JP7259210B2 - 樹脂製ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
本発明の他の態様は、容器口部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジ結合された上蓋とを備え、前記キャップ本体に対して前記上蓋を開く動作によって弱化部を破断させて注出用開口部からの内容物の注出を可能にする樹脂製ヒンジキャップであって、前記キャップ本体は、注出案内筒部と、前記注出案内筒部から内周側に向けて延出したインナー壁と、前記インナー壁に形成された前記注出用開口部とを有し、前記上蓋は、天面壁と、前記天面壁から下方に向けて延びる溶着リングとを有し、前記溶着リングの下端は、前記注出用開口部の外周において、前記インナー壁の上部に当接して溶着され、前記溶着リングと前記インナー壁との間の溶着部が、前記弱化部であり、前記インナー壁は、前記溶着リングの外周面との間に間隔を開けた状態で、前記溶着リングの外周側に配置された横方向衝撃受け部を有し、前記横方向衝撃受け部と前記溶着リングとの間隔は、前記溶着部の周方向幅よりも狭く設定されていることにより、前記課題を解決するものである。
なお、本明細書における用語「環状」は、全体形状が円形状の円環状の意味に限定されるものではなく、無端状に一周繋がった状態のことを意味し、例えば、全体形状が矩形状の矩形環状や、その一部がくびれたり突出したりした異形状の環状のことも含んでいる。
溶着リングとインナー壁との間の溶着部の破断により注出用開口部を形成することができるため開封しやすく、さらに、注出用開口部の縁部の状態に影響を与えることがないため、注出用開口部の縁部の状態を良好に維持して、内容物の円滑な注出を確保することができる。
また、インナー壁の下面に、凹溝が形成されていることにより、容器を落下させた場合等、樹脂製ヒンジキャップに衝撃が加わった時に、インナー壁を弾性変形させて、互いに溶着された溶着リングとインナー壁との横方向(周方向)への相対的なズレを抑制することが可能であるため、衝撃によって溶着リングとインナー壁との間の溶着部が破断することを防止できる。また、凹溝をインナー壁の上面ではなく下面に形成することにより、インナー壁の上面を、注出用開口部を通じて注出される内容物を案内する面として利用することができる。
本請求項3に係る発明によれば、溶着リングの内周側に、溶着リングの内周面間を連結する補強リブが形成されていることにより、溶着リングとインナー壁との間の当接面を超音波加熱によって溶着する時に、溶着リングに掛かる上下方向の圧力によって溶着リングが倒れることを抑制することが可能であるため、溶着リングとインナー壁との間の当接面を良好に溶着することができる。
本請求項4、6に係る発明によれば、インナー壁が、溶着リングの外周面との間に間隔を開けた状態で、溶着リングの外周側に配置された横方向衝撃受け部を有し、横方向衝撃受け部と溶着リングとの間隔は、溶着部の周方向幅よりも狭く設定されていることにより、容器を落下させた場合等、樹脂製ヒンジキャップに衝撃が加わった時に、横方向衝撃受け部と溶着リングとを接触させ、互いに溶着された溶着リングとインナー壁との横方向への相対的なズレを抑制することが可能であるため、衝撃によって溶着リングとインナー壁との間の溶着部が破断することを防止できる。
本請求項5に係る発明によれば、インナー壁が、その上面に、上方に向けて外周側に傾斜して形成された注出誘導傾斜面を有していることにより、上蓋の開封後において、注出用開口部を通じて注出される内容物を注出案内筒部に向けて円滑に案内することができる。
また、第1壁部分22aの下面には、後述する溶着部50と注出案内筒部21との間の領域において、環状の凹溝27が形成されている。
横方向衝撃受け部28と溶着リング33との周方向における間隔は、後述する溶着部50の周方向幅(すなわち、後述する溶着ジョイント29の上面の周方向幅)よりも狭く設定されている。
溶着ジョイント29は、上方に向けて徐々に先細る(すなわち、周方向における幅が狭くなる)ように形成されている。
溶着ジョイント29の内周面は、上方に向けて外周側に傾斜して形成され、また、溶着ジョイント29の外周面は、上方に向けて内周側に傾斜して形成されている。
また、溶着ジョイント29の上面は、上下方向に直交する平坦面状に形成されている。
なお、本実施形態では、図3に示すように、上蓋30を上下方向に見た場合に、十字状になるように補強リブ35が形成されているが、補強リブ35の具体的態様は、溶着リング33の内周面間を連結するものであれば如何なるものでもよく、また、補強リブ35の数量についても如何なるものでもよい。
このように、溶着リング33と溶着ジョイント29とを溶着して、注出用開口部23を囲う環状の溶着部50を形成することにより、容器(図示しない)の密閉性が維持される。
