JP3682946B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種基板の薬液による処理装置、特に、液晶表示器用基板等のFPD(Flat Panel Display)用基板、フォトマスク用基板、プリント基板、及び半導体基板を薬液によって処理する基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示器、カラーフィルタ、フォトマスク等の製造工程で使用される基板処理装置は、一般に薬液処理チャンバー、水洗(洗浄)チャンバー、乾燥チャンバー等の複数のチャンバーを備えており、さらに各チャンバーに基板を搬送する搬送手段を有している。例えばエッチング処理装置は、一般に、エッチングチャンバーと、水洗チャンバーと、乾燥チャンバーとを備えている。エッチングチャンバーでは、基板表面上に形成された薄膜の全面または特定した場所を必要な厚さだけ食刻(エッチング)する。
【0003】
エッチングを基板上の薄膜に施す場合、単一のエッチングチャンバーでエッチングをすると、所定のエッチングをするために当該エッチングチャンバーに基板が長時間に渡って留まり、後続の基板に対する処理を妨げることになる。このため、スループットを上げるために、複数のエッチングチャンバーが連設されることが多い。
【0004】
このようにエッチングチャンバーを複数連設する場合、各チャンバー毎に専用の薬液タンクが配備され、各薬液タンクから各エッチングチャンバーにそれぞれ薬液(エッチング液)が供給される。そして、基板のエッチングに使用された薬液は、それぞれの元の薬液タンクに戻され循環使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように各エッチングチャンバー毎に薬液タンクを設けた場合、各エッチングチャンバーでの処理時間等の違いから、時間が経つに従って循環している薬液の疲労度が異なってくる。
【0006】
例えば、第1及び第2エッチングチャンバーを備えた基板処理装置であって、第1エッチングチャンバーで60秒、第2エッチングチャンバーで30秒の処理を施すとする。すると、第1及び第2エッチングチャンバーに薬液をそれぞれ供給する2つの薬液タンクの容量がほぼ等しいとすれば、第1エッチングチャンバーで使用される薬液は第2エッチングチャンバーで使用する薬液の約2倍疲労する。処理した基板の数が増えていくと、この薬液の疲労度の差はどんどん開いていく。このように各エッチングチャンバーに供給される薬液が疲労してくると、各エッチングチャンバーでのエッチングレート(エッチングによって単位時間当たりに溶解する薄膜の厚さ)が変化するが、第1及び第2エッチングチャンバーの薬液の疲労度に差があったのでは当該基板処理装置を使用するユーザーにとって基板の処理品質の管理が困難となる。
【0007】
これに対して、複数のエッチングチャンバーに対して単一の薬液タンクを設け、この単一の薬液タンクから各エッチングチャンバーに薬液を供給することも考えられる。しかしこの場合には、薬液タンクのタンク容量が大きくなり、薬液タンクの製造コストが高くなる。
【0008】
本発明の課題は、複数の処理チャンバー毎に薬液タンクを配備した場合において、各処理チャンバーに供給される薬液の疲労度の差をなくすことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る基板処理装置は、第1薬液処理チャンバーと、第1タンクと、第1ポンプ及び第1供給路と、第1回収路と、第2薬液処理チャンバーと、第2タンクと、第2ポンプ及び第2供給路と、第2回収路と、連通路と、薬液循環手段とを備えている。第1薬液処理チャンバーでは、基板に薬液を供給して薬液処理を行う。第1タンクは、第1薬液処理チャンバーに供給する薬液を貯留する。第1ポンプ及び第1供給路は、第1タンクから第1薬液処理チャンバーに薬液を送る。第1回収路は、第1薬液処理チャンバーにおいて基板の薬液処理に使用した薬液を第1タンクに戻す。第2薬液処理チャンバーでは、基板に薬液を供給して薬液処理を行う。第2タンクは、第2薬液処理チャンバーに供給する薬液を貯留する。第2ポンプ及び第2供給路は、第2タンクから第2薬液処理チャンバーに薬液を送る。第2回収路は、第2薬液処理チャンバーにおいて基板の薬液処理に使用した薬液を第2タンクに戻す。連通路は、第1タンクと第2タンクとを結ぶ第1連通管及び第2連通管から成り、第1タンク内の薬液と第2タンク内の薬液とを循環させる。薬液循環手段は第1連通管及び第2連通管のうち少なくとも一方に設けられている。
