JP4907374B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
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Description
上記高感度化の要求を満足するため、特許文献1〜5では、支持体と感熱発色層との間に中空樹脂粒子含有アンダーコート層を設けた感熱記録材料が提案され、高感度化を可能としている。
(1)合成紙又は合成樹脂フィルムからなる支持体の少なくとも一方の面に、アンダーコート層と感熱発色層と保護層とを順次設けた感熱記録材料において、
アンダーコート層中に中空率50%以上の中空粒子とオキサゾリル基を有する反応性樹脂とを含有し、
感熱発色層中にスチレン−ブタジエン系共重合体とオキサゾリル基を有する反応性樹脂とを含有し、かつ該オキサゾリル基を有する反応性樹脂の添加量が、乾燥後重量比で該スチレン−ブタジエン系共重合体の5〜30%であることを特徴とする感熱記録材料。
(2)前記スチレン−ブタジエン系共重合体が、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体であることを特徴とする前記(1)に記載の感熱記録材料。
(3)前記スチレン−ブタジエン系共重合体が、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン−メチルメタクリレート系共重合体であることを特徴とする前記(1)に記載の感熱記録材料。
(4)前記スチレン−ブタジエン系共重合体のガラス転移温度Tgが、20℃以下であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の感熱記録材料。
(5)前記オキサゾリル基を有する反応性樹脂が、水溶性であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の感熱記録材料。
(6)前記スチレン−ブタジエン系共重合体の添加量が、乾燥後重量比で前記感熱発色層の5〜20%であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の感熱記録材料。
(7)前記中空粒子の中空率が、75〜98%であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の感熱記録材料。
(8)前記中空粒子の添加量が、アンダーコート層の結着性樹脂に対して重量比で50〜90%であることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の感熱記録材料。
(9)前記アンダーコート層の付着量が、1〜5g/m2であることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれかに記載の感熱記録材料。
(10)前記保護層が、結着性樹脂としてジアセトン変性ポリビニルアルコールを、架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドを含有することを特徴とする前記(1)〜(9)のいずれかに記載の感熱記録材料。
(11)前記保護層が、結着性樹脂としてイタコン酸変性ポリビニルアルコールを、架橋剤としてポリアミドエピクロルヒドリン樹脂を含有することを特徴とする前記(1)〜(9)いずれかに記載の感熱記録材料。
(12)前記合成紙支持体上の感熱発色層を設けた面とは逆の面に、バック層を設けたことを特徴とする前記(1)〜(11)のいずれかに記載の感熱記録材料。
(13)前記バック層が、帯電防止剤を含有することを特徴とする前記(12)に記載の感熱記録材料。
(14)前記合成紙支持体上の感熱発色層を設けた面とは逆の面に、粘着剤層及び剥離紙台紙を順次積層したことを特徴とする前記(1)〜(13)のいずれかに記載の感熱記録材料。
(15)前記合成紙支持体上の感熱発色層を設けた面とは逆の面に、加熱によって粘着性を発現する感熱粘着層を設けたことを特徴とする前記(1)〜(13)のいずれかに記載の感熱記録材料。
本発明の感熱記録材料は、合成紙又は合成樹脂フィルムを支持体とし、該支持体面上に、中空率50%以上の中空粒子とオキサゾリル基を有する反応性樹脂を含有するアンダーコート層、スチレン−ブタジエン系共重合体とオキサゾリル基を有する反応性樹脂を含有する感熱発色層、保護層をそれぞれ順次設けることによって得られる。
中空率={[空隙の体積]/[中空粒子の体積]}×100(%)
スピロピラン、3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフェニル)フタリド、3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニル)フタリド、3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェニル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニル)フタリド、3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−メチルフェニル)フタリド、3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフルオラン、3−{N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミノ}−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−{N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ}−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−4′,5′−ベンゾフルオラン、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−{1,1−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル}フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−{1,1−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル}−6