JP4888136B2 - 媒体分離機構 - Google Patents
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Description
このような紙幣処理機における媒体分離機は、紙幣収納部等に集積された紙葉状の媒体である紙幣をピッカローラにより繰出してフィードローラとゲートローラの間に送り込み、フィードローラの回転によりフィードローラとゲートローラの間を通過させることで1枚ずつ分離するように構成されている。
しかしながらこのような方法では、調整媒体の腰の強さや、摩擦係数の差、及び調整を行う人間の個人差などによって調整のばらつきが発生するため、安定した分離性能を得ることが困難であり、また調整に時間がかかるものであった。
その1つとして、フィードローラとゲートローラによるゲートを通過する媒体の繰出しピッチや斜行量などの搬送状態をセンサで検出し、その検出データに対して統計処理や、ファジイ推論による信号生成等を行い、それに基づいて調整モータによりゲートローラを上下動させることでオーバーラップ量を自動調整する調整手段を備えた媒体分離機がある(例えば、特許文献1参照)。
そこで、その対策としてピッカローラが媒体を繰出してからその媒体がフィードローラとゲートローラによるゲートを通過するまでの時間を検知し、その時間が長いか短いかによりオーバーラップ量を調整手段により自動調整することでオーバーラップ量を適正に設定する媒体分離機が考えられているが、この場合、媒体がいつも同じ位置から繰出されないとオーバーラップ量が多くて通過時間が長いのか、媒体を繰出す位置が遠くて通過時間が長いのかの判別ができないため、例えば紙葉類集積部に集積したときの状態により媒体を繰出す位置が遠くなって通過時間が長くなった場合でも、オーバーラップ量が多いものと認識し、誤ってオーバーラップ量が少なくなるように調整してしまうという問題がある。
更に、外国紙幣のように送り方向の長さが異なる媒体が混在して集積されている場合、その長さの違いにより媒体の先端位置がずれてしまう場合があるので、通過時間が長いことがオーバーラップ量が多いためなのか、媒体先端がゲートに到達する時間がかかったためなのかがわからず、オーバーラップ量を少なくすればよいのかどうかを判断できないという問題もある。
図において1は紙葉状の媒体で、ここでは紙幣を示しており、この紙幣1は媒体集積部である紙幣集積部に集積されている。
集積された紙幣1の上方にはピッカローラ2が配置されており、分離繰出し時に紙幣1はピッカローラ2に当接するように付勢される。
尚、紙幣1を1枚繰出した後のピッカローラ2は高摩擦部材2aが紙幣1側と対向して停止するように設定されたホームポジションに戻るが、その停止のタイミングは図5に示すホームポジションセンサ12の出力信号に基づいて制御される。
紙幣繰出し方向の前方つまり紙幣集積部の繰出し口側にはフィードローラ3とゲートローラ4が設けられており、フィードローラ3はモータ8により駆動され、矢印b方向に回転するものとなっている。
各フィードローラ3はそれぞれ外周の一部に高摩擦部材3bが設けられた3個のローラ3aを有し、また各ゲートローラ4は全体をゴムで形成した2個のローラ4aを有していて、ローラ3aとローラ4aの外周の一部が互いにオーバーラップするように入れ子状に配置され、そのオーバーラップ部分であるゲートを紙幣1が通過するものとなっている。
つまり、本実施例では媒体分離機構として説明しているが、ピッカローラ2、フィードローラ3、及びゲートローラ4は紙幣1を紙幣集積部に取り込んで集積する機能も有するので、集積の際ゲートローラ4は回転し、紙幣分離時にはワンウェイクラッチによりゲートローラ4が回転しないようにしている。
