JP6418082B2 - 電子回路及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子回路及び画像形成装置に関し、特に、電力供給されていない状態でモーターに起電力が発生した場合の不具合を防止する技術に関する。
画像形成装置は、モーターから供給される駆動力で搬送ローラーが記録紙を搬送し、画像形成部が当該搬送されてきた記録紙に画像を形成する。この画像形成装置において、記録紙が搬送路に詰まった場合、すなわち、ジャムが発生した場合は、操作者は、本体カバーを開けて内部機構を露出させ、搬送路に詰まった記録紙を取り除く。このとき、本体カバーの開放に伴ってインターロックスイッチがオフとなり、モーターへの電力供給が遮断されると共に、電源遮断検知回路(カバー開閉検知部)が当該電源遮断を検知してCPU(Central Processing Unit)に出力することで、画像形成装置の各機構の動作を停止さ
せる。
また、今日では、画像形成装置における上記モーターから搬送ローラーへの駆動力の伝達機構には、コスト低減の観点から双方向クラッチを設けずに、ワンウェイクラッチを用いる、或いは、クラッチを設けない機構が用いられることがある。この場合、上記ジャム処理時に、操作者が搬送路に詰まっている記録紙を搬送路から引き抜き、当該記録紙を挟んでいた搬送ローラーが回転し、これに従動してモーターが回転すると、モーターが発電機として動作して逆起電力が発生することがある。
このように、ジャム処理時にモーターに逆起電力が発生し、その逆起電力により電力供給線に電流が流れると、本体カバーの開閉を検知するカバー開閉検知部は本体カバーが閉じられていると誤検知し、この検知結果に基づいて、CPUが画像形成装置の各機構に通常時の動作を再開させる等の誤動作を引き起こす。その結果、例えば、本体カバーが開いているにも拘わらず、CPUが、本体カバーは閉じているという誤った表示を表示部に表示させる等が生じ、操作者に違和感を与えてしまう。このような問題を解決する方法としては、例えば、以下の(1)乃至(7)が挙げられる。
(1)カバーの閉鎖を検知するまでにタイムラグ(例えば、数秒程度)を設け、モーターの起電力が発生している時間内はカバーの閉鎖が検知されないようにする。
(2)モーターで発生した起電力を、予め定められたデバイス、例えば、感光体ドラムを除電する光源等により消費させる。
(3)インターロックスイッチと並列にダイオードを設け、モーターで発生した起電力を電源に回生する(下記の特許文献1,2を参照)。
(4)モーターに電源からの電力を供給する電力供給線に、逆流防止用のダイオードを設ける。
(5)モーターに流れる電流を検出する電流検出器を設け、検出した電流の大きさからモーターの異常を検出して対処する(下記の特許文献3を参照)。
(6)モーターで起電力が発生したとき、発生した起電力による起電流を共通電位(アース)に流す(下記の特許文献4を参照)。
(7)カバーの開閉に連動するインターロックスイッチを3極にし、カバーの開放時に、この3極のインターロックスイッチを使ってモーターの両端を短絡状態にする(下記の特許文献5を参照)。
特開2008−164999号公報 特開2010−028972号公報 特開平7−123583号公報 特開2008−199707号公報 特開2010−231036号公報
しかしながら、上記(1)乃至(7)は、それぞれに以下のような問題を有している。
(1)では、カバーが実際に閉じられた場合にも、しばらくはカバーが開いているものとして扱うので、例えば、実際はカバーが閉じているにも拘わらず、「カバー開」が表示部に表示される等の制御が行われる場合があり、操作者に違和感を与えてしまう。
(2)では、モーターで発生した電力よりも消費する電力の方が大きい場合に有効となるが、発生電力を上回る消費電力回路が必ずしも存在するとは限らない。例えば、用紙の引き抜き方によっては、大きな電力が発生する場合があり、その場合には対処できない。
(3)の場合、比較的大きな電流を流せるダイオードが必要になる。大きな電流を流せるダイオードは安価ではないので、コストアップに繋がる。
(4)の場合も、上記(3)と同様の理由によりコストアップを招く。また、カバーが閉じた通常の使用状態でも電力を消費することになるので、無駄があるとともに、消費電力による発熱の問題が新たに生じる。
(5)の場合、電流検出器として使用する抵抗は安価ではなく、コストアップに繋がる。
