JP2005323414A - モータ駆動装置とそのモータ駆動装置を搭載した電動圧縮機及び車両用空調装置 - Google Patents

モータ駆動装置とそのモータ駆動装置を搭載した電動圧縮機及び車両用空調装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低騒音低振動であるとともに小型軽量で信頼性を向上し、コストアップを抑制したモータ駆動装置を提供すること。
【解決手段】直流電源1とスイッチング回路2の間に設けた電源電流を検出する電流センサ6を、固定子巻線4の電流検出にも用いて磁石回転子5の位置検出を行う構成とするもので、1つの相のキャリア周期内通電期間をシフトして、当該相の固定子巻線4に流れる電流を検出し、他のキャリア周期において他の相の固定子巻線4に流れる電流を検出することにより、2相分の相電流を検出し、永久磁石回転子5の位置を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサレスDCブラシレスモータを駆動するスイッチング回路を備えたモータ駆動装置に関するものである。
従来、この種のモータ駆動装置として120度通電方式がある(例えば、特許文献1参照)。
図17は、従来の120度通電駆動用モータ駆動装置の電気回路図である。図17において、モータ駆動装置111の動作を次に示す。位相シフト回路127、比較回路128により、固定子巻線124の電圧から磁石回転子5の位置検出が行われ、電流センサ126は、電源電流を検出して消費電力算出やスイッチング素子保護等を行うため備えられている。もって、制御回路129は、電流センサ126、比較回路128等からの信号に基づいてスイッチング素子122を制御し、バッテリー121からの直流電圧をスイッチングすることにより、交流電流を、固定子巻線124と磁石回転子125から成るセンサレスDCブラシレスモータへ出力し駆動する。ダイオード123は、固定子巻線124からの電流の還流ルートを形成する。しかし、この方法では磁界変化が60度間隔(通電が60度間隔)のため、モータのトルク変動が大きい。
一方、連続した回転磁界により永久磁石回転子を駆動してトルク変動を小さくする方法として、正弦波駆動方式がある(例えば、特許文献2参照)。
図18は、従来の相電流検出用電流センサを備えた正弦波駆動用モータ駆動装置の電気回路図である。図18において、モータ駆動装置117の動作を次に示す。図17に比べ、比較回路128及び位相シフト回路127は設けられず、固定子巻線124の電流から磁石回転子125の位置検出を行うためのU相電流検出用電流センサ130、及びW相電流検出用電流センサ131が備えられる。制御回路129は、上記2個の電流センサからの2相分の電流値により残りの1相の電流を演算し(電流センサは2個必要であるが、U相、V相、及びW相のうちどの2相でも良い)、磁石回転子125の位置検出を行い、電流センサ126等からの信号に基づいてスイッチング素子122を制御し、バッテリー121からの直流電圧をスイッチングすることにより、正弦波状の交流電流を、固定子巻線124と磁石回転子125から成るセンサレスDCブラシレスモータへ出力する。ダイオード123は、固定子巻線124からの電流の還流ルートを形成する。
特開平8−163891号公報 特開2000−333465号公報
このようなモータ駆動装置により駆動される電動圧縮機において、車両用空調装置、特に電気自動車においては低騒音低振動であることが大変重要になる。すなわち、電気自動車はエンジンが無いため静粛性が大変高い(ハイブリッド電気自動車においては、エンジンを起動せずモータで走行している場合が同様である)。更に停車中においては、バッテリー電源により電動圧縮機を駆動することが可能で、この場合は、走行による騒音振動も無いので、電動圧縮機の騒音振動が目立つこととなる。
また、車両への搭載性や走行性能確保の面からは、電動圧縮機及びそのモータ駆動装置
は小型軽量が要望されている。
しかしながら、従来の120度通電方式の場合、磁界変化が60度間隔(通電が60度間隔)のためモータにトルク変動があり、それが騒音振動の原因となっていた。
一方、正弦波電流を出力する正弦波駆動のモータ駆動装置を用いれば、上述したようにトルク変動が小さくなり低騒音低振動となる。しかしながら、図18に示す従来の構成では、磁石回転子の位置検出を行うために、2個の電流センサが必要であり、モータ駆動装置として小型軽量化を進める上での阻害要因になると共に、コストアップの要因になる。また、相ごとに設ける電流センサーでは電気絶縁のためにホール素子を用いたセンサを用いる必要があり、ホール素子周辺回路、基板等必要であり、センサーの小型化が難しく、部品点数が多いという課題を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、低騒音低振動であるとともに小型軽量で信頼性を向上し、コストアップを抑制したモータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のモータ駆動装置は、直流電源とスイッチング回路の間に設けた電源電流を検出する電流センサを、固定子巻線の電流検出にも用いて磁石回転子の位置検出を行うものである。この電流検出においては、1つの相のキャリア周期内通電期間をシフトすることにより、当該相の固定子巻線に流れる電流を検出し、他のキャリア周期において他の相の固定子巻線に流れる電流を検出するものである。これにより、2相分の相電流を検出し、永久磁石回転子の位置を判定することができる。
