JP5713825B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
例えばパチンコ機等の弾球遊技機において、遊技盤の前面の遊技領域の略中央に大型の第1画像表示手段を装着し、この第1画像表示手段の一側部に縦軸廻りに反転可能に可動演出役物を備え、その可動演出役物の一側面に小型の第2画像表示手段を装着したものが提案されている(特許文献1)。
この可動演出役物は第2画像表示手段と牌形装飾表示手段とを表裏に備え、第1画像表示手段の第1画像表示部の一側でその枠体に縦軸廻りに回動自在に枢支し、縦軸廻りに180度回転させて第2画像表示手段と牌形装飾表示手段との何れかが前に向くようにしている。
特開2011−87664号公報
従来の第2画像表示手段と牌形装飾表示手段とを表裏に備えた可動演出役物では、縦軸廻りに180度回転させることにより第2画像表示手段と牌形装飾表示手段との何れかを選択できるとはいうものの、第2画像表示手段を見た場合、第2画像表示手段が第1画像表示部の側方の定位置にあるため、第1画像表示手段に表示される演出画像と第2画像表示手段に表示される演出画像との一体性を図り難いという問題がある。
即ち、第2画像表示部は第1画像表示部の側方の定位置に位置しており、その位置で前後に反転するだけであるため、仮に第2画像表示部に第1画像表示部の演出画像と同期して演出画像を表示した場合でも、第1画像表示部の演出画像と第2画像表示部の演出画像とを組み合わせて演出を行うようなことはできない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、第2画像表示手段の移動を演出要素に採用できると共に、第1画像表示手段側と第2画像表示手段側との表示画像を組み合わせて演出できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、第1画像表示手段と第2画像表示手段とを備えた遊技機において、前記第1画像表示手段は前向きに配置された第1画像表示部と、該第1画像表示部の外周側に配置された前飾り板とを備え、前記第2画像表示手段は前記第1画像表示部の前側の第1位置と、該第1位置から前記前飾り板側に離れた第2位置との間で移動可能であり、
前記第2画像表示手段の前記第2位置側を支持し該第2画像表示手段を前記第1位置と前記第2位置との間で駆動可能な駆動手段と、前記第2画像表示手段の前記第1位置側を前記第1位置と前記第2位置との間で前記第1画像表示部の前面側に略沿う方向に案内可能な案内手段とを備えたものである。
本発明によれば、第2画像表示手段の移動を演出要素に採用できると共に、第1画像表示手段側と第2画像表示手段側との表示画像を組み合わせて演出できる利点がある。
本発明の第1の実施形態を例示するパチンコ機の正面図である。 同画像表示手段の平面断面図である。 同第1画像表示手段の側部の前飾り板部分の正面図である。 同第2画像表示手段の拡大平面断面図である。 同第2画像表示手段の一部破断正面図である。 同第2画像表示手段の一部破断側面図である。 同第2画像表示手段の背面図である。 同第2画像表示手段の斜視図である。 同止め具の断面図である。 同第2画像表示手段の待機状態の平面断面図である。 本発明の第2の実施形態を例示する画像表示手段の平面断面図である。 本発明の第3の実施形態を例示する画像表示手段の平面断面図である。 本発明の第4の実施形態を例示する画像表示手段の側面断面図である。 本発明の第5の実施形態を例示する止め具部分の側面断面図である。 同一部破断側面図である。 本発明の第6の実施形態を例示する止め具部分の側面断面図である。 同一部破断側面図である。 本発明の第7の実施形態を示す説明図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図10は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示する。パチンコ機1は、図1に示すように、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側にはガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、前枠4に対してヒンジ3と同じ側のヒンジ7により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
