JP4888619B1 - 数値制御装置 - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1
Description
また、前記Dカットに似た加工内容が特許文献3に図示されているが、X、Z、主軸/C軸、固定角度割出タレットで構成される機械であるので、Y軸制御が必要な所を、極座標変換によってC軸角度に変換しており、加工点軌跡としては正しくても、例えばフラットエンドミルを使って加工すると中央では平面でも、両端に行くほど切削面への工具径による円弧状切込が大きくなり、加工面が保証されない。したがって実際に加工ができる構成・構造ではないといえる。
また、前記Dカットではワークの円形断面の片側を直線で切り落とすが、これを凸または凹状の円弧に代表される曲線で切り落とすDカット(この明細書では区別を容易にするために(直線)Dカット、円弧Dカットと称することとする)を行いたいという要求が出てきた。
尚、Z軸の作動方向はXY平面およびH軸C軸の作動面に垂直な方向であり、本願発明の基本的な動作に影響することは無いので、軸名として挙げても動作等についての説明は割愛する。
具体的には、フライス工具に工具交換され、且つC軸モードが選択されている状態で、次のように機械を制御することにより、ダブルDカット加工を行う。
(1)工具方向と仮想平面X軸方向を平行にする
(2)仮想Y軸補間モード指令(同期送りモードキャンセル、端面加工のXY平面選択)
(3)工具を加工開始位置に移動
(4)フライス加工(C軸、H軸を同時に制御)
(5)工具方向と仮想平面X軸方向を平行にする
(6)仮想Y軸補間モードキャンセル
(7)ワークを反転(C軸)
(8)仮想Y軸補間モード指令
(9)加工開始位置に移動
(10)フライス加工(C軸、H軸を同時に制御)
(11)工具方向と仮想平面X軸方向を平行にする
(12)仮想Y軸補間モードキャンセル
このように機械を制御することにより、ダブルDカット加工を行うが、片面のDカット加工が終わった時点で一旦仮想Y軸補間モードをキャンセルしてC軸を反転させ、改めて仮想Y軸補間モードで反対面に再度Dカット加工を施さなければならず、加工時間が長くなると言う課題があった。
ところが従来、この新たな機械を制御する数値制御装置、即ち、一つのC軸に対して、X1軸、Z1軸、第一のタレット軸から成るメインセットと、X2軸、Z2軸、第二のタレット軸から成るサブセットとを同時に制御し、もって直線、円弧等のダブルDカット加工を同時に行うことができる数値制御装置が存在しなかった。
前記メインセットのタレット軸とサブセットのタレット軸の夫々について、基準側、同期側を選択的に指定し、一方のセットのタレット軸の出力を用いて他方を同期して同時に作動させるモードを選択する同時Dカット制御モード指令を設定し、
当該同時Dカット制御モード指令を、解析実行する同時Dカット指令処理手段と、メインセット側の補間演算を行うX1/Y1/C軸補間処理手段と、サブセット側の補間演算を行うX2/Y2軸補間処理手段と、タレット軸及びC軸の回転角度制御データを、メインセット及びサブセットのどちらから得るかを選択するH軸指令選択手段とを備え、
前記同時Dカット加工制御モード指令がされているとき、前記H軸指令選択手段がタレット軸及びC軸の回転角度制御データをメインセット及びサブセットのどちらから得るかを選択し、この選択されたデータに基づいてC軸に把持したワークの二表面へのDカット加工を同時に行うよう前記機械を制御するものである。
前記H軸指令選択手段が、両タレット軸及びC軸の回転角度制御データを、タレット軸角度が小さい側のセットから得るよう選択するものである。
前記H軸指令選択手段が、両タレット軸及びC軸の回転角度制御データを、工具の実移動量が大きい側のセットから得るよう選択するものである。
以下、この発明の実施例1について、図1、図2、図6及び図7を用いて説明する。
なお、この実施例1は、図2に示すように、タレット1とタレット2に取り付けられる工具の寸法諸元が同一(工具長、工具径などが同一)である場合の実施例である。
