JP3727411B2 - 紙幣集積装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば金融機関に設置される自動預金支払機(ATM)に内部構成されるような紙幣集積装置に関し、さらに詳しくは紙幣等の媒体を安定して集積処理する紙幣集積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、紙幣を取扱う紙幣入出金機を例に取って説明すると、この紙幣入出金機は、図18および図19に示すように、外部の入金口181および返却口兼用の出金口182と、内部の紙幣識別装置183、一時保留部184あるいは金種別の一時保留部184a〜184c、金種別のスタッカ185…あるいはカセット、回収箱186との間を、還流式に構成した搬送路187で接続して入出金取引を許容している。
【0003】
しかし、このような紙幣入出金機を国内あるいは世界各国で使用した場合、入出金利用される金種によって外形寸法が異なり、特に外国では縦横が大きく異なるため、図20に示すように、入金口181に投入された外形寸法が異なる各金種の紙幣188a〜188cを一時保留部184に取込んで集積する場合、また一時保留部184からスタッカ185に移し替えて集積する場合は、紙幣の長辺方向や短辺方向の長さが揃わず、このために不整列に集積されやすく、特に幅の小さい紙幣が混合集積した場合は集積姿勢が崩れやすく、この結果、集積ジャム(紙詰り)ひいては繰出しジャムを発生させる原因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、外形寸法が異なる紙幣の混合集積時に、集積前の搬送過程で紙幣毎の搬送幅方向の偏位量を修正して、紙幣を事前に適正搬送位置に揃えると共に、紙幣の集積時にも収納スタッカの中央部に集積整列することにより安定した混合集積を可能にした紙幣集積装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、外形寸法の異なる複数種の紙幣を一枚ずつ取込んで収納スタッカ内に集積繰出処理する紙幣集積装置であって、上記紙幣を取込んで搬送する搬送路の搬送幅方向の紙幣偏位量又は斜行量を検知する偏位量検知装置と、上記偏位量検知装置の検知結果に基づいて、偏位修正ローラを動作させて、該偏位修正ローラに対設した対応ローラとにより搬送幅方向の紙幣偏位量又は斜行量を修正する搬送ライン上の紙幣偏位量修正装置と、上記取込んだ紙幣の外形寸法を判定する紙幣識別装置と、上記スタッカの上方に配置され、上記紙幣偏位量修正装置で偏位量又は斜行量が修正された紙幣を収納スタッカの中央部に集積整列する集積整列装置とを備え、上記紙幣偏位量修正装置の上記偏位修正ローラは、ローラ首振り保持軸により左右に首振り自由に保持され、正逆転パルスモータの首振り出力を動力伝達することにより、偏位修正ローラの搬送方向の向きを自由に方向変換許容するものであるとともに、上記対応ローラは、搬送ライン上に最大紙幣搬送許容幅の間隔を隔てて両側に対設した左右一対のサイドガイドフレーム間に横架される搬送回転軸上に取付けられているものであり、上記集積整列装置には、上記収納スタッカの上部に備えられた一時保留部の両側に、紙幣の外形寸法に応じた対向間隔に設定して上記取込んだ紙幣を集積ガイドし、各ソレノイドに連結されて紙幣の長手方向の端縁を外方より押圧して集積中央位置に修正整列する偏位修正レバーを有すると共に、前記紙幣識別装置の判定結果に基づいて、上記ソレノイドをON/OFF動作させて上記偏位修正レバーを同期して進退動作させる駆動部とを有する紙幣集積装置であることを特徴とする。
【0006】
【作用】
この発明によれば、外形寸法の異なる複数種の紙幣を一枚ずつ取込んで集積処理する際、複数種の紙幣を取込んで集積位置に導く搬送路の搬送幅方向の紙幣偏位量又は斜行量を、偏位量検知装置の検知結果に基づいて、紙幣偏位量修正装置の偏位修正ローラを作動させることにより修正してから集積する。それと共に、該紙幣を一枚ずつ収納スタッカに取込んで集積処理する際、集積整列装置紙幣識別装置による紙幣の外形寸法の判定結果に基づいて、駆動部のソレノイドをNO/OFF動作し偏位修正部材を進退動作して紙幣を収納スタッカの中央部に向けて集積整列する。
【0007】
【発明の効果】
この結果、紙幣の集積に先立って、搬送路上で紙幣の搬送幅方向の偏位量又は斜行量を、偏位量検知装置の検知結果に基づいて、紙幣偏位量修正装置の偏位修正ローラを作動させることにより修正することができるため、紙幣は事前に適正な集積対応位置に揃えられ、集積前に不安定な集積要素が解消される。さらに、不安定な集積要素を解消した状態で、収納スタッカに対する紙幣の集積に際しては、集積整列装置の偏位修正レバー紙幣が収納スタッカの中央に修正整列されるため、全ての紙幣を搬送幅方向の中央に揃えることができ、このため紙幣は左右の一方に偏らず、安定した整列集積ができる。
【0008】
したがって、外形寸法の異なる大小の紙幣を混合集積しても定位置に導いて整列集積することができ、不揃い集積による集積ジャムを防止できる。また、この集積した状態から紙幣を繰出す場合も、安定した集積のため、スキュ、繰出し間隔のバラツキ、繰出しジャム等の不適な搬送要素を解消することができ、安定した繰出しを実現できる。
【0009】
【実施例】
この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は銀行等の金融機関に設置される自動預金支払機(ATM)11を示し、このATM11は装置本体の上部前面に、顧客に取引操作を表示案内するタッチパネル兼用のCRT12と、通帳挿入口13と、カード挿入口14と、硬貨投入口15と、紙幣投入口16と、取扱い表示器17とを備えて、入金、出金、振込み、通帳記入、残高照会等の取引を許容している。
