まず、本発明の第一実施形態に係るパチンコ遊技機1の全体的な構成について、図1から図4を用いて説明する。
なお、以下の説明では、パチンコ遊技機1を遊技者から見て、手前側をパチンコ遊技機1の前側とし、奥側をパチンコ遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機1を遊技者から見て、左手側をパチンコ遊技機1の左側とし、右手側をパチンコ遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
パチンコ遊技機1は、図1及び図2が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、パチンコ遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、窓枠4と、下皿ユニット5と、遊技盤6と、が設けられる。
窓枠4は、中央が開口された略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、正面視で中枠3の下部を除く略全面に亘って配置される。窓枠4は、中枠3の前側の開口部にヒンジ部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の中央には、正面視で略円形状の窓枠開口部7が形成される。窓枠開口部7は、透明板19により被覆される。窓枠開口部7の下部には、発射前の遊技球が貯溜される上皿8が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ9がそれぞれ配設される。
下皿ユニット5は、中枠3の下部であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット5の中央には、上皿8から溢れた遊技球が貯溜される下皿17が配設される。下皿ユニット5の右部であって下皿17の右方には、発射ハンドル18が配設される。発射ハンドル18は、上皿8に貯溜された遊技球を発射可能に構成される。
遊技盤6は、遊技球が転動する領域である遊技領域20が形成される部材である。遊技盤6は、窓枠4の後方であって、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。遊技盤6は、中枠3に着脱可能に取り付けられる。なお、遊技盤6の遊技領域20は、窓枠4の窓枠開口部7の後方に配置され、前方から透明板19を介して視認可能に構成される。
次に、遊技盤6の構成について、図3及び図4を用いてさらに詳細に説明する。
遊技盤6は、図3に示すように、遊技板10を有する。
図3及び図4に示す遊技板10は、四隅が適宜に切り欠けられた略平板状に形成される部材である。遊技板10には、当該遊技板10の中央から上部に亘って当該遊技板10を前後方向に貫通するように孔10aが形成される。遊技板10には、複数の遊技釘が植設されると共に、センター役物12や、可変入賞装置22や、始動ゲート23や、大入賞装置24や、普通図柄表示装置25や、特別図柄表示装置26や、装飾図柄表示装置27や、アウト口16や、第一演出役物装置500や、第二演出役物装置600等の遊技部品が取り付けられる。
図3に示すガイドレール11は、略円弧帯状に形成される部材である。ガイドレール11は、遊技板10に、前方へ向けて立ち上がり状に取り付けられる。ガイドレール11は、正面視で略円形状を形成するように配置される。なお、遊技板10においてガイドレール11によって略円形状に形成された内側の領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域20として構成される。
図3に示すセンター役物12は、遊技領域20を転動する遊技球が遊技板10の孔10aに進入するのを防止すると共に、その外観により遊技板10を装飾する枠状の部材(装飾枠)である。センター役物12は、正面視において遊技板10に形成された孔10aよりも一回り大きい形状となるように形成される。センター役物12は、遊技板10の孔10aに前方から挿入され、ボルト等によって取り付けられる。センター役物12には、窓部12aが設けられる。
窓部12aは、センター役物12の中央から上部に亘って当該センター役物12を前後方向に貫通するように形成される貫通孔である。
可変入賞装置22(普通電動役物)は、遊技領域20内の中央下部に配置される。可変入賞装置22には、始動口29が設けられる。始動口29は、上面が開口されたポケット状に形成され、その内部に遊技球が入球(入賞)可能に構成される。始動口29の左右上方には、一対の可動片30が配設される。一対の可動片30は、相互に対向して配置される。一対の可動片30には、可変入賞装置22に設けられた可動片用ソレノイド31(図17参照)の出力軸が連動連結される。そして、一対の可動片30は、可動片用ソレノイド31の出力軸の作動によって、下端を支点として相互に接近又は離間する方向に回動する。そして、一対の可動片30が下端を支点として相互に接近する方向に回動した場合、遊技領域20内を転動する遊技球は当該一対の可動片30に干渉されて始動口29に入賞することができない(閉塞状態)。一方、一対の可動片30が下端を支点として相互に離間する方向に回動した場合、遊技領域20内を転動する遊技球は当該一対の可動片30に干渉されず始動口29に入賞することができる(開放状態)。
このように、可変入賞装置22は、その作動により遊技球が入賞可能な開放状態及び入賞不能な閉塞状態を任意に切り替え可能に構成される。また、始動口29の内部には、近接スイッチからなる始動口センサ32(図17参照)が配設される。始動口センサ32は、遊技球が始動口29(可変入賞装置22)に入賞すると当該入賞を検知して、始動口入賞信号を出力する。
始動ゲート23は、遊技領域20内の左部に配置される。始動ゲート23は、上下方向に貫通した平面視略コの字状に形成され、その内側を遊技球が通過可能に構成される。始動ゲート23の内側には、近接スイッチからなる始動ゲートセンサ33(図17参照)が配設される。始動ゲートセンサ33は、遊技球が始動ゲート23を通過すると当該通過を検知して、始動ゲート通過信号を出力する。
大入賞装置24(特別電動役物)は、遊技領域20内の下部であって、可変入賞装置22の下方に配置される。大入賞装置24には、大入賞口34が設けられる。大入賞口34は、正面視で左右方向に細長い略矩形状であって、遊技領域20が前後方向に貫通して形成される。大入賞口34は、大入賞口扉35によって被覆される。大入賞口扉35は、下端を支点として遊技領域20に対して前後回りに回動可能に支持される。大入賞口扉35には、大入賞装置24に設けられた大入賞口扉用ソレノイド36(図17参照)の出力軸が連動連結される。そして、大入賞口扉35は、大入賞口扉用ソレノイド36の出力軸の作動によって、下端を支点として前回りに回動し、遊技領域20から前方へ向けて突出した(板面を上下方向へ向けた)姿勢となる。そして、遊技領域20内を転動する遊技球は、大入賞口扉35の上面側に上方から衝突し、当該大入賞口扉35によって大入賞口34に入球(入賞)するように案内される。つまり、大入賞口扉35が下端を支点として前回りに回動した場合、遊技領域20内を転動する遊技球が大入賞口34に入賞することができる(開放状態)。一方、大入賞口扉35が大入賞口34を被覆している場合、遊技領域20内を転動する遊技球は大入賞口34に入賞することができない(閉塞状態)。
このように、大入賞装置24は、その作動により遊技球が入賞可能な開放状態及び入賞不能な閉塞状態を任意に切り替え可能に構成される。また、大入賞口34の内部には、近接スイッチからなる大入賞口センサ37(図17参照)が配設される。大入賞口センサ37は、遊技球が大入賞口34(大入賞装置24)に入賞すると当該入賞を検知して、大入賞口入賞信号を出力する。
普通図柄表示装置25は、普通図柄39の変動を表示し、普通図柄遊技の当り判定の結果を表示(報知)する装置である。普通図柄表示装置25は、遊技領域20内の右下部に配置される。普通図柄表示装置25には、普通図柄39を表示するためのドットマトリクス形のLED表示部38が設けられる。
なお、本実施形態では、普通図柄39の図柄要素として、「○」及び「×」の図柄が使用される。「○」及び「×」の図柄は、LED表示部38に、交互に変動しながら表示される。そして、普通図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、「○」の図柄で変動が停止される。一方、普通図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると、「×」の図柄で変動が停止される。
特別図柄表示装置26は、特別図柄41の変動を表示し、特別図柄遊技の大当り判定の結果を表示(報知)する装置である。特別図柄表示装置26は、遊技領域20内の右下部であって、普通図柄表示装置25に隣接して配置される。
なお、本実施形態では、特別図柄41を表示するための7セグメントLED表示部40が設けられる。特別図柄41は、7セグメントLED表示部40にて変動しながら表示される。そして、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、所定の当り図柄で変動が停止される。一方、特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレであると、所定のハズレ図柄で変動が停止される。
図3に示す装飾図柄表示装置27は、前方を臨むように配設された正面視長方形状の液晶画面42に図柄や文字、数字等の複数の装飾図柄の変動(装飾図柄遊技)を表示し、装飾図柄遊技の当り判定の結果(特別図柄遊技の大当り判定の結果)を表示(報知)するように構成される装置である。装飾図柄表示装置27は、センター役物12の内側であって遊技板10の後方に配置される。より詳細には、装飾図柄表示装置27の液晶画面42が、遊技板10に取り付けられたセンター役物12の窓部12aの後方に配置される。これによって、前方から窓部12aを介して液晶画面42に表示される装飾図柄遊技を視認することができる。
なお、装飾図柄の図柄要素としては、例えば「1」から「9」までの図柄(数字)が使用される。
なお、装飾図柄表示装置27は、本発明に係る図柄表示装置の一実施形態である。
また、液晶画面42は本発明に係る表示画面の一実施形態であるが、当該表示画面は液晶画面42に限るものではない。すなわち、表示画面は図柄や文字、数字等の複数の装飾図柄の変動を表示することができるものであれば良く、例えばドットマトリクス表示器等であっても良い。
ここで、「装飾図柄の変動」とは、「1」から「9」までの図柄が、所定の変動時間内で順番に繰り返して(循環して)変化することを指すものである。そして、所定の変動時間が経過すると、装飾図柄の変動が停止され、「1」から「9」までのうち一つの装飾図柄が確定図柄となる。そして、液晶画面42に停止(確定)した複数(本実施形態においては3つであるものとする)の装飾図柄の組み合わせに応じて、装飾図柄遊技の当り判定の結果が表示される。なお、装飾図柄の変動は、特別図柄表示装置26における特別図柄41の変動が停止すると同時に停止する。また、装飾図柄遊技の当り判定の結果は、特別図柄遊技の大当り判定の結果に応じて決定される。つまり、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当り、一方、特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレであると、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレとなる。
なお、本実施形態では、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、液晶画面42に停止した複数の装飾図柄の組み合わせは、相互に同一種類の図柄となる。つまり、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、液晶画面42に停止した複数の装飾図柄の組み合わせは、「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」「999」のうちいずれかの組み合わせとなる。
なお、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。ここで、「大当り遊技状態」とは、大入賞装置24(特別電動役物)が作動して、当該大当り遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)よりも有利となる遊技状態が遊技者に付与された遊技状態を指すものである。また、「大当り遊技」とは、大当り遊技状態での遊技を指すものである。
より詳細には、遊技状態が大当り遊技状態へ移行すると、大入賞装置24の開放状態と閉塞状態とが連続して切り替えられ、遊技球の大入賞口34への入賞機会が通常の遊技状態と比較して相対的に増加する。大入賞装置24の開放状態と閉塞状態との連続した切り替えは、所定の回数(例えば、15回)だけ行われる。なお、大入賞装置24の1回当りの開放状態は、所定の時間(例えば、30秒)を経過した場合か、又は所定の個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口34に入賞した場合に終了し、閉塞状態へと切り替えられる。
なお、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると、液晶画面42に停止した複数の装飾図柄の組み合わせは、「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」「999」以外の組み合わせとなる。
