JP2011187140A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011187140A
JP2011187140A JP2010053595A JP2010053595A JP2011187140A JP 2011187140 A JP2011187140 A JP 2011187140A JP 2010053595 A JP2010053595 A JP 2010053595A JP 2010053595 A JP2010053595 A JP 2010053595A JP 2011187140 A JP2011187140 A JP 2011187140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory cell
voltage
cell transistor
transistor
transistors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010053595A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Hogyoku
充 宝玉
Shigeo Kondo
重雄 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2010053595A priority Critical patent/JP2011187140A/ja
Publication of JP2011187140A publication Critical patent/JP2011187140A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

【課題】高効率的に書き込みを行うことができる不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】直列接続された複数のメモリセルトランジスタMTと、メモリセルトランジスタの一端とソース線との間に接続された選択ゲートトランジスタST2と、メモリセルトランジスタの他端とビット線との間に接続された選択ゲートトランジスタST1と、ソース線に第1の電圧を印加し、ビット線に第1の電圧よりも高く且つ第1の電圧との差がトンネル絶縁膜のバリアハイトに対応する電圧よりも小さい第2の電圧を印加し、書き込み対象のメモリセルトランジスタMTとソース線との間に位置し、且つ書き込み対象のメモリセルトランジスタに隣接する隣接メモリセルトランジスタMTの導通状態を、他のメモリセルトランジスタMTの導通状態よりも弱くすることで書き込み対象のメモリセルトランジスタに書き込みを行う制御回路と、を具備する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関する。
NAND型不揮発性半導体記憶装置の書き込み動作として、Fowler−Nordheim型のトンネル電流(以下、FNトンネル電流と略す)を利用して、シリコン基板中の電子を浮遊ゲートに注入する方法がある。ところが、この場合、シリコン酸化膜を中心に構成されるトンネル絶縁膜に、10〜11MV/cm程度以上の高電界を印加する必要がある(例えば、非特許文献1を参照)。そのため、データを書込む時に、制御ゲートに印加する電圧(以下、プログラム電圧と呼ぶ)と、該制御ゲート及び該制御ゲート下の浮遊ゲート間の容量結合比(以下、第一容量結合比と呼ぶ)とを、共に高く設定する必要がある。
しかしながら、NAND型不揮発性半導体記憶装置の微細化にともない、隣接メモリセル間の距離が縮小される。これにより、プログラム電圧が印加される制御ゲートと、該制御ゲートに隣接する制御ゲート下の浮遊ゲートとの間の距離も、同様に縮小される。そのため、プログラム電圧が印加される制御ゲートと該浮遊ゲートとの間のリーク電流が増加し、誤消去動作が起きる可能性がある。さらに、プログラム電圧が印加される制御ゲート及び該浮遊ゲート間の容量結合比(以下、第二容量結合比と呼ぶ)もまた、増加する。そのため、前記浮遊ゲートの電圧が、過剰に増加することによって生じる誤書き込み動作も増加する。これら誤動作を抑制するには、前記浮遊ゲート上の制御ゲートに印加する電圧を最適化するか、または、プログラム電圧に上限を設けざるを得ない。ところが、前者の、前記浮遊ゲート上の制御ゲートに印加する電圧の最適化は、ブースト不足型やGate Induced Drain Leakage型(例えば、非特許文献2を参照)に代表されるような、古くから知られている誤書き込みを抑制するために利用しなければならないため、最適化の自由度が残されていない。このため、微細化が進むにつれて、プログラム電圧に上限を設けざるを得なくなってきている。
また、第一容量結合比を高く設定する方法として、隣接する浮遊ゲート間に制御ゲートを落とし込む入れ子構造型のゲートスタック加工技術が用いられてきた。しかしながら、微細化とともに、ゲートスタック加工技術に限界が見え始めてきた。すなわち、微細化が進むにつれて、第一容量結合比を高く設定することが困難になってきている。
ところで、プログラム電圧の高電圧化を避ける方法として、シリコン基板と浮遊ゲートとの間のトンネル絶縁膜を薄膜化する方法がある。また、第一容量結合比を高く設定する方法として、浮遊ゲートと制御ゲートとの間の電極間絶縁膜の薄膜化をする方法がある。ところが、シリコン酸化膜を中心に構成されるトンネル絶縁膜の薄膜化は、Stress Induced Leakage Currentと呼ばれるストレス誘起型のリーク電流が増大する。これにより、データ・リテンションなど、信頼性に関連する種々の特性の悪化をまねく(例えば、非特許文献3を参照)。また、電極間絶縁膜の薄膜化は、該電極間絶縁膜を流れるリーク電流の増大を引き起こし、データ書き込み飽和の問題を引き起こす。すなわち、トンネル絶縁膜と電極間絶縁膜の薄膜化は、NAND型不揮発性半導体メモリの微細化に内在する課題を解決できるとは言えない。
A. Kolodny, et al., "Analysis and Modeling of Floating−Gate EEPROM Cells," IEEE Trans. Electron Devices, vol. ED−33, pp. 835−844, 1986. J.−D. Lee, et al., "A New Programming Disturbance Phenomenon in NAND Flash Memory by Source/Drain Hot−Electrons Generated by GIDL Current," in Non−Volatile Semiconductor Memory Workshop, 2006, pp. 31−33. K. Naruke, et al., "Stress Induced Leakage Current Limiting to Scale Down EEPROM Tunnel Oxide Thickness," in IEDM Tech. Dig., 1988, pp. 424−427.