前面板6の前側には、発射用の遊技球を貯留する球供給皿8と、余剰球を貯留する球受け皿9とが上下に配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段(図示省略)の発射ハンドル10が設けられている。球供給皿8、球受け皿9は前面板6に装着され、前側から上部皿カバー12、下部皿カバー13により覆われている。
上部皿カバー12の前中央部には、前斜め上向きに操作ボタン兼用の回転演出手段14が配置され、その左側にチャンスボタン15が配置されている。ガラス扉5の裏側には、このガラス扉5に対応するように前枠4に遊技盤16が着脱自在に装着されている。
遊技盤16の前面には、図1に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール17が略円弧状に配置されると共に、そのガイドレール17の内側の遊技領域18に第1画像表示手段19、第2画像表示手段20、普通図柄始動手段21、特別図柄始動手段22、可変入賞手段23、普通入賞口24、普通図柄表示手段25、特別図柄表示手段26等の各種の遊技部品が配置され、最下部にアウト球を裏側へと案内するアウト口27が設けられている。
ガイドレール17は外レール17aと内レール17bとを有する。第1画像表示手段19は遊技領域18の左右方向の略中央の上部に配置され、第2画像表示手段20は第1画像表示手段19の前一側部に配置され、演出位置Aと待機位置Bとの間で移動可能に設けられている。特別図柄始動手段22と可変入賞手段23は第1画像表示手段19の下側に上下に配置されている。普通入賞口24は左右に隣り合って配置され、可変入賞手段23の左右両側に設けられている。特別図柄始動手段22は非開閉式入賞口22aと開閉式入賞口22bとを有する。普通図柄始動手段21は第1画像表示手段19とガイドレール17との間に配置されている。
第1画像表示手段19は、図1、図2に示すように、液晶式等の第1画像表示部28と、第1画像表示部28を支持し且つ遊技盤16の裏面に装着された装着枠29と、第1画像表示部28に対応する表示窓30を有し且つ遊技盤16の前面に装着された前飾り枠31とを備えている。前飾り枠31は遊技盤16の前面に当接する取り付け板32と、この取り付け板32の内周側から後方に延びて第1画像表示部28の外周部から前側を覆う前飾り板33と、第1画像表示部28の上部から左右両側部に跨がって取り付け板32の前面に配置され且つ遊技盤16から前側に突出する突出部34を備えている。第1画像表示手段19の前飾り枠31、取り分けその前飾り板33の前側に、第2画像表示手段20が配置されている(図1、図2参照)。
普通図柄表示手段25、特別図柄表示手段26は突出部34の上部側の前面に装着されている。普通図柄表示手段25は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する複数個の発光素子により構成されており、普通図柄始動手段21が遊技球を検出することを条件に2個の発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段21の遊技球の検出時に抽選した乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に外れ態様の「×」側の発光素子が点灯して停止する。なお、変動後の普通図柄は1/10程度の所定の確率で当たり態様となる。
特別図柄表示手段26は発光部位の変化等で特別図柄を変動表示可能なセグメント式等により構成されており、特別図柄始動手段22が遊技球を検出することを条件に、特別図柄が所定時間変動して、特別図柄始動手段22の遊技球の検出時に抽選された乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致した場合に所定の大当たり態様で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。