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェニル−1−フェニルエチレン−2−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェニル−1−p−クロロフェニルエチレン−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4′−ジメチルアミノ−2′−メトキシ)−3−(1″−p−ジメチルアミノフェニル−1″−p−クロロフェニル−1″,3″−ブタジエン−4″−イル)ベンゾフタリド、3−(4′−ジメチルアミノ−2′−ベンジルオキシ)−3−(1″−p−ジメチルアミノフェニル−1″−フェニル−1″,3″−ブタジエン−4″−イル)ベンゾフタリド、3−ジメチルアミノ−6−ジメチルアミノ−フルオレン−9−スピロ−3′(6′−ジメチルアミノ)フタリド、3,3−ビス{2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル}−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−ビス{1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル}−5,6−ジクロロ−4,7−ジブロモフタリド、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−1−ナフタレンスルホニルメタン、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−1−p−トリルスルホニルメタンなど。
シ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛、2,4′−ジフェノールスルホン、3,3′−ジアリル−4,4′−ジフェノールスルホン、α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチルトルエン、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールS、N−p−トリルスルホニル−N′−フェニルウレア、N−p−トルエンスルホニル−N′−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア、下記一般式(1)で表されるジフェニルスルホン誘導体、下記一般式(2)で表されるウレアウレタン化合物誘導体等。
その具体例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ポリビニルアルコール、各種変性ポリビニルアルコール、殿粉及びその誘導体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ−スなどのセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼインなどの水溶性高分子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体などのエマルジョンなど。
前記スチレン−ブタジエン系共重合体がカルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体あるいはカルボキシ変性スチレン−ブタジエン−メチルメタクリレート系共重合体であることは、オキサゾリル基を有する反応性樹脂との反応が進みやすく、より強い耐水結着強度が得られることから好ましい。また、より強い結着強度を達成するため、前記スチレン−ブタジエン系共重合体のガラス転移温度(Tg)は、20℃以下であることが好ましい。
その具体例としては以下に示すものが挙げられるが、これに限られるわけではない。
ステアリン酸、ベヘン酸などの脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パルチミン酸アミドなどの脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、パルチミン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛などの脂肪酸金属塩類、p−ベンジルビフェニル、ターフェニル、トリフェニルメタン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β−ベンジルオキシナフタレン、β−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチル、ジフェニルカーボネート、グレヤコールカーボネート、テレフタル酸ジベンシル、テレフタル酸ジメチル、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−ジベンジロキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,4−ジフェノキシ−2−ブテン、1,2−ビス(4−メトキシフェニルチオ)エタン、ジベンゾイルメタン、1,4−ジフェニルチオブタン、1,4−ジフェニルチオ−2−ブテン、1,3−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェル、p−アリールオキシビフェニル、p−プロパギルオキシビフェニル、ジベンゾイルオキシメタン、ジベンゾイルオキシプロパン、ジベンジルジスルフィド、1,1−ジフェニルエタノール、1,1−ジフェニルプロパノール、p−ベンジルオキシベンジルアルコール、1,3−フェノキシ−2−プロパノール、N−オクタデシルカルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、N−オクタデシルカルバモイルベンゼン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)プロパン、1,5−ビス(4−メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタンなど。
この場合、填料としては、例えば炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカなどの無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂、塩化ビニリデン樹脂などの有機系の微粉末を挙げることができる。 滑剤としては高級脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、動物性、植物性、鉱物性又は石油系の各種ワックス類などが挙げられる。
