JP4894312B2 - インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電源からの直流電流の平均値を算出するインバータ装置に関するものである。
従来、直流電源からの直流電流の平均値を算出する方法として、直流電源からインバータ装置への電源ラインに電流センサを設け、この直流電流を検出して、抵抗とコンデンサにより積分する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。図23にインバータ装置とその周辺の電気回路を示す。
インバータ装置121の制御回路108は、回転数指令信号(図示せず)等に基づき、インバータ回路37を構成するスイッチング素子2を制御し、バッテリー1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、交流電流をモータ30の構成要素である固定子巻線28へ出力する。そして、回転子29から動力が出力される。スイッチング素子2について、上アームスイッチング素子をU,V,W、下アームスイッチング素子をX,Y,Zと定義する。スイッチング素子2としては、トランジスタ、IGBT等が用いられる。インバータ回路37を構成するダイオード3は、固定子巻線28に流れる電流の還流ルートとなる。
バッテリー1とインバータ回路37との間に、電流センサ6が備えられている。この電流センサ6により検出される直流電流の瞬時値は、オペアンプ11を経由し、そのまま制御回路108へ伝達される。そして、スイッチング素子2の保護などに用いられる。一方、オペアンプ11を経由した直流電流の瞬時値は、抵抗12とコンデンサ13による積分回路で平均値に変換され、制御回路108へ伝達される。そして、バッテリー1の電圧との積を求め、インバータ装置121への入力電力が算出される。このインバータ装置121への入力電力は、バッテリー1の消費電力となる。インバータ装置121への入力電力算出は、直流電源であるバッテリー1の電力負荷即ち消費電力のモニタ及び消費電力制限を行う上で不可欠である。
一方、高い精度でモータを制御するため、また、正弦波状の交流電流をモータへ出力するために、モータ電流即ち相電流を検出する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。この方式について以下説明する。
図24にインバータ装置とその周辺の電気回路を示す。インバータ回路37とモータ30との間に、相電流を検出する電流センサ8、電流センサ9が備えられている。
インバータ装置120の制御回路104は、電流センサ8からU相の相電流値を、電流センサ9からW相の相電流値を入力する。また、当該2個の電流値から、固定子巻線28の中性点においてキルヒホッフの電流の法則を適用することにより、残りのV相の相電流値を演算する。これらの電流値に基づき、モータ31を構成する磁石回転子32による固定子巻線28への誘起電圧を演算し、磁石回転子32の位置検出を行う。そして、回転数指令信号(図示せず)等に基づき、インバータ回路37を構成するスイッチング素子2を制御し、バッテリー1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、正弦波状の交流電流を固定子巻線28へ出力する。
モータの相電流を検出する方法に関して、他の方法も知られている(例えば、特許文献3参照)。図25にインバータ装置とその周辺の回路を示す。下アームスイッチング素子
とバッテリー1との間に、相電流を検出するためのシャント抵抗が備えられている。即ち、U相下アームスイッチング素子Xとアース間にシャント抵抗15、V相下アームスイッチング素子Yとアース間にシャント抵抗16、W相下アームスイッチング素子Zとアース間にシャント抵抗17がそれぞれ設けられている。
インバータ装置122の制御回路107は、これら各シャント抵抗からの電圧により、各相の相電流を演算する。この演算された相電流値、回転数指令信号(図示せず)等に基づいて、制御回路107は、インバータ回路37を構成するスイッチング素子2を制御し、バッテリー1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、正弦波状の交流電流を固定子巻線28へ出力する。
尚、図23においてオペアンプ11を用いたが、不可欠のものではない。図24、図25においては割愛している。
特開平7−67248号公報(第5頁、第1図、第2図) 特開2000−333465号公報(第8頁、第1図) 特開2003−209976号公報(第21頁、第14図)
上記直流電源(バッテリー)とインバータ回路との間に電流センサを備えるインバータ装置においては、直流電源からの直流電流の平均値を算出することができる。このためには、電流センサとオペアンプ以外に、抵抗とコンデンサによる積分回路、制御回路内マイコンの平均電流入力用A/Dポートが必要となる。そして、積分回路における抵抗の抵抗値、コンデンサの容量値には、ばらつき、温度変化が存在し、平均値算出の精度を低下させてしまう。更には、抵抗とコンデンサによる積分値と実際の平均電流との相関も求めておく必要があり、精度向上の課題となる。また、部品が多くなり、小型化、信頼性向上の課題となる。
インバータ回路と負荷(モータ)との間に、負荷電流(モータの相電流)を検出する電流センサを備えるインバータ装置においては、直流電源からの直流電流は測定できない。そのため、平均電流が求められず、直流電源の消費電力の算出ができない。相電流からモータへの交流電力を演算することはできるが、電流と電圧との位相差、PWM電圧の演算などが必要であり、制御回路を構成するマイコンの演算負担が過大になる。また、交流電力を演算し直流電力の代用とした場合、インバータ装置の消費電力が含まれず不正確になる。
下アームスイッチング素子と直流電源(バッテリー)との間に、相電流を検出するためのシャント抵抗を備えるインバータ装置においては、直流電源からの直流電流は測定できない。そのため、上記と同様の課題が発生する。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、高い精度で直流電流の平均値を算出できる、小型で信頼性の高いインバータ装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインバータ装置は、直流電源に接続される上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子によりPWM変調して交流電流を負荷へ出力するインバータ回路と、負荷の電流を検出する電流検出器を備え、スイッチング素子のうちいずれかがONしている時間と電流検出器により検出される電流値との積に基づいて、直流電源とインバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出するものである。