本発明は、高効率的に書き込みを行うことができる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的としている。
本発明の一視点に係る不揮発性半導体記憶装置の態様は、半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に設けられた電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層上に設けられた中間絶縁膜と、前記中間絶縁膜上に設けられた制御ゲートとをそれぞれが有し、直列接続された複数のメモリセルトランジスタと、前記複数のメモリセルトランジスタの一端とソース線との間に接続された第1の選択ゲートトランジスタと、前記複数のメモリセルトランジスタの他端とビット線との間に接続された第2の選択ゲートトランジスタと、前記ソース線に第1の電圧を印加し、前記ビット線に前記第1の電圧よりも高く且つ前記第1の電圧との差が前記トンネル絶縁膜のバリアハイトに対応する電圧よりも小さい第2の電圧を印加し、書き込み対象のメモリセルトランジスタと前記ソース線との間に位置し、且つ前記書き込み対象のメモリセルトランジスタに隣接する、隣接メモリセルトランジスタの導通状態を、他のメモリセルトランジスタの導通状態よりも弱くすることで前記書き込み対象のメモリセルトランジスタの前記電荷蓄積層に書き込みを行う制御回路と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、高効率的に書き込みを行うことができる不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのブロック図である。 本発明の実施形態に係るブロックBLKの一部を模式的に示した平面図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 カットオフ制御ゲート電極Vcutと、プログラム電圧Vpgmとの設定方法を示した図である。
以下、本発明の実施形態の詳細を図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
(第1の実施形態)
図1〜図3を用いて、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(NAND型フラッシュメモリ)の基本的な構成について説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのブロック図である。
図1に示すように、NAND型フラッシュメモリは、メモリセルアレイ1、ロウデコーダ2、ドライバ回路3、電圧発生回路4、センスアンプ5、及び制御部6を備えている。
まず、メモリセルアレイ1について説明する。メモリセルアレイ1は、データ保持可能な複数の不揮発性のメモリセルトランジスタ(メモリセル)MTを含んだブロックBLK0乃至BLKsを備える(sは自然数)。ブロックBLK0乃至BLKsの各々は、複数の不揮発性のメモリセルトランジスタMTが直列接続された複数のNANDストリング(NANDセル)7を備えている。なお説明の簡単化のため、以下ではブロックBLK0乃至BLKs区別しない場合には、単にブロックBLKと呼ぶ。NANDストリング7の各々は、例えばn+1個(nは自然数)のメモリセルトランジスタMTと、選択トランジスタST1、ST2とを含んでいる。メモリセルトランジスタMTは、半導体基板上にトンネル絶縁膜(不図示)を介在して形成された電荷蓄積層(不図示)と、電荷蓄積層上に形成され、電荷蓄積層より誘電率の高い絶縁膜(以下、電極間絶縁膜と呼ぶ)(不図示)と、更に電極間絶縁膜上に形成された制御ゲート電極(コントロールゲート電極)(不図示)とを有する。なお、メモリセルトランジスタMTの個数は、8個、16個、32個、64個、128個、256個、または512個等であってもよく、その数は限定されるものではない。また互いに隣接するメモリセルトランジスタMT同士は、ソースまたはドレインを共有している。そして、選択トランジスタST1、ST2間に、前記ソース及びドレインの電流経路が直列接続されるようにして配置されている。直列接続されたメモリセルトランジスタMTの一端側のドレイン領域は選択トランジスタST1のソース領域に接続され、他端側のソース領域は選択トランジスタST2のドレイン領域に接続されている。
メモリセルアレイ1において同一行にあるメモリセルトランジスタMTの制御ゲート電極はワード線WL0〜WLnのいずれかに共通接続され、同一行にあるメモリセルトランジスタMTの選択トランジスタST1、ST2のゲート電極は、それぞれセレクトゲート(選択ゲート)線SGD1、SGS1に共通接続されている。なお説明の簡単化のため、以下ではワード線WL0〜WLnを区別しない場合には、単にワード線WLと呼ぶ。また、メモリセルアレイ1において同一列にある選択トランジスタST1のドレインは、いずれかのビット線BL0〜BLnに共通接続される。以下、ビット線BL0〜BLnについても、これらを区別しない場合には、単にビット線BLと呼ぶ。選択トランジスタST2のソースはソース線SLに共通接続される。
また、同一のワード線WLに接続された複数のメモリセルトランジスタMTには一括してデータが書き込まれ、この単位をページと呼ぶ。更に、複数のNANDストリング7はブロックBLK単位で一括してデータが消去される。
