JP3215971B2 - 数値制御工作機械における角穴加工方法 - Google Patents

数値制御工作機械における角穴加工方法

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孝男 長谷部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数値制御工作機械
において、ワークに凹設された角穴の相直交する2面の
角部をエンドミルにより加工する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】フライス盤、マシニングセンタ等の数値
制御工作機械において、ワークに角穴つまり方形の凹部
を加工する場合、一般に、図7(A)に示すように、主
軸31にエンドミル32を取り付け、このエンドミル3
2が角穴Hの底面に対し垂直となるように、ワークWを
テーブル(図示略)上に固定し、エンドミル32を相直
交する3軸方向へ送って、角穴Hの各面を加工する。し
かしながら、こうした加工方法によると、図7(B)に
示すように、角穴Hの相直交する2面の角部にエンドミ
ル32の半径に相当するR部33が残る。このR部33
を除去するため、従来は、次工程でより小径のエンドミ
ルを用いて角部を再加工する方法、或は、ワークWを型
彫り放電加工機に移して別加工する方法がとられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の方法
によると、小径エンドミルは折れやすいため、大きな負
荷がかけられず、加工時間が長くなり、また、刃が短い
ため、深穴加工に適用でないという問題点があった。後
者の方法によると、専用の加工機が別途必要となるばか
りでなく、ワークの着脱及び搬送に手間がかかり、加工
時間がさらに長くなるという問題点があった。
【0004】そこで、本発明の課題は、一台の数値制御
工作機械を用いて角穴の角部を角度付のシャープな形状
で短時間に加工できる新規な角穴加工方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の角穴加工方法は、主軸上の工具とテーブ
ル上のワークとを相直交する3軸方向へ相対移動するこ
とによりワークを加工する数値制御工作機械において、
主軸に先端が円錐形状のエンドミルを取り付け、テーブ
ルには角穴が凹設されたワークを取り付け、角穴の側面
がエンドミル先端の円錐角だけエンドミルに対し傾く
うに、ワークを前記3軸の何れか2軸の周りで旋回位置
決めし、エンドミルを角穴の相直交する2面の境界線に
沿って移動し、エンドミル先端の円錐部により角穴の角
部を加工することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に基づいて説明する。図1は数値制御工作機
械としてのマシニングセンタの構成を示すものである。
このマシニングセンタにおいては、ベッド1の後方垂立
部上にクロスレール2が固定され、その上面にサドル3
がX軸方向に移動位置決め可能に設置されている。サド
ル3の前面には主軸頭4がZ軸方向に移動位置決め可能
に支持され、この主軸頭4に主軸5がモータ(図示略)
により回転可能に設けられている。主軸頭4の側方には
工具マガジン6が設置され、ここに収納された適宜の工
具7がATC装置(図示略)によって主軸5上の工具と
交換される。
【0007】ベッド1の垂立部には穴9が形成され、こ
こにはY軸テーブル10がX,Z軸と直交するY軸方向
に移動可能に設けられている。Y軸テーブル10にはB
軸テーブル11がY軸と平行なB軸線の周りで旋回位置
決め可能に設けられ、このB軸テーブル11上にC軸テ
ーブル12がB軸線と直交するC軸線の回りで旋回位置
決め可能に載置されている。そして、このC軸テーブル
12の上面にワークが取り付けられ、通常は、ワークと
工具7とをX,Y,Zの相直交する3軸方向へ相対移動
することにより、ワークが工具7で所望の形状に加工さ
れる。
【0008】次に、上記構成のマシニングセンタにより
実施される角穴加工方法について説明する。まず、通常
のエンドミル32を用いた3軸加工法により、C軸テー
ブル12上のワークWに角穴Hが加工される(図7参
照)。ここでは、角穴Hの相直交する2面の角部にエン
ドミル32の半径に相当するR部33が残る。このR部
33を除去するため、次に、図2に示すような先端が円
錐形状のエンドミル14がATC装置により工具マガジ
ン6から取り出され、主軸5に前工程のエンドミル32
と交換して取り付けられる。
【0009】次いで、図3(A)に示すように、B軸、
C軸の2軸を合成して、角穴Hの一方の側面がエンドミ
ル14先端の円錐角だけエンドミル14に対し傾くよう
に、ワークWがB軸、C軸線の周りで位置決めされる。
続いて、エンドミル14が回転状態で加工箇所に送ら
れ、角穴Hの相直交する2面の境界線に沿って移動され