このプレッシャローラ6の更に下流側には紙幣1を検知する発光素子と受光素子から成る二組の紙幣検知センサ(紙幣検知手段)7が左右に間隔Lをあけて配置され、この紙幣検知センサ7の発光素子からの光を紙幣1が遮ることで受光素子がオン(ON)となり、これにより紙幣1を検知するものとなっている。また、2組の紙幣検知センサ7がそれぞれ紙幣を検知したときの時間差により紙幣1のスキュー(斜行)を検出することも可能である。
尚、ガイド板9,10の下流側には紙幣1を搬送する図示しない搬送ベルトやプーリ等が設けられている。
紙幣1はピッカローラ2の回転により、紙幣集積部から繰出され、図3(b)に示したようにフィードローラ3とゲートローラ4のオーバーラップ部分であるゲートに送られる。
これにより紙幣1の先端はゲートに進入し、そして図3(d)に示したようにフィードローラ3の高摩擦部材3aにより送られてゲートを通過して行く。
更に、フィードローラ3の回転により図3(e)に示したように紙幣1の先端はフィードローラ5とプレッシャローラ6との間に侵入し、フィードローラ5の回転により更に送られる。
次に、媒体分離機構が実装される自動取引装置の紙幣処理機について説明する。
図4は紙幣処理機の内部構成を示す概略図である。
この他、紙幣処理機30には入金取引時に紙幣1を取り込む接客口33、複数金種の紙幣1を一括して収納する一括収納部(一括金庫)34、これら金庫31と接客口33及び一括収納部(一括金庫)34から送られてくる紙幣の真偽、正損、金種等の鑑別を行うと共に紙幣1の搬送状態の判別を行う鑑別部32、この鑑別部32で重送や連鎖による搬送異状による重送・搬送リジェクト(以下、重送・搬送RJ)と判別された紙幣1を収納するリジェクトボックス35が設けられており、このうち接客口33と一括収納部(一括金庫)34にも媒体分離機構20が設けられている。
制御部41は本実施例の媒体分離機構20を制御する回路で、この制御部41には上述したピッカローラ2の回転開始を検知するホームポジションセンサ12、紙幣検知センサ7、モータ8、調整モータ11、鑑別部32及び記憶部40等が接続されており、自動取引装置での取引と取引の間の空き時間に制御部41は記憶部40に記憶したデータを用いて調整モータ11を駆動パルスにより駆動し、ゲートのオーバーラップ量を調整するよう制御するものとなっている。
そのため、本実施例では、モータ8からの回転信号を検知して、その回転信号をカウントすることで、ピッカローラ2の回転開始をホームポジションセンサ12が検知してからピッカローラ2により繰出された紙幣1がゲートを通り紙幣検知センサ7により検知されるまでのモータ8の回転信号数をモータ回転量と定義して、その基準値(設計値)を記憶部40に格納すると共に、そのときにかかる時間をゲート通過時間と定義して、その基準値(設計値)を記憶部40に格納している。
更に、この他にも記憶部40には重送・連鎖RJ発生率等を確定するための紙幣分離の基準枚数N1(第1の基準枚数)、ゲートをゆるめるときの基準枚数N2(第2の基準枚数)を記憶するほか、実際に紙幣の分離行ったときの累積分離枚数N、重送・連鎖発生回数、重送・連鎖RJの累積発生回数、重送・連鎖RJ発生率Xとその基準値X1(%)(第1の基準値)及び基準値X2(%)(第2の基準値)、モータ回転量の累積変動発生回数、モータ回転量の変動発生率Mとその基準値M1(%)(第1の基準値)及び基準値M2(%)(第2の基準値)、紙幣移動速度の累積変動発生回数、紙幣移動速度の変動発生率Vとその基準値(%)、調整用フラグがゲートのオーバーラップ量調整用のデータ(以下、ゲート調整用のデータとして記憶されるものとなっている。
次に、フィードローラ3とゲートローラ4のオーバーラップ部分であるゲートについて説明する。
ゲートはオーバーラップ量の一番多いところが、紙幣1が通過するときに受ける負荷の一番高い部分である。
ラ2の1回目の回転で紙幣1がゲートまで繰出され、2回目の回転でフィードローラ3によりローラ6へ送出される。その際、2枚目以下の紙幣1はゲートに進入することなくその直前の位置で止められるので、1枚目の紙幣1が分離されてローラ6側に送られる。
