JPH1015702A - 多機能旋盤 - Google Patents

多機能旋盤

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JPH1015702A
JPH1015702A JP17202496A JP17202496A JPH1015702A JP H1015702 A JPH1015702 A JP H1015702A JP 17202496 A JP17202496 A JP 17202496A JP 17202496 A JP17202496 A JP 17202496A JP H1015702 A JPH1015702 A JP H1015702A
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JP
Japan
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axis
tool rest
turret
control
tool
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JP17202496A
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English (en)
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Masahiro Kawazumi
雅広 河住
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Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 櫛歯型刃物台とタレット型刃物台の2種の刃
物台を有効に使用して加工時間を短縮することのできる
多機能旋盤を提供する。 【解決手段】 主軸12の制御軸をZ1とする。櫛歯型
刃物台18の制御軸をX1,Y1の2軸とし、タレット
型刃物台30の制御軸をX2,Y2,Z2の3軸とす
る。したがって、X,Y,Z方向に二つずつの制御軸を
有しているので、二つの刃物台18,30による加工を
独立して行うことができる。よって、多様な加工を行う
ことができ、また2種の刃物台で同時に加工できる時間
が増えるので、総加工時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の刃物を櫛歯
状に配列保持する櫛歯型刃物台と、回動割出し可能なタ
レットに複数の刃物を配置したタレット型刃物台とを有
し、多様な加工を行う多機能旋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】旋盤は、主軸により回転駆動されるワー
クピースにバイトなどの刃物を当接させて行う加工を基
本とする。刃物は、加工の内容によって複数用意され、
これが順次選択されて所望の加工が行われる。近年にお
いては、さらに刃物自身が回転する回転刃物を用いて加
工を行うなど、多機能化が進んでいる。
【0003】図6には、従来の多機能旋盤の一例が示さ
れている。ワークピース10は主軸12に把持され、主
軸12によって回転駆動される。主軸12は主軸台14
に支持されており、ワークピースの回転軸の方向(以
下、この方向をZ軸方向と記す)に移動可能である。ワ
ークピース10の先端はガイドブッシュ16を貫通して
いる。
【0004】ワークピース10を挟んでほぼ対向する位
置に、櫛歯型刃物台18とタレット型刃物台20が配置
されている。櫛歯型刃物台18は、図6において紙面に
直交する方向に複数の刃物を櫛歯状に配列し、固定して
いる。以後、この紙面を貫く方向をY軸方向と記す。櫛
歯型刃物台18は、Y軸方向に移動して一つの刃物を選
択し、さらにワークピース10に対して進出して、選択
された刃物を当接させる。以後、この進出方向をX軸方
向と記す。一方、タレット型刃物台20は、回動して割
出しが行われるタレット22を有し、このタレット22
の側面に刃物が配置されている。そして、X軸方向とZ
軸方向に移動して、ワークピース10の所望の位置に刃
物を当接させる。
【0005】本装置には、さらに副主軸24が設けられ
ている。副主軸24は、主軸12に把持されているワー
クピース10を受け取り、この副主軸24によってワー
クピース10を駆動して加工を行う。
【0006】以上のように、この従来の多機能旋盤にお
いては、主軸12および副主軸24は、Z軸方向の制御
軸Z1,Z3を有し、櫛歯型刃物台18は、X軸方向お
よびY軸方向の制御軸Y,X1を有し、タレット型刃物
台20は、X軸方向およびZ軸方向の制御軸X2,Z2
を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した多機能旋盤に
おいては、タレット型刃物台20に取り付けられた刃物
によって、偏心加工やDカット加工を行う場合には専用
の工具ユニットを必要とした。また、2つの刃物台によ
る同時Dカットを行うことはできなかった。偏心加工と
は、ワークピース10の回転軸からずれた位置に対して
の加工である。また、Dカット加工とは、円柱の側面の
一部を、断面の一本の弦に沿って切り落として、断面形
状を略D字型とする加工である。このように、従来の旋
盤においては、加工内容に制約を受け、効率的な加工が
行えないという問題があった。