(6)の場合、発生した起電力による起電流を共通電位に流すには、切り替え回路が必要になる。切り替え回路は比較的大きな電流に対応できなければならず、高価なものになりコストアップを招く。
(7)の場合、3極のインターロックスイッチは高価であり、コストアップに繋がる、という問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、電力供給されていない状態でモーターに起電力が発生した場合の不具合を、複雑な構成を要することなくコストアップを極力抑えて防止することを目的とする。
本発明の一局面に係る電子回路は、モーターに電源からの電力を供給する電力供給線と、
本電子回路を搭載する機器本体に設けられたカバーが開放されると前記電力供給線を遮断し、前記カバーが閉じられると前記電力供給線を前記モーターに接続する電源遮断スイッチと、
前記電力供給線を流れる電流の大きさから、前記カバーの開閉を検知するカバー開閉検知部と、
前記電力供給線において前記電源及び前記モーターの間に設けられて、前記電源からの前記モーターへの電力供給及び非供給を切り換えるスイッチ機構と、ボディダイオードとを有する電力供給制御回路と、
前記カバー開閉検知部による検知結果に応じて、前記電力供給制御回路による前記電力供給及び非供給の切換を制御する制御部と、
前記電力供給制御回路の両端の電圧値を比較する比較部と、を備え、
前記制御部は、前記カバー開閉検知部が前記カバーの開放を検知した場合には、前記電力供給制御回路をモーターに電力を供給しない状態に切換え、この状態で、前記比較部による比較結果が前記電力供給制御回路の両端における前記モーター側の端子から前記電源側の端子への電圧降下を示す場合には、前記カバー開閉検知部による検知結果に拘わらず、前記電力供給制御回路を前記モーターに電力を供給しない状態に維持するものである。
また、本発明の一局面に係る画像形成装置は、上記電子回路と、
画像を形成する用紙を搬送する搬送ローラーとを備え、
前記モーターが、前記搬送ローラーを回転させる駆動源とされている。
本発明によれば、電力供給制御回路により前記電源からの電力がモーターに供給されていない状態(カバーが開放された状態)で当該モーターに起電力が発生した場合には、比較部により電力供給制御回路の両端の電圧値が比較され、電圧降下が生じていれば、制御部は、カバー開閉検知部による検知結果に拘わらず、電力供給制御回路を前記モーターに電力を供給しない状態に維持する。
これにより、本発明によれば、機器本体の本体カバーを開けてジャム処理を行っているときにモーターユニットの例えば駆動モーターが逆起電力を発生させても、逆起電力発生による誤制御や誤動作を低減し、正常なインターロック機能を確保することができる。また、比較部には、汎用のコンパレーターを適用可能なので、コストアップを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る電子回路を搭載した画像形成装置の構造を示した模式的な部分断面正面図である。 画像形成装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。 画像形成装置が搭載する電子回路を示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係る電子回路及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電子回路を搭載した画像形成装置の構造を示した模式的な部分断面正面図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体11に、操作部47、画像形成部12、定着部13、給紙部14、原稿給送部6、及び原稿読取部5を含んで構成されている。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について操作者から画像形成動作実行指示や原稿読取動作実行指示等の指示を受け付けるものであり、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。
画像形成装置1で原稿読取動作が行われる場合について説明する。原稿給送部6により給送されてくる原稿、又は原稿載置ガラス161に載置された原稿の画像を、読取機構163を備えた原稿読取部5が光学的に読み取り、そして画像データを生成する。原稿読取部5により生成された画像データは、内臓HDD(Hard Disk Drive)、又はネットワーク接続されたコンピューター等に保存される。