【0010】
図2はATM11の制御回路ブロック図を示し、CPU21はROM22に格納されたプログラムに沿って各回路装置を制御し、その制御データをRAM23で読出し可能に記憶する。
【0011】
上述のCPU21は、インターフェース24を介してCRT12、通帳処理部25、カード処理部26、硬貨処理部27、紙幣処理部28、明細票処理部29、ジャーナル処理部30、センタ通信処理部31、遠隔監視装置(CRMC)通信処理部32、係員パネル処理部33を接続している。
このうち、CRT12は各種の取引表示案内と、その操作手順を表示し、また画面上に表示した表示部分と対応してタッチ入力許容するタッチ入力機能を有している。
【0012】
通帳処理部25は、通帳挿入口13に挿入された通帳の取引データを読取り、また更新データを書込み処理し、通帳の印字欄には取引データや未記帳データの記帳処理を行ない。さらに、取引終了および取消し時に通帳を通帳挿入口13に返却する。
【0013】
カード処理部26は、カード挿入口14に挿入されたキャッシュカードの取引データを読取り、また更新データを書込み処理し、取引終了および取消し時にカードをカード挿入口14に放出する。
硬貨処理部27は、硬貨投入口15に投入された硬貨を内部に取込んで受付け処理し、出金時および入金取消し時に硬貨を硬貨投入口15より放出する。
【0014】
紙幣処理部28は、紙幣投入口16に投入された紙幣を内部に取込んで受付け処理し、出金時および入金取消し時に紙幣を紙幣投入口16より放出する。
明細票処理部29は、入出金取引や残高照会等の各種の取引内容の取引データを記載した明細票を取引毎に発行する。
【0015】
ジャーナル処理部30は、明細票を発行する毎に同記録内容のジャーナル(控え伝票)を装置内部に保存し、またこのジャーナルには障害が発生した時の異常コードを合わせて記録する。
センタ通信処理部31は、編集した入出金要求電文、記帳要求電文等をセンタ34に送信し、このセンタ34から送られてきた入出金回答、記帳データ等の自動取引データを受信処理する。
【0016】
遠隔監視装置(CRMC)通信処理部32は、ATM11の検出データをCRMCに送信し、CRMCから返信されてきた障害復旧データ等の応答データを受信処理する。
係員パネル処理部33は、ATM内部に備えられる係員パネルを取扱って障害復旧操作や保守点検等の係員操作を実行させる。
【0017】
図3はATM11や紙幣入出金機(テラーマシン)に内部構成される紙幣処理装置41を示し、この紙幣処理装置41は上部前面に入金口42と出金口43を設け、これらの入出金口42,43と連通する内方には、入出金紙幣を識別する紙幣識別装置44と、紙幣の搬送幅方向の偏位量を修正する偏位修正装置45と、紙幣を返却/取込み用に一時保留する一時保留部46と、紙幣を金種別に収納する第1〜第3スタッカ47a〜47cと、識別不良と判定された紙幣、損券紙幣および取忘れ紙幣等を回収する回収箱48とを内蔵し、これらをリサイクル式にループ状の搬送ラインL1 、L2 で接続している。
【0018】
この場合、紙幣処理装置41の上部側を紙幣搬送用の搬送処理群49に設け、下部側を紙幣収納用の収納処理群50に設けて、装置の上下を搬送系と収納系とに分離構成している。
【0019】
上部側の搬送処理群49は、入金口42と出金口43と紙幣識別装置44と偏位修正装置45と一時保留部46とをループ状に接続する上部搬送ラインL1 と、紙幣識別装置44と偏位修正装置45と第1〜第3スタッカ47a〜47cおよび回収箱48とをループ状に接続する下部搬送ラインL2 との上下の搬送ラインL1 ,L2 を接続して構成し、入金時に入金口42から上部搬送ラインL1 および下部搬送ラインL2 を介して下部のスタッカ47a〜47cへと取込み処理し、出金時に金種対応するスタッカ47a〜47cから下部搬送ラインL2 および上部搬送ラインL1 を介して出金口43へと放出処理する。
【0020】
また、収納処理群50は、紙幣処理装置41の前面側から後面側にかけて第1〜第3スタッカ47a〜47c、回収箱48の順に配設している。また、第1〜第3スタッカ47a〜47cおよび一時保留部46は、紙幣の集積および繰出し機能を備えて入出金取引許容している。
【0021】
図4および図5は偏位修正装置45を示し、この偏位修正装置45は紙幣識別装置44の後段に配設され、方向修正機構51と搬送力開放機構52とを備えて上下部搬送ラインL1 ,L2 の共通搬送ライン上で構成される。
【0022】
方向修正機構51は、図6および図7に示すように、搬送ライン幅方向の中央部に、偏位修正ローラ53と対応ローラ54とを上下に対設して構成され、上側の偏位修正ローラ53は保持フレーム55に軸支されたローラ首振り保持軸56により左右に首振り自由に保持され、このローラ首振り保持軸56の上部に取付けた従動プーリ57と、正逆転パルスモータMの主軸に取付けた駆動プーリ58間にタイミングベルト59を張設して正逆転パルスモータMからの首振り出力を偏位修正ローラ53に動力伝達し、これにより偏位修正ローラ53の搬送方向の向きを自由に方向変換許容している。
【0023】
また、偏位修正ローラ53の前段には幅方向に多数の偏位量検知センサS1 …を配設し、これらの偏位量検知センサS1 …群の検知データに基づいて、この偏位修正ローラ53の向きを方向修正してスキュ(傾斜)した紙幣、あるいは左右へのズレが生じた紙幣の向きを適正な方向に修正する。通常は、元位置検知センサS2 で偏位修正ローラ53の向きを直進させる基準の搬送方向の位置に設定している。
