JP2009266356A - Nand型フラッシュメモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制することが可能なNAND型フラッシュメモリを提供する。
【解決手段】NAND型フラッシュメモリ100の前記制御回路は、書き込み動作時に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に、書き込み電圧を印加することにより、前記電荷保持層に電荷を注入し、その後、ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記書き込み電圧とは逆極性であり前記書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧を印加することにより、前記ウェルと前記電荷保持層との間に設けられた酸化膜または窒化された酸化膜にトラップされた電荷をデトラップする。
【選択図】図3

Description

本発明は、高電界を印加して、浮遊ゲートまたは電荷ストレージ層に電荷を注入または除去を行うことにより、情報の書き込み/消去を行うNAND型フラッシュメモリに関する。
従来の不揮発性半導体メモリには、例えば、浮遊ゲート(floating−gate)型や、SONOS(Silicon−Oxide−Nitride−Oxide−Silicon)型(又はMONOS(Metal−Oxide−Nitride−Oxide−Silicon)型)等がある。
これらの不揮発性半導体メモリは、SiO等の絶縁膜によって周囲から隔離された浮遊ゲートまたは電荷ストレージ層に電荷(電子またはホール)を保持することで情報(データ)を記憶する。保持電荷の量により、メモリセルトランジスタのしきい値電圧Vtが変動するので、それをセンスすることにより情報(データ)を判別する。
情報の書き込み/消去、すなわち、電荷の注入および除去は、Si基板または制御ゲート(control−gate)から高電界によるトンネル電流によって、またはSi基板からのHot−carrierによって行われる(例えば、特許文献1参照。)。
この情報の書き込み/消去を繰り返すと、注入方法がいずれの場合も、SiO等の絶縁膜中を電荷が繰り返し通過することになる。この電荷は、絶縁膜を通過する際に、この絶縁膜にダメージを与え、電子トラップおよび正孔トラップを多数生成することになる。
生成された上記トラップは、様々な問題をもたらす。
特開2003−173690号公報
本発明は、メモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制することが可能なNAND型フラッシュメモリを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る実施例に従ったNAND型フラッシュメモリは、
半導体基板表面のウェル上に第一の絶縁膜を介して形成され、前記第一の絶縁膜及び第二の絶縁膜を含む複数の絶縁膜により周囲から隔離された電荷保持層と、前記電荷保持層に前記第二の絶縁膜を介して設けられた制御ゲートを有し、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じたしきい値電圧に対応して情報が記憶されるメモリセルが直列に複数接続されてなるNANDストリングを備え、
前記制御ゲート、および前記ウェルに印加する電圧を制御して、前記メモリセルの動作を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
書き込み動作時に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に、書き込み電圧を印加することにより、前記電荷保持層に電荷を注入するか、もしくは前記電荷保持層から電荷を取り去り、
その後、ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記書き込み電圧とは逆極性であり前記書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧を印加することにより、前記ウェルと前記電荷保持層との間に設けられた前記第一の絶縁膜中にトラップされた電荷を放出させることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る実施例に従ったNAND型フラッシュメモリは、
半導体基板表面のウェル上に第一の絶縁膜を介して形成され、前記第一の絶縁膜及び第二の絶縁膜を含む複数の絶縁膜により周囲から隔離された電荷保持層と、前記電荷保持層に前記第二の絶縁膜を介して設けられた制御ゲートを有し、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じたしきい値電圧に対応して情報が記憶されるメモリセルが直列に複数接続されてなるNANDストリングを備え、
前記制御ゲート、および前記ウェルに印加する電圧を制御して、前記メモリセルの動作を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
消去動作時に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に、消去電圧を印加することにより、前記電荷保持層に電荷を注入するか、もしくは前記電荷保持層から電荷を取り去り、
その後、ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記消去電圧とは逆極性であり前記書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧を印加することにより、前記ウェルと前記電荷保持層との間に設けられた前記第一の絶縁膜中にトラップされた電荷を放出させることを特徴とする。
本発明のNAND型フラッシュメモリによれば、メモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制することができる。
メモリセルの微細化が進むと、単位電荷(素電荷e) によるしきい値電圧の変動が大きくなる。例えば、20nm世代の浮遊ゲート型のフラッシュメモリでは、浮遊ゲート中の電子の数が1個変化するとしきい値電圧が5〜20mV程度変化する。
単位電荷によるしきい値電圧変化が大きくなると、プログラムノイズとリードノイズの2つのランダム・ノイズの影響が無視できなくなる。
上記プログラム・ノイズは、1回のプログラム(書き込み)パルスで浮遊ゲート又は電荷保持層に注入される電子の数の統計的揺らぎによるノイズである。
例えば、1回の書き込みパルスでしきい値電圧を0.2V増加させる場合、20〜30nm世代においては、電子を平均10〜数十個の電子を1回の書き込みパルスで注入する。1回の書き込みパルスで注入される電子の数はポアソン分布に従うため、平均注入個数が小さくなると分散が大きくなる。すなわち、注入個数が平均注入個数を中心に広く分布することになり、1回の書き込みパルスでのしきい値電圧の変化も0.2Vを中心に広く分布することになる。
ベリファイ動作を行うステップアップ書き込みを用いて、書き込み動作を行う場合には、上記プログラムノイズの影響は、しきい値電圧分布の上裾が広がりとして現れる。そして、メモリセルの微細化が進むと、同じしきい値電圧変化を生じさせるのに必要な注入電子数が減るため、プログラムノイズは大きくなる(参考文献:C. Monzio et al “First evidence for injection Statistics accuracy limitations in NAND Flash Constant-current Fowler-Nordheim Programming”, IEDM Tech. Dig., pp. 165‐168, 2007)。
上記リードノイズは、メモリセルのトンネル酸化膜中のシリコン基板界面近くに存在する電子トラップ又は正孔トラップに、電子または正孔がランダムに出入りすることで生じる。
一つの電子トラップまたは正孔トラップに電子または正孔がトラップされているか/いないかで生じるしきい値電圧の変化は、トラップが存在する場所(チャネル領域内の位置、トンネル酸化膜の深さ) で変化する。一般には、式(1)のように表される。なお、式(1)において、q:素電荷、Cox: 単位面積あたりのゲート容量、W:チャネル幅、L:チャネル長である。

ΔVth≒q/(Cox*W*L)・・・(1)
NAND型フラッシュメモリは、データ保持特性を確保するために厚いトンネル酸化膜を用いているためにCoxが小さくしきい値電圧の変化が大きい。
また、最近の研究では、シリコン基板ヘドープされた不純物原子による電流パスのパーコレーションを考慮すると式(1) で予想されるよりもはるかに大きなしきい値電圧変化が生じることが分かっている。さらに、スケーリングの依存性は、式(1) のW*Lに反比例でなく、√(W*L) に反比例であることも分かっている。実際、50nm世代のNAND型フラッシュメモリにおいて100mVを超えるしきい値電圧変化が観測されている。
