JP2010119670A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装飾部材22に配設される可動演出装置33は、装飾部材22に配設されて前側に臨む盤面装飾板49と、盤面装飾板49の裏側に配設されたモータと、盤面装飾板49の前側に配設された可動体35と、可動体35およびモータに連繋され、該モータの駆動により動作されて可動体35を作動する一対の回動アームとを備える。各回動アームは、少なくとも一部が常に前側から視認可能に露出すると共に、該回動アームの前面には、その露出部位を装飾する装飾部品55が配設される。
【選択図】図16
Description
遊技盤(12)の裏側に配設され、該遊技盤(12)の表示部分(22a)を介して各種図柄を可変表示可能な表示部が前面側に臨む図柄表示装置(14)と、動作により演出を行なう可動演出装置(33)とを備えた遊技機において、
前記可動演出装置(33)は、
前記遊技盤(12)に配設されて前側に臨む盤面装飾部(49)と、
前記盤面装飾部(49)の裏側に配設された駆動手段(36)と、
前記盤面装飾部(49)の前側に配設された可動体(35)と、
前記可動体(35)および前記駆動手段(36)に連繋され、該駆動手段(36)の駆動により動作されて可動体(35)を作動すると共に、少なくとも一部が常に前側から視認可能に露出する作動部材(40,41)と、
前記作動部材(40,41)の前面に配設され、該作動部材(40,41)の露出部位を装飾する装飾部品(55)とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、盤面装飾部に配設した固定装飾部品と、作動部材に配設した装飾部品との形態を同種のものとしたから、可動体の待機位置において前側に露出する装飾部品と固定装飾部品との違和感はなく、統一のとれた装飾効果が得られる。
請求項3の発明によれば、大型の可動体であっても弾性部材によって待機位置に保持することができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される外枠11の開口前面側に、遊技盤12を着脱可能に保持した中枠13が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤12の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置14が着脱し得るよう構成される。また、前記中枠13の前面側には、前記遊技盤12を透視保護するガラス板を備えた前枠15が開閉可能に組付けられると共に、該前枠15の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿16が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠15の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿17が一体的に組付けられており、前枠15の開閉に合わせて上球受け皿17も一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤12は、図2または図3に示すように、略正方形に形成されたアクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板18と、該透明板18の裏面に組付けられる裏ユニット19とから構成される。そして、裏ユニット19の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な前記図柄表示装置14が着脱自在に取付けられると共に、裏ユニット19に形成された前後に開口する可視表示部68a(図17参照)を介して図柄表示装置14の表示部を前面側から視認し得るようになっている。
図2に示すように、前記透明板18の前面には、内レール20と外レール21が半円弧状に配設されて、両レール20,21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域12aが透明板前面に画成され、図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域12a内に打ち出されるようになっている。なお、内レール20は、透明板18の左側の上部に開放端を臨ませるよう構成され、打球発射装置から発射されたパチンコ球は、透明板18の下側から左側に両レール20,21で案内され、内レール20の開放端から遊技領域12aの上部に打ち出される。
