JP2009245556A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】選択トランジスタST1と、電流経路の一端が前記選択トランジスタST1の電流経路を介してデータ転送線BLに接続されたメモリセルトランジスタMTと、前記選択トランジスタST1のゲートに接続されたセレクトゲート線SGDと、前記セレクトゲート線SGDを選択するロウデコーダ4とを具備し、前記ロウデコーダ4は転送回路14を備え、前記転送回路14は、電流経路の一端が前記セレクトゲート線SGDに接続され、前記電流経路の他端に与えられる第1電圧を前記セレクトゲート線SGDに転送するディプレッション型の第1MOSトランジスタ33を含む第1スイッチ部を備える。
【選択図】 図4
【解決手段】選択トランジスタST1と、電流経路の一端が前記選択トランジスタST1の電流経路を介してデータ転送線BLに接続されたメモリセルトランジスタMTと、前記選択トランジスタST1のゲートに接続されたセレクトゲート線SGDと、前記セレクトゲート線SGDを選択するロウデコーダ4とを具備し、前記ロウデコーダ4は転送回路14を備え、前記転送回路14は、電流経路の一端が前記セレクトゲート線SGDに接続され、前記電流経路の他端に与えられる第1電圧を前記セレクトゲート線SGDに転送するディプレッション型の第1MOSトランジスタ33を含む第1スイッチ部を備える。
【選択図】 図4
Description
この発明は、半導体記憶装置に関する。例えば、NAND型フラッシュメモリにおけるロウデコーダの構成に関する。
従来、不揮発性の半導体メモリとしてNAND型フラッシュメモリが知られている。そしてNAND型フラッシュメモリのデータの読み出し方法として、電流をセンスする方法を知られている(例えば特許文献1参照)。本方法によれば、全ビット線につき一括してデータを読み出せるため、読み出し動作を高速化出来る。
また本願発明者らによって、NAND型フラッシュメモリの読み出し動作時において非選択ブロックのセレクトゲート線の電位をソース線の電位と等しくする方法が提案されている(特願2006−283457)。本方法によれば、ソース線とウェルとをプリチャージするのに要する電荷量を減らすことが出来る。そのため、ビット線のプリチャージ時間を短縮化し、更なる高速動作が可能となる。
しかしながら、ソース線の電位が正の比較的高い電圧とされた際、ロウデコーダにおいてこの電圧をセレクトゲート線に転送することが困難となる場合が考え得る。電圧を転送できない場合、非選択ブロックにおけるメモリセルがビット線に接続される等の悪影響が想定され、このことに対する対策が必要とされる。
特表2006−500727号
この発明は、動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供する。
この発明の一態様に係る半導体記憶装置は、選択トランジスタと、電荷蓄積層と制御ゲートとを含む積層ゲートを備え、電流経路の一端が、前記選択トランジスタの電流経路を介してデータ転送線に接続されたメモリセルトランジスタと、前記選択トランジスタのゲートに接続されたセレクトゲート線と、前記メモリセルトランジスタの前記制御ゲートに接続されたワード線と、前記ワード線と前記セレクトゲート線とを選択するロウデコーダとを具備し、前記ロウデコーダは、前記セレクトゲート線に電圧を転送する転送回路を備え、前記転送回路は、電流経路の一端が前記セレクトゲート線に接続され、前記電流経路の他端に与えられる第1電圧を前記セレクトゲート線に転送するディプレッション型の第1MOSトランジスタを含む第1スイッチ部を備える。
本発明によれば、動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供出来る。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
この発明の一実施形態に係る半導体記憶装置について、NAND型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。
<NAND型フラッシュメモリの構成>
図示するようにNAND型フラッシュメモリ1は、メモリセルアレイ2、センスアンプ3、ロウデコーダ4、ドライバ回路5、ウェルドライバ6、ソース線ドライバ7、及び制御回路8を備えている。
図示するようにNAND型フラッシュメモリ1は、メモリセルアレイ2、センスアンプ3、ロウデコーダ4、ドライバ回路5、ウェルドライバ6、ソース線ドライバ7、及び制御回路8を備えている。
まずメモリセルアレイ2について説明する。メモリセルアレイ2は、複数のメモリブロックBLK0〜BLKm(mは2以上の自然数)を備えている。以下、メモリブロックBLK0〜BLKmを区別しない場合には、単にメモリブロックBLKと呼ぶことにする。メモリブロックBLKの各々は、n個(nは1以上の自然数)のメモリセルユニット9を備えている。
メモリセルユニット9の各々は、例えば32個のメモリセルトランジスタMTと、選択トランジスタST1、ST2とを含んでいる。メモリセルトランジスタMTは、半導体基板上にゲート絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層(例えば浮遊ゲート)と、電荷蓄積層上にゲート間絶縁膜を介在して形成された制御ゲートとを有する積層ゲート構造を備えている。なお、メモリセルトランジスタMTの個数は32個に限られず、8個や16個、64個、128個、256個等であってもよく、その数は限定されるものではない。メモリセルトランジスタMTは、隣接するもの同士でソース、ドレインを共有している。そして、選択トランジスタST1、ST2間に、その電流経路が直列接続されるようにして配置されている。直列接続されたメモリセルトランジスタMTの一端側のドレインは選択トランジスタST1のソースに接続され、他端側のソースは選択トランジスタST2のドレインに接続されている。
メモリブロックBLKの各々において、同一行にあるメモリセルトランジスタMTの制御ゲートはワード線WL0〜WL31のいずれかに共通接続され、同一行にあるメモリセルの選択トランジスタST1、ST2のゲートは、それぞれセレクトゲート線SGD、SGSに共通接続されている。なお説明の簡単化のため、以下ではワード線WL0〜WL31を、単にワード線WLと呼ぶことがある。選択トランジスタST2のソースはソース線SLに共通接続される。なお、選択トランジスタST1、ST2は必ずしも両方必要ではなく、メモリセルユニット9を選択出来るのであればいずれか一方のみが設けられていても良い。
上記構成のメモリセルアレイ2において、同一列にあるメモリセルユニット9における選択トランジスタST1のドレインは、同一のビット線BL0〜BLn(nは自然数)に共通に接続されている。ビット線BL0〜BLnについても、単にビット線BLと呼ぶことがある。すなわちビット線BLは、複数のメモリブロックBLK間で、メモリセルユニット9を共通接続する。他方、ワード線WL及びセレクトゲート線SGD、SGSは、同一のメモリブロックBLK内において、メモリセルユニット9を共通接続する。また、メモリセルアレイ2に含まれるメモリセルユニット9は、同一のソース線SLに共通接続されている。
また、同一のワード線WLに接続された複数のメモリセルトランジスタMTには一括してデータが書き込まれ、この単位をページと呼ぶ。更に、同一のメモリブロックBLK内におけるメモリセルユニット9は一括してデータが消去される。すなわち、メモリブロックBLKが消去単位となる。
