JP2005310940A - 処理液タンクの過熱防止装置 - Google Patents

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宏幸 中田
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Abstract

【課題】 いわゆる空焚きの発生によるタンクの破損や処理液の発火を未然に防止する。
【解決手段】 基板処理装置は、タンクに貯溜される処理液をこのタンクに組付けられる温調用ヒータにより間接的に加熱するように構成される。タンクにはサーモスタット26が取り付けられている。また、温調用ヒータ(ヒータ本体31)と電源50との間には電磁接触器54が介設され、この電磁接触器54のコイル54aへの電力供給用の回路に前記サーモスタット26が介設されている。そして、タンクが特定温度を超えるとサーモスタット26が働いて電磁接触器54への電力供給が遮断され、その結果、該接触器54がオンからオフに切り替わり温調用ヒータ30が停止するように構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、LCD、PDP用ガラス基板および半導体基板等の基板に処理液を供給して各種処理を施す基板処理装置に適用される処理液タンクの過熱防止装置に関するものである。
従来から、LCD、PDP用ガラス基板等の基板に処理液を供給することにより基板に各種処理液により処理を施すようにした基板処理装置が一般に知られている。
この種の基板処理装置においては、処理液をその処理に最適な温度に温調した状態で基板に供給するようにしており、例えば特許文献1に開示されるように、処理液を貯溜するタンクにヒータを組込み付け、タンクの熱伝導を利用して間接的にタンク内の処理液を加熱することが行われている。
このように間接的にタンク内の処理液を加熱する場合の温度制御の方法としては種々考えられるが、例えばヒータ温度と処理液温度とを検出し、これら検出温度に基づき処理液温度を制御することが多く行われている(カスケード制御)。例えば図6に示すように、加熱の初期段階ではヒータを処理液の目標温度Tよりも十分に高い温度T1に設定して処理液の加熱を促進し、処理液の温度が目標温度Tの近傍(例えば目標温度Tの70〜80%)に達するとヒータの制御温度を目標温度Tまで下げ、これにより処理液の温度をほぼ目標温度Tに保つことが行われている。
特開2003−151898号公報
上記のようにタンク内の処理液を間接的に加熱する場合、万一タンクから処理液が漏洩するなどしてタンクが空、あるいはそれに近い状態まで処理液が減少し、この異常状態で継続的にヒータ加熱が行われると、いわゆる空焚き状態となってタンクを破損し、あるいは処理液の種類によっては自己発火して最悪の場合には火災を誘発することが考えられる。
一般的にはタンク内にフロート型の液位センサを設けてタンク内の液位を監視し、液位が異常に低下している場合にヒータを停止させるか、あるいは漏液により処理液が減少すると処理液が過熱されることを利用し、処理液の検出温度を監視してその温度が特定温度を超えた時点でヒータを停止させるといった措置を執ることが行われており、タンクが空焚き状態に陥ることは殆どないと考えられる。
しかしながら、例えば液位センサを用いる場合には、使用する処理液の種類によっては処理液がフロートに付着するなどしてその動きを阻害し正確な液位を検出できない場合が考えられる。また、処理液の温度を検出する場合も、漏液により処理液と温度センサが非接触状態となっていると処理液の検出温度が殆ど上昇しない状況が発生し得るため、このような場合には空焚きを検知するのが難しくなる。