JP5862341B2 - モータ制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、Hブリッジ構成のモータ駆動回路を駆動してモータを回転制御するモータ駆動制御装置、及び、該モータ制御装置を搭載した画像形成装置に関する。
従来から、モータと複数のトランジスタでHブリッジを構成し、そのトランジスタをPWM(パルス幅変調)信号でオン・オフ制御して、モータを正逆駆動するモータ駆動回路が知られている。このようなモータ駆動回路では、モータの停止時、モータが外部からの何らかの力で強制的に回転した場合、モータに逆起動圧が発生して電源電圧が上昇することにより、電源につながるデバイスにストレスを与え、最悪の場合にはデバイスが破損することがある。例えば、画像形成装置において、JAM紙の処理の際に、ユーザがJAM紙を引っ張ると、紙搬送ローラを介してモータ(紙搬送ローラ駆動モータ)が回転する。この時、モータに逆起電圧が発生して、電源電圧が規定以上に上昇することがある。この電源電圧の上昇によって、電源に繋がるデバイスが破損する。
これに対して、例えば特許文献1には、Hブリッジを構成するモータ駆動回路において、モータに発生する逆起電圧が増加した際に、Hブリッジのグランド側トランジスタをオンにして、モータをブレーキ状態にすることで、電源電圧の上昇を防止することが開示されている。しかしながら、モータが高速回転した場合、モータに発生する逆起電圧も増加する。このような高速回転中に、Hブリッジのグランド側トランジスタをオンにしてモータをブレーキ状態にすると、該グランド側トランジスタに過電流が流れてトランジスタを破損しかねない問題が残る。
本発明が解決する課題は、Hブリッジ構成のモータ駆動回路を駆動してモータを回転制御するモータ制御装置において、モータが外力により強制的に回転した場合、Hブリッジのブレーキ機能によって電源電圧の上昇を防止するとともに、モータの高速回転時にブレーキ状態とすることで、Hブリッジのトランジスタが破損するのを防止することにある。
本発明は、Hブリッジ構成のモータ駆動回路を駆動してモータを回転制御するモータ制御装置において、モータが外力で回転する際の該モータの回転速度を検出する手段と、前記モータの回転速度が所定の閾値以下の場合に、Hブリッジのグランド側のトランジスタをオンして、前記モータが外力で回転することで発生する逆起電圧による電流を前記グランド側トランジスタを通して流して前記モータをブレーキ状態とし、前記モータの回転速度が所定の閾値以上になった場合には、前記Hブリッジのグランド側トランジスタをオフして、前記モータのブレーキ状態を解除する手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、モータが外部からの力で強制的に回転した際に、モータの回転速度が所定の閾値以下の場合にはモータにブレーキをかけるが、モータの回転速度が所定の閾値以上の場合にはモータのブレーキを解除することで、電源電圧の上昇を防止するとともに、Hブリッジを構成するトランジスタの破損を防止することができる。
本モータ制御装置が搭載される画像形成装置の全体構成例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。 モータ制御装置のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態に係るモータ制御装置とその周辺の全体構成例を示す図である。 モータに発生する逆起電圧でモータにブレーキを掛けることを説明する図である。 ジャム紙処理時におけるモータ制御装置の制御部の動作を説明するフローチャートである。 ジャム紙処理時におけるモータ制御電圧生成回路の動作を説明するフローチャートである。 別の実施形態に係るモータ制御装置とその周辺の全体構成例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下では、画像処理装置において、ジャム紙処理の際に、ユーザがジャム紙を除去する時に紙搬送ローラを介してモータ(紙搬送ローラ駆動モータ)が回転して逆起電圧が発生する場合について説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
図1は、画像形成装置の全体構成図の一例を示す。図1において、画像形成装置100は、自動原稿送り装置(ADF)140と、画像読み取り部130、書き込みユニット110、画像形成部120、及び、給紙ユニット150を有する。