【0024】
一方、下側の搬送対応ローラ54は、搬送ライン上に最大紙幣搬送許容幅の間隔を隔てて両側に対設した左右一対のサイドガイドフレーム60,60間に横架されて搬送方向に回転する搬送回転軸61上に搬送対応ローラ54を取付けている。
【0025】
また、搬送力開放機構52は方向修正機構51を挟んだ前後位置に形成され、方向修正機構51の前段側に配設される上下一対の挟持搬送ベルト62,63と、その挟持搬送力を開放許容する前部可動ローラ64と、後段側に配設される上下一対の挟持搬送ベルト65,66と、その挟持搬送力を開放許容する後部可動ローラ67とから構成される。
【0026】
前部可動ローラ64は、このローラ64を先端に接続した接続レバー68の基端にロータリソレノイド69を接続し、このロータリソレノイド69のON/OFF駆動に連動して前部可動ローラ64は上下動し、上動時に、図8に示すように、この前部可動ローラ64がベルト挟持搬送部分を下方より押上げて上下のベルト面間の挟持力を高めることにより、上下の挟持搬送ベルト62,63に紙幣の搬送に適した挟持搬送力を持たせている。逆に、下動時は、図9に示すように、この前部可動ローラ64が下動してベルト挟持部分から離れ、上下の挟持搬送ベルト62,63面間の挟持搬送力を開放する。
【0027】
同様に、後部可動ローラ67は接続レバー70を介してロータリソレノイド71に接続され、このロータリソレノイド71のON/OFF駆動に連動して上下動し、下動時に、図8に示すように、この後部可動ローラ67がベルト挟持搬送部分を上方より押下げて上下のベルト面間の挟持力を高めることにより、上下の挟持搬送ベルト65,66に紙幣の搬送に適した挟持搬送力を持たせている。逆に、上動時は、図9に示すように、この後部可動ローラ67が上動してベルト挟持部分から離れ、上下の挟持搬送ベルト65,66面間の挟持搬送力を開放する。
【0028】
図中、72は保持フレーム揺動支持部、73はローラ加圧バネ、74…は搬送ローラ、S3 ,S4 は紙幣通過確認検知センサである。
【0029】
このように構成された偏位修正装置45の処理動作を次に説明する。
今、紙幣が偏位修正装置45の位置に導かれたとき、この導かれた紙幣はその搬送状態が偏位量検知センサS1 …で検知され、このとき適正な搬送状態であれば、そのまま後段へと搬送処理される。
【0030】
これに対し、偏位量検知センサS1 が紙幣のスキュや搬送幅の中心位置より左右にズレていることを検知した場合は、搬送力開放機構52を開放動作させて紙幣の挟持搬送力を一時的に解いて修正許容状態にし、その間に方向修正機構51の偏位修正ローラ53を首振り動作させて紙幣をスキュ修正し、あるいは適正な搬送中心位置に移動するように修正する。この偏位量の修正後は、再び搬送力開放機構52を元に戻して紙幣を後段へと挟持搬送する。
【0031】
このように、搬送ライン上で紙幣の搬送幅方向の偏位量を修正することができるため、搬送に不適な状態の紙幣は、この偏位修正装置45の位置で適正な搬送状態に整えられてから後段の一時保留部46へと搬送され、搬送段階で不安定な集積要素を解消することができる。
【0032】
図10は紙幣処理装置の他の実施例を示し、この紙幣処理装置101は上部前面に入金口102と出金口103を設け、これらの入出金口102,103と連通する内方に、入出金される紙幣を識別する紙幣識別装置104と、紙幣の搬送幅方向の偏位量を修正する偏位修正装置105と、紙幣を返却/取込み用に一時保留する一時保留部106と、紙幣を金種別に収納する第1〜第3スタッカ107a〜107cと、識別不良と判定された紙幣、損券紙幣および取忘れ紙幣等を回収する回収箱108とを内蔵し、これらをループ状の搬送ラインL3 、L4 で接続している。
【0033】
図11および図12は偏位修正装置105を示し、この偏位修正装置105は一時保留部106の直前に一体的に配設され、上部搬送ラインL3 に分岐接続された分岐搬送ラインL5 上に、紙幣検知センサS5 と、搬送力開放機構109と、集積ホイール110と、側面叩き板111とをこの順に配設している。
【0034】
搬送力開放機構109は、上方に退避可能な可動タッチローラ112と、固定タッチローラ113とを上下に配設し、ここに導かれた紙幣Aを挟持搬送して後段の集積ホイール110に導くように構成している。
【0035】
集積ホイール110は、軸方向に大径円板を数枚固定し、この固定した大径円板の外周面側から軸中心部側にかけて紙幣Aを一枚ずつ螺旋状に取込んで保持する螺旋保持溝110a…を有し、ここに導かれた紙幣を順次保持した状態で間欠回転し、略180°回転して一時保留部106との対応位置に達したとき、その対応位置に配設されたストッパ114に溝内端部に達した紙幣Aの先端が当たって螺旋保持溝110aより紙幣Aは外方に取出され、その取出された下方の対応位置に一時保留部106を傾斜配設して一時保留許容し、ここに導かれた紙幣Aの先端が一時保留部106の傾斜前端面に当たって紙幣Aの先端が揃えられた状態で整列集積される。
【0036】
また、側面叩き板111は可撓性フィルム等で形成して集積ホイール110の両側面に対設し、この側面叩き板111に連結したソレノイド115のON/OFF出力に基づいて側面叩き板111は集積ホイール110の側面を叩き動作し、集積ホイール110の側面よりはみ出した紙幣Aの端縁を叩いて搬送幅方向中心位置の集積ホイール110内に確実に収納するようにし、紙幣Aを一時保留部106の直前で搬送中心位置に導くように構成している。
【0037】