上記構成により、積分回路(抵抗とコンデンサ)、A/Dポート(制御回路内マイコンの平均電流入力用)等を設けることなく、直流電流の平均値算出ができるようになる。従って、高い精度で直流電流の平均値を算出できる、小型で信頼性の高いインバータ装置を実現できる。
本発明のインバータ装置は、小型で信頼性が高く、高い精度で直流電流の平均値を検出できる。
第1の発明は、直流電源に接続される上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子によりPWM変調して交流電流を負荷へ出力するインバータ回路と、負荷の電流を検出する電流検出器を備え、スイッチング素子のうちいずれかがONしている時間と電流検出器により検出される電流値との積に基づいて、直流電源とインバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出するものである。上記構成により、ハードによる直流電流の平均値算出手段である積分回路(抵抗とコンデンサ)、A/Dポート(制御回路内マイコンの平均電流入力用)等を設けることなく、直流電流の平均値算出ができるようになる。従って、高い精度で直流電流の平均値を算出できる、小型で信頼性の高いインバータ装置を実現できる。
第2の発明は、第1の発明のインバータ装置において、電流検出器は、直流電源とインバータ回路との間に備えられ、上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に電流検出器により検出される電流値との積、及び、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に電流検出器により検出される電流値との積とに基づいて、直流電源とインバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出するものである。上記構成により、抵抗とコンデンサによる積分回路、制御回路内マイコンの平均電流入力用A/Dポートを設けることなく直流電流の平均値算出が可能となる。従って、高い精度で直流電流の平均値を算出でき、信頼性が高く小型であるインバータ装置を実現できる。
第3の発明は、第1の発明のインバータ装置において、電流検出器は、インバータ回路と負荷との間に備えられ、上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に当該相の電流検出器により検出される電流値との積、及び、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に当該相の電流検出器により検出される電流値との積とに基づいて、直流電源とインバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出するものである。上記構成により、直流電流用電流センサ、オペアンプ、抵抗とコンデンサによる積分回路、制御回路内マイコンの平均電流入力用A/Dポートを設けることなく直流電流の平均値算出が可能となる。従って、高い精度で直流電流の平均値を算出でき、信頼性が高く小型であるインバータ装置を実現できる。
第4の発明は、第2または第3の発明のインバータ装置において、上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、それぞれ置き換えるものである。これにより、適宜参照が容易な時間を選択することができるので、直流電流の平均値算出が容易になる。
第5の発明は、第1の発明のインバータ装置において、電流検出器は、下アームスイッチング素子と直流電源との間に備えられ、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に当該相の電流検出器により検出される電流値との積、及び、
下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間と当該時間に電流検出器により検出される当該2相の電流値の和または当該2相以外の相の電流値との積とに基づいて、直流電源とインバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出するものである。上記構成により、直流電流用電流センサ、オペアンプ、抵抗とコンデンサによる積分回路、制御回路内マイコンの平均電流入力用A/Dポートを設けることなく直流電流の平均値算出が可能となる。従って、高い精度で直流電流の平均値を算出でき、信頼性が高く小型であるインバータ装置を実現できる。
第6の発明は、第5の発明のインバータ装置において、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間に、それぞれ置き換えるものである。これにより、適宜参照が容易な時間を選択することができるので、直流電流の平均値算出が容易になる。
第7の発明は、第1から第6の発明のインバータ装置において、スイッチング素子のON期間中央のタイミングで、電流検出器により電流値を検出する。電流は、瞬時的には直線的に変化しているので、スイッチング素子ON期間中央のタイミングでの電流値を検出することで、平均値算出の精度を向上できる。
第8の発明は、第1の発明のインバータ装置において、電流検出器は、下アームスイッチング素子と直流電源との間に備えられ、下アームスイッチング素子全てがONしている期間に電流検出器により電流を検出し、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と電流検出器により検出される当該相の電流値との積、及び、下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間と電流検出器により検出される当該2相の電流値の和または当該2相以外の相の電流値との積とに基づいて、直流電源とインバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出するものである。上記構成により、第5の発明のインバータ装置に比べ、電流を3相ともに同時に検出でき、検出のタイミングを当該時間に絞る必要がないので、電流検出が容易になる。
第9の発明は、第8の発明のインバータ装置において、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間及び下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を定めるキャリア周期と同一のキャリア周期において、電流検出器により電流値を検出するものである。これにより、直流電流の平均値算出が迅速になる。
