JP4599583B2 - 特殊潜像模様形成体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、パスポート、有価証券、カード、貴重印刷物などの偽造防止及び改ざん防止が要求されるものに利用される特殊潜像模様形成体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行券、パスポート、有価証券、カード、貴重印刷物などは、その性質上、偽造及び改ざんされにくいことが要求される。それに用いる偽造防止策を施す技術としては、紙層の厚薄によるすき入れ、紙に凹凸画線を施したもの、特殊な物質を紙にすき込んだものなどが一般的に公知である。
【0003】
本発明者らは、すき入れ又はエンボスにより形成された万線模様等の凹凸画線を有する基材に、凹凸に対して平行又は傾斜をもって印刷画線を印刷し、基材に対して特定角度の方向から見たときに、潜像となる特定の文字、図柄などが認識できる特殊潜像模様形成体について、すでに特許を得ている(特許2615401号公報参照。)
【0004】
この従来例についてその概要を図1〜5を参照して説明する。凹版版面又は凸版版面によって白色の紙4にエンボスを施す(図4参照)。このエンボスで部分的に角度を異にすることによって図柄を表した万線模様1(図1(a)参照)又はレリーフ模様3(図1(c)参照)を形成する。このエンボスで凸面を有する側の表面上に、有色のインキによって一定間隔の直線で構成された万線画線2(図1(b))を印刷し、特殊潜像模様形成体が形成される。
【0005】
この特殊潜像模様形成体Aは、正面から観察すると図2に示すように、有色の万線画線2しか認識できないが、斜めの方向から観察すると部分的に角度を異にすることによって図柄を表した万線模様1と万線画線2のなす角度の異なる部分で異なった縞模様が発生し、図柄を表した万線模様(図3(a)、(b)参照)又はレリーフ模様(図5)が容易に確認できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記一般的に公知な従来の技術の偽造防止手段は、紙を透かして見ない限りすき入れ像などの判別ができず、また、ワニス等で疑似的にすき入れを施すことができることなどから、完全な偽造防止手段とはなりにくくなってきている。
【0007】
又、上記特殊潜像模様関連の特許では、基材に対する目視の角度を変えることにより、特殊潜像模様を現出させるという点で、偽造防止効果は大きい。しかしながら、潜像効果を発現するために付与する印刷画線は万線、波線等の単調なデザインであるため、印刷画線の複製は容易であること、銀行券、諸証券等の限られた面積に偽造防止技術を付与すると特殊潜像模様の付与可能なエリアが小さくなり、特殊潜像模様印刷物並びに特殊潜像模様形成体の特徴である潜像を効果的に発現することは困難である。
【0008】
ところで、上記従来の特殊潜像模様関連の特許では、潜像の付与された基材に対して一方向又はその逆方向から斜めに観察することによって特定の同一図柄が浮かび上がる構造となっており、他の方向から観察した場合には、このような潜像効果が発現しない。このために、凹凸画線及び万線画線等による潜像付与範囲が広い割に情報量が少ない。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的とするものであり、上下、左右等互いに異なる方向から斜めに観察すると、観察する方向によって同じ又は異なる図柄、色の潜像模様が認識でき、さらに印刷画線をその幅、種類、大きさ、色等を変え、又潜像模様に階調を付与する等として多様化し、真偽判別機能を高めるとともに、偽造、変造、改竄等しにくい、偽造防止効果を高めた特殊潜像模様形成体を実現することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、基材上に第1の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第1の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様双方の模様と、上記基材上に上記第1の方向と異なる第2の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第2の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線と、上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第1の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された第1の印刷画線と、上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された第2の印刷画線とを備え、上記基材を、第1の方向と直交する方向又はその逆方向から斜めに観察すると第1の潜像模様を認識することができ、上記基材を、第2の方向と直交する方向又はその逆方向から斜めに観察すると第2の潜像模様を認識することができることを特徴とする特殊潜像模様形成体を提供する。
【0011】
本発明は上記課題を解決するために、基材上に第1の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第1の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様と、上記基材上に上記第1の方向と異なる第2の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第2の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線と、上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第1の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された第1の印刷画線と、上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された第2の印刷画線とを備え、上記基材を、第1の方向と直交する方向又はその逆方向から斜めに観察すると第2の潜像模様を認識することができ、上記基材を第2の方向と直交する方向又はその逆方向から斜めに観察すると第1の潜像模様を認識することができることを特徴とする特殊潜像模様形成体を提供する。
【0012】
以上の特殊潜像模様形成体の上記第1の図柄と第2の図柄は互いに同じ図柄であってもよいし、互いに異なる図柄であってもよい。
【0013】
又、上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、万線画線であることを特徴とし、上記万線画線は、夫々段階的に幅を変化させて図柄を表す構成としてもよいし、夫々連続的に幅を変化させて図柄を表す構成としてもよい。
【0014】
上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々万線状に配列された点列から成る構成としてもよい。この場合、上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々万線状に配列された点の粗密で図柄を表す点列から成る構成としてもよいし、夫々万線状に配列された点の大小で図柄を表す点列から成る構成としてもよいし、夫々万線状に配列された点の粗密、大小又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成る構成としてもよいし、夫々点列の粗密、大小又は粗密及び大小が断続的に変化して印刷されている構成としてもよいし、夫々点列の粗密、大小又は粗密及び大小が連続的に変化して印刷されている構成としてもよい。
