JP4888136B2 - 媒体分離機構 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体収納部から繰出される紙葉状の媒体をフィードローラとゲートローラにより1枚ずつ分離する媒体分離機構に関する。
この種の媒体分離機構として、例えば自動取引装置の一機能として紙幣の入出金処理等を行う紙幣処理機に組み込まれたものが知られている。
このような紙幣処理機における媒体分離機は、紙幣収納部等に集積された紙葉状の媒体である紙幣をピッカローラにより繰出してフィードローラとゲートローラの間に送り込み、フィードローラの回転によりフィードローラとゲートローラの間を通過させることで1枚ずつ分離するように構成されている。
このフィードローラとゲートローラは外周の一部が互いにオーバーラップするように入れ子状に配置されていて、そのオーバーラップ部分を紙幣が通過するゲートと称するが、ゲートのオーバーラップ量が少ないと紙幣が重なって送られる状態いわゆる重送や複数枚の紙幣が異常接近して送られる状態いわゆる連鎖が発生し、逆にオーバーラップ量が多い場合は、紙幣が送れなくなったり紙幣に傷がついたりするので、1枚ずつ正確に分離して送りを行うにはオーバーラップ量を適正に設定する必要がある。
ゲートのオーバーラップ量を調整する方法としては、ゲートつまりフィードローラとゲートローラの間に調整用の媒体(以下調整媒体)を差込み、その調整媒体を引抜いたときの引抜き力を測定して、その引抜き力が設定値外のときは設定値内になるようにオーバーラップ量を調整する方法があった。
しかしながらこのような方法では、調整媒体の腰の強さや、摩擦係数の差、及び調整を行う人間の個人差などによって調整のばらつきが発生するため、安定した分離性能を得ることが困難であり、また調整に時間がかかるものであった。
そこで、ゲートのオーバーラップ量を自動的に調整することが可能な媒体分離機が種々提案されてきている。
その1つとして、フィードローラとゲートローラによるゲートを通過する媒体の繰出しピッチや斜行量などの搬送状態をセンサで検出し、その検出データに対して統計処理や、ファジイ推論による信号生成等を行い、それに基づいて調整モータによりゲートローラを上下動させることでオーバーラップ量を自動調整する調整手段を備えた媒体分離機がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−254695号公報(段落「0036」〜段落「0080」、図1)
しかしながら、上述した従来の技術においては、媒体の斜行発生を検出して補正を行うため、斜行は発生しないがゲートのオーバーラップ量が変化してその結果媒体の重送(重なった状態)や連鎖(正常な間隔より狭い間隔で搬送される状態)が発生した場合、オーバーラップ量の調整が行われないという問題がある。
そこで、その対策としてピッカローラが媒体を繰出してからその媒体がフィードローラとゲートローラによるゲートを通過するまでの時間を検知し、その時間が長いか短いかによりオーバーラップ量を調整手段により自動調整することでオーバーラップ量を適正に設定する媒体分離機が考えられているが、この場合、媒体がいつも同じ位置から繰出されないとオーバーラップ量が多くて通過時間が長いのか、媒体を繰出す位置が遠くて通過時間が長いのかの判別ができないため、例えば紙葉類集積部に集積したときの状態により媒体を繰出す位置が遠くなって通過時間が長くなった場合でも、オーバーラップ量が多いものと認識し、誤ってオーバーラップ量が少なくなるように調整してしまうという問題がある。
また、ゲートのオーバーラップ量が多い(ゲートがきつい)ことで媒体がもたつく状態と、オーバーラップ量が少ない(ゲートがゆるい)ことで媒体束がゲートに入り込んでもたつく状態との区別もできず、誤って調整してしまうというという問題もある。
更に、外国紙幣のように送り方向の長さが異なる媒体が混在して集積されている場合、その長さの違いにより媒体の先端位置がずれてしまう場合があるので、通過時間が長いことがオーバーラップ量が多いためなのか、媒体先端がゲートに到達する時間がかかったためなのかがわからず、オーバーラップ量を少なくすればよいのかどうかを判断できないという問題もある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、積層された紙葉状の媒体を繰出すピッカローラと、媒体繰出し方向におけるピッカローラの下流側に配置されたフィードローラと、このフィードローラに対して外周の一部がオーバーラップするように配置されたゲートローラとを具備し