JP2002114453A - 紙葉類処理装置及び取引処理装置 - Google Patents

紙葉類処理装置及び取引処理装置

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JP2002114453A
JP2002114453A JP2000304439A JP2000304439A JP2002114453A JP 2002114453 A JP2002114453 A JP 2002114453A JP 2000304439 A JP2000304439 A JP 2000304439A JP 2000304439 A JP2000304439 A JP 2000304439A JP 2002114453 A JP2002114453 A JP 2002114453A
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Japan
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roller
stacking
feeding
sheets
sheet
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JP2000304439A
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English (en)
Inventor
Masato Nishikawa
正人 西川
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、紙葉類のリサイクル運用を図って
集積する集積部の繰出し構造と集積構造を簡素化して、
装置全体の小型化及び低コスト化を図った紙葉類処理装
置及び取引処理装置の提供を目的とする。 【解決手段】この発明は、紙葉類を集積する集積部の一
方に形成された紙葉類の繰出し集積兼用位置に、表面が
平滑な円周面を有する第1のローラと第2のローラとを
対向方向に付勢させて対設し、これらのローラ間に導か
れる紙葉類を1枚ずつ繰出し又は集積動作する紙葉類処
理装置であって、前記紙葉類の繰出し時には、紙葉類の
繰出し方向を基準にして、前記第1のローラを正転駆動
し、前記第2のローラを逆転駆動させ、集積時には少な
くとも前記第2のローラを逆転駆動させる駆動手段を備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば紙幣、金
券、カードなどの紙葉類を取扱う取引処理装置に内部構
成されるような紙葉類処理装置に関し、さらに詳しくは
小型でありながら紙葉類の高速繰出し性能と高速集積性
能を確保することができる紙葉類処理装置及び取引処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、同一部分に共通して紙葉類の繰
出し機能と集積機能とを持たせた紙葉類処理装置は、例
えば図13に示すように、紙葉類131の多数枚を上下
方向に集積する集積部132を設け、この集積部132
の下面に紙葉類131…と一体に上下動する押圧板13
3を配設し、上面に繰出し始動用のピックアップローラ
134を配設し、さらに上面の繰出し集積側には1枚出
し分離用に対向するフィードローラ135とゲートロー
ラ136を配設し、その対設部分には集積ローラ137
とピンチローラ138を配設して構成している。
【0003】この他、図中139は押圧検知スイッチ、
140はフィードローラ元位置検知スイッチ、141は
フィードローラ元位置検知板、142は押圧モータ、1
43はピックアップローラモータ、144は繰出しモー
タ、145は集積ローラ切換えモータを示す。
【0004】上述の紙葉類を繰出す場合、押圧板133
を上動させて集積されている紙葉類131…の全体を押
し上げ、押し上げられた紙葉類の上面が接触対応するピ
ックアップローラ134の繰出し力を受けて1枚出しさ
れ、フィードローラ135とゲートローラ136間で1
枚出し用に連出し規制されながら紙葉類は1枚ずつ繰出
される。
【0005】これに対し、紙葉類を集積する場合は、図
14に示すように、集積ローラ切換えモータ145を駆
動して、集積ローラ137の位置を退避位置より集積位
置に移動させ、集積ローラ137をフィードローラ13
