JP3567704B2 - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば現金自動取引装置(ATM)等の紙葉類を取り扱う自動機に適用され、紙葉類分離時に紙葉の特性検出と重送の枚数確定を行う処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙葉類処理装置、例えばATMに投入される入金紙幣には折れ癖券やしわ等の腰の弱い券などの種々雑多な条件の紙幣が混在している。これらの条件紙幣は分離時や搬送途中で滞留を起こしやすく、紙幣ジャム等の障害発生の原因となり、ATMの信頼性に悪影響を及ぼしている。そのため特公平8−3864号公報のようにATMの入金取引において、分離直後に紙幣の搬送状態(斜めに搬送されるスキュー、搬送方向と直交する方向に偏って搬送されるシフト、折れや破れの有無等)を光学センサで検知し、搬送に不適と判定された紙幣を検出した場合は、分離動作を中断し、紙幣を逆送して顧客に返却する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら更なる信頼性を確保するためには光学センサによる搬送状態の検出のみでは不十分である。また、従来の複数枚検知は1枚か2枚以上かの判定しかできず、2枚なのか3枚なのかが不明なためリジェクトボックスに収納した重送紙幣の枚数が確定できないという問題があった。
【0004】
本願発明の目的は、紙幣等紙葉類の紙質そのものの指標となり得る特性を検出し、その検出結果に基づき搬送系の制御を行う紙葉類処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願発明は上記課題を解決するため、紙葉類を収納する収納部と、収納部に収納された紙葉類を分離する分離手段と、これら各要素を結ぶ搬送路とを備えた紙葉類処理装置において、
紙葉類処理装置は、紙葉類の特性を検出する検出手段と、検出手段により検出された紙葉類の特性を判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて搬送路を制御する制御手段とを有し、
検出手段は、入り組むように構成された送出ローラと摩擦ローラとを備え、送出ローラと摩擦ローラとに挟持される紙葉類の剛性を検出することを特徴とする
【0006】
そして好ましくは、検出手段は分離手段によって分離動作中の紙葉類の剛性を検出することを特徴とする
【0007】
更に好ましくは、摩擦ローラは微小角の回転を許容され、紙葉類分離時に作用するトルクを摩擦ローラの回転角として検出することを特徴とする
【0008】
更に好ましくは、判定手段により、分離手段により分離された紙葉類が重送か否かの判別を行うものとする
【0009】
に好ましくは、判定手段により重送と判定した場合に、制御手段は分離手段での分離動作を中断し逆送して分離前の状態に復帰させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を現金自動取引装置(以下ATMと称する)に適用した一実施例について、図を参照して説明する。
【0011】
図2は本発明の一実施例であるATMに搭載されている紙幣取扱機構21の側面図を示すものである。紙幣取扱機構21は紙幣の投入/受取口である入出金口22、鑑別装置23、入金紙幣を一時集積する一時スタッカ25、種別毎に紙幣を収納する収納部である内部金庫28a,28b,28c、着脱可能な紙幣カセット26、紙幣を分離する分離部27a〜27f、入出金紙幣としてのリサイクルに不適な紙幣を収納するリジェックトボックス24、およびこれらの機構を接続し、矢印の方向に紙幣を搬送するベルト搬送路などから構成している。
【0012】
また図3に示した紙幣取扱機構21の全体制御装置910はCPU900、主メモリ901、紙幣特性検出部902、紙幣特性判定部903、搬送紙幣監視部904、特性データ格納部905、比較判定部906、および搬送系制御部907からそれぞれ構成され、CPU900が後に詳細を述べる各部を統轄して全体制御を行う。
【0013】