リード動作を行ったときにトラップが電荷を捕獲しているかに応じてしきい値電圧が変化するため、このリードノイズの影響はしきい値電圧分布の両裾(上裾と下裾) の広がりとして現れる。しきい値電圧の変化は√(W*L)に反比例または(W*L) に反比例して大きくなるので、メモリセルの微細化が進むとノイズは大きくなる。20nm世代では300mVを越えたノイズが発生することが予想されている(参考文献:K. Fukuda et al,“ Random Telegraph Noise in Flash Memories‐Model and Technology Scaling”, IEDM Tech. Dig., PP. 169-172,2007) 。
リードノイズと同じく、メモリセルのトンネル酸化膜中に存在する電子トラップ又は正孔トラップに起因するものにベリファイノイズがある。ベリファイノイズは、書き込みパルスを印加した直後にベリファイリードを行う時と、その後時間が経過してからリード動作を行う時で、電子トラップまたは正孔トラップに捕獲されている電荷の数が変わるために生じる。
ここで、浮遊ゲート型のNAND型フラッシュメモリを例にベリファイノイズについてより詳細に説明する。図1Aは、書き込みパルスを制御ゲートに印加した状態における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図である。また、図1Bは、ベリファイリード時における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図である。また、図1Cは、通常のリード時における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図である。また、図2は、ベリファイノイズ等を含むしきい値電圧の分布を示す図である。
例えば、書き込み動作時に制御ゲートに高電圧(10〜20V) を印加すると、浮遊ゲートとシリコン基板間のトンネル酸化膜中に高電界が生じる。これにより、FN(Fowler−Nordheim)電流が流れて、浮遊ゲートへの電子が注入される。その時、トンネル酸化膜中の多くの電子トラップはシリコン基板のフェルミレベルEより下に位置し、その大部分が電子を捕獲する(図1A)。
書き込みパルス印加後、ゲート電圧が0V〜電源電圧程度に戻されると、シリコン基板のフェルミレベルEは下がり、電子を捕獲していた電子トラップは一斉に電子を放出しはじめる。
ところが、ベリファイリードが行われるまでの数us〜数十usの間に、シリコン基板のフェルミレベルE以上にある電子トラップが全て電子を放出することはできない。したがって、一部の電子は放出されないままにベリファイリード動作は行われることになる(図1B)。
そして、トンネル酸化膜中の電子トラップが電子を捕獲したままの状態では、リードノイズと同じ原因でメモリセルのしきい値電圧は高くなる。そのしきい値電圧が高い状態で、設定レベル(ベリファイレベル)にしきい値電圧が達したと判定されて書き込みが終了し得る。この場合、時間が経過して電子トラップが電子を放出した後には、そのメモリセルのしきい値電圧は設定レベルよりも低くなってしまう(図1C)。
これにより、実際のリード動作時には、この低いしきい値電圧の状態が読み出されることになる。したがって、書き込み終了後に、設定レベルよりしきい値電圧が低いメモリセルが生じることになる。言い換えるとしきい値分布の下裾側にしきい値電圧分布が広がることになる(図2)。
トラップに捕獲されている一個の電子または正孔によるしきい値電圧の変化はリードノイズのところで説明した通りであり、メモリセルを微細化すると大きくなる。したがって、このベリファイノイズも、メモリセルを微細化するに伴い大きくなり、20nm世代では300 mVを越えるノイズが発生することが予想される。
ここで、既述のプログラムノイズは、書き込みパルスを長くすることにより注入電子数のゆらぎを小さくすることができる。また、プログラムノイズは、制御ゲートと浮遊ゲート間のカップリング比を大きくして一個の電子で生じるしきい値電圧の変化を小さくすることにより、抑制される。
一方、既述のリードノイズは、読み出し時のセンス時間(観測時間) を長くしてノイズを平均化する、トンネル酸化膜中のトラップの数を減らす、チャネル領域にドープされている不純物原子の数を減らして電流パスのパーコレーションを抑える等を行うことにより、その影響を抑えることができる。
しかし、プログラムノイズとリードノイズは、どちらもランダムノイズであるため、影響を小さくすることはできるが、微細化したメモリセルにおいては基本的には避けることはできない。
ところが、ベリファイノイズは、ベリファイリード時には、通常のリード動作時よりもトンネル酸化膜にトラップしている電子または正孔の数が多いことに起因するノイズである。このベリファイノイズは、書き込みパルスによって電子トラップまたは正孔トラップに捕獲された電荷をデトラップさせてやり、通常のリード動作時と同様のトラップ数にすることで原理的には無くすことができる。
本発明は、ベリファイリード時と通常のリード動作時でトラップ数の状態を同じにして、ベリファイノイズを低減する。これにより、メモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制する。
以下、本発明に係る各実施例について図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施例においては、浮遊ゲート(floating−gate)型のNAND型フラッシュメモリについて一例として説明する。しかし、SONOS型(又はMONOS型)等のNAND型フラッシュメモリについても同様に適用される。
図3は、本発明の一態様である実施例1に係るNAND型フラッシュメモリ100の要部構成を示すブロック図である。また、図4Aは、図3のメモリセルアレイ1のカラム方向のNANDストリングの素子構造を示す断面図である。また、図4Bは、図4Aに示すNANDストリングの回路構成を示す回路図である。NANDストリングは、直列に接続された複数のメモリセルMと、その両端に接続された2つの選択ゲート(SGSトランジスタとSGDトランジスタ)から成る。ソース側の選択ゲートはソース線SRCに、ドレイン側の選択ゲートはビット線BLにそれぞれ接続されている。
図3に示すように、NAND型フラッシュメモリ100は、メモリセルアレイ1と、ロウデコーダ2と、ビット線制御回路3と、カラムデコーダ4と、データ入出力バッファ5と、内部電位発生回路6と、動作制御回路7と、アドレスバッファ8と、制御ゲート電位制御回路9と、ウェル電位制御回路10と、ソース電位制御回路11と、ベリファイ回路12と、を備える。
メモリセルアレイ1は、ロウ方向のワード線WLとカラム方向のビット線BLとにそれぞれ接続され、マトリックス状に配置された複数のNANDストリングを有する。
ロウデコーダ2は、ワード線駆動回路(図示せず)を含み、メモリセルアレイ1のワード線選択及び駆動を行う。
ビット線制御回路3は、ビット線BLの電位を制御する回路(図示せず)と、ベリファイリードおよび読み出し動作時にビット線の電圧をセンスするセンスアンプ(図示せず)と、読み出し結果または書き込みデータ等を格納するデータラッチ(図示せず)と、を有している。このビット線制御回路3は、ビット線BLの電位を制御することにより、書き込み制御や、ベリファイリード、読み出し動作を行う。NAND型フラッシュメモリは、通常、512バイトから8Kバイトのページ単位で、書き込み動作および読み出し動作を行う。すなわち、ビット線制御回路3は、ページ内の512バイトから8Kバイトに対応するビット線BLの制御を同時に行うことができる。
カラムデコーダ4は、メモリセルアレイ1のビット線に接続されたビット線制御回路3の選択を行う。
データ読み出し時、ビット線制御回路3に読み出されたデータは、データ入出力バッファ5を介し、入出力制御回路(図示せず)に出力される。
内部電位発生回路6は、電源電圧を昇圧または降圧して、ビット線制御回路3、制御ゲート電位制御回路9、ウェル電位制御回路10、およびソース電位制御回路11に供給する電圧を発生させる。
制御ゲート電位制御回路9は、メモリセルMの制御制御ゲートCGに印加する電圧を制御し、その電圧をロウデコーダ2に供給する。
ウェル電位制御回路10は、半導体基板101のセルウェル102の電位を制御する。
ソース電位制御回路11は、ソース線SRCの電位を制御する。
チップ外部から入力ピン(図示せず)に対して、チップイネーブル信号CE、書き込みイネーブル信号WE、読み出しイネーブル信号RE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE等の外部制御信号が、また入出力データピン(図示せず)に対してコマンドコードが入力されると、該入出力制御回路(図示せず)を介してコマンドコードがコマンドバッファ(図示せず)に供給される。該コマンドバッファは、このコマンドコードをデコードし、動作制御回路7にコマンド信号として供給する。
動作制御回路7は、動作モードに応じて供給されるコマンド信号に基づいて、データ書き込み及び消去のシーケンス制御、及びデータ読み出しの制御を行う。
動作制御回路7が読み出し、書き込み、消去などの各種動作を制御する信号を出力することにより、ビット線制御回路3、内部電位発生回路6、制御ゲート電位制御回路9、ウェル電位制御回路10、およびソース線電位制御回路11は、各種動作のための電位を生成する。また、動作制御回路7がベリファイ動作を制御する信号を出力することにより、ベリファイ回路12はベリファイ動作を行う。