【0008】本発明は前述の問題点を解決するためにな
されたものであり、加工工程作成の自由度が高く、効率
的な運転を行うことのできる多機能旋盤を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明にかかる多機能旋盤は、ワークピースを把
持してこれを回転駆動する主軸と、複数の刃物を櫛歯状
に配列保持し、ワークピースに対して相対移動して一つ
の刃物を当該ワークピースに当接させる櫛歯型刃物台
と、割出し軸回りに回動し、その側面に工具を保持する
タレットを有し、ワークピースに対して相対移動して一
つの刃物を当該ワークピースに当接させるタレット型刃
物台と、を有する多機能旋盤であって、前記主軸は、ワ
ークピースの回転軸である第1の軸の方向の制御軸を有
し、前記櫛歯型刃物台は、第1の軸に直交し、互いに直
交する第2の軸と第3の軸の各々の方向に制御軸を有
し、前記タレット型刃物台は、第1の軸と第2の軸と第
3の軸の各々の方向に制御軸を有するものである。
【0010】本発明は以上のような構成を有しており、
主軸、櫛歯型刃物台、タレット型刃物台の制御軸におい
て、第1の軸、第2の軸、第3の軸の各々方向に2本ず
つ制御軸を有する。よって、より工程作成の自由度が高
く、効率的な運転を行うことことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる多機能旋盤
の好適な実施の形態(以下、実施形態と記す)を図面に
従って説明する。
【0012】図1には、本実施形態の多機能旋盤が示さ
れている。図1においては、図6と同様に、紙面上下の
方向をX軸方向、左右の方向をZ軸方向、紙面に直交す
る方向をY軸方向とする。ワークピース10は主軸12
に把持され、主軸12によって回転駆動される。主軸1
2は主軸台14に支持されており、Z軸方向に移動可
能、すなわち制御軸Z1を有している。ワークピース1
0の先端はガイドブッシュ16を貫通している。ガイド
ブッシュ16は、外形が比較的小さく長尺物のワークピ
ース10を加工する場合に、切削反力をここで支持する
ことにより、ワークピース10自身が撓むことを防止し
ている。よって、高精度、高品質を確保することができ
る。
【0013】ワークピース10を挟んでほぼ対向する位
置に、櫛歯型刃物台18とタレット型刃物台20が配置
されている。図2には、二つの刃物台18,30および
ガイドブッシュ16を図1の右側方から見た図が示され
ている。
【0014】櫛歯型刃物台18は、図2に示すように複
数の刃物26,28を同一の方向に向けて固定保持して
いる。刃物26は、刃物自身は刃物台に対して動かない
ものであり、以降の説明において、このような刃物を固
定刃物と記す。また、刃物28は、ドリルやエンドミル
のように刃物自身が回転して加工を行うものであり、以
降の説明において、このような刃物を回転刃物と記す。
櫛歯型刃物台18は、ワークピース10に対しX軸方向
に進退可能、すなわち制御軸X1を有している。この制
御軸X1の制御により、刃物をワークピース10に当接
させて加工が行われる。また、櫛歯型刃物台18は、Y
軸方向に移動可能、すなわち制御軸Y1を有している。
この制御軸Y1の制御によって加工に用いる刃物26,
28をワークピース10に対向する位置に合わせて、刃
物26,28の選択を行う。また、制御軸Y1の制御に
より、回転刃物28の軸をワークピース10の軸からず
らして加工を行えば、ワークピース10の軸から偏心し
た位置に穴加工などを行うことができる。さらに、刃物
としてエンドミルを用い、制御軸Y1を制御することに
より、円柱側面の一部を切り欠いて平面部分を形成する
Dカット作業を行うことができる。特に、この櫛歯型刃
物台18は、工具選択を制御軸Y1の制御で行うため
に、後述するタレット型刃物台20に比して工具選択に
要する時間が短いという特徴がある。
【0015】タレット型刃物台30は、Z軸方向に平行
な回動軸を有する外形が略多角柱形状のタレット32を
有し、その側面に刃物が取り付けられる構造を有してい
る。一つの側面に対して、回転刃物でも固定刃物でも取
り付けることが可能で、この面で工具選択の幅が広いこ
とが一つの特徴である。すなわち、図示するように8つ
の取付け面34を有する場合、8面全てに回転工具を取
り付けることもできるし、すべてに固定工具を取り付け
ることもできる。もちろん、いくつかの面に回転工具、
残りの面の内いくつかには固定工具、その他の面には工
具を取り付けないなどの配置も可能である。振り返っ
て、櫛歯型刃物台18は本実施形態においては、図示さ
れるように固定工具は5本以内、回転工具は3本以内と
限定されてしまい、この面での自由度は低くなる。
【0016】タレット型刃物台30の工具選択は、タレ
ット32を回動して使用する刃物が取り付けられた面を
ワークピース10に対向させることによって行われる。
この割出し動作をさらに詳細に説明すれば、タレット3
2を一旦、タレット型刃物台本体36から離れる方向に
突出させ、刃物台本体36に設けられたロックピンとタ
レット32の係合状態を解除させる。これが、アンロッ
ク動作である。次に、タレットを回動させて、所望の刃
物をワークピース10に対向する位置とする。最後に、
タレット32をタレット型刃物台本体36側へ移動さ
せ、ロックピンとタレットを係合し、ロック状態とす
る。このように、アンロック、回動割出し、ロックなど
多くの動作によって工具選択がなされるため、これに要
