JPH11302875A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH11302875A
JPH11302875A JP10969198A JP10969198A JPH11302875A JP H11302875 A JPH11302875 A JP H11302875A JP 10969198 A JP10969198 A JP 10969198A JP 10969198 A JP10969198 A JP 10969198A JP H11302875 A JPH11302875 A JP H11302875A
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liquid
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次雄 中村
Yoshitada Harima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に悪影響を与えることなく、エッチング
処理部以外の処理部を有効に活用できるようにする。 【解決手段】 インデクサー10に対してエッチングユ
ニット12、方向転換ユニット14および剥離ユニット
16を接続して基板処理装置を構成した。エッチングユ
ニット12には、エッチング処理部20、水洗処理部2
2および乾燥処理部24を設けた。エッチング処理部2
0には2つのエッチング部20a,20bを設け、それ
ぞれエッチング液を供給するノズル50と、純水を供給
するノズル70とを設けた。そして、一方のエッチング
部20a(又はエッチング部20b)においてエッチン
グ処理を施す場合には、他方のエッチング部20b(又
はエッチング部20a)において基板Wに純水を吹き付
けるようにした。また、エッチング処理を必要としない
基板Wについては、各エッチング部20a,20bにお
いて基板Wに純水を吹き付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示器用基板
等のFPD(Flat Panel Display)用基板、フォトマス
ク用ガラス基板、半導体基板等の基板を処理する基板処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、液晶表示器用のガラス基板等
の製造プロセスにおいて、表面にレジスト膜が形成され
た基板にエッチング液を供給してエッチング処理を施
し、その後、剥離液を基板に供給して上記レジスト膜を
剥離することが行われている。
【0003】このような処理を行う装置として、例え
ば、インデクサ部、エッチング処理部、剥離処理部、水
洗処理部および乾燥部等を備え、インデクサ部に対して
各処理部をU字型に接続された装置が一般に知られてい
る。この装置によれば、基板は、インデクサ部にセット
されたカセットから取り出され、所定の順序でエッチン
グ処理、剥離処理等が施された後、再びインデクサ部に
戻されてもとのカセットに収納される。
【0004】ところで、基板にエッチング処理を施す方
法としては、基板に対してノズルから薬液を吹き付けた
り、あるいはエッチング液を貯留した処理槽に基板を浸
漬する、いわゆるウエットエッチングの方法と、エッチ
ングガスを充填したチャンバー内に基板を配置するドラ
イエッチングの方法とがあり、上記のような装置におい
ては、通常、エッチング処理部としてウエットエッチン
グ処理部およびドライエッチング処理部のいずれか一方
の処理部が装置に組み込まれるようになっている。
【0005】そのため、基板の種類に応じてウエットエ
ッチング処理とドライエッチング処理とを使い分ける場
合には、ウエットエッチング処理部を備えた基板処理装
置とドライエッチング処理部を備えた基板処理装置の双
方を用いて基板を処理するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各装置
は、エッチング処理部を除けばその他の構成は基本的に
同一あり、エッチング方法が異なるだけで2種類の基板
処理装置をそのまま設置するのでは工場内で過大なスペ
ースが占有されるばかりでなく、コストも嵩むこととな
り望ましくない。
【0007】そのため、例えば、ノズルから薬液を吹き
付けるウエットエッチング処理部を備えた基板処理装置
と、ドライエッチングのみを行うドライエッチング装置
とを設け、ドライエッチング装置によるエッチング処理
後の基板を上記基板処理装置のインデクサ部に搬入して
順次搬送しつつ、エッチング処理部での処理を施すこと
なく通過させて剥離処理部等で処理を施すことが考えら
れている。つまり、基板処理装置のエッチング処理部以
外の剥離処理部や水洗処理部等を共用することにより、
占有スペースの縮小化とコストの節約を図ることが考え
られている。しかし、この場合には、基板がウエットエ
ッチング処理部を通過する際に悪影響を受ける、すなわ
ち、処理槽内に存在しているミスト状のエッチング液
や、ノズル、あるは処理槽内に付着したエッチング液の
液滴が落下して基板に付着して基板が侵食される虞れが
あり、基板の品質を確保する上で好ましくない。
【0008】そこで、基板の搬送方向において、エッチ
ング処理部の下流側に基板の搬入部を設け、ドライエッ
チング処理後の基板をこの搬入部から装置に搬入し、エ
ッチング処理以外の処理を施してインデクサ部に搬出す
ることも考えられる。しかし、この場合には、インデク
サ部以外に基板(ドライエッチング処理後の基板)の搬
入部を設けるため、例えば、無人搬送装置を用いて基板
(カセット)を搬送する場合には、別途、搬送装置の走
行経路を設けて制御する必要があり、装置自体の構成は
もとより搬送システムの構成をも複雑化することにな
る。しかも、ユーザ側での装置の設置スペースとの関係
で、上記搬入部を設けることができない場合には全く役
