JP4881401B2 - Nand型フラッシュメモリ - Google Patents

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Description

本発明は、高電界を印加して、浮遊ゲートまたは電荷ストレージ層に電荷を注入または除去を行うことにより、情報の書き込み/消去を行うNAND型フラッシュメモリに関する。
フラッシュメモリにおいて、情報の書込み/消去、すなわち、電荷の注入および除去は、Si基板または制御ゲートからの高電界によるトンネル電流によって、または、Si基板からのHot−carrierによって行われる。
情報の書込み/消去を繰り返すと、いずれの注入方法の場合であっても、ゲート絶縁膜中を電荷が繰り返し通過する。その結果、ゲート絶縁膜がダメージを受け、電子トラップおよび正孔トラップがゲート絶縁膜内に多数生成する。上記電荷トラップは、メモリセルのしきい値電圧の分布幅を拡大させる。
特開2007−35214号公報(米国特許出願公開第2007/0036001号明細書) 特開2003−173690号公報
K. Fukuda et al," Random Telegraph Noise in Flash Memories‐Model and Technology Scaling", IEDM Tech. Dig., PP. 169-172,2007) 。 C. Monzio et al "First evidence for injection Statistics accuracy limitations in NAND Flash Constant-current Fowler-Nordheim Programming", IEDM Tech. Dig., pp. 165‐168, 2007
メモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制することが可能なNAND型フラッシュメモリを提供する。
本発明に係る実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリは、半導体基板表面に形成された半導体ウェル、前記半導体ウェル上に設けられた第1の絶縁膜、前記第1の絶縁膜上に設けられた電荷保持層、前記電荷保持層上に設けられた第2の絶縁膜、および、前記第2の絶縁膜の上方に設けられた制御ゲートを含み、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じた情報を記憶するメモリセルが直列に複数接続されたNANDストリングと、前記制御ゲートおよび前記半導体ウェルに印加する電圧を制御する制御回路とを備え、
書き込み動作において、前記制御回路は、書き込み対象である選択メモリセルの前記制御ゲートと前記半導体ウェルとの間に書き込み電圧を印加し、
前記書き込み動作後、前記選択メモリセルにデータが書き込まれたか否かを検証するベリファイリード動作を行う前に、前記制御回路は、前記選択メモリセルの前記制御ゲートに、前記半導体ウェルの電位と同電位または前記書き込み電圧と同極性である第1の電圧を印加し、書き込み対象ではない非選択メモリセルの制御ゲートには、前記書き込み電圧と同極性であり前記第1の電圧よりも絶対値として大きい第2の電圧を印加するデトラップ動作を行うことを特徴とする。
本発明に係る実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリは、半導体基板表面に形成された半導体ウェル、前記半導体ウェルに設けられた第1の絶縁膜、前記第1の絶縁膜上に設けられた電荷保持層、前記電荷保持層上に設けられた第2の絶縁膜、および、前記第2の絶縁膜の上方に設けられた制御ゲートを含み、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じた情報を記憶するメモリセルが直列に複数接続されたNANDストリングと、前記制御ゲートおよび前記半導体ウェルに印加する電圧を制御する制御回路とを備え、
書き込み動作において、前記制御回路は、書き込み対象である選択メモリセルの前記制御ゲートと前記半導体ウェルとの間に書き込み電圧を印加し、
前記書き込み動作後、前記選択メモリセルにデータが書き込まれたか否かを検証するベリファイリード動作を行う前に、前記制御回路は、前記選択メモリセルの前記制御ゲートに、前記半導体ウェルの電位と同電位または前記書き込み電圧と同極性である第1の電圧を印加し、前記選択メモリセルに隣接しない第1の非選択メモリセルの制御ゲートには、前記書き込み電圧と同極性であり前記第1の電圧よりも絶対値として大きい第2の電圧を印加し、前記選択メモリセルに隣接する第2の非選択メモリセルの制御ゲートには、前記書き込み電圧と同極性であり前記第2の電圧よりも絶対値として小さい第3の電圧を印加するデトラップ動作を行うことを特徴とする。
本発明のNAND型フラッシュメモリによれば、メモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制することができる。
書き込みパルスを制御ゲートに印加した状態における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図。 ベリファイリード時における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図。 通常のリード時における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図。 メモリセルのしきい値分布を示すグラフ。 本発明の一態様である第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ100の要部構成を示すブロック図。 NANDストリングの構成を示す図。 NANDストリングの構成を示す図。 しきい値電圧の分布を示す図。 第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ100の書き込み動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、セルウェル等の電圧波形を示す図。 NANDストリングのチャネル部の電位がブーストされた状態を示す概念図。 第1の実施形態によるフローティングゲート構造のNAND型フラッシュメモリの断面図。 第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ100の読み出し動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図。 本発明に係る第2の実施形態に従ったMONOS構造のメモリを示す断面図。 本発明に係る第3の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図。 本発明に係る第4の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図。 本発明に係る第5の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図。 本発明に係る第6の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図。 本発明に係る第7の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図。 本発明に係る第8の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの動作を示すタイミング図。 本発明に係る第9の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの動作を示すタイミング図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
一般に、不揮発性半導体メモリには、例えば、浮遊ゲート(floating−gate)型や、SONOS(Silicon−Oxide−Nitride−Oxide−Silicon)型(又はMONOS(Metal−Oxide−Nitride−Oxide−Silicon)型)等がある。
これらの不揮発性半導体メモリは、SiO等の絶縁膜によって周囲から隔離された浮遊ゲートまたは電荷ストレージ層に電荷(電子またはホール)を保持することで情報(データ)を記憶する。保持電荷の量により、メモリセルトランジスタのしきい値電圧Vtが変動するので、それをセンスすることにより情報(データ)を判別する。