入金取引の場合は顧客によって入出金口22から投入された紙幣は鑑別装置23を経由して一時スタッカ25に収納する。鑑別装置23で計数した金額が表示部(図示せず)に表示され、顧客の確認が得られると入金取引が成立する。その後、一時スタッカ25から分離された紙幣は再度鑑別装置23を経由し、鑑別結果に基づいて金種毎の内部金庫28a,28b,28cに収納する。また出金取引の場合は、顧客が指定した金額に応じて、所定枚の紙幣が内部金庫28a,28b,28cから分離され、鑑別装置23によって金種、枚数を鑑別し入出金口22へと搬送することになり、顧客へ出金する。
【0014】
次に、紙幣取扱機構21の各機構の分離部27a〜27fの構成について図1を参照して説明する。これらの分離部はいずれも同一の構成となっており、それぞれ回転する繰り出しローラ(図示せず)、送出ローラ10、および送出ローラ10に対向する位置に設けれら、紙幣繰り出し時に送出ローラ10と紙幣との摩擦により回転する摩擦ローラ11から構成されている。摩擦ローラ11の一方の軸端はセンサプレート13の軸に接続され、微小角だけ回転を許容されるしくみになっている。更にセンサプレート13の軸はカンチレバー16を介して壁面20に固定されている。2ヶ所にスリット31、32を有するセンサプレート13の円周上には摩擦ローラ11の回転角を検出するセンサ14,15が配設されている。なお、紙幣の通過タイミングを検出するためのセンサ18も配設されている。
【0015】
次に分離部27a〜27fの分離動作の原理について図4、図5を参照して説明する。図4は分離部27a〜27fの側面図であり、繰り出しローラ50と送出ローラ10は同期して矢印方向に回転する。それぞれのローラの塗りつぶした部分はゴム等の高摩擦部材で構成されており、また紙幣19にはWの押圧力が作用している。一方、摩擦ローラ11は全周が高摩擦部材で構成されており、基本的には回転を規制されるローラであるが本実施例では作用トルクとカンチレバー16の捩り剛性との関係で求まる微小角の回転が許容できるように設計されている。
【0016】
送出ローラ10の凹部に摩擦ローラ11がオーバラップ量Sだけ入り組むように設計されており、この状態の詳細が図5に示されている。分離部に進入した紙幣19をある剛性をもった連続はりと仮定したモデルによって送出ローラ10のR,Q点に作用する反力Wf/2および摩擦ローラ11のO,P点に作用する反力Wq/2が計算できる。
【0017】
図4に示す最上部の紙幣19は繰り出しローラ50と送出ローラ10の搬送力によって、摩擦係数μの摩擦ローラ11の摩擦力μ×Wqに抗してオーバラップ部に進入する。その時、その下の紙幣19にも紙幣/紙幣間の摩擦力が作用し連れ出し現象が発生するが摩擦ローラ11の摩擦力に抗しきれず、オーバラップ部への進入を規制される。その結果、堆積された紙幣群19は重送することなく1枚毎に分離できる。
【0018】
紙幣19が1枚毎に分離されてオーバラップ部に進入する時、半径rの摩擦ローラ11にはμ×Wq×rのトルクが作用することになり、この作用トルクを摩擦ローラ11の回転角として検出することは間接的に分離動作中の紙幣の剛性を検出することである。
【0019】
前述したように図示しないモータによって繰り出しローラ50と送出ローラ10が図4の矢印の方向に回転されて紙幣19の分離動作が行われる。この時摩擦ローラ11には紙幣19の剛性に見合ったトルクが作用し、カンチレバー16の捩れ角θだけ、摩擦ローラ11は微小な角度だけ回転する。この回転角をセンサ14,15により検出することで紙幣19の分離時に作用するトルクすなわち紙幣の剛性を示す特性を検出することができる。(例えば作用トルクが小、中、大の場合、それぞれセンサ14、15はともにoff、センサ14がon、センサ15がoff、およびセンサ14、15がともにonとなるようにカンチレバー16の捩り剛性とセンサ14、15の配置を設計する。)なお、摩擦ローラ11に不測の過大トルクが作用した場合のカンチレバー16の保護策として、ある角度以上の回転を規制するストッパ17が配設されている。
【0020】
次に分離紙幣の特性検出結果について説明する。図6は紙幣分離時におけるセンサ14,15、センサ18およびカンチレバーの捩れ角θの検出センサ(図示せず)のそれぞれの出力信号を示したものである。なお、センサ18の出力信号に付記した番号は紙幣のナンバーを表している。