5に対設させた集積ガイド位置にセットし、かつ押圧板
133を下動させて集積されている紙葉類131…の全
体を下げ、集積部132の上方に集積空間146を形成
した状態でフィードローラ135を逆転させる。これに
より、搬送されたきた紙葉類131はフィードローラ1
35と集積ローラ137間に挟持されながら集積空間1
46に1枚ずつ送り込まれて集積される。
【0006】このように1つの集積部132で、繰出し
機能と集積機能とを兼用させた場合は、高速の搬送処理
と連出し防止処理とを実現するために現状では、図15
に示すように、ローラ外周面を凹凸対応させて連出し紙
葉類に分離作用を与えるオーバラップ形のフィードロー
ラ135とゲートローラ136を採用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合は高
精度の凹凸間隔の調整を必要とし、またその調整に熟練
者の技術を要し、ことに外国紙幣のように金種別に厚さ
が異なる場合は、その都度、凹凸面間の隙間調整を要し
ていた。又、紙葉類搬送方向の長さが異なれば、その長
さに応じて繰出しモータオン時間の調整を必要としてい
た。
【0008】さらに、フィードローラは1回転で1枚出
しするように大径に形成されているために、繰出し機構
の全体が大型化し、又集積に際しては専用の集積ローラ
を要し、しかも繰出し動作と集積動作との切換えに時間
がかかっていた。
【0009】又この他にも、図16に示すように、上下
方向に紙葉類161の多数枚を集積する集積部162の
上面中央位置にピックアップローラ163を配設し、こ
のピックアップローラ163を挟んだ搬送方向の上面一
側には集積ローラ164を配設し、他側にはフィードロ
ーラ165とゲートローラ166を配設して集積側と繰
出し側とを分離構成することもできる。
【0010】そして、紙葉類繰出し時には、押圧板16
7の押し上げ作用と、ピックアップローラ163、フィ
ードローラ165及びゲートローラ166との繰出し搬
送力により、紙葉類161を集積部162の一方よりほ
ぼ水平に1枚出し動作している。
【0011】又、紙葉類の集積時には、図17に示すよ
うに、押圧板167を下げて上方に集積空間168を形
成した後、搬送されてきた紙葉類を集積ローラ164側
より1枚ずつ取込んで集積している。
【0012】しかし、この場合も専用の集積ローラを必
要とし、又集積部を挟んだ両側位置に繰出し機構と集積
機構とのスペースを要して集積部の構造が大型化し、又
コスト高になっていた。さらに、繰出し動作から集積動
作に切換える場合に、フィードローラとゲートローラ間
に噛み込んでいる紙葉類を元に戻す初期設定動作を必要
とする他、長さが異なる紙葉類を使用する場合は、その
都度、集積部の集積長さスペースを変更する必要があ
り、集積壁面の調整移動だけでなく集積機構の移動を必
要として作業性が悪くなる問題を有していた。
【0013】そこでこの発明は、紙葉類を集積する集積
部の繰出し構造と集積構造を簡素化して、装置全体の小
型化及び低コスト化を図った紙葉類処理装置及び取引処
理装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、紙葉類を集
積する集積部の一方に形成された紙葉類の繰出し集積兼
用位置に、表面が平滑な円周面を有する第1のローラと
第2のローラとを対向方向に付勢させて対設し、これら
のローラ間に導かれる紙葉類を1枚ずつ繰出し又は集積
動作する紙葉類処理装置であって、前記紙葉類の繰出し
時には、紙葉類の繰出し方向を基準にして、前記第1の
ローラを正転駆動し、前記第2のローラを逆転駆動さ
せ、集積時には少なくとも前記第2のローラを逆転駆動
させる駆動手段を備えたことを特徴とする。
【0015】この結果、紙葉類の繰出し時には第2のロ
ーラの1枚出しに適した逆回転動作に伴う負荷抵抗によ
り紙葉類の連出し防止作用を継続して与えることができ
る。このため、第1のローラと第2のローラとの両ロー
ラの外周面が平滑であっても安定した高速の1枚出しが
できる。又、集積時には第2のローラ外周面の摩擦接触
による負荷抵抗を紙葉類に確実に与えて高速に集積動作
することができる。
【0016】したがって、両ローラ間はオーバラップ面
がなくても高速の繰出し動作と高速の集積動作を実現で
きるため、両ローラの製作に際しては、ローラ外周面の
製作が容易な平滑外周面でよく、又第1のローラは1回
