JP4270482B2 - Nc旋盤による偏心位置球面加工方法 - Google Patents

Nc旋盤による偏心位置球面加工方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、NC旋盤のワーク台が備える主軸に取り付けられた被加工物に対して、主軸の軸心から偏心した位置の被加工部に球面加工を施す際に好適に使用されるNC旋盤による偏心位置球面加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、NC旋盤における主軸12の軸心12aを中心とした球面加工方法を説明するための概略側断面図である。NC旋盤は、回転駆動される主軸12と、刃物台に載置されたタレットヘッドが備える工具軸10とを備え、工具軸10は主軸12と平行なZ軸とZ軸に直交するX軸及びY軸とからなる直交3軸方向に移動可能であり、さらに工具軸10はZ軸に対して交差角を持たせて配置可能に構成されている。
【0003】
上記NC旋盤において、主軸12に装着されたチャック13に被加工物Wを取り付ける一方、工具軸10にボーリング工具Aを取り付け、ボーリング工具Aの切削刃先14の円形軌跡が、主軸12の軸心12aと交わるように工具軸10を主軸12の軸心12aに対して交差角θを持たせて配置する。ボーリング工具Aとは、切削刃先14が先端に位置し、かつ切削刃先14が当該工具軸10の軸心10aから離れて位置する工具である。それから、被加工物Wを主軸12の軸心12a回りに回転させる。この状態は、工具軸10が主軸12の軸心12aを中心として回転している状態と等価である。この状態の下で、ボーリング工具Aを工具軸10の軸心10a回りに回転させると共に、ボーリング工具Aを被加工物Wに近接するようにZ軸方向に切削送りさせることによって、主軸12の軸心12aを中心とした被加工部に球面加工を施すことができる。
【0004】
この球面加工方法においては、半径(主軸12の軸心12aと工具軸10の軸心10aとの交点Pから球面Qまでの距離)R=d/2sinθの球面Qを被加工物Wに形成することができる。ここで、dはボーリング工具Aの工具径(切削刃先14の円形軌跡の直径)であり、θは交差角である。また、ボーリング工具Aが被加工物Wに最初に接触した地点(加工開始点)からボーリング工具Aを距離DだけZ軸方向に切削送りさせれば、球深さDの球面加工を施すことができる。
【0005】
一方、主軸12の軸心12aから偏心した位置の被加工部に球面加工を施す場合は、主軸12に偏心チャックを取り付けたNC旋盤を使用する。この加工方法は、被加工物Wの偏心点が軸心12a上に位置するように被加工物Wを偏心チャックにチャッキングして、加工したい偏心位置を中心として被加工物Wを回転させるという動作を除けば、それ以外の動作は上述した主軸12を中心とした球面加工方法と同様である。これによって、主軸12の軸心12aから偏心した位置の被加工部に球面加工を施すことができる。また、主軸12に偏心チャックを取り付けると共に、工具軸10に旋削バイトを取り付けたNC旋盤を使用して偏心位置の被加工部に球面加工を施すこともできる。この加工方法では、被加工物Wの偏心点が軸心12a上に位置するように被加工物Wを偏心チャックにチャッキングして、加工したい偏心位置を中心として被加工物Wを回転させる一方、旋削バイトの切削点を軸心12aを含むX−Z平面上で円弧補間運動させると共に、旋削バイトを被加工物Wに近接するようにZ軸方向に平行移動させることによって、被加工物Wの偏心位置に球面加工を施すことができる。
【0006】
さらに、他の加工方法としては、ボールエンドミルを装着したマシニングセンタを使用し、回転させたボールエンドミルを固定した被加工物の偏心位置の被加工部に押し当てて球面加工を施す方法がある。さらに、他の加工方法としては、球面加工専用ヘッドを備えた球面加工専用機を使用して、偏心位置の被加工部に球面加工を行う方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記偏心チャックを取り付けたNC旋盤を使用する加工方法では、特殊なチャックを使用するため設備費が高価になるという問題と共に、旋削バイトを使用する加工方法では、回転中心部では切削速度が0となるため最適加工条件が得られず、加工精度が確保できないという問題がある。