JP4869965B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LCD、PDP用ガラス基板および半導体基板等の基板に温調された処理液を供給して各種処理を施す基板処理方法および同基板処理装置に関するものである。
従来から、ヒータや冷却パイプ等の温調設備が組込み込まれたタンクに処理液を貯溜して所定温度に温調しつつ、この温調された処理液を当該タンクと処理部との間で循環させながら基板に供給する基板処理装置が知られている(例えば特許文献1)。
この種の装置では、例えば2つのタンクを設置して処理液を貯留し、タンクを交互に切り替えながら一方側のタンクの処理液で処理を進め、その間に他方側のタンクで処理液の入れ替え、温調を行うことにより連続的、かつ効率的に処理を進めることが行われている。
また、共通の処理を複数段階に分けて行うべく当該複数の処理部を基板搬送方向に一列に並設するとともに処理部毎にタンクを設け、これら複数のタンクをカスケード接続し、最下流側の処理部のタンクに新たな処理液を供給しながら順次隣接するタンクに処理液を送液しつつ最上流側の処理部のタンクから劣化した処理を廃液することも行われている。
特開2005−310940号公報
上記のような基板処理装置では、定期的に処理液の給排設備をメンテナンスする必要がある。すなわち、各タンクの処理液を全て廃棄してメンテナンス作業を行った後、タンクに新たな処理液を貯溜して処理液の温調を行うが、従来は、各タンクがそれぞれ満タン(定量)になるまで処理液を貯溜し、その後、温調設備を作動させて処理液を温調するようにしており、メンテナンス後、処理を開始するまで(立ち上がり時間)に時間を要していた。特に、複数のタンクをカスケード接続した装置では、全てのタンクが満タンになった後に温調を開始するので立ち上がり時間が長期化し易く、この点に改善の余地がある。
なお、ヒータ等を増設する等して温調時間を短縮することも考えられるが、この場合には、設備費用やランニングコストが増大するため必ずしも得策とは言えない。
本発明は、タンクに処理液を貯溜して所定温度に温調し、この温調された処理液を基板に供給して処理を施す基板処理装置に関し、メンテナンス等の後の立ち上がり時間を短縮することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の基板処理方法は、温調設備をそれぞれ持つ第1、第2のタンクの一方側に温調した所定量の処理液を貯溜し、この処理液を基板の処理部に供給して基板を処理する方法であって、第1および第2のタンクにそれぞれ前記所定量よりも少ない処理液を溜めて温調する温調工程と、前記第1のタンクの処理液を前記第2のタンクに送液することにより当該第2のタンクに前記所定量の温調された処理液を溜める送液工程と、前記第2のタンクに貯留された処理液を前記処理部に供給して基板を処理する基板処理工程と、を有するものである(請求項1)。
このように前記所定量よりも少ない液量の処理液をそれぞれ第1、第2のタンクに溜めて温調する方法によれば、つまり各タンクでそれぞれ処理液を分担して温調する方法によれば、単位温調設備当たりの処理液の量が少なくなり、その分、前記所定量の処理液を短時間で温調することが可能となる。そのため、一旦1つのタンクに前記所定量の処理液を貯留して当該タンクの温調設備のみで温調を行う場合に比べると、トータル的な温調時間を短縮することが可能となる。換言すれば、基板の処理に必要な温調された前記所定量の処理液をより速やかに準備することができる。
この場合、前記温調工程において、第1および第2のタンクにそれぞれ前記所定量よりも少なく、かつ当該所定量の半分以上の処理液を溜めてそれぞれ処理液を温調するようにすれば(請求項2)、第1のタンクから第2のタンクに処理液を一度移すだけで、第2のタンクに温調された前記所定量の処理液を溜めることが可能となる。
一方、本発明の別の基板処理方法は、温調設備をそれぞれ持つ第1,第2のタンクにそれぞれ温調された所定量の処理液を貯溜し、前記処理液をそれぞれ基板の処理部に供給して基板を処理する方法であって、前記第1のタンクに処理液を溜めて前記所定量よりも少ない処理液を温調する温調工程と、この温調工程で温調された処理液を前記第2のタンクへ送液することにより当該第2のタンクに前記所定量の処理液を溜める送液工程と、前記第のタンクに貯留された処理液を前記処理部に供給して基板を処理する基板処理工程と、を有するものである(請求項3)。
このように第1のタンクで処理液を予め温調して第2のタンクに送液するようにすれば、当該第2のタンクにより早く温調された所定量の処理液を溜めることが可能となる。しかも、温調時には、前記所定量よりも少ない液量の処理液を温調するため、単位温度設備当たりの処理液の量が少なくて済み、その分、短時間で薬液を温調することが可能となる。そのため、各タンクに所定量の処理液を貯留した後に温調を開始する場合に比べると温調時間を短縮することが可能となる。換言すれば、基板の処理に必要な温調された前記所定量の処理液をより速やかに準備することが可能となる。
この場合、前記温調工程では目標温度に満たない所定温度に処理液を温調し、前記送液工程により送液される処理液をさらに前記第2のタンクで温調するようにしてもよい(請求項4)。
この方法によれば、温調工程での温調負担を軽減しつつ効率良く処理液を温調することが可能となる。