、前記ピッカローラにより繰出された媒体を前記フィードローラとゲートローラのオーバーラップ部分であるゲートを通過させることで1枚ずつ分離する媒体分離機構において、前記ピッカローラ及びフィードローラを回転させるモータと、媒体繰出し方向におけるゲートの下流側で媒体の重送や連鎖を重送・連鎖リジェクトとして検知する重送・連鎖検知手段と、前記ゲートローラを移動させてゲートのオーバーラップ量を調整する調整手段を備え、直前に行った調整がゲートのオーバーラップ量を少なくする方向の場合には、媒体の重送・連鎖リジェクト発生率、モータ回転量の変動発生率、媒体移動速度変動発生率に基づいて前記調整手段によりオーバーラップ量を多くする方向に調整を行い、前記直前に行った調整がゲートのオーバーラップ量を多くする方向の場合には、モータ回転量の変動発生率、媒体移動速度変動発生率に基づいて前記調整手段によりオーバーラップ量を少なくする方向に調整を行うことを特徴とする。
このようにした本発明は、信頼性の高いデータである重送・連鎖リジェクト発生率に基づいてゲートのオーバーラップ量の調整を行い、媒体の繰出し位置や、ゲートにおける媒体の状態、媒体の長さの違いによる影響を受けず、適正な調整を行うことができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による媒体分離機構の実施例を説明する。
図1は実施例を示す正面図、図2は側面図である。
図において1は紙葉状の媒体で、ここでは紙幣を示しており、この紙幣1は媒体集積部である紙幣集積部に集積されている。
集積された紙幣1の上方にはピッカローラ2が配置されており、分離繰出し時に紙幣1はピッカローラ2に当接するように付勢される。
このピッカローラ2の外周の一部には高摩擦部材2aが設けられ、ピッカローラ2を矢印a方向に回転させることで高摩擦部材2aが紙幣1に接触し、この高摩擦部材2aとの摩擦力で紙幣1は紙幣集積部から繰出されるものとなっている。
尚、紙幣1を1枚繰出した後のピッカローラ2は高摩擦部材2aが紙幣1側と対向して停止するように設定されたホームポジションに戻るが、その停止のタイミングは図5に示すホームポジションセンサ12の出力信号に基づいて制御される。
このホームポジションセンサは、例えば発光素子と受光素子により構成され、ピッカローラの中心軸に設けられた検知片が発光素子の光を遮光したときオン(ON)、検知片が発光素子と受光素子間を通過したときオフ(OFF)の信号を出力するもので、本実施例ではピッカローラ2の回転開始を検知するために用いられる。
紙幣繰出し方向の前方つまり紙幣集積部の繰出し口側にはフィードローラ3とゲートローラ4が設けられており、フィードローラ3はモータ8により駆動され、矢印b方向に回転するものとなっている。
また、フィードローラ3の中心軸とピッカローラ2の中心軸は図示しないベルトにより連結され、このベルトによってフィードローラ3の回転がピッカローラ2に伝達されて、ピッカローラ2とフィードローラ3は同期して回転するものとなっており、そのため、ピッカローラ2が回転し始めたことをホームポジションセンサが検知することで、フィードローラ3が回転し始めたことも検知することができる。
フィードローラ3は所定の間隔をあけて同軸上に2個取付けられ、同様にゲートローラ4も所定の間隔をあけて同軸上に2個取付けられている。
各フィードローラ3はそれぞれ外周の一部に高摩擦部材3bが設けられた3個のローラ3aを有し、また各ゲートローラ4は全体をゴムで形成した2個のローラ4aを有していて、ローラ3aとローラ4aの外周の一部が互いにオーバーラップするように入れ子状に配置され、そのオーバーラップ部分であるゲートを紙幣1が通過するものとなっている。
各ゲートローラ4は図示しないワンウェイクラッチを有し、紙幣分離時にはこのワンウェイクラッチによりゲートローラ4は回転しないように固定され、紙幣1を止める働きをする。
つまり、本実施例では媒体分離機構として説明しているが、ピッカローラ2、フィードローラ3、及びゲートローラ4は紙幣1を紙幣集積部に取り込んで集積する機能も有するので、集積の際ゲートローラ4は回転し、紙幣分離時にはワンウェイクラッチによりゲートローラ4が回転しないようにしている。
フィードローラ3間及びフィードローラ3の外側には、フィードローラ3のローラ部3aと同径で全体をゴムで形成したフィードローラ5が同軸に設けられており、また紙幣搬送方向におけるゲートローラ4の下流側でフィードローラ5にプレッシャローラ6が当接するように配置されている。