このように、紙幣Aを一枚ずつ分離して搬送する分離搬送中に紙幣Aを搬送幅方向の中央位置に向けて一枚ずつ確実に位置修正するため、ここに導かれた全ての紙幣A…は搬送幅方向に偏位していても、その都度、修正されて左右の一方に偏らず、後段に安定して導かれる。この結果、後段の一時保留部106では不揃いの集積を解消した信頼性の高い整列集積ができる。
【0038】
また、この場合、外形寸法の異なる金種別の紙幣、例えばドイツ紙幣の10マルク、50マルク、100マルクのように外形寸法の異なる紙幣が導かれた場合、小紙幣の場合は、図13に示すように、上下の可動タッチローラ112と固定タッチローラ113との挟持搬送力を維持して小紙幣を集積ホイールの110の螺旋保持溝110a…の内奥まで確実に導いて小紙幣が集積ホイール110から脱落しないようにする。
【0039】
これに対し、大紙幣の場合は、図14に示すように、搬送力開放機構109を開放出力させて可動タッチローラ112を上方に退避させて、大紙幣Aが螺旋保持溝110a…に円滑に導かれるようにしている。また、外形寸法の異なる大小の金種は前段の紙幣識別装置104で予め判定され、この判定結果に基づいて搬送力開放機構109をON/OFF動作させる。
【0040】
図15は紙幣処理装置の他の実施例を示し、この紙幣処理装置151は上部前面に入金口152と出金口153を設け、これらの入出金口152,153と連通する内方に、入出金される紙幣を識別する紙幣識別装置154と、紙幣を返却/取込み用に一時保留する金種別の第1〜第3一時保留部155a〜155cと、各金種別の一時保留部155a〜155cにそれぞれ組込まれる第1〜第3偏位修正装置156a〜156cと、各金種別の一時保留部155a〜155cと対応して設けられる金種別の第1〜第3スタッカ157a〜157cと、識別不良と判定された紙幣、損券紙幣および取忘れ紙幣等を回収する回収箱158とを内蔵し、これらをリサイクル式にループ状の搬送ラインL6 、L7 で接続している。
【0041】
図16および図17は偏位修正装置を示し、第1偏位修正装置156aを例にとって説明すると、第1一時保留部155aの両側に、各ソレノイド161,161に連結されて紙幣長手方向の端縁を外方より押圧して集積中央位置に修正ガイドする偏位修正レバー162,162を配設して構成している。
【0042】
両側の偏位修正レバー162,162の対向間隔は、ここに集積される金種指定された紙幣A…の外形寸法に応じた対向間隔に設定して集積ガイドし、集積時にソレノイド161,161をON/OFF動作させて両側のレバー162,162を同期して進退動作させることにより、集積される全ての紙幣を一枚ずつ正確に整列集積することができる。
【0043】
このため、一時保留部155aに導かれた紙幣Aは順次整列して集積され、さらにこの整列集積された状態のままで一時保留部155aの底板兼用のセパレータ163,163を開放することで、そのまま下方のスタッカ157aへと落下して整列集積される。
【0044】
また、既述した搬送ライン上の偏位量修正装置45と組合わせれば、終始ジャム発生要素が解消された安定した搬送および集積処理が得られる。
【0045】
図21は紙幣処理装置の他の実施例を示し、この紙幣処理装置211は上部前面に入金口212と返却口兼用の出金口213を設け、これらの入出金口212,213と連通する内方に、入出金される紙幣を識別する紙幣識別装置214と、紙幣の搬送幅方向の偏位量を修正する偏位修正装置215と、紙幣を返却/取込み用に一時保留する一時保留部216と、紙幣を金種別に収納する第1〜第3スタッカ217a〜217cと、識別不良と判定された紙幣、損券紙幣および取忘れ紙幣等を回収する回収箱218とを内蔵し、これらをループ状の上部搬送ラインL8 と、下部搬送ラインL9 で接続している。
【0046】
上述の偏位修正装置215は、一時保留部216の直前に一体的に配設され、上部搬送ラインL8 に分岐接続された分岐搬送ラインL10上に、図22〜図24に示すように、紙幣検知センサS6 と、搬送力開放機構219と、集積ホイール220と、傾斜回転羽根221とを配設して構成している。
【0047】
搬送力開放機構219は、上方に退避可能な可動タッチローラ222と、固定タッチローラ223とを上下に対設し、ここに導かれた紙幣Aを挟持搬送して後段の集積ホイール220に導く。
【0048】
この集積ホイール220は、軸方向に大径円板を数枚固定し、この固定した大径円板の外周面側から軸中心部側にかけて紙幣Aを一枚ずつ螺旋状に取込んで保持する螺旋保持溝220a…を周方向に多数有し、ここに導かれた紙幣Aを順次保持した状態で間欠回転し、略180°回転して一時保留部216との対応位置に達したとき、その対応位置に配設されたストッパ224に螺旋保持溝220aの内端部に達した紙幣Aの先端が当たって螺旋保持溝220aより紙幣Aは外方に取出され、その取出された下方の対応位置に一時保留部216を傾斜配設し、ここに導かれた紙幣Aは先端が一時保留部216の傾斜前端面225に当たって紙幣Aの先端が揃えられた状態で整列集積される。また、集積ホイール220には集積性能を高めるために傾斜回転羽根221を組込んでいる。
【0049】
この傾斜回転羽根221は、放射状に有する回転羽根を可撓性フィルム等で形成し、この傾斜回転羽根221を集積ホイール220の両側に同期伝達機構226を介して斜め上方から傾斜対設し、集積ホイール220の回転軸227より動力伝達して集積ホイール220と同期し、かつ若干速く回転させて紙幣側縁を軽く回転叩き動作し、搬送幅方向に偏位した紙幣Aの端縁を叩いて搬送幅方向中心位置の集積ホイール220へと確実に押圧移動させて紙幣Aを一時保留部216の直前で搬送中心位置に導くように構成している。
【0050】
