JP2013180147A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装置本体102に対して回転可能に連結された第1アーム111と、装置本体102に対して回転可能に連結され、第1アーム111と平行な第2アーム112と、第1アーム111および第2アーム112の夫々に対して回転可能に連結され、装置本体102に対する第1アーム111および第2アーム112の支軸115,116を結ぶ直線と平行に延在する第3アーム113と、第3アーム113に対して回転可能に連結され、第1アーム111および第2アーム112と平行な第4アーム114とを備えた伸縮リンク機構110を、ケース体102に伸縮可能に配設すると共に、該伸縮リンク機構110の伸張端部に可動体125を配設して、駆動モータ104の駆動に伴い伸縮リンク機構110が折畳み状態および伸張状態に変化するよう構成した。
【選択図】図14
Description
遊技球が流下する遊技領域(20a)が画成された遊技盤(20)と、該遊技盤(20)に設けられた表示窓口(25a)を介して図柄を変動表示する表示部(18a)が前方へ臨む図柄表示装置(18)と、前記図柄表示装置(18)で行われる図柄の変動表示に合わせて可動体(125)の動作演出を行う演出装置(100,101)とを備えた遊技機において、
前記演出装置(100,101)は、
駆動手段(104)が配設された装置本体(102)と、
前記装置本体(102)に伸縮可能に配設され、前記駆動手段(104)の駆動に伴い折畳み状態および伸張状態に変化する伸縮リンク機構(110)とを備え、
前記伸縮リンク機構(110)の伸張端部に前記可動体(125)が取り付けられたことを要旨とする。
前記伸縮リンク機構(110)の折畳み状態において、前記可動体(125)の後方に伸縮リンク機構(110)が覆われるよう構成されたことを要旨とする。
このように、伸縮リンク機構が折畳み状態に変化した状態において、可動体の後方に伸縮リンク機構が覆われるよう構成することで、可動体を設置するスペース効率が高まる。
前記演出装置(100,101)は、前記伸縮リンク機構(110)の折畳み状態において前記可動体(125)が前記遊技盤(20)の裏側に隠れるよう配設され、該伸縮リンク機構(110)の伸張動作に伴い表示窓口(25a)に臨んだ前記図柄表示装置(18a)の表示部(18a)に可動体(125)が重なると共に該表示部(18a)に沿って平行移動するよう構成されたことを要旨とする。
このように、折畳み状態においては伸縮リンク機構がコンパクトになることから、可動体が遊技盤の裏側に隠れる位置に配設しても、遊技盤に配設される他の遊技機構成部品の設置スペースを確保することができる。そして、伸縮リンク機構が伸張動作することで、遊技盤の裏側に隠れていた可動体が図柄表示装置の表示部の前側に重なるよう大きく移動させることができ、可動体の動作による演出効果の向上を図り得る。
前記表示窓口(25a)が略矩形状に形成されると共に、該表示窓口(25a)の隅角部に前記演出装置(100,101)が配設され、
前記伸縮リンク機構(110)は、伸張動作に伴い前記図柄表示装置(18a)の表示部(18a)の前側に重なるよう前記可動体(125)が表示窓口(25a)の内方向で、かつ表示部(18a)の前側に沿って横方向へ弧状に移動するよう構成されたことを要旨とする。
このように、略矩形状に形成した表示窓口の隅角部に配設された可動体が、該表示窓口の内方向で、かつ表示部に沿って横方向へ弧状に移動することで、可動体の動作が大きくなり、可動体の動作による演出効果の向上を図り得る。
前記伸縮リンク機構(110)は、
前記装置本体(102)に対して回転可能に連結された第1アーム(111)と、
前記装置本体(102)に対して回転可能に連結され、前記第1アーム(111)と平行な第2アーム(112)と、
前記第1アーム(111)および第2アーム(112)の夫々に対して回転可能に連結され、前記装置本体(102)に対する第1アーム(111)および第2アーム(112)の支軸(115,116)を結ぶ直線と平行に延在する第3アーム(113)と、
前記第3アーム(113)に対して回転可能に連結され、前記第1アーム(111)および第2アーム(112)と平行な第4アーム(114)とを備え、