このプレッシャローラ6の更に下流側には紙幣1を検知する発光素子と受光素子から成る二組の紙幣検知センサ(紙幣検知手段)7が左右に間隔Lをあけて配置され、この紙幣検知センサ7の発光素子からの光を紙幣1が遮ることで光素子がオン(ON)となり、これにより紙幣1を検知するものとなっている。また、2組の紙幣検知センサ7がそれぞれ紙幣を検知したときの時間差により紙幣1のスキュー(斜行)を検出することも可能である。
9と10は紙幣集積部から繰出された紙幣1をガイドする一対のガイド板、11は調整モータ11で、この調整モータ11は、図示しない移動機構と共にゲートローラ4矢印Cで示した方向に移動させてオーバーラップ量を調整する調整手段を構成している。
尚、ガイド板9,10の下流側には紙幣1を搬送する図示しない搬送ベルトやプーリ等が設けられている。
図3は上述した媒体分離機構の分離動作を示す側面図で、同図(a)に示したようにホームポジションで停止しているピッカローラ2の高摩擦部材2aに紙幣1が当接した状態で、モータ8によりピッカローラ2とフィードローラ35が回転を始めるとホームポジションセンサがオンとなって回転開始を検知する。
紙幣1はピッカローラ2の回転により、紙幣集積部から繰出され、図3(b)に示したようにフィードローラ3とゲートローラ4のオーバーラップ部分であるゲートに送られる。
ゲートローラ3の回転に伴って高摩擦部材1は一旦紙幣1から離れるが、図3(c)に示したように1回転後再び紙幣1に接触して回転する。
これにより紙幣1の先端はゲートに進入し、そして図3(d)に示したようにフィードローラ3の高摩擦部材3aにより送られてゲートを通過して行く。
更に、フィードローラ3の回転により図3(e)に示したように紙幣1の先端はフィードローラ5とプレッシャローラ6との間に侵入し、フィードローラ5の回転により更に送られる。
その後、紙幣1の先端は紙幣検知センサ7に達し、これにより紙幣検知センサ7はオンになって紙幣1を検知し、そして紙幣1の後端が紙幣検知センサ7を通過すると、紙幣検知センサ7はオフになって通過したことが検知される。
次に、媒体分離機構が実装される自動取引装置の紙幣処理機について説明する。
図4は紙幣処理機の内部構成を示す概略図である。
この紙幣処理機30には、紙幣1が収納されている金種別の金庫31が複数設けられており、各金庫31には上述した構成による媒体分離機構20が設けられている。
この他、紙幣処理機30には入金取引時に紙幣1を取り込む接客口33、複数金種の紙幣1を一括して収納する一括収納部(一括金庫)34、これら金庫31と接客口33及び一括収納部(一括金庫)34から送られてくる紙幣の真偽、正損、金種等の鑑別を行うと共に紙幣1の搬送状態の判別を行う鑑別部32、この鑑別部32で重送や連鎖による搬送異状による重送・搬送リジェクト(以下、重送・搬送RJ)と判別された紙幣1を収納するリジェクトボックス35が設けられており、このうち接客口33と一括収納部(一括金庫)34にも媒体分離機構20が設けられている。
図5は実施例の制御系を示すブロック図である。
制御部41は本実施例の媒体分離機構20を制御する回路で、この制御部41には上述したピッカローラ2の回転開始を検知するホームポジションセンサ12、紙幣検知センサ7、モータ8、調整モータ11、鑑別部32及び記憶部40等が接続されており、自動取引装置での取引と取引の間の空き時間に制御部41は記憶部40に記憶したデータを用いて調整モータ11を駆動パルスにより駆動し、ゲートのオーバーラップ量を調整するよう制御するものとなっている。
媒体分離機構20では、一般にはゲートのオーバーラップ量が多くなるに従って紙幣1が通過するときのゲートの負荷が増え、モータ回転速度すなわち回転量が変動するが、ゲートのオーバーラップ量が少ない場合でも紙幣1が束の状態でゲートに進入するとゲートの負荷が増えてモータ回転量が変動する。
そのため、本実施例では、モータ8からの回転信号を検知して、その回転信号をカウントすることで、ピッカローラ2の回転開始をホームポジションセンサ12が検知してからピッカローラ2により繰出された紙幣1がゲートを通り紙幣検知センサ7により検知されるまでのモータ8の回転信号数をモータ回転量と定義して、その基準値(設計値)を記憶部40に格納すると共に、そのときにかかる時間をゲート通過時間と定義して、その基準値(設計値)を記憶部40に格納している。
また、モータ回転量とゲート通過時間の比(モータ回転量/ゲート通過時間)を制御部41で計算してそれを紙幣移動速度と定義し、前記基準値によるモータ回転量とゲート通過時間の比から得られる紙幣移動速度の基準値(許容範囲も含む)も記憶部40に格納している。