一方、本発明に係る基板処理装置は、温調手段をそれぞれ持つ第1,第2のタンクを有し、これらタンクのうち一方側のタンクに温調した所定量の処理液を貯溜し、この処理液を基板の処理部に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記各タンクに処理液を導入可能な導入手段と、前記第1のタンクから第2のタンクに処理液を送液可能な送液手段と、前記温調手段、送液手段および導入手段を制御する制御手段と、を有し、この制御手段が、前記両タンクに処理液が貯溜されていない初期状態から基板の処理を開始する際には、前記第1および第2のタンクにそれぞれ前記所定量よりも少ない処理液を溜めて温調するとともに、この温調された処理液を前記第1のタンクから前記第2のタンクに送液することにより当該第2のタンクに前記所定量の温調された処理液を溜め、当該第2のタンクに貯留された処理液を前記処理部に供給すべく前記各手段を制御するものである(請求項5)。
この基板処理装置によると、制御手段による導入手段、送液手段および温調手段の制御に基づき請求項1に係る方法に基づき基板の処理を行うことが可能となる。
この構成において、特に前記制御手段が、前記第1および第2のタンクにそれぞれ前記所定量の半分の処理液を溜めて温調すべく前記導入手段を制御するものによれば(請求項6)、請求項2に係る方法に基づき基板の処理を行うことが可能となる。
また、本発明に係る別の基板処理装置は、温調手段をそれぞれ持つ第1,第2のタンクを有し、これらタンクにそれぞれ温調された所定量の処理液を貯溜し、前記処理液を基板の処理部に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記第1のタンクに処理液を導入する導入手段と、前記第1のタンクから第2のタンクに処理液を送液可能な送液手段と、前記温調手段、送液手段および導入手段を制御する制御手段と、を有し、この制御手段が、前記両タンクに処理液が貯溜されていない初期状態から基板の処理を開始する際には、前記第1のタンクに処理液を溜めて前記所定量よりも少ない処理液を温調するとともに、この温調された処理液を前記第2のタンクへ送液することにより当該第2のタンクに前記所定量の処理液を溜め、当該第2のタンクに貯留された処理液を前記処理部に供給すべく前記各手段を制御するものである(請求項7)。
この基板処理装置によると、制御手段による導入手段、送液手段および温調手段の制御に基づき請求項3に係る方法に基づき基板の処理を行うことが可能となる。
この構成において、特に前記制御手段が、前記第1のタンクでは目標温度に満たない所定温度に処理液を温調し、前記第2のタンクへ送液された処理液をさらに当該第2のタンクにおいて温調すべく前記温調手段を制御するものによれば(請求項8)、請求項4に係る方法に基づき基板の処理を行うことが可能となる。
請求項1、2に係る基板処理方法および請求項5、6に係る基板処理装置によれば、第1、第2のタンクでそれぞれ分担して前記所定量よりも少ない処理液を温調するため、単位温調設備当たりの処理液の量が低減され、その分、前記所定量の処理液を短時間で温調することが可能となる。そのため、メンテナンス等の後の基板処理装置の立ち上がり時間を短縮して基板の処理をより速やかに開始することが可能となる。
また、請求項3,4に係る基板処理方法および請求項7、8に係る基板処理装置によれば、処理液の温調を早期に開始することができるとともに、温調時の単位温度設備当たりの処理液の量が低減され、これにより前記所定量の処理液をより短時間で温調することが可能となる。そのため、メンテナンス等の後の基板処理装置の立ち上がり時間を短縮して基板の処理をより速やかに開始することが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
< 第1の実施形態 >
図1は本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置(本発明に係る基板処理方法が適用される基板処理装置)を模式的に示している。同図に示す基板処理装置10は、例えば現像処理後の基板Sにエッチング処理を施すものである。
同図に示すように、この基板処理装置10は隔壁により区画された2つの処理室12a,12b(第1処理室12a,第2処理室12bという)をもつ処理部12を有している。
各処理室12a,12bには、複数の搬送ローラ14が所定間隔で配備されており、基板Sがこれら搬送ローラ14により水平姿勢で搬送されるようになっている。図示の例では、左側から右側に向かって基板Sが搬送される。
各処理室12a,12b内の搬送ローラ14の上方には、基板Sに対して薬液(エッチング液)を供給するためのシャワーノズル18a,18bが配備され、上流側の第1処理室12a内には、さらに基板搬入口の直ぐ上方に、基板Sの幅方向(搬送方向と直交する方向)に細長の吐出口をもつスリットノズル16が配備されている。つまり、この基板処理装置10では、搬送ローラ14により基板Sを搬送しながらその上面に各ノズル16,18a,18bにより薬液を吹き付けながらエッチング処理を施す構成となっている。
前記処理部12に対する薬液の給排系統等は次のような構成となっている。
まず、この基板処理装置10は、前記薬液を貯溜するための一対のタンク20A,20B(第1タンク20A,第2タンク20Bという)を有している。これらタンク20A,20Bには、ヒータおよび冷却用熱交換器等の温度調節設備22(以下、温調設備22という;温調手段)、温度センサ(図示省略)および液位(液量)を検出するセンサ等が装備されており、薬液を所定温度に温度調節して処理部12に供給する構成となっている。