上記構成によって、2個の相電流検出用電流センサを追加することなく正弦波駆動が可能となり、また、従来の120度通電における位相シフト回路及び比較回路も不要となり構成部品を減少してコストを抑制することができ、低騒音低振動であるとともに小型軽量で且つ信頼性の高いモータ駆動装置が得られる。
また、このモータ駆動装置を適用することで、低騒音低振動で小型化した電動圧縮機が得られ、更に、この電動圧縮機を用いて車両用空調装置の静粛性を向上することができる。
本発明のモータ駆動装置は、2個の相電流検出用電流センサを設けることなく、位置検出が正確な正弦波駆動が可能であるため、トルク変動が小さく低騒音低振動であるとともに、小型軽量で且つ信頼性を向上することができ、特に静粛性を必要とする電動圧縮機等に適用することができる。
第1の発明は、直流電源とスイッチング回路の間に設けた電源電流を検出する電流センサを、固定子巻線の電流検出にも用いて磁石回転子の位置検出を行う。この電流検出においては、1つの相のキャリア周期内通電期間をシフトすることにより、当該相の固定子巻線に流れる電流を検出し、他のキャリア周期において他の相の固定子巻線に流れる電流を検出する。これにより、永久磁石回転子の位置を判定する。よって、2個の相電流検出用電流センサを追加することなく正弦波駆動が可能となり、また、従来の120度通電における位相シフト回路及び比較回路も不要となり構成部品が減少するので、低騒音低振動であるとともに小型軽量で且つ信頼性の高いモータ駆動装置が得られる。
第2の発明は、第1の発明のモータ駆動装置を、センサレスDCブラシレスモータを備えた電動圧縮機に搭載したものである。これにより、小型で振動に強く、またモータ巻線に横方向長さを短くできる集中巻を採用可能であり、小型で信頼性の高いモータ駆動装置を一体化した電動圧縮機が得られる。
第3の発明は、特に、第2の発明のモータ駆動装置を搭載した電動圧縮機を、車両用空調装置に搭載したものである。これにより、車両用空調装置を低騒音低振動にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるモータ駆動装置の電気回路図である。
図1において、モータ駆動装置20は従来のモータ駆動装置111、117に代わるものである。図1の電気回路図を図17の120度通電駆動用の電気回路図と比較すると、比較回路128、及び位相シフト回路127が削除されている。また、図1の電気回路図を図18の相電流検出用電流センサを備えた正弦波駆動用の電気回路図と比較すると、U相電流検出用電流センサ130、及びW相電流検出用電流センサ131が削除されている。
制御回路7は、電流センサ6からの電流を演算し、磁石回転子5の位置検出を行い、電流センサ6等からの信号に基づいてスイッチング素子2を制御し、バッテリー1からの直流電圧をスイッチングすることにより、正弦波状の交流電流を固定子巻線4と磁石回転子5から成るセンサレスDCブラシレスモータへ出力する。ダイオード3は、固定子巻線124からの電流の還流ルートとなる。
電流センサ6の検出電流値は、制御回路7へ送られ、消費電力算出やスイッチング素子2等の保護のための判断に用いられ、更に磁石回転子5の位置検出に用いられる。
よって、制御回路7は、図17の位相シフト回路127、比較回路128、図18のU相電流検出用電流センサ130、W相電流検出用電流センサ131用の信号入力回路(ハード)を削減でき、プログラムソフト変更のみを行えば良い。
そして、回転数指令信号(図示せず)等に基づいてスイッチング素子2を制御する。電流センサ6としては、ホール素子を用いたセンサ、シャント抵抗等、スイッチング素子2によるスイッチング電流のピークが検出できるものであれば良いが、電流センサ6はプリント基板上に搭載されるため、耐振性の点からはシャント抵抗が望ましい。
従来からある電流センサ6は、スイッチング素子2等を保護するためにスイッチング電流のピークが検出できるようになっているので、そのまま使用できる。また、図1においては、電流センサ6は電源ラインのマイナス側に挿入されているが、電流は同じなのでプラス側でも良い。