転で1枚出しするような制約を受けなくなり、小径のロ
ーラを採用できるため繰出し集積機構全体の小型化及び
低コスト化が図れる。
【0017】ここで、第1のローラと第2のローラと
は、繰出し用と集積用との共用ローラとして対設され、
このうち第2のローラは外周面に紙葉類分離促進用の適
度な摩擦接触面を有して第1のローラ側に付勢対設し、
両ローラ間で紙葉類分離機能を持たせたローラである。
【0018】又別の発明では、紙葉類の繰出し時には前
記第2のローラに紙葉類の連出しを防止する連出し防止
駆動力を付与し、集積時には前記第2のローラに紙葉類
を集積方向に搬送する集積駆動力を付与するトルク切換
え手段を備えた紙葉類処理装置であることを特徴とす
る。
【0019】この場合は、紙葉類の繰出し時に連出し防
止駆動力を付与し、集積時に紙葉類を送るのに十分な集
積駆動力を付与するため、集積部の共通位置に繰出し作
用と集積作用とに適した紙葉類処理機能が得られる。
【0020】このため、オーバラップ型のような両ロー
ラ間の高精度の間隔調整が不要になり、又紙葉類搬送方
向の長さが異なる紙葉類に切換えた場合にも、紙葉類長
さに応じた繰出しモータオン時間の調整をしなくて済
み、初期設定のままで安定した繰出しを実現できる。
【0021】又、紙葉類の厚さに対しても、第1のロー
ラと第2のローラとの両ローラ間は対向方向に付勢対設
させているため、紙葉類厚さを変更した場合にも、厚さ
変化を吸収する如く対応して両ローラ間の調整をしなく
て済み、初期設定のままで安定した繰出しを実現でき
る。
【0022】ことに、集積に際しては第2のローラが紙
葉類を送るのに十分な集積駆動力を付与して集積ローラ
の役目に切換えるため、専用の集積ローラを省略でき、
又繰出し動作と集積動作との切換え操作も集積ローラを
移動させる必要がないため短時間に切換えることができ
る。
【0023】又別の発明では、多数枚の紙葉類を集積す
る集積部において、前記紙葉類を前記集積部の一方向よ
り他方向にピックアップローラに対し押圧させ繰出し、
さらに退避させ集積する紙葉類処理装置であって、前記
紙葉類の繰出しと集積を兼用した兼用位置に、表面が平
滑な円周面を有する第1のローラと第2のローラとを対
向方向に付勢させて対設し、前記第1のローラは集積方
向に向けての回転が自由回転となる一方向クラッチを備
えたことを特徴とする。
【0024】この場合は、紙葉類の繰出し時に繰出し力
を第1のローラに確実に付与し、集積時に一方向クラッ
チの空転作用と、これに対設される第2のローラの回転
駆動力によって、第1のローラは連れ回りしながら、こ
こに導かれる紙葉類に集積搬送力を安定して与えること
ができる。
【0025】このような紙葉類処理装置を内蔵して構成
した取引処理装置を使用した場合は、小型の集積部を有
するため装置全体の小型化が図れ、又集積ローラの共用
化を図って専用の集積ローラを省略できるなど部品点数
を削減して低コスト化及び省スペース化を図ることがで
きる。
【0026】ここで、紙葉類とは紙幣、金券、商品券、
クーポン券、カード類などを称し、1枚ずつ搬送利用可
能な紙葉類を対象としている。
【0027】さらに、取引処理装置とは、例えばAT
M、両替機、券売機、精算機などの自動取引機を総称し
たものである。
【0028】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を以下図
面に基づいて詳述する。図面は銀行等の金融機関に設置
されるリサイクル運用型のATMを示し、図1におい
て、このリサイクル運用型のATM11は装置本体の上
部前面に、顧客に取引操作を表示案内するタッチパネル
兼用のCRT12と、通帳挿入口13と、カード挿入口
14と、硬貨の入出金口15と、紙幣の入出金口16と
を備えて、入金、出金、振込み、通帳記入、残高照会等
の取引を許容している。
【0029】このATM11の取扱い操作に際しては、
タッチパネル兼用のCRT12に、処理項目別の入力案
内、操作手順、受入れガイド情報等の各種案内情報を表
示し、これに基づいて顧客が入力操作を行う。
【0030】図2はATM11に内蔵される紙幣処理装
置21を示し、この紙幣処理装置21は上部の一側に紙
幣を出入れする既述した入出金口16を開口し、この入
出金口16と連通する内方に紙幣の真偽判別及び金種判
別を行なう識別部22を設け、この識別部22に導いて