次にロウデコーダ2について説明する。ロウデコーダ2は、ブロックデコーダ20、及びnチャネル型MOSトランジスタ21乃至23を備える。ブロックデコーダ20は、データの書き込み動作時、読み出し動作時、及び消去時において、制御部6から与えられたブロックアドレスをデコードし、その結果に基づいてブロックBLKを選択する。すなわち、選択されたメモリセルトランジスタMTが含まれるブロックBLKに対応するMOSトランジスタ21乃至23が接続される制御線TGを選択して、該MOSトランジスタ21乃至23をオン状態とする。このとき、ブロックデコーダ20からは、ブロック選択信号が出力される。ブロック選択信号とは、データの読み出し、書き込み、消去など行う際に、ロウデコーダ2が複数あるメモリブロックBLK0乃至BLKsのうちいずれかを選択する信号である。またこれにより、ロウデコーダ2は、選択されたブロックBLKに対応するメモリセルアレイ1のロウ(ワード線WL)方向を選択する。つまり、ブロックデコーダ20から与えられる選択信号に基づいて、ロウデコーダ2はセレクトゲート線SGD1、SGS1、及びワード線WL0〜WLnに対し、ドライバ回路3から与えられた電圧をそれぞれ印加する。
次にドライバ回路3について説明する。ドライバ回路3は、セレクトゲート線SGD1、SGS1毎に設けられたセレクトゲート線ドライバ31、32、及びワード線WL毎に設けられたワード線ドライバ33を備える。本実施形態では、ブロックBLK0に対応したワード線ドライバ33、セレクトゲート線ドライバ31、32のみを図示する。しかし実際では、これらワード線ドライバ33、セレクトゲート線ドライバ31、及び32は、ブロックBLK0乃至ブロックBLKsに設けられた、例えばn+1本のワード線WL及びセレクトゲート線SGD1、SGS1に共通接続されている。
制御部8から与えられるページアドレスのデコード結果に応じて、選択されたブロックBLKが選択されると、ワード線ドライバ33は、該選択されたワード線WLを介し、ドライバ回路3から与えられた必要とされる電圧をメモリセルトランジスタMTの制御ゲートへと転送する。
また制御部8から与えられるロウアドレス(ページアドレス)のデコード結果に応じて、選択されたブロックBLKが選択されると、セレクトゲート線ドライバ31は、ブロックBLKに対応するセレクトゲート線SGD1を介し、それぞれ必要とする電圧を選択トランジスタST1のゲートへと転送する。また、この時、ゲートには信号sgdが転送される。つまり、セレクトゲート線ドライバ31は、メモリセルトランジスタMTにおいて書き込み時、読み出し時、消去時、更にはデータのベリファイ時に、セレクトゲート線SGD1を介して、例えば信号sgdを選択トランジスタST1のゲートに転送する。
また、セレクトゲート線ドライバ31と同様に選択されたブロックBLKが選択されると、セレクトゲート線ドライバ32は、メモリセルトランジスタMTにおいて書き込み時、読み出し時、データのベリファイ時にセレクトゲート線SGS1を介してそれぞれ必要とする電圧を選択トランジスタST2のゲートに転送する。
次に電圧発生回路4について説明する。図示するように電圧発生回路4は第1電圧発生回路41、第2電圧発生回路42、及び第3電圧発生回路43を備える。第1電圧発生回路41乃至第3電圧発生回路43は、リミッタ回路(不図示)及びチャージポンプ回路(不図示)を備える。チャージポンプ回路は、制御部6により例えばデータの書き込み動作、消去動作、及び読み出し動作に必要な電圧を発生する。そして発生された上記各々の電圧は、ノード(不図示)から出力され、ドライバ回路3を介してNAND型フラッシュメモリ内の例えば、ロウデコーダ2に供給される。リミッタ回路はノードの電位を監視しつつ、該ノードの電位に応じてチャージポンプ回路を制御する。すなわち、リミッタ回路はノードの電位が所定の値よりも高ければ、チャージポンプ回路のポンピングを停止し、該ノードの電位を降圧させる。そして、ノードの電位が所定の値よりも低ければ、チャージポンプ回路にポンピングするよう命令し、該ノードの電位を昇圧させる。
次に上記第1電圧発生回路41乃至第3電圧発生回路43が発生する電圧について説明する。第1電圧発生回路41はデータの書き込み時に電圧Vpgmを発生させ、選択ワード線WLに該電圧Vpgmを転送する。電圧Vpgmとは、メモリセルトランジスタMTにおけるチャネルの電荷が電荷蓄積層に注入され、該メモリセルトランジスタMTの閾値が別レベルに遷移する程度の大きさの電圧である。
そして、第2電圧発生回路42は、電圧VpassS及びVpassBを発生させ、非選択ワード線WLに該電圧VPASSを転送する。電圧VPASSとはメモリセルトランジスタMTがオン状態(導通状態)とされる電圧である。
そして、第3電圧発生回路43は電圧Vcutを発生させ、選択ワード線WLのソース側に隣接する非選択ワード線WLに該電圧Vcutを転送する。電圧Vcutは、例えばメモリセルトランジスタMTにチャネルを形成しない電圧である。
センスアンプ5は、データの読み出し時にメモリセルトランジスタMTからビット線BLに読み出されたデータをセンスして増幅する。より具体的には、センスアンプ5は電圧VDDをビット線BLにプリチャージする。そして、センスアンプ5はビット線BLにおける電圧(または電流)をセンスする。
また、データの書き込み時には、電圧発生回路4から転送された電圧VDDをビット線BLに転送する。
なお、データの読み出し及び書き込みは、隣接する2本のビット線BLのうちの1本ずつ行われる。隣接する2本のビット線BLの組は、それぞれビット線BL0、BL1の組、ビット線BL2、ビット線BL3の組、ビット線BL4、ビット線BL5の組であり、以下同様である。すなわち、n本のビット線BLのうち、n/2本のビット線BLに対して、一括して読み出し及び書き込みが行われる。以下では、ビット線BLの1組のうち、読み出しまたは書き込み対象となるビット線BLを選択ビット線BLと呼び、非対象となるビット線BLを非選択ビット線BLと呼ぶ。
次に制御部6について説明する。制御部6は、NAND型フラッシュメモリ全体の動作を制御する。すなわち、図示せぬホストから与えられた上記アドレス、及びコマンドに基づいて、データの書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作における動作シーケンスを実行する。具体的には、第1電圧発生回路41乃至第3電圧発生回路43によるそれぞれの電圧の出力タイミングの制御などである。そして、制御部6は上記アドレス、及び動作シーケンスに基づき、ブロック選択信号/カラム選択信号を生成する。制御部6は、ブロック選択信号をロウデコーダ2に出力する。
