JP4910244B2 - 像表示媒体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、観察する角度を変更することにより、文字や図柄等が潜像として現れたり、異なる見え方となったりする像表示媒体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常は、視認することができず、特定の手法を用いると、視認することができる像を表示することができる潜像表示媒体は、偽造防止のための手法として用いられたり、その表示によって、意匠性を向上させるために用いられている。
たとえば、特公昭56−19273号公報に記載の手法によれば、万線状の凹版印刷で、部分的にインキの盛り量に高低をつけて、又は、万線方向をパターン状に異ならせて、潜像を表示していた。
また、特公平6−41225号公報には、オフセット印刷と凹版印刷を組合わせることにより、見る角度を変えると潜像が見え隠れしたり色が変化して見える印刷物及びその印刷方法が記載されている。
更に、隠し絵柄印刷といわれる手法では、表示すべき文字素と他の部分を、位相や角度、ピッチを変えた万線模様によって表現し、対応するピッチの万線スクリーンを介して見ることにより、モアレで文字等を表示していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した特公昭56−19273号公報及び特公平6−41225号公報に記載の従来の像表示媒体は、凹版印刷機を使用するためインキを大量に使用し、用紙にも制限があり、生産効率が悪く、価格が高価であるという問題点があった。その上、凹版印刷機を使用するので、表示する文字や図柄毎に凹版を用意する必要があり、可変情報を潜像にしたり、見え方が変わるようにすることがコスト的にできないという問題点もあった。
また、隠し絵柄印刷による従来の潜像表示媒体は、潜像の判別に器具(万線スクリーン)が必要であるという問題点があった。その上、近年の複写機・スキャナー技術の目覚しい発展により、画像を取り込んでコンピューター処理し複製・再現することが可能となったという問題点もあった。
【0004】
本発明の課題は、安価で意匠性が高く、判別器具等を使用する必要もなく、また、複写機やスキャナー等を使用した偽造も防止することができ、更に可変情報であっても安価に表示することができる像表示媒体及びその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、所定のピッチで規則的に配置された断面が略二等辺三角形形状である万線状の凹凸形状を有する表示面(10a)と、前記表示面上にあって、前記凹凸形状の延長方向に略平行な第1の直線が前記凹凸形状のピッチと同ピッチで規則的に並べられた第1の直線群(1L1)と、前記第1の直線に平行な直線であって前記第1の直線に垂直な方向に位置が前記凹凸形状のピッチの略半ピッチずれた第2の直線が前記第1の直線群の前記第1の直線のピッチと同一ピッチで規則的に並べられた第2の直線群(2L2)と、を備え、前記第1の直線群は、前記凹凸形状の一方の斜面に形成され、前記第2の直線群は、前記凹凸形状の他方の斜面に形成され、前記第1の直線群は、表示する文字及び/又は図柄となる第1の範囲に設けられ、前記第2の直線群は、前記第1の直線群が表示する文字及び/又は図柄と異なる文字及び/又は図柄となる第2の範囲に設けられており、前記第1の範囲と前記第2の範囲とは、重なる部分を有し、前記万線状の凹凸形状の長手方向に垂直な方向の見る角度によって、異なる文字及び/又は図柄が、前記第1の直線群及び前記第2の直線群により表示されること、を特徴とする像表示媒体である。
【0009】
請求項の発明は、請求項1に記載の像表示媒体において、前記第1の直線及び前記第2の直線のピッチは、100〜500μmの範囲であること、を特徴とする像表示媒体である。
【0011】
請求項の発明は、請求項1又は請求項2に記載の像表示媒体において、前記文字及び/又は図柄は、表示される像表示媒体毎に異なる可変情報(1,2)であること、を特徴とする像表示媒体である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の像表示媒体において、前記第1の直線及び前記第2の直線の幅は、部分的にその寸法が変化していること、を特徴とする像表示媒体である。