JP2012230245A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 CPUが故障した場合であっても、ドア部が開いた状態でユーザが接触し得る駆動部の駆動を抑制することができる。
【解決手段】 ドア部111が開いた状態でユーザが接触可能な搬送モータ213と、ドア部111が開いた状態でユーザに非接触な位置に設けられたファンモータ214とは、ドア部111が閉じている場合、DC電源202から電力が供給される。このドア部111が開かれることにより、リレー回路210がDC電源202から搬送モータ213およびファンモータ214への電力供給が遮断する。また、ドア部111が開かれた場合、FET306、307が電界コンデンサ215から搬送モータ213に電力が供給されることを禁止し、電界コンデンサ215からファンモータ214への電力供給を可能とさせる。
【選択図】 図3
【解決手段】 ドア部111が開いた状態でユーザが接触可能な搬送モータ213と、ドア部111が開いた状態でユーザに非接触な位置に設けられたファンモータ214とは、ドア部111が閉じている場合、DC電源202から電力が供給される。このドア部111が開かれることにより、リレー回路210がDC電源202から搬送モータ213およびファンモータ214への電力供給が遮断する。また、ドア部111が開かれた場合、FET306、307が電界コンデンサ215から搬送モータ213に電力が供給されることを禁止し、電界コンデンサ215からファンモータ214への電力供給を可能とさせる。
【選択図】 図3
Description
本発明は電子機器において、特に安全機構を有する負荷の駆動制御に関する。
従来から安全機構を有する電子機器として画像形成装置が知られている。
この画像形成装置は、紙詰まりが発生すると画像形成動作を中断し、ユーザによって装置に設けられた扉部が開けられ、紙詰まりの原因となる紙が除去された後、ユーザによって扉部が閉められることで、中断している画像形成動作を再開する構成となっている。そのため、画像形成装置は、扉部が開いたことに応じて、扉部を開けた状態でユーザが接触可能な各駆動部の駆動を停止し、扉部が閉じられたことに応じてこれら駆動部の駆動を再開するように制御されている。
この画像形成装置は、紙詰まりが発生すると画像形成動作を中断し、ユーザによって装置に設けられた扉部が開けられ、紙詰まりの原因となる紙が除去された後、ユーザによって扉部が閉められることで、中断している画像形成動作を再開する構成となっている。そのため、画像形成装置は、扉部が開いたことに応じて、扉部を開けた状態でユーザが接触可能な各駆動部の駆動を停止し、扉部が閉じられたことに応じてこれら駆動部の駆動を再開するように制御されている。
また、従来から、CPUが誤動作した場合であっても扉部が開かれることに応じて、電源から駆動部への電力供給を遮断するインターロック機構が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1は、扉部が開くとドアスイッチによってリレーに印加される電圧が遮断され、このリレーが駆動部と電源とをつなぐ接点を開放することで、電源から駆動部への電力供給が停止される構成となっている。この構成によれば、ユーザが扉部を開けることで、電源から駆動部への電力供給を遮断させることができ、CPUの故障やノイズの影響により駆動部に誤信号が入力された場合であっても、駆動部の誤動作を防止することができる。
ここで、特許文献1では、駆動部に印加される電圧の変動を抑制するために、電源と駆動部とをつなぐ電源ライン上のリレーと駆動部との間に、この電源ラインとグランドとを接続するバイパスコンデンサが設けられている。このバイパスコンデンサは、電源ラインの接点が開放された状態から導通可能な状態へと切り替わる瞬間に突入電流が発生することで、駆動部に定格以上の電圧が印加されることを防止することができる。これは、電源ラインを介して電源から駆動部に定格以上の電圧が印加されると、バイパスコンデンサが余分な電流を電荷として一時的に蓄えることができるためである。また、バイパスコンデンサに蓄えられた電荷は、駆動部の消費電流が大きくなった瞬間に放出されることで、駆動部に印加される電圧が定格よりも少ない場合にも、この駆動部に印加される電圧の変動を補うことができる。
しかしながら、CPUが故障したことにより、駆動部への電源供給が制御できなくなった場合、リレーが電源ラインの接点を開放し、電源から駆動部への電力供給を遮断した状態であっても、この駆動部が駆動されてしまう虞がある。
