まず、本発明の第一実施形態に係るパチンコ遊技機1の全体的な構成について、図1から図5を用いて説明する。
なお、以下の説明では、パチンコ遊技機1を遊技者から見て、手前側をパチンコ遊技機1の前側とし、奥側をパチンコ遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機1を遊技者から見て、左手側をパチンコ遊技機1の左側とし、右手側をパチンコ遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
パチンコ遊技機1は、図1及び図2が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、パチンコ遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、窓枠4と、下皿ユニット5と、遊技盤6と、が設けられる。
窓枠4は、中央が開口された略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、正面視で中枠3の下部を除く略全面に亘って配置される。窓枠4は、中枠3の前側の開口部にヒンジ部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の中央には、正面視で略円形状の窓枠開口部7が形成される。窓枠開口部7は、透明板19により被覆される。窓枠開口部7の下部には、発射前の遊技球が貯溜される上皿8が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ9がそれぞれ配設される。
下皿ユニット5は、中枠3の下部であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット5の中央には、上皿8から溢れた遊技球が貯溜される下皿17が配設される。下皿ユニット5の右部であって下皿17の右方には、発射ハンドル18が配設される。発射ハンドル18は、上皿8に貯溜された遊技球を発射可能に構成される。
遊技盤6は、遊技球が転動する領域である遊技領域20が形成される部材である。遊技盤6は、窓枠4の後方であって、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。遊技盤6は、中枠3に着脱可能に取り付けられる。なお、遊技盤6の遊技領域20は、窓枠4の窓枠開口部7の後方に配置され、前方から透明板19を介して視認可能に構成される。
次に、遊技盤6の構成について、図3から図5までを用いてさらに詳細に説明する。
遊技盤6は、図3に示すように、遊技板10を有する。
図3及び図4に示す遊技板10は、四隅が適宜に切り欠けられた略平板状に形成される部材である。遊技板10には、当該遊技板10の中央から上部に亘って当該遊技板10を前後方向に貫通するように孔10aが形成される。遊技板10には、複数の遊技釘が植設されると共に、センター役物12や、可変入賞装置22や、始動ゲート23や、大入賞装置24や、普通図柄表示装置25や、特別図柄表示装置26や、装飾図柄表示装置27や、アウト口16や、演出役物装置100等の遊技部品が取り付けられる。
図3に示すガイドレール11は、略円弧帯状に形成される部材である。ガイドレール11は、遊技板10に、前方へ向けて立ち上がり状に取り付けられる。ガイドレール11は、正面視で略円形状を形成するように配置される。なお、遊技板10においてガイドレール11によって略円形状に形成された内側の領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域20として構成される。
図3及び図5に示すセンター役物12は、遊技領域20を転動する遊技球が遊技板10の孔10aに進入するのを防止すると共に、その外観により遊技板10を装飾する枠状の部材(装飾枠)である。センター役物12は、正面視において遊技板10に形成された孔10aよりも一回り大きい形状となるように形成される。センター役物12は、遊技板10の孔10aに前方から挿入され、ボルト等によって取り付けられる。センター役物12には、窓部12a、回転灯12b及び表示装置12cが設けられる。
窓部12aは、センター役物12の中央から上部に亘って当該センター役物12を前後方向に貫通するように形成される貫通孔である。
回転灯12bは、内部に配置された光源を回転させることにより、遊技者に視覚的な印象を与えるものである。回転灯12bは、窓部12aの右方に配置される。
表示装置12cは、例えば、7セグメントディスプレイを用いて2桁の数字を表示するものである。表示装置12cは、回転灯12bの下方に配置される。
可変入賞装置22(普通電動役物)は、遊技領域20内の中央下部に配置される。可変入賞装置22には、始動口29が設けられる。始動口29は、上面が開口されたポケット状に形成され、その内部に遊技球が入球(入賞)可能に構成される。始動口29の左右上方には、一対の可動片30が配設される。一対の可動片30は、相互に対向して配置される。一対の可動片30には、可変入賞装置22に設けられた可動片用ソレノイド31の出力軸が連動連結される。そして、一対の可動片30は、可動片用ソレノイド31の出力軸の作動によって、下端を支点として相互に近接又は離間する方向に回動する。そして、一対の可動片30が下端を支点として相互に近接する方向に回動した場合、遊技領域20内を転動する遊技球は当該一対の可動片30に干渉されて始動口29に入賞することができない(閉塞状態)。一方、一対の可動片30が下端を支点として相互に離間する方向に回動した場合、遊技領域20内を転動する遊技球は当該一対の可動片30に干渉されず始動口29に入賞することができる(開放状態)。
このように、可変入賞装置22は、その作動により遊技球が入賞可能な開放状態及び入賞不能な閉塞状態を任意に切り替え可能に構成される。また、始動口29の内部には、近接スイッチからなる始動口センサ32が配設される。始動口センサ32は、遊技球が始動口29(可変入賞装置22)に入賞すると当該入賞を検知して、始動口入賞信号を出力する。
始動ゲート23は、遊技領域20内の左部に配置される。始動ゲート23は、上下方向に貫通した平面視略コの字状に形成され、その内側を遊技球が通過可能に構成される。始動ゲート23の内側には、近接スイッチからなる始動ゲートセンサ33が配設される。始動ゲートセンサ33は、遊技球が始動ゲート23を通過すると当該通過を検知して、始動ゲート通過信号を出力する。
大入賞装置24(特別電動役物)は、遊技領域20内の下部であって、可変入賞装置22の下方に配置される。大入賞装置24には、大入賞口34が設けられる。大入賞口34は、正面視で左右方向に細長い略矩形状であって、遊技領域20が前後方向に貫通して形成される。大入賞口34は、大入賞口扉35によって被覆される。大入賞口扉35は、下端を支点として遊技領域20に対して前後回りに回動可能に支持される。大入賞口扉35には、大入賞装置24に設けられた大入賞口扉用ソレノイド36の出力軸が連動連結される。そして、大入賞口扉35は、大入賞口扉用ソレノイド36の出力軸の作動によって、下端を支点として前回りに回動し、遊技領域20から前方へ向けて突出した(板面を上下方向へ向けた)姿勢となる。そして、遊技領域20内を転動する遊技球は、大入賞口扉35の上面側に上方から衝突し、当該大入賞口扉35によって大入賞口34に入球(入賞)するように案内される。つまり、大入賞口扉35が下端を支点として前回りに回動した場合、遊技領域20内を転動する遊技球が大入賞口34に入賞することができる(開放状態)。一方、大入賞口扉35が大入賞口34を被覆している場合、遊技領域20内を転動する遊技球は大入賞口34に入賞することができない(閉塞状態)。
このように、大入賞装置24は、その作動により遊技球が入賞可能な開放状態及び入賞不能な閉塞状態を任意に切り替え可能に構成される。また、大入賞口34の内部には、近接スイッチからなる大入賞口センサ37が配設される。大入賞口センサ37は、遊技球が大入賞口34(大入賞装置24)に入賞すると当該入賞を検知して、大入賞口入賞信号を出力する。
普通図柄表示装置25は、普通図柄39の変動を表示し、普通図柄遊技の当り判定の結果を表示(報知)する装置である。普通図柄表示装置25は、遊技領域20内の右下部に配置される。普通図柄表示装置25には、普通図柄39を表示するためのドットマトリクス形のLED表示部38が設けられる。
なお、本実施形態では、普通図柄39の図柄要素として、「○」及び「×」の図柄が使用される。「○」及び「×」の図柄は、LED表示部38に、交互に変動しながら表示される。そして、普通図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、「○」の図柄で変動が停止される。一方、普通図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると、「×」の図柄で変動が停止される。
特別図柄表示装置26は、特別図柄41の変動を表示し、特別図柄遊技の大当り判定の結果を表示(報知)する装置である。特別図柄表示装置26は、遊技領域20内の右下部であって、普通図柄表示装置25に隣接して配置される。
なお、本実施形態では、特別図柄41を表示するための7セグメントLED表示部40が設けられる。特別図柄41は、7セグメントLED表示部40にて変動しながら表示される。そして、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、所定の当り図柄で変動が停止される。一方、特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレであると、所定のハズレ図柄で変動が停止される。
図3に示す装飾図柄表示装置27は、前方を臨むように配設された正面視長方形状のドットマトリクス表示器(以下、単に「ドット表示器」と記す)42に図柄や文字、数字等の複数の装飾図柄43の変動(装飾図柄遊技)を表示し、装飾図柄遊技の当り判定の結果(特別図柄遊技の大当り判定の結果)を表示(報知)するように構成される装置である。装飾図柄表示装置27は、センター役物12の内側であって遊技板10の後方に配置される。より詳細には、装飾図柄表示装置27のドット表示器42が、遊技板10に取り付けられたセンター役物12の窓部12aの後方に配置される。当該ドット表示器42は、後述する演出役物装置100(装飾可動部材110)に固定される。これによって、前方から窓部12aを介してドット表示器42に表示される装飾図柄遊技を視認することができる。
なお、本実施形態では、装飾図柄43の図柄要素として、「A」「B」「C」「D」の図柄が使用される。
ここで、「装飾図柄43の変動」とは、「A」から「D」までの図柄が、所定の変動時間内で順番に繰り返して(循環して)変化することを指すものである。そして、所定の変動時間が経過すると、装飾図柄43の変動が停止され、「A」から「D」までのうち一つの装飾図柄43が確定図柄となる。そして、ドット表示器42に停止(確定)した複数の装飾図柄43の組み合わせに応じて、装飾図柄遊技の当り判定の結果が表示される。なお、装飾図柄43の変動は、特別図柄表示装置26における特別図柄41の変動が停止すると同時に停止する。また、装飾図柄遊技の当り判定の結果は、特別図柄遊技の大当り判定の結果に応じて決定される。つまり、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当り、一方、特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレであると、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレとなる。
なお、本実施形態では、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、ドット表示器42に停止した複数の装飾図柄43の組み合わせは、相互に同一種類の図柄となる。つまり、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、ドット表示器42に停止した複数の装飾図柄43の組み合わせは、「AAAA」「BBBB」「CCCC」「DDDD」のうちいずれかの組み合わせとなる。
なお、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。ここで、「大当り遊技状態」とは、大入賞装置24(特別電動役物)が作動して、当該大当り遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)よりも有利となる遊技状態が遊技者に付与された遊技状態を指すものである。また、「大当り遊技」とは、大当り遊技状態での遊技を指すものである。
より詳細には、遊技状態が大当り遊技状態へ移行すると、大入賞装置24の開放状態と閉塞状態とが連続して切り替えられ、遊技球の大入賞口34への入賞機会が通常の遊技状態と比較して相対的に増加する。大入賞装置24の開放状態と閉塞状態との連続した切り替えは、所定の回数(例えば、15回)だけ行われる。なお、大入賞装置24の1回当りの開放状態は、所定の時間(例えば、30秒)を経過した場合か、又は所定の個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口34に入賞した場合に終了し、閉塞状態へと切り替えられる。
なお、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると、ドット表示器42に停止した複数の装飾図柄43の組み合わせは、「AAAA」「BBBB」「CCCC」「DDDD」以外の組み合わせとなる。