【0015】
以上の特殊潜像模様形成体の上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、互いに同じ色であって、基材の色と異なる色の有色インキで印刷されている構成であってもよいし、互いに異なる色であって、基材の色と異なる色の有色インキで印刷されている構成としてもよい。さらに、上記有色インキは、発光インキとしてもよいが、この場合、上記互いに異なる色の有色インキは、いずれか一方又は両方が発光インキである構成としてもよい。
【0016】
有色インキで印刷する場合は、上記第1の印刷画線又は上記第2の印刷画線は、連続的又は部分的に色を変化させて印刷されている構成としてもよい。上記部分的に色を変化させて印刷された上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、各色ごとにその色に相当する領域のみからなる部分版に着肉したものを同一の集合版に集合した後に、すべてのインキを同時に印刷版面に転移させて、部分的に色を変化させて印刷されている構成としてもよい。
【0017】
第1の印刷画線と第2の印刷画線は、そのいずれか一方が無色透明の発光インキで印刷されており、他方が基材の色と異なる色の有色インキで印刷されている構成としてもよいし、そのいずれか一方が無色透明の発光インキで印刷されており、他方が基材の色と異なる色の有色の発光インキで印刷されている構成としてもよいし、共に無色透明の発光インキで印刷されている構成としてもよい。
【0018】
無色透明の発光インキで印刷された上記第1の印刷画線、上記第2の印刷画線又は双方の上又は下には、地紋が印刷されている構成としてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係る特殊潜像模様形成体の実施の形態を基本的な構成を説明してから実施例に基づいて図面を参照して説明する。
【0020】
(基本的構成)
本発明に係る特殊潜像模様形成体は、基本的には、基材上に正面から観察した場合は認識できないが、基材を所定の第1の方向と直交する方向から斜めに観察すると第1の潜像模様が認識でき、別の第2の方向と直交する方向から斜めに観察すると第2の潜像模様が認識できるように、二つの潜像模様を基材上に形成して成る特殊潜像模様形成体である。
【0021】
第1の潜像模様は、基材上にすき入れ又はエンボスにより形成され、第1の方向に伸び部分的に角度を異にすることで図柄を表した万線模様又はレリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線(断面凹凸形状の画線を本明細書では、「凹凸画線」と言う。))と、この凹凸画線の形成された基材上に凹凸画線に沿って隆起して印刷された万線画線、万線状に配列された点列等の印刷画線とにより付与されるものであり、基材を第1の方向と直交する方向に斜めに観察すると認識できる。
【0022】
第2の潜像模様は、基材上に、同じくすき入れ又はエンボスにより形成され、第1の方向と異なる方向に伸び部分的に角度を異にすることで図柄を表した万線模様又はレリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線と、この凹凸画線の形成された基材上に凹凸画線に沿って隆起して印刷された万線画線、万線状に配列された点列等の印刷画線とにより付与されるものであり、基材を第2の方向と直交する方向に斜めに観察すると認識できる。
【0023】
図6〜図10は、本発明に係る特殊潜像模様形成体の基本原理を具体的に説明する図である。図6は、第1の潜像模様の形成及び発生を説明する図であり、図7は、第2の潜像模様の形成及び発生を説明する図である。第1及び第2の潜像模様は、互いに直交する第1及び第2の方向から斜めに観察すると認識でき、第1及び第2の潜像模様は互いに直交する方向に向けて形成されている。
【0024】
図6で第1の潜像模様について説明する。図6において、基材5の表面に部分的に角度を異にする(傾斜している)ことによって図柄を表した万線模様を構成する第1の凹凸画線7がピッチp1で形成されている(図6(a)参照)。図6(b)は、図6の(a)のA−A’断面図である。第1の凹凸画線7は、具体的には、基材5の平坦面8に対して凸条9が万線模様を構成するように形成されている。また、同時に凹凸画線7’が形成される。
【0025】
この第1の凹凸画線7に対して平行に(正確には部分的に角度を異にする部分6以外の第1の凹凸画線7を構成する部分13に平行に)第1の万線画線10がピッチp1に近似したピッチp2で印刷されている。図6(c)は、第1の万線画線10を示しており、図6(d)は、基材の第1の凹凸画線7及び第2の凹凸画線7’の上に第1の万線画線10が印刷された状態を正面から観察した際に見える状態を示している。
【0026】
このようにして形成された特殊潜像模様形成体を正面から観察すると、第1の凹凸画線7及び第2の凹凸画線7’は、認識することができず(第1の凹凸画線7及び第2の凹凸画線7’は、第1の万線画線10との位置関係を説明上表すために記載されているが、実際は認識できない。)、図6(d)に示すように、第1の万線画線10のみしか見ることができない
【0027】
そして、この特殊潜像模様形成体を第1の観察方向で(図6(e)中下側斜め手前側から)斜めから観察すると、万線画線10の部分16は第1の凹凸画線7の陰になって見えなく、万線画線10の部分17は第1の凹凸画線7の影響を受けず見え、第1の凹凸画線7の角度を異ならせた部分6と交差する万線画線10の交差部15は、角度の異なる部分6により濃淡となって見える。このように、斜めから観察した場合に、万線画線10と第1の凹凸画線7の相対位置によって見え隠れが発生し、万線画線10の見えない部分16、見える部分17と交差部15が集まって潜像が生じる。逆の斜め方向から(図6(e)中上側斜め手前側から)基材を観察すると、潜像の明暗が反転して見える。
【0028】
次に、図7で第2の潜像模様について説明する。図7(a)は第2の凹凸画線7’を示し、図6(a)と同様に第1の凹凸画線7が形成され、図7(b)は、図7の(a)のB−B’断面図である。第1の凹凸画線7’は、具体的には、5の平坦面8に対して凸条9’が万線模様を構成するように形成されている。図7(c)は第2の万線画線10’を示し、図7(d)は第2の凹凸画線7’及び第1の凹凸画線7に対して第2の万線画線10’を印刷した状態を正面から観察した際に見える状態を示し、図7(e)は第2の観察方向から(図7(d)中、右手前から)斜めに基材を観察した際に見える状態を示す。
【0029】
第2の凹凸画線7’は、具体的には、基材5の平坦面8に対して凸条9’が万線模様を構成するように形成される。第2の凹凸画線7’及び第2の万線画線10’は、第1の凹凸画線7に対して直交する方向に形成したものである。
【0030】
このようにして形成された特殊潜像模様形成体を正面から観察すると、第2の凹凸画線7’は、認識することができず(第2の凹凸画線7’及び第1の凹凸画線7は、第2の万線画線10’との位置関係を説明上表すために記載されているが、実際は認識できない。)、図7(d)に示すように、第2の万線画線10’のみしか見ることができない。
【0031】
