JP5815440B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、発光により演出を行う発光演出手段を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が前側に設けられた遊技盤と、この遊技盤の後側に配設され、各種機器の設置基盤となる設置部材とを備えている。また、パチンコ機では、設置部材の後側に液晶式等の図柄表示装置が配設され、設置部材に開設された表示開口、遊技盤に開設された装着口および遊技領域の略中央位置に配設された枠状装飾体の窓口を介して図柄表示装置の表示部が前側に臨むようになっている。そして、遊技盤の盤面(遊技領域)に打ち出されたパチンコ球が、枠状装飾体の下方位置に配設した始動入賞装置に入賞することにより、図柄表示装置の表示部で図柄変動演出が行われるようになっている。そして、パチンコ機には、LEDを備えた発光演出装置が遊技盤に配設され、前記図柄表示装置の図柄変動演出に合わせてLEDを点灯したり点滅したりすることで、演出効果の向上を図ることが行われている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2007−222513号公報 特開2008−200217号公報
ところで、前記発光演出装置では、LEDと、LEDの前側を覆う光透過部とを有し、LEDを発光させることで光透過部が発光演出される。この光透過部は、LEDの発光方向の真っ直ぐ前側に設けられており、広範囲に光を照射しようとすると、多くのLEDが必要となってコストの増加を招く。また、特許文献2のように、所要の動作を行う可動体に発光装置を備えた可動演出装置を配設し、該可動体を図柄表示装置で行われる遊技演出に合わせて動作させることにより、視覚的な演出効果を向上させて遊技の興趣を高めている。しかしながら、このように前記可動体と共に発光装置が一体で移動する構成においては、該発光装置と遊技機裏側に配設した基板とを接続する配線処理が煩雑になり、製造コストを押し上げる要因ともなる。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、簡単な構成で発光による装飾・演出効果を向上し得る発光演出手段を備えた遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
発光により演出を行う発光演出手段(50)を備えた遊技機において、
前記発光演出手段(50)は、
点灯時に所定方向へ向けて光を発する発光手段(57a)と、
前記発光手段(57a)の光照射方向前側に位置するよう該発光手段(57a)の光軸上に配置され、当該発光手段(57a)の光が入射する凸レンズ(80)と、
前記凸レンズ(80)を前記発光手段(57a)の光軸周りに回転させる回転作動手段(61)と
前記回転作動手段(61)に接続されて前記発光手段(57a)の光照射方向前側に位置し、光透過性を有する円盤部(72)を有する支持ベース(71)とを備え、
前記凸レンズ(80)は、前記発光手段(57a)の光軸に対して凸レンズ(80)の光軸が傾斜した状態で交差するよう設けられて、前記回転作動手段(61)の作動に伴い凸レンズ(80)が回転することで、当該凸レンズ(80)を透過した光が発光手段(57a)の光軸周りに回転変位するよう構成されると共に、
前記支持ベース(71)には、前記円盤部(72)の前面において前記発光手段(57a)の光照射方向前側に整列する位置に、当該発光手段(57a)の光を径方向へ反射して円盤部(72)の内部を透過させる円錐状凹部(72a)が形成されると共に、前記円盤部(72)の後面において前記円錐状凹部(72a)を中心とする同心位置に、当該円盤部(72)の内部を透過した光を前記凸レンズ(80)へ向けて反射し得る環状凹部(72b)が形成されたことを要旨とする。
このように、発光手段の光軸に対して凸レンズの光軸が傾斜した状態で交差するよう凸レンズを設けて、回転作動手段の作動に伴い凸レンズを発光手段の光軸周りに回転させることで、当該凸レンズを透過した光を回転変位させ得る。すなわち、凸レンズを回転させることで、多くの発光手段を設けることなく広範囲に光を照射し得るようになる。また、発光手段自体を動かす必要がないから、煩わしい配線処理を行う必要がなく、作業効率や生産効率の向上に繋がる。しかも、可動体の揺動に合わせて発光手段が移動する構成ではなく、凸レンズの回転に伴い光の照射方向が回転変位することで、今までにない装飾・演出効果を実現し得る。また、円盤部に照射される発光手段の光を円錐状凹部および環状凹部により反射することで、円盤部を全体的に明輝させ得る。
請求項2に係る発明は、
前記支持ベース(71)には、前記円盤部(72)の前面から前方へ突出する支持壁部(75)が前記発光手段(57a)と前後に整列する位置を中心とした円筒状に形成されると共に、当該支持壁部(75)の前端部が当前記円盤部(72)の径方向に変位するにつれて前後方向へ傾斜する傾斜状に形成されて、
前記凸レンズ(80)において平坦に形成された後面を前記支持壁部(75)の前端部に当接させることで、前記発光手段(57a)の光軸に対して凸レンズ(80)の光軸が交差する姿勢で前記凸レンズ(80)支持ベース(71)支持され、
前記凸レンズ(80)および支持ベース(71)の支持壁部(75)の外周囲を囲繞すると共に前記凸レンズ(80)が露出する開口部(77a)が形成されたレンズカバー(77)が前記支持ベース(71)に取り付けられて、当該支持ベース(71)とレンズカバー(77)とを組み付けた際に、当該レンズカバー(77)における開口部(77a)の開口縁部と前記支持壁部(75)の前端部との間に凸レンズ(80)の周縁部が挟持されるよう構成され、
記回転作動手段(61)を駆動した際に前記支持ベース(71)およびレンズカバー(77)と共に前記凸レンズ(80)が回転するよう構成されたことを要旨とする。
このように、回転作動手段を駆動した際に、凸レンズを支持している支持ベースを回転させるようにしたことで、回転時における凸レンズの光軸のズレを防止でき、光の照射方向を安定して回転変位させることができる。また、凸レンズを囲うレンズカバーの外周壁を、該凸レンズが臨む開口部側の端部から発光手段に近接するにつれて拡開させることで、該発光手段の光を最大に凸レンズへ集めることができる。また、レンズカバーが傾斜した姿勢に保持されるから、光の照射方向を明確に示すことができ、装飾・演出効果の向上に寄与し得る。
請求項3に係る発明は、
前記回転作動手段(61)は、回転中心に形成された軸孔(61a)に軸部(52a〜52c)が挿通されて駆動手段(55)の駆動に伴い軸部を中心として回転するギア部材(61)を有し、
前記軸部(52a〜52c)には、軸方向に貫通する貫通孔(53)が形成されて、該貫通孔(53)の一方の開口側に前記発光手段(57a)が臨むと共に、該貫通孔(53)の他方の開口側に前記凸レンズ(80)が臨むよう配設されて、該貫通孔(53)を透過した光が凸レンズ(80)に照射されるよう構成されたことを要旨とする。
このように、ギア部の回転中心となる軸部に形成した貫通孔の一方の開口側に発光手段を臨ませたことで、該発光手段の光が外部に漏れることなく凸レンズに集中させることが可能となり、凸レンズを透過して回転変位する光を明瞭にすることができ、装飾・演出効果の向上に寄与し得る。
請求項4に係る発明は、
前記ギア部材(61)を複数備えると共に、各ギア部材(61)に対応するよう前記発光手段(57a)、凸レンズ(80)および支持ベース(71)の夫々が設けられ、
前記ギア部材(61)の1つに位置検出片(62)が径方向外方へ延出するよう形成されると共に、当該位置検出片(62)に、位置検出センサ(56)により検出される切欠部(62a)が形成され、
前記位置検出片(62)が形成されていない前記ギア部材(61)の夫々に、径方向外方へ延出する指標片(63)が形成されると共に、当該指標片(63)の夫々に対して、ギア部材(61)毎に異なる数の識別部(63a)が形成され、
前記軸部(52a〜52c)が形成されたケース体(51)に、各軸部(52a〜52c)が挿通される対応のギア部材(61)に形成された前記切欠部(62a)または前記識別部(63a)と一致する形態で被識別部(51b)が形成されていることを要旨とする。
このように、位置検出片に形成された切欠部が識別部としての機能を有し、各識別部および被識別部が一致するよう各軸部にギア部材を取り付けることで、各ギア部材を正しい位置に取り付け得る。
請求項5に係る発明は、
前記発光手段(57a)を複数備えると共に、各発光手段(57a)に対応して前記凸レンズ(80)を備え、各凸レンズ(80)の光軸が相互に異なる方向へ向くよう構成され、
前記回転作動手段(61)の作動に伴い前記複数の凸レンズ(80)が同期して回転するよう構成されたことを要旨とする。
このように、光軸が相互に異なる方向へ向く複数の凸レンズを回転作動手段の作動に伴って同期して回転させるようにしたから、光の照射方向を一度に複雑に変化させることができ、装飾・演出効果の向上を図り得る。
本発明に係る遊技機によれば、簡単な構成で光の照射方向を回転変位させることができ、発光による装飾・演出効果を高め得る。
本発明の実施例に係るパチンコ機の正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤、背面装飾板および設置部材を、第2〜第4演出装置を取り外した状態で示す斜視図である。 実施例に係る設置部材を示す正面図である。 (a)は実施例に係る第1演出装置を示す正面図であり、(b)は斜視図である。 実施例に係る第1演出装置の分解斜視図である。 実施例に係るレンズ保持部材および凸レンズの分解斜視図である。 実施例に係る第1演出装置の駆動機構を背面から視た状態で示す概略図である。 図5(a)のA−A線断面図である。 図5(a)のB−B線断面図である。 (a)は右側の第2演出装置の正面図であり、(b)は背面図である。 実施例に係る右側の第2演出装置における伸縮リンク機構が伸張した状態を示す。 実施例に係る右側の第2演出装置と遊技盤との関係を示す要部拡大図であって、伸縮リンク機構が伸張した状態を示すと共に、伸縮リンク機構が折り畳まれた状態の可動体位置を破線で示す。 右側の第2演出装置における駆動機構を示す背面図であって、(a)は伸縮リンク機構が折り畳まれた状態を示し、(b)は伸縮リンク機構が伸張した状態を示す。 実施例に係る左側の第2演出装置を背面から視た状態で示す斜視図であって、伸縮リンク機構が伸張した状態を示す。 (a)は第3演出装置の可動部材が第1位置にある状態を示す正面図であって、(b)は(a)の状態における第3演出装置の駆動機構を示す背面図である。 (a)は第3演出装置の可動部材が第2位置にある状態を示す正面図であって、(b)は(a)の状態における第3演出装置の駆動機構を示す背面図である。 第3演出装置における可動部材、第3ケース体の分解斜視図である。 第3演出装置の背面図である。 図19におけるC−C線断面図である。 (a)は第4演出装置を示す正面図であり、(b)は右側面図である。 実施例に係る第4演出装置と遊技盤との関係を示す要部拡大図であって、可動演出体が揺動した状態を示すと共に、可動体装飾部が初期位置にある状態を破線で示す。 図2におけるD−D線における第4演出装置の配設位置を拡大して示す断面図である。 第4演出装置を背面から視た分解斜視図である。 第4演出装置の駆動機構を示す正面図である。 (a)は実施例に係る発光装飾部を示す正面図であり、(b)は(a)のE−E線断面図である。 発光装飾部を示す分解斜視図であって、(a)は正面から視た状態を示し、(b)は背面から視た状態を示す。 実施例に係る設置部材に対する発光装飾部の配設状態を示す断面図である。 変更例に係る第1演出装置を図5(a)のB−B線に相当する位置で横断した断面図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図1または図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体(図示せず)を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置、7セグメントディスプレイ、その他の各種図柄を停止および変動表示可能な表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の透明な合成樹脂材で形成された透明板であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲した案内レール21が設けられて、該案内レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が前記遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させたり、パチンコ球を一定方向に誘導するようになっている。なお、前記装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