第10の発明は、第8の発明のインバータ装置において、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間及び下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を定めるキャリア周期とは異なるキャリア周期において、電流検出器により電流値を検出するものである。これにより、下アームスイッチング素子がONするタイミングと電流検出器により電流値を検出するタイミングとの関連により、直流電流の平均値算出精度を向上できる。
第11の発明は、第8の発明のインバータ装置において、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間及び下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を定めるキャリア周期と同一のキャリア周期及び異なるキャリア周期において、電流検出器により電流値を検出するものである。これにより、時間を定めるキャリア周期において検出される電流値及びそれと異なるキャリア周期において検出される電流値の平均を求め、直流電流の平均値算出精度を向上させることができる。
第12の発明は、第8から第11の発明のインバータ装置において、キャリア周期の始
点近傍もしくは終点近傍のタイミングで電流検出器により電流値を検出するものである。これにより、前後のキャリア周期に連続した電流の中央部分のタイミングで、電流値を検出するため、過渡変動による電流検出値の誤差を防止し、平均値算出の精度を向上できる。
第13の発明は、第8から第12の発明のインバータ装置において、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間に、それぞれ置き換えるものである。これにより、適宜参照が容易な時間を選択することができるので、直流電流の平均値算出が容易になる。
第14の発明は、第5から第13の発明のインバータ装置において、電流検出器は2つの相にのみ備えられるものである。これにより、検出可能な位相の期間は限定されるが、直流電流の平均値を算出することができる。従って、電流検出器の個数を減らし、インバータ装置の小型化に寄与することができる。
第15の発明は、第14の発明のインバータ装置において、位相幅60度に渡り直流電流の平均値を算出するものである。特定の2つの相において連続して検出可能な最大位相幅は60度である。従って、電流検出器を2つの相にのみ備える場合においては、最も精度を高めることができる。
第16の発明は、第1から第15の発明のインバータ装置において、キャリア周期単位に直流電流の平均値を算出する。これにより、キャリア周期はPWM変調に用いられる基準時間単位であり、平均値算出が容易となる。
第17の発明は、第16の発明のインバータ装置において、キャリア周期内において、前半もしくは後半のみに直流電流の平均値を算出する。これにより制御回路を構成するマイコンの演算回数が減り負担を軽減できる。
第18の発明は、第16または第17の発明のインバータ装置において、複数のキャリア周期に渡り直流電流の平均値を算出する。これにより、電流検出誤差等をキャンセルし、平均値の精度を向上させることができる。
第19の発明は、第1から第13、第16から第18の発明のインバータ装置において、位相幅360度毎に直流電流の平均値を算出する。これにより、トルク変動等に起因して位相により異なる平均電流変化を一巡させて、正確な平均値を得られる。
第20の発明は、第19の発明のインバータ装置において、特定の1相のみの電流について直流電流の平均値を算出し3倍することにより3相分の平均値とするものである。平衡3相においては、1相分の平均値を算出し3倍することで3相分の平均値が得られる。1相分の平均値だけを算出すればよいため、直流電流の平均値算出が容易になる。
第21の発明は、第1から第20の発明のインバータ装置において、負荷をモータとするものである。各種機器を駆動するモータの消費電力を正確に算出できるので、省エネ運転に寄与することができる。
第22の発明は、第21の発明のインバータ装置において、モータの1回転に渡り直流電流の平均値を算出する。これにより、モータの1回転に渡るトルク変動等による電流変動も含めた正確な直流電流平均値を得られる。
第23の発明は、第21または第22の発明のインバータ装置において、空調機器用のモータを駆動するものである。直流電源からのの消費電力を正確に算出できるので、空調の省エネ運転に寄与することができる。
第24の発明は、第1から第23の発明のインバータ装置において、車両に搭載されるものである。抵抗、コンデンサ、マイコンのA/Dポート等は不要であり、車両搭載機器として重要な小型軽量化に寄与することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係るインバータ装置の電気回路図を示す。従来のインバータ装置の電気回路図である図23との違いは、インバータ装置21においてオペアンプ11と制御回路5との間で平均値を求めるための抵抗12とコンデンサ13による積分回路が削除されている点である。これにより、抵抗12とコンデンサ13による積分値の制御回路5への入力が削除されている。また、上アームスイッチング素子U,V,W、下アームスイッチング素子X,Y,Zと並列に接続されている各ダイオードを、それぞれ、3U,3V,3W及び3X,3Y,3Zと定義する。なお、他の同一の箇所には同一の符号を用いている。
インバータ装置21の制御回路5は、回転数指令信号(図示せず)等に基づき、インバータ回路37を構成するスイッチング素子2を制御し、バッテリー1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、交流電流をモータ30の構成要素である固定子巻線28へ出力する。電流センサ6により検出される直流電流のピーク値は、オペアンプ11を経由し、制御回路7へ伝達される。そして、スイッチング素子2を保護するための判断などに用いられる。また、制御回路5は、上記スイッチング及び直流電流のピーク値に基づいて、バッテリー1とインバータ装置21との間の直流電流平均値を算出する。
この平均値算出について、正弦波状の交流電流を出力する正弦波駆動用インバータ装置を例に以下説明する。図2は、正弦波駆動用インバータ装置における各相出力のDuty特性を示す図の一例であり、3相変調の場合を示している。この特性図で、U相端子電圧41、V相端子電圧42、W相端子電圧43を示している。これらの端子電圧はPWM変調にて縦軸に示すDuty(%)で実現される。
図3は、3相変調のキャリア周期内でのスイッチングのタイミングチャートであり、キャリア周期内での上アームスイッチング素子U,V,W、下アームスイッチング素子X,Y,ZのON/OFFの一例を示している。これは、一般的に、三角波とマイコンのタイマ機能により具現化される。但し、表示を簡明にするために、上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子との短絡防止用デッドタイムは割愛している。図3の場合、図2においてτ点付近でのタイミングチャートである。図3に示す如く、各スイッチング素子のスイッチングには、(a),(b),(c),(d)の4モードの期間があり、各期間における電流経路説明の電気回路図を図4から図7に示す。