前記第1アーム(111)の中間位置に前記第3アーム(113)が連結されると共に、該第1アーム(111)の突出端部および第4アーム(114)に前記可動体(125)が回転可能に連結され、前記装置本体(102)に対する第1アーム(111)および第2アーム(112)の支軸(115,116)を結ぶ直線と、可動体(125)に対する第1アーム(111)および第4アーム(114)の支軸(120,121)を結ぶ直線とが平行になるよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1〜第4アームから構成することで、伸縮リンク機構を確実に伸縮動作させることができる。また、第1〜第4アームを井桁状に組み合わせて伸縮リンク機構を構成することで、伸縮リンク機構の確実性が高まり、可動体を安定して動作することができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図1または図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体(図示せず)を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置、7セグメントディスプレイ、その他の各種図柄を停止および変動表示可能な表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
前記遊技盤20は、図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の透明な合成樹脂材で形成された透明板であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲した案内レール21が設けられて、該案内レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が前記遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させたり、パチンコ球を一定方向に誘導するようになっている。なお、前記装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置18が取り付けられる設置部材30(図3または図4参照)が設けられている。前記設置部材30は、略矩形状に形成されて前記遊技盤20に対向する対向面部30aと、該対向面部30aの外周縁部から前方へ延出する外周壁部30bとから前方へ開口する箱状に形成されて、外周壁部30bの前端部を遊技盤20の裏側に当接させた状態で固定されている。そして、前記設置部材30には、前記対向面部30aの裏側に前記図柄表示装置18が着脱可能に取り付けられると共に、該対向面部30aにおける前記枠状装飾体25の表示窓口25aと前後に並んだ位置に、前後に開口する表示開口部30c(図4参照)が開設されており、該設置部材30の表示開口部30cに臨ませた図柄表示装置18の表示部18aが枠状装飾体25の表示窓口25aを介して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、前記設置部材30における対向面部30aの前面側(すなわち、遊技盤20と設置部材30により画成される設置空間31内)には、前記表示開口部30cを囲繞するように各種の演出装置や発光装飾部が配設されている。すなわち、前記設置部材30は、図柄表示装置18や演出装置等のパチンコ機10の遊技演出に関わる各種演出装置の設置手段として機能している。
図5〜図10に示すように、前記第1演出装置50は、前記設置部材30に取り付けられる第1ケース体51と、該第1ケース体51に配設された第1LED基板57に設けられ、前方(所定方向)へ向けて光を発するLED(発光手段)57aと、光照射方向前側に位置するよう該LED57aの光軸L1上に配置され、当該LED57aの光が入射する凸レンズ80と、該凸レンズ80をLED57aの光軸L1周りに回転させるレンズ保持部材(回転作動手段)70とを備えている。そして、前記第1演出装置50は、図3、図4に示すように、前記表示開口部30cの開口下部側に位置するよう前記設置部材30に配設されて、前記枠状装飾体25に形成された球規制壁部25fと前後に第1演出装置50が重なるよう構成されている。