液位を検出する前記センサとしては、下限センサL1,半量センサL2および定量センサL3が装備されている。定量センサL3は、基板Sの処理に必要な液位(定量という)を検知するもので、半量センサL2は、定量の半分の液位を検知するもので、下限センサL1は、温調設備22による温調可能な最低液位、つまり空焚き等を誘発することなく安全に薬液を加熱できる液位を検知するもので、図中概略的に示しているが、何れのセンサL1〜L3も、例えばフロートセンサ等から構成されている。但し、センサの種類はこれに限定されるものではない。
各タンク20A,20Bから各処理室12a,12bに薬液を供給する供給用配管30は、前記タンク20A,20Bから択一的に薬液を導出するためのバルブ33a,33bを具備した供給幹管31と、この幹管31により導出された薬液をそれぞれ処理室12a,12bに給送するポンプ34a,34bを備えた分岐管32a,32bとから構成される。
一方、使用後の薬液を処理部12から回収する回収用配管35は、各処理室12a,12bから薬液を導出しつつ合流させる回収幹管36と、この回収幹管36から分岐してそれぞれタンク20A,20Bに至る分岐管37a,37bとから構成される。これらの分岐管37a,37bには、それぞれバルブ38a,38bが介設されている。
すなわち、上記基板処理装置10では、タンク20A,20Bから供給用配管30を通じて処理部12に薬液を供給しつつ、基板Sの処理に使用された薬液を、回収用配管35を通じてタンク20A,20Bに戻すことによりタンク20A,20Bと処理部12との間で薬液を循環させるように構成されている。そしてその際、供給用配管30の前記バルブ33a,33b、および回収用配管36の前記バルブ38a,38bを開閉制御することにより、前記タンク20A,20Bを切り替える構成となっている。つまり、第1タンク20A,20Bを交互に切り替えながら第1タンク20A(又は第2タンク20B)の薬液を処理部12に供給してエッチング処理を進めつつ、その間に、他方側の第2タンク20B(又は第1タンク20A)の薬液の入れ替え、および温調を行うことにより連続的、かつ効率的にエッチング処理を進めることができる構成となっている。
前記タンク20A,20Bには、さらに新規薬液を供給するための新液供給管42,43がそれぞれ接続されており、これらの供給管42,43に介設されるバルブ42a,43aの開閉制御に応じて、薬液供給源40から各タンク20A,20Bに新規薬液が導入される構成となっている。当実施形態では、これら新液供給管42,43等が本発明の導入手段に相当する。
また、前記第1タンク20A(第2タンク20B)には、導出した薬液をそのまま当該タンク20A(タンク20B)に戻すことにより薬液を循環させる循環用配管44(45)が接続されている。循環用配管44(45)には、ポンプ44a(45a)およびバルブ44b(45b)が介設されているとともに、その途中部分には、循環用配管44(45)から分岐して他方側のタンク20B(タンク20A)に至る、バルブ48a(49a)を具備した送液管48(送液管49)が設けられている。これら循環用配管44,45は、主に薬液の温調を行う際に用いられるものであり、この点については後に詳述することとする。
なお、図中、符号46,47は、それぞれバルブ46a,47aを備えた薬液の廃液管であり、前記バルブ46a,47aが開閉制御されることによりタンク20A,20B内の薬液を図外の廃液タンクに導出するように構成されている。
上記基板処理装置10は、図示を省略するが、一連の基板処理動作を制御するコントローラ1(制御手段)を有している。このコントローラ1は、論理演算を実行するCPU等から構成されており、各タンク20A,20Bの温調設備22や薬液の給排系統に含まれる前記ポンプ34a,34b等およびバルブ33a,33b等は、全てこのコントローラ1に電気的に接続され、当該コントローラ1により統括的に制御されるようになっている。
特に、この装置10では、薬液を所定温度に温調した状態で使用するが、初期稼働時やメンテナンス後等には、基板処理装置10を速やかに立ち上げ得るように、つまり空状態の第1タンク20A(又は第2タンク20B)への薬液の貯溜および温調(以下、初期温調動作という)が速やかに行われるように、タンク20A,20Bに対する新規薬液の導入および温調設備22による温調等が上記コントローラ1により制御されるようになっている。
以下、前記コントローラ1による初期温調動作の制御について図3を参照しつつ図2のフローチャートに従って説明する。
図2は、コントローラ1による初期温調動作制御の一例をフローチャートで示している。
メンテナンス等の終了後、まず、コントローラ1は、廃液管46,47のバルブ46a,47aを開放から閉止に切り替え、また、新液供給管42,43の各バルブ42a,43aを閉止から開放に切り替える。これにより新液供給管42,43を通じて両タンク20A,20Bに対して同時に新規薬液の導入を開始する(ステップS1;図3(a))。なお、この時点では、上記バルブ42a,43a以外のバルブは閉止され、また、各ポンプ34a,34b等や温調設備22は停止しているものとする。
また、新規薬液の導入後、コントローラ1は、所定のタイミングでポンプ44a,45aを駆動するとともにバルブ44b,45bを閉止から開放に切り替え、これにより各タンク20A,20Bにおいてそれぞれ薬液の循環を開始させる。そして、タンク20A,20Bの下限センサL1がONするのを待って、ONすると温調設備22を作動させる。これにより薬液の温調を開始する(ステップS3,S5)。当例では薬液の加熱を開始する。この際、各タンク20A,20Bにおける温調は、それぞれの下限センサL1がONした時点で個別に開始する。なお、コントローラ1は、薬液の循環中、下限センサL1がONしている状態でのみ各温調設備22を作動させ、下限センサL1がOFFの状態では温調設備22を必ず停止させる。