ADF140は、原稿給紙台上に積載された原稿を、ADFモータで1枚ずつ画像読み取り部のコンタクトガラス上に搬送し、原稿の画像データを読み取った後にADFモータが原稿を排紙トレイ上に排出する。なお、1つのADFには複数のADFモータが搭載されている。
原稿読み取り部130は、原稿を載置するためのコンタクトガラス11と、光学走査系を有し、光学走査系は、露光ランプ41、第1ミラー42、第2ミラー43、第3ミラー44、レンズ45及びフルカラーCCD46を備える。露光ランプ41及び第1ミラー42は、第1キャリッジに装備され、第1キャリッジは、原稿を読み取る際に、スキャナモータによって一定速度で副走査方向に移動する。第2ミラー43及び第3ミラー44は、第2キャリッジに装備され、第2キャリッジは、原稿を読み取る際に、スキャナモータによって第1キャリッジのほぼ1/2の速度で移動する。そして、第1キャリッジ及び第2キャリッジが移動することによって、原稿の画像面が光学的に走査され、読み取られたデータがレンズによってフルカラーCCD46の受光面に結像され、光電変換される。
次に、フルカラーCCD(又はフルカラーラインCCD)46によって、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色に光電変換された画像データは、不図示の画像処理回路でA/D変換された後に画像処理回路によって各種の画像処理(γ補正、色変換、画像分離、階調補正等)が施される。
ユーザが複写する操作を指示した場合や、画像形成装置100をプリンタとして利用する場合、書き込みユニット110が各色毎に感光体ドラムに潜像を形成する。図では、4つの感光体ユニット13(イエロー用の13y、マゼンダ用の13m、シアン用の13c,ブラック用の13k)が、中間転写ベルト14の搬送方向に沿って並設されている。各感光体ユニット13y,13m,13c,13kには、像担持体であるドラム状の感光体ドラム27y,27m,27c,27kと、感光体ドラム27y,27m,27c,27kを帯電させる帯電装置48y,48m,48c,48k、露光装置47y,47m,47c,47k、現像装置16y,16m,16c,16k及びクリーニング装置49y,49m,49c,49kが設けられている。
露光装置47y,47m,47c,47kは、例えば、図示の例では感光体ドラム27y,27m,27c,27kの軸方向(主走査方向)に配置された発光ダイオード(LED)アレイとレンズアレイからなるLED書込み方式にて露光する。露光装置47y,47m,47c,47kは、各色毎に光電変換された画像データに応じてLEDを発光して感光体ドラム27y,27m,27c,27k上に静電潜像を形成する。現像装置16y,16m,16c,16kは、現像剤を担持して回転する現像ローラが、感光体ドラム27y,27m,27c,27k上に形成された静電潜像をトナーで可視化することで各色毎にトナー像を形成する。
感光体ドラム27y,27m,27c,27kに形成されたトナー像は、感光体ドラム27y,27m,27c,27kと中間転写ベルト14とが接する位置(以下、一次転写位置という)で、中間転写ベルト14上に転写される。感光体ドラム27y,27m,27c,27kには、中間転写ベルト14を介して中間転写ローラ26y,26m,26c,26kが感光体ユニット13y,13m,13c,13kと対にそれぞれ対向配置されている。各中間転写ローラ26y,26m,26c,26kは、それぞれ中間転写ベルト14の内周面に当接され中間転写ベルト14を各感光体の表面に接触させる。中間転写ローラ26y,26m,26c,26kにそれぞれに電圧が印可されることで、感光体ドラム27y,27m,27c,27kのトナー像が中間転写ベルト14に転写されるための中間転写電界が発生する。中間転写電界の作用により、中間転写ベルト14上にトナー画像が形成される。各色のトナー画像は重畳して転写され、フルカラーのトナー画像が中間転写ベルト14に形成される。
全ての色の作像と転写が終了した時点で、中間転写ベルト14とタイミングを合わせて給紙トレイ22から、給紙ロータが記録紙53を給紙し、二次転写部50で中間転写ベルト14から4色同時に記録紙53へトナー像が二次転写される。
記録紙53は、第1トレイ22a、第2トレイ22b、第3トレイ22c、第4トレイ22d、又は、両面ユニット(STMである両面モータで記録紙を反転させる)のいずれかから選択される。各給紙トレイ22a〜22dは、内部に収容された記録紙53を一番上のものから順次送り出す給紙ローラ28、給紙ローラ28によって重送されてしまった複数の記録紙53を個々に分離してから搬送路23に送り出す分離ローラ31を有している。これにより、記録紙53は、搬送路23に向けて搬送開始される。この一連の給紙ローラ28は給紙モータにより駆動されている。