図1は、この発明の実施例1に係る新たな構成の機械(一つのC軸に対して、X1軸、Z1軸、第一のタレット軸(H1軸)から成るメインセットと、X2軸、Z2軸、第二のタレット軸(H2軸)から成るサブセットとを、点対称に配置した機械)を制御して行う、同時Dカット加工の動作を示すものである。なお、図1には、各系統のプログラム例も挙げているが、この中のシーケンス番号N101〜N103の付されたブロックの内容に基づき基準軸と同期軸が同じ動きをして同時にDカットを行ない、表裏同時に加工ができることになる。
また、この機械でDカット加工を行うには仮想Y軸加工(制御)が必要であるが、この仮想Y軸加工の事前の準備として、フライス工具に工具交換し、主軸を速度ループ制御から位置ループ制御であるC軸制御モードに切り換えておくことが必要である。
メイン、サブ両セットについて前記位置決めを実行した上で、メインセット(系統1 $1)の加工プログラムで仮想Y軸補間モード指令(ここでは例えばM37とする)を指令して仮想Y軸補間モードを確立し、且つX、Yの2軸で2軸補間を行うためのXY平面を選択するG17を指令し、更にメインセットとサブセット(系統2 $2)とを同期待ち合わせさせる指令(例えば「!」指令を用い、メインセットに「!2」、サブセットに「!1」を指令すれば、メインセットとサブセットとが同期待ち合わせすることになる)をする。
続いて同時Dカット制御モード指令(ここではメインセットのH1軸データでサブセットのH2軸を制御するために、新たに定義した例えばG124H2=H1;)を与える(図1の(2)の状態)。
なお、図2〜図5上の各タレット軸回転角度h1,h2が0度中心とした片側の角度であるので、各タレット軸の切削移動量y1,y2は前記h1,h2の2倍の角度を用いて算出する必要がある。
Step1で加工プログラムを読み込み、Step2で仮想Y軸に関するプログラム命令を解読し、所定の処理プログラムを実行する。仮想Y軸に関する命令としては仮想Y軸補間モードオン/オフ、この実施例ではM37/M38をこれに充てる。このM37により仮想XY軸平面での補間演算を可能とし、通常の旋盤としてのXZ平面による加工と、仮想Y軸を用いた制御ができる加工とを選択する切換処理部を作動させる。また、M37/M38は外部出力され、PLC(Programmable Logic Controller)により外部入力信号として再度NC装置に入力する方法を採用しているが、NC装置内部で切り換えるようにすることも可能である。
同じ取り付けがされた二つの同じ工具で加工経路が等しい時はタレット回転角度と回転速度も同じであるので、ここでは基本的な指令としてG124H2=H1;を実行し、H1軸を基準側に、H2を同期側に定義しておく。
Step5では仮想XY座標系上の前記補間計算値で、制御対象であるモータを駆動するために、実際に制御する実軸であるXH平面上の座標値に変換する。
以上の様な手順で加工プログラムを順次読み取って解析し、指定された寸法で表裏同時にDカット加工が実行され、従来の半分の時間で加工を終えることができる。
図7において、1はNC装置、2は入力操作部、3は入力制御部、4はメモリ、5はパラメータ記憶部、6は加工プログラム格納部、7は共有エリア、8は画面表示データ記憶部、9は画面処理部、10は表示部である。11は解析処理部、12は機械制御信号処理部、13はPLC、14は仮想Y軸補間モード信号処理部、15は同時Dカット指令処理手段、17は補間処理部、18はX1/Y1/C軸補間手段、19はX2/Y2軸補間処理手段、20は軸データ出力部である。31〜35は夫々X1、X2、H1、H2、C軸のサーボ制御部、41〜45は夫々X1、X2、H1、H2、C軸のサーボモータである。また、51は仮想Y軸制御切換処理部、52aは第一の仮想Y軸制御処理部、53はX1/Y1平面演算手段、54はX2/Y2平面演算手段、55はX1/Y1→X1/H1座標演算手段、56はX2/Y2→X2/H2座標演算手段、57はH軸指令選択手段である。
