JP4162243B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、発光する装飾装置を備えた遊技機に係わり、特に、光による高い装飾性を得るための技術に関する。

パチンコ機などの遊技機では、各種の電飾装置を備え、これらの発光状態を遊技状態の変化に伴って変化させることで遊技者の気分を高揚させて演出効果を高めることが行なわれている。このような電飾装置は、光透過性を備えた装飾板の背後に固定設置された発光部を単に点灯、点滅、消灯させるだけのものが多く、遊技者に与える視覚的装飾効果に乏しかった。

また、光による視覚的装飾効果を高めるために光の進行方向を変化させるようにした遊技機が以下に示す特許文献1に開示されている。この遊技機では、回転する傾斜反射板に光を照射することで、この傾斜反射板に反射された光の進行方向が回転灯のように変化するようになっている。

特開平14−346064号公報

傾斜反射板を回転させることで光の進行方向を回転灯のように変化させても、1つの光が向きを変えるだけなので、高い視覚的装飾効果は得られない。特に、光の回転する面が遊技盤とほぼ垂直な場合には、特定の角度範囲では光が遊技者側を向き、他の角度範囲では光が遊技者から見えなくなるので、単に点滅するものと大差のない装飾効果しか得ることができなかった。

本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、優れた視覚的装飾効果を発揮する光装飾装置を備えた遊技機を提供することを目的とするものである。

かかる目的は、以下に示す各項の発明により達成される。

請求項1に係わる発明は、遊技盤の中央部に、可変表示装置(18)と、該可変表示装置(18)の周囲に配置された光装飾装置(20a)とを備え、
前記装飾装置(20a)は、光軸が前記遊技盤と平行な光ビームを遊技盤の外側へ向けて照射する第1、第2照明部(51a、51b)と、これら照明部(51a、51b)の照射する光ビームの照射方向を周期的に変化させる可動機構部(52)とを有し、
前記可動機構部(52)は、第1照明部(51a)の照射する光ビームの照射方向と第2照明部(51b)の照射する光ビームの照射方向とを異なる周期で変化させる
ことを特徴とする遊技機である。

上記発明によれば、光による装飾は、複数の照明部(51a、51b)の照射する光ビームの照射方向が、異なる周期で周期的に変化するように行なわれる。異なる周期で変化させることにより、複数の照明部(51a、51b)が照射する光の相互関係が様々に変化して優れた視覚的装飾効果を奏するようになる。たとえば、複数の光が交差したり互いに平行になったりするような変化に富む装飾効果が発揮される。また照明部(51a、51b)の照射する光が遊技盤(11)を背景にして変化する。光の照射方向などの周期的な変化が遊技盤(11)を背景にして行なわれるので、背景の定まらない空間に照射する場合に比べて、背景と光との対比効果が生まれて光が引き立つようになる。
光軸が遊技盤(11)とほぼ垂直な面内で変化するようにすると、特定の角度範囲では光が遊技者側を向き、他の角度範囲では光が遊技者から見えなくなるので、単に点滅するような変化になってしまうが、本発明のように光軸を遊技盤(11)と略平行な面内で変化させれば、変化する光を遊技者側から常に観察することができ、優れた視覚的装飾効果を発揮することができる。

光ビームの照射方向の変化は直線的、円弧、任意曲線、ランダムな方向など、適宜でよい。

射方向の変化する角度範囲は複数の照明部(51a、51b)相互間で同一でも相違してもよい。

請求項2に係わる発明は、遊技盤の中央部に、可変表示装置(18)と、該可変表示装置(18)の周囲に配置された光装飾装置(20a)とを備え、
前記装飾装置(20a)は、光軸が前記遊技盤と平行な光ビームを遊技盤の外側へ向けて照射する第1、第2照明部(51a、51b)と、これら照明部(51a、51b)の照射する光ビームの照射方向を周期的に変化させる可動機構部(52)とを有し、
前記可動機構部(52)は、第1照明部(51a)の照射する光ビームの照射方向と第2照明部(51b)の照射する光ビームの照射方向とを同一周期で変化させる
ことを特徴とする遊技機である。

上記発明によれば、光による装飾は、複数の照明部(51a、51b)の照射する光ビームの照射方向が同期して周期的に変化するように行なわれる。同一周期で変化させることにより、複数の照明部(51a、51b)が照射する光が規則的に変化して統一感のある視覚的装飾効果を奏するようになる。同一周期であれば、位相は一致しても相違してもよい。