該入出力制御回路(図示せず)から供給されたメモリセルMのアドレスは、アドレスバッファ8介してロウデコーダ2及びカラムデコーダ4に転送される。
ベリファイ回路12は、ベリファイリード時にビット線制御回路3でセンスされた結果に基づいて、所定のメモリセルMに対して書き込み対象のページ内または消去対象のブロック内の全てのメモリセルMのしきい値電圧がベリファイレベルまで達しているか(書き込まれているか、又は消去されているか)を判別する。そして、ベリファイ回路12は、この判別した結果を、動作制御回路7に出力する。そして、動作制御回路7は、このベリファイした結果に基づいて、ビット線制御回路3、制御ゲート電位制御回路9、ウェル電位制御回路10、およびソース線電位制御回路11を制御し、書き込み対象ページ内全てまたは消去対象ブロック内全てのメモリセルMのしきい値電圧がベリファイレベルに達する(パスする)まで、書き込み動作または消去動作を継続する。
ベリファイ回路12には、ベリファイレベルに達していないメモリセルMの数(ビット数)、またはベリファイレベルに達していないメモリセルMが繋がるビット線乃至カラムの数を数える機能を持つものもある。その場合、書き込み対象ページ内または消去対象ブロック内の、ベリファイレベルに達していないメモリセルMの数、またはベリファイレベルに達していないメモリセルMが繋がるビット線乃至カラムの数が、予め設定された許容ビット数もしくは許容バイト数以内であれば、書き込みまたは消去動作をその時点で打ち切ることが可能である。
ベリファイレベルに達していないビット数またはカラム数が、許容ビット数内または許容バイト数内である状態を、全てのビットまたはカラムがベリファイレベルに達した状態をパスと呼ぶのに対して、擬似パスと呼ぶ。
NANDフラッシュメモリにおいては、ECC技術を用いて、各種ディスターブまたはデータ保持特性不良などによって発生した数〜数十ビットの不良ビットを補正することが行われるが、補正可能なビット数が十分ある場合には、擬似パスで書き込み動作または消去動作を打ち切ってしまい、一部のメモリセルMがベリファイレベルに達していない状態に放置しても問題にならない。そうすることで、書き込み又は消去が遅いメモリセルMの為に、書き込み又は消去動作を繰り返すことが避けられ、結果として書き込み性能または消去性能を向上することができる。
ここで、NANDストリングの構成についてより詳細に説明する。図4A、4Bに示すように、p型半導体基板101上に、n型半導体であるウェル102に囲まれた、p型半導体であるセルウェル103が形成されている。このセルウェル103には、n型半導体である拡散層104が形成されている。各メモリセルMは、拡散層104で構成されたソース、ドレインと、ソース・ドレイン間のチャネル領域上にトンネル酸化膜105を介して設けられた電荷保持層である浮遊ゲートFGと、この浮遊ゲートFG上に絶縁膜106を介して設けられワード線WLとなる制御ゲートCGとから構成されている。絶縁膜106は誘電率が高い膜が好ましく、通常、Si酸化膜とSi窒化膜の積層構造の膜が用いられることが多い。
浮遊ゲートFGは、トンネル酸化膜104、絶縁膜106、及び層間膜107により周囲から隔離されている。なお、NAND型フラッシュメモリがSONOS型(又はMONOS型)である場合には、電荷保持層は浮遊ゲートFGでなく、Si窒化膜等からなる電荷ストレージ層が用いられる。
メモリセルMは、浮遊ゲートFGに保持される電荷量に応じたしきい値電圧に対応して、異なるビット情報を記憶することができる。ここで、図4Cは、しきい値電圧の分布を示す図である。例えば、図4Cに示すように、しきい値電圧を8つの状態に制御すれば、一つもメモリセルMに3ビットの情報を記憶することができる。メモリセルMに記憶したビット情報は、選択読み出し電圧を選択ワード線WL(制御ゲートCG)に、非選択読み出し電圧を非選択ワード線(制御ゲートCG)に印加することにより読み出し可能である。
セルウェル103内には、選択ゲートトランジスタSGDTrと選択ゲートトランジスタSGSTrも形成されている。
選択ゲートトランジスタSGDTrは、拡散層104で構成されたソース、ドレインと、電気的に接続された二層構造の選択ゲート線SGDから構成されている。この選択ゲートトランジスタSGDTrのドレインは、コンタクト電極108、メタル配線層109、配線間電極110を介してビット線BLに接続されている。選択ゲートトランジスタSGDTrは、選択ゲート線SGDにロウデコーダ2から電圧が印加されることにより制御される。
選択ゲートトランジスタSGSTrは、拡散層104で構成されたソース、ドレインと、電気的に接続された二層構造の選択ゲート線SGSから構成されている。この選択ゲートトランジスタSGSTrのソースは、コンタクト電極111を介してソース線SRCに接続されている。選択ゲートトランジスタSGSTrは、選択ゲート線SGSにロウデコーダ2から電圧が印加されることにより制御される。
ソース側選択ゲートトランジスタSGSTrのドレインとドレイン側選択ゲートSGDTrのソースの間には、複数のメモリセルMがソースとドレインを共有して直列に接続されている。この直列に接続された、ソース線側選択ゲートトランジスタSGSTrと直列接続された複数のメモリセルMと及びドレイン側選択ゲートトランジスタSGDTrとでNANDストリングを形成する。
なお、選択ゲートトランジスタSGSTr、SGDTrに隣接するメモリセルMは、本実施例では、誤書き込み防止用のダミーセルに設定されている。書き込み動作時には、このダミーセルのワード線WLには、他の選択ワード線WL、非選択ワード線WLよりの低い電圧が印加される。
以上のように、制御回路3、9、10、11、7は、制御ゲートCG(ワード線)、セルウェル、ソース線、およびビット線に印加する電圧を制御して、メモリセルMの動作を制御する。
次に、以上のような構成を有するNAND型フラッシュメモリ100の書き込み動作について説明する。NAND型フラッシュメモリにおいては、書き込み対象のメモリセルが所望のレベルまで書き込まれるまで、書き込み電圧Vpgmを少しずつ増加させながら、書き込みパルス印加とベリファイリードを繰り返す、ステップアップ書き込み方式が用いられる。
図5Aは、本実施例1に係るNAND型フラッシュメモリ100の書き込み動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。簡単のため、ステップアップ書き込みにおける、書き込みパルス印加とベリファイリード動作を2回繰り返す分だけ示している。
図5Aに示すように、先ず、書き込みパルス期間T1において、ビット線制御回路3によって、ページ内の書き込み対象のメモリセルMに繋がるビット線BLには0Vが、書き込み対象でないメモリセルM(すなわち書き込みインヒビットのメモリセルM)に繋がるビット線BLにはVdd(1〜3V程度)が印加される。またソース線SRCにはVsrc(1〜3V程度)が印加される。その時、書き込みインヒビットのメモリセルMを有するNANDストリングにVddを転送するために、ドレイン側選択ゲート線SGDには4〜5Vの電圧が印加される。
引き続き、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、選択ゲート線SGD及びSGSが0〜Vdd間の中間電位のVsgdとVsgsにそれぞれ設定される。続いて、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、選択ワード線WLnには書き込み電圧Vpgm(例えば、10〜25V程度)が、選択ワード線WLnに隣接する非選択ワード線WLn+1、WLn−1には非選択ワード線電圧Vpass1(例えば5〜10V程度)が、さらに、その他の非選択ワード線WLn+2、WLn−2等には非選択ワード線電圧Vpass2(例えば5〜10V程度)が、印加される。
これにより、書き込み対象のメモリセルMにおいては、制御ゲートCGには書き込み電圧Vpgmが、チャネルにはビット線BLを介して0Vが印加され、チャネルから浮遊ゲートFGに高電界によるFowler−Nordheimトンネル電流による電子注入が発生する。すなわち書き込み動作が行われる。
一方、書き込みインヒビットのメモリセルMにおいては、選択ゲートトランジスタSGSTrとSGDTrの双方がオフするため、NANDストリング内のチャネルはフローティングになる。非選択ワード線に印加した非選択ワード線電圧Vpass1、Vpass2、および選択ワード線に印加した書き込み電圧Vpgmによって、フローティングのNANDストリング内のチャネルの電位は4〜7V程度にブーストされる。従って、書き込みインヒビットのメモリセルにおいては、制御ゲートCGに書き込み電圧Vpgmが印加されているが、電界が不十分なためFowler−Nordheimトンネル電流による浮遊ゲートへの電子注入は行われない。すなわち、書き込み動作は行われない。
なお、非選択ワード線電圧Vpass1と非選択ワード線電圧Vpass2は、同じ電圧としてもよいし、必要に応じて異なる電圧に設定してもよい。40nm世代以降の微細化されたNAND型フラッシュメモリにおいては、書き込み対象メモリセルMの浮遊ゲートと隣接メモリセルMの制御ゲートCGとの間の容量カップリングも無視できず、選択ワード線に隣接する非選択ワード線に印加する電圧Vpass1を、非選択ワード線電圧Vpass2よりも高く設定することで、選択ワード線の書き込みをアシストすることができる。
