JP2011229582A - 演出用役物装置 - Google Patents

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Kuniaki Izumi
邦秋 泉
Yutaka Yamada
裕 山田
Shigeru Kanouchi
茂 叶内
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Abstract

【課題】パンタグラフ機構の伸縮動作に連動して、装飾部材を傾かせるとともに、パンタグラフ機構の一連の動作による装飾部材、特に、長孔への負荷を軽減させる。
【解決手段】本発明の演出用役物装置10は、遊技盤100の盤面上を移動可能な装飾部材12を備え、装飾部材12は、パンタグラフ機構40との連結部を摺動可能に支持する基盤71と、基盤71を覆うように配置され、カム体78を固定するカム体受け部80を設けた装飾部72と、を有し、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して、第4の連結部54及び第5の連結部55基盤71での摺動動作に起因して、基盤71及び装飾部72が遊技盤100の盤面上で往復移動するとともに、カム体78の回転に連動して装飾部72が斜倒可能に可動するように構成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、遊技機の遊技盤に設けられた演出用役物装置に関する。
従来、遊技機の遊技盤面には、演出用役物と称される装飾部材を備えた演出用役物装置が配置されている。この演出用役物装置には、例えば、装飾部材を遊技盤の盤面上で移動させて遊技性を向上させるものが知られている。
このような演出用役物装置は、遊技盤の盤面上で装飾部材を移動させる際、装飾部材を直線状に移動させるものが一般的である。近年、演出用役物装置には、単に、直線状に移動させるだけではなく、装飾部材の移動に合わせて、円弧状に移動させたり、傾かせて移動させたりすることが可能なものが求められている。
例えば、特許文献1には、パンタグラフ機構の基端に位置する一方の端部を回動部材に連結することで、装飾部材の移動に合わせて円弧運動と直線運動とが混ざった複雑な動作をする遊技用演出部材の可動機構に関する技術が開示されている。
特開2009−297258号公報
ところで、上記特許文献1は、装飾部材を移動させるために、装飾部材にパンタグラフ機構との連結部を往復移動させる長孔を設け、この長孔内でパンタグラフ機構との連結部を往復移動させている。このため、上記特許文献1では、パンタグラフ機構の一連の動作による負荷が長孔に集中してしまい、長孔を破損させてしまうという技術的課題がある。
また、上記特許文献1は、上述したように、装飾部材を移動させる際、装飾部材の移動に合わせて円弧運動と直線運動とが混ざった複雑な動作をさせるものであるが、装飾部材を傾かせる点については考慮されていない。
本発明の目的は、上記従来の実状を鑑みて、パンタグラフ機構の伸縮動作に連動して、装飾部材を傾かせることが可能であるとともに、パンタグラフ機構の一連の動作による装飾部材、特に、長孔への負荷を軽減させることが可能な演出用役物装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る演出用役物装置は、遊技機の遊技盤に設けられ、駆動源と、上記駆動源に係合して配置され、上記駆動源の駆動に起因して一方向に往復動する第1の往復動機構と、上記第1の往復動機構に連結して配置され、上記第1の往復動機構の動作に連動して、上記第1の往復動機構の一方向に対して直交方向に伸縮するパンタグラフ機構と、上記パンタグラフ機構に連結して配置され、パンタグラフ機構の伸縮動作に連動して上記第1の往復動機構の一方向と略同方向に往復動する第2の往復動機構と、上記第2の往復動機構に係合して配置され、上記第2の往復動機構とともに上記パンタグラフ機構の伸縮動作に連動して可動する装飾部材と、を少なくとも備え、上記第2の往復動機構は、互いに同方向に沿って配置され、互いに逆方向に往復移動する二つのラックギヤと、二つの上記ラックギヤの間に配置され、二つの上記ラックギヤの動作に連動して回転する歯車及びカム体と、を有し、上記装飾部材は、上記パンタグラフ機構との連結部を摺動可能に支持する基盤と、上記基盤を覆うように配置され、上記カム体を固定するカム体受け部を設けた装飾部と、を有し、上記パンタグラフ機構の伸縮動作に連動して、上記連結部の上記基盤での摺動動作に起因して、上記基盤及び上記装飾部が上記遊技盤の盤面上で往復移動するとともに、上記カム体の回転に連動して上記装飾部が斜倒可能に可動するように構成されている。
本発明によれば、パンタグラフ機構の伸縮動作に連動して、装飾部材を傾かせることが可能であるとともに、パンタグラフ機構の一連の動作による装飾部材、特に、長孔への負荷を軽減させることが可能な演出用役物装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態である演出用役物装置を備えた遊技盤の第1の状態の構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置を備えた遊技盤の第2の状態の構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の表面側の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の裏面側の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の分解した状態の構成を模式的に示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の内部構成の第1の状態を表面側から模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の内部構成の第1の状態と第2の状態との間の状態を表面側から模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の内部構成の第2の状態を表面側から模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の内部構成の第1の状態を裏面側から模式的に示す背面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の内部構成の第1の状態と第2の状態との間の状態を裏面側から模式的に示す背面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の内部構成の第2の状態を裏面側から模式的に示す背面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の装飾部材の分解した状態を模式的に示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の装飾部材の内部構成の第1の状