次に、上記メモリセルアレイ2の備えるメモリセルユニット9の構成について、図2を用いて説明する。図2は、メモリセルユニット9のビット線方向に沿った断面図である。
図示するように、p型半導体基板40の表面領域内にn型ウェル領域41が形成され、n型ウェル領域41の表面領域内にp型ウェル領域42が形成されている。p型ウェル領域42上にはゲート絶縁膜43が形成され、ゲート絶縁膜43上に、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2のゲート電極が形成されている。メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2のゲート電極は、ゲート絶縁膜43上に形成された多結晶シリコン層44、多結晶シリコン層44上に形成されたゲート間絶縁膜45、及びゲート間絶縁膜45上に形成された多結晶シリコン層46を有している。ゲート間絶縁膜45は、例えばシリコン酸化膜、またはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造であるON膜、NO膜、またはONO膜、またはそれらを含む積層構造、またはTiO2、HfO2、Al2O3、HfAlOx、HfAlSi膜とシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜との積層構造で形成される。またゲート絶縁膜43はトンネル絶縁膜として機能するものである。
メモリセルトランジスタMTにおいては、多結晶シリコン層44は浮遊ゲート(FG)として機能する。他方、多結晶シリコン層46は、ビット線に直交する方向で隣接するもの同士で共通接続されており、制御ゲート(ワード線WL)として機能する。選択トランジスタST1、ST2においては、多結晶シリコン層44、46はワード線方向で隣接するもの同士で共通接続されている。そして、多結晶シリコン層44、46が、セレクトゲート線SGS、SGDとして機能する。なお、多結晶シリコン層44のみがセレクトゲート線として機能しても良い。この場合、選択トランジスタST1、ST2の多結晶シリコン層46の電位は、一定の電位、またはフローティングの状態とされる。ゲート電極間に位置する半導体基板40表面内には、n+型不純物拡散層47が形成されている。不純物拡散層47は隣接するトランジスタ同士で共用されており、ソース(S)またはドレイン(D)として機能する。また、隣接するソースとドレインとの間の領域は、電子の移動領域となるチャネル領域として機能する。これらのゲート電極、不純物拡散層47、及びチャネル領域によって、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2となるMOSトランジスタが形成されている。
半導体基板40上には、上記メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2を被覆するようにして、層間絶縁膜48が形成されている。層間絶縁膜48中には、ソース側の選択トランジスタST2の不純物拡散層(ソース)47に達するコンタクトプラグCP1が形成されている。そして層間絶縁膜48上には、コンタクトプラグCP1に接続される金属配線層49が形成されている。金属配線層49はソース線SLの一部として機能する。また層間絶縁膜48中には、ドレイン側の選択トランジスタST1の不純物拡散層(ドレイン)47に達するコンタクトプラグCP2が形成されている。そして層間絶縁膜48上に、コンタクトプラグCP2に接続される金属配線層50が形成されている。
層間絶縁膜48上には、金属配線層49、50を被覆するようにして、層間絶縁膜51が形成されている。そして層間絶縁膜51中に、金属配線層50に達するコンタクトプラグCP3が形成されている。そして層間絶縁膜51上には、複数のコンタクトプラグCP3に共通に接続された金属配線層52が形成されている。金属配線層52はビット線BLとして機能する。
そして、メモリセルアレイ2に含まれる複数のメモリセルユニット9は、同一のウェル領域42上に形成されている。
次に、上記メモリセルトランジスタMTの閾値分布について図3を用いて説明する。図3は、横軸に閾値電圧Vthをとり、縦軸にメモリセルトランジスタMTの存在確率を示したグラフである。
図示するように、各々のメモリセルトランジスタMTは8値(8-levels)のデータ(3ビットデータ)を保持出来る。すなわちメモリセルトランジスタMTは、閾値電圧Vthの低い順に“0”、“1”、“2”、“3”、…“7”の8種のデータを保持出来る。メモリセルトランジスタMTにおける“0”データの閾値電圧Vth0は、Vth0<V01である。“1”データの閾値電圧Vth1は、V01<Vth1<V12である。“2”データの閾値電圧Vth2は、V12<Vth2<V23である。“3”データの閾値電圧Vth3は、V23<Vth3<V44である。“4”データの閾値電圧Vth4は、V44<Vth4<V45である。“5”データの閾値電圧Vth5は、V45<Vth5<V56である。“6”データの閾値電圧Vth6は、V56<Vth6<V67である。そして、“7”データの閾値電圧Vth7は、V67<Vth7である。
そして、例えば上記電圧V12が0Vである。すなわち、“0”データ及び“1”データの閾値電圧Vth0、Vth1は負の値であり、“2”〜“7”データの閾値電圧Vth2〜Vth7は正の値である。以下では、“i”データ(iは1〜7のいずれか)についての電圧V(i−1)iを、それぞれ“i”データについての「読み出しレベル」と呼ぶことにする。つまり、電圧V01は“1”データについての読み出しレベルであり、電圧V12は“2”データについての読み出しレベルである。そして“1”〜“7”データのうち、“1”データの読み出しレベルが負の値であり、“2”データについての読み出しレベルはゼロであり、“2”データ以上のについての読み出しレベルは正の値である。
なお、0Vとなる読み出しレベルはV12に限られるものでは無く、電圧V23やまたはV44であっても良く、またはV01であっても良い。また、メモリセルトランジスタMTが保持可能なデータは上記8値に限らない。例えば2値(1ビットデータ)、4値(2ビットデータ)、または16値(4ビットデータ)などであっても良い。
図1に戻ってフラッシュメモリ1の構成についての説明を続ける。センスアンプ3は、データの読み出し時には、メモリセルトランジスタMTからビット線BLに読み出されたデータをセンスして増幅する。この際センスアンプ3は、ビット線BLに流れる電流をセンスすることにより、全ビット線BLにつき一括してデータを判別する。またデータの書き込み時には、ビット線BLに書き込みデータを転送する。
ロウデコーダ4は、メモリブロックBLK毎に設けられている。そしてロウデコーダ4は、データの書き込み動作時、読み出し動作時、及び消去時において、外部から与えられるロウアドレスRAに基づいて、対応するメモリブロックBLKに接続されたセレクトゲート線SGD、SGS、及びワード線WLに電圧を印加する。
ロウデコーダ4の構成について、図4を用いて説明する。図4は、ロウデコーダ4の回路図である。図示するようにロウデコーダ4は、MOSトランジスタ10〜12、ブロックデコーダ13、及び転送回路14を備えている。
MOSトランジスタ10は、セレクトゲート線SGDに対応づけて設けられた、高耐圧型のエンハンスメント型nチャネルMOSトランジスタである。従って、MOSトランジスタ10は正の閾値を有する。MOSトランジスタ10の電流経路の一端は、対応するセレクトゲート線SGDに接続され、他端は信号線SGDDに接続される。