ここで、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレである場合の演出内容は、複数の装飾図柄43がそれぞれ停止する順番や、停止した組み合わせによって、「リーチハズレ」(リーチ演出あり)と「完全ハズレ」(リーチ演出なし)とに区分される。
また、装飾図柄表示装置27のドット表示器42の右下方には、特別図柄変動保留回数表示部45が設けられる。特別図柄変動保留回数表示部45には、特別図柄遊技の(変動)保留回数が表示される。特別図柄遊技の(変動)保留回数は、上限を4回として、遊技球の始動口29への入賞に応じて加算され、あるいは特別図柄41の変動に応じて減算されて表示される。
アウト口16は、遊技領域20を転動する遊技球が、大入賞口34や始動口29等の各入賞口に入球(入賞)しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口16は、遊技領域20の最下部に配置される。なお、アウト口16に流入した遊技球は、パチンコ遊技機1が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
演出役物装置100は、馬の全身及び騎手の像に対応した形状(馬及び騎手を模した形状)を有し、所定の演出を行うことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めるものである。演出役物装置100は、前方から窓部12aを介して当該演出役物装置100の一部を視認することができるように、遊技板10の後方に配置される。
以下では、図6から図10までを用いて、第一実施形態に係る演出役物装置100の構成について説明する。
演出役物装置100は、主として、装飾可動部材110、ベース部材120、駆動手段130及び駆動制御手段180を具備する。
図6に示す装飾可動部材110は、馬及び騎手の像の一部分に対応した形状を有する部材である。より具体的には、装飾可動部材110は、馬の頭部、前脚及び胴体の形状、並びに当該馬に乗った人の形状を有する部材である。装飾可動部材110は、馬の頭部に対応する部分を左方に向けた状態で配置される。装飾可動部材110の前面の略中央には、装飾図柄表示装置27のドット表示器42が固定される。ドット表示器42は、その長手方向が装飾可動部材110の馬の胴体に対応する部分の長手方向(図6においては左右方向)と略平行となるように配置される。
図6から図9までに示すベース部材120は、演出役物装置100を構成する他の部材を適宜支持するためのものである。ベース部材120は、主として、前カバー部材122及び後カバー部材124を具備する。
図6から図8までに示す前カバー部材122は、後方が開放された略直方体形状の箱状の部材である。前カバー部材122の前面には、適宜図形や模様等の装飾が施される。前カバー部材122に形成された貫通孔や円柱状の軸部によって、演出役物装置100を構成するいくつかの部材が固定され、又は回動可能に支持される。
図8及び図9に示す後カバー部材124は、前方が開放された略直方体形状の箱状の部材である。後カバー部材124は、前カバー部材122に後方から固定されることにより、演出役物装置100を構成するいくつかの部材を当該前カバー部材122と後カバー部材124との間に収容することができる。
図6から図10までに示す駆動手段130は、装飾可動部材110に同じ動作を反復させるものである。駆動手段130は、主として、揺動部材140、駆動伝達部材150、モータ160及びセンサ170を具備する。
図7から図10までに示す揺動部材140は、ベース部材120に回動可能に支持される部材である。揺動部材140は、主として、軸部材142及びアーム部材144を具備する。
図7から図10までに示す軸部材142は、本発明に係る回動軸の一実施形態であり、装飾可動部材110を回動可能に支持するためのものである。軸部材142は、中空の略円筒形状となるように形成される。軸部材142は、その長手方向(軸線X2方向)を前後方向(遊技盤6に直交する方向)に向けて配置される。軸部材142の前端部にはフランジ部が形成され、当該フランジ部に装飾可動部材110の背面が固定される。軸部材142は、ベース部材120の前カバー部材122に形成された貫通孔(不図示)に挿通されることにより、当該前カバー部材122に回動可能に支持される。これによって、当該軸部材142に固定されている装飾可動部材110も、軸線X2回りに回動可能となる。当該軸線X2は、本発明に係る装飾可動部材の回動軸線の実施の一形態である。
図8から図10までに示すアーム部材144は、軸部材142と一体的に回動する部材である。アーム部材144は、主として、本体部144a及びアーム部144bを具備する。
本体部144aは、略円板状に形成される部分である。本体部144aは、その板面を前後方向に向けた状態で配置される。本体部144aの中心部には、当該本体部144aを前後方向に貫通する円形の貫通孔144cが形成される。本体部144aは、当該本体部144aの貫通孔144cの軸線と、軸部材142の軸線X2とが一致するようにして、当該軸部材142の後端に固定される。本体部144aの貫通孔144c及び軸部材142の中空部内には、装飾可動部材110等に接続される配線が配置される。
アーム部144bは、略矩形板状に形成される部分である。アーム部144bは、本体部144aの左側部から略右方に向かって延設され、その長手方向が略左右方向に向くように形成される。アーム部144bは、その板面を前後方向に向けた状態で配置され、他の部材との接触を避けるように前後方向に適宜湾曲させて形成される。アーム部144bには、当該アーム部144bの左右略中央部から右端部近傍に亘って当該アーム部144bを前後方向に貫通する溝部144dが形成される。溝部144dは、その長手方向がアーム部144bの長手方向を向くように形成される。
図8から図10までに示す駆動伝達部材150は、ベース部材120に回動可能に支持される部材である。駆動伝達部材150は、主として、円板部152、伝達ギヤ部154及び作用突起156を具備する。
円板部152は、略円板状に形成される部分である。円板部152は、その板面を前後方向に向けた状態で配置される。
伝達ギヤ部154は、平歯車状に形成される部分である。伝達ギヤ部154は、当該伝達ギヤ部154の軸線と、円板部152の軸線とが一致するようにして、当該円板部152の背面に固定される。
円板部152及び伝達ギヤ部154の軸線X1上には、当該円板部152及び伝達ギヤ部154を前後方向に貫通する貫通孔152aが形成される(図10参照)。当該貫通孔152aには、ベース部材120の前カバー部材122から後方に向けて延設される円柱状の支軸(不図示)が挿通される。これによって、駆動伝達部材150は、揺動部材140の略右方(より詳細には、揺動部材140の本体部144aの略右方)において、前カバー部材122に回動可能に支持される。
作用突起156は、略円柱状の部材である。作用突起156は、その長手方向を前後方向に向けた状態で、伝達ギヤ部154の背面に突設される。この際、作用突起156は、当該作用突起156の軸線と円板部152及び伝達ギヤ部154の軸線X1とが平行になるように(すなわち、作用突起156の軸線が前後方向に向けられた状態で、かつ背面視(図10)において円板部152及び伝達ギヤ部154の軸線X1から所定距離だけ離間した位置に)配置される。作用突起156は、その直径が揺動部材140の溝部144dの短手方向幅よりも若干小さくなるように形成され、前方から当該溝部144dに摺動可能となるように挿入される。
上記駆動伝達部材150(原動節)及び揺動部材140(従動節)によって、いわゆる早戻り機構が構成される。
図6から図10までに示すモータ160は、駆動伝達部材150を回動させるためのものである。モータ160は、その出力軸(不図示)を後方に向けた状態で、駆動伝達部材150の右下方に配置される。モータ160は、前カバー部材122の前面に固定され、当該モータ160の出力軸は、当該前カバー部材122に形成された貫通孔(不図示)を介して当該前カバー部材122の後方に延設される。モータ160の出力軸の後端部には、出力ギヤ164が固定される。出力ギヤ164は、駆動伝達部材150の伝達ギヤ部154と歯合され、モータ160の駆動力が駆動伝達部材150に伝達可能とされる。
図8から図10までに示すセンサ170は、駆動伝達部材150が所定の位置まで回動したことを検出するためのものである。センサ170は、駆動伝達部材150の上方に配置される。センサ170のうち、駆動伝達部材150の位置を検出するための検出部は、当該駆動伝達部材150の円板部152を前後から挟むようにして配置される。
図6及び図10に示す駆動制御手段180は、モータ160を制御するものである。駆動制御手段180は、RAMやROM等の記憶部、CPU等の演算処理部等により構成される。駆動制御手段180は、パチンコ遊技機1の適宜の位置に配置される。
駆動制御手段180は、モータ160に接続され、当該モータ160の動作(回転駆動と停止の切り替え、及びその回転方向の切り替え)を制御することができる。
駆動制御手段180は、センサ170に接続され、当該センサ170により検出された駆動伝達部材150の位置に関する情報を受信することができる。
以下では、図10及び図11を用いて、上述の如く構成された演出役物装置100の動作の概要について説明する。
上述の如く構成された演出役物装置100において、図10に示す駆動制御手段180がモータ160を駆動させると、出力ギヤ164が回動し、当該出力ギヤ164と歯合された駆動伝達部材150の伝達ギヤ部154も回動する。これによって駆動伝達部材150全体、すなわち、円板部152及び作用突起156も前記支軸(軸線X1)を中心として回動する。
作用突起156が前記支軸を中心として回動すると、当該作用突起156は溝部144d内をその長手方向に摺動しながら、アーム部144bを押し下げたり(図11参照)、押し上げたり(図10参照)する。
アーム部144bが押し下げられたり押し上げられたりすることによって、揺動部材140全体、すなわち、アーム部材144及び軸部材142が当該軸部材142(軸線X2)を中心に揺動する。
揺動部材140が揺動すると、当該揺動部材140の軸部材142に固定された装飾可動部材110も、当該揺動部材140と共に揺動する。具体的には、アーム部144bが押し下げられた場合(図11参照)、装飾可動部材110は馬の頭部に対応する部分を上方に持ち上げるように揺動し、アーム部144bが押し上げられた場合(図10参照)、装飾可動部材110は馬の頭部に対応する部分を下方に下げ、当該頭部に対応する部分が左方を向くように揺動する。
以下では、図12を用いて、駆動伝達部材150が回動する際に作用突起156が描く円軌道について説明する。
駆動伝達部材150が前記支軸を中心として回動すると、作用突起156は、当該支軸の軸線X1方向(前方又は後方)から見て当該軸線X1を中心とする円形の軌道(円軌道)Cを描くことになる。
軸線X2(揺動部材140が回動する際の中心となる軸線)から円軌道Cに対して引いた2本の接線のうち上方の接線を接線T1、下方の接線を接線T2とする。また、接線T1と円軌道Cとの接点を接点P1、接線T2と円軌道Cとの接点を接点P2とする。
作用突起156が描く円軌道C上の点のうち、当該作用突起156が接点P1上にあるときの当該作用突起156の位置を第一の回動位置、当該作用突起156が接点P2上にあるときの当該作用突起156の位置を第二の回動位置とする。
また、円軌道Cは、接点P1及び接点P2によって2つの弧に分けられる。当該2つの弧は、軸線X2から遠い方の弧が、軸線X2に近い方の弧よりも長くなる。当該2つの弧のうち、長い方の弧を優弧A1、短い方の弧を劣弧A2とする。
以下では、図3及び図6、並びに図11から図14までを用いて、作用突起156と装飾可動部材110の位置関係について説明する。
作用突起156が第一の回動位置(接点P1上)にある場合、当該第一の回動位置は接線T1(軸線X2から円軌道Cに対して引いた2本の接線のうち上方の接線)上にあるため、アーム部144bは最も上方に押し上げられた状態にある。この場合、揺動部材140全体としては背面視(図10及び図12)において時計回りに最も回動された状態となる。この場合、装飾可動部材110は、馬の頭部に対応する部分を左方に向け、馬の胴体に対応する部分は左右方向に略平行(水平)な状態であり、当該装飾可動部材110に固定されたドット表示器42も水平な状態である(図3、図6及び図10参照)。この装飾可動部材110の位置を、以下では「定常位置」と記す。
装飾可動部材110が定常位置にある場合、当該装飾可動部材110を視認する遊技者には、馬が前脚及び後脚を地面につけて立っている(又は、走って(歩いて)いる)ような印象を与えることができる。
作用突起156が第二の回動位置(接点P2上)にある場合、当該第二の回動位置は接線T2(軸線X2から円軌道Cに対して引いた2本の接線のうち下方の接線)上にあるため、アーム部144bは最も下方に押し下げられた状態にある。この場合、揺動部材140全体としては背面視(図11及び図12)において反時計回りに最も回動された状態となる。この場合、装飾可動部材110は、馬の頭部に対応する部分を上方に持ち上げ、馬の胴体に対応する部分は左上から右下に向かって傾斜した状態であり、当該装飾可動部材110に固定されたドット表示器42も左上から右下に向かって傾斜した状態である(図11、図13及び図14参照)。この装飾可動部材110の位置を、以下では「作動位置」と記す。