ここで、前記凸レンズ80は、該凸レンズ80の光軸L2が前記LED57aの光軸L1に対して傾斜した状態で交差するよう構成されており(図10参照)、該LED57aから凸レンズ80を透過する光が屈折するよう構成されている。すなわち、実施例の第1演出装置50では、第1駆動モータ55の駆動に伴いレンズ保持部材70を作動することで、前記LED57aから照射されて凸レンズ80を透過した光が、該LED57aの光軸周りに回転変位するよう構成されている。また、実施例では、前記凸レンズ80として、片面が平坦に形成された平凸レンズ80が採用されている。
前記第1ケース体51は、図5、図6に示すように、後方へ開口する横長の箱状に形成されて、前記設置部材30の対向面部30aにおける前記表示開口部30cの開口下縁部に第1ケース体51の上端部が整合するよう配設されている。そして、前記第1ケース体51における後方開口の内側に前記第1LED基板57が取り付けられている。また、前記第1ケース体51の前面51aには、左右に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に、前後に貫通する光透過孔(貫通孔)53が開設された軸部52a〜52cが形成されると共に、前記第1LED基板57の前面において各光透過孔53と整列する位置に、前記LED57aが夫々実装されている。すなわち、前記LED57aの光は、対応する光透過孔53を介して第1ケース体51の前側(具体的にはレンズ保持部材70の後述する支持ベース71)へ照射されるようになっている。なお、以下の説明では、前記第1ケース体51に対する形成位置に応じて前記各軸部52a〜52cを、中軸部52a、左軸部52bおよび右軸部52cと指称して区別する場合がある。
図6、図7に示すように、前記レンズ保持部材70は、前記第1ケース体51に形成された前記軸部52a〜52cに回転可能に支持される作動ギア部材(回転作動手段、ギア部材)61と、該作動ギア部材61に取り付けられると共に前記凸レンズ80を保持するレンズ保持部材70とを備えている。ここで、前記レンズ保持部材70(作動ギア部材61およびレンズ保持部材70)は、前記第1ケース体51の軸部52a〜52cに対応して複数(実施例では3つ)設けられており、各レンズ保持部材70が対応の軸部52a〜52cを中心に回転し得るよう構成されている。ここで、前記作動ギア部材61には、中心位置に前後に貫通する軸孔61aが形成されており、該軸孔61aに対応の軸部52a〜52cが挿通されるようになっている。すなわち、前記軸部52a〜52cに形成された各光透過孔53が前記作動ギア部材61の前方で開口しており、前記LED57aの光が対応の光透過孔53を介して作動ギア部材61の前側まで透過するようになっている。
前記レンズ保持部材70は、図7に示すように、前記作動ギア部材61に連結される支持ベース71と、該支持ベース71の前端部に取り付けられて前記前面装飾カバー58の露出孔58aに臨むレンズカバー77とから構成されて、当該支持ベース71とレンズカバー77との間に前記凸レンズ80が挟持されるようになっている。すなわち、前記レンズ保持部材70に対応した作動ギア部材61が回転することで、該レンズ保持部材70に保持された前記凸レンズ80が対応の軸部52a〜52c(LED57aの光軸L1)を中心として一体的に回転するよう構成される。
前記レンズカバー77は、図7に示すように、前後に貫通する筒状に形成されて、該レンズカバー77の内側に前記凸レンズ80および支持ベース71の支持壁部75が収容されて、当該凸レンズ80および支持壁部75の外周囲がレンズカバー77で囲繞されるようになっている。そして、前記レンズカバー77の前方開口が、前記凸レンズ80を前方へ露出させるレンズ開口部77a(開口部)として機能するようになっている。ここで、前記レンズカバー77の後方開口は、前記支持ベース71における円盤部72が嵌合する形状に形成されると共に、該レンズカバー77のレンズ開口部77aは、前記凸レンズ80の直径よりも僅かに小さな寸法に形成されており、支持ベース71の支持壁部75の前端部に凸レンズ80を当接した状態で支持ベース71とレンズカバー77とを組み付けた際に、レンズカバー77におけるレンズ開口部77aの開口縁部と支持壁部75との間に凸レンズ80の周縁部が挟持されるようになっている。