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の像表示媒体の製造方法であって、表示する第1の文字及び/又は図柄を表した第1の原図(1i)から、所定のピッチ及び幅で規則的に並べられた第1の除去直線(M1)で前記第1の文字及び/又は図柄を除去し、前記第1の文字及び/又は図柄の除去されなかった部分によって第1の直線群(1L1)を形成する第1の直線群形成工程(S13)と、前記第1の文字及び/又は図柄とは異なる第2の文字及び/又は図柄を表した第2の原図(2i,2in)から、前記第1の除去直線と平行な直線であって前記第1の除去直線に垂直な方向に位置が前記第1の除去直線のピッチの略半ピッチずれた第2の除去直線(M2)で前記第2の文字及び/又は図柄を除去し、前記第2の文字及び/又は図柄の除去されなかった部分によって第2の直線群(2L2)を形成する第2の直線群形成工程(S14)と、断面が略二等辺三角形形状であり、前記第1の除去直線のピッチと同ピッチで規則的に配置された万線状の凹凸形状を有する表示面(10a)に対して、前記凹凸形状の一方の斜面に前記第1の直線群を配置し、前記凹凸形状の他方の斜面に前記第2の直線群を配置して、前記第1の直線群及び前記第2の直線群を表示する表示工程(S15〜S17)と、を備える像表示媒体の製造方法である。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5に記載の像表示媒体の製造方法において、前記第2の直線群形成工程(S14)の前に、前記第2の原図(2i)をポジネガ反転して前記第2の原図(2in)を作成する反転工程(S30)を備えること、を特徴とする像表示媒体の製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、正面から見たときには認識できず、斜めから見たときに可変情報を潜像として表示する像表示媒体を作成した。以下、可変情報の1例として、「ABC」の文字を潜像とする場合を例にして、本実施形態における像表示媒体について説明する。
図1は、本実施形態における像表示媒体の作成工程を示すフローチャートである。
【0015】
ステップ(以下、Sとする)10では、可変データ1を用意する。本実施形態では、可変データ1の中の文字列「ABC」を例に挙げて説明する。
S11では、可変データ1の画像データ1iを作成する。
図2は、本実施形態における画像データ1iを示す図である。
本実施形態では、白地に文字列「ABC」を所定のフォントにより黒色で表し、コンピュータ上で取り扱うことができる画像データに変換した。尚、可変データ1が、顔写真等の画像データであるとき等には、このステップが不要となる場合もある。
【0016】
S12では、背景となるデータを作成するため、画像データ1i(図2)をポジネガ反転した背景データ1inを作成する(図3)(反転工程)。
尚、本実施形態では、S12〜S15の処理をコンピュータを用いた画像処理により行っている。
【0017】
S13及びS14では、画像データ1i,背景データ1inそれぞれに、等ピッチの万線により形成されているマスクM1,マスクM2によってマスク処理(白抜き)を行う(第1の直線群形成工程及び第2の直線群形成工程)。
図4は、マスク処理に使用されるマスクを示す図である。
尚、以下の説明に使用する図において、万線の大きさは、理解を簡単にするため適宜拡大して示しており、また、各図毎にその拡大率を適宜変更して示した。
マスク処理に使用されるマスクM1とマスクM2は、図5に示すように等ピッチの万線状であるが、万線の延長方向に対し垂直な方向にピッチの1/2だけずれている。
【0018】
本実施形態では、ピッチ300μm、幅180μmのマスクを使用した。
マスクの万線のピッチは、100μm〜500μm程度であることが望ましい。100μm未満だと、後述する凹凸形状の作成が困難となり、500μmを超えると、像の解像感が失われ、マスク処理後の直線が直線として視認されてしまうからである。更に、マスクとなる直線の幅は、ピッチの1/4〜3/4程度が望ましい。マスクとなる直線の幅が狭すぎると、黒く残される部分の幅が太くなりすぎ、後述する斜面に収めにくくなり、マスクとなる直線の幅が広すぎると、黒く残される部分の幅が細くなりすぎ、潜像が不明瞭となるからである。
【0019】
図5は、S13における画像データ1iに対するマスク処理を示す図である。
画像データ1iとマスクM1とを重ねて、マスクM1の万線と重複する部分を白(画像データ1iの地色)くすることにより、第1の直線群1L1が得られる。
【0020】
図6は、S14における背景データ1inに対するマスク処理を示す図である。
背景データ1inとマスクM2とを重ねて、マスクM2の万線と重複する部分を白(画像データ1iの地色)くすることにより、第2の直線群1L2が得られる。
【0021】
S15では、第1の直線群1L1のデータと第2の直線群1L2のデータを合成する。
図7(a)は、S15において、第1の直線群1L1のデータと第2の直線群1L2のデータを合成して作成した合成データ1Gを示す図である。
【0022】
S16では、合成データ1Gを各種プリンタで出力できるような形式のデータに置き換えてS17において媒体に電子写真方式のレーザープリンタを使用して印刷出力する(表示工程)。
【0023】