装飾可動部材110が作動位置にある場合、当該装飾可動部材110を視認する遊技者には、馬が後脚で地面に踏ん張って立ち上がっている(前脚を跳ね上げている)ような印象を与えることができる。
次に、主としてパチンコ遊技機1の遊技動作を制御する主制御回路50の構成について、図15から図20を用いて説明する。
主制御回路50は、図15に示すように、主として、主制御CPU51と、主制御ROM55と、主制御RAM54と、主制御入出力回路(I/O)52と、により構成される。
これらの主制御CPU51と主制御ROM55と主制御RAM54と主制御入出力回路(I/O)52とは、バスによって相互に接続されている。主制御ROM55には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。主制御RAM54には、主制御CPU51による処理事項が一時的に記憶されている。そして、主制御CPU51は、主制御RAM54をワークエリアとし、主制御ROM55に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。また、主制御CPU51には、主制御クロック回路53が接続される。主制御クロック回路53は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎に主制御CPU51に入力される。
主制御入出力回路(I/O)52は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、始動口センサ32,始動ゲートセンサ33,大入賞口センサ37,センサ170等と、電気的に接続されている。また、主制御入出力回路(I/O)52は、主制御CPU51から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、可動片用ソレノイド31,大入賞口扉用ソレノイド36,サブ制御回路90のサブ制御入出力回路(I/O)92等と、電気的に接続されている。
主制御RAM54には、図16に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される大当りカウンタ60が設けられる。
また、主制御RAM54には、図16に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される変動パターン選択カウンタ61が設けられる。
また、主制御RAM54には、図16に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の変動表示時間の計測等に使用される特図用タイマカウンタ62が設けられる。
また、主制御RAM54には、図16に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の(変動)保留回数の計測に使用される特図変動保留回数カウンタ64が設けられる。特図変動保留回数カウンタ64には、「0」から「4」までの数値が格納される。前記数値は、遊技球の始動口29への入賞毎に1ずつ加算され、あるいは特別図柄41の変動毎に1ずつ減算される。なお、特別図柄遊技の(変動)保留回数の上限は4回であり、特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値は最大で「4」となる。
また、主制御RAM54には、図16に示すように、各種のカウンタのカウンタ値が適宜に記憶される複数のカウンタ値記憶エリア66が設けられる。
また、主制御RAM54には、図16に示すように、大当り遊技状態であるか否かを示す大当り遊技状態フラグ67(条件装置)が設けられる。大当り遊技状態フラグ67は、大当り遊技状態でない場合には、オフ状態(条件装置が停止)に設定される。一方、大当り遊技状態フラグ67は、大当り遊技状態である場合には、オン状態(条件装置が作動)に設定される。
また、主制御RAM54には、図16に示すように、大入賞装置24が作動中であるか否かを示す大入賞装置作動フラグ68が設けられる。大入賞装置作動フラグ68は、大入賞装置24が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、大入賞装置作動フラグ68は、大入賞装置24が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図16に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを示す特別図柄変動表示フラグ69が設けられる。特別図柄変動表示フラグ69は、特別図柄41が変動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄変動表示フラグ69は、特別図柄41が変動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図16に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを示す特別図柄停止図柄表示フラグ70が設けられる。特別図柄停止図柄表示フラグ70は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄停止図柄表示フラグ70は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御ROM55には、図17に示すように、大当り判定テーブル記憶エリア75が設けられる。大当り判定テーブル記憶エリア75には、大当り判定テーブル83が格納される。大当り判定テーブル83とは、大当りカウンタ60のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであるか否かの判定に使用されるものである。
大当り判定テーブル83は、図18に示すように、大当りカウンタ60のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「判定結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、大当りカウンタ60のカウンタ値が「7」である場合に、判定結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、判定結果がハズレとされる。つまり、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定される確率は、1/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図17に示すように、大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア78が設けられる。大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア78には、大当り変動パターン選択テーブル86が格納される。大当り変動パターン選択テーブル86とは、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定された場合に、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
大当り変動パターン選択テーブル86は、図19に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「20」である場合に、変動パターンとして「変動パターンE」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンE」が選択される確率は、21/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「21」から「80」である場合に、変動パターンとして「変動パターンF」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンF」が選択される確率は、60/200に設定されている。また、本実施形態では、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「81」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンG」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンG」が選択される確率は、119/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図17に示すように、ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア79が設けられる。ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア79には、ハズレ変動パターン選択テーブル87aが格納される。ハズレ変動パターン選択テーブル87aとは、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると判定された場合に(特別図柄遊技がハズレであると判定された場合に)、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
ハズレ変動パターン選択テーブル87aは、図20に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「160」である場合に、変動パターンとして「変動パターンA」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンA」が選択される確率は、161/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「161」から「190」である場合に、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される確率は、30/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「191」から「194」である場合に、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される確率は、4/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「195」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンD」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンD」が選択される確率は、5/200に設定されている。
次に、主として遊技の演出動作を制御するサブ制御回路90の構成について、図15、及び図21から図23を用いて説明する。
サブ制御回路90は、図15に示すように、主として、サブ制御CPU91と、サブ制御ROM95と、サブ制御RAM94と、サブ制御入出力回路(I/O)92と、により構成される。
これらのサブ制御CPU91とサブ制御ROM95とサブ制御RAM94とサブ制御入出力回路(I/O)92とは、バスによって相互に接続されている。サブ制御ROM95には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。サブ制御RAM94には、サブ制御CPU91による処理事項が一時的に記憶されている。そして、サブ制御CPU91は、サブ制御RAM94をワークエリアとし、サブ制御ROM95に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。サブ制御CPU91には、サブ制御クロック回路93が接続される。サブ制御クロック回路93は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎にサブ制御CPU91に入力される。
サブ制御入出力回路(I/O)92は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、主制御回路50の主制御入出力回路(I/O)52等と、電気的に接続されている。また、サブ制御入出力回路(I/O)92は、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、表示制御回路200の表示制御入出力回路(I/O)202等と、電気的に接続されている。また、サブ制御入出力回路(I/O)92は、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、役物制御回路300の動作制御入出力回路(I/O)122等と、電気的に接続されている。
また、サブ制御RAM94には、図21に示すように、サブ制御クロック回路93からサブ制御CPU91にクロック信号が入力される毎に「0」から「99」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納されるサブ制御変動パターン選択カウンタ96が設けられる。
また、サブ制御ROM95には、図22に示すように、演出内容選択テーブル記憶エリア97が設けられる。演出内容選択テーブル記憶エリア97には、演出内容選択テーブル98が格納される。演出内容選択テーブル98とは、主制御回路50により選択された変動パターンと、当該変動パターンがサブ制御回路90に受信された際のサブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値とに基づいて演出パターンを選択する際に使用されるものである。