に立たず、必ずしも得策とはいえない。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、エッチング処理部を含む複数種の処理
部を備えた基板処理装置において、基板に悪影響を与え
ることなく、エッチング処理部以外の処理部を有効に活
用することができる基板処理装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、エッチング処理部を含む複数の処理部を
備え、搬入された基板を順次搬送しながら各処理部で所
定の処理を施すようにした基板処理装置において、搬入
された基板に対するエッチング処理の必要性を判別する
判別手段と、エッチング処理部において基板にエッチン
グ液を供給可能とするエッチング液供給手段と、同エッ
チング処理部において不活性液体を供給可能とする不活
性液供給手段と、判別手段による判別結果に基づいてエ
ッチング液供給手段および不活性液供給手段を制御する
制御手段とを備え、エッチング処理が必要な基板に対し
てはエッチング液供給手段によりエッチング液を供給す
る一方、エッチング処理が不要な基板に対しては不活性
液供給手段により不活性液体を供給するように上記制御
手段を構成したものである(請求項1)。
【0011】この装置によれば、エッチング処理が必要
な基板についてはエッチング部においてエッチング液が
供給され、これによって基板にエッチング処理が施され
る。一方、エッチング処理が不要な基板に対してはエッ
チング部において不活性液体が基板に供給される。すな
わち、不活性液体が供給されることにより、基板が不活
性液体により保護され、エッチング液の供給時にエッチ
ング部において発生したミスト状のエッチング液が基板
に付着することが阻止される。また、液滴化したエッチ
ング液が基板上に落下した場合でも不活性液体によって
エッチング液が希釈される。そのため、エッチング処理
を必要としない基板を搬送しつつエッチング処理部を通
じてその他の処理部で処理するようにしても、エッチン
グ処理部において基板に悪影響を与えることがない。な
お、請求項1の記載において「不活性液体」とは、基板
との反応性に乏しく基板の品質に影響を与えない液体を
意味するものである。
【0012】このような装置において、エッチング処理
部を複数の単位処理部から構成し、上記複数の単位処理
部のそれぞれにエッチング液供給手段および不活性液供
給手段を設けるとともに、判別手段による基板の判別結
果に応じ、エッチング処理を行う場合には、上記複数の
単位処理部の少なくとも一つの単位処理部のエッチング
液供給手段により選択的にエッチング液を供給するとと
もに、残りの単位処理部では、不活性液供給手段により
不活性液体を供給する一方、エッチング処理を行わない
場合には、全ての単位処理部において不活性液供給手段
により不活性液体を供給するように上記制御手段を構成
することもできる(請求項2)。
【0013】この装置によれば、選択的に単位処理部に
おいてエッチング液が供給されることにより、エッチン
グ処理の必要な基板に対しては所定のエッチング処理が
施され、これら以外の単位処理部では基板に不活性液体
が供給され、当該単位処理部内に存在するミスト状のエ
ッチング液が基板に付着等することが防止される。
【0014】そのため、それぞれ異なる種類のエッチン
グ液を各単位処理部において供給するようにすれば(請
求項3)、複数の単位処理部を順次通過させながら選択
的に複数種のエッチング処理を施し得るようにしながら
も、必要なエッチング処理だけを適切に基板に施すこと
ができる。
【0015】また、上記課題を解決するために、本発明
は、エッチング処理部を含む複数の処理部を備え、搬入
された基板を搬送手段により順次搬送しながら各処理部
で所定の処理を施すようにした基板処理装置において、
搬入された基板に対するエッチング処理の必要性を判別
する判別手段と、エッチング処理部に設けられるエッチ
ング液の貯留槽と、この貯留槽における液面高さを搬送
中の基板に対して相対的に変更可能とする液面高さ調整
手段と、判別手段による基板の判別結果に基づいて液面
高さ調整手段を制御する制御手段とを備え、エッチング
処理が必要な基板に対しては基板がエッチング液に浸漬
するようにエッチング液の液面高さを基板に対して調整
する一方、エッチング処理が不要な基板に対しては基板
がエッチング液に非浸漬となるようにエッチング液の液
面高さを基板に対して調整するように上記制御手段を構
成したものである(請求項4)。
【0016】この装置によれば、エッチング処理が必要
な基板については、基板がエッチング液に浸漬され、エ
ッチング処理が不要な基板については、エッチング液に
基板が浸漬されること無く搬送される。浸漬タイプの装
置では、ノズル等からエッチング液を吹き付ける装置の
ようにエッチング処理部にミスト状のエッチング液が多
量に存在することは殆どない。そのため、エッチング処
理を必要としない基板を搬送しつつエッチング処理部を
通じてその他の処理部で処理するようにしても、エッチ
ング処理部において基板に悪影響を与えることがない。
【0017】なお、基板の処理過程において、エッチン
グ処理後には通常エッチング処理で利用したレジスト膜
を剥離する工程があり、剥離工程でのレジスト膜の剥離
方法は、エッチング方法に拘らず通常は共通しているた
め、処理部として、エッチング処理された基板に剥離液
を与えてエッチング処理の際に利用したレジスト膜を剥
離する剥離処理部を備えている装置に上記構成を採用す
るのが有効である(請求項5)。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る基板処
理装置の第1の実施の形態を示している。この図に示す
基板処理装置は、例えば、液晶表示器用のガラス基板の
処理において、基板表面に所定パターンのレジスト膜が
形成された基板に対してエッチング処理及び剥離処理を
施す装置である。
【0019】この装置は、同図に示すように、インデク
サー10、エッチングユニット12、方向転換ユニット
14および剥離ユニット16によって構成されており、
