JP2018016427A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺紙を使用時においてジャム発生からジャム検知までの時間を大幅に短縮する。【解決手段】本発明の一態様は、長尺紙に画像を形成する画像形成部と、長尺紙に形成された画像を定着する定着部と、搬送路上に配置された長尺紙の前端を検知する用紙検知部と、搬送路上の用紙検知部から長尺紙の用紙搬送方向の長さに対応する距離よりも近い位置に配置された、長尺紙の重送を検知するための重送検知部と、用紙検知部における長尺紙の前端の検知結果、及び重送検知部の検知結果に基づいて、長尺紙の重送を検知する制御部と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、長尺紙に画像を形成する画像形成装置に関し、特に長尺紙のジャムを検知する技術に係る。
従来、画像形成装置の排紙部近辺におけるジャム(重送ジャム)の検知には、排紙ローラー(兼デカーラローラ)の手前(用紙搬送方向の上流側)のセンサーや定着ローラーの用紙搬送方向の下流側のセンサー、あるいはレジスト後センサーが用いられていた。これらのセンサーにより用紙の前端通過及び後端通過(以下「後端抜け」とも記す)を検知し、用紙のジャムを判断していた。そして、用紙のジャムが発生した場合には、画像形成装置の動作を停止する制御が行われる。なお、用紙の前端は、搬送される用紙の搬送方向の下流側の端部であり、用紙の後端は、搬送される用紙の搬送方向の上流側の端部である。
長尺紙(用紙搬送方向の長さが長い用紙)の場合には、その長さ故に前端検知から後端抜けまでの距離が長く、また通紙途中の後端抜け検知ができないため、実際のジャム発生から停止までの時間が長くなる。その結果、ジャム検知が遅れてジャム発生後の用紙移動量が大きくなり、該当ローラーの手前で用紙に波状のジャム(アコーディオンジャム)が発生する。アコーディオンジャムは、単独の用紙だけではなく、重送する複数の用紙によって発生することもある。
図10は、定着ローラーと定着排紙ローラー間に発生するアコーディオンジャムを示す。
定着部80は、定着ニップ部を形成する定着上ローラーと定着下ローラーからなる定着ローラー81と、用紙を検知する定着排紙センサー82Sとを有する。例えば定着ローラー81から定着排紙ローラー82間でアコーディオンジャムが発生した場合、定着ローラー81の用紙搬送方向の下流側に配置された分離爪83を、定着部80に進入してアコーディオンジャムが形成された用紙Sが定着ローラーに押し付ける。その結果、定着ローラー81(定着下ローラー)に傷や破損が発生する恐れがある。
定着部80は、定着ニップ部を形成する定着上ローラーと定着下ローラーからなる定着ローラー81と、用紙を検知する定着排紙センサー82Sとを有する。例えば定着ローラー81から定着排紙ローラー82間でアコーディオンジャムが発生した場合、定着ローラー81の用紙搬送方向の下流側に配置された分離爪83を、定着部80に進入してアコーディオンジャムが形成された用紙Sが定着ローラーに押し付ける。その結果、定着ローラー81(定着下ローラー)に傷や破損が発生する恐れがある。
従来、シート搬送方向に沿った長さが長いシートであっても、ジャムが発生したとき、搬送動作を早く停止させて、周辺機器に損傷を与えることを少なくすることを目的とする画像形成装置が開示されている(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1の画像形成装置が備えるシート搬送装置は、搬送ローラー対によって搬送されるシートを検知するセンサフラグ及びセンサーと、このセンサフラグ及びセンサーがシートを検知してから所定時間経過してもシートを検知した状態のとき、搬送ローラー対を停止させる制御装置とを備える。ここで所定時間が、シートのシート搬送方向に沿った長さ(シートサイズ)にマージンを加えた長さと搬送ローラー対のシート搬送速度とに基づいて設定され、マージンが、シートのシート搬送方向長さが長い程、小さく設定される。
上記のとおり特許文献1に記載の技術は、シートサイズにマージンを加えた長さを元に所定時間を設定し、またシートサイズが大きい程マージンを小さく設定し、大きなシートサイズに対してマージンを小さく設定した分だけジャムの検知タイミングを早めている。
しかし、用紙搬送路上に配置されたセンサー(レジスト後センサー、定着排紙センサー、本体排紙センサー)で用紙のジャムを検知する場合、長尺紙では通紙時間が長く、従来の検知方法ではジャムの検知が遅れてしまう。
図11は、従来技術に係るジャム検知時間とジャム用紙長を示す。
センサーは、用紙の前端突入を検知(前端検知)してから後端抜けを検知(後端検知)するまでオン信号を出力し続ける。A3サイズの用紙(搬送方向長さ420mm)がセンサー付近を通過した場合、ジャム発生から後端抜けまでの時間であるジャム検知時間はT1となる。これは、先行の用紙SS1と後続の用紙SS2との重なり部分(重送部分)の長さ(ジャム用紙長J1)に相当する。
センサーは、用紙の前端突入を検知(前端検知)してから後端抜けを検知(後端検知)するまでオン信号を出力し続ける。A3サイズの用紙(搬送方向長さ420mm)がセンサー付近を通過した場合、ジャム発生から後端抜けまでの時間であるジャム検知時間はT1となる。これは、先行の用紙SS1と後続の用紙SS2との重なり部分(重送部分)の長さ(ジャム用紙長J1)に相当する。
他方、長尺紙(例えば搬送方向長さ1200mm)がセンサー付近を通過した場合、ジャム発生から後端抜けまでの時間であるジャム検知時間はT2となり、A3サイズの用紙のジャム検知時間T1よりも大幅に長くなる。ジャム検知時間T2は、先行の長尺紙SL1と後続の長尺紙SL2との重なり部分の長さ(ジャム用紙長J2)に相当する。ジャム発生後のジャム用紙長が長い場合、ジャム箇所に滞留する用紙により周辺部品(定着ローラ―など)の破損の恐れがある。