給紙ユニット150は、搬送路23の途中に適宜設けられた複数の搬送ローラ対29等を備えている。給紙モータ(STM)により駆動される搬送ローラ対29は、給紙トレイ22から搬送された記録紙53を後段の搬送ローラ対29、書き込みユニット110の給紙路32に向けて送り出す。給紙路32に送り込まれた記録紙53は、その先端がレジストセンサ51によって検出された後、所定時間が経過すると、レジストローラ33に突き当てられて一端停止する。このレジストローラ33は、レジストモータにより駆動され、挟み込んだ記録紙53を所定のタイミング(副走査有効期間信号(FGATE)に同期して)で二次転写ローラ18の位置まで送り込む。所定のタイミングは、中間転写ベルト14の回転によりフルカラーの重ね合わせトナー画像が二次転写ローラ18の位置まで搬送されたタイミングである。
二次転写ローラ18は、斥力ローラ17と対向配置される。画像形成装置100は、印刷時に二次転写ローラ18を中間転写ベルト14に当接させる。二次転写ローラ18は二次転写モータにより二次転写モータの外周の速度が中間転写ベルト14の表面速度と同じになるよう制御されている。
記録紙53は、中間転写ベルト14から分離器(不図示)により分離された後に、搬送ベルト24によって定着装置19まで搬送され、定着装置19は記録紙53にトナー像を定着させる。片面印刷の場合、定着後の記録紙53は、排紙モータにより駆動される排紙ローラにより排紙トレイ21上に排出される。
図1では、電子写真方式で画像を記録紙53に形成する画像形成装置を例示したが、インク滴を吐出して画像を形成するインクジェット方式、昇華型熱転写方式、ドットインパクト方式の画像形成装置でも、種々のモータが使用される。
図2は、画像形成装置100のハードウェア構成図の一例を示す。画像形成装置100は、例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写機、スキャナ、又は、これらのうち複数の機能を備えたMFP(Multifunction Peripheral)である。
画像形成装置100は、コントローラ80、スキャナエンジン73,プリントエンジン74、PSU(Power Supply Unit)75、及び、操作パネル71を有する。コントローラ80は、バスで相互に接続された、モータ制御装置200、主CPU61、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)62、スキャナ処理部63、プリント処理部64、タイマ65、HDD66、メモリ67、ネットワークI/F68及びFAX I/F69を有する。
操作パネル71は、LCD(Liquid Crystal Display)をタッチパネルと一体に有する。また、操作パネル71に隣接してテンキー、スタートボタン、リセットボタン、アプリ切り替えボタン等を有することが多い。
スキャナエンジン73は、原稿を光学的に読み取る読み取り部であり、図1の画像読み取り部130に対応する。プリントエンジン74は、用紙に画像を印刷する印刷部であり、図1の書き込みユニット110、画像形成部120及び給紙部130に対応する。
主CPU61は、画像形成装置100の全体を統括的に制御する。ASIC62は、スキャナ処理やプリント処理において必要な各種の画像処理を提供する画像処理用途向けのLSIである。DCモータ(DCM)は、給紙モータ、レジストモータ、スキャナモータ、両面モータ、周辺機器のモータ(ADFモータ、フィニッシャ等)の総称であり、モータ制御装置200で制御される。
ASIC62には、DCモータに置き換えられる前にステッピングモータ(STM)を制御していたステッピングコントローラ(STMC)76が変更を加えられることなく搭載されていてもよい。STMC76はASIC62と一体に構成されているので、STMをDCMに置き換えてもSTMC76をDCMCに置き換えることは容易でないが、コントローラ80にモータ制御装置200を搭載することで、STMC76がDCMを制御することが可能になる(例えば、特許文献2参照)。