コントローラ1は、さらに半量センサL2がONするのを待って、ONすると前記バルブ42a,43aを閉止し、これにより新規薬液の供給を停止する(ステップS7,S9;図3(b))。この際、各タンク20A,20Bへの薬液供給は、それぞれの半量センサL2がONした時点で個別に停止する。
次いで、コントローラ1は、各タンク20A,20Bの薬液が目標温度(当例ではエッチング処理に使用可能な温度)に達したか否かを判断し(ステップS11)、達したと判断すると、一方側のタンク(ここでは第2タンク20B)の温調設備22を停止させるとともに、循環用配管45のバルブ45bを開放から閉止に、送液管49のバルブ49aを閉止から開放に切り替え、これにより第2タンク20Bから第1タンク20Aへ送液を開始する(ステップS13;図3(c))。そして、第1タンク20Aの定量センサL3がONすると(ステップS15でYE)、コントローラ1は、前記ポンプ45aを停止させるとともに、送液管49のバルブ49aを開放から閉止に切り替える。これにより目標温度に温調された定量の薬液が第1タンク20Aに貯溜され、コントローラ1による初期温調動作の制御が終了する。
なお、初期温調動作が完了すると、コントローラ1は、基板Sを処理部12に搬入するとともに前記第1タンク20Aから処理部12への薬液の供給を開始し、これにより第1タンク20Aと処理部12との間で薬液を循環させながら基板Sのエッチング処理を開始するとともに、第2タンク20Bに、温調された薬液を貯溜すべく、当該第2タンク20Bへの新規薬液の供給および温調設備22による温調を開始する(図3(d))。
以上のように、この基板処理装置10では、初期温調に際して、各タンク20A,20Bにそれぞれ半分(定量の半分)の薬液を貯溜し、それぞれ温調を行った後、第2タンク20Bの薬液を第1タンク20Aの薬液に送液して定量の薬液を得るようにしているので、従来のこの種の基板処理装置(基板処理方法)、すなわち、タンクに定量の薬液を貯溜してから温調を行うものと比べると、単位温調設備22当たりの液量が少なくなり、その分、初期温調に要する時間を短縮することができる。当実施形態では、略1/2程度に短縮することができる。そのため、初期稼働時やメンテナンス後の立ち上げ時間を短縮して、基板Sの処理をより速やかに開始することができるようになる。
特に、上記基板処理装置10では、各タンク20A,20Bの下限センサL1がONした時点、つまり温調設備22による加熱を安全に行うことが可能な液量が溜まった時点かから加熱を開始するので、薬液の加熱を可及的速やかに開始することができ、その分、より早期に薬液を目標温度に温調することが可能となる。そのため、この点でも薬液の初期温調を速やかに行うことができるという利点がある。
しかも、この基板処理装置10では、設備費用やランニングコストの増大を抑えながら上記のような温調時間の短縮効果を得ることができるという効果もある。つまり、既存の2つの温調設備22を用いて薬液を温調するため、温調設備を増設することなく温調時間の短縮効果を得ることができる。また、この種の基板処理装置では、通常、タンクに対して処理液を循環させながら温調を行うように構成されており、上記実施形態の基板処理機装置10でも同様の構成を採用しているが、当該基板処理機装置10では、上記の通りタンク20A,20Bに対して薬液を循環させる循環設備(循環用配管44,45)に送液管48,49を設け、これによりタンク20A,20B間で送液を行うためのポンプとして循環設備(循環用配管44,45)のポンプ44a,45aを共用する構成となっているため、設備費用の増大を抑えつつ温調時間の短縮効果を得ることができる。
なお、この実施形態では、両タンク20A,20Bにそれぞれ定量の略半分の薬液を溜めて温調し、第1タンク20Aから第2タンク20Bに薬液を送液することにより、一度の送液で第1タンク20Aに定量の薬液を溜めるようにしているが、例えば、第2タンク20Bに、定量の半分よりも少量の薬液を溜めて温調し、これを第1タンク20Aに送液するという処理を複数回繰り返すようにする、あるいは、第2タンク20Bに新規薬液を継続的に導入しつつ前記少量の薬液を溜めて温調する一方で、導入量と等しい量の薬液を第2タンク20Bから第1タンク20Aに送液することによって連続的に温調された薬液を第1タンク20Aに送液するようにしてもよい。
また、この実施形態では、半量センサL2がONして新規薬液の導入を停止した後、薬液の温度が目標温度(エッチング処理に使用可能な温度)に到達した段階(図2のステップS11でYES)で第2タンク20Bから第1タンク20Aへの送液を開始しているが、目標温度か否かに拘わらず一定時間が経過した後に送液を開始するようにしてもよい。この場合には、最終的な目標温度への温調を第1タンク20A側で行うようにすればよい。
また、この実施形態では、両タンク20A,20Bに対して薬液を循環させながら温調設備22により薬液の温調を行う構成となっているが、勿論、タンク20A,20Bに対して薬液を循環させることなく薬液の温調を行う構成であってもよい。
< 第2の実施形態 >
図4は本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置(本発明に係る基板処理方法が適用される基板処理装置)を模式的に示している。同図に示す基板処理装置10′は、例えばエッチング処理後の基板Sにレジスト剥離処理を施すものである。
