JP4881691B2 - キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口部を覆うキャップ、特に、容器に充填された内容物を注出する開口を形成するための環状の脆弱部が設けられ、該脆弱部を引裂くことで前記開口を開封することができるキャップに関する。
従来、内容物を80℃乃至90℃程度の高温で高温(熱間)充填した容器の口部にキャップを装着(打栓)し、その後、水をかけてシャワー冷却するキャップ付き容器に使用されるキャップとしては、例えば、容器に充填された内容物を注出する開口を形成するための脆弱部が設けられ、該脆弱部は、前記開口を開封する開始側と開封を終了する終了側とを有する環状に構成されて前記開口を形成すると共に、開始側に、開始側と終了側とを結ぶ径方向外方へ突出する凸部が設けられ、該凸部の開封終端側には、上方へ向けて肉盛状に突出するリブが設けられ、前記凸部によって形成される開封開始領域には、開封を行う際に把持する開封部材が設けられてなるものが公知である(下記特許文献1参照)。
このようなキャップは、開封部材を把持して開封の終了側へ引張ると、開封部材が設けられている開封開始領域を形成する凸部に引張力が作用して、該凸部がその開封始端側から開封終端側へ向けて引裂かれて開封が開始する。ここで、凸部の開封終端側にはリブが設けられているので、脆弱部の引裂きはその途中で阻止され、開封を一旦停止することができる。よって、高温充填後の冷却により減圧状態となっているキャップ付き容器内に開封開始領域のみの開口から勢いよく外気が流入しても、内容物が前記開口から外部へ飛散するのを抑制することができる。
特開平11−227816号公報
しかしながら、上記従来のキャップにあっては、開封が一旦停止した後にこれを再開するには、リブを破断しなければならない。ここで、リブは、脆弱部の引裂きを阻止して開封を一旦停止すべく、肉盛状に突出して形成されているので、リブを破断して開封を再開するには多大な破断力(開封部材を引張る力)が必要であり、開封を再開するのは煩雑なものであった。また、リブを破断する際の衝撃によって内容物が開口から飛散してしまう虞もあった。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、開封開始領域のみが開口した時点で開封を確実に一旦停止して開封時の容器内部の内容物の外部への飛散を抑制することができ、しかも、大きな引張力を要さずに容易に開封を再開することができるキャップを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、容器の口部を覆い、容器に充填された内容物を注出する開口を形成するための脆弱部が設けられてなり、該脆弱部は、前記開口を開封する開始側と開封を終了する終了側とを有する環状に構成されて前記開口を形成すると共に、開始側と終了側とを結ぶ径方向外方へ突出する凸部を開始側に有し、該凸部によって形成される開封開始領域には、その表面に開封を行う際に把持する開封部材が設けられてなるキャップにおいて、前記脆弱部には、前記凸部の開封が終了する開封終端側に連続して、前記径方向に直交する径方向に沿って外方へ形成される一対の平坦部が設けられ、該平坦部の肉厚は、前記脆弱部の他の部分の肉厚よりも薄くなっていることを特徴とする。
該構成のキャップにあっては、キャップを開封して開口を形成すべく開封部材を把持して開封の終了側へ引張ると、開封部材が設けられている開封開始領域を形成する凸部に引張力が作用して、該凸部がその開封始端側から開封終端側へ向けて引裂かれて開封が開始する。尚、開封に際しては、脆弱部は開封の開始側から終了側にかけて順に引裂かれていくが、この時の脆弱部の各部位での引裂きが開始する側を開封始端側といい、引裂きが終了する側を開封終端側という。更に、平坦部の肉厚は、脆弱部の他の部分の肉厚よりも薄くなっているから、開封を再開する際に、平坦部をより一層容易に引裂くことができる。
ここで、開封を開始する際、即ち、最初に凸部を引裂く際には、比較的大きな引裂き力(引張力)が必要であるので、その力によって凸部は勢いよく(瞬時に)引裂かれることとなる。そして、その勢いのまま、凸部の開封終端側に連続する平坦部に前記引張力が作用するが、平坦部の形成方向は、開封の開始側と終端側とを結ぶ径方向(開封方向に沿う径方向)に直交する径方向外方、即ち、引張力が加えられる方向に直交する方向であるので、凸部を勢いよく引裂いた引張力は分散される。そうすると、平坦部は引裂かれないので、凸部と平坦部との境界付近で脆弱部の引裂きが一旦停止する結果、開口となる全体領域のうち開封開始領域のみが開口した状態で開封は一旦停止する。
そして、開封を再開すべく再び開封部材を引張ると、平坦部に引張力が作用する。ここで、平坦部は脆弱部の一部分であるので、大きな引張力を加えなくても平坦部を引裂くことができる。
特に、前記脆弱部は、環状全周に亘って連続する薄肉溝部であることが好ましく、開封に際し、薄肉溝部に沿って安定してスムーズに引裂くことができる。