適正と判定した紙幣を一時保留する一時保留部23を識
別部22の後段奥部に配設し、識別不良と判定した紙幣
を返却保留する返却保留部24を識別部22の後段上部
に配設している。
【0031】上述の一時保留部23の前段には集積ホイ
ール25を配設しており、ここに導かれた紙幣を1枚ず
つ集積して保留する。さらに、一時保留部23からは紙
幣を1枚ずつ繰出して下部の金種別の第1〜第4スタッ
カS1 〜S4 及び回収箱S5に収納許容して搬送接続
し、返却保留部24からは元の入出金口16に返却可能
に搬送接続している。
【0032】これらの各要素16,22〜25,S1 〜
S5 の間を搬送ライン26でループ状に接続して、入金
処理、出金処理及び精査処理等の処理項目に応じた搬送
処理を行う。
【0033】ところで、上述の第1〜第4スタッカS1
〜S4 は紙幣のリサイクル運用を図って、スタッカ毎に
指定金種の繰出し動作と集積動作を可能にしており、以
下、第1スタッカS1 を例にとって説明する。
【0034】図3は第1スタッカS1 の繰出し集積機構
31を示し、この繰出し集積機構31は紙幣Aの多数枚
を上下方向に整列集積する集積部32を設け、この集積
部32の下面には押圧モータM1 の駆動力を受けて紙幣
A…と一体に上下動する押圧板33を配設し、上面には
繰出し始動用のピックアップローラ34を対設し、さら
に上面の繰出し集積する一側には1枚出し分離用にフィ
ードローラ35とリタードローラ36を対設して構成し
ている。
【0035】上述の押圧板33は押圧モータM1 を駆動
して上動させたとき、集積された紙幣が上動して最上面
が上方に対向するピックアップローラ34に接触対応し
て繰出し許容状態となる。又、押圧モータM1 を駆動し
て下動させたとき、集積された紙幣が下動して集積部3
2の上部に集積可能な空間を形成する。
【0036】上述のピックアップローラ34は、集積さ
れた紙幣A…の上面に接して上面から順に紙幣Aを1枚
ずつ繰出し始動し、後述するフィードローラ35と同期
して回転可能に図示しない動力伝動ベルトを介して接続
している。
【0037】又、同ピックアップローラ34はL形レバ
ー37に保持され、同レバー37の上部に取付けられた
押圧バネ38の下向きの付勢力を受けて、同ピックアッ
プローラ34が積層された紙幣Aの上面を受止める如く
対向配置されて繰出し可能に待機している。又、L形レ
バー37の上部には同レバー37の変位に基づいて押圧
検知する押圧検知スイッチ39を配設して、繰出しに適
した押圧力が加わったことを検知する。
【0038】上述のフィードローラ35はフィードロー
ラモータM2 の駆動力を受けて正逆転駆動し、リタード
ローラ36はリタードローラモータM3 の駆動力を受け
て逆転方向にのみ回転駆動する。これらの両ローラ3
5,36間を通過した繰出し方向の後段位置には搬送ラ
イン26からの搬送駆動力を受けて正逆転駆動されるピ
ンチローラ40を配設している。
【0039】この場合、フィードローラ35とリタード
ローラ36とは、図4(A)に示すように、表面が平滑
な円周面を有する小径ローラ同志を上下に対設し、図中
上側のフィードローラ35は定位置に架設された基準回
転軸41に後述する一方向クラッチを介して軸着されて
いる。
【0040】又、図中下側のリタードローラ36は上述
の基準回転軸41と平行して架設された可動回転軸42
に軸着され、同回転軸42を付勢バネ43を介して基準
回転軸41側に軽く付勢させて、紙幣繰出し時に回転方
向が異なる両ローラ35,36間で1枚出し分離動作さ
せる分離機能を持たせている。
【0041】又、上述のフィードローラ35は、図4
(B)に示すように、一方向クラッチ44を介して基準
回転軸41に軸着し、紙幣繰出し時の正回転方向では同
ローラ35に動力伝達されてリタードローラ36との対
向面間に導かれた紙幣Aを1枚ずつ繰出し動作する。
【0042】これに対し、紙幣集積時の逆回転方向では
一方向クラッチ44の空転作用により動力伝達されず、
フィードローラ35はリタードローラ36の逆回転力を
受けて連れ回りする。又このとき、基準回転軸41の端
部にもピックアップローラ接続用の一方向クラッチ45
を介してピックアップローラ34側と接続しており、繰
出し時は同期して正回転し、集積時は一方向クラッチ4
5の作用により空転する。
【0043】この場合、リタードローラ36は付勢バネ
