JP5976910B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、画像を表示して演出を行う遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機には、遊技制御や演出制御を行うための複数の制御基板が設けられている。また、遊技機には、演出において用いられる種々の電子部材が設けられている。例えば、特定の動作を行うように構成された可動部材、画像を表示する画像表示装置、演出に応じて点灯する電飾ランプ等を備える。これらの制御基板および各種電子部材は、所定のハーネス等により配線されており、制御命令等のデータの伝送や電力供給等が行われている(例えば、特許文献1)。
特開2010−51382号公報
ところで、画像表示装置に接続するハーネス等や基板などの配線にてノイズの影響を受けると、表示する画像の画質が劣化する場合がある。
そこで本発明は、画像の信号の伝送を行う遊技機におけるノイズの影響を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、次のような遊技機として実現される。この遊技機は、
遊技に伴う演出に用いられる画像データを記憶する記憶手段530と、
前記記憶手段530に記憶されている画像データを用いて描画データを生成する画像処理手段530と、
前記画像処理手段530によって生成された描画データを送信する送信手段530と、
前記画像処理手段530によって生成された前記描画データを用いて画像を表示するとともに駆動手段115cの駆動を受けて動く画像表示手段114a,114bと、
前記画像表示手段114a,114bに対して固定され前記駆動手段115cの駆動を受けて当該画像表示手段114a,114bとともに動き、かつ遊技に伴う演出において点灯する演出ランプ115bと、
前記描画データを伝送する一対の信号線と、第1接地線と、第2接地線と、前記駆動手段115cを制御する制御信号を伝送する駆動信号線と、前記演出ランプを制御する制御信号を伝送するランプ信号線と、を含む信号伝送路170と、
を備え、
前記信号伝送路170は、前記一対の信号線、前記第1接地線、前記第2接地線、前記ランプ信号線、および前記駆動信号線の端子を並べた端子列を有して前記画像表示手段と接続される接続部を有し、
前記一対の信号線の端子と前記ランプ信号線の端子との間には前記第1接地線の端子が設けられ、
前記ランプ信号線と前記駆動信号線の端子との間には前記第2接地線の端子が設けられることを特徴とする。
このような構成とすることにより、送信手段から画像表示手段へ描画データを伝送する一対の信号線において他の信号からの影響を受けてノイズが発生することが抑制される。これにより、画像の信号の伝送を行う遊技機におけるノイズの影響を抑制することができる。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、画像の信号の伝送を行う遊技機におけるノイズの影響を抑制することができる。
本実施の形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施の形態のパチンコ遊技機の部分平面拡大図である。 本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示す図である。 本実施の形態のパチンコ遊技機の枠部材の構成を説明する斜視図である。 本実施の形態のパチンコ遊技機の可動役物の例を示す図である。 図5に示した可動役物への配線の例を示す図である。 本実施の形態のハーネスを説明するための図である。 図7に示したハーネスにおける信号伝送路の配置例を示す図である。 図8に示した信号伝送路の配置に基づき、図8に示したハーネスの導線を区別した様子を示す図である。 本実施の形態の中継基板の保持について説明するための図である。 本実施の形態の中継基板の構成例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。本実施の形態では、画像表示部114として、遊技盤110に設けられた主画像表示部114aと、後述の可動役物115に設けられた副画像表示部114bとを備える。ただし、以下の説明においても、主画像表示部114aと副画像表示部114bとを特に区別する必要がない場合は、単に画像表示部114と記す。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。本実施の形態における可動役物115および可動役物115に設けられる副画像表示部114bの詳細については、後述する。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する始動ゲート(以下、単にゲートと呼ぶ)124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器を作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ(開閉部材)123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選において大当たりに当選する大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする場合がある。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
また、遊技盤110の裏面には、内部抽選および当選の判定等を行う遊技制御基板、演出を統括的に制御する演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御基板などの図示しない各種の基板等が取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源550(後述の図4参照)が配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、(a)は、遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
