JP4304356B2 - 偽造防止用潜像模様形成体及びその作製方法 - Google Patents

偽造防止用潜像模様形成体及びその作製方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、有価証券、パスポート、身分証明書、カード、印紙類、証明書、入場券等の偽造防止及び改竄防止が要求される貴重印刷物等に適用される、カラー又は単色の濃淡階調潜像を有する偽造防止用潜像模様形成体及びその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀行券、有価証券、パスポート、身分証明書、カード、印紙類、証明書、入場券等の貴重印刷物は、その性質上、偽造や改竄されにくいことが要求される。この防止策として、微細な画線構成等を付与してその有無により真偽判別を行う等の技術が公知である。
【0003】
しかしながら、微細な画線構成等はカラー複写機によってほぼ再現できることから、容易に真偽判別ができなくなってきている。特に、最近の電子カラー複写機、スキャナー等の精度向上及びその普及により、上記貴重印刷物が容易に複製され偽造される危険性がある。
【0004】
このような技術的背景において、本件出願人は、基材上に凹凸形状を有するレリーフ模様を形成し、その上に単色で万線模様を印刷することにより潜像を付与し、基材を角度を変えて観察することにより潜像を認識できるようにして真偽判別に供することを要旨とする発明をすでに提案している(特許2600094号公報、特許2615401号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記基材上に形成されたレリーフ模様の上に単色で万線模様を印刷して潜像を付与したものは、あくまでも万線模様が単色で、基材の色と万線模様の単色とのコントラストにより発現する潜像を確認するものであり、目視で一見して潜像の確認をできるようにさらに改良の余地があった。
【0006】
そこで本発明における第1の課題は、正面から観察しても認識できないが、斜めから観察すると認識できるカラーでしかも濃淡の階調を有するカラー潜像の実現を目的とし、単色の潜像に比べて色合い、濃淡階調等の要素が加わることにより偽造防止機能を高め、しかもその真偽は単色に比べて明確、簡単に判別できるカラー潜像を有する偽造防止用潜像模様形成体を実現することである。
【0007】
特に、カラー画像の色要素となる複数の色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアンの三色)夫々のカラー印刷万線と関連づけて、基材と同色のレリーフ模様の形状及び配置を決める構成とすることにより、潜像の微妙な色合いや濃淡階調がでるように形成して、偽造、改竄のきわめて困難なカラー潜像を実現することを課題としている。
【0008】
次に本発明における第2の課題は、潜像をカラーとせずに単色であっても、従来のように、単に基材の色と万線模様の単色とのコントラストにより発現する潜像でなく、単色の潜像ながらも多数の濃淡階調を積極的に付与して、原画像により近い濃淡状態で潜像を確認できるようにする多数の濃淡階調を有する潜像を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、レリーフ模様が形成された基材表面上に、カラー画像の色要素となる複数の色の印刷万線が形成されている構成により、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能なカラー潜像が付与されて成る偽造防止用潜像模様形成体であって、上記レリーフ模様は、上記基材と同色の断面が隆起した多数のレリーフ万線から構成されており、上記レリーフ万線の夫々は、長手方向に伸びる基線部、及び該基線部から長手方向に対して側方に突出した1以上の凸部を有しており、上記凸部は、両側部と頂辺部とから成り、上記印刷万線は、上記複数の色の印刷万線の群が多数集合して成り、上記凸部の両側部を越えて上記レリーフ万線に沿って伸びるように構成されていることを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体を提供する。上記レリーフ万線は、長手方向に対する側方への幅が異なる上記凸部を有する構成としてもよい。