またこのとき、傾斜回転羽根221が斜め側方より紙幣Aを中央へと押して幅寄せし、この幅寄せした紙幣Aの偏位量228を自動修正して終始安定した集積ができる。また、傾斜回転羽根221と接触する位置に導かれた紙幣Aは螺旋保持溝220aに入って保持され、しかも紙幣と同搬送方向に傾斜回転羽根221が回転して滑らかに回転接触するため、偏位修正を要しない長い紙幣が導かれてもダメージを与えずに円滑に接触対応する。
【0051】
このように、集積ホイール220で紙幣Aを一枚ずつ分離して搬送する分離搬送中に傾斜回転羽根221により紙幣Aを補助的に搬送幅方向の中央位置に向けて一枚ずつ確実に位置修正するため、ここに導かれた全ての紙幣A…は搬送幅方向に偏位していても、その都度、修正されて左右の一方に偏らず、安定して後段へと導かれる。この結果、後段の一時保留部216では不揃い集積を解消した信頼性の高い整列集積ができる。
【0052】
図25は紙幣処理装置の他の実施例を示し、この紙幣処理装置251は上部前面に入金口252と返却口兼用の出金口253を設け、これらの入出金口252,253と連通する内方に、入出金される紙幣を識別する紙幣識別装置254と、紙幣の搬送幅方向の偏位量を修正する偏位修正装置255と、集積ホイール256と、紙幣を返却/取込み用に一時保留する一時保留部257と、紙幣を金種別に収納する第1〜第3スタッカ258a〜258cと、識別不良と判定された紙幣、損券紙幣および取忘れ紙幣等を回収する回収箱259とを内蔵し、これらをループ状の上部搬送ラインL10と下部搬送ラインL11で接続している。
【0053】
上述の偏位修正装置255は集積ホイール256の直前に配設され、上部搬送ラインL10に分岐接続された分岐搬送ラインL12上に、図26および図27に示すように、偏位量検知センサS7 …と、通過検知センサS8 と、偏位修正ローラ260とを配設して構成している。
【0054】
偏位修正ローラ260は、分岐搬送ラインL12の幅方向中央部に下方の対応ローラ261と対設して、上側の保持フレーム262に保持されたローラ首振り保持軸263により左右に首振り自由に保持され、このローラ首振り保持軸263の上部に取付けた従動プーリ264にタイミングベルト265を介して図示しない正逆転パルスモータとの間を動力伝達許容して接続し、正逆転パルスモータからの首振り出力を偏位修正ローラ260に動力伝達することにより、この偏位修正ローラ260の搬送方向の向きを自由に方向変換許容している。
【0055】
この偏位修正ローラ260の前段に、偏位量検知センサS7 を幅方向に多数配設し、これらの偏位量検知センサS7 …の検知データに基づいて、偏位修正ローラ260の向きを方向修正して、図27中に想像線で示すように、左右へのズレが生じた偏位紙幣Aを搬送中央位置へとスキュ移動させながら導いて偏位修正する。通常は、偏位修正ローラ260の向きを、紙幣を直進させる基準の搬送方向の位置に設定し、偏位紙幣Aのときのみ方向変換動作させる。
【0056】
また、この偏位修正された紙幣Aが一時保留部257の前段に導かれたとき、その偏位修正紙幣Aはスキュしたままであるが、このスキュした紙幣が集積ホイール256および一時保留部257に導かれたとき、このスキュ紙幣の前端が集積ホイール256の螺旋保持溝の内端部に当接し、また一時保留部257のストッパ266および傾斜前端面267に当接して紙幣のスキュが自然に修正されながら整列集積される。
【0057】
図28は紙幣処理装置の他の実施例を示し、この紙幣処理装置281は上部前面に入金口282と返却口兼用の出金口283を設け、これらの入出金口282,283と連通する内方に、入出金される紙幣を識別する紙幣識別装置284と、紙幣を返却/取込み用に一時保留する金種別の第1〜第3一時保留部285a〜285cと、各金種別の一時保留部285a〜285cにそれぞれ組込まれる第1〜第3偏位修正装置286a〜286cと、各金種別の一時保留部285a〜285cと対応して設けられる金種別の第1〜第3スタッカ287a〜287cと、識別不良と判定された紙幣、損券紙幣および取忘れ紙幣等を回収する回収箱288とを内蔵し、これらをリサイクル式にループ状の上部搬送ラインL13と下部搬送ラインL14で接続している。
【0058】
この場合、第1〜第3偏位修正装置286a〜286cには、既述した各偏位修正装置215,255を適用して安定した集積処理を施すことができ、各種タイプの紙幣処理装置の一時保留部に適用できる。
【0059】
図29は紙幣処理装置の他の実施例を示し、この紙幣処理装置291は上部前面に入金口292と返却口兼用の出金口293を設け、これらの入出金口292,293と連通する内方に、入出金される紙幣を識別する紙幣識別装置294と、紙幣の搬送幅方向の偏位量を修正する偏位修正装置295と、紙幣を返却/取込み用に一時保留する一時保留部296と、紙幣を一時保留部296に加速集積する加速集積装置297と、紙幣を金種別に収納する第1〜第3スタッカ298a〜298cと、識別不良と判定された紙幣、損券紙幣および取忘れ紙幣等を回収する回収箱299とを内蔵し、これらをループ状の上部搬送ラインL15と下部搬送ラインL16で接続している。
【0060】
図30および図31は偏位修正装置295と加速集積装置297の使用状態を示し、先ず偏位修正装置295について説明すると、この偏位修正装置295は一時保留部296の直前に配設され、上部搬送ラインL15に分岐接続された分岐搬送ラインL17上に高速搬送ローラ300と低速搬送ローラ301とを組合わせて配置構成している。
【0061】
高速搬送ローラ300は、上方の可動タッチローラ300aと対設して搬送幅方向に左右一対に配設し、また大径を有してここに導かれた紙幣Aに高速搬送力を付与する。
【0062】
