JP2008229055A - 遊技演出体及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動演出体を動作させる移動機構の設計の自由度を高め、小型化の必要性や配置上の制約を低減することにより、映像表示装置の前方で迫力ある動作を行うことができ、興趣性に優れる遊技演出体及び遊技機を提供すること。
【解決手段】この落下役物8は、球20の流下による遊技を実現する遊技盤6の盤面6a側から視認可能に設けられ、遊技を演出する映像7b,7cを表示可能な表示画面7aを有する図柄表示装置7の前方に配置される落下役物8であって、表示画面7aの前方で図柄表示装置7の一方から他方へと移動する移動演出体16と、表示画面7aの前方に配置されて移動演出体16を上部7dから下部7eへと落下させる移動機構17と、移動機構17を駆動する駆動モータ18と、移動機構17を前方から不可視とするためのカバー体19とを有する。
【選択図】図3
【解決手段】この落下役物8は、球20の流下による遊技を実現する遊技盤6の盤面6a側から視認可能に設けられ、遊技を演出する映像7b,7cを表示可能な表示画面7aを有する図柄表示装置7の前方に配置される落下役物8であって、表示画面7aの前方で図柄表示装置7の一方から他方へと移動する移動演出体16と、表示画面7aの前方に配置されて移動演出体16を上部7dから下部7eへと落下させる移動機構17と、移動機構17を駆動する駆動モータ18と、移動機構17を前方から不可視とするためのカバー体19とを有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、遊技演出体及び遊技機に係り、特に映像表示装置の前方に配置されて新規な演出動作を行うことにより、遊技演出の迫力増大及び遊技者の興趣向上を図ることのできる遊技演出体等に関する。
パチンコ機等の遊技機では、弾球された球が遊技盤面上を流下して、その流下の過程で球が遊技盤面上のゲージ(釘ともいう。)や羽根車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。その結果、遊技盤面上に配置された各種入賞口に球が入賞すれば所定の景品球払出しがされ、一方いずれの入賞口にも入賞せずアウト口に球が流入すれば景品球払出しはされない。遊技者は、弾球における自らの技量を発揮して、又は球の流下における偶然性を利用しつつ球の入賞及び景品球払出しを期待し、遊技を楽しむのである。
このようなパチンコ機において、最近では遊技盤面上に図柄表示装置や変動入賞装置等の役物が配置されたものがある。
変動入賞装置は、例えば遊技演出用のキャラクター人形等の役物と複数種類の入賞口とを有し、変動入賞装置内に流入した球が、キャラクター人形等の動作に影響されていずれの種類の入賞口に入賞するかを楽しめるように構成されているものである。球が入賞した入賞口の種類に応じて、払い出される景品球数が異なったり、異なる種類の別遊技が開始されたりする。
また、図柄表示装置は、その表示画面に表示された図柄等が変動し特定の表示態様となったときに、遊技者に多量の景品球を獲得させるいわゆる「当り」を構成するためのものである。遊技機にこの図柄変動装置が配されることにより、遊技盤面の入賞口に球が入賞して所定個数の景品球払出しがされる場合のみならず、図柄変動の結果によっても多量の景品球が払い出されるので、遊技者は図柄の表示の態様に大きく注目することとなる。
この図柄表示装置は一般に遊技盤面の略中央に位置し、遊技者の注意を惹き付け易いことから、図柄表示装置の近傍に遊技を演出する役物を配置すれば、それによる興趣向上は高い効果を発揮する。例えば、特許文献1には、図柄表示装置の前方を長尺な棒状部材が上下方向又は左右方向に移動可能な構成が開示されている。
図柄表示装置の前方で移動により遊技を演出する役物を配置する場合、その役物を移動させるための移動機構が必要となる。しかしながら、この移動機構は一般に演出性の高い形状を有しておらず、その外観は遊技者の興趣を低減させる虞があるので、遊技者から不可視又は視認困難に配置されている。例えば、特許文献1に開示の構成においては、長尺な棒状部材が遊技演出を実現するために図柄表示装置の前方を上下又は左右方向に移動するが、その移動機構(例えば、駆動モータやボールネジ等。)は画面の邪魔にならないように画面外部分に配置されている。