メモリ67は、CPU61が実行する各種アプリケーションや当該アプリケーションの実行の際に用いられる種々のデータを記憶する。また、HDD66は、画像データ、各種のプログラム、フォントデータ、各種のファイル等を記憶するための不揮発メモリである。HDD66の一部又は全てにSSD(Solid State Drive)を実装してもよい。
なお、ネットワークI/F68はLANに接続されている。ネットワークI/F68は例えばNIC(Network Interface Card)であり、所定のプロトコルにより、画像形成装置100とサーバ等との通信を実現する。また、FAX I/F69は電話回線に接続されている。FAX I/F69は電話回線からのファクシミリデータを復調して画像データを生成し、FAXアプリ44が起動している際はスキャナエンジン73で読み取った画像データをファクシミリ用に処理して変調して電話回線に出力する。また、PSU75は、コントローラ80、操作パネル71、スキャナエンジン73及びプリントエンジン74への電力の供給を制御する。
図3はモータ制御装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。モータ制御装置200はマイコン又はICを実体とし、バスで互いに接続されたCPU201、入出力インターフェイス202、主記憶装置203、補助記憶装置204及びその他回路205を有する。
モータ制御装置200が行う処理は、一部がハード的なその他回路205により受け持たれ、一部がソフト的に処理により受け持たれる。ソフト的な処理は、CPUが補助記憶装置204に記憶されたプログラムを実行することで提供される。このプログラムは、組み込み式として画像形成装置の出荷時に補助記憶装置204に記憶されているが、記憶媒体72に記憶された状態で配布され、記憶媒体I/F70が読み出したプログラムをASIC62からモータ制御装置200の補助記憶装置204に転送してもよい。なお、プログラムは、記録媒体72により配布される他に、不図示のサーバからダウンロードにより配布されてもよい。
主記憶装置203は、RAMなどからなるワークメモリである。補助記憶装置204は、例えばフラッシュメモリで構成されるROMであり、CPU201が実行するプログラムを格納すると共に、必要なテーブルやデータ等を格納する。入出力インターフェイス202は、STMC76からパルスレート信号(又はプロファイルデータ)の入力やエンコーダパルスを受け付け、また、モータ駆動回路にPWM信号やその他の信号(回転方向等)を出力するIOポートである。
以下、本実施形態のモータ制御装置200について説明する。
図4は、本実施形態に係るモータ制御装置200とその周辺の全体構成図を示している。図4において、モータ制御装置200は制御部210とモータ制御電圧生成回路220を有している。例えば、制御部210にソフト的に実現され、モータ制御電圧生成回路220がハード的に実現される。モータ駆動回路300は、紙搬送ローラ駆動モータであるモータ(DCモータ)400と4個のFETなどのトランジスタQ1〜Q4とでHブリッジ回路を構成している。該モータ駆動回路300は電源(直流電源)600から電力の供給を受ける。該電源600の電圧Vddは、通常は例えば24Vである。なお、モータ制御電圧生成回路220も電源600から電力の供給を受けるが、図4では省略してある。
ここで、ジャム紙処理の際に、ユーザがジャム紙を引っ張ることでモータ400が回転した時(すなわち、モータが外力で回転した時)、制御部210とモータ制御電圧生成回路220とが協働して、モータ400の回転速度が所定の閾値以下の場合には、Hブリッジのグランド側のトランジスタ(Q3,Q4)をオンして、モータ400が外力で回転することで発生する逆起電圧による電流を該グランド側トランジスタを通して流してモータ400をブレーキ状態とし、モータ400の回転速度が所定の閾値以上になった場合には、Hブリッジのグランド側トランジスタをオフして、モータ400のブレーキ状態を解除する手段として機能する。
モータ400の回転軸にはエンコーダ500が取り付けられている。該エンコーダ500がモータ400と同期して回転することで、エンコーダ信号(パルス信号)を出力する。エンコーダ信号は2相(A相/B相)からなり、モータ400の回転量、回転速度及び回転方向を検出することができる。なお、エンコーダ500は、モータ400の制御対象物である被回転体に取り付けられることでもよい。