画像形成装置1で画像形成動作が行われる場合について説明する。原稿読取動作により生成された画像データや、内臓HDDに記憶されている画像データ、ネットワーク接続されたコンピューターから受信した画像データ等に基づいて、画像形成部12が、給紙部14から給紙される記録紙としての用紙Pにトナー像を形成する。
転写ユニット120は、その外周面にトナー像が転写される中間転写ベルト125、駆動ローラー125a、従動ローラー125b、及び一次転写ローラー126を含んで構成されている。
中間転写ベルト125は、駆動ローラー125aと従動ローラー125bとの間に張架され、感光体121の周面に当接した状態で駆動ローラー125aによって駆動され、感光体121と同期しながら、無端走行する。
次に、カラー印刷が行われる場合について説明する。画像形成部12のマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン用の画像形成ユニット12C、イエロー用の画像形成ユニット12Y、及びブラック用の画像形成ユニット12Bkは、それぞれに、上記画像データを構成するそれぞれの色成分からなる画像に基づいて、帯電、露光、及び現像の工程により感光体ドラム121上にトナー像を形成し、当該トナー像を一次転写ローラー126により中間転写ベルト125上に転写させる。
中間転写ベルト125上に転写される各色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のトナー像は、転写タイミングを調整して中間転写ベルト125上で重ね合わされ、カラーのトナー像となる。
二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像を、中間転写ベルト125を挟んだ、駆動ローラー125aとのニップ部Nにおいて、給紙部14から搬送路190を搬送されてきた用紙Pに転写させるものである。なお、ここまで説明したのはカラー印刷の場合であり、モノクロ印刷の場合には、イエロー用、シアン用、及びマゼンタ用の感光体121は使用されず、ブラック用の感光体121だけが使用される。
定着部13は、熱圧着によりトナー像を用紙Pに定着させるものであり、定着処理が施されたカラー画像形成済みの用紙Pは、排出トレイ151に排出される。
給紙部14は、複数の給紙カセット、及び各給紙カセットに収容された記録紙をピックアップするためのピックアップローラー145を含んで構成され、操作者による指示等で指定されたサイズの記録紙をピックアップするように、対応するピックアップローラー145を回転駆動させて、指定された記録紙をニップ部Nに向けて搬送するものである。
次に、画像形成装置1の主要内部構成を説明する。図2は、画像形成装置1の主要内部構成を示す機能ブロック図である。
画像形成装置1は、制御ユニット10、原稿給送部6、原稿読取部5、画像形成部12、画像メモリー32、HDD92、定着部13、電子回路500(図3),操作部47、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、及びモーターユニット50を含んで構成されている。なお、図1に示した画像形成装置1と同様の構成部分については同符号を付し、ここではその詳しい説明を省略する。
モーターユニット50は、モーター501と、モーター501を駆動する駆動回路(ドライバー)とを含む。モーター501は、例えば、搬送ローラー対19(図1)、その他の画像形成部12等の各回転部材に回転駆動力を付与する駆動源である。モーター501の回転駆動力は図略のギアを介して各回転部材に伝達される。なお、本実施形態では、モーター501から上記各回転部材に駆動力を伝達する機構として、ワンウェイクラッチを用いるか、又はクラッチを設けない機構が採用される。
スイッチ機構(電力供給制御回路)52は、後述する図3に示すFET(電界効果トランジスター)521と、ボディダイオード522とからなり、制御ユニット10とモーターユニット50との間に設けられる。スイッチ機構52は、制御ユニット10の制御部100から出力されてくる電圧信号に従って、電源からのモーター501への電力供給及び非供給を切り換える。
カバー開閉検知部53は、画像形成装置1の正面、側面等に配設されている開閉可能な本体カバー(図示せず)の開閉を検知する。カバー開閉検知部53は、後述する電源56(図3)からモーターユニット50への電力の供給又は非供給を切り換えるインターロックスイッチ57(図3)のオン状態及びオフ状態に応じて本体カバーの開閉を検知する。