同図に示すように、この基板処理装置10′は、第1〜第3の3つの連続する処理部51〜53(第1処理部51、第2処理部52、第3処理部53)を有している。各処理部51〜53には、それぞれ複数の搬送ローラ54が所定間隔で配備されており、基板Sがこれら搬送ローラ54により水平姿勢で搬送されるようになっている。図示の例では、左側から右側に向かって基板Sが搬送される。
また、各処理部51〜53には、基板Sに対して薬液(剥離液)を供給するためのシャワーノズル56が搬送ローラ54の上方に配備されており、最下流側の第3処理部53には、さらに搬送ローラ54の下方に、基板Sに対してその下面側から薬液を供給するためのシャワーノズル57が配備されている。つまり、この基板処理装置10′では、基板Sを搬送しながら第1〜第3の各処理部51〜53において各ノズル56,57からそれぞれ基板Sに薬液を供給することにより段階的に剥離処理を進める構成となっている。
各処理部51〜53に対する薬液の給排系統等は次のような構成となっている。
まず、この基板処理装置10′は、処理部51〜53毎に、前記薬液を貯溜するためのタンク61〜63(第1タンク61、第2タンク62、第3タンク63という)を有している。各タンク61〜63には、ヒータおよび冷却用熱交換器等の温度調節設備61a〜63a(温調設備61a〜63aという;温調手段)、温度センサ(図示省略)および液位(液量)を検出するセンサ等が装備されており、タンク61〜63毎に、温調された薬液を貯溜して対応する処理部51〜53に供給する構成となっている。
液位を検出する前記センサとして、第1タンク61には、下限センサL1と定量センサL4が装備されている。また、第2タンク62および第3タンク63には、下限センサL1、送液停止センサL2、送液開始センサL3および定量センサL4が装備されている。
定量センサL4は、基板Sの処理に必要な液位(定量という)を検知するもので、下限センサL1は、温調設備22による温調可能な最低液位(空焚き等を誘発することなく安全に薬液を加熱できる液位)を検知するものである。また、送液開始センサL3は、後述する初期温調動作の際に、上流側タンク61,62への送液を開始可能な液位を検知するもので、送液停止センサL2は、上流側タンク61,62への送液が可能な限界液位を検知するものである。なお、これらのセンサL1〜L3は、第1実施形態と同様に例えばフロートセンサ等から構成されている。但し、センサの種類はこれに限定されるものではない。
各タンク61〜63には、対応する処理部51〜53に薬液を供給するためのポンプ66を備えた供給用配管67と、処理部51〜53から対応するタンク61〜63に使用後の薬液を回収する回収用配管68とがそれぞれ接続されている。この構成により、基板処理装置10′では、各処理部51〜53とそれぞれ対応するタンク61〜63との間で薬液を循環させながら基板Sの処理を進めるようになっている。
第3タンク63には、さらに新液供給管71が接続されており、当該新液供給管71に介設されるバルブ71aの開閉制御に応じて薬液供給源70から第3タンク63に新規薬液が導入される構成となっている。なお、当実施形態では、これら新液供給管71等が本発明に係る導入手段に相当する。
また、タンク61〜63には、下流側タンクから上流側タンクに順次薬液を送液する配管、すなわちタンク61〜63をカスケード接続するための配管(本発明に係る送液手段)が設けられている。具体的には、第3タンク63と第2タンク62との間に、第3タンク63の薬液を第2タンク62に送液するためのポンプ72aを備えた第1送液管72が設けられ、第2タンク62と第1タンク61との間に、第2タンク62の薬液を第1タンク61に送液するためのポンプ74aを備えた第2送液管74が設けられている。
すなわち、この基板処理装置10′は、薬液供給源70から第3タンク63に新規薬液を導入しつつ、この薬液をさらに前記送液管72,74を介して上流側に位置する処理部51,52のタンク61,62に送液し、これによって各タンク61〜63にそれぞれ基板Sの処理に必要な定量の薬液を貯溜し、上記のように各処理部51〜53とそれぞれ対応するタンク61〜63との間で前記配管67,配管68を介して薬液を循環させつつ基板Sの剥離処理を進めるように構成されている。そして、最上流側に位置する第1処理部51の第1タンク61の薬液がある程度劣化すると、第1タンク61の廃液管69を通じて薬液を少しずつ廃液する一方で、下流側の処理部52,53のタンク62,63から前記送液管72,74を通じて順次上流側に薬液を送液し、これによって、汚れの少ない下流側の処理部52,53のタンク62,63から順次上流側に薬液を送液しつつ処理に用いるようになっている。なお、以下の説明においてタンク61〜63について「上流側」「下流側」というときには基板Sの搬送方向に対応しているものとする。
なお、各タンク61〜63には、それぞれバルブ69aを備えた薬液の廃液管69が設けられ、必要に応じて前記バルブ69aが開閉制御されることにより、各タンク61〜63内の薬液を図外の廃液タンクに導出するように構成されている。
なお、この基板処理装置10′はCPU等から構成されるコントローラ1′(制御手段)を有しており、各タンク61〜63の温調設備22や、薬液の給排系統を構成する各ポンプ66,72a,74a等の駆動およびバルブ69a,71a等の開閉制御は全てこのコントローラ1′により統括的に制御されるようになっている。