このように、移動のための機構部品は、図柄表示装置を視認する際の邪魔になり易いため、役物から距離の離れた画面外部分に配置されたり、遊技盤の裏面側に不可視となるよう配置されることが多い。更に、その機能を削減してでも小型化によって目立たなくしたり、他の演出部材によってカバーしたりすることにより、極力遊技者の注意を惹き付けないような工夫が為されている。
そのため、この移動機構については設計の自由度が低いという問題がある。また、小型化の必要性や配置上の制約に起因して、役物の動作を大きくしたりすることが困難であるという問題もある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、移動演出体を動作させる移動機構の設計の自由度を高め、小型化の必要性や配置上の制約を低減することにより、映像表示装置の前方で迫力ある動作を行うことができ、興趣性に優れる遊技演出体及び遊技機を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての遊技演出体は、遊技媒体の流下による遊技を実現する遊技装置体の表面側から視認可能に設けられ、遊技を演出する映像を表示可能な映像表示面を有する映像表示装置の前方に配置される遊技演出体であって、映像表示面の前方で映像表示装置の一方から他方へと移動する移動演出体と、映像表示面の前方に配置されて移動演出体を一方から他方へと移動させる移動機構と、移動機構を駆動する駆動源と、移動機構を前方から不可視とするためのカバー体とを有することを特徴とする。
移動機構をカバー体によって前方から不可視としているので、移動機構自体が遊技者の目に触れることがない。そのカバーに演出性の高い造形・模様・色彩等を付加していれば、却ってその存在が遊技者に認識されることによって演出性を向上させることができる。カバー体により移動機構を覆っているので、移動機構が目立たないようにわざわざ遊技演出体や映像表示装置等の遊技者の注意を惹く部分から遠く離して配置する必要がない。目立たないようにするために移動機構を小さく構成する必要もなく、大型で高性能・高信頼性の移動機構を映像表示面の前方に配置することもできるので、遊技演出体の演出動作の信頼性も向上し、移動機構を不必要に小型化する必要がなくなる。これらの効果により、結果としてこの遊技装置体によって遊技者に対する迫力ある遊技演出を提供することができ、遊技者の興趣は向上することとなる。
そして、移動機構を映像表示面の前方に配置しているので、遊技演出体と映像表示面との距離を近接させることができるという効果も生じる。移動機構と遊技演出体との距離が遠い場合は、移動機構による駆動力を遊技演出体に伝達するための部品が別途必要になったり、その駆動力が伝達の途中で減衰したりする場合がある。しかしながら、この構成によれば両者の距離が近いので、部品点数削減に寄与する上に駆動力を殆ど減衰させずに直接的に遊技演出体へと伝達することができる。したがって、スペースにも余裕が生まれ、遊技演出体の大型化やその動作の大迫力化(例えば、大移動量化、移動の高速化、移動態様の複雑化等。)を実現することができる。
ここで、例えば遊技媒体はパチンコ機等の遊技機に用いられる球、遊技装置体はその球が流下するための遊技盤、映像表示装置はパチンコ機に用いられる図柄表示装置である。また、前方とはこの遊技装置体がパチンコ機等の遊技機に設置された際に、遊技装置体から遊技者に向かう方向、すなわち遊技装置体裏面から表面に向かう方向であり、後方向とはその反対に遊技装置体表面から裏面に向かう方向である。また、「一方」及び「他方」は、映像表示装置の相対向する両側を意味し、例えば右側と左側、上側と下側、右上側と左下側等を含む概念である。もちろん、右端と左端、上端と下端、右上端と左下端等をも含む。
また、移動機構が映像表示面の前方に配置されている、とは、移動機構が常に映像表示面の前方に位置する状況のみならず、移動演出体の移動の態様によって移動機構が映像表示面の前方に位置する場合がある状況を含む。例えば、移動演出体が一方にあるときは表示画面の前方にないが、移動演出体が他方に移動した際に移動機構が表示画面の前方に出現する場合を含む。