さらに、表示器130は、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224を備えている。本実施の形態では、状態表示器224は、2個のLEDを配列した表示装置で構成されている。2個のLEDのうち1つは、パチンコ遊技機100の遊技状態が、特別図柄抽選の当選確率が高確率に変動(確率変動)した遊技状態である確変遊技状態となっているか否かを点灯により報知するものである。他の1つは、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)大入賞口125や第2始動口122に入賞し易い遊技者に有利な遊技状態となっているか否かを点灯により報知するものである。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示することが可能であり、また、中央キーを操作することにより、指示した画像を選択することが可能である。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161および演出キー162の他、レバーやダイヤル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、サブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、普通電動役物である電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技制御部200は、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
さらにまた、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、特別電動役物である大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図2に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した、払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。
ROM312には、さらに、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔枠部材150の構成〕
次に、パチンコ遊技機100の枠部材150の構成について説明する。
図4は、枠部材150の構成を説明する斜視図である。
同図に示すように、枠部材150は、縦長の所謂フレーム構造である枠部材本体としての外枠10と、外枠10に開閉自在に装着される前面枠(内枠)20と、を備えている。
外枠10は、4つの金属製の枠部材である右縦枠部材11、左縦枠部材12、上横枠部材13および下横枠部材14と、外枠10の四隅に位置し、隣り合う枠部材を相互に連結する角部材15とを有する。
外枠10の前面下部には、下横枠部材14と同じ方向(横方向、左右方向)に延びる幕板16が取り付けられている。なお、幕板16の上端の縦方向の位置は、下横枠部材14の上端の縦方向の位置と略同一である。また、幕板16の前面(遊技者側の面)には、例えば社名やロゴ等を付すことで意匠的な装飾を施すことが可能である。
また、外枠10は、前面枠20が開閉する際に前面枠20と摺動する樹脂製の摺動部17を有する。より具体的には、この摺動部17は、下横枠部材14に取り付けられている。また、摺動部17は、下横枠部材14の上面に位置し、かつ、前面枠20の回転軸が位置する側とは反対側(同図での右側)に片寄って位置している。そして、摺動部17は、前面枠20の遊技盤保持枠22が閉じている状態で遊技盤保持枠22の下面と当接して前面枠20を保持する。このため、前面枠20が閉じている状態には、前面枠20と幕板16との間に、隙間が形成されることになる。
前面枠20は、上下方向に回転軸が延びるように一側部(図1での左側部)が外枠10に取り付けられている。付言すると、前面枠20は、透明板を所定位置に保持する透明板保持枠21と、遊技盤110を所定位置に保持する遊技盤保持枠22と、を備えている。そして、図4に示すように、閉めた状態の透明板保持枠21および遊技盤保持枠22を一体で外枠10に対して回転させて開けることが可能である。また、後述するように、透明板保持枠21および遊技盤保持枠22を閉めた状態において、遊技盤保持枠22を単独で外枠10および遊技盤保持枠22に対して回転させて開けることが可能である(図4参照)。
なお、前面枠20の遊技盤保持枠22には、外枠10の右縦枠部材11と係合して前面枠20が開かないように施錠するための施錠部材23、24、25が設けられている。この施錠部材23、24、25は、パチンコ遊技機100の正面側に配設されている鍵穴(不図示)に不図示の鍵を差し込んで所定の方向に回転することで、連動して施錠動作および開錠動作を行う。
なお、遊技盤110の後面には、各種の基板等が取り付けられ、また、これら各種の基板等は、内部が視認可能な透明のカバー510によって覆われている。この各種の基板等について付言すると、遊技盤110の後面には、メイン基板およびサブ基板が配設されている。すなわち、遊技盤110の後面には、メイン基板として、内部抽選および当選の判定等を行う遊技制御部が構成された遊技制御基板520が配設されている。この遊技制御基板520は、開封することにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケース540に密封されている。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する演出制御部が構成された演出制御基板530、画像および音による演出を制御する画像/音響制御部が構成された画像制御基板(不図示)、および、各種のランプおよび可動役物115(図1参照)による演出を制御するランプ制御部が構成されたランプ制御基板(不図示)等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源550が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う払出制御部が構成された払出制御基板(不図示)と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット560と、が枠部材150の前面枠20に配設されている。