この基板処理装置10′も、図示を省略するが、一連の基板処理動作を制御するコントローラ1′を有している。そして、初期稼働時やメンテナンス後等には、基板処理装置10′を速やかに立ち上げ得るように、つまり空状態の各タンク61〜63への薬液の貯溜および温調(初期温調動作)が速やかに行われるように、タンク20A,20Bに対する新規薬液の導入および温調設備22による温調等がこのコントローラ1′により制御されるようになっている。
以下、コントローラ1′による初期温度動作の制御について図5〜図7のフローチャートに従って説明する。
図5〜図7は、それぞれコントローラ1′による各タンク61〜63の初期温調動作の制御を示している。まず、図5に基づき、第3タンク63に関する初期温調動作の制御について説明する。
メンテナンス等の終了後、まず、コントローラ1′は、廃液管69の廃液管69aを開放から閉止に切り替え、その後、新液供給管71のバルブ71aを閉止から開放に切り替える。これにより新液供給管71を通じて第3タンク63への新規薬液の導入を開始する(ステップS21)。この時点では、上記バルブ71a以外の全てのバルブは閉止され、また、各ポンプ66等や温調設備22は停止しているものとする。
また、新規薬液の導入後、コントローラ1′は、所定のタイミングでポンプ66を駆動することにより第3タンク63に対して薬液の循環を開始させる。具体的には、ポンプ66の作動により第3タンク63から第3の処理部53の各ノズル56,57に薬液を送液し、各ノズル56,57から吐出された薬液を、回収用配管68を通じて第3タンク63に戻すことにより、当該第3タンク63に対して薬液を循環させる。
次いでコントローラ1′は、第3タンク63の下限センサL1がONするのを待って、ONすると温調設備63aを作動させる。これにより薬液の温調を開始する(ステップS23,S25)。当例では薬液の加熱を開始する。なお、コントローラ1′は、薬液の循環中、下限センサL1がONしている状態でのみ温調設備63aを作動させ、下限センサL1がOFFの状態では温調設備63aを必ず停止させる。この点は、後述する第1,第2のタンク61,62に関する初期温調動作についても同様である。
次いでコントローラ1′は、送液開始センサL3がONか否かを判断し(ステップS27)、ONしていると判断した場合には、さらに第2タンク62からの送液要求がONか否かを判断し(ステップS29)、ONと判断した場合には、第1送液管72の前記ポンプ72aを開放し、これにより第3タンク63から第2タンク62への薬液の送液を開始する(ステップS31)。なお、第2タンク62からの送液要求は、第2タンク62の定量センサL4の出力に応じて切り換えられ、通常は、第2タンク62の定量センサL4がOFFのとき、つまり第2タンク62の液位が定量に達していないときは、常に第2タンク62からの送液要求がONされる。
コントローラ1′は、ステップS29でNOと判断した場合には、第3タンク63の定量センサL4がONか否かを判断し(ステップS47)、ここでNOと判断した場合には、そのままステップS29に移行し、YESと判断した場合には、バルブ71aを閉止して新規薬液の導入を停止した後、ステップS29にリターンする(ステップS49)
ステップS31で第2タンク62への送液が開始されると、コントローラ1′は、送液停止センサL2がONしたか否かを判断する(ステップS33)。なお、ここでの「ON」とは、送液停止センサL2がOFFの状態を意味するものとする。つまり、一旦溜まった薬液の液位が第2タンク62への送液により下がって送液停止センサL2がONからOFFに切り替わった状態を意味する。
そして、ステップS33でNOと判断した場合には、コントローラ1′は、第2タンク62の送液要求がONからOFFに切り替わったかをさらに判断し(ステップS35)、ここでYESと判断した場合には、第2タンク62への送液を停止した後、第3タンク63の定量センサL4がONするのを待ち、ONすると第2タンク62への新規薬液の導入を停止する(ステップS37〜S41)。
これに対してステップS33でYESと判断した場合には、コントローラ1′は、第2タンク62への送液を停止し、現在、新規薬液を第3タンク63に導入中か否かを判断する(ステップS51,S53)。そして、ここでYESと判断した場合には、そのままステップS27に移行し、NOと判断した場合には、バルブ71aを切り替えて第3タンク63への新規薬液の導入を開始した後(ステップS55)、ステップS27に移行する。
ステップS41で新規薬液の導入を停止した後、コントローラ1′は、第1タンク61および第2タンク62の各定量センサL4がONか否かを判断し(ステップS43)、ここでNOと判断した場合にはステップS29にリターンし、YESと判断した場合には、第3タンク63の薬液が目標温度になるのを待ち、目標温度に達すると初期温調動作を終了する。
次に、図6に基づき、第2タンク62に関する初期温調動作の制御について説明する。
第2タンク62の動作制御は、第3タンク63に関する制御と基本的に共通であり、以下の点を除き、図5のステップS21〜S55の各処理を、それぞれステップS61〜S95の処理としたものである。そのため、ここでは詳細説明を省略することとする。
第3タンク63に関する制御との相違点は、ステップS61、S81、S89、S95の各処理で、第3タンクへの移送要求をON(又はOFF)する点、ステップS69、S75、S77、S91の各処理の判断等の対象が第1タンク61である点、ステップS83の処理での判断の対象が第1タンク61の定量センサL4である点である。