演出内容選択テーブル98は、図23に示すように、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「演出パターン」と、により構成される。
ここで、「演出パターン」とは、装飾図柄表示装置27のドット表示器42に表示される複数の装飾図柄43の演出内容を設定するものである。なお、「演出パターン」は、その内容に応じて、「リーチ当り」と、「リーチハズレ」と、「完全ハズレ」と、に区分される。「リーチ当り」とは、リーチ演出の後に装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると報知される演出内容である。「リーチハズレ」とは、リーチ演出の後に装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると報知される演出内容である。「完全ハズレ」とは、リーチ演出がなく装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると報知される演出内容である。また、「リーチ当り」は、その内容に応じて、「ノーマルリーチ当り」と、「スーパーリーチ1当り」と、「スーパーリーチ2当り」と、に区分される。また、「リーチハズレ」は、その内容に応じて、「ノーマルリーチハズレ」と、「スーパーリーチ1ハズレ」と、「スーパーリーチ2ハズレ」と、に区分される。
なお、本実施形態では、図23に示すように、選択された変動パターンが「変動パターンA」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンA」である場合に、演出内容として「完全ハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンB」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンB」(演出内容として「ノーマルリーチハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンB」である場合に、演出内容として「ノーマルリーチハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンC」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンC1」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンC」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンD」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンD」(演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンD」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンE」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンE」(演出内容として「ノーマルリーチ当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンE」である場合に、演出内容として「ノーマルリーチ当り」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンF」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンF」(演出内容として「スーパーリーチ1当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンF」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ1当り」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンG」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンG」(演出内容として「スーパーリーチ2当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンG」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ2当り」が選択される確率は、100/100に設定されている。
このように、本実施形態では、上述の如く、1つの変動パターンに対して1つの演出パターンが選択されるように構成される。
次に、主として装飾図柄表示装置27のドット表示器42の表示を制御する表示制御回路200の構成について、図15を用いて説明する。
表示制御回路200は、図15に示すように、主として、表示制御CPU201と、表示制御ROM205と、表示制御RAM204と、VDP206と、VROM207と、VRAM208と、表示制御入出力回路(I/O)202と、により構成される。
これらの表示制御CPU201と表示制御ROM205と表示制御RAM204とVDP206とVROM207とVRAM208と表示制御入出力回路(I/O)202とは、バスによって相互に接続されている。表示制御ROM205には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。表示制御RAM204には、表示制御CPU201による処理事項が一時的に記憶されている。VROM207には、表示プログラムや各種の表示処理に使用される表示データ等が予め記憶されている。VRAM208には、VDP206による処理事項が一時的に記憶されている。なお、表示制御CPU201には、表示制御クロック回路203が接続される。表示制御クロック回路203は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎に表示制御CPU201に入力される。
表示制御CPU201は、表示制御RAM204をワークエリアとし、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)に基づいて表示制御ROM205に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいた信号(コマンド)を設定し、VDP206に出力する。VDP206は、表示制御CPU201からの信号(コマンド)に応じた表示データをVROM207から選択し、LCD回路209を介して装飾図柄表示装置27に送信する。
ここで、「表示データ」とは、予告演出や複数の装飾図柄43の変動(演出)や背景画面等を表示する複数のビデオデータや、表示制御CPU201からの信号(コマンド)に応じた前記ビデオデータの表示位置や表示タイミング等に関するデータを指すものである。つまり、VDP206は、表示制御CPU201からの信号(コマンド)に応じて、例えば複数の装飾図柄43の変動と共に予告演出を表示する等、大当り遊技状態への移行を想起させるような演出を装飾図柄表示装置27のドット表示器42に表示して、遊技者の興趣を高めることができる。
表示制御入出力回路(I/O)202は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、サブ制御回路90のサブ制御入出力回路(I/O)92等と、電気的に接続されている。また、表示制御入出力回路(I/O)202は、VDP206から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、LCD回路209等と、電気的に接続されている。
次に、主として演出役物装置100の動作を制御する役物制御回路300の構成について、図15を用いて説明する。
役物制御回路300は、図15に示すように、主として、動作制御CPU301と、動作制御ROM305と、動作制御RAM304と、動作制御入出力回路(I/O)302と、により構成される。
これらの動作制御CPU301と、動作制御ROM305と、動作制御RAM304と、動作制御入出力回路(I/O)302とは、バスによって相互に接続されている。動作制御ROM305には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。動作制御RAM304には、動作制御CPU301による処理事項が一時的に記憶されている。
動作制御CPU301は、動作制御RAM304をワークエリアとし、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)に基づいて動作制御ROM305に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいた信号(コマンド)を設定し、モータ160に送信する。モータ160は、信号(コマンド)に応じた動作タイミングや動作時間で動作する。つまりモータ160は、動作制御CPU301からの信号(コマンド)に応じて、例えば複数の装飾図柄43の変動と共に予告演出を表示する等、大当り遊技状態への移行を想起させるような演出を行い、遊技者の興趣を高めることができる。
動作制御入出力回路(I/O)302は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、サブ制御回路90のサブ制御入出力回路(I/O)92等と、電気的に接続されている。また、動作制御入出力回路(I/O)302は、送信部として、モータ160と、電気的に接続されている。
次に、パチンコ遊技機1の遊技の流れについて、図24のフローチャートを用いて簡単に説明する。
まず、ステップS001において、遊技球が始動ゲート23を通過した場合に、普通図柄遊技が行われる。普通図柄遊技では、始動ゲート23に遊技球が通過した際に、普通図柄遊技の当り判定が行われる。普通図柄遊技の当り判定の結果は、普通図柄表示装置25に表示された普通図柄39によって遊技者に報知される。
ステップS002において、ステップS001における普通図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、普通電動役物(可変入賞装置22)が作動して普通電動役物遊技が行われる。普通電動役物(可変入賞装置22)が作動して開放状態になると、始動口29に遊技球が入賞可能となる。
ステップS003において、ステップS002における始動口29に遊技球が入賞すると、特別図柄遊技が行われる。特別図柄遊技では、始動口29に遊技球が入賞した際に、特別図柄遊技の大当り判定が行われる。特別図柄遊技の大当り判定の結果は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41によって遊技者に報知される。
ステップS004において、ステップS003における特別図柄遊技の大当り判定が行われた後に、装飾図柄遊技が行われる。装飾図柄遊技では、特別図柄遊技の大当り判定の結果に応じた当り判定が行われる。装飾図柄遊技の当り判定の結果は、装飾図柄表示装置27のドット表示器42に表示された複数の装飾図柄43によって遊技者に報知される。
なお、装飾図柄遊技では、当り判定の結果が遊技者に報知される前に、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りとなって大当り遊技状態への移行を想起させるような予告演出が装飾図柄表示装置27のドット表示器42に表示される。
ステップS005において、ステップS003における特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、ステップS004における装飾図柄遊技の当り判定の結果が報知された後に、特別電動役物(大入賞装置24)が作動して、特別電動役物遊技が行われる。特別電動役物(大入賞装置24)が作動すると、大入賞口34に遊技球が入賞可能となる。
次に、主制御回路50の特別図柄遊技の処理について、図25及び図26のフローチャートを用いて説明する。
ステップS101において、主制御CPU51は、始動口29に遊技球が入賞したか否かを判定する。
主制御CPU51は、始動口29に遊技球が入賞したと判定した場合、つまり主制御CPU51が始動口センサ32の始動口入賞信号を受信した場合には、ステップS102へ移行する。
一方、主制御CPU51は、始動口29に遊技球が入賞していないと判定した場合、つまり主制御CPU51が始動口センサ32の始動口入賞信号を受信していない場合には、ステップS104へ移行する。
ステップS102において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「4」である場合には、ステップS104へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上でない判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「4」でない場合には、ステップS103へ移行する。
ステップS103において、主制御CPU51は、現在の大当りカウンタ60のカウンタ値及び変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を読み出して、適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納する。