インデクサー10から供給される基板を順次搬送しなが
ら各ユニットで処理を施した後、再度、インデクサー1
0に基板を戻すように、他のユニット12,14,16
がインデクサー10に対してU字型に接続されたレイア
ウト構成となっている。
【0020】上記インデクサー10には、基板を収納し
たカセット2を載置するカセット載置部と、基板搬送用
のロボット4が設けられ、上記カセット載置部にセット
されたカセット2からロボット4により基板を取り出
し、この基板を受渡し部11にセットするとともに、処
理済の基板を受入れ部17から受け取ってもとのカセッ
ト2に収納するように構成されている。なお、上記受渡
し部11および受入れ部17は後述のローラコンベア1
8a,18bにより構成されている。
【0021】また、各カセット載置部には図示を省略す
るが、カセット2に付された基板識別用のバーコードを
読み取るバーコードリーダーが設置されており、このバ
ーコードの読み取りに基づいて後述のコントローラによ
り、当該カセット2に収納された基板の処理内容、例え
ば、エッチング処理の必要性等が判別されるようになっ
ている。つまり、バーコードリーダおよびコントローラ
等により本発明の判別手段が構成されている。
【0022】上記エッチングユニット12は、ウエット
エッチング処理部20(以下、単にエッチング処理部2
0という)、水洗処理部22および乾燥処理部24を有
するとともに、基板の搬送手段としてローラコンベア1
8aを備えており、インデクサー10から供給される基
板を例えば水平姿勢で搬送しながらエッチング処理、水
洗処理および乾燥処理を順次施すように構成されてい
る。
【0023】各エッチング処理部20および水洗処理部
22は、それぞれ処理槽を有しているとともにその内部
にエッチング液や純水を供給するための多数のノズルを
備えており、稼働中は、各ノズルから基板に向けてエッ
チング液や純水を吹き付けることにより基板にエッチン
グ処理や水洗処理を施すように構成されている。特に、
エッチング処理部20は、後に詳述するように、第1お
よび第2の2つのエッチング部20a,20bからな
り、これらエッチング部20a,20bを選択的に用い
て基板にエッチング処理を施すように構成されている。
なお、乾燥処理部24も同様に処理槽を有しており、例
えば、その内部に備えられたスリット状のノズルから基
板に向けて気体を吹き付けることにより基板に付着した
液体を除去して乾燥させるように構成されている。
【0024】上記剥離ユニット16は、剥離処理部3
0、水洗処理部32および乾燥処理部34を有している
とともに、ローラコンベア18bを備えており、エッチ
ングユニット12での処理を終えた基板を搬送しながら
剥離処理、水洗処理および乾燥処理を順次施すように構
成されている。なお、ローラコンベア18bは、エッチ
ングユニット12同様に基板を水平姿勢で搬送するよう
に構成されている。
【0025】図示を省略するが、剥離ユニット16の各
処理部も基本的にはエッチングユニット12の各処理部
同様に処理槽を有しており、剥離処理部30および水洗
処理部32においては各処理槽内で基板に向けて剥離液
や純水を吹き付けることにより剥離処理や水洗処理を施
し、また、乾燥処理部34では、スリット状のノズルか
ら基板に向けて気体を吹き付けることにより基板に付着
した液体を除去して乾燥させるように各処理部が構成さ
れている。
【0026】上記方向転換ユニット14は、詳しく図示
していないが、エッチングユニット12での処理を終え
た基板を水平姿勢に保持したまま、ローラコンベア18
aによる搬送方向と水平面上で直交する方向(図示の例
では上方向)に移動させて剥離ユニット16に基板を搬
入するように構成されている。
【0027】図2は、上記エッチングユニット12の構
成、特に、エッチング処理部20の構成を模式的に示し
ている。
【0028】エッチングユニット12には、同図に示す
ように、区画形成された複数の処理槽40が備えられて
いる。具体的には、第1エッチング部20a(単位処理
部)、第2エッチング部20b(単位処理部)、水洗処
理部22および乾燥処理部24の各処理槽40が直列に
備えられており、第1エッチング部20aに形成された
導入口42を通じてエッチングユニット12内に基板W
を導入し、各槽間壁に形成された連絡口44を通じて基
板Wを順次搬送しながら、乾燥処理部24の処理槽40
に形成された導出口(図示せず)を介して上記方向転換
ユニット14に基板Wを送り出すように構成されてい
る。
【0029】各エッチング部20a,20bは、それぞ
れ異なるエッチング液を基板Wに吹き付けて異なる種類
の金属薄膜をエッチングするように構成されており、例
えば当実施の形態においては、第1エッチング部20a
においてアルミ(Al)膜をエッチングし、第2エッチン
グ部20bではクロム(Cr)膜をエッチングするように
構成されている。
【0030】第1エッチング部20aの処理槽40に
は、同図に示すように、基板Wの搬送経路上方にエッチ
ング液供給用の複数のノズル50が該搬送方向に並設さ
れており、これらノズル50がエッチング液供給管54
を介してタンク52に接続されている。これらノズル5
0は例えばコーン型のノズルで、エッチング液を基板W
に向かって円錐状に噴出するように構成されている。
【0031】また、第1エッチング部20aの処理槽4
0には、エッチング液回収管58が接続され、このエッ
チング液回収管58がタンク52に至っているととも
に、図外の廃液タンクに至る廃液管62がエッチング液
回収管58から分岐され、これらエッチング液回収管5
8及び廃液管62にそれぞれ開閉バルブ60,64が介
設されている。そして、当該第1エッチング部20aで
の処理の際には、バルブ60が全開、バルブ64が全閉
されることにより上記エッチング液供給管54に介設さ
れたポンプ56の作動によりタンク52のエッチング液
がノズル50に供給されるとともに、処理に供されたエ
ッチング液がエッチング液回収管58を通じて第1液タ