また、前記凸部は、その開封の開始側で接近し終了側で離間するよう傾斜する一対の第1傾斜部を備えてなることが好ましく、開封開始時に凸部の開封始端側に引張力が集中して、凸部の引裂きが容易になる。
更に、前記凸部と前記平坦部とは、開封の終了側に湾曲した曲線状の連結部を介して連続していることが好ましく、凸部から平坦部への引裂き方向の転換が徐々になされるので、開封を再開する際の平坦部の引裂きが一層容易になる。
また更に、前記脆弱部は、前記平坦部の開封終端側に連続して、開封の開始側で接近し終了側で離間するよう傾斜する一対の第2傾斜部を備えることが好ましく、開封を再開した後に、安定した引裂きを確保しつつ開口面積を大きくすることができる。
更に、前記脆弱部は、前記第2傾斜部の開封終端側に連続して、開封の開始側と終了側とを結ぶ径方向に直交する径方向の外方へ向けて湾曲する一対の湾曲部を備えることが好ましく、安定した引裂きを確保しつつ引裂き方向を容易に転換することができる。
また更に、前記脆弱部は、前記湾曲部の開封終端側に連続して、開封の開始側で離間し終了側で接近するように傾斜する一対の第3傾斜部を備えることが好ましく、第3傾斜部の開封終端側に引張力を集中させることができるので、開封終了時の容器内部の内容物の飛散を効果的に抑制することができる。
また更に、前記一対の平坦部の間に、開始側と終了側とを結ぶ径方向に直交する径方向に沿う弱化部が設けられていることが好ましく、より確実に開封開始領域のみが開口した状態で開封を一旦停止することができる。
このように、本発明にかかるキャップにあっては、凸部の開封終端側に連続して、開封の開始側と終了側とを結ぶ径方向に直交する径方向に沿って外方へ形成される一対の平坦部が脆弱部に設けられているので、キャップの開口を開封するに際して、凸部と平坦部との境界付近で脆弱部の引裂きを一旦停止することができ、その後、大きな引張力を加えなくても平坦部を引裂くことができる。従って、開封開始領域のみが開口した時点で開封を確実に一旦停止して開封時の容器内部の内容物の外部への飛散を抑制することができ、しかも、容易に開封を再開することができるという効果を奏する。
以下、本発明に係るキャップの一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1に、本実施形態におけるキャップとしてのヒンジキャップ1が示されている。該ヒンジキャップ1は、容器(図示しない)の口部に装着されるキャップ本体2と、該キャップ本体2にヒンジ3を介して連設される上蓋4とを備える。このヒンジキャップ1は、図1に示す上蓋4を開いた状態において、キャップ本体2の中心点と上蓋4の中心点とを通る基準中心線C1に対してその全体が左右対称に構成されている。尚、キャップ本体2と上蓋4とは、それぞれの後方側にてヒンジ連結されている。また、ヒンジ連結されている場合に限られず、例えば、上蓋4をキャップ本体2に螺合する態様のキャップであってもよい。
そして、上蓋4は、キャップ本体2の中心点と上蓋4の中心点との中点を通り基準中心線C1に直角な方向(左右方向)に沿う回動中心線C2を回動の中心として、キャップ本体2に対して蓋をする閉じ位置とキャップ本体2に対して蓋を開く開き位置とを回動可能に構成されている。即ち、上蓋4は、閉じ位置ではキャップ本体2に上方から気密状態で係合し、開き位置ではキャップ本体2と基準中心線C1の方向(前後方向)に並ぶように、前記回動中心線C2を中心に上方へ回動自在となっている。従って、上蓋4は、閉じ位置ではキャップ本体2を覆うようにキャップ本体2の上方に位置し、開き位置では閉じ位置での姿勢に対し上下逆向きとなってキャップ本体2の側方に位置する。
キャップ本体2は、図1及び図2に示すように、有底筒状であって容器の口部に内嵌される注出部5と、円筒状であって容器の口部に外嵌され、注出部5が内側になるように注出部5に連設される連設部62を備える外壁部6とを備える。
注出部5は、筒状の周壁部51と該周壁部51の下端側開口を閉塞する底壁部52とを備える。周壁部51は、その軸線が上下方向である円筒状であり、その上端部のうち前方約半分には外方へ延設された鍔部511が形成されている。また、周壁部51の下端部には、外方へ向けて膨出した周壁膨出部512が全周に亘って形成されており、注出部5を容器の口部に内嵌した状態において、周壁膨出部512が容器に圧接状態で係合するようになっている。
底壁部52は、その中心側(内周側)に略水平に配置される底水平部521と、該底水平部521の周縁全周に亘って外方へ向けて斜め上方へ延設される底傾斜部522とを備える皿状である。底壁部52は、前記底傾斜部522の周縁部が周壁部51の下端部に一体的に連続して周壁部51の下端部を閉塞している。尚、底壁部52の厚みは、例えば1mmである。
底壁部52には、図3に示すように、その裏面側(下面側)に脆弱部としての薄肉溝部7が設けられている。この薄肉溝部7は、容器に充填された内容物を注出するための開口を形成ように環状に構成され、この開口を開封する開始側7Aと開封を終了する終了側7Bとを具備する。即ち、薄肉溝部7で囲まれる領域を開始側7A(キャップ本体2の後方側)から終了側7B(キャップ本体2の前方側)へ向けて(矢印7ABの方向に)捲り上げるように切除することによって、内容物を注出するための開口が底壁部52に形成されるのである。尚、薄肉溝部7は、開始側7Aと終了側7Bとを結ぶ径(前記基準中心線C1)を対称の軸(以下、対称軸線7Cという)として線対称な環状となっている。
