JP6313378B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技に伴う演出において動作する可動演出部材115と、
前記可動演出部材115に設けられ、当該可動演出部材115を駆動する駆動手段115cと、
画像データを記憶する記憶手段312と、
前記記憶手段312に記憶されている画像データを用いて描画データを生成する画像処理手段311と、
前記画像処理手段311によって生成された描画データを送信する送信手段570と、
前記可動演出部材115に設けられ、前記画像処理手段311によって生成された前記描画データを用いて画像を表示する画像表示手段114bと、
前記可動演出部材115に設けられ、遊技に伴う演出において点灯する演出ランプ115bと、
信号を伝送するフレキシブル・フラットケーブル170と、
を備え、
前記フレキシブル・フラットケーブル170による配線は、少なくとも一部において、
前記送信手段570から前記画像表示手段114bへ前記描画データを伝送する一対の信号線と、前記演出ランプ115bを制御する制御信号を伝送するランプ信号線と、前記駆動手段115cを制御する制御信号を伝送する駆動信号線と、当該駆動信号線よりも流れる電流の変動量が小さい中間線と含み、
前記一対の信号線と前記ランプ信号線との間には前記中間線が設けられる。
このような構成とすることにより、描画データが駆動手段を制御する制御信号等の影響を受けて、演出画像の画質が劣化することをさらに防止することができる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。本実施の形態では、画像表示部114として、遊技盤110に設けられた主画像表示部114aと、後述の可動役物115に設けられた副画像表示部114bとを備える。ただし、以下の説明においても、主画像表示部114aと副画像表示部114bとを特に区別する必要がない場合は、単に画像表示部114と記す。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。本実施の形態における可動役物115および可動役物115に設けられる副画像表示部114bの詳細については、後述する。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ(開閉部材)123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、普通電動役物である電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技制御部200は、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
さらにまた、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、特別電動役物である大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。なお、CPU311は画像処理手段であり、ROM312は記憶手段312である。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。
ROM312には、さらに、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データ(描画データ)により画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
次に、パチンコ遊技機100の枠部材150の構成について説明する。
図4は、枠部材150の構成を説明する斜視図である。
同図に示すように、枠部材150は、縦長の所謂フレーム構造である枠部材本体としての外枠10と、外枠10に開閉自在に装着される前面枠(内枠)20と、を備えている。
外枠10の前面下部には、下横枠部材14と同じ方向(横方向、左右方向)に延びる幕板16が取り付けられている。なお、幕板16の上端の縦方向の位置は、下横枠部材14の上端の縦方向の位置と略同一である。また、幕板16の前面(遊技者側の面)には、例えば社名やロゴ等を付すことで意匠的な装飾を施すことが可能である。
また、外枠10は、前面枠20が開閉する際に前面枠20と摺動する樹脂製の摺動部17を有する。より具体的には、この摺動部17は、下横枠部材14に取り付けられている。また、摺動部17は、下横枠部材14の上面に位置し、かつ、前面枠20の回転軸が位置する側とは反対側(同図での右側)に片寄って位置している。そして、摺動部17は、前面枠20の遊技盤保持枠22が閉じている状態で遊技盤保持枠22の下面と当接して前面枠20を保持する。このため、前面枠20が閉じている状態には、前面枠20と幕板16との間に、隙間が形成されることになる。