従って、この点を改善し、いわゆる空焚き状態が発生するのをより高度に防止することが望まれる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、空焚きの発生をより確実に防止することにより、タンクの破損や処理液の発火を未然に防止することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る処理系液の過熱防止装置は、ヒータを組付けたタンク内に貯溜される基板処理液を前記ヒータにより間接的に加熱することにより処理液を特定温度に温調し、この温調された処理液を基板に供給して該基板を処理する基板処理装置の前記タンクの過熱防止装置であって、前記タンクの温度を検出するタンク温度検出手段と、このタンク温度検出手段による検出温度に基づき前記タンクが予め設定された過熱温度に達したときに前記ヒータを停止させるヒータ制御手段とを備えているものである。
この過熱防止装置によると、タンクそのもの温度を検出し、いわゆる空焚きに陥る過程でタンクが過熱される状態を検知してヒータを停止させるため、処理液の液位や温度に基づいてヒータを停止させるものに比べると検出値に対する不安定要素が少なく、そのため、より確実に、タンクが空焚き状態に陥る前によりヒータを停止させることが可能となる。
また、本発明の請求項2に係る処理系液の過熱防止装置は、ヒータを組付けたタンク内に貯溜される基板処理液を前記ヒータにより間接的に加熱することにより処理液を特定温度に温調し、この温調された処理液を基板に供給して該基板を処理する基板処理装置の前記タンクの過熱防止装置であって、前記タンクの温度を検出するタンク温度検出手段と、前記タンクに貯溜されている処理液の液位を検出する液位検出手段と、前記ヒータの温度を検出するヒータ温度検出手段と、これらタンク温度検出手段、液位検出手段およびヒータ温度検出手段による検出値に基づいて前記ヒータを停止させるヒータ制御手段とを備え、このヒータ制御手段が、前記タンク温度検出手段による検出温度が予め設定された過熱温度に達する第1条件、前記液位検出手段による検出液位が予め設定された下限液位まで低下する第2条件、および前記ヒータ温度検出手段による検出温度が予め設定された過熱温度に達する第3条件のうち、少なくとも前記第1条件を含む複数の条件のうち何れか一の条件が満たされたときに前記ヒータを停止させるように構成されているものである。
この過熱防止装置の場合も、タンクそのもの温度を検出し、いわゆる空焚きに陥る過程でタンクが過熱される状態を検知してヒータを停止させるため、請求項1の装置と同様に、タンクが空焚き状態に陥る前によりヒータを適切に停止させることが可能となる。特に、請求項2に係る装置によると、タンク温度、タンク内の液位およびヒータ温度を監視しながら、上記のようにタンクの温度を含む複数の条件のうち一の条件が成立した時点でヒータを停止させるため、例えばいずれかの検出手段に誤動作が生じるといった異常事態が発生した場合でも、他の検出手段が正常に作動している限り、確実にヒータを停止させることが可能となる。
請求項2に係る過熱防止装置のより具体的な構成としては、例えば前記タンク温度検出手段、液位検出手段およびヒータ温度検出手段として上記の条件がそれぞれ満たされたときに回路を開く保護素子を有し、前記ヒータ制御手段が、ヒータに電力を供給する第1電力供給回路と、この第1電力供給回路に介設され、かつ励磁状態で前記第1電力供給回路を閉じてヒータへの電力供給を可能とする電磁式開閉器と、この電磁式開閉器に対して励磁用電力を供給する第2電力供給回路とを有し、かつこの第2電力供給回路に、前記タンク温度検出手段、液位検出手段又はヒータ温度検出手段としての前記保護素子のうち少なくともタンク温度検出手段に対応する保護素子を含む複数の保護素子を直列に有した構成が考えられる(請求項3)。
なお、請求項2又は3に係る過熱防止装置においては、タンク内の処理液の温度を検出する処理液温度検出手段と、ヒータによる前記処理液の加熱開始からの時間を計時する計時手段とをさらに有し、前記ヒータ制御手段が、前記計時手段による計時時間が一定時間経過したときの前記処理液温度検出手段による検出温度が予め設定された温度に達していないときに前記ヒータを停止させるように構成されているのが好ましい(請求項4)。