これは、リレーが電源ラインの接点を開放したことにより、駆動部に印加されている電圧が低下すると、バイパスコンデンサが駆動部の電圧変動を抑制しようとして、この駆動部に電圧を印加してしまうためである。
そこで、本発明では、CPUが故障した場合であっても、ドア部が開いた状態でユーザが接触し得る駆動部の駆動を抑制することができる電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、開閉可能に設けられたドア部と、電源ラインを介して電力が供給されることにより駆動する第1の駆動部と、前記第1の駆動部と並列に接続され、前記電源ラインを介して電力が供給されることにより駆動する第2の駆動部と、前記ドア部が閉じた状態で、前記電源ラインを介して電源から前記第1の駆動部と前記第2の駆動部とに電力を供給し、前記ドア部が開いた状態で、前記電源から前記第1の駆動部と前記第2の駆動部への電力の供給を遮断するスイッチ手段と、前記スイッチ手段よりも下流側で、前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部とに並列に、グランドに接続されるコンデンサと、前記ドア部が開いた場合、前記コンデンサに蓄えられた電荷を前記第1の駆動部に放出させることなく、前記第2の駆動部に放出させる制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、CPUが故障した場合であっても、ドア部が開いた状態でユーザが接触し得る駆動部の駆動を抑制することができる。
図1は本実施形態の画像形成装置100の概略断面図である。
画像形成装置100は、トナー像を担持する感光ドラム101と、この感光ドラム101を帯電する帯電器102と、感光ドラム101にトナー像に対応した静電潜像を形成するため、感光ドラム101を露光する露光装置103を有する。さらに、画像形成装置100は、感光ドラム101上に形成された静電潜像を、トナーを有する現像剤を用いてトナー像として顕像化する現像器104と、感光ドラム101上のトナー像を紙などの記録材に転写する転写ローラ105を有する。また、画像形成装置100は、記録材にトナー像を転写した後に感光ドラム101上に残留したトナーを除去するドラムクリーナ108と、記録材上に担持されるトナー像を熱と圧力によって定着する定着器106も有する。
次に、本実施形態の画像形成装置100が、PC等の外部装置から画像データを入力されることで、この画像データに応じた画像を記録材に形成する画像形成動作について説明する。
画像データが入力されると、先ず、感光ドラム101が矢印A方向へ回転し、帯電器102が感光ドラム101を一様に帯電する。次いで、露光装置103が矢印A方向へ回転する感光ドラム101に、画像データに応じた露光光Eを照射することで、この画像データに対応した静電潜像を感光ドラム101上に形成する。その後、感光ドラム101上の静電潜像は、感光ドラム101と現像器104とが対向する現像位置へと移動される。現像位置では、現像器104がトナーを有する現像剤を用いて、感光ドラム101上の静電潜像をトナー像として顕像化する。感光ドラム101上のトナー像は、感光ドラム101が矢印A方向へ回転駆動されることによって、転写ローラ105が感光ドラム101を押圧する転写ニップ部に搬送される。
一方、給紙カセット110に格納された記録材は、ピックアップローラ109により1枚ずつ給紙され、搬送ローラ115によってタイミングを調整されて感光ドラム101に担持されたトナー像と接触するように転写ニップ部へと搬送される。転写ニップ部では、転写電圧が印加された転写ローラ105により、感光ドラム101上のトナー像が記録材に転写される。トナー像を担持した記録材は搬送ベルト116によって定着器106へと搬送され、この定着器106の熱と圧力によってトナー像が定着されると、画像形成装置100から印刷物として出力される。なお、本実施形態の画像形成装置100は、定着器106がトナー像を定着するために加熱した記録材を冷却するため、ファン114によって定着器106を通過した記録材に風が送風される。また、転写ニップ部で記録材に転写されずに感光ドラム101に残留したトナーは、ドラムクリーナ108によって除去される。
図2は、画像形成装置100に設けられた開閉可能なドア部111を開けた状態の要部斜視図である。なお、図2の矢印F方向から見たときの画像形成装置100の要部概略図が図1に対応する。
