JP4852378B2 - 鉄筋継手用ハーフスリーブ、該ハーフスリーブを使用した継手およびプレキャスト鉄筋コンクリート成形品 - Google Patents

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本発明は鉄筋継手用ハーフスリーブ、そのハーフスリーブを使用した継手およびプレキャスト鉄筋コンクリート成形品に係り、詳しくは、ねじ構造を備える鉄筋材が一方の端部開口から挿入して螺着されるねじ定着部と、他方の端部開口から内周突起のある空間内へ他の鉄筋が挿入できるようにしたモルタル定着部とを備え、対向する鉄筋をモルタルの固化で連結することにより、その継手部位における全強接合が達成できるようにした鉄筋継手用ハーフスリーブに関するものである。
鉄筋コンクリート製の大型構造物を構築する場合、コンクリートに埋設される鉄筋としてかなりの長尺材が必要となる。しかし、鉄筋の長さは輸送上の制約もあって、建設現場で順次接合して長大化せざるを得ない。その連結には鋳鉄製のスリーブが使用され、その両端開口から挿入された対向する鉄筋をモルタルの固化で連結するようにしていることが多い。そのモルタルは加圧された状態でスリーブの一方端の外面に設けた注入口から他方端の外面の排出口に向けて注入されるが、工事現場における作業負担は軽くない。ましてやかご形に組まれている何十本もの鉄筋を継ぎ足すことになるのが一般的で、その作業量の多少は工事の進捗を大きく左右する。
スリーブによる鉄筋の連結のためには内部全体にモルタルを注入する必要があるが、作業環境の厳しい工事現場で長時間労働が強いられたり大量のモルタルを高所へ輸送することが余儀なくされる。このような接合は、突き合わされる鉄筋とスリーブとが個別に現場に持ち込まれる場合や、プレキャスト鉄筋コンクリートの梁や柱に鉄筋を予め埋設させてはいるが、その鉄筋にスリーブが固定されていない場合に行われる。
鉄筋が単独で扱われるときであっても、プレキャスト鉄筋コンクリート成形品に埋設されているときでも、一方の鉄筋にスリーブを予め固定しておけば、現場で注入されるモルタルは他方の鉄筋をスリーブに固定するに必要な量にとどめることができる。言うまでもなく、現場における作業時間の短縮と資材の運搬エネルギの軽減が図られる。その一例を図9に示した。これには、(a)に示すように、二本の鉄筋31A,31Bを上下に連結するために、ねじ定着部32とモルタル定着部33とを有したハーフスリーブ34と、一方の鉄筋31Aをスリーブに固定するロックナット35とが使用される。このような接合に供される鉄筋のうち少なくともねじ定着部32に取りつけられる鉄筋31Aには、図示したようなねじふし鉄筋が採用される。
ねじふし鉄筋とされるのは、スリーブ34のねじ定着部32の内面に形成された鋳放しの凹凸壁32aやロックナット35との螺合を図りやすくするためである。とは言ってもねじふし鉄筋のねじはふしをねじに似せた程度のもので、異形鉄筋(図11の符号31Cを参照)におけるリブ31cなどよりはねじとしての形を有するものの、機械加工ねじに比べればもはやねじと言えるほどの確実な螺着性を持たない。しかし、スリーブ34の鋳造時に凹凸壁32aを形成し、高性能接着作用を発揮するグラウトを用いるなどして、ねじ定着部32として機能させることができれば、そこに固定される鉄筋31Aを設備の整った工場で予め一体化しておくことが可能となる。そうすれば、建設現場でのモルタル注入量は半減し、作業上も資材供給上も負担は大幅に軽減されることになる。
上記したようにねじ定着部32における螺合は完全なねじ締結ではないから、スリーブ34との緩みを防止するために充填材のみならず接着剤としても機能する上記したグラウトが欠かせない。これは工事現場で使用される充填用のモルタルとは異なり、セメント系高強度無収縮材や有機グラウト剤組成物とされる。モルタル定着部33を形成する空間の奥に詰め物をするなどしてグラウトの余分な拡がりを阻止しておき、図9の(b)に示すように、噛みあいの粗い歯面間に充填されるグラウト32bとロックナット35による歯面接触圧の増強により、確実な固定を得ようとする。なお、グラウトを使用しなければ、スリーブの鉄筋への固定が不十分となるだけでなく、プレキャスト鉄筋コンクリート柱などを製造する時点でコンクリートペーストの一部がねじ定着部32を通過してモルタル定着部33に及ぶことにもなる。それが堆積したりスリーブ内壁面に付着していると、その後に現場で行うモルタル定着部33での鉄筋31Bの連結作業に支障をきたす。