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するために、レリーフ模様が形成された基材表面上に、単色の印刷万線が形成されている構成により、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能な単色で多数の濃淡階調を有する潜像が付与されて成る偽造防止用潜像模様形成体であって、上記レリーフ模様は、上記基材と同色の断面が隆起した多数のレリーフ万線から構成されており、上記レリーフ万線の夫々は、長手方向に伸びる基線部、及び該基線部から長手方向に対して側方に突出した1以上の凸部を有しており、上記凸部は、両側部と頂辺部とから成り、原画像の該濃淡階調に応じて長手方向に対する側方への幅が異なり、上記印刷万線は、多数の印刷万線から成り、上記凸部の両側部を越えて上記レリーフ万線に沿って伸びるように構成されていることを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体を提供する。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するために、基材表面にレリーフ模様及びカラー画像の色要素となる複数の色の印刷万線を形成することにより、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能なカラー潜像を付与する偽造防止用潜像模様形成体の作製方法であって、上記潜像の原画となるカラー原画像を上記複数の色要素に分解して各色要素毎に濃淡の階調を有する色分解画像を形成する工程と、断面が隆起し、長手方向に伸びる基線部と該基線部から長手方向に対して側方に突出した1以上の凸部を有する上記基材と同色の多数のレリーフ万線から成る上記レリーフ模様を上記基材上に形成する工程と、上記レリーフ模様を形成した基材上に、上記多数のレリーフ万線に沿って上記複数の色から成る印刷万線の群を多数印刷する工程とを含むことを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体の作製方法を提供する。上記レリーフ万線は、上記色分解画像の濃淡の階調に応じて長手方向に対する側方への幅が異なる上記凸部を有する構成としてもよい。
【0012】
本発明は、上記課題を解決するために、基材表面にレリーフ模様及びカラー画像の色要素となる複数の色の印刷万線を形成することにより、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能なカラー潜像を付与する偽造防止用潜像模様形成体の作製方法であって、上記潜像の原画となるカラー原画像を上記複数の色要素に分解して各色要素毎に濃淡の階調を有する色分解画像を形成する工程と、上記基材上に、上記複数の色から成る印刷万線の群を多数印刷する工程と、断面が隆起し、長手方向に伸びる基線部と該基線部から長手方向に対して側方に突出した1以上の凸部を有する上記基材と同色の多数のレリーフ万線から成る上記レリーフ模様を上記印刷万線に沿って上記基材上に形成する工程と、を含むことを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体の作製方法を提供する。上記レリーフ万線は、上記色分解画像の濃淡の階調に応じて長手方向に対する側方への幅が異なる上記凸部を有する構成としてもよい。
【0013】
本発明は、上記課題を解決するために、基材表面にレリーフ模様及び多数の印刷万線を形成することにより、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能な単色で多数の濃淡階調を有する潜像が付与されて成る偽造防止用潜像模様形成体の作製方法であって、断面が隆起し、長手方向に伸びる基線部と該基線部から長手方向に対して側方に突出した凸部であって、原画像の該濃淡階調に応じて長手方向に対する側方への幅が異なる複数の凸部を有する上記基材と同色の多数のレリーフ万線から成る上記レリーフ模様を上記基材上に形成する工程と、上記レリーフ模様を形成した基材上に、上記多数のレリーフ万線に沿って上記単色の印刷万線を多数印刷する工程とを含むことを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体の作製方法を提供する。
【0014】
本発明は、上記課題を解決するために、基材表面にレリーフ模様及び多数の印刷万線を形成することにより、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能な単色で多数の濃淡階調を有する潜像が付与されて成る偽造防止用潜像模様形成体の作製方法であって、上記基材上に、上記単色の印刷万線を多数印刷する工程と、断面が隆起し、長手方向に伸びる基線部と該基線部から長手方向に対して側方に突出した凸部であって、原画像の該濃淡階調に応じて長手方向に対する側方への幅が異なる複数の凸部を有する上記基材と同色の多数のレリーフ万線から成る上記レリーフ模様を上記印刷万線に沿って上記基材上に形成する工程とを含むことを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体の作製方法を提供する。
【0015】
