JPH0641225B2 - 潜像模様を有するオフセット印刷と凹版印刷のコンビネーション印刷物及びその印刷方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は偽造防止、変造防止が要求される銀行券、有価
証券類、パスポート、カードなどの印刷に関するもので
ある。

［従来の技術］ 銀行券や有価証券類などはセキュリティーの高い製品な
ので偽造や変造などが行いにくいことが要求される。特
に最近の複写技術の進展はめざましいので、これに対応
した偽造防止策も種々考案されている。視覚的な偽造防
止策を施した例として、モアレ効果を利用した暗証形成
物（特公昭６０−６４５号参照）、万線の角度を変えた
りインキの盛りの高低差を利用して潜像を施したもの
（特開昭５５−１１７６８９号、特開昭４９−４３７１
８号、特公昭５６−１９２７３号参照）などが公知であ
る。これらの模様を取入れた印刷物は真偽の判別が容易
であり、コピーなどによる偽造に対する対策としても有
効である。

ところで前記のモアレ効果を利用した暗証形成物は、通
常では認識できない暗証が補助シートなどを重ねること
によって現出し、肉眼で認識できるようになっている
が、そのような補助的手段を用いなければ真偽の判定が
できない。また、高精度のスキャナーによる色分解では
全く同じ暗証形成物を得られないまでも、補助シートを
使用することにより暗証が現出する程度までの偽造は可
能である。

また、万線の角度を変えたりインキの盛りの高低差を利
用して潜像を施したものは凹版印刷によるものが一般的
で、これらは平行線、網点及びその他の微細な模様など
を凹版版面上に施して印刷物としたものであり、万線の
角度やインキの盛り高さを変えることによって、視角を
変えて見ると潜像が顕像化して肉眼で認識できるように
なり、補助的手段を用いることなく真偽の判定が容易に
行える。しかし、この印刷物は潜像模様の部分とそれ以
外の部分の模様を同一版面上で形成させたものであるた
め、同じインキによる潜像模様しか形成できない。従っ
て、潜像模様の部分とそれ以外の部分の色を変えた多色
印刷物を得たい場合、微細な模様をそれぞれ別の版面で
構成させるため、現状の凹版印刷では製版精度及び印刷
機上での版面の据付け精度に限度がある。

第１図は、前記のインキ盛りの高低差を利用して潜像を
施した印刷物の断面図で、印刷媒体１上にインキを適当
な高さに盛った高線２とインキを低く盛った低線３によ
って模様を構成するとともに、ある図柄に対応させて低
線３が設けてある。視角を変えてみた場合、低線３によ
る図柄が認識できるかどうかは、高線２の高さ、高線２
の線間ピッチ、低線３の幅及び高線２と低線３の間隔に
よって決定される。つまりこれは高線２及び低線３を同
一版面上に形成させ凹版などにより作製した印刷物であ
るが、低線３による模様をオフセット、適当な高さを有
する高線２を凹版で印刷する場合には、それぞれオフセ
ット用版面及び凹版用版面を作製し、これらの刷り合わ
せを行うことになる。このときオフセット線と凹版線の
間隔が印刷機上での版面の据付け精度に比較して充分大
きければ印刷可能であるが、凹版線の高さを高くする必
要があり、あまり線間隔が大きくなれば所要の線の高さ
を得ることができなくなる。逆に凹版線の線間ピッチが
小さくなると印刷機上でのオフセット版面と凹版版面の
高い据付け精度が要求され、ある程度の微細模様になる
と刷り合わせが不可能となる。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、これらの印刷物とは全く異なった印刷物及び
その印刷方法として、従来と同程度あるいは従来より簡
易な製版精度で作製することができ、尚かつ補助シート
などの補助的な手段を用いることなく、印刷物を視角を
変えるだけで一定のパターンや模様からなる潜像が顕像
化して見え隠れしたり、色が異なって見えることを特徴
とするオフセット（オフセット印刷）と凹版（凹版印
刷）のコンビネーション印刷物及びその印刷方法を提供
するものである。