ここで、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレである場合の演出内容は、複数の装飾図柄がそれぞれ停止する順番や、停止した組み合わせによって、「リーチハズレ」(リーチ演出あり)と「完全ハズレ」(リーチ演出なし)とに区分される。
また、装飾図柄表示装置27の液晶画面42の右下方には、特別図柄変動保留回数表示部45が設けられる。特別図柄変動保留回数表示部45には、特別図柄遊技の(変動)保留回数が表示される。特別図柄遊技の(変動)保留回数は、上限を4回として、遊技球の始動口29への入賞に応じて加算され、あるいは特別図柄41の変動に応じて減算されて表示される。
アウト口16は、遊技領域20を転動する遊技球が、大入賞口34や始動口29等の各入賞口に入球(入賞)しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口16は、遊技領域20の最下部に配置される。なお、アウト口16に流入した遊技球は、パチンコ遊技機1が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
第一演出役物装置500は、所定の演出を行うことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めるものである。第一演出役物装置500は、遊技板10の後方かつ窓部12aの上方に配置され、通常時(図3に示す状態)においては遊技者から視認困難とされる。
第二演出役物装置600は、所定の演出を行うことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めるものである。第二演出役物装置600は、遊技板10の後方かつ窓部12aの下方に配置され、通常時(図3に示す状態)においては遊技者から視認困難とされる。
以下では、図5から図11までを用いて、第一演出役物装置500の構成について説明する。
第一演出役物装置500は、主として第一装飾可動部材510、第一昇降機構530及び開閉機構560を具備する。
図5、図8及び図9に示す第一装飾可動部材510は、本発明に係る第一の装飾可動部材の一実施形態であり、所定の装飾が施された部材である。第一装飾可動部材510は、主として第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516、第四開閉部材518及び内部部材520を具備する。
第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518は、互いに接近することにより、正面視略円形の部材を形成するものである。第一開閉部材512は当該円形の略左上部を、第二開閉部材514は当該円形の略右上部を、第三開閉部材516は当該円形の略左下部を、第四開閉部材518は当該円形の略右下部を、それぞれ形成する。第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518の外周端部(互いに接近して略円形の部材を形成した場合における、当該円形の外周端部)は後方に延設され、後述する開閉機構560に固定される。これによって、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518が接近した際には、その内部に正面視略円形の空間が形成されることになる(図9(a)参照)。
内部部材520は、正面視略円形の板状の部材である。内部部材520は、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518の内部(第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518によって形成される正面視略円形の空間)に配置される。第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518が互いに接近した場合には、これらの部材によって内部部材520は前方から覆われる(図5参照)。
また、第一装飾可動部材510には、第一装飾522及び第二装飾524が施される。
第一装飾522は、本発明に係る第一の装飾の一実施形態であり、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518に亘って施される装飾である。第一装飾522は、主として外側環状装飾522a及び内側環状装飾522bから構成される。
外側環状装飾522a及び内側環状装飾522bは、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518が互いに接近して正面視略円形となった際に、当該円形の前面中央付近に同心円状(環状)の装飾を形成するように施される。この際、外側環状装飾522aは内側環状装飾522bよりも径の大きい円形の装飾を形成するように施される。外側環状装飾522a及び内側環状装飾522bは、それぞれ所定の線幅となるように形成されると共に、任意の色に着色される。
第二装飾524は、本発明に係る第二の装飾の一実施形態であり、内部部材520に施される装飾である。第二装飾524は、主として環状装飾524a及び文字装飾524bから構成される。
環状装飾524aは、内部部材520の前面の外周端部近傍を縁取るように施される略円形(環状)の装飾である。環状装飾524aの線幅は、第一装飾522の外側環状装飾522aの線幅と略同一となるように形成される。また、環状装飾524aの色は、第一装飾522の外側環状装飾522aの色と略同一となるように着色される。
文字装飾524bは、内部部材520の前面中央付近に施される。文字装飾524bは、「A」の文字の外縁を縁取るようにして形成される。文字装飾524bの縁の線幅は、第一装飾522の内側環状装飾522bの線幅と略同一となるように形成される。また、文字装飾524bの色は、第一装飾522の内側環状装飾522bの色と略同一となるように着色される。
図5から図7まで、並びに図11に示す第一昇降機構530は、第一装飾可動部材510を昇降させるものである。第一昇降機構530は、主としてベース部材532、モータ534、出力ギヤ536、第一伝達ギヤ538、第一ピニオンギヤ540、第一昇降部材542、第二ラックギヤ544、第二ピニオンギヤ546、第二伝達ギヤ548、第三伝達ギヤ550、第二昇降部材552、定荷重バネ554及びセンサ556を具備する。
ベース部材532は、第一昇降機構530の各部材を支持するための基体となるものである。ベース部材532は、複数の部材を組み合わせて略箱状となるように形成される。
なお、本説明に係る図面においては、ベース部材532の内部に配置された部材を示すために、当該ベース部材532の前面や背面の図示を適宜省略している。
図5から図7までに示すモータ534は、第一昇降機構530の駆動源となるものである。モータ534は、ベース部材532の中央よりやや左方に固定される。モータ534の出力軸は後方に向けられ、当該出力軸に出力ギヤ536(図7参照)が固定される。
図7に示す第一伝達ギヤ538及び第一ピニオンギヤ540は、略左右方向に並べられて互いに歯合された状態でベース部材532に回動可能に支持される。第一伝達ギヤ538はモータ534の出力ギヤ536に歯合される。
図6、図7及び図11に示す第一昇降部材542は、ベース部材532に対して昇降可能に設けられる部材である。第一昇降部材542の左側面には、第一ラックギヤ542aが形成される(図7参照)。当該第一ラックギヤ542aは第一ピニオンギヤ540に歯合される。第一昇降部材542の右端部近傍は、スライドレール542bを介してベース部材532に対して上下方向に摺動可能(昇降可能)に設けられる(図11参照)。
図6及び図11に示す第二ラックギヤ544は、ベース部材532の前面の左右方向略中央部に、その歯を右方に向けた状態で固定される。
第二ピニオンギヤ546、第二伝達ギヤ548及び第三伝達ギヤ550は、略上下方向に並べられて順に歯合された状態で第一昇降部材542に回動可能に支持される。第二ピニオンギヤ546は第二ラックギヤ544に歯合される。
図6、図7及び図11に示す第二昇降部材552は、第一昇降部材542に対して昇降可能に設けられる部材である。第二昇降部材552の左側面には、第三ラックギヤ552aが形成される(図11参照)。当該第三ラックギヤ552aは第三伝達ギヤ550に歯合される。第二昇降部材552の右端部近傍は、スライドレール552bを介して第一昇降部材542に対して上下方向に摺動可能(昇降可能)に設けられる(図11参照)。
図6及び図11に示す定荷重バネ554は、第二昇降部材552を上方に向かって付勢するものである。定荷重バネ554の本体部は、ベース部材532の上部に固定されると共に、定荷重バネ554の端部は第二昇降部材552に固定される。これによって、第二昇降部材552は常に一定の荷重で上方に向かって付勢される。
図5、図6及び図11に示すセンサ556は、第一昇降部材542の昇降位置を検出するものである。センサ556は、第一昇降部材542がベース部材532に対して最も上方まで上昇したことを検出することができる。
図7から図10までに示す開閉機構560は、第一装飾可動部材510の第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518を互いに接近又は離間させるものである。開閉機構560は、主としてベース部材562、モータ564、リングギヤ566、第一ピニオンギヤ568、第二ピニオンギヤ570、第三ピニオンギヤ572、第四ピニオンギヤ574、第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580、第四摺動部材582及びセンサ584を具備する。
図8から図10までに示すベース部材562は、開閉機構560の各部材を支持するための基体となるものである。ベース部材562は、複数の部材を組み合わせて正面視略円形かつ略箱状となるように形成される。ベース部材562の前面には、第一装飾可動部材510の内部部材520が固定される。
なお、本説明に係る図面においては、ベース部材562の内部に配置された部材を示すために、当該ベース部材562の前面や背面の図示を適宜省略している。
図7及び図10に示すモータ564は、開閉機構560の駆動源となるものである。モータ564は、ベース部材562の中央よりやや下方に固定される。モータ564の出力軸は前方に向けられ、当該出力軸に出力ギヤ(不図示)が固定される。
図10に示すリングギヤ566は、ベース部材562に回動可能に支持される。リングギヤ566の内周面には内周側ギヤ部566aが、リングギヤ566の外周面には外周側ギヤ部566bが、それぞれ形成される。リングギヤ566の内周側ギヤ部566aは、モータ564の出力ギヤに歯合される。
第一ピニオンギヤ568、第二ピニオンギヤ570、第三ピニオンギヤ572及び第四ピニオンギヤ574は、それぞれリングギヤ566の外周側ギヤ部566bに歯合される。第一ピニオンギヤ568はベース部材562の左上部に、第二ピニオンギヤ570はベース部材562の右上部に、第三ピニオンギヤ572はベース部材562の左下部に、第四ピニオンギヤ574はベース部材562の右下部に、それぞれ回動可能に支持される。
第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582は、それぞれベース部材562に対して摺動可能に設けられる。第一摺動部材576はベース部材562の左上部に、第二摺動部材578はベース部材562の右上部に、第三摺動部材580はベース部材562の左下部に、第四摺動部材582はベース部材562の右下部に、それぞれ設けられる。第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582は、正面視(又は、背面視)においてベース部材562の略中央から放射線状に摺動可能となるように設けられる。
第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582の背面には、正面視(又は、背面視)においてベース部材562の略中央から放射線状に延設される第一ラックギヤ576a、第二ラックギヤ578a、第三ラックギヤ580a及び第四ラックギヤ582aがそれぞれ形成される。当該第一ラックギヤ576a、第二ラックギヤ578a、第三ラックギヤ580a及び第四ラックギヤ582aは、それぞれ第一ピニオンギヤ568、第二ピニオンギヤ570、第三ピニオンギヤ572及び第四ピニオンギヤ574に歯合される。
第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582の前面には、第一装飾可動部材510の第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518がそれぞれ固定される。
第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582がベース部材562に対して最も中央に寄った位置まで摺動した場合、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518は互いに接近して正面視略円形の部材を形成する。
また、第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582がベース部材562に対して最も外側に広がった位置まで摺動した場合、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518は互いに離間する。
センサ584は、リングギヤ566の回動位置を検出するものである。センサ584は、リングギヤ566が所定の位置まで回動したことを検出することができる。
開閉機構560のベース部材562の背面は、第一昇降機構530の第二昇降部材552の下端部前面に固定される。これによって、開閉機構560は第一昇降機構530に取り付けられる。