したがって、特許文献1に記載された技術によってマージンを小さく設定してジャムの検知タイミングを僅かに早めた程度では、長尺紙の重送を防止することはできない。
本発明は、上記の状況を考慮してなされたものであり、長尺紙を使用時においてジャム発生からジャム検知までの時間を大幅に短縮することを目的とする。
本発明の一態様の画像形成装置は、長尺紙に画像を形成する画像形成部と、長尺紙に形成された画像を定着する定着部と、搬送路上に配置された長尺紙の前端を検知する用紙検知部と、搬送路上の用紙検知部から長尺紙の用紙搬送方向の長さに対応する距離よりも近い位置に配置された、長尺紙の重送を検知するための重送検知部と、用紙検知部における長尺紙の前端の検知結果、及び重送検知部の検知結果に基づいて、長尺紙の重送を検知する制御部と、を備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、長尺紙を使用時においてジャム発生からジャム検知までの時間を大幅に短縮することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略断面図である。
この画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部70と、定着部80を有する。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略断面図である。
この画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部70と、定着部80を有する。
原稿搬送部10は、原稿をセットする原稿給紙台11と、複数のローラー12とを有している。原稿搬送部10の原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラー12によって、画像読取部30の読取位置に1枚ずつ搬送される。画像読取部30は、原稿搬送部10により搬送された原稿G又は原稿台13に載置された原稿の画像を読み取って、画像信号を生成する。
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、用紙Sのサイズに応じて複数設けられている。この用紙Sは、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られ、レジストローラー23Rによって姿勢が矯正された後、搬送部23の搬送ローラー23C等によって転写位置である2次転写部70に搬送される。つまり、搬送部23は、給紙部21から給紙された用紙Sを2次転写部70へ搬送する機能を果たし、用紙Sを搬送する搬送路を形成している。
給紙部21の用紙搬送方向の下流側には、用紙の前端及び後端を検知する給紙センサー21Sが配置されている。図1の例では、給紙センサー21Sは、最も大きなサイズの用紙(長尺紙)を収納できる上から3段目の用紙収納部20に対して設けられている。また、レジストローラー23Rと搬送ローラー23Cとの間には、用紙の前端及び後端を検知するレジスト後センサー23Sが配置されている。給紙センサー21S及びレジスト後センサー23Sは、用紙の検知結果に応じた電気信号を出力する。
また、用紙収納部20の近傍には、手差部22が設けられている。この手差部22からは、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。
画像読取部30と用紙収納部20の間には、画像形成部40と中間転写ベルト50が配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
第1の画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mは、マゼンタのトナー像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
第1の画像形成ユニット40Yは、像担持体としてのドラム状の感光体41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45を有している。感光体41は、不図示の駆動モーターによって反時計回りに回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与え感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、画像読取部30により生成された画像データに基づいて、感光体41の表面に対して露光走査を行い感光体41上に静電潜像を形成する。
現像部44は、像担持体である感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面は、イエローのトナー像が形成される。なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
感光体41上に付着したトナーは、ベルト状の像担持体の一例を示す中間転写ベルト50に転写される。クリーニング部45は、中間転写ベルト50に転写された後の感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、不図示の駆動モーターで感光体41の回転方向とは逆方向の時計回りに回転する。中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。この1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと反対の極性を印加することで、感光体41上に形成されたトナー像を中間転写ベルト50に転写させる。
そして、中間転写ベルト50が回転することで、中間転写ベルト50の表面には、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー像が順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が重なり合いカラー画像が形成される。
