JP2012108391A - インターロック回路、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省エネルギーモード時には、全ての電気負荷に対する電力供給を停止でき、かつ、通常モード時において、インターロックスイッチが開状態にされた場合には、一部の電気負荷に対して選択的に電力を供給することが可能なインターロック回路を提供する。
【解決手段】 インターロック回路1は、電源ライン20に直列に挿入されるFET30及びインターロックスイッチ10と、電力モードが通常モードでインターロックスイッチ10が閉状態の場合にFET30をオン状態にし、通常モードでインターロックスイッチ10が開状態の場合に半オン状態にし、省エネルギーモードの場合にオフ状態にするようにゲート電圧を切替えるゲート電圧切替回路60とを備える。FET30とインターロックスイッチ10の入力端子10aとの間には第1の電気負荷40が接続され、インターロックスイッチ10の出力端子10bには第2の電気負荷41が接続されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インターロック回路、及び、該インターロック回路を備える画像形成装置に関する。
従来から、例えばプリンタなどのカバーには、カバーの開閉に連動してオン・オフするインターロックスイッチが設けられたものがあり、カバーが開けられたときに、電動モータなどの駆動部分への電力供給が遮断されるようになっている。
ここで、特許文献1には、電源ラインにFETとインターロックスイッチとが直列に介装され、インターロックスイッチが開(オフ)から閉(オン)になると、所定の時間だけ遅延された後、被電源供給部に電力が供給されるように構成されたインターロック回路が開示されている。このインターロック回路によれば、インターロックスイッチが閉じられても、瞬時には電力が供給されず、時定数で決定される遅延時間が経過した後、インターロックスイッチを通して被電源供給部に電力が供給される。したがって、インターロックスイッチが閉じてからチャタリングしている間は、ほとんど電流が流れず、チャタリングが消失して完全にインターロックスイッチが閉ざされてからFETがオンされ、被電源供給部に電力が供給される。その結果、インターロックスイッチのワニグチが炭化劣化することを防止することができ、また、ノイズによる電子装置の暴走を防止することができる。
また、このインターロック回路によれば、省エネルギーモード(以下、略して「省エネモード」ともいう)時には、FETがオフされ、被電源供給部に対する電力供給が遮断される。なお、省エネモードからの復帰時については、インターロックスイッチのチャタリングが発生しないため、遅延時間が設けられていない。
特開2001−216857号公報
ところで、上述したインターロック回路では、カバーが開状態(すなわちインターロックスイッチがオフ)になるとすべての電気負荷(被電源供給部)への電力供給が遮断される。しかしながら、例えば、画像形成装置では、カバーが開かれたとき、複写枚数をカウントするためのカウンタ、及び用紙を搬送する搬送ローラの電磁クラッチなどに対する電力供給をすぐに遮断すると、累計枚数のカウントを誤ったり、ジャム紙の処理が適切にできないといった不具合が発生するおそれがある。一方、省エネルギーモードでは、消費電力をより低減するために、すべての電気負荷への電力供給を遮断することが好ましい。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、省エネルギーモード時には、電源ラインに接続されている全ての電気負荷に対する電力供給を停止でき、かつ、通常モード時において、インターロックスイッチが開状態にされた場合には、電源ラインに接続されている一部の電気負荷に対して選択的に電力を供給することが可能なインターロック回路、及び、該インターロック回路を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るインターロック回路は、電源ラインに直列に挿入され、制御端子に印加される制御電圧に応じて電源ラインに流れる電流を調節可能なスイッチング素子と、スイッチング素子に直列に接続され、電源ラインを断続するインターロックスイッチと、インターロックスイッチの開閉状態、及び、通常モード並びに該通常モードよりも消費電力の小さい省エネルギーモードを含む電力モードに基づいて、制御電圧を変更する制御電圧変更手段とを備え、スイッチング素子とインターロックスイッチの入力端子とをつなぐ電源ラインには第1の電気負荷が接続され、インターロックスイッチの出力端子とつながる電源ラインには第2の電気負荷が接続され、制御電圧変更手段が、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチが閉状態の場合に、スイッチング素子をオン状態にし、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチが開状態の場合に、スイッチング素子をオン状態よりも流れる電流が少ない半オン状態にし、電力モードが省エネルギーモードの場合に、スイッチング素子をオフ状態にするように制御端子に印加する制御電圧を変更することを特徴とする。
本発明に係るインターロック回路によれば、インターロックスイッチの開閉状態、及び、電力モードに基づいて、スイッチング素子の制御端子に印加される制御電圧が変更され、電源ライン(スイッチング素子)に流れる電流が調節される。すなわち、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチが閉状態(オン)の場合に、スイッチング素子がオン状態(導通状態)にされ、第1の電気負荷及び第2の電気負荷に電力が供給される。また、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチが開状態(オフ)の場合に、スイッチング素子が半オン状態(半導通状態)にされ、第1の電気負荷にのみ電力が供給される。さらに、電力モードが省エネルギーモードの場合に、スイッチング素子がオフ状態(絶縁状態)にされ、第1の電気負荷及び第2の電気負荷に対する電力供給が遮断される。その結果、省エネルギーモード時には、電源ラインに接続されている全ての電気負荷(第1の電気負荷及び第2の電気負荷)に対する電力供給を停止でき、かつ、通常モード時において、インターロックスイッチが開状態にされた場合には、電源ラインに接続されている一部の電気負荷(第1の電気負荷)に対して選択的に電力を供給することが可能となる。