ンク52に戻され、これによってエッチング液が循環使
用されるようになっている。すなわち、上記ノズル50
やエッチング液供給管54等により本発明のエッチング
液供給手段が構成されている。
【0032】そして、エッチング液の入替えを行う場合
等には、バルブ60が全閉、バルブ64が全開とされる
ことによりエッチング液がエッチング液回収管58およ
び廃液管62を通じて廃液タンクに導出されるようにな
っている。
【0033】第1エッチング部20aの処理槽40に
は、さらに、上記ノズル50の上方に、不活性液体とし
て純水を供給するための複数のノズル70が基板Wの搬
送方向に並設されており、これらノズル70が純水供給
管72を介して図外の純水供給源に接続されているとと
もに、この純水供給管72に開閉バルブ74が介設され
ている。これらノズル70もエッチング液供給用の上記
ノズル50と同様コーン型のノズルで、上記開閉バルブ
74の開操作に応じて円錐状に純水を噴出するように構
成されており、これらノズル70や純水供給管72等に
より本発明の不活性液供給手段が構成されている。な
お、ノズル70は、水平面上でノズル50に対してオフ
セットされ、これにより純水が各ノズル50の間を介し
て基板Wに吹き付けられるようになっている。
【0034】以上は、第1エッチング部20aの構成で
あるが、第2エッチング部20bも同図に示すように第
1エッチング部20aと同一の構成となっている。但
し、ノズル70に接続される純水供給管76は上記純水
供給管72から分岐しており、第2エッチング部20b
では、この純水供給管76に介設された開閉バルブ78
の開操作によりノズル70から純水を噴出させるように
なっている。
【0035】ところで、上記のような基板処理装置は、
図示を省略しているがコンピュータを構成要素とするコ
ントローラを備えており、ローラコンベア18a、18
bや方向転換ユニット14による基板Wの搬送、あるい
はエッチングユニット12および剥離ユニット16の各
処理部の処理動作がこのコントローラにより統括的に制
御されるようになっている。
【0036】以下、上記基板処理装置による基板Wの処
理動作について説明する。上記の基板処理装置におい
て、図外の移載機構等によりインデクサー10のカセッ
ト載置部に基板Wを収納したカセット2が載置される
と、まず、カセット2のバーコード表示が読み取られて
処理内容の判別が行われる。
【0037】つまり、エッチング処理が必要な基板Wか
否かが判別され、必要な場合にはさらに、アルミ(Al)
膜のエッチング処理またはクロム(Cr)膜のエッチング
処理のいずれのエッチング処理が必要かが判別される。
そして、各判別結果に応じて次のようにして基板Wの処
理が行われる。
【0038】 アルミ(Al)膜のエッチング処理を行
う場合 インデクサー10から受渡し部11に基板Wがセットさ
れると、まず、ローラコンベア18aの駆動により基板
Wが第1エッチング部20aの処理槽40内に搬送され
る。処理槽40内では、ポンプ56の駆動によりノズル
50からエッチング液が供給され、これにより基板Wに
エッチング処理(アルミ(Al)膜のエッチング処理)が
施される。この際、例えば、ローラコンベア18aの駆
動により基板Wが搬送方向に一定の範囲内で進退移動さ
せられ、これによりエッチング処理が促進される。
【0039】なお、エッチング液の供給中は、エッチン
グ液回収管58のバルブ60が全開、廃液管62のバル
ブ64が全閉され、これによりエッチング液が循環され
ながら基板Wに吹き付けられる。また、純水供給管72
のバルブ74は全閉され、これによりノズル70からの
純水の供給は停止されている。
【0040】こうして第1エッチング部20aにおいて
エッチング処理が終了すると、ローラコンベア18aの
駆動により、例えば、基板Wが第2エッチング部20b
の処理槽40内を速やかに通過させられる。この際、第
2エッチング部20bにおいては、ポンプ56が停止さ
れ、純水供給管76のバルブ78が全開とされる。ま
た、エッチング液回収管58のバルブ60が全閉、廃液
管62のバルブ64が全開とされ、これにより通過中の
基板Wに対して純水のみが吹き付けられつつ、吹き付け
られた純水がエッチング液回収管58および廃液管62
を介して廃液タンクに導出されることとなる。つまり、
液供給時に発生したミスト状のエッチング液が処理槽4
0内に存在していても、上述のように純水が基板Wに吹
き付けられることにより基板Wが純水で保護されてエッ
チング液(第2エッチング部20bにおいて供給される
エッチング液)の基板Wへの付着が防止され、また、ノ
ズル50や処理槽40の天井部分からエッチング液の液
滴が基板W上に落下するような場合でも、純水によって
エッチング液が希釈される。そのため、第2エッチング
部20bにおいてエッチング液が基板Wに付着して悪影
響を与えるという事態の発生が防止される。
【0041】第2エッチング部20bの処理槽40を通
過した基板Wは、さらに水洗処理部22の処理槽40に
搬入される。処理槽40内では、例えば、基板Wの表裏
両面に純水が吹き付けられ、これによりエッチング処理
残渣等が除去される。そして、水洗処理部22での処理
が終了すると、乾燥処理部24の処理槽40へと基板W
が搬送され、ここで乾燥処理が施される。
【0042】エッチングユニット12での全ての処理が
終了すると、方向転換ユニット14を介して剥離ユニッ
ト16に基板Wが送られる。そして、詳しい説明を省略
するが、剥離処理部30、水洗処理部32及び乾燥処理
部34を経ることにより基板Wに所定の剥離処理等が施
されて受入れ部17にセットされる。
【0043】こうして基受入れ部17にセットされた基
板Wは、ロボット4によりピックアップされ、もとのカ
セットへと収納される。
【0044】 クロム(Cr)膜のエッチング処理を行
う場合 受渡し部11に基板Wがセットされると、まず、ローラ
コンベア18aの駆動により、基板Wが第1エッチング