薄肉溝部7は、底水平部521を囲むように底傾斜部522に形成されている。具体的には、薄肉溝部7は、底壁部52を裏面側から切り欠いて、その底部が薄肉となった溝を、無端状に連続させて環状となっており、この溝が底傾斜部522に形成されている。
薄肉溝部7は、開始側7Aから終了側7Bへ向けて順に、開始側7Aと終了側7Bとを結ぶ径(薄肉溝部7の対称軸線7C)方向外方へ突出する凸部71と、該凸部71の開封終端側71bに連続すると共に前記径方向に直交する径方向に沿って外方へ形成される一対の平坦部72と、該平坦部72の開封終端側72bに連続すると共に開封の開始側7Aで接近し終了側7Bで離間するよう傾斜する一対の第2傾斜部73と、該第2傾斜部73の開封終端側73bに連続すると共に開封の開始側7Aと終了側7Bとを結ぶ径方向に直交する径方向の外方へ向けて湾曲する一対の湾曲部74と、該湾曲部74の開封終端側74bに連続すると共に開封の開始側7Aで離間し終了側7Bで接近するように傾斜する一対の第3傾斜部75とを備える。尚、各部位の開封始端側とは、薄肉溝部7で囲まれる領域を開始側7Aから終了側7Bへ向けて捲り上げるようにして底壁部52を薄肉溝部7に沿って引裂いて切除する際の、各部位での引裂きが開始する側を意味し、各部位の開封終端側とは前記引裂きが終了する側を意味する。
凸部71は、その開封始端側71aで接近し開封終端側71bで離間するよう傾斜する一対の第1傾斜部711を備えてなり、該第1傾斜部711の開封始端部71a,71a同士が第1連結部76にて連結されている。この第1傾斜部711は、前記薄肉溝部7の対称軸線7Cに対して開封終端側71aほど対称軸線7Cから離間するように、例えば35°に傾斜する直線状に形成されている。凸部71は、薄肉溝部7の開封の開始側7Aに位置しており、従って、薄肉溝部7の開封の開始側7Aは、その対称軸線7C方向に沿って外方へ突出する形状となっている。また、凸部71によって囲まれる領域、即ち、第1傾斜部711によって囲まれる略三角形状の領域は、開封開始領域7Dとして形成されている。尚、第1傾斜部711の肉厚は、例えば0.2mmであり、従って、第1傾斜部711の溝深さは0.8mmである。
平坦部72は、前記対称軸線7Cに直交する方向に直線状に伸びるように形成されており、第1傾斜部711の長さより短く(例えば、第1傾斜部711の長さの3分の1程度の長さ)、前記対称軸線7Cと第1傾斜部711の開封終端側71bとの離間距離よりも短くなる(例えば、約半分の長さ)ように形成されている。平坦部72は、その開封始端側72aが開封終端側72bよりも前記対称軸線7Cに近くなるように形成されており、開封の終了側7Bに湾曲した曲線状の連結部としての第2連結部77を介して、第1傾斜部711の開封終端側71bに連続している。具体的には、第2連結部77は、薄肉溝部7にて囲まれる領域の内方に凸となるように湾曲している。尚、平坦部72は前記対称軸線7Cを介して左右に一対設けられている。また、平坦部72の肉厚は、図4に示すように、薄肉溝部7の他の部分の肉厚よりも薄くなっており、例えば0.15mmである。従って、平坦部72の溝深さは、薄肉溝部7の他の部分の溝深さよりも深く、例えば0.85mmである。また、第2連結部77を設けず第1傾斜部711と平坦部72とが直接連続するように構成することもできる。
第2傾斜部73は、前記対称軸線7Cに対して開封終端側73bほど対称軸線7Cから離間するように、例えば第1傾斜部711の傾斜角度よりも大きい傾斜角度(例えば45°)で直線状に形成されている。第2傾斜部73は、平坦部72の長さよりも長く、第1傾斜部711の長さよりも若干短くなるように形成されている。尚、第2傾斜部73は、前記対称軸線7Cを介して左右に一対設けられている。また、第2傾斜部73の肉厚は、平坦部72の肉厚よりも厚く、例えば0.2mmである。従って、第2傾斜部73の溝深さは、平坦部72の溝深さよりも浅く、例えば0.8mmである。第2傾斜部73は、開封の開始側7Aに湾曲した曲線状の第3連結部78を介して、平坦部72の開封終端側72bに連続している。具体的には、第3連結部78は、薄肉溝部7にて囲まれる領域の外方に凸となるように湾曲している。尚、第3連結部78を設けず平坦部72と第2傾斜部73とが直接連続するように構成することもできる。また、第2傾斜部73は直線状に限られず、例えば、薄肉溝部7にて囲まれる領域の外方へ膨らむ曲線状であってもよい。