本発明に係るインターロック回路では、上記制御電圧変更手段が、電力モードが通常モードであるときに、インターロックスイッチが開状態から閉状態に変化した場合に、スイッチング素子を、所定時間、半オン状態にするとともに、該所定時間経過後に、オン状態にするように、制御端子に印加する制御電圧を変更する遅延手段を有することが好ましい。
この場合、電力モードが通常モードであるときに、インターロックスイッチが開状態から閉状態に変化した場合に、スイッチング素子の制御端子に印加される制御電圧が変更され、スイッチング素子が、所定時間、半オン状態にされた後に、オン状態にされる。ここで、半オン状態では、スイッチング素子に流れる電流がオン状態に比べて制限されるため、例えば第2の電気負荷に容量性負荷が含まれる場合であっても、スイッチング素子が半オン状態にされる際の突入電流を抑制することができる。また、スイッチング素子が、所定時間、半オン状態にされた後に、オン状態にされるため、第2の電気負荷に容量性負荷が含まれる場合であっても、半オン状態のときに該容量性負荷が充電されることによって、所定時間経過後にスイッチング素子がオン状態にされる際の突入電流を抑制することができる。なお、第1の電気負荷には、インターロックスイッチが開状態のときから電力が供給されているため、容量性負荷が含まれていたとしても、スイッチング素子がオン状態にされる際の突入電流が抑えられる。このように、インターロックスイッチが開状態から閉状態に変化する際の突入電流を抑制することができるため、スイッチング素子として、定格がより小さいものを使用することができ、回路の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
本発明に係るインターロック回路では、上記制御電圧変更手段が、インターロックスイッチが閉状態であるときに、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化した場合に、スイッチング素子を、所定時間、半オン状態にするとともに、該所定時間経過後に、オン状態にするように、制御端子に印加する制御電圧を変更する遅延手段を有することが好ましい。
この場合、インターロックスイッチが閉状態であるときに、電力モードが、省エネルギーモードから通常モードに変化した場合に、スイッチング素子の制御端子に印加される制御電圧が変更され、スイッチング素子が、所定時間、半オン状態にされた後に、オン状態にされる。ここで、半オン状態では、スイッチング素子に流れる電流がオン状態に比べて制限されるため、例えば第1の電気負荷及び第2の電気負荷に容量性負荷が含まれる場合であっても、スイッチング素子が半オン状態にされる際の突入電流を抑制することができる。また、スイッチング素子が、所定時間、半オン状態にされた後に、オン状態にされるため、第1の電気負荷及び第2の電気負荷に容量性負荷が含まれる場合であっても、半オン状態のときにこれらの容量性負荷が充電されることによって、所定時間経過後にスイッチング素子がオン状態にされる際の突入電流を抑制することができる。このように、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化する際の突入電流を抑制することができるため、スイッチング素子として、定格がより小さいものを使用することができ、回路の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
本発明に係るインターロック回路では、上記スイッチング素子がFETであり、制御電圧変更手段が、FETのゲート・ソース間に接続される第1の抵抗器と、一端がFETのゲート端子に接続され、他端に電力モードの切替信号に応じた電圧が印加される第2の抵抗器と、一端がFETのゲート端子に接続され、他端に、遅延手段を介して、電力モードの切替信号とインターロックスイッチの開閉信号とに応じた電圧が印加される第3の抵抗器とを備え、第2の抵抗器の抵抗値が、第3の抵抗器の抵抗値よりも大きく設定され、第2の抵抗器の他端の電圧値は、省エネルギーモードのときに略電源電圧になるとともに、通常モードのときに略ゼロボルトになり、第3の抵抗器の他端の電圧値は、インターロックスイッチが閉状態であり、かつ、電力モードが通常モードのときにのみ略ゼロボルトになることが好ましい。
このようにすれば、インターロックスイッチの開閉状態、及び、電力モードに基づいて、FETのゲート電圧(すなわちゲート・ソース間電圧)を切替えることができる。よって、第1〜第3の抵抗器の抵抗値を適切に設定することにより、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチが閉状態の場合に、FETをオン状態にし、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチが開状態の場合に、FETを半オン状態にし、電力モードが省エネルギーモードの場合に、FETをオフ状態することができる。また、第3の抵抗器の他端には、遅延手段を介して、電力モードの切替信号とインターロックスイッチの開閉信号とに応じた信号が入力されるため、インターロックスイッチが開状態から閉状態に変化する際、及び/又は、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化する際に、所定時間、FETを半オン状態にすることが可能となる。