なお、第3タンクへの移送要求をONして送液が開始されると(ステップS61)、コントローラ1′は、所定のタイミングでポンプ66を駆動することにより第2タンク62に対して薬液の循環を開始させる。具体的には、ポンプ66の作動により第2タンク62から第2の処理部52の各ノズル56に薬液を送液し、各ノズル56から吐出された薬液を、回収用配管68を通じて第2タンク62に戻すことにより、当該第2タンク62に対して薬液を循環させ、この循環状態で下限センサL1がONすると、温調設備62aを作動させて薬液の温調を開始する(ステップS63,65)。
次に、図7に基づき、第1タンク61に関する初期温調動作の制御について説明する。
まず、コントローラ1′は、第2タンク62への液移送要求をONする(ステップS101)。これにより第2タンク62から第1タンク61への送液が開始される。
送液の開始後、コントローラ1′は、所定のタイミングでポンプ66を駆動することにより第1タンク61に対して薬液の循環を開始させる。具体的には、ポンプ66の作動により第1タンク61から第1の処理部53の各ノズル56に薬液を送液し、各ノズル56から吐出された薬液を、回収用配管68を通じて第1タンク61に戻すことにより、当該第1タンク61に対して薬液を循環させる。
次いで、コントローラ1′は、第3タンク63の下限センサL1がONするのを待って(ステップS103)、ONすると温調設備63aを作動させて薬液の温調を開始する(ステップS105)。当例では薬液の加熱を開始する。
そして、定量センサL4がONするのを待って(ステップS107)、ONすると第2タンク62への液移送要求をOFFし(ステップS109)、その後、第1タンク61の薬液が目標温度になるのを待って(ステップS111)、目標温度に達すると初期温調動作を終了する。
以上のような制御の概略を簡単に説明すると、例えば図8に示すようになる。まず、図8(a)に示すように、第3タンク63に新規薬液が導入され、下限センサL1がONする液位まで薬液が溜まると、温調設備61aによる薬液の温調が開始される。そして、送液開始センサL3がONする液位まで第3タンク63に薬液が溜まると、第3タンク63から第2タンク62への送液が開始され(図8(b))、このように第3タンク63から第2タンク62に送液される薬液を新規薬液として、第2タンク62において上記第3タンク63と同様の温調および送液の制御が行われる(図8(c))。
そして、薬液が温調されつつ第3タンク63から順次上流側に送液され、第1タンク61に定量の薬液が溜まると、第2タンク62から第1タンク61への送液が停止され(図8(d))、さらに第2タンク62に定量の薬液が溜まると、第1タンク61から第2タンク62への送液が停止される(図8(e))。
こうして、最終的に第3タンク63に定量の薬液が溜まると、薬液供給源70から第3タンク63への新規薬液の導入が停止され(図8(f))、各タンク61〜63の薬液の温度が目標温度に達するまで温調された後、基板Sのレジスト剥離処理が開始される。
以上のように、第2の実施形態の基板処理装置10′(基板処理方法)では、第1〜第3のタンク61〜63がカスケード接続され、初期温調時には、最下流側の第3タンク63に新規薬液を導入しつつこれを上流側のタンクに送液することにより各タンク61〜63に定量の薬液を貯溜するが、この基板処理装置10′では、上述の通り、第3タンク63に定量よりも少ない薬液が溜まった時点で温調(加熱)を開始し、このように予熱された状態の薬液を上流側の各タンク61〜63に順次送液し、さらに上流側のタンク61,62で薬液を温調しつつ各タンク61〜63に温調された定量の薬液を溜めるように構成されているので、従来のこの種の装置(方法)、すなわち、カスケード接続された複数のタンクにそれぞれ定量の処理液を貯溜し、その後、各タンクの温調を開始するものに比べると、初期温調に要する時間を短縮することができる。従って、この第2の実施形態の基板処理装置10′においても、第1実施形態の基板処理装置10と同様に、初期稼働時やメンテナンス後、基板Sの処理をより速やかに開始することができるようになる。
また、各タンク61〜63では、それぞれ下限センサL1がONした時点、つまり温調設備61a〜63aによる加熱を安全に行うことが可能な液量が溜まった時点から加熱を開始するので、薬液の加熱を可及的速やかに開始することができ、その分、より早期に薬液を目標温度に温調することが可能となる。そのため、この点でも薬液の初期温調を速やかに行うことができるという利点がある。
なお、この実施形態の基板処理装置10′では、薬液の初期温調動作の際に、各処理部51〜53とそれぞれ対応するタンク61〜63との間で薬液を循環させながら薬液を温調する構成となっているが、第1の実施形態の基板処理装置10と同様に、タンクから導出した薬液をそのままタンクに戻すポンプを備えた循環用配管をタンク61〜63毎に設けて薬液を循環させるように構成してもよい。
ところで、以上説明した第1,第2の実施形態の基板処理装置10,10′は、本発明に係る基板処理装置(本発明に係る基板処理方法が実施される基板処理装置)の好ましい実施形態の例示であって、その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記第1の実施形態では、基板Sにエッチング処理を行う基板処理装置10に、第2の実施形態では、基板Sにレジスト剥離処理を行う基板処理装置10′に本発明を適用しているが、勿論、本発明は温調される処理液を用いて基板Sを処理する装置であれば、エッチング処理やレジスト剥離処理以外の装置についても適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置(本発明に係る基板処理方法が実施される基板処理装置)を示す模式図である。 コントローラによる初期温調動作制御の一例を示すフローチャートである。 初期温調動作に係る各タンクの状態を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置(本発明に係る基板処理方法が実施される基板処理装置)を示す模式図である。 コントローラによる初期温調動作制御(第3タンクの制御)の一例を示すフローチャートである。 コントローラによる初期温調動作制御(第2タンクの制御)の一例を示すフローチャートである。 コントローラによる初期温調動作制御(第1タンクの制御)の一例を示すフローチャートである。 初期温調動作に係る各タンクの状態を示す模式図である。