すなわち、タンクが空焚き状態に陥る徴候としては、漏液等により処理液と処理液温度検出手段とが非接触状態となって処理液の検出温度が殆ど上昇しない状況が発生し得る。そのため、このような状況をさらに検知してヒータを停止させることにより、タンクが空焚き状態に陥るのをより確実に防止することが可能となる。
請求項1〜4に係る処理液タンクの過熱防止装置によると、タンクそのものの過熱状態を検知してヒータを停止させるため、従来のように処理液の液位や温度に基づいてヒータを停止させるものに比べると信頼性が高い。従って、タンクがいわゆる空焚き状態に陥るのをより確実に防止することができ、当該空焚きによるタンクの破損や処理液の発火等による火災の発生といったトラブルを未然に防止することが可能となる。特に、請求項2〜4に係る過熱防止装置によると、タンクの温度以外の要素を併用してタンクが空焚き状態に陥る状況を検知してヒータを停止させるので、より一層信頼性が高いものとなる。
本発明の最良の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る処理液タンクの過熱防止装置が適用される基板処理装置の一例を模式的に示している。
この図に示す基板処理装置は、例えば、ガラス基板W(以下、基板Wと略す)を搬送しながらこの基板Wに薬液や純水等の処理液を供給して当該処理液による所定の処理を基板Wに施すものである。この装置は、主に基板Wを処理する上層部2と、処理液の供給系統および装置の制御系を収納した下層部3との上下二層構造とされている。
上層部2には、基板Wの処理用チャンバ10が設けられている。この処理用チャンバ10には、その一方側の側面(左側面)に基板Wの搬入部10aが、他方側の側面(右側面)に基板Wの搬出部10bが設けられている。また、これら搬入部10aと搬出部10bとの間には、複数のローラ11を並列に備えたローラコンベア12が配設されおり、搬入部10aから処理用チャンバ10内に搬入された基板Wが水平又は傾斜姿勢に支持された状態で前記各ローラ11の駆動により搬出部10bに向って搬送されるようになっている。
処理用チャンバ10内には、さらに基板Wに対して処理液を供給するための複数のノズル14が配設されている。これらのノズル14は前記コンベア12の上部に所定の配列で設けられており、例えば処理液をシャワー状に吐出するようになっている。
一方、下層部3には、タンク15、処理液の供給通路L1および回収通路L2等の処理液の供給系統および制御系としてのコントローラ6が配設されている。
タンク15は、下層部3のフレーム4(図2に示す)に支持されており、図示の例では2つのタンク15が左右に並べて支持されている。これらのタンク15の底部には温調用ヒータ30が組付けられおり、タンク15を介して間接的に処理液を加熱することにより処理液をその処理に最適な温度に温度調整するように構成されている。なお、この温調用ヒータ30の構成については後に詳述する。
処理液の供給通路L1は、その上流端がタンク15に、下流端が上記ノズル14にそれぞれ連通接続されており、その途中部分にはポンプ20,フィルタ21および電磁バルブ22等が介設されている。また、処理液の回収通路L2は、その上流端が処理用チャンバ10の底部に、下流端がタンク15にそれぞれ連通接続されている。つまり、タンク15に貯溜された処理液をポンプ20の作動により供給通路L1を通じて各ノズル14に供給し、各ノズル14から基板Wに吹き付けて処理に供した後、処理用チャンバ10の底部から回収通路L2を介してタンク15に回収することにより処理液を循環使用するように前記供給系統が構成されている。なお、図1では、一方側のタンク15の供給通路L1および回収通路L2を図示しているが、勿論、他方側のタンク15についても同様に供給通路L1および回収通路L2が設けられている。
コントローラ6は、この基板処理装置を統括的に制御するもので、コンベア12、供給通路L1の電磁バルブ22、ポンプ20および後述するガス供給通路L3の電磁バルブ23等は全てこのコントローラ6に電気的に接続されている。なお、図示を省略するが、このコントローラ6はタンク15等の処理液の供給系統から離間した位置に区画形成された収納室内に配置されることによりタンク15等から隔離されており、これによって処理液のミスト等から完全に遮蔽されている。