また、ボールエンドミルを装着したマシニングセンタを使用する加工方法では、球面全体の切削となるため、加工面にいわゆるビビリが発生しやすく、面荒さの確保が困難であるという問題がある。さらに、球面加工専用機を使用する加工方法では、球面加工を含む複合加工を行う場合に、複数の加工装置の準備、加工装置の設置スペースの確保、加工装置間での被加工物の搬送、各加工装置の段取り換え等に多大のコストを要するという問題がある。そのため、球面加工を含む複合加工が、多品種少量生産における大きなネックとなっている。
【0008】
この発明は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、汎用性を有するNC旋盤において高精度の球面加工を可能とすると共に、球面加工と他の加工との集約化、設備投資の抑制、加工時間の低減、工程間移動時間の低減等を図ることによって、製造コストの低減を図ることを可能にしたNC旋盤による偏心位置球面加工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び効果】
そこで、請求項1のNC旋盤による偏心位置球面加工方法は、回転駆動される主軸12と、この主軸12に対して主軸12と平行なZ軸とZ軸に直交するX軸及びY軸とからなる直交3軸方向に相対移動可能な刃物台3とを備え、さらに上記刃物台3に載置されたタレットヘッドTの工具軸10を上記主軸12に対して所定の交差角を持たせて配置可能に構成したNC旋盤1において、上記主軸12に被加工物Wを取り付ける一方、上記工具軸10に切削工具Aを取り付け、上記主軸12の軸心12aから偏心した偏心点Sを中心とした被加工部に球面加工を施すためのNC旋盤による偏心位置球面加工方法であって、上記主軸12を回転させることによって上記被加工部を旋回させると共に、上記被加工部の旋回移動に対して上記刃物台3又は上記主軸12をX−Y平面上に円弧補間運動させることによって上記切削工具Aを上記被加工部の旋回に相対的に追従移動させ、これによって上記偏心点Sを中心とした上記切削工具Aの相対回転運動を行いながら、上記切削工具Aの切削刃先14の円形軌跡が、上記偏心点Sを通りZ軸に平行な中心線Saと交わるように上記工具軸10を上記中心線Saに対して交差角θを持たせて配置し、上記切削工具Aが被加工物Wに近接するように上記刃物台3をZ軸方向に相対移動させることによって、上記被加工部に球面加工を施すことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2のNC旋盤による偏心位置球面加工方法は、回転駆動される主軸12と、この主軸12に対して主軸12と平行なZ軸とZ軸に直交するX軸及びY軸とからなる直交3軸方向に相対移動可能な刃物台3とを備え、さらに上記刃物台3に載置されたタレットヘッドTの工具軸10を上記主軸12に対して交差角を持たせて配置可能に構成したNC旋盤1において、上記主軸12に被加工物Wを取り付ける一方、上記工具軸10に切削工具Aを取り付け、上記主軸12の軸心12aから偏心した偏心点Sを中心とした被加工部に球面加工を施すためのNC旋盤による偏心位置球面加工方法であって、上記主軸12を回転させることによって上記被加工部を旋回させると共に、上記被加工部の旋回移動に対して上記刃物台3又は上記主軸12をX−Y平面上に円弧補間運動させることによって上記切削工具Aを上記被加工部の旋回に相対的に追従移動させ、これによって上記偏心点Sを中心とした上記切削工具Aの相対回転運動を行いながら、上記切削工具Aの切削刃先14の円形軌跡が、上記偏心点Sを通りZ軸に平行な中心線Saと交わるように上記工具軸10を上記中心線Saに対して交差角θを任意設定可能に持たせて配置し、上記切削工具Aが被加工物Wに近接するように上記刃物台3をZ軸方向に相対移動させることによって、上記被加工部に球面加工を施すことを特徴としている。
【0011】
