JP2013189308A - シート長計測装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】経時においても高精度なシート長の計測が可能なシート長計測装置を提供すること。
【解決手段】シートの搬送経路で回転駆動する駆動ローラ11と、前記駆動ローラ11との間で前記シートを挟持搬送して従動回転する従動ローラ12と、前記従動ローラ12の回転量を計測する回転量計測手段13と、前記駆動ローラ11及び前記従動ローラ12に挟持搬送されて前記シートの端部が前記搬送経路を通過するのを検知するシート端部検知手段と、前記シート端部検知手段が前記シートの先端部通過を検知してから前記シートの後端部通過を検知するまでの間の前記回転量計測手段13の計測結果に基づいて、前記シートの搬送方向の長さを算出するシート長算出手段と、前記回転量計測手段13による前記従動ローラ12の前記回転量の計測結果の経時変化に基づいて、前記シート長算出手段の算出結果を補正する補正手段と、を備えるシート長計測装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、シート長計測装置及び画像形成装置に関する。
商業印刷業界において、小ロット・多品種・バリアブルデータ印刷等は従来のオフセット印刷機から、電子写真方式を用いた印刷装置等によるPOD(Print On Demand)への移行が進んでいる。電子写真印刷装置では、この様なニーズに対応するため、オフセット印刷機に匹敵する表裏見当精度や画像の均一性等が要求されるようになってきている。
電子写真印刷装置における表裏見当ずれの要因は、縦方向・横方向のレジストレーション誤差、用紙と印刷画像とのスキュー誤差等に加えて、用紙が伸縮することによる画像倍率誤差がある。
そこで、搬送ローラの回転量を計測する手段と、用紙搬送速度を検出する手段を備え、搬送ローラの回転量と用紙搬送速度に基づいて用紙長を計測し、計測結果に基づいて画像倍率補正を行う技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、搬送される用紙に接触して回転する搬送ローラと、用紙搬送方向の搬送ローラの上流側と下流側に搬送される用紙の位置を検出するエッジセンサとを備え、エッジセンサによる用紙検出期間を測定期間として搬送ローラの回転量から用紙長を計測する技術も知られている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、用紙長の測定に用いられる搬送ローラが経時において磨耗、収縮等すると用紙搬送時の搬送ローラの回転量が変動し、用紙長の計測精度が低下する場合がある。
そこで、用紙搬送ローラの下流側に複数の用紙検出センサを設け、用紙検出センサの検出結果から求められる用紙搬送速度に基づいて搬送ローラの回転速度をフィードバック制御することで、搬送ローラの経時変化による用紙搬送速度の変動を低減する技術が知られている(例えば特許文献3参照)。
しかしながら、搬送ローラの回転速度を制御することで用紙搬送速度を一定に保つことは可能になるが、用紙長の計測に用いる搬送ローラが経時で磨耗等した場合に、回転量が変動して用紙長の計測精度が低下するという問題は解決されない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、経時においても高精度なシート長の計測が可能なシート長計測装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様のシート長計測装置よれば、シートの搬送経路で回転駆動する駆動ローラと、前記駆動ローラとの間で前記シートを挟持搬送して従動回転する従動ローラと、前記従動ローラの回転量を計測する回転量計測手段と、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに挟持搬送されて前記シートの端部が前記搬送経路を通過するのを検知するシート端部検知手段と、前記シート端部検知手段が前記シートの先端部通過を検知してから前記シートの後端部通過を検知するまでの間の前記回転量計測手段の計測結果に基づいて、前記シートの搬送方向の長さを算出するシート長算出手段と、前記回転量計測手段による前記従動ローラの前記回転量の計測結果の経時変化に基づいて、前記シート長算出手段の算出結果を補正する補正手段と、を備える。