演出制御基板530は、図4に示すように、遊技盤110の後面に設けられる。また、本実施の形態が適用される演出制御基板530は、スイッチング電源550から供給された電力を可動役物115(図1参照)の動作のために電圧を変換する変換部(不図示)と、後述する副画像表示部114bに画像を表示させるための差動回路(不図示)とを備える。そして、演出制御基板530は、後述する図10を参照しながら説明するとおり、遊技盤110の後面に、変換部にて変換された電力の出力部を構成する電力出力部530Pと、差動回路にて変換された描画データの信号を出力する画像信号出力部530Dとを有する。
さらに、図4に示すように、遊技盤110の後面に、演出制御基板530から可動役物115への信号等の伝送経路を構成する中継基板570が設けられている。本実施の形態では、遊技盤110の後側におけるレイアウト上、中継基板570を介して配線を構成するようにしている。なお、中継基板570や中継基板570に接続するハーネス等については後に詳しく説明する。
〔可動役物の例〕
図5は、本実施の形態のパチンコ遊技機100における可動役物115の例を示す図である。
図5(a)に示すように、本実施の形態における演出部材としての可動役物115は、動作可能に構成された役物本体115aと、電飾ランプ115bと、副画像表示部114bとを備える。電飾ランプ115bは、盤ランプ116の一種であり、他の盤ランプ116と同様にランプ制御部320により発光を制御される。また、副画像表示部114bは、主画像表示部114aと同様に、画像/音響制御部310に制御されて演出のための画像を表示する。
また、役物本体115aは、ランプ制御部320の制御により動作する駆動機構を備えており、図5(a)に示す状態(副画像表示部114bが横長に配置された状態、以下、A状態)から、図5(b)に示す状態(副画像表示部114bが縦長に配置された状態、以下、B状態)まで動作する。例えば、通常は図5(a)に示すA状態で副画像表示部114bに演出用画像が表示されており、特定の演出が行われると、これに伴って役物本体115aがわずかに上昇しながら1/4回転し、図5(b)に示すB状態となる。そして、その特定の演出の終了により、B状態からA状態へ戻る。
上記のように構成された可動役物115を制御する場合、少なくとも、役物本体115aを動作させる駆動機構への制御信号、電飾ランプ115bの制御信号、副画像表示部114bに画像を表示させるための表示制御信号であるビデオ信号を、可動役物115に供給する必要がある。また、役物本体115aが動くため、これらの信号を供給する信号伝送路(信号線)は、役物本体115aの動作に追従するように配線する必要がある。
図6は、図5に示した可動役物115への配線の例を示す図である。
図6に示すように、中継基板570から可動役物115への配線は、ハーネス170を用いて行われる。ハーネス170は、外被で覆われた電線により構成された導線(信号線)を複数備えて構成される。図示の構成例では、演出制御基板530(図4参照)あるいはランプ制御基板(不図示)に接続された中継基板570と、可動役物115の基台115cとが、ハーネス170により接続されている。基台115cの内部には、図5(a)、(b)を参照して説明したように役物本体115aを動作させる駆動機構が設けられている。
ここで、ハーネス170において、複数の導線を束ねることで、各導線の対応する位置に設けられた導線どうしが近接するため、伝送される信号が干渉し合ってノイズやクロストーク(以下、ノイズ等)を発生させる可能性がある。これを防止するため、本実施の形態では、ハーネス170に配設された導線における伝送信号の配置(どの導線にどの信号を伝送させるか)を特定する。
〔ハーネスにおける信号伝送路の配置〕
図7は、本実施の形態のハーネス170を説明するための図である。
図7(a)はハーネス170の中継基板570に接続する側の一部の斜視図であり、図7(b)は中継基板570との接続部を構成するハーネス側コネクタ170C側から見た図である。
図7(a)に示すように、ハーネス170は、本実施の形態では32本の導線によって構成される。そして、32本の導線の各々の端子は、ハーネス側コネクタ170Cにて並べられて設けられる。
また、図7(b)に示すように、ハーネス側コネクタ170Cにおける各端子について、上側の一列を第1列Iと称し、下側の一列を第2列IIと称して説明する。さらに、一列に並べられる複数の端子に対して、図7(b)の左側から右側に向けて順に、a〜pの符号を付して説明する。すなわち、ハーネス側コネクタ170Cにおける各端子を、列の番号と符号とにより特定する。そして、各端子に伝送される信号を対応付けて記載する。
なお、以下の説明では、ハーネス側コネクタ170Cにおける各端子に対応する各導線においても、同様に列の番号と符号を付して説明する。
例えば、第1列Iの図中左端の導線(端子)は、I−aと記載し、第2列IIの図中右端の導線(端子)は、II−pと記載する。
なお、ハーネス170に配設される導線の本数は、例示に過ぎず、上記および図示の例には限定されない。
そして、図7(b)に示すように、ハーネス側コネクタ170Cには、第1列Iにおいてa〜pの16個の端子が1列に並べられる。また、第2列IIにおいてa〜pの16個の端子が1列に並べられる。このように、本実施の形態のハーネス側コネクタ170Cでは、16個の端子が一列に並べられるとともに、上下に2列配置される。
また、図7(a)および(b)に示すように、導線I−a〜導線I−oの15本の導線は、それぞれハーネス側コネクタ170Cに一端側が固定されて、各々独立した状態で設けられる。同様に、導線II−a〜導線II−oの15本の導線は、それぞれハーネス側コネクタ170Cに一端側が固定され、各々独立した状態で設けられる。
一方、図7(a)および(b)に示すように、導線I−pと導線II−pとは、それぞれハーネス側コネクタ170Cに一端側が固定される。そして、本実施の形態では、導線I−pと導線II−pとをは相互にねじり巻いた状態に形成される。なお、導線I−pと導線II−pとを相互にねじり巻いた状態は、ハーネス側コネクタ170Cから、ハーネス170の他方の端部となる可動役物115まで保たれている(図6参照)。
図8は、図7に示したハーネス170における信号伝送路の配置例を示す図である。