図8は、S17における出力をされた像表示媒体10を示す図である。
図8(a)は、像表示媒体10を正面から見た図であり、図8(b)は、S部を拡大した図であり、図8(c)は、断面H1−H2を示す図である。
本実施形態では、媒体として上質紙を使用し、合成データ1Gを印刷する前に、図8(c)に示すような規則的に配置された凹凸形状を上質紙の表示面10aに形成しておく。具体的には、ピッチ300μmの凹凸形状をエンボス加工した上質紙に印刷を行った。
【0024】
凹凸形状は、当該潜像データを出力する部分だけに加工してあってもかまわないし、基材全体に加工してあってもかまわないが、基材全体に加工する場合には、潜像以外のデザインがいわゆるモアレと似たような現象で外観を損なわないように注意しなくてはならない。
また、凹凸形状は、用紙に熱圧を加えてエンボスにより形成することもできるし、凹版印刷などの盛り上がりの大きい印刷を使用して、基材と同系色か透明インキで形成してもかまわない。
更に、基材として紙を使用する場合は、すき入れで凹凸形状を形成した用紙を使用すると凹凸の耐性が向上するので、紙でも長期保管が可能である。
【0025】
本実施形態のように、用紙(媒体)の凹凸形状のピッチが、出力形成された合成データの万線ピッチと等しい場合、両者は、図8に示すように、凹凸形状の斜面に相当する部分に合成データの万線が配置される位置関係であることが望ましい。白色の基材に黒色の潜像データの各々の万線が図8に示すように、凹凸の斜面上に奇麗に配置されると、視野角Aからは、黒色の背景に白色のABCの文字がはっきりと確認でき、視野角Bからは、文字の色と背景の色が反転し、白地に黒の文字で確認できる。合成データの万線ピッチ及び凹凸形状のピッチが十分小さい時、正面からはABCという文字が殆ど確認できず、角度をかえて行くにしたがい確認できるようになってくるため、文字ABCが潜像としての効果を発揮する。
また、合成データの万線ピッチと凹凸形状のピッチが異なるときは、グラデーション状に文字が濃淡を持って観察され、意匠性を高めることができる。
【0026】
本実施形態によれば、可変データに基づく画像データ1iと、画像データ1iをポジネガ反転した背景データ1inから第1の直線群1L1のデータ及び第2の直線群1L2のデータを作成して合成し、これを凹凸形状を付した用紙に印刷したので、可変データを潜像として表示することができる。
したがって、可変データであっても、安価で意匠性が高く、判別器具等を使用する必要もなく、潜像表示をすることができる。
また、凹凸形状を必要とするので、複写機やスキャナー等を使用した偽造も防止することができる。
【0027】
(第2実施形態)
第2実施形態では、2種類の可変データを潜像として表示する場合について説明する。
第2実施形態では、第1実施形態における背景データ1inの代わりに可変データ2に基づくデータを使用する点のみが異なるので、上述した第1実施形態と共通する部分については、共通する符号を付して、重複する説明を省略する。
【0028】
図9は、第2実施形態における像表示媒体の作成工程を示すフローチャートである。
S10〜S13では、可変データ1である「ABC」から、第1の直線群1L1を作成する(第1実施形態と同様)。
S20では、可変データ1の「ABC」と異なる可変データ2を用意する。本実施形態では、可変データ2の文字列として「XYZ」を例に挙げて説明する。
S21では、可変データ2の画像データ2iを作成する。
【0029】
図10は、本実施形態における画像データ2iを示す図である。
本実施形態では、白地に文字列「XYZ」を所定のフォントにより黒色で表し、コンピュータ上で取り扱うことができる画像データに変換した。
S14では、画像データ2iに、マスクM2によってマスク処理(白抜き)を行う。
図11は、マスク処理により得られた第2の直線群2L2を示す図である。
【0030】
S15では、第1の直線群1L1のデータと、第2の直線群2L2のデータを合成する。
図12は、S15において、第1の直線群1L1のデータと、第2の直線群2L2のデータを合成して作成した合成データ2Gを示す図である。
その後、第1実施形態と同様にして、合成データ2Gを凹凸形状を有する上質紙上に印刷出力した。
印刷面を図12中のCの方向から見ると「XYZ」を観察することができ、Dの方向からは「ABC」を観察することができる。
【0031】
本実施形態によれば、2種類の可変データに基づき、第1の直線群1L1のデータ及び第2の直線群2L2のデータを作成して合成し、これを凹凸形状を付した用紙に印刷したので、2種類の可変データを潜像として表示することができる。
したがって、異なる2つの可変データであっても、安価で意匠性が高く、判別器具等を使用する必要もなく、潜像表示をすることができ、また、凹凸形状を必要とするので、複写機やスキャナー等を使用した偽造も防止することができる。
【0032】
(第3実施形態)
