JP2008245845A - 遊技演出ユニット及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者に直接的に強い触覚的刺激を与えることができ、しかも触覚に加えて視覚的にも遊技者の興趣増大に寄与することのできる遊技演出ユニット及び遊技機を提供すること。
【解決手段】この遊技演出ユニット11は、球20を用いた遊技を実現する遊技盤6と、遊技盤6の前面側に配置される前面枠12と、遊技盤6の前面側に配置されて遊技盤6を視認可能とする前面ガラス10と、遊技を実行するために遊技者が操作するための発射ハンドル15とを備え、その前面側で遊技者と対面するパチンコ機2の前面枠12に備えられる遊技演出ユニット11であって、前面枠12から前方に突出して配置されて遊技者に接触及び非接触可能に動作可能に構成された遊技演出体13と、遊技演出体13を駆動する駆動モータ16とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】この遊技演出ユニット11は、球20を用いた遊技を実現する遊技盤6と、遊技盤6の前面側に配置される前面枠12と、遊技盤6の前面側に配置されて遊技盤6を視認可能とする前面ガラス10と、遊技を実行するために遊技者が操作するための発射ハンドル15とを備え、その前面側で遊技者と対面するパチンコ機2の前面枠12に備えられる遊技演出ユニット11であって、前面枠12から前方に突出して配置されて遊技者に接触及び非接触可能に動作可能に構成された遊技演出体13と、遊技演出体13を駆動する駆動モータ16とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、遊技演出ユニット及び遊技機に係り、特に遊技者に対して意外性のある体感遊技演出を実現することのできる遊技演出ユニット等に関する。
パチンコ機等の遊技機では、発射ユニットによって弾球された球が遊技盤面上の遊技領域内を流下して、その流下の過程で球が遊技領域内のゲージ(釘ともいう。)や羽根車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。その結果、遊技領域内に配置された各種入賞口に球が入賞すれば所定の景品球払出しがされ、一方いずれの入賞口にも入賞せずアウト口に球が流入すれば景品球払出しはされない。遊技者は、弾球における自らの技量を発揮して、又は球の流下における偶然性を利用しつつ球の入賞及び景品球払出しを期待し、遊技を楽しむのである。
この球の流下による遊技に更なる興趣を付加するために、パチンコ機には種々の演出のための工夫が為されている。例えば、遊技機前面に配置されて遊技者に対面する前面枠は、遊技盤を視認可能とするための前面ガラスを保持するとともに、その周囲に様々な装飾部材を保持している。この装飾部材は、例えばキャラクターの形状や様々な色彩・模様が付加された造形物であったり、装飾用のランプであったり、効果音や音声を発するスピーカーである。遊技盤面内にも演出用の動作役物や様々なランプが配置されるようになってきている。
更に近年、より面白みのある演出効果を発揮するために、遊技者に対して振動を付与して興趣のより一層の増大を図る提案もされている(例えば、特許文献1を参照。)。この特許文献1に開示のものによれば、操作ハンドルを介して遊技者に振動を与えるので、従来の光や音による演出に加えて新たな興趣を与えることができるようになっている。
しかしながら、特許文献1に開示のものは遊技者に振動を与えるに留まり、演出が多様性に乏しくその振動に慣れてしまえば遊技者に飽きられ易いという問題がある。その上、振動による演出は視認することができないので、振動しているかどうかは実際に操作ハンドルに触れるまで判らず、触れた瞬間に遊技者が驚いてしまうという問題もある。
したがって、遊技者を驚かせたり不安を与えたりすることなく、それでいて思いもかけない触覚的(体感的)な演出を付与することができ、多様な遊技演出が可能であり、しかも触覚に加えて視覚的にも聴覚的にも遊技者の興趣増大に寄与することのできる遊技演出部材の実現が強く望まれていた。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたもので、遊技者を驚かせることなく意外性のある体感的な遊技演出を実現することができ、しかも触覚(体感)に加えて視覚的にも遊技者の興趣増大に寄与することのできる遊技演出ユニット及び遊技機を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての遊技演出ユニットは、遊技媒体を用いた遊技を実現する遊技装置体と、遊技装置体の前面側に配置される前面枠体と、遊技装置体の前面側に配置されて遊技装置体を視認可能とする前面透明板と、遊技を実行するために遊技者が操作するための操作部とを備え、その前面側で遊技者と対面する遊技機の前面枠体に備えられる遊技演出ユニットであって、前面枠体から前方に突出可能に配置されて遊技者に接触及び非接触可能に動作可能に構成された遊技演出体と、遊技演出体を駆動する駆動手段とを有することを特徴とする。