図8に示す各信号は、図5(a)、(b)を参照して説明した可動役物115に供給される信号の例を示すものとする。
列ごとに伝送される信号を参照すると、第1列Iでは、可動役物115の役物本体115aを動作させるモータの駆動制御信号であるBGPH1(I−d)、BGPH2(I−e)、BGEN1(I−f)、BGEN2(I−g)と、その部品の状態を示す情報をフィードバックしてランプ制御部320に通知するためのスイッチ信号であるBGSW(I−j)と、電飾ランプ115bの点灯制御信号であるIDAT(I−m)と、副画像表示部114bに画像を表示させるためのビデオ信号CDR+(I−p)とが伝送される。そして、導線a〜c、h、i、k、l、n、oの9本がグランド線(GND)に設定されている。
次に、第2列IIでは、電飾ランプ115bの点灯制御信号であるICLK(II−m)と、副画像表示部114bに画像を表示させるためのビデオ信号CDR−(II−p)とが伝送される。さらに、第2列IIでは、導線a〜hの8本が電力供給線として使用される。なお、図示の例では、35Vの電力供給線が3本(II−a〜c)、15Vの電力供給線が3本(II−d〜f)、5Vの電力供給線が2本(II−g、h)、設定されている。また、導線i〜k、l、n、oの6本がグランド線(GND)に設定されている。
ここで、主画像表示部114aおよび副画像表示部114bに対するビデオ信号の伝送方式に関して詳しく説明する。
本実施の形態では、演出制御基板530は、主画像表示部114aおよび副画像表示部114bに画像を表示させるための描画データを生成する。演出制御基板530は、生成した描画データを主画像表示部114aおよび副画像表示部114bに伝送する。
そして、本実施の形態では、主画像表示部114aに対し、演出制御基板530にて作成された描画データは、シングルエンド信号によって伝送する。また、本実施の形態では、シングルエンド信号としてRGB(Red Green Blue)信号が用いられる。なお、シングルエンド信号は、不平衡伝送方式(シングルエンド伝送方式)によって送信される。
一方、副画像表示部114bに対し、演出制御基板530にて作成された描画データは、差動信号によって伝送する。また、本実施の形態では、差動信号としてLVDS(Low Voltage Differential Signaling)が用いられる。なお、差動信号は、平衡伝送方式(差動伝送方式)によって伝送される。
不平衡伝送方式は、一線とグランド線との間の電位差を用いた伝送方式であって、基準電圧「0」より高い場合「High」または低い場合「Low」を検出し、検出した信号に対応してデータ列を表現する方式である。一般に、不平衡伝送方式による伝送方式は、構造が単純でコストを抑制という観点では利点がある。ただし、グランド線を用いてアースを経由することから、ノイズが生じやすく、また信号が減衰しやすいという観点では不利となる。
特に、本実施の形態が適用されるパチンコ遊技機100では、演出制御基板530と例えば主画像表示部114aとは比較的近づけて配置されるのに対して、演出制御基板530と副画像表示部114bとは離間して配置される。そのため、副画像表示部114bにおいて不平衡伝送方式による伝送方式を用いた場合、副画像表示部114bと演出制御基板530を接続する接続線が長くなる分、伝送経路にノイズが入り易くなり、画像の乱れなどが発生する可能性が高い。
一方、平衡伝送方式は、プラス側とマイナス側に結線される、一対の分離独立した信号線を用いており、各信号の電位差(信号レベルの差)によりデータを伝送する方式である。たとえば、信号レベルの差がプラスであれば「High」、マイナスであれば「Low」を検出する。
具体的には、平衡伝送方式では、ノイズに応じて基準電圧も変化するため、この基準電圧よりも大きい電圧を「High」として検出し、基準電圧よりも小さい電圧を「Low」として検出する。つまり、ノイズに応じて基準電圧も上下するため、「High」と「Low」との相対的な関係は変わらないようになっている。そのため、平衡伝送方式は、不平衡伝送方式に比べて、ノイズに対する耐性に優れている。
また、平衡伝送方式の場合、不平衡伝送方式に比べて、所定の電圧を印加した直後など一時的に定常値を超過する電圧が印加される、いわゆるオーバシュートやアンダシュートが生じにくくなっている。これにより、オーバシュートやアンダシュートにともなう素子の破壊が生じにくくなっている。さらに、平衡伝送方式は、不平衡伝送方式よりもノイズ耐性が高いため、高速な伝送速度、小さな信号振幅、低い消費電力、少ない電磁障害での信号処理が可能になる。
本実施の形態が適用される演出制御基板530は、差動回路(不図示)を有している。差動回路(不図示)は、シングルエンド信号であるRGB信号を、差動信号であるLVDS信号に変換する。すなわち、差動回路は、不平衡伝送方式から平衡伝送方式へと伝送方式を変える。
そして、本実施の形態では、副画像表示部114bに対しては平衡伝送方式を用いて描画データを送信する。具体的には、演出制御基板530は、上述の差動回路によって差動信号に変換したビデオ信号を、差動信号中継ハーネス171、中継基板570およびハーネス170を経由して副画像表示部114bへと伝送する。このとき、例えばハーネス170においては、差動信号であるビデオ信号CDR+、CDR−は、導線I−pおよび導線II−pにて送信される。
なお、本実施の形態では、副画像表示部114bにおいても、差動回路を設けている。従って、ハーネス170を介して受信した差動信号は、副画像表示部114bの差動回路にてRGB信号に変換される。そして、副画像表示部114bでは、変換したRGB信号によって制御され、画像を表示する。
続いて、各信号の強弱について具体的に説明する。
上記の信号のうち、モータの駆動制御信号は、伝送路を流れる電流の変動量が大きい。このため、モータの駆動制御信号の伝送路に近接する他の伝送路を通る信号は、駆動制御信号における電流の変動の影響を受けて歪み易い。このような他の信号に影響を与える可能性の高い信号を「強い信号」と呼ぶことにする。