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部23の下流には、2次転写部70が配置されている。2次転写部70は、ローラー状に形成されており、搬送部23によって送られてきた用紙Sを中間転写ベルト50側に押圧する。そして、2次転写部70は、搬送部23によって送られてきた用紙S上に中間転写ベルト50に形成されたカラー画像を転写する。クリーニング部52は、用紙Sに転写した後中間転写ベルト50の表面に残留しているトナーを除去する。
また、2次転写部70における用紙Sの排出側には、定着部80が設けられている。定着部80は、定着上ローラーと定着下ローラーからなる定着ローラー81と、定着ローラー81の用紙搬送方向の下流側に配置された分離爪83を備える。定着部80は、定着上ローラーと定着下ローラーの間に用紙Sを挟持しながら搬送し、用紙Sに転写されたトナー像を加圧加熱定着させる。また、定着ローラー81と定着排紙ローラー82との間には、用紙の前端及び後端を検知する定着排紙センサー82Sが配置されている。定着排紙センサー82Sは、用紙の検知結果に応じた電気信号を出力する。
定着部80の下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部80を通過した用紙Sの搬送経路を切り替える。すなわち、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、用紙Sを直進させる。これにより、用紙Sは、一対の本体排紙ローラー25によって排紙される。また、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースダウン排紙及び両面画像形成を行う場合に、用紙Sを下方に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転して上方に搬送する。これにより、用紙Sは、一対の本体排紙ローラー25によって排紙される。両面画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転し、再給紙路27により再び転写位置へ送られる。
切換ゲート24と用紙反転搬送部26との間には、用紙の前端及び後端を検知する反転排紙センサー28Sが配置されている。また、定着排紙ローラー82と本体排紙ローラー25との間には、用紙の前端及び後端を検知する本体排紙センサー25Sが配置されている。反転排紙センサー28S及び本体排紙センサー25Sは、用紙の検知結果に応じた電気信号を出力する。
一対の本体排紙ローラー25の下流側に、用紙Sを折ったり、用紙Sに対してステープル処理等を行ったりする後処理装置を配置してもよい。
画像形成装置1の内部の任意の位置に、画像形成装置1内の温度及び湿度を計測する温湿度計90が配置されている。
上述した用紙の前端及び後端を検知する各センサーとして、反射型の光検出器又は透過型の光検出器(フォトインタラプタ)を用いることができる。
なお、給紙される長尺紙は、用紙収納部20に収納された長尺紙に限らず、例えばロール紙にページ毎にミシン目等の切断線や折り線が形成されて各ページが切り離し可能な長尺状の用紙でもよい。この場合には、ロール紙を所定サイズにカットした長尺紙を画像形成装置1へ送り出す不図示の給紙装置が画像形成装置1と直列に接続される。
[各ローラー及び各センサー等の位置関係]
図2は、定着排紙センサー82Sを中心とした各ローラー及び各センサー等の位置関係を示す。
2次転写部70は、一対の駆動ローラー70a(2次転写ローラー)及び従動ローラー70bにより構成される。駆動ローラー70aは、不図示のパルスモーター等の駆動機構から駆動力を得て回転駆動するとともに、中間転写ベルト50に形成された画像が転写(2次転写)される。従動ローラー70bは、駆動ローラー70aの回転駆動に伴い回転する。駆動ローラー70a及び従動ローラー70bは、用紙Sを挟持しながら搬送する。
図2は、定着排紙センサー82Sを中心とした各ローラー及び各センサー等の位置関係を示す。
2次転写部70は、一対の駆動ローラー70a(2次転写ローラー)及び従動ローラー70bにより構成される。駆動ローラー70aは、不図示のパルスモーター等の駆動機構から駆動力を得て回転駆動するとともに、中間転写ベルト50に形成された画像が転写(2次転写)される。従動ローラー70bは、駆動ローラー70aの回転駆動に伴い回転する。駆動ローラー70a及び従動ローラー70bは、用紙Sを挟持しながら搬送する。
また、定着排紙ローラー82は、一対の駆動ローラー82a及び従動ローラー82bにより構成される。また、本体排紙ローラー25は、一対の駆動ローラー25a及び従動ローラー25bにより構成される。各ローラーの駆動ローラー及び従動ローラーは、用紙S(長尺紙)の重送を検知するための重送検知部の一例である。
例えば定着排紙センサー82Sを用紙検知部とした場合、2次転写部70、定着排紙ローラー82及び本体排紙ローラー25は、定着排紙センサー82Sから長尺紙の用紙搬送方向の長さLに対応する距離よりも近い位置にあるので、重送検知部となり得る。なお、定着排紙センサー82Sから長尺紙の用紙搬送方向の長さLに対応する距離としては、定着排紙センサー82Sから長尺紙の用紙搬送方向の長さLにマージンを加えた距離でもよい。
例えば定着排紙センサー82Sで長尺紙の前端を検知したときにおける、長尺紙の前端から用紙搬送方向の下流側にA3サイズの用紙搬送方向の長さ(420mm)と同じ距離となる位置、若しくは長尺紙の後端から用紙搬送方向の下流側にA3サイズの用紙搬送方向の長さと同じ距離となる位置に従動ローラーを配置する。このようにした場合には、従来のA3サイズにおけるジャム検知時間T1(図11)と同等のジャム検知時間を実現できる。
[画像形成装置の制御系]
図3は、画像形成装置1の制御系の構成を示す。なお、このブロック図では、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素を記載しており、画像形成装置1の制御系はこの例に限定されない。
