JP2011104289A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動体の円滑な動作を長期に亘って維持し得る遊技機を提供する。
【解決手段】右可動演出装置36は、裏ユニットに取付けられる支持部材38に対して右可動体39が揺動可能に配設される。右可動体39は、装飾体部40の長手方向の一端に設けた可動基部41が、支持部材38に支持軸46aを介して揺動可能に枢支される。支持部材38は、可動基部41を挟んで前後に対向する取付ベース体43とカバー体44とから構成される。取付ベース体43の前面に、周方向に等間隔で後球体49が配設され、後球体49が可動基部41の裏面に転動自在に接触する。可動基部41の前面に、周方向に等間隔で前球体63が配設され、前球体63がカバー体44の裏面に転動自在に接触する。
【選択図】図7

Description

この発明は、可動体の動作により演出を行なう可動演出装置を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の装飾部材が配設されて、遊技盤の裏側に配設された液晶式やドラム式等の図柄表示装置の表示部を装飾部材の窓口の後側に臨ませ、この図柄表示装置で図柄組み合わせゲームやリーチ演出等の遊技演出を行なうよう構成されている。また、パチンコ機では、所要の動作を行なう可動体を備えた可動演出装置を装飾部材に配設し、該可動体を図柄表示装置で行なわれる遊技演出に合わせて動作させることにより、視覚的な演出効果を向上させて遊技の興趣を高めている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−37744号公報
近年では、視覚的な演出効果を高めてインパクトのある演出を行なうため、前記可動体を大型化する傾向にある。しかるに、前記特許文献1のパチンコ機では、支持部材に対して可動体は、該可動体の背面に支持部材に突設した突起が摺接した状態で支持されているため、可動体が動作する際には背面が突起に対して摺動するから、可動体が大型になる程摺動抵抗が大きくなって可動体の円滑な動作が妨げられると共に、該可動体を動作させる駆動手段に加わる負荷も大きくなる。また、可動体と突起とが摺動するため、可動体の背面や突起が経時的に摩耗してしまい、短期間で可動体を安定して支持できなくなるおそれがある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、可動体の円滑な動作を長期に亘って維持し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
可動体(39)の動作により演出を行なう可動演出装置(36)を遊技盤(17)に備えた遊技機において、
前記遊技盤(17)に設けられ、前記可動体(39)を挟む両側に臨む第1板(44a)および第2板(43a)を備え、両板(44a,43a)間に可動体(39)が、両板(44a,43a)の対向方向と交差する方向に移動自在に配設された支持部材(38)と、
前記可動体(39)を移動させる駆動手段(45)と、
前記可動体(39)における前記第1板(44a)と対向する一方の面と該第1板(44a)との間および該可動体(39)における前記第2板(43a)と対向する他方の面と該第2板(43a)との間の夫々に転動自在に配設され、前記支持部材(38)に対して可動体(39)を移動自在に支持する複数の球体(49,63)とを備えたことを特徴とする遊技機。
請求項1の発明によれば、可動体を両側から転動自在な球体で移動自在に支持するようにしたから、可動体の動作時に発生する抵抗を低減することができ、可動体が大型化しても円滑に動作させ得ると共に、駆動手段に加わる負荷も低く抑えることができる。また、可動体の移動に際しては球体が転動するから、該球体が接触する面の摩耗は抑制され、球体による可動体の長期に亘る安定した支持が図られ、可動体の円滑な動作を長期に亘って維持することができる。
請求項2に係る発明では、前記支持部材(38)に対して前記可動体(39)が回動自在に枢支されて、該可動体(39)は基準位置と作動位置との間を揺動するよう構成され、該可動体(39)の一方の面に臨む複数の前記球体(63)および他方の面に臨む複数の前記球体(49)の夫々は、該可動体(39)の周方向に等間隔で配置されることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、可動体が揺動する際の動作が安定する。
請求項3に係る発明では、前記可動体(39)の基準位置において前記可動体(39)の一方の面に臨む各球体(63)の位置は、可動体(39)の他方の面において可動体(39)の移動方向に隣り合う球体(49,49)の中間に臨むように設定されることを要旨とする。
請求項3の発明によれば、基準位置において可動体を安定して支持することができ、可動体を適正な姿勢に保持し得る。
請求項4に係る発明では、前記支持部材(38)の第2板(43a)に、前記球体(49)が転動自在に遊嵌される第1の受部(48)が配設されて、該第1の受部(48)に遊嵌された球体(49)が可動体(39)の対向する他方の面に転動自在に接触すると共に、
前記可動体(39)の一方の面に、前記球体(63)が転動自在に遊嵌される第2の受部(62)が配設されて、該第2の受部(62)に遊嵌された球体(63)が前記支持部材(38)の対向する第1板(44a)に転動自在に接触するよう構成されることを要旨とする。
請求項4の発明によれば、支持部材と可動体との組付けに際し、第2板、可動体、第1板の順で組付けることができ、組付け作業が容易になる。
請求項5に係る発明では、前記球体(49,63)が臨む面には、該球体(49,63)が転動自在に接触する突条部(57,61)が前記可動体(39)の移動方向に沿って設けられることを要旨とする。
請求項5の発明によれば、球体が接触する突条部が摩耗したとしても、可動体と支持部材とが接触するまでの期間を延ばすことができる。