遊技演出体が、枠体から前方に突出可能に配置され、遊技者に接触及び非接触に動作するので、遊技者に対して意外性のある体感的遊技演出を付与することが可能である。振動のように実際に触れるまでその演出を理解することができないのではなく、遊技者が視覚的にその体感演出を理解することができるので、遊技者を驚かせたり不安を抱かせる虞が殆どない。
通常は前方への大きな突出物のない前面枠体から遊技演出体が前方に突出するので、遊技者は見慣れない遊技演出体を一目で把握することになる。しかもその動作を視認することができるので、視覚的にも高い演出効果を発揮することとなる。例えば、その遊技演出体がいわゆる「ピコピコハンマー」のように、動作に基づき音を発するものであれば、更に聴覚による遊技演出効果も得られ、遊技者の興趣は一層増大することとなる。
なお、ここで遊技機とは例えばパチンコ機であり、遊技媒体とは例えばパチンコ機に用いられる球(パチンコ球)であり、遊技装置体とは例えば球に流下領域としての遊技領域を有する遊技盤である。また、遊技機から遊技者に向かう方向を「前」、逆に遊技者から遊技機に向かう方向を「後」とする。
駆動手段を制御する制御手段を更に有してもよい。制御手段によって駆動手段を制御して遊技演出体に動作を行わせることができるので、遊技演出体による新規でかつ意外性のある動作を自動的に実現することができる。制御手段によって遊技演出体に複雑な動作を行わせることも可能となり、多彩な動作態様による遊技演出に接した遊技者を飽きさせずに興味を強く惹き付け続けることができる。
制御手段が、遊技機の遊技の状況に基づき駆動手段を制御してもよい。遊技機の遊技の状況、例えば後述する「予告演出実行状況」や「大当たり」ごとに遊技演出体に異なる動作を行わせることができる。したがって、遊技自体の興趣性と演出媒体による演出性とが相乗効果を発揮し、遊技者の興趣を著しく増大させることができる。
遊技機が更に遊技演出体を動作させるための動作ボタンを有するとともに、制御手段が、動作ボタンの操作に基づき駆動手段を制御してもよい。遊技者が動作ボタンを操作することにより、遊技演出体を思いのままに動作させることができるので、遊技者は自在に遊技演出体を操作することができ、自由に遊技演出を楽しむことができる。
遊技演出体が操作部の近傍に配置され、遊技者の手に接触及び非接触可能に動作可能に構成されていてもよい。また、遊技演出体が前面透明板の近傍に配置され、遊技者の頭部又は肩部に接触及び非接触可能に動作可能に構成されていてもよい。
遊技演出体の配置位置に応じて遊技者の手・頭・肩等に遊技演出体を接触させることができる。これらの部位は、通常衣服等によって覆われておらず露出しているので、遊技演出体による体感的遊技演出を遊技者に直接与えることが可能となる。特に、遊技者は操作部を手で保持しているので、遊技者の手に遊技演出体を接触させる場合はその位置の特定が容易となる。
前面枠体に設けられて遊技者の位置を検出可能な位置センサと、検出結果に基づき遊技演出体の動作を調整する動作調整手段とを更に有してもよい。位置センサによって遊技者の位置を検出し、その検出結果に基づいて遊技演出体の動作を調整するので、遊技者の位置に拘わらず効果的に遊技者に対して遊技演出体を接触させることができる。遊技者の身長や肩の高さは遊技者ごとに異なるので、遊技者の頭部や肩部に遊技演出体を接触させる構成の場合は遊技演出体を効果的に遊技者に接触させるのが困難である。しかし、位置センサによって頭や肩の位置を検出し、その結果に応じて遊技演出体の動作を調整すれば、遊技者の位置や体型に拘わらず効果的な接触演出を実現することができる。
なお、ここで位置センサが検出する「位置」とは、遊技者の体の一部位(例えば、頭部・肩部・手等。)の位置を含む。すなわち、遊技者の体型や着席姿勢によって、同じ位置に着席した場合でも体の一部位の位置が異なる場合があるが、この位置センサはそのような場合の一部位の位置を検出しうるものとする。
また、動作調整手段は、例えば制御手段に含まれていてもよく、遊技者の位置に応じて遊技演出体の位置を変更したり、遊技演出体の動作の方向や程度を変更したりする機能を有するものである。
