JP2013041093A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却ファンが正常に動作しているかどうかを検知する。
【解決手段】駆動電圧に応じて回転速度が変化する冷却ファン101と、PWM信号に対応した駆動電圧を冷却ファンに供給するトランジスタTr1と、トランジスタから供給された駆動電圧によって駆動された冷却ファンの駆動電流値を検知する分圧抵抗R1、R2と、分圧抵抗で検知された駆動電流値に基づいて、トランジスタが所定の駆動電圧を冷却ファンに供給するように、トランジスタに出力するPWM信号の出力値を制御するCPU103と、を備え、CPUは、出力値が閾値を超えたPWM信号を出力したときから、一旦、出力値が前記閾値よりも小さいPWM信号を出力し、再度、出力値が前記閾値を超えたPWM信号を出力したときまでの時間から算出された冷却ファンの回転速度に基づいて、冷却ファンの異常を検知する。
【選択図】図2

Description

本発明は、装置の冷却のために冷却ファンを備えた画像形成装置における、冷却ファンの回転異常を検知する検知方法に関する。
従来、画像形成装置に備えられた冷却ファンの故障を検知する場合には、次のような手法が採られていた。すなわち、特許文献1に開示されているように、冷却ファンをファン駆動信号によって停止状態から駆動させ、冷却ファンからの信号線にファンが回転状態であることを示す回転検知信号が出力されるかどうかにより、ファンが正常に動作しているかを判断していた。また、冷却ファンからの信号線が線噛み等によりグランド(GND)とショート(短絡)していた場合には、回転検知信号は正常に検知されない。そのため、信号線が短絡しているかどうかの短絡検知(以下、「短絡検知」と記す)には、次のようなシーケンスを用いて行われていた。すなわち、画像形成装置の電源をオンした後に、ファン駆動信号により冷却ファンを回転させる前に回転検知信号が出力されていないことを確認する。そして、ファン駆動信号により冷却ファンを回転させた後に、冷却ファンからの信号線に回転検知信号が出力されていることを検知することにより、信号線の短絡の有無の判断を行っていた。
特許第2512325号公報
近年、省電力の観点から装置が待機状態の場合には、不要な待機電力を消費しないように、できる限り消費電力を低減させるためにスリープモードを設けている画像形成装置が多い。スリープモードに移行させた場合には、画像形成装置はスリープモードからの復帰動作に関わる機能(例えば、操作パネル)を除き、待機電力低減のため、冷却ファンを含めて全ての機能を停止させている。このようなスリープモードを備えた画像形成装置においても、冷却ファンからの信号線に対する短絡検知は、ファンの停止時及び回転時に回転検知信号を検知することにより行われる。ところで、冷却ファンは、気圧や使用しているファンの種類によっては、その回転が完全に停止するまでに30秒程度かかる場合がある。そのため、スリープモードに移行した直後に、操作パネルからの印刷指示等によりスリープモードからの復帰が行われた場合には、前述の冷却ファンの短絡検知シーケンスを実行すると誤検知が生ずることがある。すなわち、冷却ファンを停止制御している状態であるにもかかわらず、スリープモードに移行した直後で、まだファンが惰性で回転していることにより、回転検知信号が出力され、ファンが回転中であると判断されてしまう。その後、スリープモードからの復帰によりファン駆動信号により再度ファンを駆動させると、回転検知信号が出力される。その結果、ファンの停止時/駆動時の回転検知信号の出力に変化がなく、冷却ファンとの信号線が短絡していると誤検知されてしまうという課題があった。また、回転検知信号は、冷却ファンが回転しているか、停止しているかを通知する信号であるため、ファンが回転している時にその回転が正常であるかどうかについては検知することができないという課題もあった。
本発明はこのような状況のもとでなされたもので、冷却ファンが正常に動作しているかどうかを検知することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