機械制御信号処理部12は、解析処理部11からメモリ4に出力される機械周辺装置の制御に関する情報を読み取り、PLC13に出力してラダー回路に制御情報を与えたり、図示しない外部入出力信号I/Fから各種オン/オフ等の制御信号を機械側に出力する。また、PLC13からNCの各種処理部への制御用に入力される信号や機械側から入力される外部信号をメモリ4内の共有エリア7に書き込み、NC装置の制御に作用させ、NC装置及び機械の制御が正しく進行するように作動する。
第一の仮想Y軸制御処理部52aは、X1/Y1平面演算手段53、X2/Y2平面演算手段54、X1/Y1→X1/H1座標演算手段55、X2/Y2→X2/H2座標演算手段56、H軸指令選択手段57から成り、X1/Y1平面演算手段53及びX2/Y2平面演算手段54は、夫々の系統の加工プログラムから、夫々の仮想XY平面上での工具補正された工具中心位置である加工開始点p11、p21、終点p12、p22、線分長y1、y2、及びタレットの振り角度h1、h2を計算し、メモリ4の共有エリア7に格納する(図6のステップ3)。
またH軸指令選択手段57は前述したように、同時Dカット制御時の基準タレットと同期タレット及びC軸を回転駆動する指令データを選択したり、指令を重畳するように作用する。これらは加工プログラムから与えられるG124指令によって指令データの選択が決定される。
そして軸データ出力部20を介して、X1サーボ制御部31に実軸座標補間データx1を、またX2サーボ制御部34に実軸座標補間データx2を出力し、また前記G124指令により、H1軸サーボ制御部32、H2サーボ制御部35及びC軸サーボ制御部33に、実軸座標補間データh1を出力して、X1軸、X2軸、H1軸、H2軸及びC軸を駆動することにより仮想Y軸制御を行い、同時Dカット加工を行う(図6のステップ6)。
但し、同時Dカット加工に於いては前記G124指令により、同期側のタレット軸角度は基準側のタレット軸の実軸移動量を同期側のタレット軸指令(指令上の演算結果は0)に重畳させることで基準側タレット軸と同一の動作をさせることができる。
次に、この発明の実施例2について、図1、図3〜図5、図8及び図9を用いて説明する。
なお図3〜図5に示すように、メインセットとサブセットで工具諸元(工具長や工具径)が異なる場合、実施例1で説明した制御を行うだけでは同時Dカット加工が正常に行えない。実施例2は、メインセットとサブセットで工具諸元(工具長や工具径)が異なっていても正常な加工が行なえる実施例を示すものである。
図1に示す機械でダブルDカット加工を行うには、加工に先立って、工具方向と仮想平面X軸方向を平行にする(各系統毎にG0Xx1C0H0;またはG0Xx1H0;を指令する)。この指令によりC軸中心からX軸方向にx1離れた位置に工具先端(中心)が位置決めされ、C軸とH軸は0度に位置決めされる。
なお、これらの指令は、図1のプログラム例に示すように、先ずX、Yの2軸で2軸補間を行うためのXY平面を選択するG17指令、仮想Y軸補間モードを確立する仮想Y軸補間モード指令(M37)を指令の後、工具方向と仮想平面X軸方向を平行にする指令(G0Xx1C0H0)を指令してもよい。
続いて同時Dカット制御モード指令(ここでは仮の指令としてメインセットのH1軸データでサブセットのH2軸を制御するために、新たに定義した例えばG124H2=H1;)を与える。但し、H軸の主従関係については工具の組合せにより異なってくるので、後で変更されることもある。
このための手順として、最初の工具補正付位置決め指令の演算を行なった時点で両タレットの振り角h1,h2を比較し、大きい角度(この例ではh1)に合うように他方(H2軸)の工具中心位置及びタレット回転(H)軸の中心位置を再計算し、両タレット軸の工具軸線が平行になるように修正する。
前記h1、h2の比較は図8のタレット軸演算基準判定手段58で行なわれ、h1<h2の場合は図8の再計算制御処理手段A59によって図9のStep17に対応する処理を行ない、h1>h2の場合は同じく図8の再計算制御処理手段B60によって図9のStep18に対応する処理を行なうことにより、両タレット軸の工具軸線を平行にできる。