ダミーワード線WLには0Vと非選択ワード線電圧Vpass2の中間電圧Vdyが印加される。これにより、ブーストされたNANDストリング内チャネル端部で発生するGIDL(Gate Induced Leakage Current)による、NANDストリング端部メモリセルMに発生する誤書き込みを抑制することができる。
上述した様に、書き込みパルス期間T1において、書き込み対象のメモリセルMに接続されたビット線BLには、ビット線制御回路3により、0Vが印加される。クイックパスライト方式と呼ばれる書き込み方式を用いる場合は、ベリファイレベルよりも少し低い、クイックパスライト用ベリファイレベルをしきい値が超えた書き込み対象のメモリセルMに接続されたビット線BLには、Vqpw(例えば1V程度)が印加される。こうすることにより、クイックパスライト用ベリファイレベルをしきい値が越えた後は、書き込みを抑制することが出来るため、より狭いしきい値分布をつくることが可能となる。
このようにして、制御回路3、9、10、11、7は、書き込み動作時に、制御ゲートCG(ワード線)、セルウェル、ソース線、およびビット線に印加する電圧を制御して、ページ内の書き込み対象のメモリセルMに対してのみ書き込み動作を行う。
ところで、書き込みパルス期間T1に、書き込み電圧Vpgmを印加することで、メモリセルMのトンネル酸化膜(セルウェルと浮遊ゲートFGとの間に設けられた酸化膜または窒化された酸化膜)中に存在する多数の電子トラップは電子を捕獲する。書き込みパルス期間T1が終了し、書き込み電圧Vpgmの印加をやめて放置すると、電荷を捕獲した電子トラップから、そのトラップの時定数に従って電子の放出(デトラップ)が起こる。時定数が長いトラップも存在するため、数us〜数msの時間のうちには電子を放出できないトラップも多く存在する。
次に、デトラップ期間T2において、ソース電位制御回路11およびウェル電位制御回路10により、ソース線SRCおよびセルウェルを0Vに維持する。この状態で、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、選択ワード線WLnに負電圧Vdtp(例えば、−2〜−10V程度)、非選択ワード線に0Vを印加する。ビット線は、ビット線制御回路3により0Vが印加されるか、またはフローティングにされる。
すなわち、制御回路3、9、10、11、7は、ベリファイリード動作を行う前に、セルウェルに第3の電圧(0V)を印加するとともに制御ゲートCGに該第3の電圧よりも低い負の第4の電圧(Vdtp)を印加することにより、制御ゲートCGとセルウェルとの間に書き込み電圧とは逆極性であり書き込み電圧Vpgmよりも絶対値が小さいデトラップ電圧Vdtp圧を印加する。
これにより、書き込みパルス期間T1にトンネル酸化膜中の電子トラップに捕獲された電子のデトラップを促進し、次のベリファイリード期間T3に行われるベリファイリードを行う時に、トンネル酸化膜中の電子トラップに捕獲されている電子の数減らすことができる。すなわち、ベリファイリード時におけるトンネル酸化膜中の電子トラップに捕獲された電子数を、書き込み動作から十分に時間が経過して電子を放出(デトラップ)しきったところで行われる通常リード動作時と同じ定常状態のトラップ電子捕獲数に近づけることができる。
なお、浮遊ゲートFGに蓄積された電荷が放電されないように、デトラップ電圧Vdtpは、消去動作時に制御ゲートCGとセルウェルとの間に印加する消去電圧よりも絶対値が十分小さく設定される。また、NANDストリング内の非選択メモリセルMに余計なディスターブがかかるのを防ぐため、非選択ワード線にはセルウェルと同じ電圧(本実施例の場合は0V)をデトラップ期間T2の間は印加しておくことが好ましい。
続いて、ベリファイリード期間T3において、ベリファイリード動作が行われる。ソース電位制御回路11およびウェル電位制御回路10により、ソース線SRCおよびセルウェルはベリファイリード期間T3を通して0Vに維持されている。まず、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、選択ゲート線SGS及びSGDには、選択ゲートトランジスタSGSTrおよびSGDTrをオンさせる電圧Vsg(例えば、4〜5V)が印加される。
次に、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、選択ワード線WLnに隣接する非選択ワード線WLn+1、WLn−1には読み出し電圧Vread2が、WLn+2、WLn−2等の非選択ワード線には読み出し電圧Vread1が印加される。これにより、非選択ワード線に接続されたメモリセルMは全て十分にオンした状態になる。選択ワード線WLnには、ベリファイレベルVvfyが印加される。
なお、読み出し電圧Vread1と読み出し電圧Vread2とは、通常、同じ電位に設定される。40nm世代以降の微細化されたNAND型フラッシュメモリにおいては、顕著になる選択セルワード線と隣接セルの浮遊ゲート間の容量カップリングによる、隣接セルの駆動力低下を補うために、読み出し電圧Vread1とVread2を変えてもよい。
続いて、このベリファイリード期間T3において、ビット線制御回路3により、読み出しのための電圧Vbl(例えば、0.5V程度)が印加され、その時にメモリセルMに流れる電流がビット線制御回路3に含まれているセンス回路によりセンスされ、ベリファイ対象のメモリセルMのしきい値がベリファイレベルVvfyよりも高いか低いかが判断される。
本実施例では、一つのメモリセルに3ビット(8値)を記憶する場合を想定しており、その場合、ベリファイ電圧Vvfyを7回変更してセンス動作が繰り返される。
このようにして、選択ワード線WLnが接続されたメモリセルMのしきい値電圧とベリファイ電圧Vvfyとの大小関係が、ビット線制御回路3によりセンスされ、このセンス結果に応じたデータが、ビット線制御回路3に含まれているラッチ回路にラッチされる。その後、ベリファイ回路12は、該ラッチされたデータに基づいて、ページ内において書き込み対象である全てのメモリセル、もしくは予め設定された許容ビット数または許容バイト数を残して全てのメモリセルのしきい値電圧がベリファイレベルまで達しているか(書き込まれているか)、すなわち書き込みベリファイパスかどうかを判断する。
ここで、既述のように、デトラップ期間T2において、トンネル酸化膜の電子トラップに捕獲された電子をデトラップさせている。したがって、ベリファイリード時にトラップに捕獲されている電子の数は、通常リード動作時の定常状態のトラップ電子数に近づく。これにより、ベリファイリードと通常リードを、同じしきい値電圧で行うことが出来るメモリセルの数を増し、異なるしきい値電圧で行うことになるメモリセルの数を減らすことができる。すなわち、ベリファイリードと通常リードで異なるしきい値電圧で行うことに起因する既述のベリファイノイズが低減される。
以降、ベリファイ回路12によって書き込みベリファイパスと判断されなかった場合、書き込み電圧VpgmをΔVpgmだけ上昇させて、期間T1〜T3と同様な動作を繰り返す。予め設定された所定回数繰り返しても書き込みベリファイパスとならなかった場合は、書き込みNGとして書き込み動作を終了する。
一方、書き込みベリファイパスの場合には、書き込みパスとして当該ページに対する書き込み動作を終了する。
以上のように、本実施例に係るNAND型フラッシュメモリによれば、書き込みパルスを印加した後、ベリファイリード動作を行う前に、消去が起こらない程度の書き込みパルスとは極性が異なる電圧パルスを印加する。
これにより、ベリファイリード時のトラップ電子数を通常のリード動作時の定常状態におけるトラップ電子数に近づけることができて、ベリファイノイズが低減される。これにより、メモリセルのしきい値電圧の分布幅のベリファイノイズによる拡大を抑制することができる。
次に、NAND型フラッシュメモリ100の読み出し動作について説明する。
ここで、図5Bは、本実施例1に係るNAND型フラッシュメモリ100の読み出し動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。
図5Bに示すように、読み出し動作時の各波形は、図5Aのベリファイリード期間T3の波形と同様であり、読み出し動作中に行われる詳細な各動作も、ベリファイリード動作中に行われる詳細な各動作と同様である。本実施例では、選択ワード線の電圧を、小さい方から順次7段階のリファレンスレベルVcgrvに変更しているが、小さい方から順次変更しない場合もある。
以上のように、本実施例に係るNAND型フラッシュメモリによれば、ベリファイノイズによるメモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制することができる。
浮遊ゲート型のNAND型フラッシュメモリにおいては、通常、ベリファイノイズはトンネル酸化膜中の電子トラップに起因する。そのため、本実施例では電子トラップを用いて説明したが、トラップの種類は電子トラップに限らない。正孔トラップに起因するベリファイノイズに対しても本実施例は同じ効果が得られる。