本発明に係る遊技機によれば、可動体の円滑な動作を維持し得る。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットを示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットから右可動演出装置を取外した状態を示す概略斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 実施例に係る右可動演出装置を分解して前側から視た状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る右可動演出装置を分解して後側から視た状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る右可動演出装置の装飾体部を分解して前側から視た状態で示す概略斜視図である。 図5における右可動演出装置の裏ユニットに対する取付部分を拡大して示す断面図である。 図3のB−B線断面図である。 実施例に係る右可動演出装置の待機位置における前球体と後球体との関係を示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤17(図2参照)が着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤17の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置13が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤17を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠14が開閉可能に組付けられると共に、該前枠14の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿16が一体的に組付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。
(遊技盤について)
前記中枠12に配設される前記遊技盤17は、図2または図3に示すように、前面(盤面)にパチンコ球が流下可能な遊技領域18aが画成され、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板(板部材)18と、該透明板18の裏面に組付けられて前記図柄表示装置13が着脱可能に配設されると共に、何れも後述する可動演出装置34,35,36(図4参照)や発光装置37が配設される合成樹脂材で形成された裏ユニット19とから構成され、該裏ユニット19に形成された前後に開口する開口部19aを介して図柄表示装置13の表示部を前面側から視認し得るよう構成されている。裏ユニット19に形成される開口部19aは、図3,図4に示す如く、該裏ユニット19の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部である。ここで、前記透明板18および裏ユニット19は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該透明板18と裏ユニット19とを組付けた状態で透明板18の裏面を裏ユニット19で全面的に覆うよう構成される。
(透明板について)
図2に示すように、前記透明板18の前面には、円弧状に形成した案内レール20が配設されると共に、該案内レール20の右方位置に、左端縁が右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材21が配設されている。そして、前記案内レール20および第1盤面飾り部材21により前記遊技領域18aが略円形状に画成される。また、前記透明板18の盤面には、前記案内レール20の左方(遊技領域18aの外側)の上下位置に第2盤面飾り部材22が夫々が配設されている。前記第1および第2盤面飾り部材21,22の夫々は、不透明な合成樹脂材から形成されており、透明板18において該第1および第2盤面飾り部材21,22が配設された部分を除いた領域(すなわち遊技領域18a)で裏側(裏ユニット19)を視認し得るよう構成される。すなわち、前記裏ユニット19に配設される可動演出装置34,35,36や発光装置37は、透明板18を介して前側から視認し得るようになっている。なお、前記透明板18の遊技領域18a内には、多数の遊技釘(図示せず)が植設されており、該遊技領域18aを流下するパチンコ球は、遊技釘との接触により流下方向が不規則に変更させられるよう構成してある。
前記透明板18には、後述する装飾部材26の配設位置より下方位置に、前記遊技領域18aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置23や特別入賞装置24が配設されており、始動入賞装置23の始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として、所定数のパチンコ球が賞球として前記上下の球受け皿15,16に払い出されると共に前記図柄表示装置13の表示部において図柄変動演出が開始され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置13の表示部に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより特別入賞装置24へのパチンコ球の入賞が許容されて多数の賞球を獲得し得るようになっている。なお、透明板18には、特別入賞装置24の左右両側に普通入賞装置25が夫々が配設されている。
(装飾部材について)
前記透明板18には、前後に貫通する貫通孔が形成されており、該貫通孔に対して前後に開口する枠状の装飾部材26が嵌め込まれるようにして着脱自在に配設される。そして、前記裏ユニット19の開口部19aから臨む前記図柄表示装置13の表示部は、装飾部材26における前後に開口する窓口26aを介して透明板18(遊技盤17)の前側に露出して、該図柄表示装置13の表示部で展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。すなわち、当該遊技盤17において装飾部材26の窓口26a内が、図柄表示装置13の表示部を前側から視認可能とする可視部となる。