移動機構がパンタグラフ構造を有し、その伸縮により移動演出体を一方から他方へと移動させてもよい。パンタグラフ構造とは、複数のリンク部材が菱形状に連結されて全体として伸縮動作が可能な機構である。このパンタグラフによって移動演出体を一方から他方へと移動させるので、簡単な構造で大きな演出動作が可能となる。また、パンタグラフ構造は、伸縮動作における構造自体の変形が少なく、カバー体で比較的容易に覆い隠すことができる。
カバー体がフレキシブル性を有して構成されていてもよい。カバー体がフレキシブル性を有して構成されていれば、移動機構の移動に伴う変形にカバー体が充分に追従して変形する。移動機構が大きな動作を行う場合であっても、その動作によって移動機構がカバー体内部から露出してしまうのを防止することができる。
ここで、「フレキシブル性を有する」とは、例えばウレタン、ゴム、シリコン等の弾性材料、バネ、蛇腹等の弾性構造によって伸縮可能である場合と、布地、紙、フィルム等の可撓性(屈曲性)材料によって屈曲可能である場合とを含む。
本発明の他の例示的側面としての遊技機は、遊技機の周囲を囲む筐体枠と、遊技装置体と、上記の遊技演出体と、遊技装置体を保持し、筐体枠に対して前面開閉可能に揺動支持された機枠と、遊技装置体に対して一定距離以上離間して配置された前面透明板と、遊技装置体の周囲を囲んで装飾する装飾部材を保持し、機枠に対して前面開閉可能に揺動支持された装飾枠と、遊技媒体を遊技装置体の上部に向けて発射する発射ユニットとを有することを特徴とする。
この遊技機は上記の遊技演出体を有しているので、映像表示装置の近傍で演出性が高く迫力のある演出動作を遊技者に対して提供することができる。結果として、遊技者は高い興趣を感じつつ、飽きずに楽しく遊技を継続することができる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、映像表示装置の前方で移動により遊技を演出する遊技演出体の移動機構を映像表示面の前方に配置し、しかもカバー体によりカバーしているので、その設計の自由度を高め、小型化の必要性や配置上の制約を低減することができる。結果として移動機構により実現される遊技演出動作を迫力あるものとすることができ、遊技者に対して高い興趣性を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機としてのパチンコ機2の外観を示す外観斜視図である。このパチンコ機2は、筐体枠4、遊技盤(遊技装置体)6、図柄表示装置(映像表示装置)7、落下役物(遊技演出体)8、機枠9、前面ガラス(前面透明板)10、装飾枠12、上皿(球皿)14、球発射ユニット(図示せず。)を有している。
パチンコ機2は、組合せ式パチンコ機、封入循環式パチンコ機、雀球機等を含む。また、遊技機としてはパチンコ機の他に、各種ゲーム機やアーケードマシン等を概念することができ、要するに遊技媒体の流下による遊技を実現し、図柄表示装置7を有するあらゆる遊技機に本発明を適用可能である。
筐体枠4は、このパチンコ機2の周囲を囲むための枠体であり、平面視略長方形に構成されている。材料としては、木材・樹脂・金属等が適用可能であり、本実施の形態においてはアルミニウムが用いられている。筐体枠4は、パチンコ機2の上下面及び左右側面を囲み、前方から見て左側面側には機枠9及び装飾枠12を揺動支持するためのヒンジ部(揺動支持部)22が設けられている。
遊技盤6は、このパチンコ機2において、遊技媒体としての球20の流下による遊技を実現するための遊技装置体である。図2に、この遊技盤6を正面から見た正面図を示す。遊技盤6の遊技盤面6aには、略円形状に周囲を囲むようにレール飾り26が取り付けられ、このレール飾り26の内側面26aが遊技盤面6aに対して立設して遊技領域6bを画定している。その遊技領域6b内の略中央部には図柄表示装置7が設けられている。そしてその図柄表示装置7の周囲に多数のゲージ27、普通入賞口28、特別入賞口28a、始動入賞口29、大入賞口29a、アウト口30、その他の各種役物(例えば、羽根車等。)が配置されている。