請求項3に係わる発明は、遊技盤の中央部に、可変表示装置と、該可変表示装置の周囲に配置された光装飾装置とを備え、
前記装飾装置は、光軸が前記遊技盤と平行な光ビームを遊技盤の外側へ向けて照射する第1、第2照明部と、これら照明部の照射する光ビームの照射方向を周期的に変化させる可動機構部とを有し、
前記可動機構部は、第1照明部の照射する光ビームの照射方向と第2照明部の照射する光ビームの照射方向とを同一周期かつ異なる位相で変化させる
ことを特徴とする遊技機である。

上記発明によれば、光による装飾は、複数の照明部(51a、51b)の照射する光ビームの照射方向が同期しかつ異なる位相で周期的に変化するように行なわれる。同一周期かつ異なる位相で変化させることにより、変化に富む視覚的装飾効果を奏するようになる。

請求項4に係わる発明は、第1照明部(51a)の照明範囲と、第2照明部(51b)の照明範囲とが少なくとも一部で重複するようにした
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の遊技機である。

上記発明によれば、照明範囲の重複箇所を設けることで、より一層多様な装飾効果が発揮される。照明部(51a、51b)の照射する光ビームの照射方向を周期的に変化させた際に、照明範囲の重複箇所で実際に光同士が重なるタイミングが生じるように構成するとよいが、照明範囲は重複しているが実際には光同士が重なるタイミングが生じないように構成することもできる。照明範囲は少なくとも一部が重複すればよく、全部が重複してもよい。

請求項5に係わる発明は、前記装飾装置(20a)を覆うカバー部材(20b、55)を設け、
前記カバー部材(20b、55)は、前記光装飾装置(20a)を遊技機の正面を臨む方向から覆う不透明部(20b)と、照明部の照射する光ビームを透明部(55)とを有する
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の遊技機である。

上記発明によれば、カバー部材(20b、55)は、遊技者側から可動部分を見えなくしつつ、照明部(51a、51b)の光を透明部(55)分から外部へ透過させる。透明部分は、透明な部材を配してもよいし開口を設けてもよい。不透明部分は、可動部分が可動する様子を遊技者から見え難くするものであれば、磨りガラスのような半透明でもよいし縞模様などで部分的に不透明にするものでもかまわない。

本発明に係わる遊技機によれば装飾装置が有する複数の照明部の照射する光ビームの照射方向が周期的に変化するので、複数の照明部が照射する光が様々に変化して優れた視覚的装飾効果を発揮することができる。

特に、複数の光ビームの照射方向を異なる周期で変化させるものでは、複数の光の相互関係が不規則に変化するように見えるので、より一層変化に富む装飾効果を得ることができる。

また、複数の光ビームの照射方向を同じ周期で変化させるものでは、複数の光が規則的に変化して統一感のある視覚的装飾効果が発揮される。同じ周期であっても複数の光の変化する位相を相違させたものでは、位相の違いにより1周期の中での光の相互間の動きに変化を持たせつつ、各周期では同じ変化が繰り返されるので、変化の中にも安定した視覚的装飾効果を得ることができる。

第1照明部の照明範囲と第2照明部の照明範囲とが少なくとも一部で重複するようにしたものでは、たとえば、複数の光が交差したり互いに平行になったりするような変化に富む装飾効果を得ることができる。

光ビームの光軸が遊技盤と平行となるように設定したものでは、照明部の照射する光が遊技盤を背景にして変化するようになり、背景と光との対比効果で光が引き立ち、優れた視覚的装飾効果を発揮することができる。

装飾装置をカバー部材で覆い、遊技者からは装飾装置の可動部分を見えなくしつつ照明部の光は外部へ透過させるようにしたので、遊技者は装飾装置が可動している様子に気を取られることなく光の演出にのみ注目することができ、視覚的装飾効果が向上する。

以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。

図1は、本発明の実施の形態に係わる遊技機10を示す正面図である。遊技機10は、一般にパチンコ機と称される装置であり、遊技者の発射操作により球が打ち出されることで遊技が進行する遊技機本体10aと、これに付設され、有価価値カードの挿入により球を貸し出すカードユニット(CR球貸機)10bとから構成されている。

遊技機本体10aは、遊技者の発射操作によって打ち出された球が移動しながら落下する遊技領域としての遊技盤11を有している。遊技盤11の下方には、貸出球や払出球を貯留する上受け皿12が設置され、さらにその下方には上受け皿12から溢れた球を貯留する下受け皿13が設置されている。下受け皿13の右横には、球の発射操作を行なうためのハンドル14が設けてある。

遊技盤11には、落下する球の流れに変化を与えるための釘(図示省略)、センターケース15、始動口16、大入賞口17等が設けてある。センターケース15の上部には、光装飾装置20が設けてあり、センターケース15の枠内には可変表示装置18が配置してある。遊技盤11の最下部には、いずれの入賞口にも入らず落下してきた球を機外に排出するためのアウト口19が設置されている。