前記装飾部材26には、上縁部から左右両縁部に亘り、透明板18の前面より前方に突出する円弧状の庇状部26bが設けられており、前記遊技領域18aに打ち出されたパチンコ球を外周部の庇状部26bで案内し得ると共に、該パチンコ球が装飾部材26の窓口26aを横切って流下するのを庇状部26bで規制している。また装飾部材26には、図2に示す如く、窓口26aの下側に、ステージ27が配設されると共に、窓口26aの左側に、遊技領域18aに開口して該遊技領域18aを流下するパチンコ球を取込んでステージ27に案内する球通路部28が設けられ、該球通路部28からステージ27に通出されたパチンコ球は、ステージ27上を左右に転動した後に、前記各入賞装置23,24,25が配設されている遊技領域18aに排出される。
前記装飾部材26には、図2に示す如く、窓口26aにおける上部に上可動演出装置29が配設され、該上可動演出装置29は、駆動手段によって上可動体29aが、前記図柄表示装置13における表示部の前側に臨む作動位置と該表示部の前側から退避する待機位置(基準位置)との間を移動するよう構成される。また、装飾部材26の右下部に右下可動演出装置30が配設されており、該右下可動演出装置30は、駆動手段によって右下可動体30aが回転されて演出を行なうよう構成される。なお、上可動体29aおよび右下可動体30aは、何れも内部に発光装置を備え、動作による演出のみならず発光によっても演出し得るようになっている。
(裏ユニットについて)
前記裏ユニット19は、図4に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体31と、該箱状本体31の開口前端部に形成されて当該箱状本体31の開口外側へ延出し、前記透明板18の裏面に当接する取付部32とから構成される。箱状本体31は、前記透明板18に対向する矩形板状に形成された対向面部33と、該対向面部33における上下左右の各縁部から前方に延出する画壁部77とから前方に開口するよう形成されて、画壁部77の前端部から箱状本体31の開口外側へ向けて延出するよう前記取付部32が形成されている。そして、取付部32の前面を透明板18の裏面に当接した状態で、ネジを介して透明板18に裏ユニット19が着脱自在に固定される。また対向面部33に、上下および左右幅の大部分が開口する大型の前記開口部19aが形成されており、以下の説明において、対向面部33における開口部19aに対する上下左右に位置する部分について、上対向面部33a、下対向面部33b、左対向面部33c、右対向面部33dと夫々指称するものとする。
前記透明板18の裏側に裏ユニット19を取付けた状態で、該裏ユニット19の対向面部33と透明板18との間に所要の空間が画成され、前記対向面部33に設けられる前記可動演出装置34,35,36や発光装置37が該空間に臨むよう構成される。実施例では、図4に示す如く、下対向面部33bに下可動演出装置34が配設され、左対向面部33cに左可動演出装置35が配設され、右対向面部33dに右可動演出装置36が配設されると共に、下対向面部33bおよび左対向面部33cに発光装置37が夫々配設される。
(下および左の可動演出装置について)
前記下可動演出装置34は、図4に示す如く、下対向面部33bに対して左右方向に回動自在に配設された一対の下可動体34a,34aと、両下可動体34a,34aを相互に反対方向に揺動するよう駆動する下駆動機構34bとを備え、下駆動機構34bによって両下可動体34a,34aは、前記図柄表示装置13における表示部の前側に臨む作動位置と該表示部の前側から退避する待機位置との間を揺動するよう構成される。両下可動体34a,34aは、何れも作動位置において前記窓口26aの下端縁部から図柄表示装置13における表示部の略中央部まで延出する大型のものであって、両下可動体34a,34aが表示部中央で合体することで一つの意匠を構成するようになっている。
前記左可動演出装置35は、左対向面部33cに沿って斜め上下方向に移動自在な左可動体35aと、該左可動体35aを駆動する左駆動機構35bとを備え、該左駆動機構35bによって左可動体35aは斜め上下方向に往復移動するよう構成される。
(発光装置について)
前記下対向面部33bおよび左対向面部33cには、対応する下可動演出装置34または左可動演出装置35の前側に離間して発光装置37が夫々配設され、該発光装置37と下対向面部33bおよび左対向面部33cとの間に画成される空間に、前記下可動演出装置34における左側の下可動体34aが待機位置において収容され、また該発光装置37と下対向面部33bおよび右対向面部33dとの間に画成される空間に、右側の下可動体34aが待機位置において収容される。発光装置37は、前方に開口する基板ケースの前面開口に光透過性の装飾板を配設すると共に、基板ケース内に複数のLEDを実装した発光基板を備え、LEDから前方に向けて光を照射することで、裏側から照明された装飾板が前記透明板18を透して前側から視認されるようになっている。なお、下対向面部33bに配設される発光装置37は、前記ステージ27を下側から照明するLEDを備えている。
(右可動演出装置について)
図4〜図7に示すように、前記右可動演出装置36は、前記裏ユニット19に取付けられる本体をなす支持部材38に対して所要の動作を行ない得る右可動体(可動体)39が配設されている。右可動体39は、槍の穂先部を模した長尺な形状に形成された装飾体部40と、該装飾体部40の長手方向の一端に設けられて前記支持部材38に揺動可能に支持される可動基部41とから構成される。支持部材38は、裏ユニット19の右対向面部33dの下部に突設された複数の取付突部42の前端にネジ止め固定されて、該支持部材38に支持されている右可動体39は、通常時には裏ユニット19の右開口端に沿って上下方向に延在する姿勢(図3の実線参照)となる待機位置に保持されている。なお、実施例では、図2に示すように、前記右可動体39が待機位置にある状態において、該右可動体39の前側に前記装飾部材26が位置するよう構成されており、該装飾部材26で右可動体39の一部(右側部)が覆われている。右可動体39は、作動位置において対応する窓口26aの右端縁部から図柄表示装置13における表示部の中央まで延出する大型のものであり(図3のニ点鎖線参照)、該右可動体39は、作動位置において前記下可動体34aと相互に干渉しないように移動経路が前後(実施例では右可動体39の後方に下可動体34aが臨む)に離間するよう設定される。