比較部55は、後述するコンパレーター(図3)からなり、スイッチ機構52を構成するFET521及びボディダイオード522の両端の電圧を比較することによって、スイッチ機構52に電圧降下が生じているか否かを判断する。以下、コンパレーター55と表記する。
制御ユニット10は、CPU、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び専用のハードウェア回路を含んで構成され、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る制御部100を備えている。制御部100は、本体カバーの閉時にオン状態となるインターロックスイッチ57により、電源56からモーターユニット50に電力が供給されると、画像形成装置1の各機構を通常動作させる。
また、画像形成装置1内部で発生したジャムを処理したり、トナーを交換したりする場合、操作者は上記本体カバーを開き、記録紙ジャム部分を露出させるが、その際、本体カバーが開放されるとインターロックスイッチ57がオフ状態となり、電源56からモーターユニット50に電力が非供給となる。このとき、制御部100は、画像形成装置1の各機構の動作を停止させる。すなわち、画像形成装置1では、本体カバーが開いている状態では、インターロック機能が働く。なお、制御部100は、本体カバーの開閉状況を表示部473に表示させる制御を行う。
図3は、画像形成装置1に搭載される電子回路を示す図である。なお、図2に示した画像形成装置1と同様の構成部分については同符号を付し、ここではその詳しい説明を省略する。
電子回路500は、電力供給線R1と、インターロックスイッチ57と、カバー開閉検知部53と、スイッチ機構52と、制御部100と、コンパレーター55とを備える。
モーターユニット50を構成するモーター501は、画像を形成する記録紙を搬送する搬送ローラー対19(図1)へ駆動力を供給する。モーターユニット50は、電力供給線R1を介して、電源56に接続される。インターロックスイッチ57は、モーターユニット50と電源56とを繋ぐ電力供給線R1の途中に設けられている。インターロックスイッチ57は、本体カバーの開閉と連動し、本体カバーが開放されるとオフ状態となって電力供給線R1を遮断し、本体カバーが閉鎖されるとオン状態となって電源56及びモーターユニット50間の電力供給線R1を接続する。なお、インターロックスイッチ57は、特許請求の範囲における電源遮断スイッチの一例となる。
スイッチ機構52(図2)を構成するFET521は、モーター501の駆動を制御するスイッチである。すなわち、FET521は、電力供給線R1において電源56及びモーターユニット50の間に設けられて、電源56からのモーター501への電力供給及び非供給を切り換える。制御ユニット10の制御部100(図2)が、FET521のオン(電力供給状態)/オフ(電力非供給状態)を制御する。制御部100が、FET521のゲートGに対して電圧を印加すると、ドレインDからソースSに電流が流れ、FET521がオン状態となり、電源56からのモーター501に電力が供給される。スイッチ機構52には、図3に示すように、更にボディダイオード522が備えられている。
カバー開閉検知部53は、電力供給線R1に接続され、電力供給線R1に流れる電流の大きさに基づいてカバーの開閉を検知する。制御ユニット10とカバー開閉検知部53とは信号線L1で接続されている。本体カバーが開放され、インターロックスイッチ57が開き、電力供給線R1が遮断されると、電力供給線R1からカバー開閉検知部53への入力電圧が減少する。これに対し、本体カバーが閉鎖され、インターロックスイッチ57が閉じ、電力供給線R1が確立されると、電力供給線R1からカバー開閉検知部53への入力電圧は増大する。カバー開閉検知部53は、当該入力電圧(電力供給線R1を流れる電流)が閾値よりも減少したときに本体カバーの開を検知し、それ以外のときは本体カバーの閉を検知する。
カバー開閉検知部53は、本体カバーの開放を検知すると、信号線L1を介して制御部100にカバーの開放を示すHigh信号を出力し、本体カバーの閉鎖を検知すると、信号線L1を介して制御部100にカバーの閉鎖を示すLow信号を出力する。制御部100は、カバー開閉検知部53からLow信号を受け取ると、FET521のゲートGに対して電圧を印加して、ドレインDからソースSに電流を流し、FET521をオン状態として、電源56からモーター501に電力を供給させる。一方、制御部100は、カバー開閉検知部53からHigh信号を受け取ると、FET521のゲートGに対して電圧を印加せず、ドレインDからソースSには電流を流さないようにして、FET521をオフ状態とし、電源56からモーター501に電力を供給させない。また、制御部100は、本カバー開閉検知部53からHigh信号を受け取ると、本体カバーが開状態であることを示すメッセージを表示部473に表示させる。制御部100は、カバー開閉検知部53からLow信号を受け取っているときは、本体カバーが閉状態であることを示すメッセージを表示部473に表示させる。