【0010】
基板は、第1薬液処理チャンバーにおいて薬液処理を施され、また、第2薬液処理チャンバーにおいても薬液処理が施される。第1薬液処理チャンバーでは、第1ポンプ及び第1供給路によって第1タンクから供給された薬液により基板が薬液処理される。第1薬液処理チャンバーにおいて使用された薬液は第1タンクに戻される。第2薬液処理チャンバーでは、第2ポンプ及び第2供給路によって第2タンクから供給された薬液により基板が薬液処理される。第2薬液処理チャンバーにおいて使用された薬液は第2タンクに戻される。このように、それぞれのチャンバーに対して別々のタンクを介して薬液を循環させているため、各チャンバーでの処理時間の違いなどから、各チャンバーで使用される薬液の疲労度に差が生じることがある。
【0011】
しかし、ここでは第1タンク内の薬液と第2タンク内の薬液とを循環させる連通路を設けているため、各チャンバーで使用される薬液の疲労度の差がなくなる。これにより、基板処理装置の薬液管理が容易となり、基板の処理品質の管理が容易となる。また、第1タンク及び第2タンクを連通させるだけではなく、薬液循環手段により両タンク内の薬液の行き来を補助させている。このため、各チャンバーで使用される薬液の疲労度の差がなくなる。
【0012】
請求項2に係る基板処理装置は、第1薬液処理チャンバーと、第1タンクと、第1ポンプ及び第1供給路と、第2薬液処理チャンバーと、第2タンクと、第2ポンプ及び第2供給路と、第1交差回収路と、第2交差回収路と、連通路とを備えている。第1薬液処理チャンバーでは、基板に薬液を供給して薬液処理を行う。第1タンクは、第1薬液処理チャンバーに供給する薬液を貯留する。第1ポンプ及び第1供給路は、第1タンクから第1薬液処理チャンバーに薬液を送る。第2薬液処理チャンバーでは、基板に薬液を供給して薬液処理を行う。第2タンクは、第2薬液処理チャンバーに供給する薬液を貯留する。第2ポンプ及び第2供給路は、第2タンクから第2薬液処理チャンバーに薬液を送る。第1交差回収路は、第1薬液処理チャンバーにおいて基板の薬液処理に使用した薬液を第2タンクに戻す。第2交差回収路は、第2薬液処理チャンバーにおいて基板の薬液処理に使用した薬液を第1タンクに戻す。連通路は、第1タンクと第2タンクとを連通させる。そして、第1タンクから第1薬液処理チャンバーに薬液を送り、第1薬液処理チャンバーで使用した薬液を第1交差回収路を介して第2タンクに戻し、第2タンクから第2薬液処理チャンバーに薬液を送り、第2薬液処理チャンバーで使用した薬液を第2交差回収路を介して第1タンクに戻す。
【0013】
基板は、第1薬液処理チャンバーにおいて薬液処理を施され、また、第2薬液処理チャンバーにおいても薬液処理が施される。第1薬液処理チャンバーでは、第1ポンプ及び第1供給路によって第1タンクから供給された薬液により基板が薬液処理される。第1薬液処理チャンバーにおいて使用された薬液は第2タンクに戻される。第2薬液処理チャンバーでは、第2ポンプ及び第2供給路によって第2タンクから供給された薬液により基板が薬液処理される。第2薬液処理チャンバーにおいて使用された薬液は第1タンクに戻される。
【0014】
ここでは、第1薬液処理チャンバーにおいて使用した薬液を第2タンクに、第2薬液処理チャンバーにおいて使用した薬液を第1タンクに戻しているため、各チャンバーで使用される薬液の疲労度の差がなくなる。また、第1タンクと第2タンクとを連通させる連通路を設けているため、両タンク内の薬液の水位が保たれるとともに、この連通路を介して薬液が行き来するので両タンク内の薬液の疲労度の差がなくなる。これにより、基板処理装置の薬液管理が容易となる。
【0015】