特別図柄始動手段22の開閉式入賞口22bは、普通図柄表示手段25の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに所定時間(短時間)だけ開放するようになっている。可変入賞手段23は開閉板23aを有し、特別図柄表示手段26の変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別遊技状態が発生したときに開閉板23aが前側に開放して、上方から落下する遊技球を入賞させるようになっている。特別遊技状態中は開閉板23aの開放から所定時間(例えば30秒程度)が経過するか、その間に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板23aを閉じる動作を1ラウンドとし、この動作を所定回数(例えば16ラウンド)継続するようになっている。
第1画像表示部28は特別図柄表示手段26の特別図柄に対応する演出図柄35a〜35cの変動表示、回転演出手段14の操作指示画像36を表示する操作指示等、遊技の進行に従って適宜タイミングで各種の演出画像を随時表示するものである。即ち、特別図柄表示手段26の特別図柄の変動に際しては、その特別図柄の変動に同期して1個又は複数個、例えば3個の演出図柄35a〜35cが第1画像表示部28に変動表示される。このとき演出図柄35a〜35cは特別図柄始動手段22の遊技球の検出を条件に、抽選により決定された所定の演出図柄変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序(例えば左、右、中等の順序)で順次停止する。
演出図柄35a〜35cの変動後の停止図柄は、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。
例えば、演出図柄35a〜35cには0〜9までの数字図柄が使用されており、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には演出図柄35a〜35cは「7・7・7」等の大当たり演出態様で停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合には演出図柄35a〜35cは「2・4・5」等の外れ演出態様で停止する。
回転演出手段14の操作指示に際しては、変動後の特別図柄が大当たり態様となる信頼度の高い演出図柄変動パターンを抽選したとき等、遊技者に対して期待感を抱かせる所定の遊技状態、例えば1個の演出図柄35bを除く2個の演出図柄35a,35cが同じとなるリーチとなった場合に、第1画像表示部28の所定箇所に回転演出手段14の操作を指示する操作指示画像36が表示される。
そして、例えば特別図始動手段22が遊技球を検出したときに大当たりを抽選しており、変動後の特別図柄が大当たり態様となった後に特別遊技状態が発生する場合には、その操作指示画像36に従って図柄変動中に適宜タイミングで回転演出手段14の発光カバー37を押圧操作すれば、発光カバー37内の発光部が回転しながら明滅発光する回転発光状態となって、その後の大当たり態様での特別図柄の停止、及びこれに続く特別遊技状態の発生を予告する。
なお、回転演出手段14は遊技者が操作するか否かに関係なく回転発光させてもよい。また回転演出手段14の回転発光中は、第1画像表示部28に回転演出手段14の回転発光を示す演出画像を表示してもよい。
第2画像表示手段20(第1部材である可動部材)は可動演出役物を構成するものであって、図1、図2に示すように、第1画像表示部28の左右方向の一側で前飾り板33の前側に配置され、駆動手段39の駆動により、駆動手段39と案内手段40とが協働して、第1画像表示部28の前側に突出する演出位置Aと、この演出位置Aから側方に外れた待機位置Bとの間で左右方向に移動可能である。
第2画像表示手段20は駆動手段39と案内手段40とにより、演出位置Aでは第1画像表示手段19の前面(第1画像表示部28の前面)と略平行な前向き姿勢(図4参照)に保持され、また待機位置Bでは第1画像表示手段19の内外方向の内側へと前内向きに傾斜する内向き姿勢(図10参照)に保持されている。待機位置Bは第2画像表示手段20が第1画像表示部28よりも外側に外れて第1画像表示部28の装着枠29の前側に重なり且つ第2画像表示手段20の表示画像を視認可能な位置となっている。なお、待機位置Bは第2画像表示手段20の一部が第1画像表示部28の前側に重なるようにしてもよい。
第2画像表示手段20は、図3〜図8に示すように、収容ケース41内に収容された第2画像表示部42を有する。第2画像表示部42は縦長矩形状の透明な支持板43と、この支持板43に対応して裏側に配置された液晶パネル等の縦長矩形状の表示素子38と、表示素子38を裏側から保護する保護ケース44と、支持板43の裏側で第2画像表示部42の上下両側に配置された発光基板45と、保護ケース44の裏側に装着された中継基板46とを備えている。