(1)駆動電圧に応じて回転速度が変化するファンと、PWM信号に対応した前記駆動電圧を前記ファンに供給する供給手段と、前記供給手段から供給された前記駆動電圧によって駆動された前記ファンの駆動電流値を検知する検知手段と、前記検知手段で検知された駆動電流値に基づいて、前記供給手段が所定の駆動電圧を前記ファンに供給するように、前記供給手段に出力するPWM信号の出力値を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、出力値が閾値を超えたPWM信号を出力したときから、一旦、出力値が前記閾値よりも小さいPWM信号を出力し、再度、出力値が前記閾値を超えたPWM信号を出力したときまでの時間から算出された前記ファンの回転速度に基づいて、前記ファンの異常を検知する画像形成装置。
本発明によれば、冷却ファンが正常に動作しているかどうかを検知することができる。
実施例のカラー画像形成装置の概略構成を示す図 実施例の冷却ファン制御回路及び冷却ファン駆動回路を示す図 実施例の冷却ファン駆動回路及び冷却ファン制御回路における電圧、電流波形を示す図 実施例の冷却ファンの回転を制御する処理シーケンスを示す図
以下、本発明を実施するための形態について、実施例により詳しく説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
[画像形成装置の概要]
図1は、本実施例の電子写真方式でタンデム型の中間転写ベルトを有するカラー画像形成装置(カラープリンタ)の一例を示す概略構成図である。以下、図1を用いて、電子写真方式のカラー画像形成装置における画像形成部の構成と動作について説明する。この画像形成装置は、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Yと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部1Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部1Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部1Bkの4つの画像形成部(画像形成ユニット)を備える。これら4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkは一定の間隔において一列に配置される。図1において、符号の末尾のa、b、c、dは、それぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)に対応し、以下では、特に必要のない限り、a〜d(又はa、b、c、d)の記載を省略する。更に、その下方に給紙ユニット17が配置され、記録材の搬送パス18が縦に配置され、その上方に定着ユニット16が備えられている。
次に、画像形成部の動作について詳しく説明する。各画像形成部1Y、1M、1C、1Bkには、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)2a、2b、2c、2dが設置されている。各感光ドラム2の周囲には、一次帯電器3、現像装置4、転写ローラ5、ドラムクリーナ装置6がそれぞれ配置されている。一次帯電器3と現像装置4との間の下方には、レーザ露光装置7が設置されている。
各感光ドラム2は、駆動装置(不図示)によって時計回り方向に所定のプロセス速度で回転駆動される。一次帯電器3は、帯電バイアス電源(不図示)から帯電電圧を印加された帯電部材を感光ドラム2に接触させ、その表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。
感光ドラム2下方に配置されるレーザ露光装置7は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応した発光を行うレーザ発光器、ポリゴンレンズ、反射ミラー等で構成されている。感光ドラム2に露光をすることによって、一次帯電器3で帯電された感光ドラム2の表面に画像情報に応じた各色の静電潜像が形成される。各現像装置4a、4b、4c、4dには、それぞれイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーが収納されており、各感光ドラム2上に形成された各静電潜像に各色のトナーを付着させることでトナー像として現像(可視像化)される。