画像形成装置100は、画像形成動作中に紙詰まりを発生した場合、即座に記録材の搬送が停止され、表示部113に紙詰まりを発生したことをユーザに報知するためのメッセージが表示される。なお、本実施形態の画像形成装置100は、給紙カセット110に収容された記録材がピックアップローラ109によって給紙されてから所定時間以内に所定の位置を通過していなければ、紙詰まりが発生していると判定する。ここで、記録材が所定の位置を通過したか否かを検知するセンサは公知の光学センサを用いればよく、時間の計測は不図示のカウンタを用いる構成とすればよい。また、画像形成装置100のドア部111が矢印B方向へ開いた状態では、図1のピックアップローラ109、搬送ローラ115、転写ニップ部、搬送ベルト116が、ユーザに接触可能な位置に配置されている。これにより、画像形成装置100で紙詰まりが発生した場合には、ユーザがドア部111を矢印B方向へ開き、紙詰まりの原因となる記録材を除去することができる。
また、ユーザによってドア部111が開かれた場合、図1のピックアップローラ109、搬送ローラ115、転写ニップ部、搬送ベルト116が、ユーザに接触可能な位置に配置されているため、これら駆動部はドア部111の開閉に応じて電力供給が遮断される。図2のフラグ112aは、ユーザによるドア部111の開閉に応じてインターロックスイッチ112bのオンオフを切り替えることで、電源から駆動部への電力供給のオンオフを切り替える。ユーザによってドア部111が開けられると、このドア部111と一体に設けられたフラグ112aがインターロックスイッチ112bから離間され、電源と駆動部とをつなぐ電源ライン上に設けられたリレーの接点をオフ状態とする。これにより、電源から駆動部への電力供給が遮断される。また、ユーザによってドア部111が閉じられると、このドア部111と一体に設けられたフラグ112aがインターロックスイッチ112bを所定の位置に押し込むことにより、電源ライン上に設けられた接点をオン状態とする。これにより、電源から駆動部へ電力が供給可能となる。
次に、本実施形態の画像形成装置100の回路構成について図3のブロック図に基づき説明する。
画像形成装置100を制御するためのエンジン部204は、CPU209を搭載したエンジン制御基板205と、CPU209からの信号に応じて各駆動部を駆動させるドライバ基板207とを有している。このドライバ基板207は、搬送ローラ115(図1)を回転駆動させる搬送モータ213と、ファン114を回転駆動差させるファンモータ214とを駆動させる。なお、画像形成装置100は、エンジン部204が帯電器102や露光装置103、現像器104、定着器106、ピックアップローラ109、搬送ベルト116を駆動させる複数のドライバを有しているが、以下の説明において、これらドライバの説明を省略する。
画像形成装置100を制御するためのエンジン部204は、CPU209を搭載したエンジン制御基板205と、CPU209からの信号に応じて各駆動部を駆動させるドライバ基板207とを有している。このドライバ基板207は、搬送ローラ115(図1)を回転駆動させる搬送モータ213と、ファン114を回転駆動差させるファンモータ214とを駆動させる。なお、画像形成装置100は、エンジン部204が帯電器102や露光装置103、現像器104、定着器106、ピックアップローラ109、搬送ベルト116を駆動させる複数のドライバを有しているが、以下の説明において、これらドライバの説明を省略する。
DC電源201は、画像形成装置100の各部を制御するCPU209に電力を供給する。DC電源202は、搬送モータ213とファンモータ214とを駆動させるための電力を、ドライバ基板207を介して供給する。なお、DC電源201、202は、商用交流電源から画像形成装置100に供給される電力を各駆動部に印加する直流電圧に変換する。また、DC電源201は5Vの電圧を出力し、DC電源202は、12Vの電圧を出力する。
開閉検知部211は、インターロックスイッチ112bがオン状態の場合、DC電源201から電圧が印加されることによりドア部111が閉じたことを示す信号(ローレベルの信号)をCPU209へ出力する。また、開閉検知部211は、インターロックスイッチ112bがオフ状態の場合、DC電源201から電圧が印加されないためドア部111が閉じたことを示す信号(ハイレベルの信号)をCPU209へ出力する。これにより、CPU209は、開閉検知部211から入力される信号に応じて、ドア部111の開閉状態を検知することができる。なお、開閉検知部211は、ドア部111の開閉状態を示す信号を出力するために、インターロックスイッチ112bを介して印加される電圧とは別に、DC電源201から電力が供給される。