実施例1では、特に、メモリセルのトンネル酸化膜中のトラップに捕獲された電荷のデトラップを促進するために、選択ゲート線(制御ゲート)に負電圧を印加する場合について述べた。
一般的に、NAND型フラッシュメモリでは、ウェル分離が必要となり回路面積の増加を招く負電圧は使用されていない。しかし、メモリセルが形成されたウェルの電位を上昇させて、実効的に選択ワード線に負電圧を印加した場合と同等の状況を作り出すことができる。
そこで、本実施例では、特に、該トンネル酸化膜中のトラップに捕獲された電荷のデトラップを促進するために、該メモリセルが形成されたウェルの電位を上昇させる方法を用いる場合について述べる。
本実施例2で示す方法は、実施例1と同様に、例えば、図1に示すNAND型フラッシュメモリ100により実施される。また、NAND型フラッシュメモリ100の読み出し動作は、実施例1の読み出し動作と同様である。
図6は、NAND型フラッシュメモリ100の本実施例2に係る書き込み動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。簡単のため、ステップアップ書き込みにおける、書き込みパルス印加とベリファイリード動作を2回繰り返す分だけ示している。
図6に示す実施例2に係る書き込み動作(電圧波形)は、デトラップ期間T2とT5において、図5Aに示す実施例1に係る書き込み動作と異なる。他の期間(T1、T3、T4、T6)の動作(電圧波形)は同じである。
図6に示すように、書き込みパルス期間T1の後、デトラップ期間T2において、ソース電位制御回路11およびウェル電位制御回路10により、ソース線SRCおよびセルウェルの電位を、消去が起こらない程度の電圧Vdtp(例えば2〜10V程度)まで上昇させる。
その時、ビット線および選択ゲート線SGDとSGSはフローティング状態にしておく。ビット線は、セルウェル内の拡散層104、コンタクト電極108、メタル配線層109、配線間電極110を介して、セルウェルの電圧Vdtpとほぼ同程度の電位まで充電される。選択ゲート線SGDとSGSは、セルウェルとの容量カップリングにより、その電位がVdtp程度まで上昇する。よって、選択ゲートトランジスタSGDTrとSGSTrのゲート酸化膜に大きな電圧が印加されて酸化膜破壊に至ることはない。
この状態で、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、選択ワード線WLnのみに0Vを印加し、非選択ワード線WLn+1、WLn−1、WLn+2、WLn−2、・・・、および、ダミーワード線WLには電圧Vdtpを印加する。
すなわち、制御回路3、9、10、11、7は、ベリファイリード動作を行う前に、制御ゲートCGに第3の電圧(0V)を印加するとともに、セルウェルに該第3の電圧よりも高い正の第4の電圧Vdtpを印加することにより、、選択ワード線がつながる選択されたメモリセルについては、制御ゲート間とセルウェル間に、書き込み電圧Vpgmと反対の極性の電圧Vdtpを印加することができる。その他のワード線がつながるメモリセルにおいては、制御ゲートとセルウェルの電位が同じとなるために、しきい値電圧の変化をもたらすディスターブは発生しない。
なお、本実施例においては、選択ワード線以外のワード線には電圧Vdtpを印加したが、メモリセルにディスターブを発生させない範囲でVdtpとは多少異なる電圧を印加してもよいし、選択ワード線と同じく0Vを印加しておいてもよい。また、本実施例では、図6に示されるようにセルウェルとソース線SRCとは、同電位に設定されているが、ソース線SRCの電位をセルウェルよりも多少高くしてもよい。既述のように、ソース線SRCは、セルウェル内のn+拡散層104を介して、セルウェルに接続されているため、接合が順バイアスになるセルウェルよりも低い電圧を印加することは避けなければならない。
以降は、実施例1と同様に、ベリファイリード期間T3およびT6において、ベリファイリードが実施される。
以上のように、書き込みパルス期間において書き込みパルスを印加した後、ベリファイリード期間にベリファイリード動作を行う前のデトラップ期間において、書き込み対象のメモリセルの制御ゲートとセルウェル間に、書き込み電圧Vpgmと逆極性でかつ消去動作が起こらない程度の電圧を印加する。これにより、書き込みパルス期間において、書き込み電圧Vpgmによってトンネル酸化膜の電子トラップに捕獲された電子のデトラップを促進させることができる。その結果、デトラップ期間に続くベリファイリード期間におけるトラップに捕獲されている電子の数を、通常リード動作時の定常状態のトラップ電子数に近づけることができる。
これにより、ベリファイリードと通常リードを、同じしきい値電圧で行うことが出来るメモリセルの数を増し、異なるしきい値電圧で行うことになるメモリセルの数を減らすことができる。すなわち、ベリファイリードと通常リードで異なるしきい値電圧で行うことに起因する既述のベリファイノイズが低減される。すなわち、メモリセルのしきい値電圧の分布幅のベリファイノイズによる拡大を抑制することができる。
以上のように、本実施例に係るNAND型フラッシュメモリによれば、メモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制することができる。
浮遊ゲート型のNAND型フラッシュメモリにおいては、通常、ベリファイノイズはトンネル酸化膜中の電子トラップに起因する。そのため、本実施例では電子トラップを用いて説明したが、トラップの種類は電子トラップに限らない。正孔トラップに起因するベリファイノイズに対しても本実施例は同じ効果が得られる。
本実施例3では、負のしきい値電圧領域にも、消去分布も含めて2つ以上のしきい値電圧分布を形成し、負のしきい値電圧読み出し(ネガティブリード)を行うNAND型フラッシュメモリに本発明を適用した場合について説明する。
なお、本実施例3で示す方法は、実施例1と同様に、例えば、図1に示すNAND型フラッシュメモリ100により実施される。
図7Aは、NAND型フラッシュメモリ100の本実施例3に係る書き込み動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。簡単のため、ステップアップ書き込みにおける、書き込みパルス印加とベリファイリード動作を2回繰り返す分だけ示している。
図7Aに示す実施例3に係る書き込み動作(電圧波形)は、ベリファイリード期間T3およびT6において、図6に示す実施例2に係る書き込み動作と異なる。他の期間(T1、T2、T4、T5)の動作(電圧波形)は同じである。
図7Aに示すように、デトラップ期間T2およびT5の後、ベリファイリード期間T3およびT6において、ソース電位制御回路11およびウェル電位制御回路10により、ソース線SRCおよびセルウェルに電圧Vwell(1〜3V)を印加する。本実施例では、図7Aに示されるようにセルウェルとソース線SRCとは、同電位に設定されているが、ソース線SRCの電位をセルウェルよりも多少高くしてもよい。既述のように、ソース線SRCは、セルウェル内のn+拡散層104を介して、セルウェルに接続されているため、接合が順バイアスになるセルウェルよりも低い電圧を印加することは避けなければならない。
制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、選択ゲート線SGS及びSGDには、選択ゲートトランジスタSGSTrおよびSGDTrをオンさせる電圧Vsg+Vwell(VsgよりもVwellだけ高い)が印加される。
制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、選択ワード線WLnに隣接する非選択ワード線WLn+1、WLn−1には読み出し電圧Vread2+Vwell(Vread2よりも電圧Vwellだけ高い)、その他の非選択ワード線WLn+2、WLn−2等には読み出し電圧Vread1+Vwell(Vread1よりもVwellだけ高い)が印加される。これにより、非選択ワード線に接続されたメモリセルMは全て十分にオンした状態になる。選択ワード線WLnには、ベリファイレベルVvfyが印加される。
なお、読み出し電圧Vread1と読み出し電圧Vread2とは、通常、同じ電位に設定される。40nm世代以降の微細化されたNAND型フラッシュメモリにおいては、顕著になる選択セルワード線と隣接セルの浮遊ゲート間の容量カップリングによる、隣接セルの駆動力低下を補うために、読み出し電圧Vread1とVread2を変えてもよい。
ビット線制御回路3により、読み出しのための電圧Vbl+Vwell(VblよりもVwellだけ高い)が印加される。その時にメモリセルMに流れる電流がビット線制御回路3に含まれているセンス回路によりセンスされ、ベリファイ対象のメモリセルMのしきい値がベリファイレベルVvfyよりも高いか低いかが判断される。
本実施例では、一つのメモリセルに3ビット(8値)を記憶する場合を想定しており、その場合、ベリファイ電圧Vvfyを7回変更してセンス動作が繰り返される。
このようにして、選択ワード線WLnが接続されたメモリセルMのしきい値電圧とベリファイ電圧Vvfyとの大小関係が、ビット線制御回路3によりセンスされ、このセンス結果に応じたデータが、ビット線制御回路3に含まれているラッチ回路にラッチされる。