前記裏ユニット19は、図3または図17に示す如く、透視不能な合成樹脂材(例えばABS樹脂)から、外郭形状が前記透明板18と略整合する大きさおよび形状に形成されて前側に開口する箱枠状の枠状本体68を有し、該枠状本体68の略中央位置に前記可視表示部68aが矩形状に開設されている。枠状本体68の上下左右の4辺の前端には、外方に向けて透明板18と平行に延出するフランジ部68bが夫々形成されており、前記透明板18は、枠状本体68の上下および左右のフランジ部68bの前面に裏面を当接した状態で配設されて、該透明板18の裏面と枠状本体68との間に所要の空間を画成するよう構成してある。そして、透明板18と枠状本体68との間の空間に臨むように裏ユニット19に配設した装飾用の各種の部品が、透明板18を介して前側から視認可能に構成されている。
前記装飾部材22は、透明板18に開設した装着孔(図示せず)に前側から挿入したもとでネジ止めされ、略中央位置に開設した開口部22aを介して、前記図柄表示装置14の表示部が遊技盤12の前側から視認可能に構成される。すなわち、装飾部材22の開口部22aが、図柄表示装置14の表示部を前面側から視認可能に臨ませるための遊技盤12の表示部分となっている。装飾部材22の上縁部には、前方に延出する庇部が形成され、前記遊技領域12aに打ち出されたパチンコ球が図柄表示装置14における図柄変動ゲームが展開される領域を横切って流下するのを該庇部で規制するよう構成される。装飾部材22には、遊技盤のモチーフとなるキャラクター等に関連する意匠が施されると共に、各種の装飾品28が配設されている。
前記装飾部材22に配設される可動演出装置33は、装飾部材22に対する取付基体となるケース体34と、該ケース体34の前側に上下方向に揺動可能に配設される可動体35と、該ケース体34の裏側に配設されて可動体35を作動する駆動手段としてのモータ36と、可動体35に配設された第1の照明装置37と、ケース体34に配設された第2の照明装置56とから基本的に構成される。
前記可動体35は、図4に示す如く、所要形状に形成されたカバー部材57と、該カバー部材57の裏側に組付けられるベース部材58と、両部材57,58の間に内部画成される空間Sに収容される透明部材38および反射部材39と、ベース部材58に配設される第1の照明装置37の第1基板37aとを基本的に備え、該可動体35は、ベース部材58に連結された一対の回動アーム(作動部材)40,41を介して前記ケース体34に揺動自在に配設されている。
前記ベース部材58の裏側には、前記カバー部材57の光透過部57aを照明するための第1の照明装置(照明装置)37を構成する第1基板37aが配設されている。この第1基板37aは、図4および図7に示す如く横長矩形状に形成され、該第1基板37aの前側を向く実装面に、複数の発光体としての第1LED37bが実装されている。そして、第1基板37aの実装面を前記取付壁42bの後端に当接した状態で、該基板37aがベース部材58に対して板状本体42と平行な姿勢でネジ止め固定される。なお、ベース部材58の板状本体42は、前記カバー部材57の裏面および光透過部57aと平行に臨んでおり、従って第1基板37aはカバー部材57と平行に延在している。また第1基板37aは、前記開口部42aを塞ぐ大きさに設定されると共に、取付壁42bに第1基板37aを取付けた状態で、図7に示す如く、開口部42a内に前記第1LED37bが臨むようになっている。この第1LED37bは、第1基板37aと直交する前方に向けて光を照射するよう設定される。なお、第1LED37bとしては、単色またはフルカラーの発光を行ない得るものが採用される。また実施例では、第1基板37a、第1LED37bおよび可動体35を構成するカバー部材57、後述する反射部材39や透明部材38から第1の照明装置37が構成される。
前記可動体35の空間Sには、ベース部材58の開口部42aと対応する位置に、前記第1LED37bから前方に向けて照射される光を、ベース部材58の上端部側(カバー部材57の他端部側)に向けて照射する反射部材39が配設されている。この反射部材39は、非光透過性の樹脂材料から開口部42aと略同じ長さ寸法に形成され、図10および図11に示す如く、その下面には、一対の突片45a,45aからなる位置決め部45が、左右方向に所定間隔離間して複数設けられている。そして、ベース部材58の前記側壁43に突設した各突起43aが、対応する位置決め部45における突片45a,45aの間に形成されている凹部45bに嵌挿された状態で、反射部材39はベース部材58に対して位置決めされる(図6参照)。なお、反射部材39の左右端部の下面は、ベース部材58の下側の側壁43の対応する位置の形状に倣う形状に形成されて、反射部材39が側壁43上に安定した載置状態で支持されるようになっている。