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の装飾部材の内部構成の第2の状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の動作工程である第1の工程を表面側から模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の動作工程である第2の工程を表面側から模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の動作工程である第3の工程を表面側から模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の動作工程である第1の工程を裏面側から模式的に示す背面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の動作工程である第2の工程を裏面側から模式的に示す背面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の動作工程である第3の工程を裏面側から模式的に示す背面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の装飾部材の内部に係る動作工程である第1の工程を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の装飾部材の内部に係る動作工程である第2の工程を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の装飾部材の内部に係る動作工程である第3の工程を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である演出用役物装置の装飾部材の内部に係る動作工程である第4の工程を模式的に示す正面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、遊技機には、例えば、パチンコ遊技機、アレンジボール機又は雀球遊技機等があるが、本発明の実施の形態1では、一例として、パチンコ遊技機に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の一実施の形態である遊技機の遊技盤100に係る構成について図1A及び図1Bを用いて説明する。図1Aは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10を備えた遊技盤100の第1の状態の構成を模式的に示す正面図であり、図1Bは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10を備えた遊技盤100の第2の状態の構成を模式的に示す正面図である。
図1A及び図1Bに例示されるように、本実施の形態において、遊技機は、入賞装置、風車、障害釘等の遊技部品が配置された遊技領域101を有する遊技盤100を備えて構成されている。
遊技盤100は、遊技機を遊技場に設置する際、設置面に対して略垂直に立設するようにして図示しない遊技盤保持枠に固定されている。すなわち、遊技盤100の表面(以下、遊技面102という。)は、図示しない透過部材を介して遊技者に対面するように配置されている。
本実施の形態において、遊技盤100は、木材等を用いて平板状に形成され、上述したように、遊技面102に入賞装置、風車、障害釘等の遊技部品を配設してなる遊技領域101を有して構成されている。
遊技面102には、図示しない発射装置により発射された遊技球を遊技領域101に案内する役目を果たし、遊技領域101を囲うように、遊技面102に対して垂直に起立して配置された帯状の外ガイドレール103が設けられている。
外ガイドレール103は、遊技面102を正面視すると左側下方から右側上方にかけて遊技領域101を囲うように配置されている。具体的には、外ガイドレール103の一端103aが、遊技面102を正面視すると左側下方に配置され、他端103bが、遊技面102の右側上方に配置されている。そして、外ガイドレール103は、外ガイドレール103を可撓させて一端103aから他端103bまで円弧を描くように湾曲して配置されている。
本実施の形態において、外ガイドレール103の材質は、プラスチック製素材を用いて形成されている。なお、外ガイドレール103の材質は、プラスチック製素材に限定されず、例えば、金属性素材等を用いて形成しても良い。
外ガイドレール103の他端103bの近傍には、遊技面102を飾りつける飾り部材104が配置されている。この飾り部材104は、遊技面10aを正面視すると上方から下方に向かって遊技面102に対して垂直に起立する起立面104aを有して構成されている。
飾り部材104の起立面104aは、この起立面104aの上方に位置する外ガイドレール103の他端103bに連設して配置されている。そして、飾り部材104の起立面104aの高さは、外ガイドレール103の起立高さと同じ高さで形成されている。すなわち、飾り部材104の起立面104aは、外ガイドレール103と同様に、遊技領域101を囲うように配置されている。
飾り部材104の下方には、遊技状況を表示する表示装置105が配置されている。表示装置105は、遊技面102から突出して配置されており、遊技面102を正面視すると右側から中心側に向けて下方に傾斜させた直線状の傾斜面106を有して構成されている。
表示装置105の傾斜面106は、この傾斜面106の他端106aが、遊技面102を正面視すると傾斜面106の右側に位置する表示装置105の飾り部材104の図示しない他端に連設して配置されている。
一方、傾斜面106の一端106bが、後述する内ガイドレール107の一端107aに連接して配置されている。そして、傾斜面106の高さは、起立面104aの起立高さと同じ高さで形成されている。すなわち、傾斜面106は、起立面104aと同様に、遊技領域101を囲うように配置されている。
なお、本実施の形態において、表示装置105の位置については、遊技面102を正面視すると右側下方に配置されているが、この位置に限定されず、例えば、中央下方等に配置しても良い。この場合、表示装置105の傾斜面106の代わりに、第2の飾り部材を設け、この第2の飾り部材は、表示装置105と同様に、傾斜面を有して構成されている。
また、遊技面102には、外ガイドレール103と共に、図示しない発射装置により発射された遊技球を遊技領域101に案内する役目を果たし、外ガイドレール103と同様に、遊技領域101を囲うように、遊技面102に対して垂直に起立して配置された帯状の内ガイドレール107が設けられている。
本実施の形態において、内ガイドレール107の材質も、内ガイドレール107の材質と同様に、プラスチック製素材を用いて形成されている。なお、内ガイドレール107の材質も、プラスチック製素材に限定されず、例えば、金属性素材等を用いて形成しても良い。