以下、メモリセルの蓄積電荷が電子であるものとして説明する。蓄積電荷がホールの形態は、以下の記載から容易に推測可能であるので、その詳細な説明を省略する。
メモリセルの微細化が進むと、単位電荷(素電荷e) によるしきい値電圧の変動が大きくなる。例えば、20nm世代の浮遊ゲート型のフラッシュメモリでは、浮遊ゲート中の電子の数が1個変化するとしきい値電圧が5〜20mV程度変化する。
単位電荷によるしきい値電圧変化が大きくなると、プログラムノイズとリードノイズの2つのランダムノイズの影響が無視できなくなる。
上記プログラムノイズは、1回のプログラム(書き込み)パルスで浮遊ゲート又は電荷保持層に注入される電子の数の統計的揺らぎによるノイズである。
例えば、1回の書き込みパルスでしきい値電圧を0.2V増加させる場合、20〜30nm世代においては、電子を平均10〜数十個の電子を1回の書き込みパルスで注入する。1回の書き込みパルスで注入される電子の数はポアソン分布に従うため、平均注入個数が小さくなると分散が大きくなる。すなわち、注入個数が平均注入個数を中心に広く分布することになり、1回の書き込みパルスでのしきい値電圧の変化も0.2Vを中心に広く分布することになる。
ベリファイ動作を行うステップアップ書き込みを用いて、書き込み動作を行う場合には、上記プログラムノイズの影響は、しきい値電圧分布の上裾が広がりとして現れる。そして、メモリセルの微細化が進むと、同じしきい値電圧変化を生じさせるのに必要な注入電子数が減るため、プログラムノイズは大きくなる。
上記リードノイズは、メモリセルのトンネル酸化膜中のシリコン基板界面近くに存在する電子トラップ又は正孔トラップに、電子または正孔がランダムに出入りすることで生じる。
一つの電子トラップまたは正孔トラップに電子または正孔がトラップされているか否かで生じるしきい値電圧の変化は、トラップが存在する場所(チャネル領域内の位置、トンネル酸化膜の深さ) で変化する。一般には、式(1)のように表される。なお、式(1)において、q:素電荷、Cox: 単位面積あたりのゲート容量、W:チャネル幅、L:チャネル長である。
ΔVth≒q/(Cox*W*L)・・・(1)
NAND型フラッシュメモリは、データ保持特性を確保するために厚いトンネル酸化膜を用いているためにCoxが小さく、しきい値電圧の変化が大きい。
また、最近の研究では、シリコン基板ヘドープされた不純物原子による電流パスのパーコレーションを考慮すると式(1) で予想されるよりもはるかに大きなしきい値電圧変化が生じることが分かっている。さらに、スケーリングの依存性は、式(1) のW*Lに反比例でなく、√(W*L) に反比例の関係に近いことが分かっている。実際、50nm世代のNAND型フラッシュメモリにおいて100mVを超えるしきい値電圧変化が観測されている。
リード動作を行ったときにトラップが電荷を捕獲しているか否かに応じてしきい値電圧が変化するため、このリードノイズの影響はしきい値電圧分布の両裾(上裾と下裾) の広がりとして現れる。しきい値電圧の変化は√(W*L)に反比例または(W*L) に反比例して大きくなるので、メモリセルの微細化が進むとノイズは大きくなる。20nm世代では300mVを越えたノイズが発生することが予想されている(非特許文献1) 。
リードノイズと同じく、ベリファイノイズは、メモリセルのトンネル酸化膜中に存在する電子トラップ又は正孔トラップに起因する。ベリファイノイズは、書き込みパルスを印加した直後にベリファイリードを行う時と、その後時間が経過してからリード動作を行う時とで、電子トラップまたは正孔トラップに捕獲されている電荷数が変化することによって生じる。
ここで、浮遊ゲート型のNAND型フラッシュメモリを例にベリファイノイズについてより詳細に説明する。図1Aは、書き込みパルスを制御ゲートに印加した状態における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図である。また、図1Bは、ベリファイリード時における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図である。また、図1Cは、通常のリード時における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図である。また、図2は、ベリファイノイズ等を含むしきい値電圧の分布を示す図である。
例えば、書き込み動作時に制御ゲートに高電圧(10〜20V) を印加すると、浮遊ゲートとシリコン基板間のトンネル酸化膜中に高電界が印加される。これにより、FN(Fowler−Nordheim)電流が流れて、浮遊ゲートへの電子が注入される。その時、トンネル酸化膜中の多くの電子トラップはシリコン基板のフェルミレベルEより下に位置し、その大部分が電子を捕獲する(図1A)。
書き込みパルス印加後、ゲート電圧が0V〜電源電圧程度に戻されると、シリコン基板のフェルミレベルEは下がり、電子を捕獲していた電子トラップは電子を放出しはじめる。
ところが、ベリファイリードが行われるまでの数us〜数十usの間に、シリコン基板のフェルミレベルE以上にある電子トラップが全て電子を放出することはできない。したがって、一部の電子は放出されないままにベリファイリード動作は行われる(図1B)。
そして、トンネル酸化膜中の電子トラップが電子を捕獲したままの状態では、リードノイズと同じ原因でメモリセルのしきい値電圧は高くなる。しきい値電圧が高い状態でベリファイリードを行うと、その高いしきい値電圧が設定レベル(ベリファイレベル)に達したときに書き込みは終了する。しかし、時間が経過して電荷トラップが電荷を放出した後には、そのメモリセルのしきい値電圧は設定レベルよりも低くなってしまう(図1C)。
これにより、実際のリード動作時には、この低いしきい値電圧の状態で読み出しが実行される。したがって、書き込み終了後に、設定レベルよりしきい値電圧が低いメモリセルが生じる。言い換えるとしきい値分布の下裾側にしきい値電圧分布が広がる(図2)。
トラップに捕獲されている一個の電子または正孔によるしきい値電圧の変化はリードノイズのところで説明した通りであり、メモリセルを微細化すると大きくなる。したがって、このベリファイノイズも、メモリセルを微細化するに伴い大きくなり、20nm世代では300 mVを越えるノイズが発生することが予想される。
ここで、既述のプログラムノイズは、書き込みパルスを長くすることにより注入電子数のゆらぎを小さくすることができる。また、プログラムノイズは、制御ゲートと浮遊ゲート間のカップリング比を大きくして一個の電子で生じるしきい値電圧の変化を小さくすることにより、抑制される。
一方、既述のリードノイズは、読み出し時のセンス時間(観測時間) を長くしてノイズを平均化する、トンネル酸化膜中のトラップの数を減らす、チャネル領域にドープされている不純物原子の数を減らして電流パスのパーコレーションを抑える等を行うことにより、その影響を抑えることができる。
しかし、プログラムノイズとリードノイズは、どちらもランダムノイズであるため、影響を小さくすることはできるが、微細化したメモリセルにおいては基本的には避けることはできない。
ところが、ベリファイノイズは、ベリファイリード時には、通常のリード動作時よりもトンネル酸化膜にトラップされている電子または正孔の数が多いことに起因するノイズである。このベリファイノイズは、書き込みパルスによって電子トラップまたは正孔トラップに捕獲された電荷をデトラップさせてやり、通常のリード動作時と同様のトラップ数にすることで原理的には無くすことができる。
そこで、第1の実施形態は、ベリファイリード時と通常のリード動作時でトラップ数の状態をほぼ同じにして、ベリファイノイズを低減する。これにより、メモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制する。
第1の実施形態は、浮遊ゲート(floating−gate)型のNAND型フラッシュメモリである。第1の実施形態は、SONOS型(又はMONOS型)等のNAND型フラッシュメモリについても同様に適用され得る。
図3は、本発明の一態様である第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ100の要部構成を示すブロック図である。また、図4は、図3のメモリセルアレイ1内のカラム方向のNANDストリングの回路構成を示す回路図である。また、図5は、図4に示すNANDストリングの素子構造を示す断面図である。NANDストリングは、直列に接続された複数のメモリセルMと、その両端に接続された2つの選択ゲート(SGSトランジスタとSGDトランジスタ)から成る。ソース側の選択ゲートはソース線SRCに、ドレイン側の選択ゲートはビット線BLにそれぞれ接続されている。