図3は、画像形成装置1の制御系の構成を示す。なお、このブロック図では、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素を記載しており、画像形成装置1の制御系はこの例に限定されない。
画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が実行するプログラムや各種データ等を記憶するためのROM(Read Only Memory)102と、CPU101の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)103とを有する。また、大容量記憶装置としてのHDD(Hard Disk Drive)104、及び操作表示部105を有する。なお、ROM102としては、例えば電気的に消去可能なプログラマブルROMが用いられる。例えば、ROM102には、図6の第1の設定テーブル131及び第2の設定テーブル132が格納されている。
さらに、CPU101は、制御部の一例であり、ROM102、RAM103、HDD104及び操作表示部105にそれぞれシステムバス107を介して接続されている。CPU101は、ROM102又はHDD104に記録されたプログラムを読み出して実行することにより、各ブロックの制御及び装置全体の制御を行う。
また、CPU101は、システムバス107を介して、通信部108、画像読取部30、画像処理部106、画像形成部40、給紙部21、搬送部23、2次転写部70、及び定着部80に接続されている。さらに、CPU101は、システムバス107を介して、レジスト後センサー23S、定着排紙センサー82S、本体排紙センサー25S、温湿度計90、及び従動ローラー状態検知部110に接続されている。また、図示は省略しているが、CPU101は、図1に示した給紙センサー21S、反転排紙センサー28S、及び各ローラーの駆動機構(例えばパルスモーター)にもシステムバス107を介して接続されている。
HDD104は、画像読取部30で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。操作表示部105は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部105は、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部105は、複数のキーを備え、ユーザのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付けて、入力信号をCPU101に出力する。
画像読取部30によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続された外部装置の一例であるPC(パーソナルコンピュータ)120から送信される画像データは、画像処理部106に送られ、画像処理される。画像処理部106は、受信した画像データに対し、必要に応じて、シェーディング補正、画像濃度調整、画像圧縮等の画像処理を行う。
画像形成部40は、画像処理部106によって画像処理された画像データを受け取り、画像データに基づいて用紙S上にトナー画像を形成する。
給紙部21は、CPU101により駆動制御され、用紙収納部20に収納された用紙S(長尺紙)を搬送路に送り出す。あるいは不図示のロール紙供給装置によりカット紙(長尺紙)が給紙されてもよい。給紙された長尺紙は、搬送部23により前後の長尺紙の間隔(紙間距離)が調整され、2次転写部70を経て定着部80へ搬送される。
定着部80は、CPU101により駆動制御され、定着ニップ部に搬送された長尺紙を挟持搬送しながら長尺紙を加熱及び加圧し、トナー画像を長尺紙に定着させる。
レジスト後センサー23S、定着排紙センサー82S、及び本体排紙センサー25Sは、用紙検知部の一例であり、長尺紙の前端の通過(前端突入)及び後端の通過(後端抜け)を検知し、検知結果に応じた電気信号をCPU101へ出力する。本実施形態では、用紙検知部に指定されたセンサーは、少なくとも長尺紙の前端についての検知結果をCPU101へ出力すればよい。そして、CPU101は、これら用紙検知部に指定されたセンサーの検知結果に基づいて制御を行う。
温湿度計90は、画像形成装置1内の温度と湿度を計測し、それぞれの計測結果に応じた電気信号を出力する。CPU101は、温湿度計90から出力された電気信号を環境情報として受信し、環境情報に応じて制御を行う。
従動ローラー状態検知部110は、各ローラーが有する従動ローラーの状態(トルク及び/又は回転)を検知し、検知結果をCPU101へ出力する。CPU101は、従動ローラー状態検知部110により長尺紙の前端を検知した後且つ長尺紙の後端を検知する前に、従動ローラー状態検知部110における従動ローラーのトルク及び/又は回転の検知結果に基づいて長尺紙の重送を検知する。長尺紙の重送が発生すると、従動ローラーがスリップ(以下「重送スリップ」)しやすい状態となる。CPU101は、従動ローラー状態検知部110の検知結果から、例えば従動ローラーのトルクが基準値よりも小さくなったり、回転数が基準値よりも減少したりした場合には、長尺紙の重送が発生したと判断する。
CPU101は、各センサーにおける長尺紙の前端の検知結果、及び従動ローラーの検知結果に基づいて、長尺紙の重送を検知する。例えばCPU101は、長尺紙の重送を検知した場合に、長尺紙の種類(ジョブの用紙設定(長尺紙の紙種及び/又は坪量))に応じて重送を解消する制御、又は機械動作を停止する制御を行う。
通信部108は、例えば外部の情報処理装置であるPC120から送信されるジョブデータを、LAN等の通信回線を介して受け取る。そして、受け取ったジョブデータを、システムバス107を介してCPU101に送る。例えば通信部108として、NIC(Network Interface Card)を用いることができる。