内ガイドレール107は、遊技面102を正面視すると、外ガイドレール103の内側に配置され、中央下方から左側上方にかけて遊技領域101を囲うように配置されている。具体的には、内ガイドレール107の一端107aが、遊技面102を正面視すると中央下方に配置され、他端107bが遊技面102の左側上方に配置されている。そして、内ガイドレール107は、内ガイドレール107を可撓させて一端107aから他端107bまで円弧を描くように湾曲して配置されている。
内ガイドレール107は、上述したように、内ガイドレール107の一端107aが、遊技領域101を正面視すると中央下方に配置されているが、この一端107aは、遊技面102の軸よりも右側に配置されており、一端107aから遊技面102の軸に向かって下方に傾斜しながら時計回り方向に緩やかに湾曲して配置されている。
すなわち、内ガイドレール107は、遊技面102の軸上において、最も下方に位置すると共に、この位置から他端107bに向かって上方に傾斜しながら時計回り方向に緩やかに湾曲して配置されている。
このように、外ガイドレール103の内側に内ガイドレール107が配置され、これら外ガイドレール103及び内ガイドレール107は、所定の間隔を保って互いに対向して配置されている。そして、外ガイドレール103及び内ガイドレール107の間には、遊技球が通過可能なガイド通路108が区画されている。
ガイド通路108は、上述したように、外ガイドレール103及び内ガイドレール107の間に区画されている。そして、ガイド通路108は、図示しない接続通路を介して図示しない発射装置に連接されている。
すなわち、ガイド通路108は、発射装置により発射された遊技球が接続通路を通過した後、ガイド通路108を通過することで、遊技球が遊技面102の左側下方から左側上方に向かって飛び出すように区画されている。
このように、遊技面102には、外ガイドレール103、飾り部材104、表示装置105、内ガイドレール107が連続して、互いに連接して配置されることで、ガイド通路108及び遊技領域101が隣接した状態で囲繞形成されている。
遊技領域101には、遊技の演出を行う演出装置が配置されている。具体的には、遊技領域101の中央部分には、液晶表示器(LCD)等からなる図示しない液晶表示装置が配置されている。
そして、液晶表示装置の周辺には、液晶表示装置を囲うように複数の演出用役物装置が配置されている。本実施の形態において、これら複数の演出用役物装置のうち、液晶表示装置の右方に配置された演出用役物装置10は、装飾部材12を遊技盤100の右方に配置した状態、すなわち、初期位置である第1の状態と、この第1の状態から遊技盤100の略中央に配置した第2の状態とに移動可能に支持して構成されている。また、この演出用役物装置10は、第1の状態及び第2の状態に限定されず、例えば、第1の状態と第2の状態との間の位置で停止させることも可能である。
以下、本実施の形態の演出用役物装置10の構成について、図2〜図4を用いて説明する。図2は、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の表面側の構成を模式的に示す斜視図であり、図3は、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の裏面側の構成を模式的に示す斜視図であり、図4は、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の分解した状態の構成を模式的に示す分解斜視図である。
図2〜図4に例示されるように、本実施の形態の演出用役物装置10は、駆動源20と、この駆動源20の駆動に起因して一方向に往復動する第1の往復動機構30と、この第1の往復動機構30の動作に連動して、この第1の往復動機構30の一方向に対して直交方向に伸縮するパンタグラフ機構40と、パンタグラフ機構40の動作に連動して遊技盤100の盤面上を移動する装飾部材12とを備えて構成されている。これら、駆動源20、第1の往復動機構30、パンタグラフ機構40及び装飾部材12は、ケース体11に収容されている。
ケース体11は、このケース体11の裏面が遊技盤100に当接して設けられている。そして、ケース体11は、略矩形状をなして形成されており、ケース体11の長手方向が遊技盤100の上下方向に沿って配置されている。
次に、本実施の形態の演出用役物装置10の駆動源20、第1の往復動機構30及びパンタグラフ機構40について、図5A〜図6Cを用いて説明する。図5Aは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の内部構成の第1の状態を表面側から模式的に示す正面図であり、図5Bは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の内部構成の第1の状態と第2の状態との間の状態を表面側から模式的に示す正面図であり、図5Cは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の内部構成の第2の状態を表面側から模式的に示す正面図である。
また、図6Aは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の内部構成の第1の状態を裏面側から模式的に示す背面図であり、図6Bは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の内部構成の第1の状態と第2の状態との間の状態を裏面側から模式的に示す背面図であり、図6Cは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置の内部構成の第2の状態を裏面側から模式的に示す背面図である。
図5A〜図6Cに例示されるように、駆動源20は、モータ21と、このモータ21の駆動軸に設けられ、モータ21の駆動に起因して回転する第2の歯車22と、第2の歯車22に噛合して配置され、第2の歯車22に連動して回転する第3の歯車23とを備えて構成されている。
モータ21は、ケース体11の裏面側に設けられ、ケース体11の最上部に配置されている。また、モータ21は、このモータ21の駆動軸をケース体11の孔に挿通させてケース体11の表面側に突出させた状態でケース体11に設けられている。そして、ケース体11の裏面側から表面側に突出したモータ21の駆動軸には、第2の歯車22が連結されている。
第2の歯車22は、ケース体11の表面側に設けられ、ケース体11の最上部に配置されている。すなわち、モータ21と第2の歯車22とは、ケース体11を挟んで互いに対向して配置されている。そして、第2の歯車22は、上述したように、モータ21の駆動軸に連結されている。
このように、第2の歯車22は、モータ21の駆動軸に連結されることで、モータ21の駆動に起因して回転可能に設けられている。また、第2の歯車22には、上述したように、第3の歯車23が噛合して配置されている。このため、第2の歯車22は、この第2の歯車22の回転力を第3の歯車23に伝動可能に設けられている。
第3の歯車23は、第2の歯車22と同様にケース体11の表面側に設けられ、第2の歯車22の下方に配置されている。すなわち、第3の歯車23は、上述したように、第2の歯車22に噛合して配置されている。また、第3の歯車23は、第2の歯車22に噛合して配置されるとともに、第1の往復動機構30の後述する第1のラックギヤ31に噛合して配置されている。