図3に示すように、NAND型フラッシュメモリ100は、メモリセルアレイ1と、ロウデコーダ2と、ビット線制御回路3と、カラムデコーダ4と、データ入出力バッファ5と、内部電位発生回路6と、動作制御回路7と、アドレスバッファ8と、制御ゲート電位制御回路9と、ウェル電位制御回路10と、ソース電位制御回路11と、ベリファイ回路12と、を備える。
メモリセルアレイ1は、ロウ方向のワード線WLとカラム方向のビット線BLとにそれぞれ接続され、マトリックス状に配置された複数のNANDストリングを有する。
ロウデコーダ2は、ワード線駆動回路(図示せず)を含み、入力されたアドレスに応じて、メモリセルアレイ1のワード線選択及び駆動を行う。
ビット線制御回路3は、ビット線BLの電位を制御する回路(図示せず)と、ベリファイリードおよび読み出し動作時にビット線の電圧をセンスするセンスアンプ(図示せず)と、読み出し結果または書き込みデータ等を格納するデータラッチ(図示せず)と、を有している。このビット線制御回路3は、ビット線BLの電位を制御することにより、書き込み制御や、ベリファイリード、読み出し動作を行う。NAND型フラッシュメモリは、通常、512バイトから8Kバイトのページ単位で、書き込み動作および読み出し動作を行う。すなわち、ビット線制御回路3は、ページ内の512バイトから8Kバイトに対応するビット線BLの制御を同時に行うことができる。
カラムデコーダ4は、入力されたアドレスに応じて、メモリセルアレイ1のビット線に接続されたビット線制御回路3の選択を行う。
データ読み出し時、ビット線制御回路3に読み出されたデータは、データ入出力バッファ5を介し、入出力制御回路(図示せず)に出力される。
内部電位発生回路6は、電源電圧を昇圧または降圧して、ビット線制御回路3、制御ゲート電位制御回路9、ウェル電位制御回路10、およびソース電位制御回路11に供給する電圧を発生させる。
制御ゲート電位制御回路9は、メモリセルMの制御制御ゲートCGに印加する電圧を制御し、その電圧をロウデコーダ2に供給する。
ウェル電位制御回路10は、半導体基板101のセルウェル102の電位を制御する。
ソース電位制御回路11は、ソース線SRCの電位を制御する。
チップ外部から入力ピン(図示せず)に対して、チップイネーブル信号CE、書き込みイネーブル信号WE、読み出しイネーブル信号RE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE等の外部制御信号が、また入出力データピン(図示せず)に対してコマンドコードが入力されると、該入出力制御回路(図示せず)を介してコマンドコードがコマンドバッファ(図示せず)に供給される。該コマンドバッファは、このコマンドコードをデコードし、動作制御回路7にコマンド信号として供給する。
動作制御回路7は、動作モードに応じて供給されるコマンド信号に基づいて、データ書き込み及び消去のシーケンス制御、及びデータ読み出しの制御を行う。
動作制御回路7が読み出し、書き込み、消去などの各種動作を制御する信号を出力することにより、ビット線制御回路3、内部電位発生回路6、制御ゲート電位制御回路9、ウェル電位制御回路10、およびソース線電位制御回路11は、各種動作のための電位を生成する。また、動作制御回路7がベリファイ動作を制御する信号を出力することにより、ベリファイ回路12はベリファイ動作を行う。
該入出力制御回路(図示せず)から供給されたメモリセルMのアドレスは、アドレスバッファ8介してロウデコーダ2及びカラムデコーダ4に転送される。
ベリファイ回路12は、ベリファイリード時にビット線制御回路3でセンスされた結果に基づいて、所定のメモリセルMに対して書き込み対象のページ内または消去対象のブロック内の全てのメモリセルMのしきい値電圧がベリファイレベルまで達しているか(書き込まれているか、又は消去されているか)を判別する。ベリファイ回路12は、この判別した結果を、動作制御回路7に出力する。動作制御回路7は、このベリファイした結果に基づいて、ビット線制御回路3、制御ゲート電位制御回路9、ウェル電位制御回路10、およびソース線電位制御回路11を制御し、書き込み対象ページ内全てまたは消去対象ブロック内全てのメモリセルMのしきい値電圧がベリファイレベルに達する(パスする)まで、書き込み動作または消去動作を継続する。
ベリファイ回路12には、ベリファイレベルに達していないメモリセルMの数(ビット数)、またはベリファイレベルに達していないメモリセルMが繋がるビット線乃至カラムの数を数える機能を持つものもある。その場合、書き込み対象ページ内または消去対象ブロック内の、ベリファイレベルに達していないメモリセルMの数、またはベリファイレベルに達していないメモリセルMが繋がるビット線乃至カラムの数が、予め設定された許容ビット数もしくは許容バイト数以内であれば、書き込みまたは消去動作をその時点で打ち切ることが可能である。
ベリファイレベルに達していないビット数またはカラム数が、許容ビット数内または許容バイト数内である状態を、全てのビットまたはカラムがベリファイレベルに達した状態をパスと呼ぶのに対して、擬似パスと呼ぶ。
NANDフラッシュメモリにおいては、ECC技術を用いて、各種ディスターブまたはデータ保持特性不良などによって発生した数〜数十ビットの不良ビットを補正することが行われる。しかし、補正可能なビット数が十分ある場合には、擬似パスで書き込み動作または消去動作を打ち切ってしまい、一部のメモリセルMがベリファイレベルに達していない状態に放置しても問題にならない。そうすることで、書き込み又は消去が遅いメモリセルMの為に、書き込み又は消去動作を繰り返すことが避けられ、結果として書き込み性能または消去性能を向上することができる。
ここで、NANDストリングの構成についてより詳細に説明する。図4および図5に示すように、p型半導体基板101上に、n型半導体であるウェル102に囲まれた、p型半導体であるセルウェル103が形成されている。このセルウェル103には、n型半導体である拡散層104が形成されている。各メモリセルMは、拡散層104で構成されたソースおよびドレインと、浮遊ゲートFGと、制御ゲートCGとを備えている。浮遊ゲートFGは、ソースとドレインとの間のチャネル領域上にトンネル酸化膜105を介して設けられた電荷保持層である。制御ゲートCGは、浮遊ゲートFG上に絶縁膜106を介して設けられ、ワード線WLとしての機能も有する。絶縁膜106は高誘電率膜であることが好ましい。例えば、絶縁膜106は、Si酸化膜とSi窒化膜との積層膜である。
浮遊ゲートFGは、トンネル酸化膜104、絶縁膜106、及び層間膜107により周囲から絶縁されている。なお、NAND型フラッシュメモリがSONOS型(又はMONOS型)である場合には、電荷保持層は浮遊ゲートFGでなく、Si窒化膜等からなる電荷ストレージ層が用いられる。
メモリセルMは、浮遊ゲートFGに保持される電荷量に応じたしきい値電圧に対応して、異なるビット情報を記憶することができる。ここで、図6は、しきい値電圧の分布を示す図である。例えば、図6に示すように、しきい値電圧を8つの状態に制御すれば、一つのメモリセルMに3ビットの情報を記憶することができる。メモリセルMに記憶したビット情報は、選択読み出し電圧を選択ワード線WL(制御ゲートCG)に印加し、非選択読み出し電圧を非選択ワード線(制御ゲートCG)に印加することにより読み出し可能である。
セルウェル103内には、NANDストリングのドレイン側に設けられた選択ゲートトランジスタSGDTrとNANDストリングのソース側に設けられた選択ゲートトランジスタSGSTrも形成されている。
選択ゲートトランジスタSGDTrは、拡散層104で構成されたソースおよびドレインと、互いに電気的に接続された二層構造の選択ゲート線SGDを備えている。選択ゲートトランジスタSGDTrのドレインは、コンタクト電極108、メタル配線層109、配線間電極110を介してビット線BLに接続されている。選択ゲートトランジスタSGDTrは、ロウデコーダ2から電圧が選択ゲート線SGDに印加されることにより制御される。
選択ゲートトランジスタSGSTrは、拡散層104で構成されたソースと、ドレインと、互いに電気的に接続された二層構造の選択ゲート線SGSを備えている。選択ゲートトランジスタSGSTrのソースは、コンタクト電極111を介してソース線SRCに接続されている。選択ゲートトランジスタSGSTrは、ロウデコーダ2から電圧が選択ゲート線SGSに印加されることにより制御される。