MOSトランジスタ11は、セレクトゲート線SGSに対応づけて設けられた、高耐圧型のエンハンスメント型nチャネルMOSトランジスタである。MOSトランジスタ11の電流経路の一端は、対応するセレクトゲート線SGSに接続され、他端は信号線SGSDに接続される。
MOSトランジスタ12の各々は、ワード線WL0〜WL31にそれぞれ対応づけて設けられた、高耐圧型のエンハンスメント型nチャネルMOSトランジスタである。MOSトランジスタ12の電流経路の一端は、対応するワード線WL0〜WL31にそれぞれ接続され、他端はそれぞれ信号線CG0〜CG31に接続される。以下、信号線CG0〜CG31を区別しない場合には、単に信号線CGと呼ぶ。
そして、同一のロウデコーダ4内においては、MOSトランジスタ10〜12のゲートは同一の制御線TGに接続される。
ブロックデコーダ13は、外部からロウアドレス、特にブロックアドレスを受け取りデコードする。ブロックアドレスとは、メモリセルアレイ2内においてデータの書き込み、読み出し、または消去を行うべきメモリセルトランジスタMTが含まれるメモリブロックBLKを示すアドレスである。そして、ブロックアドレスのデコード結果に応じて制御線TGに電圧を印加して、MOSトランジスタ10〜12をオンまたはオフさせる。図示するようにブロックデコーダ13は、MOSトランジスタ20〜23、ANDゲート24、及びインバータ25を備えている。
ANDゲート24は、外部より与えられるブロックアドレスの各ビットのAND演算を行う。従って、ブロックアドレスが指し示すメモリブロックBLKに対応するロウデコーダ4においては、ANDゲート24は“H”レベルを出力する。他方、その他のロウデコーダ4においては、ANDゲート24は“L”レベルを出力する。以下、ANDゲート24の出力信号、すなわちブロックアドレスのデコード結果を、信号RDECADと呼ぶ。なお、ANDゲート24は高電圧側の電源電圧として例えば内部電圧VDD(約2.5V)を使用し、低電圧側の電源電圧として0Vを使用する。すなわち、ANDゲート24の出力ノードの電位は、“H”レベルを出力する際にはVDD、“L”レベルを出力する際には0Vとなる。
MOSトランジスタ20は、低耐圧型のディプレッション型nチャネルMOSトランジスタである。従ってMOSトランジスタ20の閾値は0V以下である。MOSトランジスタ20は、電流経路の一端がANDゲート24の出力ノードに接続され、ゲートに信号BSTONが与えられる。信号BSTONは、ブロックデコーダ44のアドレス情報の取り込みの際に入力される信号である。信号BSTONの詳細については後述する。
MOSトランジスタ21は、MOSトランジスタ20よりも高耐圧型のディプレッション型nチャネルMOSトランジスタである。MOSトランジスタ21は、電流経路の一端がMOSトランジスタ20の電流経路の他端に接続され、電流経路の他端が信号線TGに接続され、ゲートに信号BSTONが与えられる。
インバータ25は、信号RDECADを反転させる。インバータ25の出力を信号/RDECADと呼ぶ。
MOSトランジスタ23は、上記高耐圧型のエンハンスメント型pチャネルMOSトランジスタである。MOSトランジスタ23は、電流経路の一端が制御線TGに接続され、電流経路の他端がバックゲートに接続され、ゲートに信号/RDECADが入力される。
MOSトランジスタ22は、上記高耐圧型のディプレッション型nチャネルMOSトランジスタである。MOSトランジスタ22は、電流経路の一端に電圧VRDECが与えられ、他端がMOSトランジスタ23の電流経路の他端に接続され、ゲートが制御線TGに接続される。電圧VRDECは、データの書き込み時、読み出し時、及び消去時において、必要な値とされる。
上記構成のブロックデコーダ13において、対応するメモリブロックBLKにブロックアドレスが一致した際に、MOSトランジスタ22、23がオン状態とされ、これにより制御線TGに電圧VRDECが印加される。データの書き込み時にはVRDEC=VPGMHとされ、読み出し時にはVRDEC=VREADHとされ、消去時にはVRDEC=VDDとされる。その結果、MOSトランジスタ10〜12がオン状態とされる。電圧VPGMH、VREADHは、電圧VDDを昇圧して得た正の高電圧であり、これらについては後述する。
次に転送回路14について、引き続き図4を参照しつつ説明する。転送回路14の各々は、セレクトゲート線SGD、SGSの各々に対応して設けられている。転送回路14は、MOSトランジスタ30〜33及びインバータ34を備えている。インバータ34は、信号BSTONを反転させる。
MOSトランジスタ30は低耐圧型のエンハンスメント型nチャネルMOSトランジスタであり、MOSトランジスタ31は、低耐圧型のエンハンスメント型pチャネルMOSトランジスタである。MOSトランジスタ30、31の電流経路の一端は、共に信号線SGDSに接続され、他端は共通接続され、ゲートにはそれぞれ信号/RDECAD、RDECADが入力される。
MOSトランジスタ32は、低耐圧型のディプレッション型nチャネルMOSトランジスタである。MOSトランジスタ32の電流経路の一端は、MOSトランジスタ30、31の電流経路の他端に接続され、ゲートにはインバータ34の出力信号(=/BSTON)が入力される。
MOSトランジスタ33は、MOSトランジスタ30〜32よりも高耐圧型のディプレッション型nチャネルMOSトランジスタである。MOSトランジスタ33の電流経路の一端は、MOSトランジスタ32の電流経路の他端に接続され、他端はセレクトゲート線SGD、またはSGSに接続され、ゲートにはインバータ34の出力信号(=/BSTON)が入力される。
上記構成の転送回路14において、ブロックアドレスが対応するメモリブロックBLKに一致した際は、MOSトランジスタ30、31がオフ状態とされる。他方、不一致の際にはMOSトランジスタ30、31がオン状態とされ、信号線SGDSからセレクトゲート線SGD、SGSに対して、必要な電圧が転送される。また、前述の通りMOSトランジスタ30〜32は、MOSトランジスタ33よりも低耐圧のMOSトランジスタである。言い換えれば、MOSトランジスタ30〜32のゲート絶縁膜の膜厚は、MOSトランジスタ33のゲート絶縁膜の膜厚よりも小さい。
図1に戻ってフラッシュメモリ1の構成についての説明を続ける。ドライバ回路5は、外部からロウアドレス、特にページアドレスを受け取りデコードする。ページアドレスとは、メモリセルアレイ2内においてデータの書き込み、読み出し、または消去を行うべきメモリセルトランジスタMTが含まれるページ(ワード線WL)を示すアドレスである。そして、ページアドレスのデコード結果に応じて、信号線CG0〜CG31、SGDD、SGSD、SGDSに電圧を印加する。
ドライバ回路5は、図示せぬセレクトゲート線ドライバ、ワード線ドライバ、及びSGDSドライバを備えている。ワード線ドライバは、信号線CG0〜CG31毎に設けられ、ページアドレスのデコード結果に応じて、信号線CG0〜CG31に電圧を印加する。セレクトゲート線ドライバは、信号線SGDD、SGSD毎に設けられ、データの書き込み、読み出し、及び消去に応じて、必要な電圧を信号線SGDD、SGSDに印加する。SGDSドライバは、信号線SGDSに対応づけて設けられ、データの書き込み、読み出し、及び消去に応じて、必要な電圧を信号線SGDD、SGSDに印加する。各ドライバによって信号線CG0〜CG31、SGDD、SGSD、SGDSに印加される電圧については、後に詳述する。