一方、ビデオ信号や電飾ランプ115bの点灯制御信号は、伝送路を流れる電流が小さいため、その変動量も小さい。そして、これらの信号の伝送路に近接して大きな電流が流れる導線や電流の変動量が大きい信号伝送路が存在すると、それらの影響を受けて歪み易い。このような他の信号による影響を受ける可能性の高い信号を「弱い信号」と呼ぶことにする。ここで、上記の信号のうち、点灯制御信号ICLK、IDATは、電飾ランプ115bの点灯を制御するに過ぎないため、他の信号の影響によりノイズ等が発生しても、その影響はそれほど目立たない。
一方、ビデオ信号CDR+、CDR−は、画像を表示させるものであるため、他の信号の影響によりノイズ等が発生すると表示される画像の画質の劣化を招き、発生したノイズ等の影響が目立ち易い。そこで、この信号CDR+、CDR−を「特に弱い信号」と呼ぶ。
また、スイッチ信号は、可動役物115の部品や役物本体115aの状態を報知する単発的な信号であるので、他の信号等から受ける影響は小さい。また、伝送路を流れる電流の量およびその変動量が小さいため、他の伝送路を流れる信号に与える影響も小さい。
また、電力供給線は、伝送路を大きな電流が流れるが、電流の変動量は制御信号等のように大きくなく、安定している。そのため、電力供給線が他の伝送路を流れる信号に与える影響は小さい。また、電力供給線は、信号を伝送するものではないため、他の信号等から受ける影響も小さい。グランド線は、信号や電力供給のための電流を伝送しないので、他の信号に対して影響を与えることはなく、他の信号からの影響を受けることもない。
〔信号伝送路の配置条件〕
本実施の形態では、以上の点に鑑み、複数の導線を束ねたハーネス170において、上記の弱い信号を他の信号(強い信号)の影響から保護するように信号伝送路を配置する。そして、この配置を実現するように、ハーネス側コネクタ170Cにおける各端子(信号線および電力供給線等)の位置を特定する。
具体的には、ハーネス170の重なり合う(対応する位置に配置された)導線において強い信号の伝送路と弱い信号の伝送路とが隣接しないように配置する。
また、弱い信号のうち、ビデオ信号のように、ノイズ等の影響が目立ち易い信号の伝送路については、その周囲の導線を信号伝送路として用いず、グランド線(GND)を配置する。
〔信号伝送路の配置の具体例〕
図9は、図8に示した信号伝送路の配置に基づき、図8に示したハーネスの導線を区別した様子を示す図である。
図9において、信号伝送路として使用される導線は白抜きで示され、電力供給線として使用される導線は斜線が付され、グランド線(GND)は黒塗りで示されている。図9を参照すると、弱い信号であるビデオ信号CDR+、CDR−および電飾ランプ115bの点灯制御信号ICLK、IDATと、強い信号であるモータの駆動制御信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2とが、離れた位置に配置されている。
また、モータの駆動制御信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2は、第1列Iの導線d〜g(図9においてハーネス170の左寄り)に配置されている。しかし、信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2とビデオ信号CDR+、CDR−との伝送路の間には、列方向において8本の導線(h〜o)が介在しており、両信号が隣接しないように配置されている。このため、信号CDR+、CDR−は、信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2の影響を受け難くなっている。
また、電飾ランプ115bの点灯制御信号ICLK、IDATは、第1列Iおよび第2列IIの導線m(図9においてハーネス170の右寄り)に配置されている。そして、同じ第1列Iに位置する信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2と、点灯制御信号IDATとの間には、列方向において5本の導線(h〜l)が介在しており、両信号が隣接しないように配置されている。また、この第2列IIに位置する点灯制御信号ICLKと、第1列Iに位置する信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2とは、位置がずれている(対応していない)。このため、信号ICLKは、信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2の影響を受け難くなっている。
次に、スイッチ信号の伝送路について説明する。可動役物115の部品の状態を報知するスイッチ信号BGSWは、信号CDR+、点灯制御信号IDATおよび信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2と同じ第1列Iの導線jに配置されている。ここで、導線jと信号BGEN2の伝送路である導線gとの間には、2本のグランド線(導線h、i)が介在している。また、導線jと信号IDATの伝送路である導線mとの間には、2本のグランド線(導線k、l)が介在している。さらに、第1列Iと隣り合う第2列IIの対応位置の導線jもグランド線(GND)となっている。したがって、スイッチ信号BGSWの伝送路に隣接する他の信号伝送路は存在せず、スイッチ信号BGSWは、他の信号に影響を与えることも、他の信号から影響を受けることもない。
次に、ビデオ信号の伝送路について説明する。副画像表示部114bの表示制御信号を構成するビデオ信号CDR+、CDR−は、それぞれ第1列Iおよび第2列IIの端部となる導線p(図9においてハーネス170の右端)に配置されている。そして、第1列Iに位置する信号CDR+と、点灯制御信号IDATとの間には、列方向において2本の導線(n、o)が介在している。同様に、第2列IIに位置する信号CDR−と、点灯制御信号ICLKとの間には、列方向において2本の導線(n、o)が介在している。したがって、ビデオ信号CDR+、CDR−の伝送路に隣接する他の信号伝送路は存在せず、ビデオ信号CDR+、CDR−は、他の信号に影響を与えることも、他の信号から影響を受けることもない。
また、ビデオ信号を構成する一対の信号線(CDR+、CDR−)は、複数列の端子列のうち隣り合う2列の端子列における対応位置(I−p、II−p)に並べて配置される。さらに、この一対の信号線の端子と隣り合う他の端子にはグランド線(GND)が設けられる。これによって、本実施の形態では、信号CDR+、CDR−の端子を隔離するために、必要とするグランド線(GND)の数を最小限に留めている。