ここで、前記遊技盤20には、前記遊技領域20aの略中央に、前後に開口する表示窓口25aが形成された枠状装飾体25(図2参照)が取り付けられており、該枠状装飾体25の表示窓口25aを介して図柄表示装置18の表示部18aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。前記枠状装飾体25は、前記装着口に沿って延在する環状に形成されると共に、上縁部から左右両側縁部に亘り、遊技盤20の前面より前方に突出する庇状部25bが連続的に設けられており、前記遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を庇状部25bに沿って枠状装飾体25の左右側部へ案内することで、該パチンコ球が表示窓口25aを横切って流下するのを規制している。なお、枠状装飾体25には、前記表示窓口25aの開口下縁側にパチンコ球が左右に転動可能なステージ25cが配設されると共に、該表示窓口25aの左側部に、遊技領域20aに開口して該遊技領域20aを流下するパチンコ球を取込んでステージ25cに案内する球導入部25dが設けられている。なお、前記ステージ25cには、始動入賞装置23の始動入賞口(具体的には始動入賞口)31aの鉛直上方位置に、該始動入賞口に向けてパチンコ球を排出する排出部25eが設けられている。また、前記枠状装飾体25に形成された前記ステージ25cの後端部には、表示窓口25aの開口内側に延在する透明な球規制壁部25fが設けられており、ステージ25cを転動するパチンコ球が表示窓口25aを介して遊技盤20の裏側に落下するのを防止している。また、前記球規制壁部25fの上端部には、前方へ向けて延出する屋根状部25gが形成されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球やステージ25cを転動するパチンコ球が跳ねて球規制壁部25fを飛び越えるのを防止している。
また、前記遊技盤20には、図2に示すように、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置23や特別入賞装置24が取り付けられている。そして、前記始動入賞装置23の入賞口にパチンコ球が入賞することで、前記図柄表示装置18に図柄を変動表示する図柄変動演出が展開され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い等)で図柄が確定的に停止表示されると、特別遊技(大当り)が発生して前記特別入賞装置24が開放し、遊技者が多数の賞球を獲得可能な機会が与えられるようになっている。実施例では、前記遊技盤20において、枠状装飾体25の下方位置(左右中央の下方位置)に前記始動入賞装置23が配設され、枠状装飾体25の右下方位置に前記特別入賞装置24が配設されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、特別遊技の発生時に枠状装飾体25の右側の遊技領域20aをパチンコ球が流下するよう操作ハンドル16を操作するようになっている。
(設置部材30について)
また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置18が取り付けられる設置部材30(図3または図4参照)が設けられている。前記設置部材30は、略矩形状に形成されて前記遊技盤20に対向する対向面部30aと、該対向面部30aの外周縁部から前方へ延出する外周壁部30bとから前方へ開口する箱状に形成されて、外周壁部30bの前端部を遊技盤20の裏側に当接させた状態で固定されている。そして、前記設置部材30には、前記対向面部30aの裏側に前記図柄表示装置18が着脱可能に取り付けられると共に、該対向面部30aにおける前記枠状装飾体25の表示窓口25aと前後に並んだ位置に、前後に開口する表示開口部30c(図4参照)が開設されており、該設置部材30の表示開口部30cに臨ませた図柄表示装置18の表示部18aが枠状装飾体25の表示窓口25aを介して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、前記設置部材30における対向面部30aの前面側(すなわち、遊技盤20と設置部材30により画成される設置空間31内)には、前記表示開口部30cを囲繞するように各種の演出装置や発光装飾部が配設されている。すなわち、前記設置部材30は、図柄表示装置18や演出装置等のパチンコ機10の遊技演出に関わる各種演出装置の設置手段として機能している。
実施例では、前記表示開口部30cの開口下側に第1演出装置50が配設されると共に該第1演出装置50を挟む左右に第2演出装置100,101が配設され、該表示開口部30cの開口左部に第3演出装置140が配設されている。また、前記表示開口部30cの開口右下部には、前記右側の第2演出装置101と重なる位置に第4演出装置180が配設されている。更に、前記表示開口部30cの開口上部には、該表示開口部30cを左右に横断する上部演出装置200が配設されると共に、該上部演出装置200の上方に隣接する位置に、発光装飾部210が配設されている。
また、図3に示すように、前記遊技盤20と設置部材30との間には、該遊技盤20の裏側を覆う板状の背面装飾板33が配設されている。前記背面装飾板33には、前記設置部材30に配設された各種演出装置を囲繞するように前後に開口する装飾窓33aが開設されている。そして、前記装飾窓33aは、前記枠状装飾体25の表示窓口25aと前後に対応する位置から遊技盤20の左側部に亘って大きく開口するよう開設されており、該背面装飾板33の装飾窓33aを介して各種演出装置が枠状装飾体25の表示窓口25aに臨んで遊技盤20の前面側に露出すると共に、遊技盤20の裏側に対向して遊技盤20を介して前面側に露出するようになっている。具体的には、前記設置部材30において前記表示開口部30cの開口左側に配設された前記第3演出装置140が前記装飾窓33aを介して遊技盤20の裏側に対向し、透明な遊技盤20を介して第3演出装置140を透視し得るようになっている。
(第1演出装置50)
図5〜図10に示すように、前記第1演出装置50は、前記設置部材30に取り付けられる第1ケース体51と、該第1ケース体51に配設された第1LED基板57に設けられ、前方(所定方向)へ向けて光を発するLED(発光手段)57aと、光照射方向前側に位置するよう該LED57aの光軸L1上に配置され、当該LED57aの光が入射する凸レンズ80と、該凸レンズ80をLED57aの光軸L1周りに回転させるレンズ保持部材(回転作動手段)70とを備えている。そして、前記第1演出装置50は、図3、図4に示すように、前記表示開口部30cの開口下部側に位置するよう前記設置部材30に配設されて、前記枠状装飾体25に形成された球規制壁部25fと前後に第1演出装置50が重なるよう構成されている。ここで、前記凸レンズ80は、該凸レンズ80の光軸L2が前記LED57aの光軸L1に対して傾斜した状態で交差するよう構成されており(図10参照)、該LED57aから凸レンズ80を透過する光が屈折するよう構成されている。すなわち、実施例の第1演出装置50では、第1駆動モータ55の駆動に伴いレンズ保持部材70を作動することで、前記LED57aから照射されて凸レンズ80を透過した光が、該LED57aの光軸周りに回転変位するよう構成されている。また、実施例では、前記凸レンズ80として、片面が平坦に形成された平凸レンズ80が採用されている。
(第1ケース体51について)
前記第1ケース体51は、図5、図6に示すように、後方へ開口する横長の箱状に形成されて、前記設置部材30の対向面部30aにおける前記表示開口部30cの開口下縁部に第1ケース体51の上端部が整合するよう配設されている。そして、前記第1ケース体51における後方開口の内側に前記第1LED基板57が取り付けられている。また、前記第1ケース体51の前面51aには、左右に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に、前後に貫通する光透過孔(貫通孔)53が開設された軸部52a〜52cが形成されると共に、前記第1LED基板57の前面において各光透過孔53と整列する位置に、前記LED57aが夫々実装されている。すなわち、前記LED57aの光は、対応する光透過孔53を介して第1ケース体51の前側(具体的にはレンズ保持部材70の後述する支持ベース71)へ照射されるようになっている。なお、以下の説明では、前記第1ケース体51に対する形成位置に応じて前記各軸部52a〜52cを、中軸部52a、左軸部52bおよび右軸部52cと指称して区別する場合がある。
また、前記第1ケース体51には、図6、図9に示すように、第1ケース体51の前面51aより先方へ突出する第1モータ設置部54が前面下部位置に設けられている。前記第1モータ設置部54には、前後に貫通する駆動軸挿通孔54aが開設されており、該駆動軸挿通孔54aを介して駆動軸55aを前側から挿通した第1駆動モータ55が第1モータ設置部54の前面側に配設されている。また、前記第1モータ設置部54における突出部分には側方へ開口するギア開口部54bが開設されており、前記第1駆動モータ55の駆動軸55aに取り付けられた駆動ギア55bがギア開口部54bを介して第1ケース体51の前面51aに露出するようになっており、該第1ケース体51の前面51aに回転可能に支持された従動ギア67に駆動ギア55bが噛合するよう構成されている。また、前記第1ケース体51の前面51aには、前記レンズ保持部材70の原位置を検出する第1位置検出センサ56が取り付けられている。なお、前記第1位置検出センサ56としては、発光部と受光部とを備えたフォトセンサが採用されている。
また、前記第1ケース体51には、該第1ケース体51の前面51aおよび前記表示開口部30cに臨む上面を被覆する前面装飾カバー58が配設されて、該前面装飾カバー58が前記枠状装飾体25の球規制壁部25fの後方に対向するようになっている。また、前記前面装飾カバー58には、左右に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に、前記光透過孔53と前後に整列するよう露出孔58aが開設されており、該露出孔58aを介して前記凸レンズ80が前面装飾カバー58の前側に露出するよう構成されている。
(レンズ保持部材70について)
図6、図7に示すように、前記レンズ保持部材70は、前記第1ケース体51に形成された前記軸部52a〜52cに回転可能に支持される作動ギア部材(回転作動手段、ギア部材)61と、該作動ギア部材61に取り付けられると共に前記凸レンズ80を保持するレンズ保持部材70とを備えている。ここで、前記レンズ保持部材70(作動ギア部材61およびレンズ保持部材70)は、前記第1ケース体51の軸部52a〜52cに対応して複数(実施例では3つ)設けられており、各レンズ保持部材70が対応の軸部52a〜52cを中心に回転し得るよう構成されている。ここで、前記作動ギア部材61には、中心位置に前後に貫通する軸孔61aが形成されており、該軸孔61aに対応の軸部52a〜52cが挿通されるようになっている。すなわち、前記軸部52a〜52cに形成された各光透過孔53が前記作動ギア部材61の前方で開口しており、前記LED57aの光が対応の光透過孔53を介して作動ギア部材61の前側まで透過するようになっている。
前記各作動ギア部材61の前面には、図6に示すように、前記軸孔61aを挟む径方向に離間する位置に、前方へ開口する嵌合孔61bが形成されており、該嵌合孔61bを介して前記レンズ保持部材70が作動ギア部材61に固定されるようになっている。前記作動ギア部材61には、前記嵌合孔61bの一方(図7(a)では左側の嵌合孔61b)に、該嵌合孔61bから径方向(図7(a)の上方)および前方へ開口する鍵溝61cが形成されている。ここで、前記作動ギア部材61に形成される鍵溝61cの形成位置は、該作動ギア部材61が取り付けられる軸部52a〜52cに応じて異ならせてある。具体的には、中軸部52aに支持される作動ギア部材61には、前記嵌合孔61bから時計回り方向に開口するよう鍵溝61cが形成される一方、左右の軸部52a〜52cに支持される作動ギア部材61には、嵌合孔61bから反時計回り方向に開口するよう鍵溝61cが形成されている。これにより、各作動ギア部材61に取り付けられるレンズ保持部材70(支持ベース71)を区別し得るようになっている。
また、図6、図9、図10に示すように、前記作動ギア部材61の前側には、前記第1ケース体51の左右の幅と略一致する大きさの矩形板状に形成された挟持板65が配置されており、第1ケース体51との間に各作動ギア部材61が位置する様態で、当該挟持板65が第1ケース体51に固定されるようになっている。すなわち、前記第1ケース体51と挟持板65との間に各作動ギア部材61が挟持されており、各作動ギア部材61の軸部52a〜52cからの脱落を防止している。ここで、前記挟持板65には、前記各作動ギア部材61と対応する位置に前後に貫通する円形開口部65aが設けられており、該円形開口部65aを介して前記光透過孔53および嵌合孔61bの夫々が挟持板65の前側に臨むようになっている。なお、前記各作動ギア部材61には、前面側に摺接リブ61dが環状に設けられており、前記挟持板65における円形開口部65aの開口縁部に、各作動ギア部材61の摺接リブ61dが摺接するようになっている。