上記色インキは、例えば、イエロー、マゼンタ及びシアンの三色である。
【0016】
上記基材と同色のレリーフ万線は、例えば、凹版印刷、エンボス、又はすき入れにより形成する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る偽造防止用潜像模様形成体の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して以下説明する。本発明の偽造防止用潜像模様形成体は、例えば、証券、パスポート、身分証明書等の貴重印刷物であり、基材上に基材と同色のレリーフ模様が形成され、このレリーフ模様上にカラー画像の色要素となる複数の色、例えば三色の印刷万線群を多数印刷することによりカラー潜像を形成して成る構成である。基材は、紙、樹脂、繊維等から形成されたものである。詳細は後述するが、例えば、図6(a)に示すように、本発明の偽造防止用潜像模様形成体1は、正面から観察すると、何ら模様や文字等は視認できないが、斜め(図中下方)から観察すると、図6(b)に示すようにカラー原画像と同様の色調を有するカラーの模様及び文字が視認できるものである。
【0018】
(実施例1)
図1は、本発明係る偽造防止用潜像模様形成体の基本的な構成を実施例1として説明する図であり、図1(b)は、偽造防止用潜像模様形成体1の要部を示す平面図であり、そのA−A断面を図1(a)で示す。レリーフ模様は、基材2上に、エンボス、凹版印刷、すき入れ等により、連続して隆起し、一定のピッチpで平行に形成された基材と同色の複数のレリーフ万線から構成される。
【0019】
図1(b)において、基材2上に、カラー画像の色要素となる複数の色である三色のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)に夫々対応したレリーフ万線YL、ML、CLが形成されている。レリーフ万線の夫々は、一方向(例えば図中矢印X方向)に伸びる基線部と、この基線部から長手方向(上記一方向)に対して右側方(図中上方)へ直角に突出した複数の凸部とから構成されている。
【0020】
これを具体的に三本のレリーフ万線YL、ML、CLについて長手方向の一部の区間についてみると、レリーフ万線YLは、基線部3を有し、異なる長さの凸部4、5が形成されている。レリーフ万線MLは、基線部6を有し、凸部7が形成されている。レリーフ万線CLは、基線部8を有し、異なる長さの凸部9、10が形成されている。レリーフ万線のピッチp(互いに隣接する基線部の間隔)は、所望の印刷や潜像の精度等を考慮して適宜設定されるものであるが、例えば、250μmである。このようなレリーフ万線が多数本基材上に形成されてレリーフ模様が構成されている。
【0021】
このようにレリーフ万線の形成された基材2上に、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)の三色の印刷万線YP、MP、CPが印刷がされている。印刷万線YP、MP、CPは、夫々基線3、6、8のX方向に向かって右側方(図1(b)中上方)に沿って基線3、6、8と平行に伸びている。印刷万線YPは、二つの凸部4、5の両側部4’、5’を越えて伸びている。印刷万線MPは、凸部7の両側部7’を越えて伸びている。印刷万線CPは、凸部9、10の両側部9、’10’を越えて伸びている。このような三色の印刷万線YP、MP、CPから成る万線群が多数基材1上に形成されている。
【0022】
以上の構成から成る偽造防止用潜像模様形成体の実施例1の作用について以下説明する。偽造防止用潜像模様形成体1をその印刷面の正面から(印刷面に対してほぼ垂直の上方から)観察すると、三色の印刷万線YP、MP、CPが、その直線に沿って部分的に欠けて見えるようなことなく全部、即ち図1(b)に示されているとおりに観察される。
【0023】
そして、図1(a)に示すように、偽造防止用潜像模様形成体1をその印刷面に対して左側斜め上方(図1(b)中では下方)から観察すると次のようになる。印刷万線YPについてみると、矢印X方向に向かってレリーフ万線YLの基線部3より右側に位置する印刷万線YPの部分11、12、13は、レリーフ万線YLの基線部3の陰となって見えないが、レリーフ万線YLの凸部4、5の頂辺部より左側に位置する印刷万線YPの部分14、15は基線部3の陰となることなく見える。
【0024】
印刷万線MPについてみると、レリーフ万線MLの基線部6よりX方向に向かって右側に位置する印刷万線MPの部分16、17は、レリーフ万線MLの基線部6の陰となって見えないが、レリーフ万線MLの凸部7の頂辺部より左側に位置する印刷万線MPの部分18は基線部6の陰となることなく見える。
【0025】