例えば、第1列Iにおいて信号CDR+と信号CDR−とを列方向に隣接して設けても良い。ただし、この場合に、信号CDR+、CDR−の経路を他の信号線等から隔離しようとすると、信号CDR+、CDR−の信号経路の周囲を囲うように、第2列IIにおける信号CDR+、CDR−の端子の対応位置の2箇所、さらに、第1列Iの信号線および第2列IIのグランド線にそれぞれ隣接するように2箇所、合計4箇所にグランド線(GND)を配置する必要が生じる。この構成の場合、ハーネス側コネクタ170Cにおいて、数が限られた端子を有効に利用し難い。
これに対して、本実施の形態では、上述のとおり、信号CDR+、CDR−の端子を隔離するために必要となるグランド線(GND)の数を最小限に留めることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態では、ハーネス170を用いた配線において、弱い信号の伝送路と強い信号の伝送路とを隣接させないように配置することにより、弱い信号が強い信号からの影響を受けてノイズやクロストークを発生させることを防止した。
また、ビデオ信号のような特に弱い信号を他の信号の影響から保護するため、特に弱い信号を端部に配置するとともに、弱い信号に隣接するように周囲にグランド線を配置した。
さらに、本実施の形態では、差動信号を構成する信号CDR+、CDR−を伝送する一対の導線I−pと導線II−pとを相互にねじり巻いた状態にしている。
これによって、可動役物115が移動した際においても一対の導線I−pと導線II−pとの挙動がほぼ同じになる。したがって、例えば外部から干渉を受けることによって生じた導線I−pにおける電圧の変化と、導線II−pにおける電圧の変化がほぼ等しくなる。その結果、本実施の形態では、ハーネス170における信号の伝送がより安定する。
また、両者をねじり巻くことで、例えば隣接する他の導線と絡み合い難くなり、製造時や動作時における信頼性が向上する。さらに、両者をねじり巻くことによって、ハーネス(複数の導線)としての強度が増し、本実施の形態のように移動を伴う構成において耐久性を向上させることができる。特に、本実施の形態では、ハーネス170は、演出に応じて稼働する役物本体115aに接続している。そのため、一対の導線I−pと導線II−pとを相互にねじり巻くことによって、ノイズの影響を低減しつつ、耐久性を向上させることができるため、利点がさらに大きくなる。
さらにまた、例えばバンドなどで導線I−pと導線II−pとを完全に固定する場合よりも、ねじり巻くことによって導線I−pと導線II−pとの間の動きに若干の自由度が生まれる。したがって、可動役物115の移動に伴ってハーネス170が動くことに伴う導線I−pおよび導線II−pに掛かる負荷が低減される。
続いて、中継基板570および中継基板570に信号等を入力するハーネス(導線)について詳しく説明する。
図10は、本実施の形態の中継基板570の保持について説明するための図である。
図10に示すように、遊技盤110の後面に、中継基板570が設けられている。中継基板570は、本実施の形態では、カバー510よりも背後に位置する中継基板保持部570Hに取り付けられる。中継基板保持部570Hは、例えばABSなどの合成樹脂によって構成されノイズなどに対して絶縁性を有するように機能する。
中継基板保持部570Hは、中継基板570の主面と対向する平面部570Hpと、平面部570Hpから立ち上がる壁部570Hwとを有して構成される。
平面部570Hpは、中継基板570の主面とほぼ同じ大きさを有しており、中継基板570が取り付けられる。壁部570Hwは、中継基板570の側部を覆うように設けられ、中継基板570における配線パターン572(後述する図11参照)が形成される面よりも高く位置するように設定される。
そして、中継基板570には、差動信号中継ハーネス171、電源中継ハーネス172および信号中継ハーネス173、および上述したハーネス170が接続する。
差動信号中継ハーネス171は、演出制御基板530から中継基板570に副画像表示部114bにおける描画データを構成する差動信号を伝送する。なお、差動信号中継ハーネス171は、上述したハーネス170にて伝送される差動信号(ビデオ信号CDR+、CDR−)を中継する。なお、図10に示すように、本実施の形態では、差動信号中継ハーネス171においても、ビデオ信号CDR+、CDR−を伝送する一対の導線をねじり巻いた状態にしている。
電源中継ハーネス172は、演出制御基板530の電力出力部530Pと中継基板570とを接続する。そして、電源中継ハーネス172は、演出制御基板530の変換部にて所定の電圧に変換された電力を中継基板570に伝送するための経路を構成する。
なお、電源中継ハーネス172は、中継基板保持部570Hの壁部570Hwを跨ぐようにして取り付けられ、中継基板570と演出制御基板530とを接続する。この場合に、電源中継ハーネス172は、弛みが生じない長さに設定している。そして、中継基板570に形成された後述する描画データの信号の経路(配線パターン)に、電源中継ハーネス172が近接することによって、ノイズ等の要因になることを防止している。このように、本実施の形態では、電源中継ハーネス172の長さと、壁部570Hwの高さとを調整することによって、電源中継ハーネス172の影響による中継基板570におけるノイズの発生を抑制している。
信号中継ハーネス173は、本実施の形態では、演出制御基板530から副画像表示部114bに伝送する信号のうち差動信号中継ハーネス171によって伝送される差動信号以外の信号を伝送する。すなわち、図8を参照しながら説明したとおり、信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2や、点灯制御信号ICLK、IDATを中継する。
〔中継基板における配線の構成〕
図11は、本実施の形態の中継基板570の構成例を示す図である。
中継基板570は、図11に示すように、本実施の形態では、長手方向を有する矩形状に形成される。中継基板570は、図10を参照しながら説明したとおり、中継基板保持部570Hに取り付けられる。そして、中継基板570は、可動役物115に対する信号や電力を供給する経路の中継箇所を形成する。