図4に示す期間(a)においては、上アームスイッチング素子U,V,W全てがOFF、下アームスイッチング素子X,Y,Z全てがONである。U相電流、V相電流がそれぞれ、下アームスイッチング素子X,Yと並列のダイオード3X,3Yから固定子巻線28へ流れ、W相電流は固定子巻線28から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。下アームと固定子巻線28間で電流が循環している。このため、バッテリー1からインバー
タ回路37へは電力供給されない非通電の状態にある。
図5に示す期間(b)においては、上アームスイッチング素子UがON、下アームスイッチング素子Y,ZがONである。U相電流は、上アームスイッチング素子Uから固定子巻線28へ流れ、V相電流は下アームスイッチング素子Yと並列のダイオード3Yから固定子巻線28へ流れ、W相電流は固定子巻線28から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。このため、バッテリー1からインバータ回路37へ電力供給される通電状態にある。このとき、電源ラインにはU相の相電流が流れる。
図6に示す期間(c)においては、上アームスイッチング素子U,VがON、下アームスイッチング素子ZがONである。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U,Vから固定子巻線28へ流れ、W相電流は固定子巻線28から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。このため、バッテリー1からインバータ回路37へ電力供給される通電状態にある。そして、電源ラインにはW相の相電流が流れる。
図7に示す期間(d)においては、上アームスイッチング素子U,V,W全てがON、下アームスイッチング素子X,Y,Z全てがOFFである。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U,Vから固定子巻線28へ流れ、W相電流は固定子巻線28から上アームスイッチング素子Wと並列のダイオード3Wへ流れ込んでいる。上アームと固定子巻線28間で電流が循環している。このため、バッテリー1からインバータ回路37へは電力供給されない非通電の状態にある。
図8に、上記に係るキャリア周期内における直流電流の例を示す。期間(a)及び期間(d)では流れず、期間(b)ではU相の相電流iUが流れ、期間(c)ではW相の相電流iWが流れている。
以上のように、上アームスイッチング素子U,V,WのON、OFFの状態で電源ラインの電流即ち直流電流の有無、そして、その通電時間及びどのような電流かを知ることができる。上アームスイッチング素子のONする相が無い時は流れず(非通電)、1相のみON時はその相の電流が流れ(通電)、2相ON時は残りの相の電流が流れ(通電)、3相全てON時は流れない(非通電)。
ここで、上アームスイッチング素子2相がON時は、残りの相の下アームスイッチング素子がONしているので、次のように言い換えることができる。すなわち、上アームスイッチング素子1相のみON時は当該相の電流が流れ、下アームスイッチング素子1相のみON時は当該相の電流が流れる。
図8においては、「上アームスイッチング素子UのON時間×iU+下アームスイッチング素子ZのON時間×iW」を、キャリア周期内の前半と後半で行い、その和をキャリア周期の時間で割ることにより、当該キャリア周期での直流電流平均値を求めることができる。
制御回路5は、インバータ回路37を構成するスイッチング素子2を制御しているので、上アームスイッチング素子、下アームスイッチング素子のON/OFF状況、ON時間は把握済である。また、キャリア周期も把握済である。そのため、制御回路5は、上アームスイッチング素子のうち一つのみがONしている時間と当該時間に電流センサ6により検出される電流値との積、及び、下アームスイッチング素子一つのみがONしている時間と当該時間に電流センサ6により検出される電流値との積を、容易に算出できる。
これにより、その値をキャリア周期の時間で割り、直流電流平均値を求めることは容易
にできる。これは、抵抗とコンデンサで積分し平均値を求める場合に比較し、即座に算出することができる。また、抵抗の抵抗値、コンデンサの容量値のばらつき、温度変化の影響はない。更には、抵抗とコンデンサによる積分値と実際の平均電流との相関を求めておく必要がない。従って、高い精度で直流電流の平均値を算出できるインバータ装置が得られる。また、抵抗とコンデンサによる積分回路、制御回路内マイコンの平均電流入力用A/Dポートは不要になるので、小型で信頼性を高くすることができる。
尚、上記のように、上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、それぞれ置き換えても良いことは図3から明白である。
(実施の形態2)
図9に、本発明の実施の形態2に係るインバータ装置の電気回路図を示す。従来のインバータ装置の電気回路図である図24との違いは、制御回路104が制御回路4に、インバータ装置120がインバータ装置20となっている点であり、他は同じで同一符号を用いている。
インバータ装置20の制御回路4は、電流センサ8からU相の相電流値を、電流センサ9からW相の相電流値を入力する。また、当該2個の電流値から、固定子巻線28の中性点においてキルヒホッフの電流の法則を適用することにより、残りのV相の相電流値を演算する。これらの電流値に基づき、モータ30を構成する磁石回転子32による固定子巻線28への誘起電圧を演算し、磁石回転子32の位置検出を行う。そして、回転数指令信号(図示せず)等に基づき、インバータ回路37を構成するスイッチング素子2を制御し、バッテリー1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、交流電流を固定子巻線28へ出力する。
そして、制御回路4は、上記により得られるU相、V相、W相各相の相電流値などに基いて、バッテリー1とインバータ装置20との間の直流電流平均値を算出する。この平均値算出について、正弦波状の交流電流を出力する正弦波駆動用インバータ装置を例に以下説明する。上アームスイッチング素子U,V,WのON、OFFの状態と直流電流の関係は、実施の形態1における図2〜図8と同じである。そのため、図8においては、「上アームスイッチング素子UのON時間×当該時間に電流センサ8により検出されるiU+下アームスイッチング素子ZのON時間×当該時間に電流センサ9により検出されるiW」を、キャリア周期内の前半と後半で行い、その和をキャリア周期の時間で割ることにより、当該キャリア周期での直流電流平均値を求めることができる。