本実施例では、セルウェル及びセルソース線SRCで電位をVwellに持ち上げており、そのVwellよりも低い電圧を選択WLnに印加した場合は、実効的に負のベリファイ電圧でセンス動作を行うことができる。すなわち負のしきい値電圧を読み出すことができる。
その後、ベリファイ回路12は、該ラッチされたデータに基づいて、ページ内において書き込み対象である全てのメモリセル、もしくは予め設定された許容ビット数または許容バイト数を残して全てのメモリセルのしきい値電圧がベリファイレベルまで達しているか(書き込まれているか)をベリファイする。
なお、実施例2と同様に、デトラップ期間T2およびT5において、トンネル酸化膜の電子トラップ捕獲された電子をデトラップさせている。したがって、ベリファイリード時にトラップに捕獲されている電子の数は、通常リード動作時の定常状態におけるトラップ電子数に近づく。
これにより、ベリファイリードと通常リードを、同じしきい値電圧で行うことが出来るメモリセルの数を増し、異なるしきい値電圧で行うことになるメモリセルの数を減らすことができる。すなわち、ベリファイリードと通常リードで異なるしきい値電圧で行うことに起因する既述のベリファイノイズが低減される。
次に、NAND型フラッシュメモリ100の実施例3に係る読み出し動作について説明する。
ここで、図7Bは、NAND型フラッシュメモリ100の本実施例3に係る読み出し動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。
図7Bに示すように、読み出し動作時の各波形は、図7Aのベリファイリード期間T3およびT6の波形と同様であり、読み出し動作中に行われる各詳細動作も、ベリファイリード動作中に行われる各詳細動作と同様である。本実施例では、選択ワード線の電圧を、小さい方から順次7段階のリファレンスレベルVcgrvに変更しているが、小さい方から順次変更しない場合もある。
既述のように、制御回路3、9、10、11、7は、ベリファイリード動作時に、負のしきい値電圧を読み出すために、該第4の電圧Vdtpよりも低い正の第5の電圧Vwell(1〜3V)をセルウェルに印加する。そして、図7Bに示すように、制御回路3、9、10、11、7は、通常のリード動作に、該第5の電圧Vwellをセルウェルに印加する。すなわち、デトラップ期間T2およびT5においてセルウェルに印加される電圧Vdtpよりも、通常のリード動作時においてセルウェルに印加される電圧Vwellの方が低く設定されている。
以上のように、書き込みパルスを印加した後、ベリファイリード動作を行う前に、消去が起こらない程度の書き込みパルスとは極性が異なる電圧パルスを印加する。
これにより、ベリファイリード時のトラップ電子数を通常のリード動作時の定常状態におけるトラップ電子数に近づけることができて、ベリファイノイズが低減される。これにより、本実施例に係るNAND型フラッシュメモリによれば、メモリセルのしきい値電圧の分布幅のベリファイノイズによる拡大を抑制することができる。
浮遊ゲート型のNAND型フラッシュメモリにおいては、通常、ベリファイノイズはトンネル酸化膜中の電子トラップに起因する。そのため、本実施例では電子トラップを用いて説明したが、トラップの種類は電子トラップに限らない。正孔トラップに起因するベリファイノイズに対しても本実施例は同じ効果が得られる。
既述の実施例1ないし3においては、特に、NAND型フラッシュメモリの書き込み動作および読み出し動作の例に関して説明した。
本実施例4においては、特に、NAND型フラッシュメモリの消去動作の一例について説明する。
図8は、NAND型フラッシュメモリ100の本実施例4に係る消去動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。なお、簡単のため、消去パルス1回分のみの波形を示している。また、ワード線、選択ゲート線、ソース線の波形は選択されているブロックの波形のみを示している。
図8に示すように、先ず、消去パルス期間T7において、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、ワード線WL、ダミーワード線WLの電位を0Vに維持する。なお、例えば、点線で示すように、ワード線WL、ダミーワード線WLの電位を0.5V程度に上昇させてもよい。そうすることで、非選択ブロックのロウデコーダ2内の、オフしているワード線電圧転送用nチャネル型トランジスタに基板バイアスをかけることができて、カットオフ特性を改善することができる。
また、既述のように、ソース線SRCおよびビット線BLはn+拡散層を介してセルウェルに接続されている。ウェル電位制御回路10によりセルウェルを電圧Veraに充電すると、p型のセルウェルとn型の拡散層の接合を通じて、ソース線SRCとビット線BLが充電され、その電位が電圧Vera程度まで上昇する。
また、消去パルス期間T7において、選択ゲートトランジスタSGSTrおよびSGDTrのゲート酸化膜とセルウェルとの間で大きな電圧が印加されて破壊されるのを防ぐために、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、選択ゲートSGS、SGDはフローティング状態にされる。これにより、選択ゲートSGS、SGDの電位は、セルウェル、ソース線SRC、ビット線BLとのカップリングにより、電圧Vera程度まで上昇する。
このようにして、ワード線WL(制御ゲートCG)とウェルとの間に、負の高電圧である消去電圧Veraを印加することにより、Fowler−Nordheimトンネル電流が発生し、浮遊ゲートFGからセルウェルに電子が引き抜かれる。これにより、ワード線およびダミーワード線が接続されたメモリセルMのしきい値電圧が下がる(すなわち、消去される)。
すなわち、制御回路3、9、10、11、7は、消去動作時に、制御ゲートCGとウェルとの間に、消去電圧Veraを印加することにより、浮遊ゲートFGから電荷を引き抜く。消去動作は、通常ブロック単位、すなわちNANDストリング内に存在する全ておワード線につながるメモリセルMに対して同時に行われる。
続いて、デトラップ期間T8において、消去電圧Veraを印加することでトンネル酸化膜中の電荷トラップに捕獲された電荷を引き抜く動作が行われる。
ソース電位制御回路11およびウェル電位制御回路10により、ソース線SRCおよびセルウェルは0Vに維持される。ビット線制御回路3により、ビット線BLの電位は0Vに維持される。
さらに、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、ドレイン側選択ゲート線SGDには0Vが、ソース側選択ゲート線SGSには、選択ゲートトランジスタSGSTrをオンさせる電圧Vddが印加される。これにより、NANDストリングのチャネルにはソース線から0Vが転送される。本例では、SGSTrをオンさせて、ソース線側から0Vを転送したが、逆にSGDTrをオンさせて、ビット線から0Vを転送してもよい。
この状態で、制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、ダミーワード線WL以外のワード線WLに電圧Vdtp(例えば、3〜8V)を印加する。本実施例では、ダミーワード線には電圧Vdtpを印加していないが、他のワード線と同様に印加してもよい。
すなわち、制御回路3、9、10、11、7は、ベリファイリード動作を行う前に、制御ゲートCGとセルウェルとの間に消去電圧Veraとは逆極性であり書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧Vdtpを印加する。
これにより、消去電圧Veraによってトンネル酸化膜(セルウェルと浮遊ゲートFGとの間に設けられた酸化膜または窒化された酸化膜)の電子トラップまたは正孔トラップに捕獲された電荷のデトラップを促進させることができる。すなわち、消去ベリファイリード時(次のベリファイリード期間T9)のトラップ電荷数を、通常リード動作時と同様の定常状態のトラップ電荷数に近づけることができる。
なお、浮遊ゲートFGに電荷が充電されないように、デトラップ電圧Vdtpは、書き込み作時に制御ゲートCGとセルウェルとの間に印加する書き込み電圧よりも絶対値が小さく設定される。
続いて、ベリファイリード期間T9において、所望のしきい値以下に消去されているかどうかを確認するために、消去ベリファイ動作が行われる。本実施例では、消去ベリファイ動作は、偶数列(even)のビット線BLにつながるメモリセルに対してと、奇数列(odd)のビット線BLにつながるメモリセルに対してと、2回に分けて行われる。
ウェル電位制御回路10により、セルウェルは、ベリファイリード期間T9を通して、0Vに維持される。
まず、ビット線制御回路3により、消去ベリファイの対象の偶数列(even)のビット線BLには0Vが印加され、消去ベリファイの対象でない奇数列(odd)のビット線BLには電圧Vdd(例えば2〜3V)が印加される。この奇数列(odd)ビット線は、偶数列(even)ビット線の消去ベリファイ読み出し動作を行う上で、シールド線として働く。
さらに、ソース電位制御回路11によりソース線SRCには電源電圧Vddが印加され、制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2により、ソース側選択ゲート線SGSには電圧Vsg(例えば4〜5V)が印加される。これにより、選択ゲートトランジスタSGSTrがオンして、ソース線からNANDストリングに電圧Vddが転送される。