この基板処理装置において、基板Wは、搬入部10aを介して処理用チャンバ10内に導入され、コンベア12により水平又は傾斜姿勢に支持された状態で一定の速度で搬送される。その一方で、最適温度に温調された処理液がポンプ20の作動によりタンク15から各ノズル14に供給され、これにより各ノズル14から基板Wに処理液が吹き付けられる。そして、基板Wが搬出部10bから搬出されるまでの間、基板Wに処理液が吹き付けられることにより基板Wに対して処理液による所定の処理が施されることとなる。
次に、前記タンク15内の処理液を加熱するための構成について説明する。
図2は、図1におけるA−A断面図である。この図に示すように、タンク15はその幅方向両側(図2では紙面に直交する方向両側)に設けられる脚部16(同図では片側のみ図示)を介してフレーム4上に支持されている。
タンク15には、これに貯溜される処理液の液位を検出するためのフロート型の液位センサ17が設けられている。液位センサ17は、タンク15内に立設される軸18aと、処理液の液面高さに応じてこの軸18aに沿って昇降するフロート18bと、フロート18bが特定位置に達するとオフするリードスイッチ18c(液位検出手段としての保護素子;図5に示す)とを有しており、タンク内の処理液の液面が下限値まで下がるとオフするように構成されている。なお、タンク15には、この液位センサ17とは別に定量検知、オバーフロー検知およびドレン検知などの液位センサが設けられているが図1、図2においては便宜上図示を省略している。
タンク15にはさらに、処理液の温度を検出するための例えば測温抵抗体からなる液温センサ25(処理液温度検出手段)と、サーモスタット26(タンク温度検出手段としての保護素子)とが設けられている。サーモスタット26はタンク下方部に設けられており、処理液の通常温度(すなわち、処理液が適切に温調されたときのタンク温度)よりも高温で、かつ過熱によりタンク15が破損する虞れのある温度および処理液の自己発火温度よりも低い温度に設定された特定の温度で働くように温度設定がなされている。
タンク15の下面15aには温調用ヒータ30が組付けられている。温調用ヒータ30は、図3および図4に示すように複数本(図示の例では9本)のヒータ本体31を備えている。これらヒータ本体31は一端側に一対の接続用導線31aが導出された棒状のもので、幅方向(タンク15の幅方向)に並列に並べられた状態で、熱伝導性に優れた金属材料、例えばアルミニウムからなる厚板状のホルダ32により一体に保持されている。
前記ホルダ32の端面であって前記導線31aが並ぶ側の端面には、方形断面を有し、かつヒータ本体31の配列方向に延びる細長のケース36が一体に結合されており、前記ホルダ32に保持された各ヒータ本体31の端部、具体的には導線31aの導出側の端部がこのケース36内に挿入されている。なお、ホルダ32とケース36との結合面にはシール部材33が介装されている。
また、ケース36において前記ホルダ32との結合面に対向する面には筒状のロック部材38が固定されている。ロック部材38は、各ヒータ本体31に対応する位置に上下2個ずつ設けらており、各ヒータ本体31に対する電力供給用電線40(以下、電力線40という)がロック部材38を通じてケース36内に挿入され、このケース36内でそれぞれ対応するヒータ本体31の前記導線31aに電気的に接続されている。
また、ケース36においてその下面には、同ケース36内に連通するホースジョイントからなるポート部48が設けられており、図1に示すように、窒素ガスの供給源24から導出されるガス供給通路L3の先端がこのポート部48に接続されている。これによりヒータ本体31の作動中は、このケース36内に窒素ガスが供給されることによってヒータ本体31と電力線40との接続部分が外気から遮蔽されるようになっている。つまり、漏液や引火性の高いガス等が処理液から発生しているような異常事態で、万一ヒータ本体31と電力線40との接続部分で火花(スパーク)が生じた場合でも、これが前記ガス等に引火することがないように構成されている。なお、ガス供給通路L3の途中部分には、電磁バルブ23が介設されており、基板Wの処理時にはこのバルブ23がコントローラ6により開閉制御されるようになっている。