これに対して図6(b)に示したように、ゲートのオーバーラップ量が少ない場合つまりゲートがゆるい状態では、紙幣1は束の状態でゲートに入り込む状態が発生し、それにより紙幣1がゲートを通過する際のモータ回転量に変動が生じることになる。
次にゲート調整の考え方について説明する。
前記図6(a)のようにゲートのオーバーラップ量が適正な状態で、紙幣1が紙幣集積部に正常に集積されている場合は、紙幣1を1枚繰出すと、次の紙幣1は図7(a)に示すようにゲートの直前の位置で停止するので、紙幣1は1枚ずつ確実に分離することができる。
紙幣分離時のモータ回転量が基準値より小さい(少ない)場合、ゲートのオーバーラップ量が少なく、ゲートがゆるいと判断することができる。
また、基準値のモータ回転量に対して紙幣分離時の紙幣移動速度(モータ回転量/ゲート通過時間)が速いか遅いかを制御部41が比較し、比較の結果、紙幣移動速度が遅い場合は、ゲートがきついと判断する。
図8はモータ回転量と重送・連鎖RJ率と紙幣移動速度の関係を示す図で、この図に示すようにモータ回転量と重送・連鎖RJ率の関係、モータ回転量と紙幣移動速度の関係が成り立つ。
一方、ゲートがきつい状態の場合は、モータ回転量は少なくならず、紙幣移動速度が遅くなるので、その場合は、ゲートのオーバーラップ量を減らしてゆるくするように調整する。
図7(c)に示すように、例えば紙幣集積部に集積したときの状態により紙幣1を繰出す位置が遠くなって、紙幣1がゲートに届かない場合は、モータ回転量が基準値よりも多くなることから、紙幣1を繰出す位置が遠くなっていることを類推することができるので、オーバーラップ量は変化させる必要がないことがわかる。
そのため本実施例では、基準枚数分紙幣分離を行ったとき、その分離紙幣枚数を分母、モータ回転量の基準値に対してモータ回転量が少なかった紙幣枚数を分子として、モータ回転量の変動の発生率を求める。
このようにモータ回転量の変動発生率、紙幣移動速度の変動発生率を求めて、ゲートのオーバーラップ量調整のための制御要素とすることで、例えば速度そのものを平均化しても、ノイズで発散する場合でも、枚数の発生割合にすると突発的に発生する紙幣1例えばぐちゃぐちゃに折れた紙幣あるいは異物が張り付いている紙幣等通常の分離状態と違うデータとなる懸念のある紙幣に影響されて判断を誤ることがなくなる。
また、ゲートは、フィードローラ3とゲートローラ4の表面の磨耗、紙幣1からのインクや紙粉の付着などにより、ゲートが緩くなるような状態に分離性能が低下することでも重送・連鎖が発生し易くなっていくため、ゲートのオーバーラップ量の調整は、ゲートをきつくする方向に自動調整用モータ11を動かすように制御する。
尚、以下に説明する各部の動作は、記憶部40に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部41により制御されるものとし、制御部41による記憶部等からのデータの読出しやそれに基づく制御については、必要な場合を除いて省略する。
図9はゲートの調整用データを取得する処理手順を示すフローチャートで、ここでは一例として出金取引の場合について説明する。
取引が選択されない場合、つまり現在が取引と取引の間の空き時間の場合、制御部41はゲートの調整を実行する(S2)が、これについては後で図10により説明する。
取引が選択された場合、制御部41は選択された取引が「出金」かどうかを判断、即ち分離繰出し動作であるかどうかを判断し(S3)、「出金」でない場合は、その選択された取引を実行する。
分離された紙幣はすでに説明したように、紙幣検知センサ7で通過が検知された後、鑑別部32に送られて、重送・連鎖RJの検出が行われる。
次に、前記S2のゲートの調整について説明する。