本発明の実施形態によれば、経時においても高精度なシート長の計測が可能なシート長計測装置を提供できる。
第1の実施形態に係るシート長計測装置の構成を例示する上面概略図である。 第1の実施形態に係るシート長計測装置の構成を例示する断面概略図である。 第1の実施形態に係るシート長計測装置の機能構成を例示するブロック図である。 第1の実施形態におけるスタートトリガセンサ、ストップトリガセンサ及びロータリーエンコーダの出力例を示す図である。 第1の実施形態に係るシート長計測装置の経時における従動ローラの変化と、ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号の変化を説明する図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の構成を例示する概略図(1)である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の構成を例示する概略図(2)である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[第1の実施形態]
<シート長計測装置の構成>
図1及び図2に、第1の実施形態に係るシート長計測装置100の概略構成を例示する。図1はシート長計測装置100の上面概略図であり、図2はシート長計測装置100の断面概略図である。
図1及び図2に示す様に、シート長計測装置100は、駆動ローラ11、従動ローラ12、ロータリーエンコーダ13、スタートトリガセンサ14、ストップトリガセンサ15を有する。
駆動ローラ11は、シートである用紙Pの搬送経路上に設けられ、図示しない駆動手段(例えばモータ等)に駆動力伝達手段(例えばギヤ、ベルト等)を介して接続し、図2に示す矢印方向に回転駆動する。駆動ローラ11は、用紙Pとの間で十分な摩擦力を発生させるために表面にゴム層を有して構成され、従動ローラ12との間で用紙Pを搬送方向Xに挟持搬送する。
従動ローラ12は、駆動ローラ11に対向して回転可能に設けられ、不図示の付勢手段(例えばバネ等)により駆動ローラ11の方向に押圧されている。従動ローラ12は、用紙Pの非搬送時には駆動ローラ11に当接して従動回転し、用紙Pの搬送時には回転する駆動ローラ11によって搬送される用紙Pに従動して回転する。
従動ローラ12は、軸フレ精度を確保するために金属製のローラを用い、用紙Pとの間で十分な摩擦力を発生させるために表面にゴム層が形成されている。また、図1に示す様に、従動ローラ12の用紙Pの搬送方向Xに直交する幅方向の長さWrは、シート長計測装置100が対応する用紙Pの最小幅Wpよりも小さい。したがって、従動ローラ12は用紙Pの搬送時において駆動ローラ11に接触せず、用紙Pとの間に生じる摩擦力のみで従動回転することとなる。そのため、従動ローラ12は用紙Pの搬送時に駆動ローラ11の回転による影響を受けることなく、用紙Pの測長をより正確に行うことが可能になる。なお、従動ローラ13の径は小径である程、用紙搬送に伴う回転数が増加してロータリーエンコーダ13が出力するパルス数が増え、用紙Pの高精度な測長が可能になるため好ましい。また、駆動ローラ11と従動ローラ12との位置関係は逆にしても良い。
ロータリーエンコーダ13は、エンコーダディスク13aと、エンコーダセンサ13bとを有し、従動ローラ13の回転軸上に設けられている。ロータリーエンコーダ13は、従動ローラ13の回転に応じてパルス信号を出力する。ロータリーエンコーダ15が出力するパルス信号は、図示しない回転量計測手段によって計測される。
スタートトリガセンサ14は、用紙Pの搬送経路において、駆動ローラ11及び従動ローラ12の下流側に設けられ、駆動ローラ11及び従動ローラ12に挟持搬送される用紙Pの端部が通過するのを検知する。
ストップトリガセンサ15は、用紙Pの搬送経路において、駆動ローラ11及び従動ローラ12の上流側に設けられ、駆動ローラ11及び従動ローラ12に挟持搬送される用紙Pの端部が通過するのを検知する。
スタートトリガセンサ14及びストップトリガセンサ15は、用紙端部の検知精度が高い反射型の光センサであるが、例えば透過型の光センサ等を用いても良い。