始動口16は、一般に始動チャッカーと称されるものであり、始動口16へ球が入賞することにより可変表示装置18で実行される可変表示(可変表示遊技または特別図柄遊技とも称される)の実行権が確保される。

可変表示装置18は、液晶ディスプレイなどの表示装置で構成される。可変表示装置18には、CRT表示器、ドラムユニット、LED、有機ELディスプレイ等を採用することも可能である。

可変表示装置18で実行される可変表示は、表示領域上で識別情報(図柄)がスクロール変動し、このスクロール変動が停止して最終的に確定表示された図柄の組み合わせ(表示結果)が、予め定めた特定の組み合わせ(特定表示態様)の場合に「当り」になる表示遊技である。たとえば、「0」〜「9」の中の任意の数字を表わした図柄が3つの表示部で可変表示され、特定表示態様として、いわゆるスロットル遊技のように「777」など同一数字が揃う表示結果が確定すると当りになる表示遊技を実行するようになっている。可変表示の表示結果が特定表示態様に確定すると、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特定遊技状態が発生する。

大入賞口17は、特定遊技状態を生成するための入賞口であり、一般にアタッカーと称される。大入賞口17は、ソレノイド等で駆動され、その入賞口が球の入賞しない閉状態と入賞容易な開状態とに変化するように構成されている。

可変表示装置18で実行された可変表示の表示結果が特定表示態様に確定すると、大入賞口17が所定回数開閉されて特定遊技状態が形成され、大当り遊技が実行される。大入賞口17は所定時間または所定入賞数を限度に開いて閉じる動作を行ない、その繰り返し動作を所定回数行なう。

図2は、センターケース15の斜視図であり、図3は、センターケース15のうち光装飾装置20を構成する部分の分解斜視図である。センターケース15は、可変表示装置18を納める中空領域を囲むように構成された本体フレーム15aを有している。光装飾装置20は、この本体フレーム15aの上辺部分に組み付けられている。センターケース15の各部は樹脂で形成されている。

光装飾装置20は、可動光演出装置20aと、この可動光演出装置20aの前面を覆う前面装飾装置20bとから構成される。可動光演出装置20aは、複数の光ビームを上方に向けて照射する装飾装置であり、各光ビームの照射方向が様々に変化するように構成されている。図3に示すように、前面装飾装置20bは、面発光する光装置であり、面発光部分となる光拡散板31と、光拡散板31の周囲を覆って装飾する前面カバー32と、光拡散板31の背後に配置される反射シート33と、反射シート33のさらに背後に配置される導光板34aと、光拡散板31に向けて光を照射するためのLED基板35とから構成される。導光板34aは、枠部材34の中に取り付けられている。

LED基板35は、本体フレーム15aの上辺部分に一体成型された一対のガイド溝を成す基板保持部15bに差し込まれて保持される。また、前面カバー32、光拡散板31、反射シート33、枠部材34(導光板34a)は前面側からこの順に重なるように本体フレーム15aの上部に組み付けられる。反射シート33は光拡散板31と導光板34aとに挟持されて固定される。

図4は、可動光演出装置20aの正面図であり、図5は、可動光演出装置20aの斜視図である。可動光演出装置20aは、発光部が外側を向くようにして略円弧状に配列された複数の照明部51a〜51eと、これらの照明部51a〜51eを揺動させてその位置や光の照射方向を変位させる可動機構部52と、この可動機構部52が取り付けられる取付板53と、照明部51a〜51eを揺動させるための駆動源54(図3参照)と、複数の照明部51a〜51eを上方から覆う円弧状の屋根型を成す透明カバー55とから構成される。駆動源54には電動モータを使用している。

可動機構部52は、駆動源54の回転軸に取り付けられた駆動歯車61の回転を伝達する複数の従動歯車62と、これら従動歯車62の回転運動を照明部51a〜51eの揺動動作に変換するリンク機構63a〜63eとから構成される。従動歯車62は可動機構部52の前段部に含まれ、リンク機構63a〜63eの一部は可動機構部52の後段部を成している。

各リンク機構63a〜63eは、クランクレバー機構の4節リンクを成している。図5の左端のリンク機構63aを例に説明すれば、その第1節64a(固定された節)は従動歯車62aの回転中心にあり、第2節64b(移動する節)は従動歯車62a上の偏心した位置に設けられている。従動歯車62aは第1節64aと第2節64bとの間を結ぶ第1リンクとしての役割を果たす。従動歯車62aには第2リンク65aの一端が軸支され、第2リンク65aの他端は第3リンク65bの一端と第3節64c(移動する節)で連結されている。第3リンク65bの途中に設けた第4節64d(固定された節)は取付板53から延びる支柱71の先端に設けてある。取付板53は第4節64dと第1節64aとをつなぐ固定された第4リンクとしての役割を果たす。第3リンク65bは第4節64dを越えて延びており、その先端に照明部51aが取り付けてある。