本発明に係る画像形成装置は、上記いずれかのインターロック回路を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、上記いずれかのインターロック回路を備えているため、省エネルギーモード時には、電源ラインに接続されている全ての電気負荷(第1の電気負荷及び第2の電気負荷)に対する電力供給を停止でき、かつ、通常モード時において、インターロックスイッチが開状態にされた場合には、電源ラインに接続されている一部の電気負荷(第1の電気負荷)に対して選択的に電力を供給することができる。また、インターロックスイッチが開状態から閉状態に変化する際、及び/又は、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化する際の突入電流を抑制することができるため、スイッチング素子として、定格がより小さいものを使用することができ、回路の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
本発明によれば、省エネルギーモード時には、電源ラインに接続されている全ての電気負荷に対する電力供給を停止でき、かつ、通常モード時において、インターロックスイッチが開状態にされた場合には、電源ラインに接続されている一部の電気負荷に対して選択的に電力を供給することが可能となる。
実施形態に係るインターロック回路を備える画像形成装置の外観を示す斜視図である。 実施形態に係るインターロック回路を示す回路図である。 実施形態に係るインターロック回路で用いられるFETの動作特性を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。まず、図1を用いて、実施形態に係るインターロック回路1を備える画像形成装置100の全体構成について説明する。図1は、インターロック回路1を備える画像形成装置100の外観を示す斜視図である。なお、画像形成装置としては、プリンタ、コピー機、ファクシミリ装置、或いはこれらの機能を兼ね備えた所謂複合機のいずれであってもよい。
画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置100の上部には読取部110が配置され、その下部には、記録部120が配されている。読取部110は、原稿の画像を走査して読み取る画像読取装置111と、画像読取装置111前面側に取り付けられた操作パネル112と、画像読取装置111の上部に開閉可能に取り付けられた原稿押えカバー113とを備えている。原稿押えカバー113の一端部には、画像読取装置111に原稿を搬送する自動原稿搬送装置(ADF)114が設置されている。ADF114は、原稿供給トレイ115上に載置された複数枚の原稿を順に画像読取装置111に搬送するとともに、画像読取装置111で読み取られた原稿を原稿排出トレイ116へ排出する。
記録部120には、用紙に画像を記録する記録装置121と、記録装置121へ用紙を供給する給紙装置130が設置されている。記録装置121は、内部に形成された用紙搬送経路に沿って配置される感光体ドラム、帯電ブラシ、露光ヘッド、現像器、転写ローラ、及び定着ローラなどを備えて構成されている。ここで、画像形成装置100では、まず、感光体ドラムの表面が帯電され、帯電された感光体ドラムの表面が露光されることにより、静電潜像が形成される。次に、この静電潜像上に、現像ローラがトナーを転移させてトナー像を形成する。その後、転写ローラが感光体ドラムからトナー像を用紙に転写し、定着ローラが用紙にトナーを定着させて、用紙に画像が形成される。
給紙装置130は、用紙を収納する給紙カセット131と、給紙カセット131が引出状に装着されるカセット装着部132とを備えている。
記録部120(画像形成装置100)の前面には、メンテナンス用カバー140が開閉自在に設けられている。このメンテナンス用カバー140には、カバーの開閉に連動してオン・オフするインターロックスイッチ10(図2参照)が取り付けられている。そして、メンテナンス用カバー140が開けられたときに、電動モータなどの駆動部分への電力供給が遮断されるようになっている。なお、詳細は後述する。
画像形成装置100は、例えば待機時などに省エネルギーモード(低消費電力状態)を取り得るように構成されている。より詳細には、画像形成装置100は、DC24V,DC5V,DC3Vの3つの電源ラインを通して画像形成装置100を構成する各ユニットに電力を供給する主電源(図示省略)を備えている。DC24V、DC5V、及びDC3Vの電力を供給する3つの電源ラインは、それぞれ独立して電力の供給/停止が制御できるように構成されている。画像形成装置100では、上述した3つの電源ラインが選択的に断続され、電力の供給/停止が制御されることにより、電力モードが切替えられる。
より具体的には、画像形成装置100は、3つの電力モード(電力状態)、すなわち、3V系ユニット、5V系ユニット、24V系ユニットすべてに電力が供給される通常モード(NORMAL MODE)、24V系ユニットへの電力供給が停止される待機モード(LIGHT SLEEP MODE)、及び、24V系ユニットに加え5V系ユニットへの電力供給も停止される省電力モード(DEEP SLEEP MODE)を取り得るように構成されている。なお、DC24Vの電力供給が停止される待機モード及び省電力モード双方が、特許請求の範囲に記載の省エネルギーモードに相当する。
ここで、24V系ユニットには、例えば、各種ローラを駆動する電動モータ並びに電磁クラッチ、定着器を冷却するためのファンモータ、複写枚数をカウントするためのカウンタ、帯電ワイヤ(帯電電圧)、現像ローラ(現像電圧)、及び、転写ローラ(転写電圧)等が含まれる。5V系ユニットには、メインCPU、ROM、メインメモリ、システムLSI、画像/符号メモリ、及びLEDユニット等が含まれる。また、3V系ユニットには、サブCPUが含まれる。