転写ローラ5は、一次転写部32にて中間転写ベルト8を介して感光ドラム2に当接可能に配置されている。各感光ドラム2上のトナー像を順次、中間転写ベルト8上に転写し重ね合わせることでトナー像は転写される。ドラムクリーナ装置6は、クリーニングブレード等で構成され、感光ドラム2上の一次転写時の残留した転写残トナーを、感光ドラム2から掻き落とし、感光ドラムの表面を清掃する。
中間転写ベルト8は、各感光ドラム2の上面側に配置されて、二次転写対向ローラ10とテンションローラ11間に張架されて、矢印A方向に回動される。また、二次転写対向ローラ10は、二次転写部34において、中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ12と当接可能に配置されている。中間転写ベルト8に転写された画像は、二次転写部34において、給紙ユニット17から搬送された記録材P上に転写される。テンションローラ11の近傍で、中間転写ベルト8の外側には、中間転写ベルト8の表面に残った転写残トナーを除去して回収するベルトクリーニング装置(不図示)が設置されている。以上に示したプロセスにより、各トナーによる画像形成が行われる。そして、記録材上に形成された画像は、定着ユニット16によって、画像定着が行われる。
画像形成装置には、商用交流電源を入力し、交流を直流に変換するための電源ユニット100が備えられている。画像形成装置が画像形成を行う場合には、電力消費量が300〜400W程度まで増大するため、電源ユニット100の発熱量も増加し、ファンによる冷却が必要となる。また、画像形成装置は、待機時においては消費電力を抑制するためにスリープモードへと移行する。スリープモード時には、不図示の操作部の画像形成装置をスリープモードから復帰させるスタンバイボタンや、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータ等からの印刷ジョブを受信するデータ受信部を除き、画像形成装置は全ての機能を停止している。その結果、スリープモードにおいては、電源ユニット100の消費電力は1W程度と極めて小さい消費電力となるため、自然空冷のみで動作が可能である。従って、冷却ファン101は、画像形成装置が画像形成時には駆動されて、電源ユニット100の冷却を行うが、スリープモード時には駆動を停止し、電源ユニット100の冷却は行わない。
[冷却ファン制御回路の概要]
次に、図2の冷却ファン駆動回路及び冷却ファン制御回路の回路図を用いて、冷却ファン101の制御について説明する。図2において、冷却ファン制御回路を実装した制御基板102と冷却ファン駆動回路を実装した冷却ファン101は、電源線とGND線を介して接続されている。制御基板102には、冷却ファン101への駆動電圧を制御するCPU103、CPU103からのPWM信号に応じた駆動電圧を出力するトランジスタTr1を含む定電圧回路、駆動電圧を分圧してCPU103に入力する分圧抵抗R1、R2が実装されている。また、CPU103は内部に不図示の記憶部を有し、記憶部はCPU103が実行するプログラムやテーブルデータを格納したROMや、画像形成装置を制御するための制御データや演算結果等が一時的に保存されるRAMから構成される。更に、CPU103は、時間計測を行うタイマ機能を備えている。
本実施例においては、CPU103は、冷却ファン駆動の要否を判断し、ファン駆動時には正しい回転速度で駆動されるように、冷却ファン101の駆動電圧を制御する。そのため、CPU103は、画像形成動作のモードに対応した冷却ファン101の回転速度テーブルを備えており、更に、冷却ファン101に供給される駆動電圧とファン回転速度を対応付けた電圧・速度テーブルを予めCPU103内部の記憶部に備えている。画像形成時には、CPU103は、画像形成の動作モードに対応した冷却ファン101の回転速度を回転速度テーブルから読み出す。
次に、CPU103は、読み出した回転速度に対応したファンの駆動電圧を電圧・速度テーブルから読み出す。そして、CPU103は冷却ファン101の駆動電圧を決定すると、PID制御によるフィードバック制御を開始する。フィードバック制御は、冷却ファン101に対する駆動電圧に対して行われる。具体的には、制御基板102から冷却ファン101には、CPU103から出力されるPWM信号のオンデューティ比率により、0〜24Vの範囲の駆動電圧がトランジスタTr1によって供給される。更に、その駆動電圧は、制御基板102の抵抗R1、R2により分圧され、駆動電圧に比例して、0〜3.3Vの電圧の電圧検知信号として、CPU103に入力される。電圧検知信号として入力されたアナログ信号は、CPU103内部に搭載されたA/Dコンバータによって、駆動電圧に対応した8bitのデジタル値へと変換される。