スタートトリガセンサ14及びストップトリガセンサ15は、用紙Pの搬送方向に直交する幅方向において略同一位置に配設されている。この様な構成により、用紙Pの搬送姿勢(搬送方向に対するスキュー)の影響を最小にし、より正確に用紙Pの測長を行うことが可能になる。なお、第1の実施形態に係るシート長計測装置100では、スタートトリガセンサ14及びストップトリガセンサ15を用紙Pの搬送方向に直交する幅方向の中央位置に配置しているが、用紙Pが通過する領域内であれば、中央位置から幅方向の何れかの方向にずらして配置しても良い。
図1に示す用紙Pの搬送方向Xにおけるスタートトリガセンサ14と駆動ローラ11及び従動ローラ12との間の距離Aと、駆動ローラ11及び従動ローラ12とストップトリガセンサ15との間の距離Bは、後述するパルスカウント範囲が大きくなるため、可能な範囲で小さくすることが好ましい。また、用紙Pが駆動ローラ11及び従動ローラ12との間に突入後の一定時間は、従動ローラ12の固有周波数で振動が生じ、計測誤差の要因となる。したがって、スタートトリガセンサ14と駆動ローラ11及び従動ローラ12との間の距離Aは、用紙P突入時の従動ローラ12の振動が収束するのに必要な距離以上にする必要がある。
図3は、第1の実施形態に係るシート長計測装置100の機能構成を例示するブロック図である。
図3に示す様に、シート長計測装置100は、駆動ローラ11、従動ローラ12、ロータリーエンコーダ13、スタートトリガセンサ14、ストップトリガセンサ15に加え、回転量計測手段21、シート長算出手段22、補正手段23、駆動ローラ11を回転駆動するモータ31を有する。
回転量計測手段21は、用紙Pの搬送時における従動ローラ12の回転に応じてロータリーエンコーダ13が出力するパルス信号を、スタートトリガセンサ14及びストップトリガセンサ15による用紙Pの検出タイミングに基づいて計測する。
シート長算出手段22は、回転量計測手段21によって計測されるロータリーエンコーダ13の出力パルス信号から、用紙Pの搬送方向の長さを算出する。
補正手段23は、従動ローラ12が経時で磨耗等することによる用紙搬送時の回転量の変化に基づいて、シート長算出手段22に算出される用紙Pの搬送方向の長さを補正する。
<シートの測長方法>
次に、シート長計測装置100において用紙Pの搬送方向の長さを求める方法について説明する。
図4は、第1の実施形態において、用紙Pが駆動ローラ11及び従動ローラ12に挟持搬送される時のスタートトリガセンサ14、ストップトリガセンサ15及びロータリーエンコーダ13の出力例である。
図4に示す様に、用紙Pの搬送時には、用紙Pが駆動ローラ11及び従動ローラ12に到達する前から駆動ローラ11が回転し、従動ローラ12が駆動ローラ11に当接して従動回転することにより、ロータリーエンコーダ13は継続してパルス信号を出力している。
用紙Pが回転する駆動ローラ11及び従動ローラ12に到達する以前の時間t1にて、まず駆動ローラ11及び従動ローラ12の上流側に設けられているストップトリガセンサ15により用紙Pの先端部が通過したことが検知される。
その後、用紙Pが駆動ローラ11及び従動ローラ12に挟持搬送され、時間t2にて駆動ローラ11及び従動ローラ12の下流側に設けられているスタートトリガセンサ14により用紙Pの先端部が通過したことが検知される。
時間t2以降も用紙Pは駆動ローラ11及び従動ローラ12に引き続き挟持搬送され、時間t3にてストップトリガセンサ15により用紙Pの後端部が通過したことが検知される。
時間t3の後、用紙Pは駆動ローラ11及び従動ローラ12の間を通過し、時間t4にてスタートトリガセンサ14により用紙Pの後端部が通過したことが検知される。
用紙Pが駆動ローラ11及び従動ローラ12により挟持搬送されている時間t2から時間t3の間のパルスカウント時間に、回転量計測手段21がロータリーエンコーダ13から出力されているパルス信号を計数する。
ここで、従動ローラ12の半径をrとし、従動ローラ12の1周分のエンコーダパルス数をN、パルスカウント時間に計数されたパルス数をnとする。また、図2に示す様に、用紙Pの搬送経路におけるスタートトリガセンサ14とストップトリガセンサ15との間の距離をaとすると、用紙Pの搬送方向の長さLは下式(1)により求めることができる。
L = (n/N)×2πr+a ・・・(1)
n:計数されたパルス数
N:従動ローラ12の1周分のエンコーダパルス数[/r]
:従動ローラ12の半径[mm]