従動歯車62が回転すると第3リンク65bが第4節64dを中心に揺動し、これに伴って第3リンク65bの先端に固定された照明部51aが左右に揺動するようになっている。他の照明部51b〜51eについても同様である。なお、従動歯車62の歯数は、各照明部51a〜51eの揺動周期が相違するように設定してある。また、各照明部51a〜51eには、配線68を引っ掛けて固定するための配線止めフック69が形成されている。

図6は、可動光演出装置20aの一部を成す取付板53を示している。取付板53は、ベース板72と断面L字状の取付縁部73とを備えている。ベース板72は、略扇型を成しその下部を直線状としたような形で、取付縁部73は、ベース板72の円弧側端部にベース板72から垂直に立設した補強壁73aと、この補強壁73aの上端から直角に屈曲して外方へ延びる円弧状の縁部73bとから構成される。縁部73bの両端に設けた螺子穴80aを利用して可動光演出装置20aが光装飾装置20に固定される。また、螺子穴80bを利用して透明カバー55が縁部73bに固定される。

ベース板72の略中央には、駆動源54の回転軸に取り付けられた駆動歯車61を裏側から表側に出すための穴部74が形成され、その左右の各所に従動歯車62を軸支するための支柱75が立設されている。また、ベース板72の円弧側端部よりやや内側にはこの円弧に沿って複数の支柱71a〜71eが立設されている。

また、従動歯車62の外周縁(取付縁部73側に臨む側)に沿って波打つような形状の隔離壁76がベース板72に立設されている。隔離壁76は、左端の支柱71aから右端の支柱71eまでの間に掛け渡されている。各支柱71は、隔離壁76と補強壁73aとの間に挟まれるように立設されており、各支柱71の側部は直にあるいは補強リブ78を介して隔離壁76と補強壁73aとにそれぞれ連結固定されている。

また、ベース板72のうち補強壁73aと隔離壁76とこれらに連結固定された支柱71とで四方を囲まれた部分の数箇所には支柱71への配線68を通すための挿通穴79が形成されている。また、取付縁部73の縁部73bおよび補強壁73aには各挿通穴79へ通じるようにスリット81が形成されている。スリット81は、配線68を挿通穴79に通すために利用され、必要な配線68がちょうど通るほどの幅を有している。スリット81の途中には他の部分より幅狭の箇所を形成する抜け止め突起81aが形成されている。抜け止め突起81aの箇所では配線68がかろうじて通る程度のスリット幅になっている。なお、取付板53は、全体が樹脂で一体成型されている。

隔離壁76は従動歯車62より高く設定されている。取付縁部73の各支柱71はその先端が従動歯車62よりさらに高くなるように設定されている。なお、図5に示すように、各照明部51を揺動させるリンク機構63は、従動歯車62aから第2節64bおよび第3節64cの箇所で一段ずつ高さを増すように連結されており、第2リンク65aおよび第3リンク65bは隔離壁76の上を越えるように掛け渡されている。

図5、図6に示すように、隣り合う照明部51aと51bおよび照明部51dと51eとは互いの隣接する側部から配線68を引き出すようになっており、それらの隣接する照明部同士の間に挿通穴79およびスリット81を設けて配線の引き回しに共通利用するようになっている。これにより、挿通穴79やスリット81を設ける箇所が減り、取付板53としての強度低下を少なく抑えている。また、1つの挿通穴79を余裕のある大きさにしたので、照明部51の揺動に応じて配線68が自由に屈伸するための空間を得ることができ、配線68の損傷が防止される。

また、配線68は隔離壁76の存在により従動歯車62に接触したり挟み込まれたりすることがなく、それらによる配線68の断線やショートが防止される。

また、スリット81を設けたので、配線68をその先端から挿通穴79に通す必要がなく、配線68の途中部分をスリット81から挿通穴79に通せばよいので、配線の引き回し作業が楽になる。さらに抜け止め突起81aの存在により、使用中に配線68がスリット81を逆に辿って抜けてしまうことがない。さらに、各照明部51aから51eに配線止めフック69を設けてこれに配線68を引っ掛けるようにしたので、配線68が照明部51a〜51eと取付縁部73の縁部73bとの間に挟まれることや配線68の絡まりが防止される。

また、取付板53は一体成型により全体の強度が高まるように作成されている。さらに、支柱71を隔離壁76と補強壁73aとに連結固定したので、支柱71がしっかりと直立し、各照明部51a〜51eがぶれずに安定した動きになる。