図示しない球発射装置により球20が遊技領域6b内の上部に向けて発射されると、球20がゲージ27に衝突してその流下方向を変えつつ遊技領域6b内を流下するようになっている。その流下の途中で、あるものは普通入賞口28に入賞して一定数の景品球払出しの契機となり、あるものは特別入賞口28aに入賞して普通入賞口28への入賞時よりも多数の景品球払出しの契機となり、あるものはいずれの入賞口にも入賞せずにアウト口30からパチンコ機2の外部へと排出される。
図柄表示装置7は、例えば液晶表示装置・有機ELディスプレイ・LED等により構成されて遊技盤面6a側から視認可能に設けられ、その表示画面(映像表示面)7a上に映像表示を行うものである。この表示画面7a上には、例えば、3桁の数字又は文字等より構成される表示図柄7bが回転又は停止するように映像として表示される。また、例えば、キャラクター等によるストーリー仕立ての映像としての演出映像7cも表示画面7a上に映像表示されるようになっている。
球20が始動入賞口29に入賞すると、表示画面7a上の表示図柄7bが回転表示を開始し、所定時間経過後に停止表示するようになっている。その停止表示の際の表示図柄7bが所定の態様(例えば、「7・7・7」。)であれば「大当たり」となり、大入賞口29aが開放して多量の球20を入賞可能とする。大入賞口29aに多量の球20が入賞すれば、それに伴い多量の球20が景品球として払い出され、遊技者は大きな利益を得ることになる。一方、停止表示の際の表示図柄7bが所定の態様以外である場合には、「外れ」となり、大入賞口29aは開放せず、遊技者は景品球を獲得することができない。
このように、図柄表示装置7の表示画面7a上に表示される表示図柄7bの停止態様は、遊技者にとって大きな利益が得られるかどうかを決定するものであるので、遊技者は遊技中に遊技盤面6aの中央部分、すなわちこの図柄表示装置7の近傍に強い興味を惹かれている。なお、この図柄表示装置7においては、遊技状態に応じて落下役物8の動作と連動するように演出映像7cが表示されるようになっている。
落下役物8は、図柄表示装置7の前方に配置される遊技演出用の役物である。図3は、この落下役物8の概略構成を示す概略構成図である。落下役物8は、移動演出体16、移動機構17、駆動モータ(駆動源)18、カバー体19、制御回路21を有して大略構成される。
移動演出体16は、この落下役物8の主要部を構成し、遊技者に視認されて演出性を発揮するものである。例えば本実施の形態においては、この移動演出体16は樹脂材料により人の足の形状に形成された造形体である。この移動演出体16は移動機構17に取り付けられ、移動機構17の動作によって表示画面7a前方を図柄表示装置7の上部(一方)7dから下部(他方)7eへと移動するようになっている。
その移動機構17は、移動演出体16を移動させるための機構部であり、例えば本実施の形態においては、パンタグラフ構造を有している。その移動機構17は、表示画面7aの前方に配置されている。すなわち、移動機構17の上端部17aが図柄表示装置7の上部7d近傍に配置された駆動モータ18に連結され、移動機構17の下端部17bが移動演出体16に連結されている。そして、そのパンタグラフ構造の伸縮動作によって、移動演出体16を上部7dから下部7eへと移動可能に構成されている。移動演出体16が下部7eに位置するとき、この移動機構17は、表示画面7aの前方を上から下まで跨るように位置することとなる。
なお、移動機構17はパンタグラフ構造に限られない。例えば、ボールネジ構造、ラックとピニオンギアとの組合せ構造、ガイドレールとレール上をスライドするスライダーとの組合せ構造等、移動演出体16を移動させることができる機構であればその他のあらゆる構造が適用可能である。
駆動モータ18は、この移動機構17を駆動するための動力源であり、図柄表示装置7の上部7d近傍に配置されている。もちろん、駆動モータ18は遊技者から視認不可である方が好ましく、本実施の形態においては上部7dの更に上側(構造体内部側)に配置されている。
駆動モータ18は、移動機構17の上端部17aに連結されている。そして、駆動モータ18の時計方向(図3中矢印X方向)の回転により移動機構17が伸長し、反時計方向(図3中矢印Y方向)の回転により移動機構17が収縮するように構成されている。