主制御CPU51は、ステップS103の処理を行った後、ステップS104へ移行する。
ステップS104において、主制御CPU51は、条件装置が作動中であるか否かを判定する。
なお、条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。条件装置は、特別図柄41が予め設定された所定の当り図柄で停止されると作動を開始する。条件装置の作動開始によって役物連続作動装置が作動し、これによって遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。
主制御CPU51は、条件装置が作動中である場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオン状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図24のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、条件装置が作動中でない場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオフ状態である場合には、ステップS105へ移行する。
ステップS105において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中である場合、つまり特別図柄変動表示フラグ69がオン状態である場合には、ステップS112へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中でない場合、つまり特別図柄変動表示フラグ69がオフ状態である場合には、ステップS106へ移行する。
ステップS106において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ70がオン状態である場合には、ステップS116へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ70がオン状態である場合には、ステップS107へ移行する。
ステップS107において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「0」である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図24のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回でないと判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「0」でない場合には、ステップS108へ移行する。
ステップS108において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の大当り判定を行う。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納された大当りカウンタ60のカウンタ値と、大当り判定テーブル記憶エリア75に記憶された大当り判定テーブル83において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定する。そして、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定すると、大当り遊技状態フラグ67をオフ状態からオン状態に設定する。
主制御CPU51は、ステップS108の処理を行った後、ステップS109へ移行する。
ステップS109において、主制御CPU51は、変動パターン(変動時間)の選択を行う。
なお、この変動パターンの選択についての詳細な説明は後述する。
主制御CPU51は、ステップS109の処理を行った後、ステップS110へ移行する。
ステップS110において、主制御CPU51は、ステップS109において選択された変動パターン(変動時間)に関する信号をサブ制御回路90へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS110の処理を行った後、ステップS111へ移行する。
ステップS111において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を開始させる。
主制御CPU51は、ステップS111の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図24のフローチャートに戻す。
また、ステップS105から移行されたステップS112において、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が予め設定された所定の時間(特別図柄変動時間)を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値がステップS109において選択された変動パターンを経過した場合には、ステップS113へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値がステップS109において選択された変動パターンを経過していない場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図24のフローチャートに戻す。
ステップS113において、主制御CPU51は、確定信号をサブ制御回路90へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS113の処理を行った後、ステップS114へ移行する。
ステップS114において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を停止させる。
主制御CPU51は、ステップS114の処理を行った後、ステップS115へ移行する。
ステップS115において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間(特別図柄停止図柄表示時間)を設定する。
主制御CPU51は、ステップS115の処理を行った後、ステップS116へ移行する。
ステップS116において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が、ステップS115において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値が、ステップS115において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合には、ステップS117へ移行する。
一方、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値が、ステップS115において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合には、特別電動役物遊技に移行する。
ステップS117において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせであるか否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせである場合、つまり大当りフラグがオン状態である場合には、ステップS118へ移行する。
一方、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせでない場合、つまり大当りフラグがオフ状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図24のフローチャートに戻す。
ステップS118において、主制御CPU51は、条件装置の作動を開始する。
主制御CPU51は、ステップS118の処理を行った後、ステップS119へ移行する。
ステップS119において、主制御CPU51は、条件装置の作動を開始に応じて役物連続作動装置の作動を開始する。
役物連続作動装置は、遊技状態を大当り遊技状態とするのに必要な装置である。役物連続装置の作動が開始されると、大当り遊技状態フラグ67がオフ状態からオン状態とされ、遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。
主制御CPU51は、ステップS119の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図24のフローチャートに戻す。
次に、ステップS114における変動パターンの選択について、図27のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ステップS201において、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態である場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオン状態である場合には、ステップS202へ移行する。
一方、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態でない場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオフ状態である場合には、ステップS203へ移行する。
ステップS202において、主制御CPU51は、大当り変動パターン選択テーブル86を使用して、変動パターンを選択する。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納された変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値と、大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア78に記憶された大当り変動パターン選択テーブル86において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により変動パターンを選択する。
なお、本実施形態では、上述の如く、変動パターンとして「変動パターンE」、「変動パターンF」又は「変動パターンG]が選択される(図19参照)。
主制御CPU51が、ステップS202の処理を行った後、遊技状態が大当り遊技状態である場合の変動パターンの選択は終了する。
ステップS203において、主制御CPU51は、ハズレ変動パターン選択テーブル87aを使用して、変動パターンを選択する。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納された変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値と、ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア79に記憶されたハズレ変動パターン選択テーブル87aにおいて当該カウンタ値に対応する判定結果と、により変動パターンを選択する。
なお、本実施形態では、上述の如く、変動パターンとして「変動パターンA」、「変動パターンB」、「変動パターンC」又は「変動パターンD」が選択される(図20参照)。
主制御CPU51が、ステップS203の処理を行った後、遊技状態が大当り遊技状態でない場合の変動パターンの選択は終了する。
次に、主制御回路50から変動パターンに関する信号を受信した後の、サブ制御回路90の装飾図柄遊技の処理について、図28のフローチャートを用いて説明する。
ステップS301において、サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターン(特別図柄変動時間)に関する信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターンに関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS302へ移行する。
一方、サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターンに関する信号を受信していないと判定した場合には、ステップS304へ移行する。
ステップS302において、サブ制御CPU91は、演出内容選択テーブル記憶エリア97に記憶された演出内容選択テーブル98と、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値と、に基づいて、主制御回路50にて選択された変動パターンに対応する演出内容を選択する。