CPU103は、駆動電圧に対して、PWM信号として出力する電圧ターゲット値をデジタル値として持っている。すなわち、CPU103では、駆動電圧0〜24Vに対して、電圧ターゲット値として、0〜FFの16進数を割り付けている。例えば、12Vの駆動電圧でファンを駆動する場合には、電圧ターゲット値は、CPU103内部では、16進数で7Fと表現され、駆動電圧24Vの場合には、16進数でFFと表現される。そして、CPU103は、電圧ターゲット値と、電圧検知信号を変換して得られた駆動電圧に対応したデジタル値が同じになるように、駆動電圧を変更するためにPWM信号の制御を行う。PWM信号のオンデューティ比率が高くなると、トランジスタTr1がオン状態である比率が上昇するため、冷却ファン101に供給される駆動電圧は上昇する。逆に、PWM信号のオンデューティ比率が低くなると、冷却ファン101に供給される駆動電圧は低下する。CPU103が、PWM信号を用いて、このようなフィードバック制御を行うことにより、制御基板102から冷却ファン101に、安定した所定の駆動電圧が供給される。
図2に示す冷却ファン101は、不図示のファン(羽根)を回転させる第1の相であるL1相、及び第2の相であるL2相の2相からなるモータを備えている。この2相モータは、L1相、L2相の2相を交互に切り替えることによって、永久磁石を備えた不図示のロータを回転させる。そして、図2に示すように、冷却ファン101は、ファン制御IC104、ホール素子IC105、コイルL1a、L1b、L2a、L2b、電界効果トランジスタ(以下、「FET」と略す)Q1、Q2、及び不図示のロータ、ファン等から構成されている。冷却ファン101は、制御基板102から電源線を介して駆動電圧が供給されると、コイルに電流が流れることにより、ロータが回転する。ロータに備えられた永久磁石の位置情報がホール素子IC105からファン制御IC104に出力される。ファン制御IC104はホール素子IC105から入力された永久磁石の位置情報に基づいて、FETのQ1とQ2を交互に駆動させる。具体的には、FETのQ1がオン状態になると、コイルL1a、L1bに電流が流れ、FETのQ2がオン状態になると、コイルL2a、L2bに電流が流れ、Q1とQ2を交互にオン状態にすることにより、冷却ファン101のロータが回転する。
[冷却ファンの駆動周期の検知]
次に、図3(a)の波形図を用いて、冷却ファン101に流れる駆動電流について説明する。図3(a)において、Q1、Q2はFET Q1、Q2のオン・オフ状態を時系列で示した波形図であり、IL1、IL2はそれぞれL1相のコイルL1a、L1b、L2相のコイルL2a、L2bに流れる駆動電流の波形を時系列で示している。そして、Iは制御基板102から冷却ファン101に流れる駆動電流(駆動電流IL1及びIL2の合成電流)の波形を時系列に示している。
冷却ファン101は、L1相、L2相の2相を交互に切り替えることによって、永久磁石を備えたロータを回転させる2相モータで構成されている。このモータ内部において、2つのFET Q1及びQ2のうちの一方、例えばQ1をオンすると、L1相のコイルL1a及びL1bに駆動電流IL1が流れる。図3(a)のIL1に示すように、駆動電流は、駆動初期には、コイルのインダクタンスに阻まれることによって小さいが、通電終了(2相の切り替え)段階では、ロータの磁石が通過することで界磁磁界が小さくなるために、逆起電力が小さくなることで増大する。そして、ロータが回転すると、ロータの永久磁石の位置を検知するホール素子IC105からの磁石の位置情報を示す出力が変化し、ファン制御IC104に入力されることによって、ファン制御IC104は、ロータの位置を検知する。ファン制御IC104は、ロータの回転を検知すると、FETのQ1をオフし、Q2をオンする。これにより、L2相のコイルL2a及びL2bに、図3(a)に示す駆動電流IL2が流れる。そして、ロータの回転に合わせて、ファン制御IC104がFETのQ1、Q2のオン・オフを制御することにより、Q1、Q2は交互にオン・オフ状態を繰り返す。図3(a)の駆動電流Iは、駆動電流IL1とIL2の合成電流であり、制御基板102から冷却ファン101に流れる駆動電流の波形を時系列で示している。図3(a)に示すように、駆動電流Iは、一定の電流量ではなく、L1相及びL2相の駆動切り替え時においては、電流値が増大する特性を示している。