前記第2演出装置100,101は、図3、図4に示すように、前記表示開口部30cの開口下部側において前記第1演出装置50を挟む両側に隣接位置するよう前記設置部材30に配設されて、該左右の第2演出装置100,101が前記枠状装飾体25に形成された球規制壁部25fと前後に重なっている。ここで、前記第1演出装置50の左右に隣接する第2演出装置100,101の基本的な構成は共通しているので、以下において左側に位置する第2演出装置100を基準にして説明して、右側の第2演出装置101については特に異なる部分についてのみ説明するものとする。ここで、前記設置部材30に形成される前記表示開口部30cは略矩形状に形成されており、該表示開口部30cの左下隅角部(隅角部)に左側の第2演出装置100が配設されると共に、当該表示開口部30cの右下隅角部(隅角部)に右側の第2演出装置101が配設されている。
前記第2ケース体102は、図11に示すように、前後のケースから内部に機構空間102aが画成された箱状に形成されており、該第2ケース体102の前面下部位置に形成した第2モータ設置部103に前記第2駆動モータ104が設置されている。前記第2駆動モータ104は、前記第2モータ設置部103に開設された前後に貫通する駆動軸挿通孔を介して機構空間102a内に駆動軸を前側から挿通した状態で設置されると共に、該機構空間102a内において駆動軸に駆動ギア105が取り付けられている。そして、前記第2ケース体102における機構空間102a内に、前記駆動ギア105を伸縮リンク機構110に接続する従動ギア106が設けられている。なお、具体的には、前記駆動ギア105から複数(実施例では2つ)の従動ギア106が上方側に連続して噛合するよう設けられている。また、前記駆動ギア105に隣接する従動ギア106には、径方向外方へ向けて延出する第2位置検出片107aが設けられた位置検出ギア107が噛合するよう構成されている。そして、前記伸縮リンク機構110が折畳み状態にある場合に、前記第2ケース体102に配設された第2位置検出センサ108が第2位置検出片107aを検出するよう構成されている。なお、前記第2位置検出センサ108としては、発光部と受光部とを備えたフォトセンサが採用されている。
前記伸縮リンク機構110は、図14に示すように、井桁状に連結された複数(実施例では4つ)のアームから構成されて、前記第2ケース体102に回転可能に支持されるアームの一方が前記従動ギア106と噛合して第2駆動モータ104の駆動より伸張変形するようになっている。具体的には、前記伸縮リンク機構110は、前記第2ケース体102に対して回転可能に連結された第1リンク杆111と、該第2ケース体102に対して回転可能に連結されて第1リンク杆111に対して平行な第2リンク杆112と、当該第1リンク杆111および第2リンク杆112の夫々に対して回転可能に連結された第3リンク杆113と、該第3リンク杆113に対して回転可能に連結されると共に第1リンク杆111および第2リンク杆112に対して平行な第4リンク杆114とを備えている。前記第1リンク杆111は、前記リンク接続開口部102bの開口上端部側に第1支軸115を介して一方側端部が第2ケース体102に回転可能に枢支されており、該第1支軸115に支持される端部に、前記従動ギア106と噛合するギア部111aが形成されている。そして、前記リンク接続開口部102bの開口下端部側に、第2支軸116を介して前記第2リンク杆112の一方側端部が第2ケース体102に回転可能に枢支されている。ここで、前記第2リンク杆112は、前記第1リンク杆111の略半分の長さで形成されている。