a:スタートトリガセンサ14とストップトリガセンサ15との間の距離[mm]
一般的に用紙Pの搬送速度は、用紙Pを搬送するローラ(特に駆動ローラ11)の外形精度、芯フレ精度等の機械精度や、モータ等の回転精度、ギヤ、ベルト等の動力伝達機構の精度によって変動する。また、駆動ローラ11と用紙Pとの間のスリップ現象、上流側及び下流側の搬送手段の用紙搬送力あるいは用紙搬送速度の違いによる弛み現象等によっても変動する。したがって、ロータリーエンコーダ13のパルス周期やパルス幅は常に変動するが、従動ローラ12に磨耗等が生じて半径rが変化しない限り、用紙Pが一定距離搬送される間に出力されるパルス数は変化することが無い。
したがって、式(1)により、用紙Pの搬送速度に依存することなく、用紙Pの搬送方向の長さLを高精度に求めることができる。
さらに、例えば用紙Pのページ間の比や、表裏の比等の相対比を求めることもできる。
例えば、電子写真方式による熱定着前後の用紙長の相対比から、伸縮率Rを下式(2)により求めることができる。
R = [(n/N)×2πr+a]/[(n/N)×2πr+a] ・・・(2)
:熱定着前の用紙Pの搬送時に計数されたパルス数
:熱定着後の用紙Pの搬送時に計数されたパルス数
ここで、第1の実施形態において試算した例を以下で説明する。
第1の実施形態では、N=2800[/r]、r=9[mm]、a=40[mm]であり、A3サイズの用紙が縦搬送された際に計数されたパルス数がn=18816だった場合の用紙Pの搬送方向の長さL1は、
L1 = (18816/2800)×2π×9+40 = 420.00[mm]
となる。
また、この用紙Pの熱定着後に再度計数されたパルス数が、n=18759だった場合の用紙Pの搬送方向の長さL2は、
L2 = (18759/2800)×2π×9+40 = 418.86[mm]
となり、用紙Pの長さの表裏差は、
ΔL = 420.00 − 418.86 = 1.14[mm]
であり、伸縮率R(用紙Pの表裏長さの相対比)は、
R = 418.86/420.00 = 99.73[%]
となる。
したがって、この場合には用紙Pの搬送方向の長さが熱定着によって約1mm収縮したために、例えば用紙Pへの画像印刷時に、表裏の画像長を同一にすると約1mmの表裏見当ずれが発生することになる。そこで、上記した方法により画像印刷前の用紙長を正確に計測し、用紙長に合わせる様に画像データを補正することで、用紙表裏の画像倍率誤差を低減できる。
なお、上記した例では、熱定着前後の用紙Pの搬送方向の長さL1,L2を算出して伸縮率Rを求めているが、例えば熱定着前後の用紙Pの搬送時に計数されたパルス数n,nの比を伸縮率Rとして求める伸縮率算出手段を設けても良い。
例えば、上記した例において、熱定着前の用紙Pの搬送時に計数されたパルス数n=18816、熱定着後の用紙Pの搬送時に計数されたパルス数n=18759の時に、伸縮率Rは以下の様に求めることができる。
R = n/n = 18759/18816 = 99.70[%]
但し、規格用紙の規格値に対する偏差を算出する場合には、上記式(1)により用紙Pの搬送方向の長さLを算出する必要がある。
<シート測長結果の補正>
次に、上記した方法により求められる用紙Pの測長結果を補正する方法について説明する。
図5は、第1の実施形態に係るシート長計測装置100の経時における従動ローラ12の変化と、ロータリーエンコーダ13から出力されるパルス信号の変化を説明する図である。図5(a)は初期の状態で、従動ローラ12の半径がrb0であり、図5(b)は経時の状態で、従動ローラ12が磨耗したことによって半径がrb0からrb1に小さくなっている様子を示している。
ここで、用紙Pの搬送方向の長さLは、上記した式(1)により求められるが、式(1)からパルスカウント数nについての以下の式(3)が得られる。
n = N×(L−a)/2πr ・・・(3)
式(3)から求められる様に、従動ローラ12の半径rが小さくなると、同じ長さLの用紙Pの計測を行う時のパルスカウント数nが増加する。したがって、従動ローラ12が磨耗して半径rが小さくなった状態で、式(1)に基づいて用紙Pの測長を行うと、計数されるパルス数nが増加するため実際の用紙Pの長さよりも大きい値が算出される。