(支持部材について)
図6および図7に示す如く、前記支持部材38は、前記裏ユニット19の右対向面部33dに取付けられる取付ベース体43と、該取付ベース体43の前面に取付けられるカバー体44とから構成されており、取付ベース体43に対して、前記右可動体39を揺動させる駆動手段としての駆動モータ45が配設されている。取付ベース体43は、平板状に形成された後板(第2板)43aの外周縁部に前方に向けて側壁43bを突設した前方に開口する箱状に形成されると共に、カバー体44は、平板状に形成された前板(第1板)44aの外周縁部に後方に向けて側壁44bを突設した後方に開口する箱状に形成される。そして、取付ベース体43とカバー体44とを、後板43aおよび前板44aを対向して両側壁43b,44bの端部を当接するように取付けることで、取付ベース体43とカバー体44との間に収容空間が画成されるようになっている(図9,図10参照)。なお、取付ベース体43およびカバー体44は、何れも合成樹脂材から形成されている。
(取付ベース体について)
前記取付ベース体43における後板43aの裏面には、図6,図7に示すように平板状の補強板金46が複数のネジ76を介してネジ止め固定されると共に、該補強板金46に配設されて前方に突出する支持軸46aが、後板43aに形成した通孔43cに挿通されて前記収容空間に臨んでいる。そして、前記右可動体39の可動基部41に形成されて前後に貫通する軸孔59a(後述)に支持軸46aを挿通することで、該右可動体39が取付ベース体43(支持部材38)に対して揺動可能に支持されるよう構成される。また、取付べース体43における後板43aの前面には、図6に示す如く、前記通孔43cを中心とする所定直径で環状の補強リブ47が突設されると共に、該補強リブ47には後受部(第1の受部)48が周方向に等間隔で設けられている。実施例では、周方向に90°の角度間隔で4つの後受部48が設けられる。各後受部48には、前側に開口する凹部48aが形成されて、該凹部48aに前側から後球体(球体)49が転動自在に遊嵌されて、該後球体49の後受部48から前方に突出する部分が前記可動基部41の裏面(他方の面)に転動自在に接触するよう構成される(図9,図10参照)。なお、後球体49としては、該後球体49が接触する可動基部41より硬い材質のものが好適に使用され、実施例ではステンレス製の球体が用いられる。また、前記補強板金46を後板43aに固定するための各ネジ76は、図6に示す如く、各後受部48に近接する外側(径方向外側)に螺挿されるよう構成されて、各後受部48の形成位置が変形するのを抑制するようになっている。図6および図7において符号50は、前記補強板金46に接続されるアース線を示す。
前記取付ベース体43における後板43aには、図6に示す如く、その外周縁の複数箇所に前方に延出する固定用ボス51が突設され、該固定用ボス51にネジ孔51aが螺挿されている。また、後板43aの下端部側の裏面に前記駆動モータ45が配設され、該モータ45における後板前側に延出する出力軸に駆動歯車52が前記収容空間に臨むように配設される。更に、後板43aの下端部における前記駆動モータ45の配設位置に隣接する部位には、前記右可動体39の揺動位置を検出する位置検出センサ53が取付けられている。この位置検出センサ53として、実施例では受光素子と発光素子とを備えた光学式センサを採用しているが、これに限らず、磁気センサやマイクロスイッチ、その他従来公知のセンサを右可動体側に設けられる被検出部(後述)に応じて採用することができる。
(カバー体について)
前記カバー体44の前板44aには、図7に示す如く、前記取付ベース体43の各固定用ボス51と対応する位置に、前後方向に貫通する通孔44cが夫々穿設されており、取付ベース体43の側壁43bとカバー体44の側壁44bとを対向当接した状態で、各通孔44cに前側から挿通したネジ54を対応する固定用ボス51のネジ孔51aに螺挿することで、取付ベース体43にカバー体44が位置決め固定される。なお、カバー体44の前板44aにおける複数の通孔44cに対応する位置に、対応する固定用ボス51の前端が嵌挿可能な筒受部55(図7に一部のみ図示)が後側に向けて突設されており(実施例では2箇所に筒受部55が設けられるが、複数であればよい)、複数の筒受部55に対応する固定用ボス51を夫々嵌挿することで、取付ベース体43とカバー体44とが位置決めされるようになっている。また前板44aには、前記右可動体39の軸孔59aに挿通されて前側に突出する前記支持軸46aの先端を支持する軸受部56が形成してある(図9,図10参照)。
前記カバー体44における前板44aの裏面に、図7に示す如く、前記軸受部56を中心として所要直径で環状の第1の突条部57が突設され、該突条部57に、図9および図10に示す如く、前記右可動体39における可動基部41に設けた後述する前球体63が転動自在に接触するよう構成される。実施例では、第1の突条部57は、前記取付ベース体43の補強リブ47と同一直径で形成されて、第1の突条部57は、可動基部41を挟んで前記各後受部48に遊嵌されている後球体49の前方に臨むようになっている。
前記カバー体44の側壁44bは、図7および図9に示すように前板44aの上側において所定長さに亘って切欠かれており、この切欠部58において前記支持部材38の収容空間は外部に開口し、この切欠部58から右可動体39における可動基部41の固定部60(後述)が外部に延出するよう構成される。前記取付ベース体43における1つの固定用ボス51は、カバー体44の切欠部58における左下部側に対応するように位置し、該固定用ボス51と、切欠部58における右端縁を形成する側壁44b端部とがストッパとして機能するよう構成されており、支持部材38に対して右可動体39が揺動された際に、前記固定部60が各ストッパ(51,44b)に当接することで右可動体39の揺動範囲を制限するようになっている。なお、以下の説明では、切欠部58における右端縁を形成する側壁44b端部を第1ストッパと指称すると共に、切欠部58に臨む固定用ボス51を第2ストッパと指称する場合もある。