また、図8に示すように、前記第1ケース体51における前記左軸部52bと中軸部52aとの間および右軸部52cと中軸部52aとの間の夫々には、該左軸部52bおよび中軸部52aの夫々に支持された作動ギア部材61を接続する接続ギア68が回転可能に支持されると共に、該右軸部52cおよび中軸部52aの夫々に支持された作動ギア部材61を接続する接続ギア68が回転可能に支持されている。すなわち、実施例の第1演出装置50では、前記第1駆動モータ55を駆動することで、各軸部52a〜52cに支持された作動ギア部材61(凸レンズ80)が同一方向へ同期して回転するようになっている。なお、前記各作動ギア部材61の夫々が同一歯数で形成されると共に、各接続ギア68の夫々についても同一歯数で形成されている
図6、図8に示すように、前記左軸部52bに支持される作動ギア部材61には、前端部から径方向外方へ延出する第1位置検出片62が略全周に亘って設けられており、前記第1位置検出センサ56の発光部と受光部との間に第1位置検出片62が臨むよう構成されている。前記第1位置検出片62は、前後に開口する切欠部62aが1箇所に形成されており、前記左軸部52bに支持される作動ギア部材61の回転に伴って、第1位置検出片62の切欠部62aが第1位置検出センサ56の発光部と受光部との間に移動して検出状態が切り替わることにより、該作動ギア部材61(凸レンズ80)の原位置が検出されるようになっている。
また、図6、図7に示すように、前記中軸部52aに支持される作動ギア部材61および右軸部52cに支持される作動ギア部材61の夫々には、前端部から径方向外方へ延出すると共に識別部63aが設けられた指標片63が形成されている。前記識別部63aは、指標片63の前後に貫通する孔であって、作動ギア部材61毎に異なる数の識別部63aが設けられている。具体的には、前記中軸部52aに支持される作動ギア部材61には、1つの識別部63aが形成され、前記右軸部52cに支持される作動ギア部材61には、2つの識別部63aが形成されている。そして、前記第1ケース体51には、前記各軸部52a〜52cの上方位置に被識別部51bが夫々設けられている。ここで、前記第1ケース体51の被識別部51bは、各軸部52a〜52cに設けられた識別部63aの形態と一致する形態で形成されており、前記中軸部52aの上方位置には、前後に貫通する1つの孔が被識別部51bとして形成されると共に、前記右軸部52cの上方位置には、前後に貫通する2つの孔が被識別部51bとして形成されている。また、前記第1ケース体51における前記左軸部52bの上方位置には、前後に貫通する1つの孔が被識別部51bとして形成されており、該左軸部52bの上方位置に形成された被識別部51bが、前記第1位置検出片62に形成された切欠部62aと一致するよう構成されている。すなわち、前記第1位置検出片62に形成された切欠部62aは、識別部63aとしての機能を有するものである。前記識別部63aおよび被識別部51bは、各軸部52a〜52cに対して取り付けられる作動ギア部材61を識別するものであって、識別部63aおよび被識別部51bが一致するよう各軸部52a〜52cに作動ギア部材61を取り付けることで、各作動ギア部材61を正しい位置に取り付け得るようになっている。具体的には、前記識別部63aおよび被識別部51bの一方に挿入したピン等の治具を、識別部63aおよび被識別部51bの他方に挿入することにより、識別部63aおよび被識別部51bが一致するよう各軸部52a〜52cに作動ギア部材61が取り付けられる。
(レンズ保持部材70について)
前記レンズ保持部材70は、図7に示すように、前記作動ギア部材61に連結される支持ベース71と、該支持ベース71の前端部に取り付けられて前記前面装飾カバー58の露出孔58aに臨むレンズカバー77とから構成されて、当該支持ベース71とレンズカバー77との間に前記凸レンズ80が挟持されるようになっている。すなわち、前記レンズ保持部材70に対応した作動ギア部材61が回転することで、該レンズ保持部材70に保持された前記凸レンズ80が対応の軸部52a〜52c(LED57aの光軸L1)を中心として一体的に回転するよう構成される。
前記支持ベース71は、図7に示すように、前記作動ギア部材61(挟持板65の円形開口部65a)の前側に位置する円盤部72と、該円盤部72の後面から後方へ突出し、作動ギア部材61の嵌合孔61bに嵌合する嵌合突部73と、該円盤部72の前面から前方へ突出して前記凸レンズ80を支持する支持壁部75とを備えており、挟持板65の円形開口部65aに挿通した嵌合突部73を嵌合孔61bに前側から嵌合してネジ止めすることで、作動ギア部材61と対応の支持ベース71とが一体的に固定されるようになっている。図7に示すように、前記各支持ベース71の嵌合突部73には、各支持ベース71に対応する作動ギア部材61に形成された鍵溝61cに対応する位置に、径方向へ突出する鍵突部73aが形成されている。すなわち、作動ギア部材61の鍵溝61cに整合する鍵突部73aが形成された支持ベース71のみを組み合わせ得るようになっている。実施例では、支持ベース71における支持壁部75の傾斜突出端部を上方に位置させた状態で(図7参照)、中軸部52aに支持される作動ギア部材61に対応する支持ベース71には、左側の嵌合突部73に対して上方へ突出するよう鍵突部73aが形成され、左右の軸部52a〜52cに支持される作動ギア部材61に対応する支持ベース71には、左側の嵌合突部73に対して下方へ突出するよう鍵突部73aが形成されている。これにより、各軸部52a〜52cに支持される作動ギア部材61と支持ベース71との組み合わせが特定されるようになっている。
また、前記作動ギア部材61に対して支持ベース71を固定した状態では、前記LED57a(光透過孔53)が円盤部72の中心と前後に整列するよう構成されて(図9、図10参照)、該LED57aの光が支持ベース71の円盤部72に照射されるようになっている。また、前記支持ベース71は、少なくとも光透過性を有する部材により前記円盤部72が形成されており、前記光透過孔53を介して照射される光が円盤部72を透過し得るようになっている。なお、実施例では、支持ベース71の全体が光透過性を有する部材により形成されている。
前記円盤部72(支持ベース71)の前面には、前記LED57aと前後に整列する位置(円盤部72の中心)に円錐状凹部72aが形成されており、前記光透過孔53を介して円錐状凹部72aに照射されるLED57aからの光の一部を径方向へ反射して円盤部72の内部を透過させるよう構成されている。また、前記円盤部72(支持ベース71)の後面には、円錐状凹部72aを中心とする同心位置に複数の環状凹部72bが形成されており、円盤部72の内部を透過した光を前方へ向けて反射し得るよう構成されている。すなわち、前記光透過孔53を介して円盤部72の中心位置に集中的に照射されるLED57aの光を、前記円錐状凹部72aおよび環状凹部72bにより反射することで、円盤部72を全体的に明輝させ得るようになっている。
前記支持ベース71の支持壁部75は、図7、図9、図10に示すように、前記LED57aと前後に整列する位置を中心とした円筒状に前方へ突出するよう形成されると共に、該支持壁部75の前端部が円盤部72の径方向へ変位するにつれて前後方向へ傾斜する傾斜状に形成されている。言い換えると、前記支持壁部75の前端部は、前記円盤部72に近接する端部から円盤部72の中心を挟む反対側へ径方向に変位するにつれて前方へ突出するよう傾斜している。そして、前記凸レンズ80の平坦な後面を、前記支持ベース71(支持壁部75)の前端部に当接させることで、該凸レンズ80の光軸L2が前記LED57aの光軸L1に対して交差する傾斜姿勢で支持されるようになっている。すなわち、前記作動ギア部材61を回転させた際に、前記凸レンズ80の光軸L2が前記LED57aの光軸L1に対して傾斜(交差)する姿勢のまま凸レンズ80が回転することで、当該凸レンズ80を透過して屈折した光がLED57aの光軸L1周りに回転変位するようになっている。
また、実施例では、前記各作動ギア部材61に対して対応の支持ベース71が同じ姿勢となるよう取り付けられている。すなわち、各支持ベース71に支持された凸レンズ80の光軸L2は、対応するLED57aの光軸L1に対して同じ角度で交差すると共に、各支持ベース71に支持された凸レンズ80の光軸L2同士も略並行になるよう構成されている(図10参照)。従って、前記第1駆動モータ55を駆動して各作動ギア部材61が回転すると、横方向に並んだ3連の凸レンズ80の光軸L2が相互に平行な姿勢を保ったまま各凸レンズ80が対応するLED57aの光軸L1周りに同一回転方向で回転変位するようになっている。
(レンズカバー77)
前記レンズカバー77は、図7に示すように、前後に貫通する筒状に形成されて、該レンズカバー77の内側に前記凸レンズ80および支持ベース71の支持壁部75が収容されて、当該凸レンズ80および支持壁部75の外周囲がレンズカバー77で囲繞されるようになっている。そして、前記レンズカバー77の前方開口が、前記凸レンズ80を前方へ露出させるレンズ開口部77a(開口部)として機能するようになっている。ここで、前記レンズカバー77の後方開口は、前記支持ベース71における円盤部72が嵌合する形状に形成されると共に、該レンズカバー77のレンズ開口部77aは、前記凸レンズ80の直径よりも僅かに小さな寸法に形成されており、支持ベース71の支持壁部75の前端部に凸レンズ80を当接した状態で支持ベース71とレンズカバー77とを組み付けた際に、レンズカバー77におけるレンズ開口部77aの開口縁部と支持壁部75との間に凸レンズ80の周縁部が挟持されるようになっている。
ここで、前記レンズカバー77は、図7に示すように、前記レンズ開口部77a側の端部から前記LED57a側の端部(支持ベース71の円盤部72側の端部)に近接するにつれて、断面開口が拡開する(すなわちレンズ開口部77aに近づくにつれて縮径する)ラッパ状に形成されている。すなわち、前記円盤部72の全体に拡散されたLED57aの光をレンズカバー77により凸レンズ80へ集光するように形成されている。また、前記レンズカバー77におけるレンズ開口部77aが形成されている開口面は、前記凸レンズ80の光軸L2に略直交するようになっており、これによりレンズカバー77が凸レンズ80の光軸L2方向に開口するようになっている。すなわち、前記作動ギア部材61と一体的に回転するレンズカバー77のレンズ開口部77aが前記凸レンズ80の光軸L2方向に開口することで、回転変位する光の照射方向が明確に示されるようにしている。
(第2演出装置100,101について)
前記第2演出装置100,101は、図3、図4に示すように、前記表示開口部30cの開口下部側において前記第1演出装置50を挟む両側に隣接位置するよう前記設置部材30に配設されて、該左右の第2演出装置100,101が前記枠状装飾体25に形成された球規制壁部25fと前後に重なっている。ここで、前記第1演出装置50の左右に隣接する第2演出装置100,101の基本的な構成は共通しているので、以下において左側に位置する第2演出装置100を基準にして説明して、右側の第2演出装置101については特に異なる部分についてのみ説明するものとする。ここで、前記設置部材30に形成される前記表示開口部30cは略矩形状に形成されており、該表示開口部30cの左下隅角部(隅角部)に左側の第2演出装置100が配設されると共に、当該表示開口部30cの右下隅角部(隅角部)に右側の第2演出装置101が配設されている。
図11〜図14に示すように、前記左側の第2演出装置100は、前記設置部材30に取り付けられる第2ケース体102と、該第2ケース体102に配設された第2演出装置100,101の駆動手段としての第2駆動モータ104と、当該第2ケース体102に伸縮可能に配設され、第2駆動モータ104の駆動に伴い折畳み状態および伸張状態に変化する伸縮リンク機構110と、該伸縮リンク機構110における伸張端部側に配設された可動体125とを備えている。ここで、第2演出装置100,101では、前記伸縮リンク機構110が折畳み状態にある場合に前記可動体125が前記球規制壁部25fと前後に重なるよう位置し(図13参照)、該伸縮リンク機構110が伸張状態にある場合に可動体125が前記図柄表示装置18の表示部18aの前側に重なるように位置するよう構成される。すなわち、前記伸縮リンク機構110の伸張動作に伴い前記図柄表示装置18の表示部18aの前側に重なるよう第2演出装置100,101の可動体125が表示開口部30cの内方向で、かつ表示部18aの前側に沿って横方向へ弧状に移動するようになっている。
(第2ケース体102について)
前記第2ケース体102は、図11に示すように、前後のケースから内部に機構空間102aが画成された箱状に形成されており、該第2ケース体102の前面下部位置に形成した第2モータ設置部103に前記第2駆動モータ104が設置されている。前記第2駆動モータ104は、前記第2モータ設置部103に開設された前後に貫通する駆動軸挿通孔を介して機構空間102a内に駆動軸を前側から挿通した状態で設置されると共に、該機構空間102a内において駆動軸に駆動ギア105が取り付けられている。そして、前記第2ケース体102における機構空間102a内に、前記駆動ギア105を伸縮リンク機構110に接続する従動ギア106が設けられている。なお、具体的には、前記駆動ギア105から複数(実施例では2つ)の従動ギア106が上方側に連続して噛合するよう設けられている。また、前記駆動ギア105に隣接する従動ギア106には、径方向外方へ向けて延出する第2位置検出片107aが設けられた位置検出ギア107が噛合するよう構成されている。そして、前記伸縮リンク機構110が折畳み状態にある場合に、前記第2ケース体102に配設された第2位置検出センサ108が第2位置検出片107aを検出するよう構成されている。なお、前記第2位置検出センサ108としては、発光部と受光部とを備えたフォトセンサが採用されている。