部20aの処理槽40内を速やかに通過させられる。こ
の際、第1エッチング部20aではポンプ56が停止さ
れ、純水供給管72のバルブ74が全開とされるととも
に、エッチング液回収管58のバルブ60が全閉、廃液
管62のバルブ64が全開とされる。これにより第1エ
ッチング部20aの処理槽40を通過する基板Wに対し
て純水のみが吹き付けられるとともに、基板Wに吹き付
けられた純水がエッチング液回収管58および廃液管6
2を介して廃液タンクに導出される。つまり、純水が基
板Wに吹き付けられることにより基板Wが純水で保護さ
れ、処理槽40内に存在するミスト状のエッチング液
(第1エッチング部20aにおいて供給されるエッチン
グ液)の付着等が防止される。これにより第1エッチン
グ部20aにおいてエッチング液が基板Wに付着して悪
影響を与えるという事態の発生が防止される。
【0045】第1エッチング部20aの処理槽40を通
過した基板Wは、第2エッチング部20bの処理槽40
に搬入される。この処理槽40内では、ポンプ56の駆
動によりノズル50からエッチング液が供給され、これ
により基板Wにエッチング処理(クロム(Cr)膜のエッ
チング処理)が施される。この際、例えば、ローラコン
ベア18aの駆動により基板Wが搬送方向に一定の範囲
内で進退移動させられ、これによりエッチング処理が促
進される。
【0046】なお、エッチング液の供給中は、エッチン
グ液回収管58のバルブ60が全開、廃液管62のバル
ブ64が全閉され、これによりエッチング液が循環され
ながら基板Wに吹き付けられる。また、純水供給管76
のバルブ78は全閉され、これによりノズル70からの
純水の供給は停止される。
【0047】こうして第2エッチング部20bでのエッ
チング処理が終了すると、次いで、水洗処理部22、乾
燥処理部24へと順次基板Wが搬送され、エッチングユ
ニット12での処理が終了すると、アルミ(Al)膜のエ
ッチング処理の場合同様に剥離ユニット16へと基板W
が搬送され、ここで剥離処置等が施され後、ロボット4
により基受入れ部17からカセットへと基板Wが収納さ
れる。
【0048】 エッチング処理が不要な場合 このような場合としては、例えば、他の装置でエッチン
グ処理を施した基板、具体的にはドライエッチング処理
を施した基板の剥離処理をこの装置で行うような場合が
ある。
【0049】この場合、受渡し部11に基板Wがセット
されると、まず、ローラコンベア18aの駆動により、
基板Wが第1エッチング部20aおよび第2エッチング
部20bの各処理槽40内を速やかに通過させられる。
この際、上記第1エッチング部20aおよび第2エッチ
ング部20bの各ポンプ56は停止され、純水供給管7
2,76のバルブ74,78は全開とされる。また、各
エッチング液回収管58のバルブ60が全閉、各廃液管
62のバルブ64が全開とされ、これにより各エッチン
グ部20a,20bにおいては、処理槽40を通過する
基板Wに対して純水のみが吹き付けられるとともに、基
板Wに吹き付けられた純水がエッチング液回収管58お
よび廃液管62を介して廃液タンクに導出される。つま
り、純水が基板Wに吹き付けられることによって基板W
が純水で保護され、各エッチング部20a,20bの処
理槽40内に存在するミスト状のエッチング液等の付着
が防止される。これにより各エッチング部20a,20
bにおいて、エッチング液が基板Wに付着して悪影響を
与えるという事態の発生が防止される。
【0050】そして、水洗処理部22、乾燥処理部24
へと順次基板Wが搬送され、さらに剥離ユニット16へ
と基板Wが搬送されると、ここで剥離処置等が施された
後、受入れ部17にセットされてカセットへと基板Wが
収納される。
【0051】以上のように、上記装置では、基板Wの処
理内容を判別し、エッチング処理を施す場合にはエッチ
ング処理部20のいずれかのエッチング部20a,20
bにおいてエッチング液を吹き付ける一方(上記、
の場合)、エッチング処理が不要な場合には、エッチン
グ処理部20において基板Wに純水を吹き付け、これに
よりエッチング液の付着等に起因して基板Wに悪影響が
生じるのを防止するようにしているため(上記の場
合)、上述のように、別の装置でドライエッチング処理
を施した基板Wをこの装置のインデクサー10に搬入
し、ここから順次基板Wを搬送しながら剥離ユニット1
6でのみ処理を施した後、再度インデクサー10から搬
出するという処理形態を採用した場合でも、基板Wにエ
ッチング液による影響を与えることなく適切に剥離処理
等を施すことができる。従って、エッチング処理部20
以外の処理部を共通化することができ当該処理部を有効
に活用することができる。
【0052】なお、インデクサに対してエッチング処理
部および剥離処理部をU字型に接続した従来のこの種の
装置において、エッチング処理部と剥離処理部との間に
基板の搬入部を設け、エッチング処理部を通過させるこ
となく剥離処理部へ基板を搬入できるようにする構成も
考えられる。しかし、この場合には、無人搬送装置を用
いて基板(カセット)を搬送する場合には、別途、搬送
装置の走行経路を設けて制御する必要があり、装置自体
の構成や搬送システムの構成を複雑化したり、また、ユ
ーザ側での装置設置スペースとの関係で搬入部を設ける
ことができない場合も考えられ、必ずしも有効でない。
これに対し、上記実施の形態の装置によれば、当該装置
でのエッチング処理の必要性の有無に拘らず基板W(カ
セット2)の搬入出をインデクサー10に対して行うこ
とができるので、装置自体の構成や搬送システムの構成
を複雑化したり、あるいは装置の設置スペース等が問題
となることがなく極めて有効である。
【0053】また、上記実施の形態の装置では、エッチ
ング処理部20として第1及び第22つのエッチング部
20a,20bを直列的に備え、それぞれ異なる内容の
エッチング処理を選択的に行い得るようにするととも
に、一方のエッチング部20a(又はエッチング部20
b)においてエッチング処理を施す場合には、他方のエ