次に、図2を用いて、本発明の第1の実施形態に係るブロックBLKを概略的に説明する。
図2に示すように、例えばp型半導体基板には列方向(AA方向)に延びるストライプ形状の素子領域AAが、列方向に直交する行方向(ワード線WL方向)に沿って複数設けられている。隣接する素子領域AA間には列方向に延びる素子分離領域STIが形成され、この素子分離領域STIによって隣接する素子領域AA同士は電気的に分離されている。p型半導体基板上には、複数の素子領域AAを跨ぐようにして、行方向に延びたストライプ形状のワード線WL及びセレクトゲート線SGD,SGSが形成されている。ワード線WLと素子領域AAとが交差する領域にはメモリセルトランジスタMTが設けられ、セレクトゲート線SGD、SGSと素子領域AAとが交差する領域には、それぞれ選択トランジスタST1、ST2が設けられている。列方向で隣接するワード線WL間、及びワード線WLとセレクトゲート線との間の素子領域AAには、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2のソース領域またはドレイン領域となる不純物拡散層が形成されている。
列方向でメモリセルトランジスタMTと隣接しない選択トランジスタST1の素子領域AAに形成される不純物拡散層は、選択トランジスタST1のドレイン領域として機能する。そしてこのドレイン領域上にはコンタクトプラグCP1が形成される。コンタクトプラグCP1は、列方向に沿って設けられたストライプ形状のビット線BL(図示せず)に接続される。また列方向でメモリセルトランジスタMTと隣接しない選択トランジスタST2の素子領域AAに形成される不純物拡散層は、選択トランジスタST2のソース領域として機能する。そしてこのソース領域上には、コンタクトプラグCP2が形成される。コンタクトプラグCP2は図示せぬソース線SLに接続される。
次に、図3を用いて、上記構成のブロックBLKにおけるNANDストリング7の断面構成について概略的に説明する。図3は図2のA−A線に沿った断面図である。
図3に示すように、p型半導体基板100の表面領域内にn型ウェル領域101が形成されている。n型ウェル領域101の表面領域内にはp型ウェル領域102が形成されている。p型ウェル領域102上には中間絶縁膜となるゲート絶縁膜(トンネル絶縁膜)104が形成され、ゲート絶縁膜104上に、メモリセルトランジスタMTの積層構造、及び選択トランジスタST1、ST2の積層構造が形成されている。メモリセルトランジスタMTとして、ゲート絶縁膜104上に浮遊ゲート電極(電荷蓄積層)105、絶縁膜(電極間絶縁膜)106、及び制御ゲート電極(多結晶シリコン層)107が順次形成されている。また、選択トランジスタST1、ST2として、ゲート絶縁膜104上に浮遊ゲート電極105、及び制御ゲート電極(多結晶シリコン層)107が順次形成されている。制御ゲート電極107として多結晶シリコン層を用いる場合、多結晶シリコン層の表面は金属シリサイド化されている。
制御ゲート電極107は、図1におけるビット線BL方向に直交するワード線WL方向で隣接するもの同士で共通接続されており、ワード線WLとしても機能する。
また選択トランジスタST1、ST2において、浮遊ゲート電極105はワード線WL方向で隣接するもの同士で共通接続されている。そして、浮遊ゲート電極105及び制御ゲート電極107が、セレクトゲート線SGS、SGDとして機能する。なお、制御ゲート電極107のみがセレクトゲート線SGS、SGDとして機能しても良い。この場合、選択トランジスタST1、ST2の多結晶シリコン107の電位は、一定の電位、またはフローティングの状態とされる。
ゲート電極間に位置するp−ウェル領域102表面内には、n+型不純物拡散層103が形成されている。n+不純物拡散層103は隣接するトランジスタ同士で共用されており、ソース(S)またはドレイン(D)として機能する。また、隣接するソースとドレインとの間の領域は、電子の移動領域となるチャネル領域として機能する。これらのゲート電極、n+不純物拡散層103、及びチャネル領域によって、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2となるトランジスタが形成されている。
またp型半導体基板100上には、上記メモリセルトランジスタMT、及び選択トランジスタST1、ST2を被覆するようにして、層間絶縁膜108が形成されている。層間絶縁膜108中には、ソース側の選択トランジスタST2のn+不純物拡散層(ソース)103に達するコンタクトプラグCP2が形成されている。そして層間絶縁膜108表面には、コンタクトプラグCP2に接続される金属配線層109が形成されている。金属配線層109はソース線SLの一部として機能する。また層間絶縁膜108中には、ドレイン側の選択トランジスタST1のn+不純物拡散層(ドレイン)103に達するコンタクトプラグCP3に接続される金属配線層110が形成されている。層間絶縁膜108上には層間絶縁膜111が形成されている。層間絶縁膜111上には層間絶縁膜112が形成されている。層間絶縁膜112上には金属配線層113が形成されている。金属配線層113はビット線BLとして機能する。層間絶縁膜111、112中には、その上面で金属配線層113に接し、底面で金属配線層110に接するコンタクトプラグCP4が形成されている。そして、コンタクトプラグCP3、金属配線層110、及びコンタクトプラグCP4が、図2においてコンタクトプラグCP1として機能する。また、金属配線層113上に、絶縁膜114が形成されている。
次に、本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリへのデータの書き込み方法を概略的に説明する。本実施形態では、データの書き込みを行う前に、書き込みが行われる列のメモリセルトランジスタMTを消去状態にしておく。