上述した第一昇降機構530のセンサ556及び開閉機構560のセンサ584は、後述する主制御回路50に接続される。主制御回路50は、第一昇降機構530のセンサ556により検出された第一昇降部材542の昇降位置に関する情報を受信することができる。また、主制御回路50は、開閉機構560のセンサ584により検出されたリングギヤ566の回動位置に関する情報を受信することができる。
また、第一昇降機構530のモータ534及び開閉機構560のモータ564は、後述する役物制御回路300に接続される。役物制御回路300は、第一昇降機構530のモータ534の動作(回転駆動と停止の切り替え、及びその回転方向の切り替え)を制御することができる。また、役物制御回路300は、開閉機構560のモータ564の動作(回転駆動と停止の切り替え、及びその回転方向の切り替え)を制御することができる。
以下では、図5から図7まで、並びに図10から図13までを用いて、上述の如く構成された第一演出役物装置500の動作態様について説明する。
なお、以下で説明する第一演出役物装置500の動作は、役物制御回路300がセンサ556及びセンサ584により検出された情報に基づいてモータ534及びモータ564を制御することにより行われる。
図5から図7までに示すように、通常時(第一演出役物装置500が演出を行わない場合)においては、第一昇降機構530の第一昇降部材542及び第二昇降部材552はベース部材532に対して最も上昇した位置にある。この状態において、モータ534が停止されると共に定荷重バネ554が第二昇降部材552を上方に向かって付勢しているため、当該第一昇降部材542及び第二昇降部材552は当該位置で保持される。
また、通常時においては、開閉機構560の第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582(図10等参照)は、ベース部材562に対して最も中央に寄った位置にある。この状態において、モータ564が停止されているため、当該第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582は当該位置で保持される。
第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582がベース部材562に対して最も中央に寄った位置にある場合、これらの部材に固定された第一装飾可動部材510の第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518は互いに接近して正面視略円形の部材を形成する(図5参照)。この状態においては、内部部材520は当該第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518によって前方から覆われているため、パチンコ遊技機1の前方(正面)にいる遊技者からは当該内部部材520を視認するのが困難(部材の隙間や半透明の部材等を介して多少は視認できる可能性もある)となる。
一方、第一装飾可動部材510の第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518は互いに接近して正面視略円形の部材を形成しているため、当該正面視略円形の部材の前面中央に施された第一装飾522は、前方(正面)から視認するのが容易となる。
以下では、この第一演出役物装置500の状態(図5参照)を「第一待機状態」と記す。
第一演出役物装置500が第一待機状態にある場合において、第一昇降機構530のモータ534(図6参照)が所定方向に回転駆動されると、当該駆動力は出力ギヤ536、第一伝達ギヤ538、第一ピニオンギヤ540及び第一ラックギヤ542aを介して第一昇降部材542に伝達される(図7参照)。当該駆動力によって、第一昇降部材542はベース部材532に対して下方へと摺動する。
第一昇降部材542が下方へと摺動すると、当該第一昇降部材542に回動可能に支持された第二ピニオンギヤ546、第二伝達ギヤ548及び第三伝達ギヤ550も下方へと移動する(図11参照)。この際、第二ピニオンギヤ546は第二ラックギヤ544によって回転駆動され、当該駆動力は第二伝達ギヤ548、第三伝達ギヤ550及び第三ラックギヤ552aを介して第二昇降部材552に伝達される。当該駆動力によって、第二昇降部材552は第一昇降部材542に対してさらに下方へと摺動する。
第二昇降部材552が下方へと摺動することにより、当該第二昇降部材552に下端部に固定された開閉機構560及び当該開閉機構560に設けられた第一装飾可動部材510も下方へと摺動する(図12参照)。第二昇降部材552が最も下方へと摺動した時点でモータ534が停止され、当該第二昇降部材552は当該位置で保持される。ひいては、開閉機構560及び第一装飾可動部材510が、最も下方へと移動した位置で保持される。
この状態においても、第一待機状態に引き続き、第一装飾可動部材510の第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518は互いに接近して正面視略円形の部材を形成しているため、当該正面視略円形の部材の前面中央に施された第一装飾522は、前方(正面)から視認するのが容易となる。
以下では、この第一演出役物装置500の状態(図12参照)を「第一出現状態」と記す。
第一演出役物装置500が第一出現状態にある場合において、開閉機構560のモータ564が所定方向に回転駆動されると、当該駆動力はリングギヤ566を介して第一ピニオンギヤ568、第二ピニオンギヤ570、第三ピニオンギヤ572及び第四ピニオンギヤ574にそれぞれ伝達される(図10参照)。第一ピニオンギヤ568、第二ピニオンギヤ570、第三ピニオンギヤ572及び第四ピニオンギヤ574に伝達された駆動力は、さらに第一ラックギヤ576a、第二ラックギヤ578a、第三ラックギヤ580a及び第四ラックギヤ582aを介して第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582にそれぞれ伝達される。当該駆動力によって、第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582はそれぞれベース部材562に対して外側に向かって摺動する。
第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582がそれぞれベース部材562に対して外側に向かって摺動すると、これらの部材に固定された第一装飾可動部材510の第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518も同様に外側に向かって移動し、互いに離間する(図9(a)等参照)。これに伴って、当該第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518に亘って施された第一装飾522も分解されるため、当該第一装飾522を(元の環状の形のまま)視認することは、第一演出役物装置500が第一出現状態にある場合に比べて相対的に困難となる。
ここで、第一装飾522を視認することが「困難」な状態とは、単に当該第一装飾522が見え難い(直接視認することが難しい)状態だけを意味するものではない。すなわち、第一装飾522を視認することが「困難」な状態とは、当該第一装飾522を形成する個々のパーツ(本実施形態においては、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518にそれぞれ施された第一装飾522の各部分)は見えていても当該個々のパーツが纏まりを失う等して一纏まりの装飾として把握し難くなる状態や、当該纏まり感は維持されていても第二装飾524と比べて相対的に目立たなくなり(例えば、第一の装飾522の電飾が消灯され、第二の装飾524の電飾が点灯される等)、当該第二の装飾524の方に遊技者の意識が向くような状態も含むものである。
一方、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518が互いに離間すると、パチンコ遊技機1の前方(正面)にいる遊技者からは当該離間した隙間を介して内部部材520を視認するのが容易となる。これに伴って、当該内部部材520の前面に施された第二装飾524も遊技者から視認するのが容易となる。
第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582がそれぞれベース部材562に対して最も外側へと摺動した時点でモータ564が停止され、当該第一摺動部材576、第二摺動部材578、第三摺動部材580及び第四摺動部材582は当該位置で保持される。ひいては、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518は互いに最も離間した位置で保持される(図13参照)。
以下では、この第一演出役物装置500の状態(図13参照)を「開放状態」と記す。
第一演出役物装置500が開放状態にある場合においては、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518に施された外側環状装飾522aは、正面視において内部部材520に施された環状装飾524aと概ね重複する位置にある。環状装飾524aの線幅及び色は外側環状装飾522aの線幅及び色と略同一となるように形成されているため、正面から当該環状装飾524aを見た場合にあまり違和感を与えることがない。
また同様に、第一演出役物装置500が開放状態にある場合においては、第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518に施された内側環状装飾522bは、正面視において内部部材520に施された文字装飾524bの外縁と概ね重複する位置にある。文字装飾524bの外縁の線幅及び色は内側環状装飾522bの線幅及び色と略同一となるように形成されているため、正面から当該文字装飾524bを見た場合にあまり違和感を与えることがない。
なお、第一演出役物装置500が開放状態(図13参照)にある場合において、開閉機構560のモータ564を上記と逆方向に回転駆動させれば、当該開放状態を再び第一出現状態(図12参照)に戻す(遷移させる)ことができる。
また、第一演出役物装置500が第一出現状態(図12参照)にある場合において、第一昇降機構530のモータ534を上記と逆方向に回転駆動させれば、当該第一出現状態を再び第一待機状態(図5参照)に戻す(遷移させる)ことができる。
以下では、図14から図16までを用いて、第二演出役物装置600の構成について説明する。
第二演出役物装置600は、主として第二装飾可動部材610及び第二昇降機構620を具備する。
図14から図16までに示す第二装飾可動部材610は、本発明に係る第二の装飾可動部材の一実施形態であり、所定の装飾が施された部材である。第二装飾可動部材610は、主として昇降部材612及び固定部材614を具備する。
昇降部材612は、正面視略L字状の板状の部材である。昇降部材612は、後述する第二昇降機構620に昇降可能に支持される。より具体的には、昇降部材612の左下部は、第二昇降機構620のアーム634に支持される。昇降部材612の右端部近傍は、スライドレール612aを介して第二昇降機構620のベース部材622に対して上下方向に摺動可能(昇降可能)に設けられる(図16参照)。
固定部材614は、正面視略L字状の板状の部材である。固定部材614は、後述する第二昇降機構620に固定される。より具体的には、固定部材614は、第二昇降機構620のベース部材622に固定される。固定部材614は昇降部材612よりも後方に配置され、昇降部材612が最も下方に摺動した場合には当該昇降部材612によって前方から覆われる(図14及び図15参照)。
また、第二装飾可動部材610には、第三装飾616が施される。
第三装飾616は、本発明に係る第三の装飾の一実施形態であり、昇降部材612及び固定部材614に施される装飾である。第三装飾616は、主として昇降側文字装飾616a及び固定側文字装飾616bから構成される。
昇降側文字装飾616aは、昇降部材612の前面に施される装飾である。昇降側文字装飾616aは、「B」の文字の外縁を縁取るようにして形成される。昇降側文字装飾616aは、第一装飾可動部材510の文字装飾524b(図8等参照)と略同じ大きさになるように形成される。昇降側文字装飾616aの縁の線幅は、第一装飾可動部材510の文字装飾524bの縁の線幅と略同一となるように形成される。また、昇降側文字装飾616aの色は、第一装飾可動部材510の文字装飾524bの色と略同一となるように着色される。
固定側文字装飾616bは、固定部材614の前面に施される装飾である。固定側文字装飾616bは、「C」の文字の外縁を縁取るようにして形成される。固定側文字装飾616bは、昇降側文字装飾616aと略同じ大きさになるように形成される。固定側文字装飾616bの縁の線幅は、昇降側文字装飾616aの縁の線幅と略同一となるように形成される。また、固定側文字装飾616bの色は、昇降側文字装飾616aの色と略同一となるように着色される。
第二昇降機構620は、第二装飾可動部材610の昇降部材612を昇降させるものである。第二昇降機構620は、主としてベース部材622、モータ624、第一伝達ギヤ626、第二伝達ギヤ628、第三伝達ギヤ630、回動部材632、アーム634及びセンサ636を具備する。
ベース部材622は、第二昇降機構620の各部材を支持するための基体となるものである。ベース部材622は、複数の部材を組み合わせて左右方向に長い略箱状となるように形成される。
なお、本説明に係る図面においては、ベース部材622の内部に配置された部材を示すために、当該ベース部材622の前面の図示を適宜省略している。