画像処理装置100では、所定時間(例えば5分)以上処理要求がない場合、及び、操作パネル112の省電力モード移行キーが押されたときなどに、通常モードから待機モード又は省電力モード(省エネルギーモード)に電力モードが移行される。一方、省エネルギーモード中に、パネル部112からのキー入力があった場合、及び、PCプリントジョブ等のジョブ要求があったときなどに、電力供給が再開され、省エネルギーモードから通常モードに電力モードが移行される。
上述した24V系の電源ライン(以下、単に「電源ライン」という)20には、電力モード及びインターロックスイッチ10の開閉状態(すなわちメンテナンス用カバー140の開閉状態)に基づいて、該電源ライン20を断続するインターロック回路1が設けられている。続いて、図2を用いて、インターロック回路1の構成について説明する。ここで、図2は、インターロック回路1を示す回路図である。
インターロック回路1は、電源ライン20に直列に挿入され、ゲート端子に印加されるゲート電圧(特許請求の範囲に記載の「制御電圧」に相当)に応じて電源ライン20に流れる電流を調節可能なMOS FET30を有している。FET30のドレイン端子には、メンテナンス用カバー140の開閉に連動して、電源ライン20を断続するインターロックスイッチ10が直列に接続されている。また、FET30のドレイン端子とインターロックスイッチ10の入力端子10aとの間の電源ライン20には、第1の電気負荷40(24VA)が接続されている。ここで、第1の電気負荷40には、24V系のユニットのうち、インターロックスイッチ10が開状態(オフ)にされたときに、直ぐに電力の供給を停止することが好ましくないユニット、例えば、各種ローラの電磁クラッチ、定着器を冷却するためのファンモータ、及び、複写枚数をカウントするためのカウンタなどが含まれる。一方、インターロックスイッチ10の出力端子10bとつながる電源ライン20には、第2の電気負荷41(24V_IL)が接続されている。
また、インターロックスイッチ10の出力端子10bには、インターロックスイッチ10の開閉状態に応じた電圧を出力する開閉状態検知回路50が接続されている。開閉状態検知回路50は、入力端子が、インターロックスイッチ10の出力端子10bと接続される、出力反転タイプの抵抗内蔵型トランジスタ51を有している。抵抗内蔵型トランジスタ51の出力端子には、一端が3Vの電源ラインに接続されたプルアップ抵抗52の他端、及び、反転型シュミットトリガ53の入力端子が接続されている。そして、反転型シュミットトリガ53の出力端子は、CPUのカバー信号ポート54(COVER)、及び、ゲート電圧切替回路60(詳細は後述する)のANDゲート67の入力端子に接続されている。
ここで、インターロックスイッチ10が閉状態(オン)の場合には、抵抗内蔵型トランジスタ51がオンされてローレベルの信号が出力されるため、反転型シュミットトリガ53からはハイレベル(3V)の信号が出力される。一方、インターロックスイッチ10が開状態(オフ)の場合には、抵抗内蔵型トランジスタ51がオフされてハイレベルの信号が出力されるため、反転型シュミットトリガ53からはローレベル(0V)の信号が出力される。
上述したように、インターロックスイッチ10の開閉状態を示す、開閉状態検知回路50からの検出信号は、ゲート電圧切替回路60のANDゲート67に入力される。続いて、ゲート電圧切替回路60(特許請求の範囲に記載の制御電圧変更手段に相当)について説明する。ゲート電圧切替回路60は、インターロックスイッチ10の開閉状態、及び、電力モードに基づいて、FET30のゲート電圧を切替える。すなわち、FET30のゲート電圧が電源電圧(24V)からより低い電圧に切替えられることにより、FET30のドレイン電流I(すなわち電源ライン20を流れる電流)が、抑制された状態から定格状態に増加される。
ゲート電圧切替回路60は、一端がFET30のソースに接続され、他端がFET30のゲートに接続される第1抵抗61(特許請求の範囲に記載の「第1の抵抗器」に相当)、及びコンデンサ62を備えている。なお、本実施形態では、第1抵抗61として2.5kΩの抵抗を用いた。第1抵抗61の他端(FET30のゲート)には、第2抵抗63(特許請求の範囲に記載の「第2の抵抗器」に相当)の一端、及び、第3抵抗64(特許請求の範囲に記載の「第3の抵抗器」に相当)の一端が接続されている。ここで、本実施形態では、第2抵抗63として21.5kΩの抵抗を用い、第3抵抗64として3.5kΩの抵抗を用いた。
第2抵抗63の他端は、出力反転タイプの抵抗内蔵型トランジスタ65を介してCPUの電力モードポート66(/PSAVE)に接続されている。電力モードポート66は、電力モードの切替信号を出力する出力ポートであり、通常モード時にハイレベル(3V)になり、省エネルギーモード時にローレベル(0V)になる。すなわち、通常モード時には、抵抗内蔵型トランジスタ65がオンし、第2抵抗63の他端は、略ゼロVとなる。一方、省エネルギーモード時には、抵抗内蔵型トランジスタ65がオフし、第2抵抗63の他端は、略24V(電源電圧)となる。
第3抵抗64の他端は、遅延回路70を介して、ANDゲート67の出力端子に接続されている。遅延回路70は、ANDゲート67からの出力信号(電圧)を約1msec遅延させて出力する。より具体的には、遅延回路70は、入力端子がANDゲート67の出力端子に接続されている反転型シュミットトリガ71を有している。この反転型シュミットトリガ71の出力端子には抵抗72の一端が接続されている。抵抗72の他端とGNDとの間には、コンデンサ73が接続されている。ここで、遅延回路70の遅延時間(特許請求の範囲に記載の所定時間に相当)は、抵抗72とコンデンサ73との時定数により定められる。なお、本実施形態では、遅延時間が、約1msecとなるように設定した。抵抗72の他端には、また、反転型シュミットトリガ74の入力端子が接続されている。反転型シュミットトリガ74の出力端子は、出力反転タイプの抵抗内蔵型トランジスタ75の入力端子に接続されている。この抵抗内蔵型トランジスタ75の出力端子は、上述した、第3抵抗64の他端に接続されており、遅延回路70によって遅延された信号(電圧)が、第3抵抗64の他端に印加される。