このように、第3の歯車23は、第2の歯車22に噛合して配置されることで、第2の歯車22の回転に連動して回転可能に設けられている。また、第3の歯車23には、第1の往復動機構30の後述する第1のラックギヤ31の第1の噛合部32が噛合して配置されている。このため、第3の歯車23は、この第3の歯車23の回転力を第1のラックギヤ31に伝動可能に設けられている。
なお、本実施の形態の駆動源20は、第2の歯車22である駆動歯車の他に、第3の歯車23である従動歯車を備えて構成されているが、従動歯車の数は特に限定されず、また、第2の歯車22に後述する第1のラックギヤ31の第1の噛合部32を噛合させても良い。
第1の往復動機構30は、同方向に沿って互いに対向して配置され、互いに逆方向に往復動可能な第1のラックギヤ31及び第2のラックギヤ34と、これら第1のラックギヤ31及び第2のラックギヤ34の間に配置され、第1のラックギヤ31及び第2のラックギヤ34を互いに逆方向に伝動する小歯車39とを備えて構成されている。
第1のラックギヤ31は、ケース体11の表面側に設けられ、ケース体11の上下方向に沿って配置されている。この第1のラックギヤ31は、略棒形状をなして形成されており、第1のラックギヤ31の一端には、第3の歯車23と噛合する第1の噛合部32が形成され、他端には、小歯車39と噛合する第2の噛合部33が形成されている。
すなわち、第1のラックギヤ31は、第3の歯車23の回転に連動して上下方向に沿って往復移動することで、第3の歯車23から受けた動力を小歯車39に伝動している。小歯車39は、上述したように、第1のラックギヤ31及び第2のラックギヤ34の間に配置されている。そして、小歯車39は、第1のラックギヤ31の第2の噛合部33及び第2のラックギヤ34の噛合部35に噛合して配置されている。
このように、第1のラックギヤ31は、第3の歯車23の回転に連動して、遊技盤100の上下方向に沿って往復移動することで、小歯車39が回転し、後述するパンタグラフ機構40の伸縮動作を可能にしている。
第2のラックギヤ34は、第1のラックギヤ31と同様に、ケース体11の表面側に設けられ、ケース体11の上下方向に沿って配置されている。また、第2のラックギヤ34は、上述したように、第1のラックギヤ31に対向して配置されている。
この第2のラックギヤ34は、略棒形状をなして形成されており、第2のラックギヤ34の第1のラックギヤ31と対向する対向面側には、小歯車39と噛合する噛合部35が形成されている。
本実施の形態において、第2のラックギヤ34は、ケース体11に固着されている。すなわち、第2のラックギヤ34は、この第2のラックギヤ34の噛合部35上で、小歯車39を転動可能に設けられている。
すなわち、第2のラックギヤ34は、第1のラックギヤ31に対向して配置されるとともに、第1のラックギヤ31とともに小歯車39に噛合して配置されることで、小歯車39を噛合部35上で転動させて、第1のラックギヤ31を往復移動可能に設けられている。
このように、本実施の形態の第1の往復動機構30は、第1のラックギヤ31と第2のラックギヤ34とが、同方向に沿って互いに対向して配置され、第1のラックギヤ31の動作に連動してパンタグラフ機構40の伸縮動作を可能にしている。
これにより、これら第1のラックギヤ31及び第2のラックギヤ34に連結されたパンタグラフ機構40の後述する連結部(第1の連結部51及び第2の連結部52)の直線移動を可能にしている。したがって、パンタグラフ機構40の連結部が曲線移動するよりも、効率よくパンタグラフ機構40に駆動源20の駆動力を伝達することができる。
なお、本実施の形態の第2のラックギヤ34は、ケース体11に固定されているが、例えば、小歯車39を固定させて、第2のラックギヤ34をケース体11に往復移動可能に設けても良い。
パンタグラフ機構40は、ケース体11の表面側に設けられ、ケース体11の軸方向(本実施の形態では、上下方向。)に対して直交方向に伸縮するように配置されている。具体的には、パンタグラフ機構40は、複数のリンク部材41、リンク部材42を有し、このリンク部材41,リンク部材42を一対づつ(本実施の形態では二対。)回動可能に連結して構成されている。
そして、パンタグラフ機構40は、リンク部材41,リンク部材42を回動可能に連結して構成された複数の対リンク(本実施の形態では二対。)をそれぞれ回動可能に連結して構成されている(第3の連結部53)。
本実施の形態において、複数のリンク部材41のうち、第1の往復動機構30側に配置されたリンク部材41の一端は、第1のラックギヤ31に回動可能に連結されている(第1の連結部51)。
一方、複数のリンク部材42のうち、第1の往復動機構30側に配置されたリンク部材42の一端は、第2のラックギヤ34に回動可能に連結されている(第2の連結部52)。すなわち、第1のラックギヤ31がケース体11の上下方向に沿って往復移動することで、第1の連結部51が上下方向に沿って移動する。そして、第1の連結部51が上下方向に沿って移動することで、これに連動してリンク部材41,リンク部材42の交差角度が鋭角になり、パンタグラフ機構40の伸縮動作を可能にしている。
また、複数のリンク部材41のうち、装飾部材12側に配置されたリンク部材41の一端には、装飾部材12の基盤71に設けられた後述する第2の長孔74に摺動可能に支持された第5の連結部55が設けられている。そして、この第5の連結部55には、後述する第3のラックギヤ75が連結されている。
一方、複数のリンク部材42のうち、装飾部材12側に配置されたリンク部材42の一端には、装飾部材12の基盤71に設けられた後述する第1の長孔73に摺動可能に支持された第4の連結部54が設けられている。そして、第4の連結部54には、後述する第4のラックギヤ76が連結されている。
これら第4の連結部54及び第5の連結部55は、上述したように、装飾部材12の第1の長孔73及び第2の長孔74に摺動可能に設けられている。すなわち、第1の往復動機構30がケース体11の上下方向に沿って往復移動することで、第1の連結部51が上下方向に沿って移動し、これに連動して、パンタグラフ機構40の伸縮動作を可能にしているとともに、第4の連結部54及び第5の連結部55の第1の長孔73内及び第2の長孔74内での往復移動を可能にしている。
このように、モータ21の駆動力を第1の往復動機構30を介してパンタグラフ機構40に伝達することで、モータ21とパンタグラフ機構40とを近設しなくても、モータ21の駆動力を確実に伝えるとともに、遊技盤100に演出用役物装置10を設置する際、設置位置に制限されずに、少ないスペースで効率よく設置することができる。
また、パンタグラフ機構40のリンク部材41及びリンク部材42に均一な力を伝えることで、モータ21を高速回転させて、パンタグラフ機構40をより速く伸縮させる場合、パンタグラフ機構40の挙動を抑えることができる。また、モータ21を停止させて、装飾部材12を第1の状態と第2の状態との間で停止させる場合、パンタグラフ機構40の挙動を抑えることができる。