43を用いてフィードローラ35側に付勢対設させてい
るため、紙幣厚さを変更した場合にも、厚さ変化を吸収
する如く対応して両ローラ35,36間の配置調整をし
なくて済み、初期設定のままで安定した繰出しを実現で
きる。このため、外国紙幣のように金種毎に厚さが大き
く異なる場合には特に効果的である。
【0044】図5は繰出し集積機構31の制御回路ブロ
ック図を示し、CPU51はROM52に格納されたプ
ログラムに従って各回路装置を制御し、その制御データ
をRAM53で読出し可能に記憶する。
【0045】CPU51は予め設定された1枚出し間隔
でフィードローラモータM2 を間欠回転させて、紙幣を
1枚ずつ一定間隔で繰出し動作する。この繰出された状
態を繰出し検知センサ54で検知確認する。
【0046】又、CPU51はリタードローラモータM
3 を連続逆転駆動させて、ここに導かれた紙幣を集積動
作し、この集積状態を集積検知センサ55で検知確認す
る。
【0047】図6は繰出し集積機構31の繰出しタイム
チャートを示し、押圧モータM1 の駆動後に駆動される
フィードローラモータM2 は、1枚出し間隔で一定時間
オンしてフィードローラ35を正回転駆動する。この場
合、紙幣繰出し時にピックアップローラ34と同期して
紙幣を1枚ずつ繰出し動作したとき、紙幣Aの先端がピ
ンチローラ40間に噛み込まれて、後段で搬送駆動する
搬送ライン26の搬送系に引き継がれる時間間隔でオン
オフ設定している。このため、利用対応金種の紙幣搬送
方向の長さに変更があっても、同時間設定条件で繰出し
対応できるため同フィードローラモータM2 のオンタイ
マ時間やオフタイマ時間を変更する必要はない。
【0048】リタードローラモータM3 は、上述のフィ
ードローラモータM2 と同タイミングで1枚出し分離用
に低トルク力(連出し防止駆動力)で逆回転駆動し、繰
出し終了するまでリタードローラ36を連続して逆回転
駆動する。
【0049】そして、紙幣の繰出し時には、リタードロ
ーラ36の1枚出しに適した逆回転動作に伴う負荷抵抗
により紙幣の連出し防止作用を継続して与えることがで
きるため、フィードローラ35とリタードローラ36と
の両ローラ35,36の外周面が平滑であっても安定し
た高速の1枚出しが実現できる。
【0050】このように構成された繰出し集積機構31
の繰出し処理動作を図7のフローチャートを参照して説
明する。今、CPU51の繰出し信号に基づいて押圧モ
ータM1 を駆動して押圧板33を上動させると、この押
圧板33と共に集積された多数枚の集積紙幣A…が上動
し(ステップn1 )、繰出し可能な上動位置に達したこ
とを押圧検知スイッチ39が検知すると(ステップn2
)、CPU51は押圧モータM1 の駆動を停止させ
る。このとき、上面の紙幣は、図3に示すように、ピッ
クアップローラ34と接して繰出し状態に待機される
(ステップn3 )。
【0051】この待機状態でリタードローラ36を逆回
転駆動し(ステップn4 )、フィードローラ35とピッ
クアップローラ34とを正回転方向に同期して駆動する
と(ステップn5 )、繰出される紙幣Aは正回転するフ
ィードローラ35と逆回転するリタードローラ36との
対向面間を通過して繰出し方向に繰出される。このと
き、仮に2枚重なり状態で連出されようとしてもリター
ドローラ36の逆回転方向に回転して紙面に一定の摩擦
接触力を付与することにより2枚重なりを分離する分離
作用が働いて紙幣Aを確実1枚出しする。
【0052】そして、繰出された紙幣Aの先端は、図8
に示すように、ピンチローラ40間に噛み込まれて後段
の搬送系に引き継がれる(ステップn6 )。
【0053】この引き継ぎ時間に相当するフィードロー
ラモータM2 の一定のオンタイマ時間が経過すると、フ
ィードローラモータM2 の正回転駆動を停止して次の紙
幣の繰出しに備える(ステップn7 )。
【0054】そして、規定の繰出し枚数になると、CP
U51はリタードローラモータM3の逆回転駆動を停止
して繰出し動作が終了する(ステップn8 〜n9 )。
【0055】上述のステップn8 において、規定の繰出
し枚数に達していなければ、規定の繰出し枚数になるま
でフィードローラモータM2 を1枚出し用に設定された
オンタイマ時間とオフタイマ時間にしたがって間欠駆動
する。このような繰出し動作を繰返して規定枚数を繰出
し動作する(ステップn10)。