ッチング部20b(又はエッチング部20a)において
基板Wに純水を吹き付けるようにし(上記,の場
合)、これによりエッチング処理を行わないエッチング
部を通過する際に不要なエッチング液が基板Wに付着等
するのを防止するようにしているので、上記のようにエ
ッチング部20a,20bを直列的に備えて、選択的に
エッチング処理を行うようにしながらも、必要な処理だ
けを適切に基板Wに施すことができ、合理的な装置構成
が達成されるという特徴がある。
【0054】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を用いて説明する。図3は、第2の実施の形態に係
る基板処理装置を示している。なお、第2の実施の形態
に係る基板処理装置は、エッチングユニット12におけ
るエッチング処理部を除けば基本的には第1の実施の形
態の装置と同一の構成を有しており、そのため、第1の
実施の形態の装置と同一の部分については同一符号を付
して説明を省略し、以下に相違点について詳述すること
にする。
【0055】第2の実施の形態に係る基板処理装置は、
上記エッチングユニット12のエッチング処理部20に
代えて同図に示すようなエッチング処理部20′を備え
た構成となっている。
【0056】具体的に説明すると、第2の実施の形態の
エッチング処理部20′は、アルミ(Al)膜のエッチン
グ処理のみを行う単一の処理部であって、その処理槽4
0内には、図4(a)に示すように、ローラコンベア1
8aによる基板搬送路の一部を囲むように上部開口を有
した薬液の浸漬槽80が設けられている。浸漬槽80の
前後側壁、すなわち基板Wの搬送方向における前後側壁
には、開口部82a,82bが形成されており、この開
口部82a,82bを介して基板Wが浸漬槽80内を通
過できるように構成されているとともに、これら開口部
82a,82bがシャッター84により開閉可能となっ
ている。開口部82a,82bは、ローラコンベア18
aによる基板Wの搬入、搬出を可能とする必要最小限度
の大きさとされており、通常は、同図に示すように開口
部82a,82bの下側縁部までエッチング液が貯留さ
れている。
【0057】浸漬槽80には、タンク88から導出され
たエッチング液供給管90が接続されており、このエッ
チング液供給管90に介設されたポンプ92の作動によ
りタンク88から浸漬槽80にエッチング液が供給され
るようになっている。
【0058】そして、基板Wの処理時には、シャッター
84やポンプ92等が上記コントローラにより統括的に
制御され、以下のようにして基板Wの処理が行われる。
【0059】この装置の場合にもインデクサー10にカ
セット2が載置されると、まず、カセット2に付された
バーコードが読み取られて処理内容の判別が行われる。
つまり、エッチング処理が必要な基板Wか否かが判別さ
れる。そして、各判別結果に応じて次のようにして基板
Wの処理が行われる。
【0060】 エッチング処理が必要な場合 インデクサー10から受渡し部11に基板Wがセットさ
れると、まず、ローラコンベア18aの駆動により基板
Wがエッチング処理部20′の処理槽40内に搬送さ
れ、開口部82aを通じてエッチング処理部20′の浸
漬槽80内に配置される(図4(a)参照)。その後、
開口部82a,82bが閉じられ、エッチング液供給管
90を介して浸漬槽80内にエッチング液が供給され、
これにより、図4(b)に示すように、基板Wがエッチ
ング液に浸漬される。この際、ローラコンベア18aの
各ローラが正逆回転駆動されることにより基板Wが一定
の範囲で搬送方向に進退させられ、これによりエッチン
グ処理が促進される。
【0061】そして、エッチング処理が終了すると開口
部82a,82bが開かれて、基板Wが開口部82bを
通じて搬出される。なお、図3中、符号94は、エッチ
ング処理部20′の処理槽40内のエッチング液をタン
ク88に回収するためのエッチング液回収管で、浸漬槽
80からオーバーフローしたエッチング液をこのエッチ
ング液回収管94を介してタンク88に回収し、再度、
エッチング液供給管90を介して浸漬槽80に供給する
ようになっている。これによりエッチング液が循環使用
される。
【0062】そして、エッチング処理部20′での処理
が終了すると、第1の実施の形態の装置同様に、エッチ
ングユニット12において水洗処理部22、乾燥処理部
24へと順次基板Wが搬送され、さらに剥離ユニット1
6へと基板Wが搬送されてここで剥離処置等が施され
る。そして、受入れ部17に基板Wがセットされた後、
ロボット4により基板Wがピックアップされてもとのカ
セットへと収納される。
【0063】 エッチング処理が不要な場合 この場合には、受渡し部11に基板Wがセットされる
と、ローラコンベア18aの駆動により、基板Wがエッ
チング処理部20の処理槽40内を速やかに通過させら
れる。この際、上記浸漬槽80の開口部82a,82b
はいずれも開放されており、従って、基板Wはエッチン
グ液に浸漬されることなく浸漬槽80を通過して水洗処
理部22の処理槽40へと搬入される。これにより、基
板Wは、エッチング処理されることなく水洗処理部22
へと搬送されることとなる。なお、この装置の場合に
は、エッチング液をノズルから噴出させる装置と異な
り、処理槽40内にミスト状のエッチング液が存在して
いることは殆どなく、そのため、第1の実施の形態の装
置のように基板Wに積極的に純水を吹き付けながらエッ
チング処理部20′を通過させるようにしなくても基板
Wがエッチング液の影響を受けることは殆どない。な
お、ローラコンベア18aの各ローラを介して基板Wに
エッチング液が付着することも考えられるが、この場
合、エッチング液は基板Wの裏面にのみ付着し処理対象
である基板表面に付着することはなく、そのため基板W
の品質に影響を与えることはない。
【0064】そして、エッチング処理部20′を通過し
た基板Wは、以後、エッチング処理を行う場合と同様
に、水洗処理部22、乾燥処理部24および剥離ユニッ