このような構成とすることにより、従来に比べて構成部品が減少するため、小型軽量化が図れるとともに、耐振などの信頼性を向上することができる。
次に、本発明の実施の形態1による磁石回転子5の位置検出方法について述べる。
図2は、本発明のモータ駆動装置の正弦波駆動における誘起電圧検出方法を示す概念図であり、U相における相電流と誘起電圧との関連を示す。誘起電圧は、図1に示す磁石回転子5の回転により固定子巻線4に誘起する電圧であるので、磁石回転子5の位置検出に使用することができる。また、図3は、センサレスDCブラシレスモータの電圧電流波形を示す特性図で、センサレスDCブラシレスモータの電圧電流の1相分の一例を示す。
図1における固定子巻線4には、インダクタンスLとともに抵抗Rも存在している。誘起電圧、インダクタンスLの電圧、抵抗Rの電圧の和がモータ駆動装置20からの印加電圧に等しい。誘起電圧をEu、相電流をiu、印加電圧をVuとすると、Vu=Eu+R・iu+Ld・iu/dtであるので(、誘起電圧Euは、Eu=Vu−R・iu−Ld・iu/dtで表される。
図1における制御回路7はスイッチング素子2を制御しているので、印加電圧Vuは既知である。よって、制御回路7のプログラムソフトにインダクタンスLと抵抗Rの値を入力しておけば、相電流iuを検出することで誘起電圧Euを算出できる。
次に、電流センサ6にて磁石回転子5の位置を検出する方法について述べる。
まず、3相変調の波形の特性図を示す。図4は最大変調100%、図5は最大変調50%、図6は最大変調10%におけるそれぞれの波形の特性図で、U相端子電圧41、V相端子電圧42、W相端子電圧43、及び中性点電圧29を示している。3相変調は、変調度が上がるにつれ50%を中心に0%と100%の両方向に伸びている。
次に、図により例を示して説明する。図7は本発明の実施の形態1による相電流検出方法を示す通電タイミングチャートであり、1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U,V,W、下アームスイッチング素子X,Y,Zの通電の一例を示している。この場合、図5の最大変調50%の3相変調において、位相がおおよそ130度での通電である。通電パターンとして、(a),(b),(c),(d)の4パターンがあり、それぞれ図8〜図11に示す。
通電パターン(a)においては、上アームスイッチング素子U,V,W全てがOFF、下アームスイッチング素子X,Y,Z全てがONである。U相電流、V相電流がそれぞれ、下アームスイッチング素子X,Yと並列のダイオードから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、電流センサ6に電流は流れず検出されない。
通電パターン(b)においては、上アームスイッチング素子UがON、下アームスイッチング素子Y、ZがONである。U相電流は、上アームスイッチング素子Uから固定子巻線4へ流れ、V相電流は下アームスイッチング素子Yと並列のダイオードから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、電流センサ6には、U相電流が流れ検出される。
通電パターン(c)においては、上アームスイッチング素子U,VがON、下アームスイッチング素子ZがONである。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U、Vから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、電流センサ6には、W相電流が流れ検出される。
通電パターン(d)においては、上アームスイッチング素子U,V,W全てがON、下アームスイッチング素子X,Y,Z全てがOFFである。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U,Vから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4
から上アームスイッチング素子Wから流れ込んでいる。よって、電流センサ6に電流は流れず検出されない。
上記のようにしてU相電流とW相電流が検出されるので、残りのV相電流は固定子巻線4の中性点において、キルヒホッフの電流の法則を適用することにより求められる。この場合、U相電流は固定子巻線4の中性点へ流れ込む電流であり、W相電流は固定子巻線4の中性点から流れ出る電流なので、V相電流はU相電流とW相電流の差をとれば求められる。
3相変調においては、上記の如く、キャリア周期内の通電パターン(d)の期間において電源電流が流れない(電流センサ6に電流は流れない)。そのため、キャリア周期内で前半と後半の2回に分けて通電されていることになる。これは、キャリア周波数が2倍と同じことになり(キャリア周期が半分)、キャリア騒音が低減される。これにより、更に低騒音低振動が図れる。