コンパレーター55の非反転入力(+)端子は、ボディダイオード522のアノード側(電力供給線R1におけるモーターユニット50側)に接続され、反転入力(−)端子は、ボディダイオード522のカソード側(電力供給線R1における電源56側)に接続されている。コンパレーター55の出力端子は、信号線L1に接続され、コンパレーター55からの出力が制御部100に入力される。
コンパレーター55の出力端子からは、非反転入力端子に入力される電圧が、反転入力端子に入力される電圧よりも高い場合にはHigh信号が出力され、非反転入力端子に入力される電圧が、反転入力端子に入力される電圧よりも高くない場合にはLow信号が出力される。
すなわち、FET521が電源56からの電力をモーター501に供給させている状態では、FET521の両端に接続されているボディダイオード522に電流が流れないため、ボディダイオード522のカソード側の電圧はアノード側の電圧よりも低くならず、コンパレーター55からはLow信号が出力される。
これに対し、FET521が電源56からの電力をモーター501に供給させていない状態(カバーが開放され、インターロックスイッチ57が開いた状態)で、モーター501に起電力が発生し、その起電力により電力供給線R1にモーター501からの電流が流れると、ボディダイオード522に電流が流れるために、FET521のカソード側の電圧がアノード側の電圧よりも低くなって電圧降下が生じ、コンパレーター55からはHigh信号が出力される。
ここで、制御部100は、コンパレーター55からの出力がLow信号であるとき、すなわち、コンパレーター55による比較結果が上記電圧降下を示していないときは、カバー開閉検知部53による検知結果に従って、上述したように、カバー開閉検知部53からのFET521のオン(電力供給状態)/オフ(電力非供給状態)を制御する。
一方、制御部100は、コンパレーター55からの出力がHigh信号であるとき、すなわち、コンパレーター55による比較結果が上記電圧降下を示すときには、カバー開閉検知部53による検知結果に拘わらず、FET521のゲートGに対して電圧を印加せずFET521をオフ状態として、電源56からの電力がモーター501に供給されない状態とする。
例えば、モーター501に電源56からの電力供給がされていない状態(本体カバーが開放され、インターロックスイッチ57が開いた状態)でモーター501に逆起電力が発生し、カバー開閉検知部53がカバー閉と誤検知した場合には、制御部100には、カバー開閉検知部53から制御部100に入力される信号はLow信号、コンパレーター55から制御部100に入力される信号はHigh信号となるが、このとき、制御部100は、コンパレーター55からHigh信号を受け取っている限り、本体カバーが開状態であることを示すメッセージを表示部473に表示させ、カバー開閉検知部53からLow信号を受け取っていても、本体カバーが閉状態であることを示すメッセージを表示部473に表示させない。
例えば、画像形成装置1における上記モーター501から搬送ローラー19への駆動力の伝達機構には、コスト低減の観点から双方向クラッチを設けずに、ワンウェイクラッチを用いる、或いは、クラッチを設けない機構が用いられることがある。この画像形成装置1において、記録紙Pが搬送路に詰まった場合、すなわち、用紙ジャムが発生した場合は、操作者は、本体カバーを開けて内部機構を露出させ、搬送路190に詰まった記録紙Pを取り除く。このジャム処理時に、操作者が搬送路190に詰まっている記録紙Pを搬送路190から引き抜き、当該記録紙Pを挟んでいた搬送ローラー190が回転し、これに従動してモーター501が回転すると、モーター501が発電機として動作して逆起電力が発生することがある。
このように、ジャム処理時にモーター501に逆起電力が発生し、その逆起電力により電力供給線R1に電流が流れると、カバー開閉検知部53がカバー閉と誤検知するおそれがある。しかしながら、本実施形態によれば、コンパレーター55からは制御部100にHigh信号が出力されるため制御部100は、カバー開閉検知部53による検知結果に拘わらず、FET521をオフ状態として、電源56からの電力がモーター501に供給されない状態とする。