制御部41は調整を開始すると(S11)、始めに記憶部40の調整実行フラグをチェック(確認)し、調整実行フラグがONか否かを判断する(S12)。
この調整実行フラグは、直前に行ったゲート調整動作におけるゲートローラ4の移動方向を示すデータであり、フラグONの状態はゲートのオーバーラップ量が多く(きつく)なる方向にゲートローラ4を移動させたことを示し、フラグOFFの状態はゲートのオーバーラップ量が少なく(ゆるく)なる方向にゲートローラ4を移動させたことを示しており、フラグONの場合はゲートをオーバーラップ量を多くしすぎていないか、つまりきつく締めすぎていないかチェックするためにS21に進み、フラグOFFの場合はゲートのオーバーラップ量が多くなるように調整するためにS13に進む。
紙幣1の分離において、例えばモータ回転量や紙幣移動速度等がゲートのオーバーラップ量が適正でないと判断できる数値を示している場合でも重送や連鎖が発生せず、鑑別部32で重送・連鎖RJを検知しない場合があり、逆にモータ回転量や紙幣移動速度等がオーバーラップ量が適正であると判断できる数値を示している場合でも、鑑別部32で重送・連鎖RJを検知する場合がある。
本実施例では、モータ回転量や紙幣移動速度に基づく判断と、鑑別部32での重送・連鎖RJ検知結果に基づく判断が異なる場合、信頼性の高い重送・連鎖RJ発生率を優先して制御に取り入れるようにしている。
この基準値M1は、紙幣1が束の状態でゲートに入る場合の割合として例えば1%に設定してあり、基準値M1を超えない場合はS20に進んで記憶部40に記憶されているゲート調整用のデータをクリアする。
尚、この基準値X2は基準値X1より小さい値で、前述したように必ずしもゲート調整を行う必要はないが、ゲート調整を行った方が好ましい場合の判断基準となる値である。
調整後、制御部41は記憶部40に記憶されているゲート調整用のデータである重送・連鎖RJ発生率X、モータ回転量の変動発生率M、紙幣移動速度の変動発生率V、累積分離枚数N、重送・連鎖発生回数、重送・連鎖RJ発生回数、モータ回転量の変動発生回数、紙幣移動速度の変動発生回数を「0」にクリアして(S20)ゲートの調整処理を終了する。
尚、重送・連鎖RJ発生率Xが基準値X1より小さい場合、基準値X2以上であればオーバーラップ量を多くするようにしてもよく、同様に重送・連鎖RJ発生率Xが基準値X1より小さい場合、モータ回転量の変動発生率Mが基準値M1を超えているか、または紙幣移動速度の変動発生率Vが基準値V1を超えているときにはゲートのオーバーラップ量を多くするようにしてもよい。
この基準値M1は、前述のように紙幣1が束の状態でゲートに入る場合の割合として例えば1%に設定してあり、モータ回転量の変動発生率Mが基準値M1である1%以上の場合は異常であると判断し、S26に進んで調整実行フラグをOFFに更新して処理を終了する。
紙幣移動速度の変動発生率Vが基準値V1以下の場合は、ゲートがきつくない状態であるので、S26に進んで調整実行フラグをOFFに更新して処理を終了する。
その後、制御部41は記憶部40に記憶されているゲート調整用のデータである重送・連鎖RJ発生率X、モータ回転量の変動発生率M、紙幣移動速度の変動発生率V、累積分離枚数、重送・連鎖RJ発生回数、モータ回転量の変動発生回数、紙幣移動速度の変動発生回数を「0」にクリアし(S25)、調整実行フラグをOFFに更新して(S26)ゲートの調整処理を終了する。
尚、制御の精度を上げるため、ゲートがしまりすぎている場合やピッカローラ2の1回転で分離できない場合は、ゲート通過時間が長くなるので、そのときのデータはカットし、またゲートがゆるみすぎている場合は、すぐに紙幣検知センサ7がオンになるので、そのときのデータもカットするものとした。