カバー体19は、この落下役物8において移動機構17を前方、すなわち遊技者側から不可視とするためのものである。その機能を発揮するためにカバー体19は不透明材料で形成され、移動機構17の少なくとも前方部分をカバーしている。すなわち、移動機構17の周囲全体をカバーしてもよいし、その後方部分は覆わずに前方部分のみをカバーしてもよい。また、駆動モータ18が前方から視認可能な位置に配置されている場合は、このカバー体19が移動機構17と共に駆動モータ18をもカバーしてもよい。
カバー体19は、移動機構17の伸縮動作に追従して変形可能とされている。すなわち、ゴムや蛇腹等により弾性変形又は布、フィルム等により屈曲可能に構成されている。本実施の形態においては、カバー体19は不透明シリコン薄膜ゴムにより弾性変形に構成され、伸長したときの外観が人の脛の形状となるように構成されている。したがって、この外観による演出性を発揮する。
カバー体19は、その上端部が図柄表示装置7の上部7d近傍に取り付けられ、その下端部が移動演出体16に取り付けられている。そして、移動機構17が収縮移動したときには、それに伴ってカバー体19も収縮又は屈曲変形するようになっている。したがって、移動機構17の伸縮の際にカバー体19を収容するためのスペースを別途設ける必要がなく、省スペース化に寄与している。
制御回路21は、この駆動モータ18を回転駆動するための制御指令を出力するための回路である。制御回路21からの制御指令に基づき、駆動モータ18がX方向又はY方向に回転し、移動演出体16を落下又は上昇させる。制御指令は、遊技状態に応じて出力されるようになっており、例えば、後述する「通常遊技状態」、「低確率予告状態」、「高確率予告状態」、「大当たり状態」においてそれぞれ異なる制御指令が出力されるようになっている。そのため、各遊技状態での演出映像7cとこの落下役物8の動作とを連動させることが可能に構成されている。
なお、制御回路21は、単独で基板上に配置されて、このパチンコ機2の全体動作を制御するための主基板(遊技制御回路基板、図示せず。)や図柄表示装置7の表示映像を制御する図柄表示制御回路基板(図示せず。)と接続されていてもよいが、これらの基板上に統合的に実装配置されていてももちろんよい。
機枠9は、遊技盤6を保持するための枠体であり、その中央近傍に遊技盤6を取り付けるための取付け開口が形成されている。取付け開口の周囲に遊技盤6を着脱可能に取り付けるための取付け部を有し、機枠9は遊技盤6の周囲を囲むように構成されている。その機枠9は、筐体枠4の前方に配置されてヒンジ部22において筐体枠4に揺動支持され、筐体枠4に対して前面開閉可能に揺動支持されている。
前面ガラス10は、遊技盤6に対して一定距離以上離間して配置された透明板である。前面ガラス10は透明平板ガラスで形成され、遊技盤6との間に球20が流下する流下空間を形成する機能、遊技者が前面ガラス10を通して遊技盤6を視認できるように視認性を確保する機能、遊技者が遊技盤6に不正にアクセス(接触)できないように不正アクセスを防止する機能、を発揮する。
前面透明板としてはガラス素材の前面ガラス10の他に、もちろん透明アクリル等の樹脂材料が使用されてもよい。また、本実施の形態においては、前面ガラス10が装飾枠12に保持されるが、前面ガラス10が遊技盤6の前面に取り付けられて、遊技盤6とともに機枠9に保持されるように構成されていてもよい。
装飾枠12は、前面ガラス10又はその周囲を囲む装飾部材32を保持するための枠体である。本実施の形態においては、装飾枠12は、前面ガラス10及び装飾部材32の両方を保持している。その装飾枠12は、機枠9の前面側に配置されてヒンジ部22において機枠9とともに筐体枠4に揺動支持され、機枠9に対して前面開閉可能に揺動支持されている。
装飾枠12は樹脂又は金属によって形成され、その中央部に遊技者が遊技盤6を視認するための透視孔が形成されており、その透視孔を覆うように前面ガラス10が取り付けられている。その前面ガラス10の周囲には、パチンコ機2を装飾するための造形・色彩・ランプが付された装飾部材32が取り付けられ、パチンコ機2の遊技演出に寄与している。