また、低速搬送ローラ301は、上方の可動タッチローラ301aと対設して両側の高速搬送ローラ300,300の内側位置に左右一対に配設し、小径を有してここに導かれた紙幣Aに低速搬送力を付与し、また一時的な高速回転に対応する一方向クラッチ301bを内蔵している。
【0063】
このように、搬送幅方向の同一ライン上に外側を高速に内側を低速に独立回転許容して配設した4個の搬送ローラ300,301,301,300の回転作用により、ここに導かれた紙幣は幅方向にズレがなければ、正規の中央位置をそのまま直進させて搬送する。これに対し、ここに導かれた紙幣に幅方向のズレがあれば、横長紙幣のズレた外端部が一方の高速搬送ローラ300と接触し他方の高速搬送ローラ300とは非接触となり、低速搬送ローラ301とのみ接触する。この結果、図30中に想像線で示すように、紙幣に搬送速度差が生じて一方の低速搬送ローラ301を回動支点に紙幣の外端部が先行してスキュを発生し、このスキュ発生状態のまま搬送されて一時保留部296へと導かれる。
【0064】
このとき、紙幣Aはスキュしたままであるが、このスキュした紙幣が一時保留部296に導かれたとき、このスキュ紙幣の前端が一時保留部296の幅方向に平行して配設されたストッパとしてのベルト302面に当接して紙幣のスキュが自然に修正されて整列集積される。これにより、左右へのズレが生じた偏位紙幣Aであっても、あえてスキュ搬送させることにより、紙幣は一時保留部296内で紙幣の偏位量303を自動的に修正して集積することができる。また、低速搬送ローラ301に一方向クラッチ301bを内蔵することにより、一時的に高速搬送に対応許容して偏位量の増大を未然に回避している。
【0065】
次に、加速集積装置297について説明すると、この加速集積装置297は一時保留部296に一体的に内部構成され、一時保留部296を構成する内奥部に下向きに回転するベルト302を垂直壁面に代えて配設し、このベルト302の下向き回転作用により、ここに略水平方向に導かれた紙幣Aの前端がベルト302面に衝突すると、衝突した紙幣Aはベルト302の下向き移動方向の移動作用を受けて下向きの集積空間での集積速度が速められ、集積落下時間が短縮されて集積安定性が向上し、偏位修正作用と相俟って安定した集積がなされる。
【0066】
図32は偏位修正装置321の他の実施例を示し、この偏位修正装置321は搬送ラインL18上に配設した偏位量検知センサS9 …と、その後段に搬送方向に沿って3列に並列配設した左斜行搬送ローラ322と、直行搬送ローラ323と、右斜行搬送ローラ324とを備えて構成される。
【0067】
また、この偏位修正装置321の後段に集積ホイール325を左右一対に配設し、その後段に一時保留部等の集積部326を配設して、ここに導かれた紙幣を横長の搬送状態のままで一枚ずつ整列集積する。
【0068】
上述の偏位量検知センサS9 …は搬送幅方向に多数個を分散配設して、ここに導かれた紙幣の搬送幅方向の偏位量を検知し、この検知データに基づいて後述する3個の搬送ローラ322〜324の搬送制御を行う。
【0069】
上述の3個の搬送ローラ322〜324は偏位修正用に配置構成したものであって、先ず、3列に並列する内の中央部の直行搬送ローラ323は搬送方向の向きを搬送ラインL18と同方向に設定してローラ保持フレーム327に回転自由に軸支しており、この同フレーム327の中間部を傾動支点軸328で軸支して基端部をリンク板329を介してソレノイド330に接続し、通常は図33に示すように、ローラ保持フレーム327に取付けた付勢バネ331の付勢力により同ローラ323を下方の下部対向ローラ332に付勢対接させた状態で搬送待機し、ここに紙幣Aが導かれた場合は、上下の両ローラ323,332間で紙幣Aを挟持して直進させ、図34に示すように、紙幣Aをそのまま搬送方向に沿って後段へと直進させる。
【0070】
また、この紙幣挟持搬送状態からソレノイド330をONすると、図35に示すように、付勢バネ331の付勢力に抗してローラ保持フレーム327は傾動支点軸328を傾動支点に先端側の直行搬送ローラ323が上動して下部対向ローラ332と離間し、それゆえ直行方向の挟持搬送力が一時解除され、この間に次に説明する左右の斜行搬送ローラ322,324による偏位修正動作を行わせて紙幣Aの偏位量を修正する。
【0071】
次に、左斜行搬送ローラ322と右斜行搬送ローラ324は左右対称に配置構成されるため、一方の右斜行搬送ローラ324について説明する。
この右斜行搬送ローラ324は搬送方向に対して右側に配設し、このローラ324の搬送方向を搬送幅方向の右側から中央側に斜行搬送するように設定してローラ保持フレーム333に回転自由に軸支し、このフレーム333の中間部を傾動支点軸334で軸支して基端部をリンク板335を介してソレノイド336に接続し、通常は図36に示すように、ローラ保持フレーム333に取付けた付勢バネ337の付勢力により同ローラ324を下方の下部対向ローラ338に付勢対接させた状態で搬送待機し、ここに紙幣Aが導かれた場合は、上下の両ローラ324,338間で紙幣Aを挟持して中央に向けて斜行搬送させ、図37中に想像線で示すように、搬送幅方向の右側にズレた偏位紙幣Aを中央位置へとスキュ移動させながら偏位修正する。これにより、偏位紙幣は修正作用を受けて直ちに正常な中央の搬送位置に導かれる。
【0072】
また、この右斜行搬送ローラ324の挟持状態からソレノイド336をONすると、図38に示すように、付勢バネ337の付勢力に抗してローラ保持フレーム333は傾動支点軸334を傾動支点に先端側の右斜行ローラ324が上動して下部対向ローラ338と離間し、この離間操作により斜行方向の挟持搬送力が解除される。