先ず、ソース線SLの電位が書き込み選択ソース線電圧(例えば3V)VSとされ、ビット線BLの電位は、前記書き込み選択ソース線電圧よりもシリコン酸化膜のバリアハイト程度未満の電圧(例えば3.15V未満)分だけ大きい、書き込み選択ビット線電圧(例えば5V)VBとされる。そして、半導体基板100の電位は、前記書き込み選択ソース線電圧と同一、またはその近傍の基板電圧(例えば3V)Vsubとされ、ソース線側の選択トランジスタST2の電位(SGSの電位)は、選択トランジスタST2が導通状態(オン状態)となるようなソース線側選択ゲート電圧(例えば5.5V)VsgSとされる。さらに、ビット線側の選択トランジスタST1の電位(SGDの電位)は、選択トランジスタST1が導通状態となるようなビット線側選択ゲート電圧(例えば8.5V)VsgBとされる。
また同時に、データの書き込みが行われる(データの書き込み対象の)、ソース線側から数えてi番目の書き込み選択メモリセルトランジスタMTの電位(ワード線WLiの電位)は、プログラム電圧(例えば10V)Vpgmとされ、前記書き込み選択メモリセルトランジスタMTにソース線側から隣接する、ソース線側から数えてi−1番目のメモリセルトランジスタMT(以下、カットオフメモリセルトランジスタMTと呼ぶ)の電位(ワード線WLi−1の電位)は、第1の書き込み非選択制御ゲート電圧(例えば0Vであり、以下、カットオフ制御ゲート電圧と呼ぶ)Vcutとされる。なお、カットオフ制御ゲート電極Vcutは、カットオフメモリセルトランジスタMTにソース線及びビット線の電位差を集中させるような電圧であって、カットオフメモリセルトランジスタMTを完全に非導通状態(オフ状態)にさせない程度の電圧(しきい値付近の電圧)に設定する。そして、前記カットオフメモリセルトランジスタMTよりもソース線側に位置するソース線側から数えてi−2番目以前の全てのメモリセルトランジスタMT(選択トランジスタST2とカットオフメモリセルトランジスタMTとの間の全てのメモリセルトランジスタMTであり、以下、ソース線側書き込み非選択メモリセルトランジスタMTと呼ぶ)の電位(ワード線WL0〜ワード線WLi−2の電位)は、第2の書き込み非選択制御ゲート電圧(例えば11.5Vであり、以下、ソース線側書き込み非選択制御ゲート電圧と呼ぶ)VpassSとされ、前記書き込み選択メモリセルトランジスタMTよりもビット線側に位置するソース線から数えてi+1番目以降のすべてのメモリセルトランジスタMT(選択トランジスタST1と前記書き込み選択メモリセルトランジスタMTとの間の全てのメモリセルトランジスタMTであり、以下、ビット線側書き込み非選択メモリトランジスタMTと呼ぶ)の電位(ワード線WLi+1〜ワード線WLnの電位)は、第3の書き込み非選択制御ゲート電圧(例えば15.5Vであり、以下、ビット線側書き込み非選択制御ゲート電圧と呼ぶ)VpassBとされる。
これにより、選択トランジスタST2、及びソース線側書き込み非選択メモリセルトランジスタMTの下にはチャネル領域が形成され、導通状態(オン状態)となる。また、書き込み選択メモリセルトランジスタMT、ビット線側書き込み非選択制御ゲート、及び選択トランジスタST1の下にはチャネル領域が形成され、導通状態(オン状態)となる。カットオフメモリセルトランジスタMTの下には微弱な電流が流れる程度のチャネル領域が形成され、上述した選択トランジスタST1、ST2、書き込み選択メモリセルトランジスタMT、ソース線側書き込み非選択メモリセルトランジスタMT、及びビット線側書き込み非選択制御ゲートの導通状態よりも弱い導通状態となる。
この前記書き込み選択メモリセルトランジスタMTを、選択トランジスタST1に隣接するメモリセルトランジスタMTから、選択トランジスタST2に隣接するメモリセルトランジスタST2に隣接するメモリセルトランジスタMT(ビット線側のメモリセルトランジスタMTからソース線側のメモリセルトランジスタMT)へと1つずつ順に書き込み動作を行う。つまり、iがnから0になるまでi−1に更新して書き込み動作を順に行う。
なお、書き込み選択ソース線電圧VSと基板電圧Vsubは、後述する式から算出されるカットオフ制御ゲート電圧Vcutが0V以上になるよう設定することが好ましい。それにより、負の電源電圧を利用しない形態とすることができる。
また、非特許文献( S. M. Sze, Physics of Semiconductor Devices, 2nd Edition (John Wiley & Sons, New York, 1981).)に見られるように、シリコン基板(半導体基板)の伝導帯から見たシリコン酸化膜の障壁エネルギーは、典型的には3.15eV程度である。そして、書き込み選択ビット線電圧VBは、低エネルギーのチャネルホットエレクトロン発生に必要な正の加速電圧(3.15Vに満たない、例えば2V)を、書き込み選択ソース線電圧VSに加えた値に設定する。書き込み選択ソース線電圧をVS(単位はV)、書き込み選択ビット線電圧をVB(単位はV)とすると、書き込み選択ビット線電圧VBは、(式1)VS<VB<VS+3.15Vの関係を満たすように設定される。
また、選択トランジスタST2と、選択トランジスタST1には、共に導通状態となるような適切なオーバードライブ電圧が印加される。選択トランジスタST1、ST2の基板バイアスなしでのしきい値(例えば1V)をVthsg、選択トランジスタST1、ST2の基板バイアス係数(例えば0.5)をγsg、選択トランジスタST1、ST2のオーバードライブ電圧(例えば1.5V)をVovsg、とすると、ソース線側選択ゲート電圧VsgS及びビット線側選択ゲート電圧VsgBは、(式2)VsgS=VS+Vthsg+(VS−Vsub)γsg+Vovsg、(式3)VsgB=VB+Vthsg+(VB−Vsub)γsg+Vovsgのように設定される。