支持板43は裏側に突出する外周壁43aと内周壁43bとを有し、この内周壁43bの内側が縦長状の画像表示領域となっている。表示素子38は保護ケース44に収容され、画像表示領域に対応して支持板43の裏側に保護ケース44を介して取り付けられている。発光基板45は表示領域の上下両側で支持板43の裏側に左右方向に配置され、左右両端部の前面に発光ダイオード等の発光体が装着されている。各発光基板45は支持板43と保護ケース44との間で挟まれて固定されている。
中継基板46は、図4、図7、図8に示すように、保護ケース44の裏側の略中央部に、保護ケース44との間に隙間を置いて略平行に装着されており、この中継基板46に第2画像表示部42、発光基板45がハーネス(図示省略)等を介して電気的に接続されている。また中継基板46の裏側にはコネクタ53が装着され、このコネクタ53にフラットケーブル47が着脱自在に接続されている。
フラットケーブル47は、図4、図7、図8に示すように、保護ケース44の裏側の止め具48を経て収容ケース41の開口41aから裏側に引き出され、駆動手段39、案内手段40等の取り付け台(第2部材である固定部材)49の裏側の止め具50を経て遊技盤16の裏側の演出制御基板(図示省略)等に着脱自在に接続されている。
取り付け台49は、図4〜図8に示すように、第1画像表示部28よりも外側で待機位置Bの後方に配置された第1枠部51と、第1枠部51の下側から第1画像表示部28の前側へと横方向に延びる第2枠部52とを有し、その第1枠部51及び第2枠部52の夫々が前飾り枠31の裏側に着脱自在に装着されている。第1枠部51は前側が開放する平面視略コ字状であって、後壁51aと左右一対の側壁51b,51cとを有し、その後壁51aの裏面に上下方向に配置された止め具50によりフラットケーブル47の中間部が固定されている。第2枠部52は第1画像表示部28の下前側で前飾り板33に設けられた平坦部33aの上面と略面一状に設けられている。
なお、取り付け台49は第1画像表示手段19側に装着しておればよく、例えば装着枠29に装着してもよいし、装着枠29と前飾り枠31とに跨がって装着してもよい。装着枠29と前飾り枠31とにより、第1画像表示手段19の支持枠が構成されている。
駆動手段39は演出位置Aと待機位置Bとの間で第2画像表示手段20を移動させるもので、図4〜図8に示すように、第1枠部51内に上下方向に配置され且つ第1枠部51に回動自在に支持された枢支軸54と、この枢支軸54に固定された上下一対の揺動アーム55と、第1枠部51上に装着され且つ揺動アーム55を枢支軸54廻りに往復駆動する駆動モータ(駆動源)56とを有する。
各揺動アーム55は支持板43から裏側に突出する突出部57の後端に枢支軸54と略平行な連結軸58を介して連結されている。駆動モータ56はステッピングモータ等により構成され、第1枠部51上に固定されている。駆動モータ56の出力軸は枢支軸54に軸継手を介して連結されている。
なお、第1枠部51は第2画像表示手段20の移動方向(左右方向)と略直交する方向(上下方向)に配置され、第2枠部52は第2画像表示手段20の移動方向に沿う方向(左右方向)に配置されている。枢支軸54は第1枠部51と同様、第2画像表示手段20の移動方向(左右方向)と略直交する方向(上下方向)に配置され、その両端部に一対の揺動アーム55が設けられている。下側の揺動アーム55は第1枠部51の受け面51dにより摺動自在に支持されている。
案内手段40は図4〜図8に示すように、駆動手段39と協働して第2画像表示手段20を両位置間で案内しながら、待機位置Bでの第1画像表示手段19の内側へと前内向きに傾斜する内向き姿勢と、演出位置Aでの前向き姿勢との間で第2画像表示手段20の姿勢を変化させるもので、固定側である第2枠部52に設けられた左右方向の案内部59と、この案内部59により左右方向に案内され且つ第2画像表示手段20を枢支軸54と平行な軸心廻りに揺動自在に支持する被案内部60とを有する。第2枠部52は略水平状に設けられている。