【0073】
このとき、右斜行搬送ローラ324の上動退避と反対に、直行搬送ローラ323が下動して正規の直行搬送力を与える初期位置に復帰し、偏位修正された紙幣は続いて直行搬送ローラ323による直行搬送力を受けて直進する。
【0074】
図39は偏位修正装置321の制御回路ブロック図を示し、CPU391はROM392に格納されたプログラムに沿って各回路装置を制御し、その制御データをRAM393で読出し可能に記憶する。
【0075】
通過検知センサS10は、偏位修正装置321の後段に配設され、ここを通過した紙幣Aの搬送通過を検知確認する。
各ソレノイド330、336…は、CPU391の制御信号に基づいて各対応する搬送ローラ322〜324を個々にON/OFF操作して上動退避位置と下動挟持位置とに制御する。
【0076】
搬送モータM1 は、搬送ラインL18を一定速度で搬送駆動して紙幣Aを一枚ずつ後段の集積部326へと導き、その途中の偏位修正装置321の搬送位置にあっては、搬送駆動用の下部対向ローラ332,338…を回転駆動して搬送力を伝達している。同様に、集積ホイールモータM2 は集積ホイール325を集積方向に回転駆動して、ここに導かれた紙幣Aを一枚ずつ集積部326へと搬送ガイドして整列集積させる。
【0077】
タイマTは、左右いずれかの斜行搬送ローラ322,324の動作時間を設定し、この設定時間により修正過剰や修正不足のない正確で信頼性の高い修正ができる。このため、精度の高い整列集積ができる。
【0078】
このような偏位修正装置321を用いた場合は、ここを搬送通過する紙幣に偏位が生じていると、これを偏位量検知センサS9 …が検知し、その偏位量に応じてCPU391は偏位対応する左右いずれかの斜行搬送ローラ322,324を選択すると共に、その斜行搬送する動作時間をタイマTを用いて時間設定する。そして、タイムアップすると偏位修正が完了するため、この同斜行搬送ローラの斜行搬送動作を停止すると同時に、直行搬送ローラ323の直行搬送動作に切換えてそのまま直行搬送する。その後、紙幣は自然にスキュが修正されながら集積ホイール325を介して集積部326へと整列集積される。
【0079】
集積後は、紙幣Aを直進させる直行搬送ローラ323の挟持作用を付与する搬送状態で待機し、偏位紙幣Aのときのみ斜行搬送ローラ322,324の一方を選択して斜行搬送動作させる。
【0080】
上述のように、紙幣の集積に先立って、搬送ライン上で紙幣の搬送幅方向の偏位量を修正することができるため、紙幣を事前に適正な集積対応位置に揃えて、集積前に不安定な集積要素を解消することができる。したがって、外形寸法の異なる大小の紙幣を混合集積しても安定して整列集積することができ、不安定な集積姿勢による集積ジャムを確実に防止でき、またこの集積状態からの繰出しに際しても、安定した集積のため、スキュ、繰出し間隔のバラツキ、繰出しジャム等の不適な搬送要素を解消した安定した繰出しができる。
【0081】
また、紙幣を搬送幅方向の中央に向けて紙幣の偏位量を修正するように構成した場合は、全ての紙幣を搬送幅方向の中央に揃えて安定した整列集積ができ、ことに紙幣を一枚ずつ分離して搬送しているときに修正するため、一枚ずつ確実に修正することができる。
【0082】
また、紙幣の偏位状態に応じて直行搬送ローラと斜行搬送ローラとを選択して使い分ければ、偏位した紙幣を直ちに適正な搬送位置に修正して搬送することができ、さらに直行搬送または斜行搬送の搬送動作の切換え時間を偏位修正に適した時間に設定できるため、修正過剰や修正不足等の修正誤差を解消した正確な修正ができ、それゆえ高精度および高信頼性の整列集積が図れる。また、斜行搬送から直行搬送に間断なく切換えるように構成すれば、紙幣の修正移動を高速化し、また滑らかに施すことができる。
【0083】
さらに、一時保留部の側方に偏位量修正用の傾斜回転羽根を配設することにより、この傾斜した回転羽根が側方より傾斜回転して搬送幅方向に偏位している紙幣端部を中央側へ押す如く接触して修正することができる。また、この側方からの回転接触作用により紙幣に対しては軽い負荷で高修正作用が働くため、紙幣を損傷させるような悪影響を与えず、常に円滑で安定した修正促進作用を付与できる。
【0084】
また、一時保留部の前段に導かれた紙幣を、あえてスキュ搬送させて紙幣の前端を積極的に一時保留部内のベルト面に当接させれば、紙幣の偏位量およびスキュを自動的に修正し、しかも集積速度を速めて集積することができる。さらに、このような紙幣集積構造をATMや紙幣入出金機等の紙幣処理装置に組込んだ場合は、紙幣の集積性能が安定して信頼性の高い紙幣の取引処理ができる。
【0085】
この発明と、上述の実施例の構成との対応において、
この発明の紙幣集積装置は、実施例の一時保留部46,106,155a〜155c,216,257,285a〜285c,296と、スタッカ47a〜47c,107a〜107c,157a〜157c,217a〜217c,258a〜258c,287a〜287c,298a〜298cとに対応し、
以下同様に、
搬送路は、各搬送ラインL1 〜L17に対応し、
紙幣偏位量修正装置は、偏位修正装置45,215,255,286a〜286c,295,321に対応し、
偏位修正部材は、側面叩き板111、偏位修正レバー162に対応し、
集積整列装置は、側面叩き板111、偏位修正レバー162、ソレノイド115,161、偏位修正装置105,156a〜156cに対応し、
駆動部は、ソレノイド115,161に対応するも、この発明は上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のATMの外観斜視図。