よって、本実施の形態の演出用役物装置10は、モータ21の駆動力を第1の往復動機構30を介してパンタグラフ機構40に伝達することで、モータ21への負担を軽減させることができるとともに、装飾部材12の移動速度及び移動距離を調節することができる。
また、パンタグラフ機構40の延出方向先端には、装飾部材12の一部を構成する第2の往復動機構が連結されている。本実施の形態において、第2の往復動機構は、同方向に沿って互いに対向して配置され、互いに逆方向に往復動可能な第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の間に配置され、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76を互いに逆方向に伝動可能な小歯車77と、を備えて構成されている。
本実施の形態の第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76は、互いに同方向(本実施の形態では、ケース体11の軸方向)に沿って配置されている。すなわち、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76は、第1の往復動機構30の第1のラックギヤ31及び第2のラックギヤ34に対してほぼ同じ方向に沿って配置されている。
本実施の形態において、第3のラックギヤ75は、パンタグラフ機構40のリンク部材42に固着して設けられている(第4の連結部54)。そして、第4の連結部54は、装飾部材12の基盤71に設けられた後述する第2の長孔74に往復移動可能に設けられている。
一方、第4のラックギヤ76は、パンタグラフ機構40のリンク部材41に固着して設けられている(第5の連結部55)。そして、第5の連結部55は、装飾部材12の基盤71に設けられた後述する第1の長孔73に往復移動可能に設けられている。
このように、第3のラックギヤ75は、パンタグラフ機構40のリンク部材41に固着して設けられ、第4のラックギヤ76は、パンタグラフ機構40のリンク部材42に固着して設けられ、これら第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76が、ケース体11の軸方向に沿って配置されることで、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動してケース体11の上下方向に沿って往復移動可能に設けられている。
また、第3のラックギヤ75は、略棒形状をなして形成されている。そして、第3のラックギヤ75の第4のラックギヤ76と対向する対向面側には、小歯車77と噛合する噛合部が形成されている。
一方、第4のラックギヤ76も、第3のラックギヤ75と同様に、略棒形状をなして形成されている。そして、第4のラックギヤ76の第3のラックギヤ75に対向する対向面側には、小歯車77に噛合する噛合部が形成されている。
すなわち、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76は、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して上下方向に沿って往復移動することで、パンタグラフ機構40から受けた動力を小歯車77に伝動可能に設けられている。
小歯車77は、上述したように、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の間に配置されている。そして、小歯車77は、第3のラックギヤ75の噛合部及び第4のラックギヤ76の噛合部に噛合して配置されている。
このように、小歯車77が第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の間に配置され、第3のラックギヤ75の噛合部及び第4のラックギヤ76の噛合部に噛合して配置されることで、小歯車77は、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の往復移動に連動して回転可能に設けられている。
すなわち、本実施の形態の第2の往復動機構は、第3のラックギヤ75と第4のラックギヤ76とが、同方向に沿って互いに対向して配置され、第3のラックギヤ75の噛合部及び第4のラックギヤ76の噛合部に小歯車77を噛合して配置することで、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の往復動作を可能にしている。
これにより、これら第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76に連結されたパンタグラフ機構40の第4の連結部54及び第5の連結部55の直線移動を可能にしている。したがって、パンタグラフ機構40の連結部が曲線移動するよりも、効率よくパンタグラフ機構40に駆動源20の駆動力を伝達することができる。
また、本実施の形態の第2の往復動機構は、パンタグラフ機構40の延出先、すなわち、パンタグラフ機構40の先端を支持することで、パンタグラフ機構40の両端を第1の往復動機構30と第2の往復動機構とにより支持している。したがって、パンタグラフ機構40を延出させる際に生じるパンタグラフ機構40の挙動を抑えることができる。
このとき、モータ21を高速回転させて、パンタグラフ機構40をより速く伸縮させる場合、パンタグラフ機構40の挙動を抑えることができる。また、モータ21を停止させて、装飾部材12を第1の状態と第2の状態との間で停止させる場合、パンタグラフ機構40の挙動を抑えることができる。
本実施の形態において、第3のラックギヤ75には、小歯車77に噛合する第1の噛合部の他に後述するカム体78に噛合する第2の噛合部75aが形成されている。また、第4のラックギヤ76にも、第3のラックギヤ75と同様に、小歯車77に噛合する第1の噛合部の他に、後述するカム体78に噛合する第2の噛合部76aが形成されている。
このように、本実施の形態の第3のラックギヤ75には、カム体78に噛合する第2の噛合部75aが形成され、第4のラックギヤ76には、第2の噛合部76aが形成されることで、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の往復動作に連動して小歯車77とともに、カム体78も回転可能に設けられている。
カム体78は、装飾部72のカム体受け部80に嵌め込まれている。このように、カム体78が装飾部72のカム体受け部80に嵌め込まれることで、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の往復移動に連動してカム体78が回転するとともに、このカム体78の回転に連動して装飾部72が斜倒可能に設けられている。