工事現場に運ばれた後は図9の(c)のように鉄筋31Bを入れ、その挿入開口を何らかのかたちで封じるなどしてから、図10に示すプレキャスト鉄筋コンクリート柱36での工事のように、注入口37からモルタル38がモルタル定着部33に注入される。排出口39からモルタルが覗き出るとモルタル定着部33への充填がなされたと扱われる。ちなみに、排出口39はモルタル定着部33にモルタルが充填されたことを確認する孔であるから、モルタル定着部33の終端部に設けられ(図9の(c)および図10を参照)、モルタル供給の必要のないねじ定着部32に臨まされることはない。すなわち、ねじ定着部32から外れた位置に設けられる。
このようなポストグラウト工法用のハーフスリーブは、例えば特開平6−322822号公報、特開平7−292862号公報や特開2004−238869においても開示されている。ところで、図11に示すごとく、上端部の開口40aを注入口としたハーフスリーブ40を使って鉄筋31A,31Cを上下に継ぎ足すといった先組みによる柱用鉄筋群等を構築することもある。また、図12のように プレキャスト鉄筋コンクリート柱36を継ぎ足すときに 上端部に開口40aを持ったハーフスリーブ40が使用される。これらのハーフスリーブがねじ定着部とモルタル定着部からなっていることに変わりはないが、この場合にはプレグラウト工法が採用される。なお、それぞれの図示した例では、鉄筋31Cとして異形鉄筋が描かれている。グラウト注入時期の違いがあるにしても、ハーフスリーブは予め一方の鉄筋に対して設備の整った工場において固定され、連結に際しては他方の鉄筋を現場でハーフスリーブに固定する作業だけとなっている。
上記したように、ねじ定着部にねじふし鉄筋を適用してスリーブに予め固定しておく場合、ねじの噛みあいが粗いために、高品質なグラウトを使用しなければならない。それは高価なものであるだけでなく形状の複雑な閉鎖空間への充填作業となって、労働負担が軽くないうえに作業要領も煩雑となる。もちろん、ロックナットといったものまで必要とされる。そのロックナットは当然のことながらねじふし鉄筋との或る程度の螺着ができなければならないから、市販の標準品を使用するというわけにもいかない。
特開平6−322822号公報 特開平7−292862号公報 特開2004−238869
本発明は上記した問題に鑑みなされたもので、その目的は、ねじ定着部における鉄筋の装着と固定作業の簡素化を図り、高価なグラウトの使用を排除できるようにすること、ねじ定着部を介してスリーブが取りつけられた鉄筋を使用しプレキャスト鉄筋コンクリート柱を製造する際に、コンクリートペーストがモルタル定着部に進入するのを阻止しておくことができること、ねじ定着部におけるスリーブと鉄筋との固定が確実になされ、スリーブのねじ定着部のより一層の短小化が図られるようにした鉄筋継手用ハーフスリーブを提供することである。併せて、そのスリーブを使用した鉄筋継手やプレキャスト鉄筋コンクリート成形物も提供しようとするものである。
本発明は、ねじ構造を備えた鉄筋材の端部をスリーブの一方の端部開口から挿入して螺着させたねじ定着部と、他方の端部開口から内周突起のある空間内へ他の鉄筋材が挿入できるようにしたモルタル定着部とを有し、内周突起が形成された空間でモルタルを固化させスリーブを介して対向する鉄筋材を連結でき、その継手部位における全強接合が図られるようにした鉄筋継手用ハーフスリーブに適用される。その特徴とするところは、図1を参照して、ねじ構造を備えた鉄筋材2Aは機械加工ねじ2aが鉄筋の先端に摩擦圧接されたものであり、スリーブ3内の充填材8の充満確認用排出口7が、機械加工ねじ2aを螺着させる部位に臨んで設けられる。そして、少なくとも排出口7から一方の端部開口3aに至るまでは機械加工ねじ2aがスリーブ3の内面全周で螺合する完全螺着部17となっている。
排出口7に向けて充填材8を移動させる通路13がハーフスリーブ3の内面の一部に形成され、この通路部分は機械加工ねじ2aがスリーブ3の内面全周で螺合されることのない不完全螺着部16となっており、完全螺着部17はその通路13の奥端から一方の端部開口3aまで少なくとも2ねじ山は確保されていることである。