印刷万線CPについてみると、レリーフ万線CLの基線部8よりX方向に向かって右側に位置する印刷万線CPの部分19、20は、レリーフ万線CLの基線部8の陰となって見えないが、レリーフ万線CLの凸部9、10の頂辺部より左側に位置する印刷万線CPの部分21、22は基線部8の陰となることなく見える。
【0026】
これにより、X方向に向かい左側斜め上方から観察すると、三色の印刷万線YP、MP、CPは、図1(c)に示すように部分的に欠けて見えることとなる。但し、拡大鏡で観察すると、図1(c)のように見えるが、目視で観察すると三色の印刷万線の互いの間隔ピッチdが小さいために三色の印刷万線YP、MP、CPの色は、図1(d)に示すカラー画像帯23のように混色して視認できる。従って、偽造防止用潜像模様形成体1は、その印刷面に対して正面から観察した画像と、左側斜め上方から観察した画像とでは、カラー画像が異なって見えることとなる。
【0027】
図1(d)は、三本のレリーフ万線YL、ML、CLと、印刷万線YP、MP、CPとにより形成される要部のカラー画像にすぎないが、他のレリーフ万線YL、ML、CLについても、同様の原理に基づいて、夫々の凸部の位置、長さ等を適宜設計することにより、斜め方向から観察するとはじめて視認可能な特定のカラー模様の潜像を形成することができる。このような潜像の有無により、真偽の判別が可能となる。
【0028】
(実施例2)
図2は、本発明に係る偽造防止用潜像模様形成体1の実施例2を説明する図であり、図2(c)は、偽造防止用潜像模様形成体1の要部平面図であり、図2(a)及び(b)は、図2(c)のB−B及びC−C断面図である。ところで、実施例1の偽造防止用潜像模様形成体1では、図1(b)でも示されているように、三色の印刷万線YP、MP、CPの夫々の横幅wは、凸部(例えば凸部4)の頂辺部24を越えない程度の寸法である。しかし、この実施例2では、例えば、図2(a)、(c)において、印刷万線YPについてみると、印刷万線YPの横幅w’を大きくして凸部25の頂辺部26から側方にはみ出るように印刷されている。
【0029】
さらに、この実施例2では、レリーフ万線YLに形成された異なる凸部25及び凸部27の幅(長手方向に対する側方への幅)を夫々t、t’(t<t’)のように変えて形成されている。このような構成とすると、左側斜めから観察した場合に、印刷万線YPのうち凸部25より手前の視認可能な領域28は、凸部27より手前の視認可能な領域29より幅が狭いので、領域28では領域29に比べてY色はより少なく、薄い色で視認される。その結果、図2(d)に示されるように、YPは、色が欠けて見える領域28’を有するとともに、色の見える領域28、29も濃淡の階調をもって視認される。これは、他の二色M、Cについても同じで、レリーフ万線の凸部の幅の大きさに応じてその濃淡が視認される。要するに、三色の各色に対応するレリーフ万線の凸部の幅は、その色の視認濃度を変化させることができる。これにより、三色夫々が濃淡の階調を有し、それらが互いに混色して、偽造防止用潜像模様形成体を斜めから観察すると、よりきめ細かな色調を有するカラー潜像が視認可能となる。
【0030】
(実施例3)
次に、本発明に係る偽造防止用潜像模様形成体1の作製方法を、その工程の概要を示す図3に沿って説明する。ここでは、基材と同色のレリーフ万線を凹版印刷により形成するものとする。
【0031】
(1)カラー原画像の色分解工程
本発明に係る偽造防止用潜像模様形成体1の作製に際しては、まず、斜め方向から観察したときに認識できるカラー画像の元となる図4に示すようなカラー原画像を、通常のカラー印刷、写真等により作成する。このカラー原画像を構成する色をみると、左からシアン、グリーン、イエロー、レッド、マゼンタ、ブルーを有し、さらに文字がブラック、背景がホワイトである。
【0032】
このカラー原画像を、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の三色の夫々について、周知の色分解技術により色分解する。これにより、カラー原画像の模様及びその色調に応じた濃度分布を有するY色分解画像、M色分解画像、C色分解画像を得る。例えば、M色についてみると、図5(a)に示すような濃度分布を有するM色分解画像31が得られる。
【0033】
(2)レリーフ万線用凹版の作製及び凹版印刷工程
次に、Y色分解画像、M色分解画像、C色分解画像について、基材と同色のレリーフ万線を印刷するためのY色レリーフ万線用凹版、M色レリーフ万線用凹版、C色レリーフ万線用凹版を作製する。これらの凹版は、夫々色分解画像の有する濃度分布に対応した形状のレリーフ(後述する)を印刷できるような構成に形成する。そして、三色の夫々に対応した三つの凹版により、基材上に基材と同色のインキを用いてレリーフ万線を順次印刷してレリーフ模様の印刷された基材を得る。
【0034】