本発明の他の例示的側面としての遊技機は、前面枠体と、遊技装置体と、前面透明板と、操作部を含み遊技媒体を遊技装置体の上部に向けて発射する発射ユニットと、上記の遊技演出ユニットとを有することを特徴とする。
この遊技機は、上記の遊技演出ユニットを有しているので、思いがけず遊技機前面に突出して配置された遊技演出体によって、遊技者に対して意外性のある体感的遊技演出を付与することができる。しかも、遊技者が容易に遊技演出体を視認することができるので安心感があり、遊技者がその演出によって驚いてしまったりすることはない。面白みのある体感的遊技演出によって遊技者の興趣を増大させるので、この遊技機で遊技を行う遊技者に飽きることなく楽しく遊技を継続させることができる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、遊技機前面に突出可能に配置された遊技演出体によって、遊技者に対して意外性のある体感的刺激を付与することができる。遊技者は遊技の興趣に加えて体感的な遊技演出を直接受けることができるので、相乗効果によって極めて大きな興趣を感じることになる。したがって、面白みを感じつつ飽きることなく楽しく遊技を行うことができる。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る遊技機としてのパチンコ機2の外観斜視図である。このパチンコ機2は、枠体3、遊技盤(遊技装置体)6、図柄表示装置7、前面ガラス(前面透明板)10、発射ハンドル(操作部)15を含む発射ユニット(図示せず。)、貯留皿14、遊技演出ユニット11を有している。
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る遊技機としてのパチンコ機2の外観斜視図である。このパチンコ機2は、枠体3、遊技盤(遊技装置体)6、図柄表示装置7、前面ガラス(前面透明板)10、発射ハンドル(操作部)15を含む発射ユニット(図示せず。)、貯留皿14、遊技演出ユニット11を有している。
パチンコ機2は、組合せ式パチンコ機、封入循環式パチンコ機、雀球機等を含む。また、遊技機としてはパチンコ機の他に、パチスロ機、スロットマシン、各種ゲーム機やアーケードマシン等を概念することができ、要するに遊技媒体を用いた遊技を実現し、遊技者と対面するあらゆる遊技機に本発明を適用可能である。
枠体3は、このパチンコ機2の周囲及び前方を囲むためのものである。パチンコ機2は枠体3により囲まれて、内部に遊技盤6その他の各種機構部品を内包し、周囲側面及び前面からのパチンコ機2内部への不正アクセスを防止する機能を有している。例えば、最後方に配置されてパチンコ機2の周囲を囲む筐体枠4、その前方にヒンジ部22によって前方開閉可能に揺動支持されて遊技盤6を保持する機枠9、機枠の更に前方にヒンジ部22によって前方開閉可能に揺動支持されて前面ガラス10とその周囲を装飾する装飾部材32とを保持する前面枠(前面枠体)12とを有して枠体が構成される。
遊技盤6は、このパチンコ機2において、遊技媒体としての球20の流下による遊技を実現するための遊技装置体である。遊技盤6の遊技盤面(表面)6aには、略円形状に周囲を囲むようにレール飾り26が取り付けられ、このレール飾り26の内側面26aが遊技盤面6aに対して立設して遊技領域6bを画定している。その遊技領域6b内の略中央部には、図柄表示装置7が設けられている。そしてその図柄表示装置7の周囲に多数のゲージ27、普通入賞口28、特別入賞口28a、始動入賞口29、大入賞口29a、アウト口30、その他の各種役物(例えば、羽根車等。)が配置されている。
図示しない球発射装置により球20が遊技領域6b内の上部に向けて発射されると、球20がゲージ27に衝突してその流下方向を変えつつ遊技領域6b内を流下するようになっている。その流下の途中で、あるものは普通入賞口28に入賞して一定数の景品球払出しの契機となり、あるものは特別入賞口28aに入賞して普通入賞口28への入賞時よりも多数の景品球払出しの契機となり、あるものはいずれの入賞口にも入賞せずにアウト口30からパチンコ機2の外部へと排出される。
なお、本実施の形態1において、遊技機としてパチンコ機2を例示し、遊技装置体として遊技盤6を例示して説明している。しかしながら、遊技機がパチスロ機である場合は、回胴体が遊技媒体としてのコインを用いた遊技を実現する遊技装置体に相当する。ただし、本発明に係る遊技機は、その前面枠12が遊技者に対面している必要がある。