前記可動体35の空間Sに、板状の透明部材38が収容されている。この透明部材38には、図8および図9に示すように、複数の位置決め孔38aが穿設されており、各位置決め孔38aに、前記ベース部材58に突設した位置決めピン42cが嵌挿した状態で、当該透明部材38はベース部材58に対して位置決めされるようになっている。透明部材38の下端には、前記反射部材39の第1の反射面39aと対応する傾斜面38bが形成されており、該傾斜面38bと第1の反射面39aとを当接した状態で、両部材38,39が空間S内に位置決めされる(図7参照)。そして、反射部材39および透明部材38は、前記カバー部材57とベース部材58とを組付けることで、両部材57,58(具体的にはカバー部材57の裏面とベース部材58の板状本体42の前面)で挟持されて位置決め保持されるようになっている。また空間S内に位置決めされた透明部材38の前後の面は、対応するカバー部材57の裏面および板状本体42の前面に平行に当接するのに対し、カバー部材57における光透過部57aの裏面と透明部材38の前面との間には、該光透過部57aに対応する部分が前側に凹状となっている分だけ隙間が画成される。なお、透明部材38が空間S内に収容された状態で、カバー部材57の光透過部57aの全体と透明部材38の前面とが対向するようになっている。
前記ケース体34は、図5に示す如く、後側に開口する前半体46と、前側に開口する後半体47とを前後の関係で着脱自在に組付けることで、内部に所要の収容室34aを画成するよう構成される。前半体46には、後半体47で覆われない位置に、前後に貫通する固定用通孔46aが複数形成されている。また前記装飾部材22における収容部22bには、各固定用通孔46aに対応する位置に、ネジ孔を形成した固定部(図示せず)が設けられており、各固定部の後側に対応する固定用通孔46aを臨ませた状態で、該通孔46aに挿通したネジを固定部のネジ孔に螺挿することで、当該ケース体34、すなわち可動演出装置33が収容部22bに臨む状態で装飾部材22に位置決め固定される(図1,図2参照)。
前記ケース体34の前側には、前記可動体35を上下に揺動させる一対の回動アーム40,41が回動自在に配設されている。両回動アーム40,41に関し、区別する場合は、図4の左側のものを第1の回動アーム40と指称すると共に、右側のものを第2の回動アーム41と指称する。各回動アーム40,41は、図4に示す如く、長手方向の一端に、後方に延出する作動軸51が一体回転自在に配設されており、該作動軸51が、前記盤面装飾板49および前半体46の軸用通孔49a,48aに前側から挿通されて回動自在に支持されている。また各回動アーム40,41の長手方向の他端に軸孔40a,41aが形成されており、該軸孔40a,41aに、前記可動体35に配設した対応する支持軸44が回動自在に挿通されている。そして、可動体35は、前記装飾部材22における開口部22aの上方の待機位置(図1,図2,図12,図14参照)と、前記図柄表示装置14における表示部の前側に一部が臨む下方の作動位置(図13,図15,図16参照)との間を、一対の回動アーム40,41を介して一定の姿勢を維持したまま平行移動するよう構成される。なお、前記支持軸44は、前記ベース部材58に着脱自在に固定される抜止め部材54によって軸孔40a,41aから抜けないよう構成される。また抜止め部材54には、対応する回動アーム40,41の回転軌跡上に臨む係止部54aが形成されており、可動体35が作動位置から待機位置に至ったときに、該抜止め部材54の係止部54aに回動アーム40,41が当接することで、該回動アーム40,41を回動規制して可動体35を待機位置に保持するよう構成されている。
前記ケース体34には、前記盤面装飾板49および突出面部50を裏側から照明する第2の照明装置56が収容されている。この第2の照明装置56は、前記収容室34aの全体に亘って延在する第2基板56aと、該第2基板56aの前記前半体46に対向する前側の実装面に実装される第2LED56b,56cとから基本的に構成される。実施例では、種類の異なる2種類の第2LED56b,56cが用いられており、一方の第2LED56bは、前半体46の後退部48に対応する領域において所定パターンで実装されて、該第2LED56bから照射される光によって前記盤面装飾板49を裏側から照明するよう構成されている。また他方の第2LED56cは、前半体46の突出面部50に対応する領域において所定パターンで実装されて、該第2LED56cから照射される光によって突出面部50を裏側から照明するよう構成される。2種類の第2LED56b,56cは、盤面装飾板49と突出面部50との色彩の違い対応して異なる色で発光し得るよう設定されており、多彩な発光演出を行ない得るようにしてある。実施例では、有色の盤面装飾板49に対応する第2LED56bは白色の単色発光タイプが採用され、透明で光拡散処理が施されている突出面部50に対応する第2LED56cはフルカラータイプが採用されている。
