表示画面に沿って作動可能であり、前記余裕部は前記遊技盤の裏側で前記画像表示手段の表示画面から外れた位置に配置してもよい。
前記電気的手段はLED基板を備えた発光演出手段であり、該発光演出手段は発光表示部と、該発光表示部を裏側から発光させるLED及び前記コネクタを含むLED基板とを備えたものでもよい。
Claims (6)
- 電気的手段を有する可動演出体と、
ケーブル幅方向に複数の配線を有し且つ前記電気的手段側と固定側とを電気的に接続する帯状のフラットケーブルとを備えた遊技機において、
前記フラットケーブルは前記可動演出体の作動に追従してケーブル長手方向に略円弧状に変形可能な余裕部を有し、
前記余裕部は前記ケーブル幅方向が前記可動演出体の作動平面の略垂直方向になるよう、前記作動平面と略平行な配置平面内に配置され、
前記余裕部と前記電気的手段側及び/又は前記固定側との間に、前記フラットケーブルを隣接する隣接部材に沿って屈曲させる1又は複数の屈曲部を備えた
ことを特徴とする遊技機。 - 前記余裕部の両側で前記フラットケーブルを前記隣接部材側に押え付ける押え部を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記電気的手段側及び前記固定側はコネクタを有する基板を備え、
前記コネクタに接続される前記フラットケーブルの両端の接続部はその幅方向が前記基板の板面と略平行である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 遊技盤の裏側に配置された画像表示手段を備え、
前記可動演出体は前記遊技盤と前記画像表示手段との間で前記遊技盤及び/又は前記画像表示手段の表示画面に沿って作動可能であり、
前記余裕部は前記遊技盤の裏側で前記画像表示手段の表示画面から外れた位置に配置した
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。 - 前記電気的手段はLED基板を備えた発光演出手段であり、
該発光演出手段は発光表示部と、該発光表示部を裏側から発光させるLED及び前記コネクタを含むLED基板とを備えた
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の遊技機。 - 昇降案内手段に沿って昇降可能な複数の前記可動演出体を上下に備え、
前記各可動演出体に対応する前記フラットケーブルは前記余裕部を前後に離間して配置した
ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016031934A JP2017148168A (ja) | 2016-02-23 | 2016-02-23 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016031934A JP2017148168A (ja) | 2016-02-23 | 2016-02-23 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=59740242
Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022025207A (ja) * | 2020-07-29 | 2022-02-10 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
JP2022032577A (ja) * | 2020-08-12 | 2022-02-25 | 株式会社平和 | 遊技機 |
Citations (2)
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JP2015173910A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
-
2016
- 2016-02-23 JP JP2016031934A patent/JP2017148168A/ja active Pending
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