請求項3に係る基板処理装置は、請求項1又は2の装置において、第1及び第2薬液処理チャンバーでの処理時間が互いに異なっている。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図1に本発明の一実施形態である基板処理装置10を示す。基板処理装置10は、液晶表示器用のガラスの基板W上に形成された薄膜にエッチングを施す装置であって、主として、一連のチャンバー(導入チャンバー1、第1エッチングチャンバー2、第2エッチングチャンバー3、水洗チャンバー4,乾燥搬出チャンバー5)と、各チャンバーを貫通する搬送ローラ6とから構成されている。
【0017】
表面上に薄膜が形成された基板Wが基板処理装置10に運ばれてくると、まず基板Wは導入チャンバー1に搬入される。その後、基板Wは搬送ローラ6によって第1エッチングチャンバー2に移動する。第1エッチングチャンバー2では、エッチング用の薬液が基板Wに噴射され、基板Wの表面上の薄膜が所定の厚さだけ食刻される。続いて第2エッチングチャンバー3に送られた基板Wには、所定時間追加エッチングが施される。このようにエッチング処理を終えた基板Wは、次に水洗チャンバー4に送られて、基板Wに付着した薬液が洗い流される。そして、水洗処理を終えた基板Wは、乾燥搬出チャンバー5でエアー吹き付けによる乾燥処理が行われた後に搬出される。
【0018】
第1エッチングチャンバー2には、基板Wに薬液を噴射する上部スプレー21,下部スプレー22、基板Wを搬送ローラ6によって前後に揺動させるときに使用する位置センサー23,24、及びエッチングの終点を検出する光学反射式のEPS(エンド・ポイント・センサー)25が配置されている。位置センサー23,24は、第1エッチングチャンバー2内における基板Wの基板搬送方向の位置を検出する光ファイバーのセンサーである。この第1エッチングチャンバー2内では、EPS25によってエッチングの終了が自動的に検出されるが、それまでの間(この時間を、以下「ジャストエッチングの時間」という。)、基板Wは両位置センサー23,24の間を前後に繰り返し揺動しながら両スプレー21,22から薬液の噴射を受ける。薬液のフローについては後述する。
【0019】
第2エッチングチャンバー3には、基板Wに薬液を噴射する上部スプレー31,下部スプレー32、及び基板Wを搬送ローラ6によって前後に揺動させるときに使用する位置センサー33,34が配置されている。位置センサー33,34は、第2エッチングチャンバー3内における基板Wの基板搬送方向の位置を検出する光ファイバーのセンサーである。この第2エッチングチャンバー3内では、基板Wは両位置センサー33,34の間を前後に繰り返し揺動しながら両スプレー31,32から薬液の噴射を受ける。ここで基板Wが薬液の噴射を受ける時間は、ジャストエッチングの時間の30%に設定されている。これにより、EPS25の位置における基板Wのエッチング所要時間を基にした追加エッチングが基板Wに施され、基板Wの全面に渡って所定厚みのエッチングが完了する。なお、第2エッチングチャンバー3における追加エッチングの時間は、本実施形態ではジャストエッチングの時間の30%としているが、基板や薬液等の条件によっては、ジャストエッチングの時間の35%、40%等異なった時間に設定される。
【0020】
水洗チャンバー4には、上部洗浄スプレー41、下部洗浄スプレー42、及び位置センサー43,44が配置されている。上部及び下部洗浄スプレー41,42は、基板Wに対してリンス液を噴射する。位置センサー43,44は、水洗チャンバー4内における基板Wの基板搬送方向の位置を検出する光ファイバーのセンサーである。搬送ローラ6によって水洗チャンバー4に送られてきた基板Wは、所定の時間だけ両位置センサー43,44の間を行ったり来たりの揺動を繰り返しながら、上部及び下部洗浄スプレー41,42からリンス液の噴射を受ける。
【0021】
乾燥搬出チャンバー5には、基板Wにドライエアーを噴射する上下エアーナイフ51,52が設けられている。この乾燥搬出チャンバー5内では、水洗チャンバー4での水洗処理において基板Wに付着したリンス液を両エアーナイフ51,52から噴射されるドライエアーにより吹き飛ばし、基板Wを乾燥させる。