ウェルドライバ6は、メモリセルアレイ2が形成されたウェル領域42に電圧を印加する。すなわち、メモリセルトランジスタMTのバックゲートバイアスを与える。ウェルドライバ6は、データの読み出し時には電圧VREF_SRC(正電圧)をウェル領域42に印加し、書き込み時には0Vを印加し、消去時には消去電圧VERA(正の高電圧、例えば20V)を印加する。
ソース線ドライバ7は、ソース線SLに電圧を与える。ソース線ドライバ7は、データの読み出し時において、ソース線SLに電圧VREF_SRC(正電圧)を印加する。つまり、読み出し時において、ソース線SLとウェル領域42とは同電位とされる。
制御回路8は、外部からコマンド及びアドレスを受け取る。そして受け取ったコマンド及びアドレスに基づいて、上記回路ブロックの動作を、各種命令に基づいて制御する。また制御回路8はシーケンサを含み、データの書き込み動作、消去動作、及び読み出し動作における一連の処理(シーケンス)を制御する。また制御回路8は、図示せぬ電圧発生回路に対して、必要な種々の電圧を発生するよう命令する。
<NAND型フラッシュメモリ1の動作>
次に、上記構成のNAND型フラッシュメモリ1におけるデータの読み出し動作、プログラム動作、及び消去動作について、特にロウデコーダ4の動作に着目しつつ、以下説明する。以下では、データの読み出し、プログラム、または消去を行うべきメモリセルトランジスタMTを含むメモリブロックBLKを選択メモリブロックBLKと呼び、含まないメモリブロックBLKを非選択メモリブロックBLKと呼ぶことにする。
次に、上記構成のNAND型フラッシュメモリ1におけるデータの読み出し動作、プログラム動作、及び消去動作について、特にロウデコーダ4の動作に着目しつつ、以下説明する。以下では、データの読み出し、プログラム、または消去を行うべきメモリセルトランジスタMTを含むメモリブロックBLKを選択メモリブロックBLKと呼び、含まないメモリブロックBLKを非選択メモリブロックBLKと呼ぶことにする。
<データの読み出し動作>
まず、データの読み出し動作について説明する。なお、下記説明は、データの書き込み動作時及び消去動作時において行うベリファイ時も同様である。書き込み動作は、データのプログラム動作とベリファイ動作との繰り返しによって行われる。プログラム動作は、メモリセルトランジスタMTの制御ゲート46とチャネルとの間に電位差を発生させることで、電荷蓄積層44に電子を注入する動作である。またベリファイ動作は、プログラムが行われたメモリセルトランジスタMTからデータを読み出すことによって、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が所望の値となっているか否かを確認する動作である。
まず、データの読み出し動作について説明する。なお、下記説明は、データの書き込み動作時及び消去動作時において行うベリファイ時も同様である。書き込み動作は、データのプログラム動作とベリファイ動作との繰り返しによって行われる。プログラム動作は、メモリセルトランジスタMTの制御ゲート46とチャネルとの間に電位差を発生させることで、電荷蓄積層44に電子を注入する動作である。またベリファイ動作は、プログラムが行われたメモリセルトランジスタMTからデータを読み出すことによって、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が所望の値となっているか否かを確認する動作である。
上記データの読み出し動作について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、読み出し動作時における信号BSTON、電圧VRDEC、セレクトゲート線SGD、SGS、及びワード線WLの電位変化を示すタイミングチャートであり、図6は読み出し動作時におけるロウデコーダ4の回路図である。以下では説明の簡単化のため、メモリセルアレイ2が2つのメモリブロックBLK0、BLK1を有する場合において、メモリブロックBLK0のワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTからデータが読み出される場合(ワード線WL0が選択ワード線の場合)を例に説明する。また、メモリブロックBLK0、BLK1に対応するロウデコーダ4を、それぞれロウデコーダ4−0、4−1と呼ぶことにする。更に図6では紙面の都合上、各ロウデコーダ4−0、4−1につき1つの転送回路14のみを示している。
データの読み出しに際してセンスアンプ3は、ビット線BLのプリチャージを行い、ビット線BLの電位を(VREF_SRC+VPRE)とする。更にソース線ドライバ7及びウェルドライバ6はそれぞれ、ソース線SL及びウェル領域42に電圧VREF_SRCを印加する。
以下、選択メモリブロックBLK0に対応するロウデコーダ4−0と、非選択メモリブロックBLK1に対応するロウデコーダ4−1とにつき、それぞれ説明する。
まず、選択メモリブロックBLK0に対応するロウデコーダ4−0について説明する。図5における時刻t0において、ブロックデコーダ13はブロックアドレスをデコードする。するとブロックアドレスは、ロウデコーダ4−0が対応するメモリブロックBLK0と一致するので、ANDゲート24は信号RDECAD=“H”レベル(例えばVDD)を出力する。従って、信号/RDECAD=“L”レベル(例えば0V)とされ、MOSトランジスタ23はオン状態となる。また、制御回路8が信号BSTON=“H”レベル(例えばVDD)とする。BSTON=“H”とされることで、nチャネルMOSトランジスタ20、21は共にオン状態となる。これにより、信号RDECADが信号線TGに転送され、信号線TG=“H”レベル(例えばVDD)とされる。更に、電圧VRDEC=VDDであるので、MOSトランジスタ22がオン状態となる。その結果、MOSトランジスタ22、23の電流経路を介して、VRDEC=VDDが信号線TGに転送される。これにより、MOSトランジスタ10〜12はオン状態となる。
転送回路14においては、信号RDECAD=“H”、/RDECAD=“L”であるので、MOSトランジスタ30、31がオフ状態となる。従って、セレクトゲート線SGD、SGSは、信号線SGDSと電気的に非接続とされる。転送回路の動作は、以降、同様であり、読み出し動作の期間中、セレクトゲート線SGD、SGSと信号線SGDSとは非接続とされる。
次に、時刻t1においてBSTON=“L”とされると、MOSトランジスタ20、21はオフ状態とされる。しかしながらMOSトランジスタ22、23はオン状態を維持するので、信号線TGも“H”レベル(VDD)を維持する。
次に時刻t2において、制御回路8がVRDEC=VREADHとする。電圧VREADHは、MOSトランジスタ12に対して、電圧VREADの転送を可能とする電圧である。電圧VREADは、保持するデータに関わらずメモリセルトランジスタMTをオン状態とする電圧である。つまり電圧VREADは、図3における電圧Vth7よりも大きい電圧である。そしてVREADHは、VREADよりも少なくともMOSトランジスタ22、23、12の閾値分だけ高い電圧である。VRDEC=VREADHとされることで、信号線TG=VREADHとなる。