湾曲部74は、前記対称軸線7Cに直交する方向で且つ薄肉溝部7にて囲まれる領域の外方へ向けて膨らむように湾曲した形状となっている。具体的には、湾曲部74は、その開封始端側74aが大きい曲率で、開封終端側74bが小さい曲率となる、換言すると、その開封始端側74aが径の小さい円弧状であり、開封終端側74bが前記円弧の径よりも大きい径の円弧状となるように曲線状に形成されている。湾曲部74は、開封の開始側7Aに湾曲した曲線状の第4連結部79を介して、第2傾斜部73の開封終端側73bに連続している。具体的には、第4連結部79は、薄肉溝部7にて囲まれる領域の外方に膨らむように湾曲している。湾曲部74は、前記対称軸線7Cを介して左右に一対設けられており、従って、両湾曲部74同士は、その開封始端側74a,74aにて互いに接近し、中途部分へかけて互いに離間していき、その後開封終端側74b,74bにかけて再度互いに接近している。尚、湾曲部74の肉厚は、平坦部72の肉厚よりも厚く、例えば0.2mmである。従って、湾曲部74の溝深さは、平坦部72の溝深さよりも浅く、例えば0.8mmである。尚、第4連結部79を設けず第2傾斜部73と湾曲部74とが直接連続するように構成することもできる。
第3傾斜部75は、前記対称軸線7Cに対して開封終端側75bほど対称軸線7Cに近くなる、即ち、第2傾斜部73の傾斜とは反対の傾斜となるように、例えば第2傾斜部73の傾斜角度よりも大きい傾斜角度(例えば55°)で直線状に形成されている。第3傾斜部75は、平坦部72の長さよりも長く、第1傾斜部711の長さよりも長くなるように形成されている。尚、第3傾斜部75は前記対称軸線7Cを介して左右に一対設けられている。また、第3傾斜部75の肉厚は、平坦部72の肉厚よりも厚く、例えば0.2mmである。従って、湾曲部74の溝深さは、平坦部72の溝深さよりも浅い。第3傾斜部75は、湾曲部74の開封終端側74bに湾曲部74に対し接線状に連続している。また、両第3傾斜部75は、その開封終端同士75b,75bが開封の終了側7Bに湾曲する、即ち、薄肉溝部7にて囲まれる領域の外方へ向けて膨らむ曲線状の第5連結部80にて連結されている。尚、第3傾斜部75は、直線状に限られず、例えば、薄肉溝部7にて囲まれる領域の外方へ膨らむ曲線状であってもよい。
このような薄肉溝部7は、開始側7Aと終了側7Bとを結ぶ径方向(対称軸線7C方向)が基準中心線C1方向と一致し、開始側7Aがヒンジ3に近く、終了側7Bがヒンジ3から遠くなるように底壁部52に設けられている。具体的には、薄肉溝部7は、凸部71がキャップ本体2の後方側に第3傾斜部75(第5連結部80)がキャップ本体2の前方側になるように、その対称軸線7Cがキャップ本体2の前後方向に沿うように設けられている。換言すると、薄肉溝部7は、その対称軸線7Cが基準中心線C1に一致し、且つ、凸部71がヒンジ3に近く第3傾斜部75(或いは第5連結部80)がヒンジ3から遠くなるように底壁部52の裏面側に形成されている。尚、底水平部521は、薄肉溝部7にて囲まれる領域内に位置しており、特に、開封開始領域7Dよりも開封の終了側7Bに位置している。
両平坦部72の間には、前記対称軸線7Cに直交する方向(キャップ本体2の左右方向)に沿う弱化部8が設けられている。該弱化部8は、一方の平坦部72の開封始端側72a付近から他方の平坦部72の開封始端側72a付近にまで直線状に形成されており、その肉厚は、第1傾斜部711の肉厚よりも厚くなっている。尚、弱化部8は、必要に応じて適宜設けることができるものであり、場合によっては設けなくてもよい。
前記凸部71にて形成される開封開始領域7Dには、その上面(表面)に開封部材9が設けられている。この開封部材9は、図2に示すように、開封開始領域7Dの上面に上方へ向けて立設される支柱部91と、該支柱部91の上端部から前方へ向けて形成される環状のリング部92とを備えてなり、リング部92が注出部5の内部にほぼ収まるように構成されている。
外壁部6は、図1及び図2に示すように、容器口部に外嵌することができるように構成されており、その軸線が上下方向に沿う円筒状である。具体的には、外壁部6は、その下端部に容器の口部と気密状態で係合する外壁膨出部611が形成された外壁主部61と、該外壁主部61の上端部に設けられ注出部5に連設する連設部62とを備える。
外壁主部61は、その軸線が上下に伸びると共に内径の中心が外径の中心に対して基準中心線C1に沿って位置ずれした略円筒形状である。即ち、外壁主部61は、その一方側(キャップ本体2の前方側)から他方側(キャップ本体2の後方側)にかけて徐々に厚肉となっている。尚、外壁主部61は、一定の肉厚であってもよい。
また、外壁主部61の一方側には、その上端部に外壁切欠き部612が設けられている。具体的には、外壁切欠き部612は、外壁主部61の上面613から外方へ向けて斜め下方に外壁主部61の上端部を切欠いて形成されており、基準中心線C1を中心に(キャップ本体2の前後方向に対し)左右に所定範囲に亘って形成されている。本実施形態では、外壁切欠き部612は、基準中心線C1に対し、左右に各々約30°の範囲で形成されている。一方、他方側には、外壁主部61の上面613から下方へ向けて破断溝12が形成されており、該破断溝12によって、外壁主部61を上下方向に容易に破断することができるようになっている。よって、外壁切欠き部612と破断溝12とは、基準中心線C1の方向(キャップ本体2の前後方向)に対向するように外壁切欠き部612が前方側に破断溝12が後方側に配置されている。