また、前記第2ケース体102には、図11(b)に示すように、該第2ケース体102の上端部側に、上方および側方(実施例では第1演出装置50から離間する側方)へ機構空間102aを開口する開口部(以下においてリンク接続開口部102bという)が開設されており、該リンク接続開口部102bに前記伸縮リンク機構110が配設されている。なお、実施例において前記リンク接続開口部102bは、上方および第1演出装置50から離間する左側方(右側の第2演出装置101では右側方)へ開口するよう形成されている。また、前記第2ケース体102におけるリンク接続開口部102bが開設される開口面は、開口下端部から開口上端部へ向けて第1演出装置50側に傾斜する傾斜面とされている。
(伸縮リンク機構110について)
前記伸縮リンク機構110は、図14に示すように、井桁状に連結された複数(実施例では4つ)のアームから構成されて、前記第2ケース体102に回転可能に支持されるアームの一方が前記従動ギア106と噛合して第2駆動モータ104の駆動より伸張変形するようになっている。具体的には、前記伸縮リンク機構110は、前記第2ケース体102に対して回転可能に連結された第1リンク杆111と、該第2ケース体102に対して回転可能に連結されて第1リンク杆111に対して平行な第2リンク杆112と、当該第1リンク杆111および第2リンク杆112の夫々に対して回転可能に連結された第3リンク杆113と、該第3リンク杆113に対して回転可能に連結されると共に第1リンク杆111および第2リンク杆112に対して平行な第4リンク杆114とを備えている。前記第1リンク杆111は、前記リンク接続開口部102bの開口上端部側に第1支軸115を介して一方側端部が第2ケース体102に回転可能に枢支されており、該第1支軸115に支持される端部に、前記従動ギア106と噛合するギア部111aが形成されている。そして、前記リンク接続開口部102bの開口下端部側に、第2支軸116を介して前記第2リンク杆112の一方側端部が第2ケース体102に回転可能に枢支されている。ここで、前記第2リンク杆112は、前記第1リンク杆111の略半分の長さで形成されている。
前記第3リンク杆113は、図14に示すように、前記第1リンク杆111の中間位置に設けられた第3支軸117および前記第2リンク杆112の他方側端部に設けられた第4支軸118を介して第1リンク杆111および第2リンク杆112の夫々に回転可能に枢支されている、すなわち、第3リンク杆113は、前記第1支軸115および第2支軸116を結ぶ線分に対して平行となる関係で第1リンク杆111および第2リンク杆112に支持されており、第1〜第3リンク杆113により平行リンク機構を形成している。ここで、前記第3リンク杆113は、前記第1リンク杆111と同じ長さ寸法で形成されて、該第3リンク杆113の中間位置に第3支軸117が位置すると共に、第3リンク杆113の一方側端部に第4支軸118が位置するようになっている。そして、前記第3リンク杆113の他方側端部に設けられた第5支軸119を介して前記第4リンク杆114の一方側端部が回転可能に枢支されている。
前記可動体125は、前記第1リンク杆111の他方側端部に設けられた第6支軸120および前記第4リンク杆114の他方側端部に設けられた第7支軸121を介して第1リンク杆111および第4リンク杆114の夫々に回転可能に枢支されている(図14参照)。前記第4リンク杆114は、前記第2リンク杆112と同じ長さ寸法で形成されており、前記第3支軸117および第6支軸120の軸間距離と、第5支軸119および第7支軸121の軸間距離とが等しくなるよう設定されている。また、前記可動体125は、前記第1リンク杆111および第4リンク杆114が平行となる関係で両アームに支持されており、第1リンク杆111、第3リンク杆113、第4リンク杆114および可動体125により平行リンク機構を形成するようになっている。言い換えると、前第2ケース体102に設けられる第1支軸115および第2支軸116を結ぶ線分と、前記可動体125に設けられる第6支軸120および第7支軸121を結ぶ線分とが平行になっている。
このように、前記伸縮リンク機構110は、第1〜第4リンク杆111〜114および可動体125により複数(実施例では2つ)の平行リンク機構を連ねた構造とされている。そして、前記伸縮リンク機構110の折畳み状態では、前記第1リンク杆111および第2リンク杆112が対応する第1支軸115および第2支軸116から下方傾斜するよう延在すると共に、伸縮リンク機構110が伸張状態に変位するにつれて、第1リンク杆111および第2リンク杆112が対応する第1支軸115および第2支軸116から起立するよう回転変位する。すなわち、前記伸縮リンク機構110が折畳み状態から伸張状態に変位するにつれて、前記第6支軸120および第7支軸121の夫々が第1演出装置50側でかつ上方へ平行移動するよう構成されており、これにより前記可動体125が図柄表示装置18の表示部18aより下方に退避して前記球規制壁部25fと前後に重なる位置から、前記図柄表示装置18の表示部18aの前側に重なる位置に移動するようになっている。
また、図11、図14に示すように、前記可動体125は、前記伸縮リンク機構110よりも前側に位置する状態で前記第1リンク杆111および第4リンク杆114に連結されている。そして、伸縮リンク機構110の折畳み状態において、当該伸縮リンク機構110が可動体125の後方に位置して被覆されるようになっており、該伸縮リンク機構110を前側から視認し得ないよう構成されている。また、前記第2ケース体102には、前記伸縮リンク機構110の折畳み状態において可動体125の前側を覆う第1遮蔽板123が設けられている。すなわち、前記球規制壁部25fの後方には、前記第1遮蔽板123が直接対向して、該球規制壁部25fを透過して可動体125を前側から視認されないよう構成されている。すなわち、第2演出装置100,101では、前記伸縮リンク機構110の折畳み状態において前記可動体125が前記遊技盤20(球規制壁部25f)の裏側に隠れるよう配設され、該伸縮リンク機構110の伸張動作に伴い表示窓口25aに臨んだ前記図柄表示装置18の表示部18aに可動体125が重なる内方向へ可動体125が移動すると共に、該表示部18aに沿って横方向へ弧状に平行移動するようになっている。なお、右側の第2演出装置101に関しては、該第2演出装置101の前側に重なるよう配設される第4演出装置180(後述)に前記第1遮蔽板123が備えられており、伸縮リンク機構110の折畳み状態において第4演出装置180に配設された第2遮蔽板182で可動体125の前側が覆われるようになっている。
前記可動体125は、図11に示すように、前記伸縮リンク機構110に取り付けられる固定板126と、該固定板126の前面側に配設され、後方へ開口する箱状に形成されると共に前面側に光を透過する光透過部を有する装飾部127とを備え、該装飾部127の後方開口を固定板126で閉塞するようになっている。そして、前記固定板126と装飾部127との間に画成される空間内に、前方へ光を照射するLED(図示せず)を備えた第2LED基板128が配設されており、該第2LED基板128のLEDを発光することで、可動体125の前面が発光装飾されるようになっている。
図11、図12、図14に示すように、前記左側の第2演出装置100では、前記可動体125の下部位置から左側方へ第1フラットケーブル130が引き出されており、該第1フラットケーブル130が前記第2ケース体102の前面に配設された中継基板(図示せず)に接続されると共に、演出制御装置が当該中継基板に接続されるようになっている。前記中継基板に接続された第1フラットケーブル130は、前記第2ケース体102の前面に沿って引き回されて該第2ケース体102の左端に配設された第1ケーブル保持部材131により保持されて、該第1ケーブル保持部材131による保持部分から上方へ延出したケーブルが前記可動体125に接続されている。ここで、前記第1ケーブル保持部材131による第1フラットケーブル130の保持部は、前記折畳み状態にある伸縮リンク機構110よりも左側に位置するよう構成されている。すなわち、前記左側の第2演出装置100では、前記伸縮リンク機構110を伸張状態から折畳み状態へ変位した際に、前記可動体125の下部位置から左側方へ引き出されたケーブル部分により第1フラットケーブル130が伸縮リンク機構110から離れる方向へ撓んで、伸縮リンク機構110の各アームの間に第1フラットケーブル130が噛み込まれないようになっている。
一方、前記右側の第2演出装置101では、図15に示すように、前記第2ケース体102(折畳み状態の伸縮リンク機構110)よりも右側位置(図15では左側)に、前記中継基板が配設された基板保持ケース133が配設されている。そして、右側の第2演出装置101では、前記可動体125の下部位置から右側方へ第1フラットケーブル130が引き出されており、該第1フラットケーブル130が前記基板保持ケース133に配設された中継基板に接続されている。前記基板保持ケース133には、第1フラットケーブル130を収容可能なケーブル収容部133aが内部画成されており、該基板保持ケース133の左側面に形成されたケーブル開口部133bから引き出された第1フラットケーブル130が第2演出装置101の可動体125に接続されている。すなわち、右側の第2演出装置101では、前記伸縮リンク機構110を伸張状態から折畳み状態へ変位した際には、前記可動体125の下部位置から右側方へ引き出されたケーブル部分により第1フラットケーブル130が伸縮リンク機構110から離れる方向へ押し出されて、余剰ケーブル部分が基板保持ケース133のケーブル収容部133a内に収容されて、伸縮リンク機構110の各アームの間や、前側に重ねて配設された第4演出装置180に第1フラットケーブル130が噛み込まれないよう構成されている。また、右側の第2演出装置101における伸縮リンク機構110が折畳み状態から伸張状態へ変位した際には、前記基板保持ケース133のケーブル収容部133aに収容されたケーブル部分が引き出されるようになっている。
(第3演出装置140について)
前記第3演出装置140は、図16〜図20に示すように、前記設置部材30に取り付けられる第3ケース体141と、該第3ケース体141に配設された第3演出装置140の駆動手段としての電磁ソレノイド154と、第3ケース体141に対して移動可能に配設された可動部材160と、電磁ソレノイド154を可動部材160に連繋接続する駆動伝達機構171,172とを備え、当該電磁ソレノイド154の駆動に伴い可動部材160の動作演出を実行し得るよう構成されている。ここで、前記第3演出装置140は、前記設置部材30における前記表示開口部30cの左側方に設置されている。具体的には、前記設置部材30の対向面部30aにおける表示開口部30cより左側の領域の略全体が第3ケース体141(第3演出装置140)により覆われて、該第3演出装置140が前記遊技盤20の裏側に対向するようになっている。すなわち、実施例の第3演出装置140は、透明な遊技盤20を透過して前側から視認し得るようになっている。また、前記第3演出装置140は、前記設置部材30の対向面部30aより前側に離間する位置に固定されており、該対向面部30aと第3演出装置140との間の空間に、前記左側の第2演出装置100の一部(左端部)が臨むようになっている。
(第3ケース体141について)
前記第3ケース体141は、図16〜図20に示すように、上下方向に延在する縦長の矩形箱状に形成されると共に後方へ開口するケース本体142と、該ケース本体142の前面板142aから後方に離間するよう配配設される後カバー143とから構成されて、ケース本体142と後カバー143との間に画成される収容空間144に、前記電磁ソレノイド154および駆動伝達機構171,172が収容設置されている。また、前記ケース本体142の前側には、当該ケース本体142の前面板142aを装飾する前面装飾体145が配設されている。実施例のケース本体142、後カバー143および前面装飾体145の夫々は、光を透過する光透過性樹脂により形成されており、当該後カバー143の裏側に配設された第3LED基板151のLED151aの光を透過し得るよう構成されている。
前記第3ケース体141(ケース本体142および前面装飾体145)には、前記可動部材160を案内する第1ガイド部147a〜147cが上下に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に設けられている。各第1ガイド部147a〜147cは、左右方向に延在する第1ガイド孔147aと、該第2ガイド孔147bの下方位置に設けられて左右方向に延在すると共に当該第1ガイド孔147aより長尺な第2ガイド孔147bとを有しており、各第1ガイド部147a〜147c(第1ガイド孔147aおよび第2ガイド孔147b)に沿って可動部材160が左右方向に移動し得るよう構成されている。また、第1ガイド孔147aおよび第2ガイド孔147bの間には、前記可動部材160に接続する第2フラットケーブル175を挿通する本体側ケーブル挿通孔148が前後に貫通形成されている。なお、前記前面装飾体145には、前記第1ガイド孔147aおよび第2ガイド孔147bの夫々と前後に整列する位置に、前後に開口する連続した連通孔147cが前記第1ガイド部147a〜147cに形成されている。なお、前記連通孔147cは、前記ケース本体142に形成された本体側ケーブル挿通孔148と前後に整列において連続的に開口する形態で設けられており、本体側ケーブル挿通孔148および連通孔147cの夫々を第2フラットケーブル175が挿通するようになっている。