リレー回路210は、インターロックスイッチ112bがオン状態の場合、DC電源201からコイル210aに電源電圧が印加されることで、このコイル210aが電磁石となり、DC電源202の電源ラインに設けた接点210bをオン状態(導通状態)とする。一方、リレー回路210は、インターロックスイッチ112bがオフ状態の場合、DC電源201からコイル210aに印加される電源電圧が遮断されることで、DC電源202の電源ラインに設けた接点210bをオフ状態(開放状態)とする。ここで、リレー回路210は、ドア部111の開閉に応じて、DC電源202から搬送モータ213、及び、ファンモータ214への電力供給のオンオフを切り替えるスイッチ手段として機能する。
搬送モータ213は、CPU209からの信号により、ドライバ基板207から供給される電流に応じて駆動することで、搬送ローラ115を回転させる。また、搬送モータ213は、ドア部111が開いた状態で、搬送ローラ115がユーザに接触可能な位置に配置されているため、インターロックスイッチ112bがオフ状態となることで、DC電源202からの電力供給が遮断される構成となっている。ここで、搬送モータ213及びこの搬送モータ213の駆動によって回転する搬送ローラ115とは、ドア部111が開いた状態で、ユーザに接触可能な位置に配置された第1の駆動部に相当する。
ファンモータ214は、CPU209からの信号により、ドライバ基板207から供給される電流に応じた回転速度で駆動する。また、ファンモータ214は搬送モータ213と並列に、グランドに接続されている。なお、ファン114は、ドア部111が開いた状態でユーザに接触できない位置に配置されている。
DC電源202からの電源ラインに、搬送モータ213及びファンモータ214とに並列に接続した電界コンデンサ215は、DC電源202から搬送モータ213とファンモータ214とに供給される電力を安定させるためのバイパスコンデンサである。なお、電界コンデンサ215は、インターロックスイッチ112bよりも下流側で、搬送モータ213やファンモータ214と並列に、グランドに接続されている。この電界コンデンサ215は、ドア部111が閉じられ、インターロックスイッチ112bがオフ状態からオン状態へと切り替わる瞬間に、DC電源202から搬送モータ213とファンモータ214とに突入電流が供給されることを防止する。しかし、電界コンデンサ215は、インターロックスイッチ112bがオフ状態となった後に、搬送モータ213およびファンモータ214へ放電してしまい、この搬送ローラ115やファン114を駆動させてしまう虞がある。これは、電界コンデンサ215が、DC電源202から電力が供給されることで蓄えた電荷を、DC電源202から電力の供給が減少した際に放出するためである。
これは、CPU209の故障やノイズが原因でCPU209から搬送ローラ115を駆動させる誤信号が出力された場合に、電界コンデンサ215から搬送モータ213への放電によって搬送モータ213が駆動されてしまうことで引き起こされる。つまり、搬送モータ213は、インターロックスイッチ112bがオフ状態であり、DC電源202からの電力供給が遮断されている場合であっても、電界コンデンサ215からの放電によって搬送ローラ115を駆動してしまう。
そこで、本実施形態では、電界コンデンサ215と搬送ローラ115との間にFET307を設け、ドア部111が開いた場合に、CPU209からの信号に拘わらず、搬送モータ213の駆動を禁止する構成とした。ここで、FETとは、電界効果トランジスタである。これにより、FET307は、CPU209から誤信号が出力された場合であっても、電界コンデンサ215から搬送モータ213への放電を防止することができる。さらに、本実施形態では、電界コンデンサ215とファンモータ214との間にFET306を設け、ドア部111が開いた場合に、CPU209からの信号に拘わらず、ファンモータ214を駆動させる構成とした。本実施形態では、FET306、307を設けることにより、電界コンデンサ215から搬送モータ213への放電を防止させつつ、電界コンデンサ215に蓄えられた電荷を、ファンモータ214を駆動させることによって強制的に消費させている。ここで、ファンモータ214及びこのファンモータ214の駆動によって回転するファン114とは、ドア部111が開いた状態でユーザが接触できない位置に配置された第2の駆動部に相当する。
FET306は、ソースにDC電源202からの電源ラインが接続され、ドレインにファンモータ214が接続され、ゲートにCPU209からの信号線が接続されている。また、FET307は、ソースにDC電源202からの電源ラインが接続され、ドレインに搬送モータ213が接続され、ゲートにCPU209からの信号線が接続されている。