【0021】
紙幣の特性検出の第一の方法はセンサ14,15をモニタすることである。例えばセンサ14,センサ15がともにONの場合は剛性過多紙幣もしくは2枚以上の重送紙幣、センサ14がON,センサ15がOFFの場合は正常紙幣、センサ14,センサ15がともにOFFの場合はしわ等の腰の弱い軟弱紙幣とそれぞれ判定することができる。従って、図6の場合の判定では1,2,5,6,9,10枚目は正常紙幣、3,4枚目が剛性過多もしくは重送紙幣の異常紙幣、7,8枚目が軟弱紙幣の異常紙幣となる。なお、紙幣の特性検出の第二の方法は図示しないセンサの出力信号(例えば後述するカンチレバーの捩れ角θ)の絶対値を検出することである。
【0022】
センサの出力信号を紙幣特性検出部902で検知し、その検出結果を紙幣特性判定部903で判定する。903の判定結果に基づいて搬送系制御部907で必要な制御を行うことができる。
【0023】
図7に示した搬送制御は上記のように、分離(s501)、特性検出(s502)をし、異常と判定した場合(s503)に紙幣の分離を中断し(s505)、逆送する(s506)ことで分離前の状態に復帰(入金取引の場合は顧客に返却)するものである。異常と判断しなければ、装置の処理を終了する場合を除き(s504)分離(s501)から繰り返す。
【0024】
図8に示した搬送制御は、図7と同様にs603で異常と判定した紙幣の分離後に後続紙幣の分離を中断(s605)した後、異常紙幣の搬送状態を搬送紙幣監視部904で監視する。そしてその紙幣の搬送が正常終了した場合にのみ後続紙幣の分離を再開するものである。なお、後続紙幣の分離中断後、搬送系を減速駆動(s606)すれば異常紙幣をより安定して搬送することができる。この場合は減速駆動後の搬送状態を監視し(s607)、異常紙幣の搬送が正常終了したことを確認後(s608)、搬送系を標準速度に復帰(s610)させ、後続紙幣の分離を再開することになる。正常終了しない場合は、異常処理をし(s609)、装置を停止させる。
【0025】
図9に示した搬送制御は図8の制御に更に分離手段の故障診断機能を付加したものである。s703で異常判定された場合はs705で異常検出回数がチェックされ、回数過多の場合にその分離手段は故障と判定し(s706)て運用を停止(s707)する。
【0026】
更に本願発明では主メモリ901に最後に記憶された特性データ(今回の出金時に分離部27cで検出したデータ)と特性データ格納部905のデータ(前回の分離時に分離部27fで検出した同一紙幣のデータ)との比較を比較判定部906で行うことにより分離部で1枚毎に分離する事ができなかった場合の重送紙幣の枚数を確定することができる。
【0027】
その枚数の確定方法について図10を参照して説明する。…N−1,N,N+1…は紙幣ナンバーであり、格納データ(前回の分離時)は一時スタッカ25の分離部27fで検出した数値データ(分離時の紙幣の剛性に相当する特性をカンチレバー16の捩れ角θすなわち摩擦ローラ11の回転角の絶対値として表した数値を電圧値等に換算した値)である。
【0028】
また同様に主メモリ901のデータは内部金庫28aの分離部27cで検出したデータであり、N−2枚目が重送紙幣として異常判定がなされて後続紙幣の分離が中断され、比較判定部906で両者のデータを比較する。特性データの値は紙幣の厚さにほぼ比例した関係となる。その結果、今回(主メモリ901のデータ)のN−2枚目の値が、前回(格納データ)のN−2,N−1,Nを足し合わせた値と等しく、また、分離再開後の1枚目、2枚目の主メモリ901のデータがN+1、N+2のデータにそれぞれ相当することから、重送紙幣はN−2,N−1,Nの3枚であると確定できる。従ってリジェクト紙幣としてリジェクトボックスに収納する紙幣の枚数が確定できる。
【0029】
図11に示した搬送制御は、リジェクト紙幣として処理されてリジェクトボックス24(図2参照)に収納する重送紙幣の枚数を確定する為の上記のルーチンを図9に示す制御に更に追加したものである。搬送制御の流れを図2の内部金庫28a,b,cに入金紙幣を収納する場合に当てはめ説明する(図3も参照)。