ソース側選択ゲートトランジスタSGSTrのドレインとドレイン側選択ゲートトランジスタSGDTrのソースの間には、複数のメモリセルMがソースとドレインとを共有して直列に接続されている。ソース線側選択ゲートトランジスタSGSTrと直列接続された複数のメモリセルMと及びドレイン側選択ゲートトランジスタSGDTrとでNANDストリングを形成する。
なお、本実施形態では、選択ゲートトランジスタSGSTr、SGDTrに隣接するメモリセルMは、誤書き込み防止用のダミーセルに設定されている。書き込み動作時には、このダミーセルのワード線WLには、他の選択ワード線WL、非選択ワード線WLよりの低い電圧が印加される。
以上のように、ロウデコーダ2、制御回路3、7、9、10、11および内部電位発生回路6は、制御ゲートCG(ワード線)、セルウェル、ソース線、およびビット線に印加する電圧を制御して、メモリセルMの動作を制御する。
次に、以上のような構成を有するNAND型フラッシュメモリ100の書き込み動作について説明する。NAND型フラッシュメモリにおいては、書き込み対象のメモリセルが所望のレベルまで書き込まれるまで、書き込み電圧Vpgmを少しずつ増加させながら、書き込みパルス印加とベリファイリードとを繰り返す、ステップアップ書き込み方式が用いられる。
図7は、第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ100の書き込み動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、セルウェル等の電圧波形を示す図である。図5には、簡単のため、ステップアップ書き込みにおける、書き込みパルス印加、デトラップ動作およびベリファイリード動作の書き込みシーケンスを2回分だけ示している。1つの書き込みパルス印加、1つのデトラップ動作および1つのベリファイリード動作を1回分の書き込みシーケンスと呼ぶ。実際には、データがメモリセルへ書き込まれるまで、書き込みシーケンスが繰り返し実行される。
図7に示すように、先ず、書き込みパルス期間T1において、ビット線制御回路3が、或るページ内の書込み対象の選択メモリセルMselに接続されたビット線BLに0Vを印加し、書込み対象でない非選択メモリセルMnon−sel(すなわち書込みインヒビットのメモリセル)に接続されたビット線BLにVdd(2〜3V程度)を印加する。ソース線電位制御回路11は、ソース線SRCにVsrc(1〜3V)を印加する。
尚、1つの選択ワード線WLに接続され、同時にアクセス可能な複数のメモリセルMに格納されたデータを1ページとしている。通常、データの書込みおよび読出しは、1ページごとに実行される。
非選択メモリセルMを有するNANDストリングにビット線BLからVddを転送するために、ドレイン側選択ゲート線SGDには4〜5Vの電圧が印加される。
次に、制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2が、選択ゲート線SGD及びSGSの電圧を、0〜Vdd間の中間電位のVsgdおよびVsgsにそれぞれ設定する。続いて、制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2は、選択ワード線WLnに書込み電圧Vpgm(例えば、10〜25V程度)を印加し、選択ワード線WLnに隣接する非選択ワード線WLn+1、WLn−1に電圧Vpass1(例えば5〜10V程度)を印加し、さらに、その他の非選択ワード線WLn+2、WLn−2等に電圧Vpass2(例えば5〜10V程度)を印加する。
これにより、選択メモリセルMにおいては、書き込み電圧Vpgmが制御ゲートCGに印加され、0Vがビット線BLを介してチャネルに印加される。セルウェル電位は0Vである。従って、書き込み電圧Vpgmが制御ゲートCGとセルウェル(シリコン基板)103との間に印加される。その結果、高電界によるFowler−Nordheimトンネル電流が生じ、チャネルから浮遊ゲートFGへの電子注入が発生する。すなわち書き込み動作が行われる。
一方、書き込みインヒビットのNANDストリングにおいては、選択ゲートトランジスタSGSTrおよびSGDTrの双方がオフする。よって、NANDストリング内のチャネルはフローティングになる。非選択ワード線電圧Vpass1、Vpass2、および選択ワード線に印加した書き込み電圧Vpgmによって、フローティングのNANDストリング内のチャネルの電位は4〜7V程度にブーストされる。従って、書き込みインヒビットのNANDストリングにおいては、選択ワード線WLnに書き込み電圧Vpgmが印加されているが、トンネル酸化膜に掛かる電界が不十分なため、Fowler−Nordheimトンネル電流による浮遊ゲートへの電子注入は行われない。すなわち、書き込み動作は行われない。
なお、非選択ワード線電圧Vpass1と非選択ワード線電圧Vpass2は、同じ電圧としてもよいし、必要に応じて異なる電圧に設定してもよい。40nm世代以降の微細化されたNAND型フラッシュメモリにおいては、書き込み対象メモリセルMの浮遊ゲートと隣接メモリセルMの制御ゲートCGとの間の容量カップリングも無視できない。従って、選択ワード線に隣接する非選択ワード線に印加する電圧Vpass1を、非選択ワード線電圧Vpass2よりも高く設定することで、選択ワード線の書き込みをアシストすることができる。
ダミーワード線WLには0Vと非選択ワード線電圧Vpass2との中間電圧Vdyが印加される。これにより、ブーストされたチャネル端部で発生するGIDL(Gate Induced Leakage Current)を抑制し、NANDストリングの端部にあるメモリセルMにおける誤書き込みを防止することができる。
上述した様に、書き込みパルス期間T1において、ビット線制御回路3は、選択メモリセルMに接続されたビット線BLに、0Vを印加する。クイックパスライト(QPW)方式を用いる場合は、ビット線制御回路3は、しきい値がベリファイレベルVblよりも少し低いクイックパスライト用レベルを超えた選択メモリセルMに接続されたビット線BLに対しては、0Vより高い電圧Vqpw(例えば、1V)を印加する。これにより、しきい値がクイックパスライト用ベリファイレベルを超えた後は、選択メモリセルへの書き込みを抑制することができる。このため、より狭いしきい値分布をつくることが可能となる。
或るページに書き込みインヒビットのメモリセルがある場合、ビット線制御回路3は、書き込みインヒビットのメモリセルに接続されたビット線BLにVddを印加する。このとき、選択ゲート線SGDに4〜5Vを印加することによって、選択ゲートトランジスタSGDTrをオン状態にする。選択ゲートトランジスタSGDTrを介して、選択ワード線WLに接続された書き込みインヒビットのメモリセルには、ビット線からVddが印加される。これにより、選択ワード線WLに接続された書き込みインヒビットのメモリセルへの書き込みが防止される。
このようにして、ロウデコーダ2、制御回路、3、7、9、10、11および内部電位発生回路6は、書き込み動作時に、制御ゲートCG(ワード線)、セルウェル、ソース線、およびビット線に印加する電圧を制御して、ページ内の書き込み対象のメモリセルMに対してのみ書き込み動作を行う。
ところで、書き込みパルス期間T1に、書き込み電圧Vpgmを印加することで、メモリセルMのトンネル酸化膜(セルウェルと浮遊ゲートFGとの間に設けられた酸化膜または窒化された酸化膜)中に存在する多数の電子トラップは電子を捕獲する。書き込みパルス期間T1が終了し、書き込み電圧Vpgmの印加をやめて放置すると、電荷を捕獲した電子トラップから、そのトラップの時定数に従って電子の放出(デトラップ)が起こる。時定数が長いトラップも存在するため、数us〜数msの時間のうちには電子を放出できないトラップも多く存在する。
次に、デトラップ期間T2において、ソース電位制御回路11がソース線SRCをVsrc(1〜3V)、およびウェル電位制御回路10がセルウェルを0Vに維持する。ビット線制御回路3は、ビット線にVddを印加する。制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2が、選択ゲート線SGD及びSGSの電圧を、0〜Vdd間の中間電位のVsgdおよびVsgsにそれぞれ設定する。
続いて、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2が、選択ワード線WLnに0V〜2V程度の低電圧(第1の電圧)を印加し、選択ワード線WLn以外の非選択ワード線WLに第2の電圧Vdtp(例えば、5〜12V程度)を印加する。