ねじ定着部4がモルタル定着部5の上方に配置され、モルタル定着部5に充填材8を供給する注入口6は、他方の端部開口3bの近傍の外面に設けられる。
図5に示したように、モルタル定着部5Aがねじ定着部4Aの上方に配置され、モルタル定着部5Aに充填材8を供給する注入口は、他方の端部開口3bとされている。
モルタル定着部5Aがねじ定着部4Aの上方に配置されるスリーブ3Aの排出口7には充填材下の溜まり空気を抜く弁体21(図8の(a)を参照)が設けられ、その弁体21にはその動きの程度を知らせる指標ロッド21aが取りつけられる。
上記したいずれかのハーフスリーブを使用して鉄筋継手1(図1を参照)が構成され、プレキャスト鉄筋コンクリート成形品10(図7を参照)が製造される。
ねじ定着部に螺着されるねじ構造を備えた鉄筋材として機械加工ねじが摩擦圧接された鉄筋を用い、スリーブ内充填材の充満確認用排出口を機械加工ねじが螺着される部位に臨ませるようにしているので、注入されたモルタルがモルタル定着部を通過して排出口から押し出されようとするとき機械加工ねじとスリーブのねじ面との間にモルタルシルトが進入する。これが固化すると、ねじ定着部における機械加工ねじはスリーブに対して緊密に固定された状態となり、鉄筋材とスリーブとの一体性が高まって所定の剛性が発揮されるようになる。
ねじ定着部における機械加工ねじのガタのない固定が、モルタル定着部での鉄筋を固定する操作に付随してなされるゆえに、すなわちプレキャストコンクリート柱等の接合作業中に達成されるために、プレキャストコンクリート成形物を製造するに先がけ、スリーブに鉄筋を緊密にロックしておく作業を要しなくなる。
ねじ定着部に適用されるのは鉄筋に摩擦圧接された機械加工ねじであり、排出口から一方の開口部に至るまでは機械加工ねじがスリーブの内面全周で螺合する完全螺着部となっているので、プレキャストコンクリート成形品を製造するときのコンクリートペーストがねじ定着部に進入することはなく、従って、ゴムパッキンやナット等のシール材もしくはプラグといった部品も不要となる。その機械加工ねじによるスリーブへの締結はねじふし鉄筋を使用した場合に比べてスリーブを格段に短くするが、ねじ面へのシルトの進入とその固化による緊締化の増強はねじ定着部のさらなる短小化を促し、スリーブ自体の小型化や低廉化が促進される。
排出口に向けて充填材を移動させる通路がねじ定着部のスリーブ内面の一部に形成されるので、モルタルシルトが機械加工ねじの歯面に回りやすくなり、ねじ定着部での固定度が上がる。その通路の奥端から一方の端部開口までは、機械加工ねじをスリーブの内面全周で螺合させる少なくとも2ねじ山を確保させた完全螺着部であるから、スリーブに機械加工ねじ付き鉄筋を予め取りつけ、プレキャストコンクリート成形物を製造するため鉄筋周囲にコンクリートが打設されても、そのコンクリートペーストが通路にまで届くことはなく、通路を閉塞させてモルタル定着部から排出口に向かうモルタルの動きを阻害する要因を排除しておくことができる。
ねじ定着部がモルタル定着部の上方に配置されるスリーブのモルタル定着部に充填材を供給する注入口を、他方の端部開口近傍の外面に設けるようにしておけば、ポストグラウト工法による鉄筋連結が可能となる。
モルタル定着部がねじ定着部の上方に配置されるスリーブのモルタル定着部に充填材を供給する注入口を他方の端部開口としておくなら、プレグラウト工法用の注入口をスリーブの外面に形成しておく必要がなくなり、スリーブの成形が容易となる。
モルタル定着部がねじ定着部の上方に配置されるスリーブの排出口に弁体を設けておけば、プレグラウト工法採用時にスリーブ内に溜まる空気を追い出すことが容易となるとともに充填材の漏出を阻止しておくことが可能となる。弁体にその動きの程度を知らせる指標ロッドが取りつけられていれば、充填材の充満程度が一目で把握でき、充填材の緻密性を確保し、スリーブの信頼性を高めることができる。
以上述べたいずれのスリーブによるも、これを使用すれば、機械加工ねじとしたねじ定着部の固定度の増強により、剛性が高くその所望耐力を備えた鉄筋継手を実現しやすくなる。