案内部59は第2枠部52に形成された左右方向の横案内溝(第1案内溝)59aと、この横案内溝59aの外端から前外側へと斜め方向に傾斜状に形成された傾斜案内溝(第2案内溝)59bとを備えている。被案内部60は支持板43の幅方向の略中央近傍から下方に突出する突出軸60aと、この突出軸60aに套嵌され且つ案内溝59a,59bに摺動自在に嵌合する案内輪60bを有する。
なお、案内部59は第2画像表示手段20の前面に略沿って移動方向に配置されており、その横案内溝(第1案内溝)59aは第2画像表示手段20の前面と略平行であり、傾斜案内溝(第2案内溝)59bは横案内溝(第1案内溝)59aに対して前側に所定角度傾斜して配置されている。突出軸60aは枢支軸54と略平行である。
第1枠部51の後壁51aには、止め具50とその内側の側壁51bとの間に挿通孔62が形成され、フラットケーブル47はその挿通孔62に挿通され、側壁51bとカバー63との間を経て挿通孔64から前飾り板33の前側に引き出されている。カバー63は枢支軸54を覆うように第1枠部51に着脱自在に固定されている。
なお、第2画像表示手段20、駆動手段39、案内手段40は取り付け台49に設けられており、第2画像表示手段20が前飾り板33の開口65に裏側から出退するように前飾り枠31の裏側に着脱自在に装着されている。なお、開口65はフラットケーブル47用の挿通孔64、揺動アーム55用の挿通孔66を有する閉塞板67により塞がれている。閉塞板67は前飾り板33の裏側に着脱自在に装着され、また挿通孔64,66はフラットケーブル47、揺動アーム55に対応して左右方向の一端側から他端側へと切り欠き形成されている。
中継基板46は第2画像表示部42の左右方向の略中央か、又は略中央よりも若干取り付け台49と反対側に偏位して配置されている。コネクタ53は中継基板46の取り付け台49とは反対側の端部に上下方向に配置され、このコネクタ53に取り付け台49と反対側からフラットケーブル47が着脱自在に接続されている。止め具48は中継基板46及びコネクタ53に対して取り付け台49とは反対側の近傍で保護ケース44の裏側に枢支軸54と略平行に上下方向に配置され、上下両端に取り付け部68を有し、その取り付け部68がフラットケーブル47の幅方向の両側で保護ケース44にネジ69により着脱自在に固定されている。
フラットケーブル47は取り付け台49の止め具50と第2画像表示部42の止め具48との間で、第2画像表示手段20の演出位置Aと待機位置Bとの間での移動に必要な長さを有し、両止め具48,50間で第2画像表示手段20の移動方向に緩やかな蛇行状に屈曲するようになっている。止め具48は図4、図6〜図9に示すように、枢支軸54と略平行な上下方向の略円柱状の本体部70と、この本体部70の両側に設けられた取り付け部68とを有し、その本体部70にはフラットケーブル47を保護ケース44側に押える偏平状の押え部71と、フラットケーブル47の最小曲げ半径未満の屈曲を阻止する屈曲阻止部72とが設けられている。
屈曲阻止部72は押え部71に対して取り付け台49と反対側(移動方向の一側)から、押え部71に対して保護ケース44と反対側(裏側)にわたって円弧状に形成され、その半径はフラットケーブル47の最小曲げ半径以上となっている。
このような構成のパチンコ機において、遊技に際して発射手段により遊技盤16の遊技領域18に遊技球を打ち込むと、その遊技球は遊技盤16の前面に沿って遊技領域18内を落下する間に普通図柄始動手段21を通過するか、普通入賞口24、特別図柄始動手段22、可変入賞手段23の何れかに入賞する。また普通入賞口24等に入賞せずに落下した遊技球は、内レール17bにより案内されてアウト口27から排出されて行く。
普通図柄始動手段21が遊技球を検出すると、普通図柄表示手段25の普通図柄が所定時間変動し、その当たり態様、外れ態様の何れかで停止する。普通図柄が当たり態様であれば、特別図柄始動手段22の開閉式入賞口22bが所定時間開放する。そして、特別図柄始動手段22の上下2個の入賞口22a,22bの何れかに遊技球が入賞すると、特別図柄表示手段26の特別図柄が所定時間変動し、またその特別図柄の変動に同期して第1画像表示部28の演出図柄35a〜35cが所定の演出図柄変動パターンで変動する。
第2画像表示手段20は通常、図3、図10に示すように待機位置Bで待機しており、その第2画像表示部42に第1画像表示部28の演出画像と同期して適宜演出画像が表示されている。なお、第2画像表示手段20が待機位置Bにあるとき、止め具48,50間のフラットケーブル47は、前飾り板33と第2画像表示手段20との間で図10に示すように屈曲している。