【0022】
次に、第1及び第2エッチングチャンバー2,3に供給される薬液のフローについて、図2を参照しながら説明する。
【0023】
第1エッチングチャンバー2には、第1タンク101から、第1ポンプ103によって第1供給管(第1供給路)104を介して薬液が供給される。第1供給管104は、第1エッチングチャンバー2外で分岐して、上部スプレー21及び下部スプレー22に接続される。両スプレー21,22から基板に噴射され基板上の薄膜をエッチングした薬液は、第1エッチングチャンバー2の下部に流れ落ち、第1回収管(第1回収路)107を通って第1タンク101に戻る。このように、薬液は第1エッチングチャンバー2と第1タンク101との間を循環する。
【0024】
第2エッチングチャンバー3には、第2タンク102から、第2ポンプ105によって第2供給管(第2供給路)106を介して薬液が供給される。第2供給管106は、第2エッチングチャンバー3外で分岐して、上部スプレー31及び下部スプレー32に接続される。両スプレー31,32から基板に噴射され基板上の薄膜をエッチングした薬液は、第2エッチングチャンバー3の下部に流れ落ち、第2回収管(第2回収路)108を通って第2タンク102に戻る。このように、薬液は第2エッチングチャンバー3と第2タンク102との間を循環する。
【0025】
第1タンク101と第2タンク102との間には、第1タンク101内の薬液と第2タンク102内の薬液とを循環させる第1連通管109と第2連通管110とが設けられている。第1及び第2連通管109,110は、第1タンク101と第2タンク102とを連通させている。また、第2連通管110には循環ポンプ(薬液循環手段)111が設置されており、この循環ポンプ111が第1タンク101内の薬液を強制的に第2タンク102へと送る。これにより、第1連通管109を通って第2タンク102から第1タンク101に薬液が流れ、第2連通管110を通って第1タンク101から第2タンク102に薬液が流れることになる。
【0026】
次に、薬液の疲労に関して説明する。本装置10は、枚葉式の装置であり、連続的に基板Wの処理を行う。第1及び第2エッチングチャンバー2,3において薬液は循環しているが、基板Wの表面上の薄膜をエッチングすることで時間が経つに従って疲労していく。ここで、第2エッチングチャンバー3が追加エッチングのためのチャンバーであり、第2エッチングチャンバー3での処理時間は通常第1エッチングチャンバー2での処理時間よりも短い。したがって、第2タンク102内の薬液の疲労度は第1タンク101内の薬液の疲労度よりも小さくなりがちである。
【0027】
しかし、ここでは第1タンク101内の薬液と第2タンク102内の薬液とを循環させる第1及び第2連通管109,110を設けているため、第1タンク101内の薬液と第2タンク102内の薬液の疲労度の差がなくなる。また、第1及び第2連通管109,110により第1タンク101及び第2タンク102を連通させるだけではなく、循環ポンプ111より両タンク101,102内の薬液の行き来を補助させている。このように、第1及び第2連通管109,110と循環ポンプ111を設けているため、各エッチングチャンバー2,3で使用される薬液の疲労度の差がなくなっている。
【0028】
通常ユーザーは、各エッチングチャンバー2,3で使用される薬液の疲労度が同等であるとして、ジャストエッチングの時間に対して一定の比率をかけて追加エッチングの時間を設定する。したがって、例えば第2エッチングチャンバー3で使用される薬液の疲労度が第1エッチングチャンバー2で使用される薬液の疲労度よりも小さい場合、すなわち、第2エッチングチャンバー3で使用される薬液のほうが活性度が高い場合、第2エッチングチャンバー3では必要以上にエッチングが行われてしまい、エッチングの処理品質の管理が困難である。しかし、本装置10では各エッチングチャンバー2,3で使用される薬液の疲労度に差がでないので、ほぼ本装置10のユーザーの狙い通りにエッチングが完了することになる。
【0029】