Step11で加工プログラムを読み込み、Step12で仮想Y軸に関するプログラム命令の解読処理を行い、所定の処理プログラムを実行する。主な命令としては実施例1と同じく仮想Y軸補間モードオン/オフ(M37/M38)、このM37により仮想XY軸平面での補間演算を可能とし、通常の旋盤としてのXZ平面による加工と、仮想Y軸を用いた制御ができる加工とを選択する仮想Y軸制御切換処理部を作動させる。また、M37/M38は外部出力され、PLCにより外部入力信号として再度NC装置に入力しているが、NC装置内部で切り換えるようにすることも可能である。
そして、この再計算した加工開始点p11、終点p12、線分長y1、切削速度Fb、及びX2/Y2平面演算手段54が計算した加工開始点p21、終点p22、線分長y2、タレットの振り角度h2(=h1)を、メモリ4の共有エリア7に格納する。
そして、この再計算した加工開始点p21、終点p22、線分長y2、切削速度Fb、及びX1/Y1平面演算手段53が計算した加工開始点p11、終点p12、線分長y1、タレットの振り角度h1(=h2)を、メモリ4の共有エリア7に格納する。
メインセットとサブセットで工具諸元(工具長や工具径)が異なっていても、以上の様な手順で加工プログラムを順次読み取って解析し、指定された寸法で表裏同時にDカット加工が施され、従来の半分の時間で加工を終えることができる。
即ち、y1<y2であればy2側のセットに加工プログラムからの指令速度Fを、またy1のセットに計算した指令速度Fbを与え、またy1>y2であれば、y1のセットに加工プログラムからの指令速度Fを、またy2のセットに計算した指令速度Fbを与えればよい。
以下、この発明の実施例3について図10〜図13を用いて説明する。
図10は同時円弧Dカット加工の動作例で、ここではメインセットとサブセットで工具諸元(工具長)が異なる例を示している。ここでもワークを把持したC軸を中心にしてメインセットとサブセットのタレット軸が対向して配置される。仮想Y軸加工の事前の準備として、主軸を速度ループ制御から位置ループ制御であるC軸制御モードに切り換えておくことが必要なのは前記実施例と同じである。同時円弧Dカット加工に於いても実施例1と実施例2の様に、二つの工具の寸法諸元が同一の場合と異なる場合があるが、前者の処理手順を図12、後者の処理手順を図13のフローチャートを用いて後述する。
円弧Dカットとは前述したように、通常のDカットではワークの円形断面の片側を直線で切り落とすが、これを凸または凹状の円弧に代表される曲線で切り落とすDカットのことである(本明細書では区別を容易にするために(直線)Dカット、円弧Dカットと称している)。
以上のように各部が作動することにより、メインセットとサブセットのタレットに装着されている夫々の工具の寸法諸元が異なっていても、実行前に両タレットの振り角が異なるか否かをチェックし、異なっておれば同一角度になるように再計算するので、両セットを同時に作動させても全軸の動作の整合が取れて正しく同時Dカット加工を行うことができる。
これらのデータより仮想XY平面上に指定された円弧軌跡を描くことができ、これから円弧補間により各制御点の座標値が演算できる。
但し、前記H1,H2軸の角度が異なり、H1,H2軸回転中心とワーク中心の距離も整合が取れなくなるという問題はH1,H2軸を独立して駆動し、実移動量の大きいタレット軸のH軸回転制御データでC軸を作動させることにより解決される。
このための手順として、最初の工具補正付位置決め指令の演算を行なった時点で両タレットの振り角h10,h20を比較し、大きい角度(この例ではh10)に合うように他方(H2軸)の工具中心位置及びタレット回転(H2)軸の中心位置を再計算し、両タレット軸の工具軸線が平行になるように修正する。
尚、実施例1の時と同様に、サブセットはメインセット用に指令されたプログラム値を用いて仮想平面計算、円弧補間計算や実軸座標変換を行い、X軸データをX2軸へ、メインセットのX軸データはX1軸へ、H軸データはH1軸、H2軸及びC軸に入力することによって、タレット1、タレット2及びC軸の動作は同期して作動し、同時円弧Dカット加工が実行される。