ト16へと順次搬送されつつ処理が施されて受入れ部1
7からもとのカセットへと収納される。
【0065】以上のように、上記第2の実施の形態の装
置では、エッチング処理を施す場合にはエッチング処理
部20′において基板Wを浸漬槽80内に貯留したエッ
チング液に浸漬させる一方(上記の場合)、エッチン
グ処理が不要な場合には、浸漬槽80内のエッチング液
の液面高さをローラコンベア18aによる基板の搬送経
路よりも低くし、これにより基板Wをエッチング液に浸
漬させることなく通過させるようにしているため(上記
の場合)、例えば、別の装置でドライエッチング処理
を施した基板Wをこの装置のインデクサー10に搬入
し、順次基板Wを搬送しながら剥離ユニット16でのみ
処理を施した後、再度インデクサー10から搬出すると
いう処理形態を採用しても基板Wに影響を与えることな
く剥離ユニット16での処理のみを基板Wに適切に施す
ことができる。従って、第1の実施の形態の装置同様
に、エッチングユニット12のエッチング処理部20′
以外の処理部、あるいは剥離ユニット16を共通化する
ことができ、これらエッチング処理部20′以外の各処
理部を有効に活用することができる。
【0066】ところで、第2の実施の形態では、開口部
82a,82bを開閉することにより浸漬槽80に貯留
されるエッチング液の液面高さを変更するように本発明
の液面高さ調整手段を構成し、これによりローラコンベ
ア18a上の基板Wをエッチング液に浸漬させ得るよう
にしているが、例えば、浸漬槽80に貯留されるエッチ
ング液の液面高さをローラコンベア18aの下方の位置
に保っておき、ローラコンベア18aの一部を昇降可能
に構成し、基板Wを該部分で支持して下降させることに
より基板Wに対するエッチング液の液面を相対的に変化
させて基板Wをエッチング液に浸漬させるようにしても
よい。また、ローラコンベア18aに対して浸漬槽80
自体を昇降可能に構成し、ローラコンベア18aの特定
位置に基板Wを支持した状態で浸漬槽80を上昇させる
ことにより基板Wをエッチング液に浸漬させるようにし
てもよい。
【0067】なお、第2の実施の形態の装置においてエ
ッチング液として揮発性の高いものを用いると、浸漬槽
80内のエッチング液に基板Wを浸漬させなくても、揮
発したエッチング液により基板Wが影響を受けることが
考えられる。そのため、第2の実施の形態の装置は無揮
発性、あるいは低揮発性のエッチング液を用いる場合に
有効であり、揮発性の高いエッチング液を用いる場合に
は第1の実施の形態の装置構成を採用するのが望まし
い。
【0068】ところで、上記第1および第2の実施の形
態では、いずれもカセット2に表示されたバーコードを
読み取ることにより、当該カセット2に収納された基板
Wについてのエッチング処理の必要性を判別するように
しているが、例えば、受渡し部11等に投光部と受光部
を有した反射型、あるいは透過型の光学センサを設置
し、受光部での光の受光状態に基づいてエッチング処理
の必要性を判別するようにしてもよい。勿論、バーコー
ドリーダや光学センサを用いることなく、例えば、エッ
チング処理の必要な基板Wと不要な基板Wをオペレータ
がマニュアルで装置入力するようにしても構わない。
【0069】また、各実施の形態では、インデクサー1
0に対してエッチングユニット12、方向転換ユニット
14および剥離ユニット16をU字型に連結した装置構
成となっているが、装置構成はこれに限られるものでは
なく、エッチングユニット12等を直線的に接続し、そ
の前後両端にロード部およびアンロード部を設けるよう
な装置構成を採用するようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、エッチ
ング処理部を含む複数の処理部を備え、搬入された基板
を順次搬送しながら各処理部で所定の処理を施すように
した基板処理装置において、エッチング処理部にエッチ
ング液供給手段と不活性液供給手段とを設け、判別手段
による判別結果に応じて、エッチング処理が必要な基板
についてはエッチング処理部においてエッチング液を供
給する一方、エッチング処理が不要な基板に対してはエ
ッチング処理部において不活性液体を供給するようにし
たので、エッチング処理を必要としない基板をエッチン
グ処理部を通じてその他の処理部で処理を施すようにし
ても、エッチング処理部において基板に悪影響を与える
ことがなく、基板の品質を適切に保つことができる。従
って、エッチング処理部以外の処理部を共通化すること
ができ、当該処理部をより有効に活用することができ
る。
【0071】このような装置において、エッチング処理
部を複数の単位処理部から構成するとともに、上記複数
の単位処理部のそれぞれにエッチング液供給手段および
不活性液供給手段を設け、エッチング処理を行う場合に
は、単位処理部の少なくとも一つの単位処理部のエッチ
ング液供給手段によりエッチング液を選択的に供給する
とともに、残りの単位処理部では、不活性液供給手段に
より不活性液体を供給する一方、エッチング処理を行わ
ない場合には、全ての単位処理部にいて不活性液供給手
段により不活性液体を供給するようにすれば、複数の単
位処理部を順次通過させながら選択的にエッチング処理
を施すことができる。この場合、特に、異なる種類のエ
ッチング液を各単位処理部において供給するようにすれ
ば、必要なエッチング処理だけを適切に基板に施すこと
ができ、合理的な装置構成を達成することができる。
【0072】また、本発明は、エッチング処理部を含む
複数の処理部を備え、搬入された基板を搬送手段により
順次搬送しながら各処理部で所定の処理を施すようにし
た基板処理装置において、エッチング処理部にエッチン
グ液の貯留槽を設け、エッチング処理が必要な基板に対
しては基板がエッチング液に浸漬するようにエッチング
液の液面高さを基板に対して調整する一方、エッチング
処理が不要な基板に対しては基板がエッチング液に非浸
漬となるようにエッチング液の液面高さを基板に対して