従って、実施の形態1と同様に、高い精度で直流電流の平均値を算出できるインバータ装置が得られる。また、電流センサ6、オペアンプ11、抵抗とコンデンサによる積分回路、制御回路内マイコンの平均電流入力用A/Dポートは必要としないので、小型で信頼性を高くすることができる。
尚、上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、それぞれ置き換えても良いことは図3から明白である。
(実施の形態3)
図10に、本発明の実施の形態3に係るインバータ装置の電気回路図を示す。従来のインバータ装置の電気回路図である図25との違いは、制御回路107が制御回路7に、イ
ンバータ装置122がインバータ装置22となっている点であり、他は同じで同一符号を用いている。
インバータ装置22の制御回路7は、下アームのシャント抵抗を電流検出器として、各シャント抵抗からの電圧により各相の相電流を演算する。この演算された相電流、回転数指令信号(図示せず)等に基づき、インバータ回路37を構成するスイッチング素子2を制御し、バッテリー1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、交流電流を固定子巻線28へ出力する。
以上の動作は従来と同じであるが、本発明において、制御回路7は、上記スイッチング及び演算された相電流値に基づいて、バッテリー1とインバータ装置22との間の直流電流平均値を算出する。これについて、上記正弦波駆動用インバータ装置を例に以下説明する。上アームスイッチング素子U,V,WのON、OFFの状態と直流電流の関係は、実施の形態1における図2〜図8と同じである。そのため、図8においては、「上アームスイッチング素子UのON時間×iU+下アームスイッチング素子ZのON時間×iW」を、キャリア周期内の前半と後半で行い、その和をキャリア周期の時間で割ることにより、当該キャリア周期での直流電流平均値を求めることができる。
図11に、図8に対応する下アームに流れる電流を示す。期間(a)においては、全ての相の下アームに電流が流れる。即ち、U相の下アームにU相の相電流iU、V相の下アームにV相の相電流iV、W相の下アームにW相の相電流iWがそれぞれ流れる。そして、これらの電流の総和はゼロになる。ここで、バッテリー1へ向かう電流をプラス側(上側)に、その逆方向の電流をマイナス側(下側)に示している。
期間(b)においては、下アーム2相にのみ電流が流れる。即ち、V相の下アームにV相の相電流iV、W相の下アームにW相の相電流iWがそれぞれ流れる。これらの電流の和はU相の相電流iUに等しくなる。期間(c)においては、下アーム1相にのみ電流が流れる。即ち、W相の下アームにW相の相電流iWが流れる。期間(d)においては、どの相の下アームにも電流は流れない。
以上のように、下アームスイッチング素子1つのみがONしている場合、当該相の下アームに流れる電流が、また、下アームスイッチング素子2つのみがONしている場合、当該2相の下アームに流れる電流の和が、バッテリー1とインバータ回路37間に流れる電流即ち直流電流になる。
従って、「V相の下アームスイッチング素子Y及びW相の下アームスイッチング素子Z両方同時のON時間×当該時間にV相の下アームに流れるV相の相電流iVとW相の下アームに流れるW相の相電流iWの和(=iU)+W相の下アームスイッチング素子ZのON時間×当該時間にW相の下アームに流れるW相の相電流iW」を、キャリア周期内の前半と後半で行い、その和をキャリア周期の時間で割ることにより、当該キャリア周期での直流電流平均値を求めることができる。
従って、実施の形態1と同様に、高い精度で直流電流の平均値を算出できるインバータ装置が得られる。また、電流センサ6、オペアンプ11、抵抗とコンデンサによる積分回路、制御回路内マイコンの平均電流入力用A/Dポートは必要としないので、小型で信頼性を高くすることができる。
尚、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間に
、それぞれ置き換えても良いことは図3から明白である。
(実施の形態4)
図12に、キャリア周期内における直流電流波形の詳細を示す。時間tBにて直流電流値はiB、時間tTにて直流電流値はiTとなっている。図8、図11においては、簡易的に電流ピーク値が一定であるように表示しているが、詳細は図12に示す如く傾斜している。
これは次の理由による。すなわち、インバータ装置20、21、22から固定子巻線28への印加電圧をE、流れる電流をi、時間をt、固定子巻線28のインダクタンスをLとすると、電磁誘導の法則により、E=Ldi/dtが成立する。印加電圧Eは直流で一定であるので、電流iの時間変化率di/dtは一定となる。即ち、電流iは時間tに対し直線的に変化する。
従って、スイッチング素子のON期間中央のタイミングtCで電流値を検出することは、電流の中間値iCを検出することになり、平均値算出の精度を向上することができる。
(実施の形態5)
図13に、本発明の実施の形態5に係るインバータ装置の電気回路図を示す。実施の形態3における図10との違いは、制御回路7が制御回路10になり、それによりインバータ装置22がインバータ装置23となっている点であり、他は同じで同一符号を用いている。制御回路7と制御回路10の違いは、以下に示す動作の違いである。
実施の形態3において、「V相の下アームスイッチング素子Y及びW相の下アームスイッチング素子Z両方同時のON時間×当該時間にV相の下アームに流れるV相の相電流iVとW相の下アームに流れるW相の相電流iWの和(=iU)+W相の下アームスイッチング素子ZのON時間×当該時間にW相の下アームに流れるW相の相電流iW」と記したように、相電流の検出は下アームスイッチング素子が1つのみ又は2つのみがONする当該時間に行う。
それに対し、本発明の実施の形態5においては、下アームスイッチング素子全てがONしている期間に電流検出器により電流を検出する。図11において期間(a)に相当する。これにより、直流電流平均値の精度は若干低下するが、3相ともに同時に検出でき、検出のタイミングを当該時間に絞る必要がないので、電流検出が容易になる。
従って、下アームスイッチング素子全てがONしている期間にV相の相電流iV、W相の相電流iWを検出し「V相の下アームスイッチング素子Y及びW相の下アームスイッチング素子Z両方同時のON時間×V相の相電流iVとW相の相電流iWの和(=iU)+W相の下アームスイッチング素子ZのON時間×W相の相電流iW」を、キャリア周期内の前半と後半で行い、その和をキャリア周期の時間で割ることにより、当該キャリア周期での直流電流平均値を求めることができる。
尚、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間に、それぞれ置き換えても良いことは図3から明白である。
(実施の形態6)