符号の説明
10,10′ 基板処理装置
12 処理部
12a,12b 処理室
20A 第1タンク
20B 第2タンク
22 温調設備
30 供給用配管
35 回収用配管
44,45 循環用配管
48,49 送液管

Claims (8)

  1. 温調設備をそれぞれ持つ第1、第2のタンクの一方側に温調した所定量の処理液を貯溜し、この処理液を基板の処理部に供給して基板を処理する方法であって、
    第1および第2のタンクにそれぞれ前記所定量よりも少ない処理液を溜めて温調する温調工程と、
    前記第1のタンクの処理液を前記第2のタンクに送液することにより当該第2のタンクに前記所定量の温調された処理液を溜める送液工程と、
    前記第2のタンクに貯留された処理液を前記処理部に供給して基板を処理する基板処理工程と、を有することを特徴とする基板処理方法。
  2. 請求項1に記載の基板処理方法において、
    前記温調工程では、第1および第2のタンクにそれぞれ前記所定量よりも少なく、かつ当該所定量の半分以上の処理液を溜めてそれぞれ処理液を温調することを特徴とする基板処理方法。
  3. 温調設備をそれぞれ持つ第1,第2のタンクにそれぞれ温調された所定量の処理液を貯溜し、前記処理液をそれぞれ基板の処理部に供給して基板を処理する方法であって、
    前記第1のタンクに処理液を溜めて前記所定量よりも少ない処理液を温調する温調工程と、
    この温調工程で温調された処理液を前記第2のタンクへ送液することにより当該第2のタンクに前記所定量の処理液を溜める送液工程と、
    前記第のタンクに貯留された処理液を前記処理部に供給して基板を処理する基板処理工程と、を有することを特徴とする基板処理方法。
  4. 請求項3に記載の基板処理方法において、
    前記温調工程では目標温度に満たない所定温度に処理液を温調し、前記送液工程により送液される処理液をさらに前記第2のタンクで温調することを特徴とする基板処理方法。
  5. 温調手段をそれぞれ持つ第1,第2のタンクを有し、これらタンクのうち一方側のタンクに温調した所定量の処理液を貯溜し、この処理液を基板の処理部に供給して基板を処理する基板処理装置において、
    前記各タンクに処理液を導入可能な導入手段と、
    前記第1のタンクから第2のタンクに処理液を送液可能な送液手段と、
    前記温調手段、送液手段および導入手段を制御する制御手段と、を有し、
    この制御手段は、前記両タンクに処理液が貯溜されていない初期状態から基板の処理を開始する際には、前記第1および第2のタンクにそれぞれ前記所定量よりも少ない処理液を溜めて温調するとともに、この温調された処理液を前記第1のタンクから前記第2のタンクに送液することにより当該第2のタンクに前記所定量の温調された処理液を溜め、当該第2のタンクに貯留された処理液を前記処理部に供給すべく前記各手段を制御する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項6に記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、前記第1および第2のタンクにそれぞれ前記所定量の半分の処理液を溜めて温調すべく前記導入手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
  7. 温調手段をそれぞれ持つ第1,第2のタンクを有し、これらタンクにそれぞれ温調された所定量の処理液を貯溜し、前記処理液を基板の処理部に供給して基板を処理する基板処
    理装置において、
    前記第1のタンクに処理液を導入する導入手段と、
    前記第1のタンクから第2のタンクに処理液を送液可能な送液手段と、
    前記温調手段、送液手段および導入手段を制御する制御手段と、を有し、
    この制御手段は、前記両タンクに処理液が貯溜されていない初期状態から基板の処理を開始する際には、前記第1のタンクに処理液を溜めて前記所定量よりも少ない処理液を温調するとともに、この温調された処理液を前記第2のタンクへ送液することにより当該第2のタンクに前記所定量の処理液を溜め、当該第2のタンクに貯留された処理液を前記処理部に供給すべく前記各手段を制御する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項7に記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、前記第1のタンクでは目標温度に満たない所定温度に処理液を温調し、前記第2のタンクへ送液された処理液をさらに当該第2のタンクにおいて温調すべく前記温調手段を制御する
    ことを特徴とする基板処理装置。
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