いずれのスリーブによるも、そのスリーブを使用してコンクリート成形品を製造するなら、ねじ定着部の固定工程が省かれるゆえ、製作工数を少なくできる。ねじ定着部はスリーブの短小化を促し、プレキャスト品の重量増加の抑制やコストの節減が図られる。
以下に、本発明に係る鉄筋継手用ハーフスリーブ、そのハーフスリーブを使用した継手およびプレキャスト鉄筋コンクリート成形品を、その実施の形態を表した図面を参照して詳細に説明する。図1は、ハーフスリーブのモルタル充填式鉄筋継手1を使用して、上下に対向する二つの鉄筋材2A,2Bを連結している様子を示す縦断面図である。これは、ねじ定着部を機械加工ねじ孔として一方の鉄筋材の固定度を著しく高めることにより、その所望する耐力を備えた継手作用が発揮されるようにした鉄筋継手である。
概略を述べれば、ハーフスリーブ3はねじ定着部4とモルタル定着部5とを備え、ねじ定着部4にはねじの成形精度の高い機械加工ねじ孔が形成され、モルタル漏出防止用のシール材は必要ない構成となっている。このねじ孔は鉄筋2Aの後で述べる機械加工ねじ2aに螺着させるためのものである。そのスリーブ3では、一方の端部開口近傍の外面に設けられた注入口6から他の端部開口近傍の外面に設けられた排出口7に向けて充填材としてのモルタル8を圧入することができるようになっており、内周突起9が形成されたモルタル定着部5でモルタル8を固化させ、鉄筋2Bをスリーブ3に固定することができる。なお、モルタル定着部5にはハーフスリーブ3によって継ぎ足される鉄筋2Bが挿入されるが、図1は、鉄筋2Bを自由に動かし得る場合でも、図示のごとくプレキャスト鉄筋コンクリート柱10Bに埋設されて不動状態におかれている場合でも適用することができる例である。
順を追って説明する。この鉄筋継手用ハーフスリーブ3は、ねじ構造を備えた鉄筋材2Aの端部をスリーブ3の一方の端部開口3aから挿入して螺着させるねじ定着部4と、他方の端部開口3bから内周突起9のある空間内へ他の鉄筋材2Bが挿入できるようにしたモルタル定着部5とを有している。それゆえ、ねじ定着部4は機械加工された雌ねじ4aを形成したねじ孔とされ、モルタル定着部5は内周突起9が形成された空間で、鉄筋材2Bが余裕を持って挿入される広さが与えられ、モルタルを固化させスリーブ3を介して対向する鉄筋材2A,2Bを連結できるようにしている。この継手部位においては引張耐力や圧縮耐力が鉄筋自体のそれを下回らない全強接合が達成されるように形状やモルタル充填量が定められる。
上記したねじ構造を備えた鉄筋材2Aには、機械加工ねじ2a例えばJIS一級ねじが鉄筋の先端に摩擦圧接されており、鉄筋としてはねじふし鉄筋であってもそれより安価な図示した異形鉄筋でもあってもよい。摩擦圧接はねじ体11と例えば異形鉄筋12とを強く突き合わせた状態で両者もしくは一方を回転して発熱させ、これにより両者の接触部分を溶かし、双方の圧着端がきのこ状にせり出た摩擦圧接バリ11a,12aを介して一体化するものである。なお、このバリ自体はねじ定着部4における螺合を阻害するものではない。バリ11aはねじ定着部4の端面に密着しているように見えるが、バリの背部がねじ孔の閉鎖に寄与しているというものでもない。従って、鉄筋材2Aの機械加工ねじ2aをねじ定着部4に螺合させるときバリ11aがスリーブ3に当たるまでねじ込まなければならないというものでもない。
上記した排出口7はスリーブ3内の余剰モルタルを導出させるなどして充満確認するためのものであるが、機械加工ねじ2aを螺着させる部位に臨んで設けられて、モルタルから分離したシルトが機械加工ねじ2aの螺合隙間に進入できるように配慮されている。すなわち、排出口7に向けてモルタルを移動させる通路13がスリーブ3の内面の一部に形成される。なお、排出口7はスリーブ3の一方の端部開口3aの近傍の外面に設けられるが、プレキャスト鉄筋コンクリート柱10などに適用する場合には、図示のごとく注入口6と同じ方向に開口させておくと、同じ長さの最短の連通管14を使用できるなど作業性をよくしておくことができる。