凹版印刷で得られるレリーフ模様を構成するレリーフ万線は複数本が一定のピッチで平行に印刷されたものであり、図5によりM色のレリーフ万線を例に挙げて説明する。図5(a)は、M色分解画像であるが、同図中の想像線Sで囲まれる領域に形成されるレリーフ万線MLの拡大図を図5(b)に示す。このレリーフ万線MLは、基材と同色のインキを用いて凹版印刷により印刷断面が隆起するような構成となっている。レリーフ万線MLには、基線部33と、その長手方向に沿って複数の凸部34、35、36、37、38が形成される。
【0035】
これらの凸部の形状(長手方向の長さ、凸方向の幅)は、M色分解画像の濃度領域に対応して異なるように形成される。即ち、凸部34〜38の長さは、M色分解画像の夫々の異なる濃度領域32の幅(図5(a)中横方向の幅)に応じて決められ、凸部34〜38の凸方向の幅(凸部の幅。一例として、凸部34、37についてz、z’として示す。)は、濃度領域32の夫々の濃度に対応して決められる。濃度が小さいとzのように小さいし、濃度が大きいとz’のように幅を大きく形成する。このように形成したことによる作用は後述するが、凸部の幅により次工程で形成される印刷万線の見える領域の大小が変わり、その濃度が変わる。Y色、C色についても、同様に、Y色分解画像、C色分解画像の濃度分布に対応して、凹版が作製される。
【0036】
(3)三色の印刷万線の印刷工程
三色の分解画像に対応する三色レリーフ万線が形成された基材上に三色の印刷万線YP、MP、CPがオフセット印刷により順次印刷される。印刷万線YP、MP、CPは、夫々三色のレリーフ万線YL、ML、CLに対応し、凸方向に幅の異なる凸部の両側部を横切るように印刷される。これを、M色についてみれば、図5(b)において、M色のレリーフ万線MLの基線部33の矢印X方向に向かって右側方(図中上方)に沿って印刷万線MPが、凸部34〜38の両側部を横切るように印刷される。
【0037】
実施例3において形成された偽造防止用潜像模様形成体1の作用を説明する。偽造防止用潜像模様形成体1を斜めから観察した場合、即ち、図5(b)に示されるレリーフ万線ML上の印刷万線MPを、X方向に向かって左側(図中下側)方向から斜めに観察する。すると、凸部34のように凸方向への幅zが小さいと印刷万線MPがレリーフ万線MLにより遮られる割合が大きく、印刷万線の見える領域39の面積が小さいから印刷万線MPの色が少ししかみえず色は薄くしか見えない。
【0038】
逆に凸部37のように凸方向への幅z’が大きいと、印刷万線MPがレリーフ万線MLで遮られる割合が少なくなり、印刷万線MPの見える領域40の面積が大きくなり、印刷万線MPの色が多く見えて濃く見えるようになる。又、レリーフ万線MLより右側(図中上方)の領域41については、レリーフ万線MLにより遮蔽され、M色は見えなくなる。結局、M色については、図5(c)に示されるような、濃淡の階調の色となる。
【0039】
Y色、C色についても、同様にY色分解画像、C色分解画像の濃度分布に対応して形成されたレリーフ万線の凸部の形状により濃淡の階調を有することとなる。このように、斜めから観察すると、三色の色分解画像の夫々の濃淡の階調に見える色が互いに混色して、図6(b)に示すようなカラー原画像と同様の色調を有する潜像が認識できる。
【0040】
なお、偽造防止用潜像模様形成体1を正面から観察した場合は、印刷万線YP、MP、CPは部分的に欠けて見えるようなことはなく、カラー原画像と同様の色調を有するカラー潜像は視認できない。この場合、レリーフ万線のインキとして基材と同色のインキを利用すれば、偽造防止用潜像模様形成体1を正面から観察した場合にレリーフ万線からなるレリーフ模様を視認することはできないが、レリーフ万線のインキとして例えば薄い着色インキを利用すれば、偽造防止用潜像模様形成体1を正面から観察した場合にその色のレリーフ万線からなるレリーフ模様を全体的に視認することができることになる。しかし、いずれにしろ、図6(b)に示すようなカラー原画像と同様の色調を有する潜像は視認できない。ただし、レリーフ万線のインキとして透明なインキを利用すると、レリーフ万線による遮蔽ないし潜像が見えるという効果は生じなくなるので、透明なインキを用いてレリーフ模様を形成することは好ましくない。
【0041】
(実施例4)
以上の実施例1〜3はカラーの潜像を生じるものであるが、単色であるが多数の濃淡階調を積極的に付与した潜像に係る偽造防止用潜像模様形成体の構成及びその作製方法を実施例4として以下説明する。その具体的な構成及びその作製方法は、実施例3におけるM色について図5で示した構成及び色分解されたM色についての濃淡階調を生じるためのレリーフ万線を作製する方法と同じである。以下、濃淡階調を有する単色の潜像の色をM色とした場合について、実施例3の説明と重複するが図5を利用して説明する。
【0042】