ここで、モータが一定速で回転している状態において、ローラ径が変化すると、ローラの周速が変化し、エンコーダのパルス間隔(周波数)も変わる。具体的には、従動ローラ12が磨耗して半径rが小さくなると、一定の速度で回転する駆動ローラ11に用紙Pを介して従動回転する従動ローラ12の回転速度Vは上昇し、図5に示す様にロータリーエンコーダ13が出力するパルス信号の周期Tが短くなることにより、周波数fは大きく(f<f)なる。
このとき、パルス信号の周期(周波数)は、計測対象の用紙長のばらつきには影響されない。したがって、ローラの磨耗前後の周波数を測定することで、磨耗量を算出することが可能となる。なお、必ずしも用紙搬送中に磨耗量を計測する必要はなく、用紙が無くても駆動ローラに従動して回転させている状態でf,fを計測することも可能である。
従動ローラ12の回転速度Vは以下に示す式(4)で表される。
= V×r/r ・・・(4)
:駆動ローラ11の回転速度[r/s]
:駆動ローラ11の半径[mm]
また、ロータリーエンコーダ13が出力するパルス周波数fは以下に示す式(5)で表される。
f = V×N = V×N×r/r ・・・(5)
f:ロータリーエンコーダ13が出力するパルス信号の周波数[Hz]
式(4)及び(5)から、ロータリーエンコーダ13が出力するパルス周波数fの変化に基づいて、式(1)によって求められる用紙Pの長さLを補正することができる。
まず、従動ローラ12が磨耗していない状態における基準となるパルス周波数fを計測する。基準となるパルス周波数fは、例えば従動ローラ12が未使用状態のシート長計測装置100の使用開始時や、従動ローラ12の交換時等に行う。
経時における従動ローラ12の半径rb1は、
/f = (Va×N×r/rb1)/(Va×N×r/rb0
から、
b1 = f/f×rb0
として求めることができる。したがって、従動ローラ12の磨耗量は以下の式(6)から求めることができる。
Δr = rb0−rb1 = rb0×(1−f/f) ・・・(6)
また、従動ローラ12が経時で磨耗した場合における用紙Pの長さLは以下の式(7)により求めることができる。
L = (n/N)×2πrb0×k+a ・・・(7)
k:誤差補正係数
ここで、誤差補正係数kは以下の式(8)、(9)で表される。
k = rb1/rb0 ・・・(8)
k = f/f ・・・(9)
シート計測装置100は、補正手段23が回転量計測手段21に計測されるロータリーエンコーダ13のパルス信号から式(8)又は式(9)に基づいて補正係数kを求め、シート長算出手段22が式(7)に基づいて用紙Pの長さを算出する。なお、用紙長計測結果の補正は、シート長計測装置100の使用開始後に、例えば時間や通紙枚数等に応じて定期的に補正係数kを算出して行っても良く、上式(6)から求められる従動ローラ12の磨耗量Δrが一定値以上になった場合に行っても良い。
なお、初期の従動ローラ12の半径rb0は、初期値として記憶しておく。一例として、従動ローラ12の設計値半径を使用するか、より精確には、ローラ毎にローラ半径(若しくは直径、周径)を計測して組み付け時に記憶させる。また、従動ローラ12の保守(交換)時は、従動ローラ12の交換ユニットにローラ半径等の値を、計測データ(データシートや電子情報)として添付し、保守時にパネル等から入力、シート長算出手段22に読み込ませる等により適宜取得する。
また、パルス周波数fは、ロータリーエンコーダ13から出力される1つのパルス信号の周期から求めても良いが、計測誤差を低減するために複数のパルス信号から平均して求めることが好ましく、さらに従動ローラ12の一周分の整数倍に相当する数のパルス信号から平均して求めることがより好ましい。従動ローラ12やエンコーダディスク13aの偏芯誤差等によって生じる計測誤差を低減できる。
ここで、経時においてロータリーエンコーダ13が出力するパルス信号から求められる周波数fが小さく(例えば初期の周波数f以下に)なった場合は、従動ローラ12が用紙Pに従動回転せずにスリップしていると考えられる。そこで、この場合にはシート長算出手段22の計測結果を破棄する様にしても良い。あるいは、この場合には従動ローラ12を駆動ローラ11の方向に付勢して押圧する付勢手段の押圧力を大きくする様にしても良く、駆動ローラ11の回転速度Vaを低下させ、用紙Pの搬送速度が遅くなる様にしても良い。