次に、時刻t3においてドライバ回路5が、信号線CG0に電圧VCGRを印加し、信号線CG1〜CG31に電圧VREADを印加し、信号線SGDD、SGSDに電圧(VREF_SRC+VSG)を印加し、信号線SGDSに電圧VREF_SRC(ソース線SLと同じ電圧)を印加する。電圧VCGRは、読み出し対象となるメモリセルトランジスタMTに印加される電圧であり、読み出そうとするデータに応じて変化される。電圧(VREF_SRC+VSG)は、選択トランジスタST1、ST2をオン状態とすることの出来る電圧である。
すると、TG=VREADHであるので、MOSトランジスタ10、11はそれぞれセレクトゲート線SGD、SGSに電圧(VREF_SRC+VSG)を転送し、MOSトランジスタ12はワード線WL0にVCGRを転送し、ワード線WL1〜WL31にVREADを転送する。
その結果、メモリブロックBLK0においては、非選択ワード線WL0〜WL31に接続されたメモリセルトランジスタMTがオン状態とされて、チャネルが形成される。また選択トランジスタST1、ST2もオン状態とされ、メモリセルトランジスタMTはビット線BLとソース線SLとに電気的に接続される。
そして、選択ワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTがオン状態となれば、ビット線BLとソース線SLとが電気的に導通状態となる。すなわち、ビット線BLからソース線SLへ電流が流れる。他方、オフ状態であれば、ビット線BLとソース線SLとは電気的に非導通状態となる。すなわち、ビット線BLからソース線SLへは電流は流れない。以上の動作により、全ビット線につき一括してデータが読み出される。
図7は、読み出しレベルと電圧VCGRとの関係を示すグラフである。図7では、“1”データの読み出しレベルの絶対値|V01|がVREF_SRCに等しい場合について示している。図示するように、読み出しレベルが負であるデータを読み出す際には、VREF_SRCから読み出しレベルの絶対値を減算した値をVCGRとし、正であるデータを読み出す際には、VREF_SRCに読み出しレベルを加算した値をVCGRとする。これにより、VCGRを0以上の値としつつ、メモリセルトランジスタMTのゲート・ソース間に、読み出しレベルの電圧を印加出来る。
次に、非選択メモリブロックBLK1に対応するロウデコーダ4−1について説明する。図5における時刻t0において、ブロックデコーダ13のANDゲート24は、ブロックアドレスが、ロウデコーダ4−1の対応するメモリブロックBLK1と不一致であるので、信号RDECAD=“L”を出力する。従って、信号/RDECAD=“H”とされ、MOSトランジスタ23はオフ状態となる。また、信号BSTON=“H”とされるので、nチャネルMOSトランジスタ20、21は共にオン状態となり、信号線TG=“L”レベル(0V)とされる。転送回路14においては、信号RDECAD=“L”、/RDECAD=“H”であるので、MOSトランジスタ30、31がオン状態となる。
次に時刻t1において、BSTON=“L”とされる。ブロックデコーダ13においては、RDECAD=“L”であるので、MOSトランジスタ20、21はオン状態を維持する。その結果、信号線TGは“L”レベル(0V)を維持する。また転送回路14においては、MOSトランジスタ30〜33がオン状態を維持する。
次に時刻t2において、制御回路8がVRDEC=VREADHとする。しかしロウデコーダ4−1においては、MOSトランジスタ23がオフ状態であるので、電圧VREADHは信号線TGに転送されず、信号線TGは“L”レベル(0V)を維持する。
次に時刻t3において、ドライバ回路5が前述の通り、各信号線に電圧を印加する。すると、TG=“L”レベル(0V)であるので、MOSトランジスタ10〜12はオフ状態である。従って、ドライバ回路5から信号線CG0〜CG31、SGDD、SGSDに印加された電圧は、ワード線WL0〜WL31、SGD、SGSに転送されない。他方、ドライバ回路5から信号線SGDSに印加された電圧VREF_SRCは、転送回路14を介して、セレクトゲート線SGD、SGSに転送される。これにより、非選択メモリブロックBLK1のセレクトゲート線SGD、SGSの電位は、ソース線SL及びウェル領域42と同じVREF_SRCとされる。
以上の結果、メモリブロックBLK1では、選択トランジスタST1、ST2がオフ状態とされる。従って、メモリブロックBLK1内のメモリセルトランジスタMTは、ビット線BLから電気的に分離される。
<データのプログラム動作>
次に、データのプログラム動作について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、プログラム動作時における信号BSTON、電圧VRDEC、セレクトゲート線SGD、SGS、及びワード線WLの電位変化を示すタイミングチャートであり、図7はプログラム動作時におけるロウデコーダ4の回路図である。以下では読み出し時と同様、2つのメモリブロックBLK0、BLK1のうち、メモリブロックBLK0のワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTにデータをプログラムする場合を例に説明する。また、図9では紙面の都合上、各ロウデコーダ4−0、4−1につき1つの転送回路14のみを示している。
次に、データのプログラム動作について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、プログラム動作時における信号BSTON、電圧VRDEC、セレクトゲート線SGD、SGS、及びワード線WLの電位変化を示すタイミングチャートであり、図7はプログラム動作時におけるロウデコーダ4の回路図である。以下では読み出し時と同様、2つのメモリブロックBLK0、BLK1のうち、メモリブロックBLK0のワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTにデータをプログラムする場合を例に説明する。また、図9では紙面の都合上、各ロウデコーダ4−0、4−1につき1つの転送回路14のみを示している。
データのプログラム時には、センスアンプ3はビット線BLにプログラムデータを転送する。すなわち、電荷蓄積層に電子を注入することによりメモリセルトランジスタMTの閾値を上昇させる際には、ビット線BLに書き込み電圧(例えば0V)を印加する。他方、電子を注入しない際には、書き込み禁止電圧(例えばVDD)を印加する。またソース線ドライバ7及びウェルドライバ6はそれぞれ、ソース線SL及びウェル領域42に0Vを印加する。
以下、選択メモリブロックBLK0に対応するロウデコーダ4−0と、非選択メモリブロックBLK1に対応するロウデコーダ4−1とにつき、それぞれ説明する。
まず、選択メモリブロックBLK0に対応するロウデコーダ4−0について説明する。図8における時刻t0〜t2におけるブロックデコーダ13の動作は、上記の読み出し動作時の時刻t0〜t2と同じである。従って、信号線TG=“H”レベル(例えばVDD)とされる。これにより、MOSトランジスタ10〜12はオン状態となる。また転送回路14も同様である。すなわち、MOSトランジスタ30、31がオフ状態となる。セレクトゲート線SGD、SGSは、プログラム動作の期間中、信号線SGDSとは非接続とされる。
次に時刻t2において、制御回路8がVRDEC=VPGMHとする。電圧VPGMHは、MOSトランジスタ12に対して、電圧VPGMの転送を可能とする電圧である。電圧VPGMは、電荷蓄積層44に電子を注入するための高電圧(例えば20V)である。そしてVPGMHは、VPGMよりも少なくともMOSトランジスタ22、23、12の閾値分だけ高い電圧である。VRDEC=VPGMHとされることで、信号線TG=VPGMHとなる。