上記請求項1及び請求項2のNC旋盤による偏心位置球面加工方法では、被加工物Wの回転による被加工部の旋回と円弧補間運動による刃物台3又は主軸12の円形移動とを組み合わせることによって、切削工具Aは偏心位置にある被加工部の偏心点Sを中心として相対的に回転することになる。これによって、切削工具Aと被加工部との相対的な動きが、主軸12の軸心12aを中心とした球面加工方法の場合と同じになるので、主軸12の軸心12aから偏心した位置の被加工部に球面加工を施すことができる。
【0012】
このように請求項1又は請求項2のNC旋盤による偏心位置球面加工方法によれば、汎用性を有するNC旋盤1を用いて被加工物Wの偏心位置にある被加工部に球面加工を施すことができる。これによって、偏心位置球面加工工程と他の加工工程との集約を図ることが可能となり、設備投資の抑制、加工時間の低減、工程間移動時間の低減等により、製造コストの低減を図ることができる。この製造コストの低減は、多品種少量生産の場合に特に効果的である。
【0013】
また請求項2のNC旋盤による偏心位置球面加工方法によれば、切削工具Aの回転運動と切削工具Aの被加工部に対する相対回転運動とを組み合わせた創成加工方法であるため、相対回転の中心となる被加工部の中心(偏心点S)においても最適な加工条件を確保できるので、高精度の球面を創成することができる。また、R=d/2sinθであるから交差角θを変更することによって同一工具径の切削工具で異なった球形の球面加工を施すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、この発明のNC旋盤による偏心位置球面加工方法の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、この発明の偏心位置球面加工方法を実施する複合加工NC旋盤1の外観を示す斜視図であり、図2は複合加工NC旋盤1の概略的構成を示す側面図である。複合加工NC旋盤1は、基台2と、基台2の上部に配置される刃物台3と、基台2の側部に配置されるワーク台4とを備える。
【0015】
刃物台3は、Z軸台5と、X軸台6と、Y軸台7とを備えて構成されている。Z軸台5は、基台2の上部に配置されると共に、基台2の上面に平行に設定されるZ軸方向に移動可能に設けられている。また、X軸台6は、Z軸台5の上部に配置されると共に、基台2の上部に平行でZ軸に直交するX軸方向に移動可能に設けられている。さらに、Y軸台7は、X軸台6の移動方向の一方側に位置する側部に配置されると共に、X軸及びZ軸に共に直交するY軸方向に移動可能に設けられている。これによって、Y軸台7はX軸−Y軸−Z軸から成る直交3軸方向に移動可能となる。
【0016】
Y軸台7には、タレットヘッドTが取り付けられている。タレットヘッドTは、ホルダ機枠8と揺動部9とを備えて構成されている。ホルダ機枠8は、略円盤状の部材であり、Y軸台7の側部であってX軸台6とは反対側に位置する側部に配置されている。また、揺動部9は、ホルダ機枠8の側部(Y軸台7とは反対側)に取り付けられると共に、X軸に平行な回転軸線L1回りに(矢印B方向に)回転可能に設けられている。そして、揺動部9は一端側に工具軸10を備え、この工具軸10にボーリング工具Aが着脱自在に取り付けられる。ボーリング工具とは、切削刃先14が先端に位置し、かつ切削刃先14が当該工具軸10の軸心10aから離れて位置する工具である。工具軸10は、X軸に直交する回転軸線L2回りに回転可能に設けられている。
【0017】
したがって複合加工NC旋盤1では、揺動部9を角変位させることによって、ボーリング工具Aを矢印B方向に角変位させることができる。これによって、ボーリング工具AをZ軸に対して交差角を持たせて配置することができる。尚、ボーリング工具Aは不使用時等には図2に示す工具収容部11に収容され、工具軸10には他の回転工具(ドリルなど)を取り付けて使用することもできる。
【0018】
一方、ワーク台4は、基台2の側部であって、X軸方向の一方側に位置する側部に隣接して配置されている。そして、ワーク台4の側部であってボーリング工具Aに対向する側部には、主軸12がZ軸と平行な回転軸線回りに回転可能に設けられている。そして、主軸12の先端には、チャック13が取り付けられている。チャック13は、被加工物Wを把持する。
【0019】