図14に、キャリア周期との関連において、直流電流の平均値算出の流れを示す。キャリア周期を時間順に、キャリア周期A、キャリア周期B、キャリア周期Cとして、図3に
示すスイッチング期間を、キャリア周期Aはa,b,c,d,c,b,a、キャリア周期Bはa’,b’,c’,d’,c’,b’,a’、キャリア周期Cはa”,b”,c”,d”,c”,b”,a”とする。
キャリア周期Aの全ての相の下アームに電流が流れる期間(a)において、下アーム電流が検出される。この電流と既に定まっているキャリア周期Aのスイッチング(b),(c)の時間により、平均電流が算出される。また、この電流に基づいて、次のキャリア周期Bのスイッチングを決定するために、PWM変調演算が開始されキャリア周期A内で完了する。キャリア周期B、キャリア周期Cにおいても同様である。
図15に、上記直流電流の平均値算出の流れをフローチャートで示す。ステップ10において、スイッチングの期間が、全ての相の下アームに電流が流れる期間(a)であるか否かを判定する。期間(a)でなければ(N)、期間(a)になるまで待つ。期間(a)になれば(Y)、ステップ20において、下アーム電流を検出する。また、ステップ30において、キャリア周期Aのスイッチング(b),(c)の時間データを取り込む。そして、ステップ35において、これら電流、時間により平均電流が算出される。ステップ40においては、上記電流に基づいて、次のキャリア周期Bのスイッチングを決定するために、PWM変調演算が開始されキャリア周期A内で完了する。
(実施の形態7)
図16に、本発明の実施の形態7に係る直流電流の平均値算出の流れを示す。図14との違いは、一つ前のキャリア周期のスイッチングの時間により平均電流が算出される点である。
図17に、上記直流電流の平均値算出の流れを、キャリア周期Bについてフローチャートで示す。ステップ50において、スイッチングの期間が、全ての相の下アームに電流が流れる期間(a’)であるか否かを判定する。期間(a’)でなければ(N)、期間(a’)になるまで待つ。期間(a’)になれば(Y)、ステップ60において、下アーム電流を検出する。また、ステップ70において、キャリア周期Aのスイッチング(b),(c)の時間データを保存先から取り込む。また、ステップ75において、キャリア周期Cでの算出のために、キャリア周期Bのスイッチング(b),(c)の時間データを保存する。そして、ステップ80において、これら電流、時間により平均電流が算出される。ステップ90においては、上記電流に基づいて、次のキャリア周期Cのスイッチングを決定するために、PWM変調演算が開始されキャリア周期B内で完了する。
これにより、下アームスイッチング素子がONするタイミングと電流検出器により電流値を検出するタイミングとの関連により、直流電流の平均値算出精度を向上できる。
(実施の形態8)
図18に、本発明の実施の形態8に係る直流電流の平均値算出の流れを示す。図16との違いは、一つ前のキャリア周期の電流と当該キャリア周期の電流より、平均電流が算出される点である。一例として、一つ前のキャリア周期の電流と当該キャリア周期の電流とを平均する。これにより、キャリア周期内で変化してゆく電流を平均することで、平均値算出精度を向上させることができる。一つ前のキャリア周期の電流と当該キャリア周期の電流とにそれぞれ重みを持たしても良い。
(実施の形態9)
図19に、キャリア周期Aからキャリア周期Bに渡る下アーム電流を示す。U相の相電流iU、V相の相電流iV、W相の相電流iWともに、キャリア周期A後半からキャリア周期B前半に渡り連続して流れている。この連続した電流の中央部分は過渡変動がなく、
安定している。
そのため、キャリア周期A終点近傍β、キャリア周期B始点近傍γで下アームの電流値を検出することにより、即ち、キャリア周期の始点近傍もしくは終点近傍のタイミングで下アームの電流値を検出することにより、過渡変動による電流検出値の誤差を防止し、平均値算出の精度を向上することができる。
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10に係るインバータ装置の電気回路図を、図20に示す。実施の形態3のインバータ装置22(図10)もしくは実施の形態5のインバータ装置23(図13)におけるシャント抵抗16を削除したものである。実施の形態3、実施の形態5の例においては、2つの相電流即ちU相の相電流iU及びW相の相電流iWの値が分かれば、直流電流の平均値を算出できる。そのため、直流電流の平均値算出のみに関しては、2つのシャント抵抗即ちU相用シャント抵抗15、W相用シャント抵抗17のみで良い。但し、電流検出器は、2つのみであるので、検出可能な位相の期間は限定される。
図2において検出可能な期間を考察すると、U相端子電圧41が最大でW相端子電圧43が最小、またはW相端子電圧43が最大でU相端子電圧41が最小の期間である。瞬時電力は一定である。そのため、この期間において直流電流の平均値を算出することができる。
従って、電流検出器の個数を減らし、インバータ装置の小型化に寄与することができる。また、この期間の位相幅はそれぞれで60度である。従って、位相幅60度に渡り直流電流の平均値を算出することにより、精度を高めることができる。
尚、上記実施の形態において、V相のシャント抵抗16が無い場合を示したが、他相のシャント抵抗でも、検出可能な期間が変わるのみであり問題はない。また、図2における時間αにおいては、下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間は無い。そして、下アームスイッチング素子のうち1つのみZがONしている時間がある。そのため、このタイミングのみで直流電流の平均値算出を行うとすれば、W相用シャント抵抗17のみで良い。
(実施の形態11)
電流値と時間の積を、キャリア周期内の前半と後半両方で求める代わりに、前半もしくは後半のみで求め、キャリア周期の半分の時間で割っても良い。これにより、制御回路を構成するマイコンの演算回数が減り負担を軽減できる。また、複数のキャリア周期に渡り直流電流の平均値を算出すれば、電流検出誤差等をキャンセルし、平均値の精度を向上させることができる。
(実施の形態12)
図21に、位相とU相の相電流(iU)51、V相の相電流(iV)52、W相の相電流(iW)53との関連を示す。位相による電流変化が位相幅360度で一巡する。また、これらの相電流は、図8に示す如く、直流電流に現れる。そのため、インバータ装置20、21、22,23において、位相幅360度毎に直流電流の平均値を算出することにより、トルク変動等負荷に起因する位相に関連した平均電流変化を一巡させて、正確な平均値を得られる。
センサレスDCブラシレスモータ等磁石回転子を有するモータにおいては、位相幅360度と磁石回転子の1回転とは、磁石回転子の極数により、必ずしも一致しない。そのため、磁石回転子即ちモータの1回転に渡り直流電流の平均値を算出することにより、モー