以上の電流検出は、キャリアごとに行えるので、キャリア毎に位置検出し、固定子巻線4への出力を調整することができる。よって、120度通電に比較しトルク変動が小さく、低騒音低振動を実現できる。また、起動性が向上する。
上アームスイッチング素子U,V,WのON、OFF状態で電流センサ6により検出できる相電流が決定されることが分かる。1相のみON時はその相の電流、2相ON時は残りの相の電流が検出可能であり、3相ON時及びONの相が無い時は検出不可となる。従って、1キャリア内の上アームスイッチング素子U,V,WのONを確認することで、検出可能な相電流を知ることができる。図7において上アーム各相のON状態を確認すれば良い。
図12〜図14において、このことを用い検出できる電流を検討することができる。図12は、3相変調の最大変調100%の位相毎における上アームの通電を示す特性図である。
図12において、図4の最大変調100%の3相変調における位相30度、45度、60度、75度、90度においての1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U,V,WのON(通電)状態を中央から均等に振り分け表示している。
なお、U相の通電期間を細実線で表わし、W相の通電期間を太実線で表わし、V相の通電期間を中実線で表わしている。さらに、各通電期間の下に矢印で示したU,VはそれぞれU相の電流検出可能期間とV相の電流検出可能期間を示している。
30度においては、図4より、U相変調は75%、W相変調も75%であるので、1キャリア(キャリア周期)を100%として、U相(細線)の変調(通電時間)、W相(太線)の変調(通電時間)ともに75%を中央から均等に振り分け表示している。他の位相も同様である。
30度〜90度としたのは、通電する相は異なるが、この通電時間パターンの繰り返しになっているからである。
同様に、図13に最大変調50%の場合、図14に最大変調10%の場合の位相毎における上アームの通電の特性図を示す。
ここで、図12〜図14の位相30度、90度においては、2相の通電時間が一致して
いるために、電流センサ6による電流検出時間が確保できず、1相分の電流しか検出できない。また、図14の位相45度、60度、75度においては、1相分の電流も検出できない状況になっている。このような場合、前回(前のキャリア周期で)検出された値を再度使用する、推定する等の対処が必要となるが、位置検出が不正確になってしまう。したがって、正弦波駆動の低騒音低振動等の効果が薄れてしまうが、この対応方法を次に示す。
図15は、本発明の実施の形態1による3相変調の相電流検出を示す特性図である。ここで、3相の通電時間のうち、最大通電時間をA、中間の通電時間をB、最小通電時間をCとする。最大通電時間Aと中間の通電時間Bとの差の半分〔(A−B)/2〕をαとする。中間の通電時間Bと最小通電時間Cとの差の半分〔(B−C)/2〕をβとする。また、電流センサ6が電流検出するために必要な最小時間をδとする。
図15(a)は、最大変調10%における位相60度の場合を示している。この場合、α<δ,β<δであり1相分の電流も検出できない。
図15(b)の左側のキャリア周期において、最大通電時間(U相)の通電期間を、α≧δとなるように左にシフトさせている。これにより、キャリア周期の前半において、U相の電流を検出可能となる。シフトする時間は、δから図15(a)におけるαを引いた値以上にすれば良い。
右側の次のキャリア周期において、最小通電時間(V相)の通電期間を、β≧δとなるように右にシフトさせている。これにより、キャリア周期の前半において、V相の電流を検出可能となる。シフトする時間は、δから図15(a)におけるβを引いた値以上にすれば良い。
この2回のキャリア周期により、2相分の電流が検出できるので位置検出が可能となる。常時この方式としても良いし、次のキャリア周期用として決定されたスイッチングにおいて、電流検出が困難で、上記方法で電流検出する必要がある場合、更に次のキャリア周期においても同一のスイッチングにして、上記方法を適用しても良い。
位相60度に特定したが、他の位相45度、75度等においても同様である。位相30度、90度のように、1相分の電流が既に検出出来る場合は、2回のキャリア周期の一方で、もう1相分の電流を検出すればよい。
上記最大通電時間(U相)の通電期間のシフトと最小通電時間(V相)の通電期間のシフトとを同時に行えば、1回のキャリア周期で2相分の電流が検出でき位置検出が可能となるが、当該キャリア周期内での電流変動が大きくなり振動騒音に影響する。
よって、前回検出された値を再度使用する、推定する等の対処を減らすことができ、位置検出が不正確になることを防止できる。これにより、低騒音低振動であるとともに起動性が高く小型軽量で且つ信頼性の高いモータ駆動装置が得られる
(実施の形態2)