また、図16、図17に示すように、前記第3ケース体141(ケース本体142)における前面板142aの裏側には、前記駆動伝達機構を構成する作動杆171(後述)を案内する第2ガイド部149が上下に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に設けられている。各第2ガイド部149は、後方(後カバー143側)に突出する左右一対のガイド片149a,149aにより構成されており、各第2ガイド部149のガイド片149a,149aの間を前記作動杆171が上下移動し得るよう構成されている。なお、実施例では、最上部に位置する第2ガイド部149の一方のガイド片149a(図16の右側)は、第3ケース体141の側壁を形成している。ここで、前記第2ガイド部149の夫々は、前記第1ガイド部147a〜147cに対して左右一方に偏った位置に形成されており、前記可動部材160に接続される第2フラットケーブル175が第2ガイド部149に沿って案内される作動杆171に挟み込まれるのを防止している。具体的には、前記第1ガイド部147a〜147cに対して前記設置部材30の表示開口部30cから離間する側(図16の右側)に偏って各第2ガイド部149が設けられている。
また、前記第3ケース体141(ケース本体142)における前面板142aの裏側には、前記第2ガイド部149に案内される前記作動杆171の前側位置に、後方へ突出する前側位置規制部150が形成されており、該前側位置規制部150の後端部に、作動杆171の前面が摺接し得るようになっている。すなわち、前記作動杆171は、前記前側位置規制部150により前記第3ケース体141(ケース本体142)から後方へ離間する位置に位置規制される。ここで、前記前側位置規制部150は、前記第2ガイド部149における左右一対のガイド片149a,149aの間に位置するよう複数箇所(実施例では3箇所)に形成されており、該第2ガイド部149により作動杆171の左右方向の移動を規制しつつ、前側位置規制部150により作動杆171の前方移動を規制するようになっている。
図16〜図18に示すように、前記第3ケース体141(ケース本体142)には、下端部位置にソレノイド設置部153が形成されており、該ソレノイド設置部153に前記電磁ソレノイド154が設置されている。ここで、前記電磁ソレノイド154は、前記演出制御装置からの制御信号に基づいて通電状態が切替えられるコイル部を備えたソレノイド本体155と、該コイル部に挿通されてコイル部への通電および通電停止の切替えに応じて進退移動するプランジャ(作動体)156とから構成されており、前記ソレノイド設置部153に対して、プランジャ156を下方へ向けた姿勢でソレノイド本体155が設置されている。すなわち、前記コイル部への通電に伴いプランジャ156が上方へ引き上げられ、該コイル部への通電停止に伴いプランジャ156が自重により下方へ移動するようになっている。また、前記ソレノイド本体155とプランジャ156との間には、該プランジャ156を突出方向(実施例では下方)へ向けて付勢するバネ部材157が介装されており、コイル部への通電停止に伴うプランジャ156の下方移動をバネ部材157で補助することで、可動部材160の移動速度を高めるようにしている。
前記後カバー143は、前記ケース本体142の前面板142aに対向する平板状に形成されており、該ケース本体142に取り付けられた状態で、前記第2ガイド部149の後端部が当該後カバー143の前面に当接するようになっている(図19、図20参照)。すなわち、前記第2ガイド部149に沿って案内される作動杆171が前記後カバー143の前面に摺接するよう構成されて、該後カバー143により作動杆171の後方移動を規制するようになっている。従って、前記第2ガイド部149、前側位置規制部150および後カバー143により囲まれた空間を前記作動杆171が上下方向に直線的に移動するようになっている。また、前記後カバー143には、前記設置部材30の表示開口部30c側の縁部(以下、表示側縁部という)に、前記第3LED基板151および可動部材160を接続する第2フラットケーブル175が挿通されるカバー側ケーブル挿通孔146が前後に貫通するよう形成されると共に、該カバー側ケーブル挿通孔146の開設位置に対応する後面側に、当該第2フラットケーブル175を保持する第2ケーブル保持部材152が取り付けられている。
(第3LED基板151について)
また、前記後カバー143の後面側には、前方へ光を照射するLED151aを前面側に実装した第3LED基板151が配設されており、該第3LED基板151により後カバー143の全体が覆われている。前記第3LED基板151は、前記後カバー143の後面から僅かに離間するよう配設されており、該第3LED基板151に実装されたLED151aが後カバー143の後面との間に位置するようになっている。なお、前記第3LED基板151には、前記第3ケース体141に収容される駆動伝達機構171,172(具体的には作動杆171およびリンク部材172)および可動部材160と前後に重ならない位置にLED151aが実装されている。また、前記第3LED基板151における前面には、前記第3ケース体141(後カバー143)に対する前記第2フラットケーブル175の保持部(すなわち第2ケーブル保持部材152)と左右に整列する位置に、当該第2フラットケーブル175の差込口が第2ケーブル保持部材152へ向く姿勢でコネクタ151bが取り付けられている。すなわち、前記第3LED基板151のコネクタ151bに接続された前記第2フラットケーブル175が、前記第2ケーブル保持部材152へ向けて直線的に引き回されて、前記カバー側ケーブル挿通孔146を介して後カバー143の前面側へ引き出されるようになっている。
(可動部材160について)
図16〜図20に示すように、前記各可動部材160は、前記第3ケース体141(ケース本体142および前面装飾体145)の前側に配設されて、第3演出装置140の前面に位置する可動本体161と、該第3ケース体141(ケース本体142)の前面板142aの裏側に配設される支持板165と、可動本体161および支持板165を連結する連結軸166とを備えている。前記連結軸166は、前記可動本体161後面または支持板165の前面において他方側へ突出するよう形成されて(実施例では可動本体161の後面から後方へ突出している)、前記第1ガイド部147a〜147c(第1ガイド孔147a、第2ガイド孔147bおよび連通孔147c)に挿通することで、可動本体161および支持板165を連結するようになっている。前記可動本体161は、前記支持板165に取り付けられる固定板162と、該固定板162の前面側に配設され、後方へ開口する箱状に形成されると共に前面側に光を透過する光透過部を有する装飾部(図示せず)とを備え、該装飾部163の後方開口を固定板162で閉塞するようになっている。そして、前記固定板162と装飾部163との間に画成される空間内に、前方へ光を照射するLED167aを備えた第4LED基板167が配設されており、該第4LED基板167のLED167aからの光が装飾部163の光透過部に照射されることで、可動部材160の前面が発光装飾されるようになっている。
ここで、図18、図20に示すように、前記固定板162および支持板165には、前記ケース本体142の本体側ケーブル挿通孔148と前後に整列する位置に、前後に貫通する可動側ケーブル挿通孔168が夫々開設されている。すなわち、前記固定板162(可動本体161)の可動側ケーブル挿通孔168から引き出された第2フラットケーブル175は、前記ケース本体142の本体側ケーブル挿通孔148を介してケース本体142の裏側に導出されると共に、前記支持板165の可動側ケーブル挿通孔168を介して可動部材160(支持板165)の後方へ引き出されるようになっている。また、前記可動部材160の後側に引き出された第2フラットケーブル175は、前記作動杆171から離間するよう前記後カバー143の表示側縁部へ向けて撓んだ状態で引き回されると共に、前記カバー側ケーブル挿通孔146を介して後カバー143(第3ケース体141)の後方へ引き出されるよう構成されている。そして、前記後カバー143(第3ケース体141)の後方へ引き出された第2フラットケーブル175が、当該後カバー143の裏側に配設された前記第3LED基板151に接続されるようになっている。ここで、前記第2フラットケーブル175におけるカバー側ケーブル挿通孔146から第3LED基板151までのケーブル部分は、前記後カバー143に取り付けられる第2ケーブル保持部材152(図20参照)により挟持されて、該後カバー143(第3ケース体141)に対して移動不能に保持されるようになっている。これにより、前記可動部材160が移動(振動)した際に、第2フラットケーブル175に無理な負荷が掛かるのを防止している。
(駆動伝達機構171,172について)
前記第3演出装置140における駆動伝達機構171,172は、図16、図17に示すように、前記電磁ソレノイド154に接続すると共に前記第3ケース体141に上下移動可能に支持される作動杆(作動部材)171と、前記可動部材160を作動杆171に接続し、該作動杆171の上下移動に伴って可動部材160を動作させるリンク部材172とを備えており、当該電磁ソレノイド154の駆動に伴い可動部材160が初期位置および可動位置に変位するようになっている。なお、実施例では、前記各可動部材160に対応して複数(実施例では3つ)のリンク部材172を備えており、作動杆171の上下移動に伴って全ての可動部材160が連動して動作するよう構成されている。前記作動杆171は、前記第3ケース体141の収容空間144の上下幅より僅かに短い上下に長尺な平板状に形成されており、該作動杆171の下端部に前記電磁ソレノイド154のプランジャ156に接続する接続部が設けられている。これにより、前記電磁ソレノイド154へ通電することによりプランジャ156と一体的に作動杆171が上方移動すると共に、該電磁ソレノイド154への通電を停止することによりプランジャ156と一体的に作動杆171が下方移動するようになっている。
また、前記電磁ソレノイド154への通電を停止して作動杆171が下方移動した際に、該作動杆171の接続部の下端部が前記第3ケース体141(ケース本体142)に設けられた移動規制部(規制部)142bに当接して、該作動杆171の移動を規制すると共に、ソレノイド本体155からのプランジャ156の脱落を防止するようになっている。すなわち、前記電磁ソレノイド154への通電停止に伴い自重により落下(下方移動)する作動杆171が移動規制部142bに衝突して移動規制されることで、衝突の反作用によって作動杆171が跳ね返って僅かに上方移動するよう構成されている。なお、実施例では、前記ケース本体142における収容空間144を画成する下壁部が前記移動規制部142bとして機能するようになっている。
前記リンク部材172は、図16、図17に示すように、前記第3ケース体141(ケース本体142)に回転可能に枢支されると共に、該枢支部から径方向へ延出する2つの作動アーム172aを備えた略L字状に形成されており、一方の作動アーム172aが前記作動杆171に枢支されると共に、他方の作動アーム172aが前記可動部材160(支持板165)に枢支されている。ここで、前記リンク部材172は、前記作動杆171を挟んで前記第1ガイド部147a〜147cと反対側に位置するよう前記第3ケース体141(ケース本体142)に枢支されている。すなわち、前記可動部材160から収容空間144に引き出された第2フラットケーブル175は、前記作動杆171およびリンク部材172から離間する方向へ延在して前記後カバー143のカバー側ケーブル挿通孔146に挿通されるようになっており、該作動杆171およびリンク部材172に対してケーブルの噛み込みを防止するようになっている。また、実施例では、上下の可動部材160(支持板165)に対応したリンク部材172は、作動杆171に接続されて左右へ延在する作動アーム172aに対して可動部材160(支持板165)に接続される作動アーム172aが上方へ延在するのに対し、中間の可動部材160(支持板165)に対応したリンク部材172は、作動杆171に接続されて左右へ延在する作動アーム172aに対して可動部材160(支持板165)に接続される作動アーム172aが下方へ延在するよう形成されている。これにより、前記作動杆171が上下移動した際に、上下のリンク部材172と中間のリンク部材172とが逆方向に回転変位して、上下の可動部材160と中間の可動部材160とが左右反対方向へ移動するようになっている。すなわち、実施例では、前記作動杆171の上下移動に伴って上下に隣接する可動部材160が相互に左右の異なる方向へ移動するようになっており、該可動部材160の動作が目立つよう構成されている。
(第4演出装置180について)