【0030】
入金紙幣は入出金口22から分離(s801)、鑑別装置23を経由して一時スタッカ25に集積する。この時紙幣は初めて分離されるので、S850の判定はNOとなる。そこで、入出金口22の分離部27aで検出した分離時の紙幣の特性を特性データ格納部905に紙幣の分離タイミングと同期して特性データAとして逐次格納する。
【0031】
この格納された値をもとに紙幣特性検出部902において特性検出を行い(s802)、紙幣特性判定部903で判定を行う(s803)。そして、正常と判断された場合は、紙幣分離(s801)を続行する。
【0032】
異常と判断された場合は、異常紙幣の発生をカウントしておき、異常検出回数が過多であるか判断をする(s804)。過多の場合には分離手段の故障であるとして(s806)、装置の運用を停止させる(s806)。過多でない場合には異常を検出した後続の紙幣の分離を中断し(s808)、ベルトなどの搬送系を搬送系制御部907により減速駆動して(s809)、搬送紙幣監視部904にて搬送状態を監視する(s810)。そして搬送状態が正常に終了(入金処理の場合は入金口に異常紙幣を戻す動作が終了)したか否かを判断して(s811)、正常に終了できない場合には、異常であるとして運用を停止する(s812)。正常に終了した場合には搬送系の搬送速度を標準に戻し分離を再開させる(s818)。
【0033】
尚、異常紙幣として取り扱われた紙幣のデータは特性データAからは削除する。つまり、特性データAには正常紙幣と判定された紙幣のデータのみを格納する。また、特性データAでは紙幣の特性と共に鑑別装置23で鑑別した金種も格納しておき、出金時に各金種別の収納庫から分離するときは、特性データAを各金種毎に並べ替えられるようにしておく。
【0034】
顧客との金額確認で入金取引が成立すると再び一時スタッカ25から分離される。このときは27aで分離時に特性を検出しているので、s850の判定はYESとなる。そして一時スタッカ25の分離部27fで検出した分離時の紙幣の特性を特性データBとして検出し(s807)、特性判定を行い(a903)異常と判断された紙幣は、s804にすすみ、正常な紙幣はs813へと進む。s813では、特性データ格納部905に格納した先の分離時における特性データAを読み出す。このとき、先の分離と今回の分離とでは紙幣の並び順が逆になるため、特性データAを読み出す際には順序が逆に、つまり特性データBと紙幣の順序が同じになるようにする。そして、先に図10を用いて説明したように、各紙幣毎の特性データを比較し、A≒Bであるか否かを判断する(s814)。
【0035】
A≒Bの場合は、鑑別装置23経由で内部金庫28a,b,cに収納し、A≒Bでない場合は後続紙幣の分離中断(s908)し、搬送状態の監視を行い(s910)、搬送の正常終了(s911)を待つ。搬送が正常終了した場合は、何枚の重送であるのかを検出し(s816)、リジェクトボックスに搬送したリジェクト紙幣の枚数を確定(s817)する。そして搬送系の駆動速度を標準に戻す(s818)。s908の後続紙幣の分離中断時に、入金時のNG発見時のs809と同様に搬送系の搬送速度を重送紙幣がリジェクトボックスに入るまで搬送系の減速駆動(s909)を行うことも、紙詰まり防止には効果がある。また、先のs807で検出した特性データBは内部金庫28a,b,cのいずれの場所に搬送されたのかをデータの値と共に格納しておく。入金動作が正常終了した場合は特性データ格納部905の特性データをAからBに更新するとともに、不要となった主メモリ901のデータAは消去する。
【0036】
一連の作業が終了した後、装置自体の処理を終了させる場合を除き再び最初に戻る(s815)。
【0037】