(右可動体について)
図7または図8に示すように、前記右可動体39は、前記支持部材38に対して取付ベース体43の後板43aおよびカバー体44の前板44aとの対向方向と交差する方向に回動自在に枢支される前記可動基部41と、該可動基部41に支持部材38の外部で取付けられた前記装飾体部40とから構成される。そして、前記支持部材38に配設された前記駆動モータ45を正逆方向に駆動することで、右可動体39は前記支持軸46aを中心として揺動するよう構成されている。
(可動基部について)
前記可動基部41は、図6〜図8に示すように、略円盤状に形成された本体部59と、該本体部59における外周縁の所要部位に形成されて径方向に延出する固定部60とを備え、本体部59の略中央に前後に貫通するよう穿設された軸孔59aに、前記支持軸46aが回動自在に挿通される。すなわち、可動基部41は、本体部59の軸孔59aに挿通された支持軸46aを中心として回動可能に支持部材38に支持される。前記固定部60は、右可動体39の前記待機位置において支持軸46aの上方に臨んで、該固定部60が支持部材38の前記切欠部58から外方に延出している(図5,図9参照)。そして、待機位置では、前記カバー体44の第1ストッパ(44b)に固定部60が当接することで右可動体39の揺動が規制されており、該待機位置から右可動体39が左方向に傾倒するよう揺動して前記第2ストッパ(51)に固定部60が当接することで右可動体39の揺動が規制されるようになっている。なお、以下の説明では、前記固定部60が第2ストッパ(51)に当接して右可動体39の揺動が規制される位置を作動位置(図6に2点鎖線で示す)と指称する。すなわち、右可動体39は待機位置と作動位置との間で揺動される。
前記可動基部41の本体部59における裏面(他方の面)に、前記取付ベース体43に設けた前記補強リブ47と対向する位置に環状の第2の突条部61が突設されて、該突条部61に、前記後受部48に遊嵌されている後球体49が転動自在に接触するよう構成される(図9,図10参照)。また、本体部59における前面(一方の面)には、図6に示す如く、外周縁部近傍に、前側に突出すると共に前側に開口する凹部62aが形成された前受部(第2の受部)62が周方向に等間隔で設けられている。実施例では、前記軸孔59aを中心として前記後球体49が位置する補強リブ47に前後で整合する仮想円の周上において周方向に90°の角度間隔で4つの前受部62が設けられる。各前受部62には、凹部62aに前側から前球体(球体)63が転動自在に遊嵌されて、該前球体63の前受部62から前方に突出する部分が前記カバー体44の前記第1の突条部57に転動自在に接触するよう構成される(図9,図10参照)。すなわち、可動基部41の本体部59は、前後両側で夫々複数の球体49,63により回動自在に支持されて、前記支持軸46aを中心に可動基部41が揺動する際には、後球体49および前球体63に接触した状態で安定して揺動するよう構成されている。なお、前球体63としては、該前球体63が接触するカバー体44より硬い材質のものが好適に使用され、実施例ではステンレス製の球体が用いられる。
前記右可動体39の待機位置において可動基部41の裏面に接触する各後球体49は、図11に示す如く、該可動基部41の前面に配設されて周方向(右可動体39の移動方向)に隣り合う前球体63,63の中間に臨むように設定される。すなわち、後球体49および前球体63は、夫々4つ球体が周方向に90°の角度間隔で配置されているから、待機位置における正面視において、前球体63と周方向に隣り合う後球体49とは45°の角度間隔で臨むようになっている。なお、4つの前球体63の内の2つは、可動基部41に配設される装飾体部40の長手方向に整列するように前記支持軸46aを挟む両側に位置している(図11参照)。
前記可動基部41の本体部59には、図11に示す如く、前記軸孔59aを挟んで固定部60の形成位置とは反対側(待機位置において下側)の外周縁に、前記駆動歯車52と噛合する歯車部64が所定角度範囲で形成されている。すなわち、前記駆動モータ45を駆動して駆動歯車52を正転および逆転方向に回転することで、可動基部41(右可動体39)は前記支持軸46aを中心として左右方向に揺動する。また、前記歯車部64には、径方向外方に延出する前記被検出部としての第1位置検出片65aおよび第2位置検出片65bが周方向に離間して形成されている。両位置検出片65a,65bは、前記位置検出センサ53の発光素子と受光素子との間に臨み得る位置に設けられており、前記可動基部41の揺動に伴って該発光素子と受光素子との間を位置検出片65a,65bが移動および臨み得るようになっている。そして、第1位置検出片65aを位置検出センサ53で検出した際には、前記待機位置に右可動体39が位置し(図3の実線参照)、第2位置検出片65bを位置検出センサ53が検出した際には、前記作動位置に右可動体39が位置している(図3の二点鎖線参照)。そして、前記位置検出センサ53が検出する右可動体39の位置に基づいて、図示しない制御手段により駆動モータ45が駆動制御されるよう構成される。
なお、前記可動基部41における本体部59および固定部60の外周縁には、該固定部60における延出端縁(後述する装飾カバー67の裏側に臨む縁)を除く部分に、前記前受部62の突出寸法と同一寸法で前側に向けて突出する外壁部66が形成されている(図8参照)。そして、本体部59および固定部60と前記カバー体44の前板44aとの間に、後述する配線を引き回すための隙間を画成するよう構成される。
(装飾体部について)