中継基板570は、基材571と、基材571に形成される配線パターン572とを有する。さらに、中継基板570には、差動信号入力コネクタ581と、電源入力コネクタ582と、信号入力コネクタ583と、出力コネクタ584とが取り付けられる。
基材571は、例えばガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させた材料など、一般的に電子部品の実装基板の基材に用いられる各種材料を用いることができる。
配線パターン572は、基材571に形成した銅などを材料とする導電層を所定の形状にエッチングすることで形成される。そして、配線パターン572は、差動信号入力コネクタ581、電源入力コネクタ582、信号入力コネクタ583および出力コネクタ584における各ピンに接続する。なお、各コネクタの各ピンは、配線パターン572として形成された接点部とハンダ付け等によって電気的に接続される。
差動信号入力コネクタ581は、差動信号中継ハーネス171が接続する部分である。差動信号入力コネクタ581は、縦に2列、横に2列の合計で4つの接点を備えている。具体的には、差動信号入力コネクタ581は、ビデオ信号CDR+、CDR−を伝送する経路を構成するピンI−qと、ピンII−qと、グランド線(GND)が接続するピンI−rとピンII−rとを有している。
そして、差動信号入力コネクタ581では、描画データを伝送する一対の信号線(CDR+、CDR−)の端子が、隣り合う第1列Iと第2列IIとの2列の端子列における対応位置(I−q、II−q)に並べて配置される。さらに、描画データを伝送する一対の信号線(CDR+、CDR−)の端子と隣り合う他の端子(I−r、II−r)には、グランド線(GND)が配置される。
また、本実施の形態では、上述した図10に示すように、中継基板570が中継基板保持部570Hに保持された状態にて、演出制御基板530の画像信号出力部530Dまでの距離が短くなるように配置される。すなわち、中継基板570の図中右側に画像信号出力部530Dが位置する。また、画像信号出力部530Dが中継基板570の一端側の端部寄りに位置している。そのため、図11に示すように、差動信号入力コネクタ581は、中継基板570において画像信号出力部530Dにより近い角部に(図11中において右上の角部)に配置される。
電源入力コネクタ582は、電源中継ハーネス172が接続する部分である。電源入力コネクタ582は、中継基板570において、中継基板570の長手方向に沿って延びる配線パターン(第1配線パターンL1〜第4配線パターンL4(後述))を間に挟んで壁部570Hwに隣接して設けられる。
信号入力コネクタ583は、信号中継ハーネス173が接続する箇所である。そして、信号入力コネクタ583は、中継基板570において差動信号入力コネクタ581が位置していない側における角部に配置される。
出力コネクタ584は、ハーネス170が接続する部分である。本実施の形態では、中継基板570に対して、ハーネス170の接続先である可動役物115がパチンコ遊技機100における下側に位置している(図1参照)。そのため、出力コネクタ584は、中継基板570において、可動役物115により近い端部(図11中において下側の端部)に配置する。
そして、図11に示すように、ハーネス側コネクタ170Cにおける信号等の配置に対応して、出力コネクタ584における各信号線等の配置が設定される。なお、図11に示す出力コネクタ584には、ハーネス側コネクタ170Cの各端子に対応させて、列の番号および符号(第1列I、第2列II、a〜p)を付している。
ここで、出力コネクタ584のうち、ビデオ信号CDR+、CDR−を伝送に関する端子(ピン)の配置について詳しく説明する。
出力コネクタ584では、ビデオ信号CDR+、CDR−を伝送する経路を構成するピンI−pと、ピンII−pとを端部側に配置している。さらに、出力コネクタ584では、グランド線(GND)が接続するピンI−oとピンII−oとを、これらピンI−pと、ピンII−pとにそれぞれ隣接して設けている。
すなわち、出力コネクタ584では、描画データを伝送する一対の信号線(CDR+、CDR−)の端子が、隣り合う第1列Iと第2列IIとの2列の端子列における対応位置(I−p、II−p)に並べて配置される。さらに、描画データを伝送する一対の信号線(CDR+、CDR−)の端子と隣り合う他の端子(I−o、II−o)には、グランド線(GND)が配置される。
さらに、出力コネクタ584において、ビデオ信号CDR+、CDR−を伝送する端子は、出力コネクタ584を構成する複数の端子において最も端部に配置される。その端部に配置されるビデオ信号CDR+、CDR−の端子に隣接してグランド線(GND)を設けることで、出力コネクタ584において並べられる端子の配置において、ビデオ信号CDR+、CDR−の端子を他の信号線や電力供給線から隔離している。
以上のように構成される差動信号入力コネクタ581、電源入力コネクタ582および信号入力コネクタ583を介して、それぞれ差動信号中継ハーネス171、電源中継ハーネス172および信号中継ハーネス173から入力した信号や電力等は、配線パターン572によって出力コネクタ584へと伝送される。
そして、上述のとおり、出力コネクタ584においては、ビデオ信号CDR+、CDR−の伝送路に隣接する他の信号伝送路は存在せず、ビデオ信号CDR+、CDR−は、他の信号に影響を与えることも、他の信号から影響を受けることもない。これによって、出力コネクタ584においても、ビデオ信号においてノイズが発生し難くなるように構成している。
続いて、配線パターン572のうち、差動信号入力コネクタ581から出力コネクタ584への差動信号の伝送に関する配線パターン(第1配線パターンL1〜第6配線パターンL6)について詳しく説明する。
第1配線パターンL1は、差動信号入力コネクタ581のピンI−qに接続する接点部と、出力コネクタ584のピンI−pに接続する接点部との間における電気的な経路を形成する。本実施の形態では、第1配線パターンL1は、ビデオ信号CDR+の伝送経路となる。