前記第3演出装置140は、図16〜図20に示すように、前記設置部材30に取り付けられる第3ケース体141と、該第3ケース体141に配設された第3演出装置140の駆動手段としての電磁ソレノイド154と、第3ケース体141に対して移動可能に配設された可動部材160と、電磁ソレノイド154を可動部材160に連繋接続する駆動伝達機構171,172とを備え、当該電磁ソレノイド154の駆動に伴い可動部材160の動作演出を実行し得るよう構成されている。ここで、前記第3演出装置140は、前記設置部材30における前記表示開口部30cの左側方に設置されている。具体的には、前記設置部材30の対向面部30aにおける表示開口部30cより左側の領域の略全体が第3ケース体141(第3演出装置140)により覆われて、該第3演出装置140が前記遊技盤20の裏側に対向するようになっている。すなわち、実施例の第3演出装置140は、透明な遊技盤20を透過して前側から視認し得るようになっている。また、前記第3演出装置140は、前記設置部材30の対向面部30aより前側に離間する位置に固定されており、該対向面部30aと第3演出装置140との間の空間に、前記左側の第2演出装置100の一部(左端部)が臨むようになっている。
前記第3ケース体141は、図16〜図20に示すように、上下方向に延在する縦長の矩形箱状に形成されると共に後方へ開口するケース本体142と、該ケース本体142の前面板142aから後方に離間するよう配配設される後カバー143とから構成されて、ケース本体142と後カバー143との間に画成される収容空間144に、前記電磁ソレノイド154および駆動伝達機構171,172が収容設置されている。また、前記ケース本体142の前側には、当該ケース本体142の前面板142aを装飾する前面装飾体145が配設されている。実施例のケース本体142、後カバー143および前面装飾体145の夫々は、光を透過する光透過性樹脂により形成されており、当該後カバー143の裏側に配設された第3LED基板151のLED151aの光を透過し得るよう構成されている。
また、前記後カバー143の後面側には、前方へ光を照射するLED151aを前面側に実装した第3LED基板151が配設されており、該第3LED基板151により後カバー143の全体が覆われている。前記第3LED基板151は、前記後カバー143の後面から僅かに離間するよう配設されており、該第3LED基板151に実装されたLED151aが後カバー143の後面との間に位置するようになっている。なお、前記第3LED基板151には、前記第3ケース体141に収容される駆動伝達機構171,172(具体的には作動杆171およびリンク部材172)および可動部材160と前後に重ならない位置にLED151aが実装されている。また、前記第3LED基板151における前面には、前記第3ケース体141(後カバー143)に対する前記第2フラットケーブル175の保持部(すなわち第2ケーブル保持部材152)と左右に整列する位置に、当該第2フラットケーブル175の差込口が第2ケーブル保持部材152へ向く姿勢でコネクタ151bが取り付けられている。すなわち、前記第3LED基板151のコネクタ151bに接続された前記第2フラットケーブル175が、前記第2ケーブル保持部材152へ向けて直線的に引き回されて、前記カバー側ケーブル挿通孔146を介して後カバー143の前面側へ引き出されるようになっている。
図16〜図20に示すように、前記各可動部材160は、前記第3ケース体141(ケース本体142および前面装飾体145)の前側に配設されて、第3演出装置140の前面に位置する可動本体161と、該第3ケース体141(ケース本体142)の前面板142aの裏側に配設される支持板165と、可動本体161および支持板165を連結する連結軸166とを備えている。前記連結軸166は、前記可動本体161後面または支持板165の前面において他方側へ突出するよう形成されて(実施例では可動本体161の後面から後方へ突出している)、前記第1ガイド部147a〜147c(第1ガイド孔147a、第2ガイド孔147bおよび連通孔147c)に挿通することで、可動本体161および支持板165を連結するようになっている。前記可動本体161は、前記支持板165に取り付けられる固定板162と、該固定板162の前面側に配設され、後方へ開口する箱状に形成されると共に前面側に光を透過する光透過部を有する装飾部(図示せず)とを備え、該装飾部163の後方開口を固定板162で閉塞するようになっている。そして、前記固定板162と装飾部163との間に画成される空間内に、前方へ光を照射するLED167aを備えた第4LED基板167が配設されており、該第4LED基板167のLED167aからの光が装飾部163の光透過部に照射されることで、可動部材160の前面が発光装飾されるようになっている。