外壁主部61の下端部の内面側には、内方へ膨出する外壁膨出部611が全周に亘って形成されている。尚、外壁膨出部611は、外壁部6を容器口部に外嵌した際に、容器に圧接状態で係合するよう構成されている。
また、外壁主部61の上端部には内方に延設された連設部62が全周に亘って形成されており、連設部62の上面621が外壁主部61の上面613と面一となって受面10を構成している。即ち、受面10は、外壁部6の上面であり、上下方向に対して直交する平面、即ち、水平面であり、周壁部51を取り囲むように周壁部51の周囲全周に亘って形成されている。尚、受面10は、前記外壁切欠き部612によってその一部が切除されている。
連設部62は注出部5の周壁部51に連設されており、これよって注出部5が内側に外壁部6が外側に配置されて注出部5と外壁部6とが一体となっている。具体的には、連設部62は、周壁部51の上下方向の中途部分にて周壁部51に一体となるように接続されており、従って、周壁部51と外壁主部61との間には隙間が形成されており、この隙間に容器口部を挿入してキャップ本体2を容器口部に装着する。この際、外壁膨出部611が容器口部に外側から圧接状態で係合し、周壁膨出部512が容器口部に内側から圧接状態で係合するので、キャップ本体2は、容器内部が気密状態となるように容器口部に装着される。尚、外壁部6の下端面は底壁部52よりも下側に位置しており、外壁膨出部611は周壁膨出部512よりも下側に位置している。
また、連設部62には、その上面621から上方へ突出する係合突出部622が設けられている。具体的には、係合突出部622は、その先端部に外方へ向けて突出する係合小突起部623を具備し、外壁主部61との境界付近に全周に亘って形成されている。従って、係合突出部622は、周壁部51から外方へ離間した位置にて環状に形成されており、係合突出部622と周壁部51との間には全周に亘って隙間が形成されている。尚、外壁部6に設けられている外壁切欠き部612は、係合突出部622よりも外方に形成されており、従って、係合突出部622は、外壁切欠き部612によって切り欠かれることなく、全周に亘って連続している。前記受面10と前記係合突出部622とで、キャップ本体2側の係合部を構成している。また、係合突出部622の上面6221は、水平に形成されている。
上蓋4は、天板部41と、該天板部41の周縁部から天板部41の裏面側へ延設されるスカート部42と、該スカート部42から内側へ離間して天板部41の裏面に突設される内嵌部43とを備える。天板部41は、外壁部6の外径とほぼ同じ径である円盤状である。スカート部42は、天板部41の外周縁部から全周に亘って天板部41の裏面方向に延設して形成されており、その先端部には上蓋4側の係合部が全周に亘って設けられている。
具体的には、上蓋4側の係合部は、スカート部42の先端部内面側に設けられる気密係合部421とスカート部42の先端面である当接面422とを具備してなる。気密係合部421は、前記当接面422からスカート部42の基端部側に離間して内方へ向けて突起した気密突起部423と、該気密突起部423に連続して形成され内方へ向けて開口した係合溝424とを具備し、それらが全周に亘って形成されてなる。また、当接面422は、天板部41の面方向と平行な方向の平面となっており、従って、スカート部42の先端部は面一に形成されている。尚、気密係合部421の上面、即ち、係合溝424の上面4241は天板部41の面方向と平行な方向の面となっている。
また、上蓋4は、その一方側(前方側)に摘み部44を備える。具体的には、摘み部44は、スカート部42の先端部に、基準中心線C1を中心にして左右に所定範囲に亘って、外方へ向けて舌片状に形成されている。尚、摘み部44の所定範囲は、キャップ本体2の外壁切欠き部612の所定範囲よりも若干大きい。
また、上蓋4は、その他方側に蓋切欠き部425を備える。具体的には、蓋切欠き部425は、スカート部42の先端部の一部を当接面422と平行な方向に切欠いて形成されており、従って、当接面422は、蓋切欠き部425によってその一部が切除されて途切れている。蓋切欠き部425は、上蓋4の後方側、具体的には摘み部44に対向する位置に設けられており、本実施形態では、基準中心線C1を介して左右に所定範囲内(例えば、外壁切欠き部612の所定範囲に略等しい範囲内)一対設けられている。尚、蓋切欠き部425の周方向の長さは、外壁切欠き部612の周方向の長さよりも短い。
内嵌部43は、略円筒状の形状であり、その軸線方向が天板部41の面方向に直交する方向に沿うように、スカート部42よりも内側にスカート部42から離間して天板部41の裏面に突設されている。従って、スカート部42と内嵌部43との間には隙間が形成されている。また、内嵌部43の先端部には、外方へ突出した内嵌突起部431が全周に亘って形成されており、内嵌突起部431よりも先端側は先細になっている。尚、内嵌部43の先端面は、スカート部42の先端面(当接面422)と面一になっている。