第3実施形態では、第2実施形態と同様に、2種類の可変データを潜像として表示する場合について説明する。
第3実施形態では、第2実施形態における画像データ2iをポジネガ反転した画像データ2inを作成し、この画像データ2inから第2の直線群2L2−2を作成した点のみが、第2実施形態と異なるので、この変更点についてのみ説明する。
【0033】
図13は、第実施形態における像表示媒体の作成工程を示すフローチャートである。
本実施形態では、図9に示した第2実施形態のフローチャートのS21とS14との間にS30を設けた点のみが異なる。
S30では、画像データ2iをポジネガ反転して画像データ2inを作成する。
図14は、画像データ2inを示す図である。
画像データ2inは、「XYZ」の文字が黒い背景に白文字で表されたデータである。
【0034】
S14では、画像データ2inに、マスクM2によってマスク処理(白抜き)を行う。
図15は、マスク処理により得られた第2の直線群2L2−2を示す図である。
S15では、第1の直線群1L1のデータと、第2の直線群2L2−2のデータを合成する。
図16は、S15において、第1の直線群1L1のデータと、第2の直線群2L2−2のデータを合成して作成した合成データ3Gを示す図である。
その後、第1実施形態と同様にして、合成データ3Gを凹凸形状を有する上質紙上に印刷出力した。
印刷面を図16中のEの方向から見ると「XYZ」が黒地に白文字で観察することができ、Fの方向からは「ABC」を黒文字で観察することができる。
【0035】
本実施形態によれば、表示される潜像に変化を付けることができ、より意匠性を高めることができる。
【0036】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)各実施形態において、白地に黒を印刷する場合を例として説明したが、これに限らず、例えば、可変データ1や2の出力に異なった色を使用すると、ABC,XYZ等の文字(又は図柄)がより鮮やかに観察され意匠性が高まる。また、背景としてもう1色使用することも可能である。
【0037】
(2)各実施形態において、マスクに使用する万線の幅を均一にした例を示したが、これに限らず、例えば、部分的に万線を細らせたり、太らせたり、白抜きして、彩紋を形成して、正面からの潜像のカモフラージュ効果を高めるようにしてもよい。
【0038】
(3)各実施形態において、可変データとして文字列「ABC」及び「XYZ」とした例を示したが、これに限らず、氏名やID番号,チケットやくじの通し番号等のように様々なデータを使用することができ、よって、像表示媒体としては、例えば、各種保証書や有価証券類,金融機関や生命保険及び損害保険等で使用される取引明細や各種証明書,値札や種別の表示用タグやラベル等に使用することにより、その効果が有効に発揮される。
【0039】
(4)各実施形態において、電子写真方式のレーザープリンタを使用して印刷を行う例を示したが、これに限らず、例えば、出力に使用するプリンタは、インクジェット方式などでもよい。
ただし、インパクトプリンタは凹凸を損傷する可能性があるため避けた方が良い。
【0040】
(5)各実施形態において、媒体に紙を使用する例を示したが、これに限らず、例えば、樹脂製のシートであってもよいし、樹脂成形によって凹凸形状が付された成型品等であってもよい。
【0041】
(6)各実施形態において、凹凸形状は、図8に示したような断面が略三角形状の凹凸である例を示したが、これに限らず、例えば、正弦波のような波形の断面であってもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、規則的に配置された万線状の凹凸形状を有する表示面に、凹凸形状の延長方向に略平行な第1の直線が所定のピッチで規則的に並べられた第1の直線群と、第1の直線に平行な直線であって第1の直線に垂直な方向に位置が略半ピッチずれた第2の直線が第1の直線群のピッチと同一ピッチで規則的に並べられた第2の直線群とを設けたので、安価で意匠性が高く、判別器具等を使用する必要もなく、また、複写機やスキャナー等を使用した偽造も防止することができ、更に可変情報であっても安価に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における像表示媒体の作成工程を示すフローチャートである。
【図2】本実施形態における画像データ1iを示す図である。
【図3】S12(反転工程)により作成された背景データ1inを示す図である。
【図4】マスク処理に使用されるマスクを示す図である。
【図5】S13における画像データ1iに対するマスク処理を示す図である。
【図6】S14における背景データ1inに対するマスク処理を示す図である。
【図7】S15において、第1の直線群1L1のデータと、第2の直線群1L2のデータを合成して作成した合成データ1Gを示す図である。