図柄表示装置7は、例えば液晶表示装置・有機ELディスプレイ・LED等により構成されて遊技盤面6a側から視認可能に設けられ、その表示画面(映像表示面)7a上に映像表示を行うものである。この表示画面7a上には、例えば、3桁の数字又は文字等より構成される表示図柄7bが回転又は停止するように映像として表示される。また、例えば、キャラクター等によるストーリー仕立ての映像としての演出映像7cも表示画面7a上に表示されるようになっている。
球20が始動入賞口29に入賞すると、表示画面7a上の表示図柄7bが回転表示を開始し、徐々に速度を落として停止表示するようになっている。その停止表示の際の表示図柄7bが所定の態様(例えば、「7・7・7」。)であれば「大当たり」となり、大入賞口29aが開放して多量の球20を入賞可能とする。大入賞口29aに多量の球20が入賞すれば、それに伴い多量の球20が景品球として払い出され、遊技者は大きな利益を得ることになる。一方、停止表示の際の表示図柄7bが所定の態様以外である場合には、「外れ」となり、大入賞口29aは開放せず、遊技者は景品球を獲得することができない。
このように、図柄表示装置7の表示画面7a上に表示される表示図柄7bの停止態様は、遊技者にとって大きな利益が得られるかどうかと連係するものである。なお、この図柄表示装置7においては、後述するように遊技の状況に応じて様々な演出映像7cが表示されるようになっており、その遊技の状況に応じて遊技演出ユニット11も様々な動作をするようになっている。
前面ガラス10は、遊技盤6に対して一定距離以上離間して配置された透明板である。前面ガラス10は透明平板ガラスで形成されて前面枠12に保持され、遊技盤6との間に球20が流下する流下空間を形成する機能、遊技者が前面ガラス10を通して遊技盤6を視認できるように視認性を確保する機能、遊技者が遊技盤6に不正にアクセス(接触)できないように不正アクセスを防止する機能、を発揮する。
前面透明板としてはガラス素材の前面ガラス10の他に、もちろん透明アクリル等の樹脂材料が使用されてもよい。また、本実施の形態1においては、前面ガラス10が前面枠12に保持されるが、前面ガラス10が遊技盤6の前面に取り付けられて、遊技盤6とともに機枠9に保持されるように構成されていてもよい。
発射ユニットは、球供給装置によって貯留皿14の一部としての上皿14aから発射位置に送り出された球20を遊技領域6bの上部に向けて発射(弾球)するためのものである。球発射装置は、例えば発射位置の球20を弾球する発射杆、その発射杆を駆動する発射モータ、発射杆を付勢して弾球のための力を発生させる発射バネ等を有してユニット構成され、機枠9に取り付けられている。その発射ユニットによる球発射のため、遊技者の操作に基づいて球発射のオンオフ及びその発射強度調整を実現する発射ハンドル(操作部)15がパチンコ機2の前面下方に設けられている。
貯留皿14は、上皿14aと下皿14bとを有して構成されている。その上皿14aはパチンコ機2の前面側であって前面ガラス10の下方に配置されて球20を貯留する。上皿14aは、球20が入賞口28,28a,29,29a等に入賞することによりパチンコ機2内部から払い出された景品球を受け取る機能、球20を球供給装置(図示せず。)を介して発射ユニットに導くべく貯留する機能を有している。そして、遊技終了時には、遊技者が球排出ボタン14cを操作することにより、球20を上皿14aから下皿14bへと排出することができるようになっている。
下皿14bは、上皿14aの更に下方に配置され、上皿14aから排出された球20を受け取る機能、ファール球をパチンコ機2内部から受け取る機能、その更に下方の球箱載置台に載置された球箱に向けて排出落下させるべく球20を貯留する機能を有している。なお、パチンコ機2によっては上皿14aと下皿14bとを別々に有するのでなく、貯留皿14を1つのみ有する構成のものもある。
図2は、このパチンコ機2が有する遊技演出ユニット11の概略構成を示す構成図である。この遊技演出ユニット11は、遊技演出体13、駆動モータ(駆動手段)16、制御回路(制御手段)17、位置センサ23を有して大略構成されている。
遊技演出体13は、前面枠12の上部、すなわち前面ガラス10の上部近傍に、前面枠12から前方に突出するように配置されている。遊技演出体13は、軟質の樹脂等で形成されたいわゆる「ピコピコハンマー」と呼ばれる造形構造体となっており、内部が空洞とされて蛇腹に形成されたハンマー部(接触体)13aとそのハンマー部13aに接続された柄部13bとを有して構成されている。
