JP4890240B2 - 電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電気機器に関する。
プリンタや複合機等の画像形成装置は、その本体内部に画像を形成するための様々なユニットを備えており、本体内部はカバー部材で覆われている。また、ユニットとしては、画像形成を行う画像形成部や用紙を画像形成部に搬送する用紙搬送路、これらのユニットに電力を供給する中高電圧の電源が挙げられる。
このような画像形成装置には、画像を形成している動作中にカバー部材が開けられた場合でもユーザの安全性を確保するために、カバー部材が開けられる動作に連動してユニットに電源からの電力を供給するための電源配線を切断し、ユニットの動作を停止させるインターロックスイッチが設けられたものがある。
しかし、例えば用紙搬送路上のレジストローラにおいて紙詰まりが発生した際にカバーが開けられ、紙詰まりを解消するために用紙が引き抜かれた場合、レジストローラを回転駆動させるためのモータが回転してしまう。すると、モータには逆起電力が生じ、モータを駆動させる駆動部内には逆起電力による電流が流れ、駆動部が破壊する恐れがある。
これに対し、図1に示すような画像形成装置が知られている(特許文献1)。図1の画像形成装置1は、電源2、インターロックスイッチ3、駆動部4、及び駆動部4により駆動されるモータ5を備える。モータ5は、レジストローラ等の画像形成装置1のユニットを回転させる。駆動部4は、CPU11と、ドライバ12と、スイッチング素子Q1〜Q4と、ダイオードD1〜D4とを含む。特に、CPU11は、カバー部材が開けられインターロックスイッチ3がオフした時、駆動部4内のスイッチング素子Q1〜Q4がオフするように制御する。
特開2006−208502号公報
しかし、特許文献1に係るCPU11は、カバー部材が開けられた場合にスイッチング素子Q1〜Q4をオフさせる制御を行うため、制御が複雑化してしまう。
また、一般的に、駆動部4内のスイッチング素子Q1〜Q4には、図1に示すように、例えばモータ5が急に停止した場合等にモータ5に発生する逆起電力により駆動部4が破壊されることを防止するためのダイオードD1〜D4が並列に接続されている。これにより、電源2から出力される所定電圧が駆動部4側の電源配線V1’に供給されている場合には、逆起電力が駆動部4の耐圧を越えた場合であっても、ダイオードD1,D3は、駆動部4に印加するモータ5からの逆起電力に応じた電圧を所定電圧でクリップさせることができる。そして、逆起電力による電流は、ダイオードD1,D3を流れる。しかし、インターロックスイッチ3がオフして電源配線V1が切断されると、電源2からの所定電圧は駆動部4側の電源配線V1’に供給されなくなる。この状態でモータ5に逆起電力が生じると、ダイオードD1〜D4は、逆起電力を所定電圧でクリップさせることができなくなる。従って、たとえCPU11がスイッチング素子Q1〜Q4をオフさせたとしても、逆起電力が駆動部4の耐圧を越えた場合には、駆動部4は破壊する恐れがある。
そこで、本発明は、電源からの所定電圧が駆動部に供給されていない状態で、モータに逆起電力が生じた場合、駆動部の破壊を容易に防止することができる画像形成装置等の電気機器の提供を目的とする。
発明1に係る電気機器は、電気機器本体と、カバー部材と、インターロックスイッチと、少なくとも1つの第1ダイオードとを備える。電気機器本体は、モータと、モータを駆動させる駆動部と、電源から出力される所定の電圧を駆動部に供給する電源配線とを有する。カバー部材は、電気機器本体の内部を露出させる開姿勢と、電気機器本体の内部を外部から隔てる閉姿勢とを採り得る。インターロックスイッチは、電源配線の途中に設けられており、カバー部材が閉姿勢を採る場合には電源及び駆動部の接続をオンし、カバー部材が開姿勢を採る場合には電源及び駆動部の接続をオフにする。第1ダイオードは、インターロックスイッチに並列に接続されており、電源及び駆動部の接続がオフである場合には駆動部側の電源配線から電源側の電源配線に電流が流れるように、電流の流れる方向を規制する。
この電気機器によると、カバー部材が開いている場合、インターロックスイッチはオフの状態となる。この時、ユーザが不意にモータを回転させたりしてモータを駆動させてしまうと、モータには逆起電力が生じ、駆動部には通常時に流れる電流とは逆の方向(電源配線側)に電流が流れるが、この電流は、オフの状態にあるインターロックスイッチに並列に接続された第1ダイオードを介して電源に流れ込む。このように、インターロックスイッチがオフの状態であっても、駆動部側の電源配線は第1ダイオードを介して電源に接続されているため、駆動部とモータとを接続する出力端子における電圧は、電源からの所定の電圧に近い値にクリップされる。従って、逆起電力による電流が駆動部の耐圧以上流れ込んで駆動部が破壊されることを防ぐことができる。