上皿14は、球20を発射ユニットに導くべく貯留するためのもので、下皿14aとともに遊技者の持ち球を貯留する機能を有する。上皿14は、パチンコ機2の前面であって遊技盤6の下方、すなわち装飾枠12の下方部分に配置され、下皿14aは、その上皿14の更に下方に配置されている。本実施の形態においては、上皿14と下皿14aとを別々に構成しているが、もちろん上皿14と下皿14aとが一体となって1つの球皿が構成されていてもよい。
上皿14は、景品球としてパチンコ機2から払い出された球20を受け取る機能や、その球20を球供給装置(図示せず。)を介して発射ユニットに導くべく貯留する機能を有している。遊技終了時には、遊技者が球排出ボタン14bを操作することにより、球20を上皿14から下皿14aへと排出することができるようになっている。
発射ユニットは、球供給装置によって上皿14から発射位置に送り出された球20を遊技領域6bの上部に向けて発射(弾球)するためのものである。球発射装置は、例えば発射位置の球20を弾球する発射杆、その発射杆を駆動する発射モータ、発射杆を付勢して弾球のための力を発生させる発射バネ等を有してユニット構成され、機枠9に取り付けられている。その発射ユニットによる球発射のため、遊技者の操作に基づいて球発射のオンオフ及びその発射強度調整を実現する発射ハンドル15がパチンコ機2の前面下方に設けられているが、詳細は省略する。
次に、このパチンコ機2における落下役物8の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。なお、このパチンコ機2は多彩な遊技の状況を有しており、その遊技の状況は、例えば「信頼度の低い予告演出」が実行される状況(低信頼度予告演出実行状況)、「信頼度の高い予告演出」が実行される状況(高信頼度予告演出実行状況)、「待機状態」、「リーチ演出」が実行される状況(リーチ演出状況)、「大当たり状態」等の種々の状況を含む。
ここで、遊技の状況とは、遊技者に対して付与される利益(例えば、景品球等。)、利益獲得の期待値、表示画面7a上での映像表示等の演出等に基づき変化する遊技中の状況である。本実施の形態においては、例えば、図柄表示装置7の表示図柄7bが停止表示している状況(すなわち、球20が始動入賞口29に入賞していない状況。)を「待機状態」、回転表示中の表示図柄7bが所定態様(例えば、「7・7・7」。)で停止するとの期待値が低い予告演出(換言すれば、大当たりとなる可能性が低い場合に実行される予告演出、又は大当たりとなる場合に実行される可能性の低い予告演出。)が実行される状況を「低信頼度予告演出実行状況」、回転表示中の表示図柄7bが所定態様で停止するとの期待値が高い予告演出(換言すれば、大当たりとなる可能性が高い場合に実行される予告演出、又は大当たりとなる場合に実行される可能性の高い予告演出。)が実行される状況を「高信頼度予告演出実行状況」、表示図柄7bの3桁のうち2桁が所定態様を指標する「7」で停止しており残りの1桁が回転表示中のリーチ状態において演出が実行される状況を「リーチ演出状況」、表示図柄7bが所定態様で停止表示した状態を「大当たり状態」ということとする。
なお、パチンコ機2は、予め内部に複数種類の予告演出を有しており、遊技の状況に応じて、いずれかの予告演出を選択して実行することが可能となっている。例えば、表示図柄7bの回転表示中に、その表示図柄7bが停止する際の停止態様が所定態様となるか否かについての抽選がパチンコ機2内部で行われる。その抽選の結果、停止態様が所定態様であることが決定した場合に、パチンコ機2は回転表示中に予告演出を行うか否かを決定する。予告演出を行うと決定した場合に、複数の予告演出の中から1の予告演出を選択して実行するが、そのときに高い頻度で選択される予告演出を「信頼度の高い予告演出」という。反対に、所定態様が決定した場合であってその予告演出が実行される場合に、低い頻度で選択される予告演出(換言すれば、所定態様でないことが決定した場合であってその予告演出が実行される場合に、高い頻度で選択される予告演出。)を「信頼度の低い予告演出」という。
遊技開始前の状態においては、移動機構17は収縮状態であり、移動演出体16は図柄表示装置7の上部7dに位置している(S.1)。遊技者が発射ハンドル15を操作して遊技を開始すると(S.2(Y))、球20が遊技領域6bの上部へと発射されて流下する。このとき、待機状態に係る演出映像7cが表示画面7a上に表示される。