特別図柄始動手段22が遊技球を検出した際に、変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別遊技状態が発生する大当たりを抽選していた場合には、例えば特別図柄の変動中において、第1画像表示手段19に表示される演出図柄35a〜35cのうち2個の演出図柄35a,35cが同じ図柄を表示するリーチになったときに、第2画像表示手段20が待機位置Bから第1画像表示部28の前側の演出位置Aへと移動して、変動表示中の1個の演出図柄35cを一時的に隠蔽する。これとは別に第1画像表示部28に表示される演出画像と同期して、その演出画像の一部と前後に重なるように第2画像表示部42に演出画像が表示され、両画像表示部28,42の演出画像の組み合わせにより一体感のある画像演出を行う。
次に第2画像表示手段20は演出位置Aから待機位置Bへと移動すると、第2画像表示手段20により隠蔽状態であった演出図柄35cが第1画像表示部28に現れ、また第2画像表示手段20により覆われていた第1画像表示部28に、回転演出手段14の操作を指示する操作指示画像36が第1画像表示手段19に表示される。
この操作指示画像36の表示中に遊技者が適宜タイミングで回転演出手段14を押圧操作すれば、回転演出手段14が赤色に回転発光して、その後に特別図柄が大当たり態様で停止して特別遊技状態が発生することを予告する予告演出を行う。そして、特別図柄が大当たり態様で停止した後に可変入賞手段23が所定の開閉動作を行う大当たり遊技が発生する。この大当たり遊技では、可変入賞手段23の開閉板23aが前側に開放して、上方から落下する遊技球を開閉板23aにより可変入賞手段23内に案内するので、多数の遊技球が入賞し易くなる。
待機位置Bで待機中の第2画像表示手段20には、その第2画像表示部42に第1画像表示部28の演出画像と同期して演出画像が表示される。このとき第2画像表示手段20は待機位置Bでは内向き姿勢に保持されているため、遊技者はその第2画像表示部42の演出画像を無理なく容易に視認することができる。また第2画像表示手段20は内向き姿勢に傾斜しているため、正面に向けて配置する場合に比較して第2画像表示手段20が専有する左右の専有幅を狭くできる。従って、第1画像表示部28の側方の少ないスペースに、左右幅の大きい第2画像表示手段20を配置することができる。
第2画像表示手段20は演出位置Aでは第1画像表示部28の前側で前向き姿勢にあるため、第1画像表示部28に表示される演出画像と同期して前後に重なるように第2画像表示部42に演出画像を表示することが可能であり、両画像表示手段19,20の表示画像により一体感のある演出ができる等、両画像表示手段19,20の表示画像による演出効果を向上せることができる。また第2画像表示手段20は第1画像表示部28の前側の演出位置Aと待機位置Bとの間で移動するため、第2画像表示手段20を第1画像表示手段19の演出画像の一部を隠蔽する隠蔽手段として活用できることとなり、両画像表示手段19,20の組み合わせ演出効果を更に向上させることができる。
第2画像表示手段20の待機位置Bにおいて、駆動モータ56に回転指令が入ると、揺動アーム55が枢支軸54廻りに図9のa矢示方向へと揺動するので、連結軸58を介して第2画像表示手段20に外力が加わり、被案内部60が案内部59により傾斜案内溝59bから横案内溝59aへと案内されて行く。このとき案内部59に傾斜案内溝59bがあり、被案内部60がその傾斜案内溝59bに沿って移動し始めるため、駆動手段39による駆動開始時点の動きをスムーズにできる。
また第2画像表示手段20は連結軸58、被案内部60廻りに回動しながら、揺動アーム55の揺動により連結軸58が後方へと移動することにより、第2画像表示手段20を左右方向の少ない移動量で待機位置Bの内向き姿勢から演出位置Aの前向き姿勢へと変化させることができる。
なお、演出位置Aの第2画像表示手段20を待機位置Bへと戻すときは駆動モータ56を逆転させて、揺動アーム55を枢支軸54廻りに図4のb矢示方向に揺動させればよい。
第2画像表示手段20を第1画像表示手段19に組み付ける場合には、前飾り板33の裏側から第2画像表示手段20を開口65に挿入して、その取り付け台49を前飾り板33の裏側に固定する。このときフラットケーブル47はその適当位置を止め具48,50により第2画像表示部42、第1枠部51の裏側に予め固定しておいてもよいし、第2画像表示部42側の止め具48によりフラットケーブル47を固定しておき、取り付け台49の取り付け後に適当な余裕を持たせて止め具50により第1枠部51に固定してもよい。