上記した通路13の存在する部分は、図2に示すように、機械加工ねじ2aがスリーブの内面全周で螺合されることのない不完全螺着部16となっているが、少なくとも排出口7から一方の端部開口3aに至るまでは機械加工ねじ2aがスリーブ3の内面全周で螺合する完全螺着部17とされている。この完全螺着部17は通路13の奥端から一方の端部開口3aまで少なくとも2ねじ山分が確保されていれば、プレキャスト鉄筋コンクリート成形品を製造する時点でコンクリートペーストが通路13などに進入するのを防止しておくことができる。いずれにしても、機械加工ねじ2aによるスリーブへの締結はねじふし鉄筋を使用した場合に比べてスリーブのねじ定着部4を著しく短くする。
次に、上記したハーフスリーブ3における鉄筋2A,2Bの連結について説明する。図1の例では鉄筋2A,2Bがプレキャスト鉄筋コンクリート柱10A,10Bそれぞれに埋設されている。従って、そのプレキャスト鉄筋コンクリート柱を上下に接合する際の鉄筋を連結する例である。まずは、プレキャスト鉄筋コンクリート成形物を製造するに先立ち、鉄筋材2Aが準備される。加工要領は図示しないが、高度にねじ加工されたねじ体11と異形鉄筋12とが、摩擦圧接により接合される(図2の鉄筋2Aを参照)。異形鉄筋に直接JIS一級ねじもしくは二級ねじなどを形成することは容易でないため、単独製作のねじ体11を摩擦圧接技術により鉄筋に一体化させて精密なねじを備えさせるようにしている。このようにねじ体11を後付けするわけであるから、鉄筋は安価な異形鉄筋などとしておけばよく、大量に消費される資材の低廉化も図られる。
一方、スリーブ3は鋳造品であるが、ねじ定着部4には旋盤加工により雌ねじ4a(図2を参照)が予め形成される。図9(a)の場合の鋳放しの凹凸壁32aとは違って精度の高いねじ4aが形成される。上記したねじ体11をねじ定着部4のねじ孔に螺合させれば、高価なグラウトを必要としなくても差し当たってはその螺合のみで強固かつ高精度なねじ締結が達成される。もちろん、グラウト養生のための時間も必要でない。モルタル定着部5の開口を直接もしくは間接的に封じ、ねじ定着部4がモルタル定着部5の上方に配置されるように、すなわち異形鉄筋12の下端にハーフスリーブ3がくるようにして必要本数を立て掛け、型枠で囲んでコンクリートを打設すれば、プレキャスト鉄筋コンクリート柱10を得ることができる(図1を参照)。
このような成形品を製造するためのコンクリート打設時に、コンクリートペーストが一方の端部開口3aからスリーブ3に進入しようとしても、機械加工ねじ2aが全周で噛みあう完全螺着部17によって阻止され、ゴムパッキンやナット等のシール材もしくはプラグといった部品も必要でない。それゆえ、コンクリートペーストが通路13にまで届いたり付着することはなく、通路を閉塞させてモルタル定着部5から排出口7に向かうモルタルの動きを阻害するトラブルが発生するといったことのないようしておくことができる。
このようにして製作されたプレキャスト鉄筋コンクリート柱10を建設現場で接合するのは、図10で示したのと同じ要領である。図1のごとく鉄筋2Bが突き出たプレキャスト鉄筋コンクリート柱10Bに、スリーブ3を下端にした鉄筋2Aが埋設されたプレキャスト鉄筋コンクリート柱10Aを臨ませ、敷きモルタル18から頭を出している全ての鉄筋2Bを対応する位置のモルタル定着部5に嵌め、プレキャスト鉄筋コンクリート柱10Aの位置を保つ。
プレキャスト鉄筋コンクリート柱10Aにはスリーブ3の注入口6と排出口7に連なる連通管14,14もモールドされているので、そのプレキャスト成形物の側壁開口19からモルタル8が注入口6を経てモルタル定着部5に供給される。敷きモルタル18の周囲は密閉処理されているので、その空間の充填を補完しつつモルタル定着部5を充満状態にする。上昇するモルタル8によって内部の空気は排出口7から大気中に追い出され、モルタル定着部5を充たしたモルタル8は通路13を上昇する。
通路13を通過するモルタル8は排出口7に到達する間に、機械加工ねじ2aのねじ定着部4における噛みあい部の僅かな隙間にそのシルト8A(図3の(a)を参照)を進入させる。シルトは微細なモルタル粒子が浮遊する液であるため、僅かとはいえ隙間の存在はシルトの進入を許容する。ねじ面に付着したシルトは乾燥すると微細粒子だけが歯面間に残り、接触面におけるフリクションを増大させ、元来緊密かつ正確である噛みあいがさらに助長される。従って、ねじ定着部4における剛性も増強される。