前記第3演出装置140における駆動伝達機構171,172は、図16、図17に示すように、前記電磁ソレノイド154に接続すると共に前記第3ケース体141に上下移動可能に支持される作動杆(作動部材)171と、前記可動部材160を作動杆171に接続し、該作動杆171の上下移動に伴って可動部材160を動作させるリンク部材172とを備えており、当該電磁ソレノイド154の駆動に伴い可動部材160が初期位置および可動位置に変位するようになっている。なお、実施例では、前記各可動部材160に対応して複数(実施例では3つ)のリンク部材172を備えており、作動杆171の上下移動に伴って全ての可動部材160が連動して動作するよう構成されている。前記作動杆171は、前記第3ケース体141の収容空間144の上下幅より僅かに短い上下に長尺な平板状に形成されており、該作動杆171の下端部に前記電磁ソレノイド154のプランジャ156に接続する接続部が設けられている。これにより、前記電磁ソレノイド154へ通電することによりプランジャ156と一体的に作動杆171が上方移動すると共に、該電磁ソレノイド154への通電を停止することによりプランジャ156と一体的に作動杆171が下方移動するようになっている。
前記第4演出装置180は、図21、図24に示すように、前記設置部材30に取り付けられる第4ケース体181と、該第4ケース体181に配設された第4演出装置180の駆動手段としての第4駆動モータ185と、第4ケース体181に対して揺動可能に支持され、第4駆動モータ185の駆動に伴い揺動される揺動アーム190と、揺動アーム190の延出部に配設された可動演出体(可動体)196とを備え、第4駆動モータ185の駆動に伴い揺動アーム190が揺動することで、前記背面装飾板33の右側部の前側に重なる初期位置と、前記図柄表示装置18の表示部18aの前側に重なる可動位置との間を可動演出体196が移動するよう構成されている(図22参照)。ここで、前記第4演出装置180における第4ケース体181は、前記表示開口部30cの右下隅角部に配設されている前記右側の第2演出装置101における第2ケース体102の前側に重なるよう配置されている(図4、図23参照)。
前記第4ケース体181は、図21、図24に示すように、前後のケースから内部に空間が画成された箱状に形成されており、該第2ケース体102の後面下部位置に前記第4駆動モータ185が設置されている。前記第4駆動モータ185は、前記第4ケース体181に開設された前後に貫通する駆動軸挿通孔を介して内部空間に挿通された駆動軸に駆動ギア186が取り付けられている。また、前記第4ケース体181には、前記右側の第2演出装置101における可動体125の前側に重なる位置に、第2遮蔽板182が設けられており、該右側の第2演出装置101に設けられた前記伸縮リンク機構110の折畳み状態において可動体125の前側が第2遮蔽板182で覆われるようになっている。前記第2遮蔽板182は、前記枠状装飾体25に設けられた前記球規制壁部25fの後方に重なるように位置している。すなわち、前記球規制壁部25fの後方には、前記第2遮蔽板182が直接対向して、該球規制壁部25fを透過して右側の第2演出装置101の可動体125を前側から視認されないよう構成されている。このように、右側の第2演出装置101に関しても、前述した左側の第2演出装置100と同様に、前記伸縮リンク機構110の折畳み状態において前記可動体125が前記遊技盤20(球規制壁部25f)の裏側に隠れるよう配設され、該伸縮リンク機構110の伸張動作に伴い表示窓口25aに臨んだ前記図柄表示装置18の表示部18aに可動体125が重なる内方向へ可動体125が移動すると共に、該表示部18aに沿って横方向へ弧状に平行移動するようになっている。