このハンマー部13aが往復揺動することによって、ハンマー部13aの先端部(接触部)13cが遊技者の頭に接触/非接触可能となっている。柄部13bの根元部分には駆動モータ16のモータ軸16aが取り付けられ、このモータ軸16aを揺動中心として遊技演出体13が往復揺動するように構成されている。なお、先端部13cが遊技者に接触した際には、空洞内部の空気が外部に抜けて「ピコ」という音を生じるようになっており、この遊技演出体13は音による遊技演出も実現するようになっている。
駆動モータ16は、この遊技演出体13を往復揺動させるためのものである。そのモータ軸16aが柄部13bの根元部分に取り付けられるとともに、制御回路17に接続されている。そして、制御回路17からの動作信号に基づき往復回転し、遊技演出体13を往復揺動させる。なお、制御回路17からの動作信号に応じて、往復揺動回数を変化させたり、揺動角度(回転角度)を変化させたりすることもできるようになっている。
制御回路17は、このパチンコ機2の全体動作を制御する主基板(遊技制御回路)19と接続されている。そしてその主基板19は、図柄制御基板(図柄制御回路)8を介して図柄表示装置7と接続されている。主基板19は、遊技の状況に応じて図柄制御基板8に対して制御指令を送出し、図柄表示装置7に当該遊技状況に係る遊技演出(例えば、演出映像7cの表示等の動作。)を行わせる。それと共に、制御回路17に対しても制御指令を送出し、制御回路17からの動作信号に基づいて駆動モータ16に所定角度又は所定往復数の回転を行わせる。
その回転角度又は往復数に応じて遊技演出体13の揺動角度や揺動回数が調整される。結果として、遊技状況に応じて図柄表示装置7に表示された演出映像7cと連動して遊技演出体13の往復回数が調整されたり、遊技者の位置に応じて遊技演出体13の揺動角度が調整されたりするようになっている。
位置センサ23は、遊技者の位置を検出するためのセンサであり、前面枠12の正面視右側部に配置されている。この位置センサ23は、例えば縦方向に一連に配置されたCCD等のセンサアレイであって、パチンコ機2の前方に着席した遊技者の頭部位置の高さを検出する機能を有している。位置センサ23は、その検出結果を主基板19に向けて送出するように構成されている。主基板19は、受け取った検出結果に基づき、制御回路17が駆動モータ16の揺動角度を調整するように動作信号を送出させる。
次に、この遊技演出ユニット11の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。なお、このパチンコ機2は多彩な遊技の状況を有しており、その遊技の状況は、例えば「信頼度の低い予告演出」が実行される状況(低信頼度予告演出実行状況)、「信頼度の高い予告演出」が実行される状況(高信頼度予告演出実行状況)、「待機状態」、「リーチ演出」が実行される状況(リーチ演出状況)、「大当たり状態」等の種々の状況を含む。
ここで、遊技の状況とは、遊技者に対して付与される利益(例えば、景品球等。)、利益獲得の期待値、表示画面7a上での映像表示等の演出等に基づき変化する遊技中の状況である。本実施の形態1においては、例えば、図柄表示装置7の表示図柄7bが停止表示している状況(すなわち、球20が始動入賞口29に入賞していない状況。)を「待機状態」、回転表示中の表示図柄7bが所定態様(例えば、「7・7・7」。)で停止するとの期待値が低い予告演出(換言すれば、大当たりとなる可能性が低い場合に実行される予告演出、又は大当たりとなる場合に実行される可能性の低い予告演出。)が実行される状況を「低信頼度予告演出実行状況」、回転表示中の表示図柄7bが所定態様で停止するとの期待値が高い予告演出(換言すれば、大当たりとなる可能性が高い場合に実行される予告演出、又は大当たりとなる場合に実行される可能性の高い予告演出。)が実行される状況を「高信頼度予告演出実行状況」、表示図柄7bの3桁のうち2桁が所定態様を指標する「7」で停止しており残りの1桁が回転表示中のリーチ状態において演出が実行される状況を「リーチ演出状況」、表示図柄7bが所定態様で停止表示した状態を「大当たり状態」ということとする。
なお、パチンコ機2は、予め内部に複数種類の予告演出を有しており、遊技の状況に応じて、いずれかの予告演出を選択して実行することが可能となっている。例えば、表示図柄7bの回転表示中に、その表示図柄7bが停止する際の停止態様が所定態様となるか否かについての抽選がパチンコ機2内部で行われる。その抽選の結果、停止態様が所定態様であることが決定した場合に、パチンコ機2は回転表示中に予告演出を行うか否かを決定する。予告演出を行うと決定した場合に、複数の予告演出の中から1の予告演出を選択して実行するが、そのときに高い頻度で選択される予告演出を「信頼度の高い予告演出」という。反対に、所定態様が決定した場合であってその予告演出が実行される場合に、低い頻度で選択される予告演出(換言すれば、所定態様でないことが決定した場合であってその予告演出が実行される場合に、高い頻度で選択される予告演出。)を「信頼度の低い予告演出」という。