ねじ定着部4における機械加工ねじ2aの固定操作が、上記のようにモルタル定着部5へのモルタル充填操作、すなわちポストグラウト処理の際に自ずとなされることになる。従って、機械加工ねじ2aの螺着性を増強するための操作を、鉄筋材の製作時点で割愛できることになる。機械加工ねじによるスリーブ3と鉄筋材2Aとの締結はねじふし鉄筋を使用した場合に比べてねじ定着部4を格段に短くするが、ねじ面へのシルト進入とその固化による緊締化の増長はねじ定着部のさらなる短小化を促し、スリーブ自体の小型化や低廉化が進められる。なお、モルタル定着部5には内周突起9が形成されているが、その径を大きくしておけば、鉄筋材2Bが少々芯ずれしていても入ることができるのは言うまでもない。
ちなみに、充填モルタルからのシルトをねじ定着部4の噛みあい歯面に進出させる通路13の幅wは、図3の(a)のように排出口7のそれと同じとしてもよいが、(b)のように幅広溝13Aとしてもよい。シルト8Aの歯面間進出頻度が上がることは言うまでもない。なお、(c)のように通路13を機械加工ねじ2aの周囲に二か所設けることもできる。この場合もシルト8Aの拡散は図りやすく、偏りのない緊締と大きい剛性が期待される。なお、その数や幅の広狭は機械加工ねじ2aと雌ねじ4aとの螺着性能を勘案して決めればよい。
ところで、図1では排出口7が一方の端部開口3aの極めて近い箇所に設けられているが、図4に示すように、極端に言ってねじ定着部4に少しひっ掛かる程度の位置とすることもできる。機械加工ねじ2aとはいえ先端縁部は面とりされるなどして雄ねじの周縁と雌ねじ部4aとの間に隙間を残すから、この箇所からのシルト進入であっても、歯面間に異物を挟み込ませることになる。これによっても、コンクリートに有害なひび割れを発生させるような緩みを阻止しておくことができる。この例においては完全螺着部のねじ山は2を越えるものであり、完全螺着部としての機能は十分すぎるほどのものとなっている。ちなみに、挿入される鉄筋2Bとしてねじふし鉄筋を採用した例となっている。
図5は、他方の端部開口3bから内周突起9のあるモルタル定着部5Aの空間内へモルタル8を予め注入しておき、他の鉄筋材2Bを上から挿入してスリーブとの間でモルタルを固化させるプレグラウト工法において使用されるハーフスリーブ3Aの例を示す。この場合、モルタル定着部5Aがねじ定着部4Aの上方に配置され、他方の端部開口3bそれ自体がモルタル定着部にモルタル8を供給する注入口となる。これは、図6のように、鉄筋コンクリート柱などに埋設される先組み用の鉄筋2A,2Bを上下に連結する場合に使用されたり、図7に示すように、プレキャスト鉄筋コンクリート柱10などのコンクリート成形物に埋設される鉄筋2A,2Bを上下に連結する場合に使用される。いずれのスリーブにも、その外面に注入口を形成する必要がないから、図5の(b)に示したように、スリーブの鋳造成形が容易な形状となり、製造の簡素化も図られる。
ところで、モルタル定着部5Aがねじ定着部4Aの上方に配置される場合、モルタル8をスリーブ3Aに流し込むとき、モルタル定着部5Aのいずれかの部位に空気層を残すことがある。これでは緻密なモルタルの連続した固化層が生成されず、鉄筋の強固な固定は果たされなくなるから、脱気操作が重要となる。図8には、極めて簡単な構造でありながら効果的な排気作用する一方、充填されたモルタルのショートパス的流出を防止できるようにした装置を備えるハーフスリーブ3Bの例が示される。
その装置はモルタルの充満確認用の排出口7に装備されるもので、モルタル定着部5Aがねじ定着部4Aの上方に配置されるスリーブにおいては、その下部位に設けられる。従って、モルタル8はその上部空間に流し込まれ(図5を参照)、自重で排出口7に迫るという挙動になる。その装置はモルタル層で押し込まれる空気を抜く逆止弁機構となっており、その弁体21(図8の(a)を参照)には座面22から離れた程度をその動きで知らせる指標ロッド21aが取りつけられている。すなわち、排出口7は弁動作し、モルタルの沈み込みで圧力を受ける空気24は座面から離れている弁体21の周囲の隙間から漏れ出るようになっている。