温調用ヒータ30には、さらに、図3及び図4に示すように温度ヒューズ42(ヒータ温度検出手段としての保護素子)およびヒータ温度センサ46が設けられている。
温度ヒューズ42は、その配線、つまり前記コントローラ6に接続される導線45との接続部分であるヒューズコネクタ43と共にケース36内に収納されている。この温度ヒューズ42は、ヒータ本体31が通常使用時の温度を超える所定の過熱温度に達したときに働くもので、ケース36の内面のうちホルダ32が結合される側の側面に、固定金具44によってヒューズコネクタ43と一体に固定されている。一方、ヒータ温度センサ46は配線一体型の熱電対からなり、温調用ヒータ30の幅方向略中央にヒータ本体31と平行に配置され、ケース36を貫通して先端測温部がホルダ32内に挿入された状態で設けられている。
温度ヒューズ42の導線45およびヒータ温度センサ46は、ケース36に固定された前記ロック部材38と同一構造のロック部材(図4中は、ヒータ温度センサ46のロック部材39のみ図示)を通じてケース36外に導出され、コントローラ6に電気的に接続されている。
温調用ヒータ30は、図2および図3に示すようにヒータ本体31がタンク15の幅方向に並ぶ状態で同下面15aにボルトナット(図示省略)で固定されている。なお、図3および図4において符号34は、例えばボルトナットによりホルダ32に固定されている断熱カバーであって、温調用ヒータ30の前記ホルダ32のうちタンク15に対する当接面以外の部分を覆うように設けられている。
図5は、前記コントローラ6のうちタンク15内の処理液温度を制御する部分の電気的回路構成を示している。
同図に示すように、前記温調用ヒータ30の9本のヒータ本体31は、それぞれ3本ずつSSR52を介して共通の電磁接触器54(電磁式開閉器)に接続され、さらにこの電磁接触器54を介して三相交流電源(AC200V)50に接続されている。
SSR52はヒータ本体31への電力供給を個別にオンオフするもので、後記温調器58から出力される制御信号に基づき作動する。一方、電磁接触器54は、電源50とSSR52との間に介設されており、励磁状態のときにオンして、すなわち電源50から温調用ヒータ30への電力供給用の回路を閉じてヒータ本体31への電力供給を可能とし、非励磁状態のときにオフして各ヒータ本体31への電力供給を一括して遮断するようになっている。
前記電源50には、三相交流の電圧を直流の電圧(DC24V)に変換する電源回路56が接続されおり、温調器58がこの電源回路56に接続されている。
温調器58は、処理液の温度を予め設定された温度に調整すべく前記ヒータ温度センサ46および液温センサ25の検出温度に基づきSSR52に制御信号を出力するもので、この制御信号の出力により各ヒータ本体31への電力供給をオンオフ制御する。
また、電源回路56の出力端子間には電磁接触器54のコイル54aが接続されるとともに、このコイル54aに対して前記サーモスタット26、温度ヒューズ42および液位センサ17の前記リードスイッチ18cが直列に接続されている。つまり、通常は、電源回路56から前記コイル54aに電圧が印加され、これにより電磁接触器54が励磁状態とされる一方で、サーモスタット26又は温度ヒューズ42が働いた場合、あるいはリードスイッチ18cがオフに切り替った場合には、電源回路56から電磁接触器54への電力供給用の回路が開いてコイル54aへの電圧の印加が遮断され、その結果、電磁接触器54が非励磁状態に切り替るように構成されている。