遅延回路70の入力端子、すなわち、反転型シュミットトリガ71の入力端子は、上述したように、ANDゲート67の出力端子に接続されている。ANDゲート67の第1の入力端子は、上述した電力モードポート66に接続されており、この第1の入力端子には、電力モードに応じた信号が入力される。また、ANDゲート67の第2の入力端子は、上述した開閉状態検知回路50を構成する反転型シュミットトリガ53の出力端子に接続されており、この第2の入力端子には、インターロックスイッチ10の開閉状態に応じた信号が入力される。よって、第3抵抗64の他端は、インターロックスイッチ10が閉状態であり、かつ電力モードが通常モードの場合にのみ略ゼロVとなる。一方、インターロックスイッチ10が開状態(オフ状態)で電力モードが通常モードであるとき、第3抵抗64の他端は、21.5Vとなる。また、電力モードが省エネルギーモードのときには、第3抵抗64の他端は略電源電圧(24V)となる。
次に、図2及び図3を併せて参照しつつ、インターロック回路1の動作について説明する。ここで、図3は、インターロック回路1で用いられるFET30の動作特性(I−VDS特性)を示すグラフである。図3の横軸はドレイン・ソース電圧VDS(V)であり、縦軸はドレイン電流I(A)である。そして、図3では、ゲート・ソース間電圧VGSを、−2.5V,−3.0V,−3.5V,−4.0V,−4.5V,−6.0V,−8.0V,−10.0Vと変化させた場合の、ドレイン・ソース電圧VDSとドレイン電流Iとの関係が示されている。
(1)電力モードが通常モードであり、インターロックスイッチ10が閉状態(オン)の場合、上述したように、電力モードポート66はハイ(3V)となり、カバー信号ポート54(反転型シュミットトリガ53の出力)もハイ(3V)となる。この場合、抵抗内蔵型トランジスタ65がオンし、第2抵抗63の他端は、略ゼロVとなる。一方、ANDゲート67の出力端子がハイとなるため、遅延回路70の出力、すなわち第3抵抗64の他端は、略ゼロVとなる。よって、FET30のゲート端子には、第1抵抗61の抵抗値と、第2抵抗63及び第3抵抗64の合成抵抗の抵抗値との比率に応じた電圧値が印加される。ここで、本実施形態では、第1抵抗61が2.5kΩ、第2抵抗63が21.5kΩ、第3抵抗64が3.5kΩに設定されているため、ゲート電圧は約14V(すなわちゲート・ソース間電圧VGSは約−10V)となる。よって、図3に示されるように、FET30が完全にオン(以下「フルオン」ともいう)され、電源ライン20には、定格電流(10A)が流れる。この場合、FET30がフルオンされ、インターロックスイッチ10が閉状態(オン)であるため、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に電力が供給される。
(2)電力モードが通常モードであり、インターロックスイッチ10が閉状態(オン)から開状態(オフ)に変化した場合、電力モードポート66はハイ(3V)のまま、カバー信号ポート54がハイ(3V)からロー(0V)に変化する。この場合、抵抗内蔵型トランジスタ65がオンし、第2抵抗63の他端は、略ゼロVとなる。一方、ANDゲート67の第2の入力端子がハイからローになるため、ANDゲート67の出力がハイからローに変化する。そのため、遅延回路70の出力、すなわち第3抵抗64の他端は、遅延時間(約1ms.)経過後、略ゼロVから21.5Vに変化する。よって、インターロックスイッチ10が閉状態(オン)から開状態(オフ)に変化した後、遅延時間が経過するまでは、FET30のゲート端子には、第1抵抗61の抵抗値と、第2抵抗63及び第3抵抗64の合成抵抗の抵抗値との比率に応じた電圧値が印加される。すなわち、上述したように、ゲート電圧は約14V(すなわちゲート・ソース間電圧VGSは約−10V)となり、FET30がフルオンされ、電源ライン20には、定格電流(10A)が流れる。
一方、遅延時間が経過した後は、FET30のゲート端子には、第1抵抗61の抵抗値と、第2抵抗63の抵抗値との比率に応じた電圧値が印加される。ここで、本実施形態では、上述したように、第1抵抗61が2.5kΩ、第2抵抗63が21.5kΩに設定されているため、ゲート電圧は約21.5V(すなわちゲート・ソース間電圧VGSは約−2.5V)となる。そのため、FET30は、図3に示されるように、ドレイン電流として約−1.0A流すことができる、半オン状態(半導通状態)となる。よって、この場合、FET30が半オンされ、インターロックスイッチ10が開状態(オフ)であるため、第1の電気負荷40のみに電力が供給され、第2の電気負荷41に対する電力供給が遮断される。なお、電力モードが通常モードであり、インターロックスイッチ10が開状態(オフ)にある間は、FET30が半オンされるため、第1の電気負荷40のみに電力が供給され、第2の電気負荷41に対する電力供給が遮断される状態が継続する。
(3)電力モードが通常モードであり、インターロックスイッチ10が開状態(オフ)から閉状態(オン)に変化した場合、電力モードポート66はハイ(3V)のまま、カバー信号ポート54がロー(0V)からハイ(3V)に変化する。この場合、抵抗内蔵型トランジスタ65がオンし、第2抵抗63の他端は、略ゼロVとなる。一方、ANDゲート67の第2の入力端子がローからハイになるため、ANDゲート67の出力がローからハイに変化する。そのため、遅延回路70の出力、すなわち第3抵抗64の他端は、遅延時間(約1ms.)経過後、21.5Vから略ゼロVに変化する。よって、インターロックスイッチ10が開状態(オフ)から閉状態(オン)に変化した後、遅延時間が経過するまでは、FET30のゲート端子には、第1抵抗61の抵抗値と、第2抵抗63の抵抗値との比率に応じた電圧値が印加される。すなわち、上述したように、ゲート電圧は約21.5V(すなわちゲート・ソース間電圧VGSは約−2.5V)となる。そのため、FET30は、半オン状態となる。