更に、この他にも記憶部40には重送・連鎖RJ発生率等を確定するための紙幣分離の基準枚数N1(第1の基準枚数)、ゲートをゆるめるときの基準枚数N2(第2の基準枚数)を記憶するほか、実際に紙幣の分離行ったときの累積分離枚数N、重送・連鎖発生回数、重送・連鎖RJの累積発生回数、重送・連鎖RJ発生率Xとその基準値X1(%)(第1の基準値)及び基準値X2(%)(第2の基準値)、モータ回転量の累積変動発生回数、モータ回転量の変動発生率Mとその基準値M1(%)(第1の基準値)及び基準値M2(%)(第2の基準値)、紙幣移動速度の累積変動発生回数、紙幣移動速度の変動発生率Vとその基準値(%)、調整用フラグがゲートのオーバーラップ量調整用のデータ(以下、ゲート調整用のデータとして記憶されるものとなっている。
尚、重送・連鎖RJ発生率Xの基準値1は、ゲートのオーバーラップ量を多くする調整が必要か否かを判断するための値(設計値)であり、また重送・連鎖RJ発生率Xの基準値X2は、ゲートのオーバーラップ量の調整は必要ではなく、運用を妨げないものの、よりよく分離するために調整をすることが好ましいかどうかを判断するための値(設計値)である。
また、モータ回転量の変動発生率の基準値M1、及び紙幣移動速度の変動発生率の基準値V1は、それぞれゲートのオーバーラップ量が少ないか多いかを判断するための値(設計値)であり、更に基準値M2は紙幣1が束の状態でゲートに入る場合の割合で、例えば1%としている。
次に、フィードローラ3とゲートローラ4のオーバーラップ部分であるゲートについて説明する。
図6はゲートの状態を示す要部側面図で、同図(a)はゲートのオーバーラップ量が適正な状態、同図(b)はゲートのオーバーラップ量が少ない状態(ゲートがゆるい状態)、同図(c)はゲートのオーバーラップ量が多い状態(ゲートがきつい状態)を示している。
ゲートはオーバーラップ量の一番多いところが、紙幣1が通過するときに受ける負荷の一番高い部分である。
図6(a)に示したように、ゲートのオーバーラップ量が適正な状態では、ピッカロー
ラ2の1回目の回転で紙幣1ゲートまで繰出され、2回目の回転でフィードローラ3によりローラ6へ送出される。その際、2枚目以下の紙幣1はゲートに進入することなくその直前の位置で止められるので、1枚目の紙幣1が分離されてローラ6側に送られる。
これに対して図6(b)に示したように、ゲートのオーバーラップ量が少ない場合つまりゲートがゆるい状態では、紙幣1は束の状態でゲートに入り込む状態が発生し、それにより紙幣1がゲートを通過する際のモータ回転量に変動が生じることになる。
逆に、図6(c)に示したように、ゲートのオーバーラップ量が多い場合は、紙幣1がゲートに入りにくくなり、紙幣1がゲートを通過するためにかかる負荷が多くなるため、モータ8の回転が遅くなったり、フィードローラ3と紙幣1との間にすべりが生じたりしてモータ回転量に変動が生じることになる。
次にゲート調整の考え方について説明する。
図7はゲートに対する紙幣の状態を示す要部側面図で、紙幣1を1枚繰出した後の状態を示している。
前記図6(a)のようにゲートのオーバーラップ量が適正な状態で、紙幣1が紙幣集積部に正常に集積されている場合は、紙幣1を1枚繰出すと、次の紙幣1は図7(a)に示すようにゲートの直前の位置で停止するので、紙幣1は1枚ずつ確実に分離することができる。
このときのモータ回転量、紙幣1のゲート通過時間、及び紙幣移動速度を適正な基準値であるものとして前記のように記憶部40に記憶しておき、実際の紙幣分離時のモータ回転量が基準値よりも大きいか小さいかによりゲートがゆるいかきついか、つまりゲートのオーバーラップ量が少ないか多いかを制御部41が判断する。
紙幣分離時のモータ回転量が基準値より小さい(少ない)場合、ゲートのオーバーラップ量が少なく、ゲートがゆるいと判断することができる。
このゲートがゆるい状態では、紙幣1の重送や連鎖が発生して鑑別部32で重送・連鎖RJ(リジェクト)と鑑別されるケースが多くなるので、ゲートのオーバーラップ量を多くすることが必要となる。
また、基準値のモータ回転量に対して紙幣分離時の紙幣移動速度(モータ回転量/ゲート通過時間)が速いか遅いかを制御部41が比較し、比較の結果、紙幣移動速度が遅い場合は、ゲートがきついと判断する。
これはゲートの負荷が多く、そのために紙幣1もたついていると考えられるからであり、この場合はゲートのオーバーラップ量を少なくすることが必要となる。
図8はモータ回転量と重送・連鎖RJ率と紙幣移動速度の関係を示す図で、この図に示すようにモータ回転量と重送・連鎖RJ率の関係、モータ回転量と紙幣移動速度の関係が成り立つ。