発明2に係る電気機器は、発明1に係る電気機器であって、駆動部は、スイッチング素子と、第2ダイオードとを含む。スイッチング素子は、オンまたはオフしてモータを駆動させるための駆動信号を生成する。第2ダイオードは、スイッチング素子に並列に接続されている。
これにより、例えばインターロックスイッチがオフしている状態でモータに逆起電力が生じた場合、逆起電力による電流は、駆動部内のスイッチング素子を流れずに第2ダイオードを流れ、第2ダイオードを通じて電源配線側に流れる。従って、モータに逆起電力が生じた場合であっても、駆動部内のスイッチング素子が破壊することを防止することができる。
特に、逆起電力による電流は、第2ダイオードを流れた後第1ダイオードを流れる。これにより、駆動部とモータとを接続する出力端子においてクリップされる電圧の上限値は、ダイオードが1つの場合に比して上がるため、駆動手段の耐圧性が向上する。従って、逆起電力により発生した電流により駆動部が破壊されることをより防ぐことができる。
本発明の電気機器によると、電源からの所定電圧が駆動部に供給されていない状態でモータに逆起電力が生じても、駆動部の破壊を容易に防止するこができる。
(1)構成
図2は、本実施形態に係る電気機器が採用された画像形成装置101の外観図である。この画像形成装置101は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びスキャナ装置としての機能を併せ持つ複合機の機種である。画像形成装置101は、図2及び図4に示すように、原稿カバー102、カバー部材103、本体部104、インターロックスイッチ105、逆起電力防止用ダイオード106(第1ダイオードに相当)及び給紙カセット107を含む。
〔原稿カバー〕
原稿カバー102は、原稿カバー102と対向する本体部104の部分に設けられた原稿載置台(図示せず)に載置された原稿を押さえるためのものであって、原稿載置台に対し開閉自在に本体部104に装着されている。
〔カバー部材〕
カバー部材103は、本体部104の前部に、本体部104に対しカバー部材103の端部103aを回動軸として回動可能に装着されており、本体部104の内部を露出させる開姿勢と、本体部104の内部を外部から隔てる閉姿勢とを採り得る。
また、カバー部材103には、突出部材105aが設けられている。より具体的には、突出部材105aは、図3に示すように、カバー部材103に対し本体部104の内部の方向に突出しており、カバー部材103が閉姿勢を採る場合にインターロックスイッチ105の位置に対応するように、カバー部材103に設けられている。
〔本体部〕
本体部104は、図2に示すように、感光体ドラム111や、用紙搬送路112、レジストローラ113、転写ベルト114及び定着装置115等を含む。感光体ドラム111の表面には、画像データに基づいて静電潜像が形成される。用紙搬送路112は、給紙カセット107内の用紙をレジストローラ113に搬送する。レジストローラ113は、用紙搬送路112から送られてきた用紙を転写ベルト114に送り出すタイミングを制御する。転写ベルト114は、用紙搬送路112から送られてきた用紙に、画像を転写する。定着装置115は、用紙上に転写された画像を定着させる。
また、本実施形態に係る本体部104は、図4に示すように、24V電源121、5V電源122、電源配線R1,R2、GND配線G1,G2、CPU123、モータ駆動部124及びモータ125を備える。
24V電源121及び5V電源122は、例えば画像形成装置101外部の商用電源等から供給される交流電圧を用いて、24V及び5Vの直流電圧をそれぞれ生成する。
電源配線R1は、24V電源121とモータ駆動部124とを接続しており、24V電源121から出力された24Vの直流電圧をモータ駆動部124に供給する。また、電源配線R1は、途中で分岐しており、24Vの直流電圧をその他の負荷にも供給する。ここで、その他の負荷としては、感光体ドラム111の駆動源としてのモータ(図示せず)を駆動させるための駆動部(図示せず)等が挙げられる。電源配線R2は、5V電源122とCPU123とを接続しており、5V電源122から出力された5Vの直流電圧をCPU123に供給する。
GND配線G1は、24Vの直流電圧に対するGNDの配線であって、24V電源121からモータ駆動部124、その他の負荷に向かって伸びている。GND配線G2は、5Vの直流電圧に対するGNDの配線であって、5V電源122からCPU123に向かって伸びている。