なお、本実施の形態では、外部装置としてパーソナルコンピュータを適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、外部装置としては、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を適用することができる。
[長尺紙の重送検知処理の流れ]
図4は、第1の実施形態に係る長尺紙の重送検知処理を示すフローチャートである。
CPU101は、ROM102又はHDD104に記録されたプログラムを読み出して実行することにより、図4に示す処理を実現する。以下、用紙検知部として定着排紙センサー82Sを用い、重送検知部として本体排紙ローラー25を用いた場合について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る長尺紙の重送検知処理を示すフローチャートである。
CPU101は、ROM102又はHDD104に記録されたプログラムを読み出して実行することにより、図4に示す処理を実現する。以下、用紙検知部として定着排紙センサー82Sを用い、重送検知部として本体排紙ローラー25を用いた場合について説明する。
まずCPU101は、例えばPC120から送信されたジョブデータに基づいて、給紙部21により用紙収納部20から用紙Sとして長尺紙を給紙する。そしてCPU101は、用紙検知部即ち定着排紙センサー82Sにより、長尺紙の前端を検知したかどうかを判定する(S1)。ここで長尺紙の前端を検知できなかった場合には(S1のNO)、この長尺紙の前端を検知する処理を継続する。
次に、ステップS1において長尺紙の前端を検知した場合には(S1のYES)、CPU101は、従動ローラー状態検知部110の検知結果を取得し、重送検知部即ち本体排紙ローラー25の状態を確認する(S2)。そして、CPU101は、従動ローラー状態検知部110の検知結果に基づいて長尺紙の重送(重送スリップ)が発生したか否かを判定する(S3)。CPU101は、長尺紙の重送が発生していないと判定した場合には(S3のNO)、本処理を終了する。
一方、ステップS3において長尺紙の重送が発生した場合には(S3のYES)、CPU101は、RAM103に記録されたジョブデータの用紙設定を読み込む(S4)。用紙設定には、画像形成に用いる用紙のサイズ、種類などの情報が含まれている。用紙の種類とは、普通紙やコート紙といった紙種、坪量などである。
次に、CPU101は、用紙設定から長尺紙の坪量が予めROM102(プログラム)等に記録された閾値よりも小さいか否かを判定する(S5)。
ここで、長尺紙の坪量が閾値よりも小さい薄紙の場合には(S5のYES)、アコーディオンジャムによる定着ローラーの破損の危険性が低い。そこで、CPU101は、重送を検知した従動ローラー(ここでは本体排紙ローラー25)の駆動ローラーに対する押圧力(ニップ圧)を下げて、長尺紙の重送を解消する制御を行う(S6)。このとき、CPU101は、長尺紙ジャムが発生したことを示すアラームを操作表示部105に出力するようにしてもよい。このステップS6の詳細な処理については、図5により後述する。
そして、CPU101は、長尺紙の重送が解消されたかどうかを確認し(S7)、重送が解消された場合には(S7のYES)、本処理を終了する。他方、重送が解消されなかった場合には(S7のNO)、CPU101は、ステップS8に進む。
一方、ステップS5において長尺紙の坪量が閾値以上である厚紙の場合には(S5のNO)、アコーディオンジャムによる定着ローラーの破損の危険性が高い。そのため、CPU101は、ジョブを停止して画像形成装置1の機械動作を停止する制御を行う(S8)。また、機械動作の停止と並行して、CPU101は、長尺紙ジャムが発生したことを示すアラームを操作表示部105に出力し(S9)、本処理を終了する。
ここでは、用紙検知部として定着排紙センサー82Sを用いたが、本体排紙センサー25Sやレジスト後センサー23Sでもよい。定着排紙センサー82Sを用紙検知部に指定した場合、アコーディオンジャムが発生しやすい定着部80に発生した重送(ジャム)を検知するのに有利であるという利点がある。また、重送検知部として本体排紙ローラー25の従動センサーを用いたが、定着排紙ローラー82、2次転写部70、レジストローラー23R、搬送ローラー23C、反転排紙ローラー及び他の搬送ローラー等を用いることができる。
さらに、画像形成装置1の用紙搬送方向の下流側に不図示の後処理装置や中間搬送装置を連結した場合には、これらの装置内に用紙検知部及び重送検知部を設置してもよい。
[重送検知処理のサブルーチン]
図5は、第1の実施形態に係る長尺紙の重送検知処理のサブルーチン(図4のステップS8)を示すフローチャートである。重送検知部が、デカーラローラー又は2次転写部70の従動ローラーである場合には、CPU101は図5に示す重送解消制御処理を実施する。
図5は、第1の実施形態に係る長尺紙の重送検知処理のサブルーチン(図4のステップS8)を示すフローチャートである。重送検知部が、デカーラローラー又は2次転写部70の従動ローラーである場合には、CPU101は図5に示す重送解消制御処理を実施する。
まずCPU101は、重送を検知した従動ローラーがデカーラローラーであるか否かを判定する(S21)。一般に本体排紙ローラー25は、用紙の反り(カール)を矯正するデカーラローラーを兼ねることが多く、本実施形態でも本体排紙ローラー25がデカーラローラーを兼ねている。従動ローラーがデカーラローラーである場合には(S21のYES)、CPU101は、ステップS23に進む。
次に、CPU101は、装置本体内部の環境に関する値(環境値)として温湿度計90の測定結果を取得する(S22)。この処理と並行して、CPU101は、ROM102からデカーラローラー用の第1の設定テーブル131(図6参照)を読み出す(S23)。
図6は、第1の設定テーブル(デカーラローラー用)131の例を示す。