第1の電圧は、シリコン基板(セルウェル)103の電位(0V)と同電位か、あるいは、それより書き込み電圧Vpgmの極性(正極)にバイアスされた電圧(0〜2V)である。第2の電圧は、書き込み電圧Vpgmと同極性(正極)であり、かつ、第1の電圧よりも絶対値として大きい。
非選択ワード線WLに印加された第2の電圧Vdtpによって、NANDストリングのチャネル部の電位、すなわち、シリコン基板(ウェル)103の表面の電位がブーストされる。図8は、NANDストリングのチャネル部の電位がブーストされた状態を示す概念図である。括弧内の数字等は各部の印加電圧を表わす。選択メモリセルMselの制御ゲートCGには、0Vが印加されている。その他の非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGには、第2の電圧Vdtp(例えば、5〜12V程度)が印加されている。非選択ワード線WLに印加された第2の電圧Vdtpが、シリコン基板(ウェル)103の表面の電位をブーストする。図8に示すグレーの領域がブーストされた状態を示している。選択メモリセルMselの制御ゲートは0Vであるので、選択メモリセルMselの中央部直下のチャネル部の電位は、その周囲の電位よりも少し低い。しかし、選択メモリセルMselの端部の下のチャネル部の電位は、第2の電圧Vdtpによって充分にブーストされている。これにより、電界が選択メモリセルセルMselのフローティングゲートFGとシリコン基板(ウェル)103との間に矢印Aで示す方向に印加される。
このように、ロウデコーダ2、制御回路3、7、9、10、11および内部電位発生回路6は、ベリファイリード動作を行う前に、選択メモリセルMselの制御ゲートCGに0V(第1の電圧)を、非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGに第2の電圧Vdtpを印加する。これにより、書き込み時に制御ゲートCGとシリコン基板(ウェル)103との間に印加される電界とは逆極性(逆方向)の電界Aを、制御ゲートCGとシリコン基板(ウェル)103との間に印加することができる。
電界Aは、書き込みパルス期間T1にトンネル酸化膜中の電子トラップに捕獲された電子のデトラップを促進する。よって、次のベリファイリード期間T3に行われるベリファイリードを行う時に、トンネル酸化膜中にトラップされている電子数を減らすことができる。
通常リード動作は、書き込み動作から十分に時間が経過して、電子を放出(デトラップ)しきった定常状態で行われる。書き込み動作とベリファイリード動作との間にデトラップ動作を設けることによって、ベリファイリード動作におけるトンネル酸化膜中のトラップ電子数を、定常状態のトラップ電子数にほぼ等しくすることができる。即ち、デトラップ期間T2において、ベリファイリード動作における電荷トラップの状況を通常のリード動作における電荷トラップの状況に近付けることができる。換言すると、デトラップ期間T2後のベリファイリード動作における選択メモリセルMselのしきい値電圧は、通常の読出し動作における選択メモリセルMselのしきい値電圧とほぼ同じにすることができる。その結果、図2に示したベリファイノイズを抑制し、書き込み後のしきい値電圧分布の広がりを抑えることができる。
なお、浮遊ゲートFGに蓄積された電荷が放電されないように、デトラップ電圧Vdtpは、書き込み動作時に制御ゲートCGに印加される書き込み電圧よりも絶対値として充分に小さく設定される。一方、デトラップ電圧Vdtpは、選択ワード線WLnに印加される電圧(0〜1V)よりも充分に高い電圧であることが好ましい。例えば、デトラップ電圧Vdtpは、書き込み動作時の非選択ワード線の電圧Vpass1またはVpass2と等しいか、それよりも幾分低い電圧でよい。
図9(A)は、制御ゲートCG(ワード線WL)の延伸方向に沿ったメモリの断面図である。図9(B)は、ビット線BLの延伸方向に沿ったメモリの断面図である。図9(A)には、3つのNANDストリングの断面が示されている。図9(B)には、或るNANDストリング内の3つのメモリセルMが示されている。
実際には、図9(A)に示すように、制御ゲートCGは、フローティングゲートFG上だけでなく、隣接する2つのフローティングゲートFG間にも入り込んだ構造を有する。これは、制御ゲートCGとフローティングゲートFGとの間のカップリング比を大きくするためである。
このように、制御ゲートCGを隣接する2つのフローティングゲートFG間に落とし込むと、制御ゲートCGは、シリコン基板(ウェル)103にも接近する。従って、書き込み動作および消去動作において、大きな電界が制御ゲートCGとシリコン基板(ウェル)103との間に印加される。例えば、書き込み動作では、15〜25Vが制御ゲートCGに印加され、シリコン基板(ウェル)103の表面電位は0〜1Vである。消去動作では、15〜25Vがシリコン基板(ウェル)103に印加され、制御ゲートCGの電位が0〜1Vである。
制御ゲートCGとシリコン基板(ウェル)103との間の強い電界により、電荷トラップがトンネル酸化膜TIのSTI側のエッジ部分に多く形成される。本実施形態によるデトラップ動作は、トンネル酸化膜TIのSTI側のエッジ部分にトラップされた電子を強制的に排除することができる。
続いて、図7に示すベリファイリード期間T3において、ベリファイリード動作が行われる。制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2は、選択ゲート線SGS及びSGDに、選択ゲートトランジスタSGSTrおよびSGDTrをオンさせる電圧Vsg(例えば、4〜5V)を印加する。なお、ソース電位制御回路11およびウェル電位制御回路10は、ソース線SRCおよびセルウェルの電圧を0Vに維持している。
次に、制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2が、選択ワード線WLnに隣接する非選択ワード線WLn+1、WLn−1に読み出し電圧Vread1を印加し、選択ワード線WLnから離れた(隣接しない)非選択ワード線WLn+2、WLn−2等に、読み出し電圧Vread2を印加する。これにより、非選択ワード線に接続されたメモリセルMは全て十分にオンした状態になる。選択ワード線WLnには、ベリファイレベルVcgrvが印加される。
なお、読み出し電圧Vread1と読み出し電圧Vread2とは、通常、同じ電位に設定される。40nm世代以降の微細化されたNAND型フラッシュメモリにおいては、選択セルワード線と隣接セルの浮遊ゲート間の容量カップリングが顕著になる。この容量カップリングによる影響で、互いに隣接するメモリセルの電流駆動力が低下するおそれがある。このような電流駆動能力の低下を補うために、読み出し電圧Vread1とVread2とを互いに異ならせてもよい。
ビット線制御回路3が、読み出しのための電圧Vbl(例えば、0.5V程度)をビット線BLに印加する。この時にビット線制御回路3に含まれているセンス回路がメモリセルMに流れる電流をセンスする。センス回路は、ベリファイ対象のメモリセルMのしきい値がベリファイレベルVcgvfよりも高いか低いかをメモリセルMに流れる電流の大小で判断する。
本実施形態では、1つのメモリセルに3ビット(8値)を記憶する場合を想定しており、その場合、ベリファイ電圧Vcgvfを7回変更してセンス動作が繰り返される。
このように、選択ワード線WLnが接続されたメモリセルMのしきい値電圧とベリファイ電圧Vcgvfとの大小関係が、センス回路によりセンスされる。このセンス結果に応じたデータが、ビット線制御回路3に含まれているラッチ回路にラッチされる。
その後、ベリファイ回路12は、該ラッチされたデータに基づいて、ページ内において書き込み対象である全てのメモリセルのしきい値電圧、もしくは、予め設定された許容ビット数または許容バイト数を残した全てのメモリセルのしきい値電圧が、ベリファイレベルまで達しているか(書き込まれているか)、すなわち書き込みベリファイパスであるかどうかを判断する。
ここで、既述のように、デトラップ期間T2において、トンネル酸化膜の電子トラップに捕獲された電子をデトラップさせている。したがって、ベリファイリード時のトラップ電子数は、通常リード動作時の定常状態におけるトラップ電子数にほぼ等しくすることができる。
これにより、ベリファイリードおよび通常リードを、ほぼ同じしきい値電圧のもとで行うことができる。その結果、メモリセルの数を増しても、異なるしきい値電圧でベリファイリードを行うメモリセル数を減らすことができる。すなわち、ベリファイノイズが軽減される。