CPU123は、電源配線R2を介して5Vの直流電圧が供給されると、転写ベルト114及び定着装置115等の画像形成装置101の各ユニットの制御を行う。
モータ駆動部124は、電源配線R1を介して24Vの直流電圧が供給されると、モータ125を駆動させる。モータ駆動部124は、図5に示すように、CPU124a、ドライバ124b及び出力回路124cを含む。
CPU124aは、ドライバ124bを制御する。より具体的には、CPU124aは、モータ125を駆動するための駆動信号SU,SVを決定し、この駆動信号SU,SVの生成指示などをドライバ124bに出力する。
ドライバ124bは、CPU124aにより決定された駆動信号SU、SVが出力回路124cから出力されるように、出力回路124cにおけるバイポーラトランジスタQ101〜Q104(後述)をオン及びオフさせるためのゲート信号Gu,Gx,Gv,Gyを生成し、出力回路124cに出力する。
出力回路124cは、バイポーラトランジスタQ101〜Q104(スイッチング素子に相当。以下、簡単にトランジスタという)と、各トランジスタQ101〜Q104に並列に接続されたフライホイールダイオードD101〜D104(第2ダイオードに相当)とを含む。トランジスタQ101及びQ102、Q103及びQ104は、それぞれ電源配線R1とGND配線G1との間に直列に接続されている。フライホイールダイオードD101,D103は、トランジスタQ101,Q103をそれぞれ短絡するように接続され、フライホイールダイオードD102,D104は、トランジスタQ102,Q104をそれぞれ短絡するように接続されている。より具体的には、フライホイールダイオードD101,D103は、電源配線R1’側がカソードとなるように接続され、フライホイールダイオードD102,D104は、GND配線G1側がアノードとなるように接続されている。このような構成を有する出力回路124cでは、ドライバ124bから出力されるゲート信号Gu,Gx,Gv,Gyが各トランジスタQ101〜Q104のゲート端子に印加されることでトランジスタQ101〜Q104はオン及びオフし、駆動信号SU,SVが生成される。生成された駆動信号SU,SVは、モータ駆動部124の出力端子NU,NVを経てモータ125に出力される。
モータ125は、レジストローラ113の回転駆動源であって、モータ駆動部124から出力される駆動信号SU,SVに基づいて回転を行う。ここで、本実施形態では、図5に示すように、モータ125は駆動コイル(図示せず)を有した2相モータである場合を例にとる。尚、モータ125の種類としては、ブラシレスモータやセンサレスモータ、直流モータ等が挙げられる。
〔インターロックスイッチ〕
インターロックスイッチ105は、図4に示すように、電源配線R1の途中に設けられており、カバー部材103が採り得る姿勢に伴い24V電源121とモータ駆動部124とを接続及び切断する。
尚、インターロックスイッチ105の種類としては、例えばアクチュエータ及びソレノイドで構成される電磁ロック式やセンサでマグネットの磁場を検知するとオンするマグネット式、直接押下されることでオンする押下式等が挙げられるが、本実施形態では、押下式のインターロックスイッチを用いた場合を例に取る。
即ち、本実施形態では、図3に示すように、カバー部材103が開いた状態から閉じた状態となると、カバー部材103の突出部材105aはインターロックスイッチ105を押下する。これにより、押下されたインターロックスイッチ105はオンして24V電源121とモータ駆動部124とを接続するため、モータ駆動部124には24V電源121から出力された24Vの直流電圧が供給される。逆に、カバー部材103が閉じた状態から開いた状態となると、カバー部材103の突出部105aはインターロックスイッチ105から離れ、インターロックスイッチ105はオフする。すると、24V電源121とモータ駆動部124との接続は切断される。
〔逆起電力防止用ダイオード〕
逆起電力防止用ダイオード106は、図4に示すように、インターロックスイッチ105に並列に接続されており、24V電源121及びモータ駆動部124の接続がオフである場合にはモータ駆動部124側の電源配線R1’から24V電源121側の電源配線R1’’に電流が流れるように、電流の流れる方向を規制する。
より具体的には、逆起電力用防止ダイオード106のアノードはモータ駆動部124側の電源配線R1’に接続され、カソードは24V電源121側の電源配線R1’’に接続されている。そのため、モータ125の駆動コイル(図示せず)に逆起電力が生じ、この逆起電力によりモータ駆動部124の出力端子NU,NVからモータ駆動部124内を経て電源配線R1’に流れた電流は、逆起電力防止用ダイオード106及び24V電源121側の電源配線R1’’を経て24V電源121に流れ込む。