FET307は、開閉検知部211からドア部111が閉じている状態を示す信号が出力されている間、CPU209からの信号に応じて、搬送モータ213への電力供給のオンオフを切り替える。しかし、FET307は、開閉検知部211からドア部111が開いている状態を示す信号が出力されている間、CPU209からの信号に拘わらず、電界コンデンサ215から搬送モータ213への電力供給を禁止する。
一方、FET306は、開閉検知部211からドア部111が閉じている状態を示す信号が出力されている間、CPU209からの信号に応じて、ファンモータ214への電力供給のオンオフを切り替える。しかし、FET306は、ドア部111が開いている間、CPU209からの信号に拘わらず、電界コンデンサ215からの放電によりファンモータ214を駆動させる。そのため、FET306は、開閉検知部211からドア部111が開いている状態を示す信号が出力されている間、電界コンデンサ215からファンモータ214へ電力を供給可能な状態とする。
次に、エンジン制御基板205に設けられた各論理回路について説明する。
エンジン制御基板205には、CPU209から出力される信号と開閉検知部211から出力される信号とから、FET306のゲートに入力される信号を出力するために、OR回路301、NOT回路302が設けられている。OR回路301には、CPU209から出力されるファンモータ214の駆動を制御するための信号と、開閉検知部211から出力されるドア部111の開閉状態を示す信号とが入力される。このOR回路301から出力される信号がNOT回路302に入力されることにより、FET306のゲートに入力される信号が決定される。
また、エンジン制御基板205には、CPU209から出力される信号と開閉検知部211から出力される信号とから、FET307のゲートに入力される信号を出力するために、NOT回路303、AND回路304、NOT回路305が設けられている。NOT回路303には、開閉検知部211から出力されるドア部111の開閉状態を示す信号が入力される。AND回路304には、NOT回路303から出力される信号と、CPU209から出力される搬送モータ213の駆動を制御するための信号とが入力される。このAND回路304から出力される信号がNOT回路305回路に入力されることにより、FET307のゲートに入力される信号が決定される。
次に、開閉検知部211から出力される信号と、CPU209から出力される信号、FET306に入力される信号、FET307に入力される信号を説明する。なお、開閉検知部211は、ドア部111が開いている場合にハイレベルの信号を出力し、ドア部111が閉じている場合にローレベルの信号を出力する。また、CPU209は、ファンモータ214を駆動させる信号がハイレベル、ファンモータ214の駆動を停止させる信号がローレベルであり、搬送モータ213を駆動させる信号がハイレベル、搬送モータ213の駆動を停止させる信号がローレベルである。
先ず、ドア部111が閉まっている場合のファンモータ214の駆動について説明する。このとき、開閉検知部211はドア部111が閉まっているため、ローレベルの信号を出力する。
CPU209からファンモータ214を駆動させる信号(ハイレベル)が出力されると、OR回路301は、CPU209から出力されるハイレベルの信号と、開閉検知部211から出力されるローレベルの信号とが入力され、ハイレベルの信号を出力する。OR回路301から出力されるハイレベルの信号は、NOT回路302によってローレベルの信号に反転されてFET306に出力される。FET306は、NOT回路302から出力されるローレベルの信号がゲートに入力されると、ソース−ドレイン間に電流が流れ、DC電源202からファンモータ214へ電力を供給させる。これによってファン114が駆動される。
また、CPU209からファンモータ214の駆動を停止させる信号(ローレベル)が出力されると、OR回路301は、CPU209から出力されるローレベルの信号と、開閉検知部211から出力されるローレベルの信号とが入力され、ローレベルの信号を出力する。OR回路301から出力されるローレベルの信号は、NOT回路302によってハイレベルの信号に判定されてFET306に出力される。FET306は、NOT回路302から出力されるハイレベルの信号がゲートに入力されると、ソース−ドレイン間を流れる電流をせき止め、DC電源202からファンモータ214への電力供給を遮断させる。このとき、FET306はソース−ドレイン間に流れる電流をせき止めているため、電界コンデンサ215からファンモータ214へ電荷が放出されることで、ファンモータ214が駆動されることもない。これによってファンモータ214の駆動が停止される。
次に、ドア部111が開いている場合のファンモータ214の駆動について説明する。このとき、開閉検知部211はドア部111が開いているため、ハイレベルの信号を出力する。