球20が始動入賞口29に入賞すると(S.3(Y))、表示図柄7bが回転表示を開始する。ここで、パチンコ機2内部において予告演出が行われるか否かが決定される(S.4)。予告演出が行われることが決定された場合(S.4(Y))、「信頼度の低い予告演出」が選択された(「低信頼度予告演出実行状況」)か否かが判断される(S.5)。
「信頼度の低い予告演出」が選択された場合(S.5(Y))、表示画面7a上に低信頼度予告演出実行状況に係る演出映像7cが表示される。それとともに、駆動モータ18がX方向に回転し、移動演出体16が図柄表示装置7の下部7eへと落下して停止する(S.6)。
回転表示している表示図柄7bが所定時間経過後に所定態様以外の態様で停止(いわゆる「外れ」。)した場合は(S.7(N))、駆動モータ18がY方向に回転し、移動演出体16が再び上部7dへと上昇する(S.8)。しかし、表示図柄7bが所定態様で停止すると(S.7(Y))、大当たり状態となり(S.9)、駆動モータ18がX,Y方向への往復回転を繰り返して移動演出体16が上昇と落下を繰り返す(S.10)。
一方、「信頼度の高い予告演出」が選択された場合(S.5(N))、表示画面7a上に高信頼度予告演出実行状況に係る演出映像7cが表示される。それとともに、移動演出体16が図柄表示装置7の下部7eへと落下して一旦上昇し再び落下して、いわゆる足踏みの演出を行う(S.11)。
回転表示している表示図柄7bが所定時間経過後に所定態様以外の態様で停止(いわゆる「外れ」。)した場合は(S.7(N))、駆動モータ18がY方向に回転し、移動演出体16が再び上部7dへと上昇する(S.8)。しかし、表示図柄7bが所定態様で停止すると(S.7(Y))、大当たり状態となり(S.9)、駆動モータ18がX,Y方向への往復回転を繰り返して移動演出体16が上昇と落下を繰り返す(S.10)。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、上記の実施の形態においては、制御回路21からの指令に基づき、駆動モータ18が自動的に駆動制御される場合について説明したが、パチンコ機2が備える演出ボタン31a,31bを遊技者が操作することにより駆動モータ18がX方向又はY方向に回転駆動され、移動機構17を伸縮させて移動演出体16を上下に移動させるように構成されていてもよい。また、もちろん移動演出体16の移動方向は、本実施の形態における上下方向に限られず、左右方向でも斜め方向でも構わない。
X,Y:矢印
2:パチンコ機(遊技機)
4:筐体枠
6:遊技盤(遊技装置体)
6a:遊技盤面(表面)
6b:遊技領域
7:図柄表示装置(映像表示装置)
7a:表示画面(映像表示面)
7b:表示図柄
7c:演出映像
7d:上部(一方)
7e:下部(他方)
8:落下役物(遊技演出体)
9:機枠
10:前面ガラス(前面透明板)
12:装飾枠
14:上皿(球皿)
14a:下皿
14b:球排出ボタン
15:発射ハンドル
16:移動演出体
17:移動機構
17a:上端部
17b:下端部
18:駆動モータ(駆動源)
19:カバー体
20:球(遊技媒体)
21:制御回路
22:ヒンジ部(揺動支持部)
26:レール飾り
26a:内側面
27:ゲージ
28:普通入賞口
28a:特別入賞口
29:始動入賞口
29a:大入賞口
30:アウト口
31a,31b:演出ボタン
32:装飾部材
2:パチンコ機(遊技機)
4:筐体枠
6:遊技盤(遊技装置体)
6a:遊技盤面(表面)
6b:遊技領域
7:図柄表示装置(映像表示装置)
7a:表示画面(映像表示面)
7b:表示図柄
7c:演出映像
7d:上部(一方)
7e:下部(他方)
8:落下役物(遊技演出体)
9:機枠
10:前面ガラス(前面透明板)
12:装飾枠
14:上皿(球皿)
14a:下皿
14b:球排出ボタン
15:発射ハンドル
16:移動演出体
17:移動機構
17a:上端部
17b:下端部
18:駆動モータ(駆動源)
19:カバー体
20:球(遊技媒体)
21:制御回路
22:ヒンジ部(揺動支持部)
26:レール飾り
26a:内側面
27:ゲージ
28:普通入賞口
28a:特別入賞口
29:始動入賞口
29a:大入賞口
30:アウト口