以上のようなタンク15および温調用ヒータ30等の構成において、基板Wの処理時には、電源回路56からコイル54aに電圧が印加されて電磁接触器54が励磁状態(オン)となり、その結果、電源50から温調用ヒータ30の各ヒータ本体31に電力が供給される。そして、この電力供給により各ヒータ本体31が発熱し、この熱がタンク15を介してタンク内の処理液に伝達されることにより処理液が加熱されることとなる。
この際、液温センサ25およびヒータ温度センサ46による検出温度に基づいて温調器58からSSR52に制御信号が出力されることにより各ヒータ本体31がオンオフ制御され、その結果、温調器58における設定温度に処理液の温度が制御される。この場合の温度制御は、例えば、背景技術で説明した図6の制御方法と同様に行われる。すなわち、加熱初めの段階(初期段階)では温調用ヒータ30の温度が目標温度Tよりも十分に高い温度T1となるように各ヒータ本体31がオンオフ制御される。そして、処理液温度が目標温度Tの近傍(目標温度Tの70〜80%)に達すると温調用ヒータ30の温度が目標温度Tとなるように各ヒータ本体31がオンオフ制御され、これにより処理液の温度が設定温度に制御されることとなる。
なお、このような処理液の加熱動作に際して、例えばタンク15から処理液が漏洩する等の異常事態が発生した場合には、サーモスタット26又は温度ヒューズ42が働き、あるいはリードスイッチ18cがオフに切り替ることにより温調用ヒータ30(ヒータ本体31)への電力供給が遮断される。
すなわち、漏液によりタンク内の処理液が減少すると、
(1)処理液が無い状態、あるいはこれに近い状態で継続的に温調用ヒータ30が作動することによりタンク15が過熱され、これによりサーモスタット26が働く(第1条件)
(2)タンク15内の処理液の液面が下限値以下まで下がり液位センサ17のリードスイッチ18cがオフに切り替る(第2条件)、
(3)処理液が無い状態、あるいはこれに近い状態で継続的に温調用ヒータ30が作動することによりヒータ本体31が過熱され、これにより温度ヒューズ42が働く(第3条件)、
という状況(条件)のうち何れか一又は複数の状況が発生し、これにより前記コイル54aへの電圧の印加が遮断される。その結果、電磁接触器54が非励磁状態に切換わりヒータ本体31への電力供給が遮断され、温調用ヒータ30が停止されることとなる。
このように漏液等によりタンク15内に処理液が無い状態、あるいはこれに近い状態となった場合には強制的に温調用ヒータ30が停止され、これによってタンク15がいわゆる空焚き状態となるのが防止されることとなる。
以上のような基板処理装置によると、タンク15自体にサーモスタット26が設けられ、漏液等によりタンク15内の処理液が減少してタンク15が過熱された状況が生じると、サーモスタット26が働いて速やかに温調用ヒータ30が停止されるので、例えばタンク内の液位のみを監視してヒータを停止させる従来装置に比べると、いわゆる空焚き状態の発生をより確実に防止することが可能になる。すなわち、従来装置では、使用する処理液の種類によっては処理液がフロートに付着硬化する等して正確な液位を検出できないような場合も考えられ、このような場合には適切にヒータを停止させることができず、いきおいタンク15が空焚き状態に陥ることが考えられる。これに対して、上記のようにタンク15にサーモスタット26を設けた構成によると、いわゆる空焚き状態に至る過程で生じるタンク15の過熱状態を検知して温調用ヒータ30を停止させるので、処理液の種類などに左右されることなく、タンク15が過熱されている場合には温調用ヒータ30を確実に停止させることができる。従って、従来装置に比べると信頼性が高く、タンク15がいわゆる空焚き状態に陥るのを確実に防止することができる。