前記第4演出装置180は、図21、図24に示すように、前記設置部材30に取り付けられる第4ケース体181と、該第4ケース体181に配設された第4演出装置180の駆動手段としての第4駆動モータ185と、第4ケース体181に対して揺動可能に支持され、第4駆動モータ185の駆動に伴い揺動される揺動アーム190と、揺動アーム190の延出部に配設された可動演出体(可動体)196とを備え、第4駆動モータ185の駆動に伴い揺動アーム190が揺動することで、前記背面装飾板33の右側部の前側に重なる初期位置と、前記図柄表示装置18の表示部18aの前側に重なる可動位置との間を可動演出体196が移動するよう構成されている(図22参照)。ここで、前記第4演出装置180における第4ケース体181は、前記表示開口部30cの右下隅角部に配設されている前記右側の第2演出装置101における第2ケース体102の前側に重なるよう配置されている(図4、図23参照)。
(第4ケース体181について)
前記第4ケース体181は、図21、図24に示すように、前後のケースから内部に空間が画成された箱状に形成されており、該第2ケース体102の後面下部位置に前記第4駆動モータ185が設置されている。前記第4駆動モータ185は、前記第4ケース体181に開設された前後に貫通する駆動軸挿通孔を介して内部空間に挿通された駆動軸に駆動ギア186が取り付けられている。また、前記第4ケース体181には、前記右側の第2演出装置101における可動体125の前側に重なる位置に、第2遮蔽板182が設けられており、該右側の第2演出装置101に設けられた前記伸縮リンク機構110の折畳み状態において可動体125の前側が第2遮蔽板182で覆われるようになっている。前記第2遮蔽板182は、前記枠状装飾体25に設けられた前記球規制壁部25fの後方に重なるように位置している。すなわち、前記球規制壁部25fの後方には、前記第2遮蔽板182が直接対向して、該球規制壁部25fを透過して右側の第2演出装置101の可動体125を前側から視認されないよう構成されている。このように、右側の第2演出装置101に関しても、前述した左側の第2演出装置100と同様に、前記伸縮リンク機構110の折畳み状態において前記可動体125が前記遊技盤20(球規制壁部25f)の裏側に隠れるよう配設され、該伸縮リンク機構110の伸張動作に伴い表示窓口25aに臨んだ前記図柄表示装置18の表示部18aに可動体125が重なる内方向へ可動体125が移動すると共に、該表示部18aに沿って横方向へ弧状に平行移動するようになっている。
前記第4ケース体181における内部空間には、図24、図25に示すように、前記駆動ギア186を揺動アーム190に接続する従動ギア187が設けられると共に、揺動アーム190を揺動するカム板188が設けられている。なお、具体的には、前記駆動ギア186から複数(実施例では2つ)の従動ギア187が上方側に連続して噛合するよう設けられている。ここで、前記カム板188は、円盤状に形成されて中心に位置する回転軸188cを中心として回転可能に枢支されると共に、外周面に従動ギア187が噛合するギア部188aが形成されている。また、前記カム板188の前面には、偏心位置に前方へ突出するカム軸188bが形成されており、前記第4駆動モータ185の駆動に伴いカム板188が回転することで、カム軸188bが回転変位するようになっている。そして、前記第4ケース体181には、前方および側方(実施例では右側方)へ内部空間が開口する操作窓181aが開設されており(図24参照)、該操作窓181aを介して前記カム板188が部分的に第4ケース体181の前方および側方に露出するよう構成されている。また、前記駆動ギア186には、径方向外方へ向けて延出する第4位置検出片186aが設けられており、前記第4ケース体181に配設された第4位置検出センサ189が第4位置検出片186aを検出することで、前記初期位置が検出されるようになっている。なお、前記第4位置検出センサ189としては、発光部と受光部とを備えたフォトセンサが採用されている。
前記揺動アーム190は、図25に示すように、前記第4ケース体181に対して前後に延在する回転軸191を中心として揺動可能に枢支されると共に、該回転軸191から第4ケース体181の内部空間へ向けて径方向へ延在する作動片192が形成されている。前記作動片192には、長手方向に沿って前後に開口する作動孔192aが形成されて、該作動孔192aに対して前記カム板188のカム軸188bが挿通されている。これにより、前記カム板188の回転に伴って前記揺動アーム190が揺動するよう構成されている。ここで、前記揺動アーム190が前記初期位置にある状態では、前記揺動アーム190を初期位置から可動位置へ向けて揺動する際に、前記カム板188のカム軸188bに対し、前記カム板188を図25の右方向に回転させるよう力が作用するよう構成されている。すなわち、前記揺動アーム190が前記初期位置にある状態では、前記カム板188の回転に伴って揺動アーム190を初期位置から可動位置へ揺動させ得る一方で、直接操作によって当該揺動アーム190を初期位置から可動位置に揺動し得ないようになっている。従って、パチンコ機10に生じた振動等によって揺動アーム190(可動演出体196)が揺動することなく所定の初期位置に保持されるようになっている。
また、前記揺動アーム190は、図21、図25に示すように、該揺動アーム190の回転中心から前記第4ケース体181の内部空間の外側へ向けて径方向へ延出する第1延出アーム部(第1アーム部)193と、該第1延出アーム部193の延出端部に連設する第2延出アーム部(第2アーム部)194とから構成されている。ここで、前記第2延出アーム部194は、前記第1延出アーム部193の延出端部において、前記回転軸191を中心とした接線方向に、前記揺動アーム190が初期位置から可動位置へ向けて揺動する揺動方向(すなわち図21の上側)に延出するよう形成されている。また、前記第2延出アーム部194の延出端部には、前方へ延出する突出部195の前端部(突出端部)に前記可動演出体196が取り付けられている。すなわち、前記第4演出装置180の可動演出体196は、前記第4ケース体181よりも前側に位置するよう構成されて、前記枠状装飾体25に開設された表示窓口25aの開口内側に位置するようになっている。なお、実施例では、前記可動演出体196に前記突出部195が形成されているが、前記第2演出アーム部194突出部195を設けることも可能である。ここで、前記枠状装飾体25には、前記庇状部25bの前端部に、前記揺動アーム190が初期位置にある状態で前記可動演出体196の前側を覆う透過壁部26が設けられており、該透過壁部26を介して可動演出体196を前側から視認し得るようになっている。なお、前記透過壁部26には、塗装やメッキ加工等により前側から透視不能な遮光部26aが部分的に設けられており、該透過壁部26の裏側に位置する可動演出体196が隠れるようにして、遊技者の興味を惹き付けるようになっている。
ここで、前記第4演出装置180は、前記枠状装飾体25に設けられた前記ステージ25cの右側方(側外方)に配置されており、前記揺動アーム190が可動位置に揺動した状態で、該揺動アーム190の回転軸191と、当該揺動アーム190に対する可動演出体196の取付部(突出部195)とを結ぶ線上に、前記ステージ25cの上方を覆う屋根状部25gが位置するようになっている。前記揺動アーム190が可動位置に揺動した状態では、前記揺動アーム190の第1延出アーム部193が前記ステージ25cから離間する右上方側へ延在すると共に、前記第2延出アーム部194が第1延出アーム部193の延出端部から前記屋根状部25gの上方側へ延在するよう構成されており、当該揺動アーム190が可動位置に揺動した状態において、前記可動演出体196が屋根状部25gの上方に位置するようになっている。すなわち、前記揺動アーム190における前記第1延出アーム部193と第2延出アーム部194との屈曲部に前記屋根状部25gが位置して、当該屋根状部25gと揺動アーム190との干渉を規制する退避部として当該屈曲部が機能するようになっている。
(発光装飾部210について)
前記発光装飾部210は、図26〜図28に示すように、収容空間213が内部画成されると共に、該収容空間213を外部に露出する露出孔212a(貫通孔)が形成された収容ケース体(ケース体)211と、該収容ケース体211の収容空間213に収容される光透過性の光透過部材(収容体)219と、該光透過部材219を挟んで露出孔212aの反対側に位置するよう収容ケース体211に配設されると共に、該露出孔212aへ向けて光を照射するLED225aを有するLED基板(以下、発光装飾LED基板225という)とを備え、該発光装飾LED基板225のLED225aからの光が光透過部材219を透過して露出孔212aを介して遊技盤20の前方へ照射されるようになっている。そして、前記発光装飾部210における収容ケース体211が、前記設置部材30に配設された装飾板35の基台部36(図28参照)に、該設置部材30の前方開口より前側に突出するよう取り付けられている。従って、前記遊技盤20と設置部材30とを組み付けた状態で、前記枠状装飾体25の表示窓口25aの開口上部位置に発光装飾部210が臨んで、該発光装飾部210が前記上部演出装置200に対して表示開口部30cの外側に隣接して位置するようになっている。
ここで、前記収容ケース体211は、図26、図27に示すように、前記露出孔212aが前後に開口するよう前端部に形成されると共に後方へ開口する箱状に形成され、該収容ケース体211の側面側に前記基台部36に対する固定部が形成されている。なお実施例では、前記収容ケース体211は、前後に延在する複数(実施例では3つ)の円筒状意匠部が横並び状に連続した形態で形成されて、各円筒状意匠部の前端部に前記露出孔212aが夫々形成されている。ここで、前記収容ケース体(円筒状意匠部)211の前端部は、前記基台部36に設置した状態において、前記表示窓口25aの開口中心側から離間するにつれて前方へ突出する傾斜部212が設けられており(図26(b)参照)、各傾斜部212に前記露出孔212aが開設されている。すなわち、前記露出孔212aは、前記枠状装飾体25における表示窓口25aの中央前側に向くよう開口しており、パチンコ機10の前側で遊技する遊技者方向へ露出孔212aが向いている。
前記光透過部材219は、図26(b)、図27に示すように、前記収容ケース体211の内部形状(収容空間213)に略整合する外郭形状に形成されると共に、収容ケース体211の後方へ開口する中空のケース状に形成されており、当該収容ケース体211の後方開口から光透過部材219を嵌合することで所定位置に位置決め保持されるようになっている。また、前記光透過部材219の前端部には、前記各露出孔212aと対応する位置に、前側に向けて膨出する光透過性の膨出部(被覆部)220が設けられており、前記収容ケース体211に光透過部材219を嵌合させた状態で、各膨出部220が対応する露出孔212aの開口内側に嵌り込んで露出孔212aが塞がれるようになっている。また、前記各膨出部220の裏側(光透過部材219の内部側)には、光拡散処理が施されており、前記発光装飾LED基板225のLED225aが照射された際に、該膨出部220の全体を明輝させ得るようになっている。
前記光透過部材219には、図26(b)、図27に示すように、前記各露出孔212aに対応する位置(膨出部220)に、発光装飾LED基板225の配設側(すなわち後方)へ向けて延在する光透過性の導光部222が夫々設けられている。言い換えると、前記収容ケース体211の後方開口を塞ぐ発光装飾LED基板225には、前記各導光部222の形成位置に対応してLED225aが実装されている。ここで、前記各導光部222は、前記収容ケース体211の収容空間213に光透過部材219を収容すると共に発光装飾LED基板225を取り付けた状態で、該発光装飾LED基板225に設けられたLED225aが所定間隔離間した位置で後端部に対向するようになっている。更に、前記光透過部材219には、前記露出孔212aに臨む各膨出部220の前面側に、前方へ突出する凸レンズ状のレンズ部(発光意匠部)221が形成されている。前記各レンズ部221は、前記導光部222の延在方向前方に整列する位置(発光装飾LED基板225のLED225aの光照射方向前端部に対応する位置)に設けられており、各導光部222を透過した光により対応するレンズ部221が発光するようになっている。すなわち、前記導光部222の後端部に入射して導光部222を透過した光は、レンズ部221のレンズ効果により強く発光するようになっている。このように、前記膨出部220は、前記発光装飾LED基板225のLED225aを発光させた際に、導光部222に入射することなく外周囲に照射された光により全体的に明輝されると共に、前記導光部222を介してレンズ部221を透過した光により強く発光することで、発光演出の効果を高めている。