前記第2基板56aには、前記前半体46の各軸用通孔48aに対応する位置に貫通孔56dが夫々形成されており、前記回動アーム40,41の各作動軸51が、該貫通孔56dを介して第2基板56aの後方に延出するよう構成される。そして、第2の回動アーム41に配設されている作動軸51が、ケース体34に配設されている作動機構59に連係されて、該作動機構59によって所定角度範囲で揺動するよう構成されている。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、遊技盤を透明板と裏ユニットとから構成したが、合板からなる不透明な板体を遊技盤とし、該板体に開設した開口部に装飾部材を配設した構成を採用し得る。
(2) 実施例では、可動演出装置を装飾部材の上部側に設けたが、該可動演出装置の配設位置は、装飾部材の下部側あるいは左右の側部に設けてもよい。
(3) 実施例では、一対の回動アームを揺動させる作動機構の伝達手段として歯車機構を用いたが、モータからの動力を回動アームに伝達し得るものであれば、ベルト−プーリやラック−ピニオン等、その他の機構を採用し得る。
(4) 実施例では、一対の回動アームによって可動体を平行移動させる場合で説明したが、一本の回動アームによって可動体を待機位置と作動位置との間を移動させるよう構成することができる。
(5) 実施例では、ケース体の前面に別部材としての盤面装飾板を配設したが、該ケース体の前面の全体に直に盤面装飾部を設けてもよい。この場合に、盤面装飾部において複数の領域で異なる光拡散処理を施したり、異なる色彩を付与する構成を採用し得る。
(6) 実施例では、可動体に第1の照明装置を配設したが、第1の照明装置を透明板自体に配設したり、あるいは前枠や中枠等に配設してもよい。
(7) 実施例では、第1LEDからの光を反射する反射部材と透明部材とを別体としたが、透明部材に傾斜する第1の反射面を形成する構成を採用し得る。または、透明部材を省略して反射部材の第1の反射面で反射した光を、ベース部材の板状本体の前面や側壁の内面に形成した第2の反射面で反射して前方に照射するよう構成してもよい。この場合は、第2の反射面が形成されるベース部材も第1の照明装置を構成するものとなる。
(8) 実施例では、第1の照明装置の発光体としてLEDを採用したが、発光体はランプやその他の光源を使用可能である。
(9) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やスロットマシン、あるいはパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
14 図柄表示装置
22a 開口部(表示部分)
33 可動演出装置
35 可動体
36 モータ(駆動手段)
40 第1の回動アーム(作動部材)
41 第2の回動アーム(作動部材)
49 盤面装飾板(盤面装飾部)
52 固定装飾部品
55 装飾部品
64 引張りコイルバネ(弾性部材)
Claims (3)
- 遊技盤の裏側に配設され、該遊技盤の表示部分を介して各種図柄を可変表示可能な表示部が前面側に臨む図柄表示装置と、動作により演出を行なう可動演出装置とを備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
前記遊技盤に配設されて前側に臨む盤面装飾部と、
前記盤面装飾部の裏側に配設された駆動手段と、
前記盤面装飾部の前側に配設された可動体と、
前記可動体および前記駆動手段に連繋され、該駆動手段の駆動により動作されて可動体を作動すると共に、少なくとも一部が常に前側から視認可能に露出する作動部材と、
前記作動部材の前面に配設され、該作動部材の露出部位を装飾する装飾部品とを備える
ことを特徴とする遊技機。 - 前記盤面装飾部の前面に固定装飾部品が配設され、前記作動部材に配設される装飾部品は、該固定装飾部品と同種の形態に形成される請求項1記載の遊技機。
- 前記可動体は、前記作動部材によって上方の待機位置と下方の作動位置との間を上下方向に往復移動するよう構成されると共に、該可動体は、弾性部材によって常には待機位置に向けて付勢される請求項1または2記載の遊技機。
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