図7は照明部51の外観を、図8は照明部51の中央縦断面を示している。照明部51は、リンク機構63の第3リンク65bと一体に成型された本体ケース91と、回路基板92と、回路基板92に取り付けられた光源部93(図8参照)およびコネクタ94と、集光手段としてのレンズ部95とから構成される。

第3リンク65bには、リンク機構63の第3節64cを成す突起と第4節64dとなる支柱71が挿入される穴部とが形成されている。光源部93にはLED(発光ダイオード)を使用している。光源部93に給電する配線68はコネクタ94に接続される。レンズ部95は、本体ケース91に形成された開口部91aに嵌め込まれ、本体ケース91に内蔵された光源部93が発する光を集光して平行なビーム状の光として外部へ出力する機能を果たす。

図9は、光装飾装置20の左右中央部における縦断面を示している。この図では前面装飾装置20bを詳細に示し、可動光演出装置20aに係わる部分は簡略図示してある。発光面を成す光拡散板31とその周囲を覆って装飾する前面カバー32とは、組み付け状態では互いのおもて面が略同一平面状となる。前面カバー32のうち光拡散板31の周囲を覆う部分は鏡面のメッキ塗装で仕上げてあり、そのうち光拡散板31の下端に隣接する部分は、その裏側に配置されたLED基板35やその光源部35aを遊技者側から見えなくするための不透明な目隠し部32aを成している。

この目隠し部32aと隣接する光拡散板31の下端部には裏側へ突出した突起部31aが当該光拡散板31の下端部に沿って延設されている。光源部35aは、突起部31aの下方に突起部31aの延設方向に沿って一列に多数配列されており(図3参照)、それぞれ突起部31aに向けて光を照射するように構成されている。光源部35aは複数の色を発光可能なものである。ここでは、赤、緑、青を発光可能なLED素子を使用している。

図9に示すように、突起部31aは、先端に向かって先細りした断面形状を成している。詳しくは光源部35aに臨む面(下面)が光拡散板31のおもて面と略垂直となり、かつこの光源部35aに臨む面(下面)とこれに対向する面(上面)との距離が突起部31aの先端に向かって狭くなる形状をなしている。光源部35aと突起部31aの下面とは略平行になるので、光源部35aからの光が効率良く突起部31aに入射する。また、入射した光は突起部31aの傾斜した上面に反射されて光拡散板31のおもて面方向へ進行し、光拡散板31の中に効率よく取り込まれる。

また、目隠し部32aの裏面は先に述べた鏡面のメッキ塗装により反射面を構成しており、光源部35aからの光を反射して突起部31aに向かう光を増加させる効果を有する。同様に、光拡散板31の上端面に隣接する前面カバー32は反射面を成しており、光拡散板31の上端から漏れ出る光を反射させて光拡散板31の内方へ戻す機能を果たしている。これにより、光拡散板31の上部での輝度の低下が少なくなる。各反射面は、鏡面のメッキ塗装によるほか反射シートで構成してもよい。

光拡散板31の裏側には反射シート33が配置されているので、光拡散板31の中を伝播する光の裏側への漏れが防止される。さらに反射シート33は遮光性を有し、裏側に配置されている可動光演出装置20aの内部構造を遊技者側から見えなくする機能を果たす。すなわち、可動光演出装置20aは、前面装飾装置20bを覆い隠す不透明なカバー部材としての機能を果たす。なお、反射シート33に絵柄を施してもよい。光拡散板31を通して反射シート33の絵柄が観察されて装飾効果を高めることができる。反射面を構成すれば、反射シート33に代えて鏡面のメッキ塗装などでもよい。

光拡散板31は透明な樹脂で形成されており、図10に示すように、縦横の格子状に細溝状のカット31bを光拡散板31の裏側に施してある。光拡散板31の内部を伝播する光がカット31bの部分から外部に出射することで光拡散板31が面発光するように見える。光源部35a(目隠し部32a側)から遠ざかるに連れてカット31bの間隔を細かくすることで光の拡散能力が高まるようにしてある。これにより、光源部35aから遠ざかることによる光量の減少分が光拡散能力の増大で補われ、光拡散板31の全面が略均一な輝度で発光する。

図9に戻って説明を続ける。反射シート33を裏側から挟持する導光板34aは、その下端が光源部35aの上方に近接し、上部は光拡散板31および前面カバー32を越えた位置でおもて側へ屈曲して光の放出部34bを形成している。導光板34aの下端には光源部35aから光が入射し、この光が内部を伝播して放出部34bを薄っすらと光らせるようになっている。枠部材34のうち放出部34bの上方を覆う部分は遮光性を有し、可動光演出装置20aの各照明部51からの光が前方へ漏れ出ることを防止している。なお、センターケース15は、透明カバー55の途中にある段差部より右側(駆動源54側)の部分が遊技盤11の内部に埋め込まれた状態で設置される。