前記装飾体部40は、図8に示す如く、装飾カバー67と、該装飾カバー67の裏側に配設された基板ベース68と、装飾カバー67および基板ベース68の間に配設されたLED基板69およびレンズカバー70とから基本的に構成されて、装飾カバー67の長手方向の一端が前記可動基部41の固定部60にネジ止め固定されている。実施例では、可動基部41の固定部60に長手方向の一端が固定された装飾体部40は、前記裏ユニット19と透明板18との間に形成される空間内において、図5に示すように可動基部41から離間するにつれて後方に傾斜するよう構成されて、前記待機位置において後述するLED71の光が斜め上方に向けて照射されるようになっている。
前記装飾カバー67は、光透過性を有する合成樹脂材により槍の穂先部を模した形状に形成されると共に、全体が前方に膨出するよう形成されている。装飾カバー67の前面の一部分には、遮光処理により光を透過不能な遮光部67aが設けられており、後述するLED71の光が遮光部67aで遮られることで、装飾カバー67の前面に所要の模様が明輝表示されるようになっている。すなわち、遮光処理されていない領域がLED71からの光を透過可能な光透過部67bとして機能する。なお、遮光処理としては、装飾カバー67に塗装を施したり、アルミ等の金属を蒸着することで実現でき、また光を透過不能な部材を別途取付けることにより実現することも可能である。また装飾カバー67には、前後方向に貫通する開口部分67cが長手方向に離間して複数箇所に形成され、各開口部分67cも前記LED71の光を透過可能な光透過部となる。
前記装飾カバー67の各開口部分67cには、前記レンズカバー70が裏側から夫々嵌合されている。前記LED基板69は、前記装飾カバー67と略相似形で、裏側に隠れる寸法に設定され、該LED基板69と装飾カバー67とで各レンズカバー70が挟まれる。LED基板69の前面には、各レンズカバー70と対応する位置、および装飾カバー67の光透過部67bに対応する位置の夫々に複数のLED71が実装されており、該LED71の光がレンズカバー70および光透過部67bを介して前側に照射されるよう構成してある。なお、LED71は、発光色が単色のものであってもよく、また複数色を発光し得るものであってもよい。
前記装飾カバー67の裏面には、後方に突出する固定突部(図示せず)が複数箇所に設けられると共に、前記LED基板69には、各固定突部と対応する位置に切欠69aが形成されて、固定突部に切欠69aを嵌合することで装飾カバー67に対してLED基板69が位置決めされる。前記基板ベース68は、前記LED基板69と略同一形状に形成されると共に、前記各固定突部と対応する位置の夫々に前後方向に貫通する通孔68aが形成されている。そして、装飾カバー67と基板ベース68との間に前記レンズカバー70およびLED基板69を配置した状態で、基板ベース68の各通孔68aに挿通したネジ72を対応する固定突部に形成したネジ孔に螺挿することで、レンズカバー70およびLED基板69を装飾カバー67との間で挟持した状態で基板ベース68が装飾カバー67に位置決め固定される。なお、基板ベース68には、複数の放熱口68bが形成されている。
前記LED基板69の前面には、前記固定部60側の端部にコネクタ73が設けられ、該コネクタ73に一端が接続する配線は、装飾カバー67と固定部60との隙間から可動基部41の本体部59前側に引き出されるようになっている。前記カバー体44の前板44aには、図7に示す如く、前記第1の突条部57の内側位置に前後方向に貫通する配線口44dが形成されており、前記配線は配線口44dを介して支持部材38の外部に引き出されるよう構成される。また前記可動基部41の前面には、図6または図8に示す如く、前記固定部60における本体部59との連結部および本体部59におけるカバー体44の配線口44dに対応する位置の夫々に第1配線フック74が夫々形成されて、前記配線は、両配線フック74,74に係止されることで、本体部59の前面に沿って引き回された後に、配線口44dから外部に引き出されるようになっている。なお、カバー体44の前面には、第2配線フック75が形成され(図6参照)、配線口44dから引き出された配線が第2配線フック75に結束具を介して結束されるよう構成してある。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
前記遊技盤17に設けた案内レール20に沿って遊技領域18aに打ち出されたパチンコ球は、遊技盤17に設けた遊技釘等に接触して流下方向を変更しながら流下する。前記遊技領域18aを流下するパチンコ球が前記始動入賞装置23に入賞すると、制御手段の制御に基づいて前記図柄表示装置13での図柄変動演出が開始され、図柄変動演出の結果、図柄表示装置13に特定の図柄組み合わせが表示されると大当りが発生し、前記特別入賞装置24が開放してパチンコ球の入賞が許容される。また、前記始動入賞装置23にパチンコ球が入賞すると、前記制御手段の制御条件下で前記各可動演出装置29,30,34,35,36に内蔵のLED71等が発光して光による演出が行なわれると共に、各可動体29a,30a,34a,35a,39を移動する動作による演出が行なわれて、遊技の興趣を高める。特に、右可動演出装置36においては、図5に示す如く、前記装飾体部40が待機位置において上方に向かうにつれて後方に傾斜する姿勢に保持されており、前記LED基板69に実装した複数のLED71を発光することで、該光は装飾体部40に設けられているレンズカバー70および光透過部67bを介して斜め上前方に向けて照射され、パチンコ機10の正面に位置している遊技者に対して右可動演出装置36(右可動体39)の存在をアピールすることができる。なお、前記発光装置37においても、制御手段の制御条件下に発光による演出が行なわれる。
前記右可動演出装置36の右可動体39が待機位置から揺動される場合には、前記制御手段は駆動モータ45を駆動して駆動歯車52を回転させることで、該駆動歯車52に歯車部64が噛合する前記可動基部41が支持軸46aを中心として作動位置に向けて揺動開始する。そして、右可動体39(可動基部41)に設けられた第2位置検出片65bを位置検出センサ53が検出した際に、制御手段が駆動モータ45を停止することで、右可動体39が作動位置で停止される(図3の二点鎖線位置)。また、前記作動位置に揺動された右可動体39を待機位置に復帰させる場合には、前記制御手段が駆動モータ45を逆回転させるよう回転制御して右可動体39を揺動させる。そして、前記第1位置検出片65aを前記位置検出センサ53が検出した際に、前記制御手段が駆動モータ45を停止することで、前記右可動体39が待機位置で停止される(図3の実線位置)。