遊技者が発射ハンドル15を操作して遊技を開始すると(S.1)、球20が遊技領域6bの上部へと発射されて流下し、同時に図柄表示装置7の表示画面7aに「待機状態」に係る演出映像7cが表示される。それとともに、位置センサ23によって遊技者の位置(頭部の高さ)が検出され(S.2)、その検出結果に基づいて、遊技演出体13の揺動角度が決定される(S.3)。
球20が始動入賞口29に入賞すると(S.4)、表示図柄7bが回転表示を開始する。ここで、パチンコ機2内部において予告演出が行われるか否かが決定される(S.5)。予告演出が行われることが決定された場合(S.5)、「信頼度の低い予告演出」が選択された(「低信頼度予告演出実行状況」)か否かが判断される(S.6)。
「信頼度の低い予告演出」が選択された場合(S.6)、表示画面7a上に低信頼度予告演出実行状況に係る演出映像7cが表示される。そして、その演出映像7cに連動して駆動モータ16が決定された揺動角度で1往復分の往復揺動回転を行い(S.7)、遊技者の頭を1度だけ「ピコ」と叩く動作を行う。このとき、遊技者は遊技演出体13による意外性のある体感演出を受け、その視覚的演出効果や聴覚的演出効果も相まって大きな興趣を感じることとなる。また、1度だけ遊技演出体13に叩かれることにより、「信頼度の低い予告演出」であることを認識することができて期待感を得ることになる。なお、予め位置センサ23によって位置が検出された上で決定された揺動角度で遊技演出体13が往復するので、遊技者の頭の高さに拘わらず確実に遊技演出体13は遊技者の頭を叩くことができる。
そして、表示図柄7bが所定態様以外の態様で停止(いわゆる「外れ」。)した場合は(S.8)、駆動モータ16は回転せず遊技演出体13は動作しない(S.9)。しかし、表示図柄7bが所定態様で停止すると(S.8)、パチンコ機2は大当たり状態となる(S.10)。そして、駆動モータ16が決定された揺動角度で繰り返し往復揺動回転を行い(S.11)、遊技者の頭を繰り返し何度も「ピコピコピコ・・・」と叩く動作を行う。繰り返し叩かれることにより、遊技者は「大当たり」を実感することができ、非常に大きな興趣を感じることとなる。
一方、「信頼度の高い予告演出」が選択された場合(S.6)、表示画面7a上に高信頼度予告演出実行状況に係る演出映像7cが表示される。そして、その演出映像7cに連動して駆動モータ16が決定された揺動角度で2往復分の往復揺動回転を行い(S.12)、遊技者の頭を2度「ピコピコ」と叩く動作を行う。遊技者は遊技演出体13による意外性のある体感演出を受け、その視覚的演出効果や聴覚的演出効果も相俟って大きな興趣を感じることとなる。また、遊技演出体13に2度叩かれることにより、「信頼度の高い予告演出」であることを認識することができて大きな期待感を得ることになる。
そして、表示図柄7bが所定態様以外の態様で停止(いわゆる「外れ」。)した場合は(S.8)、駆動モータ16は回転せず遊技演出体13は動作しない(S.9)。しかし、表示図柄7bが所定態様で停止すると(S.8)、パチンコ機2は大当たり状態となる(S.10)。そして、駆動モータ16が決定された揺動角度で繰り返し往復揺動回転を行い(S.11)、遊技者の頭を繰り返し何度も「ピコピコピコ・・・」と叩く動作を行う。繰り返し叩かれることにより、遊技者は「大当たり」を実感することができ、非常に大きな興趣を感じることとなる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係る遊技演出ユニット11の概略構成を示す構成図である。この実施の形態2においては、遊技演出体13が発射ハンドル15の近傍に配置され、揺動動作に基づいて遊技者の手を叩くように構成されている。
図4は、本発明の実施の形態2に係る遊技演出ユニット11の概略構成を示す構成図である。この実施の形態2においては、遊技演出体13が発射ハンドル15の近傍に配置され、揺動動作に基づいて遊技者の手を叩くように構成されている。