次に、時刻t3においてドライバ回路5が、信号線CG0〜CG31に電圧VPASSを印加し、信号線SGDD、SGSDにそれぞれ電圧VSGD、0Vを印加し、信号線SGDSに0Vを印加する。電圧VPASSは、保持するデータに関わらずメモリセルトランジスタMTをオン状態とする電圧である。また電圧VSGDは、ビット線BLに書き込み電圧が印加されている場合には選択トランジスタST1をオンさせ、書き込み禁止電圧が印加されている場合には選択トランジスタST1をカットオフさせる電圧である。
すると、TG=VPGMHであるので、MOSトランジスタ10、11はそれぞれセレクトゲート線SGD、SGSに電圧VSGD、0Vをそれぞれ転送し、MOSトランジスタ12はワード線WL0〜WL31にVPASSを転送する。
引き続き時刻t4においてドライバ回路5は、信号線CG0に印加する電圧を、VPASSからVPGMに上昇させる。その結果、ワード線WL0にはVPGMが転送される。
以上の結果、メモリブロックBLK0においては、メモリセルトランジスタMTはオン状態となり、チャネルが形成される。つまり、メモリセルユニット9内のメモリセルトランジスタMTに電流経路が形成され、それらが導通状態となる。また、セレクトゲート線SGSには0Vが印加されているため、選択トランジスタST2はオフ状態となる。これに対して選択トランジスタST1は、プログラムデータに応じてオン状態、またはカットオフ状態となる。
ビット線BLに書き込み電圧が印加されている場合、選択トランジスタST1はオン状態となり、書き込み電圧がメモリセルトランジスタMTのチャネルへ転送される。すると、選択ワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTでは、ゲートとチャネルとの間の電位差がほぼVPGMとなり、電荷が電荷蓄積層に注入される。その結果、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が上昇する。
他方、ビット線BLに書き込み禁止電圧が印加されている場合には、選択トランジスタST1はカットオフ状態となる。従って、メモリセルユニット9内のメモリセルトランジスタMTのチャネルは電気的にフローティングの状態となる。すると、メモリセルトランジスタMTのチャネル電位は、ゲート電位(VPGM、VPASS)とのカップリングにより上昇する。そのため、選択ワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTでは、ゲートとチャネルとの間の電位差が十分ではなく、電荷蓄積層に電荷が(保持データが遷移するほどには)注入されない。その結果、メモリセルトランジスタMTの閾値は変わらない。
次に、非選択メモリブロックBLK1に対応するロウデコーダ4−1について説明する。図8の時刻t0〜t2におけるブロックデコーダ13及び転送回路14の動作は、上記読み出し動作時の時刻t0〜t2と同じである。従って、信号線TG=“L”レベルとされる。また、セレクトゲート線SGD、SGSは、転送回路14を介して信号線SGDSに接続される。
次に時刻t2において、制御回路8がVRDEC=VPGMHとする。しかしロウデコーダ4−1においては、MOSトランジスタ23がオフ状態であるので、電圧VPGMHは信号線TGに転送されず、信号線TGは“L”レベル(0V)を維持する。
次に時刻t3において、ドライバ回路5が前述の通り、各信号線に電圧を印加する。すると、TG=“L”レベル(0V)であるので、MOSトランジスタ10〜12はオフ状態である。従って、ドライバ回路5から信号線CG0〜CG31、SGDD、SGSDに印加された電圧は、ワード線WL0〜WL31、SGD、SGSに転送されない。他方、ドライバ回路5から信号線SGDSに印加された電圧0Vは、転送回路14を介して、セレクトゲート線SGD、SGSに転送される。
以上の結果、メモリブロックBLK1では、選択トランジスタST1、ST2がオフ状態とされる。従って、メモリブロックBLK1内のメモリセルトランジスタMTは、ビット線BLから電気的に分離される。
<データの消去動作>
次に、データの消去動作について図10乃至図13を用いて説明する。図10は、プログラム動作時における信号BSTON、電圧VRDEC、選択メモリブロック及び非選択メモリブロックにおけるセレクトゲート線SGD、SGS、ワード線WL、及びウェル領域42(VPW)の電位変化を示すタイミングチャートであり、図11乃至図13はそれぞれ、図10における時刻t0〜t1、時刻t1〜t2、及び時刻t2以降のロウデコーダ4の回路図である。以下では2つのメモリブロックBLK0、BLK1のうち、メモリブロックBLK0に対して消去動作を行う場合を例に説明する。また、図11乃至図13では紙面の都合上、各ロウデコーダ4−0、4−1につき1つの転送回路14のみを示している。
次に、データの消去動作について図10乃至図13を用いて説明する。図10は、プログラム動作時における信号BSTON、電圧VRDEC、選択メモリブロック及び非選択メモリブロックにおけるセレクトゲート線SGD、SGS、ワード線WL、及びウェル領域42(VPW)の電位変化を示すタイミングチャートであり、図11乃至図13はそれぞれ、図10における時刻t0〜t1、時刻t1〜t2、及び時刻t2以降のロウデコーダ4の回路図である。以下では2つのメモリブロックBLK0、BLK1のうち、メモリブロックBLK0に対して消去動作を行う場合を例に説明する。また、図11乃至図13では紙面の都合上、各ロウデコーダ4−0、4−1につき1つの転送回路14のみを示している。
<<時刻t0〜t1における動作>>
まず、図10における時刻t0〜t1の期間について、図10及び図11を参照しつつ説明する。データの消去に際してソース線ドライバ7及びウェルドライバ6はそれぞれ、ソース線SL及びウェル領域42に0Vを印加する。また、ドライバ回路5は信号線CG0〜CG31に0Vを印加し、信号線SGDD、SGSD、SGDSにVDDを印加する。
まず、図10における時刻t0〜t1の期間について、図10及び図11を参照しつつ説明する。データの消去に際してソース線ドライバ7及びウェルドライバ6はそれぞれ、ソース線SL及びウェル領域42に0Vを印加する。また、ドライバ回路5は信号線CG0〜CG31に0Vを印加し、信号線SGDD、SGSD、SGDSにVDDを印加する。
次に、選択メモリブロックBLK0に対応するロウデコーダ4−0について説明する。ロウデコーダ4−0において、ブロックデコーダ13はブロックアドレスをデコードする。するとブロックアドレスは、ロウデコーダ4−0が対応するメモリブロックBLK0と一致するので、ANDゲート24は信号RDECAD=“H”レベルを出力する。従って、MOSトランジスタ23はオン状態となる。また、制御回路8が信号BSTON=“L”レベルとするので、nチャネルMOSトランジスタ20、21は共にオフ状態となる。転送回路14においては、信号RDECAD=“H”、/RDECAD=“L”であるので、MOSトランジスタ30、31がオフ状態となる。従って、セレクトゲート線SGD、SGSは、信号線SGDSと電気的に非接続とされる。転送回路の動作は、以降、同様であり、読み出し動作の期間中、セレクトゲート線SGD、SGSと信号線SGDSとは非接続とされる。