特に、この基板処理装置では、タンク15から処理液が漏洩するという異常事態が発生した場合には、上述の通り、上記(1)〜(3)の複数の状況(条件)のうち少なくも一の状況が発生した時点で強制的に温調用ヒータ30を停止させるように構成されているので、より確実にタンク15が空焚き状態に陥るのを防止することができる。すなわち、サーモスタット26、温度ヒューズ42又はリードスイッチ18cの何れかに誤動作が生じ、上記(1)〜(3)の何れかの状況を検知できないような異常事態が生じた場合でも、それ以外のものが正常に作動している限り温調用ヒータ30を確実に停止させることができる。従って、いわゆる空焚きによりタンク15の破損、あるいは残った処理液の発火といったトラブルの発生をより確実に防止することが可能となる。
なお、以上説明した実施形態の基板処理装置は、本発明に係る過熱防止装置が適用された基板処理装置の一例であって、その具体的な構成はもとより過熱防止装置の具体的な構成も本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、タンク15の温度以外に、タンク15内の処理液の液位やヒータ本体31の温度を検出し、いずれかの検出値が特定値に達した時点で温調用ヒータ30を停止させるようにしているが、勿論、タンク15の温度のみに基づいて温調用ヒータ30を停止させるように構成してもよい。これによれば処理液の温度制御系の構成を簡略化することができる。但し、タンク15内の液位およびヒータ本体31の温度といった他の要素を併用し、上記第1〜第3の何れかの条件が満たされたときに温調用ヒータ30を停止させるようにすれば、上述の通り空焚きを防止する上での信頼性を高めることができる。従って、タンク15内の液位又はヒータ本体31の温度のいずれか一方、あるいは双方の要素を併用してタンク15が空焚き状態に陥る徴候を検知し、その検知に基づいて温調用ヒータ30を停止させるのが好ましい。要するに、第1条件と第2条件の何れか一方の条件が満たされたときに温調用ヒータ30を停止させる構成、第1条件と第3条件のいずれか一方の条件が満たされたときに温調用ヒータ30を停止させる構成、あるいは第1〜第3のうち何れか一の条件が満たされたときに温調用ヒータ30を停止させる構成のいずれかであるのが好ましい。
また、実施形態では、電源回路56の出力端子間に電磁接触器54のコイル54a、サーモスタット26、温度ヒューズ42およびリードスイッチ18cを直列に接続し、サーモスタット26、温度ヒューズ42又はリードスイッチ18cの何れかが作動すると電磁接触器54が自ずとオフに切り替わって温調用ヒータ30への電力供給が遮断されるように本発明のヒータ制御手段が構成されているが、例えばコントローラ6には通常CPUが搭載されるためこれをヒータ制御手段として利用して電磁接触器54を切り替えるように構成してもよい。すなわち、センサを使ってタンク15の温度、ヒータ本体31の温度およびタンク15内の液位をリアルタイムで検出し、何れかのセンサの検出値が特定の値に達したときにCPUから制御信号を出力して電磁接触器54を切り替えるように構成してもよい。
また、加熱開始から一定時間後の処理液の温度を液温センサ25により検出し、その検出温度が目標温度の一定範囲内に無い場合に温調用ヒータ30を停止させるようにしてもよい。すなわち、上記実施形態の構成において、液漏れ等が発生していない正常状態では、例えば図6に示すように加熱を開始してから一定時間後には処理液の温度が概ね目標温度Tに到達するが、液漏れが発生して処理液が減少している場合には液温が目標温度Tを大幅に越えるか、あるいは逆に処理液と液温センサ25とが非接触状態となっていて液温が目標温度Tに対して極端に低い状況が発生する。従って、処理液の検出温度が一定時間経過後に目標温度Tの一定範囲内にない場合に温調用ヒータ30を停止させるようにすれば、この場合にも、タンク15がいわゆる空焚き状態に陥るのを未然に防止することが可能となる。なお、この場合の具体的な構成としては、例えば図5において前記サーモスタット26等と直列にリードスイッチを設け、タイマにより時間を計測して加熱開始から一定時間後の液温センサ25の検出値を調べ、このときの処理液の温度が一定範囲内に無い場合に、前記リードスイッチをオフするように構成すればよい。