この際、溶着ジョイント29が上方に向けて徐々に先細るように形成されていることにより、溶着ホーン(図示しない)から発振された超音波を溶着ジョイント29の上面に集中させることが可能であるため、溶着リング33の下面と溶着ジョイント29の上面との間を良好に溶着することができる。
また、上述した実施形態では、内容物が液体状のものであるものとして説明したが、内容物の具体的態様は、粉末状のもの等であってもよい。
また、上述した実施形態では、溶着ジョイントをインナー壁の上部に形成するものとして説明したが、溶着ジョイントを溶着リングの下部に形成してもよく、また、インナー壁および溶着リングのいずれにも溶着ジョイントを形成しなくてもよい。
20 ・・・ キャップ本体
21 ・・・ 注出案内筒部
22 ・・・ インナー壁
22a ・・・ 第1壁部分
22b ・・・ 第2壁部分
22c ・・・ 第3壁部分
23 ・・・ 注出用開口部
24 ・・・ 挿入筒部
25 ・・・ スカート壁
25a ・・・ 本体側係止部
26 ・・・ 注出誘導傾斜面
27 ・・・ 凹溝
28 ・・・ 横方向衝撃受け部
29 ・・・ 溶着ジョイント
30 ・・・ 上蓋
31 ・・・ 天面壁
32 ・・・ スカート壁
32a ・・・ 上蓋側係止部
33 ・・・ 溶着リング
34 ・・・ 封止リング
35 ・・・ 補強リブ
40 ・・・ ヒンジ結合部
50 ・・・ 溶着部(弱化部)
Claims (6)
- 容器口部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジ結合された上蓋とを備え、前記キャップ本体に対して前記上蓋を開く動作によって弱化部を破断させて注出用開口部からの内容物の注出を可能にする樹脂製ヒンジキャップであって、
前記キャップ本体は、注出案内筒部と、前記注出案内筒部から内周側に向けて延出したインナー壁と、前記インナー壁に形成された前記注出用開口部とを有し、
前記上蓋は、天面壁と、前記天面壁から下方に向けて延びる溶着リングとを有し、
前記溶着リングの下端は、前記注出用開口部の外周において、前記インナー壁の上部に当接して溶着され、
前記溶着リングと前記インナー壁との間の溶着部が、前記弱化部であり、
前記インナー壁の下面には、前記溶着部と前記注出案内筒部との間の領域において、凹溝が形成されていることを特徴とする樹脂製ヒンジキャップ。 - 前記インナー壁は、その上部に、前記注出用開口部の外周に環状に形成された溶着ジョイントを一体に有し、
前記溶着リングの下端は、前記溶着ジョイントの上面に当接して溶着され、
前記溶着ジョイントは、上方に向けて先細るように形成され、
前記溶着ジョイントの内周面は、上方に向けて外周側に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ヒンジキャップ。 - 前記溶着リングの内周側には、前記溶着リングの内周面間を連結する補強リブが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の樹脂製ヒンジキャップ。
- 前記インナー壁は、前記溶着リングの外周面との間に間隔を開けた状態で、前記溶着リングの外周側に配置された横方向衝撃受け部を有し、
前記横方向衝撃受け部と前記溶着リングとの間隔は、前記溶着部の周方向幅よりも狭く設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の樹脂製ヒンジキャップ。 - 前記インナー壁は、その上面に、上方に向けて外周側に傾斜して形成された注出誘導傾斜面を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の樹脂製ヒンジキャップ。
- 容器口部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジ結合された上蓋とを備え、前記キャップ本体に対して前記上蓋を開く動作によって弱化部を破断させて注出用開口部からの内容物の注出を可能にする樹脂製ヒンジキャップであって、
前記キャップ本体は、注出案内筒部と、前記注出案内筒部から内周側に向けて延出したインナー壁と、前記インナー壁に形成された前記注出用開口部とを有し、
前記上蓋は、天面壁と、前記天面壁から下方に向けて延びる溶着リングとを有し、
前記溶着リングの下端は、前記注出用開口部の外周において、前記インナー壁の上部に当接して溶着され、
前記溶着リングと前記インナー壁との間の溶着部が、前記弱化部であり、
前記インナー壁は、前記溶着リングの外周面との間に間隔を開けた状態で、前記溶着リングの外周側に配置された横方向衝撃受け部を有し、
前記横方向衝撃受け部と前記溶着リングとの間隔は、前記溶着部の周方向幅よりも狭く設定されていることを特徴とする樹脂製ヒンジキャップ。
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