モータ400を回転駆動する通常の動作時、モータ制御装置200の制御部210に対して、モータ400の目標位置/速度、回転方向等の指令信号が与えられる。また、制御部210は、エンコーダ500のエンコーダ信号(パルス信号)を入力し、それをカウントすることでモータ400の実際の回転位置を検出し、位置信号を微分することでモータ400の実際の回転速度を検出する。なお、モータ400の回転速度は、エンコーダ信号のエッジ間隔時間から算出することでもよい。制御部210は、モータ400の目標位置/速度と、エンコーダ信号から検出されたモータ400の実際の回転位置/速度とに基づいてフィードバック/フィードフォワード演算を行い、モータ制御電圧生成回路220に偏差信号を出力する。さらに回転方向信号も出力する。
モータ制御電圧生成回路220は、生成部210から出力される偏差信号、回転方向信号に基づいて、モータ400を駆動する制御電圧を生成する。具体的には、モータ制御電圧生成回路220は、偏差信号に応じてデューティ比を変化させたPWM信号を生成する。例えば、偏差信号がプラスに大きければモータ400の実位置が遅れているので、PWM信号のデューティ比を大きくし、逆にマイナスに大きければ、実位置が進んでいるので、PWM信号のデューティ比を小さくする。そして、モータ制御電圧生成回路220は、回転方向信号に応じ、例えばモータ400を正回転させる場合にはPWM2とPWM3のPWM信号を出力し、モータ400を逆回転させる場合にはPWM1とPWM4のPWM信号を出力する。
モータ駆動回路300は、モータ制御電圧生成回路220からPWM信号を受け取ってトランジスタQ1〜Q4をオン・オフしてモータ500を回転駆動する。例えば、モータ制御電圧生成回路220からPWM2とPWM3のPWM信号を受け取ったならば、トランジスタQ2とQ3をオンして、モータ500を正方向に回転駆動する。また、モータ制御電圧生成回路220からPWM1とPWM4のPWM信号を受け取ったならば、トランジスタQ1とQ4をオンして、モータ500を逆方向に回転駆動する。
次に、ジャム紙を除去する際の動作について説明する。
CPU61(図2)は、用紙搬送中にジャム(紙詰まり)が発生すると、モータ制御装置200にジャム検出信号を送る。また、PSU75は、ジャムが発生して、ユーザがジャム紙を除去するためにカバーを開けるなどすると、電源600の電圧Vddを低下させる。ここでは、Vddを24Vから8V以下に低下させるとする。先に述べたように、モータ制御電圧生成回路220は、電源600から電力の供給を受けている。ここで、該モータ制御電圧生成回路220は、Vddが8V以上で動作が可能であるとする。
モータ制御装置200の制御部210は、用紙搬送中にジャムが発生してジャム検出信号を受け取ると、モータ制御電圧生成回路220にブレーキ・イネーブル信号を出力する。すなわち、ブレーキ・イネーブル信号をオンとする。具体的には、制御部210がモータ制御電圧生成回路220のブレーキ・イネーブル端子(BLAKE_N)を抵抗215を通してプルダウンすることで、ブレーキ・イネーブル信号を有効(オン)とする。
ユーザがジャム紙を除去するためにカバーを開けるなどすると、電源600の電圧Vddは8V以下に低下する。この時、モータ制御電圧生成回路220は不動作で、モータ400はフリー状態である。
ユーザがジャム紙の引き出しを開始すると、紙搬送ローラに連動しているモータ400が回転して、モータ400に逆起電圧が発生し、電源600の電圧Vddが上昇する。その結果、電源600の電圧Vddが8V以上になると、モータ制御電圧生成回路220は動作可能となる。この時、モータ制御電圧生成回路220は、ブレーキ・イネーブル信号がオンということで、モータ駆動回路300のグランド側トランジスタQ3,Q4をオンすべく制御電圧を出力する。モータ駆動回路300のグランド側トランジスタQ3,Q4がオンすると、モータ400に発生した逆起電圧による電流が該トランジスタQ3,Q4を通して流れ、モータ400はブレーキ状態になる。これにより、電源600の電圧上昇が抑止され、電源600に繋がるデバイスの破損が防止される。図5はこの状態を示している。
ところで、モータ400に発生する逆起電圧は、モータ400の回転速度に比例する。ユーザが勢いよくジャム紙を引き出すと、モータ400の回転速度が上昇して、瞬間的に大きな逆起電圧が発生する。この時、モータ駆動回路300のグランド側トランジスタQ3,Q4に流れる電流も急激に上昇して、該トランジスタQ3,Q4を破損しかねない。