以上のような構成のキャップ本体2と上蓋4とは、ヒンジ3を介して連結されている。具体的には、ヒンジ3は、その前後方向の一端側がキャップ本体2の後方側に連設され、他端側が上蓋4の後方側に連設されている。より詳細には、ヒンジ3は、その前後方向の一端側が外壁主部61の外周面上端部であって破断溝12に対応する位置に連設されており、他端側がスカート部42の外周面先端部であって蓋切欠き部425に対応する位置に連設されている。尚、蓋切欠き部425は、その周方向端部がヒンジ3の左右方向両端部よりも外側になっており、本実施形態では、蓋切欠き部425は、ヒンジ3の左右方向両端部よりも各蓋切欠き部425の基準中心線C1から遠い側がヒンジ3の左右方向両端部よりそれぞれ外側になっている。
続いて、上蓋4によってキャップ本体2に上方から蓋をした閉じ状態について説明する。
図5(A)に示すように、図1に示す開き状態から回動中心線C2を回動の中心にして上蓋4を回動させると、キャップ本体2側の係合部と上蓋4側の係合部とが気密状態で係合する。尚、キャップ本体2側の係合部と上蓋4側の係合部とで、ヒンジキャップ1の係合部が構成されている。具体的には、キャップ本体2の外壁部6の上面(受面10)に立設されている係合突出部622がスカート部42の先端部に内嵌し、係合突出部622と上蓋4のスカート部42の先端部内面側に設けられている気密係合部421とが係合する。より詳細には、図5(B)及び(C)に示すように、係合突出部622の係合小突起部623と気密係合部421の係合溝424とが係合し、係合小突起部623の下方側にて気密突起部423が係合突出部622に圧接状態で係合する。
このように、気密突起部423が係合突出部622に圧接状態で係合するので、キャップ内部空間11は気密状態となる。尚、かかる係合状態で、外壁部6の上面(受面10)とスカート部42の先端面(当接面422)とは当接すると共に、係合突出部622の上面6221と係合溝424の上面4241とは当接する。また、気密係合部421は当接面422からスカート部42の基端部側に離間して形成されており、受面10と当接面422とは当接しており、更に気密突起部423が係合突出部622に圧接状態で係合しているので、それらによって囲まれる領域に係合空間Xが全周に亘って形成される。
また、注出部5の上端部に内嵌部43が気密状態にて内嵌する。具体的には、注出部5の周壁部51の内側に内嵌部43が嵌り、内嵌部43の内嵌突起部431が周壁部51に圧接状態で係合する。このように、内嵌突起部431が周壁部51に圧接状態で係合するので、キャップ内部空間11は内側空間111と外側空間112とに二分割される。
また、外壁切欠き部612は、閉じ状態で上蓋4の摘み部44に対応する領域に形成されている、具体的には、外壁切欠き部612は、破断溝12に対向して、即ち、外壁部6の前方側に設けられ、摘み部44はスカート部42の前方側に設けられているので、閉じ状態では、摘み部44の下側に外壁切欠き部612が位置する。よって、外壁切欠き部612に埃等が蓄積し難く、しかも外部から外壁切欠き部612が見え難くなるので外観がよくなり商品価値を向上させることができる。
また、蓋切欠き部425は、上蓋4とヒンジ3とが連結する領域に対応する領域に形成されている、具体的には、蓋切欠き部425は上蓋4の後方側に設けられており、この上蓋4の後方側にヒンジ3が連設されているので、閉じ状態では、蓋切欠き部425はヒンジ3によって覆われる、即ち、蓋切欠き部425はヒンジ3よりも内側に配置された状態となる。よって、蓋切欠き部425に埃等が蓄積し難く、しかも外部から蓋切欠き部425が見え難くなって外観がよくなり商品価値を向上させることができる。尚、本実施形態では、蓋切欠き部425は、図6(A)及び(B)に示すように、その周方向端部がヒンジ3の左右方向両端部よりも外側になっている。つまり、閉じ状態において、蓋切欠き部425の周方向端部は、ヒンジ3によって覆われていない。従って、埃等の蓄積防止や美観向上を得つつ後述の係合空間Xの通気性を向上させることができる。
以上のように、閉じ状態では、係合突出部622と気密係合部421とがキャップの外周略全域に亘って形成されているので、閉じ状態においてキャップ本体2と上蓋4とが外周略全域に亘って係合し、閉じ状態での係合力が強くなる。従って、例えば、高温(熱間)充填後のシャワー冷却中に不用意にキャップ本体2と上蓋4との係合が解除して上蓋4部が開いてしまうことなく、確実にキャップ本体2と上蓋4とを係合させてキャップを閉じ状態としておくことができる。
また、外壁部6には外壁切欠き部612が、スカート部42には蓋切欠き部425が各々設けられて係合空間Xが外部と連通するので、高温充填後にシャワー冷却して高温から低温へ温度変化しても、係合空間Xが減圧状態となるのを抑制することができる。よって、係合空間Xの減圧作用による外部からの水の吸引を抑制することができる。また、外壁切欠き部612と蓋切欠き部425とを設けることによって、一方の切欠き部から他方の切欠き部へ係合空間X内部を空気が流通し易くなっている。従って、例えば閉じ状態で気密状態となっている外側空間112のシャワー冷却による減圧作用によって、水が係合空間Xに吸引されて浸入した場合や、受面10と当接面422との間の毛管現象により係合空間Xに水が浸入した場合などのように、誤って水が浸入した場合においても、これを蒸発させてキャップを速やかに乾燥状態とすることができる。従って、受面10と当接面422との間の微小な隙間や係合空間X内に水が浸入して、カビが発生するのを抑制して良好な衛生状態を維持することができる。