図3(b)は、制御基板102から冷却ファン101へ供給される駆動電流I、駆動電圧V、及びCPU103が冷却ファン101に供給する駆動電圧を制御するPWM信号の波形を時系列で示した図である。図3(b)に示すように、駆動電圧Vが所定の電圧で維持されるように、CPU103は、駆動電流Iの変化に対応して、PID制御によるフィードバック制御によりPWM信号の出力値を変更する。すなわち、CPU103は、駆動電流Iが増大する場合には、駆動電流Iが抵抗R1、R2に流れることにより、CPU103に入力される電圧検知信号の電圧値も高くなる。その結果、CPU103において、電圧検知信号をA/Dコンバータにより変換されて得られたデジタル値に対応した駆動電圧値も、所定の電圧値よりも高くなる。そこで、CPU103は、トランジスタTr1のオン比率を下げて、冷却ファン101へ供給される駆動電圧が減少するように、PID制御によりPWM信号のオンデューティ比率を下げる。逆に、CPU103は、駆動電流Iが減少する場合には、トランジスタTr1のオン比率を上げて、冷却ファン101へ供給される駆動電圧が増加するように、PID制御によりPWM信号のオンデューティ比率を上げるように、フィードバック制御を行う。
CPU103は、冷却ファン101の駆動周期を算出するために、PWM信号の出力値に対して、駆動周期の検知を開始する閾値(図3(b)の出力変化検出閾値)を定めている。この閾値は、駆動電圧に対して、定常的に流れる駆動電流値に対応したPWM信号の出力値と、L1相及びL2相の切り替え時に生ずる最大駆動電流値に対するPWM信号の出力値との間に設けられている。そして、閾値を超える出力値のPWM信号を出力した時から、一旦、閾値よりも小さい出力値のPWM信号を出力し、再度、閾値を超える出力値のPWM信号を出力する時までの時間幅の測定により、冷却ファン101の駆動周期が算出できる。ここで算出された駆動周期は、冷却ファン101の回転周期の2分の1(半周期分)に相当する時間であり、2倍することにより、測定時のファンの回転周期(1周期分)を求めることができる。そして、求められた回転周期の逆数を算出することにより、1秒間当たりのファンの回転速度を求めることができ、更に求められた回転速度を60倍することにより、1分間当たりの回転速度(rpm)を求めることができる。
[冷却ファンの駆動状態の検知]
次に、冷却ファン101の駆動周期の算出結果から、ファン駆動状態を検知する方法について説明する。表1は、CPU103の記憶部に格納されている冷却ファン101の駆動電圧(単位:V(ボルト))とファン回転速度(単位:rpm)との関係を示したテーブルである。
Figure 2013041093
表1は、最大駆動電圧24V、最低駆動電圧12V、24V時の回転速度が3400rpmであるファンを用いた場合の一例を示している。本実施例の構成においては、冷却ファン101の冷却強度として、冷却強度1〜4を定め、各強度に対して、駆動電圧として12V〜24Vまでの4V刻みの電圧を割り当てている。そして、表1には、冷却強度、対応する駆動電圧、それぞれの駆動電圧で駆動された場合の冷却ファン101の回転速度がテーブル形式でまとめられている。冷却ファン101においては、環境やファン内部のコイルインダクタンス、マグネットの磁束密度等の要因によって、その回転速度にバラツキが生じる。その結果、正常に動作している場合においても、ファンの回転速度は一定の範囲内において変動する。そのため、本実施例では、各駆動電圧において、冷却ファン101の駆動周期の算出結果に基づいて算出された回転速度が、表1に示されている回転速度と比べて、±10%以内の誤差の場合には、冷却ファン101は正常回転状態として判断している。逆に、算出された回転速度が、±10%を超える誤差がある場合には、冷却ファン101に異常があると判断する。