そして、プログラム電圧Vpgmは、FNトンネル電流のみを利用した従来の書き込み方式の場合の電圧よりも、低く設定することができる。
ソース線側書き込み非選択制御ゲートVpassSと、ビット線側書き込み非選択制御ゲートVpassBには、共にソース線側書き込み非選択メモリセルトランジスタMT及びビット線側書き込み非選択メモリセルトランジスタMTが導通状態となるよう、適切なオーバードライブ電圧が印加される。メモリセルトランジスタMTの対応する制御ゲートから見た基板バイアスなしでの最大しきい値(例えば3.5V)をVthmax、メモリセルトランジスタMTの第一容量結合比(例えば0.5)をCr、メモリセルトランジスタMTの対応する浮遊ゲートから見た基板バイアス係数(例えば0.5)をγ、ソース線側書き込み非選択メモリセルトランジスタMT及びビット線側書き込み非選択メモリセルトランジスタMTの対応する浮遊ゲートから見たオーバードライブ電圧(例えば2.5V)をVov、とすると、ソース線側書き込み非選択制御ゲート電圧VpassS、及びビット線側書き込み非選択制御ゲート電圧VpassBは、(式4)VpassS=VS+Vthmax+(VS−Vsub)γ/Cr+Vov/Cr、(式5)VpassB=VB+Vthmax+(VB−Vsub)γ/Cr+Vov/Crと設定されることが好ましい。
上述した低エネルギーのチャネルホットエレクトロンは、カットオフ制御ゲート電圧Vcutによって発生させられる。従って、カットオフメモリセルトランジスタMTには、前記加速電圧が印加されるように配慮しなければならない。そのためには、カットオフメモリセルトランジスタMTを、他のメモリセルトランジスタMTや、選択ゲートトランジスタST1、ST2よりも、十分に高抵抗にしなければならない。また、低エネルギーのチャネルホットエレクトロンを、十分な量だけ発生させるには、カットオフメモリセルトランジスタMTを、できる限り導通に近い状態にするのが望ましい。これら2つの条件を満たすようカットオフメモリセルトランジスタMTには、VsgS、VsgB、VpassS、及びVpassBの場合よりも十分に小さい、0V周辺のオーバードライブ電圧を印加することが好ましい。メモリセルトランジスタMTから見た基板バイアスなしでの消去状態のしきい値(例えば−3V)を、Vtherase、メモリセルトランジスタMTの第一容量結合比をCr、メモリセルトランジスタMTの対応する浮遊ゲートから見た基板バイアス係数をγ、カットオフメモリセルトランジスタMTの対応する浮遊ゲートから見たオーバードライブ電圧(例えば0V)をVovcut、とすると、カットオフ制御ゲート電圧Vcutは、(式6)Vcut=VS+Vtherase+(VS−Vsub)γ/Cr+Vovcut/Cr、(式7)Vovcut≒0(単位はV)、(式8)Vovcut<<Vovsg、(式9)Vovcut<<Vov、と設定することが好ましい。
上述した第1の実施形態によれば、書き込み選択メモリセルトランジスタMTのチャネル領域に低エネルギーのチャネルホットエレクトロンを発生させ(前記チャネル領域の電子温度を上げ)、電荷をチャネル領域から電荷蓄積層にトンネリングさせている。
より具体的には、書き込み選択メモリセルトランジスタMTが配置される列において、該書き込み選択メモリセルトランジスタMTに列方向で隣接するカットオフメモリセルトランジスタMT以外の各種トランジスタ下のチャネル領域を導通状態にさせる。そして、ソース線電圧VSとビット線電圧VBとの差をトンネル絶縁膜104のシリコン酸化膜のエネルギー障壁である3.15Vよりも少ない電圧となるように設定する。続いて、前記電圧がカットオフメモリセルトランジスタMTに集中するような電圧をカットオフメモリセルトランジスタMTに印加する。これにより、カットオフメモリセルトランジスタMTのチャネル領域を該各種トランジスタの導通状態よりも低い導通状態にさせる。このため、該書き込み選択メモリセルトランジスタMTのチャネル領域に低エネルギーのチャネルホットエレクトロンが発生される。その結果、該チャネル領域に存在する電子がエネルギーを有し、書き込み選択メモリセルトランジスタMTの電荷蓄積層への電荷のトンネリングが容易になる。従って、プログラム電圧Vpgmを低減することが可能となる。
このため、従来のFNトンネル電流を用いた書き込みよりも、プログラム電圧を低くすることができる。これにより、プログラム電圧Vpgmと、第一容量結合比とを、高く設定する必要がなくなる。その結果、NAND型不揮発性半導体メモリの微細化が進んでも、高効率的に書き込みを行うことができる不揮発性半導体装置を提供することが可能である。
(第2の実施形態)
次に、図4を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、プログラム電圧を段階的にステップアップさせる方法について説明する。
図4は、カットオフ制御ゲート電極Vcutと、プログラム電圧Vpgmとの設定方法を示した図である。なお、第2の実施形態の半導体装置の基本的な構成は、上述した第1の実施形態と同様である。したがって、上述した第1の実施形態で説明した事項及び上述した第1の実施形態から容易に類推可能な事項についての説明は省略する。
カットオフ制御ゲート電圧Vcutの設定は、上述した式6に従わなければならない。しかしながら、メモリセルトランジスタの基板バイアスVsubなしでの消去状態のしきい値が、ばらついてしまうことに起因して、カットオフ制御ゲート電圧Vcutを一義的に決定できないことがある。そのような場合、次の書き込み動作を追加する。ただし、メモリセルトランジスタMTの基板バイアスVsubなしでの消去状態のしきい値のばらつきを考慮した上で、(式6)より、カットオフ制御ゲート電圧Vcutの最小値と最大値を、あらかじめ算出しておく。