すなわち、前記待機位置において前記装飾部材26の開口右端縁の上下方向の略全長に亘って延在する長尺な右可動体39が揺動して、前記図柄表示装置13の前側に重なるよう移動することで、遊技者に大きなインパクトを与えることができ、遊技の興趣を大きく向上させ得る。また、実施例の右可動体39は、前述のように下可動体34aの前側に重なる位置を揺動し得るよう構成してあるから、下可動体34aおよび右可動体39が前後の関係で交差するように移動することで、遊技演出の幅を広げることができる。
前記右可動体39の可動基部41は、図9および図10に示す如く、前後の両側から転動自在な前球体63および後球体49で移動自在に支持されている。すなわち、右可動体39の揺動時には前後の球体63,49が転動することで、摺動する場合に比べて著しく抵抗を低減することができる。従って、前記支持部材38に支持されている可動基部41に対して装飾体部40が長く設定された大型の右可動体39においても、該可動体39を円滑に揺動させることができ、かつ右可動体39を揺動する駆動モータ45に加わる負荷も低く抑え得る。
前記右可動体39の揺動に際しては、可動基部41の裏面に接触する後球体49およびカバー体44の裏面に接触する前球体63の夫々が転動するから、該球体63,49が接触する面の摩耗は抑制され、球体49,63による右可動体39の長期に亘る安定した支持が図られ、よって右可動体39の円滑な動作は長期に亘って維持される。更に、前記右可動体39の揺動に際し、前記取付ベース体43に配設した後球体49は、前記可動基部41に突設した第2の突条部61に接触して転動し、該可動基部41に配設した前球体63は、前記カバー体44に突設した第1の突条部57に接触して転動する。すなわち、各突条部61,57は、可動基部41の裏面またはカバー体44の裏面から所要高さで突出しているから、各球体49,63が接触する各突条部61,57が摩耗したとしても、取付ベース体43(具体的には後受部48)が可動基部41の裏面に摺接したり、可動基部41(具体的には前受部62)がカバー体44の裏面に摺接してしまうまでの期間を延ばすことができる。
前記可動基部41の前後に配置される前球体63および後球体49は、何れも周方向に等間隔で配置されているから、可動基部41が前記支持軸46aを中心として揺動する際の右可動体39の動作が安定する。また、前記取付ベース体43の後板43aには裏側に補強板金46が配設されているから、該後板43aが変形するのは抑制される。しかも、補強板金46を後板43aに固定する複数のネジ76は、各後受部48に夫々近接しているから、各後受部48の形成部位が変形するのは一層抑制され、各後受部48に遊嵌されている後球体49の可動基部41に対する接触圧は均一に維持されてより一層の安定した支持が図られる。すなわち、右可動体39の揺動時における前後方向の偏倚は抑制されるから、前述したように右可動体39と下可動体34aとが動作時に前後の関係で交差可能な構成において、両可動体39,34の移動経路を相互に干渉しない範囲でより近づけることができ、パチンコ機自体の前後寸法の短縮化に寄与し得る。
また、前記右可動演出装置36の右可動体39の基準となる待機位置において、前記可動基部41に対する前球体63および後球体49の各位置は、後側に位置して周方向に隣り合う後球体49と後球体49との中間に、前側に位置する各前球体63が臨んでいる(図11参照)。すなわち、正面視において前記支持軸46aを中心とする同一の円周上において8個の球体63,49が等間隔(45°の角度間隔)で位置して可動基部41を支持しているから、当該待機位置において可動基部41を安定して支持することができ、右可動体39を適正な姿勢に保持し得る。また、正面視において前後の球体63,49が周方向に交互に位置することで、正面視において可動基部41に対して球体63,49が接触する周方向の間隔は、前球体63のみまたは後球体49のみでの間隔より小さくなる(半分となる)。すなわち、可動基部41に配設される前球体63、および取付ベース体43に配設される後球体49について、少ない配設数で可動基部41を安定して支持することができ、部品点数を低減してコストを抑えることができる。なお、右可動体39の待機位置において、前記装飾体部40の長手方向が前記支持軸46aの上方に整列した状態で延在しており、該長手方向に沿って2つの前球体63が支持軸46aが挟んで位置することで、該右動体39の安定した保持に寄与している。
前記右可動体39に設けたLED基板69のコネクタ73に接続する配線は、前記第1配線フック74,74に係止されて可動基部41の前面に沿って引き回された後に、前記支持軸46aに近い第1配線フック74に対応してカバー体44に設けられた配線口44dを介して支持部材38の外部に引き出されている。従って、右可動体39が揺動する際に支持部材38の内部で配線の移動を抑制することができ、該配線が前球体63と第1の突条部57との間に入り込むのを防止し得る。
次に、ユニット化されている前記右可動演出装置36における支持部材38に対する右可動体39の組付けについて説明する。
前記後板43aの裏側に補強板金46を配設して支持軸46aが前側に突出されている前記取付ベース体43を、作業台等に後板43aの前面が上向きとなる姿勢で載置したもとで、前記各後受部48の凹部48aに上方から後球体49を夫々嵌め込む。次に、右可動体39における可動基部41を、取付ベース体43の上方から近接して前記軸孔59aに支持軸46aを挿通し、該可動基部41の裏面に形成されている第2の突条部61を後球体49に接触させる。このように取付べース体43に可動基部41を取付けた後、該可動基部41の前受部62の凹部62aに対し、上方から前球体63を夫々嵌め込む。そして、可動基部41に対し、前記固定部60が切欠部58に臨むと共に前記第1の突条部57が前球体63に接触するように前記カバー体44を被せる。このとき、前記支持軸46aの先端を軸受部56で支持すると共に、取付べース体43の固定用ボス51を対応する筒受部55に嵌挿することで、取付ベース体43に対してカバー体44が位置決めされる。最後に、カバー体44の各通孔44cに上方から挿通したネジ54を対応する固定用ボス51のネジ孔51aに螺挿することで、支持部材38に対して右可動体39が揺動自在に支持された状態で組付けられる。