図5(a)に示すような濃度分布を有するM色の原画像(ここではM色について説明するが、白黒や他の色でもよい。)31について、基材と同色のレリーフ万線を印刷するためのM色レリーフ万線用凹版を作製する。この凹版は、原画像31の有する濃度分布に対応した形状のレリーフ(後述する)を印刷できるような構成に形成する。この凹版により、基材上に基材と同色のインキを用いてレリーフ万線を印刷し、レリーフ模様の印刷された基材を得る。
【0043】
凹版印刷で得られるレリーフ模様を構成する基材と同色のレリーフ万線は複数本が一定のピッチで平行に印刷されたものである。図5(a)において、想像線Sで囲まれる領域に形成されるレリーフ万線MLの拡大図を図5(b)に示す。このレリーフ万線MLは、基材と同色のインキを用いて凹版印刷により印刷断面が隆起するような構成となっている。レリーフ万線MLには、基線部33と、その長手方向に沿って複数の凸部34、35、36、37、38が形成される。
【0044】
これらの凸部の形状(長手方向の長さ、凸方向の幅)は、M色原画像31の濃度領域に対応して異なるように形成される。即ち、凸部34〜38の長さは、M色分解画像の夫々の異なる濃度領域32の幅(図5(a)中横方向の幅)に応じて決められ、凸部34〜38の凸方向の幅(凸部の幅。一例として、凸部34、37についてz、z’として示す。)は、濃度領域32の夫々の濃度に対応して決められる。濃度が小さいとzのように小さいし、濃度が大きいとz’のように幅を大きく形成する。このように形成したことによる作用は後述するが、凸部の幅により次工程で形成される印刷万線の見える領域の大小が変わり、その濃度が変わる。
【0045】
このようなレリーフ万線MLが形成された基材上に印刷万線MPがオフセット印刷により印刷される。印刷万線MPは、レリーフ万線MLに対応し、凸方向に幅の異なる凸部の両側部を横切るように印刷される。図5(b)において、レリーフ万線MLの基線部33の矢印X方向に向かって右側方(図中上方)に沿って印刷万線MPが、凸部34〜38の両側部を横切るように印刷される。
【0046】
実施例4において形成された偽造防止用潜像模様形成体1の作用を説明する。偽造防止用潜像模様形成体1を斜めから観察した場合、即ち、図5(b)に示されるレリーフ万線ML上の印刷万線MPを、X方向に向かって左側(図中下側)方向から斜めに観察する。すると、凸部34のように凸方向への幅zが小さいと印刷万線MPがレリーフ万線MLにより遮られる割合が大きく、印刷万線の見える領域39の面積が小さいから印刷万線MPの色が少ししかみえず色は薄くしか見えない。
【0047】
逆に凸部37のように凸方向への幅z’が大きいと、印刷万線MPがレリーフ万線MLで遮られる割合が少なくなり、印刷万線MPの見える領域40の面積が大きくなり、印刷万線MPの色が多く見えて濃く見えるようになる。又、レリーフ万線MLより右側(図中上方)の領域41については、レリーフ万線MLにより遮蔽され、M色は見えなくなる。結局、図5(c)に示されるような、M色(単色)の濃淡階調が得られ、偽造防止用潜像模様形成体1全体についてみれば、原画に対応した濃淡階調を有する潜像が得られる。この濃淡の階調の数を増やすことにより原画の濃淡階調により近似した濃淡階調を有する潜像が得られる。
【0048】
なお、実施例に示すレリーフ万線の断面形状について、図1、2等では説明の都合上矩形としているが、レリーフ万線の断面は、上記エンボス、凹版印刷、すき入れ等の採用される手段に応じて、矩形に限らず、湾曲状に突出した湾曲断面、あるいは台形、三角形等の多角形、あるいはその他断面形状として適宜形成される。
【0049】
又、実施例1〜4では、レリーフ万線を凹版印刷で形成しているが、エンボス、すき入れにより形成しても同様の構成の偽造防止用潜像模様形成体を得ることができる。なお、レリーフ万線をエンボスで形成する場合は、レリーフ万線と印刷万線の作製の順序は前後いずれでもよい。即ち、レリーフ万線を凹版印刷する場合は、上記実施例で示したように先にレリーフ万線を作製し後から印刷万線を印刷したが、レリーフ万線をエンボスにより作製する場合は、先に印刷万線を印刷してから後からレリーフ万線をエンボスにより作製してもよい。そして、レリーフ万線をエンボスにより作製する場合は、レリーフ万線用凹版(図3参照。)に相当するものとして、レリーフ万線用のエンボス型を作製し、これを利用してエンボスを行う。
【0050】
以上、本発明に係る実施例1〜3に基づいて実施の形態を説明したが、上記実施例に限定されることなく特許請求の範囲記載の技術思想の範囲内で、さらにいろいろな実施例があることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