目隠し部32aのさらに下端には、光を透過する装飾板36が連結されている。装飾板36は所定の文字列をデザイン化した形状を成している。装飾板36の裏側には第2LED基板37が取り付けてあり、LED素子37aを点灯することで装飾板36を発光させるようになっている。

図11は、前面カバー32、装飾板36、光拡散板31、反射シート33、枠部材34を取り除いた状態のセンターケース15を正面から見た様子を示している。LED素子37aは、装飾板36(図3参照)のほぼ横幅一杯に点在するように複数配列してある。

次に、遊技機本体10aの回路構成について説明する。

図12は、遊技機本体10aの制御に用いられる各種制御基板およびそれに関連する構成要素を示している。制御基板には、主基板100、表示器制御基板120、払出制御基板140、ランプ制御基板150、音声制御基板160、発射制御基板170、電源基板180などがある。

このうち主基板100は、遊技機10全体の動作を制御する機能を果たす。主基板100は、CPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)を主要部として構成されている。また、球の入賞を検知するスイッチなど各種のスイッチから検知信号を入力するためのゲート回路、他の制御基板へ各種のデータを出力したり、大入賞口17などの駆動信号をソレノイド等へ出力したりするためのラッチ回路、CPUに与えるクロック信号を生成するクロック回路などを備えている。

主基板100は、各入賞口に設けたスイッチから球の入賞検知を表わした信号が入力されると、必要な賞球数をCPUで演算し、払出個数を表わした賞球データを払出制御基板140に対して出力する機能を果たす。

また、始動口16から球の入賞検知を表わす信号が入力されると、乱数値を取得し、可変表示装置18で実行する可変表示の表示結果を「当り」と「外れ」のいずれにするかをこの乱数値に基づいて決定する。さらに、この決定に基づいて可変表示の遊技演出の種類(変動パターン)と、表示結果を構成する図柄の種類(停止図柄・確定図柄)を決定し、これらを可変表示の制御データとして表示器制御基板120、ランプ制御基板150、音声制御基板160へ出力する機能を果たす。可変表示の表示結果が当りの場合には、大入賞口17の開閉を制御し、特定遊技状態を生成する機能を果たす。

表示器制御基板120は、主基板100から受信した制御データに基づいて可変表示装置18で可変表示を実行する機能を果たす。すなわち、受信した制御データに従って画像データを作成し、これを可変表示装置18に出力して表示させる機能を果たす。表示器制御基板120は、所定の画像処理手順(プログラム)や画像制御データを予め記憶したROM、プログラムを実行するCPU、RAM、画像制御IC、表示用の画像データを記憶したROM、主基板100との間の入出力インターフェイス等から構成される。

払出制御基板140は、主基板100から受信した賞球データに基づいて球を払い出す動作制御と、カードユニット10bからの指示に基づいて貸出球を払い出す動作の制御とを行なう。

ランプ制御基板150は、主基板100からの制御データや点灯指示に基づいて可動光演出装置20aや前面装飾装置20bを制御する。詳細にはランプ制御基板150は、可動光演出装置20aの駆動源54への制御信号と、各照明部51a〜51eへの点灯制御信号と、前面装飾装置20bの光源部35aおよびLED素子37aへの点灯制御信号を出力する。

音声制御基板160は、主基板100から送られてくる制御データに基づいて、演出用の効果音や音声等の出力制御を行なう。また、異常状態を知らせるための警告音等の制御を行なう。

発射制御基板170は、遊技球を遊技盤11へ発射する図示省略の発射モータをハンドル14の操作に基づいて制御する機能を果たす。

電源基板180は、各制御基板やその他の電気部品に対してそれぞれに応じた電圧の電源を供給する機能を果たす。

次に光装飾装置20の動作を説明する。

図13は、光装飾装置20の発光状態の一例を示している。光装飾装置20の可動光演出装置20aが有する各照明部51a〜51eは、スポットライトのように光ビーム22a〜22eを出力する。これらの光ビーム22a〜22eは遊技盤11と略平行であり、遊技盤11を背景にすることで遊技者にはっきりと視認される。駆動源54を作動させると照明部51a〜51eは異なる周期で揺動する。これにより光ビーム22a〜22eの照射方向が図中の矢印Aで示すように円弧状に変動し、光ビーム22a〜22eが互いに交差したり、平行になったり、近づいたり、離れたりするので、装飾性に優れた派手やかな光の演出が行なわれる。特に、光をレンズ部95でビーム状に集光して出射するので、光が交差したり平行になったりする様子を明瞭に認識でき、高い装飾効果が発揮される。