［課題を解決するための手段］ 通常の多色印刷においては、印刷媒体上で数色のインキ
を重ね刷りするため、先刷りのインキの上に後刷りのイ
ンキが転移しやすいようにインキのタックなど物性の調
整を行っている。この物性の調整を行わないと先刷りの
インキの上に後刷りのインキが転移しにくくなる。しか
し、この場合インキが完全に転移しないわけではなく、
部分的には後刷りのインキが転移している。これは各イ
ンキに含まれるビヒクルや顔料の性質に依るところが大
きい。これはオフセットと凹版のコンビネーション印刷
においても同じことであり、オフセットインキの上に凹
版インキが転移しやすいかは、各インキに使用されるビ
ヒクルの性質に大いに影響される。

インキの反発はオフセットインキと凹版インキのそれぞ
れの性質によってひき起こされる。印刷時に印刷媒体へ
凹版版面が接触して凹版インキが転移され、印刷媒体か
ら凹版版面が離れる際に先刷りのオフセットインキ上の
凹版インキは印刷媒体から剥離される。すなわち凹版イ
ンキはオフセットインキ上に転移されず、凹版版面中の
凹刻画線に介在する。よって印刷媒体上のオフセットイ
ンキが存在しない部分のみに凹版インキが転移されるこ
とになる。

本発明は、この性質に着眼し、反発性のあるビヒクルを
含んだ互いに反発性を有するオフセットインキと凹版イ
ンキを使用することを特徴とし、オフセット模様の上に
は凹版インキが転移されず、それ以外の部分だけに凹版
インキが転移するように操作することによってオフセッ
ト模様と凹版模様には隙間が存在せず、精巧なはめ合わ
せが可能となる。これによって印刷媒体上にオフセット
インキで形成された模様と、凹版インキで形成された模
様のインキ転移量の違いによって適当な高低差が生じ、
オフセット模様に施された通常では認識できない潜像模
様が有効視角内で凹版模様により部分的に遮蔽されるこ
とで顕像化し、印刷物を観察する際、視角を変えると見
え隠れしたり、色が異なって見える印刷物を提供するも
のである。

［作用］ 本発明の印刷方法は、互いに反発性を有するオフセット
インキと凹版インキを使用して、オフセット模様と凹版
模様の精巧なはめ合わせを実現させるオフセットと凹版
のコンビネーションであるため、精密な製版精度及び印
刷機上での版面の据付け精度を要しなくても容易に高精
度、高品質の印刷物を得ることができる。これにより、
潜像の形や色及び大きさなども任意に設定することがで
きる。

また、この印刷方法によって得られる潜像の顕像化によ
る偽造防止効果は、オフセットインキと凹版インキで形
成された模様に印刷媒体からの高低差（盛り高さの違
い）が大いに作用するものである。これは両者の基本的
性質によるインキ転移量の差、すなわち高く盛られるイ
ンキ転移量の多い凹版インキと低く盛られるインキ転移
量の少ないオフセットインキによって生じるものであ
る。オフセット模様に施された通常では認識できない潜
像模様は、インキ転移量の多い凹版模様によって斜めか
ら見た場合の有効視角内で潜像模様の一部が部分的に遮
蔽されることによって顕像化し、視角を変えることによ
って補助的媒体を用いることなく、それが見え隠れした
り色が異なって見えるのを特徴としている。また、この
印刷物を不心得者がカラー複写機、カメラ、スキャナー
等による色分解によって作製すると、潜像が消滅した
り、あるいは初めから潜像が顕像化状態になってしまう
ため、本発明のようにある角度から見たときのみ潜像が
顕像化する印刷物を作製することはできない。

［実施例］ 本発明は、従来にない新たな印刷物及びその印刷方法を
得るものであって、以下にその内容を図面を用いて説明
する。

第２図は、本発明による色の異なる２種類のオフセット
インキによって印刷された印刷物の断面図、第３図は第
２図の印刷物に凹版版面７と凹版インキ８により重ね刷
りを行っている状態の断面図、第４図は印刷媒体から凹
版版面７が離脱した状態の断面図、第５図はオフセット
インキと凹版インキが重ね刷りされたコンビネーション
印刷物の断面を示したものである。

