JP4912078B2 - 装飾体揺動ユニット - Google Patents
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Description
例えば、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技盤中の可変表示装置に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄が予め定めた大当たり図柄となった場合に大当たり状態となり、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、遊技の興趣を高めるために様々な表示演出が行われる。
また、本出願人の提案に係る特許文献2には、遊技盤の盤面と平行な左右方向へ往復移動する第1可動役物と、遊技盤の前後方向へ往復移動する第2可動役物と、を備えた役物装置が開示されている。これによれば、遊技内容の複雑、高度化に対応した演出を実現することができる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、遊技盤面上において装飾体を前後方向へ揺動させることによって遊技進行上特徴的な演出効果を発揮させることができるようにした装飾体揺動ユニット、遊技盤、及びパチンコ遊技機を提供することを目的としている。
装飾体の前後方向への揺動に伴って、その背景に設定されたLEDからなる電飾装置が点灯、点滅することにより、装飾体の外周縁の外側にLEDの発光状態が見え隠れするので、電飾効果を更に高めることができる。
装飾体が後方へ退避している期間中駆動モータに対する通電を遮断することにより、モータの焼き付きを防止できる。装飾体を連続して揺動させる場合には駆動ギヤが所要回数回転するのに要する時間だけ駆動モータを通電し、動作終了後に通電を遮断すればよい。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機を構成する遊技盤の正面図であり、図1は装飾体開放状態、図2は装飾体閉止状態(退避状態)を示す図である。図3(a)及び(b)は本発明の一実施形態にかかるパチンコ遊技機を構成する遊技盤の正面図、及び背面図であり、図4(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る装飾体揺動ユニットの構成を示す斜視図、及び分解斜視図であり、図5(a)(b)及び(c)は装飾体揺動ユニットの正面図、そのA−A断面図、及び要部拡大図である。
この例では、遊技盤面の上部に設けた取付け穴1a内に固定された黒色の装着枠体6の装着穴6a内に、その背面開口側から装飾体揺動ユニット10を挿着できるように構成されている。即ち、取付け穴1a内に固定される装着枠体6は、正面形状が扇形の装着穴6aを有しており、黒色の装着枠体6の上部後端縁から後方へ向けて突出された透明のドーム板7の内壁によって装飾体揺動ユニット10の上部外面を支持する。装着枠体6の上部にはコ字状の折り返し部6bが設けられ、折り返し部6bの上端縁から後方に透明のドーム板7が延びている。図5(b)に示すようにドーム板7の内面と装着枠体6の底板6cによって装飾体揺動ユニット10を支持している。
即ち、装飾体揺動ユニット10は、水平方向へ延びる揺動軸15により装飾体12の要部(基端部)12a付近を前後方向へ揺動自在に軸支された揺動装飾体11(装飾体12、支持部材13)と、支持部材13の裏面に取り付けられるプリント基板13aと、駆動モータ16と、駆動モータ16の出力軸16aにより回転駆動される駆動ギヤ17と、揺動装飾体11側に固定されて駆動ギヤ17から駆動力を伝達されることにより揺動軸15を中心として揺動装飾体を前後方向へ揺動させる従動ギヤ18と、揺動装飾体11を後方へ弾性付勢する弾性部材19と、ケーシング20と、を備えている。
従動ギヤ18と何れか一方の扇型ギヤ片17aとが噛合している間は揺動装飾体11は弾性部材の付勢力に抗して前方へ定速移動し、噛合が解除されたときに弾性部材19により揺動装飾体11は後方へ急速に復帰するように付勢される。
ケーシング20は、ドーム形の天板22と、背面板23と、背面板23の下部から前方へ突出した連結片21と、を備えている。背面板23の前面にはLED25、その他の回路部品を搭載したプリント基板24、プリント基板用の透明カバー26が順次固定されると共に、背面板23の他の部位には駆動モータ16が固定される。
次に、図7(b)に示す前方への揺動状態では、駆動モータ16に通電して駆動ギヤ17を矢印方向へ回転させることにより、揺動軸15を中心として支持部材13及び装飾体12が弾性部材19の付勢力に抗して所定角度前方へ揺動する。この揺動動作は定速で行われる。
ケーシング20を構成するドーム形の天板22は、揺動装飾体11の円弧状外周縁の上方(外方)において、該外周縁との間に所定のギャップを隔てて前方へ庇状(オーバーハング状)に突出しており、天板22の下面は黒塗りの反射面22aとなっている。更に、装飾体12の後方に位置するプリント基板24の前面には、装飾体12の円弧状外周縁に沿った配置にて複数のLED25が配置され、揺動装飾体が前後方向へ揺動動作する間に各LED25を点灯、或いは点滅させることにより、発光したLEDが装飾体12の円弧状の外周縁によって見え隠れするように構成されている。
つまり、この実施形態によれば、揺動装飾体の揺動位置の違いに応じてLEDからの発光を直接視認できる場合と、反射面からの反射光のみが見える場合との両パターンを現出させることができる。
このように揺動装飾体11が前後方向へ揺動するだけなく、その背面側に配置されたLEDからの光が見え隠れするため、揺動装飾体の動作に伴って電飾効果が発揮され、変化に富んだ演出効果を得ることができる。
また、支持部材13の裏面に取り付けられるプリント基板13aの前面にもLED13a’が所定の配列にて配置されており、装飾体12に設けた図示しない電飾図柄(透光部分)を背面側から照明することにより電飾図柄を発光させるように構成している。
Claims (2)
- 遊技盤の前面から後面にかけて形成した取付け穴に装着される装飾体揺動ユニットであって、
揺動軸により基端部を前記遊技盤の前後方向へ揺動自在に軸支された装飾体と、駆動モータと、該駆動モータの出力軸により回転駆動される駆動ギヤと、前記装飾体に設けられ前記駆動ギヤから駆動力を伝達されることにより前記揺動軸を中心として該装飾体を揺動させる従動ギヤと、前記装飾体を後方へ弾性付勢する弾性部材と、を備え、
前記駆動ギヤは前記出力軸を中心として軸対称に配置された2つの扇型ギヤ片から成る蝶羽型ギヤであり、前記従動ギヤは前記駆動ギヤの回転時に前記各扇型ギヤ片と交互に噛合・離脱する円弧ギヤであり、
前記駆動モータの駆動時に、前記従動ギヤと何れか一方の前記扇型ギヤ片とが噛合している間は前記装飾体は前記弾性部材の付勢力に抗して前方へ定速移動し、前記噛合が解除されたときに前記弾性部材により前記装飾体は後方へ急速に退避するように付勢され、
前記装飾体の円弧状の外周縁の外方において、該外周縁との間に所定のギャップを隔てて前方へ庇状に突出した反射面を備え、
前記装飾体の後方には該装飾体の外周縁の輪郭に沿った配置にて複数のLEDが配置され、前記装飾体が前後方向へ揺動動作する間に各LEDを点灯、或いは点滅させることにより、発光した前記LEDが見え隠れするように構成したことを特徴とする記載の装飾体揺動ユニット。 - 前記駆動モータを制御する制御手段と、前記装飾体が後方へ退避したことを検知するセンサを更に備え、
前記制御手段は、前記センサが装飾体の退避状態を検知したときに必要に応じて前記駆動モータの駆動を停止することを特徴とする請求項1に記載の装飾体揺動ユニット。
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