第1の設定テーブル131は、「ニップ圧の下げ量」、「坪量」、「温度」、「湿度」のフィールドを有する。この第1の設定テーブル131には、デカーラローラー(ここでは本体排紙ローラー25)の用紙カールの補正機能を損なうことなく長尺紙の重送を解消できるよう、長尺紙の種類及び環境に関する値に応じてニップ圧の下げ量が設定されている。例えば図6では、坪量が基準値よりも‘大きい(厚紙)’、温度が基準値よりも‘高い’、湿度が基準値よりも‘高い’場合には、ニップ圧の下げ量が‘大きい’。また、坪量が基準値よりも‘小さい(薄紙)’、温度が基準値よりも‘低い’、湿度が基準値よりも‘低い’場合には、ニップ圧の下げ量が‘小さい’。
第1の設定テーブル131は、「ニップ圧の下げ量」、「坪量」、「温度」、「湿度」のフィールドを有する。この第1の設定テーブル131には、デカーラローラー(ここでは本体排紙ローラー25)の用紙カールの補正機能を損なうことなく長尺紙の重送を解消できるよう、長尺紙の種類及び環境に関する値に応じてニップ圧の下げ量が設定されている。例えば図6では、坪量が基準値よりも‘大きい(厚紙)’、温度が基準値よりも‘高い’、湿度が基準値よりも‘高い’場合には、ニップ圧の下げ量が‘大きい’。また、坪量が基準値よりも‘小さい(薄紙)’、温度が基準値よりも‘低い’、湿度が基準値よりも‘低い’場合には、ニップ圧の下げ量が‘小さい’。
図5の説明に戻る。CPU101は、第1の設定テーブル131に従い、重送を検知した該当従動ローラーのニップ圧の下げ量を変更する(S24)。ステップS24の処理が終了後、CPU101は、図5の処理を終了してステップS7へ進む。
本体排紙ローラー25がデカーラローラーであることを想定して図5を説明しているため、本来ならばステップS25〜S27の処理は実施されないが、以下にステップS25〜S27の処理内容について説明する。
ステップS21において該当従動ローラーがデカーラローラーではない場合には(S21のNO)、CPU101は、重送を検知した従動ローラーが2次転写ローラー(2次転写部)であるか否かを判定する(S25)。該当従動ローラーが2次転写ローラーではない場合には(S25のNO)、CPU101はステップS21に戻る。
次に、ステップS25において該当従動ローラーが2次転写ローラーである場合には(S25のYES)、CPU101は、ROM102から2次転写ローラー用の第2の設定テーブル132(図7参照)を読み出す(S26)。
図7は、第2の設定テーブル(2次転写ローラー用)132の例を示す。
第2の設定テーブル132は、「ニップ圧の下げ量」、「坪量」のフィールドを有する。この第2の設定テーブル132には、2次転写部70の静電転写機能を損なうことなく長尺紙の重送を解消できるよう、長尺紙の種類(ここでは坪量)に応じてニップ圧の下げ量が設定されている。例えば図7では、坪量が基準値よりも‘小さい(薄紙)’場合には、ニップ圧の下げ量が‘大きい’。また、坪量が基準値よりも‘大きい(厚紙)’場合には、ニップ圧の下げ量が‘小さい’。
第2の設定テーブル132は、「ニップ圧の下げ量」、「坪量」のフィールドを有する。この第2の設定テーブル132には、2次転写部70の静電転写機能を損なうことなく長尺紙の重送を解消できるよう、長尺紙の種類(ここでは坪量)に応じてニップ圧の下げ量が設定されている。例えば図7では、坪量が基準値よりも‘小さい(薄紙)’場合には、ニップ圧の下げ量が‘大きい’。また、坪量が基準値よりも‘大きい(厚紙)’場合には、ニップ圧の下げ量が‘小さい’。
図5の説明に戻る。CPU101は、第2の設定テーブル132に従い、重送を検知した該当従動ローラーのニップ圧の下げ量を変更する(S27)。ステップS27の処理が終了後、CPU101は、図5の処理を終了してステップS7へ進む。
なお、図6及び図7において用紙の種類(用紙に関する情報)として「坪量」を例示したが、普通紙やコート紙といった「紙種」に応じて設定テーブルを定義してもよい。
上述した第1の実施形態によれば、長尺紙を使用しているときのジャム発生からジャム検知までの時間(ジャム検知時間)を短縮し、アコーディオンジャムの発生を防ぐことができる。
また、第1の実施形態によれば、長尺紙のアコーディオンジャムの発生を防止することにより、分離爪83により定着部80の定着ローラーの傷や破損を防止できる。
また、第1の実施形態に係る重送検知処理は、ソフトウェアの変更により対応することができるので、導入コストを抑えることができる。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態は、画像形成装置1内に設けられているセンサーを重送検知部として用いる例である。即ち第2の実施形態は、用紙検知部により長尺紙の前端を検知後に、センサーによる長尺紙の後端の検知結果に基づいて長尺紙の重送を検知する。
第2の実施形態は、画像形成装置1内に設けられているセンサーを重送検知部として用いる例である。即ち第2の実施形態は、用紙検知部により長尺紙の前端を検知後に、センサーによる長尺紙の後端の検知結果に基づいて長尺紙の重送を検知する。
[重送検知部の配置例]
図8は、第2の実施形態に係る重送検知部の配置例を示す。
重送検知部は、用紙検知部を基点として搬送路上の用紙搬送方向の上流側に、長尺紙の用紙搬送方向の長さに対応する距離よりも近い位置に配置される。例えば、定着排紙センサー82Sを用紙検知部とした場合、定着排紙センサー82Sを基点として搬送路上の用紙搬送方向の上流側に、長尺紙の用紙搬送方向の長さLに対応する距離よりも近い位置に、重送検知部が配置される。この条件を満たすセンサーは、レジスト後センサー23S、給紙センサー21S、反転排紙センサー28Sであり、これらのセンサーが重送検知部となり得る。つまり、搬送路上に設けられている長尺紙の前端及び後端を検知するセンサーが、重送検知部を兼用する。例えば、長尺紙の長さが1200mmのとき、定着排紙センサー82Sを基点として用紙搬送方向の上流側に1200mm未満の距離にあるセンサーを、重送検知部として利用する。
図8は、第2の実施形態に係る重送検知部の配置例を示す。