次に、非選択メモリブロックBLK1に対応するロウデコーダ4−1について説明する。ロウデコーダ4−1においては、ANDゲート24は信号RDECAD=“L”レベルを出力する。従って、MOSトランジスタ23はオフ状態となる。また、BSTON=“L”レベルであるので、MOSトランジスタ20、21は共にオン状態となる。その結果、信号RDECADが信号線TGに転送され、信号線TGは“L”レベルとなる。よって、MOSトランジスタ10〜12はオフ状態となる。
転送回路14においては、MOSトランジスタ30〜33がオン状態となる。従って、メモリブロックBLK1のセレクトゲート線SGD、SGSは、信号線SGDSと電気的に接続され、VDDまで充電される。
<<時刻t1〜t2における動作>>
次に、図10における時刻t1〜t2の期間について、図10及び図12を参照しつつ説明する。
次に、図10における時刻t1〜t2の期間について、図10及び図12を参照しつつ説明する。
まず、選択メモリブロックBLK0に対応するロウデコーダ4−0について説明する。時刻t1において、制御回路8が信号BSTONを“H”レベルとする。従って、ブロックデコーダ13においては、MOSトランジスタ20、21がオン状態となる。従って、信号RDECAD=“H”レベルが信号線TGに転送され、MOSトランジスタ22がオン状態とされる。この時点において、VRDECはVDDとされる。従って、MOSトランジスタ22、23の電流経路によっても、信号線TGにVDDが転送される。
その結果、MOSトランジスタ12はオン状態となり、信号線CG0〜CG31に印加された0Vを、それぞれワード線WL0〜WL31に転送する。またMOSトランジスタ10、11は、セレクトゲート線SGD、SGSが(VDD−Vt)まで充電された時点でカットオフ状態となる。従ってセレクトゲート線SGD、SGSは、(VDD−Vt)でフローティングの状態となる。なおVtはMOSトランジスタ10、11の閾値電圧である。
次に、非選択メモリブロックBLK1に対応するロウデコーダ4−1について説明する。ブロックデコーダ13の動作は、時刻t0〜t1と同じである。従って、信号線TGは0Vである。よって、MOSトランジスタ10〜12はオフ状態を維持する。転送回路14においては、信号BSTON=“H”レベルとされることで、MOSトランジスタ32、33はオフ状態となる。つまり、メモリブロックBLK1のセレクトゲート線SGD、SGSは、信号線SGDSと電気的に非接続とされる。その結果、セレクトゲート線SGD、SGSは、VDDでフローティングの状態となる。
<<時刻t2以降における動作>>
次に、図10における時刻t2以降について、図10及び図13を参照しつつ説明する。
次に、図10における時刻t2以降について、図10及び図13を参照しつつ説明する。
ロウデコーダ4−0、4−1の動作は、時刻t1〜t2と同じである。そして時刻t2において、ウェルドライバ6がウェル領域42に電圧VERAを印加する。またソース線ドライバ7も、ソース線SLに対して電圧VERAを印加する。
すると、選択メモリブロックBLK0においては、ワード線WL0〜WL31とウェル領域42との間に大きな電位差が生じるため、電荷蓄積層44内の電子がウェル領域42に放出され、データが消去される。またセレクトゲート線SGD、SGSの電位は、ウェル領域42とのカップリングにより、(VDD−Vt)から略VERAまで上昇する。
他方、非選択メモリブロックBLK1においては、ワード線WL0〜WL31の電位はウェル領域42とのカップリングにより略VERAまで上昇する。従って、データは消去されない。またセレクトゲート線SGD、SGSの電位も、ウェル領域42とのカップリングにより、VDDから略VERAまで上昇する。
<効果>
以上のように、この発明の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリであると、下記(1)及び(2)の効果が得られる。以下、本効果について説明する。
以上のように、この発明の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリであると、下記(1)及び(2)の効果が得られる。以下、本効果について説明する。
(1)動作信頼性を向上出来る(その1)。
背景技術で説明したように、本願発明者らは、ソース線とウェルとに正電圧を印加するこで、読み出しレベルが負であるデータを高速且つ高精度に読み出す方法を提案している。またこの際、非選択メモリブロックにおけるセレクトゲート線をソース線と同電位にすることで、ソース線とウェルとをプリチャージするのに必要な電荷を減らし、プリチャージを高速化出来る方法を提案している(特願2006−283457)。
背景技術で説明したように、本願発明者らは、ソース線とウェルとに正電圧を印加するこで、読み出しレベルが負であるデータを高速且つ高精度に読み出す方法を提案している。またこの際、非選択メモリブロックにおけるセレクトゲート線をソース線と同電位にすることで、ソース線とウェルとをプリチャージするのに必要な電荷を減らし、プリチャージを高速化出来る方法を提案している(特願2006−283457)。
この方法の原理は次の通りである。もし、非選択メモリブロックのセレクトゲート線をVSS(例えば0V)にしておくと、非選択メモリブロックでは選択トランジスタがオフしているので、セレクトゲート線とウェルとの間の容量を充電する必要がある。この容量を全メモリブロックについて総計すると、ウェルに結合する総容量は非常に大きいものとなり、ソース線とウェルとをプリチャージする際に必要な総電荷量も大きくなる。
しかし、非選択メモリブロックのセレクトゲートをソース線と同電位(正確にはウェルと同電位)にしておくと、非選択メモリブロックではセレクトゲート線とウェルとの間は同電位であるので、これらの間の容量を充電する必要が無い。従って、ソース線とウェルをプリチャージする際に必要な総電荷量も小さくなる。その結果、プリチャージを高速化出来る。
しかしながら、セレクトゲート線にソース線と等しい電圧を転送するスイッチとして、高耐圧のエンハンスメント型nチャネルMOSトランジスタを使用した場合、電圧を十分にセレクトゲート線に転送出来ない場合が想定される。つまり、MOSトランジスタが転送出来る電圧の最大値は、ゲート電圧から閾値を引いた値であるので、ソース線の電位が上昇した場合には、電圧を十分に転送出来ない。例えば、上記MOSトランジスタのゲート電位としてVDD(例えば2.5V)を使用したとすると、転送可能な電圧は約1.2V程度である。
すると、もしソース線の電位が1.2Vを超えるような場合、電圧は完全にはセレクトゲート線に転送されず、図4におけるMOSトランジスタ10、11がカットオフ状態となって、セレクトゲート線がフローティングの状態となる。フローティングの状態となると、セレクトゲート線の電位はプリチャージ時においてカップリングにより上昇する。その結果、最悪のケースとして、非選択メモリブロックにおける全てのメモリセルユニット9がビット線BLに接続されたり、オフリーク電流が増加することにより読み出し不良を引き起こしたりする恐れがある。
従って、上記問題を回避するためには、ソース線の電位を1.2V以下、つまり読み出しレベルの最小値を−1.2Vとしなければならない。しかし、8値品や16値品等、メモリセルトランジスタMTに対してより多くの情報(ビット数)を持たせたいという要求や、またデータリテンション特性の良好な位置に閾値分布を形成したいという要求がある。そして、これらの要求を満たすには、読み出しレベルは−1.2Vよりも低くする必要がある、つまりソース線の電位を1.2Vよりも大きくしなければならなかった。よって、これらの要求と、上記高速な読み出し方法とを両立する方法が求められる。