CPU209からファンモータ214を駆動させる信号(ハイレベル)が出力されると、OR回路301は、CPU209から出力されるハイレベルの信号と、開閉検知部211から出力されるハイレベルの信号とが入力され、ハイレベルの信号を出力する。OR回路301から出力されるハイレベルの信号は、NOT回路302によってローレベルの信号に反転されてFET306に出力される。FET306は、NOT回路302から出力されるローレベルの信号がゲートに入力されると、ソース−ドレイン間に電流を流し、電界コンデンサ215からファンモータ214への電力供給を可能とする。しかし、DC電源202からの電源ラインはリレー回路210によって遮断されている。そのため、ファンモータ214は、電界コンデンサ215に電荷が蓄積されている場合に、この電界コンデンサ215に蓄積された電荷がファンモータ214を駆動できないレベルまで低下するまで駆動される。
また、CPU209からファンモータ214の駆動を停止させる信号(ローレベル)が出力されると、OR回路301は、CPU209から出力されるがローレベルの信号と、開閉検知部211から出力されるハイレベルの信号とが入力され、ハイレベルの信号を出力する。OR回路301から出力されるハイレベルの信号は、NOT回路302によってローレベルの信号に反転されてFET306に出力される。FET306は、NOT回路302から出力されるローレベルの信号がゲートに入力されると、ソース−ドレイン間に電流を流し、電界コンデンサ215からファンモータ214への電力供給を可能とする。しかし、DC電源202からの電源ラインはリレー回路210によって遮断されている。そのため、ファンモータ214は、電界コンデンサ215に電荷が蓄積されている場合に、この電界コンデンサ215に蓄積された電荷がファンモータ214を駆動できないレベルまで低下するまで駆動される。
すなわち、FET306とOR回路301、NOT回路302は、ドア部111が開いている場合、CPU209から出力される信号に拘わらず、電界コンデンサ215に蓄積される電荷が低下するまでファンモータ214を駆動させることができる。
次に、ドア部111が閉まっている場合の搬送モータ213の駆動について説明する。このとき、開閉検知部211はドア部111が閉まっているため、ローレベルの信号を出力する。
開閉検知部211からローレベルの信号が出力されると、NOT回路303が、ハイレベルの信号に反転させ、AND回路304に出力する。CPU209から搬送モータ213を駆動させる信号(ハイレベル)が出力されると、AND回路304は、CPU209から出力されるハイレベルの信号と、NOT回路303から出力されるハイレベルの信号とが入力され、ハイレベルの信号を出力する。AND回路304から出力されるハイレベルの信号は、NOT回路305によってローレベルの信号に反転されてFET307に出力される。FET307は、NOT回路305から出力されるローレベルの信号がゲートに入力されると、ソース−ドレイン間に電流が流れ、DC電源202から搬送モータ213へ電力を供給させる。これによって搬送モータ213が回転し、搬送ローラ115が駆動される。
また、CPU209から搬送モータ213の駆動を停止させる信号(ローレベル)が出力されると、AND回路304は、CPU209から出力されるローレベルの信号と、NOT回路303からのハイレベルの信号とが入力され、ローレベルの信号を出力する。AND回路304から出力されるローレベルの信号は、NOT回路305によってハイレベルの信号に反転されてFET307に出力される。FET307は、NOT回路305から出力されるハイレベルの信号がゲートに入力されると、ソース−ドレイン間に流れる電流をせき止め、DC電源202から搬送モータ213への電力供給を遮断させる。このとき、FET307はソース−ドレイン間に流れる電流をせき止めているため、電界コンデンサ215から搬送モータ213へ電荷が放出されることで、搬送モータ213が駆動されることもない。これによって搬送モータ213の回転が停止され、搬送ローラ115の駆動が停止される。
次に、ドア部111が開いている場合の搬送モータ213の駆動について説明する。このとき、開閉検知部211はドア部111が開いているため、ハイレベルの信号を出力する。