制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、ダミーワード線WLには読み出し電圧Vread(3〜6V)が印加される。これにより、ダミーワード線WLがゲートに接続されたメモリセルMは十分にオンした状態になる。
制御ゲート電位制御回路9、ロウデコーダ2により、ダミーワード線WL以外のワード線WLnには消去ベリファイ電圧Vevfyが印加される。
続いて、ビット線制御回路3により、消去ベリファイの対象の偶数列(even)のビット線BLをフローティングにし、制御ゲート電位制御回路9およびロウデコーダ2により、ドレイン側選択ゲート線SGDに電圧Vsgが印加される。これによって、選択ゲートトランジスタSGDTrがオンし、消去ベリファイの対象になる偶数列(even)のビット線BLは、NANDストリング内のメモリセルのしきい値電圧に応じた電圧に充電される。
この偶数列(even)ビット線の充電レベルが、ビット線制御回路3に含まれているセンス回路によりセンスされ、消去ベリファイ対象のメモリセルが十分に消去されているか(所望の電圧以下のしきい値電圧になっているか)が判断される。
引き続いて、奇数列(odd)のビット線の消去ベリファイ動作が行われるが、偶数列(even)ビット線/奇数列(odd)線の動作が逆になる以外、他の信号の動作波形は偶数列(even)ビット線の消去ベリファイ動作と同じである。
このようにして、消去対象のブロック内のメモリセルMのしきい値電圧と消去ベリファイ電圧Vevfyとの大小関係に応じたビット線BLの電位が、ビット線制御回路3によりセンスされ、このセンス結果に応じたデータが、ビット線制御回路3にラッチされる。
その後、ベリファイ回路12は、該ラッチされたデータに基づいて、ページ内において消去対象である全てのメモリセル、もしくは予め設定された許容ビット数または許容バイト数を残して全てのメモリセルが消去されているか、すなわち消去ベリファイパスかどうかを判断する。
ここで、既述のように、デトラップ期間T8において、トンネル酸化膜の電子トラップまたは正孔トラップに捕獲された電荷をデトラップさせている。したがって、消去ベリファイリード時にトラップに捕獲されている電荷の数は、通常リード動作時の定常状態におけるトラップ電荷数に近づく。これにより、消去ベリファイリードと通常リードを、同じしきい値電圧で行うことが出来るメモリセルの数を増し、異なるしきい値電圧で行うことになるメモリセルの数を減らすことができる。すなわち、消去ベリファイリードと通常リードで異なるしきい値電圧で行うことに起因する既述のベリファイノイズが低減される。
以降、ベリファイ回路12によって消去ベリファイパスと判断されなかった場合、消去電圧VeraをΔVera(例えば1V)だけ上昇させて、期間T7〜T9と同様な動作を繰り返す。予め設定された所定回数繰り返しても消去ベリファイパスとならなかった場合は、消去NGとして消去動作を終了する。
一方、消去ベリファイパスである場合には、消去パスとして当該ページに対する消去動作を終了する。
以上のように、書き込みパルスを印加した後、ベリファイリード動作を行う前に、書き込みが起こらない程度の消去パルスとは極性が異なる電圧パルスを印加する。
これにより、ベリファイリード時と通常のリード動作時でトラップ数の状態を同じにして、ベリファイノイズが低減される。これにより、メモリセルのしきい値電圧の分布幅の拡大を抑制することができる。
以上のように、本実施例に係るNAND型フラッシュメモリによれば、消去パルスを印加した後、消去ベリファイリード動作を行う前に、書き込みが起こらない程度の、消去パルスとは極性が異なる電圧パルスを印加する。
これにより、消去ベリファイリード時のトラップ電荷数を通常のリード動作時の定常状態におけるトラップ電荷数に近づけることができて、ベリファイノイズが低減される。これにより、メモリセルのしきい値電圧の分布幅のベリファイノイズによる拡大を抑制することができる。
本発明は、以下の付記に記載されるような構成が考えられる。
(付記1)
半導体基板表面のウェル上に第一の絶縁膜を介して形成され、前記第一の絶縁膜及び第二の絶縁膜を含む複数の絶縁膜により周囲から隔離された電荷保持層と、前記電荷保持層に前記第二の絶縁膜を介して設けられた制御ゲートを有し、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じたしきい値電圧に対応して情報が記憶されるメモリセルが直列に複数接続されてなるNANDストリングを備え、
前記制御ゲート、および前記ウェルに印加する電圧を制御して、前記メモリセルの動作を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
書き込み動作時に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に、書き込み電圧を印加することにより、前記電荷保持層に電荷を注入するか、もしくは前記電荷保持層から電荷を取り去り、
その後、ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記書き込み電圧とは逆極性であり前記書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧を印加することにより、前記ウェルと前記電荷保持層との間に設けられた前記第一の絶縁膜中にトラップされた電荷を放出させ、
前記デトラップ電圧は、消去動作時に前記制御ゲートと前記ウェルとの間に印加する消去電圧よりも絶対値が小さい
ことを特徴とするNAND型フラッシュメモリ。
(付記2)
半導体基板表面のウェル上に第一の絶縁膜を介して形成され、前記第一の絶縁膜及び第二の絶縁膜を含む複数の絶縁膜により周囲から隔離された電荷保持層と、前記電荷保持層に前記第二の絶縁膜を介して設けられた制御ゲートを有し、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じたしきい値電圧に対応して情報が記憶されるメモリセルが直列に複数接続されてなるNANDストリングを備え、
前記制御ゲート、および前記ウェルに印加する電圧を制御して、前記メモリセルの動作を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
消去動作時に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に、消去電圧を印加することにより、前記電荷保持層に電荷を注入するか、もしくは前記電荷保持層から電荷を取り去り、
その後、ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記消去電圧とは逆極性であり前記書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧を印加することにより、前記ウェルと前記電荷保持層との間に設けられた前記第一の絶縁膜中にトラップされた電荷を放出させ、
前記デトラップ電圧は、書き込み動作時に前記制御ゲートと前記ウェルとの間に印加する書き込み電圧よりも絶対値が小さい
ことを特徴とするNAND型フラッシュメモリ。
(付記3)
半導体基板表面のウェル上に第一の絶縁膜を介して形成され、前記第一の絶縁膜及び第二の絶縁膜を含む複数の絶縁膜により周囲から隔離された電荷保持層と、前記電荷保持層に前記第二の絶縁膜を介して設けられた制御ゲートを有し、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じたしきい値電圧に対応して情報が記憶されるメモリセルが直列に複数接続されてなるNANDストリングを備え、
前記制御ゲート、および前記ウェルに印加する電圧を制御して、前記メモリセルの動作を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
書き込み動作時に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に、書き込み電圧を印加することにより、前記電荷保持層に電荷を注入するか、もしくは前記電荷保持層から電荷を取り去り、
その後、ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記書き込み電圧とは逆極性であり前記書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧を印加することにより、前記ウェルと前記電荷保持層との間に設けられた前記第一の絶縁膜中にトラップされた電荷を放出させ、
前記ベリファイリード時において前記第一の絶縁膜中にトラップされている電荷量が、通常リード動作時において前記第一の絶縁膜中にトラップされている電荷量に近づくように、前記制御回路は、前記ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記デトラップ電圧を印加する
ことを特徴とするNAND型フラッシュメモリ。
(付記4)