次に、本実施の形態の演出用役物装置10の主たる構成である装飾部材12について、図4、図7及び図8を用いて説明する。図7は、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の装飾部材12の分解した状態を模式的に示す分解斜視図であり、図8は、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の装飾部材12の内部構成を模式的に示す斜視図である。
図4、図7及び図8に例示されるように、本実施の形態の装飾部材12は、第2の往復動機構を介してパンタグラフ機構40に連結して配置され、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して遊技盤100の盤面上を移動する基盤71と、基盤71を覆うように配置され、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して基盤71とともに遊技盤100の盤面上を可動する装飾部72と、を備えて構成されている。
基盤71は、パンタグラフ機構40の延伸方向先端に設けられ、パンタグラフ機構40の延伸方向に対して直交方向に沿って配置されている(本実施の形態では、上下方向。)。また、基盤71は、平板状をなして形成されている。
そして、基盤71には、パンタグラフ機構40との連結部である第4の連結部54及び第5の連結部55、すなわち、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の一端を摺動可能に支持する第1の長孔73及び第2の長孔74が形成されている。
第4の連結部54を摺動可能に支持する第1の長孔73は、基盤71の上部側に設けられ、直軸形状をなして形成されている。第1の長孔73は、上述したように、パンタグラフ機構40との連結部である第4の連結部54を摺動可能に支持している。すなわち、第1の長孔73は、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して可動する第4の連結部54の第1の長孔73内での往復移動を可能にしている。
本実施の形態において、第4の連結部54には、摺動ローラが設けられている。摺動ローラは、第4の連結部54の外周に設けられ、この第4の連結部54の外周を覆うように配置されている。摺動ローラの材質は、プラスチックなどの樹脂を用いて形成されている。このように、第4の連結部54に摺動ローラを設けることで、第4の連結部54の第1の長孔73内での往復移動をよりスムーズにしている。
また、第5の連結部55を摺動可能に支持する第2の長孔74は、基盤71の下部側に設けられ、直軸形状をなして形成されている。第2の長孔74は、上述したように、パンタグラフ機構40との連結部である第5の連結部55を摺動可能に支持している。すなわち、第2の長孔74は、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して可動する第5の連結部55の第2の長孔74内での往復動作を可能にしている。
第5の連結部55には、第4の連結部54と同様に、摺動ローラが設けられている。摺動ローラは、第5の連結部55の外周を覆って配置されている。摺動ローラの材質は、プラスチックなどの樹脂を用いて形成されている。このように、第5の連結部55に摺動ローラを設けることで、第5の連結部55の第2の長孔74内での往復移動をよりスムーズにしている。
このように、本実施の形態の第1の長孔73内を往復移動する第4の連結部54には、第3のラックギヤ75が連結され、第2の長孔74内を往復移動する第5の連結部55には、第4のラックギヤ76が連結されている。
このため、これら第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76が往復移動することで、第4の連結部54及び第5の連結部55を第1の長孔73内及び第2の長孔74内で往復移動させることが可能になる。
したがって、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して装飾部材12が移動する際、第1の長孔73にかかる負荷を第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76に分散することが可能になる。
よって、本実施の形態によれば、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76を第1の長孔73内及び第2の長孔74内で往復移動させることで、第1の長孔73及び第2の長孔74にかかる負荷を軽減することができる。
また、本実施の形態によれば、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76を第1の長孔73内及び第2の長孔74内で往復移動させることで、第4の連結部54及び第5の連結部55の直線移動を可能にしている。したがって、パンタグラフ機構40の連結部が曲線移動するよりも、効率よくパンタグラフ機構40に駆動源20の駆動力を伝達することができる。
本実施の形態において、第3のラックギヤ75には、上述したように、小歯車77に噛合する第1の噛合部の他に、後述するカム体78に噛合する第2の噛合部75aが形成されている。この第2の噛合部75aは、第1の噛合部と同方向に沿って配置されている。
すなわち、第2の噛合部75aは、第1の噛合部と同方向に向かって往復移動可能に設けられている。このように、第2の噛合部75aが、第1の噛合部とともに、往復移動可能に設けられているため、第3のラックギヤ75の動力を小歯車77及びカム体78に伝動可能にしている。
また、第4のラックギヤ76にも、第3のラックギヤ75と同様に、小歯車77に噛合する第1の噛合部の他に、後述するカム体78に噛合する第2の噛合部76aが形成されている。
この第2の噛合部76aは、第1の噛合部と同方向に沿って配置されている。すなわち、第2の噛合部76aは、第1の噛合部と同方向に向かって往復移動可能に設けられている。このように、第2の噛合部76aが、第1の噛合部とともに、往復移動可能に設けられているため、第4のラックギヤ76の動力を小歯車77及びカム体78に伝動可能にしている。
カム体78は、装飾部72に固定して設けられている。そして、カム体78は、小歯車77に対面して配置されている。カム体78には、第3のラックギヤ75の第2の噛合部75a及び第4のラックギヤ76の噛合部76aに噛合して配置され、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の動力を受動するギヤ部が形成されている。
すなわち、カム体78は、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の往復移動により、これら第3のラックギヤ75の第2の噛合部75a及び第4のラックギヤ76の第2の噛合部76aに噛合した状態に起因して、回転可能に設けられている。
このように、本実施の形態の第3のラックギヤ75には、カム体78に噛合する第2の噛合部75aが形成され、第4のラックギヤ76には、第2の噛合部76aが形成されることで、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の往復動作に連動して小歯車77とともに、カム体78も回転可能に設けられている。