〔給紙カセット〕
給紙カセット107は、用紙を収納可能であって、図2に示すように本体部104の下部に2段設けられている。
(2)動作
次に、本実施形態に係る画像形成装置101の動作を、図6及び7を用いて説明する。尚、図6及び7は、カバー部材103が各姿勢を採る場合の、インターロックスイッチ105の状態及び電流の流れる向きを説明するための図である。図6及び7では、画像形成装置101のうち、本体部104,カバー部材103、インターロックスイッチ105、逆起電力防止ダイオード106,24V電源121、モータ駆動部124の出力回路124c、モータ125、及び各種配線R1,G1を抜き出して表している。
先ず、図6に示すように、カバー部材103が閉じた状態、即ち閉姿勢であるとする。この場合、インターロックスイッチ105は、カバー部材103の突出部材105aにより押下されており、モータ駆動部124側の電源配線R1’と24V電源121側の電源配線R1’’とを接続している。これにより、モータ駆動部124には、24V電源121から出力される24Vの直流電圧が供給される。この状態でモータ125が回転すると、電流は、24V電源121から24V電源121側の電源配線R1’’、インターロックスイッチ105及びモータ駆動部124側の電源配線R1’を経てモータ駆動部124の出力回路124cに流れる。次いで、この電流は、出力回路124c内の上側のトランジスタQ101、モータ125、出力回路124c内の下側のトランジスタQ104及びGND配線G1を経てGNDに流れる(図6の矢印A)。ここで、図6では、トランジスタQ101及びQ104がオンし、トランジスタQ102,Q103がオフしている場合を示している。
また、カバー部材103が閉じておりモータ駆動部124の電源配線R1’には24Vの直流電圧が供給されている際に、例えばモータ125に負荷がかかりモータ125内の駆動コイル(図示せず)に逆起電力が生じたとする。この場合、生じた逆起電力はモータ駆動部124の出力端子NU,NVに印加されるが、モータ駆動部124側の電源配線R1’には24Vの直流電圧が供給されているため、モータ駆動部124の出力端子NU,NVに印加される電圧は、出力回路124c内の上側のフライホイールダイオードD101,D103により24V電源121から出力される電圧に近い値にクリップされる。より具体的には、出力端子NU,NVに印加される電圧は、24Vの直流電圧に、フライホイールダイオードD101,D103のダイオード特性による値を加えたもの(ダイオードを0.7V近似すると、約24.7V)にクリップされる。そして、逆起電力によりモータ駆動部124の出力端子NU,NVを経てモータ駆動部124の出力回路124c内に流れ込んだ電流は、トランジスタQ101〜Q104を流れずにフライホイールダイオードD101,D103を流れた後、インターロックスイッチ105を介して24V電源121に流れ込む。
次いで、画像形成装置101が印字動作を行っている際に、給紙カセット107から送られてきた用紙をレジストローラ113が挟んだ状態で紙詰まりが生じた場合について説明する。そして、画像形成装置101を使用しているユーザは、この紙詰まりを解消すべく、先ずはカバー部材103を開いたとする。
図7に示すように、カバー部材103が開かれた状態、即ち開姿勢となると、カバー部材103の突出部材105aはインターロックスイッチ105から離れる。すると、インターロックスイッチ105はオフする。この場合、24V電源121側の電源配線R1’’とモータ駆動部124側の電源配線R1’とはインターロックスイッチ105により切断された状態となるが、電流がモータ駆動部124の電源配線R1’側から逆起電力防止ダイオード106を通じて24V電源121に通電可能な経路は残った状態となる。尚、本実施形態では、カバー部材103が開かれた場合、モータ駆動部124内のドライバ124bは、ゲート信号Gu,Gx,Gv,Gyの出力を停止する場合を例にとる。即ち、カバー部材103が開かれた場合、モータ駆動部124における出力回路124c内の各トランジスタQ101〜Q104には、ゲート信号Gu,Gx,Gv,Gyが印加されないとする。
次いで、ユーザが、レジストローラ113の箇所で詰まっている紙を取り除く作業を行うべく、詰まった用紙を引っ張り出したとする。