また、手前に配置した前面装飾装置20bによって可動光演出装置20aの内部構造は覆い隠されるので見栄えがよい。さらに前面装飾装置20bを点灯させることで、単に可動光演出装置20aを覆い隠すだけでなく、光装飾装置20の正面側でも光による装飾効果を得ることができる。すなわち、可動光演出装置20aによる上方(光装飾装置20の側方)への光と前面装飾装置20bや装飾板36からの前方(遊技者側)への光により、多様で優れた装飾効果が生み出される。

可動光演出装置20aや前面装飾装置20bの発光状態は遊技の状況に応じて制御される。より詳細には可変表示装置18で行なわれる可変表示において所定の表示状態が表示された場合と、それ以外の状態とで、可動光演出装置20aの可動速度や発光色を異ならせるようになっている。これにより、可変表示で所定の表示状態が表示されたことを派手に演出することができる。例えば、所定の表示状態が表示されたときに早く可動させて、それ以外のときはゆっくりと可動させたり、所定の表示状態が表示されたときにのみ可動させて、それ以外のときは可動させないようにしたりする。

所定の表示状態には、たとえば、可変表示の結果が大当り(特定表示態様)となったとき、可変表示の結果があと一歩で大当りとなるリーチ態様となったとき、大当りやリーチ態様の出現を予告するときなどが挙げられる。なお、リーチ態様は、具体的には、3つの図柄のうち2つが揃って停止表示され、変動中の残る1つの図柄次第で特定表示態様になり得る状態をいう。また、可変表示の結果が、特定の図柄の組み合せによる大当り(例えば、確率変動大当り)となった場合、可動光演出装置20aの可動速度や発光色を、通常の大当りとなった場合と異ならせるようにしてもよい。なお、特定の図柄の組み合せにより確率変動大当りになると、大当り終了後に、大当りとなる確率が高まる確率変動機能が作動する。

前面装飾装置20bにおいては、たとえば、常時は消灯しておき、大当りになったときに点灯させたり点滅させたりするとよい。また通常は点灯していて、可動光演出装置20aが可動するときに、点滅するようにしてもよい。確率変動機能作動中や、可変表示に係わる時間が短縮される時間短縮機能作動中に、確率変動機能や時間短縮機能が作動していないときとは異なる色、点滅状態となって、確率変動機能や時間短縮機能が作動中であることを報知するようにしてもよい。

以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。

たとえば、照明部51a〜51eの発光色を複数色にすれば、光が交差した部分でさらに色が変化して多様な装飾性を得ることができる。たとえば、すべての照明部51a〜51eの発光色を互いに異ならせても、1つおきに異ならせてもよい。さらに、各照明部51a〜51eが複数色を発光可能に構成し、発光する色を適宜に切り替えるように構成するとよい。光ビームが揺動する様子とその色が変化する様子との組み合わせにより、高い装飾効果が発揮される。

また実施の形態では、照明部51a〜51eの動作周期を相違させたが、同一周期にしてもよい。また同一周期の場合に互いの位相を一致させても相違させてもよい。統一感のある光の演出が可能になる。

駆動源54を複数の照明部51a〜51eの揺動に共通使用したが、照明部51a〜51eを2以上に分けたグループ毎もしくは個々の照明部51a〜51e毎に駆動源を設けてもよい。

さらに、複数設けた照明部51a〜51eを個別に点灯/消灯制御すれば、光ビームの数が変化してより一層多様な演出が可能になる。

また、可動光演出装置20aや前面装飾装置20bを、センターケース15の上部に設けたが、センターケース15の左側または/および右側、あるいはセンターケース15の周囲に設けてもよい。また、可動光演出装置20aや前面装飾装置20bを可変表示装置18の横や下などに設置してもよい。また、可動光演出装置20aが光を照射する向きは、上向き、横向き、下向きなどその設置場所などに応じて適宜に設定すればよい。

遊技機島は、複数の遊技機が配設された遊技機島でも、遊技機が1台設置される単体島でもよい。

また、可変表示装置18に予め定められた図柄が表示された場合に、大当りとなる遊技機以外に、遊技球が所定の始動入賞部に入賞した場合に可動部材を所定のパターンで動作させる補助遊技を実行し、当該補助遊技における遊技球の特定の入賞部(所謂V入賞)への入賞に基づき遊技者にとって有利な特別遊技を実行する遊技機に、可動光演出装置20aや前面装飾装置20bを設けるようにしてもよい。このような遊技機においては、遊技球が所定の始動入賞部に入賞して可動部材が動作するときや、補助遊技における遊技球の特定の入賞部への入賞時に、可動光演出装置20aや前面装飾装置20bが作動するようにする。