る。これにより、角穴Hの角部に残されたR部33の一
部がエンドミル14先端の円錐部14aによって切除さ
れる。
【0010】その後、図3(B)に示すように、角穴H
の他方の側面がエンドミル先端の円錐角だけエンドミル
14に対し傾くように、B軸、C軸テーブル11により
ワークWが旋回位置決めされ、前記と同様にしてR部3
3の残部がエンドミル14の円錐部14aによって切除
される。従って、本実施形態の加工方法によれば、一台
のマシニングセンタを用いて、角穴Hの角部を所望角度
(図示例では90°)が付いたシャープな形状で短時間
に加工することができる。
【0011】図4乃至図6は、上記加工方法において、
B軸線及びC軸線周りでのワークWの旋回角度を決定す
る原理を説明するものである。図4において、ワークW
のA面を円錐角θ(図2参照)のエンドミル14で加工
する際には、A面と直交する軸aが水平面(X軸及びY
軸を通る面)に対しθだけ傾くように、ワークWのB軸
線周りの旋回角度が決定される。こうすれば、図5に示
すように、エンドミル14をA面の側縁に沿って移動し
て角穴Hの角部を加工することができる。
【0012】また、図6に示すように、水平なA面上に
おいて、B軸線及びC軸線が相直交する原点Oを中心と
した半径rの任意点Pから原点Oまでを円錐角θのエン
ドミル14で加工する場合には、A面をθだけ傾ける必
要がある。このとき、傾けた後のA★面上の点P★の座
標をx,y,zとすると、 x=r・sin α・cos β ・・・(1) y=r・cos α ・・・(2) z=r・sin α・cos β・tan β ・・・(3) となる。(3)式は sin β/cos β=tan β であるから、 z=r・sin α・sin β ・・・(4) となる。また、図6より z=r・sin θ である。以上により、B軸線をβ、C軸線をαだけ傾け
た状態で、エンドミル14を点PからOへ直線移動すれ
ば、A面を加工することができる。なお、θはワークの
形状(角穴の広さ、深さ、加工箇所付近の形状等)、ワ
ークとエンドミル、工具ホルダ、主軸、主軸頭との干
渉、及び、エンドミル自体の径や強度等を考慮して決定
される。
【0013】なお、上記実施形態では、本発明がX,
Y,Zの直交3軸、Y軸と平行状に旋回するB軸、及び
B軸と直交状に旋回するC軸を装備したマシニングセン
タにおいて実施されているが、直交3軸と各旋回軸のう
ち少なくとも何れか2軸を備えた各種の数値制御工作機
械に本発明を適用することも可能である。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
角穴の側面がエンドミル先端の円錐角だけエンドミルに
対し傾くように、ワークを直交2軸の周りで旋回位置決
めし、エンドミルを角穴の直交する2面の境界線に沿っ
て移動し、エンドミル先端の円錐部により角穴の角部を
加工するので、一台の数値制御工作機械を用いて角穴の
角部を角度付のシャープな形状で短時間に加工できると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角穴加工方法の実施装置を示すマシニ
ングセンタの斜視図である。
【図2】同加工方法に用いるエンドミルの正面図であ
る。
【図3】同加工方法を示すワークの部分平面図である。
【図4】同加工方法の原理を説明する概略図である。
【図5】エンドミルの移動経路を示す概略図である。
【図6】ワークの旋回角度決定原理を説明する概略図で
ある。
【図7】従来の角穴加工方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1・・ベッド、3・・サドル、5・・主軸、6・・工具
マガジン、10・・Y軸テーブル、11・・B軸テーブ
ル、12・・C軸テーブル・・、14・・エンドミル、
14a・・円錐部、W・・ワーク、H・・角穴。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 - 15/28 B23C 1/00 - 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸上の工具とテーブル上のワークとを
    相直交する3軸方向へ相対移動することによりワークを
    加工する数値制御工作機械において、主軸に先端が円錐
    形状のエンドミルを取り付け、テーブルには角穴が凹設
    されたワークを取り付け、角穴の側面がエンドミル先端
    の円錐角だけエンドミルに対し傾くように、ワークを前
    記3軸の何れか2軸の周りで旋回位置決めし、エンドミ
    ルを角穴の相直交する2面の境界線に沿って移動し、エ
    ンドミル先端の円錐部により角穴の角部を加工する角穴
    加工方法。
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