図8に示したように重送連鎖RJ発生率が多い場合はモータ回転量が小さく(少なく)なり、紙幣移動速度は遅くならないので、その場合はゲートのオーバーラップ量を多くしてきつくするように調整する。
一方、ゲートがきつい状態の場合は、モータ回転量は少なくならず、紙幣移動速度が遅くなるので、その場合は、ゲートのオーバーラップ量を減らしてゆるくするように調整する。
また、図7(b)に示すように紙幣1が束の状態で入り込んだ場合、モータ回転量が少なくなり、かつ紙幣移動速度は遅い(モータ回転量に対してゲート通過時間は適正)が、オーバーラップ量は変化させる必要はない。
図7(c)に示すように、例えば紙幣集積部に集積したときの状態により紙幣1を繰出す位置が遠くなって、紙幣1がゲートに届かない場合は、モータ回転量が基準値よりも多くなることから、紙幣1を繰出す位置が遠くなっていることを類推することができるので、オーバーラップ量は変化させる必要がないことがわかる。
また、例えば海外紙幣のように送り方向の長さが異なる紙幣の場合、紙幣の後端が揃った状態で紙幣集積部に集積されていれば、図7(d)に示すように短い紙幣1の先端はゲートの後方にずれた状態になるので、ゲートを通過するためにかかるモータ回転量は多くなり、ゲートを通過する時間が長くかかるが、オーバーラップ量は変化させる必要がないことがわかる。
分離時のモータ回転量と紙幣移動速度のデータだけで制御しようとした場合、変形等により状態が悪い紙幣1を分離したり、環境変化等の外乱によりデータがばらつき、制御が誤って行われる懸念がある。
そのため本実施例では、基準枚数分紙幣分離を行ったとき、その分離紙幣枚数を分母、モータ回転量の基準値に対してモータ回転量が少なかった紙幣枚数を分子として、モータ回転量の変動の発生率を求める。
同様に紙幣移動速度についても、前記分離紙幣枚数を分母、紙幣移動速度の基準値に対して速度が遅かった紙幣枚数を分子として、紙幣移動速度の変動の発生率を求める。
このようにモータ回転量の変動発生率、紙幣移動速度の変動発生率を求めて、ゲートのオーバーラップ量調整のための制御要素とすることで、例えば速度そのものを平均化しても、ノイズで発散する場合でも、枚数の発生割合にすると突発的に発生する紙幣1例えばぐちゃぐちゃに折れた紙幣あるいは異物が張り付いている紙幣等通常の分離状態と違うデータとなる懸念のある紙幣に影響されて判断を誤ることがなくなる。
図8に示すように、ゲートの状態をモータ回転量の変動発生率、紙幣移動速度の変動発生率に置き換えることで、ばらつきが左右されずに制御することが可能になる。
また、ゲートは、フィードローラ3とゲートローラ4の表面の磨耗、紙幣1からのインクや紙粉の付着などにより、ゲートが緩くなるような状態に分離性能が低下することでも重送・連鎖が発生し易くなっていくため、ゲートのオーバーラップ量の調整は、ゲートをきつくする方向に自動調整用モータ11を動かすように制御する。
上述した構成の作用について説明する。
尚、以下に説明する各部の動作は、記憶部40に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部41により制御されるものとし、制御部41による記憶部等からのデータの読出しやそれに基づく制御については、必要な場合を除いて省略する。
図9はゲートの調整用データを取得する処理手順を示すフローチャートで、ここでは一例として出金取引の場合について説明する。
まず自動取引装置において図示しない表示部に取引選択画面が表示されており、制御部40はこの取引選択画面で取引が選択されたかどうかを判断する(S1)。
取引が選択されない場合、つまり現在が取引と取引の間の空き時間の場合、制御部41はゲートの調整を実行する(S2)が、これについては後で図10により説明する。
取引が選択された場合、制御部41は選択された取引が「出金」かどうかを判断、即ち分離繰出し動作であるかどうかを判断し(S3)、「出金」でない場合は、その選択された取引を実行する。
「出金」が選択された場合、制御部41は金額等の入力を行わせ、それに基づいて紙幣の出金枚数等を算出した後、モータ8を駆動し、ピッカローラ2、フィードローラ3及び5を回転させて紙幣1を繰出し、ゲートに送って1枚ずつ分離する(S4)。
分離された紙幣はすでに説明したように、紙幣検知センサ7で通過が検知された後、鑑別部32に送られて、重送・連鎖RJの検出が行われる。