そして、第1の潜像模様に対して直交する方向である第2の方向(7(d)中、右手前から)から基材5を斜めに観察すると、万線画線10’の部分16’は第2の凹凸画線7’の陰になって見えなく、万線画線10の部分17’は第2の凹凸画線7’の影響を受けず見え、第2の凹凸画線7’の角度の異なる部分6’と万線画線10’の交差部15’は、角度の異なる部分6により濃淡となって見える。このように、斜めから観察した場合に、万線画線10’と第2の凹凸画線7’の相対位置によって見え隠れが発生し、万線画線10’の見えない部分16’、見える部分17’と交差部15’が集まって潜像が生じる。逆の斜め方向から(図7(d)中、左手前側から)基材5を観察すると、この潜像の明暗が反転して認識することができる。
【0032】
本発明に係る特殊潜像模様形成体は、以上のような、第1の潜像模様及び第2の潜像模様が、同じ基材5上の同一個所に付与されたものである。図8は、本発明に係るこの特殊潜像模様形成体を示すものであり、図8(a)は、基材上に互いに直交する方向に形成された第1及び第2の凹凸画線7、7’を示し、図8(b)は、互いに直交する方向に印刷された第1及び第2の万線画線10、10’を示している。
【0033】
図8(c)は、第1及び第2の凹凸画線7、7’に対して第1及び第2の万線画線10、10’を印刷した(実際は後記する図15(a)に示すような格子条の万線画線で印刷する。)状態を正面から観察した際に、第1及び第2の万線画線10、10’が格子状の見える状態を示している(凹凸画線7、7’は、万線画線10、10’との位置関係を説明上表すために記載されているが、実際は見えない。)。
【0034】
図9及び図10は、本発明に係る特殊潜像模様形成体を斜めから観察した際に見える状態を示し、図9(a)は、本発明に係る特殊潜像模様形成体を第1の観察方向から斜めに観察した際に認識できる潜像模様を示し、図10(a)は、本発明に係る特殊潜像模様形成体を第2の観察方向から斜めに観察した際に認識できる潜像模様を示している。また、図9(b)は、本発明に係る特殊潜像模様形成体を第1の観察方向から斜めに観察した際に、凹凸画線7によって万線画線10が隠蔽される状態を表した断面図であり、図10(b)は、本発明に係る特殊潜像模様形成体を第2の観察方向から斜めに観察した際に、凹凸画線7’によって万線画線10’が隠蔽される状態を表した断面図である。
【0035】
このように本発明に係る特殊潜像模様形成体は、正面から観察すると互いに直交する万線画線10、10’しかみることができない(図6(d)参照)が、第1の観察方向及び第2の観察方向の夫々から斜めに観察することにより、夫々の方向に付与された潜像を見ることができ、この潜像模様の有無を確認することにより真偽判別が可能である。
【0036】
本発明に係る特殊潜像模様形成体は、互いに異なる方向に形成された二つの潜像模様を付与した点を基本的な特徴的構成としており、これに加えてさらに、第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線を組み合わせ、第1及び第2の印刷画線のその形状(幅、点列、文字等)、色、印刷法等、潜像模様を構成する要素(凹凸形状、印刷画線等)をいろいろと変えることにより、さらに多様化した潜像を発生させることが可能であり、偽造防止効果を高めることができる。
【0037】
本発明に係る特殊潜像模様形成体に関する構成要素は、次の(I)〜(IV)通りであり、これらの要素を組み合わせることにより、潜像模様をより多様化し、相乗的偽造防止機能を高めることができる。
(I)基材面に形成される凹凸形状の構成。即ち、好き入れ又はエンボスで形成された万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様双方の模様を構成する凹凸画線の模様。
(II)印刷画線の形状。即ち万線画線、万線状に配列された点列等の印刷画線。
(III)印刷画線の色。
(IV)印刷画線の印刷構造。
以下、(I)〜(IV)の構成要素及びその組み合わせについて順次説明する。
【0038】
(I)万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線は、基材にすき入れ又はエンボスで形成される。すき入れで形成する場合は、抄造時に、万線模様、レリーフ模様又は双方の模様を有する凸版版面によって、凹凸画線が付与される。エンボスで形成する場合は、凹版版面又は凸版版面により白色の紙等の基材にエンボスを施す。
【0039】
図11は、基材表面に形成される凹凸画線の具体例を示す図である。図11(a)は、部分的に角度を異ならせて図柄を表した凹凸形状の例であり、図柄としてJPの文字と桜のマークを表した例を示す。
【0040】
本発明に係る特殊潜像模様形成体では、第1の潜像模様と第2の潜像模様を付与するが、図11(b)は、両者を同じJPの文字とし、その方向を互いに直交する方向にずらして基材上に重ねて形成した例を示している。この場合は、第1の方向から(図中左側から)観察しても第2の方向から(図中下側から)観察してもJPの文字の潜像が認識できる。
【0041】
図11(c)は、JPの文字と桜の模様とし、その方向を互いに直交する方向にずらして基材上に重ねて形成した例を示している。この場合は、第1の方向から(図中下側から)観察するとJPの文字の潜像が認識でき、第2の方向から(図中右側から)観察すると桜のマークの潜像が認識できる。このように、互いに異なる方向に向いた文字やマーク等の模様を、部分的に角度を異ならせて表現する凹凸画線が基材上に形成される。
【0042】
(II)印刷画線の形状については、万線画線、万線状の点列(複数の点の列)がある。
(1)一定の幅、段階的に変化する幅、あるいは連続的に変化する幅で図柄を表す万線画線。
(2)点の疎密、点の大小、それらの組み合わせで図柄を表す万線状の点列。
【0043】
印刷画線は、いろいろと変化させると潜像模様が多様化し、偽造しにくい潜像模様を付与することができる。その具体例を、万線模様を構成する凹凸画線に対して、万線の幅を段階的に変化した例で以下説明する。
【0044】
図12(a)は、基材5上に凹凸画線7、7’を形成した正面図を示している。図12(b)は、凹凸画線7、7’を施した基材5上に印刷する万線画線10、10’を示し、万線画線10’の一部が太幅部11と細幅部12に段階的に変化させている。図12(c)は、基材5の表面にすき入れ又はエンボスにより部分的に角度の異ならせて図柄を表す万線模様を構成する凹凸画線7、7’を形成し、凹凸画線7、7’上に万線画線10と太幅部11と細幅部12とから幅が段階的に変化している万線画線10’が印刷されている。
【0045】
万線画線10、10’は、凹凸画線7、7’に平行(正確には部分的に角度を異にする部分6、6’以外の凹凸画線を構成する部分13、13’に平行)に印刷されている。凹凸画線7’の角度を異なる部分6’と万線画線10’の太幅部11又は細幅部12が交差して、万線画線10’の太幅部11又は細幅部12は、角度を異なる部分6’を乗り越えるようにして伸びている。
【0046】
今、観察者が、特殊潜像模様形成体をその正面から観察した時には、図12(c)に示すような万線画線10、10’の全部の図柄が認識できる。万線模様を構成する凹凸画線7、7’は、実際は観察できないが、説明上その凹凸を示す線を記載しておく。しかしながら、この特殊潜像模様形成体を、図13(a)に示すように、観察者が、斜め前方から(図12(c)の下側の手前方向から)観察すると、万線画線10の部分16は第1の凹凸画線7の陰になって見えなく、万線画線10の部分17は第1の凹凸画線7の影響を受けず見え、第1の凹凸画線7の角度の異なる部分6と万線画線10の交差部15は角度の異なる部分6により濃淡となって見える。
【0047】