以上のような構成の本発明に係る偽造防止用潜像模様形成体によれば、正面から観察しても認識できないが、斜めから観察すると濃淡の階調を有するカラーの潜像が認識でき、その潜像の有無、その形状、カラー画像の色合い等により、特に真偽判別具等を使用することなくきわめて容易、かつ確実な真偽判別を可能とする。
【0052】
そして、カラー複写機によりコピーしても、三色の印刷万線はカラーコピーはできてもレリーフ万線の隆起については立体的にコピーすることはできないから、偽造防止用潜像模様形成体を斜めから観察しても、本発明のようにレリーフ万線による遮蔽ないし潜像が見えるという効果は生じず、偽造であることはすぐ判別される。
【0053】
さらに、本発明では、潜像をカラーとせずに単色であっても、従来のように、単に基材の色と万線模様の単色とのコントラストにより発現する潜像でなく、単色の潜像ながらも多数の濃淡階調を積極的に付与する構成としたので、原画像により近い濃淡状態で潜像を確認可能である。
【0054】
さらに、レリーフ万線に対して一定かつ精密な位置関係で印刷万線を形成しなくてはならないから、この点からも複製がきわめて困難であり、偽造が容易ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偽造防止用潜像模様形成体の実施例1の要部の構造を説明する図である。
【図2】本発明に係る偽造防止用潜像模様形成体の実施例2の要部の構造を説明する図である。
【図3】本発明に係る偽造防止用潜像模様形成体の作製方法についての実施例3を説明する図である。
【図4】本発明の実施例3の偽造防止用潜像模様形成体の原画となるカラー原画像を示す図である。
【図5】本発明の実施例3の偽造防止用潜像模様形成体のM色分解画像に対応して、凹版印刷された基材と同色のレリーフ万線及びオフセット印刷された印刷万線を示す図であるとともに、単色で多数の濃淡階調を有する潜像を付与した偽造防止用潜像模様形成体(実施例4)の説明に兼用した図である。
【図6】本発明に係る偽造防止用潜像模様形成体の正面及び斜めから観察したときの視認状態を説明する図である。
【符号の説明】
1、24 偽造防止用潜像模様形成体
2 基材
3、6、8、33 基線部
4、5、7、9、10、25、27 凸部
30 カラー原画像
31 M色分解画像
YL Y(イエロー)色レリーフ万線
ML M(マゼンタ)色レリーフ万線
CL C(シアン)色レリーフ万線
YP Y色印刷万線
MP M色印刷万線
CP C色印刷万線

Claims (12)

  1. レリーフ模様が形成された基材表面上に、カラー画像の色要素となる複数の色の印刷万線が形成されている構成により、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能なカラー潜像が付与されて成る偽造防止用潜像模様形成体であって、
    上記レリーフ模様は、上記基材と同色の断面が隆起した多数のレリーフ万線から構成されており、上記レリーフ万線の夫々は、長手方向に伸びる基線部、及び該基線部から長手方向に対して側方に突出した1以上の凸部を有しており、上記凸部は、両側部と頂辺部とから成り、
    上記印刷万線は、上記複数の色の印刷万線の群が多数集合して成り、上記凸部の両側部を越えて上記レリーフ万線に沿って伸びるように構成されていることを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体。
  2. 上記複数の色の印刷万線は、イエロー、マゼンタ及びシアンの三色であることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用潜像模様形成体。
  3. 上記レリーフ万線は、長手方向に対する側方への幅が異なる上記凸部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止用潜像模様形成体。
  4. レリーフ模様が形成された基材表面上に、単色の印刷万線が形成されている構成により、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能な単色で多数の濃淡階調を有する潜像が付与されて成る偽造防止用潜像模様形成体であって、
    上記レリーフ模様は、上記基材と同色の断面が隆起した多数のレリーフ万線から構成されており、上記レリーフ万線の夫々は、長手方向に伸びる基線部、及び該基線部から長手方向に対して側方に突出した1以上の凸部を有しており、上記凸部は、両側部と頂辺部とから成り、原画像の該濃淡階調に応じて長手方向に対する側方への幅が異なり、
    上記印刷万線は、多数の印刷万線から成り、上記凸部の両側部を越えて上記レリーフ万線に沿って伸びるように構成されていることを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体。