一方、遅延時間が経過した後は、FET30のゲート端子には、第1抵抗61の抵抗値と、第2抵抗63及び第3抵抗64の合成抵抗の抵抗値との比率に応じた電圧値が印加される。すなわち、上述したように、ゲート電圧は約14V(すなわちゲート・ソース間電圧VGSは約−10V)となり、FET30がフルオンされる。よって、この場合、遅延時間、FET30が半オンされ、電源ライン20に約1Aの電流が流された後、FET30がフルオンされ、電源ライン20に定格電流(約10A)が流される。ここで、半オン状態では、FET30に流れる電流が約1Aに制限されるため、例えば第2の電気負荷41に容量性負荷が含まれる場合であっても、FET30が半オン状態にされる際の突入電流が抑制される。また、FET30が、遅延時間、半オン状態にされた後に、フルオン状態にされるため、第2の電気負荷41に容量性負荷が含まれる場合であっても、半オン状態のときに該容量性負荷が充電されることによって、遅延時間経過後にFET30がフルオン状態にされる際の突入電流が抑制される。なお、第1の電気負荷40には、インターロックスイッチ10が開状態(オフ)のときから電力が供給されているため、第1の電気負荷40に容量性負荷が含まれていたとしても、FET30がフルオン状態にされる際の突入電流が抑えられる。なお、遅延時間経過後は、FET30がオンされ、インターロックスイッチ10が閉状態(オン)であるため、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に電力が供給される。
(4)インターロックスイッチ10が閉状態(オン)であり、電力モードが通常モードから省エネルギーモードに変化した場合、電力モードポート66がハイ(3V)からロー(0V)に変化する。なお、カバー信号ポート54は、遅延時間経過後にハイ(3V)からロー(0V)に変化する。この場合、抵抗内蔵型トランジスタ65がオフし、第2抵抗63の他端は、略電源電圧(24V)となる。一方、ANDゲート67の第1の入力端子がハイからローになるため、ANDゲート67の出力がハイからローに変化する。そのため、遅延回路70の出力、すなわち第3抵抗64の他端は、遅延時間(約1ms.)経過後、略ゼロVから略電源電圧(24V)に変化する。よって、電力モードが通常モードから省エネルギーモードに変化した後、遅延時間が経過するまでは、FET30のゲート端子には、第1抵抗61の抵抗値と、第3抵抗64の抵抗値との比率に応じた電圧値が印加される。
その後、遅延時間が経過した後は、FET30のゲート端子には、略電源電圧(24V)が印加される。そのため、ゲート・ソース間電圧VGSが略ゼロVとなり、FET30は、オフ状態(絶縁状態)となる。よって、この場合、遅延時間経過後にFET30がオフされ、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に対する電力供給が遮断される。なお、インターロックスイッチ10が開状態(オフ)であり、電力モードが通常モードから省エネルギーモードに変化した場合も、遅延時間経過後にFET30がオフされ、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に対する電力供給が遮断される。また、省エネルギーモード中は、FET30がオフされているため、インターロックスイッチ10の開閉状態(オン・オフ)に関係なく、24V系のすべての電気負荷、すなわち、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に対する電力供給が遮断される。
(5)インターロックスイッチ10が閉状態(オン)であり、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化した場合、電力モードポート66がロー(0V)からハイ(3V)に変化する。なお、カバー信号ポート54は、FET30がオフから半オンされることにより、ロー(0V)からハイ(3V)に変化する。この場合、抵抗内蔵型トランジスタ65がオンし、第2抵抗63の他端は、略電源電圧(24V)から略ゼロVとなる。一方、ANDゲート67の第1,第2の入力端子が共にローからハイになるため、ANDゲート67の出力がローからハイに変化する。そのため、遅延回路70の出力、すなわち第3抵抗64の他端は、遅延時間(約1ms.)経過後、21.5Vから略ゼロVに変化する。よって、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化した後、遅延時間が経過するまでは、FET30のゲート端子には、第1抵抗61の抵抗値と、第2抵抗63の抵抗値との比率に応じた電圧値が印加される。そのため、FET30は、半オン状態となる。
一方、遅延時間が経過した後は、FET30のゲート端子には、第1抵抗61の抵抗値と、第2抵抗63及び第3抵抗64の合成抵抗の抵抗値との比率に応じた電圧値が印加され、FET30がフルオンされる。よって、この場合、遅延時間、FET30が半オンされ、電源ライン20に約1Aの電流が流された後、FET30がフルオンされ、電源ライン20に定格電流(約10A)が流される。ここで、半オン状態では、FET30に流れる電流が約1Aに制限されるため、例えば第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に容量性負荷が含まれる場合であっても、FET30が半オン状態にされる際の突入電流が抑制される。また、FET30が、遅延時間、半オン状態にされた後に、フルオン状態にされるため、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷40に容量性負荷が含まれる場合であっても、半オン状態のときにこれらの容量性負荷が充電されることによって、遅延時間経過後にFET30がフルオン状態にされる際の突入電流が抑制される。