前記発光装飾部210は、図26〜図28に示すように、収容空間213が内部画成されると共に、該収容空間213を外部に露出する露出孔212a(貫通孔)が形成された収容ケース体(ケース体)211と、該収容ケース体211の収容空間213に収容される光透過性の光透過部材(収容体)219と、該光透過部材219を挟んで露出孔212aの反対側に位置するよう収容ケース体211に配設されると共に、該露出孔212aへ向けて光を照射するLED225aを有するLED基板(以下、発光装飾LED基板225という)とを備え、該発光装飾LED基板225のLED225aからの光が光透過部材219を透過して露出孔212aを介して遊技盤20の前方へ照射されるようになっている。そして、前記発光装飾部210における収容ケース体211が、前記設置部材30に配設された装飾板35の基台部36(図28参照)に、該設置部材30の前方開口より前側に突出するよう取り付けられている。従って、前記遊技盤20と設置部材30とを組み付けた状態で、前記枠状装飾体25の表示窓口25aの開口上部位置に発光装飾部210が臨んで、該発光装飾部210が前記上部演出装置200に対して表示開口部30cの外側に隣接して位置するようになっている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
なお、遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。以下にその一例を示す。
(2) 実施例の第1演出装置では、3つの凸レンズを備えるよう構成したが、これに限られるものではなく、1つの凸レンズのみを備えるようにしてもよく、また2つまたは4つ以上の凸レンズを備えるようにすることもできる。
(3) 実施例では、作動ギア部材の中心に挿通された軸部の光透過孔を透過した光を凸レンズに入射するよう構成したが、凸レンズに光を照射し得る位置関係であれば、任意に変更することができる。
(4) 凸レンズを回転させる回転作動手段に関しては、実施例に示した作動ギア部材およびレンズ保持部材に限られるものではなく、カム機構やリンク機構等の従来公知の各種手段を採用できる。
(5) 実施例では、第2演出装置において井桁状に組み合わせた伸縮リンク機構により可動体を動作させるようにしたが、伸縮リンク機構が折畳み状態および伸張状態に変化するよう構成すれば、実施例と同様の作用効果を実現できる。
(6) 伸縮リンク機構を構成するリンク杆の数としては、実施例にものに限られるものではなく、可動体の移動量や移動軌跡に応じて適宜に変更することができる。
(7) 実施例では、伸縮リンク機構の伸張端部側に可動体を取り付けるようにしたが、これに限られるものではなく、伸縮リンク機構の中間位置に可動体を取り付けるようにしてもよい。また、伸縮リンク機構に取り付ける可動体の数は1つに限られるものではない。
(8) 実施例では、可動体の後方に伸縮リンク機構が覆われるように構成したが、これに限らず、該可動体の上下方向や側方に伸縮リンク機構が位置するようにしてもよく、また、可動体に凹部を形成して、折畳み状態の伸縮リンク機構が可動体の凹部内に収容されるよう構成することもできる。
(9) 実施例では、1つの作動杆(作動部材)に複数(3つ)の可動部材が連動して作動されるよう構成したが、これに限らず、1つの可動部材または4つ以上の可動部材を連結してもよい。
(10) また、作動杆の動作に連動した可動部材の動作としては、実施例に示した左右方向への往復移動に限られるものではなく、可動部材を上下移動させたり揺動させるようにすることもできる。
(11) 実施例では、第3演出装置の可動部材に電気部品としてLED基板を備える構成を示したが、これに限られるものではなく、各種の電気部品を可動部材に配設することができる。
(12) 実施例では、揺動アームの延出端部に板状の可動演出体を取り付けた例を示したが、これに限られるものではなく、適宜形態の可動体を揺動アームの延出端部に取り付けることができる。
(13) 実施例では、揺動アームの屈曲形状によりステージ上方を覆う屋根状部との干渉を回避するよう構成したが、これに限られないことは当然で、揺動アームを遊技盤や設置部材、その他パチンコ機を構成する各種部材との干渉を回避するように構成してもよい。
(14) 実施例では、揺動アームを第1アーム(第1延出アーム部)から反時計回り方向へ第2アーム(第2演出アーム部)が延出するよう形成したが、左右対称の形態で形成することもできる。
(15) 実施例では、光透過部材に被覆部(膨出部)および導光部を一体的に形成するよう構成したが、該被覆部(膨出部)および導光部を独立した部材により形成してもよい。
(16) 実施例では、発光装飾部のケース体(収容ケース体)に形成した傾斜部に貫通孔(露出孔)を開設したが、必ずしも貫通孔を傾斜状に形成する必要はなく、該発光装飾部の配設位置や光の照射方向に応じて、貫通孔の開口方向を適宜に変更することができる。