具体的には、排出口7をツーステップ構造の孔とし、深い位置のステップを座面としてそれに弁体21を当接させておく。浅い位置すなわち外表面に近いステップにはゴム製などのブロック23が嵌着され、ブロックの中心部に孔23aが設けられて弁体21の背面から延びるロッド21aが通される。このようにしておけば、プレグラウト工法採用時にスリーブ内に溜まる空気を追い出すことが容易となるだけでなく、モルタルの漏出とりわけショートパス的な流出を阻止しておくことが可能となる。ロッド21aは弁体の動きの指標として機能し、内部の様子を指標ロッドの動きを通して観察することになる。すなわち、モルタルの充満度が一目で把握され、その緻密さを確保してスリーブの信頼性を高める。
もう少し詳しく述べると、図6のようにモルタル定着部5Aにモルタル8がプレグラウトされると、内部に取り残された空気は圧縮されながら排出口7に向けて押し込まれる。弁体はその空気圧を腹面に受けると僅かに離座する(図8の(a)を参照)。空気24は弁体の周囲を通って弁体の背後に周り、指標ロッド21aの周囲の隙間から外部に押し出される。空気が抜け出ると弁体を動かす力は作用しないから、弁体がそれ以上に動くことはない。従って、指標ロッド21aの動きも僅かとなる。この場合、モルタルがモルタル定着部5Aからねじ定着部4Aを素通りし、排出口7から抜け出ることもない。
図5の(a)に戻って、流し込まれたモルタル8が充満するモルタル定着部5Aに鉄筋2Bが差し込まれると、モルタルは加圧されまた流動する。このモルタル8の動きが弁体21(図8を参照)に及ぶと座面22から離反するが、モルタルは空気と異なり直ちに狭い隙間から漏れ出るということがないから、弁体21はブロック23に当接するまで押し出される。弁体の背面がブロックに密着すると抜け道が閉ざされるからモルタルは堰き止められる。指標ロッド21aが最大にストロークすれば、排出口7はモルタル8で充たされたことを意味する。同図の(b)はブロック23を長くしたもので、指標ロッド21aの動きを制御しやすくしている。一般的にはゴム孔23aにおけるフリクションを上げることが容易で、弁体21の動きを抑えやすくする。これによって、モルタルの滞留性が上がり、ねじ定着部4Aにおけるモルタルシルトの回りも向上する。
いずれのスリーブ3A,3Bにもモルタルが充たされると、図7のようにプレキャスト鉄筋コンクリート柱10Cを降ろして鉄筋2Bをさし込み、排出口7での指標ロッド(図示せず)の動きを観察する。どのスリーブにおいても最大のストロークを呈していることを確認できれば、上下のコンクリート柱成形品間を型枠で囲み、コンクリートを打設して上下一体となった柱が構築される。なお、排出口7に取りつけた弁機構はスリーブとともにコンクリートに埋め殺しとなるが、その構造や製作コストに多くを費やすものでない。使い捨てとなるとはいえスリーブの周囲にコンクリートが打設されたときのペーストの一部がスリーブに進入するのを阻止しておくようにも機能して都合がよい。上記したいずれもの挙動は背景技術の項で説明した図12の例においては不可能であるから、図8のスリーブ3Bは構築物の信頼性を上げるのにおおいに寄与するものであることが分かる。
以上いろいろ実施例に則して詳しく述べてきたが、本発明に係るハーフスリーブによって鉄筋相互を一体化すれば、硬化したモルタルを介して力を伝達することができる。引張力にも圧縮力にも耐える継手となることは言うに及ばず、ねじ定着部における鉄筋の装着と固定作業の簡素化も図られる。なお、プレキャスト鉄筋コンクリート柱のような固定された鉄筋や先組み鉄筋などの継手では施工誤差も吸収し、芯合わせが不要なスリーブとすることもできる。
ねじ定着部を持つスリーブが取りつけられた鉄筋を使用してプレキャスト鉄筋コンクリート成形物を製造するとき、別部品や高価なグラウトを使用することなくモルタル定着部にコンクリートペーストが進入するのを阻止しておくことができる。一方で、モルタル定着部にモルタルを充填する操作をする間に、自ずとねじ定着部におけるスリーブと鉄筋との固定が確実になされ、ねじ定着部のより一層の短小化が図られ、これでもって鉄筋継手を構成すれば、コンパクトでありながら従前品と同等もしくはそれ以上の耐力性能を備えさせることができる。そのハーフスリーブを使用したプレキャスト鉄筋コンクリート成形物の製造もそれを用いて建てる構築物も、強度を高く保ちつつ工事の簡便化・迅速化が促される。