また、上記実施形態では、ガス供給通路L3の途中部分に電磁バルブ23を介設し、このバルブ23の開閉によりケース36に対する窒素ガスの供給制御を行うようにしているが、このバルブ23を省略し、窒素ガスを常時ケース36内に供給するように構成してもよい。
本発明に係る処理液タンクの過熱防止装置が適用される基板処理装置を示す模式図である。 基板処理装置の下層部(特にタンク)の構成を示す図1のA−A断面図である。 タンクに組付けられる温調用ヒータの構成を示す縦断面図である。 温調用ヒータの構成を示す図3のB−B断面図である。 コントローラのうちタンク内の処理液温度を制御する部分に対応する電気回路図である。 処理液の温度制御の一例を示す図である。
符号の説明
15 タンク
18 液位センサ
25 液温センサ
26 サーモスタット
30 温調用ヒータ
31 ヒータ本体
42 温度ヒューズ
50 電源
52 SSR
54 電磁接触器
54a コイル
56 電源回路
58 温調器
L1 処理液供給通路
L2 処理液回収通路
L3 ガス供給通路

Claims (4)

  1. ヒータを組付けたタンク内に貯溜される基板処理液を前記ヒータにより間接的に加熱することにより処理液を特定温度に温調し、この温調された処理液を基板に供給して該基板を処理する基板処理装置の前記タンクの過熱防止装置であって、
    前記タンクの温度を検出するタンク温度検出手段と、このタンク温度検出手段による検出温度に基づき前記タンクが予め設定された過熱温度に達したときに前記ヒータを停止させるヒータ制御手段とを備えていることを特徴とする処理液タンクの過熱防止装置。
  2. ヒータを組付けたタンク内に貯溜される基板処理液を前記ヒータにより間接的に加熱することにより処理液を特定温度に温調し、この温調された処理液を基板に供給して該基板を処理する基板処理装置の前記タンクの過熱防止装置であって、
    前記タンクの温度を検出するタンク温度検出手段と、前記タンクに貯溜されている処理液の液位を検出する液位検出手段と、前記ヒータの温度を検出するヒータ温度検出手段と、これらタンク温度検出手段、液位検出手段およびヒータ温度検出手段による検出値に基づいて前記ヒータを停止させるヒータ制御手段とを備え、
    このヒータ制御手段は、前記タンク温度検出手段による検出温度が予め設定された過熱温度に達する第1条件、前記液位検出手段による検出液位が予め設定された下限液位まで低下する第2条件、および前記ヒータ温度検出手段による検出温度が予め設定された過熱温度に達する第3条件のうち、少なくとも前記第1条件を含む複数の条件のうち何れか一の条件が満たされたときに前記ヒータを停止させることを特徴とする処理液タンクの過熱防止装置。
  3. 請求項2に記載の処理液タンクの過熱防止装置において、
    前記タンク温度検出手段、液位検出手段およびヒータ温度検出手段として上記の条件がそれぞれ満たされたときに回路を開く保護素子を有し、
    前記ヒータ制御手段は、ヒータに電力を供給する第1電力供給回路と、この第1電力供給回路に介設され、かつ励磁状態で前記第1電力供給回路を閉じてヒータへの電力供給を可能とする電磁式開閉器と、この電磁式開閉器に対して励磁用電力を供給する第2電力供給回路とを有し、かつこの第2電力供給回路に、前記タンク温度検出手段、液位検出手段又はヒータ温度検出手段としての前記保護素子のうち少なくともタンク温度検出手段に対応する保護素子を含む複数の保護素子を直列に有していることを特徴とする処理液タンクの過熱防止装置。
  4. 請求項2又は3に記載の処理液タンクの過熱防止装置において、
    前記タンク内の処理液の温度を検出する処理液温度検出手段と、ヒータによる前記処理液の加熱開始からの時間を計時する計時手段とをさらに有し、前記ヒータ制御手段は、前記計時手段による計時時間が一定時間経過したときの前記処理液温度検出手段による検出温度が予め設定された温度に達していないときに前記ヒータを停止させることを特徴とする処理液タンクの過熱防止装置。
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