X軸台6、Y軸台7、Z軸台5は、図示しない制御装置によって移動方向及び移動量が制御され、これによって被加工物Wに対してボーリング工具Aを直交3軸方向に移動させることができる。また、工具軸10及び主軸12は上記制御装置によって回転数が制御され、これによってボーリング工具A及び被加工物Wの回転数が制御される。
【0020】
次に、偏心位置球面加工方法の手順を説明する。図3は、偏心位置球面加工方法を説明するための側断面図である。偏心位置球面加工方法とは、主軸12の軸心12aから偏心した偏心点Sを中心とした被加工物Wにおける被加工部に球面加工を施すための加工方法である。まず、主軸12に装着されているチャック13に被加工物Wを取り付ける一方、工具軸10にはボーリング工具Aを取り付ける。それから、X軸台6、Y軸台7、Z軸台5を移動させると共に、揺動部9を角度変位させて、ボーリング工具Aを被加工物Wに対する加工開始位置に位置決めする。加工開始位置とは、ボーリング工具Aの切削刃先14の円形軌跡が偏心点Sを通りZ軸に平行な中心線Saと交わると共に、工具軸10が中心線Saに対して交差角θを持って配置される位置である。
【0021】
次に、被加工物Wを回転させることによって上記被加工部を旋回させると共に、上記被加工部の旋回移動に対して工具軸10をX−Y平面上に円弧補間運動させることによって工具軸10を上記被加工部の旋回に相対的に追従移動させる。円弧補間運動は、図4に示すようにボーリング工具Aの位置決めをしたときに、被加工部の中心(偏心点S)に対してZ軸方向で対向する点を基準として、この基準点が主軸12の軸心12aを中心として軸心12aから偏心点Sまでの距離(偏心量)tを半径とする円運動をするように行う。これによって、図4(b)に示すように、被加工物Wの被加工部は主軸12の軸心12aを中心として旋回し、工具軸10は主軸12の軸心12aを中心として円形移動する。
【0022】
このように被加工物Wの回転による被加工部の旋回と円弧補間運動による工具軸10の円形移動とを組み合わせることによって、偏心位置にある被加工部の偏心点Sは工具軸10の相対的な回転中心となる。これによって、ボーリング工具Aと被加工部との相対的な動きが、主軸12の軸心12aを中心とした球面加工方法の場合と同じになるので、ボーリング工具Aを回転させると共に、ボーリング工具Aが被加工物Wに近接するように刃物台3をZ軸方向に切削送りすることによって、主軸12の軸心12aから偏心した位置の被加工部に球面加工を施すことができる。
【0023】
この球面加工方法においては、半径(主軸12の軸心12aと工具軸10の軸心10aとの交点Pから球面Qまでの距離)R=d/2sinθの球面Qを被加工物Wに形成することができる。ここで、dはボーリング工具Aの工具径(切削刃先14の円形軌跡の直径)であり、θは交差角である。また、ボーリング工具Aが被加工物Wに最初に接触した地点(加工開始点)からボーリング工具Aを距離DだけZ軸方向に切削送りさせれば、球深さDの球面加工を施すことができる。
【0024】
上記実施の形態によれば、汎用性を有する複合加工NC旋盤1を用いて被加工物Wの偏心位置にある被加工部に球面加工を施すことができる。これによって、偏心位置球面加工工程と他の加工工程との集約を図ることが可能となり、設備投資の抑制、加工時間の低減、工程間移動時間の低減等により、製造コストの低減を図ることができる。この製造コストの低減は、多品種少量生産の場合に特に効果的である。
【0025】
また、ボーリング工具Aの回転とボーリング工具Aの被加工部に対する相対回転とを組み合わせた創成加工方法であるため、相対回転の中心となる被加工部の中心においても最適な加工条件を確保できるので、高精度の球面を創成することができる。
【0026】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。上記実施の形態では、切削工具としてボーリング工具Aを使用しているが、エンドミルを使用してもよい。
【0027】