以降、ベリファイ回路12によって書き込みベリファイパスと判断されなかった場合、書き込み電圧VpgmをΔVpgmだけ上昇させて、T1〜T3の一連の書き込みシーケンスを繰り返す。書き込みシーケンスを繰り返すごとに書き込み電圧VpgmをΔVpgmだけ上昇させる。書き込みシーケンスを所定回数繰り返しても書き込みベリファイパスとならなかった場合には、書き込みNGとして書き込み動作を終了する。
一方、書き込みベリファイパスの場合には、書き込みパスとして当該ページに対する書き込み動作を終了する。
本実施形態によれば、書き込みパルスを印加した後、ベリファイリード動作を行う前に、デトラップ動作を実行する。一般に、NAND型フラッシュメモリは、プロセス平易化および回路面積削減のために、負電圧をワード線に印加することはできない構成を採用している場合が多い。本実施形態によるデトラップ動作では、制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2は、負電位をワード線WLに印加しない。本実施形態は、負電位をワード線WLに印加しなくとも、電荷保持層(例えば、フローティングゲートFG)とシリコン基板との間のトンネル絶縁膜に負電界A(電荷保持層電位<シリコン基板電位)を印加することができる。
トンネル絶縁膜に負電界Aを印加するために、セルウェル103全体の電位を上げる手法が考えられる。しかし、セルウェル103全体の電位を電源電圧以上に上げるためには、昇圧回路が、非常に大きな容量のウェルを充電する必要がある。このためセルウェル103全体の電位の制御は、長時間を要し、かつ、消費電流を増大させる。
これに対し、本実施形態は、非選択メモリセルの制御ゲートCGを利用して、セルウェル103の表面のみの電位をブーストするだけである。よって、デトラップ期間T2は短時間で済む。さらに、ワード線WLの充電だけで済むので、デトラップ期間T2における消費電流の増大は少ない。
従来、ベリファイノイズによってしきい値電圧分布が広がることを考慮して、書き込み時のステップアップ電圧ΔVpgmを小さく設定せざるを得なかった。これに対し、本実施形態では、デトラップ動作によって、書き込み後のしきい値電圧分布の広がりを抑えることができるので、しきい値電圧分布を超えない範囲でステップアップ電圧ΔVpgmを大きく設定することができる。ステップアップ電圧ΔVpgmが大きいと、書き込みシーケンスの繰り返し回数を減らすことができる。従って、デトラップ期間T2が追加されたとしても、ステップアップ電圧ΔVpgmを大きく設定することによって、全体としての書き込み時間を短縮することができる。
図10は、第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ100の読み出し動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。
読み出し動作時の各波形は、図7のベリファイリード期間T3の波形と同様であり、読み出し動作中に行われる詳細な各動作も、ベリファイリード動作中に行われる詳細な各動作と同様である。本実施形態では、選択ワード線の電圧は、小さい方から順次7段階のリファレンスレベルVcgrvに変更されているが、これに限定しない。
浮遊ゲート型のNAND型フラッシュメモリにおいては、通常、ベリファイノイズはトンネル酸化膜中の電子トラップに起因する。そのため、本実施形態では電子トラップを用いて説明したが、トラップの種類は電子トラップに限らない。正孔トラップに起因するベリファイノイズに対しても本発明は適用可能であり、同じ効果が得られる。
(第2の実施形態)
図11は、本発明に係る第2の実施形態に従ったMONOS構造のメモリを示す断面図である。MONOS構造は、トンネル絶縁膜TIとして、例えば、シリコン酸化膜またはONO膜(SiO−SiN−SiOの積層膜)を採用し、電荷保持層(チャージトラップ層)CTとして、例えば、シリコン窒化膜を有する。トンネル絶縁膜TIは、シリコン基板103上に設けられている。チャージトラップ層CTは、トンネル絶縁膜TI上に設けられている。
ブロック絶縁膜BIがチャージトラップ層CT上に設けられている。制御ゲートCGは、ブロック絶縁膜BI上に設けられている。第2の実施形態において、制御ゲートCGは、TaN、ポリシリコン、シリサイドの積層膜である。第2の実施形態によるMONOS型メモリの他の構成は、第1の実施形態の構成と同様でよい。
ブロック絶縁膜BI、チャージトラップ層CTおよびトンネル絶縁膜TIの総膜厚は、例えば、20〜30nmと薄い。即ち、制御ゲートCGとシリコン基板(ウェル)103との距離が短い。従って、書き込み動作および消去動作において、制御ゲートCGとシリコン基板(ウェル)103との間に大きな電界が印加され得る。制御ゲートCGとシリコン基板(ウェル)103との間の電界により、電荷トラップがトンネル酸化膜TIのSTI側のエッジ部分に多く形成される。
第2の実施形態の動作は、第1の実施形態の動作と同様であり、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様のデトラップ動作を実行する。これにより、第2の実施形態は、トンネル酸化膜TIのSTI側のエッジ部分にトラップされた電子も強制的に排除することができる。
第2の実施形態のようなMONOS型メモリであっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図12は、本発明に係る第3の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図である。図12ではNANDストリングのチャネル部の電位がブーストされた状態も示されている。ここで、Mselは書き込み対象の選択メモリセルであり、Madjは選択メモリセルMselに隣接する非選択メモリセルであり、Mnon−selは、Madj以外の非選択メモリセルである。
第3の実施形態では非選択メモリセルMadjの制御ゲートCGに印加される電圧が第1または第2の実施形態のそれと異なる。第3の実施形態の構成は、第1または第2の実施形態の構成と同様でよい。
第1および第2の実施形態によるデトラップ動作において、選択メモリセルMselの制御ゲートCGの電位に対して、選択メモリセルMselのチャネル部の電位が高すぎて、NANDストリングのチャネル部の電位が過度にブーストされる場合、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)が選択メモリセルMselの拡散層端において発生するおそれがある。
GIDLが発生すると、電子またはホールがGIDLの発生場所付近のフローティングゲートFGに注入される。それにより、メモリセルMのしきい値を変動させるおそれがある。即ち、メモリセルMのしきい値に対してディスターブを与えるおそれがある。
これに対処するために、第3の実施形態では、デトラップ動作において、制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2は、非選択メモリセルMadjの制御ゲートCGに第3の電圧を印加する。第3の電圧は、非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGに印加される電圧よりも低く、かつ、シリコン基板(セルウェル)103の電圧0Vよりも高い電圧である。
例えば、選択メモリセルMselの制御ゲートCG(WLn)の電圧を0〜1Vとし、非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCG(WLn−2およびWLn+2)の電圧Vdtpを10Vとする。このとき、非選択メモリセルMadjの制御ゲートCG(WLn−1およびWLn+1)の電圧Vgpは、例えば、3Vである。
このように、非選択メモリセルMadjの制御ゲートCGの電圧を、非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGの電圧よりも低くすることによって、選択メモリセルMselのソースまたはドレインの拡散層端部の電界を軽減させることができる。よって、GIDLが選択メモリセルMselのソースまたはドレインの拡散層端部で生じることを抑制することができる。その結果、電子またはホールがGIDLの発生場所付近のフローティングゲートFGに注入されることを防止することができる。即ち、NANDストリング内のメモリセルMのしきい値にディスターブを与えない。