遊技者は遊技中に発射ハンドル15を把持しており、その位置は略一定である。そのため、本実施の形態2においては、遊技演出体13の揺動角度を遊技者ごとに調整する必要がない。したがって、遊技者の位置を検出する位置センサ23を省略することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。もちろん遊技演出体13としては、「ピコピコハンマー」に限られず、いわゆる「ハリセン」と呼ばれる扇子形状のものや人の手の形を模したものでもよい。また、上記実施の形態1においては、位置センサ23の検出結果に基づいて遊技演出体13の揺動角度を調整しているが、遊技演出体13の前面枠12上における上下位置を調整する位置調整機構を有して、位置センサ23の検出結果に基づき遊技演出体13の前面枠12上での上下位置を調整するように構成してもよい。
また、位置センサ23によって検出される位置は、遊技者の頭の高さに限らず肩の高さであってもよい。また。位置センサ23によって遊技者の頭の左右位置を検出するように構成してもよく、その検出結果によって遊技演出体13の左右位置を調整するように構成してもよい。
上記の実施の形態1,2においては、制御回路17からの指令に基づき、駆動モータ16が自動的に駆動制御される場合について説明したが、例えばパチンコ機2が備える演出ボタン(動作ボタン)31a,31bを遊技者が操作することにより、遊技演出体13が動作するようになっていてもよい(図1及び図4参照。)。この場合において、演出ボタン31aを押すと、遊技演出体13が遊技者の頭又は手を「ピコ」と1回叩くようになっており、演出ボタン31bを押すと、「ピコピコピコ・・・」と繰り返し遊技者を叩くようになっていてもよい。
なお、上記実施の形態1,2において説明した遊技演出体13はいずれも前面枠12から予め突出して配置されているが、もちろん遊技演出体13が予め前面枠12の内部に収納されており、体感的遊技演出を実現する際に前面枠12から突出するようになっていてもよい。
2:パチンコ機(遊技機)
3:枠体
4:筐体枠
6:遊技盤(遊技装置体)
6a:遊技盤面(表面)
6b:遊技領域
7:図柄表示装置
7a:表示画面(映像表示面)
7b:表示図柄
7c:演出映像
8:図柄制御基板(図柄制御回路)
9:機枠
10:前面ガラス(前面透明板)
11:遊技演出ユニット
12:前面枠(前面枠体)
13:遊技演出体
13a:ハンマー部(接触体)
13b:柄部
13c:先端部(接触部)
14:貯留皿
14a:上皿
14b:下皿
14c:球排出ボタン
15:発射ハンドル(操作部)
16:駆動モータ
16a:モータ軸
17:制御回路(制御手段)
19:主基板(遊技制御回路)
20:球(遊技媒体)
22:ヒンジ部(揺動支持部)
23:位置センサ
26:レール飾り
26a:内側面
27:ゲージ
28:普通入賞口
28a:特別入賞口
29:始動入賞口
29a:大入賞口
30:アウト口
31a,31b:演出ボタン(動作ボタン)
32:装飾部材
3:枠体
4:筐体枠
6:遊技盤(遊技装置体)
6a:遊技盤面(表面)
6b:遊技領域
7:図柄表示装置
7a:表示画面(映像表示面)
7b:表示図柄
7c:演出映像
8:図柄制御基板(図柄制御回路)
9:機枠
10:前面ガラス(前面透明板)
11:遊技演出ユニット
12:前面枠(前面枠体)
13:遊技演出体
13a:ハンマー部(接触体)
13b:柄部
13c:先端部(接触部)
14:貯留皿
14a:上皿
14b:下皿
14c:球排出ボタン
15:発射ハンドル(操作部)
16:駆動モータ
16a:モータ軸
17:制御回路(制御手段)
19:主基板(遊技制御回路)
20:球(遊技媒体)
22:ヒンジ部(揺動支持部)
23:位置センサ
26:レール飾り
26a:内側面
27:ゲージ
28:普通入賞口
28a:特別入賞口
29:始動入賞口
29a:大入賞口
30:アウト口
31a,31b:演出ボタン(動作ボタン)
32:装飾部材
Claims (8)
- 遊技媒体を用いた遊技を実現する遊技装置体と、該遊技装置体の前面側に配置される前面枠体と、該遊技装置体の前面側に配置されて該遊技装置体を視認可能とする前面透明板と、前記遊技を実行するために遊技者が操作するための操作部とを備え、その前面側で前記遊技者と対面する遊技機の前記前面枠体に備えられる遊技演出ユニットであって、
該前面枠体から前方に突出可能に配置され、前記遊技者に接触及び非接触可能に動作可能に構成された遊技演出体と、
該遊技演出体を駆動する駆動手段と、を有する遊技演出ユニット。 - 前記駆動手段を制御する制御手段、を更に有する請求項1に記載の遊技演出ユニット。
- 前記制御手段が、前記遊技機の遊技の状況に基づき前記駆動手段を制御する請求項2に記載の遊技演出ユニット。
- 前記遊技機が更に前記遊技演出体を動作させるための動作ボタンを有するとともに、