モータ624は、第二昇降機構620の駆動源となるものである。モータ624は、ベース部材622の左端部近傍に固定される。モータ624の出力軸は前方に向けられ、当該出力軸に出力ギヤ(不図示)が固定される。
第一伝達ギヤ626、第二伝達ギヤ628及び第三伝達ギヤ630は、略左右方向に並べられて互いに歯合された状態でベース部材622に回動可能に支持される。第一伝達ギヤ626はモータ624の出力ギヤに歯合される。
図15に示す回動部材632は、正面視略円形の板状の部材である。回動部材632はベース部材622に回動可能に支持される。回動部材632の背面には、当該回動部材632と一体的に回転可能となるようにギヤ(不図示)が固定される。当該ギヤは、第三伝達ギヤ630と歯合される。回動部材632の前面(回動部材632の回動軸から所定距離だけ離れた位置)には、前方に向かって作用軸632aが立設される。
図14から図16までに示すアーム634は、正面視略矩形の板状の部材である。アーム634は、長手方向を略左右方向に向けて配置される。アーム634の左端部は、ベース部材622に回動可能に支持される。アーム634の右端部は、昇降部材612の背面左下部に回動可能かつ左右方向に摺動可能に連結される。アーム634の中途部には、当該アーム634の長手方向に沿うように長孔634aが形成される。当該長孔634aには、回動部材632の作用軸632aが挿通される。
センサ636は、回動部材632の回動位置を検出するものである。センサ636は、回動部材632が所定の位置まで回動したことを検出することができる。
上述した第二昇降機構620のセンサ636は、後述する主制御回路50に接続される。主制御回路50は、第二昇降機構620のセンサ636により検出された回動部材632の回動位置に関する情報を受信することができる。
また、第二昇降機構620のモータ624は、後述する役物制御回路300に接続される。役物制御回路300は、第二昇降機構620のモータ624の動作(回転駆動と停止の切り替え、及びその回転方向の切り替え)を制御することができる。
以下では、図14から図16までを用いて、上述の如く構成された第二演出役物装置600の動作態様について説明する。
なお、以下で説明する第二演出役物装置600の動作は、役物制御回路300がセンサ636により検出された情報に基づいてモータ624を制御することにより行われる。
図14及び図15に示すように、通常時(第二演出役物装置600が演出を行わない場合)においては、第二装飾可動部材610の昇降部材612はベース部材622に対して最も下降した位置にある。この状態において、モータ624が停止されているため、当該昇降部材612は当該位置で保持される。
昇降部材612が最も下降した位置にある場合、当該昇降部材612は固定部材614の前方に位置している。このため、パチンコ遊技機1の前方(正面)にいる遊技者からは当該固定部材614を視認するのが困難となる。
以下では、この第二演出役物装置600の状態(図14及び図15参照)を「第二待機状態」と記す。
第二演出役物装置600が第二待機状態にある場合において、第二昇降機構620のモータ624が所定方向に回転駆動されると、当該駆動力は第一伝達ギヤ626、第二伝達ギヤ628及び第三伝達ギヤ630を介して回動部材632に伝達される(図15参照)。当該駆動力によって、回動部材632は正面視時計回りに回動する。
回動部材632が正面視時計回りに回動すると、当該回動部材632の作用軸632aがアーム634を上方へと押し上げる。これによって、当該アーム634が左端部を中心として反時計回りに回動し、当該アーム634の右端部が上昇する。
アーム634の右端部が上昇すると、当該アーム634の右端部に連結された第二装飾可動部材610の昇降部材612がベース部材622に対して上方へと摺動(上昇)する。昇降部材612が上方へと摺動すると、パチンコ遊技機1の前方(正面)にいる遊技者からは第二装飾可動部材610の固定部材614を視認するのが容易となる(図16参照)。
昇降部材612が最も上方へと摺動した時点でモータ624が停止され、当該昇降部材612は当該位置で保持される(図16参照)。
以下では、この第二演出役物装置600の状態(図16参照)を「第二出現状態」と記す。
なお、第二演出役物装置600が第二出現状態(図16参照)にある場合において、第二昇降機構620のモータ624を上記と逆方向に回転駆動させれば、当該第二出現状態を再び第二待機状態(図14及び図15参照)に戻す(遷移させる)ことができる。
次に、主としてパチンコ遊技機1の遊技動作を制御する主制御回路50の構成について、図17から図22を用いて説明する。
主制御回路50は、図17に示すように、主として、主制御CPU51と、主制御ROM55と、主制御RAM54と、主制御入出力回路(I/O)52と、により構成される。
これらの主制御CPU51と主制御ROM55と主制御RAM54と主制御入出力回路(I/O)52とは、バスによって相互に接続されている。主制御ROM55には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。主制御RAM54には、主制御CPU51による処理事項が一時的に記憶されている。そして、主制御CPU51は、主制御RAM54をワークエリアとし、主制御ROM55に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。また、主制御CPU51には、主制御クロック回路53が接続される。主制御クロック回路53は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎に主制御CPU51に入力される。
主制御入出力回路(I/O)52は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、始動口センサ32、始動ゲートセンサ33、大入賞口センサ37、センサ556、センサ584等と、電気的に接続されている。また、主制御入出力回路(I/O)52は、主制御CPU51から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、可動片用ソレノイド31、大入賞口扉用ソレノイド36、サブ制御回路90のサブ制御入出力回路(I/O)92等と、電気的に接続されている。
主制御RAM54には、図18に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される大当りカウンタ60が設けられる。
また、主制御RAM54には、図18に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される変動パターン選択カウンタ61が設けられる。
また、主制御RAM54には、図18に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の変動表示時間の計測等に使用される特図用タイマカウンタ62が設けられる。
また、主制御RAM54には、図18に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の(変動)保留回数の計測に使用される特図変動保留回数カウンタ64が設けられる。特図変動保留回数カウンタ64には、「0」から「4」までの数値が格納される。前記数値は、遊技球の始動口29への入賞毎に1ずつ加算され、あるいは特別図柄41の変動毎に1ずつ減算される。なお、特別図柄遊技の(変動)保留回数の上限は4回であり、特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値は最大で「4」となる。
また、主制御RAM54には、図18に示すように、各種のカウンタのカウンタ値が適宜に記憶される複数のカウンタ値記憶エリア66が設けられる。
また、主制御RAM54には、図18に示すように、大当り遊技状態であるか否かを示す大当り遊技状態フラグ67(条件装置)が設けられる。大当り遊技状態フラグ67は、大当り遊技状態でない場合には、オフ状態(条件装置が停止)に設定される。一方、大当り遊技状態フラグ67は、大当り遊技状態である場合には、オン状態(条件装置が作動)に設定される。
また、主制御RAM54には、図18に示すように、大入賞装置24が作動中であるか否かを示す大入賞装置作動フラグ68が設けられる。大入賞装置作動フラグ68は、大入賞装置24が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、大入賞装置作動フラグ68は、大入賞装置24が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図18に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを示す特別図柄変動表示フラグ69が設けられる。特別図柄変動表示フラグ69は、特別図柄41が変動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄変動表示フラグ69は、特別図柄41が変動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図18に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを示す特別図柄停止図柄表示フラグ70が設けられる。特別図柄停止図柄表示フラグ70は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄停止図柄表示フラグ70は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御ROM55には、図19に示すように、大当り判定テーブル記憶エリア75が設けられる。大当り判定テーブル記憶エリア75には、大当り判定テーブル83が格納される。大当り判定テーブル83とは、大当りカウンタ60のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであるか否かの判定に使用されるものである。
大当り判定テーブル83は、図20に示すように、大当りカウンタ60のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「判定結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、大当りカウンタ60のカウンタ値が「7」である場合に、判定結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、判定結果がハズレとされる。つまり、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定される確率は、1/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図19に示すように、大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア78が設けられる。大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア78には、大当り変動パターン選択テーブル86が格納される。大当り変動パターン選択テーブル86とは、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定された場合に、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
大当り変動パターン選択テーブル86は、図21に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「20」である場合に、変動パターンとして「変動パターンE」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンE」が選択される確率は、21/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「21」から「80」である場合に、変動パターンとして「変動パターンF」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンF」が選択される確率は、60/200に設定されている。また、本実施形態では、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「81」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンG」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンG」が選択される確率は、119/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図19に示すように、ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア79が設けられる。ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア79には、ハズレ変動パターン選択テーブル87aが格納される。ハズレ変動パターン選択テーブル87aとは、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると判定された場合に(特別図柄遊技がハズレであると判定された場合に)、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