(6)インターロックスイッチ10が開状態(オフ)であり、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化した場合、電力モードポート66がロー(0V)からハイ(3V)に変化する。なお、カバー信号ポート54は、ロー(0V)のまま変化しない。よって、ANDゲート67の出力もローから変化しない。この場合、抵抗内蔵型トランジスタ65がオンし、第2抵抗63の他端は、略電源電圧(24V)から略ゼロVとなる。よって、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化した場合、FET30のゲート端子には、第1抵抗61の抵抗値と、第2抵抗63の抵抗値との比率に応じた電圧値が印加される。そのため、FET30は、半オン状態となる。なお、電力モードが通常モードであり、インターロックスイッチ10が開状態(オフ)にある間は、FET30が半オンされるため、第1の電気負荷40のみに電力が供給され、第2の電気負荷41に対する電力供給が遮断される状態が継続する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るインターロック回路1によれば、インターロックスイッチ10の開閉状態、及び、電力モードに基づいて、FET30のゲート端子に印加されるゲート電圧が切替えられ、電源ライン20(FET30)に流れる電流が調節される。すなわち、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチ10が閉状態(オン)の場合に、FET30がフルオン状態にされ、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に電力が供給される。また、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチ10が開状態(オフ)の場合に、FET30が半オン状態にされ、第1の電気負荷40にのみ電力が供給される。さらに、電力モードが省エネルギーモードの場合に、FET30がオフにされ、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に対する電力供給が遮断される。その結果、省エネルギーモード時には、電源ライン20に接続されている全ての電気負荷(第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41)に対する電力供給を停止でき、かつ、通常モード時において、インターロックスイッチ10が開状態にされた場合には、電源ライン20に接続されている一部の電気負荷(第1の電気負荷41)に対して選択的に電力を供給することが可能となる。また、本実施形態に係るインターロック回路1によれば、1つのFETで3つの電力供給状態を取ることができるため、回路の小型化、低コスト化を図ることができる。
本実施形態に係るインターロック回路1よれば、電力モードが通常モードであるときに、インターロックスイッチ10が開状態から閉状態に変化した場合に、FET30のゲート端子に印加されるゲート電圧が切替えられ、FET30が、所定の遅延時間、半オン状態にされた後に、フルオン状態にされる。ここで、半オン状態では、FET30に流れる電流が約1Aに制限されるため、例えば第2の電気負荷41に容量性負荷が含まれる場合であっても、FET30が半オン状態にされる際の突入電流を低減することができる。また、FET30が、所定の遅延時間、半オン状態にされた後に、フルオン状態にされるため、第2の電気負荷41に容量性負荷が含まれる場合であっても、半オン状態のときに該容量性負荷が充電されることによって、遅延時間経過後にFET30がフルオン状態にされる際の突入電流を抑制することができる。なお、第1の電気負荷40には、インターロックスイッチ10が開状態のときから電力が供給されているため、容量性負荷が含まれていたとしても、FET30がフルオン状態にされる際の突入電流が抑えられる。このように、インターロックスイッチ10が開状態から閉状態に変化する際の突入電流を抑制することができるため、FET30として、定格がより小さいものを使用することができ、回路の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
また、本実施形態に係るインターロック回路1よれば、インターロックスイッチ10が閉状態であるときに、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化した場合に、FET30のゲート端子に印加されるゲート電圧が切替えられ、FET30が、所定の遅延時間、半オン状態にされた後に、フルオン状態にされる。ここで、半オン状態では、FET30に流れる電流が約1Aに制限されるため、例えば第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に容量性負荷が含まれる場合であっても、FET30が半オン状態にされる際の突入電流を低減することができる。また、FET30が、所定の遅延時間、半オン状態にされた後に、フルオン状態にされるため、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41に容量性負荷が含まれる場合であっても、半オン状態のときにこれらの容量性負荷が充電されることによって、遅延時間経過後にFET30がフルオン状態にされる際の突入電流を抑制することができる。このように、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化する際の突入電流を抑制することができるため、FET30として、定格がより小さいものを使用することができ、回路の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