半導体基板表面のウェル上に第一の絶縁膜を介して形成され、前記第一の絶縁膜及び第二の絶縁膜を含む複数の絶縁膜により周囲から隔離された電荷保持層と、前記電荷保持層に前記第二の絶縁膜を介して設けられた制御ゲートを有し、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じたしきい値電圧に対応して情報が記憶されるメモリセルが直列に複数接続されてなるNANDストリングを備え、
前記制御ゲート、および前記ウェルに印加する電圧を制御して、前記メモリセルの動作を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
消去動作時に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に、消去電圧を印加することにより、前記電荷保持層に電荷を注入するか、もしくは前記電荷保持層から電荷を取り去り、
その後、ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記消去電圧とは逆極性であり前記書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧を印加することにより、前記ウェルと前記電荷保持層との間に設けられた前記第一の絶縁膜中にトラップされた電荷を放出させ、
前記ベリファイリード時において前記第一の絶縁膜中にトラップされている電荷量が、通常リード動作時において前記第一の絶縁膜中にトラップされている電荷量に近づくように、前記制御回路は、前記ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記デトラップ電圧を印加する
ことを特徴とするNAND型フラッシュメモリ。
書き込みパルスを制御ゲートに印加した状態における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図である。 ベリファイリード時における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図である。 通常のリード時における、トンネル酸化膜近傍のバンド構造を示す模式図である。 ベリファイノイズ等を含むしきい値電圧の分布を示す図である。 本発明の一態様である実施例1に係るNAND型フラッシュメモリ100の要部構成を示すブロック図である。 図3のメモリセルアレイ1のカラム方向のNANDストリングの素子構造を示す断面図である。 図4Aに示すNANDストリングの回路構成を示す回路図である。 しきい値電圧の分布を示す図である。 本実施例1に係るNAND型フラッシュメモリ100の書き込み動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。 実施例1に係るNAND型フラッシュメモリ100の読み出し動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。 本実施例2に係るNAND型フラッシュメモリ100の書き込み動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。 本実施例3に係るNAND型フラッシュメモリ100の書き込み動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。 本実施例3に係るNAND型フラッシュメモリ100の読み出し動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。 本実施例4に係るNAND型フラッシュメモリ100の消去動作時のワード線、ビット線、選択ゲート線、ソース線、およびセルウェルの電圧波形を示す図である。
符号の説明
1 メモリセルアレイ
2 ロウデコーダ
3 ビット線制御回路
4 カラムデコーダ
5 データ入出力バッファ
6 内部電位発生回路
7 動作制御回路
8 アドレスバッファ
9 制御ゲート電位制御回路
10 ウェル電位制御回路
11 ソース電位制御回路
12 ベリファイ回路
100 NAND型フラッシュメモリ
101 半導体基板101
102 セルウェル
103 セルNウェル
104 拡散層
105 トンネル酸化膜
106 絶縁膜
107 層間膜
108 コンタクト電極
109 メタル配線層
110 コンタクト電極
111 コンタクト電極
ビット線 BL
SGD ドレイン側選択ゲート
SGS ソース側選択ゲート
SRC ソース線
WL ワード線

Claims (5)

  1. 半導体基板表面のウェル上に第一の絶縁膜を介して形成され、前記第一の絶縁膜及び第二の絶縁膜を含む複数の絶縁膜により周囲から隔離された電荷保持層と、前記電荷保持層に前記第二の絶縁膜を介して設けられた制御ゲートを有し、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じたしきい値電圧に対応して情報が記憶されるメモリセルが直列に複数接続されてなるNANDストリングを備え、
    前記制御ゲート、および前記ウェルに印加する電圧を制御して、前記メモリセルの動作を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    書き込み動作時に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に、書き込み電圧を印加することにより、前記電荷保持層に電荷を注入するか、もしくは前記電荷保持層から電荷を取り去り、
    その後、ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記書き込み電圧とは逆極性であり前記書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧を印加することにより、前記ウェルと前記電荷保持層との間に設けられた前記第一の絶縁膜中にトラップされた電荷を放出させる
    ことを特徴とするNAND型フラッシュメモリ。
  2. 前記ウェルはp型半導体であり、
    前記制御回路は、
    前記書き込み動作時に、前記ウェルに第1の電圧を印加するとともに前記制御ゲートに前記第1の電圧よりも高い正の第2の電圧を印加することにより、前記制御ゲートと前記ウェルの間に前記書き込み電圧を印加し、
    その後、前記ベリファイリード動作を行う前に、前記ウェルに第3の電圧を印加するとともに前記制御ゲートに前記第3の電圧よりも低い負の第4の電圧を印加することにより、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記デトラップ電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項1記載のNAND型フラッシュメモリ。
  3. 前記ウェルはp型半導体であり、
    前記制御回路は、
    前記書き込み動作時に、前記ウェルに第1の電圧を印加するとともにこの第1の電圧よりも高い正の第2の電圧を前記制御ゲートに印加することにより、前記制御ゲートとウェルの間に前記書き込み電圧を印加し、
    その後、前記ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートに第3の電圧を印加するとともに前記ウェルに前記第3の電圧よりも高い正の第4の電圧を印加することにより、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記デトラップ電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項1記載のNAND型フラッシュメモリ。
  4. 前記制御回路は、
    前記ベリファイリード動作時に、前記第4の電圧よりも低い正の第5の電圧を前記ウェルに印加し、
    通常のリード動作に、前記第5の電圧を前記ウェルに印加する
    ことを特徴とする請求項3に記載のNAND型フラッシュメモリ。
  5. 半導体基板表面のウェル上に第一の絶縁膜を介して形成され、前記第一の絶縁膜及び第二の絶縁膜を含む複数の絶縁膜により周囲から隔離された電荷保持層と、前記電荷保持層に前記第二の絶縁膜を介して設けられた制御ゲートを有し、前記電荷保持層に保持された電荷量に応じたしきい値電圧に対応して情報が記憶されるメモリセルが直列に複数接続されてなるNANDストリングを備え、
    前記制御ゲート、および前記ウェルに印加する電圧を制御して、前記メモリセルの動作を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    消去動作時に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に、消去電圧を印加することにより、前記電荷保持層に電荷を注入するか、もしくは前記電荷保持層から電荷を取り去り、
    その後、ベリファイリード動作を行う前に、前記制御ゲートと前記ウェルとの間に前記消去電圧とは逆極性であり前記書き込み電圧よりも絶対値が小さいデトラップ電圧を印加することにより、前記ウェルと前記電荷保持層との間に設けられた前記第一の絶縁膜中にトラップされた電荷を放出させる
    ことを特徴とするNAND型フラッシュメモリ。
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