(17) 実施例では、発光装飾部のケース体(収容ケース体)に複数(3つ)の貫通孔を形成して、各貫通孔に対応して被覆部、導光部および発光手段(LED)の夫々を設けるようにしたが、これに限られるものではなく、適宜数の貫通孔を形成するようにすればよい。
(18) 実施例では、前記被覆部に発光意匠部として凸状のレンズ部を形成するようにしたが、これに限られるものではなく、導光部の前側に位置するよう形成すれば任意の形状の発光意匠部を形成することができる。
(19) 第1〜第4演出装置の配設位置は、実施例に示したものに限られるものではなく、遊技盤や設置部材、その他の遊技機構成部材に対して第1〜第4演出装置を配設することができる。また、第1〜第4演出装置の全ての演出装置を必ずし備えている必要はなく、適宜の演出装置を選択して備えるようにすればよい。
(20) 実施例では、遊技盤を透明な樹脂材で形成したが、これに限られるものではなく、遊技盤を合板等から不透明に形成するようにしてもよい。
(21) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
18a 表示部
20 遊技盤
20a 遊技領域
25a 表示窓口
100 左側の第2演出装置(演出装置)
101 右側の第2演出装置(演出装置)
102 第2ケース体(装置本体
110 伸縮リンク機構
111 第1リンク杆(第1アーム)
112 第2リンク杆(第2アーム)
113 第3リンク杆(第3アーム)
114 第4リンク杆(第4アーム)
115 第1支軸(支軸)
116 第2支軸(支軸)
120 第6支軸(支軸)
121 第7支軸(支軸)
125 可動体
Claims (5)
- 遊技球が流下する遊技領域が画成された遊技盤と、該遊技盤に設けられた表示窓口を介して図柄を変動表示する表示部が前方へ臨む図柄表示装置と、前記図柄表示装置で行われる図柄の変動表示に合わせて可動体の動作演出を行う演出装置とを備えた遊技機において、
前記演出装置は、
駆動手段が配設された装置本体と、
前記装置本体に伸縮可能に配設され、前記駆動手段の駆動に伴い折畳み状態および伸張状態に変化する伸縮リンク機構とを備え、
前記伸縮リンク機構の伸張端部に前記可動体が取り付けられた
ことを特徴とする遊技機。 - 前記伸縮リンク機構の折畳み状態において、前記可動体の後方に伸縮リンク機構が覆われるよう構成された請求項1記載の遊技機。
- 前記演出装置は、前記伸縮リンク機構の折畳み状態において前記可動体が前記遊技盤の裏側に隠れるよう配設され、該伸縮リンク機構の伸張動作に伴い表示開口部に臨んだ前記図柄表示装置の表示部に可動体が重なると共に該表示部に沿って平行移動するよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
- 前記表示窓口が略矩形状に形成されると共に、該表示窓口の隅角部に前記演出装置が配設され、
前記伸縮リンク機構は、伸張動作に伴い前記図柄表示装置の表示部の前側に重なるよう前記可動体が表示窓口の内方向で、かつ表示部の前側に沿って横方向へ弧状に移動するよう構成された請求項3記載の遊技機。 - 前記伸縮リンク機構は、
前記装置本体に対して回転可能に連結された第1アームと、
前記装置本体に対して回転可能に連結され、前記第1アームと平行な第2アームと、
前記第1アームおよび第2アームの夫々に対して回転可能に連結され、前記装置本体に対する第1アームおよび第2アームの支軸を結ぶ直線と平行に延在する第3アームと、
前記第3アームに対して回転可能に連結され、前記第1アームおよび第2アームと平行な第4アームとを備え、
前記第1アームの中間位置に前記第3アームが連結されると共に、該第1アームの突出端部および第4アームに前記可動体が回転可能に連結され、前記装置本体に対する第1アームおよび第2アームの支軸を結ぶ直線と、可動体に対する第1アームおよび第4アームの支軸を結ぶ直線とが平行になるよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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