本実施形態に係るインターロック回路1よれば、第1抵抗61、第2抵抗63、及び第3抵抗64の抵抗値を適切に設定することにより、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチ10が閉状態の場合にFET30をフルオン状態にし、電力モードが通常モードでありかつインターロックスイッチ10が開状態の場合にFET30を半オン状態にし、電力モードが省エネルギーモードの場合にFET30をオフ状態することができる。また、第3抵抗64の他端には、遅延回路70を介して、電力モードの切替信号とインターロックスイッチ10の開閉信号とに応じた信号が入力されるため、インターロックスイッチ10が開状態から閉状態に変化する際、及び、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化する際に、遅延時間の間、FET30を半オン状態にすることが可能となる。
本実施形態に係る画像形成装置100によれば、上述したインターロック回路1を備えているため、省エネルギーモード時には、電源ライン20に接続されている全ての電気負荷(第1の電気負荷40及び第2の電気負荷41)に対する電力供給を停止でき、かつ、通常モード時において、インターロックスイッチ10が開状態にされた場合には、電源ライン20に接続されている一部の電気負荷(第1の電気負荷40)に対して選択的に電力を供給することができる。また、インターロックスイッチ10が開状態から閉状態に変化する際、及び、電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化する際の突入電流を抑制することができるため、FET30として、定格がより小さいものを使用することができ、小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、インターロック回路1を構成する開閉状態検知回路50及びゲート電圧切替回路60の回路構成は、上記実施形態には限られない。また、第1抵抗61、第2抵抗63、第3抵抗64の抵抗値は、上記実施形態には限られない。さらに、遅延回路70の遅延時間も上記実施形態には限られない。
また、上記実施形態では、画像形成装置100が3つの電源ラインを有し、それぞれ電圧値が異なる電力を供給する構成とされていたが、電源ラインの数、及び、各電源ラインの電圧値などは、上記実施形態には限られない。
1 インターロック回路
10 インターロックスイッチ
20 電源ライン
30 FET
40 第1の電気負荷
41 第2の電気負荷
50 開閉状態検知回路
60 ゲート電圧切替回路
61 第1抵抗器
63 第2抵抗器
64 第3抵抗器
70 遅延回路
100 画像形成装置
140 メンテナンス用カバー

Claims (5)

  1. 電源ラインに直列に挿入され、制御端子に印加される制御電圧に応じて前記電源ラインに流れる電流を調節可能なスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子に直列に接続され、前記電源ラインを断続するインターロックスイッチと、
    前記インターロックスイッチの開閉状態、及び、通常モード並びに該通常モードよりも消費電力の小さい省エネルギーモードを含む電力モードに基づいて、前記制御電圧を変更する制御電圧変更手段と、を備え、
    前記スイッチング素子と前記インターロックスイッチの入力端子とをつなぐ電源ラインには第1の電気負荷が接続され、
    前記インターロックスイッチの出力端子とつながる電源ラインには第2の電気負荷が接続され、
    前記制御電圧変更手段は、前記電力モードが通常モードであり、かつ前記インターロックスイッチが閉状態の場合に、前記スイッチング素子をオン状態にし、前記電力モードが通常モードであり、かつ前記インターロックスイッチが開状態の場合に、前記スイッチング素子を前記オン状態よりも流れる電流が少ない半オン状態にし、前記電力モードが省エネルギーモードの場合に、前記スイッチング素子をオフ状態にするように前記制御端子に印加する制御電圧を変更することを特徴とするインターロック回路。
  2. 前記制御電圧変更手段は、前記電力モードが通常モードであるときに、前記インターロックスイッチが開状態から閉状態に変化した場合に、前記スイッチング素子を、所定時間、前記半オン状態にするとともに、該所定時間経過後に、前記オン状態にするように、前記制御端子に印加する制御電圧を変更する遅延手段を有することを特徴とする請求項1に記載のインターロック回路。
  3. 前記制御電圧変更手段は、前記インターロックスイッチが閉状態であるときに、前記電力モードが省エネルギーモードから通常モードに変化した場合に、前記スイッチング素子を、所定時間、前記半オン状態にするとともに、該所定時間経過後に、前記オン状態にするように、前記制御端子に印加する制御電圧を変更する遅延手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のインターロック回路。
  4. 前記スイッチング素子はFETであり、
    前記制御電圧変更手段は、前記FETのゲート・ソース間に接続される第1の抵抗器と、一端が前記FETのゲート端子に接続され、他端に前記電力モードの切替信号に応じた電圧が印加される第2の抵抗器と、一端が前記FETのゲート端子に接続され、他端に、前記遅延手段を介して、前記電力モードの切替信号と前記インターロックスイッチの開閉信号とに応じた電圧が印加される第3の抵抗器と、を備え、
    前記第2の抵抗器の抵抗値は、前記第3の抵抗器の抵抗値よりも大きく設定され、
    前記第2の抵抗器の他端の電圧値は、前記省エネルギーモードのときに略電源電圧になるとともに、前記通常モードのときに略ゼロボルトになり、
    前記第3の抵抗器の他端の電圧値は、前記インターロックスイッチが閉状態であり、かつ、前記電力モードが通常モードのときにのみ略ゼロボルトになることを特徴とする請求項2又は3に記載のインターロック回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のインターロック回路を備えることを特徴とする画像形成装置。
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