する時間が比較的長いのが、タレット型刃物台30の特
徴である。一方、前述したように、櫛歯型刃物台18に
おいては、工具選択は制御軸Y1の制御で行われるの
で、選択時間は短い。
【0017】タレット型刃物台30は、X,Y,Z軸各
々の方向に制御軸X2,Y2,Z2を有している。した
がって、ワークピースに対して所望の位置に加工を行う
ことができる。すなわち、制御軸Y2を有していること
により、櫛歯形刃物台18と同様に、偏心加工およびD
カット加工を行うことができる。したがって、図3に示
すように、櫛歯型刃物台18に備えられたドリル(回転
刃物28a)と、タレット型刃物台30に備えられたド
リル(回転刃物38a)によって、ワークピース10の
両側から偏心位置に、穴開け加工を行うことができる。
また、図4に示すように、ドリルの代りにエンドミル2
8b,38bを用い、制御軸Y1,Y2を制御しつつ加
工を行えば、ワークピース10の両面にDカット加工を
行うことができる。もちろん、二つの刃物台の一方にド
リルを取り付け穴加工を行い、他方にエンドミルを取り
付けてDカット加工を行うことも可能である。
【0018】また、タレット型刃物台30が制御軸Z2
を有していることにより、櫛歯型刃物台18とZ軸方向
に異なる位置に加工を行うことも可能となる。図5に示
すように、櫛歯型刃物台18に備えられた刃物28aで
加工を行う場合、ワークピース10の軸方向位置は、制
御軸Z1すなわち主軸台を移動制御して位置合わせを行
い、タレット型刃物台30に備えられた刃物38bの位
置合わせは制御軸Z2の制御により行われる。したがっ
て、双方の位置合わせは独立して制御することができる
ので、Z軸方向に異なる位置に加工することが可能であ
る。また、図に示すように、一方はドリル28aによっ
て穴加工、他方はエンドミル38bによってDカット加
工と独立した加工を行うことができ、双方とも穴加工ま
たは双方ともDカット加工とすることもできる。
【0019】本実施形態には、さらに副主軸24が設け
られている。副主軸24は、主軸12に把持されている
ワークピース10を受け取り、この副主軸24によって
ワークピース10を駆動して、主軸12で把持されてい
ては加工しにくい部分に対しての加工を行う。
【0020】以上本実施形態においては、櫛歯形刃物台
18とタレット形刃物台30の切込み方向がともにX軸
方向の場合を説明した。しかし2つの刃物台の切込み方
向を異ならせることも可能である。例えば櫛歯形刃物台
を本実施例のものとし、タレット形刃物台は切込み方向
を上下方向とすることもできる。工作機械の場合、ワー
クピースに対して切込む方向の制御軸にXを付するの
で、この場合のタレット形刃物台の制御軸X2はY軸方
向となる。よって旋盤全体としてX軸方向の制御軸はX
1,Y2、Y軸方向の制御軸はY1,X2、Z軸方向の
制御軸はZ1,Z2となり、この場合も3方向に対し各
々制御軸が2軸あることになる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、多機能
旋盤の主軸、櫛歯型刃物台、タレット型刃物台の制御軸
において、X軸、Y軸、Z軸の各々方向に2本ずつ制御
軸を有するものとすることができる。したがって、2種
類の刃物台が、独立して多様な加工を行うことができ、
各々の特徴を十分に発揮させることができるので、加工
工程作成の自由度が増す。特に、二つの刃物台で同時に
加工を行える時間が格段に増え、加工時間をより短縮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる多機能旋盤の好適な実施形態
の主要構成を示した図である。
【図2】 本実施形態の主要構成の側面図である
【図3】 本実施形態の作用を説明する図である。
【図4】 本実施形態の作用を説明する図である。
【図5】 本実施形態の作用を説明する図である。
【図6】 従来の多機能旋盤の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 ワークピース、12 主軸、14 主軸台、18
櫛歯型刃物台、20,30 タレット型刃物台、2
2,32 タレット、26 固定刃物、28 回転刃
物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークピースを把持してこれを回転駆動
    する主軸と、 複数の刃物を櫛歯状に配列保持し、ワークピースに対し
    て相対移動して一つの刃物を当該ワークピースに当接さ
    せる櫛歯型刃物台と、 割出し軸回りに回動し、その側面に工具を保持するタレ
    ットを有し、ワークピースに対して相対移動して一つの
    刃物を当該ワークピースに当接させるタレット型刃物台
    と、を有する多機能旋盤であって、 前記主軸は、ワークピースの回転軸である第1の軸の方
    向に制御軸を有し、 前記櫛歯型刃物台は、第1の軸に直交し、互いに直交す
    る第2の軸と第3の軸の各々の方向に制御軸を有し、 前記タレット型刃物台は、第1の軸と第2の軸と第3の
    軸の各々の方向に制御軸を有する、多機能旋盤。
JP17202496A 1996-07-02 1996-07-02 多機能旋盤 Pending JPH1015702A (ja)

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