レジストローラ113の箇所で詰まっている用紙がユーザにより引っ張り出されると、レジストローラ113に負荷がかかり、レジストローラ113が回転する。すると、レジストローラ113の回転駆動源であるモータ125も回転し、モータ125内の駆動コイル(図示せず)には逆起電力が発生する。この逆起電力はモータ駆動部124の出力端子NU,NVに印加されるが、モータ駆動部124の出力端子NU,NVはフライホイールダイオードD101,D103を介して電源配線R1’に接続されており、モータ駆動部124側の電源配線R1’は逆起電力防止ダイオード106を介して24V電源121側の電源配線R1’’に接続されているため、モータ駆動部124の出力端子NU,NVに印加される電圧は、24V電源121から出力される電圧に近い値にクリップされる。より具体的には、出力端子NU,NVに印加される電圧は、24Vの直流電圧に、逆起電力防止ダイオード106及びフライホイールダイオードD101,D103のダイオード特性による値を加えたもの(ダイオードを0.7V近似すると、約25.4V)にクリップされる。そして、逆起電力による電流は、トランジスタQ101〜Q104を流れずに、モータ駆動部124の出力端子NU,NV、出力回路124c内の上側のフライホイールダイオードD101,D103、電源配線R1’、逆起電力防止ダイオード106及び24V電源121側の電源配線R1’’を通じて24V電源121に流れる(図7の矢印B)。これにより、トランジスタQ101〜Q104の耐圧以上の逆起電力が生じることによりトランジスタQ101〜Q104が破壊される現象が抑制される。
また、モータ駆動部124側の電源配線R1’が逆起電力防止ダイオード106を通じて24V電源121に接続されているため、電源配線R1’に印加される電圧は、24Vの直流電圧に逆起電力防止ダイオード106のダイオード特性による値を加えたもの(ダイオードを0.7V近似すると、約24.7V)にクリップされる。従って、電源配線R1’を通じてモータ駆動部124に供給される電圧が逆起電力を受けて上昇する現象は、生じにくくなる。
(3)効果
本実施形態に係る画像形成装置101によると、カバー部材103が開いている場合、インターロックスイッチ105はオフの状態となる。この時、ユーザがレジストローラ113に詰まった用紙を取り除くなどにより不意にモータ125を回転させ駆動させてしまった場合、モータ125には逆起電力が生じ、モータ駆動部124には通常時に流れる電流とは逆の方向(即ち電源配線R1’側)に電流が流れる。しかし、この電流は、オフの状態にあるインターロックスイッチ105に並列に接続された逆起電力防止ダイオード106を流れ、24V電源121に流れ込む。このように、インターロックスイッチ105がオフの状態であっても、モータ駆動部124側の電源配線R1’は逆起電力防止ダイオード106を介して24V電源121に接続されているため、モータ駆動部124の出力端子NU,NVに印加される電圧は、24V電源121から出力される電圧に近い値にクリップされる。そして、逆起電力による電流は、モータ駆動部124における出力回路124c内のトランジスタQ101〜Q104を流れずに、出力端子NU,NV、出力回路124c内の上側のフライホイールダイオードD101,D103、電源配線R1’及び逆起電力防止ダイオード106を通じて24V電源121に流れ込む。従って、逆起電力による電流がモータ駆動部124の耐圧以上に流れ込み、モータ駆動部124内の特にトランジスタQ101〜Q104が破壊されることを防ぐことができる。
また、モータ駆動部124側の電源配線R1’は逆起電力防止ダイオード106を通じて24V電源121に接続されているため、電源配線R1’を通じてモータ駆動部124に供給される電圧が逆起電力の影響を受けて上昇する現象は、生じにくくなる。
特に、モータ駆動部124は、オンまたはオフして駆動信号SU,SVを生成するトランジスタQ101〜Q104と、トランジスタQ101〜Q104に並列に接続されたフライホイールダイオードD101〜D104とを含む。従って、逆起電力による電流は、フライホイールダイオードD101,D103を通過した後逆起電力防止ダイオード106を通過する。これにより、出力端子NU,NVにおいてクリップされる電圧の上限値は、ダイオードが1つの場合に比して上がるため、モータ駆動部124の耐圧性が向上する。従って、逆起電力により発生した電流によりモータ駆動部124が破壊されることをより防ぐことができる。
<その他の実施形態>
(a)上記実施形態では、逆起電力防止用ダイオード106が1つ設けられた場合について説明したが、これに限定されない。逆起電力防止用ダイオードは、例えば2つや3つ設けられても良い。図8は、逆起電力防止用ダイオードが2つ設けられた場合の画像形成装置の本体部204内部の構成を示す。図8のように、逆起電力防止用ダイオード206a,206bが複数設けられた場合、仮にいずれか1つの逆起電力防止用ダイオード(例えば逆起電力防止用ダイオード206a)が破損した場合であっても、もう1つの逆起電力防止用ダイオード(例えば逆起電力防止用ダイオード206b)が破損しておらずダイオード特性を有していれば、モータ駆動部224の出力端子に印加される電圧を、24V電源221から出力される電圧に近い値にクリップすることができる。従って、逆起電力防止用ダイオードを複数設ける程、逆起電力防止用ダイオードが1つ設けられた場合に比して、安全性が高まる。