なお、上述(図23参照)の如く、変動パターンとして「変動パターンA」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンA」が選択され、演出内容として「完全ハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンB」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンB」が選択され、演出内容として「ノーマルリーチハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンC」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンC」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンD」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンD」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンE」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンE」が選択され、演出内容として「ノーマルリーチ当り」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンF」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンF」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ1当り」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンG」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンG」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ2当り」が選択される。
サブ制御CPU91は、ステップS302の処理を行った後、ステップS303へ移行する。
ステップS303において、サブ制御CPU91は、ステップS302における演出内容の選択結果に関する信号を、装飾図柄表示装置27のドット表示器42に表示された複数の装飾図柄43の変動を開始するために、表示制御回路200に送信する。また、サブ制御CPU91は、ステップS302における演出内容の選択結果に関する信号を、役物制御回路300に送信する。
サブ制御CPU91は、ステップS303の処理を行った後、ステップS304へ移行する。
ステップS304において、サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信したと判定した場合には、ステップS305へ移行する。
一方、サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信していないと判定した場合には、再びステップS301へ移行する。
ステップS305において、サブ制御CPU91は、主制御回路50からの確定信号の受信に関する信号(複数の装飾図柄43の変動の停止命令)を、装飾図柄表示装置27のドット表示器42に表示された複数の装飾図柄43の変動を停止するために、表示制御回路200に送信する。また、サブ制御CPU91は、主制御回路50からの確定信号の受信に関する信号を役物制御回路300に送信する。
サブ制御CPU91は、ステップS305の処理を行った後、再びステップS301へ移行する。
次に、サブ制御回路90から演出パターンに関する信号を受信した後の、表示制御回路200の装飾図柄遊技の処理について、図29のフローチャートを用いて説明する。
ステップS401において、表示制御CPU201は、サブ制御回路90にて選択された演出パターンに関する信号を受信したか否かを判定する。
表示制御CPU201は、サブ制御回路90にて選択された演出パターンに関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS402へ移行する。
一方、表示制御CPU201は、サブ制御回路90にて選択された変動パターンに関する信号を受信していないと判定した場合には、ステップS403へ移行する。
ステップS402において、表示制御CPU201は、演出を開始する。表示制御CPU201は、装飾図柄表示装置27のドット表示器42に表示された複数の装飾図柄43の変動を表示(開始)する。つまり、表示制御CPU201は、複数の装飾図柄43の変動に関する信号をVDP206に送信する。VDP206は、表示制御CPU201から送信された複数の装飾図柄43の変動に関する信号に応じた表示データをVROM207から選択し、LCD回路209を介して装飾図柄表示装置27に送信する。
ステップS403において、表示制御CPU201は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号(複数の装飾図柄43の変動の停止命令)を受信したか否かを判定する。
表示制御CPU201は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号(複数の装飾図柄43の変動の停止命令)を受信したと判定した場合には、ステップS404へ移行する。
一方、表示制御CPU201は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号(複数の装飾図柄43の変動の停止命令)を受信していないと判定した場合には、再びステップ401へ移行する。
ステップS404において、表示制御CPU201は、装飾図柄表示装置27のドット表示器42に表示された複数の装飾図柄43の変動の停止を表示する。つまり、表示制御CPU201は、複数の装飾図柄43の変動停止に関する信号をVDP206に送信する。VDP206は、表示制御CPU201から送信された複数の装飾図柄43の変動停止に関する信号を、LCD回路209を介して装飾図柄表示装置27に送信する。
表示制御CPU201は、ステップS404の処理を行った後、再びステップS401へ移行する。
次に、サブ制御回路90から演出パターンに関する信号を受信した後の、役物制御回路300の装飾図柄遊技の処理について、図30のフローチャートを用いて説明する。
ステップS411において、動作制御CPU301は、サブ制御回路90にて選択された演出パターンに関する信号を受信したか否かを判定する。
動作制御CPU301は、サブ制御回路90にて選択された演出パターンに関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS412へ移行する。
一方、動作制御CPU301は、サブ制御回路90にて選択された変動パターンに関する信号を受信していないと判定した場合には、ステップS413へ移行する。
ステップS412において、動作制御CPU301は、演出を開始する。動作制御CPU301は、演出パターンに応じて必要な場合に限り、モータ160を駆動(開始)する。
ステップS413において、動作制御CPU301は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号を受信したか否かを判定する。
動作制御CPU301は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS414へ移行する。
一方、動作制御CPU301は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号を受信していないと判定した場合には、再びステップ411へ移行する。
ステップS414において、動作制御CPU301は、複数の装飾図柄43の変動停止に関する信号に対応して、演出を終了する。なお、本実施形態においては、複数の装飾図柄43の変動停止前においても、モータ160に駆動停止信号を送信する場合がある。すなわち演出中であってもモータ160の駆動を停止する場合がある。
動作制御CPU301は、ステップS414の処理を行った後、再びステップS411へ移行する。
次に、サブ制御回路90のサブ制御CPU91から演出パターンに関する信号を受信した後の、各演出パターンについて説明する。
変動パターンが「A」である場合には、サブ制御変動パターン選択カウンタ96の値が「0」〜「99」である場合には演出パターン「A」が選択されるようになっている。演出パターン「A」は完全ハズレの場合に用いられる演出パターンであり、この場合には装飾可動部材110は移動(動作)しない。
変動パターンが「B」である場合には、サブ制御変動パターン選択カウンタ96の値が「0」〜「99」である場合には演出パターン「B」が選択されるようになっている。演出パターン「B」はノーマルリーチハズレの場合に用いられる演出パターンである。
変動パターンが「C」である場合には、サブ制御変動パターン選択カウンタ96の値が「0」〜「99」である場合には演出パターン「C」が選択されるようになっている。演出パターン「C」はスーパーリーチ1ハズレの場合に用いられる演出パターンである。
変動パターンが「D」である場合には、サブ制御変動パターン選択カウンタ96の値が「0」〜「99」である場合には演出パターン「D」が選択されるようになっている。演出パターン「D」はスーパーリーチ2ハズレの場合に用いられる演出パターンである。
変動パターンが「E」である場合には、サブ制御変動パターン選択カウンタ96の値が「0」〜「99」である場合には演出パターン「E」が選択されるようになっている。演出パターン「E」はノーマルリーチ当りの場合に用いられる演出パターンである。
変動パターンが「F」である場合には、サブ制御変動パターン選択カウンタ96の値が「0」〜「99」である場合には演出パターン「F」が選択されるようになっている。演出パターン「F」はスーパーリーチ1当りの場合に用いられる演出パターンである。
変動パターンが「G」である場合には、サブ制御変動パターン選択カウンタ96の値が「0」〜「99」である場合には演出パターン「G」が選択されるようになっている。演出パターン「G」はスーパーリーチ2当りの場合に用いられる演出パターンである。
なお、演出パターン「C」における演出役物装置100の演出内容は、演出パターン「F」における演出役物装置100の演出内容と同様である。以下では、説明の便宜上、演出パターン「C」及び演出パターン「F」を、第一の演出情報と称する。
また、演出パターン「D」における演出役物装置100の演出内容は、演出パターン「G」における演出役物装置100の演出内容と同様である。以下では、説明の便宜上、演出パターン「D」及び演出パターン「G」を、第二の演出情報と称する。
以下では、図3及び図6、並びに図10から図14までを用いて、第一の演出情報又は第二の演出情報が選択された場合における、駆動制御手段180による演出役物装置100の制御態様について説明する。
駆動制御手段180は、モータ160の動作を制御することにより、駆動伝達部材150の回動を制御し、ひいては装飾可動部材110を定常位置と作動位置との間で往復移動させることができる。以下、具体的に説明する。
装飾可動部材110が定常位置にある場合(図3及び図6参照)、駆動伝達部材150の作用突起156は第一の回動位置(接点P1上)にある(図10及び図12参照)。当該作用突起156が第一の回動位置にあるか否かはセンサ170によって検出され、当該作用突起156の位置に関する情報が駆動制御手段180に送信される。駆動制御手段180は、作用突起156が第一の回動位置にある状態でモータ160の駆動を停止させることで、当該作用突起156を第一の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を定常位置に保持することができる。
作用突起156が第一の回動位置にある場合において、第一の演出情報が選択されると、駆動制御手段180はモータ160の動作を制御し、出力ギヤ164を背面視時計回りに回動させる。
ここで、「第一の演出情報」とは、装飾可動部材110を比較的ゆっくり(低速で)定常位置と作動位置との間で往復移動させる旨の演出情報である。
出力ギヤ164が背面視時計回りに回動すると、当該出力ギヤ164と歯合された伝達ギヤ部154を介して駆動伝達部材150全体が背面視反時計回りに回動する。駆動伝達部材150が背面視反時計回りに回動するのに伴って、作用突起156も背面視反時計回りに回動する。この際、当該作用突起156は、円軌道C上の優弧A1(図12参照)を辿るようにして背面視反時計回りに回動する。
駆動制御手段180は、センサ170によって作用突起156が第二の回動位置(接点P2上)に到達したことが検出された時点でモータ160の駆動を停止させる。これによって、作用突起156を第二の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を作動位置に保持することができる(図11、図13及び図14参照)。
駆動制御手段180は、作用突起156を第二の回動位置に所定時間だけ保持した後、モータ160の動作を制御し、出力ギヤ164を背面視反時計回りに回動させる。
出力ギヤ164が背面視反時計回りに回動すると、当該出力ギヤ164と歯合された伝達ギヤ部154を介して駆動伝達部材150全体が背面視時計回りに回動する。駆動伝達部材150が背面視時計回りに回動するのに伴って、作用突起156も背面視時計回りに回動する。この際、当該作用突起156は、円軌道C上の優弧A1(図12参照)を辿るようにして背面視時計回りに回動する。
駆動制御手段180は、センサ170によって作用突起156が第一の回動位置(接点P1上)に到達したことが検出された時点でモータ160の駆動を停止させる。これによって、作用突起156を第一の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を定常位置に保持することができる(図3、図6及び図10参照)。