なお、本実施例では、誤差補正係数kは、ロータリーエンコーダ13から出力されるパルス信号の周期から求められる周波数f(f,f)から式(9)により算出したが、誤差補正係数kの算出方法はこれに限るものではない。例えば、ロータリーエンコーダ13から出力されるパルス信号のカウント数が、一定数(例えば1000パルス等)に達するまでに要する時間の経時変化から、誤差補正係数kを算出しても良い。
k = t/t ・・・(10)
:初期状態の従動ローラ12が回転してロータリーエンコーダ13から出力されるパルス信号のカウント数が一定数に達するまでの時間
t1:経時で磨耗した従動ローラ12が回転してロータリーエンコーダ13から出力されるパルス信号のカウント数が一定数に達するまでの時間
上式(10)で求められる誤差補正係数kを用いて用紙長計測結果の補正を行うことも可能である。
以上で説明した様に、第1の実施形態に係るシート長計測装置100によれば、従動ローラ12が経時で磨耗若しくは収縮等した場合においても、従動ローラ12に設けられているロータリーエンコーダ13から出力されるパルス周波数の変化に基づいて用紙長の計測結果を補正することで、経時においても高精度に用紙長の計測を行うことが可能である。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する。
図6及び7に、第2の実施形態に係るシート長計測装置100を備える画像形成装置101,102の構成例を示す。図6はモノクロ画像形成装置101の例を、図7はタンデム型のカラー画像形成装置102の例を示している。
図6に示す様に、モノクロ画像形成装置101において、搬送される用紙Pに画像を印刷する場合には、まず一様に帯電されて回転する感光体ドラム1の表面に不図示の光書き込み手段により静電潜像が形成され、次に図示しない現像手段によりトナー像として顕像化が行われる。続いて、用紙Pが感光体ドラム1と転写手段5との間で感光体ドラム1上のトナー像が用紙P上に転写され、その後用紙Pが加熱ローラ2及び加圧ローラ3の間を通過する間にトナー像が用紙Pに溶融定着することで印刷画像が形成される。
図7に示したタンデムカラー画像形成装置102では、ブラック(K)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)の色ごとに設けられた感光体ドラム1上に形成されたトナー像が、中間転写ベルト4上に重ねて一次転写された後、中間転写ベルト4と転写手段5との間を搬送される用紙Pに二次転写される。カラートナー像を載せた用紙Pは、引き続き搬送されて加熱ローラ2及び加圧ローラ3の間を通過し、用紙P上に印刷画像が形成される。
図6及び図7に示す画像形成装置101,102では、用紙Pの搬送経路において転写手段5の直前にシート長計測装置100を設けている。他の構成による画像形成装置においても同様に転写手段の直前にシート長計測装置100を設置することで、転写直前の用紙Pの搬送方向の長さを計測することができる。
画像形成装置101,102では、まずシート長計測装置100において用紙Pの搬送方向の長さを計測した後、転写手段により用紙Pにトナー像が転写され、加熱ローラ2及び加圧ローラ3の間を通過することで、用紙Pの一方の面に印刷画像が形成される。
両面印刷時には、不図示の反転機構により表裏反転された状態で再び図中に示した矢印方向に搬送される。この場合、用紙Pは一旦加熱されることによって、一般的には収縮して用紙サイズが変化した状態で搬送され、再度シート長計測装置100により測長された後、裏面にトナー画像が転写、定着される。
裏面のトナー画像は、測長された用紙長の表裏比に基づいて画像長が補正(画像倍率補正)された状態で用紙Pに転写されるため、用紙Pに形成される画像は表裏の画像長が一致し、表裏見当精度が向上する。
定着後における用紙Pの収縮は、時間と共に回復する方向に変化するため、転写手段5の直前で用紙長を測長することで、より正確に用紙長の表裏比を求め、表裏見当精度を高めることができる。
この様に、本実施形態に係るシート長計測装置100を備える画像形成装置101,102によれば、用紙Pに表裏見当精度の高い印刷を行うことが可能となる。また、シート長計測装置100は経時において従動ローラ12が磨耗した場合であっても、従動ローラ12に設けられているロータリーエンコーダ13から出力されるパルス周波数の変化に基づいて用紙長計測結果を補正し、経時でも高精度に用紙長を計測できる。したがって、シート長計測装置100を備える画像形成装置101,102は経時においても用紙Pに表裏見当精度の高い印刷を行うことが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