第２図のように紙等の印刷媒体１上に異なる２色のオフ
セットインキによりオフセット線４、５が線と線の間隔
（オフセット線が印刷されていない部分６）をもって印
刷されている。オフセット線４、５は一定のパターンや
図柄による模様を形成しており、それぞれ単独にはある
程度認識できるが後述するように両者を組み合わせると
肉眼で判別できないように印刷されている。オフセット
線が印刷されていない部分６の幅に相当する凹版線を凹
版版面上に形成させ、これを所定の位置に合わせて印刷
することは容易ではない。オフセット線４、５が曲線や
微細な模様になればほとんど不可能である。オフセット
線の印刷されていない部分６に凹版線を位置ずれなくは
めこむには、前記の互いに反発性を有するオフセットイ
ンキと凹版インキを使用することによってのみ可能とな
る。

第３図のように、オフセット印刷物に凹版インキを重ね
刷りするための凹版版面７は、オフセット線４、５が印
刷されている部分とオフセット線が印刷されていない部
分６の両方を含む部分がインキの入る凹状画線となって
いる。凹版印刷では高い印刷圧をかけるためオフセット
線が印刷されていない部分では印刷媒体１上に凹版イン
キ８が転移する。一方、オフセットインキが印刷されて
いるオフセット線４、５の上では、オフセットインキと
凹版インキ８が反発性を有するため凹版インキ８が転移
しないことになる。ここで使用される互いに反発性を得
るためのオフセットインキ及び凹版インキ８並びに印刷
媒体１の性質は、以下のように設定したものである。

印刷媒体１上の先刷りのオフセットインキの上に凹版版
面７が接触して凹版インキ８が転移されようとすると
き、凹版インキ８のワニス中の樹脂が析出し、オフセッ
トインキと凹版インキの間に溶剤層が形成され、この溶
剤層は印刷媒体１から凹版版面７が離れる際に直ちに分
裂し、凹版インキ８は印刷媒体１から剥離されるが、こ
の凹版インキ８は反発性をより向上させるため、先刷り
のオフセットインキに比べて硬いインキ、すなわち高粘
度、高降伏価になっている。先刷りのオフセットインキ
はさらに反発する効果を発揮できるように、タックは低
めで樹脂及び溶剤の溶解性を高め、同時に印刷媒体の油
吸収性を少なくし平滑性を高めることで、オフセットイ
ンキのセットを遅くし、これによってオフセットインキ
の上には後刷りの凹版インキ８を転移しにくくなるよう
にしている。これらの性質はインキの反発を有効に作用
させるものである。

従って、第４図のように印刷媒体１上のオフセット線が
印刷されていない部分６には凹版インキ８が転移される
が、オフセット線４、５と反発して転移しなかった部分
の凹版インキ８は、印刷時に印刷媒体１から剥離され、
凹版版面７中の凹刻画線に介在する。この結果、第５図
のようにオフセット印刷と凹版印刷の基本的性質、すな
わちインキの転移量の大小によって適当な高低差が生じ
るという性質で、両者のインキ転移量の差が印刷媒体１
上で高低差を生じ、オフセットインキによるオフセット
線４、５と凹版インキによる適当な高さを持った凹版線
９が位置ずれを生ずることなく精巧にはめ込まれた印刷
物を得ることができる。このようにして作製された印刷
物ではオフセット線の線幅、線間ピッチ及び凹版線９の
高さを任意に選択することができ、微細な模様を構成さ
せることができる。またこの印刷物を得るにはインキに
反発性を持たせると共に、オフセットインキが乾燥する
前に凹版印刷が直ちに行えるオフセット印刷と凹版印刷
のコンビネーション印刷機を使用することが望ましい。