そして、本実施の形態のカム体78は、装飾部72のカム体受け部80に嵌め込まれている。このように、カム体78が装飾部72のカム体受け部80に嵌め込まれることで、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の往復移動に連動してカム体78が回転するとともに、このカム体78の回転に連動して装飾部72が斜倒可能に設けられている。
したがって、本実施の形態の装飾部材12は、基盤71と装飾部72とがカム体78により係合されており、上述したように、カム体78が第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の往復移動に連動して回転することで、装飾部72を傾かせることができる。このとき、パンタグラフ機構40の延伸方向に位置する第3のラックギヤ75がカム体78の上方から下方に向けて移動させ、第4のラックギヤ76がカム体78の下方から上方に向けて移動させることで、装飾部72がパンタグラフ機構40の延伸方向に傾かせることができる。
また、第3のラックギヤ75の第2の噛合部75a及び第4のラックギヤ76の第2の噛合部76aが、それぞれの第1の噛合部に対して一部区間に形成されている。すなわち、これら第2の噛合部75a及び第2の噛合部76aは、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の初動時には、カム体78に噛合していない。このため、装飾部72は、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して往復移動する基盤71の初動動作とは異なるタイミングで斜倒するように設定されている。
また、本実施の形態の装飾部材12は、基盤71と装飾部72とがバネ79により係合されている。すなわち、基盤71には、バネ79を引っ掛けるためのピンが形成されており、装飾部72にもバネ79を引っ掛けるためのピンが形成されている。
バネ79は、装飾部72の斜倒動作に起因して引張される。すなわち、装飾部72が傾いた際、装飾部72には、元の位置に戻ろうとする作用が働いており、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して、装飾部72が元の位置に戻る際、スムーズに戻すことができる。
次に、本実施の形態の演出用役物装置10の動作について、図9A〜図11Dを用いて説明する。図9Aは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の動作工程である第1の工程を表面側から模式的に示す正面図であり、図9Bは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の動作工程である第2の工程を表面側から模式的に示す正面図であり、図9Cは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の動作工程である第3の工程を表面側から模式的に示す正面図である。
また、図10Aは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の動作工程である第1の工程を裏面側から模式的に示す背面図であり、図10Bは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の動作工程である第2の工程を裏面側から模式的に示す背面図であり、図10Cは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の動作工程である第3の工程を裏面側から模式的に示す背面図である。
また、図11Aは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の装飾部材12の内部に係る動作工程である第1の工程を模式的に示す正面図であり、図11Bは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の装飾部材12の内部に係る動作工程である第2の工程を模式的に示す正面図であり、図11Cは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の装飾部材12の内部に係る動作工程である第3の工程を模式的に示す正面図であり、図11Dは、本発明の一実施の形態である演出用役物装置10の装飾部材12の内部に係る動作工程である第4の工程を模式的に示す正面図である。
図9A〜図11Dに例示されるように、遊技の変化に応じてモータ21が駆動すると、第2の歯車22が反時計周り方向に回転する。これに伴い、第3の歯車23が時計周り方向に回転する。そして、第3の歯車23に噛合して配置された第1のラックギヤ31が遊技盤100の上下方向に沿って往復移動する。
第1のラックギヤ31が遊技盤100の上下方向に沿って往復移動することで、この往復移動に連動して、パンタグラフ機構40が遊技盤100の左右方向に伸縮する。また、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して、装飾部材12の内部に設けられた第2の往復動機構を構成する第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76が往復移動する。
このとき、本実施の形態によれば、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して、装飾部材12の基盤71に形成された第1の長孔73内及び第2の長孔74内を第4の連結部54及び第5の連結部55とともに、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76が往復移動することで、パンタグラフ機構40による第1の長孔73及び第2の長孔74への負担が第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76に分散されるので、第1の長孔73及び第2の長孔74にかかる負荷を軽減することができる。
このように、モータ21の駆動力を第1の往復動機構30を介して、パンタグラフ機構40に伝えることで、モータ21への負担を軽減させることができる。また、モータ21の駆動力を第1の往復動機構30を介してパンタグラフ機構40に伝え、パンタグラフ機構40に連動して装飾部材12に設けられた第3のラックギヤ76を往復移動させることで、装飾部材12をよりスムーズに移動させることができる。
また、本実施の形態の演出用役物装置10は、モータ21を高速回転させて、装飾部材12の移動速度を速めることができる。また、モータ21を停止させて、装飾部材12を止めることができる。すなわち、装飾部材12の移動速度及び移動距離を調節することができる。
本実施の形態では、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76の往復移動に連動して小歯車77が回転する。このとき、第3のラックギヤ75の第2の噛合部75a及び第4のラックギヤ76の第2の噛合部76aに噛合することで、カム体78も回転する。