なお、前面枠20の遊技盤保持枠22には、外枠10の右縦枠部材11と係合して前面枠20が開かないように施錠するための施錠部材23、24、25が設けられている。この施錠部材23、24、25は、パチンコ遊技機100の正面側に配設されている鍵穴(不図示)に不図示の鍵を差し込んで所定の方向に回転することで、連動して施錠動作および開錠動作を行う。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う払出制御部が構成された払出制御基板(不図示)と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット560と、が枠部材150の前面枠20に配設されている。
図5は、本実施の形態のパチンコ遊技機100における可動役物115の例を示す図である。
図5(a)に示すように、本実施の形態における演出部材としての可動役物115は、動作可能に構成された役物本体115aと、電飾ランプ115bと、副画像表示部114bとを備える。電飾ランプ115bは、盤ランプ116の一種であり、他の盤ランプ116と同様にランプ制御部320により発光を制御される。また、副画像表示部114bは、主画像表示部114aと同様に、画像/音響制御部310に制御されて演出のための画像を表示する。なお、可動役物115は可動演出部材であり、副画像表示部114bは画像表示手段である。
図6に示すように、可動役物115への配線は、フレキシブル・フラットケーブル170を用いて行われる。フレキシブル・フラットケーブル170は、平行に並べた複数本の導線を内包する帯状の配線材である。図示の構成例では、演出制御基板530(図4参照)あるいはランプ制御基板(不図示)に接続された中継基板570と、可動役物115の基台115cとが、フレキシブル・フラットケーブル170により接続されている。基台115cの内部には、図5(a)、(b)を参照して説明したように役物本体115aを動作させる駆動機構が設けられている。なお、中継基板570は送信手段であり、基台115cは駆動手段である。
図7に示すようにフレキシブル・フラットケーブル170を重ねて配線することにより、配線される空間においてケーブル幅が制限される場合であっても、多数の導線を配線することができる。したがって、図5(a)、(b)を参照して説明した可動役物115のように様々な信号や電力を供給するために多数の配線を必要とする場合にも適用することができる。なお、重ねるフレキシブル・フラットケーブル170の本数が増えると、重ねられたフレキシブル・フラットケーブル170の束(以下、ケーブル束)の厚みが増すために、ケーブル束全体の面方向の柔軟性が減少し、例えば可動役物115の動作に追従する際の抵抗が大きくなる。したがって、実際の配線においては、フレキシブル・フラットケーブル170を重ねる本数は、通常、2〜3本程度が適当である。ただし、4本以上のフレキシブル・フラットケーブル170を重ねたケーブル束に対しても、本実施の形態を適用可能である。
図8は、本実施の形態におけるフレキシブル・フラットケーブル170の束(ケーブル束)の構成例を示す図である。
図8には、ケーブル束における導線を切る方向の断面を概略的に示す。図8に示すケーブル束は、ケーブルI、ケーブルII、ケーブルIIIの3本のフレキシブル・フラットケーブル170を重ねて構成される。ケーブルIには、導線a〜導線pの16本の導線が配設されており、ケーブルIIおよびケーブルIIIには、導線a〜導線hの8本の導線が配設されている。なお、各ケーブルI、II、IIIに配設される導線の本数は、例示に過ぎず、上記および図示の例には限定されない。
なお、図示の例においては、各ケーブルI、II、IIIの各導線自体の幅である線幅(図8における左右方向の長さ)をみると、ケーブルIの線幅が、ケーブルII、IIIの線幅よりも小さくなっているが、ケーブルIの線幅とケーブルII、IIIの線幅とが等しい構成や、ケーブルIの線幅がケーブルII、IIIの線幅よりも大きい構成であってもよい。
図9に示す各信号は、図5(a)、(b)を参照して説明した可動役物115に供給される信号の例を示すものとする。また、図9では、ケーブル束における各導線を、ケーブルの番号と導線の符号により特定し、各導線に対して伝送される信号を対応付けて記載している。例えば、ケーブルIの導線mは、図9においてI−mと記載され、信号CDR+の伝送路となっている。なお、GNDはグランド(接地)線である。
また、グランド線は、信号や電力供給のための電流を伝送しないので、他の信号に対して影響を与えることはなく、他の信号からの影響を受けることもない。
本実施形態では、以上の点に鑑み、複数本のフレキシブル・フラットケーブル170を重ねたケーブル束を用いた配線において、副画像表示部114bに画像を表示させるためのビデオ信号の伝送路は、線間隔がより狭いケーブルIに設けられる。さらに説明をすると、ビデオ信号の伝送路としてケーブルIにおける隣り合う2本一対の導線を用いることで、例えばケーブルIIIに配設する場合と比較して、一対の導線をより近接して配置することが可能となる。
図10は、図9に示した信号伝送路の配置に基づき、図8に示したケーブル束の導線を区別した様子を示す図である。