なお、本実施形態では循環ポンプ111が第2連通管110の途中に設けられているが、第1連通管109の途中に設けてもよい。また、循環ポンプ111を第1タンク101,第2タンク102における第1連通管109,第2連通管110との接合部分に設けてもよい。
【0030】
[第2実施形態]
上記第1実施形態で記載した第1及び第2エッチングチャンバー2,3に供給される薬液のフロー(図2参照)の代わりに、図3に示す薬液のフローを採用してもよい。以下に、本実施形態における薬液のフローについて説明する。なお、第1実施形態と同一又は同様な部材の符号は同一符号を付すものとする。
【0031】
第1エッチングチャンバー2には、第1タンク101から、第1ポンプ103によって第1供給管(第1供給路)104を介して薬液が供給される。第1供給管104は、第1エッチングチャンバー2外で分岐して、上部スプレー21及び下部スプレー22に接続される。両スプレー21,22から基板に噴射され基板上の薄膜をエッチングした薬液は、第1エッチングチャンバー2の下部に流れ落ち、第1交差回収管(第1交差回収路)122を通って第2タンク102に戻る。
【0032】
第2エッチングチャンバー3には、第2タンク102から、第2ポンプ105によって第2供給管(第2供給路)106を介して薬液が供給される。第2供給管106は、第2エッチングチャンバー3外で分岐して、上部スプレー31及び下部スプレー32に接続される。両スプレー31,32から基板に噴射され基板上の薄膜をエッチングした薬液は、第2エッチングチャンバー3の下部に流れ落ち、第2交差回収管(第2交差回収路)123を通って第1タンク101に戻る。
【0033】
第1タンク101と第2タンク102との間には、第1タンク101と第2タンク102とを連通させる連通管121が設けられている。
【0034】
次に、薬液の疲労に関して説明する。本装置10は、枚葉式の装置であり、連続的に基板Wの処理を行う。第1及び第2エッチングチャンバー2,3において薬液は循環しているが、基板Wの表面上の薄膜をエッチングすることで時間が経つに従って疲労していく。ここで、第2エッチングチャンバー3が追加エッチングのためのチャンバーであり、第2エッチングチャンバー3での処理時間は通常第1エッチングチャンバー2での処理時間よりも短い。したがって、第1エッチングチャンバー2で使用した薬液を第1タンク101に、第2エッチングチャンバー3で使用した薬液を第2タンク102に戻す場合には、第2タンク102内の薬液の疲労度は第1タンク101内の薬液の疲労度よりも小さくなりがちである。
【0035】
しかしここでは、第1エッチングチャンバー2において使用した薬液を第2タンク102に、第2エッチングチャンバー3において使用した薬液を第1タンク101に戻しているため、薬液は、原則として第1タンク101,第1エッチングチャンバー2,第2タンク102,第2エッチングチャンバー3の順に循環して、再び第1タンク101に戻る。したがって、各エッチングチャンバー2,3で使用される薬液の疲労度の差がなくなっている。また、連通管121により両タンク101,102が連通しているため、両タンク101,102における薬液の水位はほぼ一定となる。
【0036】
[参考例]
上記第1実施形態で記載した第1及び第2エッチングチャンバー2,3に供給される薬液のフロー(図2参照)の代わりに、図4に示す薬液のフローを採用してもよい。以下に、本例における薬液のフローについて説明する。なお、第1実施形態と同一又は同様な部材の符号は同一符号を付すものとする。
【0037】
第1エッチングチャンバー2には、第1タンク101から、第1ポンプ103によって第1供給管(第1供給路)104を介して薬液が供給される。第1供給管104は、第1エッチングチャンバー2外で分岐して、上部スプレー21及び下部スプレー22に接続される。両スプレー21,22から基板に噴射され基板上の薄膜をエッチングした薬液は、第1エッチングチャンバー2の下部に流れ落ち、第1回収管(第1回収路)107を通って第1タンク101に戻る。
【0038】