上述の如く、駆動制御手段180は、第一の演出情報が選択された場合、作用突起156を優弧A1を辿るようにして第一の回動位置と第二の回動位置との間で往復移動(回動)させる。優弧A1は劣弧A2と比較してその弧の長さが長いため、作用突起156が優弧A1を辿って第一の回動位置から第二の回動位置まで(又は、第二の回動位置から第一の回動位置まで)回動するのには比較的長い時間が必要となる。それに伴って、装飾可動部材110が定常位置から作動位置まで(又は、作動位置から定常位置まで)移動するのにも、比較的長い時間が必要となり、遊技者には装飾可動部材110が比較的ゆっくり(低速で)定常位置から作動位置へ(又は、作動位置から定常位置へ)と移動する様子を視認させることができる。
一方、作用突起156が第一の回動位置にある場合(図10及び図12参照)において、第二の演出情報が選択されると、駆動制御手段180はモータ160の動作を制御し、出力ギヤ164を背面視反時計回りに回動させる。なお、この際、モータ160の回転速度自体は特に制御されず、第一の演出情報が選択された場合(出力ギヤ164を背面視時計回りに回動させる場合)と逆方向に同じ回転速度で回転するものとする。
ここで、「第二の演出情報」とは、装飾可動部材110を比較的速く(高速で)定常位置と作動位置との間で往復移動させる旨の演出情報である。
出力ギヤ164が背面視反時計回りに回動すると、当該出力ギヤ164と歯合された伝達ギヤ部154を介して駆動伝達部材150全体が背面視時計回りに回動する。駆動伝達部材150が背面視時計回りに回動するのに伴って、作用突起156も背面視時計回りに回動する。この際、当該作用突起156は、円軌道C上の劣弧A2(図12参照)を辿るようにして背面視時計回りに回動する。
駆動制御手段180は、センサ170によって作用突起156が第二の回動位置(接点P2上)に到達したことが検出された時点でモータ160の駆動を停止させる。これによって、作用突起156を第二の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を作動位置に保持することができる(図11、図13及び図14参照)。
駆動制御手段180は、作用突起156を第二の回動位置に所定時間だけ保持した後、モータ160の動作を制御し、出力ギヤ164を背面視時計回りに回動させる。
出力ギヤ164が背面視時計回りに回動すると、当該出力ギヤ164と歯合された伝達ギヤ部154を介して駆動伝達部材150全体が背面視反時計回りに回動する。駆動伝達部材150が背面視反時計回りに回動するのに伴って、作用突起156も背面視反時計回りに回動する。この際、当該作用突起156は、円軌道C上の劣弧A2(図12参照)を辿るようにして背面視反時計回りに回動する。
駆動制御手段180は、センサ170によって作用突起156が第一の回動位置(接点P1上)に到達したことが検出された時点でモータ160の駆動を停止させる。これによって、作用突起156を第一の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を定常位置に保持することができる(図3、図6及び図10参照)。
上述の如く、駆動制御手段180は、第二の演出情報が選択された場合、作用突起156を劣弧A2を辿るようにして第一の回動位置と第二の回動位置との間で往復移動(回動)させる。劣弧A2は優弧A1と比較してその弧の長さが短い。このため、作用突起156は、優弧A1を辿って第一の回動位置から第二の回動位置まで(又は、第二の回動位置から第一の回動位置まで)回動する場合に比べて、劣弧A2を辿る方が比較的短い時間で回動することが可能である。それに伴って、装飾可動部材110が定常位置から作動位置まで(又は、作動位置から定常位置まで)移動することも、比較的短い時間で可能となり、遊技者には装飾可動部材110が比較的速く(高速で)定常位置から作動位置へ(又は、作動位置から定常位置へ)と移動する様子を視認させることができる。
以上の如く、本実施形態に係るパチンコ遊技機1は、遊技領域20に配置されて、遊技球が入球可能な始動口29と、始動口29への入球に基づいて、遊技者に有利となる遊技状態を付与する大当り遊技を開始するか否かの大当り判定を行う大当り判定手段(主制御回路50)と、前記大当り判定手段による大当り判定の判定結果を遊技者に報知するための演出情報を選択する演出情報選択手段(主制御回路50及びサブ制御回路90)と、前記演出情報選択手段により選択された演出情報に応じた図柄遊技の映像を表示して前記大当り判定の判定結果を遊技者に報知する装飾図柄表示装置27(図柄表示装置)と、定常位置(第一の位置)と作動位置(第二の位置)との間を往復移動可能な装飾可動部材110と、装飾可動部材110を駆動させる駆動手段130と、前記演出情報選択手段により選択された演出情報に応じて駆動手段130を制御することにより装飾可動部材110の移動を制御する駆動制御手段180と、を具備するパチンコ遊技機1であって、駆動手段130は、駆動伝達部材150(原動節)の回転運動に応じて揺動部材140(従動節)を揺動(運動)させる早戻り機構を具備すると共に、当該揺動部材140の動力を装飾可動部材110に伝達可能とされ、駆動制御手段180は、前記演出情報選択手段により第一の演出情報が選択された場合には、前記早戻り機構の駆動伝達部材150を第一の方向(背面視反時計回り)に回転させて装飾可動部材110を定常位置から作動位置に向けて移動させ、前記演出情報選択手段により第二の演出情報が選択された場合には、前記早戻り機構の駆動伝達部材150を前記第一の方向と反対の第二の方向(背面視時計回り)に回転させて装飾可動部材110を定常位置から作動位置に向けて移動させるものである。
このように構成することにより、第一の演出情報が選択された場合には、早戻り機構の原動節を第一の方向に回転させて装飾可動部材110を第一の位置から第二の位置に向けて移動させ、第二の演出情報が選択された場合には、早戻り機構の原動節を第一の方向と反対の第二の方向に回転させて装飾可動部材110を第一の位置から第二の位置に向けて移動させるため、選択される演出情報に応じて装飾可動部材110の移動速度を変化させることができる。
例えば、第一の演出情報が選択された場合には、作用突起156は長さが長い優弧A1を辿って第一の回動位置と第二の回動位置との間を往復移動するため、装飾可動部材110は比較的ゆっくり移動する。これに対して、第二の演出情報が選択された場合には、作用突起156は長さが短い劣弧A2を辿って第一の回動位置と第二の回動位置との間を往復移動するため、装飾可動部材110は比較的速く移動する。このように、モータ160の回転方向のみを切り替えることで、作用突起156が辿る弧を切り替え、装飾可動部材110を異なる速度で往復移動させることができる。これによって、装飾可動部材110の往復移動に速度変化を与え、当該装飾可動部材110を視認する遊技者に異なる印象を与えることができる。
また、本実施形態においては、軸線X2から円軌道Cに対して引いた2つの接線の接点(接点P1及び接点P2)を、装飾可動部材110の定常位置及び作動位置に対応する、作用突起156の第一の回動位置及び第二の回動位置とそれぞれ定めた。これによって、揺動部材140の揺動幅(回動角度の幅)を最大限に確保することができ、装飾可動部材110を可能な限り大きく往復移動させることができる。
なお、本実施形態においては、駆動伝達部材150は、ベース部材120の前カバー部材122から後方に向けて延設された支軸によって回動可能に支持されるものとしたが、当該駆動伝達部材150の支持方法はこれに限るものではない。例えば、駆動伝達部材150の中心部に円柱状の軸部を形成し、当該軸部をベース部材120に挿通することで回動可能に支持すること等も可能である。
また、本実施形態においては、揺動部材140は、円筒形状の軸部材142によってベース部材120に回動可能に支持されるものとしたが、当該揺動部材140の支持方法はこれに限るものではない。例えば、揺動部材140は、軸部材142を円柱状(中空でない形状)に形成したり、ベース部材120に形成した円柱状の軸部によって回動可能に支持したりすることも可能である。
また、本実施形態においては、アーム部材144の溝部144dは、当該アーム部材144(アーム部144b)を前後方向に貫通するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、溝部144dは、アーム部材144を貫通することなく当該アーム部材144の前面に形成しても良い。この場合においても、駆動伝達部材150の作用突起156は、アーム部材144の前方から溝部144dに摺動可能に挿入される。
また、本実施形態においては、アーム部材144の溝部144d(凹部)に駆動伝達部材150の作用突起156(凸部)を挿入するものとしたが、当該凹凸の関係は逆であっても良い。すなわち、駆動伝達部材150(作用突起156)側に溝のような凹部を設けると共に、アーム部材144側に凸部を設け、当該凹部に凸部を摺動可能に挿入する構成とすることも可能である。
また、作用突起156の往復移動の際に、第二の回動位置で保持される時間(所定時間)は、任意に設定することができる。当該時間を0(秒)に設定し、全く保持せず、すぐに第一の回動位置に戻すよう制御することも可能である。
また、本実施形態においては、装飾可動部材110は揺動部材140と共に揺動するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、装飾可動部材110は、揺動部材140の揺動運動を利用して同じ動作を反復するものであれば良く、例えば一直線上を往復移動するように構成すること等も可能である。
また、本実施形態に係る駆動手段130は、概ね左から右に向かって揺動部材140、駆動伝達部材150及びモータ160を順に配置する構成としたが、当該駆動手段130の各部材の位置関係はこれに限るものではない。すなわち、モータ160の駆動力によって駆動伝達部材150を回動させ、さらに当該駆動伝達部材150の回動によって揺動部材140を揺動させることができるものであれば、その位置関係は限定するものではなく、例えば上下方向に揺動部材140、駆動伝達部材150及びモータ160を配置すること等も可能である。
以下では、図6、図7、図13及び図31を用いて、装飾可動部材110と一体的に揺動するドット表示器42について詳細に説明する。
図6及び図13に示すドット表示器42は、隔壁によって区画された複数の光源のうち、任意に選択された光源のみを点灯させることによって文字や図形等を表示させるものである。ドット表示器42は、その前面に、遊技者から目視で認識可能な程度に大きな多数のドットを有する。ドット表示器42の前面に設けられた多数のドットによって、当該ドット表示器42の表示画面が構成されている。本実施形態においては、当該ドット表示器42の表示画面には「ABCD」の文字列が表示されているものとする。
図6、図7、図13及び図31(a)に示すように、ドット表示器42は、装飾可動部材110の揺動の中心となる軸部材142の軸線X2が当該ドット表示器42の表示画面内を通るように配置されている。より詳細には、軸線X2方向(前後方向)から見て、ドット表示器42の表示画面は当該軸線X2と重複するように配置されている。この際、軸線X2は、ドット表示器42の表示画面上の文字「C」と文字「D」との中間部に位置している。
本実施形態においては、装飾可動部材110が定常位置と作動位置との間で揺動する際のドット表示器42の変位量を図示するため、正面視において、ドット表示器42の表示画面に表示された「A」の文字の略中心となる点を点Caと、「B」の文字の略中心となる点を点Cbと、「C」の文字の略中心となる点を点Ccと、「D」の文字の略中心となる点を点Cdとする(図31(a)参照)。
装飾可動部材110が軸線X2を中心として回動し、定常位置(図6参照)から作動位置(図13参照)へと移動した場合、当該装飾可動部材110と一体的にドット表示器42も軸線X2を中心として装飾可動部材110と同じ角度だけ回動する。
この場合、ドット表示器42上の各点(点Ca、点Cb、点Cc及び点Cd)は、軸線X2を中心として同じ角度(装飾可動部材110と同じ角度)だけ回動することになる(図31(b)中の矢印参照)。
ここで、比較のために、図31(c)を用いて、装飾可動部材110の揺動の中心となる軸部材142の軸線X2がドット表示器42の表示画面内を通らない場合、すなわち、軸線X2方向(前後方向)から見て、ドット表示器42の表示画面が当該軸線X2と重複しない場合について説明する。
図31(c)においては、軸線X2は、当該軸線X2方向(前後方向)から見てドット表示器42の表示画面の上方に位置するものとする。この状態で、装飾可動部材110が軸線X2を中心として回動し、定常位置から作動位置へと移動した場合、当該装飾可動部材110と一体的にドット表示器42も軸線X2を中心として装飾可動部材110と同じ角度だけ回動する。
この場合、ドット表示器42上の各点(点Ca、点Cb、点Cc及び点Cd)は、軸線X2を中心として同じ角度(装飾可動部材110と同じ角度)だけ回動することになる(図31(c)中の矢印参照)。
ここで、軸線X2がドット表示器42の表示画面内を通る場合(図31(b))と軸線X2がドット表示器42の表示画面内を通らない場合(図31(c))とを比較すると、回動角度はいずれも同じであるが、回動の中心となる軸線X2からドット表示器42の表示画面上の各点(点Ca、点Cb、点Cc及び点Cd)までの距離は、軸線X2がドット表示器42の表示画面内を通る場合(図31(b))の方が短くなる。したがって、装飾可動部材110と共にドット表示器42が回動した際の変位量(ドット表示器42が回動することによって当該ドット表示器42の表示画面上の各点が移動する距離)も、軸線X2がドット表示器42の表示画面内を通る場合(図31(b))の方が小さくなる。