開閉検知部211からハイレベルの信号が出力されると、NOT回路303が、ローレベルの信号に反転させ、AND回路304に出力する。CPU209から搬送モータ213を駆動させる信号(ハイレベル)が出力されると、AND回路304は、CPU209から出力されるハイレベルの信号と、NOT回路303からのローレベルの信号とが入力され、ローレベルの信号を出力する。AND回路304から出力されるローレベルの信号は、NOT回路305によってハイレベルの信号に反転されてFET307に出力される。FET307は、NOT回路305から出力されるハイレベルの信号がゲートに入力されると、ソース−ドレイン間に流れる電流をせき止め、DC電源202から搬送モータ213への電力供給を遮断させる。このとき、FET307はソース−ドレイン間に流れる電流をせき止めているため、電界コンデンサ215から搬送モータ213へ電荷が放出されることで、搬送モータ213が駆動されることもない。これによって搬送モータ213の回転が停止され、搬送ローラ115の駆動が停止される。
また、CPU209から搬送モータ213の駆動を停止させる信号(ローレベル)が出力されると、AND回路304は、CPU209から出力されるローレベルの信号と、NOT回路303からのローレベルの信号とが入力され、ローレベルの信号を出力する。AND回路304から出力されるローレベルの信号は、NOT回路305によってハイレベルの信号に反転されてFET307に出力される。FET307は、NOT回路305から出力されるハイレベルの信号がゲートに入力されると、ソース−ドレイン間に流れる電流をせき止め、DC電源202から搬送モータ213への電力供給を遮断させる。このとき、FET307はソース−ドレイン間に流れる電流をせき止めているため、電界コンデンサ215から搬送モータ213へ電荷が放出されることで、搬送モータ213が駆動されることもない。これによって搬送モータ213の回転が停止され、搬送ローラ115の駆動が停止される。
FET307は、ドア部111が開いた場合、CPU209から出力される信号に拘わらず、搬送モータ213への電力供給を遮断している。また、ドア部111が開いた場合には、ファンモータ214が駆動されることにより電界コンデンサ215に蓄積された電荷が放出されるため、この電界コンデンサ215によって搬送モータ213が回転し、搬送ローラ115が駆動されることを防止できる。
したがって、FET306、307は、開閉検知部211から出力されるドア部111の開状態を示す信号に応じて、電界コンデンサ215に蓄えられた電荷を搬送モータ213へ放出させず、電界コンデンサ215からファンモータ214へ放出させるスイッチング素子に相当する。また、FET306、307、OR回路301、NOT回路302、303、305、AND回路304は、ドア部111が開いた場合、電界コンデンサ215に蓄えられた電荷を搬送モータ213へ放出させず、ファンモータ214に放出させる制御手段として機能している。
また、本実施形態のCPU209から出力される信号は、ファンモータ214を駆動させる信号をハイレベル、ファンモータ214の駆動を停止させる信号をローレベルとした。しかしながら、CPU209がファンモータ214の駆動を制御するために出力する信号は、ファンモータ214を駆動させる信号をローレベル、ファンモータ214の駆動を停止させる信号をハイレベルとしてもよい。また、開閉検知部211から出力されるドア部111の開閉状態を示す信号は、ドア部111が開いていればローレベル、ドア部111が閉じていればハイレベルとしてもよい。この構成とする場合、ドア部111が閉じている状態でFET306のゲートに入力される信号が、ローレベルとなるように論理回路が構成されていればよい。
同様に、CPU209から出力される信号は、搬送モータ213を駆動させる信号をローレベル、搬送モータ213の駆動を停止させる信号をハイレベルとしてもよい。この構成とする場合、ドア部111が閉じている状態でFET307のゲートに入力される信号が、ハイレベルとなるように論理回路が構成されていればよい。
また、本実施形態では、画像形成装置を例に説明したが、安全機構となっているにも拘らずコンデンサの電荷の放出によって、ユーザが接触可能な位置に配置された負荷に電流が供給されてしまう電子機器であれば、本発明をどのようなものに適用してもよい。
111 ドア部
214 ファンモータ
213 搬送モータ
210 リレー回路
215 電界コンデンサ
306 FET
307 FET
214 ファンモータ
213 搬送モータ
210 リレー回路
215 電界コンデンサ
306 FET
307 FET
Claims (4)
- 開閉可能に設けられたドア部と、
電源ラインを介して電力が供給されることにより駆動する第1の駆動部と、
前記第1の駆動部と並列に接続され、前記電源ラインを介して電力が供給されることにより駆動する第2の駆動部と、
前記ドア部が閉じた状態で、前記電源ラインを介して電源から前記第1の駆動部と前記第2の駆動部とに電力を供給し、前記ドア部が開いた状態で、前記電源から前記第1の駆動部と前記第2の駆動部への電力の供給を遮断するスイッチ手段と、