【図2】 この発明のATMの制御回路ブロック図。
【図3】 この発明の紙幣処理装置を示す概略構成図。
【図4】 この発明の偏位修正装置を示す要部平面図。
【図5】 この発明の偏位修正装置を示す要部側面図。
【図6】 この発明の方向修正機構の使用状態を示す要部平面図。
【図7】 この発明の方向修正機構の使用状態を示す要部正面図。
【図8】 この発明の搬送力開放機構の未開放状態を示す概略側面図。
【図9】 この発明の搬送力開放機構の開放状態を示す概略側面図。
【図10】 この発明の他の実施例の紙幣処理装置を示す概略構成図。
【図11】 この発明の他の実施例の偏位修正装置を示す概略側面図。
【図12】 この発明の他の実施例の偏位修正装置を示す概略平面図。
【図13】 この発明の他の実施例の偏位修正装置の小紙幣の修正状態を示す概略側面図。
【図14】 この発明の他の実施例の偏位修正装置の大紙幣の修正状態を示す概略側面図。
【図15】 この発明の偏位修正装置を一時保留部に組込んだ紙幣処理装置を示す概略構成図。
【図16】 この発明の他の実施例の偏位修正装置の修正状態を示す概略正面図。
【図17】 この発明の他の実施例の偏位修正装置の紙幣集積状態を示す概略側面図。
【図18】 従来の紙幣入出金機の紙幣処理状態を示す概略構成図。
【図19】 従来の他の実施例の紙幣入出金機の紙幣処理状態を示す概略構成図。
【図20】 従来の外形寸法の異なる紙幣の処理過程を示す説明図。
【図21】 この発明の他の実施例の紙幣処理装置を示す概略構成図。
【図22】 この発明の他の実施例の偏位修正装置の紙幣修正状態を示す要部正面図。
【図23】 この発明の他の実施例の偏位修正装置の紙幣修正状態を示す概略平面図。
【図24】 この発明の他の実施例の偏位修正装置の集積状態を示す概略側面図。
【図25】 この発明の他の実施例の紙幣処理装置を示す概略構成図。
【図26】 この発明の他の実施例の偏位修正装置の集積状態を示す概略側面図。
【図27】 この発明の他の実施例の偏位修正装置の紙幣修正状態を示す要部正面図。
【図28】 この発明の他の実施例の紙幣処理装置を示す概略構成図。
【図29】 この発明の他の実施例の紙幣処理装置を示す概略構成図。
【図30】 この発明の他の実施例の偏位修正状態および紙幣集積状態を示す概略平面図。
【図31】 この発明の他の実施例の加速集積装置を用いた紙幣集積状態を示す概略側面図。
【図32】 この発明の他の実施例の偏位修正装置を示す平面図。
【図33】 この発明の図32の直行搬送ローラを示す側面図。
【図34】 この発明の図32の直行搬送ローラによる紙幣直進搬送状態を示す平面図。
【図35】 この発明の図32の直行搬送ローラの上動退避状態を示す側面図。
【図36】 この発明の図32の右斜行搬送ローラを示す側面図。
【図37】 この発明の図32の右斜行搬送ローラによる紙幣の偏位修正状態を示す平面図。
【図38】 この発明の図32の右斜行搬送ローラの上動退避状態を示す側面図。
【図39】 この発明の図32の偏位修正装置の制御回路ブロック図。
【符号の説明】
11…ATM
41,101,151,211,251,281,291…紙幣処理装置
45,105,156a〜156c,215,255,286a〜286c,295,321…偏位修正装置
46,106,155a〜155c,216,257,285a〜285c,296…一時保留部
47a〜47c,107a〜107c,157a〜157c,217a〜217c,258a〜258c,287a〜287c,298a〜298c…スタッカ
L1 〜L18…搬送ライン
A…紙 幣
221…傾斜回転羽根
228,303…偏位量
260…偏位修正ローラ
297…加速集積装置
300…高速搬送ローラ
301…低速搬送ローラ
323…直行搬送ローラ
322,324…斜行搬送ローラ
S9 …偏位量検知センサ
CPU…391
T…タイマ

Claims (1)

  1. 外形寸法の異なる複数種の紙幣を一枚ずつ取込んで収納スタッカ内に集積繰出処理する紙幣集積装置であって、
    上記紙幣を取込んで搬送する搬送路の搬送幅方向の紙幣偏位量又は斜行量を検知する偏位量検知装置と、
    上記偏位量検知装置の検知結果に基づいて、偏位修正ローラを動作させて、該偏位修正ローラに対設した対応ローラとにより搬送幅方向の紙幣偏位量又は斜行量を修正する搬送ライン上の紙幣偏位量修正装置と、
    上記取込んだ紙幣の外形寸法を判定する紙幣識別装置と、
    上記スタッカの上方に配置され、上記紙幣偏位量修正装置で偏位量又は斜行量が修正された紙幣を収納スタッカの中央部に集積整列する集積整列装置とを備え、
    上記紙幣偏位量修正装置の上記偏位修正ローラは、ローラ首振り保持軸により左右に首振り自由に保持され、正逆転パルスモータの首振り出力を動力伝達することにより、偏位修正ローラの搬送方向の向きを自由に方向変換許容するものであるとともに、
    上記対応ローラは、搬送ライン上に最大紙幣搬送許容幅の間隔を隔てて両側に対設した左右一対のサイドガイドフレーム間に横架される搬送回転軸上に取付けられているものであり、
    上記集積整列装置には、上記収納スタッカの上部に備えられた一時保留部の両側に、紙幣の外形寸法に応じた対向間隔に設定して上記取込んだ紙幣を集積ガイドし、各ソレノイドに連結されて紙幣の長手方向の端縁を外方より押圧して集積中央位置に修正整列する偏位修正レバーを有すると共に、前記紙幣識別装置の判定結果に基づいて、上記ソレノイドをON/OFF動作させて上記偏位修正レバーを同期して進退動作させる駆動部とを有する紙幣集積装置。
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