ところで、特殊潜像模様形成体を、図14(a)に示すように、観察者が、斜め前方から(図12(c)の右側の手前方向から)観察すると、万線画線10’の太幅部11と細幅部12が第2の凹凸画線7’によって隠れる割合が異なり、太幅部11の見える部分が大きく、細幅部12では見える部分がちいさくなり、太幅部11と細幅部12が角度の異なる部分6と交差すると、濃淡の領域が変化する。要するに、模様を構成する多数の見える部分の大小が異なると、模様の階調が異なってくる。これにより、濃淡を伴った模様が生じる。
【0048】
なお、特殊潜像模様形成体18を、斜めから目視する場合について説明する。図13(b)は図中下側手前側から目視した場合で、図9(b)と全く同じ図であり、図13(a)のG−G’及びH−H’の断面図であり、凹凸形状部7の表面に万線画線10のインキ14が付着している状態を示している。
【0049】
図14(b)は図中右側手前側から目視した場合で、図14(a)のI−I’及びJ−J’の断面図であり、図10(b)のE−E’の断面図とI−I’の断面図は全く同じ図であるが、図14(a)のJ−J’の断面図は万線画線10’の太幅部11の影響によって図10(b)のF−F’の断面図とは異なり、見える領域が広くなる。即ち、凹凸画線が同一であっても、万線画線を変化させることによって、その幅によっては、凹凸画線の陰に隠れて部分的にインキ14が見えない部分16と部分的にインキ14が見える部分17が生じ、結局、図13(a)と図14(a)に示すように、正面から見た図柄(図12(c)参照。)とは全く異なる図柄の特殊潜像模様17、17’が認識できることとなる。
【0050】
いずれにしろ、図13のように下側又は図14のように右側から斜めに見た場合に観察できる特殊潜像模様17、17’の図柄が、所定の図柄となるように、予め、角度の異なる部分6、6’を配置した万線模様を構成する凹凸画線7、7’を基材5の表面に形成するとともに、この凹凸画線7、7’に対して太幅部11及び細幅部12を適宜変化させた万線画線10、10’を印刷することにより、特殊潜像模様形成体18を作製する。これによって、特殊潜像模様形成体18を、下側又は右側斜め前方から観察し、特殊潜像模様17、17’を確認することで、その真偽判別を簡単に行うことができ、又偽造防止効果を高めることができる。
【0051】
ところで、上記説明では、基材及び印刷画線については、比較的分かりやすい例として、基材6については万線模様を構成する凹凸画線を有するものとし、印刷画線については、万線の幅を段階的に変化させることで図柄を表した万線画線として説明した。
【0052】
しかし、これに限らず、基材としては、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の凹凸画線をすき入れ又はエンボスで形成した基材を利用してもよい。又、印刷画線としては、万線状に配した点、文字等から成る印刷画線を利用してもよい。このような場合についても、具体的な説明は省略するが、斜めから観察すると、万線状の点、文字等の模様の印刷画線が、基材のレリーフ及び/又は万線模様を構成する凹凸画線と互いに交差して万線画線と同様に階調のある縞模様を生じ、さらに印刷画線の部分々々の形状により部分的に見えたり見えなかったりして、階調のある特殊潜像模様が認識でき、この結果偽造防止機能を生じる。
【0053】
(III)第1及び第2の印刷画線の色は、夫々次のような色のインキにより印刷される。
▲1▼基材の色と異なる、発光しない有色インキ。
▲2▼基材の色と異なる有色インキで発光するインキ。
▲3▼通常時に無色の透明インキで発光するインキ。
【0054】
(IV)第1及び第2の印刷画線の印刷構造は次のとおりである。
▲1▼連続的色変化。これは、1本の画線についてその長手方向に色合い(色の濃度、種類)が連続的に変化する構成である。
▲2▼部分的色変化。これは、印刷画線が部分的に異なる色で構成されたものである。これには、重ね刷りをすることにより、異なる色の画線が互いに重なり画線に沿って部分的に色が異なる構成と、各色毎にその色に相当する領域のみから成る部分版に着肉したものを同一の集合版に集合した後に、すべてのインキを同時に印刷版面に転移させて、部分的に色を変化させてなる構成とがある。
【0055】
【実施例】
以上説明した要素(I)〜(IV)の夫々を組み合わせることにより、本発明に係る特殊潜像模様形成体が構成される。この組み合わせの例を、以下実施例として示す。
【0056】
次の実施例1〜12はいずれも、基材にはすき入れで第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線が夫々互いに直交する方向に、隆起して形成されており、さらにこの基材上に第1及び第2の印刷画線として万線画線を印刷した例である。
【0057】
実施例1〜12はいずれも、次の基本的な構成、特徴を共通的に備えている。
(1)基材上に第1の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第1の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様と、上記基材上に上記第1の方向と異なる第2の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第2の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線とを備えている。
【0058】
(2)上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第1の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された第1の万線画線と、上記第2の図柄を表した模様の凹凸画線の形成された上記基材上に、該第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された第2の万線画線とを備えている。
【0059】
(3)上記基材を、正面から観察すると第1及び第2の万線画線しか認識できないが、上記第1の方向と直交した方向又はその逆方向から斜めに観察すると第1の潜像模様を認識することができ、上記基材を、上記第2の方向と直交した方向又はその逆方向から斜めに観察すると第2の潜像模様を認識することができる。
【0060】
(実施例1)
実施例1の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。図15(a)は互いに直交して格子状に印刷される第1及び第2の万線画線であり、この第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、夫々が観察方向に向いた互いに同一の潜像模様が認識できる。
【0061】
実施例1の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0062】
(実施例2)
実施例2の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、且つ図16に示すように(万線画線の形状を示すために一方向の万線画線19しか示さないが、実際は、第1及び第2の万線画線は図15(a)に示すように格子状に印刷される。以下の万線画線についても同じ。)、万線画線19の幅が段階的に変化しており、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が認識できる。
【0063】
実施例2の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0064】
(実施例3)