11 駆動ローラ
12 従動ローラ
13 スタートトリガセンサ(シート端部検知手段、先端検知手段)
14 ストップトリガセンサ(シート端部検知手段、後端検知手段)
15 エンコーダ
21 回転量計測手段
22 シート長算出手段
23 補正手段
100 シート長計測装置
101,102 画像形成装置
特開2010−241600号公報 特開2011−006202号公報 特開平8−225239号公報

Claims (7)

  1. シートの搬送経路で回転駆動する駆動ローラと、
    前記駆動ローラとの間で前記シートを挟持搬送して従動回転する従動ローラと、
    前記従動ローラの回転量を計測する回転量計測手段と、
    前記駆動ローラ及び前記従動ローラに挟持搬送されて前記シートの端部が前記搬送経路を通過するのを検知するシート端部検知手段と、
    前記シート端部検知手段が前記シートの先端部通過を検知してから前記シートの後端部通過を検知するまでの間の前記回転量計測手段の計測結果に基づいて、前記シートの搬送方向の長さを算出するシート長算出手段と、
    前記回転量計測手段による前記従動ローラの前記回転量の計測結果の経時変化に基づいて、前記シート長算出手段の算出結果を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とするシート長計測装置。
  2. 前記回転量計測手段は、前記従動ローラの回転軸に設けられるエンコーダが前記従動ローラの回転に応じて出力するパルス信号を計測し、
    前記シート長算出手段は、前記回転量計測手段に計測される前記パルス信号の数に基づいて前記シートの搬送方向の長さを算出し、
    前記補正手段は、前記回転量計測手段によって計測される前記パルス信号の周波数の経時変化に基づいて、前記シート長算出手段の算出結果を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート長計測装置。
  3. 前記補正手段は、前記回転量計測手段に計測される前記エンコーダから出力される複数のパルス信号から平均して前記周波数を求める
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート長計測装置。
  4. 前記補正手段は、前記回転量計測手段に計測される前記エンコーダから出力される前記従動ローラの一周分の整数倍に相当する数のパルス信号から平均して前記周波数を求める
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート長計測装置。
  5. 前記回転量計測手段は、前記従動ローラの回転軸に設けられるエンコーダが前記従動ローラの回転に応じて出力するパルス信号を計測し、
    前記シート長算出手段は、前記回転量計測手段に計測される前記パルス信号の数に基づいて前記シートの搬送方向の長さを算出し、
    前記補正手段は、前記回転量計測手段に計測される前記エンコーダから出力されるパルス信号の数が一定数に達するまでに要する時間の経時変化に基づいて、前記シート長算出手段の算出結果を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート長計測装置。
  6. 前記シート端部検知手段は、
    前記駆動ローラ及び前記従動ローラの前記搬送経路の下流側で、前記シートの先端部通過を検知する先端検知手段と、
    前記駆動ローラ及び前記従動ローラの前記搬送経路の上流側で、前記シートの後端部通過を検知する後端検知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のシート長計測装置。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載のシート長計測装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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