そのため、制御部210は、モータ400の回転速度をモニタして、回転速度が所定の閾値以上になった場合、モータ制御電圧生成回路220に対するブレーキ・イネーブル信号をオフにする。先に述べたように、モータ400の回転に連動してエンコーダ500が回転するので、モータ400の回転速度はエンコーダ400のエンコーダ信号から検出することができる。モータ制御電圧生成回路220は、ブレーキ・イネーブル信号がオフになった場合、モータ駆動回路300のグランド側トランジスタQ3,Q4をオフにする。その結果、モータ400に発生した逆起電圧による電流がトランジスタQ3,Q4に流れるのが防止され、該トランジスタQ3,Q4の破損が防止される。
なお、モータ駆動回路300のグランド側トランジスタQ3,Q4がオフ状態になると、モータ400に発生した逆起電圧により、電源600の電圧Vddが上昇する。しかしながら、上昇は瞬間的であり、電源600に繋がるデバイスが破損に至ることはない。
図6及び図7に、ジャム紙処理時のモータ制御装置200の処理フローを示す。図6はモータ制御装置200の制御部210の処理フローであり、図7はモータ制御電圧生成回路220の処理フローである。
用紙搬送中にジャムが発生し、ユーザがシャム紙を除去するためにカバーを開けるになどすると、CPU(図2)はモータ制御装置200にジャム紙検出信号を送る。また、ジャム処理が終了し、ユーザがカバーを閉めるなどすると、CPU61はモータ制御装置200にジャム処理終了信号を送る。PSU75は、ユーザがカバーを開けるなとすると、電源600の電圧Vddを低下させて(例えば、8V以下)、ユーザをカバーを閉めると、電源600の電圧Vddを規定値(例えば24V)に戻す。
モータ制御装置200の制御部210は、用紙搬送中にジャムが発生してジャム検出信号を受け取ると(ステップ1001)、ブレーキ・イネーブル信号をオンとする(ステップ1002)。その後、ジャム処理終了信号が到来するか、モニタする(ステップ1003)。ジャム処理終了信号が到来しない場合、モータ400の回転速度が所定の閾値以上に上昇するかモニタし(ステップ1004)、モータ400の回転速度が所定の閾値以下のままの場合にはステップ1002に戻る。すなわち、ユーザがジャム紙の引き出しを開始し、ジャム紙を勢い良く引き出さない場合には、ブレーキ・イネーブル信号をオンのままとする。一方、ユーザが勢い良くジャム紙を引き出し、モータ400の回転速度が所定の閾値以上に上昇した場合には、ブレーキ・イネーブル信号をオフとする(ステップ1005)。そして、ジャム処理終了信号が到来するかモニタし(ステップ1006)、到来しない場合、ステップ1004に戻る。ここで、モータ400の回転速度が所定の閾値以上のままの場合にはステップ1004〜1006をループし、モータ400の回転速度が所定の閾値以下に落ちた場合には、再びステップ1002に戻る。
以下、モータ制御装置200の制御部210では、ユーザのジャム紙処理中、ステップ1002〜1006の動作を繰り返し、ステップ1003あるいはステップ1006でジャム処理終了信号を検知したならば、ジャム紙処理時の動作を終了とする。
一方、モータ制御装置200のモータ制御電圧生成回路220は、ジャム発生時、電源600の電圧Vddが8V以下に低下しているため、不動作状態にある(ステップ2001をループ)。ユーザがジャム紙の引き出しを開始すると、紙搬送ローラに連動しているモータ400が回転する。すると、モータ400に逆起電圧が発生して、電源600の電圧Vddが上昇し、該電圧Vddが8V以上になると、モータ制御電圧生成回路220が動作可能となる(ステップ2002)。この時、モータ制御電圧生成回路220は、ブレーキ・イネーブル信号がオンかどうか判定する(ステップ2003)。そして、ブレーキ・イネーブル信号がオンの場合には、モータ駆動回路300のグランド側トランジスタQ3,Q4をオンしてモータ400をブレーキ状態とする(ステップ2004)。一方、ブレーキ・イネーブル信号がオフの場合には、トランジスタQ3,Q4をオフしてモータ400をフリーにする(ステップ2005)。すなわち、モータ400のブレーキ状態を解除する。
なお、ジャム処理時、ユーザはジャム紙を一定の速度で引き出すわけではない。ジャム紙を時々には強く引き出したり、弱く引き出したり、あるいは、一時引き出しを中止したりする。ジャム紙の引き出し速度が極端に落ちたり、一時引き出しを中止した場合には、電源600の電圧Vddが8V以下に低下するため、再びモータ制御電圧生成回路220は不動作状態となる。その後、ジャム紙の引き出し速度が早くなると、電源600の電圧Vddが上昇して、モータ制御電圧生成回路220が動作状態に戻る。これをジャム処理が終了するまで繰り返す。その間、ブレーキ・イネーブル信号のオンあるいはオフ状態に応じて、モータ400にブレーキを掛けたり解除したりすることになる。