前記スイッチ手段よりも下流側で、前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部とに並列に、グランドに接続されるコンデンサと、
前記ドア部が開いた場合、前記コンデンサに蓄えられた電荷を前記第1の駆動部へ放出させることなく、前記第2の駆動部に放出させる制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。 - 前記スイッチ手段は、前記電源ラインに設けられた接点を開放させ、前記ドア部が閉じることに応じて、前記接点を導通させるリレー回路を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 画像形成装置は更に、前記ドア部の開閉に応じた信号を出力する出力手段を有し、
前記制御手段は、前記出力手段から前記ドア部が開いたことを示す信号が出力されると、前記コンデンサに蓄えられた電荷を前記第1の駆動部へ放出させず、前記コンデンサに蓄えられた電荷を前記第2の駆動部に放出させるスイッチング素子を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。 - 前記第1の駆動部は前記ドア部が開いた状態でユーザが接触可能な位置に配置され、前記第2の駆動部は前記ドア部が開いた状態であっても、ユーザが接触できない位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011098421A JP2012230245A (ja) | 2011-04-26 | 2011-04-26 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011098421A JP2012230245A (ja) | 2011-04-26 | 2011-04-26 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012230245A true JP2012230245A (ja) | 2012-11-22 |
Family
ID=47431840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011098421A Withdrawn JP2012230245A (ja) | 2011-04-26 | 2011-04-26 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012230245A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9201367B2 (en) | 2013-09-27 | 2015-12-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US10386765B2 (en) | 2017-02-14 | 2019-08-20 | Konica Minolta, Inc. | Image formation apparatus for preventing a thermal load defect |
-
2011
- 2011-04-26 JP JP2011098421A patent/JP2012230245A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9201367B2 (en) | 2013-09-27 | 2015-12-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US9348285B2 (en) | 2013-09-27 | 2016-05-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US10386765B2 (en) | 2017-02-14 | 2019-08-20 | Konica Minolta, Inc. | Image formation apparatus for preventing a thermal load defect |
CN110515284A (zh) * | 2017-02-14 | 2019-11-29 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成装置 |
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