表1は、冷却強度ごとに駆動電圧を固定した場合の対応するファンの回転速度を示したテーブルであったのに対して、表2は、冷却強度ごとに、ファンの回転速度を固定した場合の対応する駆動電圧を示したテーブルである。この表2に示すように、各冷却強度におけるファン回転速度を予め決めておき、その回転速度となる駆動電圧で冷却ファン101を制御する形態をとっても良い。
Figure 2013041093
表2を作成するには、冷却ファン101を駆動させる駆動電圧を順次変化させ、各冷却強度において予め定めておいたファン回転速度となった時の駆動電圧を検知することにより、表2の各冷却強度におけるファン駆動電圧を決定できる。なお、表1や表2のテーブル作成は各々の画像形成装置の製造時、ないしは設置時において実行し、CPU103の記憶部に保存しておくことによって、より精度の高い異常検知が可能となる。
また、本実施例の画像形成装置では、記録材の厚さに基づいて画像形成速度を決定し、記録材の坪量が105g/m未満の場合には、プロセス速度が135mm/秒の等速モードを選択し、105g/m以上の場合には67.5mm/秒の半速モードを選択する。更に、本画像形成装置は、スループットを30ppm(page per minute:1分当たりの印刷ページ数)とする通常モードと、5〜20ppmにダウンするダウンシーケンスモードを備えている。そこで、本画像形成装置は、記録材のサイズがLTR(レターサイズ)以上である場合には通常モードを適用し、LTR未満の場合にはダウンシーケンスモードを適用している。その結果、印刷ジョブの種類によって、画像形成装置において発生する熱量が変化するため、本画像形成装置では、ジョブの種類に基づいて、冷却ファン101の冷却強度を決定している。本実施例では、印刷ジョブのプロセス速度が半速モードで、スループットが通常モードの場合には冷却強度1とし、印刷ジョブのプロセス速度が等速モードで、スループットが通常モードの場合には冷却強度2としている。更に、印刷ジョブのプロセス速度が半速モードで、スループットがダウンシーケンスモードの場合には冷却強度3とし、印刷ジョブのプロセス速度が等速モードで、スループットがダウンシーケンスモードの場合には冷却強度4としている。
[冷却ファン制御の処理シーケンス]
次に、CPU103が冷却ファン101を制御する処理シーケンスについて、図4のフローチャートを用いて説明する。図4に示す処理は、CPU103の記憶部に格納された制御プログラムに基づいて、CPU103により実行される。
まず、ステップ1(以下、S1のように記す)では、画像形成装置に対して印刷ジョブが送られると、CPU103は、印刷ジョブの種類によって画像形成装置の動作モードを決定する。このときの印刷ジョブの種類とは、両面/片面印刷、記録材のサイズ、記録材の厚さといったものである。本実施例においては、印刷ジョブの内容が、例えば片面印刷で、記録材のサイズがA4サイズの普通紙であるとする。記録材がA4サイズの普通紙なので、CPU103は、動作モードとして、プロセス速度が等速モード、スループットが通常モードに設定する。S2では、CPU103は、前述した印刷ジョブのプロセス速度、スループットと冷却強度の関係から冷却強度が2であると判断し、表1から冷却強度が2の場合のファン駆動電圧を読み出して、冷却ファン101の駆動電圧が16Vとなるように制御を行う。S3では、CPU103は、プロセス速度が等速モード、スループットが通常モードの動作モードで、A4サイズの普通紙に片面印刷を開始する。そして、それと共に、冷却ファン101を冷却強度2で駆動するために、CPU103は、冷却ファンに16Vの駆動電圧を供給する出力値のPWM信号をトランジスタTr1に出力する。S4では、冷却ファン101が安定駆動すると、CPU103は、冷却ファン101への駆動電流が分圧抵抗R1、R2に流れることにより生成される電圧検出信号に基づいて、冷却ファン101に供給する駆動電圧を制御するPWM信号を出力する。CPU103は、前述したように、閾値を超える出力値のPWM信号を出力すると、CPU103に内蔵したタイマをスタートさせる。CPU103は、その後、一旦、閾値よりも小さい出力値のPWM信号を出力した後に、再度、閾値を超える出力値のPWM信号を出力すると、タイマによる時間測定を停止し、タイマ値を読み出す。そして、CPU103は、前述した方法により、読み出したタイマ値に基づいて、冷却ファン101の回転速度を算出する。S5では、CPU103は、算出した冷却ファン101の回転速度が所定範囲内かどうかを判断する。