ハズレ変動パターン選択テーブル87aは、図22に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「160」である場合に、変動パターンとして「変動パターンA」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンA」が選択される確率は、161/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「161」から「190」である場合に、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される確率は、30/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「191」から「194」である場合に、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される確率は、4/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「195」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンD」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンD」が選択される確率は、5/200に設定されている。
次に、主として遊技の演出動作を制御するサブ制御回路90の構成について、図17、及び図23から図25を用いて説明する。
サブ制御回路90は、図17に示すように、主として、サブ制御CPU91と、サブ制御ROM95と、サブ制御RAM94と、サブ制御入出力回路(I/O)92と、により構成される。
これらのサブ制御CPU91とサブ制御ROM95とサブ制御RAM94とサブ制御入出力回路(I/O)92とは、バスによって相互に接続されている。サブ制御ROM95には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。サブ制御RAM94には、サブ制御CPU91による処理事項が一時的に記憶されている。そして、サブ制御CPU91は、サブ制御RAM94をワークエリアとし、サブ制御ROM95に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。サブ制御CPU91には、サブ制御クロック回路93が接続される。サブ制御クロック回路93は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎にサブ制御CPU91に入力される。
サブ制御入出力回路(I/O)92は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、主制御回路50の主制御入出力回路(I/O)52等と、電気的に接続されている。また、サブ制御入出力回路(I/O)92は、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、表示制御回路200の表示制御入出力回路(I/O)202等と、電気的に接続されている。また、サブ制御入出力回路(I/O)92は、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、役物制御回路300の動作制御入出力回路(I/O)122等と、電気的に接続されている。
また、サブ制御RAM94には、図23に示すように、サブ制御クロック回路93からサブ制御CPU91にクロック信号が入力される毎に「0」から「99」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納されるサブ制御変動パターン選択カウンタ96が設けられる。
また、サブ制御ROM95には、図24に示すように、演出内容選択テーブル記憶エリア97が設けられる。演出内容選択テーブル記憶エリア97には、演出内容選択テーブル98が格納される。演出内容選択テーブル98とは、主制御回路50により選択された変動パターンと、当該変動パターンがサブ制御回路90に受信された際のサブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値とに基づいて演出パターンを選択する際に使用されるものである。
演出内容選択テーブル98は、図25に示すように、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「演出パターン」と、により構成される。
ここで、「演出パターン」とは、装飾図柄表示装置27の液晶画面42に表示される複数の装飾図柄の演出内容を設定するものである。なお、「演出パターン」は、その内容に応じて、「リーチ当り」と、「リーチハズレ」と、「完全ハズレ」と、に区分される。「リーチ当り」とは、リーチ演出の後に装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると報知される演出内容である。「リーチハズレ」とは、リーチ演出の後に装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると報知される演出内容である。「完全ハズレ」とは、リーチ演出がなく装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると報知される演出内容である。また、「リーチ当り」は、その内容に応じて、「ノーマルリーチ当り」と、「スーパーリーチ1当り」と、「スーパーリーチ2当り」と、に区分される。また、「リーチハズレ」は、その内容に応じて、「ノーマルリーチハズレ」と、「スーパーリーチ1ハズレ」と、「スーパーリーチ2ハズレ」と、に区分される。
なお、本実施形態では、図25に示すように、選択された変動パターンが「変動パターンA」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンA」である場合に、演出内容として「完全ハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンB」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンB」(演出内容として「ノーマルリーチハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンB」である場合に、演出内容として「ノーマルリーチハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンC」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンC1」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンC」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンD」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンD」(演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンD」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンE」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンE」(演出内容として「ノーマルリーチ当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンE」である場合に、演出内容として「ノーマルリーチ当り」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンF」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンF」(演出内容として「スーパーリーチ1当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンF」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ1当り」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンG」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンG」(演出内容として「スーパーリーチ2当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンG」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ2当り」が選択される確率は、100/100に設定されている。
このように、本実施形態では、上述の如く、1つの変動パターンに対して1つの演出パターンが選択されるように構成される。
次に、主として装飾図柄表示装置27の液晶画面42の表示を制御する表示制御回路200の構成について、図17を用いて説明する。
表示制御回路200は、図17に示すように、主として、表示制御CPU201と、表示制御ROM205と、表示制御RAM204と、VDP206と、VROM207と、VRAM208と、表示制御入出力回路(I/O)202と、により構成される。
これらの表示制御CPU201と表示制御ROM205と表示制御RAM204とVDP206とVROM207とVRAM208と表示制御入出力回路(I/O)202とは、バスによって相互に接続されている。表示制御ROM205には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。表示制御RAM204には、表示制御CPU201による処理事項が一時的に記憶されている。VROM207には、表示プログラムや各種の表示処理に使用される表示データ等が予め記憶されている。VRAM208には、VDP206による処理事項が一時的に記憶されている。なお、表示制御CPU201には、表示制御クロック回路203が接続される。表示制御クロック回路203は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎に表示制御CPU201に入力される。
表示制御CPU201は、表示制御RAM204をワークエリアとし、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)に基づいて表示制御ROM205に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいた信号(コマンド)を設定し、VDP206に出力する。VDP206は、表示制御CPU201からの信号(コマンド)に応じた表示データをVROM207から選択し、LCD回路209を介して装飾図柄表示装置27に送信する。
ここで、「表示データ」とは、予告演出や複数の装飾図柄の変動(演出)や背景画面等を表示する複数のビデオデータや、表示制御CPU201からの信号(コマンド)に応じた前記ビデオデータの表示位置や表示タイミング等に関するデータを指すものである。つまり、VDP206は、表示制御CPU201からの信号(コマンド)に応じて、例えば複数の装飾図柄の変動と共に予告演出を表示する等、大当り遊技状態への移行を想起させるような演出を装飾図柄表示装置27の液晶画面42に表示して、遊技者の興趣を高めることができる。
表示制御入出力回路(I/O)202は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、サブ制御回路90のサブ制御入出力回路(I/O)92等と、電気的に接続されている。また、表示制御入出力回路(I/O)202は、VDP206から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、LCD回路209等と、電気的に接続されている。
次に、主として第一演出役物装置500及び第二演出役物装置600の動作を制御する役物制御回路300の構成について、図17を用いて説明する。
役物制御回路300は、本発明に係る可動部材制御手段の一実施形態であり、図17に示すように、主として、動作制御CPU301と、動作制御ROM305と、動作制御RAM304と、動作制御入出力回路(I/O)302と、により構成される。
これらの動作制御CPU301と、動作制御ROM305と、動作制御RAM304と、動作制御入出力回路(I/O)302とは、バスによって相互に接続されている。動作制御ROM305には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。動作制御RAM304には、動作制御CPU301による処理事項が一時的に記憶されている。
動作制御CPU301は、動作制御RAM304をワークエリアとし、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)に基づいて動作制御ROM305に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいた信号(コマンド)を設定し、モータ534、モータ564及びモータ624に送信する。モータ534、モータ564及びモータ624は、信号(コマンド)に応じた動作タイミングや動作時間で動作する。つまりモータ534、モータ564及びモータ624は、動作制御CPU301からの信号(コマンド)に応じて、例えば複数の装飾図柄の変動と共に予告演出を表示する等、大当り遊技状態への移行を想起させるような演出を行い、遊技者の興趣を高めることができる。
動作制御入出力回路(I/O)302は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、サブ制御回路90のサブ制御入出力回路(I/O)92等と、電気的に接続されている。また、動作制御入出力回路(I/O)302は、送信部として、モータ534、モータ564及びモータ624と、電気的に接続されている。
次に、パチンコ遊技機1の遊技の流れについて、図26のフローチャートを用いて簡単に説明する。