実施例3の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、且つ、一方向の万線画線を示すように、万線画線20の幅が連続的に変化しており(図17参照。)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が認識できる。
【0065】
実施例3の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0066】
(実施例4)
実施例4の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一の図柄である(図11(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0067】
実施例4の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0068】
(実施例5)
実施例5の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、且つ幅が段階的に変化しており(図16参照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0069】
実施例5の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0070】
(実施例6)
実施例6の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、且つ幅が連続的に変化しており(図17参照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0071】
実施例6の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0072】
(実施例7)
実施例7の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である(図11(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、異なる潜像模様が認識できる。
【0073】
実施例7の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0074】
(実施例8)
実施例8の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である(図11(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、且つ幅が段階的に変化しており(図16参照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、異なる潜像模様が認識できる。
【0075】
実施例8の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0076】
(実施例9)
実施例9の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である(図11(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、且つ幅が連続的に変化しており(図17参照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、異なる潜像模様が認識できる。
【0077】
実施例9の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0078】
(実施例10)
実施例10の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である(図11(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、異なる潜像模様が異なった色で認識できる。
【0079】
実施例10の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0080】
(実施例11)
実施例11の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である(図11(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、且つ幅が段階的に変化しており(図16参照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、異なる潜像模様が異なった色で認識できる。
【0081】
実施例11の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0082】
(実施例12)
実施例12の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である(図11(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、且つ幅が連続的に変化しており(図17参照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、異なる潜像模様が異なった色で認識できる。
【0083】
実施例12の第1及び第2の万線画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0084】
なお、上記実施例1〜12では、上記第1の万線画線と上記第2の万線画線は、夫々次のいずれかの印刷パターンにより印刷されている。
▲1▼連続的に色を変化させて印刷されているパターン。
▲2▼部分的に色を変化させて印刷されているパターン。
▲3▼部分的に色を変化させて印刷されている場合で、各色ごとにその色に相当する領域のみからなる部分版に着肉したものを同一の集合版に集合した後に、すべてのインキを同時に印刷版面に転移させて、部分的に色を変化させて印刷されているパターン。
【0085】
次の実施例13〜24はいずれも、基材にはすき入れにより第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線が夫々互いに直交する方向に形成されており、第1及び第2の印刷画線として万線状に配列された点列を印刷した例である。
【0086】
実施例13〜24はいずれも、次の基本的な構成、特徴を共通して備えている。
(1)基材上に第1の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第1の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様と、上記基材上に上記第1の方向と異なる第2の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第2の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線とを備えている。
【0087】
(2)上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第1の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された万線状に配列された点列から成る第1の印刷画線と、上記第2の凹凸画線の形成された上記基材上に、該第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された万線状に配列された点列から成る第2の印刷画線とを備えている。
【0088】