図8は、別の実施形態に係るモータ制御装置200とその周辺の全体構成例を示した図である。図8において、図4と同一部分には同じ符号が付されている。
モータ400がブラシレスモータの場合、モータ400は、モータ位置検出手段としてロータの磁極を検知する複数のホール素子を内蔵している。モータ制御装置200のモータ制御電圧生成回路220は、ホール素子が出力するホール検出信号410によりロータの位置を特定して、出力するPWM信号の切り替えを制御する。
本実施形態では、モータ400に内蔵されているホール素子が出力するホール検出信号410を用いてモータ400の回転速度を検出するようにする。すなわち、ジャム処理時、ユーザがジャム紙を引き出すと、紙搬送ローラと連動してモータ400が回転する。この時、モータ400内のホール素子がモータ400の回転に応じてホール検出信号410を出力する。モータ制御装置200の制御部210が、このホール検出信号410を入力して、ユーザがジャム紙を引き出す際のモータ400の回転速度をモニタする。
本実施形態によれば、モータ400の回転速度検出手段して、モータ400に内蔵されているホール素子を用いることで、別途、モータ速度検出用のセンサを搭載しないですむため、コストが削減される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は図示の構成に限定されるものではない。例えば、実施形態では、モータ駆動回路は簡単に2相のHブリッジ回路としたが、3相でも実質的に同じである。また、モータの速度検出手段としては、モータのロータ外周上に磁気パターンを設け、これを磁気センサで検出した信号(FG信号)を用いるようにしてもよい。また、一般にモータの回転速度を直接あるいは間接に検出できれば、その手段は何でもよい。
100 画像形成装置
200 モータ制御装置
210 制御部
220 モータ制御電圧生成回路
400 モータ
500 エンコーダ
600 電源
特開2006−262628号公報 特開2011−114951号公報

Claims (6)

  1. Hブリッジ構成のモータ駆動回路を駆動してモータを回転制御するモータ制御装置において、
    モータが外力で回転する際の該モータの回転速度を検出する手段と、
    前記モータの回転速度が所定の閾値以下の場合に、Hブリッジのグランド側のトランジスタをオンして、前記モータが外力で回転することで発生する逆起電圧による電流を前記グランド側トランジスタを通して流して前記モータをブレーキ状態とし、前記モータの回転速度が所定の閾値以上になった場合には、前記Hブリッジのグランド側トランジスタをオフして、前記モータのブレーキ状態を解除する手段と、
    を有することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1記載のモータ制御装置において、
    前記モータと連動して回転するエンコーダを有し、
    前記モータが外力で回転する際の該モータの回転速度を検出する手段は、前記エンコーダの出力信号を用いて前記モータの回転速度を検出することを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項1記載のモータ制御装置において、
    前記モータはブラシレスモータで、ロータの磁極を検知するホール素子を有し、
    前記モータが外力で回転する際の該モータの回転速度を検出手段は、前記ホール素子の出力信号を用いて前記モータの回転速度を検出することを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータ制御装置において、
    前記モータをブレーキ状態あるいはブレーキ状態を解除する手段は、前記モータに発生する逆起電圧に応じて動作あるいは不動作となることを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のモータ制御装置が搭載されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    前記モータが外力で回転する際の該モータの回転速度を検出する手段は、ユーザがジャム紙を除去する時に、紙搬送ローラを介してモータが回転する際の該モータの回転速度を検出することを特徴とする画像形成装置。
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