図16は、本発明の実施の形態2による車両用モータ駆動装置一体型電動圧縮機の断面図である。図16において、車両への搭載を考慮して小型化を図るために、電動圧縮機40の左側にモータ駆動装置20を密着させて取り付けてある。
金属製筐体32の中には圧縮機構部28、モータ31等が設置されている。冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28(この例ではスクロール式)がモータ31で駆動されることにより、圧縮される。圧縮された冷媒は、モータ31周辺を冷却しながら通過
して吐出口34より吐出される。モータ31の巻線に接続されているターミナル39
は、モータ駆動装置20に接続される。
モータ駆動装置20は電動圧縮機40に取り付けられるように、ケース30を使用している。高温の発熱源となるスイッチング回路部37は、ケース30を介して電動圧縮機40の金属製筐体32に熱を放散し、更に金属製筐体32を介して電動圧縮機40内部の冷媒で冷却するようにしている。
ターミナル39は、スイッチング回路部37の出力部に接続される。接続線36は、バッテリーへの電源線と、エアコンコントローラへの制御用信号線とがある。本実施の形態では、モータ31の巻線に集中巻を採用することにより、分布巻に比べて横方向の長さを短くしている。集中巻はインダクタンスが大きいため、120度通電ではダイオードへの還流時間が長くなり位置検出が困難で制御が難しいが、正弦波駆動では電流により位置検出するので制御可能である。
より振動を低減するためには、正弦波電流がより滑らかになる3相変調を用いるのが好ましい。
このようなモータ駆動装置一体型電動圧縮機は、モータ駆動装置及び本体が小さいこと、振動に強いこと、更には静粛性が高いことが必要な、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載する空調装置用の圧縮機として誠に好適である。
以上のように、本発明にかかるモータ駆動装置は、位置検出が正確な正弦波駆動が可能であるため、低騒音低振動であるとともに起動性が高く、小型軽量で且つ信頼性が高くなるので、電動アシスト自転車等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1によるモータ駆動装置の電気回路図 同モータ駆動装置の正弦波駆動における誘起電圧検出方法を示す概念図 センサレスDCブラシレスモータの電圧電流波形を示す特性図 3相変調の最大変調100%における各相波形の変調を示す特性図 3相変調の最大変調50%における各相波形の変調を示す特性図 3相変調の最大変調10%における各相波形の変調を示す特性図 本発明の実施の形態1による相電流検出方法を示す通電タイミングチャート 同通電パターン(a)における電流経路を示す電気回路図 同通電パターン(b)における電流経路を示す電気回路図 同通電パターン(c)における電流経路を示す電気回路図 同通電パターン(d)における電流経路を示す電気回路図 3相変調の最大変調100%の位相毎における上アームの通電を示す特性図 3相変調の最大変調50%の位相毎における上アームの通電を示す特性図 3相変調の最大変調10%の位相毎における上アームの通電を示す特性図 本発明の実施の形態1による3相変調の相電流検出を示す特性図 本発明の実施の形態2による車両用モータ駆動装置一体型電動圧縮機の断面図 従来の120度通電駆動用モータ駆動装置の電気回路図 従来の相電流検出用電流センサを備えた正弦波駆動用モータ駆動装置の電気回路図
符号の説明
1 バッテリ
2 スイッチング素子
3 ダイオード
4 固定子巻線
5 磁石回転子
6 電流センサ
7 制御回路
20 モータ駆動装置
30 ケース
31 モータ部
40 電動圧縮機

Claims (3)

  1. 直流電源の直流電圧をスイッチングすることにより正弦波状の交流電流をセンサレスDCブラシレスモータへ出力するスイッチング回路と、前記直流電源と前記スイッチング回路間の電流を検出する電流センサとを備え、前記電流センサによって前記センサレスDCブラシレスモータの固定子巻線に流れる電流を検出し、前記センサレスDCブラシレスモータの永久磁石回転子の位置を判定するモータ駆動装置において、1つのキャリア周期内にて1つの相の通電期間をシフトして、前記電流センサにより当該相の固定子巻線に流れる電流を検出し、他のキャリア周期内にて他の相の通電期間をシフトして、当該相の固定子巻線に流れる電流を検出することにより、永久磁石回転子の位置を判定し、前記スイッチング回路のスイッチングを制御するモータ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動装置を備えた電動圧縮機。
  3. 請求項1に記載のモータ駆動装置を備えた電動圧縮機を用いた車両用空調装置。
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