図4に示すように、まず、カットオフ制御ゲート電圧Vcutを最小値(例えばー2V)で固定し、プログラム電圧Vpgmを、最小値(例えば10V)から最大値(例えば15V)に到達するまで、ある刻み幅(例えば0.5V)でステップアップさせながら、第1の実施形態で説明した書き込み動作を繰り返す(ステップアップ書き込み)。そして、カットオフ制御ゲート電極Vcutを最小値(例えば−2V)から最大値(例えば2V)まで、ある刻み幅(例えば0.5V)でインクリメントさせながら、前記ステップアップ書き込みの動作を繰り返し行う。これにより、書き込み選択メモリセルトランジスタMTへの書き込みが完了する。つまり、図4で示すように、一つの書き込み選択メモリセルトランジスタに対し、99回の書き込み動作を繰り返すことになる。
なお、カットオフ制御ゲート電圧Vcutの最小値が負になる場合、カットオフ制御ゲート電圧Vcutを含むすべてのノードの電圧を、前記最小値の絶対値以上だけ増加させることで、書き込み時のすべてのノードの電圧を0V以上とし、負の電源電圧を利用しない書き込み方式の形態とすることができる。
上述した第2の実施形態によれば、プログラム電圧Vpgm及びカットオフ制御ゲート電圧Vcutをステップアップさせながら第1で説明した書き込み動作を繰り返している。これにより、書き込み選択メモリセルトランジスタMTのしきい値が変動している場合においても、正確に書き込みを行うことが可能となっている。
なお、上述した第2の実施形態によれば、カットオフ制御ゲート電極Vcutを固定し、プログラム電圧Vpgmをステップアップさせて書き込みを行う。そして、プログラム電圧Vpgmが最大値になった時点で、カットオフ制御ゲート電極Vcutをステップアップさせ、カットオフ制御ゲート電極Vcutを固定し、再びプログラム電圧Vpgmを最小値から最大値になるまでステップアップさせている。しかし、カットオフ制御ゲート電圧Vcut及びプログラム電圧Vpgmのステップアップの順序や幅はこれに限ったものではなく、書き込み選択メモリセルトランジスタMTへの書き込みが完了するものであれば、どのようなものでもよい。
また、上述した各実施形態において、ビット線電圧VB−ソース線電圧VSが3.15V未満になるように設定している。例えば、ビット線電圧VB−ソース線電圧VSが3.15V以上である場合、電荷蓄積層105への電荷注入電流のトンネル絶縁膜電界依存性が弱くなってしまい、FNトンネル電流を利用した従来のステップアップ書き込みが有する、優れた書き込みしきい値制御性の利点を損なう可能性がある。また、ホットエレクトロン注入に起因する信頼性の問題も危惧される。このような事情を鑑み、上述した各実施形態では、ビット線電圧VB−ソース線電圧VSを意図的に3.15V未満に設定している。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出される。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば、発明として抽出され得る。
1…メモリセルアレイ
2…ロウデコーダ
3…ドライバ回路
4…電圧発生回路
5…センスアンプ
6…制御部
7…NANDストリング
8…制御部
100…半導体基板
101…ウェル領域
102…ウェル領域
103…不純物拡散層
104…トンネル絶縁膜
105…電荷蓄積層
106…絶縁膜
107…制御ゲート電極
108…層間絶縁膜
109…金属配線層
110…金属配線層
111…層間絶縁膜
112…層間絶縁膜
113…金属配線層
114…絶縁膜

Claims (5)

  1. 半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に設けられた電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層上に設けられた中間絶縁膜と、前記中間絶縁膜上に設けられた制御ゲートとをそれぞれが有し、直列接続された複数のメモリセルトランジスタと、
    前記複数のメモリセルトランジスタの一端とソース線との間に接続された第1の選択ゲートトランジスタと、
    前記複数のメモリセルトランジスタの他端とビット線との間に接続された第2の選択ゲートトランジスタと、
    前記ソース線に第1の電圧を印加し、前記ビット線に前記第1の電圧よりも高く且つ前記第1の電圧との差が前記トンネル絶縁膜のバリアハイトに対応する電圧よりも小さい第2の電圧を印加し、書き込み対象のメモリセルトランジスタと前記ソース線との間に位置し、且つ前記書き込み対象のメモリセルトランジスタに隣接する、隣接メモリセルトランジスタの導通状態を、他のメモリセルトランジスタの導通状態よりも弱くすることで前記書き込み対象のメモリセルトランジスタの前記電荷蓄積層に書き込みを行う制御回路と、
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記制御回路はさらに、前記ビット線と前記書き込み対象のメモリセルトランジスタとの間のメモリセルトランジスタの制御ゲートへ印加する電圧を、前記ソース線と前記隣接メモリセルトランジスタとの間のメモリセルトランジスタの制御ゲートへ印加する電圧よりも高くすることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記制御回路はさらに、前記書き込み対象のメモリセルトランジスタの制御ゲートに一定電圧ずつ増加させながら電圧を印加し、
    前記隣接メモリセルトランジスタの制御ゲートに一定電圧ずつ増加させながら電圧を印加することを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記複数のメモリセルトランジスタにおいて、前記第2の選択ゲートトランジスタに隣接するメモリセルトランジスタから前記第1の選択ゲートトランジスタに隣接するメモリセルトランジスタまで、前記メモリセルトランジスタをひとつずつ順番に前記書き込み対象のメモリセルトランジスタとして、前記電荷蓄積層への前記書き込み動作を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記第2の電圧と前記第1の電圧との差は3.15V未満であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の不揮発性半導体記憶装置。