第2配線パターンL2は、差動信号入力コネクタ581のピンII−qに接続する接点部と、出力コネクタ584のピンII−pに接続する接点部との間における電気的な経路を形成する。本実施の形態では、第2配線パターンL2は、ビデオ信号CDR−の伝送経路となる。また、第2配線パターンL2は、第1配線パターンL1に隣接して第1配線パターンL1に沿って形成される。
第3配線パターンL3は、差動信号入力コネクタ581のピンI−rに接続する接点部と、出力コネクタ584のピンI−oに接続する接点部との間における電気的な経路を形成する。すなわち、本実施の形態では、第3配線パターンL3は、中継基板570に接続におけるグランド線(GND)を構成する。そして、第3配線パターンL3は、第1配線パターンL1に隣接して設けられる。
第4配線パターンL4は、差動信号入力コネクタ581のピンII−rに接続する接点部と、出力コネクタ584のピンII−oに接続する接点部との間における電気的な経路を形成する。すなわち、本実施の形態では、第4配線パターンL4は、中継基板570に接続におけるグランド線(GND)を構成する。そして、第4配線パターンL4は、第2配線パターンL2に隣接して設けられる。
また、第4配線パターンL4は、第1配線パターンL1および第2配線パターンL2を間に挟んで、第3配線パターンL3とは逆側に設けられる。これによって、第1配線パターンL1および第2配線パターンL2は、中継基板に570において、第3配線パターンL3と第4配線パターンL4に挟まれた状態に形成される。
第5配線パターンL5は、差動信号入力コネクタ581におけるピンI−rに接続する接点部とピンII−rに接続する接点部との間における電気的な経路を形成する。そして、これらの接点部(I−r、II−r)は、グランド線(GND)を構成する第3配線パターンL3および第4配線パターンL4に接続している。つまり、第5配線パターンL5もグランド線(GND)として機能する。
第6配線パターンL6は、出力コネクタ584におけるピンI−oに接続する接点部とピンII−oに接続する接点部との間における電気的な経路を形成する。そして、これらの接点部(I−o、II−o)は、グランド線(GND)を構成する第3配線パターンL3および第4配線パターンL4に接続している。つまり、第6配線パターンL6もグランド線(GND)として機能する。
以上のように構成される第1配線パターンL1〜第6配線パターンL6のうち、差動信号の伝送経路を形成する第1配線パターンL1および第2配線パターンL2は、中継基板570における辺縁部を通るようにして形成される。
例えば第1配線パターンL1および第2配線パターンL2が直線的に構成されるため、例えば、中継基板570に実装される他の電子部品等の合間を縫うようにして経路が屈曲するような場合と比較して、配線パターンの長さが出来る限り短くなる。なお、配線パターンが長くなるほど、第1配線パターンL1および第2配線パターンL2にノイズが侵入する可能性が高くなる。従って、本実施の形態のように、第1配線パターンL1および第2配線パターンL2の長さをより短く構成することで、ノイズの影響を抑制することができる。
また、少なくとも辺縁の外側には中継基板570に実装される電子部品が存在しないため、電子部品からのノイズの影響が小さくなる。このように、本実施の形態では、中継基板570において、差動信号の伝送経路を形成する第1配線パターンL1および第2配線パターンL2にノイズ等が侵入し難くなるように構成している。
さらに、第1配線パターンL1および第2配線パターンL2は、グランド線(GND)を構成する第3配線パターンL3、第4配線パターンL4、第5配線パターンL5および第6配線パターンL6に周囲を囲まれるように構成される。これによって、第1配線パターンL1および第2配線パターンL2は、中継基板570の配線パターンにおいて、周囲から隔離される。この構成によって、本実施の形態では、第1配線パターンL1および第2配線パターンL2へのノイズ等の侵入がさらに抑制される。
なお、図8および図9に示した信号伝送路の配置は例示に過ぎず、信号の種類および数、ハーネスや導線の本数、具体的な信号伝送路の位置関係等は、上記および図示の配置に限定されない。
また、本実施の形態では、副画像表示部114bを備えた可動役物115に対する配線を例として説明したが、本実施の形態による信号伝送路の配置を適用可能な配線は、上記のように構成された可動役物115に限定されない。例えば、演出制御基板530から移動しない画像表示装置へと信号を伝送する構成であっても、本実施の形態を適用することで、その画像表示装置に画像を表示するための信号へのノイズの影響を低減することができる。
114…画像表示部、114a…主画像表示部、114b…副画像表示部、115…可動役物、115a…役物本体、115b…電飾ランプ、170…ハーネス、530…演出制御基板、570…中継基板

Claims (1)

  1. 遊技に伴う演出に用いられる画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている画像データを用いて描画データを生成する画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって生成された描画データを送信する送信手段と、
    前記画像処理手段によって生成された前記描画データを用いて画像を表示するとともに駆動手段の駆動を受けて動く画像表示手段と、
    前記画像表示手段に対して固定され前記駆動手段の駆動を受けて当該画像表示手段とともに動き、かつ遊技に伴う演出において点灯する演出ランプと、
    前記描画データを伝送する一対の信号線と、第1接地線と、第2接地線と、前記駆動手段を制御する制御信号を伝送する駆動信号線と、前記演出ランプを制御する制御信号を伝送するランプ信号線と、を含む信号伝送路と、
    を備え、
    前記信号伝送路は、前記一対の信号線、前記第1接地線、前記第2接地線、前記ランプ信号線、および前記駆動信号線の端子を並べた端子列を有して前記画像表示手段と接続される接続部を有し、
    前記一対の信号線の端子と前記ランプ信号線の端子との間には前記第1接地線の端子が設けられ、
    前記ランプ信号線と前記駆動信号線の端子との間には前記第2接地線の端子が設けられることを特徴とする、遊技機。
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