第５図に示すように、この印刷物を上方から眺めるとオ
フセット線４、５と凹版線９が同時に見える。オフセッ
ト線４、５には潜像が施されているが、肉眼では認識で
きないため単なる２色の線にしか見えない。また上方か
ら見るため低線であるオフセット線４、５と適当な高さ
を有している凹版線９の高低差も認識されない。次に印
刷面を有効視角Ｌから眺めると、凹版線９とオフセット
線４、５との間に高低差が存在するため凹版線９の後側
に位置するオフセット線５は遮蔽されて見えず、その後
部に位置するオフセット線４のみが見えることになる。
この現象をさらに詳しく説明すると、オフセット線４、
５の幅をそれぞれａ、ａ′とし、印刷媒体１に転移され
た凹版線９のインキ盛り高さをｂ、オフセット線４、５
の盛り高さをｂ′としたとき、有効視角Ｌを次の関係式
で表すことができる。

ここで記されるｋはオフセット線４、５と凹版線９の境
界から凹版線が最高の高さを得る位置までの平面上の距
離である。反対方向の有効視角Ｌ′においても同様の関
係式が成立している。

すなわち有効視角Ｌ′から眺めるとオフセット線５だけ
が見える。またオフセット線４とオフセット線５の刷色
が異なれば、有効視角Ｌと有効視角Ｌ′から認識できる
色構成が逆になる。よって、潜像模様に形成された色構
成は有効視角Ｌに対して有効視角Ｌ′は逆に表現され
る。

もちろんオフセット線４、５及び凹版線９は平行線や曲
線だけでなく、任意の形状の点や点線などによって構成
してもよい。オフセット線４、５の色も２色とは限らず
任意に設定することができ、これに伴う潜像の数、色及
び潜像が顕像化する方向も変えることができる。

〔実例１〕 第６図は平行線によるオフセット模様と凹版模様のコン
ビネーション印刷物を上方から見た図である。ここでオ
フセット線４ａは赤色のオフセットインキ、オフセット
線５ａは青色のオフセットインキで印刷されている。オ
フセット線４ａとオフセット線５ａの幅は同一で、潜像
を施している部分はオフセット線４ａとオフセット線５
ａの配置が逆になっている。これら２種類のオフセット
線４ａ、５ａを合計した実際の幅は０．５ミリ以下であ
るため、印刷物を上方から見た場合、肉眼では潜像の存
在及び２色で構成されていることを認識することができ
ない。またさらにオフセット線の間には凹版線９ａが入
っているため、より潜像が認識できなくなっている。こ
の印刷物をＸ方向の有効視角で見た状態を第７図に、Ｙ
方向の有効視角で見た状態を第８図に示す。

第７図のようにＸ方向の有効視角から見ると凹版線９ａ
によって、オフセット線５ａと潜像を施すためにオフセ
ット線の配置を逆にしている部分のオフセット線４ａが
遮蔽される。これにより肉眼で認識できる色は凹版線９
ａで遮蔽されていないオフセット線、すなわち潜像を施
していない部分はオフセット線４ａの赤色が認識でき、
潜像を施している部分はオフセット線５ａの青色が認識
できる。Ｙ方向の有効視角から見ると第８図のように、
潜像を施していない部分はオフセット線５ａの青色が認
識でき、潜像を施している部分はオフセット線４ａの赤
色が認識できる。

これによって、オフセットインキ２色と凹版インキ１色
によって通常では認識できない潜像「Ａ」が有効視角内
で顕像化し、印刷物を観察する際、視角を変えると見え
隠れしたり色が異なって見える印刷物ｐ（第６図）が得
られた。この印刷物ｐを得るための諸条件は以下のよう
に設定した。

オフセット線４ａ，５ａは画線を形成させた凸版用感光
性樹脂版（トレリーフＷＦ７０ 東レ株式会社）の版面
２版とロジン変性フェノール樹脂を乾性油に溶解した樹
脂ワニスをビヒクルの主成分とするドライオフセットイ
ンキ２色を用いて印刷した。凹版線９ａは黄銅版にオフ
セットの非印刷部の幅よりも少し太目の線を形成させた
ポジフィルムの焼付けを行い、現像、腐食を行った後に
表面をクロムめっきした凹版版面と、合成樹脂ワニス、
親水性溶剤及び親油性溶剤を主成分としたビヒクルを有
する凹版インキとを使用して印刷した。印刷機械はドラ
イオフセットと凹版のコンビネーション印刷が行えるオ
フセットザンメル凹版輪転印刷機を、用紙は上質紙を使
用した。