次に出金取引のために内部金庫28aから紙幣を所定枚分離する場合を考える。出金取引の場合は、既に行った特性判定を使用することができるので、一時スタッカ25からの分離とほぼ同様である。つまり、s802の特性検出Aは、前回の入金作業や装填作業の際に分離装置で行われた特性検出のことを示す。そして出金紙幣の特性を内部金庫28aの分離部27cによって、分離部27fの場合と同様に1枚毎に分離する際に特性データBを検出し(s807)、内部金庫への入金時の特性データAを読み出し(s813)、AとBとを比較をして(s814)出金動作を行う。正常な出金動作が続行されている場合の分離時の紙幣特性データは最新のデータとして主メモリ901に記憶する。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は次のような効果を奏する。紙幣分離時の紙幣の特性を検出して搬送に適するか否かの判定を行い、否と判定した場合は後続紙幣の分離を中断し、異常と判定された紙幣を場合によっては減速して搬送する。従って、異常紙幣を安定して搬送処理することができる。また、異常紙幣が搬送途中で滞留しても後続紙幣の追突がないので紙幣ジャムを防止でき、信頼性の高い紙幣処理装置を提供できる。さらに前回の紙幣分離時に検出した同一紙幣の特性と今回の検出データとの比較を行うことにより、従来不可能であった重送紙幣の枚数確定の機能を有する紙幣処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分離部全体の構成を示す図である。
【図2】本発明を適用した紙幣取扱機構の構成図である。
【図3】本発明を適用した紙幣取扱機構の全体制御装置を示す図である。
【図4】分離部の構成の詳細を説明する図である。
【図5】オーバラップ式分離部のメカニズムの説明図である。
【図6】紙幣特性の検出結果の説明図である。
【図7】紙幣の特性検出結果に基づく搬送系の制御例1のフローチャートである。
【図8】紙幣の特性検出結果に基づく搬送系の制御例2のフローチャートである。
【図9】紙幣の特性検出結果に基づく搬送系の制御例3のフローチャートである。
【図10】紙幣特性の検出結果に基づく重送紙幣の枚数確定方法を説明する図である。
【図11】紙幣の特性検出結果に基づく搬送系の制御例4のフローチャートである。
【符号の説明】
10…送出ローラ、11…摩擦ローラ、12…軸受、13…センサプレート、14,15…センサ、16…カンチレバー、17…ストッパ、18…センサ、19…紙幣、20…壁面、21…紙幣取扱機構、22…入出金口、23…鑑別装置、24…リジェクトボックス、25…一時スタッカ、26…紙幣カセット、27a〜27f…分離部、28a〜28c…内部金庫、910…全体制御装置。

Claims (5)

  1. 紙葉類を収納する収納部と、前記収納部に収納された紙葉類を分離する分離手段と、これら各要素を結ぶ搬送路とを備えた紙葉類処理装置において、
    前記紙葉類処理装置は、紙葉類の特性を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された紙葉類の特性を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて前記搬送路を制御する制御手段とを有し、
    前記検出手段は、入り組むように構成された送出ローラと摩擦ローラとを備え、前記送出ローラと前記摩擦ローラとに挟持される紙葉類の剛性を検出することを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 前記検出手段は前記分離手段によって分離動作中の紙葉類の剛性を検出することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記摩擦ローラは微小角の回転を許容され、紙葉類分離時に作用するトルクを前記摩擦ローラの回転角として検出することを特徴とする請求項2に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記判定手段により、前記分離手段により分離された紙葉類が重送か否かの判別を行う請求項1乃至3のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記判定手段により重送と判定した場合に、前記制御手段は、前記分離手段での分離動作を中断し逆送して分離前の状態に復帰させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
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