タの1回転に渡るトルク変動等による電流変動も含めた正確な直流電流平均値を得られる。
3相は平衡しているので、位相幅360度において、1相分の直流電流平均値の3倍は、3相分の直流電流平均値に等しくなる。従って、1相分の直流電流平均値だけを算出すれば、3相分の直流電流平均値を算出できるので、図8に示されるような相電流の特定の相電流に関して(図8では、iUもしくはiW)、位相幅360度に渡り算出すればよい。そのため、直流電流平均値算出が容易になる。
(実施の形態13)
図22は、本発明のインバータ装置を圧縮機に一体に構成し、空調装置に適用して車両に搭載した一例を示す。インバータ装置一体型電動圧縮機61及び室外熱交換器63、室外ファン62が、車両60の前方のエンジンルームに搭載される。一方、車両室内には室内送風ファン65、室内熱交換器67、エアコンコントローラ64が配置されている。空気導入口66から車外空気を吸込み、室内熱交換器67で熱交換した空気を車室内に吹き出す。
車両、特に電気自動車やハイブリッドカーにおいては、走行性能確保、搭載性の面から、車両用空調装置にも小型軽量が求められ、その中でも重量があり、しかも狭いエンジンルーム内やその他のスペースに取り付けられる電動圧縮機の小型軽量化は重要課題である。
本発明のインバータ装置は、上記各実施の形態に示す構成によって小型化ができ、圧縮機に一体に搭載すれば圧縮機自体の小型化が可能である。従って、本発明のインバータ装置は、これらの車両に用いる空調装置や一般の空調装置用として大変好適である。
尚、上記各実施の形態において、負荷としてモータの例を示したがトランスなどにも適用できる。また、モータを特定していないが、誘導モータ、センサレスDCブラシレスモータ、リラクタンスモータ等いずれでもよい。PWM変調は3相変調について説明したが、2相変調でも同様に適用できる。また、正弦波駆動方式について説明したが、120度通電方式等にも適用できる。電流検出器は、シャント抵抗に限らず、瞬時ピーク電流が検出できるものであれば良い。直流電流が直流電源とインバータ回路との間に流れる時間と、スイッチング素子のON時間とは等しいとしたが、デッドタイム、スイッチング素子、ダイオードの動作時間などにより若干異なる。そのため、これらの要因により補正するようにしても良い。
以上のように、本発明にかかるインバータ装置は、積分回路(抵抗とコンデンサ)、A/Dポート(制御回路内マイコンの平均電流入力用)を設けることなく、高い精度で直流電流の平均値を算出できる。また、小型で信頼性が高いので、各種民生用製品、各種産業用機器、各種移動体用機器に適用できる。負荷としてモータ以外の交流機器にも適用可能である。
本発明の実施の形態1に係るインバータ装置の電気回路図 同正弦波駆動用インバータ装置の各相出力のDuty特性図 同キャリア周期内におけるスイッチングのタイミングチャート 図3の期間(a)における電流経路を示す電気回路図 図3の期間(b)における電流経路を示す電気回路図 図3の期間(c)における電流経路を示す電気回路図 図3の期間(d)における電流経路を示す電気回路図 本発明の実施の形態1に係るインバータ装置のキャリア周期内における直流電流図 本発明の実施の形態2に係るインバータ装置の電気回路図 本発明の実施の形態3に係るインバータ装置の電気回路図 同キャリア周期内における下アームの電流特性図 本発明の実施の形態4に係るキャリア周期内における直流電流変化の特性図 本発明の実施の形態5に係るインバータ装置の電気回路図 本発明の実施の形態6に係る直流電流の平均値算出の流れを示す説明図 同直流電流の平均値算出の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態7に係る直流電流の平均値算出の流れを示す説明図 同直流電流の平均値算出の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態8に係る直流電流の平均値算出の流れを示す説明図 本発明の実施の形態9に係る電流検出のタイミングを示す説明図 本発明の実施の形態10に係るインバータ装置の電気回路図 本発明の実施の形態12に係る位相と各相電流波形の特性図 本発明の実施の形態13に係るインバータ装置を搭載した車両の模式図 従来の直流電源との間に電流検出器を備えたインバータ装置の電気回路図 従来のモータとの間に電流検出器を備えたインバータ装置の電気回路図 従来の下アームに電流検出器を備えたインバータ装置の電気回路図
符号の説明
1 バッテリー
2 スイッチング素子
3 ダイオード
4,5,7,10,14 制御回路
6 電流センサ
8 U相電流センサ
9 W相電流センサ
15 U相下アームの電流検出用シャント抵抗
16 V相下アームの電流検出用シャント抵抗
17 W相下アームの電流検出用シャント抵抗
20,21,22,23,24 インバータ装置
30,31 モータ
37 インバータ回路
60 車両

Claims (24)

  1. 直流電源に接続される上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子によりPWM変調して交流電流を負荷へ出力するインバータ回路と、前記出力電流を検出する電流検出器を備えたインバータ装置において、上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と前記電流検出器により検出される当該相の電流値との積、及び、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と前記電流検出器により検出される当該相の電流値との積とに基づいて、前記直流電源と前記インバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出するインバータ装置。
  2. 前記電流検出器は、前記直流電源と前記インバータ回路との間に備えられ、上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に前記電流検出器により検出される電流値との積、及び、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に前記電流検出器により検出される電流値との積とに基づいて、前記直流電源と前記インバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出する請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記電流検出器は、前記インバータ回路と前記負荷との間に備えられ、上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に当該相の前記電流検出器により検出される電流値との積、及び、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に当該相の前記電流検出器により検出される電流値との積とに基づいて、前記直流電源と前記インバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出する請求項1に記載のインバータ装置。