31a,31b:演出ボタン
32:装飾部材
Claims (4)
- 遊技媒体の流下による遊技を実現する遊技装置体の表面側から視認可能に設けられ、前記遊技を演出する映像を表示可能な映像表示面を有する映像表示装置の前方に配置される遊技演出体であって、
該映像表示面の前方で該映像表示装置の一方から他方へと移動する移動演出体と、
前記映像表示面の前方に配置されて該移動演出体を前記一方から前記他方へと移動させる移動機構と、
該移動機構を駆動する駆動源と、
該移動機構を前方から不可視とするためのカバー体と、を有する遊技演出体。 - 前記移動機構がパンタグラフ構造を有し、その伸縮により前記移動演出体を前記一方から前記他方へと移動させる請求項1に記載の遊技演出体。
- 前記カバー体がフレキシブル性を有して構成される請求項1又は請求項2に記載の遊技演出体。
- 遊技機の周囲を囲む筐体枠と、
前記遊技装置体と、
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の遊技演出体と、
前記遊技装置体を保持し、前記筐体枠に対して前面開閉可能に揺動支持された機枠と、
前記遊技装置体に対して一定距離以上離間して配置された前面透明板と、
該遊技装置体の周囲を囲んで装飾する装飾部材を保持し、前記機枠に対して前面開閉可能に揺動支持された装飾枠と、
前記遊技媒体を前記遊技装置体の上部に向けて発射する発射ユニットと、を有する遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007073699A JP2008229055A (ja) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | 遊技演出体及び遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007073699A JP2008229055A (ja) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | 遊技演出体及び遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008229055A true JP2008229055A (ja) | 2008-10-02 |
Family
ID=39902567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007073699A Pending JP2008229055A (ja) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | 遊技演出体及び遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008229055A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125447A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Kyoraku Sangyo Kk | 可動装飾体、遊技盤ユニット及びパチンコ遊技機 |
JP2013180147A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Newgin Co Ltd | 遊技機 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005007162A (ja) * | 2003-05-23 | 2005-01-13 | Heiwa Corp | 遊技機 |
JP2006174932A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
-
2007
- 2007-03-20 JP JP2007073699A patent/JP2008229055A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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