そして、分離した紙幣について分離枚数としてカウントして記憶部40に記憶されている累積分離枚数Nに加算し、また紙幣1枚毎にモータ回転量、紙幣移動速度をそれぞれの基準値と比較して、基準値よりモータ回転量が少なかった場合、紙幣移動速度の基準値に対して速度が遅かった場合、それをモータ回転量の変動発生回数、紙幣移動速度の変動発生回数として記憶部40に累積して記憶すると共に、鑑別部32で重送・連鎖RJが検出された場合は、それを重送・連鎖RJ発生回数として記憶部40に累積して記憶する(S5)。
続いて制御部41は鑑別部32で出金可能と鑑別された枚数が前記出金枚数に達したかどうかを確認し(S6)、出金枚数に達しない場合は、S4、S5の動作を繰り返すが、出金枚数に達した場合、制御部41は取引口からの紙幣の出金、レシート発行等を行って取引を終了する(S7)。
次に、前記S2のゲートの調整について説明する。
図10はゲートの調整手順を示すフローチャートである。
制御部41は調整を開始すると(S11)、始めに記憶部40の調整実行フラグをチェック(確認)し、調整実行フラグがONか否かを判断する(S12)。
この調整実行フラグは、直前に行ったゲート調整動作におけるゲートローラ4の移動方向を示すデータであり、フラグONの状態はゲートのオーバーラップ量が多く(きつく)なる方向にゲートローラ4を移動させたことを示し、フラグOFFの状態はゲートのオーバーラップ量が少なく(ゆるく)なる方向にゲートローラ4を移動させたことを示しており、フラグONの場合はゲートをオーバーラップ量を多くしすぎていないか、つまりきつく締めすぎていないかチェックするためにS21に進み、フラグOFFの場合はゲートのオーバーラップ量が多くなるように調整するためにS13に進む。
フラグOFFの場合、制御部41は記憶部40に記憶している実際の紙幣1の累積分離枚数Nが、重送・連鎖RJ発生率を確定するための累計分離枚数の基準枚数を超えているか否かを判断し(S13)、超えていない場合は処理を終了するが、超えている場合は重送・連鎖RJ発生率をチェックする。
紙幣1の分離において、例えばモータ回転量や紙幣移動速度等がゲートのオーバーラップ量が適正でないと判断できる数値を示している場合でも重送や連鎖が発生せず、鑑別部32で重送・連鎖RJを検知しない場合があり、逆にモータ回転量や紙幣移動速度等がオーバーラップ量が適正であると判断できる数値を示している場合でも、鑑別部32で重送・連鎖RJを検知する場合がある。
また、2組の紙幣検知センサ7だけで紙幣1を検知しているので、紙幣1の穴や破れによるノイズや紙幣入出金機の機体のバラツキを拾う危険性がある。
本実施例では、モータ回転量や紙幣移動速度に基づく判断と、鑑別部32での重送・連鎖RJ検知結果に基づく判断が異なる場合、信頼性の高い重送・連鎖RJ発生率を優先して制御に取り入れるようにしている。
すなわち、前記累積分離枚数Nが前記の基準枚数を超えている場合、制御部41は記憶部40に記憶されている重送・連鎖RJ発生回数と累積分離枚数Nから重送・連鎖RJ発生率Xを算出し、その重送・連鎖RJ発生率Xがゲートのオーバーラップ量を多くするための基準となる基準値X1を超えたかどうかを判断し(S14)、超えた場合は調整モータ11を駆動してゲートのオーバーラップ量を増加させる処理を実行するためにS18に移行する。
重送・連鎖RJ発生率Xが基準値X1を超えない場合、制御部41は記憶部40に記憶されている累積分離枚数Nとモータ回転量の変動発生回数からモータ回転量の変動発生率Mを算出して、モータ回転量の変動発生率Mがその基準値M1を超えているか否かを判断する(S15)。
この基準値M1は、紙幣1が束の状態でゲートに入る場合の割合として例えば1%に設定してあり、基準値M1を超えない場合はS20に進んで記憶部40に記憶されているゲート調整用のデータをクリアする。
モータ回転量の変動発生率Mが基準値M1を超えている場合、制御部41は記憶部40に記憶されている累積分離枚数Nと紙幣移動速度の変動発生回数から紙幣移動速度の変動発生率Vを算出し、その紙幣移動速度の変動発生率Vがその基準値V1以下かどうかを判断して(S16)、基準値V1以下でない場合はS20に進んで記憶部40に記憶されているゲート調整用のデータをクリアする。
紙幣移動速度の変動発生率Vが基準値V1以下の場合、制御部41は前記の重送・連鎖RJ発生率Xが基準値X2以上かどうかを判断して(S7)、基準値2未満の場合はS18に進んで記憶部40に記憶されているゲート調整用のデータをクリアする。
尚、この基準値X2は基準値X1より小さい値で、前述したように必ずしもゲート調整を行う必要はないが、ゲート調整を行った方が好ましい場合の判断基準となる値である。