調整するようにしたので、エッチング処理を必要としな
い基板をエッチング処理部を通じてその他の処理部で処
理するようにしても、エッチング処理部において基板に
悪影響を与えることなく、基板の品質を適切に保つこと
ができる。従って、上記各装置同様に、エッチング処理
部以外の処理部を共通化することができ当該処理部をよ
り有効に活用することができる。
【0073】なお、基板の処理過程において、エッチン
グ処理後には通常エッチング処理で利用したレジスト膜
を剥離する工程があり、剥離方法はエッチング方法に拘
らず通常は共通しているため、処理部として、エッチン
グ処理された基板に剥離液を与えてエッチング処理の際
に利用したレジスト膜を剥離する剥離処理部を備えてい
る装置に上記構成を採用するのが有効である。このよう
にすれば剥離処理部を共通化することがで、剥離処理部
の有効利用は果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置(第1の実施の形
態)を示す平面模式図である。
【図2】基板処理装置の主にエッチング処理部の構成を
示す側面模式図である。
【図3】本発明に係る基板処理装置(第2の実施の形
態)を示す図2に対応する図である。
【図4】エッチング処理部における基板の処理動作を説
明する図である。
【符号の説明】
2 カセット 4 ロボット 10 インデクサー 11 受渡し部 12 エッチングユニット 14 方向転換ユニット 16 剥離ユニット 17 受入れ部 18a,18b ローラコンベア 20,20′ エッチング処理部 20a 第1エッチング部 20b 第2エッチング部 22 水洗処理部 24 乾燥処理部 50 ノズル(エッチング液供給用) 70 ノズル(純水供給用) W 基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチング処理部を含む複数種の処理部
    を備え、搬入された基板を順次搬送しながら各処理部で
    所定の処理を施すようにした基板処理装置において、搬
    入された基板に対するエッチング処理の必要性を判別す
    る判別手段と、上記エッチング処理部において基板にエ
    ッチング液を供給可能とするエッチング液供給手段と、
    同エッチング処理部において不活性液体を供給可能とす
    る不活性液供給手段と、上記判別手段による判別結果に
    基づいて上記エッチング液供給手段および不活性液供給
    手段を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、エ
    ッチング処理が必要な基板に対しては上記エッチング液
    供給手段によりエッチング液を供給する一方、エッチン
    グ処理が不要な基板に対しては上記不活性液供給手段に
    より不活性液体を供給するように構成されていることを
    特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 上記エッチング処理部は複数の単位処理
    部を備えるとともに、上記複数の単位処理部のそれぞれ
    はエッチング液供給手段および不活性液供給手段を備
    え、上記制御手段は、上記判別手段による基板の判別結
    果に応じ、エッチング処理を行う場合には、上記複数の
    単位処理部の少なくとも一つの単位処理部のエッチング
    液供給手段により選択的にエッチング液を供給するとと
    もに、残りの単位処理部では、不活性液供給手段により
    不活性液体を供給する一方、エッチング処理を行わない
    場合には、全ての単位処理部において不活性液供給手段
    により不活性液体を供給するように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 各単位処理部は、それぞれ異なる種類の
    エッチング液を供給することを特徴とする請求項2記載
    の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 エッチング処理部を含む複数種の処理部
    を備え、搬入された基板を搬送手段により順次搬送しな
    がら各処理部で所定の処理を施すようにした基板処理装
    置において、搬入された基板に対するエッチング処理の
    必要性を判別する判別手段と、上記エッチング処理部に
    設けられるエッチング液の貯留槽と、この貯留槽におけ
    る液面高さを搬送中の基板に対して相対的に変更可能と
    する液面高さ調整手段と、上記判別手段による基板の判
    別結果に基づいて上記液面高さ調整手段を制御する制御
    手段とを備え、この制御手段は、エッチング処理が必要
    な基板に対しては基板がエッチング液に浸漬するように
    エッチング液の液面高さを基板に対して調整する一方、
    エッチング処理が不要な基板に対しては基板がエッチン
    グ液に非浸漬となるようにエッチング液の液面高さを基
    板に対して調整することを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 処理部として、エッチング処理された基
    板に剥離液を与えてエッチング処理の際に利用したレジ
    スト膜を剥離する剥離処理部を備えていることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001230299A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 基板処理設備
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WO2011010585A1 (ja) * 2009-07-23 2011-01-27 シャープ株式会社 基板処理方法および基板処理装置
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