また上記実施の形態では、工具軸10をX方向及びY方向に移動させる複合加工NC旋盤1を用いているが、被加工物WをX方向及びY方向に移動させる複合加工NC旋盤を用いてもよい。この場合は、主軸12を回転させて被加工物Wを回転させると共に、主軸12をX−Y平面上に円弧補間運動させることによって被加工部の中心が固定点となるように、即ち被加工部の中心を回転中心として被加工物Wが回転するように移動させる。これによって、被加工部の中心は被加工物Wに対する工具軸10の相対的な回転中心となる。この回転運動をさせながら、工具軸10を回転させると共に、Z軸方向に移動させることによって、偏心位置に球面加工を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の偏心位置球面加工方法を実施する複合加工NC旋盤の外観を示す斜視図である。
【図2】上記複合加工NC旋盤の概略的構成を示す側面図である。
【図3】偏心位置球面加工方法の手順を説明するための側断面図である。
【図4】円弧補間の手順を説明するための説明図であり、(a)は側断面図であり、(b)はZ軸方向から見た正面図である。
【図5】NC旋盤における主軸の軸心を中心とした球面加工方法を説明するための側断面図である。
【符号の説明】
1 複合加工NC旋盤
3 刃物台
4 ワーク台
10 工具軸
10a 工具軸の軸心
12 主軸
12a 主軸の軸心
A ボーリング工具
S 偏心点
Sa 偏心点を通りZ軸に平行な中心線
W 被加工物
θ 交差角

Claims (2)

  1. 回転駆動される主軸(12)と、この主軸(12)に対して主軸(12)と平行なZ軸とZ軸に直交するX軸及びY軸とからなる直交3軸方向に相対移動可能な刃物台(3)とを備え、さらに上記刃物台(3)に載置されたタレットヘッド(T)の工具軸(10)を上記主軸(12)に対して所定の交差角を持たせて配置可能に構成したNC旋盤(1)において、上記主軸(12)に被加工物(W)を取り付ける一方、上記工具軸(10)に切削工具(A)を取り付け、上記主軸(12)の軸心(12a)から偏心した偏心点(S)を中心とした被加工部に球面加工を施すためのNC旋盤による偏心位置球面加工方法であって、上記主軸(12)を回転させることによって上記被加工部を旋回させると共に、上記被加工部の旋回移動に対して上記刃物台(3)又は上記主軸(12)をX−Y平面上に円弧補間運動させることによって上記切削工具(A)を上記被加工部の旋回に相対的に追従移動させ、これによって上記偏心点(S)を中心とした上記切削工具(A)の相対回転運動を行いながら、上記切削工具(A)の切削刃先(14)の円形軌跡が、上記偏心点(S)を通りZ軸に平行な中心線(Sa)と交わるように上記工具軸(10)を上記中心線(Sa)に対して交差角(θ)を持たせて配置し、上記切削工具(A)が被加工物(W)に近接するように上記刃物台(3)をZ軸方向に相対移動させることによって、上記被加工部に球面加工を施すことを特徴とするNC旋盤による偏心位置球面加工方法。
  2. 回転駆動される主軸(12)と、この主軸(12)に対して主軸(12)と平行なZ軸とZ軸に直交するX軸及びY軸とからなる直交3軸方向に相対移動可能な刃物台(3)とを備え、さらに上記刃物台(3)に載置されたタレットヘッド(T)の工具軸(10)を上記主軸(12)に対して交差角を持たせて配置可能に構成したNC旋盤(1)において、上記主軸(12)に被加工物(W)を取り付ける一方、上記工具軸(10)に切削工具(A)を取り付け、上記主軸(12)の軸心(12a)から偏心した偏心点(S)を中心とした被加工部に球面加工を施すためのNC旋盤による偏心位置球面加工方法であって、上記主軸(12)を回転させることによって上記被加工部を旋回させると共に、上記被加工部の旋回移動に対して上記刃物台(3)又は上記主軸(12)をX−Y平面上に円弧補間運動させることによって上記切削工具(A)を上記被加工部の旋回に相対的に追従移動させ、これによって上記偏心点(S)を中心とした上記切削工具(A)の相対回転運動を行いながら、上記切削工具(A)の切削刃先(14)の円形軌跡が、上記偏心点(S)を通りZ軸に平行な中心線(Sa)と交わるように上記工具軸(10)を上記中心線(Sa)に対して交差角(θ)を任意設定可能に持たせて配置し、上記切削工具(A)が被加工物(W)に近接するように上記刃物台(3)をZ軸方向に相対移動させることによって、上記被加工部に球面加工を施すことを特徴とするNC旋盤による偏心位置球面加工方法。
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