第3の実施形態は、第1または第2の実施形態のいずれにも適用することができる。これにより、第3の実施形態は、第1または第2の実施形態の効果をも得ることができる。即ち、第3の実施形態は、デトラップ動作において、GILDを抑制しつつ、トンネル酸化膜TIにトラップされた電子を排除することができる。
(第4の実施形態)
図13は、本発明に係る第4の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図である。図13ではNANDストリングのチャネル部の電位がブーストされた状態も示されている。ここで、書き込み対象の選択メモリセルをMselとし、それ以外の非選択メモリセルをMnon−selと表示している。
第4の実施形態の構成は、第1または第2の実施形態の構成と同様でよい。
第4の実施形態では、デトラップ動作において選択メモリセルMselおよび非選択メモリセルMnon−selのそれぞれの制御ゲートCGに印加される電圧が、第1または第2の実施形態のそれよりも少し高い電圧に設定される。例えば、制御ゲートCGに印加される電圧は、第1または第2の実施形態のそれよりも2Vずつ高い電位に設定される。即ち、選択メモリセルMselの制御ゲートCG(WLn)に印加される電圧を約2Vとし、非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCG(WLn−2、WLn−1、WLn+1、WLn+2)に印加される電圧を約12Vとする。
選択メモリセルMselの制御ゲートCG(WLn)に印加される電圧が0Vよりも高い電圧に設定されることにより、選択メモリセルMselのソースまたはドレインの拡散層端部におけるGIDLを抑制することができる。
一方、選択メモリセルMselの制御ゲートCGの電圧と非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGの電圧との差は、第1または第2の実施形態のそれと同じ10Vである。よって、選択メモリセルMselの制御ゲートCGの電圧に対するNANDストリングのチャネル部の相対的な電圧は、第1または第2の実施形態のそれと同じである。
その結果、第4の実施形態は、デトラップ動作において、GILDを抑制しつつ、トンネル酸化膜TIにトラップされた電子を排除することができる。
(第5の実施形態)
図14は、本発明に係る第5の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図である。図14ではNANDストリングのチャネル部の電位がブーストされた状態も示されている。ここで、書き込み対象の選択メモリセルをMselとし、選択メモリセルMselに隣接する非選択メモリセルをMadjとし、Madj以外の非選択メモリセルをMnon−selと表示している。
第5の実施形態は、第3および第4の実施形態の組合せである。従って、第5の実施形態の構成は、第1または第2の実施形態の構成と同様でよい。ただし、第5の実施形態では非選択メモリセルMadjの制御ゲートCGに印加される電圧が第3の実施形態のそれと異なる。
第5の実施形態では、デトラップ動作において、制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2は、非選択メモリセルMadjの制御ゲートCGに第3の電圧を印加する。第3の電圧は、非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGに印加される電圧よりも低く、かつ、シリコン基板(セルウェル)103の電圧0Vよりも高い電圧である。
例えば、選択メモリセルMselの制御ゲートCG(WLn)の電圧を約2Vとする。非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCG(WLn−2およびWLn+2)の電圧Vdtpを約12Vとする。このとき、非選択メモリセルMadjの制御ゲートCG(WLn−1およびWLn+1)の電圧Vgpは、例えば、5Vとする。
このように、非選択メモリセルMadjの制御ゲートCGの電圧を、非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGの電圧よりも低くすることによって、選択メモリセルMselのソースまたはドレインの拡散層端部の電界を軽減させることができる。よって、GIDLが選択メモリセルMselのソースまたはドレインの拡散層端部で生じることを抑制しつつ、トンネル酸化膜TIにトラップされた電子を排除することができる。さらに、第5の実施形態では、選択メモリセルMselの制御ゲートCG(WLn)に印加される電圧が0Vよりも高い電圧に設定される。これにより、GIDLをさらに抑制することができる。
第5の実施形態は、第1または第2の実施形態のいずれにも適用することができる。これにより、第4の実施形態は、第1または第2の実施形態の効果をも得ることができる。
(第6の実施形態)
図15は、本発明に係る第6の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図である。図15ではNANDストリングのチャネル部の電位がブーストされた状態も示されている。
第6の実施形態では、選択メモリセルMsel、非選択メモリセルMadjおよびその近傍の非選択メモリセルMnon−selの各制御ゲートCGの電圧は、第5の実施形態のそれらと同様である。しかし、第6の実施形態では、選択メモリセルMselから離隔した非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGには、0Vが印加されている。一方、選択メモリセルMselの近傍の数個の非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGには、電圧Vdtpが印加されている。
デトラップ動作の対象は、書き込み対象である選択メモリセルMselである。従って、本来、デトラップのためには、選択メモリセルMselのチャネル部の電位およびその近傍の電位のみをブーストすれば足りる。即ち、選択メモリセルMselから離隔した非選択メモリセルMnon−selのチャネル部の電圧はブーストする必要が無い。
むしろ、非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGに印加されるVdtpを高くすることは、プログラム・ディスターブの原因となる。第6の実施形態では、プログラム・ディスターブを抑制するために、選択メモリセルMselから離隔した非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGに0Vを印加する。これによって、プログラム・ディスターブを抑制するとともに、消費電力を低減することができる。
第6の実施形態は、第1〜第5の実施形態のいずれにも適用することができる。これにより、第6の実施形態は、第1〜第5の実施形態のいずれかの効果を得ることができる。
尚、図15に示すように、Vdtpが印加されている非選択メモリセルMnon−selの両端のメモリセルの制御ゲートCGには、非選択メモリセルMadjの制御ゲートと同様に、Vgp=5Vが印加されている。これは、Vdtpが印加されている非選択メモリセルMnon−selの両端におけるチャネル部の電界を緩和し、GIDLの発生を抑制するためである。
(第7の実施形態)
図16は、本発明に係る第7の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリを示す断面図である。図16ではNANDストリングのチャネル部の電位がブーストされた状態も示されている。ここで、選択メモリセルMselよりもソース側にある非選択メモリセルをMsとし、選択メモリセルMselよりもドレイン側にある非選択メモリセルをMdと表示している。
通常、NAND型フラッシュメモリでは、ソース側にあるメモリセルMから書き込みが実行される。よって、非選択メモリセルMsには、データが既に書き込まれている(電子がフローティングゲートFGに保持されている)確率が高い。
データが既に書き込まれていると、非選択メモリセルMsのチャネル部の電位はブーストされ難い。一方、データが書き込まれていない非選択メモリセルMdのチャネル部の電位はブーストされ易い。従って、非選択メモリセルMsの制御ゲートCGの電圧Vdtp1を、非選択メモリセルMdの制御ゲートCGの電圧Vdtp2よりも高くする。例えば、Vdtp1を約12Vとし、Vdtp2を約10Vとする。