このような組み立て作業において、例えばフラットケーブル47を図4のc矢示方向に誤って引っ張るようなことがあっても、フラットケーブル47の導体の折損等を防止できる。即ち、フラットケーブル47を固定する止め具48には、押え部71に連続して最小曲げ半径以上の半径で円弧状に湾曲する屈曲阻止部72があり、フラットケーブル47を図4のc矢示方向に引っ張っても、図3に二点鎖線で示すように屈曲阻止部72に沿って屈曲するだけである。このためフラットケーブル47が最小曲げ半径未満に曲がることはなく、フラットケーブル47の導体の折損等を未然に防止することができる。
図11は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、案内手段40の案内部59を構成する案内溝59cは、第1画像表示部28の前面と略平行に左右方向に設けられ、また被案内部60は第2画像表示手段20の端部に設けられている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように構成すれば、揺動アーム55の回動により第2画像表示手段20を演出位置Aへと押圧するときの押圧方向と案内溝59cとのなす角を小さくできる。このため案内部59の案内溝59cが左右方向のみであるにも拘わらず、第2画像表示手段20をスムーズに移動させることができる。
図12は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、第2画像表示手段20は内向き姿勢の傾斜状態で演出位置Aと待機位置Bとの間で直線的に移動するようになっている。演出位置Aは第2画像表示手段20が第1画像表示部28の前に重なるが、待機位置Bは第2画像表示手段20が第1画像表示部28に一部重なってもよいし、第1画像表示部28から外側に離れる位置でもよい。他の構成は第1の実施形態と同様である。第2画像表示手段20はこのように設けてもよい。
図13は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態の第2画像表示手段20は、第1画像表示部28の上側で演出位置Aと待機位置Bとの間で移動自在に設けられている。第2画像表示手段20は例えば横長矩形状であり、待機位置Bでは下に向いて内向き姿勢に保持され、演出位置Aでは第1画像表示部28の前面と略平行な前向き姿勢に保持されている。第2画像表示手段20は、このように上下方向に移動するようにしてもよい。
なお、第2画像表示手段20の支持機構、駆動手段39等は、その構成部材の方向を変える等により、その基本的には第1の実施形態と同様の構成を採用することができる。例え第1枠部51、枢支軸54等は第2画像表示手段20の移動方向と略直角な左右方向に配置し、第2枠部52、案内部59等は第2画像表示手段20の移動方向に沿って上下配置すれば良い。なお、案内部59は第2画像表示手段20の移動方向と略直角な方向の両側に設けても良い。
図14及び図15は本発明の第5の実施形態を例示する。この実施形態の止め具48は、本体部70が中空の筒状に構成され、その本体部70に偏平状の押え部71と屈曲阻止部72とが設けられている。押え部71の両側に取り付け部68が設けられている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように止め具48を中空状に構成すれば、樹脂成型等で容易に製作できると共に、材料の無駄を防止できる。また本体部70が筒状であるため、フラットケーブル47に大きな外力が加わった場合にも、止め具48が変形し損傷するようなことはない。
図16及び図17は本発明の第6の実施形態を例示する。この実施形態の止め具48は、押え部71と屈曲阻止部72とを有する本体部70が断面C字状に構成され、長手方向の両端及び中間等の適当箇所の内周に補強リブ70aが設けられている。他の構成は第1の実施形態、第5の実施形態と同様である。
このようにすれば、本体部70の周方向の一部が屈曲阻止部72と反対側で開放するため、止め具48,50を容易に樹脂成型することができる。また本体部70内に補強リブ70aがあるため、それによって本体部70の強度も容易に確保することができる。