第2エッチングチャンバー3には、第2タンク102から、第2ポンプ105によって第2供給管(第2供給路)106を介して薬液が供給される。第2供給管106は、第2エッチングチャンバー3外で分岐して、上部スプレー31及び下部スプレー32に接続される。両スプレー31,32から基板に噴射され基板上の薄膜をエッチングした薬液は、第2エッチングチャンバー3の下部に流れ落ち、第2回収管(第2回収路)108を通って第2タンク102に戻る。
【0039】
第1エッチングチャンバー2と第2エッチングチャンバー3との間の仕切り壁130の下部には、両エッチングチャンバー2,3の下部空間を連通させる複数の流路(チャンバー間連通路)130aが設けられている。
【0040】
次に、薬液の疲労に関して説明する。本装置10は、枚葉式の装置であり、連続的に基板Wの処理を行う。第1及び第2エッチングチャンバー2,3において薬液は循環しているが、基板Wの表面上の薄膜をエッチングすることで時間が経つに従って疲労していく。ここで、第2エッチングチャンバー3が追加エッチングのためのチャンバーであり、第2エッチングチャンバー3での処理時間は通常第1エッチングチャンバー2での処理時間よりも短い。したがって、流路130aがない場合には、第2タンク102内の薬液の疲労度は第1タンク101内の薬液の疲労度よりも小さくなりがちである。
【0041】
しかしここでは、流路130aを設けて第1エッチングチャンバー2内の薬液と第2エッチングチャンバー内の薬液とを循環させている。このため、各エッチングチャンバー2,3で使用される薬液の疲労度の差がなくなっている。
【0042】
[参考例]
上記第1実施形態で記載した第1及び第2エッチングチャンバー2,3に供給される薬液のフロー(図2参照)の代わりに、図5に示す薬液のフローを採用してもよい。以下に、本例における薬液のフローについて説明する。なお、第1実施形態と同一又は同様な部材の符号は同一符号を付すものとする。
【0043】
第1エッチングチャンバー2には、第1タンク101から、第1ポンプ103によって第1供給管(第1供給路)104を介して薬液が供給される。第1供給管104は、第1エッチングチャンバー2外で分岐して、上部スプレー21及び下部スプレー22に接続される。両スプレー21,22から基板に噴射され基板上の薄膜をエッチングした薬液は、第1エッチングチャンバー2の下部に流れ落ちる。
【0044】
第2エッチングチャンバー3には、第2タンク102から、第2ポンプ105によって第2供給管(第2供給路)106を介して薬液が供給される。第2供給管106は、第2エッチングチャンバー3外で分岐して、上部スプレー31及び下部スプレー32に接続される。両スプレー31,32から基板に噴射され基板上の薄膜をエッチングした薬液は、第2エッチングチャンバー3の下部に流れ落ちる。
【0045】
第1エッチングチャンバー2の下部に流れ落ちた薬液は第1排出管141を介して、第2エッチングチャンバー3の下部に流れ落ちた薬液は第2排出管142を介して混合タンク(混合部)140に流れ込む。そして、この混合タンク140において両エッチングチャンバーで使用された薬液が混ざり合い、混ざり合った薬液は、第1混合薬液回収管(第1混合薬液回収路)143を介して第1タンク101に、あるいは第2混合薬液回収管(第2混合薬液回収路)144を介して第2タンク102に戻される。なお、第1混合薬液回収管143及び第2混合薬液回収管144の配管径は、両エッチングチャンバーで使用される薬液の量に応じて決められる。
【0046】
次に、薬液の疲労に関して説明する。本装置10は、枚葉式の装置であり、連続的に基板Wの処理を行う。第1及び第2エッチングチャンバー2,3において薬液は循環しているが、基板Wの表面上の薄膜をエッチングすることで時間が経つに従って疲労していく。ここで、第2エッチングチャンバー3が追加エッチングのためのチャンバーであり、第2エッチングチャンバー3での処理時間は通常第1エッチングチャンバー2での処理時間よりも短い。したがって、第1エッチングチャンバー2で使用した薬液をそのまま第1タンク101に、第2エッチングチャンバー3で使用した薬液をそのまま第2タンク102に戻す場合には、第2タンク102内の薬液の疲労度は第1タンク101内の薬液の疲労度よりも小さくなりがちである。
【0047】