前述したように、前記後球体49が転動自在に遊嵌される後受部48を取付ベース体43の前側に設けると共に、前記前球体63が転動自在に遊嵌される前受部62を可動基部41の前側に設けることで、支持部材38に対する右可動体39の組付けに際しては、各部品を一方向から順に組付けるだけでよく、組付け作業が容易となる。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、透明板と裏ユニットとから遊技盤を構成したが、ベニヤ板からなる遊技盤であってもよい。
(2) 実施例では、支持部材に対して右可動体(可動体)が支持軸を中心として揺動するよう構成したが、支持部材に対して右可動体を平行移動する構成を採用することができ、この場合は該右可動体の平行移動方向に沿って前後の球体が等間隔で配設されていればよく、また突条部についても右可動体の移動方向に沿って設けられていればよい。
(3) 実施例では、後球体を取付ベース体に配設すると共に、前球体を右可動体(可動基部)に配設したが、前後の球体を夫々右可動体の前後に配設して対応する取付ベース体やカバー体に対して各球体が転動自在に接触する構成、あるいは後球体を取付ベース体に配設すると共に前球体をカバー体に配設して、各球体が右可動体の前面または裏面に転動自在に接触する構成等、前後の球体が配設される部材は、右可動体の前後において球体が転動しつつ右可動体を支持し得るものであればよい。
(4) 実施例では、右可動体の前後を球体で支持するよう構成したが、該可動体の移動態様に応じて可動体の上下または左右の両側を球体で支持する構成を採用し得る。
(5) 実施例では、球体で可動体が移動自在に支持される可動演出装置を裏ユニットに配設する場合で説明したが、当該可動演出装置は、透明板や装飾部材に配設されるものであってもよい。また、可動演出装置の遊技盤(透明板、装飾部材、裏ユニット)に対する配設位置は、上下・左右何れの位置であってもよい。更に、可動体における球体で支持される支持部分(可動基部)に対して遊技者から視認可能な視認部分(装飾体部)が上方に延在する構成に限らず、支持部分の遊技盤(透明板、装飾部材、裏ユニット)に対する配設位置に応じて、視認部分が支持部分の側方や下方に延在する構成を採用できる。
(6) 球体の配設数や配設位置等については、支持する可動体の大きさや形状等に応じて任意に設定することができ、例えば各面側において複数列で球体を配設(実施例の場合では同心円上に配設)する構成を採用し得る。また、一方の球体の配設数や配設位置(配設間隔)と、他方の球体の配設数や配設位置(配設間隔)とを異ならせてもよい。
(7) 実施例では、駆動モータからの動力を歯車を介して右可動体に伝達して移動するよう構成したが、動作を伝達する機構はこれに限られるものでなく、リンク機構等、その他公知の機構を採用し得る。また、駆動手段としても、電磁ソレノイド等、その他公知の手段を採用することができる。
(8) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
17 遊技盤
36 右可動演出装置(可動演出装置)
38 支持部材
39 右可動体(可動体)
43a 後板(第2板)
44a 前板(第1板)
45 駆動モータ(駆動手段)
48 後受部(第1の受部)
49 後球体(球体)
57 第1の突条部
61 第2の突条部
62 前受部(第2の受部)
63 前球体(球体)

Claims (5)

  1. 可動体の動作により演出を行なう可動演出装置を遊技盤に備えた遊技機において、
    前記遊技盤に設けられ、前記可動体を挟む両側に臨む第1板および第2板を備え、両板間に可動体が、両板の対向方向と交差する方向に移動自在に配設された支持部材と、
    前記可動体を移動させる駆動手段と、
    前記可動体における前記第1板と対向する一方の面と該第1板との間および該可動体における前記第2板と対向する他方の面と該第2板との間の夫々に転動自在に配設され、前記支持部材に対して可動体を移動自在に支持する複数の球体とを備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記支持部材に対して前記可動体が回動自在に枢支されて、該可動体は基準位置と作動位置との間を揺動するよう構成され、該可動体の一方の面に臨む複数の前記球体および他方の面に臨む複数の前記球体の夫々は、該可動体の周方向に等間隔で配置される請求項1記載の遊技機。
  3. 前記可動体の基準位置において前記可動体の一方の面に臨む各球体の位置は、可動体の他方の面において可動体の移動方向に隣り合う球体の中間に臨むように設定される請求項2記載の遊技機。
  4. 前記支持部材の第2板に、前記球体が転動自在に遊嵌される第1の受部が配設されて、該第1の受部に遊嵌された球体が可動体の対向する他方の面に転動自在に接触すると共に、
    前記可動体の一方の面に、前記球体が転動自在に遊嵌される第2の受部が配設されて、該第2の受部に遊嵌された球体が前記支持部材の対向する第1板に転動自在に接触するよう構成される請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記球体が臨む面には、該球体が転動自在に接触する突条部が前記可動体の移動方向に沿って設けられる請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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