また、「可変表示装置18に予め定められた図柄が表示された場合に、大当りとなる遊技機」と、「遊技球が所定の始動入賞部に入賞した場合に可動部材を所定のパターンで動作させる補助遊技を実行し、当該補助遊技における遊技球の特定の入賞部(所謂V入賞)への入賞に基づき遊技者にとって有利な特別遊技を実行する遊技機」とを組み合せた遊技機に、可動光演出装置20aや前面装飾装置20bを設けるようにしてもよい。

本発明の実施の形態に係わる遊技機を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わる遊技機のセンターケースを示す斜視図である。 センターケースのうち光装飾装置を構成する部分の分解斜視図である。 可動光演出装置の正面図である。 可動光演出装置の斜視図である。 可動光演出装置を構成している取付板を示す斜視図である。 可動光演出装置の照明部の外観を示す斜視図である。 照明部の断面図である。 光装飾装置の左右中央部における縦断面である。 光拡散板のカットを示す説明図である。 前面カバー、装飾板、光拡散板、反射シート、枠部材を取り除いた状態のセンターケースを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わる遊技機の回路構成全体を示すブロック図である。 光装飾装置の発光状態の一例を示す説明図である。

符号の説明

10…遊技機
10a…遊技機本体
10b…カードユニット
11…遊技盤
12…上受け皿
13…下受け皿
14…ハンドル
15…センターケース
15a…本体フレーム
15b…基板保持部
16…始動口
17…大入賞口
18…可変表示装置
19…アウト口
20…光装飾装置
20a…可動光演出装置
20b…前面装飾装置
22a〜22e…光ビーム
31…光拡散板
31a…突起部
31b…カット
32…前面カバー
32a…目隠し部
33…反射シート
34…枠部材
34a…導光板
34b…放出部
35…LED基板
35a…光源部
36…装飾板
37…第2LED基板
37a…LED素子
51…照明部
52…可動機構部
53…取付板
54…駆動源
55…透明カバー
61…駆動歯車
62…従動歯車
63…リンク機構
64a…第1節
64b…第2節
64c…第3節
64d…第4節
65a…第2リンク
65b…第3リンク
68…配線
69…配線止めフック
71…支柱
72…ベース板
73…取付縁部
73a…補強壁
73b…縁部
74…穴部
75…支柱
76…隔離壁
78…補強リブ
79…挿通穴
80a、80b…螺子穴
81…スリット
81a…抜け止め突起
91…本体ケース
91a…開口部
92…回路基板
93…光源部
94…コネクタ
95…レンズ部
100…主基板
150…ランプ制御基板

Claims (5)

  1. 遊技盤の中央部に、可変表示装置と、該可変表示装置の周囲に配置された光装飾装置とを備え、
    前記装飾装置は、光軸が前記遊技盤と平行な光ビームを遊技盤の外側へ向けて照射する第1、第2照明部と、これら照明部の照射する光ビームの照射方向を周期的に変化させる可動機構部とを有し、
    前記可動機構部は、第1照明部の照射する光ビームの照射方向と第2照明部の照射する光ビームの照射方向とを異なる周期で変化させる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技盤の中央部に、可変表示装置と、該可変表示装置の周囲に配置された光装飾装置とを備え、
    前記装飾装置は、光軸が前記遊技盤と平行な光ビームを遊技盤の外側へ向けて照射する第1、第2照明部と、これら照明部の照射する光ビームの照射方向を周期的に変化させる可動機構部とを有し、
    前記可動機構部は、第1照明部の照射する光ビームの照射方向と第2照明部の照射する光ビームの照射方向とを同一周期で変化させる
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 遊技盤の中央部に、可変表示装置と、該可変表示装置の周囲に配置された光装飾装置とを備え、
    前記装飾装置は、光軸が前記遊技盤と平行な光ビームを遊技盤の外側へ向けて照射する第1、第2照明部と、これら照明部の照射する光ビームの照射方向を周期的に変化させる可動機構部とを有し、
    前記可動機構部は、第1照明部の照射する光ビームの照射方向と第2照明部の照射する光ビームの照射方向とを同一周期かつ異なる位相で変化させる
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 第1照明部の照明範囲と、第2照明部の照明範囲とが少なくとも一部で重複するようにした
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の遊技機。
  5. 前記装飾装置を覆うカバー部材を設け、
    前記カバー部材は、前記光装飾装置を遊技機の正面を臨む方向から覆う不透明部と、照明部の照射する光ビームを透過させる透明部とを有する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の遊技機。
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