まず、ステップS001において、遊技球が始動ゲート23を通過した場合に、普通図柄遊技が行われる。普通図柄遊技では、始動ゲート23に遊技球が通過した際に、普通図柄遊技の当り判定が行われる。普通図柄遊技の当り判定の結果は、普通図柄表示装置25に表示された普通図柄39によって遊技者に報知される。
ステップS002において、ステップS001における普通図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、普通電動役物(可変入賞装置22)が作動して普通電動役物遊技が行われる。普通電動役物(可変入賞装置22)が作動して開放状態になると、始動口29に遊技球が入賞可能となる。
ステップS003において、ステップS002における始動口29に遊技球が入賞すると、特別図柄遊技が行われる。特別図柄遊技では、始動口29に遊技球が入賞した際に、特別図柄遊技の大当り判定が行われる。特別図柄遊技の大当り判定の結果は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41によって遊技者に報知される。
ステップS004において、ステップS003における特別図柄遊技の大当り判定が行われた後に、装飾図柄遊技が行われる。装飾図柄遊技では、特別図柄遊技の大当り判定の結果に応じた当り判定が行われる。装飾図柄遊技の当り判定の結果は、装飾図柄表示装置27の液晶画面42に表示された複数の装飾図柄によって遊技者に報知される。
なお、装飾図柄遊技では、当り判定の結果が遊技者に報知される前に、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りとなって大当り遊技状態への移行を想起させるような予告演出が装飾図柄表示装置27の液晶画面42に表示される。
ステップS005において、ステップS003における特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、ステップS004における装飾図柄遊技の当り判定の結果が報知された後に、特別電動役物(大入賞装置24)が作動して、特別電動役物遊技が行われる。特別電動役物(大入賞装置24)が作動すると、大入賞口34に遊技球が入賞可能となる。
次に、主制御回路50の特別図柄遊技の処理について、図27及び図28のフローチャートを用いて説明する。
ステップS101において、主制御CPU51は、始動口29に遊技球が入賞したか否かを判定する。
主制御CPU51は、始動口29に遊技球が入賞したと判定した場合、つまり主制御CPU51が始動口センサ32の始動口入賞信号を受信した場合には、ステップS102へ移行する。
一方、主制御CPU51は、始動口29に遊技球が入賞していないと判定した場合、つまり主制御CPU51が始動口センサ32の始動口入賞信号を受信していない場合には、ステップS104へ移行する。
ステップS102において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「4」である場合には、ステップS104へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上でない判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「4」でない場合には、ステップS103へ移行する。
ステップS103において、主制御CPU51は、現在の大当りカウンタ60のカウンタ値及び変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を読み出して、適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納する。
主制御CPU51は、ステップS103の処理を行った後、ステップS104へ移行する。
ステップS104において、主制御CPU51は、条件装置が作動中であるか否かを判定する。
なお、条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。条件装置は、特別図柄41が予め設定された所定の当り図柄で停止されると作動を開始する。条件装置の作動開始によって役物連続作動装置が作動し、これによって遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。
主制御CPU51は、条件装置が作動中である場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオン状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図26のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、条件装置が作動中でない場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオフ状態である場合には、ステップS105へ移行する。
ステップS105において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中である場合、つまり特別図柄変動表示フラグ69がオン状態である場合には、ステップS112へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中でない場合、つまり特別図柄変動表示フラグ69がオフ状態である場合には、ステップS106へ移行する。
ステップS106において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ70がオン状態である場合には、ステップS116へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ70がオン状態である場合には、ステップS107へ移行する。
ステップS107において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「0」である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図26のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回でないと判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「0」でない場合には、ステップS108へ移行する。
ステップS108において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の大当り判定を行う。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納された大当りカウンタ60のカウンタ値と、大当り判定テーブル記憶エリア75に記憶された大当り判定テーブル83において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定する。そして、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定すると、大当り遊技状態フラグ67をオフ状態からオン状態に設定する。
主制御CPU51は、ステップS108の処理を行った後、ステップS109へ移行する。
ステップS109において、主制御CPU51は、変動パターン(変動時間)の選択を行う。
なお、この変動パターンの選択についての詳細な説明は後述する。
主制御CPU51は、ステップS109の処理を行った後、ステップS110へ移行する。
ステップS110において、主制御CPU51は、ステップS109において選択された変動パターン(変動時間)に関する信号をサブ制御回路90へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS110の処理を行った後、ステップS111へ移行する。
ステップS111において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を開始させる。
主制御CPU51は、ステップS111の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図26のフローチャートに戻す。
また、ステップS105から移行されたステップS112において、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が予め設定された所定の時間(特別図柄変動時間)を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値がステップS109において選択された変動パターンを経過した場合には、ステップS113へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値がステップS109において選択された変動パターンを経過していない場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図26のフローチャートに戻す。
ステップS113において、主制御CPU51は、確定信号をサブ制御回路90へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS113の処理を行った後、ステップS114へ移行する。
ステップS114において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を停止させる。
主制御CPU51は、ステップS114の処理を行った後、ステップS115へ移行する。
ステップS115において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間(特別図柄停止図柄表示時間)を設定する。
主制御CPU51は、ステップS115の処理を行った後、ステップS116へ移行する。
ステップS116において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が、ステップS115において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値が、ステップS115において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合には、ステップS117へ移行する。
一方、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値が、ステップS115において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合には、特別電動役物遊技に移行する。
ステップS117において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせであるか否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせである場合、つまり大当りフラグがオン状態である場合には、ステップS118へ移行する。
一方、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせでない場合、つまり大当りフラグがオフ状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図26のフローチャートに戻す。
ステップS118において、主制御CPU51は、条件装置の作動を開始する。
主制御CPU51は、ステップS118の処理を行った後、ステップS119へ移行する。
ステップS119において、主制御CPU51は、条件装置の作動を開始に応じて役物連続作動装置の作動を開始する。
役物連続作動装置は、遊技状態を大当り遊技状態とするのに必要な装置である。役物連続装置の作動が開始されると、大当り遊技状態フラグ67がオフ状態からオン状態とされ、遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。
主制御CPU51は、ステップS119の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図26のフローチャートに戻す。
次に、ステップS114における変動パターンの選択について、図29のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ステップS201において、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態である場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオン状態である場合には、ステップS202へ移行する。
一方、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態でない場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオフ状態である場合には、ステップS203へ移行する。
ステップS202において、主制御CPU51は、大当り変動パターン選択テーブル86を使用して、変動パターンを選択する。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納された変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値と、大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア78に記憶された大当り変動パターン選択テーブル86において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により変動パターンを選択する。