重送検知部は、用紙検知部を基点として搬送路上の用紙搬送方向の上流側に、長尺紙の用紙搬送方向の長さに対応する距離よりも近い位置に配置される。例えば、定着排紙センサー82Sを用紙検知部とした場合、定着排紙センサー82Sを基点として搬送路上の用紙搬送方向の上流側に、長尺紙の用紙搬送方向の長さLに対応する距離よりも近い位置に、重送検知部が配置される。この条件を満たすセンサーは、レジスト後センサー23S、給紙センサー21S、反転排紙センサー28Sであり、これらのセンサーが重送検知部となり得る。つまり、搬送路上に設けられている長尺紙の前端及び後端を検知するセンサーが、重送検知部を兼用する。例えば、長尺紙の長さが1200mmのとき、定着排紙センサー82Sを基点として用紙搬送方向の上流側に1200mm未満の距離にあるセンサーを、重送検知部として利用する。
例えば使用するセンサーとして、片面通紙時には給紙センサー21S、両面通紙時には反転排紙センサー28Sなどが考えられる。なお、定着排紙センサー82Sから長尺紙の用紙搬送方向の長さLに対応する距離としては、定着排紙センサー82Sから長尺紙の用紙搬送方向の長さLにマージンを加えた距離でもよい。
[長尺紙の重送検知処理の流れ]
図9は、第2の実施形態に係る長尺紙の重送検知処理を示すフローチャートである。
図9のステップS21〜S29の処理は、図4のステップS1〜S9の処理に対応する。以下、ステップS21〜S29のうち特にステップS22,S23,S26の処理を中心に説明する。
図9は、第2の実施形態に係る長尺紙の重送検知処理を示すフローチャートである。
図9のステップS21〜S29の処理は、図4のステップS1〜S9の処理に対応する。以下、ステップS21〜S29のうち特にステップS22,S23,S26の処理を中心に説明する。
ステップS22において、CPU101は、用紙検知部として指定されたセンサー(例えば定着排紙センサー82S)により長尺紙の前端を検知後に、長尺紙の前端を検知したセンサーと異なるセンサー(レジスト後センサー23S)による長尺紙の後端の検知結果に基づいて長尺紙の重送を検知する。
ステップS23において、CPU101は、定着排紙センサー82Sで長尺紙の前端を検知してからレジスト後センサー23Sで長尺紙の後端を検知するまでの時間であるジャム検知時間Tと、規定時間とを比較する。規定時間は、長尺紙の前端が定着排紙センサー82S(用紙検知部)に対応する位置にあるときに、長尺紙の後端からレジスト後センサー23S(重送検知部)までの長さL1と、搬送部23の用搬送速度(プロセス速度)とに基づいて設定される。CPU101は、規定時間を過ぎてもレジスト後センサー23Sで長尺紙の後端が検知されない場合には、重送が発生したと判断する。規定時間の設定時に、長尺紙の後端からレジスト後センサー23S(重送検知部)までの長さL1に所定の長さのマージンを加えてもよい。
例えば長さL1がA3サイズの用紙搬送方向の長さ(420mm)となるようにセンサーを配置した場合には、従来のA3サイズにおけるジャム検知時間T1(図11)と同等のジャム検知時間を実現できる。
ステップS26において、CPU101は、長尺紙の坪量が閾値よりも小さい場合に(S25のYES)、重送解消制御を行う。定着排紙センサー82Sよりも用紙搬送方向の上流側にあるセンサーで重送を検知した場合、該当センサーよりも用紙搬送方向の上流側に配置された全ての従動ローラーのニップ圧を下げる制御を行う。例えば、図1の例では、該当センサー(重送検知部)がレジスト後センサー23Sである場合には、搬送ローラー23C、2次転写部70、定着排紙ローラー82、本体排紙ローラー25の各従動ローラーのニップ圧を下げる。これにより、アコーディオンジャムの発生を防止できる。
上述した第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、長尺紙を使用しているときのジャム発生からジャム検知までの時間(ジャム検知時間)を短縮し、アコーディオンジャムの発生を防ぐことができる。
また、第2の実施形態と同様に、長尺紙のアコーディオンジャムの発生を防止することにより、分離爪83により定着部80の定着ローラーの傷や破損を防止できる。
<3.第3の実施形態>
上記第2の実施形態では、画像形成装置1内に設けられているセンサーを重送検知部と兼用したが、図8に示すように重送検知部として用紙を検知するセンサー91を新たに設けてもよい。搬送路に重送検知部として追加するセンサー91の配置条件は、第2の実施形態と同じである。
上記第2の実施形態では、画像形成装置1内に設けられているセンサーを重送検知部と兼用したが、図8に示すように重送検知部として用紙を検知するセンサー91を新たに設けてもよい。搬送路に重送検知部として追加するセンサー91の配置条件は、第2の実施形態と同じである。
この新しく設置するセンサー91は、長尺紙の後端の検知に加え、長尺紙の静止ジャムの検知も行う手段として用いる。これにより、ジャムが発生した場合でも、長尺紙ジャムの停止位置や、長尺紙のジャム発生時に長尺紙が破損した場合にも、長尺紙(用紙の切れ端)のより正確な位置を検知することができる。
さらに、第3の実施形態は上記効果に加えて、上述した第2の実施形態と同様の効果を奏する。
<4.その他>
上述した第1の実施形態において、複数の従動ローラーを重送検知部として使用してもよい。重送が発生した場合には、CPU101は、長尺紙の重送を検知した従動ローラーと駆動ローラーとのニップ圧に加え、長尺紙の重送を検知しなかった従動ローラーと駆動ローラーとのニップ圧を下げるように制御する。複数の従動ローラーを使用することで、ジャムの検知確率を高めるとともに、長尺紙の重送を検知しなかった従動ローラーの押圧力を下げることで、アコーディオンジャムの発生をより確実に防止できる。