また、図26(b)に示すように、前記導光部222は、前記膨出部220に対して傾斜するよう延在すると共に、該導光部222の延在方向(前後方向)に対して前記レンズ部221の光軸が下方へ傾斜した状態で交差するよう構成されている。すなわち、前記導光部222を透過した光がレンズ部221で屈折して、前記枠状装飾体25における表示窓口25aの中央前側に向くよう構成されている。従って、前記表示窓口25aにおける開口上部に配設された前記発光装飾部210における発光装飾LED基板225のLED225aを発光した光がパチンコ機10の前側で遊技する遊技者方向へ照らされ、発光装飾効果の向上を図っている。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記中枠の前面側に設けられた前記操作ハンドル16を遊技者が回転操作すると、打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技盤20に設けた案内レール21により画成された遊技領域20a内に打ち出されて、遊技釘等に接触して流下方向を変更しながら遊技領域20a内を流下する。そして、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が前記始動入賞装置23の始動入賞口に入賞することで、前記図柄表示装置18での図柄変動演出が開始され、図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の図柄組み合わせで図柄が表示されると遊技者に有利な特別遊技(大当り)が発生し、特別遊技が発生する図柄の組み合わせに応じて、前記遊技盤20に設けられた特別入賞装置24が開放されると共に、図柄表示装置18において大当り演出が行われる。そして、前記図柄表示装置18において図柄変動演出や大当り演出が行われる適宜のタイミングにおいて、前記第1〜第4演出装置50,100,140,180および発光装飾部210が演出制御装置から所定の制御条件に基づいて作動して、各種可動体125や可動部材160の動作による演出が行われると共に、LEDの発光による発光演出が行われる。
ここで、前記第1演出装置50では、前記第1LED基板57のLED57aの光が照射される光軸L1に対して、該LED57aの前側に位置する凸レンズ80の光軸L2が傾斜した状態で交差するよう設けられている。このため、前記第1LED基板57のLED57aの光が前記凸レンズ80を透過する際に、該凸レンズ80の径方向へ屈折される。従って、前記演出制御装置からの制御信号に基づいて、前記第1演出装置50の第1駆動モータ55を駆動して前記レンズ保持部材70(作動ギア部材61およびレンズ保持部材70)を回転すると、前記凸レンズ80が第1LED基板57のLED57aの光軸L1周りに回転し、これにより当該凸レンズ80を透過した屈折光が回転変位するようになる。このように、前記凸レンズ80の回転に伴い光の照射方向を回転変位させることで、前記第1演出装置50による装飾・演出効果の向上を図り得る。このように、従来の可動演出装置のように可動体の揺動に合わせて発光手段が移動する構成ではなく、凸レンズ80の回転に伴い光の照射方向が回転変位することで、今までにない装飾・演出効果を実現し得る。
また、前記第1演出装置50では、前記第1駆動モータ55を駆動した際に、前記凸レンズ80を支持している支持ベース71が一体的に回転するから、回転時における凸レンズ80の光軸L2のズレを防止でき、光の照射方向を安定して回転変位させることができる。しかも、前記第1LED基板57のLED57aの光が透過する光透過孔53が形成された各軸部52a〜52cに枢支された作動ギア部材61に前記支持ベース71が固定されていることで、該支持ベース71の安定性が向上し、回転に伴い振動等に起因して凸レンズ80の光軸L2がズレるのを効果的に防止でき、該第1LED基板57のLED57aの光を凸レンズ80に確実に照射することができる。また、前記作動ギア部材61の回転中心となる各軸部52a〜52cに形成した光透過孔53の後方開口側に第1LED基板57のLED57aを臨ませると共に、該光透過孔53の前方開口側に前記凸レンズ80を臨ませたことで、該LED57aからの光を外部に漏らすことなく凸レンズ80に集中させることができる。すなわち、前記光透過孔53以外の領域は前記作動ギア部材61により光が遮られ、第1LED基板57のLED57aの光が各軸部52a〜52cの光透過孔53を透過した後に凸レンズ80に照射されるようにしたことで、該光透過孔53のスリット効果により凸レンズ80の一点に光を集中的に照射され、凸レンズ80の回転に伴って回転変位する屈折光を明瞭にすることができるから、該第1LED基板57のLED57aをそのまま凸レンズ80に照射させるよりも、第1演出装置50による装飾効果や演出効果を格段に高めることができる。
また、前記第1演出装置50では、前記凸レンズ80を囲うレンズカバー77の外周壁を、該凸レンズ80が臨むレンズ開口部77a側の端部から第1LED基板57に近接するにつれて拡開するよう形成してあるから、該第1LED基板57のLED57aの光を最大に凸レンズ80へ集めることができる。また、前記レンズ開口部77aが傾斜する姿勢でレンズカバー77が保持されているから、前記凸レンズ80の回転に伴って回転変位する光の照射方向をレンズ開口部77aの開口向きで明確に示すことができ、装飾効果や演出効果の向上に寄与し得る。
更に、実施例の第1演出装置50は、複数の凸レンズ80を備えると共に各凸レンズ80に対応するLED57aを備えており、1つの第1駆動モータ55の駆動に伴い各凸レンズ80が同期して回転するようにしたから、遊技者の注意を効果的に惹き付けることができ、装飾効果や演出効果を高めることができる。
また、前記凸レンズ80を回転させるようにしたことで、第1LED基板57に多くのLED57aを設けることなく光の照射方向を変化させ得ると共に広範囲に光を照射し得るから、装置構成を簡略化することができ、装置の小型化を図り得ると共コストを低減することが可能となる。また、光の照射方向を変化させる際に、前記第1LED基板57を動かす必要がないから、該第1LED基板57に接続する配線処理が簡単になり、配線処理の煩わしさが軽減され、作業効率や生産効率の向上に繋がる。
前記第1演出装置50の左右側部に配設された前記第2演出装置100,101は、第2ケース体102に伸縮可能に配設した伸縮リンク機構110の伸張側端部に可動体125を配設されており、伸縮リンク機構110を折り畳まれた状態に変位させることでコンパクトに収納することが可能となる一方で、伸縮リンク機構110の伸張動作に伴って可動体125にダイナミックな動きを行わせることができる。また、前記伸縮リンク機構110は、井桁状に組み合わせた第1〜第4アームから構成されているから、縮リンク機構の伸縮動作の確実性が高まり、前記可動体125を安定して動作することができる。また、伸縮リンク機構110が折畳み状態に変化した状態では、可動体125の後方に伸縮リンク機構110が覆われるよう構成してあるから、機械的構成である伸縮リンク機構110が遊技者から見えることはなく、パチンコ機10のデザインを損なうことはない。また、前記折り畳まれた状態の伸縮リンク機構110の前側に可動体125が位置することで、可動体125を設置するために必要なスペースがコンパクトになり、スペース効率が高まる。そして、折畳み状態においては伸縮リンク機構110がコンパクトになることから、可動体125を遊技盤20の裏側に隠れる位置に配設しても、遊技盤20に配設される他の遊技機構成部品の設置スペースを確保することができる。
そして、伸縮リンク機構110が伸張動作することで、遊技盤20の裏側に隠れていた可動体125が図柄表示装置18の表示部18aの前側に重なるよう大きく移動させることができ、可動体125の動作による演出効果の向上を図り得る。また、伸縮リンク機構110を利用して可動体125を動作させることで、伸縮リンク機構110が折畳み状態にある場合に略矩形状に形成した表示開口部30cの隅角部に配置した可動体125を、該表示開口部30cの内方向で、かつ表示部18aに沿って横方向へ弧状に移動することができる。すなわち、可動体125を大きく動作することができるから、可動体125の動作による演出効果の向上を図り得る。しかも、前記伸縮リンク機構110の折畳み状態では、前記可動体125が第1遮蔽板123または第2遮蔽板182により覆われているから、該伸縮リンク機構110が伸張動作した際の可動体125の動作に対する意外性が高まる。そして、前記第2演出装置100,101をコンパクトにしたことで、前記可動体125を遮蔽する遮蔽板123,152(具体的には第2遮蔽板182)を第2演出装置100,101に重なるよう配設された別の演出装置(第4演出装置180)に設けることができ、パチンコ機10の設計上の自由度を高めることができる。
また前記右側の第2演出装置101の前側に重なるよう設置された第4演出装置180では、揺動アーム190の回転中心から径方向に延出する第1延出アーム部193の延出端部において、揺動アーム190の初期位置から可動位置への回転の接線方向へ向けて延在する第2アーム部が連設する屈曲形状に形成してある。従って、前記揺動アーム190の初期位置から可動位置への回転方向にパチンコ機10を構成する他の部材を設けたとしても、当該揺動アーム190が他の部材と干渉するのを回避し得るから、当該揺動アーム190(可動演出体196)の動作範囲を拡大することができる。具体的には、前記揺動アーム190が可動位置に揺動した状態で、該揺動アーム190の回転軸191と前記可動演出体196の取付部(第2延出アーム部194の延出端部に位置する突出部195)とを結ぶ線状に、屋根状部25gが位置するよう構成しても、前記揺動アーム190の屈曲部により揺動アーム190と屋根状部25gとの干渉を防止できるから、揺動アーム190が可動位置に揺動した状態で可動演出体196を屋根状部25gの上方に位置させることができるから、可動演出体196の動作に対するインパクトを高められる。
また、前記第2延出アーム部194の延出端部に前方へ突出する突出部195を設けて、該突出部195に可動演出体196を取り付けたことで、第4演出装置180の全体を前方へ設置することなく可動演出体196を前側に位置させて目立たせることができる。すなわち、前記設置部材30に第4演出装置180を設置した状態のまま、前記遊技盤20の枠状装飾体25に形成された表示窓口25aの開口内側に可動演出体196を位置させることができる。また、揺動アーム190が初期位置にある状態では、前記枠状装飾体25に形成された透過壁部26を介して可動演出体196が部分的に遊技盤20の前面に露出するようにしたことで、該可動演出体196を目視により確認することができ、可動演出体196の動作に対する興趣を惹きつけることができる。
また、前記第3演出装置140に設けた電磁ソレノイド154の通電および通電停止を切替えることで、該第3演出装置140が備える可動部材160を遊技盤20の裏側で初期位置および可動位置に変位させることができる。ここで、この電磁ソレノイド154の通電停止時には、下方移動した作動杆171が自重によりケース本体142の移動規制部142bに当接して移動規制されると共に、この移動規制部142bに作動杆171が当接した衝撃の反発に伴い僅かに跳ね返ることで作動杆171が上下に変位する。すなわち、前記作動杆171が上下に変位することで、該作動杆171に連繋接続する可動部材160を振動するように左右に移動させ得るから、可動部材160の動作に余韻が生まれ、当該可動部材160の動作に対する興趣を高めることができる。また、前記作動杆171が取り付けられるプランジャ156にバネ部材157を介装したことで、作動杆171がケース本体142の移動規制部142bに当接した際の反発力を大きくすることができ、可動部材160の振動動作を大きくすることができる。
また、前記作動杆171が自重により下方移動してケース本体142の移動規制部142bに当接した反発力を利用することで、可動部材160の可動停止(電磁ソレノイド154の通電停止)毎に反発力の大きさが僅かに変り、振幅(左右の移動幅)が可変するランダムな振動を可動部材160に与えることができ、可動部材160の動作に対する興趣が高まる。しかも、電磁ソレノイド154の通電および通電停止を利用して可動部材160を振動させ得るから、モータ制御のような複雑な駆動制御を必要とせず、コストの抑制に繋がる。
また、前記作動杆171には、上下に離間する複数箇所(実施例では3箇所)にリンク部材172を介して可動部材160が連結されているから、一度に複数の可動部材160を振動させることができる。しかも、作動杆171の上下移動に伴って上下に隣接する可動体125が左右の異なる方向へ移動するよう構成してあるから、ケース本体142の移動規制部142bに当接した反発に伴って作動杆171が上下移動した際の可動部材160の振動動作が複雑になり、可動部材160の動作に対する興趣がより一層高められる。
前記可動部材160に対して左右何れかに偏倚した位置(図16の右側)に前記作動杆171を配設し、可動部材160の第4LED基板167に接続された第2フラットケーブル175を、各第4LED基板167との接続部(可動側ケーブル挿通孔168)から作動杆171の配置側と反対側(図16、図20の左側)へ向けて撓んだ状態で引き回すことで、可動部材160の動作時に第2フラットケーブル175が作動杆171との間に噛み込まれるのを防止できる。また可動部材160が振動した際に、第2フラットケーブル175に無理な力が作用しないから、第2フラットケーブル175の断線を防ぐことができる。