前記制御手段が、該動作ボタンの操作に基づき前記駆動手段を制御する請求項2に記載の遊技演出ユニット。 - 前記遊技演出体が前記操作部の近傍に配置され、前記遊技者の手に接触及び非接触可能に動作可能に構成されている請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の遊技演出ユニット。
- 前記遊技演出体が前記前面透明板の近傍に配置され、前記遊技者の頭部又は肩部に接触及び非接触可能に動作可能に構成されている請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の遊技演出ユニット。
- 前記前面枠体に設けられ、前記遊技者の位置を検出可能な位置センサと、
該検出結果に基づき前記遊技演出体の動作を調整する動作調整手段と、を更に有する請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の遊技演出ユニット。 - 前記前面枠体と、
前記遊技装置体と、
前記前面透明板と、
前記操作部を含み前記遊技媒体を前記遊技装置体の上部に向けて発射する発射ユニットと、
請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の遊技演出ユニットと、を有する遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007089770A JP2008245845A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 遊技演出ユニット及び遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007089770A JP2008245845A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 遊技演出ユニット及び遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008245845A true JP2008245845A (ja) | 2008-10-16 |
Family
ID=39971514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007089770A Withdrawn JP2008245845A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 遊技演出ユニット及び遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008245845A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010035987A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Fujishoji Co Ltd | 遊技機 |
JP2013116181A (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-13 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機 |
JP2013116183A (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-13 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機 |
JP2014151108A (ja) * | 2013-02-13 | 2014-08-25 | Takasago Electric Ind Co Ltd | 遊技機 |
JP2015062635A (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-09 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
JP2016087137A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | 株式会社三共 | 遊技機 |
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-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007089770A patent/JP2008245845A/ja not_active Withdrawn
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