(3)上記基材を、正面から観察すると第1及び第2の万線状に配列された点列しか認識できないが、上記第1の方向と直交した方向又はその逆方向から斜めに観察すると第1の潜像模様を認識することができ、上記基材を、上記第2の方向と直交した方向又はその逆方向から斜めに観察すると第2の潜像模様を認識することができる。
【0089】
(実施例13)
実施例13の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。図15(b)は、互いに直交し、万線状に配列された点列から成る格子状の第1及び第2の印刷画線を示しており、この第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が認識できる。
【0090】
実施例13において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識できる。
【0091】
実施例13の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0092】
(実施例14)
実施例14の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密で図柄を表す点列から成る第1及び第2の印刷画線(図18参照。)は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が認識できる。
【0093】
実施例14において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識できる。
【0094】
実施例14の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0095】
(実施例15)
実施例15の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。万線状に配列された点の大小で図柄を表す点列から成る第1及び第2の印刷画線(図19参照。)は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が認識できる。
【0096】
実施例15において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識できる。
【0097】
実施例15の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0098】
(実施例16)
実施例16の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密及び大小で図柄を表す点列から成る第1及び第2の印刷画線(図20参照。)は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が認識できる。
【0099】
実施例16において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識できる。
【0100】
実施例16の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0101】
(実施例17)
実施例17の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密、大小、又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成り、上記粗密、大小、又は粗密及び大小の状態が段階的に変化された第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が認識できる。
【0102】
実施例17において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識できる。
【0103】
実施例17の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0104】
(実施例18)
実施例18の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密、大小、又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成り、上記粗密、大小、又は粗密及び大小の状態が連続的に変化された第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が認識できる。
【0105】
実施例18において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識できる。
【0106】
実施例18の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0107】
(実施例19)
実施例19の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。万線状に配列された点列から成る第1及び第2の印刷印刷画線(図15(b)参照。)は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0108】
実施例19において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0109】
実施例19の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0110】
(実施例20)
実施例20の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。図18に示すように(万線状の点列の形状を示すために一方向の万線状の点列21しか示さないが、実際は、第1及び第2の万線状の点列は図15(b)に示すように格子状に印刷される。以下の万線状の点列についても同じ。)、万線状に配列された点の粗密で図柄を表す点列21から成る第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0111】
実施例20において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0112】
実施例20の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0113】
(実施例21)
実施例21の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。図19に示すように、万線状に配列された点の大小で図柄を表す点列22から成る第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0114】
実施例21において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0115】
実施例21の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0116】
(実施例22)
実施例22の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。図20に示すように、万線状に配列された点の粗密及び大小で図柄を表す点列23から成る第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0117】
実施例22において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0118】