以上の事情において、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリであると、セレクトゲート線SGD、SGSに電圧を転送する転送回路14は、2つのスイッチ部を備えている。すなわち、第1スイッチ部は高耐圧のMOSトランジスタ33を含み、第2スイッチ部は第1スイッチ部よりも低耐圧のMOSトランジスタ30、31を含む。
そして、MOSトランジスタ33はディプレッション型であり、MOSトランジスタ30、31はエンハンスメント型であるので、転送回路14が電圧を転送するか否かは、実質的には第2スイッチ部のMOSトランジスタ30、31で決定される。そしてMOSトランジスタ30、31は低耐圧型であるので、その閾値電圧は高耐圧型のエンハンスメント型MOSトランジスタよりも小さい。
従ってMOSトランジスタ30、31は、ゲート電圧(信号RDECAD、/RDECAD)がVDDレベルであっても、高耐圧型MOSトランジスタを使用する場合に比べて、より高い電圧をセレクトゲート線SGD、SGSに転送出来る。例えばソース線の電位が2V程度であった場合でも、この電圧をセレクトゲート線SGD、SGSに転送出来る。その結果、メモリセルトランジスタMTに対してより多くの情報を持たせたいという要求や、閾値分布に関する要求と、非選択メモリブロックにおけるセレクトゲート線をソース線と同電位にすることによる高速なデータ読み出しとを両立出来る。
(2)動作信頼性を向上出来る(その2)。
本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリであると、転送回路14は、第1スイッチ部において高耐圧のMOSトランジスタ33を備えている。従って、セレクトゲート線SGD、SGSに高電圧が印加される場合、この高電圧が低耐圧のMOSトランジスタ30〜32に印加されることを防止出来る。
本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリであると、転送回路14は、第1スイッチ部において高耐圧のMOSトランジスタ33を備えている。従って、セレクトゲート線SGD、SGSに高電圧が印加される場合、この高電圧が低耐圧のMOSトランジスタ30〜32に印加されることを防止出来る。
例えばデータの消去時においては、図13を用いて説明したようにセレクトゲート線SGD、SGSの電位はほぼ消去電圧VERAまで上昇する。しかしながら、この時点においてMOSトランジスタ33はオフ状態である。従って、消去電圧VERAがMOSトランジスタ30〜32に印加されることを防止出来る。
このために上記実施形態では、まず時刻t0〜t1においてMOSトランジスタ32、33をオン状態とさせて、MOSトランジスタ33の電流経路の一端に電圧VDDを転送する。その後、MOSトランジスタ32、33のゲートを“L”レベルとすることで、ディプレッション型のMOSトランジスタ33をオフさせている。
また、図10を用いて説明したように、まず時刻t0〜t1の期間で非選択メモリブロックのセレクトゲート線SGD、SGSを充電し、その後、時刻t1〜t2の期間で選択メモリブロックのセレクトゲート線SGD、SGSを充電している。つまり、両者を異なる期間において充電する。従って、両者を同時に充電する場合に比べて、より高速な充電が可能となる。
なお、上記実施形態は唯一の実施形態では無く、種々の変形が可能である。例えば上記実施形態では、転送回路14の上記第1スイッチ部が、MOSトランジスタ33に加えて、高耐圧型のディプレッション型nチャネルMOSトランジスタ32を更に備えている場合について説明した。しかし、図14の転送回路14の回路図に示すように、場合によってはMOSトランジスタ32を排しても良い。
また、図15の転送回路14の回路図に示すように、高電圧がMOSトランジスタ30、31に印加される恐れが無い場合、または印加されても問題無い場合には、MOSトランジスタ32、33のゲートに信号/RDECADを入力しても良い。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
1…フラッシュメモリ、2…メモリセルアレイ、3…センスアンプ、4、4−0、4−1…ロウデコーダ、5…ドライバ回路、6…ウェルドライバ、7…ソース線ドライバ、8…制御回路、9…メモリセルユニット、10〜12、20〜23、30〜33…MOSトランジスタ、13…ブロックデコーダ、14…転送回路、24…ANDゲート、25、34…インバータ、40…半導体基板、41、42…ウェル領域、43…ゲート絶縁膜、44、46…多結晶シリコン層、45…ゲート間絶縁膜、47…不純物拡散層、48、51…層間絶縁膜、49、50、52…金属配線層
Claims (5)
- 選択トランジスタと、
電荷蓄積層と制御ゲートとを含む積層ゲートを備え、電流経路の一端が、前記選択トランジスタの電流経路を介してデータ転送線に接続されたメモリセルトランジスタと、
前記選択トランジスタのゲートに接続されたセレクトゲート線と、
前記メモリセルトランジスタの前記制御ゲートに接続されたワード線と、
前記ワード線と前記セレクトゲート線とを選択するロウデコーダと
を具備し、前記ロウデコーダは、前記セレクトゲート線に電圧を転送する転送回路を備え、前記転送回路は、
電流経路の一端が前記セレクトゲート線に接続され、前記電流経路の他端に与えられる第1電圧を前記セレクトゲート線に転送するディプレッション型の第1MOSトランジスタを含む第1スイッチ部を備える
ことを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記転送回路は、電流経路の一端が前記第1スイッチ部に接続され、前記電流経路の他端に与えられる前記第1電圧を前記第1スイッチ部に転送する、前記第1MOSトランジスタよりも低耐圧の、エンハンスメント型の第2MOSトランジスタを含む第2スイッチ部を更に備える
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記転送回路の前記第1スイッチ部は、電流経路の一端に前記第1電圧が与えられ、電流経路の他端が前記第1MOSトランジスタの前記電流経路の他端に接続され、前記第1MOSトランジスタよりも低耐圧の、ディプレッション型の第3MOSトランジスタを更に備える
ことを特徴とする請求項1または2記載の半導体記憶装置。 - 各々が、前記選択トランジスタと前記メモリセルトランジスタとを備えた複数のメモリブロックを更に備え、
前記転送回路は、非選択とされた前記メモリブロックの前記選択トランジスタに接続された前記セレクトゲート線に、前記第1電圧を転送する
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記メモリセルトランジスタの電流経路の他端に電気的に接続されたソース線を更に備え、
データの読み出し時において、前記メモリセルトランジスタが形成された半導体基板と、前記ソース線とには、正の第2電圧が印加され、且つ
前記転送回路が前記セレクトゲート線に転送する前記第1電圧の大きさは、前記第2電圧の大きさに等しい
ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
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