  4. 上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、それぞれ置き換えた請求項2または請求項3に記載のインバータ装置。
  5. 直流電源に接続される上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子によりPWM変調して交流電流を負荷へ出力するインバータ回路と、前記出力電流を検出する電流検
    出器を備えたインバータ装置において、前記電流検出器は、前記下アームスイッチング素子と前記直流電源との間に備えられ、前記下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と当該時間に当該相の前記電流検出器により検出される電流値との積、及び、前記下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間と当該時間に前記電流検出器により検出される当該2相の電流値の和または当該2相以外の相の電流値との積とに基づいて、前記直流電源と前記インバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出するインバータ装置
  6. 下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間に、それぞれ置き換えた請求項5に記載のインバータ装置。
  7. スイッチング素子のON期間中央のタイミングで電流検出器により電流値を検出する請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  8. 直流電源に接続される上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子によりPWM変調して交流電流を負荷へ出力するインバータ回路と、前記出力電流を検出する電流検出器を備えたインバータ装置において、前記電流検出器は、前記下アームスイッチング素子と前記直流電源との間に備えられ、前記下アームスイッチング素子全てがONしている期間に前記電流検出器により電流を検出し、前記下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間と前記電流検出器により検出される当該相の電流値との積、及び、前記下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間と前記電流検出器により検出される当該2相の電流値の和または当該2相以外の相の電流値との積とに基づいて、前記直流電源と前記インバータ回路との間に流れる直流電流の平均値を算出するインバータ装置
  9. 前記下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間及び前記下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を定めるキャリア周期と同一のキャリア周期において、前記電流検出器により電流値を検出する請求項8に記載のインバータ装置。
  10. 前記下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間及び前記下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を定めるキャリア周期とは異なるキャリア周期において、前記電流検出器により電流値を検出する請求項8に記載のインバータ装置。
  11. 前記下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間及び前記下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を定めるキャリア周期と同一のキャリア周期及び異なるキャリア周期において、前記電流検出器により電流値を検出する請求項8に記載のインバータ装置。
  12. キャリア周期の始点近傍もしくは終点近傍のタイミングで前記電流検出器により電流値を検出する請求項8から請求項11のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  13. 下アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間に、下アームスイッチング素子のうち2つのみがONしている時間を上アームスイッチング素子のうち1つのみがONしている時間に、
    それぞれ置き換えた請求項8から請求項12のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  14. 前記電流検出器は2つの相にのみ備えられる請求項5から請求項13のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  15. 位相幅60度に渡り直流電流の平均値を算出する請求項14に記載のインバータ装置。
  16. キャリア周期単位に直流電流の平均値を算出する請求項1から請求項15のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  17. キャリア周期内において、前半もしくは後半のみに直流電流の平均値を算出する請求項16に記載のインバータ装置。
  18. 複数のキャリア周期に渡り直流電流の平均値を算出する請求項16または請求項17に記載のインバータ装置。
  19. 位相幅360度毎に直流電流の平均値を算出する請求項1から請求項13、請求項16から請求項18のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  20. 特定の1相のみの電流について直流電流の平均値を算出し、その平均値を3倍することにより3相分の平均値とする請求項19に記載のインバータ装置。
  21. 前記負荷をモータとした請求項1から請求項20のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
  22. モータの1回転に渡り直流電流の平均値を算出する請求項21に記載のインバータ装置。

  23. 空調機器用のモータを駆動する請求項21または請求項22に記載のインバータ装置。
  24. 車両に搭載される請求項1から請求項23のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
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