すなわち、表1より、駆動電圧が16Vの場合のファンの回転速度は2267rpmなので、CPU103は、算出したファンの回転速度が±10%の誤差の範囲内である2040rpm〜2494rpmであれば所定範囲内と判断し、S7に進む。算出したファンの回転速度が2040rpm〜2494rpmの範囲外であれば、CPU103は、冷却ファン101の異常と判断し、S6の処理に進む。S6では、CPU103は、冷却ファン101の異常を報知し、画像形成を終了する。S7では、CPU103は、画像形成が終了したかどうかを判断し、終了していなければS4の処理に戻り、終了していれば処理を終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、冷却ファンが正常に動作しているかどうかを検知することができる。冷却ファンをフィードバック制御によって駆動制御を行い、冷却ファンの駆動電流値の変化に対応したPWM信号の出力値に基づいて、冷却ファンの回転速度を算出するので、算出された回転速度の精度が高く、ファンの動作異常を迅速に検知できる。また、冷却強度に対応した、駆動電圧・回転速度テーブルを記憶部に有しているため、冷却ファンの駆動制御や動作異常の検出を迅速に行うことができる。更に、回転速度の検知に際し、冷却ファン内部で生成される回転検知信号を使用しないので、制御基板と冷却ファンの間に専用の信号線を設ける必要も、信号線の故障検出を行う必要もないため、コストアップせずに信頼性を向上させることができる。
101 冷却ファン
103 CPU
L1、L2 コイル
R1、R2 抵抗
Tr1 トランジスタ

Claims (5)

  1. 駆動電圧に応じて回転速度が変化するファンと、
    PWM信号に対応した前記駆動電圧を前記ファンに供給する供給手段と、
    前記供給手段から供給された前記駆動電圧によって駆動された前記ファンの駆動電流値を検知する検知手段と、
    前記検知手段で検知された駆動電流値に基づいて、前記供給手段が所定の駆動電圧を前記ファンに供給するように、前記供給手段に出力するPWM信号の出力値を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、出力値が閾値を超えたPWM信号を出力したときから、一旦、出力値が前記閾値よりも小さいPWM信号を出力し、再度、出力値が前記閾値を超えたPWM信号を出力したときまでの時間から算出された前記ファンの回転速度に基づいて、前記ファンの異常を検知することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記ファンに供給された駆動電圧と、前記駆動電圧が供給されたときの前記ファンの回転速度とを対応付けたテーブルを記憶した記憶手段を有し、
    前記制御手段は、前記算出されたファンの回転速度が、前記テーブルより読み出された、前記ファンに駆動電圧が供給されたときの回転速度の所定範囲内でなければ、前記ファンは異常であると判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記テーブルは、前記ファンに供給された所定の駆動電圧と、前記所定の駆動電圧が供給されたときの前記ファンの回転速度からなることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記テーブルは、前記ファンが所定の回転速度で駆動されたときに供給された駆動電圧と、前記所定の回転速度からなることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記ファンは、第1の相と第2の相の2相を交互に切り替えることによって、ロータを回転させる2相モータを有し、
    前記閾値は、第1の相及び第2の相の切り替え時に、前記検知手段により検知される最大の駆動電流値に対するPWM信号の出力値と、前記第1の相及び前記第2の相において、前記供給手段より所定の駆動電圧を供給されているときに流れる駆動電流値に対応したPWM信号の出力値との間に設けられた出力値であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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