(1)アンダーコート層塗布液の調製
下記組成からなる混合物を混合・攪拌して、乾燥後の結着性樹脂に対する中空粒子の割合が重量比で65%となるように、アンダーコート層形成液〔A液〕を調製した。
〔A液〕
非発泡性プラスチック微小中空粒子 26部
(中空率90%、平均粒径3μm、固形分濃度33%)
スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス 22部
(日本エイアンドエル製:スマーテックスPA−6005、固形分濃度50.3%)
ポリビニルアルコール 7部
(クラレ製:クラレポバールPVA-117、固形分濃度16%)
オキサゾリル基を有する化合物 4部
(日本触媒製:エポクロスWS−700、固形分濃度25%)
水 40部
下記組成の〔B液〕、〔C液〕を、サンドグラインダーを用いて平均粒径が〔B液〕:0.5μm、〔C液〕:1.5μmの程度となるように分散、調製した。
〔B液〕
2−アリニノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 40部
変性ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 40部
水 20部
〔C液〕
4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホン 17部
変性ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 15部
シリカ(水澤化学製 ミズカシル P−527) 17部
水 50部
次いで、〔B液〕、〔C液〕および下記薬液をそれぞれ以下のように混合攪拌し、乾燥後の重量比でスチレン−ブタジエン系共重合体が感熱発色層中の約10%となり、該スチレン−ブタジエン系共重合体に対してオキサゾリル基含有化合物が約15%となるように、感熱発色層形成液〔D液〕を調製した。
〔D液〕
〔B液〕 7部
〔C液〕 48部
スチレン−ブタジエン系共重合体 5部
(日本エイアンドエル社製:スマーテックスPA‐9159、固形分濃度47.5%)
ジアセトン変性ポリビニルアルコールの水溶液 9部
(日本酢ビ・ポバール:D−700VH、固形分濃度10%)
オキサゾリル基を有する化合物 1.5部
(日本触媒製:エポクロスWS−700、固形分濃度25%)
水 30部
下記組成から成る混合物を、サンドグラインダーを用いて約30分間粉砕分散して、〔E液〕を調製した。
〔E液〕
水酸化アルミニウム 30部
水 70部
次いで、以下のように〔E液〕と各薬液とを混合攪拌し保護層塗布液〔F液〕を調製した。
〔F液〕
〔E液〕 25部
ジアセトン変性ポリビニルアルコールの水溶液 45部
(日本酢ビ・ポバール:D−700VH、固形分濃度10%)
アジピン酸ジヒドラジド水溶液 10部
(日本ヒドラジン工業:ADH、固形分濃度10%)
水 20部
実施例1のスチレン−ブタジエン系共重合体を、乾燥後添加量が同じとなるように固形分換算をしてカルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体(日本エイアンドエル社製:PA−6005、固形分濃度53.3%)にした以外は実施例1と同様にして、実施例2の感熱記録材料を得た。
実施例1のスチレン−ブタジエン系共重合体を、乾燥後添加量が同じとなるように固形分換算をしてカルボキシ変性スチレン−ブタジエン−メチルメタクリレート系共重合体(日本エイアンドエル社製:SR−140、固形分濃度48.0%)にした以外は実施例1と同様にして、実施例3の感熱記録材料を得た。
実施例1のスチレン−ブタジエン系共重合体を、乾燥後添加量が同じとなるように固形分換算をしてカルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体(日本エイアンドエル社製:SR−143、固形分濃度48.0%、Tg35℃)にした以外は実施例1と同様にして、実施例4の感熱記録材料を得た。
実施例1の〔D液〕を調製する際に使用したオキサゾリル基含有化合物(水溶性タイプ)を、乾燥後添加量が同じとなるように固形分換算をしてエマルジョンタイプのオキサゾリル基含有化合物(日本触媒社製:エポクロスK−2020E、固形分濃度40.0%)にした以外は実施例1と同様にして、実施例5の感熱記録材料を得た。
実施例3のオキサゾリル基含有化合物添加量を、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン−メチルメタクリレート系共重合体に対して5%(乾燥後重量比)にした以外は、実施例3と同様にして、実施例6の感熱記録材料を得た。
実施例3のオキサゾリル基含有化合物添加量を、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン−メチルメタクリレート系共重合体に対して25%(乾燥後重量比)にした以外は、実施例3と同様にして、実施例7の感熱記録材料を得た。
実施例3のカルボキシ変性スチレン−ブタジエン−メチルメタクリレート系共重合体添加量を、感熱発色層中の割合で6%(乾燥後重量比)に変更した以外は実施例3と同様にして、実施例8の感熱記録材料を得た。
実施例3のカルボキシ変性スチレン−ブタジエン−メチルメタクリレート系共重合体添加量を、感熱発色層中の割合で18%(乾燥後重量比)に変更した以外は実施例3と同様にして、実施例9の感熱記録材料を得た。
実施例3の中空率90%の中空粒子を、乾燥後添加量が同じとなるように固形分換算をして中空率50%の中空粒子(ロームアンドハース社製:ローペイクHP‐91、固形分濃度27.5%)に変更した以外は、実施例3と同様にして実施例10の感熱記録材料を得た。
実施例3のアンダーコート層乾燥後付着量を、1.5g/m2に変更した以外は実施例3と同様にして、実施例11の感熱記録材料を得た。
実施例11のアンダーコート層の付着量を5.0g/m2にした以外は実施例11と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例3のアンダーコート層中の中空粒子含有量を、結着性樹脂に対して50%(乾燥後重量比)とした以外は実施例3と同様にして、実施例13の感熱記録材料を得た。