これにより、本実施形態によれば、操作者が画像形成装置1の本体カバーを開けてジャム処理を行っているときに、モーター501が逆起電力を発生させても、逆起電力発生による制御部100の誤制御や、各動作機構の誤動作が低減し、正常なインターロック機能を確保することができる。また、比較部55には、汎用のコンパレーターを適用可能なので、コストアップを抑えることができる。
このように、従来生じていた問題、例えば、モーター501に流れる電流を検出する必要がある、操作者に違和感を与えるタイムラグが生じる、電力を無駄に消費させるデバイスを新たに追加する必要がある、等を引き起こすことなく、本実施形態では、画像形成装置1の本体カバー開閉の誤検知が生じた場合の不具合を防止することができる。なお、ボディダイオード522の両端の電圧を比較する回路については、コンパレーター55でなくても、トランジスターを組み合わせたものなどを代用することもできる。
本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。また、上記実施形態では、本発明に係る電子回路及び画像形成装置の一実施形態として複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、他の電子機器、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置でもよい。
また、上記実施形態では、図1乃至図3を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
10 制御ユニット
52 スイッチ機構
521 FET
522 ボディダイオード
53 カバー開閉検知部
55 コンパレーター
56 電源
57 インターロックスイッチ
100 制御部
501 モーター
L1 信号線
R1 電力供給線

Claims (4)

  1. モーターに電源からの電力を供給する電力供給線と、
    本電子回路を搭載する機器本体に設けられたカバーが開放されると前記電力供給線を遮断し、前記カバーが閉じられると前記電力供給線を前記モーターに接続する電源遮断スイッチと、
    前記電力供給線を流れる電流の大きさから、前記カバーの開閉を検知するカバー開閉検知部と、
    前記電力供給線において前記電源及び前記モーターの間に設けられて、前記電源からの前記モーターへの電力供給及び非供給を切り換えるスイッチ機構と、ボディダイオードとを有する電力供給制御回路と、
    前記カバー開閉検知部による検知結果に応じて、前記電力供給制御回路による前記電力供給及び非供給の切換を制御する制御部と、
    前記電力供給制御回路の両端の電圧値を比較する比較部と、を備え、
    前記制御部は、前記カバー開閉検知部が前記カバーの開放を検知した場合には、前記電力供給制御回路をモーターに電力を供給しない状態に切換え、この状態で、前記比較部による比較結果が前記電力供給制御回路の両端における前記モーター側の端子から前記電源側の端子への電圧降下を示す場合には、前記カバー開閉検知部による検知結果に拘わらず、前記電力供給制御回路を前記モーターに電力を供給しない状態に維持する電子回路。
  2. 前記比較部は、コンパレーターにより構成されている請求項1に記載の電子回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子回路と、
    画像を形成する用紙を搬送する搬送ローラーとを備え、
    前記モーターが、前記搬送ローラーを回転させる駆動源とされている画像形成装置。
  4. 表示部を更に備え、
    前記制御部は、前記カバー開閉検知部が前記カバーの開放を検知した場合には、前記電力供給制御回路をモーターに電力を供給しない状態に切換え、この状態で、前記比較部による比較結果が前記電力供給制御回路の両端における前記モーター側の端子から前記電源側の端子への電圧降下を示す場合には、前記カバー開閉検知部による検知結果に拘わらず、前記電力供給制御回路を前記モーターに電力を供給しない状態に維持すると共に、前記表示部に前記カバーが開状態であることを示すメッセージを表示させる請求項3に記載の画像形成装置。
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