JP2010053595A 2010-03-10 2010-03-10 不揮発性半導体記憶装置 Withdrawn JP2011187140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010053595A JP2011187140A (ja) 2010-03-10 2010-03-10 不揮発性半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010053595A JP2011187140A (ja) 2010-03-10 2010-03-10 不揮発性半導体記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011187140A true JP2011187140A (ja) 2011-09-22

Family

ID=44793231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010053595A Withdrawn JP2011187140A (ja) 2010-03-10 2010-03-10 不揮発性半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011187140A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9792991B1 (en) 2016-09-21 2017-10-17 Toshiba Memory Corporation Semiconductor memory device and method of manufacturing the same
CN111081300A (zh) * 2015-03-12 2020-04-28 东芝存储器株式会社 半导体存储装置以及控制半导体存储装置的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111081300A (zh) * 2015-03-12 2020-04-28 东芝存储器株式会社 半导体存储装置以及控制半导体存储装置的方法
CN111081300B (zh) * 2015-03-12 2023-12-15 铠侠股份有限公司 半导体存储装置以及控制半导体存储装置的方法
US9792991B1 (en) 2016-09-21 2017-10-17 Toshiba Memory Corporation Semiconductor memory device and method of manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6400547B2 (ja) メモリデバイス
TWI685852B (zh) 半導體記憶裝置
US11742032B2 (en) Semiconductor memory device
JP5178167B2 (ja) 半導体記憶装置及びそのデータ書き込み方法
JP4562602B2 (ja) メモリーセル及び関連操作方法
JP4881401B2 (ja) Nand型フラッシュメモリ
CN109256164B (zh) 降低非易失性存储器单元中的编程干扰的方法
US9183935B2 (en) Semiconductor memory device having programmable select transistors within memory units
JP5300773B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2011198419A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその書き込み方法
JP2009266356A (ja) Nand型フラッシュメモリ
JP2009163793A (ja) 半導体記憶装置
KR20120121170A (ko) 반도체 장치 및 이의 동작 방법
JP2009245556A (ja) 半導体記憶装置
JP2009070461A (ja) 半導体記憶装置
JP2011003850A (ja) 半導体記憶装置
US20170076813A1 (en) Memory device
KR101017757B1 (ko) 공통 피웰을 이용하는 낸드 플래시 메모리 및 이의 동작방법
JP2010198685A (ja) 不揮発性半導体メモリ
US20110075489A1 (en) Non-volatile semiconductor memory device
JP2011023705A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US20130080718A1 (en) Semiconductor memory device and method of operating the same
US10510771B2 (en) Three-dimensional memory devices having plurality of vertical channel structures
JP2009295259A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびそのデータ書き込み方法
JP2011187140A (ja) 不揮発性半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130604