次に、容器に充填された内容物を注出する開口を形成するための底壁部52の開封動作について説明する。
まず、閉じ状態のキャップの摘み部44に手指を引掛けて、上蓋4とキャップ本体2との係合を解除して上蓋4を回動させ、上蓋4を開いた状態(図1に示す状態)とした後、開封部材9のリング部92を把持して開封の終了側7B(キャップ本体2の前方側)へ引張ると、支柱部91を介して開封開始領域7Dを形成する第1傾斜部711と第1連結部76とに引張力が作用する。そうすると、第1連結部76が引裂かれた後に第1傾斜部711がその開封始端側71aから開封終端側71bへ向けて引裂かれて開封が開始する。ここで、開封を開始する際、即ち、最初に底壁部52を薄肉溝部7に沿って引裂く際には、比較的大きな引裂き力(引張力)が必要であるが、第1傾斜部711は、その開封始端側71aで接近し開封終端側71bで離間するよう傾斜して構成されているので、開封開始時に第1連結部76及び第1傾斜部711の開封始端側71aに引張力が集中して引裂きが容易になる。そして、第1連結部76及び第1傾斜部711は勢いよく(瞬時に)引裂かれて、その勢いのまま、第1傾斜部711の開封終端側71bに第2連結部77を介して連続する平坦部72に前記引張力が作用する。ここで、平坦部72の形成方向は、開封の開始側7Aと終端側7Bとを結ぶ径方向(薄肉溝部7の対称軸線7C方向)に直交する径方向外方、即ち、引張力が加えられる方向に直交する方向であるので、第1傾斜部711を勢いよく引裂いた引張力は分散される。そうすると、平坦部72は引裂かれないので、薄肉溝部7の引裂きは一旦停止する。その結果、薄肉溝部7にて囲まれる開口となる領域全体のうち開封開始領域7Dのみが開口した状態で開封は一旦停止する。従って、開封開始領域7Dのみが開口した時点で開封を確実に一旦停止して開封時の容器内部の内容物の外部への飛散を抑制することができる。
そして、開封を再開すべく再び開封部材9を引張ると、平坦部72に引張力が作用する。ここで、平坦部72は薄肉の溝形状であり、特に、平坦部72の肉厚は薄肉溝部7の他の部分の肉厚よりも薄くなっているので、大きな引張力を加えなくても平坦部72を容易に引裂いて開封を再開することができる。
また、第1傾斜部711と平坦部72とは、第2連結部77を介して連続してので、引裂き方向の転換が徐々になされて、開封を再開する際の平坦部72の引裂きは一層容易になっている。
そして、平坦部72の開封終端部72bまで引裂くと、第3連結部78を介して第2傾斜部73に引張力が作用する。ここで、第2傾斜部73は、その開封始端側73aで接近し開封終端側73bで離間するよう傾斜して構成されているので、安定した引裂きを確保しつつ開口面積を大きくすることができる。
更に、第2傾斜部73の開封終端側73bまで引裂くと、第4連結部79を介して湾曲部74に引張力が作用する。ここで、湾曲部74は、対称軸線7Cに直交する方向で外方へ向けて湾曲する形状であるので、安定した引裂きを確保しつつ引裂き方向を対称軸線7Cから離間していく方向から接近していく方向へと容易に転換することができる。
また更に、湾曲部74の開封終端側74bまで引裂くと、湾曲部74の開封終端側74bに連続する第3傾斜部75に引張力が作用する。ここで、第3傾斜部75は、その開封始端側75aで離間し開封終端側75bで接近するように傾斜ように構成されているので、第3傾斜部75の開封終端側75bに引張力を集中させることができるので、開封終了時の容器内部の内容物の飛散を効果的に抑制することができる。
また、薄肉溝部7は、全周に亘って連続する溝状であることが好ましく、開封に際し安定してスムーズに引裂くことができる。
また更に、弱化部8が設けられているので、より確実に開封開始領域7Dのみが開口した状態で開封を一旦停止することができる。
尚、本実施形態では、薄肉溝部7がその対称軸線7Cが基準中心線C1と一致するように形成される場合について説明したが、これに限られず、例えば、薄肉溝部7はその対称軸線7Cが基準中心線C1に直交するように設けてもよい。また、薄肉溝部7は底壁部52の上面側に設けてもよい。
また、本実施形態では、薄肉溝部7が基準中心線C1を対称の軸として線対称な環状に構成されている場合について説明したが、これに限られず、非対称であってもよい。
更に、本実施形態では、薄肉溝部7がその底部が薄肉の溝を無端状に連続させた環状に形成されている場合について説明したが、これに限られず、溝を破断線状の環状に構成して薄肉溝部7を形成してもよい。