図18は本発明の第7の実施形態を例示する。この実施形態では、電気的手段を備えた可動演出役物74が演出位置Aと待機位置Bとの間で左右方向に移動自在であり、その演出位置Aと待機位置Bとの中間の固定部材75に止め具48,50でフラットケーブル47が止められている。固定部材75にはフラットケーブル47の最小屈曲半径以上の半径で円弧状に形成された屈曲阻止部72が設けられている。なお、可動演出役物74の裏側には、各実施形態と同様にコネクタ53を有する基板と、押え部71及び屈曲阻止部72を有する押え具が設けられている。
このようにフラットケーブル47の長手方向の両側に屈曲阻止部72を設けてもよい。またその場合、屈曲阻止部72は止め具48,50側に一体に設けてもよいし、固定部材75側に設けてもよい。屈曲阻止部72はフラットケーブル47の損傷を防止する上で必要な箇所であれば、止め具50以外の箇所でもよい。屈曲阻止部72は止め具48,50等と一体である必要はなく、止め具48,50等と別に設けてもよい。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこの各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、可動演出役物74として液晶パネル式の第2画像表示手段20を例示しているが、この第2画像表示手段20は液晶パネル式以外の表示形式を採用したものでもよい。第2画像表示手段20は左右方向又は上下方向に移動する他、斜め方向に移動するようにしても良い。更に第2画像表示手段20は特定の支点廻りに回動しながら左右又は上下に移動するようにしてもよい。
また第2画像表示手段20以外の電気的手段を備えた可動演出役物74でもよい。屈曲阻止部72は止め具48、固定部材75の他、収容ケース41の開口41aの開口縁に設けてもよい。屈曲阻止部72の形状も適宜変更可能である。
駆動手段39、案内手段40は第2画像表示手段20、可動演出役物74に要求される動きに応じて適宜変更可能である。例えば、第1の実施形態に示すように第2画像表示手段20が左右方向に移動する場合には、枢支軸54、連結軸58、突出軸60a、止め具48,50等は、第2画像表示手段20の移動方向と略直交する方向の上下方向に配置され、案内部59は第2画像表示手段20の移動方向に沿うように略左右方向に配置されることになる。しかし、第4の実施形態に示すように第2画像表示手段20が上下方向に移動する場合には、枢支軸54、連結軸58、突出軸60a、止め具48,50等は、第2画像表示手段20の移動方向と略直交する方向の左右方向に配置され、案内部59は第2画像表示手段20、可動演出役物74の移動方向に沿うように略上下方向に配置されることになる。
駆動手段39は第2画像表示手段20、可動演出役物74の駆動のみを行い、案内手段40は第2画像表示手段20、可動演出役物74の案内のみを行うようにしてもよい。更にパチンコ機等の弾球遊技機は勿論のこと、スロットマシン等の各種の遊技機にも採用可能であることは云うまでもない。
16 遊技盤
19 第1画像表示手段
28 第1画像表示部
39 駆動手段
40 案内手段
42 第2画像表示手段(第1部材、可動部材)
47 フラットケーブル
48 止め具
51 第1枠部(第2部材、固定部材)
53 コネクタ
54 枢支軸
55 揺動アーム
56 駆動モータ(駆動源)
59 案内部
60 被案内部
71 押え部
72 屈曲阻止部
A 演出位置
B 待機位置

Claims (1)

  1. 第1画像表示手段と第2画像表示手段とを備えた遊技機において、
    前記第1画像表示手段は前向きに配置された第1画像表示部と、該第1画像表示部の外周側に配置された前飾り板とを備え、
    前記第2画像表示手段は前記第1画像表示部の前側の第1位置と、該第1位置から前記前飾り板側に離れた第2位置との間で移動可能であり、
    前記第2画像表示手段の前記第2位置側を支持し該第2画像表示手段を前記第1位置と前記第2位置との間で駆動可能な駆動手段と、
    前記第2画像表示手段の前記第1位置側を前記第1位置と前記第2位置との間で前記第1画像表示部の前面側に略沿う方向に案内可能な案内手段とを備え
    ことを特徴とする遊技機。
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