〔実例２〕 実例１では平行線によりオフセット模様と凹版模様を形
成させたが、実例２では互いに平行な点線により同様な
オフセットの潜像模様及び凹版模様を版面に形成させ、
実例１と同様の印刷条件で印刷を行った結果、実例１と
同様良好な印刷物が得られた。

［発明の効果］ 本発明の潜像模様を有するオフセットと凹版のコンビネ
ーション印刷物は、前記の補助的手段を用いることなく
オフセット模様に施された通常では認識できない潜像模
様が有効視角内で凹版模様により部分的に遮蔽されるこ
とで顕像化し、印刷物を観察する際、視角を変えると見
え隠れしたり、色が異なって見えるため、真偽の判定が
容易に行える。また、凹版線だけによる万線の角度の違
いや凹版インキの盛りの高低差によって潜像を施した印
刷物等とは異なり、オフセットと凹版のコンビネーショ
ン印刷物であるため、潜像の形や色の設定も任意に行え
る。それは、複写等による偽造も困難であるため、偽造
防止対策が要求される銀行券、債券、小切手、パスポー
ト等に利用できる。また本発明の印刷方法は、オフセッ
トインキと凹版インキの反発性を利用して、オフセット
インキ以外の部分に精巧な凹版インキのはめ合わせをで
きるオフセットと凹版のコンビネーション印刷物を作製
する方法であるため、精密な製版精度及び印刷機上での
版面の据付け精度を要しなくても容易に高精度、高品質
の印刷物を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例のインキ盛りの高低差を利用して潜像を
施した印刷物の断面図、第２図は本発明の色の異なる２
種類のオフセットインキによって印刷された印刷物の断
面図、第３図は第２図の印刷物に凹版版面と凹版インキ
により重ね刷りを行っている状態の断面図、第４図は印
刷媒体から凹版版面が離脱した状態の断面図、第５図は
オフセットインキと凹版インキが重ね刷りされたコンビ
ネーション印刷物の断面図、第６図は平行線によるオフ
セット模様と凹版模様のコンビネーション印刷物を上方
から見た図、第７図及び第８図は第６図に示す平行線に
よるオフセット模様と凹版模様のコンビネーション印刷
物の印刷面をそれぞれＸ方向、Ｙ方向の有効視角で見た
状態を示す図である。 １……印刷媒体、２……高線、３……低線、４，４ａ，
５，５ａ……オフセット線、６……オフセット線が印刷
されていない部分、７……凹版版面、８……凹版イン
キ、９，９ａ……凹版線、Ｌ、Ｌ′……印刷物に施され
た潜像を顕像化して見る有効視角、ｐ……印刷物、Ｘ，
Ｙ……印刷物の印刷面を見る方向。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】紙やプラスチックなどの印刷媒体上に、オ
   フセット印刷によって形成された潜像模様と、この潜像
   以外の部分に形成された凹版印刷による模様が、互いに
   反発性を有するオフセットインキと凹版インキによりオ
   フセット印刷部分と凹版印刷部分が印刷媒体上で精巧な
   はめ合わせをもって構成され、インキ転移量の少ないオ
   フセット印刷とインキ転移量の多い凹版印刷で生じる印
   刷媒体上の高低差を有することを特徴とする潜像模様を
   有するオフセット印刷と凹版印刷のコンビネーション印
   刷物。
2. 【請求項２】紙やプラスチックなどの印刷媒体上に、オ
   フセット印刷によって形成された潜像模様と、この潜像
   以外の部分に形成された凹版印刷による模様が、互いに
   反発性を有するオフセットインキと凹版インキによりオ
   フセット印刷部分と凹版印刷部分が印刷媒体上で精巧な
   はめ合わせをもって構成され、インキ転移量の少ないオ
   フセット印刷とインキ転移量の多い凹版印刷で生じる印
   刷媒体上の高低差を有することを特徴とする潜像模様を
   有するオフセット印刷と凹版印刷のコンビネーション印
   刷物の印刷方法。