しかしここでは、第1,第2エッチングチャンバー2,3で使用された薬液をそれぞれ別々に第1,第2タンク101,102に戻すのではなく、一旦混合タンク140において混ぜ合わせた後に第1,第2タンク101,102に戻している。このため、各エッチングチャンバー2,3で使用される薬液の疲労度の差がなくなっている。
【0048】
【発明の効果】
本発明の基板処理装置では、第1薬液処理チャンバーで使用される薬液と第2薬液処理チャンバーで使用される薬液とが互いに行き来できるようにしたため、各チャンバーで使用される薬液の疲労度の差がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である基板処理装置の概略図。
【図2】第1実施形態における薬液のフロー。
【図3】第2実施形態における薬液のフロー。
【図4】参考例における薬液のフロー。
【図5】参考例における薬液のフロー。
【符号の説明】
2 第1エッチングチャンバー(第1薬液処理チャンバー)
3 第2エッチングチャンバー(第2薬液処理チャンバー)
10 基板処理装置
101 第1タンク
102 第2タンク
103 第1ポンプ
104 第1供給管(第1供給路)
105 第2ポンプ
106 第2供給管(第2供給路)
107 第1回収管(第1回収路)
108 第2回収管(第2回収路)
109 第1連通管
110 第2連通路
111 循環ポンプ(薬液循環手段)
121 連通管(連通路)
122 第1交差回収管(第1交差回収路)
123 第2交差回収管(第2交差回収路)
130a 流路(チャンバー間連通路)
140 混合部(混合タンク)
143 第1混合薬液回収管(第1混合薬液回収路)
144 第2混合薬液回収管(第2混合薬液回収路)
Claims (3)
- 基板に薬液を供給して薬液処理を行う第1薬液処理チャンバーと、
前記第1薬液処理チャンバーに供給する薬液を貯留する第1タンクと、
前記第1タンクから前記第1薬液処理チャンバーに薬液を送る第1ポンプ及び第1供給路と、
前記第1薬液処理チャンバーにおいて基板の薬液処理に使用した薬液を前記第1タンクに戻す第1回収路と、
基板に薬液を供給して薬液処理を行う第2薬液処理チャンバーと、
前記第2薬液処理チャンバーに供給する薬液を貯留する第2タンクと、
前記第2タンクから前記第2薬液処理チャンバーに薬液を送る第2ポンプ及び第2供給路と、
前記第2薬液処理チャンバーにおいて基板の薬液処理に使用した薬液を前記第2タンクに戻す第2回収路と、
前記第1タンクと前記第2タンクとを結ぶ第1連通管及び第2連通管から成り、前記第1タンク内の薬液と前記第2タンク内の薬液とを循環させる連通路と、
前記第1連通管及び前記第2連通管のうち少なくとも一方に設けられた薬液循環手段と、
を備えた基板処理装置。 - 基板に薬液を供給して薬液処理を行う第1薬液処理チャンバーと、
前記第1薬液処理チャンバーに供給する薬液を貯留する第1タンクと、
前記第1タンクから前記第1薬液処理チャンバーに薬液を送る第1ポンプ及び第1供給路と、
基板に薬液を供給して薬液処理を行う第2薬液処理チャンバーと、
前記第2薬液処理チャンバーに供給する薬液を貯留する第2タンクと、
前記第2タンクから前記第2薬液処理チャンバーに薬液を送る第2ポンプ及び第2供給路と、
前記第1薬液処理チャンバーにおいて基板の薬液処理に使用した薬液を前記第2タンクに戻す第1交差回収路と、
前記第2薬液処理チャンバーにおいて基板の薬液処理に使用した薬液を前記第1タンクに戻す第2交差回収路と、
前記第1タンクと前記第2タンクとを連通させる連通路と、
を備え、
前記第1タンクから前記第1薬液処理チャンバーに薬液を送り、前記第1薬液処理チャンバーで使用した薬液を前記第1交差回収路を介して前記第2タンクに戻し、前記第2タンクから前記第2薬液処理チャンバーに薬液を送り、前記第2薬液処理チャンバーで使用した薬液を前記第2交差回収路を介して前記第1タンクに戻す、
基板処理装置。 - 前記第1及び第2薬液処理チャンバーでの処理時間が互いに異なっている、請求項1又は2に記載の基板処理装置。
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