図10において、信号伝送路として使用される導線は白抜きで示され、電力供給線として使用される導線は斜線が付され、グランド線は黒塗りで示されている。図10を参照すると、弱い信号であるビデオ信号CDR+、CDR−および電飾ランプ115bの点灯制御信号ICLK、IDATと、強い信号であるモータの駆動制御信号KTA、KT/A、KTB、KT/BおよびBGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2とが、離れた位置に配置されている。
また、信号CDR+、CDR−がケーブルIにおける導線m、n(図10においてケーブルIの右寄り)に配置されるのに対して、モータの駆動制御信号KTA、KT/A、KTB、KT/BはケーブルIIIの導線a〜d(図10においてケーブルIIIの左寄り)に配置されている。また、特に弱い信号である信号CDR+、CDR−が配置されたケーブルIと、特に強い信号である信号KTA、KT/A、KTB、KT/Bが配置されたケーブルIIIとは、他のケーブルIIを挟んで配置されている。したがって、信号CDR+、CDR−の伝送路と、信号KTA、KT/A、KTB、KT/Bの伝送路とは、ケーブルI、ケーブルII、ケーブルIIIからなるケーブル束において、遠い位置に配置されている。
さらに、電飾ランプ115bの点灯制御信号ICLK、IDATと、モータの駆動制御信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2とは、同じケーブルIに配置されているが、両信号の伝送路の間には、2本の導線(f、g)が介在しており、両信号が隣接しないように配置されている。このため、信号ICLK、IDATは、信号BGPH1、BGPH2、BGEN1、BGEN2の影響を受け難くなっている。
また、弱い信号の伝送路と強い信号の伝送路とを隣接させないように配置することにより、弱い信号が強い信号からの影響を受けてノイズやクロストークを発生させることを防止した。
また、ビデオ信号のような特に弱い信号を他の信号の影響から保護するため、特に弱い信号の伝送路の周囲にグランド線を配置した。
また、特に弱い信号の伝送路と、モータの駆動制御信号のような特に強い信号の伝送路とを、異なるフレキシブル・フラットケーブル170に配置し、かつこれらのフレキシブル・フラットケーブル170の間に、さらに他のフレキシブル・フラットケーブル170を介在させて、ケーブル束を構成した。
図11は、1本のフレキシブル・フラットケーブル170を用いた変形例を示す図である。
上述の図7等においては、フレキシブル・フラットケーブル170を複数(3本)重ねたケーブル束を用いることを説明した。しかしながら、平衡伝送方式を用いて伝送されるビデオ信号CDR+、CDR−の伝送路間の線間隔が、他の伝送路の線間隔よりも狭い構成であれば、例えば、図11に示すように、1本のフレキシブル・フラットケーブル170を用いてもよい。なお、1本のフレキシブル・フラットケーブル170を用いると、フレキシブル・フラットケーブル170を複数重ねる場合よりも柔軟性が高くなる。
図11のフレキシブル・フラットケーブル170による配線は、少なくとも一部において、送信手段から画像表示手段へ描画データを伝送する一対の信号線を含む、所定の線間隔を有する第1の部分と、第1の部分と並べて設けられるとともに、駆動手段を制御する制御信号を伝送する信号線を含む、第1の部分よりも広い線間隔を有する第2の部分とを有する構成として捉えることができる。
また、本実施の形態では、副画像表示部114bを備えた可動役物115に対する配線を例として説明したが、本実施の形態による信号伝送路の配置を適用可能な配線は、上記のように構成された可動役物115に限定されない。
さらにまた、本実施の形態では、設けられる信号伝送路の線間隔が異なるフレキシブル・フラットケーブル170を例として説明したが、フレキシブル・フラットケーブル170における信号伝送路の長さ方向の一部において、線間隔が異なる部分を有する場合において、その線間隔が異なる部分にて、本実施の形態による信号伝送路の配置を適用することができる。
Claims (1)
- 遊技に伴う演出において動作する可動演出部材と、
前記可動演出部材に設けられ、当該可動演出部材を駆動する駆動手段と、
画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている画像データを用いて描画データを生成する画像処理手段と、
前記画像処理手段によって生成された描画データを送信する送信手段と、
前記可動演出部材に設けられ、前記画像処理手段によって生成された前記描画データを用いて画像を表示する画像表示手段と、
前記可動演出部材に設けられ、遊技に伴う演出において点灯する演出ランプと、
信号を伝送するフレキシブル・フラットケーブルと、
を備え、
前記フレキシブル・フラットケーブルによる配線は、少なくとも一部において、前記送信手段から前記画像表示手段へ前記描画データを伝送する一対の信号線と、前記演出ランプを制御する制御信号を伝送するランプ信号線と、前記駆動手段を制御する制御信号を伝送する駆動信号線と、当該駆動信号線よりも流れる電流の変動量が小さい中間線とを含み、
前記一対の信号線と前記ランプ信号線との間には前記中間線が設けられる、遊技機。
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