実施例22の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0119】
(実施例23)
実施例23の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密、大小、又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成り、上記粗密、大小、又は粗密及び大小の状態が段階的に変化された第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0120】
実施例23において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0121】
実施例23の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0122】
(実施例24)
実施例24の特殊潜像模様形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されており、しかも部分的に角度を異にすることによって表した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密、大小、又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成り、上記粗密、大小、又は粗密及び大小の状態が連続的に変化された第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0123】
実施例24において、上記第1及び第2の図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察することによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった色で認識できる。
【0124】
実施例24の第1及び第2の印刷画線は、夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。
▲1▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色インキで印刷される。
▲2▼第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材の色とも異なる有色発光インキで印刷される。
▲3▼第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発光インキで印刷される。
▲4▼第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる発光色のインキで印刷される。
▲5▼印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
【0125】
なお、上記実施例13〜24では、上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々次のいずれかの印刷パターンにより印刷されている。
▲1▼連続的に色を変化させて印刷されているパターン。
▲2▼部分的に色を変化させて印刷されているパターン。
▲3▼部分的に色を変化させて印刷されている場合で、各色ごとにその色に相当する領域のみからなる部分版に着肉したものを同一の集合版に集合した後に、すべてのインキを同時に印刷版面に転移させて、部分的に色を変化させて印刷されているパターン。
【0126】
以上、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施の形態があることは言うまでもない。
【0127】
【発明の効果】
本発明に係る特殊潜像模様形成体は、以上のような構成であるから、上下、左右等互いに異なる方向から斜めに観察すると、観察する方向によって同じ又は異なる図柄、色の潜像模様が認識でき、凹凸画線と交差する印刷画線の形状、デザイン、色彩等をいろいろと工夫することにより、斜めに観察した場合に生じる特殊潜像模様に階調を付与させる等、多様化させて、真偽判別機能を高めるとともに、偽造、変造、改ざん等しにくくし、偽造防止効果を高めることができる。
【0128】
又、本発明に係る特殊潜像模様形成体は、公共性及び信頼性が要求される貴重印刷製品、例えば銀行券、パスポート、有価証券、カードなどの真偽の判別に際して、ある特定の方向から観察する時にのみ、特定の文字、図柄などを形成し、かつ極めて容易に特定の文字、図柄などの有無が認識できる特殊潜像模様形成体を提供する。
【0129】
さらに、本発明に係る特殊潜像模様形成体は、カラー複写機及び写真製版法による偽造では、凹凸形状の抽出ができず有色の印刷画線しか複製できないため、ある特定の方向から観察する時にのみに現れる、特定の文字、図柄などは認識ができない。
【0130】
このようにして、本発明に係る特殊潜像模様形成体は、凹凸画線に対して、万線画線などを印刷機上で精度よく刷り合わせることによって高品質な潜像印刷物が作製でき、精密で複雑な模様を組み込んだ潜像印刷物が作製できる。
【0131】
また、この潜像模様形成体は、印刷画線に潜像となる図柄とは異なる有意性のある図柄を付与できるために印刷画線に制約がなく、また、同一領域に異なる潜像の画像を付与できるため、印刷面積の限られる貴重印刷製品、例えば銀行券、パスポート、有価証券、カードなどへの利用にきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術を説明する図である。
【図2】 従来技術を説明する図である。
【図3】 従来技術を説明する図である。
【図4】 従来技術を説明する図である。
【図5】 従来技術を説明する図である。
【図6】 本発明の構成、作用を説明する図である。
【図7】 本発明の構成、作用を説明する図である。
【図8】 本発明の構成、作用を説明する図である。
【図9】 本発明の構成、作用を説明する図である。
【図10】 本発明の構成、作用を説明する図である。
【図11】 本発明の凹凸画線を説明する図である。
【図12】 本発明の構成、作用を説明する図である。
【図13】 本発明の構成、作用を説明する図である。
【図14】 本発明の構成、作用を説明する図である。
【図15】 本発明の実施例1、2、13、19、20等を説明する図である。
【図16】 本発明の実施例2、5、8、11等を説明する図である。
【図17】 本発明の実施例3、6、9、12等を説明する図である。
【図18】 本発明の実施例14、20等を説明する図である。
【図19】 本発明の実施例15、21等を説明する図である。
【図20】 本発明の実施例16、22等を説明する図である。
【符号の説明】
1 万線模様
2 万線画線
3 レリーフ模様
4 紙
5 基材
6 部分的に角度の異なる部分
7、7’ 凹凸画線
8 平坦面
9 凸条
10、10’、19、20 万線画線
13 部分的に角度の異なる部分以外の部分
14 インキ
15 凹凸画線と交差する万線画線の見えない交差部
16 凹凸画線で隠れて見えない万線画線の部分
17 潜像模様
18 潜像模様形成体
21、22、23 万線状の点列

Claims (26)

  1. 基材上に第1の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第1の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様双方の模様と、