重送・連鎖RJ発生率Xが基準値X2以上の場合は、制御部41は記憶部40に記憶されている調整実行フラグをONに更新し(S18)、調整モータ11を1パルス分駆動してゲートのオーバーラップ量を増加させることにより、ゲートをきつくするように調整する(S19)。
調整後、制御部41は記憶部40に記憶されているゲート調整用のデータである重送・連鎖RJ発生率X、モータ回転量の変動発生率M、紙幣移動速度の変動発生率V、累積分離枚数N、重送・連鎖発生回数、重送・連鎖RJ発生回数、モータ回転量の変動発生回数、紙幣移動速度の変動発生回数を「0」にクリアして(S20)ゲートの調整処理を終了する。
以上のように、重送・連鎖RJ発生率Xが基準値X1以上の場合は、ゲートのオーバーラップ量を多くし、重送・連鎖RJ発生率Xが基準値X1より小さいが基準値X2以上である場合には、モータ回転量の変動発生率M、紙幣移動速度の変動発生率Vに応じてゲートのオーバーラップ量を多くするようにしている。
尚、重送・連鎖RJ発生率Xが基準値X1より小さい場合、基準値X2以上であればオーバーラップ量を多くするようにしてもよく、同様に重送・連鎖RJ発生率Xが基準値X1より小さい場合、モータ回転量の変動発生率Mが基準値M1を超えているか、または紙幣移動速度の変動発生率Vが基準値V1を超えているときにはゲートのオーバーラップ量を多くするようにしてもよい。
一方、前記S12で調整実行フラグがONであった場合は、ゲートオーバーラップ量を多くしすぎていないか、つまりきつく締めすぎていないかチェックするため、制御部41は記憶部40に記憶している紙幣1の累積分離枚数Nが、重送・連鎖RJ発生率を確定するための基準枚数N1よりも小さい値である基準枚数N2以上かどうかを判断し(S21)、基準枚数N2以上でなければ処理を終了する。
基準枚数N2以上の場合、累積分離枚数Nと制御部41は記憶部40に記憶されているモータ回転量の変動発生回数からモータ回転量の変動発生率Mを算出して、モータ回転量の変動発生率Mが基準値M1以上か否かを判断する(S22)。
この基準値M1は、前述のように紙幣1が束の状態でゲートに入る場合の割合として例えば1%に設定してあり、モータ回転量の変動発生率Mが基準値M1である1%以上の場合は異常であると判断し、S26に進んで調整実行フラグをOFFに更新して処理を終了する。
モータ回転量の変動発生率Mが基準値M1以上の場合、制御部41は前記累積分離枚数Nと記憶部40に記憶されている紙幣移動速度の変動発生回数から紙幣移動速度の変動発生率Vを算出し、紙幣移動速度の変動発生率Vが基準値V1を超えているか否かを判断する(S23)。
紙幣移動速度の変動発生率Vが基準値V1以下の場合は、ゲートがきつくない状態であるので、S26に進んで調整実行フラグをOFFに更新して処理を終了する。
紙幣移動速度の変動発生率Vが基準値V1を超える場合は、制御部41は調整モータ11を例えば1パルス分駆動し、ゲートのオーバーラップ量を少なくして、ゲートがゆるくなるように調整する(S24)。
その後、制御部41は記憶部40に記憶されているゲート調整用のデータである重送・連鎖RJ発生率X、モータ回転量の変動発生率M、紙幣移動速度の変動発生率V、累積分離枚数、重送・連鎖RJ発生回数、モータ回転量の変動発生回数、紙幣移動速度の変動発生回数を「0」にクリアし(S25)、調整実行フラグをOFFに更新して(S26)ゲートの調整処理を終了する。
以上説明した手順でゲートのオーバーラップ量を調整することにより、重送・連鎖RJの発生しないゲートのオーバーラップ量を得ることが可能となる。
尚、制御の精度を上げるため、ゲートがしまりすぎている場合やピッカローラ2の1回転で分離できない場合は、ゲート通過時間が長くなるので、そのときのデータはカットし、またゲートがゆるみすぎている場合は、すぐに紙幣検知センサ7がオンになるので、そのときのデータもカットするものとした。
以上説明した実施例によれば、信頼性の高いデータである重送・連鎖リジェクト発生率に基づいてゲートのオーバーラップ量の調整を行うため、媒体の繰出し位置や、ゲートにおける媒体の状態、媒体の長さの違いによる影響を受けず、適正な調整を行うことができるという効果が得られる。
また、媒体の繰出し状態が悪かったり、媒体の長さの違いによる積層ずれによる通過時間が長くなっしまう場合においても、モータ回転量の変動発生率と紙幣移動速度の変動発生率を判定することで、ゲートきついと誤ることなく整然と分離することが可能となる。
また、モータ回転量や紙幣移動速度に基づく判断と、鑑別部での重送・連鎖RJ検知結果に基づく判断が異なる場合、信頼性の高い重送・連鎖RJ発生率を優先して制御に取り入れるようにしているため、ノイズにふられない信頼性の高いゲート制御ができる効果が得られる。