【0056】図9は繰出し集積機構31の集積タイムチ
ャートを示し、押圧モータM1 の駆動後に駆動される各
フィードローラモータM2 とリタードローラモータM3
は、集積動作が完了するまで逆回転駆動を継続して行
う。
【0057】この場合、フィードローラモータM2 は停
止してもよいが、一方向クラッチ44を備えたフィード
ローラ35を逆回転させたとき、同クラッチ44の空転
作用により紙幣の集積作用は小さいが、対向するリター
ドローラ36側にかかる負荷を軽減する作用が得られる
ので集積方向に回転駆動させるのが好ましい。
【0058】そして、CPU51はリタードローラモー
タM3 に対して集積駆動力が十分に得られる高トルク力
に切換える切換え回路を有しており、この切換え信号に
基づいて集積時にリタードローラ36とこれに対向して
連れ回るフィードローラ35との間に紙幣が導かれたと
き、ここに導かれた紙幣に集積搬送力を安定して与える
ことができる。
【0059】次に、繰出し集積機構31の集積処理動作
を図10のフローチャートを参照して説明する。今、C
PU51の集積信号に基づいて押圧板33を下動させる
と、これに連動して集積されている多数枚の紙幣A…が
下動し(ステップn11)、集積部32の上方に集積空間
46が形成される。この集積空間46が予め設定された
規定の集積空間になると(ステップn12)、CPU51
は押圧モータM1 の下動を停止した後(ステップn1
3)、フィードローラモータM2 とリタードローラモー
タM3 に対して逆転駆動し、これらの対向するフィード
ローラ35とリタードローラ36とを同タイミングで逆
回転させる(ステップn14〜n15)。
【0060】このとき、CPU51はリタードローラモ
ータM3 に対して高トルク力に切換えて集積駆動力を十
分に高め、リタードローラ36がここに導かれた紙幣に
十分な集積搬送作用を与え、紙幣Aは、図11に示すよ
うに、リタードローラ36とこれに対向して連れ回るフ
ィードローラ35との間に導かれて集積される(ステッ
プn16)。
【0061】この集積時に集積部32の上方に形成され
る集積空間46が少なくなれば、押圧板33を一定量下
動させて、再び集積部32の上方に集積空間46を形成
して集積動作を継続させる(ステップn17〜n18)。
【0062】集積すべき最後の紙幣を取込んで集積すれ
ば、CPU51はフィードローラ35とリタードローラ
36の回転を停止して集積動作を終了する(ステップn
19〜n21)。
【0063】図12は紙幣長さに応じた集積部32のス
ペース調整状態を示し、集積部32の一側にのみフィー
ドローラ35とリタードローラ36が配置され、他側に
は繰出し集積部材が配置されていないため、他側の側壁
47を紙幣長さに応じて容易にスライドさせることがで
き、紙幣長さ方向の集積スペースの調整作業が容易にな
る。
【0064】上述のように、紙幣の繰出し時にはリター
ドローラの1枚出しに適した逆回転動作に伴う負荷抵抗
により紙幣の連出し防止作用を継続して与えることがで
きるため、フィードローラとリタードローラとの両ロー
ラの外周面が平滑であっても安定した高速の1枚出しが
実現できる。又、集積時にはリタードローラ外周面の摩
擦接触による高負荷抵抗を紙幣に与えれば、集積ローラ
の役目を有して高速に集積動作することができる。さら
に、両ローラの製作に際しては、ローラ外周面の製作が
容易な平滑外周面でよく、又小径のローラを採用できる
ため繰出し集積機構全体の小型化及び低コスト化が図れ
る。
【0065】この発明の構成と、上述の一実施の形態と
の対応において、この発明の紙葉類処理装置は、実施の
形態の紙幣処理装置21及び繰出し集積機構31に対応
し、以下同様に、取引処理装置は、ATM11に対応
し、紙葉類は、紙幣Aに対応し、第1のローラは、フィ
ードローラ35に対応し、第2のローラは、リタードロ
ーラ36に対応し、駆動手段は、フィードローラモータ
M2 とリタードローラモータM3 に対応し、トルク切換
え手段は、CPU51に対応するも、この発明は、請求
項に示される技術思想に基づいて応用することができ、
上述の一実施の形態の構成のみに限定されるものではな
い。
【0066】
【発明の効果】この発明によれば、紙葉類の繰出し集積
に際して、両ローラ外周面の製作が容易な平滑外周面で
よく、又小径のローラを採用できるため繰出し集積機構