なお、本実施形態では、上述の如く、変動パターンとして「変動パターンE」、「変動パターンF」又は「変動パターンG]が選択される(図21参照)。
主制御CPU51が、ステップS202の処理を行った後、遊技状態が大当り遊技状態である場合の変動パターンの選択は終了する。
ステップS203において、主制御CPU51は、ハズレ変動パターン選択テーブル87aを使用して、変動パターンを選択する。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納された変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値と、ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア79に記憶されたハズレ変動パターン選択テーブル87aにおいて当該カウンタ値に対応する判定結果と、により変動パターンを選択する。
なお、本実施形態では、上述の如く、変動パターンとして「変動パターンA」、「変動パターンB」、「変動パターンC」又は「変動パターンD」が選択される(図22参照)。
主制御CPU51が、ステップS203の処理を行った後、遊技状態が大当り遊技状態でない場合の変動パターンの選択は終了する。
次に、主制御回路50から変動パターンに関する信号を受信した後の、サブ制御回路90の装飾図柄遊技の処理について、図30のフローチャートを用いて説明する。
ステップS301において、サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターン(特別図柄変動時間)に関する信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターンに関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS302へ移行する。
一方、サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターンに関する信号を受信していないと判定した場合には、ステップS304へ移行する。
ステップS302において、サブ制御CPU91は、演出内容選択テーブル記憶エリア97に記憶された演出内容選択テーブル98と、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値と、に基づいて、主制御回路50にて選択された変動パターンに対応する演出内容を選択する。
なお、上述(図25参照)の如く、変動パターンとして「変動パターンA」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンA」が選択され、演出内容として「完全ハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンB」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンB」が選択され、演出内容として「ノーマルリーチハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンC」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンC」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンD」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンD」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンE」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンE」が選択され、演出内容として「ノーマルリーチ当り」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンF」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンF」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ1当り」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンG」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンG」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ2当り」が選択される。
サブ制御CPU91は、ステップS302の処理を行った後、ステップS303へ移行する。
ステップS303において、サブ制御CPU91は、ステップS302における演出内容の選択結果に関する信号を、装飾図柄表示装置27の液晶画面42に表示された複数の装飾図柄の変動を開始するために、表示制御回路200に送信する。また、サブ制御CPU91は、ステップS302における演出内容の選択結果に関する信号を、役物制御回路300に送信する。
サブ制御CPU91は、ステップS303の処理を行った後、ステップS304へ移行する。
ステップS304において、サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信したと判定した場合には、ステップS305へ移行する。
一方、サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信していないと判定した場合には、再びステップS301へ移行する。
ステップS305において、サブ制御CPU91は、主制御回路50からの確定信号の受信に関する信号(複数の装飾図柄の変動の停止命令)を、装飾図柄表示装置27の液晶画面42に表示された複数の装飾図柄の変動を停止するために、表示制御回路200に送信する。また、サブ制御CPU91は、主制御回路50からの確定信号の受信に関する信号を役物制御回路300に送信する。
サブ制御CPU91は、ステップS305の処理を行った後、再びステップS301へ移行する。
次に、サブ制御回路90から演出パターンに関する信号を受信した後の、表示制御回路200の装飾図柄遊技の処理について、図31のフローチャートを用いて説明する。
ステップS401において、表示制御CPU201は、サブ制御回路90にて選択された演出パターンに関する信号を受信したか否かを判定する。
表示制御CPU201は、サブ制御回路90にて選択された演出パターンに関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS402へ移行する。
一方、表示制御CPU201は、サブ制御回路90にて選択された変動パターンに関する信号を受信していないと判定した場合には、ステップS403へ移行する。
ステップS402において、表示制御CPU201は、演出を開始する。表示制御CPU201は、装飾図柄表示装置27の液晶画面42に表示された複数の装飾図柄の変動を表示(開始)する。つまり、表示制御CPU201は、複数の装飾図柄の変動に関する信号をVDP206に送信する。VDP206は、表示制御CPU201から送信された複数の装飾図柄の変動に関する信号に応じた表示データをVROM207から選択し、LCD回路209を介して装飾図柄表示装置27に送信する。
ステップS403において、表示制御CPU201は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号(複数の装飾図柄の変動の停止命令)を受信したか否かを判定する。
表示制御CPU201は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号(複数の装飾図柄の変動の停止命令)を受信したと判定した場合には、ステップS404へ移行する。
一方、表示制御CPU201は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号(複数の装飾図柄の変動の停止命令)を受信していないと判定した場合には、再びステップ401へ移行する。
ステップS404において、表示制御CPU201は、装飾図柄表示装置27の液晶画面42に表示された複数の装飾図柄の変動の停止を表示する。つまり、表示制御CPU201は、複数の装飾図柄の変動停止に関する信号をVDP206に送信する。VDP206は、表示制御CPU201から送信された複数の装飾図柄の変動停止に関する信号を、LCD回路209を介して装飾図柄表示装置27に送信する。
表示制御CPU201は、ステップS404の処理を行った後、再びステップS401へ移行する。
次に、サブ制御回路90から演出パターンに関する信号を受信した後の、役物制御回路300の装飾図柄遊技の処理について、図32のフローチャートを用いて説明する。
ステップS411において、動作制御CPU301は、サブ制御回路90にて選択された演出パターンに関する信号を受信したか否かを判定する。
動作制御CPU301は、サブ制御回路90にて選択された演出パターンに関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS412へ移行する。
一方、動作制御CPU301は、サブ制御回路90にて選択された変動パターンに関する信号を受信していないと判定した場合には、ステップS413へ移行する。
ステップS412において、動作制御CPU301は、演出を開始する。動作制御CPU301は、演出パターンに応じて必要な場合に限り、モータ534及びモータ564を駆動(開始)する。
ステップS413において、動作制御CPU301は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号を受信したか否かを判定する。
動作制御CPU301は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS414へ移行する。
一方、動作制御CPU301は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号を受信していないと判定した場合には、再びステップ411へ移行する。
ステップS414において、動作制御CPU301は、複数の装飾図柄の変動停止に関する信号に対応して、演出を終了する。なお、本実施形態においては、複数の装飾図柄の変動停止前においても、モータ534及びモータ564に駆動停止信号を送信する場合がある。すなわち演出中であってもモータ534及びモータ564の駆動を停止する場合がある。
動作制御CPU301は、ステップS414の処理を行った後、再びステップS411へ移行する。
次に、サブ制御回路90のサブ制御CPU91から演出パターンに関する信号を受信した後の、各演出パターンについて説明する。
変動パターンが「A」である場合には、演出パターン「A」が選択されるようになっている。演出パターン「A」は完全ハズレの場合に用いられる演出パターンであり、この場合には第一装飾可動部材510及び第二装飾可動部材610は移動(動作)しない。
変動パターンが「B」である場合には、演出パターン「B」が選択されるようになっている。演出パターン「B」はノーマルリーチハズレの場合に用いられる演出パターンであり、この場合には第一装飾可動部材510及び第二装飾可動部材610は移動(動作)しない。
変動パターンが「C」である場合には、演出パターン「C」が選択されるようになっている。演出パターン「C」はスーパーリーチ1ハズレの場合に用いられる演出パターンである。
変動パターンが「D」である場合には、演出パターン「D」が選択されるようになっている。演出パターン「D」はスーパーリーチ2ハズレの場合に用いられる演出パターンである。
変動パターンが「E」である場合には、演出パターン「E」が選択されるようになっている。演出パターン「E」はノーマルリーチ当りの場合に用いられる演出パターンであり、この場合には第一装飾可動部材510及び第二装飾可動部材610は移動(動作)しない。
変動パターンが「F」である場合には、演出パターン「F」が選択されるようになっている。演出パターン「F」はスーパーリーチ1当りの場合に用いられる演出パターンである。
変動パターンが「G」である場合には、演出パターン「G」が選択されるようになっている。演出パターン「G」はスーパーリーチ2当りの場合に用いられる演出パターンである。
なお、演出パターン「C」における演出役物装置100の演出内容は、演出パターン「F」における演出役物装置100の演出内容と同様である。以下では、説明の便宜上、演出パターン「C」及び演出パターン「F」を、第一の演出情報と称する。
また、演出パターン「D」における演出役物装置100の演出内容は、演出パターン「G」における演出役物装置100の演出内容と同様である。以下では、説明の便宜上、演出パターン「D」及び演出パターン「G」を、第二の演出情報と称する。
以下では、第一の演出情報又は第二の演出情報が選択された場合、並びにいずれの演出情報も選択されない場合における、役物制御回路300による第一演出役物装置500及び第二演出役物装置600の制御態様について説明する。
役物制御回路300は、第一演出役物装置500のモータ534及びモータ564の動作を制御することにより、当該第一演出役物装置500の状態を第一待機状態(図5参照)と、第一出現状態(図12参照)と、開放状態(図13参照)との間で相互に遷移させることができる。
また、役物制御回路300は、第二演出役物装置600のモータ624の動作を制御することにより、当該第二演出役物装置600の状態を第二待機状態(図14及び図15参照)と、第二出現状態(図16参照)との間で相互に遷移させることができる。
以下、具体的に説明する。
まず、第一の演出情報又は第二の演出情報のうち、いずれの演出情報も選択されない場合について説明する。