このように、ドット表示器42を、軸線X2が該ドット表示器42の表示画面内を通るように(軸線X2方向(前後方向)から見て、当該軸線X2と重複するように)配置することによって、当該ドット表示器42の変位量を小さくすることができる。これによって、ドット表示器42が大幅に移動するのを防止することができ、当該ドット表示器42の表示内容が認識し難くなるのを抑制することができる。
以上の如く、本実施形態に係るパチンコ遊技機1は、回動可能に支持される装飾可動部材110と、装飾可動部材110に設けられるドット表示器42と、を具備し、ドット表示器42が装飾可動部材110と一体的に可動するパチンコ遊技機1であって、ドット表示器42は、装飾可動部材110の軸線X2(回動軸線)が該ドット表示器42の表示画面内を通るように設けられるものである。
このように構成することにより、装飾可動部材110の軸線X2がドット表示器42の表示画面内を通らない場合に比べて、装飾可動部材110を可動(揺動)させた際のドット表示器42の変位量が小さくなるため、当該ドット表示器42の表示内容が認識し難くなるのを抑制することができる。
また、ドット表示器42の変位量を小さくするために装飾可動部材110が可動(揺動)する際の回動角度を小さくする必要がないため、当該装飾可動部材110の躍動感を確保することができる。
なお、本実施形態においては、図31(a)に示すように、軸線X2はドット表示器42上の文字「C」と文字「D」との中間部で当該ドット表示器42の表示画面内を通る(重複する)ものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、軸線X2は、ドット表示器42の表示画面内を通る(重複する)ように配置されていれば、そのドット表示器42上の位置は限定するものではない。
また、本実施形態においては、装飾可動部材110の回動軸線である軸線X2は遊技盤6に直交するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、装飾可動部材110の装飾が施された面(前面)及びドット表示器42のの表示画面が遊技者から視認可能な状態で当該装飾可動部材110(及びドット表示器42)を回動させることができるものであれば、その軸線X2は遊技盤6に対して直交していなくても(多少傾いていても)良い。
また、本実施形態においては、ドット表示器42は装飾図柄表示装置27に用いられる(当該装飾図柄表示装置27よる装飾図柄遊技を表示する)ものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、ドット表示器42は装飾図柄表示装置27による装飾図柄遊技以外の図柄や文字、数字等、並びにこれらの変動を表示するものであっても良い。
以下では、図3、図6及び図10、並びに図32から図34までを用いて、第二実施形態に係る演出役物装置100について説明する。
なお、第二実施形態に係る演出役物装置100の構成は、第一実施形態に係る演出役物装置100の構成と同一である。また、第二実施形態に係る演出役物装置100が第一実施形態に係る演出役物装置100と異なる点は、作用突起156が回動する際に辿る円軌道C上の弧の形状のみである。よって以下では、第一実施形態に係る演出役物装置100と同じ構成の部材には同一の符号を付して説明を省略し、第一実施形態と異なる点についてのみ説明を行う。
以下では、図32を用いて、駆動伝達部材150が回動する際に作用突起156が描く円軌道について説明する。
駆動伝達部材150が前記支軸を中心として回動すると、作用突起156は、当該支軸の軸線X1方向(前方又は後方)から見て当該軸線X1を中心とする円形の軌道(円軌道)Cを描くことになる。
軸線X2(揺動部材140が回動する際の中心となる軸線)から円軌道Cに対して引いた一の接線(2本の接線のうち上方の接線)を接線T1とし、当該接線T1と円軌道Cとの接点を接点P1とする。
また、軸線X2から円軌道Cと2点で交わるように引いた直線を直線T22とし、当該直線T22と円軌道Cとの交点のうち、軸線X2から遠い方を交点P22、軸線X2に近い方を交点P23とする。
作用突起156が描く円軌道C上の点のうち、当該作用突起156が接点P1上にあるときの当該作用突起156の位置を第一の回動位置、当該作用突起156が交点P22上にあるときの当該作用突起156の位置を第二の回動位置、当該作用突起156が交点P23上にあるときの当該作用突起156の位置を第三の回動位置とする。
また、円軌道Cは、前記第一の回動位置(接点P1)、前記第二の回動位置(交点P22)及び前記第三の回動位置(交点P23)によって区切られた3つの弧に分けられる。当該3つの弧のうち、接点P1から交点P22までの弧を第一の弧A21、接点P1から交点P23までの弧を第二の弧A22とする。当該2つの弧は、軸線X2から遠い第一の弧A21の方が、軸線X2に近い第二の弧A22よりも長くなる。
以下では、図3、図6及び図10、並びに図32から図34までを用いて、作用突起156と装飾可動部材110の位置関係について説明する。
作用突起156が第一の回動位置(接点P1上)にある場合、当該第一の回動位置は接線T1(軸線X2から円軌道Cに対して引いた2本の接線のうち上方の接線)上にあるため、アーム部144bは最も上方に押し上げられた状態にある。この場合、揺動部材140全体としては背面視(図10及び図32)において時計回りに最も回動された状態となる。この場合、装飾可動部材110は、馬の頭部に対応する部分を左方に向け、馬の胴体に対応する部分は左右方向に略平行(水平)な状態であり、当該装飾可動部材110に固定されたドット表示器42も水平な状態である(図3、図6及び図10参照)。この装飾可動部材110の位置を、以下では「定常位置」と記す。
作用突起156が第二の回動位置(交点P22上)又は第三の回動位置(交点P23上)にある場合、アーム部144bは下方に押し下げられた状態にある。この場合、揺動部材140全体としては背面視(図32から図34まで)において反時計回りに回動された状態となる。この場合、装飾可動部材110は、馬の頭部に対応する部分を上方に持ち上げ、馬の胴体に対応する部分は左上から右下に向かって傾斜した状態であり、当該装飾可動部材110に固定されたドット表示器42も左上から右下に向かって傾斜した状態である。この装飾可動部材110の位置を、以下では「作動位置」と記す。
なお、第二の回動位置及び第三の回動位置は、いずれも軸線X2から引いた直線T22上にあるため、作用突起156が第二の回動位置にある場合(図33)と第三の回動位置にある場合(図34)とで、揺動部材140の回動角度(ひいては、装飾可動部材110の傾斜角度)は同一となる。
また、第二実施形態に係る直線T22は、第一実施形態に係る接線T2(図12参照)よりも傾斜角度が小さくなるため、第二実施形態に係る装飾可動部材110の作動位置における傾斜角度(図33及び図34参照)は、第一実施形態に係る装飾可動部材110の作動位置における傾斜角度(図11参照)よりも小さくなる。すなわち、第二実施形態に係る装飾可動部材110の馬が前脚を跳ね上げた際の高さは、第一実施形態に係る装飾可動部材110の馬が前脚を跳ね上げた際の高さよりも低くなる。
以下では、図3、図6及び図10、並びに図32から図34までを用いて、駆動制御手段180による演出役物装置100の制御態様について説明する。
駆動制御手段180(図10等参照)は、モータ160の動作を制御することにより、駆動伝達部材150の回動を制御し、ひいては装飾可動部材110を定常位置と作動位置との間で往復移動させることができる。以下、具体的に説明する。
装飾可動部材110が定常位置にある場合(図3及び図6参照)、駆動伝達部材150の作用突起156は第一の回動位置(接点P1上)にある(図10及び図32参照)。当該作用突起156が第一の回動位置にあるか否かはセンサ170によって検出され、当該作用突起156の位置に関する情報が駆動制御手段180に送信される。駆動制御手段180は、作用突起156が第一の回動位置にある状態でモータ160の駆動を停止させることで、当該作用突起156を第一の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を定常位置に保持することができる。
作用突起156が第一の回動位置にある場合において、第一の演出情報が選択されると、駆動制御手段180はモータ160の動作を制御し、出力ギヤ164を背面視時計回りに回動させる。
出力ギヤ164が背面視時計回りに回動すると、当該出力ギヤ164と歯合された伝達ギヤ部154を介して駆動伝達部材150全体が背面視反時計回りに回動する。駆動伝達部材150が背面視反時計回りに回動するのに伴って、作用突起156も背面視反時計回りに回動する。この際、当該作用突起156は、円軌道C上の第一の弧A21(図32参照)を辿るようにして背面視反時計回りに回動する。
駆動制御手段180は、センサ170によって作用突起156が第二の回動位置(交点P22上)に到達したことが検出された時点でモータ160の駆動を停止させる。これによって、作用突起156を第二の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を作動位置に保持することができる(図33参照)。
駆動制御手段180は、作用突起156を第二の回動位置に所定時間だけ保持した後、モータ160の動作を制御し、出力ギヤ164を背面視反時計回りに回動させる。
出力ギヤ164が背面視反時計回りに回動すると、当該出力ギヤ164と歯合された伝達ギヤ部154を介して駆動伝達部材150全体が背面視時計回りに回動する。駆動伝達部材150が背面視時計回りに回動するのに伴って、作用突起156も背面視時計回りに回動する。この際、当該作用突起156は、円軌道C上の第一の弧A21(図32参照)を辿るようにして背面視時計回りに回動する。
駆動制御手段180は、センサ170によって作用突起156が第一の回動位置(接点P1上)に到達したことが検出された時点でモータ160の駆動を停止させる。これによって、作用突起156を第一の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を定常位置に保持することができる(図3、図6及び図10参照)。
上述の如く、駆動制御手段180は、第一の演出情報が選択された場合、作用突起156を第一の弧A21を辿るようにして第一の回動位置と第二の回動位置との間で往復移動(回動)させる。第一の弧A21は第二の弧A22と比較してその弧の長さが長いため、装飾可動部材110が定常位置から作動位置まで(又は、作動位置から定常位置まで)移動するのに比較的長い時間が必要となり、遊技者には装飾可動部材110が比較的ゆっくり(低速で)定常位置から作動位置へ(又は、作動位置から定常位置へ)と移動する様子を視認させることができる。
一方、作用突起156が第一の回動位置にある場合(図10及び図32参照)において、第二の演出情報が選択されると、駆動制御手段180はモータ160の動作を制御し、出力ギヤ164を背面視反時計回りに回動させる。なお、この際、モータ160の回転速度自体は特に制御されず、第一の演出情報が選択された場合(出力ギヤ164を背面視時計回りに回動させる場合)と逆方向に同じ回転速度で回転するものとする。
出力ギヤ164が背面視反時計回りに回動すると、当該出力ギヤ164と歯合された伝達ギヤ部154を介して駆動伝達部材150全体が背面視時計回りに回動する。駆動伝達部材150が背面視時計回りに回動するのに伴って、作用突起156も背面視時計回りに回動する。この際、当該作用突起156は、円軌道C上の第二の弧A22(図32参照)を辿るようにして背面視時計回りに回動する。
駆動制御手段180は、センサ170によって作用突起156が第三の回動位置(交点P23上)に到達したことが検出された時点でモータ160の駆動を停止させる。これによって、作用突起156を第三の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を作動位置に保持することができる(図34参照)。
駆動制御手段180は、作用突起156を第三の回動位置に所定時間だけ保持した後、モータ160の動作を制御し、出力ギヤ164を背面視時計回りに回動させる。
出力ギヤ164が背面視時計回りに回動すると、当該出力ギヤ164と歯合された伝達ギヤ部154を介して駆動伝達部材150全体が背面視反時計回りに回動する。駆動伝達部材150が背面視反時計回りに回動するのに伴って、作用突起156も背面視反時計回りに回動する。この際、当該作用突起156は、円軌道C上の第二の弧A22(図32参照)を辿るようにして背面視反時計回りに回動する。
駆動制御手段180は、センサ170によって作用突起156が第一の回動位置(接点P1上)に到達したことが検出された時点でモータ160の駆動を停止させる。これによって、作用突起156を第一の回動位置に保持することができ、ひいては装飾可動部材110を定常位置に保持することができる(図3、図6及び図10参照)。
上述の如く、駆動制御手段180は、第二の演出情報が選択された場合、作用突起156を第二の弧A22を辿るようにして第一の回動位置と第三の回動位置との間で往復移動(回動)させる。第二の弧A22は第一の弧A21と比較してその弧の長さが短いため、装飾可動部材110が定常位置から作動位置まで(又は、作動位置から定常位置まで)移動することが比較的短い時間で可能となり、遊技者には装飾可動部材110が比較的速く(高速で)定常位置から作動位置へ(又は、作動位置から定常位置へ)と移動する様子を視認させることができる。