また、媒体の繰出し状態が悪かったり、媒体の長さの違いによる積層ずれによる通過時間が長くなってしまう場合においても、モータ回転量の変動発生率と紙幣移動速度の変動発生率を判定することで、ゲートがきついと誤ることなく整然と分離することが可能となる。
また、ゲートの分離性能は急激に低下することはないので、ゲートのオーバーラップ量を多くする量を最小1単位(1パルス分のモータの駆動)にしており、これによりノイズに引っ張られない効果のある媒体分離機構を実現することが可能となる。
ゲートのオーバーラップ量が適正かどうかを判断するための重送・連鎖RJ発生率、モータ回転量の変動発生率と紙幣移動速度の変動発生率を用いての統計手法による調整を実現できたので、ばらつきに影響されないという効果がある。
2 ピッカローラ
3 フィードローラ
4 ゲートローラ
5 フィードローラ
6 プレッシャローラ
7 紙幣検知センサ
8 モータ
12 ホームポジションセンサ
11 調整モータ
20 媒体分離機構
32 鑑別部
40 記憶部
41 制御部
Claims (3)
- 積層された紙葉状の媒体を繰出すピッカローラと、媒体繰出し方向におけるピッカローラの下流側に配置されたフィードローラと、このフィードローラに対して外周の一部がオーバーラップするように配置されたゲートローラとを具備し、前記ピッカローラにより繰出された媒体を前記フィードローラとゲートローラのオーバーラップ部分であるゲートを通過させることで1枚ずつ分離する媒体分離機構において、
前記ピッカローラ及びフィードローラを回転させるモータと、媒体繰出し方向におけるゲートの下流側で媒体の重送や連鎖を重送・連鎖リジェクトとして検知する重送・連鎖検知手段と、前記ゲートローラを移動させてゲートのオーバーラップ量を調整する調整手段を備え、
直前に行った調整がゲートのオーバーラップ量を少なくする方向の場合には、媒体の重送・連鎖リジェクト発生率、モータ回転量の変動発生率、媒体移動速度変動発生率に基づいて前記調整手段によりオーバーラップ量を多くする方向に調整を行い、
前記直前に行った調整がゲートのオーバーラップ量を多くする方向の場合には、モータ回転量の変動発生率、媒体移動速度変動発生率に基づいて前記調整手段によりオーバーラップ量を少なくする方向に調整を行うことを特徴とする媒体分離機構。 - 請求項1記載の媒体分離機構において、
前記オーバーラップ量を多くする方向の調整は、媒体の累積分離枚数が予め設定した基準枚数を超えている場合、重送・連鎖リジェクト発生回数と累積分離枚数から算出される重送・連鎖リジェクト発生率が所定の基準値を超えたかどうかを判断して、超えない場合、所定値よりも少ないモータ回転量の変動発生回数と前記累積分離枚数から算出されるモータ回転量の変動発生率が所定の基準値を超えたかどうかを判断し、超えている場合、所定値よりも遅い紙幣移動速度の変動発生回数と前記累積分離枚数から算出される紙幣移動速度の変動発生率が所定の基準値以下かどうかを判断して、基準値以下の場合に行い、
前記オーバーラップ量を少なくする方向の調整は、前記媒体の累積分離枚数が予め設定した基準枚数を超えている場合、所定値よりも多いモータ回転量の変動発生回数と前記累積分離枚数から算出されるモータ回転量の変動発生率が所定の基準値以上か否かを判断し、基準値以上の場合、所定値よりも遅い紙幣移動速度の変動発生回数と前記累積分離枚数から算出される紙幣移動速度の変動発生率が所定の基準値を超えているか否かを判断して、基準値を超える場合に行うことを特徴とする媒体分離機構。 - 請求項2記載の媒体分離機構において、
前記オーバーラップ量を多くする方向の調整は、前記重送・連鎖リジェクト発生率が前記所定の基準値を超えない場合であっても、更に前記重送・連鎖リジェクト発生率が前記所定の基準値より小さい値である第2の基準値以上かどうかを判断して、行うことを特徴とする媒体分離機構。
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