また更に、本実施形態では、凸部71が、その開封の開始側7Aで接近し開封の終了側7Bで離間するよう傾斜する一対の第1傾斜部711と、両第1傾斜部711の開封始端71a間に亘る第1連結部76とを備える場合について説明したが、これに限られず、例えば、凸部71は、その開封始端側から開封終端側まで基準中心線C1に平行な方向に沿って直線状に形成される一対の対峙部と、両対峙部の開封始端側に亘る直線状或いは曲線状の対峙連結部とを備える場合であってもよい。また、凸部71は、開封の開始側7Aに膨らむ円弧状に形成してもよい。
また、本実施形態では、薄肉溝部7の肉厚のうち平坦部72の肉厚が他の部分よりも薄い場合について説明したが、これに限られず、薄肉溝部7全体で均一な肉厚とすることもできる。
更に、本実施形態では、外壁切欠き部612が外壁部6の前方側に設けられる場合について説明したが、これに限られず、例えば、外壁部6の左右側に設ける場合であってもよい。また、1箇所設ける場合に限られず、複数箇所設けてもよい。
また更に、本実施形態では、蓋切欠き部425が上蓋4の後方側に設けられる場合について説明したが、これに限られず、例えば、上蓋4の左右側に設ける場合であってもよい。また、複数箇所設ける場合に限られず、1箇所だけ設けてもよい。
また、外壁切欠き部612及び蓋切欠き部425の切欠き形状は、係合空間Xを外部と連通するものであれば適宜設計変更可能である。
本発明の一実施形態に係るキャップの上蓋が開いた状態を示す平面図。 図1のA−A線断面図。 キャップ本体の底面図。 図3のB−B線断面図。 (A)上蓋が閉じた状態を示す断面図、(B)は(A)のP部拡大図、(C)は(A)のQ部拡大図。 (A)上蓋が閉じた状態を示す背面図、(B)は(A)のR部拡大図。
符号の説明
1…ヒンジキャップ、2…キャップ本体、3…ヒンジ、4…上蓋、5…注出部、6…外壁部、7…薄肉溝部、7A…開封の開始側、7B…開封の終了側、7C…対称軸線、7D…開封開始領域、8…弱化部、9…開封部材、10…受面、11…キャップ内部空間、12…破断溝、41…天板部、42…スカート部、43…内嵌部、44…摘み部、51…周壁部、52…底壁部、61…外壁主部、62…連設部、71…凸部、72…平坦部、73…第2傾斜部、74…湾曲部、75…第3傾斜部、76…第1連結部、77…第2連結部、78…第3連結部、79…第4連結部、80…第5連結部、91…支柱部、92…リング部、111…内側空間、112…外側空間、421…気密係合部、422…当接面、423…気密突起部、424…係合溝、425…蓋切欠き部、431…内嵌突起部、511…鍔部、512…周壁膨出部、521…底水平部、522…底傾斜部、611…外壁膨出部、612…外壁切欠き部、622…係合突出部、623…係合小突起部、711…第1傾斜部、C1…基準中心線、C2…回動中心線、X…係合空間

Claims (8)

  1. 容器の口部を覆い、容器に充填された内容物を注出する開口を形成するための脆弱部が設けられてなり、該脆弱部は、前記開口を開封する開始側と開封を終了する終了側とを有する環状に構成されて前記開口を形成すると共に、開始側と終了側とを結ぶ径方向外方へ突出する凸部を開始側に有し、該凸部によって形成される開封開始領域には、その表面に開封を行う際に把持する開封部材が設けられてなるキャップにおいて、
    前記脆弱部には、前記凸部の開封が終了する開封終端側に連続して、前記径方向に直交する径方向に沿って外方へ形成される一対の平坦部が設けられ
    該平坦部の肉厚は、前記脆弱部の他の部分の肉厚よりも薄くなっていることを特徴とするキャップ。
  2. 前記脆弱部は、環状全周に亘って連続する薄肉溝部であることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記凸部は、その開封の開始側で接近し終了側で離間するよう傾斜する一対の第1傾斜部を備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 前記凸部と前記平坦部とは、開封の終了側に湾曲した曲線状の連結部を介して連続していることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のキャップ。
  5. 前記脆弱部は、前記平坦部の開封終端側に連続して、開封の開始側で接近し終了側で離間するよう傾斜する一対の第2傾斜部を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のキャップ。
  6. 前記脆弱部は、前記第2傾斜部の開封終端側に連続して、開封の開始側と終了側とを結ぶ径方向に直交する径方向の外方へ向けて湾曲する一対の湾曲部を備えることを特徴とする請求項5に記載のキャップ。
  7. 前記脆弱部は、前記湾曲部の開封終端側に連続して、開封の開始側で離間し終了側で接近するように傾斜する一対の第3傾斜部を備えることを特徴とする請求項6に記載のキャップ。
  8. 前記一対の平坦部の間に、開始側と終了側とを結ぶ径方向に直交する径方向に沿う弱化部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載のキャップ。
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