同じ取り付けがされた二つの同じ工具で加工経路が等しい時はタレット回転角度と回転速度も同じであるので、ここでは基本的な指令としてG124H2=H1;を実行し、H1軸を基準側に、H2を同期側に定義しておく。
Step105では仮想XY座標系上の前記円弧補間計算値で、制御対象であるモータを駆動するために、実際に制御する実軸であるXH平面上の座標値に変換する。
ここで比較対象となる円弧長は円弧半径×角度(rad)であるが、円弧半径は加工半径であり、表面、裏面で等しい。従って円弧Dカットに於ける始点位置と終点位置の差は角度に対応するが、直線Dカットに於いては仮想座標位置そのものの差となる。
Claims (5)
- 一つのC軸に対して、X1軸、Z1軸及び第一のタレット軸から成るメインセットと、X2軸、Z2軸及び第二のタレット軸から成るサブセットとを、点対称に配置した機械を制御する数値制御装置において、
前記メインセットのタレット軸とサブセットのタレット軸の夫々について、基準側、同期側を選択的に指定し、一方のセットのタレット軸の出力を用いて他方を同期して同時に作動させるモードを選択する同時Dカット制御モード指令を設定し、
当該同時Dカット制御モード指令を、解析実行する同時Dカット指令処理手段と、メインセット側の補間演算を行うX1/Y1/C軸補間処理手段と、サブセット側の補間演算を行うX2/Y2軸補間処理手段と、タレット軸及びC軸の回転角度制御データを、メインセット及びサブセットのどちらから得るかを選択するH軸指令選択手段とを備え、
前記同時Dカット加工制御モード指令がされているとき、前記H軸指令選択手段がタレット軸及びC軸の回転角度制御データをメインセット及びサブセットのどちらから得るかを選択し、この選択されたデータに基づいてC軸に把持したワークの二表面へのDカット加工を同時に行うよう前記機械を制御することを特徴とする数値制御装置。 - 工具を装着したメインセットのタレット軸角度と工具を装着したサブセットのタレット軸角度とを比較し、両タレット間の角度が異なるか否かを判定するタレット軸演算基準判定手段と、このタレット軸演算基準判定手段による判定結果が、両タレット間の角度が異なる場合、タレット軸角度が小さい側のタレット軸角度が、タレット軸角度が大きい側のタレット軸角度に一致するよう、工具の実移動量を再計算するとともに、タレット軸角度が大きい側に与える指令速度を再計算する再計算制御処理手段とを更に備え、
前記H軸指令選択手段が、両タレット軸及びC軸の回転角度制御データを、タレット軸角度が小さい側のセットから得るよう選択するものであることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。 - 工具を装着したメインセットのタレット軸における工具の実移動量と工具を装着したサブセットのタレット軸における工具の実移動量とを比較し、両タレット間の工具の実移動量が異なるか否かを判定するタレット軸演算基準判定手段と、このタレット軸演算基準判定手段による判定結果が、両タレット間の工具補正後の工具の実移動量が異なる場合、実移動量が小さい側に与える指令速度を再計算する再計算制御処理手段とを更に備え、
前記H軸指令選択手段が、両タレット軸及びC軸の回転角度制御データを、工具の実移動量が大きい側のセットから得るよう選択するものであることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。 - 前記二表面へのDカット加工は、C軸に把持したワークの直径方向の二表面へ平面加工を行う加工であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の数値制御装置。
- 前記二表面へのDカット加工は、C軸に把持したワークの二表面へ曲面加工を行う加工であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の数値制御装置。
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