本発明に係るハーフスリーブ型モルタル充填式鉄筋継手の縦断面図。 鉄筋連結前の状態を表した断面図。 排出口に連なる通路の配置例とシルトの進出状態説明図。 排出口の位置を違えた継手の縦断面図。 他方の端部開口を注入口とした柱用の継手の断面図および外面図。 プレグラウト工法による先組み鉄筋の接合説明図。 プレグラウト工法によるプレキャスト鉄筋コンクリート柱の接合説明図。 排出口に弁体を設けたハーフスリーブの縦断面図および弁体の異なる例の拡大断面図。 ねじふし鉄筋を連結するハーフスリーブであり、(a)は連結前の断面図、(b)はねじ定着部にねじふし鉄筋を固定した縦断面図、(c)は連結した状態の縦断面図。 ポストグラウト工法によって柱を構築する場合の鉄筋の連結要領を説明した断面図。 プレグラウト工法法によって鉄筋を連結する要領を説明した断面図。 (a)鉄筋とともに埋設されたハーフスリーブにモルタルを供給している様子の断面図、(b)はプレキャスト鉄筋コンクリート柱を降ろして連結する様子の断面図。
符号の説明
1…モルタル充填式鉄筋継手、2A…一方の鉄筋材、2B…他方の鉄筋材、2a…機械加工ねじ、3,3A,3B…ハーフスリーブ、3a…一方の端部開口、3b…他方の端部開口、4,4A…ねじ定着部、5,5A…モルタル定着部、6…注入口、7…排出口、8…モルタル(充填材)、8A…シルト、9…内周突起、10,10A,10B,10C…プレキャスト鉄筋コンクリート柱(コンクリート成形物)、11a…摩擦圧接バリ、12a…摩擦圧接バリ、13…通路、13A…広幅溝、16…不完全螺着部、17…完全螺着部、21…弁体、21a…指標ロッド。

Claims (7)

  1. ねじ構造を備えた鉄筋材の端部をスリーブの一方の端部開口から挿入して螺着させるねじ定着部と、他方の端部開口から内周突起のある空間内へ他の鉄筋材が挿入できるようにしたモルタル定着部とを有し、内周突起が形成された空間でモルタルを固化させスリーブを介して対向する鉄筋材を連結でき、その継手部位における全強接合が図られるようにした鉄筋継手用ハーフスリーブにおいて、
    前記ねじ構造を備えた鉄筋材は、機械加工ねじが鉄筋の先端に摩擦圧接されたものであり、
    スリーブ内の充填材の充満確認用排出口が、上記機械加工ねじを螺着させる部位に臨んで設けられ、
    少なくとも上記排出口から前記一方の端部開口に至るまでは、機械加工ねじがスリーブの内面全周で螺合する完全螺着部となっていることを特徴とする鉄筋継手用ハーフスリーブ。
  2. 前記排出口に向けて充填材を移動させる通路がスリーブの内面の一部に形成され、この通路部分は前記機械加工ねじがスリーブの内面全周で螺合されることのない不完全螺着部となっており、前記完全螺着部は該通路の奥端から前記一方の端部開口まで少なくとも2ねじ山は確保されていることを特徴とする請求項1に記載された鉄筋継手用ハーフスリーブ。
  3. 前記ねじ定着部がモルタル定着部の上方に配置され、モルタル定着部に充填材を供給する注入口は、前記他方の端部開口近傍の外面に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された鉄筋継手用ハーフスリーブ。
  4. 前記モルタル定着部がねじ定着部の上方に配置され、モルタル定着部に充填材を供給する注入口は、前記他方の端部開口とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された鉄筋継手用ハーフスリーブ。
  5. 前記モルタル定着部がねじ定着部の上方に配置されるスリーブの排出口には充填材下の溜まり空気を抜く弁体が設けられ、該弁体にはその動きの程度を知らせる指標ロッドが取りつけられていることを特徴とする請求項4に記載された鉄筋継手用ハーフスリーブ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載されたハーフスリーブを使用したことを特徴とする鉄筋継手。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載されたハーフスリーブを埋設させていることを特徴とするプレキャスト鉄筋コンクリート成形品。
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