第一の演出情報又は第二の演出情報のうち、いずれの演出情報も選択されない場合、役物制御回路300は、第一演出役物装置500を第一待機状態(図5参照)に保持すると共に、第二演出役物装置600を第二待機状態(図14及び図15参照)に保持する。
この状態においては、図33に示すように、第一演出役物装置500の第一装飾可動部材510は概ねセンター役物12の上部の背後に隠れているため、遊技者(正面)からは当該第一装飾可動部材510を視認することは困難である。
また、第二演出役物装置600の第二装飾可動部材610も、概ねセンター役物12の下部の背後に隠れているため、遊技者(正面)からは当該第二装飾可動部材610を視認することは困難である。
この状態においては、第一演出役物装置500の第一装飾可動部材510と第二演出役物装置600の第二装飾可動部材610とは大きく離間しているため、遊技者から液晶画面43が視認容易となる。
次に、第一の演出情報が選択された場合について説明する。
第一の演出情報が選択された場合、役物制御回路300は、第一演出役物装置500を第一待機状態(図5参照)から第一出現状態(図12参照)へと遷移させる。またこの場合、役物制御回路300は、第二演出役物装置600を第二待機状態(図14及び図15参照)に保持する。
第一演出役物装置500が第一待機状態(図5参照)から第一出現状態(図12参照)へと遷移すると、図34に示すように、当該第一演出役物装置500の第一装飾可動部材510は下方へと移動する。これによって、当該第一装飾可動部材510は液晶画面43の一側方(上方)から当該液晶画面43の前方に移動(出現)し、遊技者(正面)から当該第一装飾可動部材510を視認することが容易となる。
一方、第一の演出情報が選択された場合には、第二演出役物装置600は第二待機状態に保持されたままであるため(図34参照)、遊技者(正面)からは当該第二演出役物装置600の第二装飾可動部材610を視認することは困難である。
従って、第一の演出情報が選択された場合においては、液晶画面43の前方に出現した第一演出役物装置500の第一装飾可動部材510、及び当該第一装飾可動部材510に施された第一装飾522を遊技者に視認させることにより、当該遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与えることができる。
なお、役物制御回路300は、所定の演出時間が経過した後、再び第一演出役物装置500を第一待機状態に遷移させる(図3参照)。
次に、第二の演出情報が選択された場合について説明する。
第二の演出情報が選択された場合、役物制御回路300は、まず第一演出役物装置500を第一待機状態(図5参照)から第一出現状態(図12参照)へと遷移させる。またこの場合、役物制御回路300は、第二演出役物装置600を第二待機状態(図14及び図15参照)に保持する。
これによって、第一装飾可動部材510が液晶画面43の一側方(上方)から当該液晶画面43の前方に移動(出現)し、遊技者(正面)から当該第一装飾可動部材510を視認することが容易となる(図34参照)。ここまでの第一演出役物装置500及び第二演出役物装置600の動作は、上述の第一の演出情報が選択された場合と同様である。
次に役物制御回路300は、第一演出役物装置500を第一出現状態(図12参照)から開放状態(図13参照)へと遷移させると共に、第二演出役物装置600を第二待機状態(図14及び図15参照)から第二出現状態(図16参照)へと遷移させる。
第一演出役物装置500が第一出現状態(図12参照)から開放状態(図13参照)へと遷移すると、図35に示すように、第一装飾可動部材510に施された第一装飾522を視認することが困難となる代わりに、第二装飾524を視認することが容易となる。
また、第二演出役物装置600が第二待機状態(図14及び図15参照)から第二出現状態(図16参照)へと遷移すると、図35に示すように、当該第二演出役物装置600の第二装飾可動部材610(より詳細には、昇降部材612)は上方へと移動する。これによって、当該第二装飾可動部材610は液晶画面43の他側方(下方)から当該液晶画面43の前方に移動(出現)し、遊技者(正面)から当該第二装飾可動部材610を視認することが容易となる。
さらにこの場合、下方に移動した第一演出役物装置500の第一装飾可動部材510と、上方に移動した第二演出役物装置600の第二装飾可動部材610とが互いに接近する。そして、第一装飾可動部材510に施された「A」の文字からなる第二装飾524と、第二装飾可動部材610に施された「B」及び「C」の文字からなる第三装飾616とが合わさって、1つの意味を持った所定の意匠(本実施形態においては、「ABC」という一連の文字列)が形成される。
このように、第二の演出情報が選択された場合においては、最終的に液晶画面43の前方に出現した第一装飾可動部材510の第二装飾524と、第二装飾可動部材610の第三装飾616とによって形成された大きな所定の意匠を遊技者に視認させることにより、当該遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与えることができる。
なお、役物制御回路300は、所定の演出時間が経過した後、再び第一演出役物装置500を第一待機状態に遷移させると共に、第二演出役物装置600を第二待機状態に遷移させる(図3参照)。
以上の如く、本実施形態に係るパチンコ遊技機1は、遊技球が入球可能な始動口29と、始動口29への入球に基づいて、遊技者に有利となる遊技状態を付与する大当り遊技を開始するか否かの大当り判定を行う大当り判定手段(主制御回路50)と、前記大当り判定手段による大当り判定の判定結果を遊技者に報知するための演出情報を選択する演出情報選択手段(主制御回路50及びサブ制御回路90)と、前記演出情報選択手段により選択された演出情報に応じた図柄遊技の映像を表示して前記大当り判定の判定結果を遊技者に報知する装飾図柄表示装置27(図柄表示装置)と、装飾図柄表示装置27の液晶画面43(表示画面)の一側方から当該液晶画面43の前方に移動可能であり、第一装飾522(第一の装飾)及び第二装飾524(第二の装飾)が施された第一装飾可動部材510(第一の装飾可動部材)と、液晶画面43の他側方から当該液晶画面43の前方に移動可能であり、第三装飾616(第三の装飾)が施された第二装飾可動部材610(第二の装飾可動部材)と、前記演出情報選択手段により選択された演出情報に基づいて、第一装飾可動部材510及び第二装飾可動部材610の動作を制御する役物制御回路300(可動部材制御手段)と、を具備するパチンコ遊技機1であって、第一装飾可動部材510は、第一装飾522を視認容易とし、かつ第二装飾524を視認困難とする状態と、第一装飾522を視認困難とし、かつ第二装飾524を視認容易とする状態と、を切り替え可能とされ、役物制御回路300は、前記演出情報選択手段により第一の演出情報が選択された場合には、第一装飾522を視認容易とし、かつ第二装飾524を視認困難とする状態で、第一装飾可動部材510を液晶画面43の前方に移動させ、前記演出情報選択手段により第二の演出情報が選択された場合には、第一装飾522を視認容易とし、かつ第二装飾524を視認困難とする状態で、第一装飾可動部材510を液晶画面43の前方に移動させた後に、第一装飾522を視認困難とし、かつ第二装飾524を視認容易とするように第一装飾可動部材510の状態を切り替えると共に、第二装飾可動部材610を液晶画面43の前方に移動させて第一装飾可動部材510に接近させ、第一装飾可動部材510の第二装飾524と第二装飾可動部材610の第三装飾616とによって所定の意匠を形成させるものである。
このように構成することにより、パチンコ遊技機1の演出のバリエーションを増やすと共に、興趣性を向上させることができる。
具体的には、(1)第一の演出情報が選択され、第一装飾522が視認容易な状態で第一装飾可動部材510が出現する演出、(2)第二の演出情報が選択され、第一装飾可動部材510が出現した後、第一装飾522に代わって第二装飾524が視認容易とされると共に、当該第二装飾524と第二装飾可動部材610の第三装飾616とによって所定の意匠を形成する演出、(3)第一の演出情報及び第二の演出情報のいずれも選択されず、第一装飾可動部材510及び第二装飾可動部材610が出現しない状態(演出)、の少なくとも3つの演出のバリエーションを持つことができ、演出のバリエーションを増やすことができる。
また、第一の演出情報が選択された場合の第一演出役物装置500の動作(第一待機状態から第一出現状態に遷移する動作)と、第二の演出情報が選択された場合の第一演出役物装置500の当初の動作(第一待機状態から第一出現状態に遷移する動作)が同一であるため、遊技者に、第一演出役物装置500が第一出現状態に遷移した際に、その後さらに第一演出役物装置500及び第二演出役物装置600が作動して上記(2)の演出が行われるか否かの期待感を抱かせることができる。すなわち、遊技者は、まず第一演出役物装置500が作動するか否か、そして当該第一演出役物装置500が作動した場合、そこからさらに当該第一演出役物装置500及び第二演出役物装置600が作動するか否か、の二段階の楽しみを得ることができ、興趣性を向上させることができる。
また、上記(2)の演出が行われる際には、第一の装飾可動部材510が出現した後、さらに当該第一の装飾可動部材510が変形し、第一装飾522に代わって第二装飾524が視認容易とされるため、遊技者は、この二段階の動作を一連の演出であると認識し易い。すなわち、上記(1)の演出(所定の装飾(第一装飾522)を遊技者に視認させる演出)と、当該(1)の演出からさらに発展する上記(2)の演出(所定の装飾を遊技者に視認させた後、複数の装飾によって所定の意匠を形成する演出)と、を一の部材(第一の装飾可動部材510)を用いて連続して行うため、遊技者は当該2つの演出が互いに関連する一連の演出であると認識し易い。これによって、上述の(1)の演出からさらに(2)の演出が行われるか否かの期待感を遊技者に抱かせ易くすることができ、ひいては興趣性を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、第一装飾可動部材510の第一開閉部材512、第二開閉部材514、第三開閉部材516及び第四開閉部材518が互いに接近又は離間することによって、第一装飾522又は第二装飾524のいずれか一方を視認容易とするものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図36に示すように、第一装飾可動部材510の前面に第一装飾522を、背面に第二装飾524をそれぞれ施し、当該第一装飾可動部材510を上下方向の軸を中心として回転させることで、当該第一装飾522又は第二装飾524のいずれか一方を視認容易とする構成とすることも可能である。
この場合、まずセンター役物12の背後に待機している第一装飾可動部材510及び第二装飾可動部材610(図36(a))のうち、第一装飾可動部材510が下方に移動して出現し(図36(b))、当該第一装飾可動部材510が回転して第二装飾524を前方に向け(図36(c))、これと同時に第二装飾可動部材610が上方に移動して、第二装飾524と第三装飾616とによって所定の意匠を形成する(図36(d))。
また、本実施形態においては、第一演出役物装置500(第一装飾可動部材510)はセンター役物12の窓部12aの上方に、第二演出役物装置600(第二装飾可動部材610)はセンター役物12の窓部12aの下方に、それぞれ配置されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、窓部12aの上下に配置されるものに限らず、左右や斜め(例えば、左上と右下、左下と右上など)に配置されるものであっても良い。
また、本発明に係る第一の装飾、第二の装飾及び第三の装飾は、本実施形態に係る第一装飾522、第二装飾524及び第三装飾616に限るものではなく、任意の装飾を施すことが可能である。
また、本発明に係る第一の装飾可動部材及び第二の装飾可動部材の形状及び構造は、本実施形態に係る第一装飾可動部材510及び第二装飾可動部材610の形状及び構造に限るものではない。すなわち、第一の装飾可動部材及び第二の装飾可動部材は表示画面の前方に移動(出現)可能であり、かつ第一の装飾可動部材は第一の装飾又は第二の装飾のいずれか一方を視認容易とすることが可能なものであれば良い。
また、本実施形態において説明した3つの演出のバリエーション以外の演出のバリエーションとして、第一装飾522が視認容易な状態で第一装飾可動部材510が出現した後、第一装飾522に代わって第二装飾524が視認容易とされる演出(第二装飾可動部材610は作動しない)をさらに追加することも可能である。
また、本実施形態においては、第二演出役物装置600が第二待機状態にある場合は、固定部材614が昇降部材612の後方に位置し、「C」の文字(固定側文字装飾616b)が「B」の文字(昇降側文字装飾616a)の後方に位置しているものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、固定部材614が昇降部材612の前方に位置し、「C」の文字(固定側文字装飾616b)が「B」の文字(昇降側文字装飾616a)の前方に位置する構成とすることも可能である。
また、本発明に係る第三の装飾は、本実施形態に係る第三装飾616に限るものではない。すなわち、本実施形態に係る第三装飾616は「B」の文字(昇降側文字装飾616a)及び「C」の文字(固定側文字装飾616b)から構成され、第二装飾524の「A」の文字と合わさって「ABC」という意匠が形成されるものとしたが、例えば第三装飾616を「B」の文字のみで構成し、第二装飾524の「A」の文字と合わさって「AB」という意匠を形成する構成とすることも可能である。