全体の小型化及び低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のリサイクル運用型のATMの外観
斜視図。
【図2】 この発明のATMに内蔵される紙幣処理装置
の概略側面図。
【図3】 この発明の繰出し集積機構の繰出し状態を示
す要部側面図。
【図4】 この発明の繰出し集積部分の要部説明図。
【図5】 この発明の繰出し集積機構の制御回路ブロッ
ク図。
【図6】 この発明のモータの出力状態を示す繰出しタ
イムチャート。
【図7】 この発明の繰出し集積機構の繰出し処理動作
を示すフローチャート。
【図8】 この発明の繰出し引き継ぎ状態を示す要部側
面図。
【図9】 この発明のモータの出力状態を示す集積タイ
ムチャート。
【図10】 この発明の繰出し集積機構の集積処理動作
を示すフローチャート。
【図11】 この発明の繰出し集積機構の集積状態を示
す要部側面図。
【図12】 この発明の繰出し集積機構の集積スペース
調整状態を示す要部側面図。
【図13】 従来の紙葉類処理装置の繰出し状態を示す
要部側面図。
【図14】 従来の紙葉類処理装置の集積状態を示す要
部側面図。
【図15】 従来の紙葉類処理装置の繰出し集積部分の
要部正面図。
【図16】 従来の他の紙葉類処理装置の繰出し状態を
示す要部側面図。
【図17】 従来の他の紙葉類処理装置の集積状態を示
す要部側面図。
【符号の説明】
11…ATM 21…紙幣処理装置 S1 〜S4 …スタッカ 31…繰出し集積機構 32…集積部 33…押圧板 34…ピックアップローラ 35…フィードローラ 36…リタードローラ 44…一方向クラッチ M1 …押圧モータ M2 …フィードローラモータ M3 …リタードローラモータ A…紙幣 51…CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E040 AA01 AA03 AA05 AA07 AA08 BA08 FA09 FB02 FB17 FC05 FD02 FD05 FE01 FE05 3F100 AA06 BA14 BA17 BA24 CA02 EA03 EA05 EA06 EA14 3F343 FA04 FB07 FC01 GA01 GB01 GC01 GD01 HD15 JA01 JD04 JD09 JD31 JD33 KB05 KB17 KB19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類を集積する集積部の一方に形成され
    た紙葉類の繰出し集積兼用位置に、表面が平滑な円周面
    を有する第1のローラと第2のローラとを対向方向に付
    勢させて対設し、これらのローラ間に導かれる紙葉類を
    1枚ずつ繰出し又は集積動作する紙葉類処理装置であっ
    て、前記紙葉類の繰出し時には、紙葉類の繰出し方向を
    基準にして、前記第1のローラを正転駆動し、前記第2
    のローラを逆転駆動させ、集積時には少なくとも前記第
    2のローラを逆転駆動させる駆動手段を備えた紙葉類処
    理装置。
  2. 【請求項2】紙葉類の繰出し時には前記第2のローラに
    紙葉類の連出しを防止する連出し防止駆動力を付与し、
    集積時には前記第2のローラに紙葉類を集積方向に搬送
    する集積駆動力を付与するトルク切換え手段を備えた請
    求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 【請求項3】多数枚の紙葉類を集積する集積部におい
    て、前記紙葉類を前記集積部の一方向より他方向にピッ
    クアップローラに対し押圧させ繰出し、さらに退避させ
    集積する紙葉類処理装置であって、前記紙葉類の繰出し
    と集積を兼用した兼用位置に、表面が平滑な円周面を有
    する第1のローラと第2のローラとを対向方向に付勢さ
    せて対設し、前記第1のローラは集積方向に向けての回
    転が自由回転となる一方向クラッチを備えたことを特徴
    とする紙葉類処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の紙葉類処理装置
    を内蔵して紙葉類を出し入れさせて、取引処理する取引
    処理装置。
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