【図8】S17における出力をされた像表示媒体10を示す図である。
【図9】第2実施形態における像表示媒体の作成工程を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態における画像データ2iを示す図である。
【図11】マスク処理により得られた第2の直線群2L2を示す図である。
【図12】S15において、第1の直線群1L1のデータと、第2の直線群2L2のデータを合成して作成した合成データ2Gを示す図である。
【図13】第2実施形態における像表示媒体の作成工程を示すフローチャートである。
【図14】画像データ2inを示す図である。
【図15】マスク処理により得られた第2の直線群2L2−2を示す図である。
【図16】S15において、第1の直線群1L1のデータと、第2の直線群2L2−2のデータを合成して作成した合成データ3Gを示す図である。
【符号の説明】
1,2 可変データ
1i,2i,2in 画像データ
1in 背景データ
1L1 第1の直線群
1L2,2L2,2L2−2 第2の直線群
1G,2G,3G 合成データ
10 像表示媒体
10a 表示面
M1,M2 マスク

Claims (6)

  1. 所定のピッチで規則的に配置された断面が略二等辺三角形形状である万線状の凹凸形状を有する表示面と、
    前記表示面上にあって、前記凹凸形状の延長方向に略平行な第1の直線が前記凹凸形状のピッチと同ピッチで規則的に並べられた第1の直線群と、
    前記第1の直線に平行な直線であって前記第1の直線に垂直な方向に位置が前記凹凸形状のピッチの略半ピッチずれた第2の直線が前記第1の直線群の前記第1の直線のピッチと同一ピッチで規則的に並べられた第2の直線群と、
    を備え、
    前記第1の直線群は、前記凹凸形状の一方の斜面に形成され、前記第2の直線群は、前記凹凸形状の他方の斜面に形成され、
    前記第1の直線群は、表示する文字及び/又は図柄となる第1の範囲に設けられ、
    前記第2の直線群は、前記第1の直線群が表示する文字及び/又は図柄と異なる文字及び/又は図柄となる第2の範囲に設けられており、
    前記第1の範囲と前記第2の範囲とは、重なる部分を有し、
    前記万線状の凹凸形状の長手方向に垂直な方向の見る角度によって、異なる文字及び/又は図柄が、前記第1の直線群及び前記第2の直線群により表示されること、
    を特徴とする像表示媒体。
  2. 請求項1に記載の像表示媒体において、
    前記第1の直線及び前記第2の直線のピッチは、100〜500μmの範囲であること、
    を特徴とする像表示媒体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の像表示媒体において、
    前記文字及び/又は図柄は、表示される像表示媒体毎に異なる可変情報であること、
    を特徴とする像表示媒体。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の像表示媒体において、
    前記第1の直線及び前記第2の直線の幅は、部分的にその寸法が変化していること、
    を特徴とする像表示媒体。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の像表示媒体の製造方法であって、
    表示する第1の文字及び/又は図柄を表した第1の原図から、所定のピッチ及び幅で規則的に並べられた第1の除去直線で前記第1の文字及び/又は図柄を除去し、前記第1の文字及び/又は図柄の除去されなかった部分によって第1の直線群を形成する第1の直線群形成工程と、
    前記第1の文字及び/又は図柄とは異なる第2の文字及び/又は図柄を表した第2の原図から、前記第1の除去直線と平行な直線であって前記第1の除去直線に垂直な方向に位置が前記第1の除去直線のピッチの略半ピッチずれた第2の除去直線で前記第2の文字及び/又は図柄を除去し、前記第2の文字及び/又は図柄の除去されなかった部分によって第2の直線群を形成する第2の直線群形成工程と、
    断面が略二等辺三角形形状であり、前記第1の除去直線のピッチと同ピッチで規則的に配置された万線状の凹凸形状を有する表示面に対して、前記凹凸形状の一方の斜面に前記第1の直線群を配置し、前記凹凸形状の他方の斜面に前記第2の直線群を配置して、前記第1の直線群及び前記第2の直線群を表示する表示工程と、
    を備える像表示媒体の製造方法。
  6. 請求項5に記載の像表示媒体の製造方法において、
    前記第2の直線群形成工程の前に、前記第2の原図をポジネガ反転して前記第2の原図を作成する反転工程を備えること、
    を特徴とする像表示媒体の製造方法。
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