また、前記第3ケース体141(後カバー143)の背面に第3LED基板151を配設することで、該第3LED基板151を背面から照明することができ、第3演出装置140による装飾・演出効果が向上する。更に、第3LED基板151におけるLED151aが実装された前面(後カバー143との対向面)に、コネクタ151bの差込口が第2フラットケーブル175の保持部(第2ケーブル保持部材152)側に向くよう設けられているから、該第2フラットケーブル175の配線処理のために第3演出装置140を大型化する必要がなく装置をコンパクトにすることができる。しかも、前記第2フラットケーブル175が後カバー143および第3LED基板151の間を引き回されることで、該第2フラットケーブル175を保護する部材を別途設ける必要がない。また、前記第2フラットケーブル175を第3LED基板151のコネクタ151bに接続することで、該第3LED基板151を可動部材160に配設される電気部品(第4LED基板167)に対する中継基板として利用できる。
前記発光装飾部210において、前記発光装飾LED基板225のLED225aを発光させると、発光させたLED225aに対向する導光部222を光が透過して、該導光部222に対応したレンズ部221が強く発光する。一方で、前記LED225aに対向する導光部222に入射することなく導光部222の周りに照射された光が膨出部220の裏側に照射されて、該膨出部220がレンズ部221より弱く発光する。このように、発光装飾LED基板225のLED225a発光させた際に、該LED225aに対向する導光部222を透過した光により強く光るレンズ部221と、レンズ部221の周囲に位置して導光部222を透過しない光が照射される膨出部220とで発光態様に強弱をつけることができる。すなわち、1つのLED225aにより強弱をつけた発光態様を実現でき、発光による装飾性を高め得る。そして、前記レンズ部221を膨出部220の外表面から突出する凸レンズ80としたことで、導光部222を透過した光をより強調することができ、光のコントラストが高まる。
また、上部演出装置200に隣接して発光装飾部210が配設されているから、該上部演出装置200による演出と発光装飾部210での発光による演出との調和を図り得ると共に、該上部演出装置200に発光部を設けることが困難であっても、隣接する発光装飾部210により発光演出を行ない得るから多彩な演出が可能となる。また、導光部222を透過した光によりレンズ部221が強調されて光ることで、上部演出装置200の動作に偏りがちな遊技者の意識を発光演出にも向けることができ、遊技演出のバリエーションが深まる。
また、前記膨出部220は、対応する導光部222の延在方向に対して傾斜するよう構成されると共に、導光部222の延在方向に対してレンズ部221の光軸が交差するよう構成したことで、前記発光装飾LED基板225のLED225aの光を、枠状装飾体25の表示窓口25aの開口中心前側に向けて照射することができるから、発光装飾部210を配設する自由度が高まる。更に、前記膨出部220が収容ケース体211に開設された露出孔212aを介して収容空間213の外側に膨出するよう形成してあるから、該膨出部220の傾斜に応じて照射される光の強さを変化し、該膨出部220の発光態様を多彩にできる。すなわち、前記発光装飾LED基板225のLED225aからより遠くに位置する膨出部220の傾斜前端部よりも、該LED225aに対してより近くに位置する膨出部220の傾斜後端部側をより強く光らせることができる。
(変更例)
なお、遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。以下にその一例を示す。
(1) 実施例では、第1演出装置において複数備える凸レンズの光軸を互いに平行な関係となるよう構成したが、これに限られるものではなく、凸レンズの光軸を相互に異ならせるようにしてもよい。例えば、図29に示すように、第1ケース体51の中軸部52aに回転可能に支持された作動ギア部材61に固定されるレンズ保持部材70を180°反転させて、左右の軸部52b,52cに回転可能に支持された作動ギア部材61に固定されるレンズ保持部材70の凸レンズ80の光軸L2と、該中軸部52aに対応するレンズ保持部材70の凸レンズ80の光軸L2とを180°回転変位させるようにしてもよい。このように、光軸が相互に異なる方向へ向く複数の凸レンズ80をレンズ保持部材70の作動に伴って同期して回転させるようにすることで、光の照射方向を一度に複雑に変化させることができ、装飾・演出効果の向上を図ることができる。また、前記複数の凸レンズ80の光軸L2を全て異なる方向へ延在するよう構成することもできる。
(2) 実施例の第1演出装置では、3つの凸レンズを備えるよう構成したが、これに限られるものではなく、1つの凸レンズのみを備えるようにしてもよく、また2つまたは4つ以上の凸レンズを備えるようにすることもできる。
(3) 実施例では、作動ギア部材の中心に挿通された軸部の光透過孔を透過した光を凸レンズに入射するよう構成したが、凸レンズに光を照射し得る位置関係であれば、任意に変更することができる。
(4) 凸レンズを回転させる回転作動手段に関しては、実施例に示した作動ギア部材およびレンズ保持部材に限られるものではなく、カム機構やリンク機構等の従来公知の各種手段を採用できる。
(5) 実施例では、第2演出装置において井桁状に組み合わせた伸縮リンク機構により可動体を動作させるようにしたが、伸縮リンク機構が折畳み状態および伸張状態に変化するよう構成すれば、実施例と同様の作用効果を実現できる。
(6) 伸縮リンク機構を構成するリンク杆の数としては、実施例にものに限られるものではなく、可動体の移動量や移動軌跡に応じて適宜に変更することができる。
(7) 実施例では、伸縮リンク機構の伸張端部側に可動体を取り付けるようにしたが、これに限られるものではなく、伸縮リンク機構の中間位置に可動体を取り付けるようにしてもよい。また、伸縮リンク機構に取り付ける可動体の数は1つに限られるものではない。
(8) 実施例では、可動体の後方に伸縮リンク機構が覆われるように構成したが、これに限らず、該可動体の上下方向や側方に伸縮リンク機構が位置するようにしてもよく、また、可動体に凹部を形成して、折畳み状態の伸縮リンク機構が可動体の凹部内に収容されるよう構成することもできる。
(9) 実施例では、1つの作動杆(作動部材)に複数(3つ)の可動部材が連動して作動されるよう構成したが、これに限らず、1つの可動部材または4つ以上の可動部材を連結してもよい。
(10) また、作動杆の動作に連動した可動部材の動作としては、実施例に示した左右方向への往復移動に限られるものではなく、可動部材を上下移動させたり揺動させるようにすることもできる。
(11) 実施例では、第3演出装置の可動部材に電気部品としてLED基板を備える構成を示したが、これに限られるものではなく、各種の電気部品を可動部材に配設することができる。
(12) 実施例では、揺動アームの延出端部に板状の可動演出体を取り付けた例を示したが、これに限られるものではなく、適宜形態の可動体を揺動アームの延出端部に取り付けることができる。
(13) 実施例では、揺動アームの屈曲形状によりステージ上方を覆う屋根状部との干渉を回避するよう構成したが、これに限られないことは当然で、揺動アームを遊技盤や設置部材、その他パチンコ機を構成する各種部材との干渉を回避するように構成してもよい。
(14) 実施例では、揺動アームを第1アーム(第1延出アーム部)から反時計回り方向へ第2アーム(第2演出アーム部)が延出するよう形成したが、左右対称の形態で形成することもできる。
(15) 実施例では、光透過部材に被覆部(膨出部)および導光部を一体的に形成するよう構成したが、該被覆部(膨出部)および導光部を独立した部材により形成してもよい。
(16) 実施例では、発光装飾部のケース体(収容ケース体)に形成した傾斜部に貫通孔(露出孔)を開設したが、必ずしも貫通孔を傾斜状に形成する必要はなく、該発光装飾部の配設位置や光の照射方向に応じて、貫通孔の開口方向を適宜に変更することができる。
(17) 実施例では、発光装飾部のケース体(収容ケース体)に複数(3つ)の貫通孔を形成して、各貫通孔に対応して被覆部、導光部および発光手段(LED)の夫々を設けるようにしたが、これに限られるものではなく、適宜数の貫通孔を形成するようにすればよい。
(18) 実施例では、前記被覆部に発光意匠部として凸状のレンズ部を形成するようにしたが、これに限られるものではなく、導光部の前側に位置するよう形成すれば任意の形状の発光意匠部を形成することができる。
(19) 第1〜第4演出装置の配設位置は、実施例に示したものに限られるものではなく、遊技盤や設置部材、その他の遊技機構成部材に対して第1〜第4演出装置を配設することができる。また、第1〜第4演出装置の全ての演出装置を必ずし備えている必要はなく、適宜の演出装置を選択して備えるようにすればよい。
(20) 実施例では、遊技盤を透明な樹脂材で形成したが、これに限られるものではなく、遊技盤を合板等から不透明に形成するようにしてもよい。
(21) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
50 第1演出装置(発光演出手段)
51 第1ケース体(ケース体)
51b 被識別部
52a 中軸部
52b 左軸部
52c 右軸部
53 光透過孔(貫通孔)
55 第1駆動モータ(駆動手段)
56 位置検出センサ
57a LED(発光手段)
61 作動ギア部材(回転作動手段、ギア部材)
61a 軸孔
62 位置検出片
62a 切欠部
63 指標片
63a 識別部
71 支持ベース
72 円盤部
72a 円錐状凹部
72b 環状凹部
75 支持壁部
77 レンズカバー
77a レンズ開口部(開口部)
80 凸レンズ

Claims (5)

  1. 発光により演出を行う発光演出手段を備えた遊技機において、
    前記発光演出手段は、
    点灯時に所定方向へ向けて光を発する発光手段と、
    前記発光手段の光照射方向前側に位置するよう該発光手段の光軸上に配置され、当該発光手段の光が入射する凸レンズと、
    前記凸レンズを前記発光手段の光軸周りに回転させる回転作動手段と
    前記回転作動手段に接続されて前記発光手段の光照射方向前側に位置し、光透過性を有する円盤部を有する支持ベースとを備え、
    前記凸レンズは、前記発光手段の光軸に対して凸レンズの光軸が傾斜した状態で交差するよう設けられて、前記回転作動手段の作動に伴い凸レンズが回転することで、当該凸レンズを透過した光が発光手段の光軸周りに回転変位するよう構成されると共に、
    前記支持ベースには、前記円盤部の前面において前記発光手段の光照射方向前側に整列する位置に、当該発光手段の光を径方向へ反射して円盤部の内部を透過させる円錐状凹部が形成されると共に、前記円盤部の後面において前記円錐状凹部を中心とする同心位置に、当該円盤部の内部を透過した光を前記凸レンズへ向けて反射し得る環状凹部が形成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記支持ベースには、前記円盤部の前面から前方へ突出する支持壁部が前記発光手段と前後に整列する位置を中心とした円筒状に形成されると共に、当該支持壁部の前端部が当前記円盤部の径方向に変位するにつれて前後方向へ傾斜する傾斜状に形成されて、
    前記凸レンズにおいて平坦に形成された後面を前記支持壁部の前端部に当接させることで、前記発光手段の光軸に対して凸レンズの光軸が交差する姿勢で前記凸レンズ支持ベース支持され、
    前記凸レンズおよび支持ベースの支持壁部の外周囲を囲繞すると共に前記凸レンズが露出する開口部が形成されたレンズカバーが前記支持ベースに取り付けられて、当該支持ベースとレンズカバーとを組み付けた際に、当該レンズカバーにおける開口部の開口縁部と前記支持壁部の前端部との間に凸レンズの周縁部が挟持されるよう構成され、
    記回転作動手段を駆動した際に前記支持ベースおよびレンズカバーと共に前記凸レンズが回転するよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記回転作動手段は、回転中心に形成された軸孔に軸部が挿通されて駆動源の駆動に伴い軸部を中心として回転するギア部材を有し、
    前記軸部には、軸方向に貫通する貫通孔が形成されて、該貫通孔の一方の開口側に前記発光手段が臨むと共に、該貫通孔の他方の開口側に前記凸レンズが臨むよう配設されて、該貫通孔を透過した光が凸レンズに照射されるよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記ギア部材を複数備えると共に、各ギア部材に対応するよう前記発光手段、凸レンズおよび支持ベースの夫々が設けられ、
    前記ギア部材の1つに位置検出片が径方向外方へ延出するよう形成されると共に、当該位置検出片に、位置検出センサにより検出される切欠部が形成され、
    前記位置検出片が形成されていない前記ギア部材の夫々に、径方向外方へ延出する指標片が形成されると共に、当該指標片の夫々に対して、ギア部材毎に異なる数の識別部が形成され、
    前記軸部が形成されたケース体に、各軸部が挿通される対応のギア部材に形成された前記切欠部または前記識別部と一致する形態で被識別部が形成されている請求項3記載の遊技機。
  5. 前記発光手段を複数備えると共に、各発光手段に対応して前記凸レンズを備え、各凸レンズの光軸が相互に異なる方向へ向くよう構成され、
    前記回転作動手段の作動に伴い前記複数の凸レンズが同期して回転するよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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