すなわち、カム体78を固定するカム体受け部80を設けた装飾部材12は、カム体78の回転に連動して斜倒する。このように、第3のラックギヤ75の第2の噛合部75a及び第4のラックギヤ76の第2の噛合部76aに噛合することで、カム体78が回転することで、装飾部72を傾かせることができる。
このとき、パンタグラフ機構40の延伸方向に位置する第3のラックギヤ75がカム体78の上方から下方に向けて移動させ、第4のラックギヤ76がカム体78の下方から上方に向けて移動させることで、装飾部72がパンタグラフ機構40の延伸方向に傾かせることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して、装飾部材12の基盤71に形成された第1の長孔73内及び第2の長孔74内を第4の連結部54及び第5の連結部55とともに、第3のラックギヤ75及び第4のラックギヤ76が往復移動することで、装飾部材12を遊技盤100の盤面上で移動させることができるとともに、この移動に連動して装飾部72をパンタグラフ機構40の延出方向に傾けることができる。
このように、本実施の形態の演出用役物装置10によれば、パンタグラフ機構40の伸縮動作に連動して、装飾部材12を往復移動させるとともに、装飾部材12を傾かせることができる。また、本実施の形態の演出用役物装置10によれば、パンタグラフ機構40の伸縮動作の際、装飾部材12、特に第1の長孔73及び第2の長孔74への負荷を軽減させることができる。
10 演出用役物装置
11 ケース体
12 装飾部材
20 駆動源
21 モータ
22 第2の歯車
23 第3の歯車
30 第1の往復動機構
31 第1のラックギヤ
32 第1の噛合部
33 第2の噛合部
34 第2のラックギヤ
35 噛合部
39 小歯車
40 パンタグラフ機構
41 リンク部材
42 リンク部材
51 第1の連結部
52 第2の連結部
53 第3の連結部
54 第4の連結部
55 第5の連結部
56 第6の連結部
71 基盤
72 装飾部
73 第1の長孔
74 第2の長孔
75 第3のラックギヤ
76 第4のラックギヤ
77 小歯車
78 カム体
79 バネ
80 カム体受け部
81 バネ掛けピン
100 遊技盤
101 遊技領域
102 遊技面
103 外ガイドレール
104 飾り部材
105 表示装置
106 傾斜面
107 内ガイドレール
108 ガイド通路

Claims (7)

  1. 遊技機の遊技盤に設けられた演出用役物装置であって、
    駆動源と、
    前記駆動源に係合して配置され、前記駆動源の駆動に起因して一方向に往復動する第1の往復動機構と、
    前記第1の往復動機構に連結して配置され、前記第1の往復動機構の動作に連動して、前記第1の往復動機構の一方向に対して直交方向に伸縮するパンタグラフ機構と、
    前記パンタグラフ機構に連結して配置され、パンタグラフ機構の伸縮動作に連動して前記第1の往復動機構の一方向と略同方向に往復動する第2の往復動機構と、
    前記第2の往復動機構に係合して配置され、前記第2の往復動機構とともに前記パンタグラフ機構の伸縮動作に連動して可動する装飾部材と、を少なくとも備え、
    前記第2の往復動機構は、互いに同方向に沿って配置され、互いに逆方向に往復移動する二つのラックギヤと、
    二つの前記ラックギヤの間に配置され、二つの前記ラックギヤの動作に連動して回転する歯車及びカム体と、を有し、
    前記装飾部材は、前記パンタグラフ機構との連結部を摺動可能に支持する基盤と、前記基盤を覆うように配置され、前記カム体を固定するカム体受け部を設けた装飾部と、を有し、
    前記パンタグラフ機構の伸縮動作に連動して、前記連結部の前記基盤での摺動動作に起因して、前記基盤及び前記装飾部が前記遊技盤の盤面上で往復移動するとともに、前記カム体の回転に連動して前記装飾部が斜倒可能に可動すること、
    を特徴とする演出用役物装置。
  2. 前記基盤を覆う装飾部は、前記基盤が前記遊技盤の盤面上を往復移動する初動動作に対して異なるタイミングで斜倒すること、
    を特徴とする請求項1記載の演出用役物装置。
  3. 二つの前記ラックギヤのそれぞれには、前記歯車と噛合する第1の噛合部と、前記カム体と噛合する第2の噛合部とが形成され、前記歯車と前記カム体とを異なるタイミングで可動させること、
    を特徴とする請求項1記載の演出用役物装置。
  4. 前記第1の往復動機構は、同方向に沿って互いに対向して配置され、互いに逆方向に往復動可能な第1及び第2のラックギヤと、
    前記第1及び第2のラックギヤの間に配置され、前記第1及び第2のラックギヤを互いに逆方向に伝動する少なくとも一つの歯車と、有し、
    前記パンタグラフ機構は、前記第1及び第2のラックギヤのそれぞれに連結して配置され、前記第1及び第2のラックギヤの何れか一方の動作に連動して伸縮動作を可能とすること、
    を特徴とする請求項1記載の演出用役物装置。
  5. 前記第2の往復動機構は、同方向に沿って互いに対向して配置され、互いに逆方向に往復移動可能な第3及び第4のラックギヤを有し、
    前記パンタグラフ機構は、複数のリンク部材を備え、複数の前記リンク部材のうち、二つの前記リンク部材が交差して互いに回動可能に連結された複数の対リンクを有し、
    複数の前記対リンクうち、前記第1の往復動機構に係合される前記対リンクの一方の前記リンク部材が前記第1のラックギヤに回動可能に連結されるとともに、前記対リンクの他方の前記リンク部材が前記第2ラックギヤに回動可能に連結され、
    複数の前記対リンクのうち、前記第2の往復動機構に係合される前記対リンクの一方の前記リンク部材が前記第3のラックギヤに回動可能に連結されるとともに、他方のリンク部材が前記第4のラックギヤに回動可能に連結され、
    前記第1及び第2のラックギヤの何れか一方の動作に連動して、複数の前記対リンクがそれぞれ連動してパンタグラフ機構の伸縮動作を可能とすること、
    を特徴とする請求項1又は4記載の演出用役物装置。
  6. 前記第1及び第2の連結部は、前記第1及び第2の長孔を摺動する摺動ローラを具備すること、
    を特徴とする請求項1記載の演出用役物装置。
  7. 前記駆動源は、モータと、
    前記モータの駆動軸に設けられ、前記モータの駆動に起因して回転する第1の歯車と、
    前記第1の歯車に噛合して配置され、前記第1の歯車に連動して回転する第2の歯車と、を具備すること、
    を特徴とする請求項1記載の演出用役物装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013180147A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Newgin Co Ltd 遊技機

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