実施例3のアンダーコート層中の中空粒子含有量を、結着性樹脂に対して90%(乾燥後重量比)とした以外は実施例3と同様にして、実施例14の感熱記録材料を得た。
実施例3において、〔F液〕のジアセトン変性ポリビニルアルコールの水溶液の代わりにイタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ製;クラレKポリマーKL318、固形分濃度10%)を、アジピン酸ジヒドラジドの代わりにポリアミドエピクロルヒドリン樹脂の水溶液(固形分濃度12.5%)を使用した以外は実施例3と同様にして、実施例14の感熱記録材料を得た。
実施例1において、アンダーコート層形成液〔A液〕中にオキサゾリル基含有化合物を添加せず、感熱発色層形成液〔D液〕にスチレン−ブタジエン系共重合体を添加しないこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の感熱記録材料を得た。
実施例1において、感熱発色層形成液〔D液〕中のスチレン−ブタジエン系共重合体(PA−9159)の代わりに、アクリルエマルジョン樹脂(ジョンソンポリマー製:J−941、固形分濃度49.0%、Tg15℃)に変更した以外は実施例1と同様にして、比較例2の感熱記録材料を得た。
実施例3において、アンダーコート層形成液〔A液〕および感熱発色層形成液〔D液〕中にオキサゾリル基含有化合物を添加しないこと以外は実施例3と同様にして、比較例3の感熱記録材料を得た。
実施例3において、アンダーコート層形成液〔A液〕中にオキサゾリル基含有化合物を添加せず、アンダーコート層形成液〔A液〕中に、中空粒子を添加しないこと以外は実施例3と同様にして、比較例4の感熱記録材料を得た。
◎・・・41回以上擦っても剥がれなし
○・・・10回では剥がれないが、40回以内に剥がれる
△・・・1回では剥がれないが、10回以内に剥がれる
×・・・1回擦っただけで剥がれ発生
(2)感度倍率:得られた各感熱記録材料を大倉電機社製印字シミュレーターにて、ヘッド電力0.45w/ドット、1ライン記録時間20ms/l、走査線密度8×3.85ドット/mmの条件下で、パルス巾0.2〜1.2msで印字し、印字濃度をマクベス反射濃度計RD−914にて測定した。この時、画像濃度1.0を得るために必要としたエネルギー値を算出し、そのエネルギー値から、以下の式にしたがって比較例4のサンプルを基準とした場合の感度倍率を算出した。
感度倍率=(比較例4のエネルギー値)/(測定したサンプルのエネルギー値)
この感度倍率の値が大きいほど発色感度(熱応答性)が良好である。
(3)発色濃度:得られた感熱記録材料を、東洋精機製熱傾斜試験機を用いて120℃、130℃、140℃、150℃、160℃、170℃、180℃、190℃の条件下でそれぞれ発色させたものの画像濃度をマクベス反射濃度計RD−914で測定し、最も高い濃度を記録した。
Claims (15)
- 合成紙又は合成樹脂フィルムからなる支持体の少なくとも一方の面に、アンダーコート層と感熱発色層と保護層とを順次設けた感熱記録材料において、
アンダーコート層中に中空率50%以上の中空粒子とオキサゾリル基を有する反応性樹脂とを含有し、
感熱発色層中にスチレン−ブタジエン系共重合体とオキサゾリル基を有する反応性樹脂とを含有し、かつ該オキサゾリル基を有する反応性樹脂の添加量が、乾燥後重量比で該スチレン−ブタジエン系共重合体の5〜30%であることを特徴とする感熱記録材料。 - 前記スチレン−ブタジエン系共重合体が、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
- 前記スチレン−ブタジエン系共重合体が、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン−メチルメタクリレート系共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
- 前記スチレン−ブタジエン系共重合体のガラス転移温度Tgが、20℃以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記オキサゾリル基を有する反応性樹脂が、水溶性であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記スチレン−ブタジエン系共重合体の添加量が、乾燥後重量比で前記感熱発色層の5〜20%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記中空粒子の中空率が、75〜98%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記中空粒子の添加量が、アンダーコート層の結着性樹脂に対して重量比で50〜90%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記アンダーコート層の付着量が、1〜5g/m2であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記保護層が、結着性樹脂としてジアセトン変性ポリビニルアルコールを、架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドを含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記保護層が、結着性樹脂としてイタコン酸変性ポリビニルアルコールを、架橋剤としてポリアミドエピクロルヒドリン樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記合成紙支持体上の感熱発色層を設けた面とは逆の面に、バック層を設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記バック層が、帯電防止剤を含有することを特徴とする請求項12に記載の感熱記録材料。
- 前記合成紙支持体上の感熱発色層を設けた面とは逆の面に、粘着剤層及び剥離紙台紙を順次積層したことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記合成紙支持体上の感熱発色層を設けた面とは逆の面に、加熱によって粘着性を発現する感熱粘着層を設けたことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の感熱記録材料。
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