上述した第1の実施形態において、複数の従動ローラーを重送検知部として使用してもよい。重送が発生した場合には、CPU101は、長尺紙の重送を検知した従動ローラーと駆動ローラーとのニップ圧に加え、長尺紙の重送を検知しなかった従動ローラーと駆動ローラーとのニップ圧を下げるように制御する。複数の従動ローラーを使用することで、ジャムの検知確率を高めるとともに、長尺紙の重送を検知しなかった従動ローラーの押圧力を下げることで、アコーディオンジャムの発生をより確実に防止できる。
また、長尺紙の印字率によって長尺紙の硬度が変わるため、設定テーブルに印字率に応じてニップ圧を増減する設定内容を登録してもよい。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1…画像形成装置、 21S…給紙センサー、 23…搬送部、 23C…搬送ローラー、 23S…レジスト後センサー、 25…本体排紙ローラー、 25a…駆動ローラー、 25b…従動ローラー、 25S…本体排紙センサー、 28S…反転排紙センサー、 40…画像形成部、 70…2次転写部、 70a…駆動ローラー、 70b…従動ローラー、 80…定着部、 81…定着ローラー、 82…定着排紙ローラー、 82a…駆動ローラー、 82b…従動ローラー、 82S…定着排紙センサー、 90…温湿度計、 101…CPU、 110…従動ローラー状態検知部、 131…第1の設定テーブル、 132…第2の設定テーブル
Claims (15)
- 長尺紙に画像を形成する画像形成部と、
前記長尺紙に形成された前記画像を定着する定着部と、
搬送路上に配置された前記長尺紙の前端を検知する用紙検知部と、
前記搬送路上の前記用紙検知部から前記長尺紙の用紙搬送方向の長さに対応する距離よりも近い位置に配置された、前記長尺紙の重送を検知するための重送検知部と、
前記用紙検知部における前記長尺紙の前端の検知結果、及び前記重送検知部の検知結果に基づいて、前記長尺紙の重送を検知する制御部と、を備える
画像形成装置。 - 前記重送検知部として、回転駆動する駆動ローラー、及び前記駆動ローラーと対向配置された、前記駆動ローラーの回転駆動に伴い回転して前記長尺紙を搬送する従動ローラーと、
前記従動ローラーのトルク及び/又は回転を検知する従動ローラー状態検知部と、を備え、
前記制御部は、前記用紙検知部により前記長尺紙の前端を検知した後且つ前記長尺紙の後端を検知する前に、前記従動ローラー状態検知部における前記従動ローラーのトルク及び/又は回転の検知結果に基づいて前記長尺紙の重送を検知する
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記用紙検知部により前記長尺紙の前端を検知後に、前記重送検知部による前記長尺紙の後端の検知結果に基づいて前記長尺紙の重送を検知する
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記搬送路上に設けられている前記長尺紙の前端及び後端を検知するセンサーが、前記重送検知部を兼用する
請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記長尺紙の重送を検知した場合に、前記長尺紙の種類に応じて前記重送を解消する制御、又は機械動作を停止する制御を行う
請求項2乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記長尺紙の種類として前記長尺紙の坪量が閾値よりも小さい場合、前記制御部は、前記重送を解消する制御を行う
請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記重送が解消されない場合には、前記機械動作を停止するよう制御する
請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記長尺紙の種類として前記長尺紙の坪量が閾値以上である場合には、前記制御部は、前記機械動作を停止する制御を行う
請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記従動ローラー状態検知部の検知結果に基づいて前記長尺紙の重送を検知した場合には、前記従動ローラーと前記駆動ローラーとのニップ圧を下げる
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記従動ローラーが前記長尺紙の反りを矯正するデカーラローラーである場合には、前記長尺紙の種類、並びに装置本体内部の環境に関する値に応じて、前記ニップ圧の下げ量を変更する
請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記従動ローラーが前記画像形成部で形成された前記画像を前記長尺紙に転写する転写ローラーである場合には、前記長尺紙の種類に応じて、前記ニップ圧の下げ量を変更する
請求項9に記載の画像形成装置。 - 複数の前記従動ローラーを備え、
前記制御部は、前記長尺紙の重送を検知した前記従動ローラーと前記駆動ローラーとのニップ圧に加え、前記長尺紙の重送を検知しなかった前記従動ローラーと前記駆動ローラーとのニップ圧を下げる
請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記重送検知部は、前記用紙検知部を基点として前記搬送路上の用紙搬送方向の上流側に、前記長尺紙の用紙搬送方向の長さに対応する距離よりも近い位置に配置されている
請求項3又は4に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記重送検知部の検知結果に基づいて前記長尺紙の重送を検知した場合には、前記重送検知部よりも用紙搬送方向の下流側に配置された全ての従動ローラーと駆動ローラーとのニップ圧を下げる
請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記用紙検知部として、前記定着部と該定着部の用紙搬送方向の下流側との間に設けられた定着排紙センサー、を備える
請求項3又は4に記載の画像形成装置。
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