また、ゲートの分離性能は急激に低下することはないので、ゲートのオーバーラップ量を多くする量を最小1単位(1パルス分のモータの駆動)にしており、これによりノイズに引っ張られない効果のある媒体分離機構を実現することが可能となる。
ゲートのオーバラップ量を調整する方向も、最初からゲートをゆるめるようなことはせず、ゆるめる量もゲートをきつくした量だけにするようにしたため、ゲートをゆるめすぎてしまう危険がなく、信頼性が高い効果がある。
ゲートのオーバーラップ量が適正かどうかを判断するための重送・連鎖RJ発生率、モータ回転量の変動発生率と紙幣移動速度の変動発生率を用いての統計手法による調整を実現できたので、ばらつきに影響されないという効果がある。
実施例を示す正面図 実施例を示す側面図 実施例の分離動作を示す側面図 紙幣処理機の内部構成を示す概略図 実施例の制御系を示すブロック図 ゲートの状態を示す要部側面図 ゲートに対する紙幣の状態を示す要部側面図 モータ回転量と重送・連鎖RJ率と紙幣移動速度の関係を示す図 ゲートの調整用データを取得する処理手順を示すフローチャート ゲートの調整手順を示すフローチャート
符号の説明
1 紙幣
2 ピッカローラ
3 フィードローラ
4 ゲートローラ
5 フィードローラ
6 プレッシャローラ
7 紙幣検知センサ
8 モータ
12 ホームポジションセンサ
11 調整モータ
20 媒体分離機構
32 鑑別部
40 記憶部
41 制御部

Claims (3)

  1. 積層された紙葉状の媒体を繰出すピッカローラと、媒体繰出し方向におけるピッカローラの下流側に配置されたフィードローラと、このフィードローラに対して外周の一部がオーバーラップするように配置されたゲートローラとを具備し、前記ピッカローラにより繰出された媒体を前記フィードローラとゲートローラのオーバーラップ部分であるゲートを通過させることで1枚ずつ分離する媒体分離機構において、
    前記ピッカローラ及びフィードローラを回転させるモータと、媒体繰出し方向におけるゲートの下流側で媒体の重送や連鎖を重送・連鎖リジェクトとして検知する重送・連鎖検知手段と、前記ゲートローラを移動させてゲートのオーバーラップ量を調整する調整手段を備え、
    直前に行った調整がゲートのオーバーラップ量を少なくする方向の場合には、媒体の重送・連鎖リジェクト発生率、モータ回転量の変動発生率、媒体移動速度変動発生率に基づいて前記調整手段によりオーバーラップ量を多くする方向に調整を行い、
    前記直前に行った調整がゲートのオーバーラップ量を多くする方向の場合には、モータ回転量の変動発生率、媒体移動速度変動発生率に基づいて前記調整手段によりオーバーラップ量を少なくする方向に調整を行うことを特徴とする媒体分離機構。
  2. 請求項1記載の媒体分離機構において、
    前記オーバーラップ量を多くする方向の調整は、媒体の累積分離枚数が予め設定した基準枚数を超えている場合、重送・連鎖リジェクト発生回数と累積分離枚数から算出される重送・連鎖リジェクト発生率が所定の基準値を超えたかどうかを判断して、超えない場合、所定値よりも少ないモータ回転量の変動発生回数と前記累積分離枚数から算出されるモータ回転量の変動発生率が所定の基準値を超えたかどうかを判断し、超えている場合、所定値よりも遅い紙幣移動速度の変動発生回数と前記累積分離枚数から算出される紙幣移動速度の変動発生率が所定の基準値以下かどうかを判断して、基準値以下の場合に行い、
    前記オーバーラップ量を少なくする方向の調整は、前記媒体の累積分離枚数が予め設定した基準枚数を超えている場合、所定値よりも多いモータ回転量の変動発生回数と前記累積分離枚数から算出されるモータ回転量の変動発生率が所定の基準値以上か否かを判断し、基準値以上の場合、所定値よりも遅い紙幣移動速度の変動発生回数と前記累積分離枚数から算出される紙幣移動速度の変動発生率が所定の基準値を超えているか否かを判断して、基準値を超える場合に行うことを特徴とする媒体分離機構。
  3. 請求項2記載の媒体分離機構において、
    前記オーバーラップ量を多くする方向の調整は、前記重送・連鎖リジェクト発生率が前記所定の基準値を超えない場合であっても、更に前記重送・連鎖リジェクト発生率が前記所定の基準値より小さい値である第2の基準値以上かどうかを判断して、行うことを特徴とする媒体分離機構。
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