  5. 上記レリーフ万線は、凹版印刷、エンボス又はすき入れにより形成されたものであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の偽造防止用潜像模様形成体。
  6. 基材表面にレリーフ模様及びカラー画像の色要素となる複数の色の印刷万線を形成することにより、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能なカラー潜像を付与する偽造防止用潜像模様形成体の作製方法であって、
    上記潜像の原画となるカラー原画像を上記複数の色要素に分解して各色要素毎に濃淡の階調を有する色分解画像を形成する工程と、
    断面が隆起し、長手方向に伸びる基線部と該基線部から長手方向に対して側方に突出した1以上の凸部を有する上記基材と同色の多数のレリーフ万線から成る上記レリーフ模様を上記基材上に形成する工程と、上記レリーフ模様を形成した基材上に、上記多数のレリーフ万線に沿って上記複数の色から成る印刷万線の群を、上記レリーフ万線の上記凸部の両側部を越えて上記レリーフ万線に沿って伸びるように多数印刷する工程とを含むことを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体の作製方法。
  7. 基材表面にレリーフ模様及びカラー画像の色要素となる複数の色の印刷万線を形成することにより、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能なカラー潜像を付与する偽造防止用潜像模様形成体の作製方法であって、
    上記潜像の原画となるカラー原画像を上記複数の色要素に分解して各色要素毎に濃淡の階調を有する色分解画像を形成する工程と、
    上記基材上に、上記複数の色から成る印刷万線の群を多数印刷する工程と、
    断面が隆起し、長手方向に伸びる基線部と該基線部から長手方向に対して側方に突出した1以上の凸部を有する上記基材と同色の多数のレリーフ万線から成る上記レリーフ模様を上記印刷万線に沿って、かつ、上記レリーフ万線の凸部の両側部が上記印刷万線を越えて上記基材上に形成する工程と、を含むことを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体の作製方法。
  8. 上記複数の色の印刷万線は、イエロー、マゼンタ及びシアンの三色であることを特徴とする請求項6又は7記載の偽造防止用潜像模様形成体の作製方法。
  9. 上記レリーフ万線は、上記色分解画像の濃淡の階調に応じて長手方向に対する側方への幅が異なる上記凸部を有することを特徴とする請求項6、7又は8記載の偽造防止用潜像模様形成体の作製方法。
  10. 基材表面にレリーフ模様及び多数の印刷万線を形成することにより、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能な単色で多数の濃淡階調を有する潜像が付与されて成る偽造防止用潜像模様形成体の作製方法であって、
    断面が隆起し、長手方向に伸びる基線部と該基線部から長手方向に対して側方に突出した凸部であって、原画像の該濃淡階調に応じて長手方向に対する側方への幅が異なる複数の凸部を有する上記基材と同色の多数のレリーフ万線から成る上記レリーフ模様を上記基材上に形成する工程と、上記レリーフ模様を形成した基材上に、上記多数のレリーフ万線に沿って上記単色の印刷万線を、上記レリーフ万線の上記凸部の両側部を越えて上記レリーフ万線に沿って伸びるように多数印刷する工程とを含むことを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体の作製方法。
  11. 基材表面にレリーフ模様及び多数の印刷万線を形成することにより、上記基材表面を斜めから観察した場合にだけ視認可能な単色で多数の濃淡階調を有する潜像が付与されて成る偽造防止用潜像模様形成体の作製方法であって、
    上記基材上に、上記単色の印刷万線を多数印刷する工程と、
    断面が隆起し、長手方向に伸びる基線部と該基線部から長手方向に対して側方に突出した凸部であって、原画像の該濃淡階調に応じて長手方向に対する側方への幅が異なる複数の凸部を有する上記基材と同色の多数のレリーフ万線から成る上記レリーフ模様を上記印刷万線に沿って、かつ、上記レリーフ万線の凸部の両側部が上記印刷万線を越えて上記基材上に形成する工程と、を含むことを特徴とする偽造防止用潜像模様形成体の作製方法。
  12. 上記レリーフ万線は、凹版印刷、エンボス、又はすき入れにより形成することを特徴とする請求項6、7、8、9、10又は11記載の偽造防止用潜像模様形成体の作製方法。
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