    上記第1の方向と異なる第2の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を異にすることによって第2の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線と、
    上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第1の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された第1の印刷画線と、
    上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された第2の印刷画線とを備え、
    上記基材を、第1の方向と直交する方向又はその逆方向から斜めに観察すると第1の潜像模様を認識することができ、
    上記基材を、第2の方向と直交する方向又はその逆方向から斜めに観察すると第2の潜像模様を認識することができることを特徴とする特殊潜像模様形成体。
  2. 上記第1の図柄と第2の図柄は互いに同じ図柄であることを特徴とする請求項1記載の特殊潜像模様形成体。
  3. 上記第1の図柄と第2の図柄は互いに異なる図柄であることを特徴とする請求項1記載の特殊潜像模様形成体。
  4. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、万線画線であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の特殊潜像模様形成体。
  5. 上記万線画線は、夫々段階的に幅を変化させて図柄を表すことを特徴とする請求項4記載の特殊潜像模様形成体。
  6. 上記万線画線は、夫々連続的に幅を変化させて図柄を表すことを特徴とする請求項4記載の特殊潜像模様形成体。
  7. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々万線状に配列された点列から成ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の特殊潜像模様形成体。
  8. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々万線状に配列された点の粗密で図柄を表す点列から成ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の特殊潜像模様形成体。
  9. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々万線状に配列された点の大小で図柄を表す点列から成ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の特殊潜像模様形成体。
  10. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々万線状に配列された点の粗密、大小又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の特殊潜像模様形成体。
  11. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々点列の粗密、大小又は粗密及び大小が断続的に変化して印刷されていることを特徴とする請求項10記載の特殊潜像模様形成体。
  12. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々点列の粗密、大小又は粗密及び大小が連続的に変化して印刷されていることを特徴とする請求項10記載の特殊潜像模様形成体。
  13. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、互いに同じ色であって、基材の色と異なる色の有色インキで印刷されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。
  14. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、互いに異なる色であって、基材の色と異なる色の有色インキで印刷されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。
  15. 上記有色インキは、発光インキであることを特徴とする請求項13又は14記載の特殊潜像模様形成体。
  16. 上記互いに異なる色の有色インキは、いずれか一方又は両方が発光インキであることを特徴とする請求項14記載の特殊潜像模様形成体。
  17. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、そのいずれか一方が無色透明の発光インキで印刷されており、他方が基材の色と異なる色の有色インキで印刷されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。
  18. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、そのいずれか一方が無色透明の発光インキで印刷されており、他方が基材の色と異なる色の有色の発光インキで印刷されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。
  19. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、共に無色透明の発光インキで印刷されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。
  20. 上記無色透明の発光インキで印刷された上記第1の印刷画線又は上記第2の印刷画線の上又は下には、地紋が印刷されていることを特徴とする請求項17又は18項記載の特殊潜像模様形成体。
  21. 上記無色透明の発光インキで印刷された上記第1の印刷画線及び上記第2の印刷画線の上又は下には、地紋が印刷されていることを特徴とする請求項19記載の特殊潜像模様形成体。
  22. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、連続的に色を変化させて印刷されていることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。
  23. 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、部分的に色を変化させて印刷されていることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。
  24. 上記部分的に色を変化させて印刷された上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、各色ごとにその色に相当する領域のみからなる部分版に着肉したものを同一の集合版に集合した後に、すべてのインキを同時に印刷版面に転移させて、部分的に色を変化させて印刷されていることを特徴とする請求項23記載の特殊潜像模様形成体。
  25. 上記基材はすき入れ紙であり、上記凹凸画線は、すき入れにより形成されたことを特徴とする1〜24のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。
  26. 上記第1の凹凸画線は、エンボス加工により形成されたことを特徴とする1〜24のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。
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