尚、図8中の本体部204の構成のうち、逆起電力防止用ダイオード206a,206b、モータ駆動部224、モータ駆動部24側の電源配線R11’以外のその他の構成については、上記実施形態で同じ名称を付して示した図4に係る24V電源121、5V電源122、CPU123、モータ125、レジストローラ113、インターロックスイッチ105、電源配線R1,R2,R1’’及びGND配線G1,G2と同様の構成を有するため、詳細な説明を省略する。
(b)上記実施形態では、カバー部材103が開かれた場合、モータ駆動部124内のドライバ124bは、出力回路124c内の各トランジスタQ101〜Q104へのゲート信号Gu,Gx,Gv,Gyの出力を停止すると説明したが、これに限定されない。ドライバ124bは、各トランジスタQ101〜Q104をオフにするためのゲート信号Gu,Gx,Gv,Gyを出力してもよい。
(c)上記実施形態では、モータ駆動部124に含まれるスイッチング素子がバイポーラトランジスタである場合を例に取り説明したが、スイッチング素子は、バイポーラトランジスタ以外であってもよい。その他の種類としては、MOSトランジスタや、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ等が挙げられる。
(d)上記実施形態では、画像形成装置101の本体部104の前部におけるカバー部材103を例に取り説明したが、これに限定されない。例えば本体部104の側部におけるカバー部材においても、本発明を適用することができる。
本発明の電気機器は、複写機、プリンタ及びファクシミリ装置の各機種や、これらの機能に更にスキャナ機能を併せ持つ複合機の画像形成装置の他、フィニッシャー等に適用できる。即ち、本発明の電気機器は、本体内部を覆うカバー部材を備えていると共に、ユーザの安全性を確保するためにインターロックスイッチが設けられた電気機器であればどのような装置にも適用できる。
従来の画像形成装置の構成を示す図。 本実施形態に係る画像形成装置の外観及び内部構成を模式的に示す図。 本実施形態に係る画像形成装置を上から見た図。 本実施形態に係る本体部内部のモータ駆動部、電源及びモータの接続図。 本実施形態に係るモータ駆動部の内部を詳細に示した図。 本実施形態に係るカバー部材が閉じた状態時に、モータに通電される電流の経路を示した図。 本実施形態に係るカバー部材が開いた状態時に、モータに生じた逆起電力によりモータ駆動部内を流れる電流の経路を示した図。 その他の実施形態(a)に係る画像形成装置の本体部内部のモータ駆動部、電源及びモータの接続図。
符号の説明
101 画像形成装置
103 カバー部材
104 本体部
105 インターロックスイッチ
106 逆起電力防止用ダイオード
113 レジストローラ
124 モータ駆動部
124a CPU
124b ドライバ
124c 出力回路
125 モータ
R1 電源配線
Q101〜Q104 バイポーラトランジスタ
D101〜D104 フライホイールダイオード

Claims (2)

  1. モータと、モータを駆動させる駆動部と、電源から出力される所定の電圧を前記駆動部に供給する電源配線とを有する電気機器本体と、
    前記電気機器本体の内部を露出させる開姿勢と、前記電気機器本体の内部を外部から隔てる閉姿勢とを採り得るカバー部材と、
    前記電源配線の途中に設けられており、前記カバー部材が閉姿勢を採る場合には前記電源及び前記駆動部の接続をオンし、前記カバー部材が開姿勢を採る場合には前記電源及び前記駆動部の接続をオフにするインターロックスイッチと、
    前記インターロックスイッチに並列に接続されており、前記電源及び前記駆動部の接続がオフである場合には前記駆動部側の電源配線から前記電源側の電源配線に電流が流れるように、前記電流の流れる方向を規制する少なくとも1つの第1ダイオードと、
    を備える電気機器。
  2. 前記駆動部は、オンまたはオフして前記モータを駆動させるための駆動信号を生成するスイッチング素子と、前記スイッチング素子に並列に接続された第2ダイオードとを含む、請求項1に記載の電気機器。
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