これにより、デトラップ動作において、非選択メモリセルMsのブーストされたチャネル部の電位と非選択メモリセルMdのブーストされたチャネル部の電位との差を小さく、ほぼ等しくすることができる。
第7の実施形態は、第1〜第6の実施形態のいずれにも適用することができる。第3、第5または第6の実施形態に適用する場合には、図12、図13、図15に示すように、非選択メモリセルMadjの制御ゲートCGの電圧を、それ以外の非選択メモリセルMnon−selの制御ゲートCGの電圧よりも低く設定すればよい。
(第8の実施形態)
図17は、本発明に係る第8の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの動作を示すタイミング図である。第8の実施形態では、デトラップ動作において、選択ワード線WLnの電位を、一旦Vdtpに立ち上げ、その後、0Vあるいは0Vより少し高い電圧へ低下させている。第8の実施形態のその他の動作は、第1の実施形態の動作と同様でよい。また、第8の実施形態の構成も、第1の実施形態の構成と同様でよい。
上述のように、データが既に書き込まれているソース側の非選択メモリセルのチャネル部の電位はブーストされ難い。一方、データが書き込まれていないドレイン側の非選択メモリセルのチャネル部の電位はブーストされ易い。従って、非選択メモリセルの制御ゲートCGに同電位を印加した場合、ドレイン側の非選択メモリセルのブーストされたチャネル部の電位はソース側の非選択メモリセルのブーストされたチャネル部の電位よりも高くなる。この場合、ドレイン側の非選択メモリセルのチャネル部からソース側の非選択メモリセルのチャネル部へ電流が流れる。この電流がディスターブ(誤書き込み)の原因となる。
これに対処するために、第8の実施形態では、デトラップ動作において、選択ワード線WLnの電位を、一旦Vdtpに立ち上げる。これにより、選択ワード線WLnの真下でもチャネル部がブーストされ、選択ワード線WLnの下のチャネル部でブーストされたチャネルが分断されることがなくなる。従って、ドレイン側の非選択メモリセルのブーストされたチャネル部の電位が、ソース側の非選択メモリセルのブーストされたチャネル部の電位と同じになる。その結果、上記ディスターブを抑制することができる。
第8の実施形態は、第4または第6の実施形態のいずれにも適用することができる。これにより、第8の実施形態は、第4または第6の実施形態の効果をも得ることができる。
(第9の実施形態)
図18は、本発明に係る第9の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの動作を示すタイミング図である。第9の実施形態は、第3および第8の実施形態の組合せである。従って、第9の実施形態では、デトラップ動作において、選択ワード線WLnの電位を、一旦Vdtpに立ち上げ、その後、0Vあるいは0Vより少し高い電圧へ低下させている。さらに、選択メモリセルMselに隣接する非選択メモリセルMadjの制御ゲートCG(WLn+1およびWLn−1)の電位も、一旦Vdtpに立ち上げ、その後、Vgpに低下させている。
第9の実施形態のその他の動作は、第3の実施形態の動作と同様でよい。また、第9の実施形態の構成も、第3の実施形態の構成と同様でよい。
第9の実施形態では、デトラップ動作において、選択ワード線WLn、WLn+1、WLn−1の各電位を、一旦Vdtpに立ち上げる。これにより、選択ワード線WLn、WLn+1、WLn−1の下でもチャネル部がブーストされ、選択ワード線WLn、WLn+1、WLn−1のところで、ブーストされたチャネルが分断されることがなくなる。従って、ドレイン側の非選択メモリセルのブーストされたチャネル部の電位が、ソース側の非選択メモリセルのブーストされたチャネル部の電位と同じになる。その結果、第8の実施形態と同様にディスターブを抑制することができる。
第9の実施形態は、第5または第6の実施形態のいずれにも適用することができる。これにより、第9の実施形態は、第5または第6の実施形態の効果をも得ることができる。
100…NAND型フラッシュメモリ、1…メモリセルアレイ、3…ビット線制御回路、9…制御ゲート電位制御回路、10…ウェル電位制御回路、11…ソース電位制御回路、12…ベリファイ回路、103…セルウェル、Msel…選択メモリセル、Madj…選択メモリセルに隣接する非選択メモリセル、Mnon−sel…非選択メモリセル、WL…ワード線、BL…ビット線、FG…フローティングゲート、CG…制御ゲート、104…拡散層

Claims (4)

  1. 半導体基板表面に形成された半導体ウェル、前記半導体ウェル上に設けられた第1の絶縁膜、前記第1の絶縁膜上に設けられた電荷保持層、前記電荷保持層上に設けられた第2の絶縁膜、および、前記第2の絶縁膜の上方に設けられた制御ゲートを含み、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じた情報を記憶するメモリセルが直列に複数接続されたNANDストリングと、
    前記制御ゲートおよび前記半導体ウェルに印加する電圧を制御する制御回路とを備え、
    書き込み動作において、前記制御回路は、書き込み対象である選択メモリセルの前記制御ゲートと前記半導体ウェルとの間に書き込み電圧を印加し、
    前記書き込み動作後、前記選択メモリセルにデータが書き込まれたか否かを検証するベリファイリード動作を行う前に、前記制御回路は、前記選択メモリセルの前記制御ゲートに、前記半導体ウェルの電位と同電位または前記書き込み電圧と同極性である第1の電圧を印加し、書き込み対象ではない非選択メモリセルの制御ゲートには、前記書き込み電圧と同極性であり前記第1の電圧よりも絶対値として大きい第2の電圧を印加するデトラップ動作を行い、
    前記デトラップ動作において、前記制御回路は、前記選択メモリセルの前記制御ゲートの電圧を一旦前記第2の電圧へ立ち上げた後に、前記第1の電圧に設定することを特徴とするNAND型フラッシュメモリ。
  2. 半導体基板表面に形成された半導体ウェル、前記半導体ウェル上に設けられた第1の絶縁膜、前記第1の絶縁膜上に設けられた電荷保持層、前記電荷保持層上に設けられた第2の絶縁膜、および、前記第2の絶縁膜の上方に設けられた制御ゲートを含み、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じた情報を記憶するメモリセルが直列に複数接続されたNANDストリングと、
    前記制御ゲートおよび前記半導体ウェルに印加する電圧を制御する制御回路とを備え、
    書き込み動作において、前記制御回路は、書き込み対象である選択メモリセルの前記制御ゲートと前記半導体ウェルとの間に書き込み電圧を印加し、
    前記書き込み動作後、前記選択メモリセルにデータが書き込まれたか否かを検証するベリファイリード動作を行う前に、前記制御回路は、前記選択メモリセルの前記制御ゲートに、前記半導体ウェルの電位と同電位または前記書き込み電圧と同極性である第1の電圧を印加し、前記選択メモリセルに隣接しない第1の非選択メモリセルの制御ゲートには、前記書き込み電圧と同極性であり前記第1の電圧よりも絶対値として大きい第2の電圧を印加し、前記選択メモリセルに隣接する第2の非選択メモリセルの制御ゲートには、前記書き込み電圧と同極性であり前記第2の電圧よりも絶対値として小さい第3の電圧を印加するデトラップ動作を行い、
    前記デトラップ動作において、前記制御回路は、前記第2の非選択メモリセルの前記制御ゲートの電圧を一旦前記第2の電圧へ立ち上げた後に、前記第3の電圧に設定することを特徴とするNAND型フラッシュメモリ。
  3. 前記デトラップ動作において、前記制御回路は、前記選択メモリセルの両側に隣接する複数の非選択メモリセルの制御ゲートに前記第2または前記第3の電圧を印加し、前記隣接する複数の非選択メモリセルよりも前記選択メモリセルから離隔した非選択メモリセルの制御ゲートには前記半導体ウェルの電位と同電位が印加されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のNAND型フラッシュメモリ。
  4. 前記デトラップ動作において、前記制御回路は、前記選択メモリセルのソース側にある前記非選択メモリセルの前記制御ゲートの電圧を、前記選択メモリセルのドレイン側にある前記非選択メモリセルの前記制御ゲートの電圧よりも高くすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のNAND型フラッシュメモリ。
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